JP2010111624A - Ttk阻害作用を有するインダゾール誘導体 - Google Patents

Ttk阻害作用を有するインダゾール誘導体 Download PDF

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JP2010111624A JP2008285971A JP2008285971A JP2010111624A JP 2010111624 A JP2010111624 A JP 2010111624A JP 2008285971 A JP2008285971 A JP 2008285971A JP 2008285971 A JP2008285971 A JP 2008285971A JP 2010111624 A JP2010111624 A JP 2010111624A
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Kenichi Kusakabe
兼一 日下部
Nobuyuki Ide
陳之 井手
Hiroki Tachibana
裕樹 立花
Masahiko Fujioka
正彦 藤岡
Yasuhiko Fujii
康彦 藤井
Yo Adachi
庸 足立
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Abstract

【課題】TTKプロテインキナーゼの有効な阻害剤を提供し、ひいては有効な抗がん剤を提供すること
【解決手段】本発明において提供される化合物およびその関連発明(たとえば、医薬組成物、TTK阻害剤等)によって解決された。本出願人は、TTKキナーゼの作用を阻害し、上記病気を治療する医薬品を製剤化するのに特に有用になるような特定の特性を有する新規の一連の化合物の発見に成功した。特に、本化合物は、充実性腫瘍か、血液の腫瘍のいずれかとして発生するTTKキナーゼが活性であることがわかっているガンのような増殖性の病気の治療において、特に、結腸直腸のガン、乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、膵臓ガン、膀胱ガンおよび腎臓ガン、同様に、白血病およびリンパ腫のような病気において有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、TTK(TTKプロテインキナーゼ)活性の阻害・抑制作用を有するインダゾール誘導体に関する。他の局面では、本発明は、このインダゾール誘導体を含む医薬に関する。
タンパク質キナーゼとは、他のタンパク質分子にリン酸基を付加する(リン酸化する)酵素である。タンパク質キナーゼは、ATPからタンパク質分子内のアミノ酸残基にある水酸基にリン酸基を移し共有結合させる活性を有する。多くのタンパク質キナーゼはタンパク質分子中のセリンとスレオニンの水酸基に反応するもの(セリン/スレオニンキナーゼ)、チロシンの水酸基に反応するもの(チロシンキナーゼ)、これら3種類全てに反応するもの(二重特異性キナーゼ)がある。タンパク質キナーゼの活性は精密に調節されており、タンパク質キナーゼ自身もリン酸化によって調節を受けることもある。これらの調節は他の活性化(または抑制)タンパク質や低分子化合物の結合、細胞内での局在変化等によって起きる。キナーゼの機能異常は病気の原因になることも多い。
TTKプロテインキナーゼは、基質となるタンパク質中のセリン、スレオニンおよびチロシン残基をリン酸化する(例えば、非特許文献1参照)二重特異性キナーゼである。キナーゼ活性を発現するのに必要とされるキナーゼドメインが知られている(例えば、非特許文献1および2参照)。内因性の基質として、Mad1(例えば、非特許文献3参照)、Spcl10p(Nuflp)(例えば、非特許文献4参照)、CHK2(例えば、非特許文献5参照),Borealin(例えば、非特許文献6参照)等が知られている。TTK発現は、細胞増殖と相関し、そして細胞周期の制御において役割を果たす。また、特許文献1には、TTKが悪性卵巣癌で発現していること、TTKの発現量を測定する工程を含むスクリーニング方法が記載されている。また、特許文献2には、TTK活性のスクリーニング方法としてp38MAPKの部分ペプチドを基質として利用したTTK活性測定方法が記載されている。
抗がん剤の候補として知られるインダゾール化合物としては、特許文献3、4および5に記載されるものがある。特許文献3は、インダゾール化合物についてJNK阻害剤に関する記載はあるが、がんについては、実質的な記載がない。特許文献4は、インダゾール化合物について糖尿病治療薬に関する記載があるが、がんに関する記載は皆無である。特許文献5は、インダゾール化合物についてJNK阻害剤としての記載があり、炎症等に関する記載はあるが、がんに関する記載は一切ない。
国際公開第01/94629号パンフレット 特開2007−104911号 国際公開第03/068754号パンフレット 国際公開第2006/096564号パンフレット 国際公開第02/083648号パンフレット Millsら、J.Biol.Chem.(1992)267,16000-16006 Lindbergら、Oncogene(1993)8,351-359 Liuら、Mol.Biol.Cell.(2003)14,1638-51 Friedmanら、J.Biol.Chem.(2001)276,17958-17967 Weiら、J.Biol.Chem.(2005)280,7748-7757 Jellumaら、Cell(2008)25,233-246
本発明は、TTKプロテインキナーゼの有効な阻害剤を提供し、ひいては有効な抗がん剤を提供することを課題とする。
上記課題は、本発明において提供される化合物およびその関連発明(たとえば、医薬組成物、TTK阻害剤等)によって解決された。
本出願人は、TTKキナーゼの作用を阻害し、上記病気を治療する医薬品を製剤化するのに特に有用になるような特定の特性を有する新規の一連の化合物の発見に成功した。特に、本化合物は、充実性腫瘍か、血液の腫瘍のいずれかとして発生するTTKキナーゼが活性であることがわかっているガンのような増殖性の病気の治療において、特に、結腸直腸のガン、乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、膵臓ガンまたは膀胱ガンおよび腎臓ガン、同様に、白血病およびリンパ腫のような病気において有用である。
したがって、たとえば、本発明は、以下を提供する。
(1)式(I):

(式中、
Xは−C(−R’)=または−N=であり、
Yは−C(−R”)=または−N=であり、
R’およびR”は各々独立して水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルであり、
は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたは式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基あり、
は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のカルバモイル、
式:−OR(式中、Rは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである。)で示される基または
式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のアシルまたは置換もしくは非置換のアミノである、化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有するTTK阻害活性を有する医薬組成物。
(2)Rが水素であり、
が置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルであり、
が置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、式:−OR(式中、Rは項目1と同義)で示される基または式:−NR(式中、RおよびRは項目1と同義)で示される基であり、
がハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、項目1記載の医薬組成物。
(3)式(I):

(式中、
Xは−C(−R’)=または−N=であり、
Yは−C(−R”)=または−N=であり、
R’およびR”は各々独立して水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルであり、
は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたは式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のシクロアルキニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のカルバモイル、
式:−OR(式中、Rは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである。)で示される基または
式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のアシルまたは置換もしくは非置換のアミノ、(ただし、Xが−C(−H)=であり、Yが−C(−H)=であり、Rが置換アルキル、置換カルバモイル、式:−NR(ここで、Rは水素であり、Rは水素または置換アシルである。)で示される基またはシアノである場合は、Rはフッ素ではない。)である化合物(ただし、以下に示される化合物:

を除く。)、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(4)Rが水素であり、
が置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルであり、
が置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、式:−OR(式中、Rは項目3と同義)で示される基または式:−NR(式中、RおよびRは項目3と同義)で示される基であり、
がハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、項目3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(5)Xが−C(−R’)=(ここで、R’は項目3と同義)である、項目3または4記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(6)Xが−C(−R’)=(ここで、R’は項目3と同義)であり、
がシアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、項目3〜5のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(7)R’が水素またはハロゲンである、項目3〜6のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(8)Yが−C(−R”)=(ここで、R”は項目3と同義)である、項目3〜7のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(9)R”が水素、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルである、項目3〜8のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(10)Rが水素である、項目3〜9のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(11)Rが置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、項目3〜10のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(12)Rが置換もしくは非置換のアルケニル、式:−OR(ここで、Rは項目3と同義である。)で示される基または式:−NR(ここで、RおよびRは項目3と同義である。)で示される基である、項目3〜11のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(13)Rが式:−OR(ここで、Rは項目3と同義である。)で示される基である、項目3〜12のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(14)Rが水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである、項目3〜13のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(15)Rがハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである、項目3〜14のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(16)項目3〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物。
(17)TTK阻害剤である項目16記載の医薬組成物。
(18)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含有するTTK阻害剤。
(19)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含有する抗がん剤。
(20)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含有する免疫系疾患治療剤。
(21)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含有する免疫抑制剤。
(22)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含有する自己免疫疾患治療剤。
(23)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を製造する方法、システム、装置、キット等。
(24)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物を調製する方法、システム、装置、キット等。
(25)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を使用する方法、システム、装置、キット等。
(26)TTKに関連する疾患、障害または状態の処置または予防のための医薬である項目16記載の医薬組成物。
(27)がんの治療および/または予防のための、項目1、2、16、17、26のいずれかに記載の医薬組成物。
(28)項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする、がんの予防または治療方法。
(29)がんの治療薬および/または予防薬の製造のための、項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用。
(30)がんの治療および/または予防のための、項目1〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
従って、本発明のこれらおよび他の利点は、以下の詳細な説明を読めば、明白である。
本発明は、TTKプロテインキナーゼの有効な阻害剤を提供し、ひいてはがん等のTTKに関連する疾患、障害または状態に対する有効な医薬を提供する。
以下、本発明を最良の形態を示しながら説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の修飾語等(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」等の冠詞など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当上記分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
以下に本明細書において用いられる各用語の意味を説明する。各用語は本明細書中、統一した意味で使用し、単独で用いられる場合も、または他の用語と組み合わされて用いられる場合も、同一の意味で用いられる。
本明細書、特に実施例において使用される略語を以下の表1に記載した。
表1
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
「アルキル」とは、炭素数1〜10個の直鎖状または分枝状のアルキル基を包含し、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ぺンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、イソヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル等が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜6または1〜4個のアルキルであり、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ぺンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、イソヘキシルが挙げられる。
「アルケニル」とは、上記「アルキル」に1個またはそれ以上の二重結合を有する炭素数2〜8個の直鎖状または分枝状のアルケニルを包含し、例えば、ビニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1,3-ブタジエニル、3-メチル-2-ブテニル等が挙げられる。
「アルキニル」とは、上記「アルキル」に1個またはそれ以上の三重結合を有する炭素数2〜8個の直鎖状または分枝状のアルキニルを包含し、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル等が挙げられる。さらに1個またはそれ以上の二重結合を有していてもよい。
「シクロアルキル」とは、炭素数3〜15の環状飽和炭化水素基を包含し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、橋かけ環式炭化水素基、スピロ炭化水素基などが挙げられる。好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、橋かけ環式炭化水素基が挙げられる。
なお、「橋かけ環式炭化水素基」とは、2つ以上の環が2個またはそれ以上の原子を共有している炭素数5〜12の脂肪族環から水素を1つ除いてできる基を包含する。具体的にはビシクロ[2.1.0]ペンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチルおよびビシクロ[3.2.1]オクチル、トリシクロ[2.2.1.0]ヘプチル、ビシクロ[3.3.1]ノナン、1−アダマンチル、2−アダマンチルなどが挙げられる。
また、「スピロ炭化水素基」とは、2つの炭化水素環が1個の炭素原子を共有して構成されている環から水素を1つ除いてできる基を包含する。具体的にはスピロ[3.4]オクチルなどが挙げられる。
「シクロアルケニル」は、炭素数3〜7個の環状の不飽和脂肪族炭化水素基を包含し、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルが挙げられ、好ましくはシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルである。シクロアルケニルには、環中に不飽和結合を有する橋かけ環式炭化水素基およびスピロ炭化水素基も含む。
「アリール」とは、単環芳香族炭化水素基(例:フェニル)および多環芳香族炭化水素基(例:1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナントリル、9−フェナントリル等)を包含する。好ましくは、フェニルまたはナフチル(1−ナフチル、2−ナフチル)が挙げられる。
「ヘテロアリール」とは、単環芳香族複素環式基および縮合芳香族複素環式基を包含する。単環芳香族複素環式基は、酸素原子、硫黄原子、および/または窒素原子を環内に1〜4個含んでいてもよい5〜8員の芳香環から誘導される、置換可能な任意の位置に結合手を有していてもよい基を包含する。縮合芳香族複素環式基は、酸素原子、硫黄原子、および/または窒素原子を環内に1〜4個含んでいてもよい5〜8員の芳香環が、1〜4個の5〜8員の芳香族炭素環もしくは他の5〜8員の芳香族ヘテロ環と縮合している、置換可能な任意の位置に結合手を有していてもよい基を包含する。
「ヘテロアリール」としては、例えば、フリル(例:2−フリル、3−フリル)、チエニル(例:2−チエニル、3−チエニル)、ピロリル(例:1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例:1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、ピラゾリル(例:1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、トリアゾリル(例:1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例:1−テトラゾリル、2−テトラゾリル、5−テトラゾリル)、オキサゾリル(例:2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソキサゾリル(例:3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル)、チアゾリル(例:2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、チアジアゾリル、イソチアゾリル(例:3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル)、ピリジル(例:2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリダジニル(例:3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピリミジニル(例:2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、フラザニル(例:3−フラザニル)、ピラジニル(例:2−ピラジニル)、オキサジアゾリル(例:1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、ベンゾフリル(例:2−ベンゾ[b]フリル、3−ベンゾ[b]フリル、4−ベンゾ[b]フリル、5−ベンゾ[b]フリル、6−ベンゾ[b]フリル、7−ベンゾ[b]フリル)、ベンゾチエニル(例:2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、4−ベンゾ[b]チエニル、5−ベンゾ[b]チエニル、6−ベンゾ[b]チエニル、7−ベンゾ[b]チエニル)、ベンズイミダゾリル(例:1−ベンゾイミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ベンゾイミダゾリル、5−ベンゾイミダゾリル)、ジベンゾフリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノキサリル(例:2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、6−キノキサリニル)、シンノリニル(例:3−シンノリニル、4−シンノリニル、5−シンノリニル、6−シンノリニル、7−シンノリニル、8−シンノリニル)、キナゾリル(例:2−キナゾリニル、4−キナゾリニル、5−キナゾリニル、6−キナゾリニル、7−キナゾリニル、8−キナゾリニル)、キノリル(例:2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、6−キノリル、7−キノリル、8−キノリル)、フタラジニル(例:1−フタラジニル、5−フタラジニル、6−フタラジニル)、イソキノリル(例:1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、6−イソキノリル、7−イソキノリル、8−イソキノリル)、プリル、プテリジニル(例:2−プテリジニル、4−プテリジニル、6−プテリジニル、7−プテリジニル)、カルバゾリル、フェナントリジニル、アクリジニル(例:1−アクリジニル、2−アクリジニル、3−アクリジニル、4−アクリジニル、9−アクリジニル)、インドリル(例:1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、4−インドリル、5−インドリル、6−インドリル、7−インドリル)、イソインドリル、フェナジニル(例:1−フェナジニル、2−フェナジニル)またはフェノチアジニル(例:1−フェノチアジニル、2−フェノチアジニル、3−フェノチアジニル、4−フェノチアジニル)等が挙げられる。
「ヘテロサイクル」とは、酸素原子、硫黄原子、および/または窒素原子を環内に1〜4個含んでいてもよく、置換可能な任意の位置に結合手を有していてもよい非芳香族複素環式基を包含する。また、そのような非芳香族複素環式基がさらに炭素数1〜4のアルキル鎖で架橋されていてもよく、シクロアルカン(5〜6員環が好ましい)やベンゼン環が縮合していてもよい。非芳香族であれば、飽和でも不飽和でもよい。好ましくは5〜8員環であるが、さらに非芳香族複素環が縮合していてもよい。例えば、1−ピロリニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、ピロリジノン、1−イミダゾリニル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル、1−イミダゾリジニル、2−イミダゾリジニル、4−イミダゾリジニル、イミダゾリジノン、1−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、4−ピラゾリニル、1−ピラゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノン、ピペリジノ、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、ピペラジノン、2−モルホリニル、3−モルホリニル、モルホリノ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル等が挙げられる。
「アルコキシ」とは、例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、2−ペンチルオキシ、3−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、2−ヘキシルオキシ、3−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C1−C6アルコキシが挙げられる。さらに好ましくは、C1−C4アルコキシが挙げられる。特に炭素数を指定した場合は、その数の範囲の炭素数を有する「アルコキシ」を意味する。
「アシル」とは、ホルミル、置換または非置換のアルキルカルボニル、置換または非置換のアルケニルカルボニル、置換または非置換のシクロアルキルカルボニル、置換または非置換のシクロアルケニルカルボニル、置換または非置換のアリールカルボニル、置換または非置換のヘテロアリールカルボニル、置換または非置換のヘテロサイクルカルボニルを包含する。
「RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成」および「RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成」におけるヘテロ環とは、以下の環が挙げられる。
(ここで、Rとしては、例えば、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシが挙げられる)。
「置換もしくは非置換のアルキル」、「置換もしくは非置換のアルケニル」、「置換もしくは非置換のアルキニル」、「置換もしくは非置換のアリール」、「置換もしくは非置換のシクロアルキル」、「置換もしくは非置換のシクロアルケニル」、「置換もしくは非置換のヘテロアリール」、「置換もしくは非置換のヘテロサイクル」、「置換もしくは非置換のアルコキシ」、「置換もしくは非置換のアシル」または「RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成」におけるヘテロ環、における置換基としては、例えば、ヒドロキシ、カルボキシ、ハロゲン、ハロゲン化アルキル(例:CF、CHCF、CHCCl)、ニトロ、ニトロソ、シアノ、アルキル(例:メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル)、アルケニル(例:ビニル)、アルキニル(例:エチニル)、シクロアルキル(例:シクロプロピル、アダマンチル)、シクロアルキルアルキル(例:シクロヘキシルメチル、アダマンチルメチル)、シクロアルケニル(例:シクロプロペニル)、アリール(例:フェニル、ナフチル)、アリールアルキル(例:ベンジル、フェネチル)、ヘテロアリール(例:ピリジル、フリル)、ヘテロアリールアルキル(例:ピリジルメチル)、ヘテロサイクル(例:ピペリジル)、ヘテロサイクルアルキル(例:モルホリルメチル)、アルコキシ(例:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)、ハロゲン化アルコキシ(例:OCF)、アルケニルオキシ(例:ビニルオキシ、アリルオキシ)、アリールオキシ(例:フェニルオキシ)、アルキルオキシカルボニル(例:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、アリールアルキルオキシ(例:ベンジルオキシ)、アミノ[アルキルアミノ(例:メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ)、アシルアミノ(例:アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、アリールアルキルアミノ(例:ベンジルアミノ、トリチルアミノ)、ヒドロキシアミノ]、アルキルアミノアルキル(例:ジエチルアミノメチル)、スルファモイル、オキソ等からなる群から選択される。1〜4個の当該置換基で置換されていてもよい。
「置換もしくは非置換のアミノ」および「置換もしくは非置換のカルバモイル」の置換基としては、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロサイクルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロサイクルオキシカルボニル、カルバモイル、アルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、ヘテロサイクルスルホニル、アルキルスルフィニル、シクロアルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、ヘテロサイクルスルフィニル、メルカプト、スルフィノ、スルホ、ヒドロキシ、アミノなどが挙げられる。
「置換もしくは非置換のアルキルカルボニル」および「ハロゲン化アルキル」、アルキルスルホニル、アルキルオキシカルボニルのアルキル部分は、上記「アルキル」を意味する。
「置換もしくは非置換のアルコキシ」および「ハロゲン化アルコキシ」のアルコキシ部分は、上記「アルコキシ」を意味する。
「置換もしくは非置換のアルケニルカルボニル」のアルケニル部分は、上記「アルケニル」を意味する。
「置換もしくは非置換のシクロアルキルカルボニル」のシクロアルキル部分は、上記「シクロアルキル」を意味する。
「置換もしくは非置換のシクロアルケニルカルボニル」のシクロアルケニル部分は、上記「シクロアルケニル」を意味する。
「置換もしくは非置換のアリールカルボニル」のアリール部分は、上記「アリール」を意味する。
「置換もしくは非置換のヘテロアリールカルボニル」のヘテロアリール部分は、上記「ヘテロアリール」を意味する。
「置換もしくは非置換のヘテロサイクルカルボニル」のヘテロサイクル部分は、上記「ヘテロサイクル」を意味する。
本発明化合物の製薬上許容される塩としては、以下の塩が挙げられる。
塩基性塩として、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、メグルミン塩、ジエタノールアミン塩またはエチレンジアミン塩等の脂肪族アミン塩;N,N-ジベンジルエチレンジアミン、ベネタミン塩等のアラルキルアミン塩;ピリジン塩、ピコリン塩、キノリン塩、イソキノリン塩等のヘテロ環芳香族アミン塩;テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアモニウム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルトリエチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニウム塩、メチルトリオクチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩;アルギニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
酸性塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩;メタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸等が挙げられる。
溶媒和物とは、本発明化合物またはその製薬上許容される塩の溶媒和物を意味し、例えば、アルコール(例:エタノール)和物や水和物等が挙げられる。水和物としては、1水和物、2水和物等を挙げることができる。
(本発明の好ましいインダゾール誘導体化合物)
このTTK阻害活性を有する医薬組成物に含まれる化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物もしくはプロドラッグ(エステル、アミドなど)において、上記置換基は、本明細書において記載される任意の置換基でありえ、たとえば、課題を解決するための手段において例示した任意の好ましい置換基を使用することができる。
本発明のインダゾール誘導体を考慮する場合、以下の要素を考慮することができる。
本発明の好ましい実施形態において、以下(A1)〜(A4)に例示する。各記号は上記記載と同義である。
(A1)
各置換基の定義は、特に断りのない限り、上記項目1と同義である。
一般式(I):
において、
としては、水素または置換もしくは非置換のアルキルが挙げられる。
として好ましくは、水素である。
Xとしては、−C(−R’)=または−N=が挙げられる。
Xとして好ましくは、−C(−R’)=である。
Yとしては、−C(−R”)=または−N=が挙げられる。
Yとして好ましくは、−C(−R”)=である。
