JP6273075B1 - 新規縮合ピリミジン化合物又はその塩 - Google Patents

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Abstract

本発明が解決すべき課題は、RET阻害作用を有する新規な化合物を提供すること。またRET阻害作用に基づき、該RETが関与する疾患、特に癌の予防及び/又は治療に有用な医薬を提供することである。本発明は、式(I)[式中、A、R2、及びXは明細書中で定義したとおりの意味を有する]で表される化合物又はその塩を提供する。

Description

本発明は、RET阻害作用を有する新規縮合ピリミジン化合物又はその塩、及びそれを含有する医薬組成物に関する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年2月23日に出願された、日本国特許出願第2016−031919号明細書、及び、2016年7月15日に出願された、日本国特許出願第2016−140801号明細書(その開示全体が参照により本明細書中に援用される)に基づく優先権を主張する。本発明は、RET阻害作用を有する新規な縮合ピリミジン化合物又はその塩、及びこれを含有する医薬組成物に関するものである。
プロテインキナーゼは生体内に種々存在し、広範囲な機能調節に関わっていることが知られている。RETは、proto−oncogeneの1つとして同定された受容体型チロシンキナーゼであり、glial cell line−derived neurotrophic factor (GDNF)及びGDNF受容体と結合し、複合体を形成することにより、細胞内リン酸化シグナルを介して生理機能を発揮する(非特許文献1)。正常組織においては、胎生期の腎臓及び神経形成に寄与していることが報告されている(非特許文献2)。また、肺癌、甲状腺癌、乳癌、膵臓癌、前立腺癌等においては、RETが転座、変異及び過剰発現していることで、活性化状態が亢進し、細胞増殖、腫瘍形成或いは組織浸潤に寄与していることが報告されている(非特許文献3、4、5、6、7、8)。加えて、こうした癌でのRETの転座及び活性化レベルの亢進は予後とも逆相関することが報告されており(非特許文献9、10、11、12)、RETは癌の予後不良因子としても知られている。
したがって、RETの活性を制御できる阻害剤は、RETシグナル経路の異常亢進と関連した疾患の治療薬として有用であると考えられる。
例えば、RETが転座、変異及び過剰発現して活性化している癌において、RETを特異的に阻害する薬剤を投与することにより、選択的かつ集中的に癌細胞の増殖を抑制することが可能であることが期待され、癌患者の治療、延命及びQOLの向上に貢献することが予想される。
RET阻害活性を有する化合物として、PP1(非特許文献13)が知られている。PP1は縮環ピリミジン骨格にp−トルイル基が結合している構造を有する。PP1は、RETに加えてSrc(非特許文献14)、c−Kit、Bcr−Abl (非特許文献15、16)等に対しても高い阻害活性を示すことが知られている。例えばSrcの阻害により副作用として骨形成亢進異常をきたし、Lckの阻害により副作用としてT細胞抑制を引き起こすことが懸念される(非特許文献17,18)。このように、マルチキナーゼ阻害剤はRET以外にも種々のシグナル経路を阻害することで細胞増殖等を抑制するため、さまざまな副作用が懸念され、副作用のため投与量の減量及び/又は休薬期間が必要となれば、RET阻害活性を十分に発揮できない可能性がある。副作用軽減の観点から、RETに対して高い阻害活性を持ちつつ他のキナーゼに対する阻害活性が低いRET阻害剤が望まれる。
非特許文献19及び特許文献1には縮合ピリミジン骨格にアミド結合を介して環構造を有する物質が開示されている。この化合物はオーロラキナーゼ阻害活性を有することが記載されている。
特許文献2には、Tie−2、TrkAおよび関連するファミリーメンバーTrkBを選択的に阻害するピロロピリミジン誘導体が記載されている。
特許文献3には、Tie−2とその関連ファミリーの選択的に阻害するピロロピリミジン誘導体が記載されている。
特許文献4には、カリウムチャネルモジュレーターであるピロロピリミジン誘導体が記載されている。
特許文献5には、糖尿病に治療効果を奏しうるピロロピリミジン誘導体が記載されている。
特許文献6、及び、特許文献7には、アデノシンキナーゼを阻害する複素環置換シクロペンタン化合物が開示されている。
特許文献8には、ビニル基又はエチニル基を有するピロロピリミジン誘導体が記載されている。
特許文献9には、BTK阻害活性を有する縮合ピリミジン誘導体が記載されている。
しかしこれらには、その4位にアミノ基を有する縮合ピリミジン骨格に、アミド結合を介して環構造を有するRET阻害化合物の具体的開示はなく示唆すらされていない。
WO2007/067781 パンフレット WO2004056830A1 パンフレット WO2005047289A1 パンフレット WO2011018894A1 パンフレット WO2015078417A1 パンフレット 米国特許第5665721号公報 WO9640686A1 パンフレット WO2014184069A1 パンフレット WO2015022926A1 パンフレット
Lois M. Mulligan, Nature Rev., 14(3):pp173−186, (2014) Carlos F. Ibanez, Cold Spring Harb Perspect Biol., 5(2):pp1−10, (2013) Takashi Kohno, Nature Med., 18(3) :pp375−377, (2012) Massimo Santoro, Eur J Endocrinol., 155:pp645−653, (2006) Marjan Zarif Yeganeh, Asian Pac J Cancer Prev., 16(6):pp2107−2117, (2015) Albana Gattelli, EMBO Mol Med., 5:pp1335−1350, (2013) Yoshinori Ito, Surgery, 138:pp788−794, (2005) Dawn M. Dawson, J Natl Cancer Inst., 90:pp519−523, (1998) Weijing Cai, Cancer, 119:pp1486−1494, (2013) Rossella Elisei, J Clin Endocrinol Metab., 93(3):pp682−687, (2008) Albana Gattelli, EMBO Mol Med., 5:pp1335−1350, (2013) Q ZENG, J. Int. Med. Res., 36:pp656−664, (2008) Francesca Carlomagno,Cancer Res., 62(4):pp1077−1082, (2002) Johannes Waltenberger,Circ Res., 85(1):pp12−22, (1999) Louise Tatton, J Biol Chem., 278(7):pp4847−4853, (2003) Markus Warmuth, Blood. 101(2):pp664−672, (2003) Carolyn Lowe, Proc Natl Acad Sci U S A, 90(10):pp4485−9, (1993) Thierry Molina, Nature, 357(6374):pp161−4, (1992) McClellan WJ, Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 21: pp5620-5624 (2011) Front Oncol. 2015 Dec 21;5:278 Nature Reviews Clinical Oncology, vol. 9, no. 2, pp. 98−109, 2012
本発明の課題は、RETを選択的に強く阻害する新規化合物又はその塩、及びこれを含有する医薬組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記式(I)及び(I’)で表される化合物群が、RETに対し優れた阻害活性及びキナーゼ選択性を示し、悪性腫瘍等のRETが関与する疾患を治療するための医薬として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)
[式(I)中、Aは
(式中、Rは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
YはN又はCHであり、
nは0〜2の整数を示し、
nが2の場合、2個のRは同一でも相異なっていても良く、
式A2中、基
は、当該基が結合するフェニル基又はピリジニル基と一緒になって、
多環式のC8−C14芳香族炭化水素基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基を形成する)
であり;
は、
置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基
(ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基であってはならない)
であり、
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、
置換基を有しても良いカルバモイル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の、飽和若しくは不飽和複素環基
である。)
である。]
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
また、本発明は、下記一般式(I’)
[式(I’)中、Aは
(式中、Rは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
YはN又はCHであり、
nは0〜2の整数を示し、
nが2の場合、2個のRは同一でも相異なっていても良く、
式A2中、基
は、当該基が結合するフェニル基又はピリジニル基と一緒になって、
多環式のC8−C14芳香族炭化水素基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基を形成する)
であり;
は、
置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基
(ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基であってはならない)
であり、
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、
置換基を有しても良いカルバモイル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の、飽和若しくは不飽和複素環基
である。)
である。]
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤、医薬組成物、抗腫瘍剤等の医薬用途を提供するものである。
本発明によれば、RET阻害剤として有用な上記一般式(I)及び上記一般式(I’)で表される新規化合物又はその塩が提供される。
本発明化合物又はその塩は、RETに対し優れた阻害活性及びキナーゼ選択性を示すことが明らかとなった。したがって本発明化合物又はその塩は、例えばSrc、Lck、Aurora B、EGFR等のRET以外のキナーゼも阻害してしまうことによって生じうる副作用を生じることなく、RETが関与する疾患(例えば癌)の予防及び/又は治療剤として有用である。
試験例10における、相対腫瘍体積の経時的変化を示す。 試験例10における、相対腫瘍体積の経時的変化を示す。 試験例10における、平均体重変化率の経時的変化を示す。 試験例10における、平均体重変化率の経時的変化を示す。
本発明の上記一般式(I)及び上記一般式(I’)で表される化合物は、その4位にアミノ基を有する縮合ピリミジン骨格にアミド結合を介してベンゼン環若しくはピリジン環又はこれらの環を内包する縮合環を有する化合物であり、前記のいずれの先行技術文献にも記載されていない新規な化合物である。
本明細書において、特に明記しない限り、*は、結合位置を示す。例えば、前記一般式(I)又は一般式(I’)におけるAが下記A1の場合、
上記A1は、上記*の位置で一般式(I)又は一般式(I’)におけるカルバモイル基に結合していることを示す。
本明細書において、前述の基
を、単に基B又はB部分と示すこともある。
本明細書において、
[式A2中、基B、Y及びRは前述の通り。]
[式中、基B及びYは前述の通り。]
の部分は、
で示されるベンゼン環(YがCH)又はピリジン環(YがN)を内包する多環式のC8−C14芳香族炭化水素基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基
を示す。言い換えると、A2中、基
は、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を0〜2個有する環を示し、当該基Bはフェニル基又はピリジニル基と一緒になって多環式のC8−C14芳香族炭化水素基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基を形成する。
本明細書において、特に明記しない場合には、「置換基」としては、例えば、重水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル基、橋かけシクロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルコキシ基、シクロアルコキシ基、シクロアルキル−アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキル−アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基、シクロアルキル−アルキルアミノ基、アラルキルアミノ基、芳香族炭化水素アミノ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アラルキルオキシカルボニルアミノ基、アシル基、アシルオキシ基、アルキルシリルオキシ基、オキソ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基、飽和若しくは不飽和複素環基、芳香族炭化水素基、飽和複素環オキシ基、不飽和複素環オキシ基等が挙げられ、前記置換基が存在する場合、その個数は典型的には1個、2個又は3個である。
本明細書において「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
本明細書において「アルキル基」は、直鎖状又は分枝鎖状の飽和炭化水素基を示し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−メチルプロピル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ペンタン−3−イル基、n−ヘキシル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,1,2,2−テトラメチルエチル基、n−ヘプチル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等が挙げられ、C1−C10アルキル基、C3−C10アルキル基、C1−C6アルキル基、C1−C4アルキル基、C3−C8アルキル基、C3−C6アルキル基等が含まれる。
本明細書において「ハロゲノアルキル基」は、前記のハロゲン原子を1個又は複数個(例えば、1〜10個、1〜7個、1〜5個等)有する前記のアルキル基を示し、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロエチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、モノフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロイソプロピル基、モノフルオロ−n−ブチル基、モノフルオロ−n−ペンチル基、モノフルオロ−n−ヘキシル基等が挙げられ、ハロゲノC1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基等が含まれる。
本明細書において「ヒドロキシアルキル基」は、ヒドロキシ基を1個又は複数個(例えば、1〜5個、1〜3個、1個等)有する前記のアルキル基を示し、例えば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基(1−ヒドロキシエチル基又は2−ヒドロキシエチル基)、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペンチル基、ヒドロキシヘキシル基等が挙げられ、ヒドロキシC1−C6アルキル基、ヒドロキシC1−C4アルキル基等が含まれる。
本明細書において「アルコキシ基」は、前記のアルキル基が結合したオキシ基を示し、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基等が挙げられ、C1−C6アルコキシ基、C1−C4アルコキシ基等が含まれる。
本明細書において「アルコキシアルキル基」は、前記のアルコキシ基を1個又は複数個(例えば、1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個)有する前記のアルキル基を示し、例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、n−プロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、2−メトキシエチル基、1−メトキシ−n−プロピル基、3−メトキシ−n−プロピル基、2−エトキシ−n−ブチル基、4−メトキシ−n−ブチル基、5−メトキシ−n−ペンチル基、6−メトキシ−n−ヘキシル基等が挙げられ、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基等が含まれる。
本明細書において「シクロアルキル基」は、単環式又は多環式(例えば2環式、3環式)の飽和炭化水素基を示し、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の単環式シクロアルキル基、スピロ[3.3]ヘプチル基、スピロ[3.4]オクチル基、ジスピロ[5.1.7.2]ヘプタデカニル基等の多環式シクロアルキル基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル基、C3−C5シクロアルキル基等が含まれる。尚、本発明においては、「シクロアルキル基」は、後述する「橋かけシクロアルキル基」とは別に規定されるべきものである。したがって、本発明においては、「橋かけシクロアルキル基」は、「シクロアルキル基」からは除かれる。
本明細書において「シクロアルキル−アルキル基」は、前記のシクロアルキル基を1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有する前記のアルキル基を示し、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換C1−C10アルキル基、C3−C7シクロアルキル置換C1−C6アルキル基等が含まれる。
本明細書において「橋かけシクロアルキル基」は、少なくとも2つ(例えば、2つ又は3つ)の飽和炭化水素環が、隣接する環と少なくとも2個ずつの炭素原子を共有している多環式(例えば2環式、3環式)の飽和炭化水素基を示し、例えば、ビシクロ[1.1.0]ブチル基(ビシクロ[1.1.0]ブタン−1−イル基又はビシクロ[1.1.0]ブタン−2−イル基)、ビシクロ[1.1.1]ペンチル基、(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基又はビシクロ[1.1.1]ペンタン−2−イル基)、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル基(ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル基、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル基又はビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル基)、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基又はビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル基)、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル基(ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル基、又はビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル基)、ビシクロ[4.4.0]デシル基(ビシクロ[4.4.0]デカン−2−イル基、ビシクロ[4.4.0]デカン−3−イル基等)、アダマンチル基(アダマンタン−1−イル基又はアダマンタン−2−イル基)等が挙げられ、C4−C12橋かけシクロアルキル基、C5−C10橋かけシクロアルキル基等が含まれる。
本明細書において「芳香族炭化水素基」は、不飽和結合を有する炭素原子及び水素原子からなる単環式又は多環式(例えば2環式、3環式)の環状の置換基であって、環状のπ電子系に4e+2個(eは1以上の整数)の電子が含まれる置換基を示し、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、フルオレニル基、テトラヒドロナフチル基等が挙げられ、C6−C14、C6−C10、C8−C14等の芳香族炭化水素基が含まれる。
本明細書において「アラルキル基」は、前記の芳香族炭化水素基を1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有する前記のアルキル基を示し、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ジフェニルメチル基(ベンズヒドリル基)、トリフェニルメチル基(トリチル基)、ナフチルメチル基、フルオレニルメチル基等が挙げられ、C7−C14アラルキル基、C6−C14芳香族炭化水素置換C1−C6アルキル基(C6−C14芳香族炭化水素を1個又は複数個有するC1−C6アルキル基)等が含まれる。
本明細書において「アルケニル基」は、二重結合を少なくとも1個(例えば、1〜2個、1個等)含む直鎖状若しくは分枝状の不飽和炭化水素基を示し、例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、イソプロペニル基、1−、2−若しくは3−ブテニル基、2−、3−若しくは4−ペンテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、5−ヘキセニル基、3−メチル−3−ブテニル基等が挙げられ、C2−C6アルケニル基、C2−C4アルケニル基等が含まれる。
本明細書において「シクロアルケニル基」は、二重結合を少なくとも1個(例えば、1〜2個、1個等)含む単環式若しくは多環式(例えば2環式、3環式)の不飽和炭化水素基を示し、例えば、シクロプロペニル基(例えば、2−シクロプロペン−1−イル基等)、シクロブテニル基(例えば、2−シクロブテン−1−イル基等)、シクロペンテニル基(例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、3−シクロペンテン−1−イル基等)、シクロペンタジエニル基(例えば、2,4−シクロペンタジエン−1−イル基等)、シクロヘキセニル基(例えば、3−シクロヘキセン−1−イル基等)、シクロヘプテニル基(例えば、3−シクロヘプテン−1−イル基等)等が挙げられ、C3−C7シクロアルケニル基が含まれる。
本明細書において「アルキニル基」は、三重結合を少なくとも1個(例えば、1〜2個、1個等)含む直鎖状若しくは分枝状の不飽和炭化水素基を示し、例えばエチニル基、1−若しくは2−プロピニル基、1−、2−若しくは3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基等が挙げられ、C2−C6アルキニル基、C2−C4アルキニル基等が含まれる。
本明細書において「ハロゲノアルコキシ基」は、ハロゲン原子を1個又は複数個(例えば、1〜10個、1〜7個、1〜5個等)有する前記のアルコキシ基を示し、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、フルオロエトキシ基、1,1,1−トリフルオロエトキシ基、モノフルオロ−n−プロポキシ基、パーフルオロ−n−プロポキシ基、パーフルオロ−イソプロポキシ基等が挙げられ、ハロゲノC1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基等が含まれる。
本明細書において「シクロアルコキシ基」は、前述のシクロアルキル基が結合したオキシ基を示し、例えば、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基及びシクロヘプチルオキシ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルコキシ基が含まれる。
本明細書において「シクロアルキル−アルコキシ基」は、前記のシクロアルキル基を1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有する前記のアルコキシ基を示し、例えば、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基、シクロヘプチルメトキシ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルコキシ基(C3−C7シクロアルキルを1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有するC1−C4アルコキシ基)が含まれる。
本明細書において「アラルキルオキシ基」は、前記の芳香族炭化水素基を1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有する前記のアルコキシ基を示し、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、フルオレニルメチルオキシ基等が挙げられ、C7−C14アラルキルオキシ基が含まれる。
本明細書において「アルキルチオ基」は、水素原子が、前記のアルキル基と置換したメルカプト基を示し、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ヘキシルチオ基等が挙げられ、C1−C6アルキルチオ基、C1−C4アルキルチオ基等が含まれる。
本明細書において「シクロアルキル−アルキルチオ基」は、前記のシクロアルキル基を1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有する前記のアルキルチオ基を示し、例えば、シクロプロピルメチルチオ基、シクロブチルメチルチオ基、シクロペンチルメチルチオ基、シクロヘキシルメチルチオ基、シクロヘプチルメチルチオ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルキルチオ基(C3−C7シクロアルキル基を1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有するC1−C4アルキルチオ基)が含まれる。
本明細書において「モノアルキルアミノ基」は、前記のアルキル基を1個有するアミノ基を示し、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基等が挙げられ、モノ(C1−C6アルキル)アミノ基が含まれる。
本明細書において「ジアルキルアミノ基」は、前記のアルキル基を2個有するアミノ基を示し、例えば、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基等が挙げられ、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基が含まれる。
本明細書において、単にアルキルアミノ基と記載した場合は、モノアルキルアミノ基とジアルキルアミノ基のいずれもを含む。
本明細書において「シクロアルキルアミノ基」は、前記のシクロアルキル基を1個又は2個有するアミノ基を示し、シクロプロピルアミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、シクロヘプチルアミノ基、ジシクロブチルアミノ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換アミノ基(C3−C7シクロアルキルを1個又は2個有するアミノ基)が含まれる。
本明細書において「シクロアルキル−アルキルアミノ基」は、前記のシクロアルキル−アルキル基を1個又は2個有するアミノ基を示し、例えば、N−シクロプロピルメチルアミノ基、N−シクロブチルメチルアミノ基、N−シクロペンチルメチルアミノ基、N−シクロヘキシルメチルアミノ基、N−シクロヘプチルメチルアミノ基等が挙げられ、N−C3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルキルアミノ基(「C3−C7シクロアルキルを1個又は複数個(例えば、1〜3個、より好ましくは1個)有するC1−C4アルキル基」を1個又は2個有するアミノ基)が含まれる。
本明細書において「アラルキルアミノ基」は、前記のアラルキル基を1個又は2個有するアミノ基を示し、ベンジルアミノ基、フェネチルアミノ基、ナフチルメチルアミノ基、フルオレニルメチルアミノ基等が挙げられ、C7−C14アラルキル置換アミノ基が含まれる。
本明細書において「芳香族炭化水素アミノ基」は、前記の芳香族炭化水素基を1個又は2個有するアミノ基を示し、フェニルアミノ基、ナフチルアミノ基、アントラセニルアミノ基、フェナントリルアミノ基、フルオレニルアミノ基、テトラヒドロナフチルアミノ基等が挙げられ、C6−C14の芳香族炭化水素置換アミノ基が含まれる。
本明細書において「アシル基」は、ホルミル基、アルキルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基又は芳香族炭化水素カルボニル基を示す。
本明細書において「アルキルカルボニル基」は、前記のアルキル基を有するカルボニル基を示し、例えば、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル基、tert−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、イソペンチルカルボニル基、ヘキシルカルボニル基等が挙げられ、(C1−C6アルキル)カルボニル基(C1−C6アルキル基を有するカルボニル基)が含まれる。
本明細書において「シクロアルキルカルボニル基」は、前記のシクロアルキル基を有するカルボニル基を示し、例えば、シクロプロピルカルボニル基、シクロブチルカルボニル基、シクロペンチルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、シクロヘプチルカルボニル基等が挙げられ、(C3−C7シクロアルキル)カルボニル基(C3−C7シクロアルキル基を有するカルボニル基)が含まれる。
本明細書において「アラルキルカルボニル基」は、前記のアラルキル基を有するカルボニル基を示し、ベンジルカルボニル基、フェネチルカルボニル基、ナフチルメチルカルボニル基、フルオレニルメチルカルボニル基等が挙げられ、(C7−C14アラルキル)カルボニル基(C7−C14アラルキル基を有するカルボニル基)が含まれる。
本明細書において「芳香族炭化水素カルボニル基」は、前記の芳香族炭化水素基を有するカルボニル基を示し、例えば、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基、フルオレニルカルボニル基、アントリルカルボニル基、ビフェニリルカルボニル基、テトラヒドロナフチルカルボニル基、クロマニルカルボニル基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニル基、インダニルカルボニル基、フェナントリルカルボニル基等が挙げられ、(C6−C14芳香族炭化水素)カルボニル基が含まれる。
本明細書において「アシルアミノ基」は、前記のアシル基を1個又は2個有するアミノ基を示し、例えば、N−ホルミルアミノ基、N−メチルカルボニルアミノ基、N−エチルカルボニルアミノ基、N−n−プロピルカルボニルアミノ基、N−イソプロピルカルボニルアミノ基、N−n−ブチルカルボニルアミノ基、N−イソブチルカルボニルアミノ基、N−tert−ブチルカルボニルアミノ基、N−n−ペンチルカルボニルアミノ基、N−イソペンチルカルボニルアミノ基、N−ヘキシルカルボニルアミノ基、N,N−ジメチルカルボニルアミノ基、N−シクロプロピルカルボニルアミノ基、N−シクロブチルカルボニルアミノ基、N−シクロペンチルカルボニルアミノ基、N−シクロヘキシルカルボニルアミノ基、N−シクロヘプチルカルボニルアミノ基、N−ベンジルカルボニルアミノ基、N−フェネチルカルボニルアミノ基、N−ナフチルメチルカルボニルアミノ基、N−フルオレニルメチルカルボニルアミノ基等が挙げられ、N−ホルミルアミノ基、N−(C1−C6アルキル)カルボニル置換アミノ基((C1−C6アルキル)カルボニル基を1個又は2個有するアミノ基)、N−(C3−C7シクロアルキル)カルボニル置換アミノ基((C3−C7シクロアルキル)カルボニルを1個又は2個有するアミノ基)、(C7−C14アラルキル)カルボニル置換アミノ基(C7−C14アラルキル)カルボニル基を1個又は2個有するアミノ基)等が含まれる。
本明細書において「アシルオキシ基」は、ホルミルオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、シクロアルキルカルボニルオキシ基、アラルキルカルボニルオキシ基又は芳香族炭化水素カルボニルオキシ基を示す。
本明細書において「アルキルカルボニルオキシ基」は、前記のアルキルカルボニル基を有するオキシ基を示し、例えば、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、イソブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ基、イソペンチルカルボニルオキシ基、n−ヘキシルカルボニルオキシ基等が挙げられ、(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基が含まれる。
本明細書において「シクロアルキルカルボニルオキシ基」は、前記のシクロアルキルカルボニル基を有するオキシ基を示し、例えば、シクロプロピルカルボニルオキシ基、シクロブチルカルボニルオキシ基、シクロペンチルカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、シクロヘプチルカルボニルオキシ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換カルボニルオキシ基(C3−C7シクロアルキルを有するカルボニルオキシ基)が含まれる。
本明細書において「アラルキルカルボニルオキシ基」は、前記のシクロアルキルカルボニル基を有するオキシ基を示し、ベンジルカルボニルオキシ基、1−フェネチルカルボニルオキシ基、2−フェネチルカルボニルオキシ基、ナフチルメチルカルボニルオキシ基、フルオレニルメチルカルボニルオキシ基等が挙げられ、(C7−C14アラルキル)カルボニルオキシ基(C7−C14アラルキル基を有するカルボニルオキシ基)が含まれる。
本明細書において「芳香族炭化水素カルボニルオキシ基」は、前記の芳香族炭化水素カルボニル基を有するオキシ基を示し、例えば、フェニルカルボニルオキシ基、ナフチルカルボニルオキシ基、フルオレニルカルボニルオキシ基、アントリルカルボニルオキシ基、ビフェニリルカルボニルオキシ基、テトラヒドロナフチルカルボニルオキシ基、クロマニルカルボニルオキシ基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニルオキシ基、インダニルカルボニルオキシ基、フェナントリルカルボニルオキシ基等が挙げられ、(C6−C14芳香族炭化水素)カルボニルオキシ基が含まれる。
本明細書において「アルキルシリルオキシ基」は、前記のアルキル基を有し、任意選択でフェニル基を有し得るシリルオキシ基を示し、例えば、tert-ブチルジフェニルシリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル 基、tert-ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル 基、tert−ブチルジフェニルシリル基等が結合したオキシ基が挙げられ、モノC1−C6アルキルシリルオキシ基(C1−C6アルキル基で1個置換されたシリルオキシ基)、ジC1−C6アルキルシリルオキシ基(C1−C6アルキル基で2個置換されたシリルオキシ基)、トリC1−C6アルキルシリルオキシ基(C1−C6アルキル基で3個置換されたシリルオキシ基)が含まれる。本明細書において、単にC1−C6アルキルシリルオキシ基と記載した場合は、モノC1−C6アルキルシリルオキシ基、ジC1−C6アルキルシリルオキシ基、トリC1−C6アルキルシリルオキシ基のいずれもを含む。
本明細書において「アルコキシカルボニル基」は、前記のアルコキシ基を有するカルボニル基を示し、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられ、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基が含まれる。
本明細書において「アルコキシカルボニルアミノ基」は、前記のアルコキシカルボニル基を1個又は2個有するアミノ基を示し、例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n−プロポキシカルボニルアミノ基、イソプロポキシカルボニルアミノ基、n−ブトキシカルボニルアミノ基、イソブトキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、n−ペンチルオキシカルボニルアミノ基、イソペンチルオキシカルボニルアミノ基、n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ基、ジ(メトキシカルボニル)アミノ基等が挙げられ、(C1−C6アルコキシ)カルボニル置換アミノ基((C1−C6アルコキシ)カルボニルを1個又は2個有するアミノ基)が含まれる。
本明細書において「アラルキルオキシカルボニル基」は、前記のアラルキルオキシ基を有するカルボニル基を示し、ベンジルオキシカルボニル基、1−フェネチルオキシカルボニル基、2−フェネチルオキシカルボニル基、ナフチルメチルオキシカルボニル基、フルオレニルメチルオキシカルボニル基等が挙げられ、(C7−C14アラルキル)オキシカルボニル基が含まれる。
本明細書において「アラルキルオキシカルボニルアミノ基」は、前記のアラルキルオキシカルボニル基を1個又は2個有するアミノ基を示し、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、1−フェネチルオキシカルボニルアミノ基、2−フェネチルオキシカルボニルアミノ基、ナフチルメチルオキシカルボニルアミノ基、フルオレニルメチルオキシカルボニルアミノ基等が挙げられ、(C7−C14アラルキル)オキシカルボニル置換アミノ基((C7−C14アラルキル)オキシカルボニル基を1個又は2個有するアミノ基)が含まれる。
本明細書において「飽和複素環基」は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1個又は複数個(例えば1〜3個等)含む単環式若しくは多環式(例えば2環式、3環式)の飽和複素環基を示し、例えば、モルホリノ基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、4−メチル−1−ピペラジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオフェニル基、チアゾリジニル基、オキサゾリジニル基、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル基、2,6−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト−7−イル基、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン基等が挙げられ、4〜10員、8〜14員、8〜10員、4〜6員の飽和複素環基が含まれる。
本明細書において「不飽和複素環基」は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1個又は複数個(例えば1〜3個等)含む単環式若しくは多環式(例えば2環式、3環式)の完全不飽和又は部分不飽和の複素環基を示し、例えば、イミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジニル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、トリアゾロピリジニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフラニル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロチアゾリル基、ベンゾチオフェニル基等が挙げられ、4〜10員、8〜14員、8〜10員、4〜6員の不飽和複素環基が含まれる。
本明細書において「飽和複素環オキシ基」は、前記の飽和複素環を有するオキシ基を示し、例えば、モルホリニルオキシ基、1−ピロリジニルオキシ基、ピペリジノオキシ基、ピペラジニルオキシ基、4−メチル−1−ピペラジニルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、テトラヒドロチオフェニルオキシ基、チアゾリジニルオキシ基、オキサゾリジニルオキシ基が挙げられ、4〜10員、8〜14員、8〜10員、4〜6員の飽和複素環オキシ基が含まれる。
