JP2021528186A - 薬剤容器用の包装 - Google Patents

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Abstract

本開示は、薬剤容器(100)用の包装(10)であって、薬剤容器(100)はバレル(102)および栓(104)を含み、薬剤容器(100)は、遠位方向(2)に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)を含み、近位方向(3)に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)を含み、包装(10)は:−底部(12)、および底部(12)に連結された側壁構造(14)であって、少なくとも1つの薬剤容器(100)を収容するように構成された収納スペース(15)を囲う底部(12)および側壁構造(14)と、−側壁構造(14)および底部(12)の一方に統合または配置され、少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)と当接するように構成された少なくとも1つの遠位包装当接セクション(20、22)と、−側壁構造(14)に統合または配置され、少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)と当接するように構成された少なくとも1つの近位包装当接セクション(30、32)と、を含み、−ここで、側壁構造(14)は、遠位側壁セクション(16)および近位側壁セクション(18)を含み、収納スペース(15)は、遠位側壁セクション(16)および近位側壁セクション(18)によって囲われ、少なくとも1つの近位包装当接セクション(30、32)は、近位側壁セクション(18)の内向きの側(19)に統合または配置され、内向きの側(24)から収納スペース(15)に突出する突起(34)を含む、上記包装に関する。
【選択図】図2

Description

本開示は、カートリッジ、カープル、バイアル、または充填済みシリンジなどの薬剤容器用の包装の分野に関する。特に、本開示は、液体薬剤用の一次包装を収容するように構成された二次包装に関する。カートリッジ、バイアル、カープル、または充填済みシリンジなどの一次包装は、典型的には、液体薬剤、たとえば注射可能な液体薬剤で充填されている。二次包装は、薬剤容器として働く一次包装を収容するように構成される。さらなる態様において、本開示は、組み立てられた薬剤容器を中に設けられている、少なくとも1つの薬剤容器用の包装に関する。
液体薬剤の単回または複数回用量を設定および投薬するための薬物送達デバイスは、それ自体、当技術分野でよく知られている。一般に、そのようなデバイスは、通常のシリンジと実質的に同様の目的を有する。
ペン型注射器などの薬物送達デバイスは、ユーザ特有の多くの要件を満たさなければならない。たとえば、患者が糖尿病などの慢性疾患がある場合、患者は身体的に虚弱であり、視力が低下していることもある。したがって、特に在宅医療用に意図された適切な薬物送達デバイスは、構造が頑強である必要があり、使いやすいものでなければならない。さらに、デバイスおよびその構成要素の操作および全般的な取扱いは、分かりやすく、容易に理解できるものでなければならない。そのような注射デバイスは、可変サイズの薬剤の用量の設定およびその後の投薬を提供すべきである。さらに、用量設定および用量投薬手順は、操作が容易でなければならず、曖昧であってはならない。
典型的には、そのようなデバイスは、たとえば排出予定の薬剤を少なくとも一部充填されたカートリッジの形での薬剤容器を受け入れるように構成されたハウジングまたはホルダ、たとえばカートリッジホルダを含む。このデバイスはさらに、通常は薬剤容器またはカートリッジの栓またはピストンと動作可能に係合するために変位可能なプランジャまたはピストンロッドを有する駆動機構を含む。駆動機構およびピストンロッドによって、カートリッジの栓またはピストンは、遠位方向または投薬方向に変位可能であり、したがって、たとえば薬剤容器の出口端に連結される、または解放可能に連結可能である注射針の形での穿孔アセンブリを通して所定量の薬剤を排出するように構成される。
再利用可能な薬物送達デバイスを用いる場合、空のカートリッジを充填済みのカートリッジに交換可能である。それとは対照的に、使い捨てタイプの薬物送達デバイスは、カートリッジ内の薬剤が投薬されたまたは使い果たされたときに完全に廃棄される。
一般に、カートリッジ、カープル、または充填済みシリンジなどの薬剤容器は、典型的には、遠位端に出口を有し、バレル内部に可動に配置された栓またはピストンを有するたとえば管形状のバレルを含む。栓またはピストンは、バレルを、遠位出口端とは反対側の近位端に向けて封止する。栓を遠位端に向けて変位させることによって、所定量の薬剤、すなわち薬剤の用量をバレルの出口を通して排出することができる。