ここで、R’およびR”は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルが好ましい。
R’として好ましくは、水素またはハロゲンである。
R”として好ましくは、水素、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルである。
としては、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたは式:−NRで示される基が挙げられる。
ここで、RおよびRは、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルが好ましい。また、RとRが隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成しているのも好ましい。
として好ましくは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである。
としては、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のカルバモイル、
式:−ORで示される基または式:−NRで示される基が挙げられる。
ここで、Rは、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルが好ましい。
ここで、RおよびRは、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルが好ましい。またはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成しているのも好ましい。
さらにここでRとして好ましくは、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
として好ましくは、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、式:−ORで示される基または式:−NRで示される基である。
としてさらに好ましくは、置換もしくは非置換のアルケニル、式:−ORで示される基または式:−NRで示される基である。
としてさらにより好ましくは、式:−ORで示される基である。
としては、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のアシルまたは置換もしくは非置換のアミノが挙げられる。
として好ましくは、ハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルが好ましい。
としてさらに好ましくは、ハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
以下の実施形態もまた、1つの好ましい実施形態でありうる。
(A2)
各置換基の定義は、特に断りのない限り、上記項目1と同義である。
一般式(I):
において、
としては、水素が好ましい。
Xとしては、−C(−R’)=が好ましい。ここで、R’は水素が好ましい。
Yとしては、−C(−R”)=が好ましい。ここで、R”は水素が好ましい。
としては、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは式:−NRで示される基が好ましい。
ここで、RおよびRは、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールが好ましい。また、RとRが隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成しているのも好ましい。
さらにRとしては、以下に示す(B1)〜(B5)が好ましい。
(B1)
ここで、RX1およびRX2としては、各々独立して水素、ハロゲン、カルボキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のカルバモイル、置換もしくは非置換のスルファモイル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニルまたは式:−NR(ここで、RおよびRとしては、各々独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、置換もしくは非置換のアルキルオキシカルボニルが好ましい。)で示される基が好ましい。また、RX1とRX2がベンゼン環上の隣り合う炭素原子に結合する場合は、RX1とRX2が隣接する炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のヘテロ環を形成しているのも好ましい。
(B2)
さらにRとしては、以下のヘテロアリールが好ましい。
例えば、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピリジン、ピロール、ジヒドロベンゾフラン、フラン、インドール、ピラゾール、ピリミジン、ベンゾモルホリン、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン、クロメノン、インダゾール、オキサゾール、ベンゾオキサジノン、ピリジノン、イソインドリノン、イソキノリノン、キノリン、ベンズイミダゾール、ピロロピリジン、ピラジン、ピリダジン、チアゾール、ベンゾフラン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾールが挙げられる。
(B3)
さらにRとしては、以下に列挙したアリールおよびヘテロアリールが好ましい。
(ここで、R2Aとしては水素または置換もしくは非置換のアルキル、R2Bとしては各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のアルキニルが挙げられる)。
(B4)
ここで、RX3としては、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアルコキシ、または式:−NRで示される基が好ましい。
ここで、RおよびRは、各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、または置換もしくは非置換のシクロアルキルが好ましい。また、RとRが隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成しているのも好ましい。
(B5)
ここで、RX4およびRX5としては、各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアシル、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル、または置換もしくは非置換のアリールスルホニルが好ましい。
ここでRX4およびRX5として好ましくは、水素、置換もしくは非置換のアシルまたは置換もしくは非置換のアルキルスルホニルである。
としては、水素、式:−ORで示される基が好ましい。
として好ましくは、式:−ORで示される基である。
ここで、Rとしては、水素、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のアリールが好ましい。
ここでRとして好ましくは、水素または置換もしくは非置換のアルキルである。
としては、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロまたは置換もしくは非置換のアミノが好ましい。
として好ましくは、水素、ハロゲン、シアノまたは置換もしくは非置換のアミノである。
としてさらに好ましくは、シアノである。
(A3)
各置換基の定義は、特に断りのない限り、上記項目1と同義である。
一般式(I):
において、
としては、水素が好ましい。
Xとしては、−C(−R’)=が好ましい。ここで、R’は水素が好ましい。
Yとしては、−C(−R”)=が好ましい。ここで、R”は水素が好ましい。
としては、置換もしくは非置換のアリールが好ましい。
としては、式:−ORで示される基が好ましい。
ここでRとして好ましくは、置換もしくは非置換のアルキルである。
としては、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールが好ましい。
として好ましくは、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
のヘテロアリールとしては、以下のヘテロアリールが好ましい。
例えば、オキサゾール、ピラゾール、フラン、チオフェン、イソキサゾール、ピロール、2,3−ジヒドロベンゾフラン、ピリジン、イミダゾールおよびピラジンが挙げられる。
さらにRとしては、以下に列挙したアルケニル、アリールおよびヘテロアリールが好ましい。
(ここで、R4Aとしては水素または置換もしくは非置換のアルキル、R4Bとしては各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のアルキニルが挙げられる)。
(A4)
各置換基の定義は、特に断りのない限り、上記項目1と同義である。
一般式(I):
において、
としては、水素が好ましい。
Xとしては、−C(−R’)=が好ましい。ここで、R’は水素が好ましい。
Yとしては、−N=が好ましい。
としては、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールが好ましい。
のヘテロアリールとしては、以下のヘテロアリールが好ましい。
例えば、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピリジン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、ピラゾール、3,4−ジヒドロベンゾオキサジン、クロメノン、インダゾール、ピラジン、インドールが挙げられる。
さらにRとしては、以下に列挙したアリールおよびヘテロアリールが好ましい。
(ここで、R2Aとしては水素または置換もしくは非置換のアルキル、R2Bとしては各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のアルキニルが挙げられる)。
としては、式:−ORで示される基が好ましい。
ここでRとして好ましくは、置換もしくは非置換のアルキルである。
としては、水素またはシアノが好ましい。
別の実施形態では、本発明は、以下(C1)〜(C4)で示される形態も好ましい。
(C1)
ある実施形態では、本発明の化合物は、
で表される式の構造を有する。
(ここで、各置換基の定義は項目1および上記(A2)と同義である)。
(C2)
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、
で表される式の構造を有する。
(ここで、各置換基の定義は、上記項目1と同義である)。
(C3)
さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、
で表される式の構造を有する。
(ここで、各置換基の定義は、上記項目1と同義である)。
別の実施形態では、本発明は、以下(D1)〜(D4)で示される形態も好ましい。各置換基の定義は、特に断りのない限り、上記項目1と同義である。
一般式(I)において、Rが水素の場合、以下の一般式(I’)を与える。
(D1)
一般式(I’):
において、
Xが−C(−H)=であり、
Yが−C(−H)=であり、
が置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
が置換もしくは非置換のアルケニル、式:−OR(ここで、Rは置換もしくは非置換のアルキル)で示される基または式:−NR(ここで、RおよびRは各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のアシル)で示される基であり、
がシアノ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
(D2)
一般式(I’):
において、
Xが−C(−H)=であり、
Yが−C(−H)=であり、
が置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
が置換もしくは非置換のアルケニルであり、
がシアノ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
(D3)
一般式(I’):
において、
Xが−C(−H)=であり、
Yが−C(−H)=であり、
が置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
が式:−OR(ここで、Rは置換もしくは非置換のアルキル)で示される基であり、
がシアノ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
(D4)
一般式(I’):
において、
Xが−C(−H)=であり、
Yが−C(−H)=であり、
が置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
が式:−NR(ここで、RおよびRは各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールまたは置換もしくは非置換のアシル)で示される基であり、
がシアノ、置換もしくは非置換のアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
別の実施形態では、本発明は、さらに以下(E1)〜(E12)に示される形態も好ましい。
(E1)上記(D1)において、Rのアリールが上記(B1)である組合せが好ましい。
(E2)上記(D1)において、Rのヘテロアリールが上記(B2)である組合せが好ましい。
(E3)上記(D1)において、Rのアリールまたはヘテロアリールが上記(B3)である組合せが好ましい。
(E4)上記(D1)において、Rのアリールが上記(B4)である組合せが好ましい。
(E5)上記(D1)において、Rのアリールが上記(B5)である組合せが好ましい。
(E6)上記(D2)において、Rのアリールが上記(B1)である組合せが好ましい。
(E7)上記(D2)において、Rのヘテロアリールが上記(B2)である組合せが好ましい。
(E8)上記(D2)において、Rのアリールまたはヘテロアリールが上記(B3)である組合せが好ましい。
(E9)上記(D2)において、Rのアリールが上記(B4)である組合せが好ましい。
(E10)上記(D2)において、Rのアリールが上記(B5)である組合せが好ましい。
(E11)上記(D3)において、Rのアリールが上記(B1)である組合せが好ましい。
(E12)上記(D3)において、Rのヘテロアリールが上記(B2)である組合せが好ましい。
(E13)上記(D3)において、Rのアリールまたはヘテロアリールが上記(B3)である組合せが好ましい。
(E14)上記(D3)において、Rのアリールが上記(B4)である組合せが好ましい。
(E15)上記(D3)において、Rのアリールが上記(B5)である組合せが好ましい。
別の実施形態では、本発明は、さらに以下(F1)および(F2)に示される形態も好ましい。
(F1)上記(A1)、(A2)、(A3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、および(D3)において、Rとしては、置換もしくは非置換のアルキルが挙げられる。ここで、アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、ブチル、シクロブチル、シクロブチルメチル、シクロヘプチル、シクロヘプチルメチル、アダマンチル、シクロヘキシル、ビシクロヘキサニル、ビシクロヘプタニル、ビシクロオクタニルが好ましい。
(F2)上記(A1)、(D1)、および(D3)において、RおよびRとしては、各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、または置換もしくは非置換のアシルが好ましい。
本発明は、さらに以下に示される形態も好ましい。
一般式(I’):
において、
XおよびYとして好ましくは、以下が挙げられる。
a1:Xが−C(−R’)=であり、Yが−C(−R”)=である。
a2:Xが−N=であり、Yが−C(−R”)=である。
a3:Xが−C(−R’)=であり、Yが−N=である。
の好ましい置換基としては、以下が挙げられる。
b1:置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリール
b2:置換もしくは非置換のアリール
b3:置換もしくは非置換のヘテロアリール。
の好ましい置換基としては、以下が挙げられる。
c1:置換または非置換のアルケニル、式:−ORで示される基または式:−NRで示される基
c2:置換または非置換のアルケニルまたは式:−NRで示される基
c3:式:−NRで示される基
c4:式:−ORで示される基(ここで、Rは置換もしくは非置換のアルキル)で示される基
c5:置換または非置換のアルケニル。
の好ましい置換基としては、以下が挙げられる。
d1:置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、シアノまたはハロゲン
d2:置換もしくは非置換のヘテロアリールまたはシアノ
d3:置換もしくは非置換のヘテロアリール
d4:シアノ。
好ましいXおよびY,R,R,Rの組み合わせとしては、以下を挙げることができる。
(XおよびY,R,R,R)=
(a1,b1,c1,d1),(a2,b1,c1,d1),(a3,b1,c1,d1),(a1,b2,c1,d1),(a2,b2,c1,d1),(a3,b2,c1,d1),(a1,b3,c1,d1),(a2,b3,c1,d1),(a3,b3,c1,d1),(a1,b1,c2,d1),(a2,b1,c2,d1),(a3,b1,c2,d1),(a1,b2,c2,d1),(a2,b2,c2,d1),(a3,b2,c2,d1),(a1,b3,c2,d1),(a2,b3,c2,d1),(a3,b3,c2,d1),(a1,b1,c3,d1),(a2,b1,c3,d1),(a3,b1,c3,d1),(a1,b2,c3,d1),(a2,b2,c3,d1),(a3,b2,c3,d1),(a1,b3,c3,d1),(a2,b3,c3,d1),(a3,b3,c3,d1),(a1,b1,c4,d1),(a2,b1,c4,d1),(a3,b1,c4,d1),(a1,b2,c4,d1),(a2,b2,c4,d1),(a3,b2,c4,d1),(a1,b3,c4,d1),(a2,b3,c4,d1),(a3,b3,c4,d1),(a1,b1,c5,d1),(a2,b1,c5,d1),(a3,b1,c5,d1),(a1,b2,c5,d1),(a2,b2,c5,d1),(a3,b2,c5,d1),(a1,b3,c5,d1),(a2,b3,c5,d1),(a3,b3,c5,d1),(a1,b1,c1,d2),(a2,b1,c1,d2),(a3,b1,c1,d2),(a1,b2,c1,d2),(a2,b2,c1,d2),(a3,b2,c1,d2),(a1,b3,c1,d2),(a2,b3,c1,d2),(a3,b3,c1,d2),(a1,b1,c2,d2),(a2,b1,c2,d2),(a3,b1,c2,d2),(a1,b2,c2,d2),(a2,b2,c2,d2),(a3,b2,c2,d2),(a1,b3,c2,d2),(a2,b3,c2,d2),(a3,b3,c2,d2),(a1,b1,c3,d2),(a2,b1,c3,d2),(a3,b1,c3,d2),(a1,b2,c3,d2),(a2,b2,c3,d2),(a3,b2,c3,d2),(a1,b3,c3,d2),(a2,b3,c3,d2),(a3,b3,c3,d2),(a1,b1,c4,d2),(a2,b1,c4,d2),(a3,b1,c4,d2),(a1,b2,c4,d2),(a2,b2,c4,d2),(a3,b2,c4,d2),(a1,b3,c4,d2),(a2,b3,c4,d2),(a3,b3,c4,d2),(a1,b1,c5,d2),(a2,b1,c5,d2),(a3,b1,c5,d2),(a1,b2,c5,d2),(a2,b2,c5,d2),(a3,b2,c5,d2),(a1,b3,c5,d2),(a2,b3,c5,d2),(a3,b3,c5,d2),(a1,b1,c1,d3),(a2,b1,c1,d3),(a3,b1,c1,d3),(a1,b2,c1,d3),(a2,b2,c1,d3),(a3,b2,c1,d3),(a1,b3,c1,d3),(a2,b3,c1,d3),(a3,b3,c1,d3),(a1,b1,c2,d3),(a2,b1,c2,d3),(a3,b1,c2,d3),(a1,b2,c2,d3),(a2,b2,c2,d3),(a3,b2,c2,d3),(a1,b3,c2,d3),(a2,b3,c2,d3),(a3,b3,c2,d3),(a1,b1,c3,d3),(a2,b1,c3,d3),(a3,b1,c3,d3),(a1,b2,c3,d3),(a2,b2,c3,d3),(a3,b2,c3,d3),(a1,b3,c3,d3),(a2,b3,c3,d3),(a3,b3,c3,d3),(a1,b1,c4,d3),(a2,b1,c4,d3),(a3,b1,c4,d3),(a1,b2,c4,d3),(a2,b2,c4,d3),(a3,b2,c4,d3),(a1,b3,c4,d3),(a2,b3,c4,d3),(a3,b3,c4,d3),(a1,b1,c5,d3),(a2,b1,c5,d3),(a3,b1,c5,d3),(a1,b2,c5,d3),(a2,b2,c5,d3),(a3,b2,c5,d3),(a1,b3,c5,d3),(a2,b3,c5,d3),(a3,b3,c5,d3),(a1,b1,c1,d4),(a2,b1,c1,d4),(a3,b1,c1,d4),(a1,b2,c1,d4),(a2,b2,c1,d4),(a3,b2,c1,d4),(a1,b3,c1,d4),(a2,b3,c1,d4),(a3,b3,c1,d4),(a1,b1,c2,d4),(a2,b1,c2,d4),(a3,b1,c2,d4),(a1,b2,c2,d4),(a2,b2,c2,d4),(a3,b2,c2,d4),(a1,b3,c2,d4),(a2,b3,c2,d4),(a3,b3,c2,d4),(a1,b1,c3,d4),(a2,b1,c3,d4),(a3,b1,c3,d4),(a1,b2,c3,d4),(a2,b2,c3,d4),(a3,b2,c3,d4),(a1,b3,c3,d4),(a2,b3,c3,d4),(a3,b3,c3,d4),(a1,b1,c4,d4),(a2,b1,c4,d4),(a3,b1,c4,d4),(a1,b2,c4,d4),(a2,b2,c4,d4),(a3,b2,c4,d4),(a1,b3,c4,d4),(a2,b3,c4,d4),(a3,b3,c4,d4),(a1,b1,c5,d4),(a2,b1,c5,d4),(a3,b1,c5,d4),(a1,b2,c5,d4),(a2,b2,c5,d4),(a3,b2,c5,d4),(a1,b3,c5,d4),(a2,b3,c5,d4),(a3,b3,c5,d4)。
別の実施形態において、本発明は、上記のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物、あるいはそのプロドラッグ(たとえば、エステル類、アミド類)を含有する医薬組成物を提供する。
本明細書において「プロドラッグ」「プロドラッグ化合物」とは、化学的または代謝的に分解し得る基を有し、加水分解や加溶媒分解によってまたは生理条件下で分解することによって薬学的に活性を示す本発明化合物の誘導体である。いろいろな形のプロドラッグが、当該技術分野において知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例については、次を参照することができる。式(I)の化合物のプロドラッグは、式(I)の化合物中に存在する官能基を、生体内で開裂すると親化合物が放出されるような修飾方法で修飾することによって製造される。たとえば、プロドラッグは、式(I)の化合物中のヒドロキシ、スルフヒドリルまたはアミノ基が、生体内で開裂されるとそれぞれ遊離ヒドロキシ、アミノ、またはスルフヒドリル基を再生する基と結合している式(I)の化合物を含む。プロドラッグの例は、これらに限定されないが、式(I)の化合物中のヒドロキシ官能基のエステル(例えば、アセタート、ホルマート、およびベンゾアート誘導体)、カルバマート(例えば、N,N−ジメチルアミノカルボニル)などを含む。
(a) Design of Prodrugs,edited by H.Bundgaard, (Elsevier, 1985) and Methods in Enzymology,Vol.42.p.309-396, edited by K.Widder,et al.(Academic Press, 1985);
(b)A Textbook of Drug Design and Development, edited by Krogsgaard-Larsen;
(c)H.Bundgaard, Chapter5“Design and Application of Prodrugs”,by H.Bundgaard p.113-191(1991);
(d)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews, 8,1-38(1992) ;
(e)H.Bundgaard, et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences, 77,285(1988);および
(f)N.Kakeya, et al.,Chem Pharm Bull, 32,692(1984)。
1つのプロドラッグ基の例は、ヒトまたは動物体内で開裂して親酸を生じる薬学的に許容しうるエステルの in vivo 開裂可能エステル基である。たとえば、プロドラッグ基は、それが結合しているカルボキシ基と一緒になって、C1-6アルキルエステルまたはC1-6シクロアルキルエステル、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたはシクロペンチルのエステル;C1-6アルコキシメチルエステル、例えば、メトキシメチルエステル;C1-6アルカノイルオキシメチルエステル、例えば、ピバロイルオキシメチルエステル;フタリジルエステル;C3-8シクロアルコキシカルボニルオキシC1-6アルキルエステル、例えば、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステル;1,3−ジオキソラン−2−イルメチルエステル、例えば、5−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチルエステル;C1-6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば、1−メトキシカルボニルオキシエチルエステル;アミノカルボニルメチルエステルおよびそのモノ−またはジ−N−(C1-6アルキル)変型、例えば、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチルエステルおよびN−エチルアミノカルボニルメチルエステルのような薬学的に許容しうるエステル、および置換または非置換の複素環式基の薬学的に許容しうるエステルを形成する。1つの実施形態では、プロドラッグは、イソプロピルまたはシクロペンチルのようなC1-4アルキル基、またはN−メチルテトラヒドロピリジルのような置換されていてよい複素環式基より選択されるものとのエステルが挙げられる。
上記に列挙した具体的な化合物の任意の化合物を含む本発明の医薬組成物は、TTK阻害剤であることをも特徴とする。したがって、TTKの阻害を必要とする患者に投与することによって薬効を発揮する任意の医薬組成物が提供される。
別の実施形態では、本発明は、がんまたは免疫疾患の処置または予防のための医薬であって、上記に列挙した具体的な化合物の任意の化合物を含む医薬を提供する。
(製造方法)
本発明化合物の一般的製造法を以下に例示する。また、抽出、精製などは、通常の有機化学の実験で行う処理を行えばよい。
以下に、本発明の化合物の製造方法を記載する。
本発明の化合物の合成は、当該分野において公知の手法を参酌しながら実施することができる。
原料化合物は、市販の化合物であるか、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、Yakugaku Zasshi 1986, 106(11), 995-1001、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005, 15, 5095−5099、Tetrahedron Lett. 2002,43,2695-2697、Tetrahedron Lett. 2000,41,4363に記載されたもの、このほか本明細書において記載されたものならびに本明細書において他に引用された文献に記載されるものならびに他に公知の化合物を利用することができる。
本発明の化合物の中には、互変異性体が存在し得るものがあるが、本発明は、これらを含め、全ての可能な異性体およびそれらの混合物を包含する。
本発明の化合物の塩を取得したいとき、本発明の化合物が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な有機溶媒に溶解もしくは懸濁させ、酸または塩基を加えて通常の方法により塩を形成させればよい。
また、本発明の化合物およびその製薬上許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物(水和物ないし溶媒和物)の形で存在することもあるが、これら付加物も本発明に包含される。
これらの誘導体は、体内にて変換されて活性化されるものであり、本明細書において「プロドラッグ」とも称する。プロドラッグの例としては、たとえば、上記塩、溶媒和物のほか、エステル(たとえば、アルキルエステルなど)、アミドなども含まれることが理解される。
本発明の化合物の例は、実施例において種々列挙されており、当業者はこれらを参考にして、本発明の例示されていない化合物をも製造、使用することができる。
本発明はまた、本発明の化合物を製造するシステム、装置、キットにも関する。そのようなシステム、装置、キットの構成要件は、当該分野において公知のものを利用することができ、当業者は適宜設計することができることが理解される。
(一般合成法)
実施例に記載した本発明の化合物の代表的な一般合成法を、一般合成法1〜5に示した。実施例に記載の化合物は、概ねこれらに従って合成したが、特にこれらの方法に限定はされるものではない。化合物の製造にあたり利用可能な反応溶媒、塩基、パラジウム触媒、およびホスフィン配位子を下記に記載した。一般合成法1〜5においては、それらの中でも好ましいものを提示したが、特にそれらに限定されるものではない。
(1)反応溶媒:DMF、NMP、DMA、ジメチルスルホキシド、芳香族炭化水素類(例、トルエン、ベンゼン、キシレンなど)、飽和炭化水素類(例、シクロヘキサン、ヘキサンなど)、ハロゲン化炭化水素類(例、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなど)、エーテル類(例、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなど)、エステル類(例、酢酸メチル、酢酸エチルなど)、ケトン類(例、アセトン、メチルエチルケトンなど)、ニトリル類(例、アセトニトリルなど)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、t−ブタノールなど)、水およびそれらの混合溶媒等。
(2)塩基:金属水素化物(例、水素化ナトリウムなど)、金属水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウムなど)、金属炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウムなど)、金属アルコキシド(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドなど)、炭酸水素ナトリウム、金属ナトリウム、有機アミン(例、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、2,6−ルチジンなど)、ピリジン、アルキルリチウム(n−BuLi、sec−BuLi、tert−BuLi)等。
(3)パラジウム触媒:Pd(PPh、PdCl、Pd(dba)、Pd(dba)、Pd(OAc)、PdCl(dppf)、PdCl(PPh等。
(4)ホスフィン配位子:PPh、BINAP、Xantphos、S−Phos、X−Phos、DPPF、t−BuP、トリスo−トリルホスフィン等。
(一般合成法1)
(式中、各記号は前記と同義であり、また、XおよびXはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。Pは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基、SEM基など)を示す。式(A1)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A1)で示される化合物から、方法A−1〜7により本発明の化合物である式(A8)を合成する方法である。方法A−1〜7について、以下に詳細に記載する。
1)方法(A−1)
(式中、各記号は前記と同義であり、また、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。式(A1)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A1)に示される化合物に各種求核剤を反応させて置換基Rを導入し、式(A2)で示される化合物を製造する工程である。求核剤としては、例えば金属アルコキシド、アミン誘導体、または金属エノラートなどが挙げられる。その際、金属アルコキシドは、入手可能な場合は市販品の化合物を用い、入手できない場合は、対応するアルコール、および金属ナトリウムから調製するか、または対応するアルコールに対して水素化ナトリウム、または水酸化カリウムなどの塩基を用い系内で調製して反応させることができる。反応溶媒としては(1)記載の反応溶媒を用いることができ、DMF、NMP、DMA、THF、またはジオキサンが好ましいが、本条件下で反応する溶媒でなければ特に限定されない。反応温度は特に限定されないが、反応性の低い場合は適宜加温して調製することができる。アミン誘導体を求核剤として用いる場合も、金属アルコキシドと同様の反応溶媒、反応温度で実施できる。その際、アミン誘導体を式(A1)で示される化合物に対して2等量以上用いるか、等量の塩基存在下で実施することが望ましい。塩基としてはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの有機アミンや炭酸カリウムなどの金属炭酸塩が望ましい。