本明細書において「不飽和複素環オキシ基」は、前記の不飽和複素環を有するオキシ基を示し、例えば、イミダゾリルオキシ基、チエニルオキシ基、フリルオキシ基、ピロリルオキシ基、オキサゾリルオキシ基、イソキサゾリルオキシ基、チアゾリルオキシ基、イソチアゾリルオキシ基、チアジアゾリルオキシル基、ピラゾリルオキシ基、トリアゾリルオキシ基、テトラゾリルオキシ基、ピリジニルオキシ基、ピラジルオキシ基、ピリミジニルオキシ基、ピリダジニルオキシ基、インドリルオキシ基、イソインドリルオキシ基、インダゾリルオキシ基、トリアゾロピリジニルオキシ基、ベンゾイミダゾリルオキシ基、ベンゾオキサゾリルオキシ基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベンゾチエニルオキシ基、ベンゾフラニルオキシ基、プリニルオキシ基、キノリルオキシ基、イソキノリルオキシ基、キナゾリニルオキシ基、キノキサリニルオキシ基、メチレンジオキシフェニルオキシ基、エチレンジオキシフェニルオキシ基、ジヒドロベンゾフラニルオキシ基、ジヒドロチアゾリルオキシ基、ベンゾチオフェニルオキシ基等が挙げられ、4〜10員、8〜14員、8〜10員、4〜6員の不飽和複素環オキシ基が含まれる。
本明細書における置換基の記載において「Ca−Cb」とは、炭素数がa〜bの置換基であることを示す。例えば、「C1−C6アルキル基」は炭素数1〜6のアルキル基を示し、「C6−C14芳香族炭化水素オキシ基」は、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基を示す。また「a〜b員」とは、環を構成する原子数(環員数)がa〜bであることを示す。例えば「4〜10員飽和複素環基」とは、環員数が4〜10である飽和複素環基を意味する。また、
は「C5橋かけシクロアルキル基」である。
なお、本明細書において、前記一般式(I)及び一般式(I’)において定義される各基が有する置換基の選択肢が複数存在する場合、特に明記しない限り、当該各基は、置換基は同一種類であっても異なる種類であってもよい。例えば、「置換基としてハロゲン原子又はヒドロキシ基を有するC1−C6アルキル基」には、特に明記しない限り、ハロゲン原子のみを有するC1−C6アルキル基、ヒドロキシ基のみを有するC1−C6アルキル基だけでなく、ハロゲン原子、及びヒドロキシ基を共に有するC1−C6アルキル基も含まれる。また、「置換基としてハロゲン原子又はヒドロキシ基を有するC1−C6アルキル基」には、例えば、2種類以上ハロゲン原子(例えば、フッ素原子及び塩素原子等)を有するC1−C6アルキル基も含まれる。
A1は、好ましくは
であり、さらに好ましくは
であり、さらに好ましくは
である。
A2は、好ましくは
である。
以下、本発明化合物を表す一般式におけるR、R、R、R、R、R、R等の置換基を具体的に説明する。当該置換基を説明するに際し、そうでないことを明記しないかぎり、R、R、R、R、R、R、R等の置換基は、一般式(I)又は一般式(I’)におけるこれらの置換基を示す。
、R1a、R1b、及び、R1cは、各々、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される各基が置換基を有する場合の「置換基」としては前記のものが挙げられ、その個数は典型的には1個、2個又は3個である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「ハロゲン原子」は前記のものが挙げられるが、好ましくはフッ素原子、塩素原子、又は臭素原子であり、さらに好ましくはフッ素原子、又は塩素原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「C1−C6アルキル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC1−C4アルキル基であり、さらに好ましくはメチル基、又はn−プロピル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは、ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、C1−C6アルキルチオ基、又はC6−C14芳香族炭化水素基であり、
さらに好ましくは、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基であり、
さらに好ましくは、C1−C4アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)であり、
さらに好ましくは、メトキシ基である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜3個であり、さらに好ましくは1個である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」は、
好ましくは、置換基として「ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、C1−C6アルキルチオ基、又はC6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有するC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてC1−C4アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)を1個有するC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてC1−C4アルコキシ基を1個有するC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくは、メトキシメチル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」における「C1−C6アルコキシ基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC1−C4アルコキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはハロゲン原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」において、置換基がハロゲン原子である場合、その数は特に制限されないが、好ましくは1〜3個であり、さらに好ましくは3個である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」は、
好ましくは、置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり、
さらに好ましくは、C1−C6アルコキシ基であり、
さらに好ましくは、C1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくはメトキシ基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「C2−C6アルケニル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC2−C4アルケニル基であり、さらに好ましくはビニル基、1−プロペニル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」は、
好ましくはC2−C6アルケニル基であり、さらに好ましくはC2−C4アルケニル基であり、
さらに好ましくは、ビニル基、1−プロペニル基であり、
最も好ましくは1−プロペニル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「C2−C6アルキニル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC2−C4アルキニル基であり、さらに好ましくはエチニル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」は、
好ましくはC2−C6アルキニル基であり、さらに好ましくはC2−C4アルキニル基であり、さらに好ましくはエチニル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いアミノ基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、好ましくは、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基
であり、
さらに好ましくは
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C10芳香族炭化水素基
であり、
さらに好ましくは、窒素原子を1個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基であり、
さらに好ましくはフェニル基、又はピリジニル基である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1個である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良いアミノ基」は、
好ましくは、置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又はC6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基であり、
さらに好ましくは、置換基として
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C10芳香族炭化水素基」
を有しても良いアミノ基であり、
さらに好ましくは、置換基として「窒素原子を1個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基」を1個有するアミノ基であり、
さらに好ましくは、置換基として「フェニル基、又はピリジニル基」を1個有するアミノ基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、具体的には、ピラゾリル基、フリル基、オキサゾリル基等が挙げられ、
さらに好ましくは、酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくはフリル基であり、
さらに好ましくはフラン−2−イル基である。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」における「置換基」は前記のものが挙げられる。
、R1a、R1b、及び、R1cで示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」は、
好ましくは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくは、酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくはフリル基であり、
さらに好ましくはフラン−2−イル基である。
は、
好ましくは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基として「ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、C1−C6アルキルチオ基、又はC6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又は
C6−C10芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有するC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
置換基としてC1−C4アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)を1個有するC1−C4アルキル基であり、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、置換基としてC1−C4アルコキシ基を1個有するC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはハロゲン原子又はメトキシメチル基である。
1aは、
好ましくは、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基として「ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
好ましくは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又は
C6−C10芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有するC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてC1−C4アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)を1個有するC1−C4アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、置換基としてC1−C4アルコキシ基を1個有するC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはメトキシメチル基である。
1bは、好ましくは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり、さらに好ましくはハロゲン原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
1cは、好ましくは、C1−C6アルコキシ基であり、さらに好ましくは、C1−C4アルコキシ基であり、さらに好ましくは、メトキシ基である。
で示される各基が置換基を有する場合の「置換基」としては前記のものがあげられ、置換基の個数は典型的には1個、2個又は3個である。ただし、本発明において、Rで示される各基が有する当該置換基は、「置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基」であってはならない。Rで示される各基が置換基を有する場合に当該「置換基」から除かれる、上記「置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基」において、当該飽和複素環基が有し得る置換基としては前記のものが挙げられるが、当該飽和複素環基が有し得る置換基には少なくとも、アルキル基等は含まれる。したがって、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該「置換基」からは、例えば、
等は除かれる。
で示される「置換基を有しても良いC3−C10アルキル基」における「C3−C10アルキル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくは分枝鎖状のC3−C8アルキル基であり、さらに好ましくは分枝鎖状のC3−C6アルキル基であり、さらに好ましくはtert−ブチル基である。
で示される「置換基を有しても良いC3−C10アルキル基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、ハロゲン原子、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」であり、
さらに好ましくは、ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」であり、
さらに好ましくはハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基であり、
さらに好ましくはハロゲン原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜3個であり、さらに好ましくは0〜1個である。
で示される「置換基を有しても良いC3−C10アルキル基」は、
好ましくは、置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基
であり、
さらに好ましくは、置換基としてハロゲン原子を1個有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基
であり、
さらに好ましくは置換基としてフッ素原子を有しても良いtert−ブチル基である。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「C3−C7シクロアルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはC3−C5シクロアルキル基であり、さらに好ましくはC3−C4シクロアルキル基であり、さらに好ましくはシクロプロピル基である。
一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基」における「C3−C4シクロアルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはシクロプロピル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」及び「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、メチル基、又はシクロプロピル基であり、
さらに好ましくは、メチル基である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜3個であり、さらに好ましくは0〜2個であり、さらに好ましくは1個である。
一般式(I)中のRで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」は、
好ましくは、置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を1個有しても良いC3−C5シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を1個有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「メチル基、又はシクロプロピル基」を1個有しても良いシクロプロピル基であり、
さらに好ましくは
である。
一般式(I’)中のRで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基」は
好ましくは、置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を1個有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「メチル基、又はシクロプロピル基」を1個有しても良いシクロプロピル基であり、
さらに好ましくは
である。
で示される「置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基」における「C4−C12橋かけシクロアルキル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC5−C10橋かけシクロアルキル基であり、さらに好ましくは
である。
で示される「置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基」における「置換基」は前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基」は、好ましくはC4−C12橋かけシクロアルキル基であり、さらに好ましくはC5−C10橋かけシクロアルキル基であり、さらに好ましくは
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「C2−C6アルケニル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC2−C4アルケニル基であり、さらに好ましくはイソプロペニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、好ましくはハロゲン原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1個である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」は、好ましくは、置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基であり、さらに好ましくは、置換基としてフッ素原子を有しても良いC2−C4アルケニル基であり、さらに好ましくはフルオロイソプロペニル基である。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基」における「C3−C7シクロアルケニル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはシクロペンテニル基である。
一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基」における「C3−C4シクロアルケニル基」は前記のものが挙げられる。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基」及び「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基」は、好ましくはC3−C7シクロアルケニル基であり、さらに好ましくはシクロペンテニル基である。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基」は、好ましくはC3−C4シクロアルケニル基である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」は、前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」における「置換基」としては、前記のものが挙げられる。
一般式(I)中におけるRは、
好ましくは、
置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基
であり(ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、「置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基」であってはならない)、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
C3−C7シクロアルケニル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、
又は
C3−C7シクロアルケニル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基、
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C5シクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてC1−C4アルキル基を1個有しても良いC3−C5シクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは
である。
また、一般式(I’)中におけるRは、
好ましくは、
置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基
であり(ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、「置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基」であってはならない)、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
C3−C4シクロアルケニル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、
又は
C3−C4シクロアルケニル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基、
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてC1−C4アルキル基を1個有しても良いC3−C4シクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは
である。
は、一般式(I)及び一般式(I’)中のピロロピリミジン又はピラゾロピリミジン骨格に含まれる窒素原子に対し、当該Rに含まれる原子のうち炭素原子で結合し、かつ当該炭素原子が有する水素原子の数が0又は1個であることが好ましい。すなわち、一般式(I)及び一般式(I’)中、
の部分において、Rに含まれる炭素原子と上記窒素原子とが結合し、かつ当該炭素原子は0又は1個の水素原子を有することが好ましい。Rにおいて、当該炭素原子が有する水素原子数は、さらに好ましくは0個である。
で示される各基が置換基を有する場合の「置換基」としては前記のものが挙げられ、その個数は典型的には1個、2個又は3個である。
で示される「ハロゲン原子」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはフッ素原子、塩素原子、又は臭素原子である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「C1−C6アルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはメチル基、又はエチル基であり、
さらに好ましくはメチル基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくはヒドロキシ基又はオキソ基である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜1個であり、さらに好ましくは0個である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」は、
好ましくは、置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはメチル基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」における「C1−C6アルコキシ基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはC1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくはメトキシ基又はエトキシ基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、
ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、テトラヒドロフラニル基である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜1個であり、さらに好ましくは1個である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」は、
好ましくは、置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり、
さらに好ましくは、置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくは、置換基として
「C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくは、置換基として
「酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくはエトキシ基又はテトラヒドロフラニルメトキシ基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基」における「C1−C6アルキル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC1−C4アルキルチオ基であり、さらに好ましくはメチルチオ基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜1個であり、さらに好ましくは0個である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基」は、
好ましくは、C1−C6アルキルチオ基であり、
さらに好ましくは、C1−C4アルキルチオ基であり、
さらに好ましくはメチルチオ基である。
で示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「C3−C7シクロアルキル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはシクロプロピル基である。
で示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」は、
好ましくはC3−C7シクロアルキル基であり、さらに好ましくはC3−C5シクロアルキル基であり、さらに好ましくはシクロプロピル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「C2−C6アルケニル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC2−C4アルケニル基であり、さらに好ましくはビニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、好ましくはヒドロキシ基である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜1個であり、さらに好ましくは0個である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」は、
好ましくは、置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基であり、
さらに好ましくは、置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C4アルケニル基であり、
さらに好ましくは、C2−C4アルケニル基であり、
さらに好ましくはビニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「C2−C6アルキニル基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは、C2−C4アルキニル基であり、
さらに好ましくはエチニル基又はプロピニル基である。
当該「C2−C6アルキニル基」における三重結合の数は1つが好ましく、その位置は7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にあることが好ましい。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは、
ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「C1−C6アルコキシ基」としては、好ましくはC1−C4アルコキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良いアミノ基」のRは、C1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良いアミノ基」は、
好ましくは、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)
であり、
さらに好ましくは
で置換されていても良いアミノ基(Rは、メチル基、又はメトキシエチル基を示す)
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「C1−C6アルキルシリルオキシ基」としては、好ましくはトリC1−C6アルキルシリルオキシ基であり、さらに好ましくは
tert-ブチルジメチルシリルオキシ基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基は、
好ましくは、「ヒドロキシ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基」のRは、
ハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又は
C1−C6アルコキシ基
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基」は、
好ましくは、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)
であり、
好ましくは、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」のRは、ヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」は、
好ましくは、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)
であり、
さらに好ましくは、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)
であり、
さらに好ましくは、
で置換されていてもよい、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、又はメチル基を示す)
であり、
さらに好ましくは、
で置換されていてもよい、
モルホリノ基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、又はオキセタニル基
(Rは、ヒドロキシ基、又はメチル基を示す)
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「Rで置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」のRは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基である。
当該「Rで置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」は、
好ましくは、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)
であり、
さらに好ましくは、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、C1−C4アルキル基、又はアミノ基を示す)
であり、
さらに好ましくは、
で置換されていても良い、ピラゾリル基、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、イミダゾリル基、ピリジニル基、チアゾリル基、又は、フロ[3,2−b]ピリジニル基
(Rは、C1−C4アルキル基、又はアミノ基を示す)
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における置換基として前述した「ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」は、
好ましくは、
「ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
であり、
さらに好ましくは、
「ハロゲン原子で置換されていても良いピリジニルオキシ基」
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「C2−C6アルキニル基」の置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1個である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」は、
好ましくは、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
であり、
さらに好ましくは、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
であり、
さらに好ましくは、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
であり、
さらに好ましくは、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、

を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
であり、
さらに好ましくは、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、メチル基、又はメトキシエチル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、又はメチル基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、C1−C4アルキル基、又はアミノ基を示す)、

を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
である。
具体的には、
が好ましい。
で示される「置換基を有しても良いアミノ基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いカルバモイル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「C6−C14芳香族炭化水素基」としては前記のものが挙げられるが、好ましくはフェニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは、
ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
であり、
好ましくは、
ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基
であり、
さらに好ましくは、
ヒドロキシ基、又は
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基
である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜1個であり、さらに好ましくは1個である。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」は、
好ましくは、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いフェニル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基」を有しても良いフェニル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として「ヒドロキシ基、又は
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基」を有しても良いフェニル基
である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくは、窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくは、ピラゾリル基である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、
ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基
であり、
さらに好ましくは、
フッ素原子、ヒドロキシ基で置換されていても良いメチル基、又はアセチルアミノ基
である。
置換基の数は特に制限されないが、好ましくは0〜1個であり、さらに好ましくは1個である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」は、
好ましくは、置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくは、ピラゾリル基である。
は、
好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10の単環式の不飽和複素環基
であり;
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C6アルキルチオ基、
C3−C7シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり;
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり;
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いフェニル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり;
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり;
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基として
「C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、又は
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり;
さらに好ましくは、
置換基として
「酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、メチル基、又はメトキシエチル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、又はメチル基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
(Rは、C1−C4アルキル基、又はアミノ基を示す)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
である。
Xは、AがA1の場合、CRが好ましく、AがA2の場合、Nが好ましい
Yは、AがA1、A2いずれの場合も、CHが好ましい。
nは、AがA1の場合、好ましくは1〜2、さらに好ましくは1であり、AがA2の場合、好ましくは0〜1であり、さらに好ましくは1である。
mは0〜1の整数であり、好ましくは0である。
lは1〜3の整数であり、好ましくは2である。
AがA1でnが2の場合、Rの結合位置は、パラ位に1個と、オルト位又はメタ位に1個結合しているのが好ましく、メタ位及びパラ位に1個ずつ結合しているのがさらに好ましい。AがA1でnが1の場合、Rの結合位置は、パラ位とメタ位が好ましく、パラ位が最も好ましい。本明細書において、特に明記しない限り、Rの結合位置(オルト位、メタ位、パラ位)は、A1に含まれる炭素原子のうち、一般式(I)及び(I’)におけるカルバモイル基に結合する炭素原子
(より具体的には、下記矢印
で示す炭素原子)
に対する位置を意味する。
Aが
でmが1の場合も、R1bの結合位置はメタ位が好ましい。
A1としては、
[1]
(R
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