薬物送達デバイスでの使用に関して、たとえば注射デバイスでの使用に関して、しかし手動での使用に関しても、収納および輸送中、すなわち薬剤容器が製薬会社によって発売された後、薬剤容器が患者または介護者によって実際に使用される前に、栓の位置が静止したままであることが有益である。ペン型注射器、自動注射器、注射ポンプ、または充填済みシリンジでは、薬剤容器の栓がバレル内の所定の位置にあって留まっている必要がある。薬剤容器のバレル内部での、バレルに対する栓またはピストンの正確な軸方向または長手方向位置は、特に薬物デバイスの組合せに関して、すなわち、そのような薬剤容器を容易に備え付けられる注射デバイスなどの薬物送達デバイスに関して重要である。いくつかの用途では、比較的中程度または低度の力が栓に加えられたときに、栓がすでにバレル内部で摺動可能であることが望ましいことがある。したがって、栓とバレルの側壁の内面との間の摩擦係数は、比較的低くすべきである。それでも、いくつかの用途または薬物デバイスの組合せに関して、栓とバレルとの間の比較的低い破壊解放力が必要とされることもある。
一方では、摩擦係数、たとえば栓とバレルとの間の静止摩擦および/または滑り摩擦は、多くの異なる方法で、たとえば栓に適切な弾性材料を選択することによって、および/または栓の幾何形状を変更することによって変更することができる。他方では、栓とバレルとの間の摩擦の減少は、カートリッジの輸送および収納中に、栓がバレルに対する動きを比較的容易に受けることがあるという欠点を伴うことがある。収納温度の不可避のわずかな変動は、薬剤の熱膨張につながり、したがって栓に近位方向への圧力を及ぼすことがある。さらに、薬剤容器全体が輸送中に機械的衝撃または振動にさらされることがある。そのような外部条件は、バレルの近位端に向かう栓の動きを誘発することがある。最悪の場合、栓は、バレルから突出することさえあり、またはバレルから滑り落ちることがある。これにより、薬剤容器の滅菌性が損なわれることがある。
したがって、目的は、薬剤容器および包装が機械的衝撃、振動、または変動する熱条件にさらされた場合でさえ、薬剤容器の栓またはピストンの制御不能な動きを防止するのに役立つ薬剤容器用の包装を提供することである。包装は、製造が容易であるべきである。包装は、低コストの製造を可能にすべきである。包装は、直感的で簡単な使用を実現して可能にすべきである。
一態様では、薬剤容器用の包装が提供される。包装は、特に、液体薬剤で充填されるように構成された薬剤容器に専用のものである。包装は、特に、バレルおよび栓またはピストンを含む薬剤容器のために専用であり、そのように構成されている。栓またはピストンは、バレルの内部に配置され、バレルは、遠位端に出口を有する。栓はバレル内部に可動に配置され、バレルを近位端に向けて封止する。バレルは液体薬剤で充填される。栓またはピストンを遠位方向に移動または付勢し、それによってバレルの内部体積内の流体圧力を上昇させ、したがってある量の薬剤を付勢して出口から出すことによって、液体薬剤をバレルの内部からバレルの出口を通して排出することができる。
薬剤容器は、遠位方向、すなわちバレルの遠位端に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクションをさらに含む。薬剤容器は、近位方向に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクションをさらに含む。遠位容器当接セクションは、容器の遠位端に位置することがあるが、容器の遠位端から長手方向にオフセットして位置することもある。同じことが、近位容器当接セクションにも当てはまる。近位容器当接セクションは、容器の近位端に位置することがあり、または容器の近位端から長手方向にオフセットして位置することもある。
包装は、上述したように、薬剤容器を受け取って収容するために特に専用のものであり、そのように設計されている。包装は、底部および側壁構造を含む。側壁構造は、底部に連結される。底部および側壁構造は、少なくとも1つの薬剤容器を収容するように構成された収納スペースを囲う。底部および側壁構造によって形成される収納スペースはまた、等しいまたは異なる形状および/またはサイズの多数のまたは一連の薬剤容器を収容するように構成される。
包装は、少なくとも1つの遠位包装当接セクションを含み、遠位包装当接セクションは、側壁構造と底部との一方に統合され、または側壁構造と底部との一方に配置される。遠位包装当接セクションは、薬剤容器が収納スペース内に位置するとき、少なくとも1つの遠位容器当接セクションと当接するように構成される。