式(A1)で示される化合物には、例えば有機ボロン酸(鈴木反応)、有機スズ(Stille反応)、アルケン誘導体(Heck反応)アルキン誘導体(薗頭反応)、アミン誘導体(Buchwald反応)、および有機亜鉛(根岸反応)などのカップリング反応を用いてRを導入することもできる。その際、反応溶媒、パラジウム触媒、ホスフィン配位子、塩基下で上述した有機ボロン酸などの試薬を反応させることができる。塩基も(2)記載の塩基を用いることができるが、好ましくは、金属塩基(例、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウムなど)、金属アルコキシド(ナトリウム−t−ブトキシド、カリウム−t−ブトキシドなど)、有機アミン(例、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、2,6−ルチジンなど)を用いることができるが、用いなくて良い場合もある。いずれのカップリング反応も文献既知であるので、それらに従えばよい。溶媒は上記の求核置換反応と同様の溶媒を用いることができるが、好ましくは、エーテル類(例、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなど)、芳香族炭化水素類(例、トルエン、ベンゼンなど)、およびアルコール類である。反応温度は、室温から溶媒の沸点程度まで可能だが、反応の進行程度によって適宜選択すればよい。反応の進行が遅い場合はマイクロウェーブ反応装置を用いてさらに昇温させてもよい。
2)方法(A−2)
(式中、各記号は前記と同義であり、式(A2)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A2)に示される化合物に各種還元剤を用いてニトロ基を還元し、式(A3)に示される化合物に変換する工程である。還元剤としては、パラジウム炭素、または酸化白金(PtO)を触媒として用い、水素雰囲気下で実施することが好ましいが、R、Rにハロゲンなど水素添加反応を受けやすい官能基を含む場合は、Fe存在下で、塩化アンモニウム、塩酸、酢酸などの酸を添加する方法、FeCl、および活性炭存在下でヒドラジンを作用させる方法、SnClを用いる方法等で実施することが好ましい。その際、反応溶媒としては(1)記載のものが挙げられるが、メタノール、エタノール、酢酸エチル、トルエン、DMF、NMP、DMAなどの有機溶媒と、場合によってはそれらと水との混合溶媒を用いることが好ましい。反応温度としては、室温から用いる溶媒の沸点までの温度が好ましいが、特に限定されるものではなく、反応の進行によって適宜選択すればよい。上記の反応はいずれも公知であるので、基本的には既知文献に従って合成すればよい。
3)方法(A−3)
(式中、各記号は前記と同義であり、式(A3)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A3)に示されるo−トルイジン誘導体、または2−メチル−3−アミノピリジン誘導体をインダゾールまたはピラゾロ[4,3−b]ピリジン誘導体へ変換する工程である。この際、式(A3)は、アミド基などで保護されていてもよく、亜硝酸塩、または亜硝酸エステル存在下で、反応溶媒としては酢酸、または無水酢酸を用いて実施することが好ましい。亜硝酸塩としては、ナトリウムまたはカリウム塩、亜硝酸エステルとしては、亜硝酸イソアミル、または亜硝酸t−ブチルなどを用いることができる。反応温度は、特に限定されないが、0℃程度の低温から反応溶媒の沸点程度で実施できる。この場合も反応の進行程度によって適宜選択すればよい。
4)方法(A−4)
(式中、各記号は前記と同義であり、また、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)を示す。式(A4)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A4)に示される化合物をハロゲン化し、式(A5)に示される化合物に変換する工程である。式(A5)のXはハロゲンを示し、その際、ハロゲンとしてはヨウ素、または臭素が好ましく、中でもヨウ素が特に好ましい。ハロゲン化は、公知の方法が数多く存在しており、それらの方法に従って実施できるが、特にヨウ素を用い、水酸化ナトリウム、または水酸化カリウム、または炭酸水素ナトリウムなどの無機塩存在下、反応溶媒としてDMF、NMP、DMA、ジクロロメタンなどを用いることが好ましい。反応温度は、室温が好ましいが、沸点程度まで昇温させることも可能で、反応の進行程度によって適宜選択すればよい。
5)方法(A−5)
(式中、各記号は前記と同義であり、また、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)を示す。Pは保護基を示す。式(A5)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A5)で示される化合物のインダゾールまたはピラゾロ[4,3−b]ピリジン環の1位の窒素に保護基(式中のP)を導入する工程である。保護基としては、以下に記載の方法(A−6)のクロスカップリング反応において脱保護されないものであれば特に限定されないが、Boc基、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)基などのカルバメート系官能基、メトキシメチル基(MOM)基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)基、2−テトラヒドロピラニル(THP)基などを用いることができる。上記の保護基は、公知の方法に従って導入できるが、例えばBoc基の場合は、二炭酸ジ−t−ブチルを用い、トリエチルアミンなどの有機塩基、または水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基存在下、反応溶媒としてはDMF、NMP、DMA、ジクロロメタン、またはそれらと水との混合溶媒を用いて反応させればよく、場合によっては、DMAPを触媒量添加することで反応の進行が促進される。反応温度は0℃程度から室温が好ましいが、反応の進行によって適宜選択すればよい。本方法において、保護基によってはインダゾール環1位のみでなく2位が保護された化合物が得られる場合もあるが、それらの混合物を用いても以下に記載の方法(A−6)を実施することができる。
また、式(A5)で示される化合物とハロゲン化アルキルを反応することにより、Rが置換もしくは非置換のアルキルである化合物を合成することができる。反応条件は、上記の保護基を導入する工程と同様に行えばよい。
6)方法(A−6)
(式中、各記号は前記と同義であり、また、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)を示す。Pは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。式(A6)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A6)に示される化合物と置換基Rを有する試薬とでクロスカップリング反応を行い、式(A7)で示される化合物に変換する工程である。クロスカップリング反応は、方法(A−1)に準じて実施することができる。この際、(3)に示したパラジウム触媒、場合によっては(4)に示すホスフィン配位子、および(2)に示す塩基存在下、有機ボロン酸試薬を用いる鈴木カップリング反応を用いるのが好ましい。有機ボロン酸は、入手可能な場合は市販化合物を用い、公知化合物の場合は既知法に従い合成した。また一般合成法2に示した方法でも合成することができる(式(B2)、(B4)、(B7)および(B10)で示される化合物)。
7)方法(A−7)
(式中、各記号は前記と同義であり、Pは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。式(A7)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(A7)で示される化合物の保護基を脱保護し、式(A8)で示される化合物に変換する工程である。脱保護は、常法に従って実施できるが、例えばBoc基の場合は、反応溶媒としてジクロロメタンを用い、反応溶媒の50%容量程度のトリフルオロ酢酸を作用させることが好ましいが、この方法に限定されるものではない。その他の保護基についても、公知の方法に従って脱保護すればよい。
(一般合成法2)
8)方法(B−1)
(式中、各記号は前記と同義であり、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。Aは、N、O、およびSを示す。RB1、RB2およびRB3としては、アルキル、アリール、アルケニル、アシル、アミノ、アルコキシ、カルバモイル、スルファモイルなど、置換基として適切な任意のものを挙げることができる。これらの置換基は本明細書において例示される)。
式(B2)、および(B4)を、式(B1)、および(B3)を出発原料として合成する方法である。式(B1)、および(B3)で示される化合物は、公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい。Xは、ハロゲン、または脱離基を示す。ハロゲンとしては、ヨウ素および臭素が、脱離基としては、OTf基(トリフルオロメタンスルホン酸エステル)が好ましい。対応する有機ボロン酸、または有機ボロン酸エステルへの変換は、式(B1)または(B3)で示されるハロゲン化物をn−ブチルリチウム等のアルキルリチウムを用いてリチオ化した後に、ホウ酸エステルを作用させることにより式(B2)または(B4)で示される化合物に変換できる。反応溶媒としては、THF、ジオキサンなどアルキルリチウムと反応しない溶媒でなければ特に限定されない。リチオ化反応の温度は、−78℃程度の低温から0℃程度が好ましく、ホウ酸エステル添加後は室温まで昇温させても良い。ホウ酸エステルは、メチルエステルまたはイソプロピルエステルが好ましく、反応後に水、または、希塩酸水溶液などを添加することで有機ボロン酸に変換できる。また、式(B2)および(B4)に示される化合物は、式(B1)または(B3)で示される化合物、一般合成法1の方法(A−1)で用いたパラジウム触媒、塩基、反応溶媒、およびビス(ピナコラト)ジボラン存在下、室温から溶媒の沸点程度で反応させることにより得ることができる。
以下、RB2に置換基を導入する方法を例示する。
9)方法(B−2)
(式中、各記号は前記と同義であり、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。Zとしては、ハロゲン、アルコキシなどの脱離基として適切な任意のものを示す。また、RB1、RB3、RB4、およびRB5としては、アルキル、アリール、アルケニル、アシル、アミノ、アルコキシなど、置換基として適切な任意のものを挙げることができる。これらの置換基は本明細書において例示される。式(B5)、および式(HN−RB4B5)で示される化合物は、公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(B5)で示される化合物を式(HN−RB4B5)で示される化合物と塩基および縮合剤存在下で反応させ、式(B6)で示される化合物を合成する方法である。
反応溶媒としては、(1)記載の反応溶媒を用いることができるが、中でもDMF、NMP、DMA、THF、またはジオキサンが好ましいが、本条件下で反応する溶媒でなければ特に限定されない。
塩基としては、(2)記載の塩基を用いることができるが、好ましくは、例えば金属水素化物(例、水素化ナトリウムなど)、金属水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウムなど)、金属炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウムなど)等が挙げられる。塩基は必ずしも使用する必要はないが、必要に応じて用いることができる。
縮合剤としては、DCC、BOP、PyBOP、PyBrop、HATU、DPPA、WSC、DMT−MMなどを用いることができる。また、これらの試薬は、例えばHOSu、HOBt、HOAtなどと組み合わせて使用することができる。
好ましくは、反応溶媒としてエーテル類(例、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンなど)、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、塩基として有機アミン(例、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DBU、2,6−ルチジンなど)、縮合剤としてHATUまたはPyBOPを用いて行えばよい。反応温度、反応時間は特に限定されないが、通常は室温にて反応を実施し、反応の進行が遅い場合には加温することによって反応が促進される場合もある。
また式(B6)で示される化合物は、方法(B−1)に記載の方法の反応により、式(B7)で示される対応する有機ボロン酸、または有機ボロン酸エステルへ変換することができる。
10)方法(B−3)
(式中、各記号は前記と同義であり、XおよびXはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。RB1、RB3、RB4、およびRB6としては、アルキル、アリール、アルケニル、アシル、アミノ、アルコキシ、スルファモイル、カルバモイルなど置換基として適切な任意のものを挙げることができる。これらの置換基は本明細書において例示される。式(B8)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(B8)で示される化合物を式(RB6−X)と反応させ、式(B9)で示される化合物を合成する方法である。好ましくは、Xはハロゲン基、またはOTf基が挙げられる。反応は、(1)記載の溶媒中で行えばよく、好ましくは、NMP、DMA,DMSO、ジオキサン、トルエン、エタノールなどのアルコール類である。反応温度は50℃から使用する溶媒が還流する温度で行えばよく、反応速度が遅い場合は、マイクロウェーブ反応装置を用いて250℃程度まで昇温しても良い。塩基としては、(2)記載の塩基を用いることができるが、使用しなくてもよい。
また式(B9)で示される化合物は、方法(B−1)に記載の方法の反応により、式(B10)で示される対応する有機ボロン酸、または有機ボロン酸エステルへ変換することができる。
(一般合成法3)
式(A1)で示される化合物において、RがXである場合、以下の方法で、インダゾール環6位に置換基を導入することができる。
(式中、各記号は前記と同義であり、また、XおよびXはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。Pは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。式(C1)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
11)方法(C)
式(C2)に示される化合物に各種求核剤を反応させて置換基Rを導入し、式(C3)で示される化合物を合成する方法である。または、式(C2)に記載の化合物に対して、例えば有機ボロン酸(鈴木反応)、有機スズ(Stille反応)、アルケン誘導体(Heck反応)、アルキン誘導体(薗頭反応)、アミン誘導体(Buchwald反応)、および有機亜鉛(根岸反応)などのカップリング反応を用いて、Rを導入することもできる。いずれも、一般合成法1の方法(A−1)と同様の条件で実施することができる。式(C2)で示される化合物は、式(C1)で示される化合物に対し、一般合成法1に記載の方法(A−1)〜(A−6)を用いて、合成される。
さらに、式(C3)で示される化合物は、方法(A−7)に記載の方法の反応により、式(C4)で示される本発明の化合物を合成することができる。
(一般合成法4)
式(A1)で示される化合物において、RがO−Pの場合、以下の方法で、インダゾール環の5位に置換基を導入することができる。
(式中、各記号は前記と同義であり、また、Xはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。PおよびPは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。式(D1)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(D2)で示される化合物から、方法(D−1)、方法(D−2)および方法(A−7)を用いて、本発明の化合物である式(D5)ならびに、方法(D−1)、方法(D−3)、方法(D−4)および方法(A−7)を用いて、式(D8)を合成する方法である。式(D2)で示される化合物は、上記に記載の方法(A−1)〜(A−6)および方法(C)を用いることにより合成することができる。方法(D−1)〜(D−4)について、以下に詳細に記載する。
12)方法(D−1)
(式中、各記号は前記と同義であり、PおよびPは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。式(D2)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(D2)で示される化合物の保護基Pを脱保護し、式(D3)で示される化合物に変換する工程である。脱保護は、常法に従って実施できるが、ヒドロキシ保護基Pのみを脱保護し、アミノ保護基Pを脱保護しない条件で実施される。例えばPをBoc基、Pをベンジル基で保護した場合、パラジウム炭素を用いた水素添加反応を用いることによりベンジル基のみを選択的に脱保護できるが、この方法に限定されるものではない。その他の保護基についても、公知の方法に従って脱保護すればよい。
13)方法(D−2)
(式中、各記号は前記と同義であり、RD1としては、アルキル置換基として適切な任意のものを挙げることができる。これらの置換基は本明細書において例示される)。
式(D3)で示される化合物を塩基存在下でアルキル化試薬と反応させ、式(D4)で示される化合物に変換する工程である。アルキル化試薬としては、例えばベンジルブロマイドなどが上げられる。塩基としては、(2)記載の塩基を用いることができるが、好ましくは、例えば金属水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウムなど)、金属炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウムなど)等が挙げられる。塩基は必ずしも使用する必要はないが、必要に応じて用いることができる。反応溶媒としては(1)記載の反応溶媒を用いることができるが、中でもDMF、NMP、DMA、THF、またはジオキサンが好ましいが、本条件下で反応する溶媒でなければ特に限定されない。反応温度は特に限定されないが、反応性の低い場合は適宜加温して調製することができる。
さらに、式(D4)で示される化合物は、方法(A−7)に記載の方法と同様の条件により、式(D5)で示される本発明の化合物を合成することができる。
14)方法(D−3)および方法(D−4)
(式中、各記号は前記と同義であり、Pは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。Xはハロゲン基、(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはMs基、Ts基、Tf基、Ns基等の脱離基を示す。式(X−P)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(D3)で示される化合物とX−Pとを反応させ、式(D6)で示される化合物に変換する工程である。この反応で得られた式(D6)で示される化合物のX基としては、脱離基、例えば、Ms基、Ts基、Tf基、Ns基等があげられる(ここで、「Ms」はメタンスルホニル基、「Ts」はパラトルエンスルホニル基、「Tf」はトリフルオロメタンスルホニル基、「Ns」はオルトニトロベンゼンスルホニル基を表す。)。好ましくは、P基はTf基に変換される。反応は、トリフルオロメタンスルホン酸無水物を用いて、トリエチルアミン、DIEA、ピリジン、水素化ナトリウム、LHMDSなどの塩基存在下、ジクロロメタン、THF、ジオキサンなどの溶媒を用いて実施することができる。文献既知の方法であるので、それらに従って実施できる。
さらに、式(D6)で示される化合物に対し、クロスカップリング反応を行うことにより、式(D7)で示される化合物を合成できる。クロスカップリング反応は、方法(A−1)と同様の条件を用いて実施される。
式(D7)で示される化合物は、方法(A−7)に記載の方法と同様の条件により、式(D8)で示される本発明の化合物を合成することができる。
(一般合成法5)
以下の方法により、Yが窒素の場合の本発明の化合物(E4)を合成することができる。
(式中、各記号は前記と同義であり、また、XBはハロゲン(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。Pは保護基(例えば、Boc基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基など)を示す。RE1としては、アルキル、アリール、アシルなどの置換基として適切な任意のものを挙げることができる。これらの置換基は本明細書において例示される。式(E1)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(E1)で示される化合物から、方法(E−1)および(E−2)を用いて、式(E3)で示される化合物を合成する方法である。さらに、式(E3)で示される化合物は、方法(A−2)〜(A−7)を用いて、本発明の化合物である式(E4)を合成することができる。方法(E−1)および(E−2)について、以下に詳細に記載する。
15)方法(E−1)
(式中、各記号は前記と同義である。式(E1)で示される化合物は公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(E1)をニトロ化することにより、式(E2)で示される化合物を合成する方法である。例えば硫酸溶媒中で硝酸、硝酸カリウム、又は硝酸ナトリウム存在下で反応を実施することができる。反応温度は、特に限定されないが、好ましくは、0℃程度の低温から室温で実施できる。この場合、温度は反応の進行程度によって適宜選択すればよい。
16)方法(E−2)
(式中、各記号は前記と同義である。RE1としては、アルキル置換基として適切な任意のものを挙げることができる。これらの置換基は本明細書において例示される。Xはハロゲン基、(例えば、ヨウ素、臭素、塩素およびフッ素など)またはOMs基、OTs基、OTf基、ONs基等の脱離基を示す。X−RE1および式(E2)で示される化合物は、公知の化合物を用いてもよく、公知の化合物から常法により誘導された化合物を用いてもよい)。
式(E2)で示される化合物とX−RE1と塩基存在下で反応させ、式(E3)で示される化合物を合成する方法である。塩基としては、(2)記載の塩基を用いることができるが、好ましくは、例えば金属水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウムなど)、金属炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウムなど)、金属水素化物(水素化ナトリウムなど)等が挙げられる。反応溶媒としては(1)記載の反応溶媒を用いることができるが、中でもDMF、NMP、DMA、THF、またはジオキサンが好ましいが、本条件下で反応する溶媒でなければ特に限定されない。反応温度は特に限定されないが、反応性の低い場合は適宜加温して調製することができる。
本発明の製造は、上記好ましい実施形態を適宜改変し、あるいは組み合わせ、あるいは公知技術を付加することによって実施することができる。
本発明の化合物は、保護基を用いて保護することができる。たとえば、代表的には、ハロゲン(I,Br,Cl、Fなど)、低級(ここでは、代表的にC1−C6を示すがこれに限定されない。)アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ等を表す。)において、適宜の置換基を当該分野で公知の手法により保護することによって製造することができる。このような保護基としては、例えばエトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、アセチル、ベンジル等の、Protective Groups in Organic Synthesis、T.W.Green著、John Wiley & Sons Inc.(1981年)等に記載されている保護基をあげることができる。保護基の導入および脱離方法は、有機合成化学で常用される方法[例えば、Protective Groups in Organic Synthesis、T.W.Greene著、John Wiley & Sons Inc.(1981年)参照]等に記載の方法あるいはそれらに準じて得ることができる。また、各置換基に含まれる官能基の変換は、上記製造法以外にも公知の方法[例えば、Comprehensive Organic Transformations、R.C.Larock著(1989年)等]によっても行うことができ、本発明の化合物の中には、これを合成中間体としてさらに新規な誘導体へ導くことができるものもある。上記各製造法における中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付して単離精製することができる。また、中間体においては、特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
(TTKプロテインキナーゼ)
「TTKプロテインキナーゼ」とは、特許文献2において記載され、定義された酵素であり、たとえば、Genbank NM_003318として登録されたアミノ酸配列、または当該アミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、付加、挿入または置換されたものであって、かつキナーゼ活性を有するものであるアミノ酸配列を含有するポリペプチド等が挙げられる。ここで、好ましいアミノ酸配列については、特許文献2に列挙されている任意のものを採用することができる。ここで、「TTKプロテインキナーゼの活性」および「TTK活性」とは、スレオニンおよび/またはセリンおよび/またはチロシンのリン酸化を意味する。たとえば、p38MAPK(特許文献2参照)においては180番目のスレオニンおよび/または182番目のチロシンのリン酸化が挙げられる。TTK活性は、特許文献2のスクリーニング方法に使用する測定方法を用いて測定することが可能である。ポリペプチドがキナーゼ活性を有するか否かは、例えば、ポリペプチド、TTK活性測定用基質およびリン酸基供与体を接触させ、TTK活性を測定し、同一の条件における野生型TTKプロテインキナーゼのTTK活性と比較することにより、調べることができる。公知のTTK活性測定用基質およびリン酸供与体を利用することができる。また、本発明記載の新規TTK活性測定用基質を用いてもよい。TTK活性については、非特許文献1に記載されるようなものを参酌することができる。そして、TTK活性の測定は、たとえば、特許文献2に記載されたものを挙げることができる。そして、TTKプロテインキナーゼは、TTKプロテインキナーゼ活性を有するポリペプチドであればよく、つまり、キナーゼ活性ドメインとして公知である特許文献2に記載のアミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸が欠失、付加、挿入または置換されていてもよく、かつキナーゼ活性を有するものであるアミノ酸配列を含有するポリペプチドであればよい。ポリペプチドの全長や修飾基の付加、アミノ酸残基の改変等は必要に応じて適宜選択され、本明細書に記載の配列のみに限定されない。したがって、本明細書では、単に「TTK」と称したときにおいても、格別の注釈がない限りこの「TTKプロテインキナーゼ」と同義に用いられることが理解される。なおTTKには、以下の別名があり、これを参照することもできる。
TTK → TTK PROTEIN KINASE
hMPS1 → human MONOPOLARSPINDLE 1
PYT → PHOSPHOTYROSINE-PICKED THREONINE KINASE
MPS1L1 → MONOPOLARSPINDLE 1-LIKE 1
ESK → ESK, MOUSE, HOMOLOG OF; ESK(=EC STY Kinase)。
本発明のスクリーニング方法により得られた化合物またはその塩は、TTK活性の上昇に関連して発症する疾患に対する治療または予防作用を発揮し得る。例えば、本発明のスクリーニング方法によれば、TTK活性の上昇が関与して発症する癌、免疫疾患等に有効な治療剤または予防剤の候補化合物をスクリーニングすることができる。
上記「癌」としては、固形癌、血管腫、血管内皮腫、肉腫、カポシ肉腫および造血器腫瘍等の種々の悪性新生物が例示され、大腸癌および肝癌等が包含され、さらにこれら癌の転移をも包含する。本発明は、TTKキナーゼの作用を阻害し、上記病気を治療する医薬品を製剤化するのに特に有用になるような特定の特性を有する新規の一連の化合物の発見に成功した。特に、本化合物は、充実性腫瘍か、血液の腫瘍のいずれかとして発生するTTKキナーゼが活性であることがわかっているガンのような増殖性の病気の治療において、特に、結腸直腸のガン、乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、膵臓ガンまたは膀胱ガンおよび腎臓ガン、同様に、白血病およびリンパ腫のような病気において有用である。
「免疫疾患」としては、例えば、アトピー、喘息、リウマチ、膠原病、アレルギー等が例示される。
また、本発明の化合物またはその塩により、TTKプロテインキナーゼに関連する疾患、例えば、TTKプロテインキナーゼが関与する癌、免疫疾患等の治療または予防に用いるための医薬組成物が提供される。
上記医薬組成物は、本発明の化合物またはその塩を有効成分として含有することに1つの特徴がある。したがって、該医薬組成物は、TTKプロテインキナーゼに関連して発症する疾患に対して、該酵素の活性の抑制を介して作用し得るという優れた効果を発揮する。例えば、本発明の医薬組成物は、癌、免疫疾患等、特に、TTK活性に関連して発症する癌、免疫疾患等に対して、該酵素活性の抑制を介して作用し得るという優れた効果を発揮する。該医薬組成物を癌の治療または予防に用いる場合は、通常の癌療法、例えば、放射線療法、化学療法、とりわけ腫瘍細胞を事前感応化するためのDNA劣化剤を施すのと同時に、またはその前でも使用できる。
上記医薬組成物中における前記化合物またはその塩の含有量は、治療目的の疾患、患者の年齢、体重等により適宜調節することができ、治療上有効量であればよく、低分子化合物または高分子化合物の場合、例えば、0.0001〜1000mg、好ましくは、0.001〜100mg、ポリペプチドまたはその誘導体の場合、例えば、0.0001〜1000mg、好ましくは、0.001〜100mg、核酸またはその誘導体の場合、例えば、0.00001〜100mg、好ましくは、0.0001〜10mgであることが望ましい。
上記医薬組成物は、前記化合物またはその塩を安定に保持し得る種々の助剤をさらに含有してもよい。具体的には、有効成分の送達対象となる部位に到達するまでの間に、有効成分が分解することを抑制する性質を呈する薬学的に許容されうる助剤、賦形剤、結合剤、安定剤、緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等が挙げられる。
上記医薬組成物の投与形態は、有効成分の種類;投与対象となる個体、器官、局所部位、組織;投与対象となる個体の年齢、体重等に応じて、適宜選択される。前記投与形態としては、皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射、局所投与等が挙げられる。
また、上記医薬組成物の投与量も、有効成分の種類;投与対象となる個体、器官、局所部位、組織;投与対象となる個体の年齢、体重等に応じて、適宜選択される。投与としては、特に限定されないが、有効成分が、低分子化合物または高分子化合物である場合、前記有効成分の量として、例えば、0.0001〜1000mg/kg体重、好ましくは、0.001〜100mg/kg体重、ポリペプチドまたはその誘導体の場合、例えば、0.0001〜1000mg/kg体重、好ましくは、0.001〜100mg/kg体重、核酸またはその誘導体の場合、例えば、0.00001〜100mg/kg体重、好ましくは、0.0001〜10mg/kg体重の1回投与量となるように、1日につき、複数回、例えば、1〜3回投与すること等が挙げられる。
(医薬)
本発明の化合物またはその製薬上許容される塩は、そのまま単独で投与することも可能であるが、通常各種の医薬製剤として提供するのが好ましい。また、それら医薬製剤は、動物および人に使用される。
投与経路は、治療に際し最も効果的なものを使用するのが好ましく、経口または例えば、直腸内、口腔内、皮下、筋肉内、静脈内等の非経口をあげることができる。
投与形態としては、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤等がある。経口投与に適当な、例えば乳剤およびシロップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソルビット、果糖等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油等の油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミント等のフレーバー類等を使用して製造できる。また、カプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤等は、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニット等の賦形剤、澱粉、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を用いて製造できる。
非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性製剤からなる。例えば、注射剤の場合、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体等を用いて注射用の溶液を調製する。
局所製剤は、活性化合物を1種もしくはそれ以上の媒質、例えば鉱油、石油、多価アルコール等または局所医薬製剤に使用される他の基剤中に溶解または懸濁させて調製する。
腸内投与のための製剤は、通常の担体、例えばカカオ脂、水素化脂肪、水素化脂肪カルボン酸等を用いて調製し、座剤として提供される。
本発明では、非経口剤においても、経口剤で例示したグリコール類、油類、フレーバー類、防腐剤(抗酸化剤を含む)、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤等から選択される1種もしくはそれ以上の補助成分を添加することもできる。
本発明の化合物もしくはその製薬上許容される塩の有効用量および投与回数は、投与形態、患者の年令、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度等により異なるが、通常、投与量は、1日当たり0.01〜1000mg/人、好ましくは5〜500mg/人であり、投与回数は、1日1回または分割して投与するのが好ましい。