YはN又はCHであり;
nは1〜2の整数を示す。)
が好ましく、
(R
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基として「ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、C1−C6アルキルチオ基、又はC6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
YはN又はCHであり;
nは1〜2の整数を示す。)
がさらに好ましく、
[2]
(R1a
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;mは0〜1の整数を示す。)
がさらに好ましく、
[3]
(R1aは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;mは0〜1の整数を示す。)
がさらに好ましく、
[4]
(R1aは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有するC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
であり;
1bは、ハロゲン原子であり;
mは0〜1の整数を示す。)
がさらに好ましく、
[5]
(R1bは、ハロゲン原子であり;
mは0〜1の整数を示す。)
がさらに好ましく、
[6]
がさらに好ましい。
AがA2で、
[式中、基B及びYは前述の通り。]
の部分が多環式のC8−C14芳香族炭化水素基の場合、多環式のC8−C14芳香族炭化水素基としては、前記のものが挙げられるが、好ましくは2環式のC8−C10芳香族炭化水素基であり、さらに好ましくは
[式中、lは前述の通り。]
であり、さらに好ましくは
が挙げられる。
AがA2で、
[式中、基B及びYは前述の通り。]
の部分が、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基の場合、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基としては、前記のものが挙げられるが、好ましくは窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜10員の2環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を1個含む8〜10員の2環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくは、
である。
A2としては、
(Rは、置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり;
YはCHであり;
nは0〜1の整数を示す。)
が好ましく、
(式中、R1cはC1−C6アルコキシ基であり;lは1〜3の整数を示し;nは0〜1の整数を示す)、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜10員の2環式の不飽和複素環基がさらに好ましく、
がさらに好ましく、
がさらに好ましい。
Aとしては、A2よりA1がより好ましい。
本発明の好ましい実施形態を、以下の[1]〜[6]に示す
[1]一般式(I)において
AがA1の場合、

ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
YはN又はCHであり;
nは1〜2の整数を示し;
は、
置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基
(ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基であってはならない)
であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり;
AがA2の場合、
は、置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり;
YはCHであり;
nは0〜1の整数を示し;
は、置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり;
XはNである化合物又はその塩がより好ましい。
[1−2]一般式(I)において
AがA1の場合、

ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基として「ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、C1−C6アルキルチオ基、又はC6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
YはN又はCHであり;
nは1〜2の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
C3−C7シクロアルケニル基
であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C6アルキルチオ基、
C3−C7シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり;
AがA2の場合、
は、置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり;
YはCHであり;
nは0〜1の整数を示し;
は、置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり;
XはNである化合物又はその塩がより好ましい。
[2]一般式(I)において
AがA1の場合、A1は
であり;
1a
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;mは0〜1の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、又は
C3−C7シクロアルケニル基
であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり;
AがA2の場合、
A2は
(式中、R1cはC1−C6アルコキシ基であり;lは1〜3の整数を示し;nは0〜1の整数を示す)を示し;
は、C3−C7シクロアルキル基であり;
XはNである化合物又はその塩がより好ましい。
[3]
一般式(I)において
Aが
であり;
1aは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;mは0〜1の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いフェニル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
[4]一般式(I)において
Aが
であり;
1aは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有するC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
1bは、ハロゲン原子であり;
mは0〜1の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基、
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
[5]一般式(I)において
Aが
であり;
1bは、ハロゲン原子であり;
mは0〜1の整数を示し;
は、置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり;
XはCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基として
「C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、又は
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
[6]一般式(I)において
Aが
であり;
は、
置換基としてC1−C4アルキル基を1個有しても良いC3−C5シクロアルキル基であり;
XはCR
(式中、Rは、
置換基として
「酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、メチル基、又はメトキシエチル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、又はメチル基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、C1−C4アルキル基、又はアミノ基を示す)、

を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
また、本発明の別の好ましい実施形態は、以下の通りである。
一般式(I)において
Aが
であり;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCRであり;
は、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いフェニル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩が好ましい。
また、一般式(I)において
Aが
であり;
は、
置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基、
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCRであり;
は、
水素原子、
ハロゲン原子、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
また、本発明の別の好ましい実施形態は、
[1]一般式(I’)において
AがA1の場合、

ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いアミノ基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
YはN又はCHであり;
nは1〜2の整数を示し;
は、
置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基
(ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基であってはならない)
であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり;
AがA2の場合、
は、置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり;
YはCHであり;
nは0〜1の整数を示し;
は、置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり;
XはNである化合物又はその塩がより好ましい。
[1−2]一般式(I’)において
AがA1の場合、

ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換基として「ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、C1−C6アルキルチオ基、又はC6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
YはN又はCHであり;
nは1〜2の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
C3−C4シクロアルケニル基
であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C6アルキルチオ基、
C3−C7シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり;
AがA2の場合、
は、置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基であり;
YはCHであり;
nは0〜1の整数を示し;
は、置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり;
XはNである化合物又はその塩がより好ましい。
[2]一般式(I’)において
AがA1の場合、A1は
であり;
1a
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又は
C6−C14芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり;
1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;mは0〜1の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
C4−C12橋かけシクロアルキル基、又は
C3−C4シクロアルケニル基
であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり;
AがA2の場合、
A2は
(式中、R1cはC1−C6アルコキシ基であり;lは1〜3の整数を示し;nは0〜1の整数を示す)示し;
は、C3−C7シクロアルキル基であり;
XはNである化合物又はその塩がより好ましい。
[3]一般式(I’)において
Aが
であり;
1aは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有しても良いC1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
置換基として「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基」を有しても良いアミノ基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;mは0〜1の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いフェニル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
[4]一般式(I’)において
Aが
であり;
1aは、
置換基として「C1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基」を有するC1−C6アルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
1bは、ハロゲン原子であり;
mは0〜1の整数を示し;
は、
置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基、
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
[5]一般式(I’)において
Aが
であり;
1bは、ハロゲン原子であり;
mは0〜1の整数を示し;
は、置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり;
XはCR
(式中、Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基として
「C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、又は
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
[6]一般式(I’)において
Aが
であり;
は、
置換基としてC1−C4アルキル基を1個有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり;
XはCR
(式中、Rは、
置換基として
「酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、メチル基、又はメトキシエチル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、又はメチル基を示す)、又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、C1−C4アルキル基、又はアミノ基を示す)、

を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
また、本発明の別の好ましい実施形態は、以下の通りである。
一般式(I’)において
Aが
であり;
は、
置換基として「ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」を有しても良いC3−C10アルキル基、
置換基として「C1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCRであり;
は、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C3−C5シクロアルキル基、
置換基として「ヒドロキシ基」を有しても良いC2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
C1−C4アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
ホルミル基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」を有しても良いフェニル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基」
を有しても良い、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩が好ましい。
また、一般式(I’)において
Aが
であり;
は、
置換基として「ハロゲン原子、又はC3−C7シクロアルキル基」を有しても良い分枝鎖状のC3−C8アルキル基、
置換基として「C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基」を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
XはN又はCRであり;
は、
水素原子、
ハロゲン原子、
C1−C4アルキル基、
置換基として
「ハロゲン原子、
C1−C4アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、又は
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C2−C4アルケニル基、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C4アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)」
を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基として「ヒドロキシ基、
ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
ホルミル基」を有しても良いフェニル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
である。)
である化合物又はその塩がより好ましい。
また、本発明の別の好ましい実施形態は、以下の通りである。
一般式(I)及び一般式(I’)において
Aが
であり;
は、
であり、
XはCRであって、
式中、CRは、
好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10の単環式の不飽和複素環基
である。)
であり、
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
又は、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
である。)
であり、
さらに好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いメトキシ基、
置換基を有しても良いエトキシ基、
置換基を有しても良いエチニル基、又は
置換基を有しても良いプロピニル基(ただし、三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)である。)
であり、
さらに好ましくは、
置換基として
「C1−C6アルコキシ基、
C3−C7シクロアルキル基、
オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基」
を有しても良いメトキシ基又はエトキシ基、
又は、
置換基として
「ヒドロキシ基、
C1−C6アルコキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
C1−C6アルキルシリルオキシ基、
「ヒドロキシ基又はオキソ基」で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基
で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
又は
ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)」
を有するエチニル基又はプロピニル基(ただし、三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)である。)
であり、
さらに好ましくは、
置換基として
「ヒドロキシ基、
で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
で置換されていても良いフェニル基
(Rは、ハロゲン原子を示す)、
で置換されていても良い、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基」
(Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、
又は、
で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基」
(Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)」
を有するエチニル基又はプロピニル基(ただし、三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)
である化合物又はその塩である。
具体的な本発明化合物としては、後述の実施例にて製造される化合物が例示できるが、これらには限定されない。
好適な本発明化合物としては、以下のものが例示できる:
(1) 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(2) 4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(3) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(4) 4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(5) 4−アミノ−6−クロロ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(6) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(7) 4−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(8) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノプロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(9) 4 −アミノ−6−(4−ヒドロキシ−4−メチルペン−1−チン−1−イル)−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(10) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(11) 4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(12) (R)−4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(13) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(14) 4 −アミノ−6−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(15) 4 −アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(16) 4 −アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(17) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(18) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(19) 4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(ピペリジン−1−イル)プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(20) 4−アミノ−6−エトキシ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(21) 4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(22) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−チオモルホリノプロ−1−ピンー1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(23)4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)プロ−1−ピンー1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(24) 4−アミノ−6−((6−アミノピリジンー3−イル)エチニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(25) 4−アミノ−6−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(26) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)ー7−(1−メチルシクロプロピル)ー6−((1−メチルピペリジンー4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(27) 4−アミノ−6−(3−(ジメチルアミノ)プロ−1−ピン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(28) 4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)ー7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(29) 4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)ー7−(1−メチルシクロプロピル)ー6−(3−モルホリノプロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
さらに好適な本発明化合物としては、以下のものが例示できる:
(8) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノプロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(10) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(12) (R)−4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(13) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
また、本発明は、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤を提供する。
また、本発明は、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、RET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するためのものである、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤製造のための本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤製造のための本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、RET阻害剤製造のための本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍を予防又は治療するための、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を予防又は治療するための、本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、哺乳動物に本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に本発明化合物又はその塩、例えば、前述の[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とするRET阻害方法を提供する。
次に、本発明に係る化合物の製造法について説明する。
本発明化合物(I)及び(I’)は、例えば、下記の製造法又は実施例に示す方法等により製造することができる。ただし、本発明化合物(I)及び(I’)の製造法はこれら反応例に限定されるものではない。
[式中、Lは脱離基を示し、R,Rは前記と同義である。]
(工程1)
本工程は一般式(AA)で表される化合物から一般式(BB)で表される化合物を合成する工程である。一般式(AA)で表される化合物は、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。
工程1は、一般式(RE1)で表されるアミノ化合物又はその塩体を一般式(AA)で表される化合物1モルに対して、通常、0.5〜5モル、好ましくは0.9〜1.5モル用いて行われる。
本工程は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(Ν,N−ジメチルアミノ)ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類等が挙げられる。塩基の使用量としては、一般式(AA)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜10モルである。なお、当該アミノ化合物は、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。また、本反応に必要に応じて酸を加え反応を進行させることができる。酸としては例えばギ酸,酢酸,塩酸,リン酸などがあげられる。酸の使用量としては一般式(AA)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜100モル用いることができ,好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒としては、反応に支障がないものであれば特に限定されないが、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール等)、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等)、非プロトン性極性溶媒(例えば、Ν,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水あるいはそれらの混合物が用いられる。
反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては、通常、0〜120℃であり、好ましくは50〜120℃である。
このようにして得られる一般式(BB)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
(工程2)
本工程は一般式(BB)で表される化合物から一般式(CC)で表される化合物を合成する工程である。
工程2は、通常、一般式(BB)で表される化合物1モルに対して、ハロゲン化試薬を1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ハロゲン化試薬は、例えばN−ヨードスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、ヨウ素、臭素等が例示できる。反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えばトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
で示される脱離基としては、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜6日間、好ましくは10分〜3日間である。
このようにして得られる一般式(CC)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
(工程3)
本工程は、一般式(CC)で表される化合物と、アンモニア又はその塩と反応させて、一般式(DD)で表される化合物を製造する方法である。
本工程において用いられるアンモニア又はその塩の量は、一般式(CC)で表される化合物1モルに対して、通常、等モル〜過剰モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、0〜200℃、好ましくは室温〜150℃である。反応時間は、通常、5分間〜7日間、好ましくは30分間〜4日間である。
このようにして得られる一般式(DD)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、L及びLは脱離基を示し、Rは前記と同義である。]
(工程4)
本工程は、一般式(EE)で表される化合物と一般式(III)又は一般式(IV)で表される化合物を用いて、一般式(FF)で表される化合物を製造する工程である。一般式(EE)で表される化合物は、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。
一般式(III)で表される化合物をアルキル化試薬として用いる場合、塩基存在下で製造することができる。一般式(III)において、Lは、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステル等の脱離基が挙げられる。一般式(III)で表される化合物は、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。一般式(III)で表される化合物は、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モルである。
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、4−(Ν,N−ジメチルアミノ)ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類等が挙げられ、塩基の使用量としては、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜10モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、Ν,N−ジメチルホルムアミド、Ν,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリジン−2−オン、アセトニトリル、等を単一又は混合して用いることができる。
反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜反応溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜100℃である。
一般式(IV)をアルキル化試薬として用いる場合、光延反応を用いて製造することができる。本工程は、通常公知の方法(例えば、Chemical Reviews,Vol.109,p.2551,2009)に準じて行うことができ、例えば、光延試薬(Mitsunobu Reagents)、ホスフィン試薬存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施できる。本工程は、通常、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、一般式(IV)で表される化合物を1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
光延試薬は、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイプロピルアゾジカルボキシレート等が例示できる。光延試薬の使用量は、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ホスフィン試薬は、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンが例示できる。ホスフィン試薬は、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えばトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは10分〜48時間である。
このようにして得られる一般式(FF)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
(工程5)
本工程は、一般式(FF)で表される化合物と、アンモニア又はその塩とを反応させて、一般式(GG)で表される化合物を製造する方法である。
本工程において用いられるアンモニア又はその塩の量は、一般式(FF)で表される化合物1モルに対して、通常、等モル〜過剰モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、0〜200℃、好ましくは室温〜150℃である。反応時間は、通常、5分間〜7日間、好ましくは30分間〜4日間である。
このようにして得られる一般式(GG)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、L、Lは脱離基を示し、Rは前記と同義である。]
(工程6)
本工程は、一般式(QQ)と一般式(III)又は一般式(IV)で表される化合物を用いて、一般式(WW)で表される化合物を製造する工程である。一般式(QQ)で表される化合物は、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。一般式(III)で表される化合物をアルキル化試薬として用いる場合、塩基存在下で製造することができる。一般式(III)において、L2は、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステル等の脱離基が挙げられ、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。一般式(III)で表される化合物は、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モルである。
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(Ν,N−ジメチルアミノ)ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類等が挙げられ、塩基の使用量としては、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜100モル用いることができ、好ましくは2〜10モルである。反応溶媒としてはΝ,N−ジメチルホルムアミド、Ν,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリジン−2−オン、アセトニトリル等を単一又は混合して用いることができる。
反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜100℃である。
一般式(IV)をアルキル化試薬として用いる場合、光延反応を用いて製造することができる。本工程は、通常公知の方法(例えば、Chemical Reviews,Vol.109,p.2551,2009)に準じて行うことができ、例えば、光延試薬(Mitsunobu Reagents)、ホスフィン試薬存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施できる。本工程は、通常、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、一般式(IV)で表される化合物を、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
光延試薬は、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイプロピルアゾジカルボキシレート等が例示できる。光延試薬の使用量は、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。ホスフィン試薬は、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンが例示できる。ホスフィン試薬は、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えばトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは10分〜48時間である。
このようにして得られる一般式(WW)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
[式中、Lは脱離基を示し、R及びXは前記と同義である。]
(工程7)