包装は、側壁構造に統合されるまたは側壁構造に配置される少なくとも1つの近位包装当接セクションをさらに含む。少なくとも1つの近位包装当接セクションは、薬剤容器が収納スペース内に位置するとき、少なくとも1つの近位容器当接セクションと当接するように構成される。
遠位包装当接セクションは典型的には近位方向に向いており、遠位方向に向いている遠位容器当接セクションと係合または当接する。近位包装当接セクションは、典型的には、近位容器当接セクションと係合または当接するように遠位方向に向いている。
典型的な構成および典型的な例では、遠位容器当接セクションは、遠位方向を向いた、径方向に拡がったバレルのショルダ部分、または遠位端、たとえば薬剤容器のバレルまたは出口の遠位端面に提供される。近位容器当接セクションは、典型的には、バレルの近位端、またはバレルの内部に位置する栓またはピストンの近位端に提供される。いずれにせよ、薬剤容器が収納スペースに挿入されるときに、遠位および近位容器当接セクションは、対応する形状の遠位および近位包装当接セクションと当接または係合するので、近位方向へのバレルから外れる栓またはピストンの制御不能な動きを効果的にブロックおよび防止することができる。
バレルの近位端と軸方向当接している、または栓の近位側もしくは近位面と直接当接している近位包装当接セクションは、バレルに対して近位方向に向かう栓の制御不能な動きを防止する。
包装の側壁構造は、遠位側壁セクションおよび近位側壁セクションを含む。収納スペースは、少なくとも包装の軸方向または長手方向に関して、遠位側壁セクションおよび近位側壁セクションによって囲われる。ここで、包装の長手方向は、薬剤容器の長手方向幾何形状または長手方向もしくは軸方向の延びと一致する。包装が、たとえば互いに隣接して配置された多数の薬剤容器を受け入れるように構成される場合、遠位側壁セクションおよび近位側壁セクションのサイズは、側方側壁セクション、たとえば遠位および近位側壁セクションの間に延びる左側壁セクションおよび右側壁セクションのサイズよりもさらに大きいことがある。
包装の一貫した一律の説明のために、包装の遠位側壁セクションは、薬剤容器の遠位端に向いた側壁セクションであり、包装の近位側壁セクションは、遠位側壁セクションとは反対側に位置する側壁セクションである。包装の近位側壁セクションは、薬剤容器の近位端に向いている。
少なくとも1つの近位包装当接セクションは、近位側壁セクションに統合または配置される。近位包装当接セクションは、平面状の近位側壁セクションと一致することがある。これに関し、収納スペースの実効長手方向サイズは、遠位側壁セクションと、反対側に位置する近位側壁セクションとの内面間の空のスペースの長さによって定義される。いくつかの例では、収納スペースの実効長手方向サイズ、たとえば遠位側壁セクションと近位側壁セクションとの間の内側距離は、薬剤容器の長手方向延在域全体と実質的に一致する。
収納スペースに薬剤容器を挿入すると、遠位容器当接セクションは、遠位側壁セクションおよび近位容器当接セクションの内側に係合または当接し、たとえば、薬剤容器のバレルの近位端は、包装の近位側壁セクションに係合または当接する。このようにして、薬剤容器は、包装の収納スペースに長手方向または軸方向でクランプするまたは押し込むことができる。したがって、包装が機械的衝撃または振動にさらされても、薬剤容器は包装内部で長手方向に移動するのを阻止される。さらに、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの当接は、バレルから近位方向への栓の望ましくない変位または動きを防止する。
少なくとも1つの近位包装当接セクションは、近位側壁セクションの内向きの側に統合または配置される。近位包装当接セクションは、内向きの側から収納スペースに突出する突起または突出部を含む。内向きの突起は、バレルの近位端またはバレルの内部に位置する栓の近位端の一方と係合または当接するように構成される。収納スペースに薬剤容器を挿入した後、近位包装当接セクションが近位容器当接セクションと直接当接する必要はないことがある。近位包装当接セクションの突起と近位容器当接セクションとの間に小さなギャップが許される。
突起は、典型的には、突起と近位容器当接セクションとの間のギャップが挿入深さIDよりも小さい、または栓の軸方向長さLBよりも小さいように寸法設定および形状設定される。ここで、挿入深さIDは、栓の遠位端面と薬剤容器のバレルの近位端との間の長手方向または軸方向距離によって定義される。
突起は、挿入深さIDの合計の軸方向もしくは長手方向の延びまたは栓の軸方向長さLBの半分以下であり得る。このようにして、栓は、バレルの近位端に向かってある程度移動することを可能にされる。極端な状況では、栓がバレルからわずかに突出することさえある。いずれにせよ、近位包装当接セクションの突起は、栓が薬剤容器のバレルから移動して外れるのを阻止されるように形作られている。