本発明の化合物は、好ましくは、p38MAPKペプチドを用いたTTKキナーゼ活性抑制作用を有する化合物のスクリーニングの場合のTTK IC50が被検物質なしの場合の蛍光値を基準に、被検物質の抑制活性が1μM以下、好ましくは、0.1μM以下、より好ましくは、0.01μM以下の値を有するもの、あるいは、癌細胞増殖阻害化合物のスクリーニング(A549アッセイ)の場合には、10nM〜10μMの範囲内、好ましくは、10μM未満、より好ましくは、5μM未満、さらに好ましくは1μM未満のIC50値をもつような化合物である。
製剤化に関するさらなる情報については、Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990年の第5巻の第25.2章を参照することができる。
本発明はまた、本発明の医薬組成物を製造するシステム、装置、キットにも関する。そのようなシステム、装置、キットの構成要件は、当該分野において公知のものを利用することができ、当業者は適宜設計することができることが理解される。
本発明はまた、本発明の化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を使用するシステム、装置、キットにも関する。そのようなシステム、装置、キットの構成要件は、当該分野において公知のものを利用することができ、当業者は適宜設計することができることが理解される。
本発明化合物は、医薬としての有用性を備えた化合物である。ここで、医薬としての有用性としては、代謝安定性がよい点、薬物代謝酵素の誘導も少ない点、他の薬剤を代謝する薬物代謝酵素の阻害も小さい点、経口吸収性の高い化合物である点、クリアランスが小さい点、または、半減期が薬効を発現するために十分長い点などが含まれる。
本明細書において引用された、科学文献、特許、特許出願などの参考文献は、その全体が、各々具体的に記載されたのと同じ程度に本明細書において参考として援用される。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、この実施例等により本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
使用機器、および測定条件などは下記に記載したものを採用した。
LC/MS分析は、Waters社のシステムを使用した(ZQ2000質量検出器;1525 HPLCポンプ;2996フォトダイオードアレイ検出器;2777オートサンプラー)。分析は、逆相C18カラム(Phenomenex, Luna C18(2), 4.0×50 mm, 5μM)を使用し、水/アセトニトリル(0.1% ギ酸)を溶出溶媒として用いた。溶出条件は、流速3 mL/minにおいて0−100%アセトニトリル(3分 リニアグラジエント)、および100%アセトニトリル(1分)で実施した。記載したLC/MS tRは、LC/MS分析における目的化合物の保持時間(分)を示し、ピーク検出は254 nmにおけるUVを用いた。
逆相分取液体クロマトグラフィーは、Waters社のシステムを用いて実施した(ZQ 2000質量検出器;2525 HPLCポンプ;2996フォトダイオードアレイ検出器;2777オートサンプラー)。逆相C18カラム(Phenomenex, Luna C18(2), 21.5×50 mm, 5μM)を使用し、水/アセトニトリル(0.1% ギ酸)を溶出溶媒として用いた。溶出条件は、流速25 mL/minで0−100%アセトニトリル(5分 リニアグラジエント)、および100%アセトニトリル(2分)で実施した。
シリカゲルクロマトグラフィーは、山善(YFLC−Wprep2XY)、モリテックス(Purif-α2)、およびイスコ社(Combi Flash Companion)のシステムを使用した。カラムは山善のHi-Flash column(S〜5L)を用い、溶出溶媒は、ヘキサン/酢酸エチル、またはクロロホルム/メタノールを使用した。
1H NMRスペクトルは、Varian Gemini-300(300 MHz)、およびBruker AV-400(400 MHz)を使用して測定した。ケミカルシフトは、TMS(テトラメチルシラン)を内部標準として、δ値(ppm)で記載した。分析結果には、s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、q:カルテット、m:マルチプレット、br:ブロード、を略語として使用した。
マイクロウェーブ反応装置は、Biotage社 initiator 8、およびinitiator 60を使用した。
(評価方法)
p38 MAPKペプチドを用いたTTKキナーゼ活性抑制作用を有する化合物のスクリーニング
被検物質1.0μl(溶媒:10%(v/v)DMSO)、TTK溶液5μl(組成:4μg/ml TTK, 25mM Tris-HCl, pH7.5, 5mM β-glycerophosphate, 2mM DTT, 0.1mM Na3VO4, 5mM MgCl2, 0.1%(w/v) BSA)、基質溶液5μl(組成:60μM p38 MAPKペプチド, 60μM ATP, 25mM Tris-HCl, pH7.5, 5mM β-glycerophosphate, 2mM DTT,0.1mM Na3VO4, 5mM MgCl2, 0.1%(w/v) BSA)をポリプロピレン製384穴マイクロタイタープレート(コーニング社)中で混和し、恒温湿潤器に入れた。温度25℃、湿度95%で一晩静置した後、反応停止液(組成:25mM Tris-HCl, pH 7.5, 100mM EDTA, 0.01%(v/v) TritonX-100, 0.1%(w/v) BSA)50μlを加え混和した。ここから1.7μl抜き取り、ポリプロピレン製384穴マイクロタイタープレート(コーニング社)中で反応停止液60μlと混和した後、40μlを384穴黒色NeutrAvidinプレート(ピアス社)に移し、シールをして室温下30分間インキュベートした。プレートをTTBS(組成:10mM Tris, 40mM Tris-HCl, 150mM NaCl2,0.05%(v/v)Tween20)100μlで3回洗浄後、1次抗体溶液(Anti-phosphop38抗体-28B10 (Cell Signaling社、#9216))を40μl加えて室温下1時間インキュベートした。同様にTTBS 100μlで3回洗浄後、2次抗体溶液(Eu-N1 labeled Anti-mouse IgG (Perkin Elmer社, #AD0124))を40μl加えて、室温下30分間インキュベートした。プレートをTTBS100μlで5回洗浄後、エンハンス液(Perkin Elmer社)を40μl加えて室温下5分間インキュベートし、ARVO(Perkin Elmer社)により615nmの蛍光値を測定した。被検物質なしの場合の蛍光値を基準に、被検物質の抑制活性を算定し、TTKキナーゼ活性抑制作用を示した化合物をTTK活性抑制剤の候補化合物として得た。
癌細胞増殖阻害化合物のスクリーニング 10%のFBS(ハイクローン社)を加えたD-MEM(ナカライテスク社) により(以下、培養液)、適当な濃度に調整した細胞浮遊液(RERF-LC-AI,A549 : 1×104/ml、MRC5 : 3×104/mlと1×105/ml)を100μl/wellで96ウェルプレート(以下、ウェルプレート)に加えて,1日間37度のCO2インキュベータで培養した。96 ウェルアッセイブロック内にTTKキナーゼ活性抑制作用を示した10mMの化合物(100%DMSO溶液)を998μlの培養液に2 μl加えて20 μM溶液を作成し,二倍希釈系列で10濃度調製した。 次に、細胞を用意したウェルプレートの各ウェルに、上記化合物希釈液を100μl/wellずつ加えて、200 μl/wellとした。その後、さらに3日間37度のCO2インキュベータで培養した。ウェルプレートの各ウェルに細胞数測定用WST-8キット(キシダ化学)溶液を10μlずつ添加し、CO2インキュベータ内で1〜4時間呈色反応を行った。マイクロプレートリーダーで450 nm(参照波長620 nm)の吸光度を測定した後、被検物質なしの場合の吸光度値を基準に被検物質の抑制活性を算定し、癌細胞での増殖阻害作用を示した化合物を選択した。
(実施例1)
実施例1−1
3−フェニル−1H−インダゾール
表題化合物は、Yakugaku Zasshi 1986,106(11),995-1001の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 7.21 (t,J=6.9 Hz,2H),7.40 (m,2H),7.50-7.60 (m,3H),7.98 (d,J=8.4 Hz,2H),8.06 (d,J=8.1 Hz,1H),13.24 (s,1H)。
実施例1−2
N−(3−フェニル−1H−インダゾール−6−イル)メタンスルホンアミド
tert−ブチル 6−アミノ−3−フェニル−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005,15,5095−5099)(75 mg,0.242 mmol)、およびDMAP(3 mg,0.024 mmol)のピリジン(1.5 mL)溶液にメタンスルホニルクロリド(31 mg,0.27 mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を飽和重曹水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することによりtert−ブチル 6−(メチルスルホンアミド)−3−フェニル−1H−インダゾール−1−カルボキシレートを得た。
次に得られた化合物にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え10分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(31.4 mg,0.109 mmol,45%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.02 (s,3H),7.07 (d,J=8.8 Hz,1H),7.36-7.41 (m,2H),7.48-7.53 (m,2H),7.95 (d,J=8.0 Hz,2H),8.01 (d,J=8.8 Hz,1H),9.93 (s,1H),13.11 (s,1H)。
実施例1−3
N−(3−フェニル−1H−インダゾール−6−イル)アセトアミド
tert−ブチル 6−アミノ−3−フェニル−1H−インダゾール−1−カルボキシレート (Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005,15,5095−5099)(75 mg,0.242 mmol)、およびトリエチルアミン(37 mg,0.36 mmol)のジクロロメタン(1.5 mL)溶液にアセチルクロリド(21 mg,0.27 mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を飽和重曹水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することによりtert−ブチル 6−アセトアミド−3−フェニル−1H−インダゾール−1−カルボキシレートを得た。
次に得られた化合物にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え10分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(56.3 mg,0.224 mmol,93%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),7.13-7.16 (m,1H),7.35-7.40 (m,1H),7.47-7.52 (m,2H),7.94-7.97 (m,3H),8.19 (s,1H),9.94 (s,1H),13.02 (s,1H)。
実施例1−4
6−ニトロ−3−フェニル−1H−インダゾール
表題化合物は、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005,15,5095−5099の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 7.43-7.48 (m,1H),7.53-7.58 (m,2H),7.97-8.01 (m,3H),8.30 (d,J=8.9 Hz,1H),8.49 (s,3H),13.95 (brs,1H)。
実施例1−5
3−フェニル−1H−インダゾール−6−アミン
表題化合物は、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005,15,5095−5099の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 5.31 (s,2H),6.52 (s,1H),6.56 (d,J=8.6 Hz,1H),7.31-7.36 (m,1H),7.43-7.48 (m,2H),7.67 (d,J=8.6 Hz,1H),7.88-7.91 (m,2H),12.43 (s,1H)。
実施例1−6
3−フェニル−N−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)−1H−インダゾール−6−アミン
表題化合物は、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005,15,5095−5099の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=368 (M+H)+.
実施例1−7
2−フェニル−N−(3−フェニル−1H−インダゾール−5−イル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−3の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.69 (s,2H),7.18-7.40 (m,7H),7.49 (t,J=7.9 Hz,2H),7.94-7.99 (m,3H),8.18 (s,1H),10.37 (s,1H),13.05 (s,1H)。
実施例1−8
N,3−ジフェニル−1H−インダゾール−5−アミン
表題化合物は、Bioorg. Med. Chem. Lett. 2005,15,5095−5099の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 6.92-6.95 (m 1H),7.02-7.09 (m,3H),7.17-7.20 (m,2H),7.32-7.36 (m,2H),7.41-7.43 (m,1H),7.47-7.52 (m,2H),7.85-7.88 (m,2H),7.93-7.95 (m,2H)。
実施例1−9
3−ヨード−5−メトキシ−1H−インダゾール
表題化合物は、Tetrahedron Lett. 2002,43,2695-2697の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.85 (s,3H),6.87 (d,J=2.7 Hz,1H),7.29 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.93 (d,1H),12.92 (br,1H)。
実施例1−10
5−メトキシ−3−フェニル−1H−インダゾール
tert−ブチル 3−ヨード−5−メトキシ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(Tetrahedron Lett. 2000,41,4363)(100 mg,0.267 mmol)、2mol/L 炭酸ナトリウム水溶液(0.54 mL)、およびPd(PPh3)4(15 mg,0.013 mmol)のTHF(1.5 mL)溶液にフェニルボロン酸(39 mg,0.32 mmol)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することによりtert−ブチル 6−メトキシ−3−フェニル−1H−インダゾール−1−カルボキシレートを得た。
次に得られた化合物にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え10分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製し表題化合物(40.5 mg,0.267 mmol,68%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.84 (s,3H),7.06 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.36-7.54 (m,5H),7.96 (d,J=7.5 Hz,2H),13.10 (s,1H)。
実施例1−11
N−(3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),3.85 (s,3H),7.07 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.38-7.64 (m,5H),8.32 (s,1H),10.08 (br,1H),13.11 (br,1H)。
実施例1−12
N−(3−(5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
工程1:3−ヨード−1H−インダゾール−6−オール
3−ヨード−5−メトキシ−1H−インダゾール(1.0 g、3.65 mmol)のジクロロメタン(3 mL)溶液に、BBr3(1 M in DCM,9.1 mL)を0 ℃にて加え、室温に昇温した後、過熱還流下で4時間撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、飽和重曹水、および酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(0.894 g,3.43 mmol,94%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 6.64 (s,1H),6.97 (d,J=8.8 Hz,1H),7.38 (d,1H)。
工程2:tert−ブチル 5−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
3−ヨード−1H−インダゾール−6−オール(850 mg、3.27 mmol)、Boc2O(2.14 g,9.81 mmol)、トリエチルアミン(992 mg,1.37 mL,9.81 mmol)のアセトニトリル(5 mL)溶液にDMAP(40 mg,0.327 mmol)を0 ℃にて加えて室温に昇温した後、30分撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル:0−15%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、表題化合物(0.894 g,3.43 mmol,94%)を得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.49 (s,9H),1.63 (s,9H),7.40 (d,J=2.1 Hz,1H),7.51 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),8.06 (d,J=9.0 Hz,1H)。
工程3:表題化合物
実施例1−10の方法に準じて合成した(73%)。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),6.96(dd,J=9.0,1.8 Hz,1H),7.28-7.60 (m,5H),8.19 (s,1H),10.08 (br,1H)。
実施例1−13
3−アセトアミド−5−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.12 (s,3H),3.85 (s,3H),7.11 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.43 (d,1H),7.53 (d,J=9.0 Hz,1H),8.14 (s,1H),8.20 (s,1H),8.58 (s,1H),10.28 (br,1H),13.24 (br,1H)。
実施例1−14
3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)アニリン
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=240 (M+H)+.
LC/MS tR=0.92 min。
実施例1−15
N−(3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)メタンスルホンアミド
3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)アニリン(30 mg,0.125 mmol)のピリジン(1 mL)溶液にメシルクロリド(40 mg,0.327 mmol)を加えて室温にて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、表題化合物(22 mg,0.069 mmol,55%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.05 (s,3H),3.84 (s,3H),7.07 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.21 (dd,1H),7.39 (d,1H),7.45 (d,J=7.8 Hz,1H),7.51 (d,J=9.0 Hz,1H),7.71 (d,J=7.8 Hz,1H),7.87 (br,1H),9.88 (br,1H),13.15 (s,1H)。
実施例1−16
N−(3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−15の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.84 (s,3H),7.05-7.81 (m,11H),10.43 (br,1H),13.13 (br,1H)。
実施例1−17
N1,N5−ビス(3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)グルタルアミド
3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)アニリン(30 mg,0.125 mmol)、NMM(16.5 mg,18μL,0.163 mmol)、およびグルタル酸(6.6 mg,0.050 mmol)のDMF(1 mL)溶液に、HATU(24 mg,0.063 mol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:2−19:1)にて精製し、表題化合物(16.9 mg,0.029 mmol,59%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.00 (dd,2H),3.85 (s,6H),7.08 (dd,J=9.0,2.4 Hz,2H),7.39-7.65 (m,10H),8.34 (s,2H),10.07 (br,1H),13.11 (br,1H)。
実施例1−18
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.87 (s,3H),7.09 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.41-7.44 (m,3H),7.53 (d,J=9.0 Hz,1H),7.94 (d,J=8.4 Hz,2H),8.17 (d,J=8.4 Hz,2H),13.32 (br,1H)。
実施例1−19
3−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.85 (s,3H),7.10 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.42 (d,1H),7.48-7.82 (m,5H),8.20 (d,J=7.8 Hz,1H),8.41 (s,1H),13.30 (br,1H)。
実施例1−20
2−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)オキサゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.84 (s,3H),7.11 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.47 (s,1H),7.56 (d,J=9.0 Hz,1H),7.59 (d,J=2.4 Hz,1H),8.23 (s,1H),13.55 (br,1H)。
実施例1−21
2−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)チアゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.84 (s,3H),7.10 (dd,J=9.0,m 2.4 Hz,1H),7.54 (d,J=9.0 Hz,1H),7.71-7.73 (m,2H),8.00 (d,1H),13.41 (br,1H)。
実施例1−22
5−メトキシ−3−(フェニルエチニル)−1H−インダゾール
tert−ブチル 3−ヨード−5−メトキシ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(50 mg,0.134 mmol)、PdCl2(PPh3)2(4.9 mg,0.007 mmol)、CuI(2.5 mg,0.013 mmol)、およびEt3N(0.8 mL)のDMF(0.4 mL)溶液にフェニルアセチレン(17.8 mg,19μL,0.174 mmol)を加えて40℃にて12時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることによりtert−ブチル 6−メトキシ−3−フェニルエチニル−1H−インダゾール−1−カルボキシレートを得た。
次に得られた化合物にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え10分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し表題化合物(26.4 mg,0.106 mmol,80%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.85 (s,3H),7.08 (dd,J=9.3,2.4 Hz,1H),7.17 (d,1H),7.44-7.53 (m,4H),7.65-7.68 (m,2H),13.37 (br,1H)。
実施例1−23
メチル 4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエート
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.85 (s,3H),3.87 (s,3H),7.08 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.44 (d,J=2.1 Hz,1H),7.52 (d,J=9.0 Hz,1H),8.06-8.15 (m,4H),13.33 (br,1H)。
実施例1−24
3−アセトアミド−5−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
3−アセトアミド−5−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸(30 mg,0.092 mmol)、NMM(28 mg,30μL,0.276 mmol)、および28%アンモニア水(9μL)のDMF(1 mL)溶液に、HATU(105 mg,0.276 mol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5−9:1)にて精製し、表題化合物(9.2 mg,0.028 mmol,31%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),3.84 (s,3H),7.08 (dd,J=9.0 Hz,1H),7.36 (br,1H),7.65 (d,1H),7.50 (d,J=9.0 Hz,1H),7.95 (s,1H),8.04 (s,1H),8.10 (br,1H),8.48 (s,1H),10.19 (s,1H),13.18 (br,1H)。
実施例1−25
2−(4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド)酢酸
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸(60 mg,0.22 mmol)、NMM(75 mg,80μL,0.74 mmol)、およびグリシンtert-ブチルエステル 塩酸塩(49 mg,0.29 mmol)のNMP(1 mL)溶液に、HATU(111 mg,0.29 mol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル:50-70% 酢酸エチル グラジエント)にて精製した。
次に得られた化合物にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサンにて固化させることにより表題化合物(31.1 mg,0.096 mmol,43%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.86 (s,3H),3.96 (d,J=5.7 Hz,2H),7.08 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.44 (d,J=2.4 Hz,1H),7.52(d,J=9.0 Hz,1H),8.06 (dd,J=26.1,8.4 Hz,4H),8.90 (t,J=5.4 Hz,1H)。
実施例1−26
N−(4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.08 (s,3H),3.84 (s,3H),7.04 (dd,J=9.0,2.1 Hz,2H),7.37 (d,J=2.1 Hz,1H),7.47 (d,J=9.0 Hz,1H),7.72 (d,J=8.7 Hz,2H),7.90 (d,2H),10.05 (s,1H),13.00 (s,1H)。
実施例1−27
3−(1H−インドール−6−イル)−5−メトキシ−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.83 (s,3H),5.25 (t,J=8.7 Hz,1H),6.13 (s,1H),7.06 (d,J=9.0 Hz,1H),7.17 (d,J=8.4 Hz,1H),7.37 (m,J=6.9,2.1 Hz,1H),7.48 (dd,J=9.0,2.7 Hz,1H),7.59 (d,J=8.1 Hz,1H),7.69 (d,J=8.1 Hz,1H),7.93 (s,1H),11.00 (s,1H),12.95 (s,1H)。
実施例1−28
N−ベンジル−4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸(20 mg,0.075 mmol)、NMM(23 mg,25μL,0.23 mmol)、およびベンジルアミン(12 mg,12μL,0.11 mmol)のNMP(0.3 mL)溶液に、HATU(43 mg,0.11 mol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を逆相分取液体クロマトグラフィー(C18カラム;水/アセトニトリル/0.1% ギ酸;10-100% グラジエント)にて精製し、表題化合物(9.3 mg,0.026 mmol,35%)を得た。
MS (ESI) m/z=358 (M+H)+.
LC/MS tR=1.88 min。
実施例1−29
N−シクロペンチル−4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=310 (M+H)+.
LC/MS tR=1.77 min。
実施例1−30
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−フェネチルベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=372 (M+H)+.
LC/MS tR=1.94 min。
実施例1−31
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=326 (M+H)+.
LC/MS tR=1.61 min。
実施例1−32
N−(2−ヒドロキシエチル)−4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=312 (M+H)+.
LC/MS tR=1.36 min。
実施例1−33
N−(2−(ジメチルアミノ)エチル−4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=339 (M+H)+.
LC/MS tR=1.20 min。
実施例1−34
N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=353 (M+H)+.
LC/MS tR=1.04 min。
実施例1−35
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−(2−モルホリノエチル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=381 (M+H)+.
LC/MS tR=1.22 min。
実施例1−36
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−フェニルベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=344 (M+H)+.
LC/MS tR=1.95 min。
実施例1−37
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−(チアゾール−2−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=353 (M+H)+.
LC/MS tR=1.04 min。
実施例1−38
4−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−(オキサゾール−2−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=339 (M+H)+.