本工程は、一般式(HH)で表される化合物を、一酸化炭素雰囲気下で、アルコール存在下、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で反応させることにより、一般式(JJ)で表される化合物を製造する工程である。
一般式(HH)で表される化合物は、本願製造法記載の工程1〜3、工程4〜5又は工程6に準じて製造することができる。
本工程において、一酸化炭素の圧力は、通常、1気圧〜20気圧であり、好ましくは1気圧〜10気圧である。
アルコール化合物の使用量は、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜過剰モル用いることができる。アルコール化合物の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ジエチルアミノエタノール、イソブタノール、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、3−モルホリノプロパノール、ジエチルアミノプロパノール等があけられる。
本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(HH)で表される化合物1モル化合物対して、通常、0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。 反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度は、通常、0℃〜200℃であり、好ましくは0〜150℃である。
この反応後に使用したアルコールに対応したエステル体又はエステル体とカルボン酸化合物(JJ)との混合物に対して加水分解反応を行うことにより、一般式(JJ)で表される化合物に変換処理を行うことができる。加水分解は塩基を用いて行い、例えばジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム等の無機塩基が挙げられる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例ば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜150℃である。
このようにして得られる一般式(JJ)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、Lは脱離基、Eはエステル基、シアノ基、カルボキサミド基等のカルボン酸等価体を、Zはハロゲン原子を示し、R2、 は前記と同義である。]
(工程 8)
本工程は、一般式(GG)で表される化合物を、一酸化炭素雰囲気下で、アルコール存在下、またはシアン化銅、シアン化亜鉛等のシアノ化合物を用いて、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で反応させることにより、一般式(KK)で表されるエステル誘導体、シアノ誘導体を製造する工程である。
一般式(GG)で表される化合物は、本願製造法記載の工程1〜3、工程4〜5に準じて製造することができる。
エステル誘導体の製造について、一酸化炭素の圧力は、通常1気圧〜20気圧であり、好ましくは1気圧〜10気圧である。反応試剤となるアルコール化合物の使用量は、一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、1〜過剰モル用いることができ、好ましくは1〜200モルである。アルコール化合物の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ジエチルアミノエタノール、イソブタノール、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、3−モルホリノプロパノール、ジエチルアミノプロパノール等があけられる。
シアノ誘導体の製造について、反応試剤となるシアノ化合物としては、例えばシアン化銅、シアン化亜鉛、トリ−n−ブチルシアノスズ等があげられる。試剤となるシアノ化合物の使用量は一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜100モル、好ましくは1〜10モルである。
エステル誘導体、シアノ誘導体製造に共通して、本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(GG)で表される化合物1モル化合物に対して、通常、0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。 反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜200℃であり、好ましくは0〜150℃である。このようにして得られる一般式(KK)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
(工程 9)
本工程は一般式(KK)で表される化合物にハロゲン化剤を処理してハロゲン化合物(LL)を製造する工程である。
本工程は、通常、一般式(KK)で表される化合物1モルに対して、ハロゲン化試薬を、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ハロゲン化試薬は、例えば1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ビス(テトラフルオロボラート)、N−ヨードスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、ヨウ素、臭素等が例示できる。反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
Zで示されるハロゲンとしては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜6日間、好ましくは10分〜3日間である。
このようにして得られる一般式(LL)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
また、Eは必要に応じて通常公知の方法により加水分解、加溶媒分解などの方法により他のEに変換することができる.例えばシアノ基の加水分解によるカルボキサミド基への変換、シアノ基、カルボキサミド基の加溶媒分解によってエステル基への変換が例示される。
(工程 10)
本工程は一般式(LL)で表される化合物にRのホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルコキシド及びチオアルコキシドを、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中でカップリング反応させることにより、一般式(MM)で表される化合物を製造する工程である。
のホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルコキシド及びチオアルコキシドの使用量としては、通常、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜20モルである。本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。銅触媒としてはヨウ化銅、臭化銅、塩化銅があげられる。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(LL)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。遷移金属触媒は必要に応じて組み合わせて使用することができる。リガンドの使用量としては、一般式(LL)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(LL)で表される化合物1モル化合物対して、通常、0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例ば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、エチレングリコール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜160℃である。
このようにして得られる一般式(MM)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、E、R、Rびは前記と同義である。]
(工程 11)
本工程は一般式(MM)で表される化合物を加水分解処理することにより一般式(NN)で表されるカルボン酸化合物を製造する工程である。
加水分解は塩基または酸を用いて行い、塩基としては例えばジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム等の無機塩基が挙げられる。酸としては例えば、塩酸、硫酸、リン酸等があげられる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例ば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、エチレングリコール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜160℃である。
このようにして得られる一般式(NN)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、A、R及びXは前記と同義である。]
(工程12)
本工程は、一般式(JJ)と一般式(VII)で表される化合物を用いてアミド化反応を行い、一般式(RR)で表される化合物を製造する工程である。アミド化試薬として、適当な縮合剤、又は活性化剤の存在下、一般式(JJ)で表される化合物1モルに対して、一般式(VII)を、通常、0.5〜10モル、好ましくは1〜3モル用いて行われる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、アセト二トリル等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜100℃である。反応時間は、通常、5分〜7日間、好ましくは、5分〜3日間、より好ましくは5分〜10時間である。
縮合剤、活性化剤としては、例えばジフェニルリン酸アジド、Ν,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリスジメチルアミノホスホニウム塩、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1−エチル−3- (3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドと1-ヒドロキシベンゾトリアゾ−ルの組み合わせ、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド、(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチル(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メタンイミニウム ヘキサフルオロホスフェート、1,1−カルボニルジイミダゾール、N−ヒドロキシコハク酸イミド等が挙げられる。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムへキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。添加量としては、一般式(JJ)で表される化合物1モルに対して、通常、1〜100モルであり、好ましくは1〜10モルである。
反応終了後に、塩基例えば、水酸化ナトリウム溶液等を添加し後処理することができる。
このようにして得られる一般式(RR)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[式中、Lは脱離基を示し、A、R及びXは前記と同義である。]
(工程13)
本工程は、一般式(HH)で表される化合物を、一酸化炭素雰囲気下で、化合物(VII)存在下、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施することにより、一般式(RR)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において、一酸化炭素の圧力は、通常、1気圧〜20気圧であり、好ましくは1気圧〜10気圧である。
本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常、0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。反応時間は、通常、0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜250℃であり、好ましくは0〜200℃である。
このようにして得られる一般式(RR)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[式中、A、Z,Rは前記と同義である。]
本工程は一般式(OO)で表される化合物を、適当なハロゲン化試薬を用いて一般式(TT)で表される化合物を製造する工程である。
本工程は、通常、一般式(OO)で表される化合物1モルに対して、ハロゲン化試薬を、通常、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ハロゲン化試薬は、例えば1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ビス(テトラフルオロボラート)、N−ヨードスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、ヨウ素、臭素等が例示できる。反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、それらの混合物等が挙げられる。
Zで示されるハロゲンとしては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは−10〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜6日間、好ましくは10分〜3日間である。
このようにして得られる一般式(TT)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[式中、A、R及びRは前記と同義である。]
本工程は一般式(PP)で表される化合物にRのホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中でカップリング反応させることにより、一般式(UU)で表される化合物を製造する工程である。
のホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルコキシド及びチオアルコキシドの使用量としては、通常、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜20モルである。本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。銅触媒は必要に応じて使用でき、銅触媒としてはヨウ化銅、臭化銅、塩化銅があげられる。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(PP)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。遷移金属触媒は必要に応じて使用または、組み合わせて使用することができる。リガンドの使用量としては、一般式(PP)で表される化合物1モルに対して、通常、0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(PP)で表される化合物1モル化合物対して、通常、0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例ば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、エチレングリコール、イソプロパノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜48時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜160℃である。
このようにして得られる一般式(UU)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は反応混合物から単離精製することなく、次工程に付すことができる。
本発明化合物が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体等の異性体を有する場合には、いずれの異性体の混合物も本発明化合物に包含される。例えば、本発明化合物に光学異性体が存在する場合には、ラセミ体から分割された光学異性体も本発明化合物に包含される。これらの異性体は、自体公知の合成手法、分離手法(濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶等)によりそれぞれを単一化合物として得ることができる。
本発明化合物又はその塩は、結晶であっても良く、結晶形が単一であっても多形混合物であっても本発明化合物又はその塩に包含される。結晶は、自体公知の結晶化法を適用して、結晶化することによって製造することができる。本発明化合物又はその塩は、溶媒和物(例えば、水和物等)であっても、無溶媒和物であっても良く、いずれも本発明化合物又はその塩に包含される。同位元素(例えば、H、H、13C、14C、35S、125I等)等で標識された化合物も、本発明化合物又はその塩に包含される。
本発明化合物又はその塩のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素、胃酸等による反応により本発明化合物又はその塩に変換する化合物、即ち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして本発明化合物又はその塩に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして本発明化合物又はその塩に変化する化合物をいう。また、本発明化合物又はその塩のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような生理的条件で本発明化合物又はその塩に変化するものであってもよい。
本発明化合物の塩とは、有機化学の分野で用いられる慣用的なものを意味し、例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素環基を有する場合の当該アミノ基若しくは塩基性複素環基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、ギ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
本願明細書において「RET」はRET(Rearranged during transfection)チロシンキナーゼを意味し、ヒト又は非ヒト哺乳動物のRETを含み、好ましくはヒトRETである。また、「RET」の語にはアイソフォームが含まれる。また、RETにはカルボキシ末端のスプライシングの違いによりRET9、RET43、RET51の3種類のタンパク質が存在することが知られている(TRENDS in Genetics, 2006年,22巻,p.627−636)が、RETのATP結合部位を含むスプライシングバリアントであれば、これら3種類のタンパク質の他、現在及び将来知られるスプライシングバリアントは全て「RET」に含まれる。
ヒトのRETは、例えば、GenBankアクセッション番号:NM_020975にコードされているアミノ酸配列またはGenBankアクセッション番号:NM_020630にコードされているアミノ酸配列からなるポリペプチドを挙げることができる。
また、RETをコードする遺伝子は、例えば、GenBankアクセッション番号:NM_020975で表される塩基配列のうち、191〜3535番の塩基配列からなるポリヌクレオチド、またはGenBankアクセッション番号:NM_020630で表される塩基配列のうち、191〜3409番の塩基配列からなるポリヌクレオチドなどを挙げることができる。
また、本発明のRETは、RETキナーゼ活性を有する限り、転座、変異(点変異や欠失変異,挿入変異を含む)を有していても良い。
本発明におけるRETの転座としては、RETキナーゼ活性を有するRETタンパク質の全部又は一部と他のタンパク質(例えば、KIF5Bタンパク質、CCDC6タンパク質、NCOA4タンパク質、TRIM33タンパク質)の全部又は一部とが融合し、融合タンパク質が形成されている場合が含まれ、好ましくはCCDC6−RET、KIF5B−RET (CCDC6−RETはCCDC6タンパク質の一部とRETタンパク質の一部がこの順に融合していることを示す。他同様。)である(Drilon A,Cancer Discov.,3(6), pp 630−635,(2013))。
本発明におけるRETの変異としては、RETキナーゼ活性を有する限り、点変異や欠失変異、挿入変異であってもよく、RETのアミノ酸配列、例えば、GenBankアクセッション番号:NM_020975、又はGenBankアクセッション番号:NM_020630にコードされているアミノ酸配列のうち、一もしくは数個のアミノ酸が置換,欠失もしくは付加され、またはそれらの組み合わせにより、変異が生じたアミノ酸配列を含むRETキナーゼ活性を有するポリペプチドが含まれる。
変異が生じる部位については、RETキナーゼ活性を有する限り制限はなく、ATP結合部位やゲートキーパー部位に変異があってもよい。一般的に、プロテインキナーゼのATPが結合するヒンジ部位に隣接する残基の部位をゲートキーパー部位とよび、その部位のアミノ酸残基はATP結合ポケットの立体構造に大きな影響を与える。RETにおけるゲートキーパー部位のアミノ酸は,GenBankアクセッション番号:NM_020975、又はGenBankアクセッション番号:NM_020630にコードされているアミノ酸配列のうち804番目のバリンである。甲状腺癌の患者においては、RETのV804L変異やRETのV804M変異が臨床報告されている(Bolino A, Oncogene, 10, pp 2415−2419,(1995)、他)。
また、プロテインキナーゼ阻害剤の継続投与により、しばしばゲートキーパー部位のアミノ酸残基に突然変異が生じることが知られている(Kobayashi S, N Engl J Med.,352(8):pp786−792,(2005)、他)。したがって、RET阻害剤の継続投与によってもゲートキーパー部位の804番目のバリンに変異が生じる可能性がある(Cranston AN,Cancer Res.,66(20):pp10179−10187,(2006))。ゲートキーパー部位の変異は阻害剤耐性を獲得するため、治療上深刻な問題となりうる。現にRETにV804L変異やV804M変異を導入した細胞は、RET阻害活性を有する薬剤バンデタニブに対して耐性を示すことが、基礎試験で報告されている(Carlomagno F, Oncogene, 23, pp 6056−6063,(2004))。
これらの耐性変異型RETは、好ましくはゲートキーパー部位であるコドン804番目のバリンないしはその近傍のコドン806番目のチロシンが別のアミノ酸に置換されたV804L,V804M,V804E,Y806C、Y806E,Y806S、Y806H、Y806Nを有するRETであり、さらに好ましくはコドン804番目のバリンがロイシン又はメチオニンに置換されたV804L、V804Mを有するRETである。
また、本発明におけるRETは、RETキナーゼ活性を有する限り、ゲートキーパー部位以外の部位に変異があってもよく、例えば、GenBankアクセッション番号:NM_020975、又はGenBankアクセッション番号:NM_020630にコードされているアミノ酸配列のうちC618S,C620R,C630R,C634R,C634W,C634Y,C691S,E768D,A883F,A883S,E884V,S891A,S891L,M918Tを有するRET(例えばC618Sは、コドン618番目のシステインがセリンに置換されたRETを示す。他同様.)などが挙げられるが,これらに限定されない.好ましくはC634Wである。
RETの変異の有無は、RETの遺伝子配列またはRET遺伝子の転写産物であるmRNAの配列を解析することにより調べることができる。配列の解析方法は、例えば、ジデオキシヌクレオチドチェーンターミネーション法(Sanger et al.(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:5463)などを挙げることができる。適当なDNAシークエンサーを利用して配列を解析することも可能である。
また、RETの変異の有無は、例えば、in situハイブリダイゼーション、ノーザンブロット解析、DNAマイクロアレイ、RT−PCR、SSCP−PCR(Single−Strand Conformation Polymorphism−PCR)などの方法により解析することもできる。これらの方法は、常法に従い行うことができる(Clinical Cancer Research,8,457−463,2002.)。
さらに、RETの変異の有無は、例えば、免疫化学的方法(例えば、免疫組織化学的方法、免疫沈降法、ウエスタンブロット、フローサイトメトリー、ELISA、RIAなど)により解析することもできる。これらの方法は、常法に従い行うことができる。
なお,RETの変異の有無をPCRで解析するために、プライマーの配列は、常法に従い設計することができる。プライマーの配列は、例えば、Primer Expression(Perkin−Elmer Applied Biosystems)を用いて設計することができる。
本発明化合物又はその塩は、その優れたRET阻害活性により、RETが関与する疾患の予防や治療のための医薬として有用である。「RETが関与する疾患」とは、RETの機能を欠失、抑制及び/又は阻害することによって、発症率の低下、症状の寛解、緩和、及び/又は完治する疾患が挙げられる。このような疾患として、例えば、悪性腫瘍等が挙げられるがこれに限定はされない。悪性腫瘍としては、好ましくはRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍であり、さらに好ましくはRETの活性化状態が亢進している非小細胞肺癌、乳癌、結腸直腸癌又は、甲状腺癌である。
RETの活性化状態が亢進しているとは、RET遺伝子が転座、変異(点変異や欠失変異,挿入変異を含む)及び過剰発現(RET遺伝子のコピー数が増えたり、RETのメッセンジャーRNAが過剰に発現したり、RETタンパク質が増えたり、RETタンパク質が恒常的に活性化している状態を含む)する等によって活性化状態が亢進していることを指す。
対象となる癌、腫瘍は特に制限はされないが、例えば、上皮性癌(呼吸器系癌、消化器系癌、生殖器系癌、分泌系癌等)、肉腫、造血細胞系腫瘍、中枢神経系腫瘍、末梢神経腫瘍等が挙げられる。
具体的な癌種としては、頭頚部癌、甲状腺癌、食道癌、胃癌、十二指腸癌、肝臓癌、胆道癌(胆嚢・胆管癌等)、膵臓癌、結腸直腸癌(結腸癌、直腸癌等)、肺癌(非小細胞肺癌、小細胞肺癌、中皮腫等)、乳癌、卵巣癌、子宮癌(子宮頚癌、子宮体癌等)、腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨・軟部腫瘍、皮膚癌、脳腫瘍、副腎腫瘍、神経芽腫等が挙げられる。好ましくは肺癌(非小細胞肺癌、小細胞肺癌、中皮腫等)、結腸直腸癌(結腸癌、直腸癌等)、甲状腺癌、乳癌、脳腫瘍、白血病であり、特に好ましくは非小細胞肺癌、乳癌、結腸直腸癌、又は甲状腺癌である。
本発明化合物又はその塩は医薬として用いるにあたっては、必要に応じて薬学的担体を配合し、予防又は治療目的に応じて各種の投与形態を採用可能であり、該形態としては、例えば、経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等のいずれでもよいが、好ましくは経口剤である。これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤方法により製造できる。
薬学的担体としては、製剤素材として慣用の各種有機或いは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤等、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、pH調節剤・緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また、必要に応じて防腐剤、抗酸化剤、着色剤、矯味・矯臭剤、安定化剤等の製剤添加物を用いることもできる。
経口用固形製剤を調製する場合は、本発明化合物に必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。
注射剤を調製する場合は、本発明化合物に必要に応じてpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内及び静脈内用注射剤を製造することができる。
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用すべき患者の症状により、或いはその剤形等により一定ではないが、一般に投与単位形態あたり、経口剤では0.05〜1000mg、注射剤では0.01〜500mg、坐剤では1〜1000mgとするのが望ましい。
また、上記投与形態を有する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、本発明化合物として通常成人(体重50kg)1日あたり0.05〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgとすれば良く、これを1日1回又は2〜3回程度に分けて投与するのが好ましい。
本発明化合物又はその塩は、優れたRET阻害活性を有し、抗腫瘍剤として有用である。ここでRETとは、好ましくは、上記のような「活性化状態が亢進している」RETである。また、好ましい実施形態において、本発明化合物又はその塩は、本発明化合物又はその塩は、RETに対する優れた選択性を有しており、Src、Lck、EGFR、Aurora Bなどのオフターゲットを阻害することによる副作用が少ないという利点を有する。なお、Aurora Bは細胞分裂に関与しているキナーゼであり、Aurora B阻害作用を有する薬剤の臨床試験では好中球減少などの血球系への副作用が頻発することが報告されている(非特許文献20)。また、EGFRを標的とした阻害剤では皮膚障害又は消化管障害等の副作用が共通して発生することが知られている」(非特許文献21)。
好ましい実施形態において、本発明化合物又はその塩は、既存のRET阻害剤が奏功しにくい、もともとRETに耐性変異を有している細胞にも優れた細胞増殖阻害効果を示す。また、本発明化合物又はその塩は、RET阻害剤の継続投与によって後発的にRETに耐性変異を獲得した細胞に対しても優れた細胞増殖阻害効果を示し、長期投与が可能となる。
また、好ましい実施形態において、本発明化合物又はその塩は、良好な肝ミクロソームの安定性を示す。したがって、良好な血中曝露が期待でき、またCyp阻害の懸念がないという有利な点を有する。
また、好ましい実施形態において、本発明化合物又はその塩は、優れた経口吸収性を示す。したがって、十分な血漿中濃度が観測され、経口医薬品として有用である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例で用いた各種試薬は、特に記載の無い限り市販品を使用した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、モリテックス社製プリフパック(登録商標)SI、バイオタージ社製KP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラム、バイオタージ社製HP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラム、又はバイオタージ社製HP−Sphere(登録商標)Silicaプレパックドカラムを用いた。塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにはモリテックス社製プリフパック(登録商標)NH又はバイオタージ社製KP−NH(登録商標)プレパックドカラムを用いた。分取用薄層クロマトグラフィーにはメルク社製KieselgelTM60F254,Art.5744又は和光社NH2シリカゲル60F254プレートを用いた。NMRスペクトルは、AL400(400MHz;日本電子(JEOL))、Mercury400(400MHz;アジレント・テクノロジー)型スペクトロメータ、又はOMNMRプローブ(Protasis)を装備したInova400(400MHz;アジレント・テクノロジー)型スペクトロメータを使用し、重溶媒中にテトラメチルシランを含む場合は内部基準としてテトラメチルシランを用い、それ以外の場合には内部基準としてNMR溶媒を用いて測定し、全δ値をppmで示した。マイクロウェーブ反応は、バイオタージ社製 Initiatorを用いて行った。
また、LCMSスペクトルはWaters製ACQUITY SQD(四重極型)を用いて下記条件にて測定した。
カラム:Waters製ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18,2.1X50mm,1.7μm
MS検出:ESI positive
UV検出:254及び210nm
カラム流速:0.5mL/min
移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)
インジェクション量:1μL
グラジエント(table 1)
Time(min) Water Acetonitrile
0 95 5
0.1 95 5
2.1 5 95
3.0 STOP
また、逆相分取HPLC精製はGILSON製分取システムを用いて下記条件にて実施した。
カラム:YMC製CombiPrep Pro C18,50X30mmI.D.,S−5μmを使用した。
UV検出:254nm
カラム流速:40mL/min
移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)
インジェクション量:0.1−1mL
略号の意味を以下に示す。
s:シングレット
d:ダブレット
t:トリプレット
q:カルテット
dd:ダブル ダブレット
dt:ダブル トリプレット
td:トリプル ダブレット
tt:トリプル トリプレット
ddd:ダブル ダブル ダブレット
ddt:ダブル ダブル トリプレット
dtd:ダブル トリプル ダブレット
tdd:トリプル ダブル ダブレット
m:マルチプレット
br:ブロード
brs:ブロードシングレット
brd:ブロードダブレット
CDI:カルボニルジイミダゾール
DMSO−d:重ジメチルスルホキシド
CDCl:重クロロホルム
CDOD:重メタノール
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
NMP:1−メチル−2−ピロリジノン
DMSO:ジメチルスルホキシド
HATU:(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチル(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メタンイミニウム ヘキサフルオロホスフェート
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DME:1,2−ジメトキシエタン。
参考例1:4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1)1−シクロペンチル−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
国際公開WO2007/126841号パンフレットに記載されている方法にて合成した3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン3.0g、ヨードシクロペンタン3.4g、炭酸カリウム4.8gをDMF30mLの懸濁溶液を80℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却後、水200mLを加え生じた析出物を濾取し、水で洗浄後、乾燥し、表題化合物を3.7g得た。
物性値:m/z[M+H] 330.1。
(工程2) 4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
上記工程1で得られた1−シクロペンチル−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン21g、2−ジエチルアミノエタノ一ル42mL、Pd(PPhCl 2.24gを,ΝΜΡ120mLに溶解し、系内を一酸化炭素で置換した後、120℃に加熱した。2時間撹拌後、室温まで冷却してメタノールを50ml加えた後、5規定の水酸化ナトリウム水溶液を19mL加え30分撹拌した。水を加えた後、酢酸エチルで水層を洗浄し、水層を塩酸でpH3に調整して得られた析出物を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し、表題化合物を9.8g得た。
物性値:m/z[M+H] 248.3。
参考例2:1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1) 1−(アダマンタン−2−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ [3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン1.5g、2−アダマンタノール2.6g及びトリフェニルホスフィン3.0gのTHF 30mL溶液に、室温下にてジイソプロピルアゾジカルボキシレート2.3mLを添加し、終夜攪拌した。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン→ヘキサン/酢酸エチル=1/1)表題化合物を1.87g得た。
物性値:m/z[M+H] 396.2。
(工程2) 1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
上記工程1で得られた1−(アダマンタン−2−イル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ [3,4−d]ピリミジン−4−アミン1.8g、2−ジエチルアミノエタノ一ル3.0mL、Pd(PPhCl160mg をΝΜΡ5mLに溶解し、系内を一酸化炭素で置換した後、120℃に加熱した。2時間撹拌後、室温まで冷却してメタノールを5mL加えた後、5規定の水酸化ナトリウム水溶液を2.3mL加え30分撹拌した。水を加えた後、酢酸エチルで水層を洗浄し、水層を塩酸でpH3に調整して得られた析出物を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し表題化合物を0.3g得た。
物性値:m/z[M+H] 314.2。
参考例3:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1) メチル 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレートの合成
3−ブロモ−(1−tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン4.45gのメタノール45mL懸濁溶液にトリエチルアミン3.33g及び1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体1.35gを加えた後、耐圧容器中にて一酸化炭素雰囲気下、0.5MPa、100℃にて3時間攪拌した。 放冷後、反応溶液を濃縮し、クロロホルムに溶解し、水洗、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(ヘキサン−酢酸エチル)し、濃縮後、得られた析出物をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ過後、減圧下、70℃にて乾燥することにより、表題化合物2.37gを得た。
物性値:m/z[M+H] 250.1。
(工程2) 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
上記工程1で得られたメチル 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレート2.23gをメタノール33mLに懸濁し、5M水酸化ナトリウム水溶液3.58mL加えた後、30分間加熱還流下、攪拌した。放冷し、反応溶液を5M塩酸水溶液にて中和後、水で希釈することにより得られた析出物をろ取した。得られた析出物を減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物2.05gを得た。
物性値:m/z[M+H] 236.3。
参考例4:4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
(工程1) 4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン4.0g、プロパン−2−オール2.58g、卜リフェニルホスフィン7.51gのテ卜ラヒドロフラン溶液30mL溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート5.79mLを加え、反応液を18時間撹拌した。反応液を濃縮した残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン→ヘキサン/酢酸エチル=1/1)表題化合物を4.0g得た。
物性値:m/z[M+H] 322.0。
(工程2) 5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
上記工程1で得られた、4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン3gに1,2−ジメトキシエタン30mLおよび28%アンモニア水30mLを加え、ステンレス製耐圧管内にて115℃で18時間撹拌した。反応液に水300mLを加え、得られた析出物を水で洗い、表題化合物2.0gを得た。
物性値:m/z[M+H] 303.1。
(工程3) 4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
上記工程2で得られた5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン3.8g、2−ジエチルアミノエタノ一ル8.3mL、Pd(PPhCl0.44gを、ΝΜΡ10mLに溶解し、系内を一酸化炭素で置換した後、120℃に加熱した。2時間撹拌後、室温まで冷却してメタノールを7mL加えた後、5規定の水酸化ナトリウム水溶液を3.5mL加え30分撹拌した。水を加えた後、酢酸エチルで水層を洗浄し、水層を塩酸でpH3に調整して得られた析出物を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し、表題化合物を0.670g得た。
物性値:m/z[M+H]221.2。
参考例5:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
(工程1)7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド29.3g、tert−ブチルアミン13.4g及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン29.7gを混合したエタノール溶液200mLを加熱還流下にて、2時間攪拌した。放冷後、濃縮し、酢酸エチルで希釈して、水、引き続き飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製することにより表題化合物21.5gを得た。
物性値:m/z[M+H] 210.0。
(工程2)7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程1で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン36gのDMF360mL溶液にN−ヨードスクシンイミド46.7gを加え、室温にて3日間攪拌した。酢酸エチルで希釈後、水洗を三回繰り返した後、飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過、濃縮した。得られた析出物を、ヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ取後、減圧下にて乾燥することにより表題化合物45.5gを得た。
物性値:m/z[M+H] 335.9。
(工程3) 7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
工程2で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン52gのTHF180mL及び28%アンモニア水180mL懸濁溶液を、耐圧容器を用いて120℃、14時間攪拌した。放冷後、水で希釈することにより得られた析出物をろ取し、減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物52gを得た。
物性値:m/z[M+H] 317.3。
(工程4) メチル 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
工程3で得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン15g、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体1.94g及びトリエチルアミン13.2mLのメタノール150mL懸濁溶液を耐圧容器を用いて一酸化炭素雰囲気下、100℃、0.45MPaにて1.5時間攪拌した。放冷後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製し、濃縮後、得られた析出物をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄した後、ろ取、減圧下にて乾燥し、表題化合物9.70gを得た。
物性値:m/z[M+H] 249.3。
(工程5) 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸
工程4で得られたメチル−4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート9.70gのメタノール97mL懸濁溶液に5M水酸化ナトリウム水溶液23.4mLを加えた後、加熱還流下にて2時間攪拌した。放冷後、5M塩酸水溶液を用いて、中和することにより得られた析出物を水で希釈後、ろ取し、減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物8.0gを得た。
物性値:m/z[M+H] 235.2。
参考例6:7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
(工程1)4−クロロ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド1.3g、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩1.0g及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン4.7mLを混合したエタノール溶液10mLを加熱還流下にて、2時間攪拌した。放冷後、反応液を濃縮した残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン→ヘキサン/酢酸エチル=1/1)表題化合物1.1gを得た。
物性値:m/z[M+H] 226.0。
(工程2) 4−クロロ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程1で得られた4−クロロ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン1.0gのDMF10mL溶液にN−ヨードスクシンイミド1.2gを加え、室温にて18時間攪拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え反応を停止し、水で希釈後、得られた析出物を水洗し、ろ取後、減圧下にて乾燥することにより表題化合物2.5gを得た。
物性値:m/z[M+H] 351.9。
(工程3) 7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
工程2で得られた4−クロロ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン2.5gに1,2−ジメトキシエタン10mLおよび28%アンモニア水10mLを加え、ステンレス製耐圧管内にて115℃で18時間撹拌した。反応液に水200mLを加え、得られた析出物を水で洗い、表題化合物1.9gを得た。
物性値:m/z[M+H] 333.0。
参考例7:7−(tert−ブチル)−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
(工程1) 1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オールの合成
2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド1gをTHF20mLに溶解し、反応容器を−78℃に冷却した。そこにメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液(3mol/L)4.36mLをゆっくり滴下した。同温度で1時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり加えて反応を停止した。反応混合物を室温で10分間撹拌後、分液漏斗に移して酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、除媒した。残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→3/1)、表題化合物を446mg得た。物性値:m/z[M+H] 207.0。
(工程2) 1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オンの合成
工程1で得られた1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール246mgをジクロロメタン2.5mLに溶解し、デス・マーチン試薬1.0gを加え室温で1時間撹拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重曹水を加え、さらに30分撹拌した。反応混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。除媒後の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→3/1)で精製して、表題化合物を198mg得た。
物性値:m/z[M+H] 205.0。
(工程3) 1−(4−(tert−ブチルアミノ)−6−クロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オンの合成
工程2で得られた1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オン198mg、tert−ブチルアミン122μL、ジイソプロピルエチルアミン252μLをエタノール2mLに溶解し、90℃で終夜撹拌した。
反応混合物を濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→3/1)で精製して、表題化合物を64mg得た。
物性値:m/z[M+H] 242.1。
(工程4) 7−(tert−ブチル)−4−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程3で得られた1−(4−(tert−ブチルアミノ)−6−クロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オン64mgと酢酸42μLをエタノール5.5mLに溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて120℃で1時間反応させた。除媒後の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→4/1)で精製して、表題化合物を54mg得た。
物性値:m/z[M+H] 224.1。
(工程5) 7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程4で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンをDMF1.5mLに溶解し、N−ヨードスクシンイミド64mgを加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、除媒した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→4/1)で精製して,表題化合物を69mg得た。
物性値:m/z[M+H] 349.9。
(工程6) 7−(tert−ブチル)−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
工程5で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン60mgを耐圧管中でDME600μL及びアンモニア水600μLと115℃で12時間反応させた。空冷後、反応混合物に水を加えた。得られた析出物を濾取、乾燥して表題化合物を45mg得た。
物性値:m/z[M+H] 331.0。
参考例8:3−フルオロ−4−(メトキシメチル)アニリンの合成
(2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)メタノール1.0gをTHFとDMFの混合溶液20mL(1:1)に炭酸セシウム5.71gとヨードメタン3.64mLを加え、18時間攪拌した。酢酸エチルに溶解し、水洗、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、ろ過後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(ヘキサン−酢酸エチル)し、反応液を濃縮し2−フルオロ−1−(メトキシメチル)−4−ニトロ−ベンゼン0.76gを得た。続いて、2−フルオロ−1−(メトキシメチル)−4−ニトロ−ベンゼン0.76gをエタノール20mLに溶解し、パラジウム/炭素(パラジウム10%)400mgを加え、水素雰囲気下、18時間攪拌した。不溶物をろ過後、ろ液を濃縮した。得られた残渣を濃縮し表題化合物を567mg得た。
物性値:m/z[M+H]156.0。
参考例9:メチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
(工程1)4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの合成
参考例5 工程1〜工程3に従いtert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロプロパンアミン塩酸塩を用いて合成した5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン234mg、シアン化亜鉛131mg、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム86mgにDMF2.5mLを加えてマイクロウェーブ反応装置で150℃、20分間反応させた。不溶物をセライトを用いて除去し、濾液をトルエン/酢酸エチルと水に分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過後、濃縮した。残渣の析出物にヘキサンと酢酸エチルを加えて室温で撹拌した。生じた析出物を濾取し表題化合物を100mg得た。
物性値:m/z[M+H] 214.2。
(工程2)4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの合成
工程1で得られた4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル100mgをDMF5mLに溶解し、氷冷下N−ブロモスクシンイミド167mgを加え、3.5時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残渣の析出物にヘキサンと酢酸エチルを加え氷冷下撹拌した。生じた析出物を濾取し、表題化合物を96mg得た。
物性値:m/z[M+H] 294.0。
(工程3)4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
工程2で得られた4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル96mgをDMSO3mLに溶解し、4N NaOH水溶液90μL、30%過酸化水素41μLを加え室温で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮し、表題化合物を76mg得た。
物性値:m/z[M+H] 312.0。
(工程4)メチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
工程3で得られた4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド118mgをTHF2mLに溶解し、ジメチルアミノピリジン23mgと二炭酸ジ−t−ブチル415mgを加え、室温で終夜撹拌した。THFを除媒後、メタノール2mLを加え、さらに炭酸カリウム53mgを加えて室温で7時間撹拌した。反応溶液を2N HClで中和し、酢酸エチルと水に分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物にジクロロメタン2mL、トリフルオロ酢酸2mLを加えて室温で1時間撹拌した。トリフルオロ酢酸を除媒後、残留物を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物を50mg得た。
物性値:m/z[M+H] 327.0。
参考例10:メチル 4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレートの合成
(工程1) 1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン1.6g、4,4−ジフルオロシクロヘキサノール1.0g及びトリフェニルホスフィン2.1gのTHF50ml溶液に、室温下にてジイソプロピルアゾジカルボキシレート1.6mlを添加し、終夜攪拌した。濃縮後、メタノールにて、懸濁洗浄し、ろ取した。得られた析出物を減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物1.5gを得た。
物性値:m/z[M+H] 380.2。
(工程2) メチル 4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレートの合成
工程1で得られた1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン1.5g、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体330mg及びN,N−ジイソプロピルアミン3mlのメタノール30mlの混合溶液を耐圧容器中にて一酸化炭素雰囲気下、0.45MPa、100℃にて2時間攪拌した。放冷後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより(展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル)、得られた粗生成物を塩基性シリカゲルにより再度精製し(展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル)、濃縮後、得られた析出物をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ取、減圧下にて乾燥することにより表題化合物650mgを得た。
物性値:m/z[M+H] 312.1。
参考例11:4−アミノ−6−ブロモ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7―(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3―d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例48に示した4−アミノ―N―(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド270mgをDMF4mLに溶解し、氷冷下N−ブロモスクシンイミド195mgを加え、室温で15分間攪拌した。反応溶液に、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、生じた析出物を濾取した。さらに水で洗浄後、表題化合物を245mg得た。
物性値:m/z [M+H] 450.1。
参考例12:4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4―d]ピリミジン−4−アミン300mgとブロミン453mgを水2mLに溶解し、室温で1時間攪拌後、100℃で1時間攪拌した。反応溶液に、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、生じた析出物を濾取した。さらに水で洗浄後、3−ブロモ−1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンを370mg得た。得られた3−ブロモ−1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン 370mg、1,1’―ビス(ジフェニルホスィノ)フェロセンーパラジウム(II)ジクロリドージクロロメタン錯体104mgおよびトリエチルアミン500μLのメタノール溶液5mLを耐圧容器を用いて一酸化炭素雰囲気下、120℃にて4時間攪拌した。放冷後、溶媒を減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール5mLに溶解し、5M水酸化ナトリウム水溶液0.4mLを加え、50℃で2時間攪拌した。放冷後、溶媒を減圧下濃縮した。5M塩酸水溶液を用いて、中和することにより得られた析出物を水で希釈後、濾取し、減圧下乾燥することにより、表題化合物を得た。
物性値:m/z [M+H] 256.1。
実施例1:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程2で得られた4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸30mg、4−(メトキシメチル)アニリン20mg、HATU55mgをDMF1mLに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン62μLを加えた。室温で18時間攪拌後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(クロロホルム→クロロホルム/メタノール=10/1)、表題化合物を36mg得た。
実施例2:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
参考例5の工程5で得られた4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸1.00g、4−(メトキシメチル)アニリン878mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン2.23mLのDMF20mL溶液にHATU2.43gを室温下にて加えた。 室温下にて終夜攪拌した後、水酸化ナトリウム水溶液を加え、引き続きクロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過、濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、濃縮後、得られた析出物をメタノールにて懸濁洗浄後、ろ過、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物を1.12g得た。
実施例3:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(65%)を得た。
実施例4:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(フラン−2−イル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−(フラン−2−イル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(60%)を得た。
実施例5:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(フェニルアミノ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりにN−フェニルベンゼン−1,4−ジアミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(78%)を得た。
実施例6:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(2−メトキシ−2,3−ジハイドロ−1H−インデン−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに2−メトキシ−2,3−ジハイドロ−1H−インデン−5−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(88%)を得た。
実施例7:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−ビニルフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−ビニルアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(69%)を得た。
実施例8:4−アミノ−N−(3−クロロフェニル)−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに3−クロロアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(61%)を得た。
実施例9:(E)−4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(プロプ−1−エン−1−イル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに(E)−4−(プロプ−1−エン−1−イル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(82%)を得た。
実施例10:4−アミノ−1−(シクロペンテ−3−エン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりにシクロペンテ−3−エン―1―イル メタンスルホネートを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シクロペンテ−3−エンー1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シクロペンテ−3−エン―1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(70%)。
実施例11:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1−(3−メチルシクロペンチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに3−メチルシクロペンチルメタンスルホネートを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(3−メチルシクロペンチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(3−メチルシクロペンチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いて反応を行った。反応溶液を逆相分取HPLCにより精製、濃縮後、得られた析出物をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ過、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物として得た(55%)。
実施例12:4−アミノ−1−シクロブチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりにブロモシクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(82%)。
実施例13:4−アミノ−1−シクロブチル−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例12の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(65%)を得た。
実施例14:4−アミノ−1−(3,3−ジメチルシクロブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに3−ブロモ―1,1−ジメチル−シクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(3,3―ジメチルシクロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(3,3―ジメチルシクロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(73%)。
実施例15:4−アミノ−1−イソプロピル−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに2−ブロモプロパンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いることで、表題化合物を得た(63%)。
実施例16:4−アミノ−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−1−(ペンタン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに3−ブロモペンタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(ペンタン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(ペンタン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いることで、表題化合物を得た(65%)。
実施例17:4−アミノ−1−シクロヘキシル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド
参考例1の工程1、2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりにブロモシクロヘキサンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、4−アミノ−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いて合成を行うことにより、表題化合物(16%)を得た。
実施例18:4−アミノ−1−シクロヘキシル−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例17の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物を得た(85%)。
実施例19:1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程2で得られた1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸38mg、4−(メトキシメチル)アニリン20mg、HATU55mgをDMF1mLに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン62μLを加えた。室温で18時間攪拌後、反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(クロロホルム→クロロホルム/メタノール=10/1)、表題化合物を26mg得た。
実施例20:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1−(トランス−4−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、2の手法に準じて、2−アダマンタノールの代わりにcis−4−メチルシクロヘキサノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(トランス−4−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例19に準じて、1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(トランス−4−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(82%)。
実施例21:4−アミノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、2の手法に準じて、2−アダマンタノールの代わりに1−フルオロプロパン−2−オールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例19に準じて、1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(1−フルオロプロパン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(58%)。
実施例22:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例3の工程2で得られた4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸50mg、4−(メトキシメチル)アニリン34mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.11mLのDMF1mL溶液にHATU121mgを室温下にて加えた。室温下にて1時間攪拌した後、酢酸エチルにて希釈し、水で洗浄した後、引き続き飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過後、濃縮した。得られた析出物をメタノールにて懸濁洗浄し、ろ過後、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物65mg得た。
実施例23:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド
実施例22の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(77%)を得た。
実施例24:4−アミノ−7−イソプロピル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例4の工程3で得られた4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸67mg、4−(メトキシメチル)アニリン50mg、HATU138mgをDMF1mLに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン158μLを加えた。室温で5時間攪拌後、反応溶液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(クロロホルム→クロロホルム/メタノール=10/1)、表題化合物を76mg得た。
実施例25:4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例4の工程1〜3の手法に準じて、プロパン−2−オールの代わりにシクロペンタノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例24に準じて、4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(69%)。
実施例26:4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(67%)。
実施例27:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−プロピルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−プロピルアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(48%)を得た。
実施例28:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりにN−(2−ピリジル)ベンゼン−1,4−ジアミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(100%)を得た。
実施例29:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成 実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(29%)を得た。
実施例30:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに参考例8で得た3−フルオロ−4−(メトキシメチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(43%)を得た。
実施例31:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(3−クロロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに3−クロロ−4−(メトキシメチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(27%)を得た。
実施例32:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)−3−メチルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに、参考例8に準じて(2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)メタノールの代わりに(2−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノールを用いて得た4−(メトキシメチル)3−メチル−アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(82%)を得た。
実施例33:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(2−メトキシ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに、参考例8に準じて(2−フルオロ−4−ニトロ−フェニル)メタノールの代わりに(3−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)メタノールを用いて得た2−メトキシ−4−(メトキシメチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(60%)を得た。
実施例34:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−エチニルフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−(エチニルフェニル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(52%)を得た。
実施例35:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−((メトキシ−d3)−メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド 実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに、参考例8の手法に準じて、(4−ニトロフェニル)メタノールとヨウ化メチル(d3)を用いて合成した4−((メトキシ−dー3)メチル)アニリンを用いて表題化合物(45%)を得た。
実施例36:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(8%)。
実施例37:4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例36の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(78%)を得た。
実施例38:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(tert−ペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−メチルブタン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(tert−ペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(tert−ペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(82%)。
実施例39:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成 参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロブタンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(69%)。
実施例40:4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例26の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(55%)を得た。
実施例41:4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例26の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに参考例8で得た3−フルオロ−4−(メトキシメチル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(50%)を得た。
実施例42:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(86%)。
実施例43:4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりにビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(67%)。
実施例44:4−アミノ−7−(ビシクロ[1.1.1.]ペンタン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりにビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(ビシクロ[1.1.1.]ペンタン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(ビシクロ[1.1.1.]ペンタン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(76%)。