LC/MS tR=1.20 min。
実施例1−39
3−(2−フルオロフェニル)−5−メトキシ−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.78 (s,3H),7.05-7.08 (m,2H),7.32-7.52 (m,4H),7.78 (m,J=7.2,1.8 Hz,1H),13.26 (br,1H)。
表2に記載した化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
表2
実施例1−91
5−エトキシ−N−フェニル−1H−インダゾール−3−アミン
tert−ブチル 5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(100 mg,0.258 mmol)、炭酸セシウム(118 mg,0.36 mmol)、Xantphos(10 mg,0.02 mmol)およびPd(OAc)2(2.6 mg,0.012 mmol)のジオキサン(1.5 mL)溶液にアニリン(28 mg,0.32 mmol)を加え、80℃で10時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え10分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し表題化合物(78 mg,0.22 mmol,61%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=6.9 Hz,3H),4.03 (q,2H),6.77 (t,J=7.2 Hz,1H),6.97 (dd,J=8.7,1.8 Hz,1H),7.20-7.29 (m,3H),7.41 (d,J=1.8 Hz,1H),7.61 (d,J=8.4 Hz,2H),8.65 (s,1H),11.80 (s,1H)。
実施例1−92
5−メトキシ−N−フェニル−1H−インダゾール−3−アミン
表題化合物は、実施例1−91の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.79 (s,3H),6.78 (t,J=7.2 Hz,1H),6.99 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.24 (dd,J=8.4,7.5 Hz,2H),7.29 (d,J=9.0 Hz,1H),7.42 (d,J=2.4 Hz,1H),7.62 (d,J=8.7 Hz,1H),8.67 (s,1H),11.82 (s,1H)。
実施例1−93
5−エトキシ−3−(フェニルアミノ)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−91の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) d 1.41 (t,J=7.2 Hz,3H),4.15 (q,2H),6.80 (t J=7.5 Hz,1H),7.25 (t,J=7.8 Hz,2H),7.60 (d,J=7.8 Hz,2H),7.67 (s,1H),7.86 (s,1H),8.84 (s,1H),12.28 (br,1H)。
実施例1−94
5−エトキシ−3−(o−トリルアミノ)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−91の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.39 (t,J=6.8 Hz,3H),2.32 (s,3H),4.12 (q,2H),6.81 (t,J=7.2 Hz,1H),7.08 (t,J=7.2 Hz,1H),7.15 (d,J=8.0 Hz,1H),7.47 (s,1H),7.51 (d,1H),7.57 (s,1H),7.90 (s,1H),12.39 (br,1H)。
実施例1−95
5−エトキシ−3−(メチル(フェニル)アミノ)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−91の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.26 (t,J=6.8 Hz,3H),3.88 (q,2H),6.56 (s,1H),6.87-6.92 (m,3H),7.25 (t,J=8.0 Hz,2H),7.99 (s,1H),12.87 (br,1H)。
実施例1−96
5−エトキシ−3−(インドリン−1−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−91の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=7.2 Hz,3H),3.21 (t,J=8.0 Hz,2H),4.16 (q,2H),4.28 (t,J=8.0 Hz,2H),6.76 (t,J=6.8 Hz,1H),7.07 (t,J=7.6 Hz,1H),7.20 (d,J=7.6 Hz,1H),7.32 (d,J=8.0 Hz,1H),7.36 (s,1H),7.98 (s,1H),12.74 (br,1H)。
実施例1−97
5−エトキシ−3−フェニル−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.34 (t,J=7.2 Hz,3H),4.07 (q,2H),7.04 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.33-7.63 (m,6H),7.63-7.94 (m,2H),13.08 (s,1H)。
実施例1−98
N−(4−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.37 (t,J=6.9 Hz,3H),2.08 (s,3H),4.10 (q,2H),7.04 (dd,J=8.7,2.7 Hz,1H),7.37 (d,1H),7.47 (d,J=9.0 Hz,1H),7.71 (d,J=8.4 Hz,2H),7.88 (d,2H),10.04 (s,1H),12.99 (s,1H)。
実施例1−99
4−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) d 1.38 (t,J=7.2 Hz,3H),4.12 (q,2H),7.07 (dd,J=9.0,1.8 Hz,1H),7.37 (br,1H),7.42 (d,J=1.8 Hz,1H),7.51 (d,J=9.0 Hz,1H),8.02 (dd,J=8.4 Hz,4H),13.22 (s,1H)。
実施例1−100
3−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=7.2 Hz,3H),4.11 (q,2H),7.08 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.39-7.61 (m,4H),7.86 (m,J=7.8 Hz,1H),8.09 (m,1H),8.14 (br,1H),8.41 (s,1H),13.19 (s,1H)。
実施例1−101
5−エトキシ−3−(1H−インドール−2−イル)−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.40 (t,J=6.9 Hz,3H),4.17 (q,2H),6.98-7.12 (m,4H),7.43-7.60 (m,4H),11.49 (br,1H),13.16 (s,1H)。
実施例1−102
5−エトキシ−3−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.37 (t,J=7.2 Hz,3H),4.10 (q,2H),6.17 (dd,J=5.1,2.7 Hz,1H),6.65 (br,1H),6.82 (br,1H),7.02 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.30 (d,1H),7.42 (d,J=9.0 Hz,1H),11.24 (br,1H),12.78 (br,1H)。
実施例1−103
メチル3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエート
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=312 (M+H)+.
LC/MS tR=1.69 min。
実施例1−104
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸
メチル3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエート(400 mg,1.29 mmol)のTHF:メタノール=1:1(3 mL)溶液に、2mol/L NaOH水溶液(0.73 mL,3.86 mmol)を加えて3時間撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、エーテルにて水相を洗浄した。2mol/L 塩酸水溶液で酸性にした後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘキサンにて固化させることにより表題化合物(97 mg,0.326 mmol,25%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=7.5 Hz,3H),4.12 (q,2H),7.09 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.41 (d,J=2.1 Hz,1H),7.50-7.53 (m,2H),7.86 (s,1H),8.08 (s,1H)。
実施例1−105
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸を用いて実施例1−28の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.35 (t,J=6.6 Hz,3H),2.08 (s,3H),4.24 (q,2H),7.40-7.69 (m,4H),8.15 (s,1H),8.31 (s,1H),10.08 (s,1H),13.63 (s,1H)。
実施例1−106
tert−ブチル 2−(3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド)アセテート
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸を用いて実施例1−28の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=411 (M+H)+.
LC/MS tR=1.72 min。
実施例1−107
2−(3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド)酢酸
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸を用いて実施例1−25の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=7.2 Hz,3H),3.91 (d,J=5.7 Hz,2H),4.10 (q,2H),7.06-7.10 (m,2H),7.35 (t,1H),7.41 (d,J=2.4 Hz,1H),7.49 (d,J=9.0 Hz,1H),7.57 (t,1H),8.72 (t,J=6.0 Hz,1H),13.09(br,1H)。
実施例1−108
3−(3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド)プロピオン酸
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸を用いて実施例1−25の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=7.2 Hz,3H),4.11 (q,2H),7.07 (dd,J=9.0,2.1 Hz,1H),7.13 (t,1H),7.40 (d,J=2.1 Hz,1H),7.43 (t,1H),7.50 (d,J=9.0 Hz,1H),7.64 (br,1H),8.50 (t,1H)。
実施例1−109
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−メチルベンズアミド
3−アミノ−5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸を用いて実施例1−28の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.38 (t,J=7.2 Hz,3H),2.77 (d,J=4.2 Hz,3H),4.10 (q,2H),5.39 (br,2H),7.02 (s,1H),7.07 (dd,J=9.0 Hz,1H),7.31-7.50 (m,4H),8.35 (d,1H),13.05 (s,1H)。
実施例−110
3−アセトアミド−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
3−アミノ−5−(5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)安息香酸を用いて実施例1−28の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.12 (s,3H),2.59 (s,6H),7.16 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.52-7.59 (m,2H),8.10 (d,J=11.7 Hz,2H),8.47 (s,1H),8.80 (t,J=5.4 Hz,1H),9.26 (br,1H),10.24 (s,1H),13.27 (s,1H)。
実施例1−111
5−エトキシ−3−(チオフェン−2−イル)−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=245 (M+H)+.
LC/MS tR=2.01 min。
実施例1−112
5−エトキシ−3−(チオフェン−3−イル)−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=245 (M+H)+.
LC/MS tR=1.99 min。
実施例1−113
5−エトキシ−3−(2−フルオロフェニル)−1H−インダゾール
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.34 (t,J=7.2 Hz,3H),4.03 (q,2H),7.04-7.07 (m,2H),7.31-7.52 (m,4H),7.77 (m,J=7.8,1.8 Hz,1H),13.24 (br,1H)。
実施例1−114
3−(5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−10の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=317 (M+H)+.
LC/MS tR=1.53 min。
実施例1−115
N−(3−(5−エトキシ−6−ニトロ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
工程1:4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロアニリン
硝酸カリウム(2.4 g,24.0 mmol)の濃硫酸(20 mL)溶液に4−フルオロ−2−メチルアニリン(3.0 g,24.0 mmol)の濃硫酸(15 mL)溶液を0℃で加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液を氷水にあけて28%アンモニア水(130 mL)で塩基性にした後、析出した固体をろ取した。得られ固体を水にて洗浄することにより、表題化合物(4.4 g,quant)を得た。
MS (ESI) m/z=171 (M+H)+
工程2:4−エトキシ−2−メチル−5−ニトロアニリン
4−フルオロ−2−メチル−5−ニトロアニリン(1.0 g,5.9 mmol)のエタノール(20 mL)溶液に20% ナトリウムエトキシド/エタノール溶液(5 mL)を室温にて加え、80℃で6時間撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈し、酢酸エチルを加えて分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル:20-50% 酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより表題化合物(482 mg,2.46 mmol,42%)を得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.26 (t,J=6.9 Hz,3H),2.10 (s,3H),4.01 (dd,2H),4.98 (br,2H),6.96 (s,1H),7.09 (s,1H)。
MS (ESI) m/z=197 (M+H)+
工程3:4−エトキシ−2−メチル−5−ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート
4−エトキシ−2−メチル−5−ニトロアニリン(450 mg,2.3 mmol)に50%テトラフルオロホウ酸水溶液(2 mL)を加え、次に硝酸ナトリウム(158 mg,2.3 mmol)水溶液(0.3 mL)を0℃で加えて、室温にて2時間撹拌した。析出した固体をろ取し、エーテルにて洗浄することにより表題化合物(360 mg,1.22 mmol,53%)を得た。
工程4:5−エトキシ−6−ニトロ−1H−インダゾール
酢酸カリウム(240 mg,2.4 mmol)、および18−クラウン−6(16 mg,0.06 mmol)のクロロホルム(5 mL)溶液に4−エトキシ−2−メチル−5−ニトロベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレート(360 mg,1.2 mmol)を室温にて加え、2時間撹拌した。析出した固体をろ過にて除去した後、ろ液を減圧にて濃縮することにより、表題化合物を黄色固体として得た。
MS (ESI) m/z=208 (M+H)+
工程5:5−エトキシ−3−ヨード−6−ニトロ−1H−インダゾール
5−エトキシ−6−ニトロ−1H−インダゾール(253 mg,1.2 mmol)のDMF(3 mL)溶液に、ヨウ素(279 mg,2.2 mmol)、および水酸化カリウム(240 mg,4.3 mmol)を室温にて加え、2時間撹拌した。2mol/L塩酸水溶液にて酸性にして析出した固体をろ別し、水、および酢酸エチルにて洗浄した。ろ液を減圧にて濃縮することにより表題化合物(400 mg,1.2 mmol,quant)を得た。
MS (ESI) m/z=334 (M+H)+
工程6:tert−ブチル 5−エトキシ−3−ヨード−6−ニトロ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
5−エトキシ−3−ヨード−6−ニトロ−1H−インダゾール(406 mg,1.2 mmol)、トリエチルアミン(185 mmol,0.26 mL,1.83 mmol)、およびDMAP(7.5 mg,0.06 mmol)のアセトニトリル(3 mL)溶液に、Boc2O(399 mg,0.42 mL,1.83 mmol)を室温にて加え、10分間撹拌した。析出した固体をろ取し、水/メタノール溶液にて洗浄することにより表題化合物(352 mg,0.81 mmol,66%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.36 (t,J=6.8 Hz,3H),1.64 (s,9H),4.32 (d,2H),7.27 (s,1H),8.44 (s,1H)。
工程7:表題化合物
tert−ブチル 5−エトキシ−3−ヨード−6−ニトロ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(70 mg,0.16 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.32 mL,0.64 mmol)、およびPdCl2(dppf)(6.6 mg,0.008 mmol)のTHF(1 mL)溶液にm−アセトアミドフェニルホウ酸(35mg,0.19 mmol)を加え、加熱還流下で10時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(43 mg,0.126 mmol,79%)を得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.35 (t,J=6.6 Hz,3H),2.08 (s,3H),4.24 (q,2H),7.40-7.69 (m,4H),8.15 (s,1H),8.31 (s,1H),10.08 (s,1H),13.63 (s,1H)。
実施例1−116
N−(3−(6−アミノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
N−(3−(5−エトキシ−6−ニトロ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド(3 mg,0.009 mmol)のTHF(3 mL)溶液に酸化白金(4mg)を加え、水素雰囲気下で終夜撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を逆相分取液体クロマトグラフィー(C18カラム;水/アセトニトリル/0.1% ギ酸;10-100% グラジエント)にて精製することにより表題化合物(0.3 mg,0.00097 mmol,11%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.41 (t,J=7.2 Hz,3H),4.09 (q,2H),5.08 (br,1H),6.67 (s,1H),7.24 (s,1H),7.36 (t,J=7.8 Hz,1H),7.50-7.58 (m,2H),8.23 (br,1H),10.01 (br,1H),12.41 (s,1H)。
実施例1−117
N−(3−(5−(ベンゾイルオキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
N−(3−(5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド(30 mg,0.112 mmol)、炭酸カリウム(23 mg,0.168 mmol)のアセトン(1 mL)溶液に、ベンジルブロミド(62 mg,39μL,0.34 mol)を加えて6時間撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出して合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:2)にて精製し、表題化合物(12 mg,0.034 mmol,30%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.07 (s,3H),5.16 (s,2H),7.13 (dd,J=9.3 Hz,1H),7.31-7.61 (m,7H),8.26 (s,1H),10.05 (s,1H),13.10 (s,1H)。
実施例1−118
N−(3−(5−プロポキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.02 (t,J=7.5 Hz,3H),1.78 (q,J=6.9 Hz,2H),2.09 (s,3H),4.01 (t,J=6.3 Hz,2H),7.07 (dd,J=9.0 Hz,1H),7.38-7.63 (m,5H),8.27 (s,1H),10.08 (s,1H),13.09 (s,1H)。
実施例1−119
メチル2−(3−(3−アセトアミドフェニル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)アセテート
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.07 (s,3H),3.69 (s,3H),4.85 (s,2H),7.11 (dd,J=8.4 Hz,1H),7.39-7.60 (m,5H),8.24 (s,1H),10.06 (s,1H),13.14 (s,1H)。
実施例1−120
N−(3−(5−シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.36 (m,2H),0.60 (m,2H),2.09 (s,3H),3.90 (d,J=6.9 Hz,2H),7.09 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.38-7.63 (m,5H),8.26 (s,1H),10.06 (s,1H),13.08 (s,1H)。
実施例1−121
2−(3−(3−アセトアミドフェニル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)酢酸
表題化合物は、メチル2−(3−(3−アセトアミドフェニル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)アセテートを実施例1−104の方法に準じて加水分解することにより合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),4.74 (s,2H),7.10 (dd,J=9.0 Hz,1H),7.38-7.43 (m,2H),7.51 (d,J=8.7 Hz,1H),7.59-7.61 (m,2H),8.22 (s,1H),10.04 (s,1H),13.11 (s,1H)。
実施例1−122
N−(3−(5−イソブトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.00 (d,J=6.6 Hz,6H),2.03 (m,1H),2.07 (s,3H),3.81 (d,J=6.3 Hz,2H),7.06 (d,J=9.3,2.1 Hz,1H),7.36-7.61 (m,4H),8.26 (s,1H),10.05 (s,1H),13.07 (s,1H)。
実施例1−123
N−(3−(5−(2−フルオロベンジルオキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),5.17 (s,2H),7.16 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.23 (t,J=9.3 Hz,2H),7.42 (t,J=7.5 Hz,1H),7.50-7.64 (m,5H),8.28 (br,1H),10.07 (br,1H),13.12 (s,1H)。
実施例1−124
N−(3−(5−(4−フルオロベンジルオキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),5.17 (s,2H),7.15 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.23 (t,J=9.3 Hz,2H),7.42 (t,J=7.8 Hz,1H),7.50 - 7.64 (m,6H),8.28 (m,1H),10.07 (s,1H),13.12 (s,1H)。
実施例1−125
N−(3−(5−(2−フルオロベンジルオキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−117の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.10 (s,3H),5.22 (s,2H),7.13-7.20 (m,2H),7.33-7.63 (m,7H),8.28 (t,1H),10.08 (br,1H),13.14 (br,1H)。
実施例1−126
2−(3−(3−アセトアミドフェニル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)アセトアミド
表題化合物は、2−(3−(3−アセトアミドフェニル)−1H−インダゾール−5−イルオキシ)酢酸をもちいて実施例1−24の方法に準じてアミド化することにより合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 2.07 (s,1H),4.48 (s,2H),7.16 (dd,J=9.0,2.4 Hz,1H),7.38 (d,J=8.4 Hz,1H),7.42 (br, 1H),7.51 (d,J=8.7 Hz,3H),7.59 (br,1H),8.21 (s,1H),10.04 (s,1H),13.12 (s,1H)。
実施例1−127
5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
工程1−ブロモ−2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロベンゼン
硝酸カリウム(2.67 g,26.5 mmol)の濃硫酸(10 mL)溶液に4−ブロモ−3−フルオロトルエン(5.00 g,26.5 mmol)の濃硫酸(10 mL)溶液を0℃で加えて、室温にて2時間撹拌した。反応溶液を氷水にあけて析出した固体をろ取し、水、および飽和重曹水にて洗浄することにより、表題化合物(5.32 g,22.7 mmol,86%)を白色個体として得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 3.38 (s,3H),7.62 (d,J=9.0 Hz,1H),8.39 (d,J=6.6 Hz,1H)。
工程2:1−ブロモ−2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゼン
1−ブロモ−2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(1.0 g,4.27 mmol)のエタノール(5 mL)溶液に20% ナトリウムエトキシド/エタノール溶液(1.84 mL,4.70 mmol)を室温にて加え、1時間撹拌した。反応溶液を2mol/L塩酸水溶液にて酸性にし析出した固体をろ取することにより表題化合物(1.10 g,4.23 mmol,99%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.39 (t,J=6.9 Hz,3H),2.55 (s,3H),4.25 (dd,2H),7.22 (s,1H),8.27 (s,1H)。
工程3:2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゾニトリル
1−ブロモ−2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(500 mg,1.92 mmol)のDMF(2 mL)溶液にシアン化銅(207 mg 2.31 mmol)を加え、160℃で5時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物(471 mg,quant)を得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.39 (t,J=6.9 Hz,3H),2.62 (s,3H),4.25 (dd,2H),7.36 (s,1H),8.51 (s,1H)。
工程4:5−アミノ−2−エトキシ−4−メチルベンゾニトリル
2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゾニトリル(250 mg,1.21 mmol)のTHF(3 mL)溶液に10%パラジウム炭素(50 mg)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物を得た。
MS (ESI) m/z=177 (M+H)+
工程5:5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−アミノ−2−エトキシ−4−メチルベンゾニトリル(213 mg,1.21 mmol)の酢酸(10 mL)溶液に硝酸ナトリウム(83.5 mg,1.21 mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。析出した固体をろ取し、酢酸エチル/ヘキサンにて固化させることにより表題化合物(186 mg,0.99 mmol,82% 2ステップ)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.40 (t,J=7.2 Hz,3H),4.16 (t,2H),7.44 (s,1H),8.08 (d,J=9.0 Hz,2H),13.39 (br,1H)。
実施例1−128
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(150 mg,0.801 mmol)のDMF(2 mL)溶液に、ヨウ素(178 mg,1.4 mmol)、および水酸化カリウム(157 mg,2.80 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。2mol/L塩酸水溶液にて酸性にして水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物を得た。得られた化合物はそのまま工程2で用いた。
MS (ESI) m/z=314 (M+H)+
工程2:tert−ブチル 6−シアノ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(251 mg,0.80 mmol)、トリエチルアミン(105 mmol,0.145 mL,1.04 mmol)、およびDMAP(4.9 mg,0.04 mmol)のアセトニトリル(2 mL)溶液に、Boc2O(227 mg,0.239 mL,1.04 mmol)を室温にて加え、50分間撹拌した。反応液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化することにより表題化合物(257 mg,0.622 mmol,78%)を得た。
1H NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.42 (t,J=6.9 Hz,3H),1.65 (s,9H),4.30 (d,2H),7.14 (s,1H),8.33 (s,1H)。
工程3:表題化合物
tert−ブチル 6−シアノ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(30 mg,0.073 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.15 mL,0.292 mmol)、およびPdCl2(dppf)(3.3 mg,0.004 mmol)のTHF(1 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(17.7 mg,0.088 mmol)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反 応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(3.1 mg,0.009 mmol,12%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.43 (t,J=7.2 Hz,3H),4.27 (q,2H),7.49 (s,2H),7.60 (s,1H),7.74 (t,J=7.5 Hz,1H),7.86 (m,J=8.1 Hz,1H),8.19-8.23 (m,2H),8.41 (br,1H),13.81 (br,1H)。
実施例1−129
5−エトキシ−3−フェニル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=264 (M+H)+.
LC/MS tR=2.02 min。
実施例1−130
N−(3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.41 (t,J=7.2 Hz,3H),2.07 (s,3H),4.23 (q,2H),7.42 (t,J=7.8 Hz,1H),7.53-7.63 (m,3H),8.12 (s,1H),8.30 (br,1H),10.06 (br,1H),13.59 (br,1H)。
実施例1−131
3−(3−アミノフェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=279 (M+H)+.
LC/MS tR=1.34 min。
実施例1−132
5−エトキシ−3−o−トリル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=278 (M+H)+.
LC/MS tR=2.12 min。
実施例1−133
5−エトキシ−3−m−トリル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=278 (M+H)+.
LC/MS tR=2.22 min。
実施例1−134
5−エトキシ−3−p−トリル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=278 (M+H)+.
LC/MS tR=2.17 min。
実施例1−135
5−エトキシ−3−(ナフタレン−2−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=314 (M+H)+.
LC/MS tR=2.37 min。
実施例1−136
5−エトキシ−3−(チオフェン−3−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=270 (M+H)+.
LC/MS tR=1.99 min。
実施例1−137
5−エトキシ−3−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=342 (M+H)+.
LC/MS tR=1.71 min。
実施例1−138
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=307 (M+H)+.
LC/MS tR=1.43 min。
実施例1−139
N−(4−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)メタンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=357 (M+H)+.
LC/MS tR=1.66 min。
実施例1−140
N−(3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)メタンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=357 (M+H)+.
LC/MS tR=1.71 min。
実施例1−141
3−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=306 (M+H)+.
LC/MS tR=1.96 min。
実施例1−142
5−エトキシ−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=342 (M+H)+.
LC/MS tR=1.73 min。
実施例1−143
4−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=307 (M+H)+.
LC/MS tR=1.39 min。
実施例1−144
4−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−メチルベンズアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=321 (M+H)+.
LC/MS tR=1.52 min。
実施例1−145
5−エトキシ−3−(ピリジン−3−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=265 (M+H)+.
LC/MS tR=1.12 min。
実施例1−146
3−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=307 (M+H)+.
LC/MS tR=1.79 min。
実施例1−147
3−(2−アミノフェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=279 (M+H)+.
LC/MS tR=1.78 min。
実施例1−148
N−(4−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=321 (M+H)+.
LC/MS tR=1.59 min。
実施例1−149
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−メチルベンズアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=321 (M+H)+.
LC/MS tR=1.53 min。
実施例1−150
5−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=280 (M+H)+.
LC/MS tR=1.58 min。
実施例1−151
3−(4−シアノフェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=289 (M+H)+.
LC/MS tR=1.93 min。
実施例1−152
3−(3−シアノフェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=289 (M+H)+.
LC/MS tR=1.98 min。
実施例1−153
5−エトキシ−3−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=280 (M+H)+.
LC/MS tR=1.64 min。
実施例1−154
4−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=343 (M+H)+.
LC/MS tR=1.54 min。
実施例1−155
5−エトキシ−3−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=361 (M+H)+.
LC/MS tR=1.07 min。
実施例1−156
5−エトキシ−3−(3−(モルホリノメチル)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=363 (M+H)+.
LC/MS tR=0.98 min。
実施例1−157
5−エトキシ−3−(4−メチルチオフェン−2−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=284 (M+H)+.
LC/MS tR=2.14 min。
実施例1−158
メチル3−アミノ−5−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエート
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=363 (M+H)+.
LC/MS tR=1.83 min。
実施例1−159
3−(6−シアノ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−127の工程2においてシクロプロピルメチルアルコール、および水素化ナトリウムから対応するアルコキシドを調製し、実施例1−127−128の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.62 (m,2H),1.34 (m,1H),4.11 (d,J=6.9 Hz,2H),7.51 (br,2H),7.62 (br ,1H),7.77 (t,J=7.5 Hz,1H),7.88 (m,J=7.5 Hz,1H),8.21-8.25 (m,2H),8.43 (br,1H),13.83 (br,1H)。
実施例1−160
3−アミノ−5−(6−シアノ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、メチル 3−アミノ−5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエートを用いて、実施例1−104〜105の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.63 (m,2H),1.31 (m,1H),4.06 (d,J=6.9 Hz,2H),5.41 (br,2H),7.09 (t,J=1.8 Hz,1H),7.20 (br,1H),7.27 (t,1H),7.49 (t,1H),7.54 (s,1H),7.90 (br,1H),7.94 (s,1H),8.11 (s,1H),13.55 (s,1H)。
実施例1−161
3−アミノ−5−(6−シアノ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピルベンズアミド
表題化合物は、メチル 3−アミノ−5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエートを用いて、実施例1−104〜105の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=388 (M+H)+.