実施例45:4−アミノ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程3で得られた7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン100mg、4−(メトキシメチル)アニリン100mg,1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン90μL及び1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体20mgのNMP3mL溶液を100℃、一酸化炭素雰囲気下にて4時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製(ヘキサン−酢酸エチル−メタノール)を用いて精製することにより表題化合物86mgを得た。
実施例46:4−アミノ−7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに1−(ジフルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(80%)を得た。
実施例47:4−アミノ−7−(1−エチルシクロプロピル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに1−エチルシクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(1−エチルシクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1−エチルシクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(60%)を得た。
実施例48:4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに1−メチルシクロプロパンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに参考例8で得た3−フルオロ−4−(メトキシメチル)アニリンを用いて合成を用いることにより表題化合物(80%)を得た。
実施例49:7−{[1,1−ビ(シクロプロパン)]−1−イル}−4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに1−シクロプロピルシクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−([1,1−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−([1,1−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(50%)を得た。
実施例50:4−アミノ−7−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに1,1−ジフルオロ−2−メチル−プロパン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(32%)を得た。
実施例51:4−アミノ−7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに2、3−ジメチルブタン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(74%)を得た。
実施例52:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(2,3,3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに2、3、3−トリメチルブタン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(2、3、3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(2、3、3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(80%)を得た。
実施例53:4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに2−シクロプロピルプロパン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(30%)を得た。
実施例54:4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例53に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに3−フルオロ−4−(メトキシメチル)アニリンを用いることで表題化合物(40%)を得た。
実施例55:4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)
4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート80mgにTHF3mL、メタノール3mL、4mol/L 水酸化リチウム水溶液0.62mLを加えて室温下終夜撹拌した。水10mLを加えて、2NHCl水溶液で中和し析出物を得た。溶媒を除媒した後に氷冷下で30分撹拌して析出物を濾取し、表題化合物を73mg得た。物性値:m/z[M+H] 313.0
(工程2)
4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成工程1で得られた4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸10.1mgをDMF1mLに溶解させ、4−(メトキシメチル)アニリン5.3mg、DIPEA17μL,HATU18.5mgを加えて室温下終夜撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を1N NaOH水溶液、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物を6.7mg得た。
実施例56:4−アミノ−6−クロロ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
参考例5 工程1〜工程4の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロプロパンアミン塩酸塩を用いて合成したメチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート111mgをDMF4.5mLに溶解し、室温下N−クロロスクシンイミド90mgを加えて終夜撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと10%チオ硫酸ナトリウム水溶液に分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物を45mg得た。
物性値:m/z[M+H] 281.1
(工程2)4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例55工程1と同様に、工程1で得られたメチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート36mgから表題化合物(87%)を得た。
物性値:m/z[M+H] 267.0
(工程3)4−アミノ−6−クロロ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程2の方法に準じ、工程2で得られた4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸17.6mgを用いて表題化合物(47%)を得た。
実施例57:4−アミノ−6−メトキシ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−6−メトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
参考例9 工程3で得られた4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド1.66gをTHF27mLに溶解し、ジメチルアミノピリジン327mgと二炭酸ジ−t−ブチル5.84gを加え、室温で終夜撹拌した。THFを除媒後、メタノール25mLを加え、さらに5Mナトリウムメトキシド メタノール溶液5mLを加えて室温で1時間撹拌した。反応溶液を2N HClで中和し、酢酸エチルと水に分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物にジクロロメタン5mL、トリフルオロ酢酸5mLを加えて氷冷下1時間撹拌した。トリフルオロ酢酸を除媒後、残留物を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液で分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物を400mg得た。
物性値:m/z[M+H] 277.1
(工程2)4−アミノ−6−メトキシ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程1〜2の方法に準じ、工程1で得られた、メチル 4−アミノ−6−メトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートから表題化合物(50%)を得た。
実施例58:4−アミノ−6−シアノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−6−シアノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート77mgをDMF2.5mLに溶解し、シアン化銅53mgを加え窒素雰囲気下120℃で9時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)し、表題化合物40mgを得た。
物性値:m/z[M+H]272.1
(工程2)4−アミノ−6−シアノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程1〜2の方法に準じ、工程1で得られたメチル 4−アミノ−6−シアノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートから、表題化合物(35%)を得た。
実施例59:4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−N−(4−((メチルチオ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程2の方法に準じ、実施例55工程1で得られた4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸と4−((メチルチオ)メチル)アニリンを用いて、表題化合物(44%)を得た。
実施例60:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド (工程1)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
参考例5 工程4〜5の方法に準じて、参考例7で得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン135mgを用いて表題化合物(45%)を得た。
物性値:m/z[M+H]249.1
(工程2)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程2の方法に準じ、工程1で得られた4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いて表題化合物(30%)を得た。
実施例61:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成 参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート50mg、3−ピリジンボロン酸56mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム14mg、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリ−イソプロピル−1,1’−ビフェニル14mg、炭酸ナトリウム49mgを1,4−ジオキサン1.5mL、水500μLの混合物をマイクロウェーブ反応装置を用いて120℃で1時間反応させた。反応溶液にクロロホルムを加え、不溶物を濾過後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)し、表題化合物27mgを得た。
物性値:m/z[M+H]324.1
(工程2)4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
工程1で得られたメチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート26mgをTHF2mL、メタノール2mLに懸濁させ、4mol/L 水酸化リチウム水溶液0.20mLを加えて室温下終夜撹拌した。水10mLを加えて、2NHCl水溶液で中和した後に、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後除媒することで、表題化合物13mgを得た。
物性値:m/z[M+H]310.1
(工程3)4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程2の方法に準じ、工程2で得られた4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用い、表題化合物(9%)を得た。
実施例62:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−メチル−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−6−メチル−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート30mg、メチルボロン酸55mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム8mg、トリシクロヘキシルホスフィン5mg、リン酸三カリウム58mgを1,4−ジオキサン1.5mL、水150μLの混合物をマイクロウェーブ反応装置を用いて120℃で1時間反応させた。反応溶液にクロロホルムを加え、不溶物を濾過後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)し、表題化合物20mgを得た。
物性値:m/z[M+H]261.2
(工程2)4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−メチル−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55の工程1〜2の方法に準じ、工程1で得られたメチル 4−アミノ−6−メチル−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用いて表題化合物(6%)を得た。
実施例63:4−アミノ−6−シクロプロピル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
実施例62の工程1〜2の方法に準じ、参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートとメチルボロン酸の代わりにシクロプロピルボロン酸を用いることで、表題化合物(38%)を得た。
実施例64:6−アセチル−4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 6−アセチル−4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート60mg,トリブチル(1−エトキシ)スズ75μL,テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム21mgにトルエン1mLを加えて、マイクロウェーブ反応装置で130℃、4時間反応させた。反応溶液を濃縮した後、アミノゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/4→0/1)で精製した。目的画分を濃縮後、THF1mL、2mol/L塩酸溶液300μLを加え、室温で終夜撹拌後、さらに50℃で4時間反応させた。反応溶液を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮し、表題化合物を45mg得た。
物性値:m/z[M+H]289.2
(工程2)6−アセチル−4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程1〜2に準じ、工程1で得られたメチル 6−アセチル−4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用いて表題化合物(48%)を得た。
実施例65:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
参考例9で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート90mg,トリブチルビニルスズ97μL,テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム32mgにトルエン1.5mLを加えて、マイクロウェーブ反応装置で130℃、3時間反応させた。反応溶液を濃縮した後、残渣をアミノゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1→3/5)で精製し、表題化合物を67mg得た。
物性値:m/z[M+H]273.2
(工程2)4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程1〜2の方法に準じ、工程1で得られたメチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用いて表題化合物(27%)を得た。
実施例66:4−アミノ−7−シクロブチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例5の工程1〜5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりにシクロブタンアミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−シクロブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例2に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−シクロブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(86%)。
実施例67:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1−(シス−2−メチルシクロペンチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、2の手法に準じて、2−アダマンタノールの代わりにトランス−2−メチルシクロペンタノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シス−2−メチルシクロペンチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例19に準じて、1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シス−2−メチルシクロペンチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(52%)。
実施例68:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−エチニルフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−エチニルアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(88%)を得た。
実施例69:4−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例36で得られた4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド50mgをDMF1.5mLに溶解させ、氷冷下、1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ビス(テトラフルオロボラート) 151mgを加えた。そのまま氷冷下撹拌し、1時間後に1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ビス(テトラフルオロボラート)151mgを加えた。さらに1時間撹拌後、反応溶液をクロロホルムと水に分配した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物2.7mgを得た。
実施例70:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−(トリフルオロメトキシ)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(45%)を得た。
実施例71:4−アミノ−N−(3−ベンジルフェニル)―1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに3−ベンジルアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(58%)を得た。
実施例72:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(オキサゾール−2−イル)フェニル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成 実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−(オキサゾールー2−イル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(32%)を得た。
実施例73:4−アミノ−N−(4−シアノフェニル)―1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−アミノベンゾニトリルを用いて合成を行うことにより、表題化合物(69%)を得た。
実施例74:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−ニトロフェニル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−ニトロアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(65%)を得た。
実施例75:4−アミノ−N−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)―1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりにベンゾ[b]チオフェン−5−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(33%)を得た。
実施例76:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−エチニル−3−フルオロフェニル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−エチニルー3−フルオロアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(34%)を得た。
実施例77:4−アミノ−N−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)―1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−ブロモ−2−メチルアニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(51%)を得た。
実施例78:4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、2の手法に準じて、2−アダマンタノールの代わりに1,3−ジフルオロプロパン−2−オールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エンー2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を得た。実施例19に準じて、1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エンー2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで、表題化合物を得た(90%)。
実施例79:4−アミノ−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)―7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩の代わりに1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを得た。実施例45に準じて、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(70%)を得た。
実施例80:N−(4−(1H−ピラゾール−3−イル)フェニル)−4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例2の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−(1H―ピラゾール−3−イル)アニリンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(94%)を得た。
実施例81:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−(メトキシメチル)ピリミジン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例45の方法に準じて、参考例5 工程3で得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンと、国際公開WO2010/058846号パンフレットに記載されている方法にて合成した5−(メトキシメチル)ピリジン−2−アミンを用いて、表題化合物(64%)を得た。
実施例82:4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例10の工程2で得られたメチル−4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレート33mgをメタノール2mLに溶解させ、5M水酸化ナトリウム水溶液0.05mLを室温下にて加えた後、60℃にて1時間攪拌した。放冷後、5M塩酸水溶液0.2mLを加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた固体をDMF2mLに懸濁し、4−(メトキシメチル)アニリン17mg、HATU60mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.055mLを室温下にて加えた後、同温にて1時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチルにて希釈後、水洗及び飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過、濃縮した。得られた残渣をメタノールにて懸濁し、ろ過後、減圧下、60℃にて乾燥することにより表題化合物29mgを得た。
実施例83:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1で得られた4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド 90mgにトリフルオロ酢酸1mLおよび水50μLを加えて、100℃にて1時間攪拌した。放冷後、濃縮し、得られた残渣にアンモニア−メタノール溶液を加えて、30分攪拌した。濃縮後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)、濃縮した。得られた析出物をメタノールにて懸濁洗浄後、ろ過、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物(58%)を得た。
実施例84:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(イソクロマン−6−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりにイソクロマン−6−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(60%)を得た。
実施例85:4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノプロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド5.15gをDMF50mLに溶解し、ヨウ化銅228mg、4−(プロ−2−ピン−1−イル)モルホリン5.24g、トリエチルアミン5.0mL、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.38gを加え、脱気後100℃で2時間撹拌した。反応溶液を除媒し、残留物をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=1/0→8/1)で精製し、副生成物が混入したフラクションを除媒後、さらにシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→4/1)で精製して、表題化合物を2.78g得た。
実施例86:4−アミノ−6−(4−ヒドロキシ−4−メチルペン−1−チン−1−イル)−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例85の方法に準じ、4−(プロ−2−ピン−1−イル)モルホリンの代わりに2−メチルペン−4−チン−2−オールを用い、表題化合物を(36%)で得た。
実施例87:4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例85の方法に準じ、4−(プロ−2−ピン−1−イル)モルホリンの代わりに4−エチニルテトラヒドロ−2H−ピランを用い、表題化合物を(66%)で得た。
実施例88:4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例85の方法に準じ、4−(プロ−2−ピン−1−イル)モルホリンの代わりに1−(プロ−2−ピン−1−イル)ピロリジンを用い、表題化合物を(46%)で得た。
実施例89:(R)−4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
水素化ナトリウム(60%)371mgをDMF15mLに加えた懸濁液に、撹拌しながらR)−(−)−テトラヒドロフルフリル アルコール721μLを氷冷下加え、その後室温で30分撹拌した。この溶液に実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド800mgをDMF5mLに溶解した溶液を加え、80℃で終夜撹拌した。冷却後、反応溶液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後除媒した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して表題化合物を644mg得た。
実施例90:4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド1.2gをDMF40mLに溶解し、ヨウ化銅53mg、4−エチニル−1−メチル−ピラゾール890mg、トリエチルアミン2.3mL、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム320mgを加え、脱気後110℃で1.5時間撹拌した。反応溶液に重曹水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。残渣を逆相分取HPLCにより精製し、表題化合物を700mg得た。
実施例91:4−アミノ−6−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例90の方法に準じ、4−エチニル−1−メチル−ピラゾールの代わりに3−エチニルイミダゾ[1,2−b]ピリダジンを用い、表題化合物を(58%)で得た。
実施例92:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例90の方法に準じ、4−エチニル−1−メチル−ピラゾールの代わりに3−エチニル−1−メチル−ピラゾールを用い、表題化合物を(28%)で得た。
実施例93:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例90の方法に準じ、4−エチニル−1−メチル−ピラゾールの代わりに5−エチニル−1−メチル−イミダゾールを用い、表題化合物を(37%)で得た。
実施例94:4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例90の方法に準じ、4−エチニル−1−メチル−ピラゾールの代わりに3−エチニルピリジンを用い、表題化合物を(34%)で得た。
実施例95:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド150mgに、ヨウ化銅6.6mg、プロピン(1.0mol/L DMF溶液)2.4mL、トリエチルアミン146μL、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム24mgを加え、80℃で5時間撹拌した。反応溶液をクロロホルムと水で分配し、フェーズセパレーターを通した。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製し、副生成物が混入したフラクションを除媒後、さらにシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物を107mg得た。
実施例化合物96〜102は、実施例89の方法に準じ、(R)−(−)−テトラヒドロフルフリル アルコールの代わりに表1の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例化合物103〜105は、実施例85の方法に準じ、4−(プロ−2−ピン−1−イル)モルホリンの代わりに表2の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例化合物106〜108は、実施例36の方法に準じ、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに表3の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例109:(E)−4−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロ−1−ペン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例62の工程1〜2の方法を参考に、参考例9に示したメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートと、メチルボロン酸の代わりに(E)−tert−ブチルジメチル((3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アリル)オキシ)シランから反応を行い、表題化合物(4%)を得た。
実施例110:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((1−メチルピペリジンー4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例180に示した4−アミノ−6−(3−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロ−1−ピン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド10mgをTHF1.5mLに溶解し、酢酸3.3μLとテトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0mol/L THF溶液)29μLを加え、30分撹拌した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して表題化合物を6mg得た。
実施例化合物111〜114、118〜126、128〜132、134、142〜144、151、152、155〜163、165、166、168〜170、172〜178、181〜189、191〜193、195〜200は、実施例90の方法に準じ、4−エチニル−1−メチル−ピラゾールの代わりに表4〜7の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例化合物116と117は、実施例115の方法に準じ、4−((メチルチオ)メチル)アニリンの代わりに表8の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例115:4−アミノ−6−エトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−N−(4−(メチルチオ)メチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例59の方法に準じ、4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに実施例127工程1に示した4−アミノ−6−エトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いて合成を行うことにより、表題化合物(64%)を得た。
実施例127:4−アミノ−6−エトキシ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)4−アミノ−6−エトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例56工程1に示した、メチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート714mgをTHF12mLに溶解し、ジメチルアミノピリジン155mg、二炭酸tert-ブチル1.66gを加え、50℃で1時間撹拌した。
除媒後、残渣を酢酸エチルと水に分配し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。この残渣にエタノール20mL及びナトリウムエトキシド(20%エタノール溶液)3mLを加え、終夜撹拌した。反応溶液にエタノール20mL及び4N水酸化ナトリウム水溶液12mLを加え、80℃で6時間撹拌した。冷却後、反応溶液に水を30mL加え、エタノールをエバポレーターで除去した。残渣を2NHCl水溶液でpH4に調整し、生じた析出物を氷冷下1時間撹拌後、濾取して表題化合物を400mg得た。
(工程2)4−アミノ−6−エトキシ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程2の方法に準じ、4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに、工程1で得られた4−アミノ−6−エトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いて合成することで、表題化合物を(56%)得た。
実施例133:4−アミノ−N−(4−メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(メチルチオ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド100mgをDMF1mlに溶解し、メチルメルカプタンナトリウム(約15%水溶液)330μlを室温下にて加えた。30分間攪拌した後、水で希釈することにより得られた固体をろ取し、水洗し、減圧下、60℃にて乾燥することにより表題化合物87mgを得た。
実施例135:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
水素化ナトリウム(60%)52mgをDMF1mLに加えた懸濁液に、撹拌しながらテトラヒドロフルフリル アルコール100μLを氷冷下加え、その後室温で30分撹拌した。この溶液に実施例56に示した4−アミノ−6−クロロ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド30mgをDMF1mLに溶解した溶液を加え、80℃で終夜撹拌した。冷却後、反応溶液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後除媒した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)及びHPLCにより精製し、表題化合物を32.2mg得た。
実施例化合物136〜141は、実施例135の方法に準じ、テトラヒドロフルフリル アルコールの代わりに表9の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例145:4−アミノ−6−(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド100mg、リン酸カリウム148mg、(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸70mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム13mgをジオキサン2mL及び水0.2mLの混合溶媒中にてマイクロウェーブ反応装置を用いて、130℃にて1時間攪拌した。得られた反応溶液を酢酸エチル及び水を加えた後、有機層を分配した。得られた有機層を減圧下にて濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム−メタノール)にて精製した。濃縮後、得られた残渣をメタノールにて懸濁し、ろ取し、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物を57mg得た。