LC/MS tR=1.59 min。
実施例1−162
3−アミノ−5−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−(3−モルホリノプロピル)ベンズアミド
表題化合物は、メチル 3−アミノ−5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエートを用いて、実施例1−104〜105の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=449 (M+H)+.
LC/MS tR=0.82 min。
実施例1−163
3−アミノ−5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−フェニルベンズアミド
MS (ESI) m/z=424 (M+H)+.
LC/MS tR=1.95 min。
実施例1−164
3−アミノ−N−ベンジル−5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
MS (ESI) m/z=438 (M+H)+.
LC/MS tR=1.89 min。
表3に記載した化合物は、実施例1−160の方法に準じて合成した。
表3
実施例1−203
3−アセトアミド−5−(6−シアノ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、3−アミノ−5−(6−シアノ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミドを用い、実施例1−28の方法に従い合成した。
MS (ESI) m/z=390 (M+H)+.
LC/MS tR=1.46 min。
実施例1−204
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(メチルアミノ)ベンズアミド
実施例1−205
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(ジメチルアミノ)ベンズアミド
上記の2化合物(実施例1−204・205)は下記に従って合成した。

工程1:
メチル 3−アミノ−5−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゾエート(100 mg,0.229 mmol)、および炭酸カリウム(63.3 mg,0.458 mmol)のDMF(2 mL)溶液に、ヨウ化メチル(98 mg,0.043 mL,0.687 mmol)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、工程2の反応に用いた。
工程2:
工程1で得られた混合物のTHF:メタノール=1:1(3 mL)溶液に、2mol/L NaOH水溶液(0.73 mL,3.86 mmol)を加えて50℃で5時間撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、エーテルにて水相を洗浄した。2mol/L 塩酸水溶液で酸性にした後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮して工程3の反応に用いた。
工程3:
工程3で得られた混合物、NMM(56 mg,60μL,0.55 mmol)、およびシクロプロピルアミン(19 mg,23μL,0.33 mmol)のNMP(1.5 mL)溶液に、HATU(125 mg,0.33 mol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧液体クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:2)にて精製し、3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(メチルアミノ)ベンズアミド(5.2 mg,0.014 mmol,13%)、および3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(ジメチルアミノ)ベンズアミド(10.0 mg,0.026 mmol,23%)を得た。
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(メチルアミノ)ベンズアミド
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.58 (m,2H),0.69 (m,J=5.6 Hz,2H),1.42 (t,J=6.8 Hz,4H),2.78 (d,J=4.0 Hz,3H),2.86 (br,1H),4.23 (q,2H),6.00 (br,1H),6.99 (s,1H),7.22 (s,1H),7.50 (s,1H),7.54 (s,1H),8.12 (s,1H),8.45 (br,1H)。
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(ジメチルアミノ)ベンズアミド
MS (ESI) m/z=390 (M+H)+.
LC/MS tR=1.79 min。
実施例1−206
3−(6−シアノ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(メチルアミノ)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−204の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.40 (m,2H),0.59-0.70 (m,6H),1.35 (m,1H),2.78 (d,J=4.8 Hz,3H,2.86 (m,1H),4.05 (d,J=6.9 Hz,2H),6.03 (m,1H),6.99 (br,1H),7.21 (br,1H),7.47 (s,1H),7.55 (s,1H),8.13 (s,1H),8.42 (d,1H),13.57 (br,1H)。
実施例1−207
3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−(ジメチルアミノ)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−205の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.39 (m,2H),0.59-0.72 (m,4H),1.32 (m,1H),2.88 (m,1H),3.02 (s,6H),4.05 (d,J=3.9 Hz,2H),7.17 (br,1H),7.28 (br,1H),7.55 (d,J=4.5 Hz,2H),8.14 (s,1H),8.48 (d,J=3.9 Hz,1H),13.58 (br,1H)。
実施例1−208
3−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=320 (M+H)+.
LC/MS tR=2.39 min。
実施例1−209
3'−アミノ−5−エトキシ−1H,1'H−3,5'−ビインダゾール−6−カルボニトリル
3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(45 mg,0.147 mmol)のブタノール(0.3 mL)溶液にヒドラジン水和物(0.3 mL,0.147 mmol)を加え、110℃で5時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、メタノール・水にて固化させることにより表題化合物(17.2 mg,0.054 mmol,37%)を得た。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 1.41 (t,J=7.2 Hz,3H),4.26 (q,2H),5.53 (br,2H),7.35 (d,J=8.7 Hz,1H),7.61 (s,1H),7.83 (dd,J=8.7,1.5 Hz,1H),8.08 (s,1H),8.23 (s,1H),11.51 (br,1H)。
実施例1−210
3−クロロ−5−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピルベンズアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.62 (m,2H),0.71 (m,2H),1.43 (t,J=6.9 Hz,3H),2.90 (m,1H),4.26 (q,1H),7.56 (s,1H),7.85 (t,J=1.8 Hz,1H),8.07 (t,J=1.8 Hz,1H),8.16 (s,1H),8.30 (t,J=1.5 Hz,1H),8.70 (d,J=3.9 Hz,1H)。
実施例1−211
5−エトキシ−3−(4−(オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=331 (M+H)+.
LC/MS tR=1.93 min。
実施例1−212
5−エトキシ−3−(3−(オキサゾール−5−イル)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=331 (M+H)+.
LC/MS tR=1.98 min。
実施例1−213
N−(3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンジル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=335 (M+H)+.
LC/MS tR=1.58 min。
実施例1−214
5−エトキシ−3−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=267 (M+H)+.
LC/MS tR=2.00 min。
実施例1−215
(E)−5−エトキシ−3−スチリル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=290 (M+H)+.
LC/MS tR=2.24 min。
実施例1−216
5−(シクロプロピルメトキシ)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−127の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.61 (m,2H),1.31 (m,1H),7.44 (s,1H),8.08 (d,J=9.0 Hz,2H),13.39 (br,1H)。
実施例1−217
3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=307 (M+H)+.
LC/MS tR=2.12 min。
実施例1−218
3'−アミノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H,1'H−3,5'−ビインダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−209の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.40 (m,2H),0.62 (m,2H),1.31 (m,1H),4.09 (d,J=6.9 Hz,2H),5.55 (br,2H),7.35 (d,J=9.0 Hz,1H),7.62 (br,1H),7.85 (dd,J=8.4 Hz,1H),8.10 (s,1H),8.25 (s,1H),11.50 (s,1H),13.43 (s,1H)。
実施例1−219
3'−アミノ−5−シクロプロピルメトキシ−1'−メチル−1H,1'H−3,5'−ビインダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、メチルヒドラジンを用いて実施例1−209の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.62 (m,2H),1.25 (m,1H),3.77 (s,3H),4.09 (d,J=6.9 Hz,2H),5.64 (br,J=2H),7.45 (d,J=8.7 Hz,1H),7.62 (br,1H),7.88 (dd,1H),8.10 (s,1H),8.24 (s,1H),13.44 (br,1H)。
実施例1−220
3'−アミノ−5−シクロプロピルメトキシ−1'−(2−ヒドロキシエチル)−1H,1'H−3,5'−ビインダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、ヒドロキシエチルヒドラジンを用いて実施例1−209の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6) d 0.41 (m,2H),0.62 (m,2H),1.31 (m,1H),3.73 (m,2H),4.09 (d,J=7.5 Hz,2H),4.16 (m,2H),4.79 (br,1H),5.65 (br,2H),7.45 (d,J=8.4 Hz,1H),7.61 (s,1H),7.86 (dd,1H),8.10 (s,1H),8.22 (s,1H),13.43 (br,1H)。
実施例1−221
5−シクロプロピルメトキシ−3−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=353 (M+H)+.
LC/MS tR=2.25 min。
実施例1−222
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−4−フルオロフェニル)アセトアミド
工程1:3−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−シクロプロピルメトキシ−3−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(90 mg,0.255 mmol)のTHF:酢酸=6:1(3.5 mL)溶液に10%パラジウム炭素(100 mg)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(58 mg,0.180 mmol,70%)を得た。
MS (ESI) m/z=365 (M+H)+
工程2:表題化合物
3−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(22 mg,0.068 mmol)、NMM(17 mg,19μL,0.171 mmol)、および酢酸(6.15 mg,6μL,0.10 mmol)のDMF(1 mL)溶液に、HATU(39 mg,0.10 mol)を加えて終夜撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈した後、析出した固体をろ取した。得られた個体を水:メタノール=1:1で洗浄することにより、表題化合物(9.2 mg,0.025 mmol,37%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.39 (m,2H),0.60 (m,2H),1.29 (m,1H),2.07 (s,3H),3.99 (d,J=6.8 Hz,2H),7.31-7.37 (m,2H),7.64 (m,1H),8.07 (m,1H),8.17 (s,1H),13.78 (br,1H)。
実施例1−223
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−4−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボキサアミド
表題化合物は、実施例1−222の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.38 (m,2H),0.60 (m,2H),0.81 (m,4H),1.29 (m,1H),1.78 (m,1H),3.99 (d,J=6.8 Hz,2H),7.32-7.36 (m,2H),7.64 (m,1H),8.09 (m,1H),8.16 (s,1H),10.37 (s,1H),13.78 (s,1H)。
実施例1−224
3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−5−フルオロベンズアミド
表題化合物は、実施例1−222の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.62-0.73 (m,6H),1.32 (m,1H),2.91 (m,1H),4.10 (d,J=6.8 Hz,2H),7.62-7.66 (m,2H),7.90 (dd,J=8.0 Hz,1H),8.18 (s,1H),8.22 (br,1H),8.68 (d,1H),13.82 (s,1H)。
実施例1−225
3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.40 (m,2H),0.63 (m,2H),1.32 (m,1H),4.09 (d,J=6.8 Hz,2H),7.59-7.62 (m, 2H),7.76-7.83 (m,2H),8.19 (s,1H),8.27 (d,J=7.2 Hz,1H),8.34 (s,1H),13.84 (s,1H)。
実施例1−226
5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−2−メトキシベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.63 (m,2H),1.32 (m,1H),3.99 (s,3H),4.07 (d,J=6.8 Hz,2H),7.24 (s,1H),7.35 (d,J=8.0 Hz,1H),7.53 (s,1H),8.15-8.19 (m,2H),8.33 (s,1H),13.64 (s,1H)。
実施例1−227
5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピル−2−メトキシベンゼンスルホンアミド
工程1:5−ブロモ−N−シクロプロピル−2−メトキシベンゼンスルホンアミド
5−ブロモ−2−メトキシベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.1 g,3.91 mmol)、およびトリエチルアミン(0.59 g,0.81 mL,5.87 mmol)のTHF(10 mL)溶液にシクロプロピルアミン(0.27 g,0.33 mL,4.7 mmol)を加え室温で1.5時間撹拌した。反応溶液に水を加えて希釈し、酢酸エチルを加えて分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(1.2 g,3.9 mmol,quant)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41-0.45 (m,4H),2.31(m,1H),3.90 (s,3H),7.22 (d,J=9.6 Hz,1H),7.76-7.82 (m,3H)。
工程2:N−シクロプロピル−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド
5−ブロモ−N−シクロプロピル−2−メトキシベンゼンスルホンアミド(70 mg,0.16 mmol)、酢酸カリウム(800 mg,8.15 mmol)、およびPdCl2(dppf)・CH2Cl2(222 mg,0.272 mmol)のDMF(8 mL)溶液にビス(ピナコラト)ジボロン(828 mg,3.26 mmol)を加え、85℃で7時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(858 mg,2.43 mmol,89%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,4H),1.30 (s,12H),2.08 (m,1H),3.93 (s,3H),7.24 (d,J=8.0 Hz,1H),7.56 (br,1H),7.88 (d,J=8.0 Hz,1H),8.07 (s,1H)。
工程3:
tert−ブチル 6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(50 mg,0.114 mmol)、2mol/L 炭酸ナトリウム水溶液(0.228 mL,0.455 mmol)、およびPdCl2(dppf)(9.3 mg,0.011mmol)のTHF(1 mL)溶液にN−シクロプロピル−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(52.3 mg,0.148 mmol)を加え、加熱還流下で5時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(27 mg,0.062 mmol,54%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.39-0.46 (m,6H),0.62 (m,J=8.0 Hz,2H),1.32 (m,1H),2.15 (m,1H),3.98 (s,3H),4.07 (d,J=6.8 Hz,2H),7.38 (d,J=8.8 Hz,1H),7.53 (s,1H),7.70 (d,1H),8.15 (s,1H),8.23 (dd,J=8.0 Hz,1H),8.34 (d,1H),13.68 (s,1H)。
実施例1−228
3−(3−アミノフェニル)−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,J=4.4 Hz,2H),0.62 (m,J=6.8 Hz,2H),1.30 (m,1H),4.05 (d,J=6.8 Hz,2H),5.23 (s,2H),6.61 (d,J=7.2 Hz,1H),7.08-7.18 (m,3H),7.50 (s,1H),8.09 (s,1H),13.47 (s,1H)。
実施例1−229
5−シクロプロピルメトキシ−3−(3−(フェニルアミノ)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
tert−ブチル 3−(3−アミノフェニル)−6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(50 mg,0.124 mmol)、炭酸セシウム(56.4 mg,0.173 mmol)、BINAP(11.6 mg)および酢酸パラジウム(2.78 mg,0.012 mmol)のトルエン(1 mL)溶液にブロモベンゼン(19.5 mg,0.124 mmol)を加え、80℃で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(5.3 mg,0.014 mmol,11%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.40 (m,2H),0.62 (m,2H),1.30 (m,1H),4.04 (d,J=6.8 Hz,2H),6.87 (t,J=6.4 Hz,1H),7.10 (dd,J=8.0 Hz,1H),7.16 (s,1H),7.18 (s,1H),7.26-7.29 (m,2H),7.37-7.41 (m,2H),7.50 (s,1H),7.65 (s,1H),8.12 (s,1H),8.13 (s,1H),13.55 (s,1H)。
実施例1−230
5−シクロプロピルメトキシ−3−(3−(ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−229の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.63 (m,2H),1.33 (m,1H),4.09 (d,J=7.4 Hz,2H),6.88 (t,J=4.8 Hz,1H),7.43 (t,J=8.0 Hz,1H),7.56 (d,J=7.4 Hz,1H),7.62 (s,1H),7.86 (d,J=8.0 Hz,1H),8.15 (s,1H),8.39 (br,1H),8.52 (d,J=4.8 Hz,2H),9.82 (s,1H),13.58 (s,1H)。
実施例1−231
5−シクロプロピルメトキシ−3−(3−(ピリジン−2−イルアミノ)フェニル))−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−229の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.62 (m,2H),1.32 (m,1H),4.07 (d,J=6.8 Hz,2H),6.78 (t,J=6.0 Hz,1H),6.90 (d,J=8.8 Hz,1H),7.41 (t,J=8.0 Hz,1H),7.49 (d,J=7.6 Hz,1H),7.55-7.66 (m,3H),8.14 (s,1H),8.18 (dd,1H),8.45 (s,1H),9.20 (s,1H),13.57 (s,1H)。
実施例1−232
5−シクロプロピルメトキシ−3−(3−(ピリジン−4−イル)アミノフェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−229の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.62 (m,2H),1.31 (m,1H),4.07 (d,J=6.8 Hz,2H),7.01 (d,J=4.8 Hz,2H),7.25 (dd,J=8.8 Hz,1H),7.51 (t,J=8.0 Hz,1H),7.54 (s,1H),7.64 (d,J=8.0 Hz,1H),7.77 (s,1H),8.15 (s,1H),8.23 (d,2H),9.01 (s,1H),13.67 (s,1H)。
実施例1−233
5−シクロプロピルメトキシ−3−(3−(ピラジン−2−イル)アミノフェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−229の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),062 (m,2H),1.32 (m,1H),4.07 (d,J=6.8 Hz,2H),7.46 (t,J=8.0 Hz,1H),7.57 (dd,1H),7.60 (s,1H),7.67 (d,J=8.0 Hz,1H),7.96 (d,J=2.4 Hz,1H),8.15 (s,2H),8.29 (s,1H),8.44 (s,1H),9.66 (s,1H),13.60 (s,1H)。
実施例1−234
5−シクロプロピルメトキシ−3−(3−(ピリジン−5−イルアミノ)フェニル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−229の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=382 (M+H)+.
LC/MS tR=1.28 min。
実施例1−235
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド
tert−ブチル 3−(3−アミノフェニル)−6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(20 mg,0.049 mmol)、および(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウム クロリド(DMT−MM)(21 mg,0.074 mmol)のDMF(1 mL)溶液に、2−ヒドロキシ酢酸(5.6 mg,0.74 mol)を加えて終夜撹拌した。水、および酢酸エチルにて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(5.3 mg,0.014 mmol,11%)を得た。
MS (ESI) m/z=363 (M+H)+.
LC/MS tR=1.67 min。
実施例1−236
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)−3−メトキシプロパンアミド
表題化合物は、実施例1−235の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=391 (M+H)+.
LC/MS tR=1.87 min。
実施例1−237
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)−2−メトキシアセトアミド
表題化合物は、実施例1−235の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.38 (m,2H),0.61 (m,1H),1.31 (m,1H),4.03 (s,2H),4.05 (d,J=6.9 Hz,2H),7.44 (t,J=7.8 Hz,1H),7.59 (s,1H),7.64 (dd,J=7.8,1.5 Hz,2H),8.12 (s,1H),8.36 (s,1H),9.91 (s,1H),13.62 (s,1H)。
実施例1−238
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アミド
表題化合物は、実施例1−235の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) d 0.42 (d,J=4.4 Hz,1H),0.64 (d,J=6.8 Hz,2H),1.33 (m,1H),4.11 (d,J=7.2 Hz,3H),(,J=7.2 Hz,2H),7.52 (t,J=8.0 Hz,1H),7.70-7.73 (m,2H),7.90 (d,J=8.4 Hz,1H),8.11 (m,1H),8.15 (s,1H),8.19 (d ,J=8.0 Hz,1H),8.64 (s,1H),8.78 (d,J=4.0 Hz,1H),10.82 (s,1H),13.64 (s,1H)。
実施例1−239
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)ニコチンアミド
表題化合物は、実施例1−235の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,J=4.0 Hz,2H),0.63 (m,J=6.4 Hz,2H),1.34 (m,1H),4.10 (d,J=6.8 Hz,2H),7.54 (t,J=8.0 Hz,1H),7.60 (dd,J=7.6,5.6 Hz,1H),7.67 (s,1H),7.73 (d,J=8.0 Hz,1H),7.81 (d,1H),8.16 (s,1H),8.34 (m,J=8.0 Hz,1H),8.50 (s,1H),8.79 (dd,1H),9.16 (s,1H),10.60 (s,1H),13.72 (br,1H)。
実施例1−240
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)イソニコチンアミド
表題化合物は、実施例1−235の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,J=3.2 Hz,2H),0.63 (m,J=7.6 Hz,2H),1.34 (m,1H),4.10 (d,J=6.8 Hz,2H),7.54 (t,J=7.6 Hz,1H),7.66 (s,1H),7.75 (d,J=7.6 Hz,1H),7.81 (d,J=7.6 Hz,1H),7.91 (d,J=5.6 Hz,2H),8.16 (s,1H),8.49 (s,1H),8.82 (d,J=5.6 Hz,2H),10.65 (s,1H)。
実施例1−241
N−(5−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) d 0.41 (m,J=3.2 Hz,2H),0.63 (m,J=6.4 Hz,2H),1.33 (m,1H),2.15 (s,3H),4.08 (d,J=6.8 Hz,2H),7.60 (s,1H),8.20 (s,1H),8.73 (br,1H),8.84 (br,1H),8.92 (br,1H),13.92 (br,1H)。
実施例1−242
N−(3−(6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.41 (m,2H),0.62 (d,J=7.1 Hz,2H),1.31 (m,1H),2.09 (s,3H),4.06 (d,J=8.3 Hz,2H),7.44 (t,J=8.3 Hz,1H),7.56-7.64 (m,3H),8.13 (s,1H),8.30 (s,1H),10.07 (s,1H),13.60 (s,1H)。
実施例1−243
3−(5−ベンジルオキシ−6−シアノ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メチル−4−ニトロベンゼン
1−ブロモ−2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(13.4 g,57.3 mmol)、および水酸化カリウム(4.8 g,86.0 mmol)のアセトニトリル(30 mL)溶液にベンジルアルコール(12.3 g,115 mmol)を室温にて加え、6時間撹拌した。反応溶液を水で希釈し析出した固体をろ取することにより表題化合物(17.2 g,53.4 mmol,93%)を茶色固体として得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 2.60 (s,3H),5.23 (s,2H),6.80 (s,1H),7.35-7.48 (m,5H),8.35 (s,1H)。
工程2:2−ベンジルオキシ−4−メチル−5−ニトロベンゾニトリル
1−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メチル−4−ニトロベンゼン(2.27 g,8.60 mmol)のDMF(11 mL)溶液にシアン化銅(924 mg,10.3 mmol)を加え、160℃で5時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物(2.07 mg,7.72 mmol,90%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.63 (s,3H),5.39 (s,2H),7.38-7.51 (m,6H),8.51 (s,1H)。
工程3:5−アミノ−2−ベンジルオキシ−4−メチルベンゾニトリル
2−ベンジルオキシ−4−メチル−5−ニトロベンゾニトリル(1.84 g,6.86 mmol)、および濃塩酸(5.6 mL)のエタノール(18 mL)溶液に塩化スズ(II)2水和物(7.74 g,34.3 mmol)を加えて、過熱還流下で1時間撹拌した。2mol/L 水酸化ナトリウム水溶液で中和し、不溶物をセライトろ過した。ろ液を水、および酢酸エチルで希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(1.46 g,6.13 mmol,85%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.12 (s,3H),4.86 (s,2H),5.11 (s,2H),6.85 (s,1H),7.01 (s,1H),7.31-7.45 (m,5H)。
工程4:5−ベンジルオキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−アミノ−2−ベンジルオキシ−4−メチルベンゾニトリル(1.46 g,6.13 mmol)の酢酸(75 mL)溶液に硝酸ナトリウム(423 mg,6.13 mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液を濃縮し、トルエンを加えて生じた不溶物をろ過にて除去し、母液を減圧濃縮することにより表題化合物(1.54 g,6.18 mmol,quant)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 5.25 (s,2H),7.31-7.54 (m,6H),8.10 (s,1H),8.11 (s,1H)。
工程5:5−ベンジルオキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−ベンジルオキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(1.51 g,6.06 mmol)のDMF(15 mL)溶液に、ヨウ素(2.69 g,10.6 mmol)、および水酸化カリウム(1.19 g,21.2 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。10%クエン酸水溶液にて酸性にして水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物(2.21 g,5.89 mmol,97%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 5.30 (s,2H),7.11 (s,1H),7.30-7.53 (m,5H),8.12 (s,1H),13.87 (brs,1H)。
工程6:tert−ブチル 5−ベンジルオキシ−6−シアノ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
5−ベンジルオキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(2.21 g,5.89 mmol)、トリエチルアミン(775 mg,1.06 mL,7.66 mmol)、およびDMAP(36 mg,0.295 mmol)のアセトニトリル(22 mL)溶液に、Boc2O(1.67 g,1.78 mL,7.66 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化することにより表題化合物(2.43 g,5.11 mmol,83%)を得た。
MS (ESI) m/z=476 (M+H)+
工程7:表題化合物
tert−ブチル 5−ベンジルオキシ−6−シアノ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(60 mg,0.126 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.252 mL,0.505 mmol)、およびPdCl2(dppf)(13.4 mg,0.016 mmol)のTHF(1 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(50.8 mg,0.252 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(13.7 mg,0.034 mmol,74%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 5.32 (s,2H),7.31-7.51 (m,7H),7.71-7.84 (m,3H),8.16 (m,2H),8.37 (s,1H),13.81 (s,1H)。
実施例1−244
N−(3−(5−ベンジルオキシ−6−シアノ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−243の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.10 (s,3H),5.34 (s,2H),7.35 (t,J=7.6 Hz,1H),7.41-7.63 (m,7H),7.73 (s,1H),8.16 (s,1H),8.30 (s,1H),10.12 (s,1H),13.65 (s,1H)。
実施例1−245
N−(3−(6−シアノ−5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
N−(3−(5−ベンジルオキシ−6−シアノ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド(450 mg,0.933 mmol)のTHF(10 mL)溶液に10%パラジウム炭素(50 mg)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(317 mg,0.80 mmol,87%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.10 (s,3H),7.45 (t,J=7.8 Hz,1H),7.51-7.59 (m,3H),8.03 (s,1H),8.25 (s,1H),10.10 (s,1H),10.60 (brs,1H),13.47 (s,1H)。
実施例1−246
N−(3−(6−シアノ−5−プロポキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
N−(3−(6−シアノ−5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド(10 mg,0.025 mmol)、および炭酸カリウム(4.23 mg,0.031 mmol)のDMF(0.2 mL)溶液に1−ヨードプロパン(5.20 mg,0.031 mmol)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(7.1 mg,0.021 mmol,68%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.06 (t,J=7.3 Hz,3H),1.83 (m,2H),2.10 (s,3H),4.17 (t,J=6.3 Hz,2H),7.45 (t,J=7.7 Hz,1H),7.56-7.65 (m,3H),8.14 (s,1H),8.33 (s,1H),10.09 (s,1H),13.61 (s,1H)。
実施例1−247
N−(3−(6−シアノ−5−(2−モルホリノエトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
N−(3−(6−シアノ−5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド(20 mg,0.051 mmol)、ADDP(25.7 mg,0.102 mmol)およびトリ(n−ブチル)ホスフィン(30.9 mg,0.153 mmol)のTHF(1 mL)溶液にN−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン(10 mg,0.076 mmol)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製した。
精製した化合物にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(4.2 mg,0.010 mmol,61%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),2.55 (brs,2H),2.80 (brs,2H),3.57 (brs,2H),4.33 (brs,2H),7.42 (m,1H),7.55-7.65 (m,3H),8.14 (s,1H),8.33 (s,1H),10.09 (s,1H),13.62 (s,1H)。
実施例1−248
N−(3−(6−シアノ−5−(2−ジメチルアミノエトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−247の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.10 (s,3H),2.28 (s,6H),2.75 (brs,2H),4.29 (brs,2H),7.45 (m,1H),7.56-7.64 (m,3H),8.14 (s,1H),8.33 (s,1H),10.09 (s,1H),13.63 (s,1H)。
実施例1−249
N−(3−(5−(2−クロロエトキシ)−6−シアノ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−246の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),4.04 (t,J=4.7 Hz,2H),4.50 (t,J=4.8 Hz,2H),7.45 (t,J=7.7 Hz,1H),7.58-7.66 (m,3H),8.17 (s,1H),8.27 (s,1H),10.11 (s,1H)。
実施例1−250
N−(3−(6−シアノ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−246の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),3.82 (d,J=5.1 Hz,2H),4.23 (m,2H),5.00 (m,1H),7.45 (t,J=8.0 Hz,1H),7.56-7.65 (m,3H),8.14 (s,1H),8.31 (s,1H),10.11 (s,1H)。
実施例1−251
N−(3−(6−シアノ−5−フェニル−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
工程1:3−(3−アセトアミドフェニル)−6−シアノ−1H−インダゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホネート
N−(3−(6−シアノ−5−ヒドロキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド(100 mg,0.255 mmol)、およびピリジン(40.3 mg,0.041 mmol)のジクロロメタン(1 mL)溶液に無水トリフルオロメタンスルホン酸(86 mg,0.052 mL,0.306 mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応溶液を飽和重曹水、および酢酸エチルで希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(140 mg,0.267 mmol,quant)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.40 (t,J=6.9 Hz,3H),4.17 (d,2H),7.44 (s,1H),8.06 (s,1H),8.10 (s,1H),13.39 (br,1H)。
工程2:表題化合物
tert−ブチル 5−ベンジルオキシ−6−シアノ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(15 mg,0.029 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.057 mL,0.114 mmol)、およびPdCl2(dppf)(4.67 mg,0.0057 mmol)のTHF(0.3 mL)溶液にフェニルボロン酸(5.23 mg,0.043 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(9.2 mg,0.026 mmol,90%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.06 (s,3H),7.42-7.71 (m,8H),8.16 (s,1H),8.26 (s,1H),8.34 (s,1H),10.11 (s,1H)。
実施例1−252
N−(3−(6−シアノ−5−イソプロポキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−246の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.37 (d,J=6.1 Hz,6H),2.10 (s,3H),4.82 (m,1H),7.45 (t,J=8.0 Hz,1H),7.54 (d,J=7.8 Hz,1H),7.63 (d,J=7.8 Hz,1H),7.66 (s,1H),8.13 (s,1H),8.34 (s,1H),10.09 (s,1H),13.61 (brs,1H)。
実施例1−253
N−(3−(6−シアノ−5−(2−メトキシエトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−246の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.11 (s,3H),3.38 (s,3H),3.78 (t,J=4.2 Hz,2H),4.34 (t,J=4.0 Hz,2H),7.45 (t,J=7.8 Hz,1H),7.60 (d,J=8.1 Hz,1H),7.64-7.66 (m,2H),8.15 (s,1H),8.31 (s,1H),10.09 (s,1H),13.63 (s,1H)。
実施例1−254
4−(6−シアノ−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンズアミド
表題化合物は、実施例1−127、および128の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 4.00 (s,3H),7.41 (brs,1H),7.62 (s,1H),8.02-8.08 (m,5H),8.16 (s,1H),13.76 (s,1H)。
実施例1−255
3−(6−シアノ−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−127、および128の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 4.00 (s,3H),7.50 (s,2H),7.60 (s,1H),7.75 (t,J=7.8 Hz,1H),7.87 (d,J=7.8 Hz,1H),8.19 (s,1H),8.23 (d,J=7.3 Hz,1H),8.42 (s,1H),13.83 (s,1H)。
実施例1−256
N−(3−(6−シアノ−5−メトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
表題化合物は、実施例1−127、および128の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.09 (s,3H),3.99 (s,3H),7.45 (t,J=7.8 Hz,1H),7.55 (d,J=7.6 Hz,1H),7.61 (s,1H),7.65 (d,J=7.3 Hz,1H),8.15 (s,1H),8.35 (s,1H),10.10 (s,1H),13.63 (s,1H)。
実施例1−257
5−エトキシ−3−(2−オキソインドリン−6−イル)−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例1−128(工程3)の方法に準じて合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.40 (t,J=6.8 Hz,3H),4.22 (q,2H),7.35-7.37 (m,2H),7.50-7.54 (m,2H),8.11 (s,1H),10.48 (s,1H),13.59 (s,1H)。
実施例1−258
4−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)−N−シクロプロピルチオフェン−2−カルボキサアミド
表題化合物は、実施例1−227の方法に準じて合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 0.60 (m,2H),0.71(m,2H),1.43 (t,J=6.8 Hz,3H),2.84 (br,1H),4.29 (q,2H),7.65 (s,1H),8.13 (s,1H),8.35 (s,1H),8.40 (s,1H),8.67 (d,1H),13.61 (s,1H)。
実施例1−259
1−(3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)−3−メチルウレア
tert−ブチル 3−(3−アミノフェニル)−6−シアノ−5−シクロプロピルメトキシ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(20 mg,0.049 mmol)、およびトリエチルアミン(23 mg,31μL,0.223 mmol)のジクロロメタン(1 mL)溶液に、トリホスゲン(12 mg,0.041 mol)を0℃で加えて、室温で30分間撹拌した。次に、メチルアミン(2M in THF,22 μL,0.045 mmol)を加え、さらに1時間撹拌した。水、および酢酸エチルにて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣をメタノール/水にて固化させることにより表題化合物(8.9 mg,0.025 mmol,66%)を得た。
MS (ESI) m/z=451 (M+H)+.