実施例146:4−アミノ−6−イソプロポキシ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例56に示した4−アミノ−6−クロロ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド50mgをDMF1.5mLに溶解し、ナトリウムイソプロポキシド160mgを加えて100℃で8時間加熱撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を濃縮後、残渣を逆相分取HPLCにより精製し、表題化合物を2.9mg得た。
実施例化合物147〜150、203は、実施例145の方法に準じ、[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸の代わりに表10の化合物を用いて合成を行うことにより得た。
実施例153:4−アミノ−6−(4−ホルミルフェニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例145を参考に、(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに4−ホルミルフェニルボロン酸を用い反応を行った。得られた反応溶液に酢酸エチル及び水を加えた後、有機層を分配した。得られた有機層を減圧下にて濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム−メタノール)にて精製した。濃縮後、得られた残渣をメタノールにて懸濁し、ろ取し、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物を23mg得た。
実施例154:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例153の方法に準じ、4−ホルミルフェニルボロン酸の代わりにフェニルボロン酸を用いて合成を行うことにより、表題化合物を(44%)で得た。
実施例164:4−アミノ−6−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド100mg、リン酸カリウム148m、(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸70mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム13mgをジオキサン2mL及び水0.2mLの混合溶媒中にてマイクロウェーブ反応装置を用いて、140℃にて1時間攪拌した。得られた反応溶液に酢酸エチル及び水を加えた後、有機層を分配した。得られた有機層を減圧下にて濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム−メタノール)にて精製した。濃縮後得られた残渣を逆相分取HPLCにより再度精製した。飽和炭酸水素ナトリウムにて塩基性にした後、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を濃縮後、残渣をメタノールにて懸濁し、ろ取し、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物を28mg得た。
実施例167:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例164に準じて、[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸の代わりにtert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−カルボキシレートを用い反応を行うことにより、表題化合物を16mg得た。
実施例171:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例145に準じて、(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ピペラジンを用い反応を行うことにより、表題化合物を84mg得た。
実施例179:4−アミノ−6−(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例164に準じて、(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル)ボロン酸を用いることにより、表題化合物を47mg得た。
実施例180:4−アミノ−6−(3−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロ−1−ピン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55で示した、4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド50mgをDMF1mLに溶解し、ヨウ化銅2mg、2−プロピン−1−オール65mg、トリエチルアミン50μL、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム13mgを加え、脱気後100℃で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液をクロロホルムと水に分配し、有機層を飽和硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、濃縮した。残渣をジクロロメタン2mLに溶解し、イミダゾール6mgとtert−ブチルジメチルシリルクロリド7mgを加えて、室温で5時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して表題化合物を13mg得た。
実施例190:4−アミノ−6−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例164に準じて、(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸を用いることにより、表題化合物を47mg得た。
実施例194:4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリミジン−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例145を参考に、(4−(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸の代わりにピリミジン−5−イルボロン酸86mgを用い反応を行った。得られた反応溶液に酢酸エチル及び水を加えた後、有機層を分配した。得られた有機層を減圧下にて濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム−メタノール)にて精製した。濃縮後得られた残渣を逆相分取HPLCにより再度精製した。濃縮後、再度、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)にて精製した。得られた残渣をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁し、ろ取し、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物を10mg得た。
実施例201:4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)メチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
実施例56工程1の方法を参考に、参考例5の工程1〜4の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより得たメチル 4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを、メチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの代わりに用いて合成することで表題化合物(12%)を得た。
(工程2) 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例56工程2の方法と同様に、工程1で得られたメチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用いて合成することで、表題化合物(75%)を得た。
(工程3)4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例56工程3の方法と同様に、工程2で得られた4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いて合成することで、表題化合物(35%)を得た。
実施例202:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−クロロ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)メチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
実施例56工程1の方法を参考に、参考例5の工程4で得られたメチル 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを、メチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの代わりに用いて合成することで表題化合物(11%)を得た。
(工程2) 4−アミノ−6−クロロ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例56工程2の方法と同様に、工程1で得られたメチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用いて合成することで、表題化合物(74%)を得た。
(工程3)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−クロロ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例56工程3の方法と同様に、工程2で得られた4−アミノ−6−クロロ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いて合成することで、表題化合物(46%)を得た。
実施例204:4−アミノ−6−(1−ヒドロキシエチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例64に示した6−アセチル−4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド23mgをメタノール2mLに溶解し、室温で水素化ホウ素ナトリウム7mgを加え、2時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物13.6mgを得た。
実施例205:4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7―(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピランー4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3―d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例90の方法に準じ、4−アミノ−6−ブロモ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7―(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3―d]ピリミジン−5−カルボキサミドの代わりに参考例11に示した4−アミノ−6−ブロモ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7―(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3―d]ピリミジン−5−カルボキサミドを、4−エチニル−1−メチル−ピラゾールの代わりに4−エチニルテトラヒドロピランを用い、表題化合物を(53%)で得た。
実施例206:4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7―(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノプロピ−1−インー1−イル)−7H−ピロロ[2,3―d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例205の方法に準じ、4−エチニルテトラヒドロピランの代わりに4−プロピ−2−ニルモルホリンを用い、表題化合物を(42%)で得た。
実施例207:4−アミノ−6−エチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
(工程1)メチル 4−アミノ−6−エチル−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
実施例65 工程1に示したメチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 20mgを酢酸エチル5mLに溶解し、10%パラジウム-炭素5mgを加え、水素雰囲気下2時間撹拌した。不溶物をセライトで濾過し、濾液を濃縮することで表題化合物を20mg得た。
(工程2)4−アミノ−6−エチル−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例55工程1〜2の方法に準じ、メチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの代わりに工程1で得られた4−アミノ−6−エチル−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートを用いて表題化合物(26%)を得た。
比較例1:1−(tert−ブチル)−3−(p−トルイル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
Tetrahedron Letters, 52(44), 5761−5763; 2011の方法に準じて合成し、表題化合物(30%)を得た。
比較例2:4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(4−フェノキシフェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例25の手法に準じて、4−(メトキシメチル)アニリンの代わりに4−フェノキシアニリンを用いることで表題化合物(79%)を得た。
比較例3:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの合成
4−(メトキシメチル)アニリン1.0g及びトリエチルアミン1.5mLのクロロホルム溶液10mLに2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド1.9g加えた後、終夜攪拌した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル)にて精製後、濃縮し、減圧下にて乾燥することにより、表題化合物1.89gを得た。
(工程2)N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−N−メチル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミドの合成
工程1にて得られたN−[4−(メトキシメチル)フェニル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド1.84g及び炭酸カリウム1.58gのDMF20mL懸濁溶液にヨウ化メチル0.53mLを加えた後、室温にて2時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル及び水で希釈した。酢酸エチルにて抽出後、得られた有機層を2回水洗し、引き続き、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。得られた溶液をろ過後、濃縮し、減圧下にて乾燥することにより表題化合物2.04gを得た。
(工程3)4−(メトキシメチル)−N−メチル−アニリンの合成
工程2にて得られたN−[4−(メトキシメチル)フェニル]−N−メチル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド及び炭酸カリウム2.51gのDMF10mL懸濁溶液に、3−メチルベンゼンチオール1.59mLを加え、室温にて5時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチル−水にて希釈し、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を2回水洗し、引き続き飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。得られた溶液をろ過後、濃縮することにより得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、濃縮し、減圧下にて乾燥することにより表題化合物0.81gを得た。
(工程4)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
4−(メトキシメチル)−N−メチル−アニリン59mg、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン48μL、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体12mg、及び参考例5の工程3に示した7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン50mgのDMA1mL溶液を一酸化炭素雰囲気下にて110℃にて1.5時間攪拌した。反応溶液をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し(展開溶媒:クロロホルム−メタノール)、濃縮後、逆相分取システムにより再度精製した。濃縮後、得られた残渣をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ過後、減圧下、60℃にて乾燥することにより表題化合物3.5mg得た。
比較例4:7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−4−(メチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)7−(tert−ブチル)−5−ヨード−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
参考例5の工程2に示した7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン400mgをメチルアミンのTHF溶液10mLに加え、マイクロウウェーブ反応装置にて、120℃にて12時間攪拌した。得られた反応溶液を濃縮後、塩基性シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し(展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル)、濃縮後、表題化合物400mgを得た。
(工程2)7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−4−(メチルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
工程1にて得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、4−(メトキシメチル)アニリン103mg、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン90μlを1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体24mgをDMA1mLに加えた後、一酸化炭素雰囲気下、110℃にて2時間攪拌した。得られた反応溶液をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し(展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチル)、濃縮後、再度、塩基性シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、濃縮することにより、表題化合物52mgを得た。
比較例5:4ーアミノーNー(4−(メトキシメチル)フェニル)−1−フェニルー1Hーピラゾロ[3,4ーd]ピリミジンー3−カルボキサミドの合成
実施例1の方法に準じ、4−アミノ−1−シクロペンチルー1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、参考例12で示した4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いて合成を行うことにより、表題化合物を得た(33%)。
表11〜34に、実施例化合物及び比較例化合物の構造式と物性値を示す。
試験例1 RETに対するRET阻害活性(in vitro)の測定
RETキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、AnaSpec社のウェブサイトにSrctide(GEEPLYWSFPAKKK)がRETキナーゼ活性測定反応の基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、そのアミノ酸配列を一部改変し、さらにビオチン修飾を付加したビオチン化ペプチド(biotin−EEPLYWSFPAKKK)を作製した。試験に用いた精製リコンビナントヒトRET蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、本発明化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(13.5mM Tris(pH7.5),2mM dithiothreitol,0.009% Tween−20)中にRET蛋白質、基質ペプチド(終濃度は250nM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は10μM)と本発明化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は2.5%)を加えて25℃で100分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへ終濃度24mMになるようEDTAを加えることで反応を停止させた後、Euラベル化抗リン酸化チロシン抗体PT66(パーキンエルマー社)とSureLight APC−SA(パーキンエルマー社)を含む検出液を添加し室温で2時間以上静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)で波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比からリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
表35及び36に、Vandetanib、実施例化合物、比較例化合物2〜5の、RETに対する阻害活性のIC50値(nM)を示す。
VandetanibはRETに対して高い阻害活性があることが知られている(Carlomagno F. Cancer Res. 2002 Dec 15;62(24):7284−90.)。実施例化合物に代表される本発明化合物又はその塩は、in vitroでVandetanibと同等又はそれ以上のRET阻害活性を有することが明らかになった。一方で、比較例化合物2〜5はRET阻害活性が極めて低かった。
試験例2 他のキナーゼと比較したRET選択性(in vitro)
マルチキナーゼ阻害剤はRET以外にも種々のシグナル経路を阻害することで細胞増殖等を抑制するため、さまざまな副作用が懸念され、副作用のため投与量の減量又は休薬期間が必要となれば、RET阻害活性を十分に発揮できない可能性がある。以下に本発明化合物又はその塩の、他のキナーゼと比較したRET選択性を検討した。
1)RET阻害活性測定
試験例1と同様にして、RETに対する阻害活性測定を測定した。
2)SRC阻害活性測定
SRCキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、パーキンエルマー社のLabChipシリーズ試薬消耗品価格表にFL−Peptide 4がSRCキナーゼ活性測定において基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、FL−Peptide 4を基質に用いた。試験に用いた精製リコンビナントヒトSRC蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、被験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、脱リン酸化酵素阻害剤カクテル(PhosSTOP,Roche)及びタンパク分解酵素阻害剤カクテル(Complete Mini,EDTA−free,Roche)を推奨濃度で添加した反応用緩衝液(100mM HEPES(pH7.0),1mM dithiothreitol, 0.003% Brij35,0.04% Tween−20)中にSRC蛋白質、FL−Peptide 4(終濃度は1.5μM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は15μM)と被験化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)を加えて30℃で90分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへパーキンエルマー社のSeparation Bufferにて希釈したEDTA(終濃度は30mM)を加えてキナーゼ反応を停止させた。最後に、LabChip EZ Reader II(パーキンエルマー社)で、リン酸化されなかった基質ペプチド(S)とリン酸化されたペプチド(P)をマイクロ流路キャピラリー電気泳動によって分離・検出した。SとPそれぞれのピークの高さからリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
3)LCK阻害活性測定
LCKキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、AnaSpec社のウェブサイトにSrctide(GEEPLYWSFPAKKK)がLCKキナーゼ活性測定反応の基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、そのアミノ酸配列を一部改変し、さらにビオチン修飾を付加したビオチン化ペプチド(biotin−EEPLYWSFPAKKK)を作製した。試験に用いた精製リコンビナントヒトLCK蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、被験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(13.5mM Tris(pH7.5),2mM dithiothreitol,0.009% Tween−20)中にLCK蛋白質、基質ペプチド(終濃度は250nM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は50μM)と被験化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)を加えて25℃で60分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへ終濃度40mMになるようEDTAを加えることで反応を停止させた後、Euラベル化抗リン酸化チロシン抗体PT66(パーキンエルマー社)とSureLight APC−SA(パーキンエルマー社)を含む検出液を添加し室温で2時間以上静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)で波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比からリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
4)AURB(Aurora B)阻害活性測定
AURBキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法は、特開2008−81492号公報に記載されている方法を参考にした。試験に用いた精製リコンビナントヒトAURB蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、被験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(20mM HEPES(pH7.4),2mM dithiothreitol, 0.01% Tween−20)中にAURB蛋白質、FL−Peptide 21(キャリパーライフサイエンス社、終濃度は100nM)、塩化マグネシウム(終濃度は1mM)、ATP(終濃度は40uM)と被験化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)を加えて25℃で60分間インキュベーションし、キナーゼ反応を行った。そこへモレキュラーデバイス社のIMAP Progressive Binding Buffer Aにて500倍希釈したIMAP Progressive Binding Reagentを加えてキナーゼ反応を停止させた。室温で暗所に120分間静置後に、PHERAstar(BMG LABTECH社、励起波長485nm、検出波長520nm)で測定して得られた蛍光偏光度よりリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
5)EGFR阻害活性測定
EGFRキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、パーキンエルマー社のLabChip(登録商標)シリーズ試薬消耗品価格表にFL−Peptide 22がEGFRキナーゼ活性測定において基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、そのアミノ酸配列を参考にしてビオチン化ペプチド(biotin−EEPLYWSFPAKKK)を作製した。試験に用いた精製リコンビナントヒトEGFR蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、被験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(カルナバイオサイエンス社)中にEGFR蛋白質、基質ペプチド(終濃度は250nM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、塩化マンガン(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は1.5μM)と被験化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は2.5%)を加えて25℃で120分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへ終濃度24mMになるようEDTAを加えることで反応を停止させた後、Euラベル化抗リン酸化チロシン抗体PT66(パーキンエルマー社)とSureLight APC−SA(パーキンエルマー社)を含む検出液を添加し室温で2時間以上静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)で波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比からリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
6)RET阻害選択性
上記1)〜5)で得られた値をもとに、「SRC阻害活性 IC50値(nM)/RET阻害活性 IC50値(nM)」、「LCK阻害活性 IC50値(nM)/RET阻害活性 IC50値(nM)」、「AURB阻害活性 IC50値(nM)/RET阻害活性 IC50値(nM)」、「EGFR阻害活性 IC50値(nM)/RET阻害活性 IC50値(nM)」を算出することにより、被検化合物のRET阻害選択性を確認した。
結果を表37〜44に示す。表37〜44より、実施例化合物に代表される本発明化合物又はその塩は、比較化合物1と比較して、SRC、LCK、Aurora B、EGFRに対する優れたRET阻害選択性を示した。また本発明化合物又はその塩は、その他のキナーゼ(PI3K、TrkB)に対しても優れたRET阻害選択性を示した。よって、本発明化合物又はその塩はRET以外のキナーゼも阻害してしまうことによって生じうる副作用の懸念が低いことが示唆された。
試験例3 耐性変異型のRETに対する阻害活性(in vitro)
1)RET(V804L)に対する阻害活性測定
RET(V804L)(すなわちV804L変異を有するRET)キナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、AnaSpec社のウェブサイトにSrctide(GEEPLYWSFPAKKK)がRETキナーゼ活性測定反応の基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、そのアミノ酸配列を一部改変し、さらにビオチン修飾を付加したビオチン化ペプチド(biotin−EEPLYWSFPAKKK)を作製した。試験に用いた精製リコンビナントヒトRET(V804L)蛋白質はEurofins社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、被験化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(13.5mM Tris(pH7.5),2mM dithiothreitol,0.009% Tween−20)中にRET(V804L)蛋白質、基質ペプチド(終濃度は250nM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は10μM)と被験化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)を加えて25℃で120分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへ終濃度40mMになるようEDTAを加えることで反応を停止させた後、Euラベル化抗リン酸化チロシン抗体PT66(パーキンエルマー社)とSureLight APC−SA(パーキンエルマー社)を含む検出液を添加し室温で2時間以上静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)で波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比からリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義し以下の表に示した。
2)RET(V804M)に対する阻害活性測定
RET(V804M)(すなわちV804M変異を有するRET)キナーゼ活性は、Eurofins社から購入した精製リコンビナントヒトRET(V804M)蛋白質を用いて,キナーゼ反応系におけるATPの終濃度を13μMとし,その他の方法は1)に準じて測定した。
表45〜48に、実施例化合物、Vandetanib、比較例化合物1〜4の、耐性変異型RETに対する阻害活性のIC50値(nM)を示す。
VandetanibはRETに対して高い阻害活性を有することが知られている(Carlomagno F. Cancer Res. 2002 Dec 15;62(24):7284−90.)が、RET(V804L)及びRET(V804M)に対しては阻害活性が極めて低かった。
また、比較例化合物1〜4も、RET(V804L)及びRET(V804M)に対して阻害活性が極めて低かった。
AlectinibはRET(V804L)に対して阻害効果を示し、in vitroでのIC50値(nM)=32であったことが報告されている(Mol Cancer Ther. 2014 Dec;13(12):2910−8)。実施例化合物に代表される本発明化合物又はその塩は、RET(V804L)に対して、Alectinibと同等以上の優れた阻害活性を示した。また、RET(V804M)に対しても高い阻害活性を有していた。したがって本発明化合物又はその塩は、ゲートキーパー部位に変異を有するRET(例えばV804L、V804M)を発現している癌、腫瘍に抗腫瘍効果を示すことが示唆された。
試験例4 肝ミクロソーム中での安定性評価
肝ミクロソーム混合液(マウス肝ミクロソーム(終濃度は0.25mg/mL)、potassium phosphate buffer(終濃度は100mM)、塩化マグネシウム(終濃度は3mM))中に被験化合物DMSO/アセトニトリル溶液(被験化合物の終濃度は1μM、DMSOの終濃度は0.01%、アセトニトリルの終濃度は1%)を加えて37℃で5分間プレインキュベーションした。この混合液の一部にNADPH−generating system(グルコース−6−リン酸(終濃度は10mM)、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(終濃度は1mM)、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(終濃度は1Unit/mL))を加えて代謝反応を開始し、37℃で30分間インキュベーション後2倍量のエタノールを加えることで反応を停止させ,反応後サンプルとした。残りの混合液は2倍量のエタノールを加えた後にNADPH−generating systemを加えて反応前サンプルとした。反応前及び反応後サンプルを2000×gで遠心後、上清をガラスフィルターにて濾過したものをLC−MS/MSに導入し、被験化合物由来のMS/MSピークを検出した。反応前と反応後の被験化合物由来のMS/MSピークの比から、被験化合物の残存率(remaining%)を算出した。
表49に結果を示す。比較例化合物1及び2は、残存率がいずれも0%であったが、実施例化合物に代表される本発明化合物又はその塩は高い残存率を示した。したがって、本発明化合物又はその塩は比較化合物に対してマウス肝ミクロソーム中で極めて安定であることがわかった。
試験例5 経口吸収性の評価
本発明化合物を0.5%HPMC、0.1N塩酸に懸濁又は溶解し、BALB/cAマウスに経口投与した。経口投与後、0.5、1、2、4及び6時間後に眼底採血し血漿を得た。得られた血漿中の化合物濃度をLC-MS/MSにより測定し、経口吸収性の評価を行った。
その結果、本発明化合物は十分な血漿中濃度が観測され、良好な経口吸収性を示した。
試験例6 細胞増殖抑制効果の評価(1)
TT細胞(RET活性化型変異(C634W)を有するヒト甲状腺癌株)に対するin vitro殺細胞試験を行った。
10%のFBSを含むHam’s F12K(kaighn’s)培地(ライフテクノロジーズジャパン株式会社製)で調製したTT細胞浮遊液を、96ウェル平底マイクロプレートの各ウェルに5×10個(0.15mL)ずつ播種し、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で一晩培養した(day 0)。本発明の化合物をジメチルスルホキシドにて10mMの濃度に溶解し、さらに、10%のFBSを含むRPMI1640培地(和光純薬工業社製)を用いて、本発明化合物の最終濃度がそれぞれ40、12、4、1.2、0.4、0.12、0.04、0.012μMになるように希釈を行った。これを先に述べたTT細胞の培養プレートの各ウェルに0.05mLずつ加え(day 1)、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で7日間培養した。培養後(day 8)、全てのウェルから0.1mLの培地を抜き取り、細胞内ATP発光検出試薬であるCellTiter Glo 2.0 Reagent(プロメガ株式会社)を0.1mL添加し、1分間振盪させた。振盪後、室温で15分静置して化学発光をルミノメーターで測定することにより、生細胞数の指標とした。Tday 8とCday 1の値の大きさに応じて、以下の式より化合物の各濃度におけるday 1からの増殖率を算出し、細胞の増殖を50%抑制する被験化合物の濃度(GI50(nM))を求めた。
1)Tday 8≧Cday 1の場合
増殖率(%)=(Tday 8−Cday 1)/(Cday 8−Cday 1)×100
2)Tday 8<Cday 1の場合
増殖率(%)=(Tday 8−Cday 1)/(Cday 1)×100
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
day 1:被験化合物を添加する日
day 8:評価日
結果を表50に示す。本発明化合物はTT細胞に対し高い増殖抑制効果を示した。
試験例7 細胞増殖抑制効果の評価(2)
LC−2/ad細胞(CCDC6−RET融合遺伝子を有するヒト肺線癌株)に対するin vitro殺細胞試験を行った。