LC/MS tR=1.32 min。
実施例1−260
3−(6−シアノ−5−(2−プロピニルオキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−246の方法に準じて合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 3.35 (s,1H),5.11 (s,2H),7.49 (s,2H),7.73-7.77 (m,2H),7.78 (d,J=6.3 Hz,1H),8.22 (d,J=6.6 Hz,1H),8.24 (s,1H),8.42 (s,1H),13.89 (s,1H)。
実施例1−261
3−(6−シアノ−5−フェノキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:1−ブロモ−4−メチル−5−ニトロ−2−フェノキシベンゼン
1−ブロモ−2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(3 g,12.82 mmol)、および水酸化カリウム(935 mg,16.7 mmol)のアセトニトリル(20 mL)溶液にフェノール(1.81 g,19.2 mmol)を室温にて加え、6時間撹拌した。反応溶液を水、および酢酸エチルにて希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;5−10%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより表題化合物(3.84 g,12.5 mmol,97%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 2.49 (s,3H),6.66 (s,1H),7.07 (d,J=7.6 Hz,2H),7.26 (t,J=7.4 Hz,1H),7.42 (d,J=7.55 Hz,1H),7.45 (d,J=7.7 Hz,1H),8.38 (s,1H)。
工程2:4−メチル−5−ニトロ−2−フェノキシベンゾニトリル
1−ブロモ−4−メチル−5−ニトロ−2−フェノキシベンゼン(3.8 g,12.3 mmol)のDMF(15 mL)溶液にシアン化銅(1.33 g,14.8 mmol)を加え、160℃で5時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物(3.27 g,quant)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 2.57 (s,3H),6.65 (s,1H),7.11-7.15 (m,2H),7.34 (tt,J=7.4,1.4 Hz,1H),7.45-7.52 (m,2H),8.41 (s,1H)。
工程3:5−アミノ−4−メチル−2−フェノキシベンゾニトリル
4−メチル−5−ニトロ−2−フェノキシベンゾニトリル(3.27 g,12.9 mmol)のTHF(50 mL)溶液に10%パラジウム炭素(500 mg)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(2.61 g,11.6 mmol,90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 2.15 (s,3H),3.64 (brs,2H),6.73 (s,1H),6.88 (s,1H),6.97 (dt,J=7.2,1.3 Hz,2H),7.10 (t,J=7.4 Hz,1H),7.29-7.35 (m,2H)。
工程4:5−フェノキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−アミノ−4−メチル−2−フェノキシベンゾニトリル(2.5 g,11.2 mmol)の酢酸(125 mL)溶液に硝酸ナトリウム(769 mg,11.2 mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮することにより表題化合物(5.1 g)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 7.08-7.11 (m,2H),7.21 (m,1H),7.38-7.43 (m,2H),7.93 (s,1H),8.01 (s,1H),8.21 (brs,1H)。
工程5:3−ヨード−5−フェノキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
5−フェノキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(5.1 g)のDMF(30 mL)溶液に、ヨウ素(4.26 g,16.8 mmol)、および水酸化カリウム(2.55 g,45.5 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。10%クエン酸水溶液にて酸性にして水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;30−60%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより表題化合物(2.43 g,6.72 mmol,工程4、および5の合計60%)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 7.05 (s,1H),7.12-7.16 (m,2H),7.28 (m,1H),7.44-7.50 (m,2H),7.93 (s,1H),10.58 (brs,1H)。
工程6:3−ヨード−5−フェノキシ−1−トリチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル
3−ヨード−5−フェノキシ−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(1.0 g,2.77 mmol)、およびトリエチルアミン(664 mg,0.883 mL,6.37 mmol)のジクロロメタン(20 mL)溶液に、トリチルクロリド(926 mg,3.32 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水、およびクロロホルムを加え分離した後、水相をクロロホルムにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化することにより表題化合物(1.16 g,1.922 mmol,69%)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 6.67 (s,1H),6.87 (s,1H),7.07-7.11 (m,2H),7.16-7.34 (m,16H),7.28-7.45 (m,2H)。
工程7:表題化合物
3−ヨード−5−フェノキシ−1−トリチル−1H−インダゾール−6−カルボニトリル(120 mg,0.199 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.398 mL,0.795 mmol)、およびPdCl2(dppf)(16.2 mg,0.020 mmol)のジオキサン(2 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(71.9 mg,0.358 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=9:1溶液(2 mL)を加え2時間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール;3−10%メタノール グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(28.5 mg,0.073 mmol,37%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 7.03 (d,J=7.8 Hz,2H),7.14 (t,J=7.0 Hz,1H),7.38 (d,J=7.6 Hz,1H),7.40 (d,J=7.8 Hz,1H),7.47 (s,2H),7.68 (t,J=7.8 Hz,1H),7.84 (d,J=7.3 Hz,1H),7.93 (s,1H),8.13 (d,J=8.1 Hz,1H),8.36 (s,1H),8.41 (s,1 H)。
実施例1−262
N−(3−(6−クロロ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)フェニル)アセトアミド
工程1:1−クロロ−2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロベンゼン
硝酸カリウム(1.75 g,17.3 mmol)の濃硫酸(7.5 mL)溶液に1−クロロ−2−フルオロ−4−メチルベンゼン(2.5 g,2.08 mL,17.3 mmol)を0℃で加えて、室温にて1時間撹拌した。反応溶液を氷水にあけて析出した固体をろ取し、水、および飽和重曹水にて洗浄することにより、表題化合物(2.91 g,15.4 mmol,89%)を淡黄色固体として得た。
MS (ESI) m/z=190 (M+H)+
工程2:1−クロロ−2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゼン
1−クロロ−2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(1.49 g,7.86 mmol)のエタノール(7.5 mL)溶液に20% ナトリウムエトキシド/エタノール溶液(3.72 mL,9.51 mmol)を室温にて加え、4時間撹拌した。反応溶液を2mol/L塩酸水溶液にて酸性にし析出した固体をろ取することにより表題化合物(1.60 g,7.42 mmol,94%)を黄色固体として得た。
MS (ESI) m/z=216 (M+H)+
工程3:5−クロロ−4−エトキシ−2−メチルアニリン
1−クロロ−2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(500 mg,2.32 mmol)、および濃塩酸(2 mL)のエタノール(6 mL)溶液に塩化スズ(II)2水和物(2.62 g,11.6 mmol)を加えて、60℃で1時間撹拌した。4mol/L 水酸化ナトリウム水溶液で中和し、不溶物をセライトろ過した。ろ液を水、および酢酸エチルで希釈した後、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(384 mg,2.07 mmol,89%)を得た。
MS (ESI) m/z=186 (M+H)+
工程4:6−クロロ−5−エトキシ−1H−インダゾール
5−クロロ−4−エトキシ−2−メチルアニリン(300 mg,1.62 mmol)の酢酸(15 mL)溶液に硝酸ナトリウム(111 mg,1.62 mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。析出した固体をろ取し、酢酸エチル/ヘキサンにて洗浄することにより表題化合物(244 mg,1.24 mmol,77%)を得た。
MS (ESI) m/z=197 (M+H)+
工程5:6−クロロ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール
6−クロロ−5−エトキシ−1H−インダゾール(170 mg,0.865 mmol)のDMF(2 mL)溶液に、ヨウ素(384 mg,1.51 mmol)、および水酸化カリウム(170 mg,3.03 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。10%クエン酸水溶液にて酸性にして水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(118 mg,0.365 mmol,42%)を得た。
MS (ESI) m/z=323 (M+H)+
工程6:tert−ブチル 6−クロロ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
6−クロロ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール(117 mg,0.363 mmol)、トリエチルアミン(47.7 mg,0.065 mL,0.472 mmol)、およびDMAP(2.2 mg,0.0018 mmol)のアセトニトリル(3 mL)溶液に、Boc2O(103 mg,0.109 mL,0.472 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化することにより表題化合物(143 mg,0.338 mmol,93%)を得た。
MS (ESI) m/z=423 (M+H)+
工程7:表題化合物
tert−ブチル 6−クロロ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(50 mg,0.118 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.237 mL,0.473 mmol)、およびPdCl2(dppf)(9.7mg,0.012 mmol)のTHF(1 mL)溶液に3−アセトアミドフェニルボロン酸(31.8 mg,0.177 mmol)を加え、加熱還流下で1時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(26.4 mg,0.080 mmol,68%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.43 (t,J=7.0 Hz,3H),2.10 (s,3H),4.19 (q,J=7.0 Hz,2H),7.44 (t,J=8.0 Hz,1H),7.55-7.58 (m,2H),7.64 (d,J=7.6 Hz,1H),7.72 (s,1H),8.33 (s,1H),10.08 (s,1H),13.21 (s,1H)。
実施例1−263
3−(6−クロロ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例1−262の方法に準じて合成した。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.41 (t,J=7.0 Hz,3H),4.20 (q,J=6.9 Hz,2H),7.49 (s,2H),7.56 (s,1H),7.73 (t,J=7.7 Hz,1H),7.76 (s,1H),7.84 (d,J=8.1 Hz,1H),8.20 (d,J=7.1 Hz,1H),8.41 (s,1H),13.40 (s,1H)。
実施例1−264
5−エトキシ−6−ニトロ−1H−インダゾール
4−エトキシ−2−メチル−5−ニトロアニリン(1.0 g,5.1 mmol)の酢酸(50 mL)溶液に硝酸ナトリウム(352 mg,5.1 mmol)の水溶液(0.2 mL)を0℃で加えて、室温にて2日間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水を加え希釈し、酢酸エチルを加えて分離した。水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより、表題化合物(923 mg,4.45 mmol,87%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.34 (t,J=7.2 Hz,3H),4.17 (q,2H),7.58 (s,1H),8.09 (s,1H),8.13 (s,1H),13.43 (br,1H)。
実施例1−265
5−エトキシ−1H−インダゾール−6−アミン
5−エトキシ−6−ニトロ−1H−インダゾール(700 mg,3.38 mmol)のTHF:メタノール=1:1(4 mL)溶液に10%パラジウム炭素(100 mg)を加え、水素雰囲気下で4時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮しヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(424 mg,2.39 mmol,71%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.37 (t,J=7.2 Hz,3H),4.01 (q,2H),4.96 (br,2H),6.62 (s,1H),6.95 (s,1H),7.66 (s,1H),12.20 (br,1H)。
(実施例2)
実施例2−1
2−(5−エトキシ−1H−インダゾール−6−イル)オキサゾール
工程1:2−(2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロフェニル)オキサゾール
1−ブロモ−2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(300 mg,1.15 mmol)、およびPd(PPh3)4(133 mg,0.115 mmol)のトルエン(3 mL)溶液に2−(トリ−n−ブチルスタニル)オキサゾール(620 mg,1.73 mmol)を加え、加熱還流下で5時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;5−30%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより、表題化合物(64.8 mg,0.261 mmol,23%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.40 (t,J=6.8 Hz,3H),2.65 (s,3H),4.31 (dd,2H),7.32 (s,1H),7.42 (s,1H),8.26 (s,1H),8.55 (s,1H)。
工程2:4−エトキシ−2−メチル−5−(オキサゾール−2−イル)アニリン
2−(2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロフェニル)オキサゾール(60 mg,0.242 mmol)のTHF(2 mL)溶液に10%パラジウム炭素(50 mg)を加え、水素雰囲気下で1時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(55 mg,0.252 mmol,quant)を得た。
MS (ESI) m/z=219 (M+H)+
工程3:表題化合物
4−エトキシ−2−メチル−5−(オキサゾール−2−イル)アニリン(50 mg,0.229 mmol)の酢酸(3 mL)溶液に硝酸ナトリウム(15.8 mg,0.229 mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:3)にて精製することにより、表題化合物(4.2 mg,0.018 mmol,8%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.33 (t,J=7.2 Hz,3H),4.09 (q,2H),7.36 (s,1H),7.39 (s,1H),7.93 (s,1H),8.02 (s,1H),8.20 (s,1H),13.12 (s,1H)。
実施例2−2
3−(5−エトキシ−6−(オキサゾール−5−イル)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:5−ブロモ−4−エトキシ−2−メチルアニリン
1−ブロモ−2−エトキシ−4−メチル−5−ニトロベンゼン(1.0 g,3.84 mmol)のエタノール:水=5:1(12 mL)溶液にハイドロサルファイトナトリウム(3.4 g,19.5 mmol)を加え、100℃で5時間撹拌した。反応溶液に濃塩酸(6 mL)を加え希釈した後、水、および酢酸エチルを加え分離した。水相を飽和重曹水で中和し、酢酸エチルにて抽出した後、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより、表題化合物(766 mg,3.33 mmol,87%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.10 (t,J=6.9 Hz,3H),1.84 (s,3H),3.74 (q,2H),4.47 (br,2H),6.57 (s,1H),6.64 (s,1H)。
工程2:6−ブロモ−5−エトキシ−1H−インダゾール
5−ブロモ−4−エトキシ−2−メチルアニリン(2.5 g,10.9 mmol)の酢酸(120 mL)溶液に硝酸ナトリウム(750 mg,10.9 mmol)の水溶液(1 mL)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより、表題化合物(2.3 g,9.54 mmol,88%)を得た。
MS (ESI) m/z=241 (M+H)+
工程3:5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルバルデヒド
6−ブロモ−5−エトキシ−1H−インダゾール(100 mg,0.415 mmol)のTHF(2 mL)溶液にn−ブチルリチウム(2.6 M in ヘキサン;479 μL,1.24 mmol)を−40℃で加えて5分間撹拌した。次にDMF(65 μL,0.830 mmol)を−40℃で加え、室温にて2時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した後、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;20−70%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより、表題化合物(61.7 mg,0.324 mmol,78%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.42 (t,J=6.8 Hz,3H),4.17 (dd,2H),7.41 (s,1H),7.87 (s,1H),8.08 (s,1H),10.47 (s,1H),13.31 (s,1H)。
工程4:5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−6−イル)オキサゾール
5−エトキシ−1H−インダゾール−6−カルバルデヒド(50 mg,0.263 mmol)、および炭酸カリウム(43.6 mg,0.315 mmol)のメタノール(1 mL)溶液にTosMIC(51.3 mg,0.263 mmol)を加えて、過熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;20−70%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより、表題化合物(42 mg,0.183 mmol,70%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.49 (t,J=6.8 Hz,3H),4.18 (dd,2H),7.36 (s,1H),7.63 (s,1H),7.85 (s,1H),8.00 (s,1H),8.48 (s,1H),13.05 (s,1H)。
工程5:tert−ブチル 5−エトキシ−3−ヨード−6−(オキサゾール−5−イル)−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
5−(5−エトキシ−1H−インダゾール−6−イル)オキサゾール(34.0 mg,0.148 mmol)のDMF(1.5 mL)溶液に、ヨウ素(41.4 mg,0.163 mmol)、および水酸化カリウム(33.3 mg,0.59 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。2mol/L塩酸水溶液にて酸性にして水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
得られた残渣、トリエチルアミン(22.5 mg,0.031 mL,0.222 mmol)、およびDMAP(18.1 mg,0.148 mmol)のアセトニトリル(3 mL)溶液に、Boc2O(48.6 mg,0.053 mL,0.222 mmol)を室温にて加え、50分間撹拌した。反応液に水を加えて析出した固体をろ取し、50% 水/メタノールにて洗浄することにより表題化合物(57.6 mg,0.127 mmol,85%)を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.52 (t,3H),1.67 (s,9H),4.31 (dd,2H),7.04 (s,1H),7.73 (s,1H),8.46 (s,1H),8.56 (s,1H)。
工程6:表題化合物
tert−ブチル 5−エトキシ−3−ヨード−6−(オキサゾール−5−イル)−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(30 mg,0.066 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.132 mL,0.264 mmol)、およびPdCl2(dppf)(5.38 mg,0.0066 mmol)のTHF(1 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(17.2 mg,0.086 mmol)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−70%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(7.7 mg,0.020 mmol,30%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.52 (t,J=6.8 Hz,3H),4.28 (q,2H),7.50 (s,2H),7.55 (s,1H),7.67 (s,1H),7.74 (t,J=8.0 Hz,1H),7.84 (d,J=8.0 Hz,1H),7.94 (s,1H),8.22 (d,J=8.0 Hz,1H),8.43 (br,1H),8.50 (s,1H),13.48 (s,1H)。
実施例2−3
3−(6−ブロモ−5−エトキシ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:tert−ブチル 6−ブロモ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
6−ブロモ−5−エトキシ−1H−インダゾール(1.0 g,4.15 mmol)のDMF(8 mL)溶液に、ヨウ素(1.16 g,4.56 mmol)、および水酸化カリウム(931 mg,16.6 mmol)を室温にて加え、4時間撹拌した。2mol/L塩酸水溶液にて酸性にして水で希釈し、析出した固体をろ取した。
得られた固体、およびトリエチルアミン(546 mg,0.747 mL,5.39 mmol)のアセトニトリル(3 mL)溶液に、Boc2O(1.18 g,1.25 mL,5.39 mmol)を室温にて加え、50分間撹拌した。反応液に水を加えて析出した固体をろ取し、50% 水/メタノールにて洗浄することにより表題化合物(1.85 g,3.95 mmol,95%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.42 (t,J=6.8 Hz,3H),1.65 (s,9H),4.21 (dd,2H),6.95 (s,1H),8.25 (s,1H)。
工程2:表題化合物
表題化合物は、工程1で得られたtert−ブチル 6−ブロモ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレートを用い、実施例2−2(工程6)の方法に準じて合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.41 (t,J=6.8 Hz,3H),4.18 (q,2H),7.49 (s,2H),7.53 (s,1H),7.72 (t,J=8.0 Hz,1H),7.83 (d,J=8.0 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.19 (d,J=8.0 Hz,1H),8.40 (br,1H),13.40 (s,1H)。
実施例2−4
3−(5−エトキシ−6−フェニル−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:tert−ブチル 6−ブロモ−5−エトキシ−3−(3−スルファモイルフェニル)−1H−インダゾール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−ブロモ−5−エトキシ−3−ヨード−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(500 mg,1.07 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(2.14 mL,4.28 mmol)、およびPdCl2(dppf)(87 mg,0.107 mmol)のTHF(5 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(258 mg,1.29 mmol)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−70%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(358 mg,0.721 mmol,67%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.42 (t,J=6.8 Hz,3H),1.68 (s,9H),4.23 (dd,2H),7.52-7.56 (m,3H),7.81 (t,J=7.6 Hz,1H),7.99 (d,J=8.0 Hz,1H),8.23 (d,J=8.0 Hz,1H),8.38 (s,1H),8.39 (s,1H)。
工程2:表題化合物
tert−ブチル 6−ブロモ−5−エトキシ−3−(3−スルファモイルフェニル)−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(30 mg,0.060 mmol)、2mol/L 炭酸カリウム水溶液(0.121 mL,0.242 mmol)、S−Phos(3.72 mg,0.0091 mmol)、および酢酸パラジウム(1.36 mg,0.006 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液にフェニルボロン酸(10.3 mg,0.085 mmol)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−70%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(2.5 mg,0.0064 mmol,11%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.28 (t,J=6.8 Hz,3H),4.11 (q,2H),7.37-7.59 (m,8H),7.74 (t,J=8.0 Hz,1H),7.83 (d,J=8.0 Hz,1H),8.23 (d,J=8.0 Hz,1H),8.45 (br,1H),13.36 (s,1H)。
実施例2−5
3−(5−エトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、対応するボロン酸エステルを用いて実施例2−4の方法に準じて合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 1.48 (t,J=6.8 Hz,3H),3.90 (s,3H),4.19 (q,2H),7.46 (s,1H),7.49 (s,2H),7.70-7.83 (m,3H),7.99 (s,1H),8.19-8.22 (m,2H),8.43 (br,1H),13.25 (br,1H)。
表4に記載した化合物は、実施例2−4の方法に準じて合成した。
表4
実施例2−40
3−(5−エトキシ−6−(3−ヒドロキシ−1−ブチニル)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
tert−ブチル 6−ブロモ−5−エトキシ−3−(3−スルファモイルフェニル)−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(30 mg,0.060 mmol)、トリエチルアミン(0.4 mL)、およびPdCl2(dppf)(6.35 mg,0.091 mmol)のTHF(1 mL)溶液に3−ブチン−2−オール(6.35 mg,0.091 mmol)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=1:1溶液(2 mL)を加え30分間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;10−70%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(6.4 mg,0.017 mmol,28%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ 1.39-1.44 (m,6H),4.15 (q,2H),4.64 (m,1H),5.46 (br,1H),7.45 (s,1H),7.48 (s,2H),7.61 (s,1H),7.72 (t,J=8.0 Hz,1H),7.83 (t,J=8.4 Hz,1H),8.19 (d,J=7.2 Hz,1H),8.41 (br,1H),13.37 (s,1H)。
実施例2−41
3−(5−エトキシ−6−フェニルエチニル−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例2−40の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=418 (M+H)+.