10%のFBSを含むRPMI1640培地で調製したLC−2/ad細胞浮遊液を、96ウェル平底マイクロプレートの各ウェルに5×10個(0.15mL)ずつ播種し、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で一晩培養した(day 0)。本発明の化合物をジメチルスルホキシドにて10mMの濃度に溶解し、さらに、10%のFBSを含むRPMI1640培地を用いて、本発明化合物の最終濃度がそれぞれ40、12、4、1.2、0.4、0.12、0.04、0.012μMになるように希釈を行った。これを先に述べたLC−2/ad細胞の培養プレートの各ウェルに0.05mLずつ加え(day1)、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で7日間培養した。培養後(day 8)、全てのウェルから0.1mLの培地を抜き取り、細胞内ATP発光検出試薬であるCellTiter Glo 2.0Reagent(プロメガ株式会社)を0.1mL添加し、5分間振盪させた。振盪後、室温で15分静置して化学発光をルミノメーターで測定することにより、生細胞数の指標とした。Tday 8とCday 1の値の大きさに応じて、試験例6と同様にしてGI50(nM)を求めた。
結果を表51に示す。本発明化合物は高い増殖抑制効果を示した。
試験例8 細胞増殖抑制効果の評価(3)
Ba/F3_TEL−RET V804L細胞(ゲートキーパー変異 V804Lを有するTEL−RET融合遺伝子を導入したBa/F3細胞)に対するin vitro殺細胞試験を行った。
Ba/F3_TEL−RET V804L細胞は、TEL−RET融合遺伝子のRET遺伝子にV804L変異を導入したPlasmid DNAを作成し,常法によりBa/F3細胞に導入することにより得られた。10%のFBSを含むRPMI1640培地で調製したBa/F3_TEL−RET V804L細胞浮遊液を、96ウェル平底マイクロプレートの各ウェルに1×10個(0.075mL)ずつ播種した.本発明の化合物をジメチルスルホキシドにて10mMの濃度に溶解し、さらに、10%のFBSを含むRPMI1640培地を用いて、本発明化合物の最終濃度がそれぞれ40、12、4、1.2、0.4、0.12、0.04、0.012μMになるように希釈を行った。これを先に述べたBa/F3_TEL−RET V804L細胞の培養プレートの各ウェルに0.025mLずつ加え(day 1)、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で4日間培養した。培養後(day 4)、細胞内ATP発光検出試薬であるCellTiter Glo 2.0Reagent(プロメガ株式会社)を0.1mL添加し、5分間振盪させた。振盪後、室温で15分静置して化学発光をルミノメーターで測定することにより、生細胞数の指標とした。評価日をday4とし、Tday 4とCday 1の値の大きさに応じて、試験例6と同様にしてGI50(nM)を求めた。
結果を表52に示す。RET V804L変異に対して阻害効果を示すことが知られるAlectinibのGI50は206(nM)だった。これに対し、本発明化合物はBa/F3_TEL−RET V804L細胞に対してはるかに優れた増殖抑制効果を示した。
試験例9 細胞増殖抑制効果の評価(4)
Ba/F3_BCR−RET V804M細胞(RET遺伝子にゲートキーパー変異 V804Mを有するBCR−RET融合遺伝子を導入したBa/F3細胞)に対するin vitro増殖抑制試験を行った。
10%のFCSおよび2ng/mLのIL3(Interleukin3)を含むRPMI1640培地で調製したBa/F3_BCR−RET V804M細胞浮遊液を、384ウェルプレートの各ウェルに5×10個(0.05mL)ずつ播種した.本発明の化合物をジメチルスルホキシドにて10mMの濃度に溶解し、培地を用いて本発明化合物の最終濃度がそれぞれ1000、300、100、30、10、3、1、0.3μMになるように希釈を行った。これを先に述べたBa/F3_BCR−RET V804M細胞の培養プレートの各ウェルに50nLずつ加え(day 1)、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で2日間培養した。培養後(day 3)、細胞内ATP発光検出試薬であるCellTiter Glo(プロメガ株式会社)を0.015mL添加し、化学発光をルミノメーターで測定することにより、生細胞数の指標とした。以下の式よりday 3における細胞生存率を50%抑制する被験化合物の濃度(IC50(nM))を求めた。
生存率(%)=(Tday 3)/(Cday 3)×100
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
day 1:被験化合物を添加する日
day 3:評価日
結果を表53に示す。本発明化合物は、Ba/F3_BCR−RET V804M細胞に対して高い増殖抑制効果を示した。
試験例10 TT(RET活性化型変異を有するヒト甲状腺癌株)細胞皮下移植in vivoモデルに対する抗腫瘍効果の評価
ヒト甲状腺癌株(TT)を生後6〜7週齢の雄性BALB/cA Jcl−nu/nuマウスの右側胸部皮下に移植した。細胞移植日から約2−3週間後に腫瘍形成が認められた個体の腫瘍の長径(mm)及び短径(mm)を測定し、腫瘍体積(tumor volume:TV)を算出後、各群の平均TVが均等になるように各群(n=5〜6)でマウスを割り付けた。このマウス割り付け日を「群分け日」(day 0若しくは1)とした。
本発明化合物の被検液は,50,100若しくは150mg/kg/dayとなるよう調製し、投与開始日をday 1として、14日間連日経口投与した。対照群には溶媒(0.5% HPMC/0.1N HCl)を投与した。
抗腫瘍効果の指標として、各薬剤投与群でday 15におけるTVを測定し、下記式により、群分け日(day 0若しくは1)に対する相対腫瘍体積(relative tumor volume:RTV)、及びT/C(%)を算出して抗腫瘍効果を評価した。本発明化合物投与群(被検液投与群)の平均RTV値が対照群の平均RTV値より統計学的に有意(Dunnett’s test、p<0.05)に小さい場合に抗腫瘍効果ありとして判定した。結果を図1、2及び表54、55に示す。図中、*印は統計学的有意差が認められたことを示す。
TV(mm)=(長径×短径)/2
RTV=(day 15におけるTV)/(day 0若しくはday 1におけるTV)
T/C(%)=(被検液投与群の平均RTV値)/(対照群の平均RTV値)×100
また毒性の指標として経時的に体重[body weight:BW(g)]を測定し、群分け日(day 0若しくはday 1)に対するday 15までの平均体重変化率[body weight change:BWC(%)]を下記式により算出した(n:2回/週で実施する体重測定日であり,最終測定日は最終評価日であるday 15に該当する)。結果を図3、4に示す。
BWC(%)=[(day nにおけるBW)−(day 0若しくはday 1におけるBW)]/(day 0若しくはday 1におけるBW)×100
本発明化合物はヌードマウスの皮下に移植したRET活性化変異を有するヒト甲状腺癌株TTに対して顕著な抗腫瘍効果を示した。また、体重減少等の毒性は認められなかった。

Claims (26)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤。
    [式(I)中、Aは
    (式中、Rは、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    ニトロ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
    置換基を有しても良いアミノ基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    であり、
    YはN又はCHであり、
    nは0〜2の整数を示し、
    nが2の場合、2個のRは同一でも相異なっていても良く、
    式A2中、基
    は、当該基が結合するフェニル基又はピリジニル基と一緒になって、
    多環式のC8−C14芳香族炭化水素基、又は
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基を形成する)
    であり;
    は、
    置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基
    (ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なく
    とも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基であってはならない)
    であり、
    XはN又はCR
    (式中、Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    ニトロ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基
    置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
    置換基を有しても良いアミノ基、
    置換基を有しても良いカルバモイル基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の、飽和若しくは不飽和複素環基
    である。)
    である。]。
  2. AがA1の場合、A1は
    であり;
    1a
    置換基としてC1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、
    1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、若しくはC1−C6アルキルチオ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    C2−C6アルケニル基、
    C2−C6アルキニル基、
    置換基として窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又はC6−C14芳香族炭化水素基を有しても良いアミノ基、あるいは
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    であり;
    1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;
    mは0〜1の整数である、
    請求項1に記載のRET阻害剤。
  3. が、
    置換基としてハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を有しても良いC3−C10アルキル基、
    置換基としてC1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    C4−C12橋かけシクロアルキル基、あるいは
    C3−C7シクロアルケニル基である、
    請求項1又は2に記載のRET阻害剤。
  4. XがCRである場合、
    は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C4アルキル基、
    置換基として、
    ハロゲン原子、
    C1−C6アルコキシ基、
    C3−C7シクロアルキル基、又は
    オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    C1−C4アルキルチオ基、
    C3−C5シクロアルキル基、
    置換基としてヒドロキシ基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    C1−C6アルコキシ基、
    で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
    C1−C6アルキルシリルオキシ基、
    ヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
    で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
    で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
    で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
    ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)
    を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
    ホルミル基、又は
    C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、あるいは
    置換基として
    ハロゲン原子、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
    C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基
    を有しても良い、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
    である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のRET阻害剤。
  5. Aが
    であり;
    1aは、
    置換基としてC1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、
    1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    C2−C6アルケニル基、
    C2−C6アルキニル基、
    置換基として窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基を有しても良いアミノ基、あるいは
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
    1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;
    mは0〜1の整数を示し;
    は、
    置換基としてハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を有しても良いC3−C10アルキル基、
    置換基としてC1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、あるいは
    C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
    XはN又はCR
    (式中、Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    C1−C4アルキル基、
    置換基として
    ハロゲン原子、
    C1−C6アルコキシ基、
    C3−C7シクロアルキル基、又は
    オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    C1−C4アルキルチオ基、
    C3−C5シクロアルキル基、
    置換基としてヒドロキシ基を有しても良いC2−C4アルケニル基、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    C1−C4アルコキシ基、
    で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
    トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
    ヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
    で置換されていても良いフェニル基
    (Rはハロゲン原子、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
    C1−C4アルコキシ基を示す)、
    で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
    で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
    (Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
    ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)
    を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
    置換基としてヒドロキシ基、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
    ホルミル基、又は
    C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いフェニル基、あるいは
    置換基として
    ハロゲン原子、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
    C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基
    を有しても良い、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基である。)である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のRET阻害剤。
  6. Aが
    であり;
    1bは、ハロゲン原子であり;
    mは0〜1の整数を示し;
    は、置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
    置換基としてC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり;
    XはCR
    (式中、Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換基として、C1−C4アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は酸素原子を
    1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
    C1−C4アルキルチオ基、
    C2−C4アルケニル基、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
    で置換されていても良いフェニル基
    (Rは、ハロゲン原子を示す)、
    で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
    (Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、あるいは、
    で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
    (Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
    を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
    置換基としてヒドロキシ基、又はヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を有しても良いフェニル基、あるいは
    窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基である。)
    である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のRET阻害剤。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤。
  8. 悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩。
  9. 抗腫瘍剤製造のための、請求項1〜6のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩の使用。
  10. RET阻害剤製造のための、請求項1〜6のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩の使用。
  11. 下記一般式(I’)
    [式(I’)中、Aは
    (式中、Rは、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    ニトロ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
    置換基を有しても良いアミノ基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    であり、
    YはN又はCHであり、
    nは0〜2の整数を示し、
    nが2の場合、2個のRは同一でも相異なっていても良く、
    式A2中、基
    は、当該基が結合するフェニル基又はピリジニル基と一緒になって、
    多環式のC8−C14芳香族炭化水素基、又は
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む8〜14員の多環式の不飽和複素環基を形成する)
    であり;
    は、
    置換基を有しても良いC3−C10アルキル基、
    置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の飽和複素環基
    (ただし、Rで示される各基が置換基を有する場合、当該置換基は、置換基を有していても良く、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を少なくとも1個有していても良くかつ窒素原子を少なくとも1個有する飽和複素環基であってはならない)
    であり、
    XはN又はCR
    (式中、Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    ニトロ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキルチオ基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基
    置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
    置換基を有しても良いアミノ基、
    置換基を有しても良いカルバモイル基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の、飽和若しくは不飽和複素環基
    である。)
    である。]
    で表される化合物又はその塩。
  12. AがA1の場合、A1は
    であり;
    1a
    置換基としてC1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)、若しくはC1−C6アルキルチオ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    C2−C6アルケニル基、
    C2−C6アルキニル基、
    置換基として窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基、又はC6−C14芳香族炭化水素基を有しても良いアミノ基、あるいは
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    であり;
    1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;
    mは0〜1の整数である、
    請求項11に記載の化合物又はその塩。
  13. が、
    置換基としてハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び
    硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を有しても良いC3−C10アルキル基、
    置換基としてC1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
    C4−C12橋かけシクロアルキル基、あるいは
    C3−C4シクロアルケニル基である、
    請求項11又は12に記載の化合物又はその塩。
  14. XがCRである場合、
    は、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    置換基としてヒドロキシ基又はオキソ基を有しても良いC1−C4アルキル基、
    置換基として、
    ハロゲン原子、
    C1−C6アルコキシ基、
    C3−C7シクロアルキル基、又は
    オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    C1−C4アルキルチオ基、
    C3−C5シクロアルキル基、
    置換基としてヒドロキシ基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    C1−C6アルコキシ基、
    で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C6アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基、又はC3−C7シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
    C1−C6アルキルシリルオキシ基、
    ヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
    で置換されていても良いC6−C14芳香族炭化水素基(Rはハロゲン原子、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いC1−C4アルキルアミノ基、又はC1−C6アルコキシ基を示す)、
    で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
    で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基(Rはハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、又は
    ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環である。)
    を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、
    ホルミル基、又は
    C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、あるいは
    置換基として
    ハロゲン原子、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C6アルキル基、又は
    C1−C6アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基
    を有しても良い、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基
    である、
    請求項11〜13のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  15. Aが
    であり;
    1aは、
    置換基としてC1−C6アルコキシ基(ただし、該アルコキシ基を構成する水素原子は、
    1又は複数個の重水素原子で置換されていても良い)又はC1−C6アルキルチオ基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    C2−C6アルケニル基、
    C2−C6アルキニル基、
    置換基として窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基、又はC6−C10芳香族炭化水素基を有しても良いアミノ基、あるいは
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基であり;
    1bは、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、又はC1−C6アルコキシ基であり;
    mは0〜1の整数を示し;
    は、
    置換基としてハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を有しても良いC3−C10アルキル基、
    置換基としてC1−C6アルキル基、C3−C7シクロアルキル基、又はハロゲノC1−C6アルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、あるいは
    C4−C12橋かけシクロアルキル基であり;
    XはN又はCR
    (式中、Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    C1−C4アルキル基、
    置換基として
    ハロゲン原子、
    C1−C6アルコキシ基、
    C3−C7シクロアルキル基、又は
    オキソ基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    C1−C4アルキルチオ基、
    C3−C5シクロアルキル基、
    置換基としてヒドロキシ基を有しても良いC2−C4アルケニル基、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    C1−C4アルコキシ基、
    で置換されていても良いアミノ基(RはC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基で置換されていても良いカルバモイル基を示す)、
    トリC1−C6アルキルシリルオキシ基、
    ヒドロキシ基又はオキソ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
    で置換されていても良いフェニル基
    (Rはハロゲン原子、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基で置換されていても良いメチルアミノ基、又は
    C1−C4アルコキシ基を示す)、
    で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基(Rはヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はオキソ基を示す)、
    で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
    (Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
    又は
    ハロゲン原子で置換されていても良い不飽和複素環オキシ基(ただし、不飽和複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環である。)
    を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
    置換基としてヒドロキシ基、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、
    ホルミル基、又は
    C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
    を有しても良いフェニル基、あるいは
    置換基として
    ハロゲン原子、
    ヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基、又は
    C1−C4アルキル(カルボニル)基で置換されていても良いアミノ基
    を有しても良い、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基である。)である、
    請求項11〜14のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  16. Aが
    であり;
    1bは、ハロゲン原子であり;
    mは0〜1の整数を示し;
    は、置換基としてハロゲン原子を有しても良い分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
    置換基としてC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり;
    XはCR
    (式中、Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    置換基として、C1−C4アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、又は酸素原子を1個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基を有しても良いC1−C4アルコキシ基、
    C1−C4アルキルチオ基、
    C2−C4アルケニル基、
    置換基として
    ヒドロキシ基、
    で置換されていても良いアミノ基(Rは、C1−C4アルキル基、又はC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す)、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3-C7シクロアルキル基、
    で置換されていても良いフェニル基
    (Rは、ハロゲン原子を示す)、
    で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜6員の単環式の飽和複素環基
    (Rは、ヒドロキシ基、C1−C4アルキル基、又はオキソ基を示す)、あるいは、
    で置換されていても良い、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む4〜10員の単環式若しくは二環式の不飽和複素環基
    (Rは、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、又はアミノ基を示す)、
    を有しても良いC2−C6アルキニル基(ただし、C2−C6アルキニル基の三重結合の位置は、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にある)、
    置換基としてヒドロキシ基、又はヒドロキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基を有しても良いフェニル基、あるいは
    窒素原子を1〜2個含む4〜6員の単環式の不飽和複素環基である。)
    である、請求項11〜15のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  17. 次の(1)〜(29)のいずれかに記載の化合物又はその塩。
    (1) 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (2) 4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (3) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (4) 4−アミノ−6−ブロモ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (5) 4−アミノ−6−クロロ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (6) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−ビニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (7) 4−アミノ−6−フルオロ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (8) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノプロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (9) 4 −アミノ−6−(4−ヒドロキシ−4−メチルペン−1−チン−1−イル)−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (10) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (11) 4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(ピロリジン−1−イル)プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (12) (R)−4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (13) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (14) 4 −アミノ−6−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (15) 4 −アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (16) 4 −アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (17) 4 −アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (18) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (19) 4−アミノ−N−[4−(メトキシメチル)フェニル]−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(ピペリジン−1−イル)プロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (20) 4−アミノ−6−エトキシ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (21) 4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (22) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−チオモルホリノプロ−1−ピンー1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (23)4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)プロ−1−ピンー1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (24) 4−アミノ−6−((6−アミノピリジンー3−イル)エチニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (25) 4−アミノ−6−((1,3−ジメチル−1H-ピラゾール−4−イル)エチニル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (26) 4−アミノ−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)ー7−(1−メチルシクロプロピル)ー6−((1−メチルピペリジンー4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (27) 4−アミノ−6−(3−(ジメチルアミノ)プロ−1−ピン−1−イル)−N−(4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (28) 4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)ー7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (29) 4−アミノ−N−(3−フルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)ー7−(1−メチルシクロプロピル)ー6−(3−モルホリノプロ−1−ピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
  18. 請求項11〜17のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤。
  19. 請求項11〜17のいずれか1項に化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
  20. 請求項11〜17のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤。
  21. RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、請求項20に記載の抗腫瘍剤。
  22. 悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、請求項11〜17のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  23. RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、請求項22に記載の化合物又はその塩。
  24. 抗腫瘍剤製造のための請求項11〜17のいずれか1項に記載の化合物又はその塩の使用。
  25. RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤製造のための請求項24に記載の使用。
  26. RET阻害剤製造のための請求項11〜17のいずれか1項に記載の化合物又はその塩の使用。
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