LC/MS tR=2.17 min。
実施例2−42
3−(5−エトキシ−6−(3−メトキシ−1−プロピニル)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例2−40の方法に準じて合成した。
MS (ESI) m/z=386 (M+H)+.
LC/MS tR=1.66 min。
実施例2−43
3−(5−ベンジルオキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:4−ベンジルオキシ−5−ブロモ−2−メチルアニリン
1−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メチル−4−ニトロベンゼン(1.45 g,4.50 mmol)のDMF:水=10:1(30 mL)溶液にハイドロサルファイトナトリウム(2.35 g,13.5 mmol)を加え、150℃で5時間撹拌した。反応溶液に濃塩酸(6 mL)を加え希釈した後、水、および酢酸エチルを加え分離した。水相を飽和重曹水で中和し、酢酸エチルにて抽出した後、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより、表題化合物を得た。
1H-NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 2.02 (s,3H),4.69 (brs,2H),5.00 (s,2H),6.86 (s,2H),7.29-7.49 (m,5H)。
工程2:5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1H−インダゾール
4−ベンジルオキシ−5−ブロモ−2−メチルアニリン(3.44 g,11.8 mmol)の酢酸(150 mL)溶液に硝酸ナトリウム(812 mg,11.8 mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応溶液を濃縮し、トルエンを加えて生じた不溶物をろ過にて除去した。母液を減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル;20−60%酢酸エチル グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(2.26 g,7.45 mmol,63%)を得た。
MS (ESI) m/z=303 (M+H)+
工程3:5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−3−ヨード−1H−インダゾール
5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1H−インダゾール(5.56 g,18.3 mmol)のDMF(70 mL)溶液に、ヨウ素(6.98 g,6.98 mmol)、および水酸化カリウム(3.09 g,55.0 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。10%クエン酸水溶液にて酸性にして水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物(7.95 g,18.5 mmol,quant)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 5.22 (s,2H),6.93 (s,1H),7.33-7.46 (m,3H),7.55 (d,J=6.9 Hz,2H),7.77 (s,1H),10.20 (s,1H)。
工程4:5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−3−ヨード−1−トリチル−1H−インダゾール
5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−3−ヨード−1H−インダゾール(3.87 g,9.02 mmol)、およびトリエチルアミン(664 mg,0.883 mL,6.37 mmol)のジクロロメタン(20 mL)溶液に、トリチルクロリド(1.78 g,17.6 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水を加え、析出した固体をろ取することにより表題化合物(4.17 g,6.21 mmol,69%)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 5.15 (s,2H),6.49 (s,1H),6.84 (s,1H),7.14-7.30 (m,15H),7.32-7.42 (m,3H),7.50 (d,J=6.9 Hz,2H)。
工程5:3−(5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−3−ヨード−1−トリチル−1H−インダゾール(72 mg,0.107 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.214 mL,0.429 mmol)、およびPdCl2(dppf)(8.76 mg,0.011 mmol)のTHF(2 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(28.0 mg,0.139 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル;10−50%酢酸エチル グラジエント)にて精製することにより表題化合物(61.6 mg,0.088 mmol,82%)を得た。
1H NMR (300MHz,CDCl3) δ 5.28 (s,2H),6.55 (s,1H),7.21-7.44 (m,18H),7.52-7.53 (m,4H),7.64 (s,1H),7.74 (t,J=7.8 Hz,1H),7.88 (d,J=8.1 Hz,1H),8.09 (d,J=7.3 Hz,1H),8.30 (d,J=10.9 Hz,1H)。
工程6−7:表題化合物
3−(5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(88.9 mg,0.127 mmol)、2mol/L 炭酸カリウム水溶液(0.254 mL,0.508 mmol)、および[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(8.27 mg,0.013 mmol)のTHF(2 mL)溶液に1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(34.3 mg,0.165 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に、得られた残渣にジクロロメタン:TFA=9:1溶液(2 mL)を加え2時間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を逆相分取液体クロマトグラフィー(C18カラム;水/アセトニトリル/0.1% ギ酸;10-100% グラジエント)にて精製することにより、表題化合物(12.3 mg,0.027 mmol,21%)を得た。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 3.86 (s,3H),5.32 (s,2H),7.35 (t,J=6.8 Hz,1H),7.43 (d,J=7.6 Hz,1H),7.45 (d,J=7.3 Hz,1H),7.49 (s,2H),7.56 (d,J=7.6 Hz,2H),7.61 (s,1H),7.72 (d,J=8.1 Hz,1H),7.74 (s,1H),7.84 (d,J=7.8 Hz,1H),7.95 (s,1H),8.17-8.19 (m,2H),8.44 (s,1H),13.28 (s,1H)。
実施例2−44
3−(5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例2−43の工程5で得られた3−(5−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−トリチル−1H−インダゾール−3−イル)ベンゼンスルホンアミドを工程7の方法に準じて脱保護することにより合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 5.31 (s,2H),7.35 (t,J=7.1 Hz,1H),7.42 (d,J=7.1 Hz,1H),7.44 (d,J=7.1 Hz,1H),7.50 (s,2H),7.56 (d,J=7.3 Hz,2H),7.68 (s,1H),7.74 (t,J=7.6 Hz,1H),7.85 (d,J=8.3 Hz,1H),7.95 (s,1H),8.19 (d,J=6.6 Hz,1H),8.42 (s,1H),13.43 (s,1H)。
実施例2−45
3,3'−(5−ベンジルオキシ−1H−インダゾール−3,6−ジイル)ジベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、実施例2−43の工程5で得られた副生成物3,3'−(5−ベンジルオキシ−1−トリチル−1H−インダゾール−3,6−ジイル)ジベンゼンスルホンアミドを工程7の方法に準じて脱保護することにより合成した。
1H NMR (400MHz,DMSO-d6) δ 5.24 (brs,2H),7.27-7.84 (m,15H),8.07 (brs,1H),8.22 (brs,1H),8.46 (brs,1H),13.46 (brs,1H)。
(実施例3)
実施例3−1
3−(5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:6−エトキシ−2−メチル−3−ニトロピリジン
6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジン(2.4 g, 13.9 mmol)のエタノール(8 mL)溶液に20% ナトリウムエトキシド/エタノール溶液(7.13 mL, 18.1 mmol)を室温にて加え、45分間撹拌した。反応溶液に10%クエン酸水溶液を加えて希釈し、酢酸エチルを加えて分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)にて精製することにより表題化合物(1.75 g, 9.61 mmol, 69%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.41 (t, J=7.2 Hz, 3H), 2.81 (s, 3H), 4.46 (q, J=7.2 Hz, 2H), 6.64 (d, J=9.0 Hz, 1H), 8.27 (d, J=9.0 Hz, 1H)。
工程2:6−エトキシ−2−メチルピリジン−3−アミン
6−エトキシ−2−メチル−3−ニトロピリジン(2.55 g, 14.0 mmol)のTHF(30 mL)溶液に10%パラジウム炭素(500 mg)を加え、水素雰囲気下で6時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(2.32 g)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.36 (t, J=7.2 Hz, 3H), 2.33 (s, 3H), 3.26 (s, 2H), 4.23 (q, J=7.2 Hz, 2H), 6.44 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.4 Hz, 1H)。
工程3:5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン
6−エトキシ−2−メチルピリジン−3−アミン(4.33 g, 28.5 mmol)の酢酸(200 mL)溶液に硝酸ナトリウム(2.16 g, 31.3 mmol)を加えて、60℃にて8時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して飽和重曹水で希釈し、酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた有機相をろ過後、減圧濃縮し、得られた残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製することにより表題化合物(1.3 g, 7.97 mmol, 28%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.44 (t, J=6.9 Hz, 3H), 4.44 (q, J=6.9 Hz, 2H), 6.83 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J=9.0 Hz, 1H), 8.10 (s,1H).
MS (ESI) m/z=164 (M+H)+
工程4:5−エトキシ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン
5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(650 mg, 3.98 mmol)のジクロロメタン:水=1:1(24 mL)溶液に、ヨウ素(1.5 g, 5.91 mmol)、および炭酸水素ナトリウム(669 mg, 7.97 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応溶液をチオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮しすることにより表題化合物(1.1 g, 3.81 mmol, 96%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.45 (t, J=6.9 Hz, 3H), 4.52 (q, J=6.9 Hz, 2H), 6.88 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J=9.0 Hz, 1H), 11.1 (brs, 1H)。
工程5:5−エトキシ−3−ヨード−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン
5−エトキシ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(1.1 g, 3.81 mmol)、およびトリエチルアミン(770 mg, 1.05 mL, 7.61 mmol)のDMF(11 mL)溶液に、トリチルクロリド(1.27 g, 4.56 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(1.38 g, 2.59 mmol, 68%)を得た。
MS (ESI) m/z=532 (M+H)+
工程6:表題化合物
5−エトキシ−3−ヨード−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(50 mg, 0.094 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.188 mL, 0.376 mmol)、およびPdCl2(dppf)(7.68 mg, 0.0094 mmol)のジオキサン(1 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(28.4 mg, 0.141 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した。
次に得られた残渣にジクロロメタン:TFA=9:1溶液(2 mL)を加え2時間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール;3−10%メタノール グラジエント)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(6.3 mg, 0.020 mmol, 21%)を得た。
1H NMR (400M Hz, DMSO-d6) δ 1.42 (t, J=7.0 Hz, 3H), 4.49 (q, J=7.2 Hz, 2H), 6.92 (d, J=9.1 Hz, 1H), 7.42 (s, 2H), 7.70 (t, J=7.1 Hz, 1H), 7.80 (d, J=7.1 Hz, 1H), 8.01 (d, J=7.1 Hz, 1H), 8.66 (d, J=6.1 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H), 13.45 (s, 1H)。
実施例3−2
5−エトキシ−3−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン
表題化合物は、実施例3−1の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300M Hz, DMSO-d6) δ 1.42 (t, J=7.2 Hz, 3H), 4.46 (q, 2H), 6.88 (d, J=9.3 Hz, 1H), 7.34 (m, J=7.2 Hz, 1H), 7.49 (t, J=7.5 Hz, 3H), 7.97 (d, 1H), 8.44 (d, 1H), 13.25 (br, 1H)。
表5に記載した化合物は、実施例3−1の方法に準じて合成した。
表5
実施例3−48
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
工程1:6−メチル−5−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル
6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(5.0 g, 37.3 mmol)の無水酢酸(25 mL)溶液に硝酸(8.40 g, 6.0 mL, 93 mmol)を0℃で加えて、5℃で2時間、さらに室温で4時間撹拌した。反応溶液を氷水にあけて、析出した固体をろ取し、水で洗浄することにより表題化合物(2.3 g, 12.8 mmol, 34%)を得た。
1H NMR (300M Hz, DMSO-d6) δ 2.69 (s, 3H), 8.90 (s, 1H), 13.40 (s, 1H)。
工程2:2−エトキシ−6−メチル−5−ニトロニコチノニトリル
6−メチル−5−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(1.76 g, 9.83 mmol)、および炭酸カリウム(2.72 g, 19.7 mmol)のDMF(18 mL)溶液にヨードエタン(3.06 g, 1.59 mL, 19.7 mmol)を加え、60℃で2時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮した後、残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:5)にて精製することにより表題化合物(0.47 g, 2.27 mmol, 23%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.48 (t, J=6.9 Hz, 3H), 2.88 (s, 3H), 4.62 (q, J=6.9Hz ,2H), 8.60 (s, 1H)。
工程3:5−アミノ−2−エトキシ−6−メチルニコチノニトリル
2−エトキシ−6−メチル−5−ニトロニコチノニトリル(0.94 g, 4.54 mmol)のTHF(10 mL)溶液に10%パラジウム炭素(100 mg)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応溶液をセライトろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(0.74 g, 4.18 mmol, 92%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.39 (t, J=7.2 Hz, 3H), 2.37 (s, 3H), 3.40 (s, 2H), 4.39 (q, J=7.2 Hz, 2H), 7.14 (s, 1H)。
工程4:5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル
5−アミノ−2−エトキシ−6−メチルニコチノニトリル(0.74 g, 4.18 mmol)の酢酸(35 mL)溶液に硝酸ナトリウム(317 mg, 4.59 mmol)を加えて、70℃で12時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、飽和重曹水、および酢酸エチルを加え分離して水相を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮して残渣を中圧シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:3)にて精製することにより表題化合物(150 mg, 0.797 mmol, 19%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.49 (t, J=7.2 Hz, 3H), 4.54 (q, J=7.2 Hz, 2H), 8.15 (s, 1H), 10.53 (s, 1H)。
工程5:5−エトキシ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル
5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル(0.15 g, 0.797 mmol)のDMF(30 mL)溶液に、ヨウ素(0.30 g, 1.20 mmol)、および5%炭酸水素ナトリウム水溶液(10 mL, 0.797 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応溶液にチオ硫酸ナトリウム水溶液、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(0.22 g, 0.70 mmol, 88%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.51 (t, J=7.2 Hz, 3H), 4.62 (q, J=7.2 Hz, 2H), 8.15 (s, 1H), 10.90 (s, 1H)。
工程6:5−エトキシ−3−ヨード−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル
5−エトキシ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル(0.22 g, 0.70 mmol)、およびトリエチルアミン(142 mg, 0.194 mL, 1.40 mmol)のDMF(3 mL)溶液に、トリチルクロリド(215 mg, 0.77 mmol)を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水、およびクロロホルムを加え分離した後、水相をクロロホルムにて抽出した。合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルにて固化することにより表題化合物(284 mg, 0.510 mmol, 73%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H), 4.49 (q, J=7.2 Hz, 2H), 6.93 (s, 1H), 7.10-7.25 (m, 6H), 7.30-7.45 (m, 9H)。
工程7:3−(6−シアノ−5−エトキシ−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
5−エトキシ−3−ヨード−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル(100 mg, 0.180 mmol)、2mol/L Na2CO3水溶液(0.359 mL, 0.719 mmol)、およびPdCl2(dppf)(14.8 mg, 0.018 mmol)のジオキサン(2 mL)溶液に3−スルファモイルフェニルボロン酸(54.2 mg, 0.27 mmol)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。反応溶液に水、および酢酸エチルを加え分離した後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮することにより表題化合物(77 mg, 0.131 mmol, 73%)を得た。
1H NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.53 (t, J=6.9 Hz, 3H), 4.63 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.77 (s, 2H), 6.76 (s, 1H), 7.15-7.40 (m, 15H), 7.58 (m, 1H), 7.88 (d, J=8.7 Hz, 1H), 8.50 (d, J=7.8 Hz, 1H), 9.13 (s, 1H)。
工程8:表題化合物
3−(6−シアノ−5−エトキシ−1−トリチル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(120 mg, 0.199 mmol)にジクロロメタン:TFA=9:1溶液(2 mL)を加え1時間撹拌した。反応溶液に飽和重曹水、および酢酸エチルを加えた後、水相を酢酸エチルにて抽出し、合わせた有機相を水、および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相をろ過後、減圧濃縮して残渣をヘキサン/酢酸エチルにて固化させることにより表題化合物(24.8 mg, 0.072 mmol, 70%)を得た。
1H NMR(300M Hz, DMSO-d6) δ 1.46 (t, J=6.9 Hz, 3H), 4.61 (q, J=6.9 Hz, 2H), 7.46 (s, 2H), 7.32 (m, 1H), 7.84 (d, J=8.1 Hz, 1H), 8.61 (d, J=7.8 Hz, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 14.05 (s, 1H)。
実施例3−49
5−エトキシ−3−フェニル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例3−48の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300M Hz, CDCl3) δ 1.55 (t, J=6.9 Hz, 3H), 4.64 (q, J=6.9 Hz, 2H), 7.38-7.56 (m, 3H), 8.12 (s, 1H), 8.40-8.46 (m, 2H)。
実施例3−50
3−アミノ−5−(6−シアノ−5−エトキシ−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−3−イル)−N−シクロプロピルベンズアミド
表題化合物は、実施例3−48の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300M Hz, DMSO-d6) δ 0.50-0.60 (m, 2H), 0.65-0.75 (m, 2H), 1.46 (t, J=6.9 Hz, 3H), 2.86 (m, 1H), 4.61 (q, J=6.9 Hz, 2H), 5.39 (s, 2H), 6.98 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 8.35 (d, J=3.9 Hz, 1H), 8.72 (s, 1H)。
実施例3−51
5−エトキシ−3−(2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−6−カルボニトリル
表題化合物は、実施例3−48の方法に準じて合成した。
1H-NMR (300M Hz, DMSO-d6) δ 1.41 (t, J=6.9 Hz, 3H), 4.48 (q, J=6.9 Hz, 2H), 7.32-7.56 (m, 3H), 8.14 (m, 1H), 8.78 (s, 1H), 13.99 (s, 1H)。
TTKアッセイの結果
以下にTTKアッセイの結果の代表的なものを示す。表中のIC50は、μMで示す。
A549アッセイの結果
以下にA549アッセイの結果の代表的なものを示す。表中のuMはμMを示す。
(実施例4:製剤例1 錠剤)
常法により次の組成からなる錠剤を製造する。
本発明の化合物 100mg
乳 糖 60mg
馬鈴薯でんぷん 30mg
ポリビニルアルコール 2mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
タール色素 微量。
(実施例5:製剤例2 散剤)
常法により次の組成からなる散剤を製造する。
本発明の化合物 150mg
乳 糖 280mg。
(実施例6:製剤例3 シロップ剤)
常法により次の組成からなるシロップ剤を製造する。
本発明の化合物 100mg
精製白糖 40 g
p−ヒドロキシ安息香酸エチル 40mg
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 10mg
チョコフレーバー 0.1cc
これに水を加えて全量100ccとする。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、TTKキナーゼ依存性疾患を処置するための医薬、それに使用される化合物、その製薬上許容される塩、またはそれらの溶媒和物を提供する。本発明化合物は以上記載した実施例の記載の通り、優れたTTKキナーゼ阻害作用を示す。

Claims (17)

  1. 式(I):


    (式中、
    Xは−C(−R’)=または−N=であり、
    Yは−C(−R”)=または−N=であり、
    R’およびR”は各々独立して水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルであり、
    は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
    は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたは式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
    は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のカルバモイル、
    式:−OR(式中、Rは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである。)で示される基または
    式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
    は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のアシルまたは置換もしくは非置換のアミノである、化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有するTTK阻害活性を有する医薬組成物。
  2. が水素であり、
    が置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルであり、
    が置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、式:−OR(式中、Rは請求項1と同義)で示される基または式:−NR(式中、RおよびRは請求項1と同義)で示される基であり、
    がハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 式(I):


    (式中、
    Xは−C(−R’)=または−N=であり、
    Yは−C(−R”)=または−N=であり、
    R’およびR”は各々独立して水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルであり、
    は水素または置換もしくは非置換のアルキルであり、
    は水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたは式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して、水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
    は置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のシクロアルキニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のカルバモイル、
    式:−OR(式中、Rは水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである。)で示される基または
    式:−NR(式中、RおよびRは各々独立して水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロサイクルまたはRとRは隣接する窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の含窒素ヘテロ環を形成していてもよい。)で示される基であり、
    は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロサイクル、置換もしくは非置換のアシルまたは置換もしくは非置換のアミノ、(ただし、Xが−C(−H)=であり、Yが−C(−H)=であり、Rが置換アルキル、置換カルバモイル、式:−NR(ここで、Rは水素であり、Rは水素または置換アシルである。)で示される基またはシアノである場合は、Rはフッ素ではない。)である化合物(ただし、以下に示される化合物:


    を除く。)、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  4. が水素であり、
    が置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルであり、
    が置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、式:−OR(式中、Rは請求項3と同義)で示される基または式:−NR(式中、RおよびRは請求項3と同義)で示される基であり、
    がハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  5. Xが−C(−R’)=(ここで、R’は請求項3と同義)である、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  6. Xが−C(−R’)=(ここで、R’は請求項3と同義)であり、
    がシアノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、請求項3または4記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  7. R’が水素またはハロゲンである、請求項5または6記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  8. Yが−C(−R”)=(ここで、R”は請求項3と同義)である、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  9. R”が水素、置換もしくは非置換のアルコキシ、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアミノまたは置換もしくは非置換のアシルである、請求項8記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  10. が水素である、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  11. が置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロサイクルである、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  12. が置換もしくは非置換のアルケニル、式:−OR(ここで、Rは請求項3と同義である。)で示される基または式:−NR(ここで、RおよびRは請求項3と同義である。)で示される基である、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  13. が式:−OR(ここで、Rは請求項3と同義である。)で示される基である、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  14. が水素、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである、請求項12または13記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  15. がハロゲン、シアノ、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである、請求項3記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
  16. 請求項3〜15のいずれかに記載の化合物、その製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を含有する医薬組成物。
  17. TTK阻害剤である請求項16記載の医薬組成物。
JP2008285971A 2008-11-06 2008-11-06 Ttk阻害作用を有するインダゾール誘導体 Pending JP2010111624A (ja)

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