他の例では、突起は、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの間のギャップを埋めるようにサイズ設定される。突起は、薬剤容器が収納スペース内部に位置するときに、近位容器当接セクションと当接するようにサイズ設定される。場合により、収納スペース内に配置されるとき、遠位容器当接セクションは、遠位包装当接セクションと当接する。収納スペース内に配置されるとき、遠位容器当接セクションは、遠位包装当接セクションと当接することがあり、近位容器当接セクションは、近位包装当接セクションと当接することがある。
別の例では、少なくとも1つの近位包装当接セクションの突起は、バレルの近位端でのバレルの断面よりも大きい、または等しい断面を有する。突起は、バレルの直径または断面を超える直径または断面を有するので、突起は、バレル自体に近位端ストップを提供するように構成される。突起は、バレルの近位端に係合または当接するように構成される。バレルは、その近位端に向かって開放端でよく、したがって、内部に位置する栓は、薬剤容器が収納スペースに挿入されるときに完全に覆われ、および/または突起によって閉じられる。このようにして、バレルに対する栓の近位向き運動は、バレルの近位端と面一である栓の位置に制限される。バレルの近位端が近位包装当接セクションの突起と当接しているので、栓はバレルから突出することができない。
別の例によれば、近位包装当接セクションの突起は、バレルの近位端でのバレルの断面よりも小さい断面を有する。典型的には、近位包装当接セクションの突起は、包装に挿入されたときに薬剤容器によって占められる収納スペースと径方向で重なるように配置される。このようにして、突起は、近位端からバレルに入るようにサイズ設定されて構成される。したがって、突起は、バレルの近位端に突出することがあり、それにより、バレルに対するプランジャの最終的な近位向き運動を制限することがある。バレルの近位端に遠位方向に延びる近位包装当接セクションは、栓またはピストンの近位側に直接係合または当接することができる。他の例では、突起の自由端と栓の近位端面との間に小さいギャップが提供される。この例では、栓は、近位包装当接セクションによって、近位方向に移動するのを阻止され、栓の近位端面がバレルの近位端と面一になる構成に到達するのを阻止される。
バレルの断面よりも小さい直径または断面を有する突起は、薬剤容器が包装に挿入されるときに、栓と直接機械的に当接または接触することさえある。このとき、バレルに対する栓の近位向き運動が効果的にブロックされる。典型的には、突出する近位包装当接セクションは、包装内部に位置するとき、薬剤容器の管状バレルに同軸に配置される。このようにして、近位包装当接セクションの突起は、栓の径方向中心と係合し、したがって、バレルに対する近位向き運動を防止するように構成された栓に比較的対称的な反力を加えることができる。
さらなる例では、近位包装当接セクションの突起は、ベース部分および自由端部分を含む。ベース部分は、自由端部分と側壁構造の近位側壁セクションとの間に位置する。典型的には、ベース部分と自由端部とは一体的に形成される。ベース部分は第1の断面を有し、自由端部分は第2の断面を有する。第2の断面は第1の断面よりも小さい。言い換えると、ベース部分は、自由端部分と比較して大きい直径または断面を有する。ベース部分の直径または断面は、薬剤容器のバレルの直径または断面よりも大きい、または等しいことがある。
自由端部の直径または断面は、典型的には、バレルの直径や断面よりも小さい。このようにして、自由端部分は、バレル内部に位置し、バレルの近位端から遠位方向にオフセットして位置するピストンの近位端と直接係合することができ、一方、ベース部分は、バレルの近位端と直接当接することができる。いくつかの例では、自由端部分は、ベース部分のステップダウン延在域である。自由端部分とベース部分との界面で、ベース部分は、バレルの近位端と係合するために遠位向きの当接ショルダを含むことがある。
ベース部分および自由端部分により、近位包装当接セクションは、2つの機能を提供することができる。ベース部分は、薬剤容器のバレルと当接することができ、したがって、包装内部での包装に対するバレルの近位向き運動を制約または遮断することができる。同時にまたは代替的に、突起の自由端部分は、栓の近位側と係合し、または包装に対するおよび/または薬剤容器のバレルに対する栓のそれぞれの動きを制約または遮断する。
別の例では、近位包装当接セクションの突起は、先細り形、膨出形、および凸形の幾何形状の1つを有する。特定の幾何形状に応じて、近位包装当接セクションは、バレルの近位端とバレルの内部に位置する栓の近位端面または近位端との一方または両方と係合または当接するように構成される。突起の先細り形、膨出形、または凸形の幾何形状は、突起と栓の近位側との直接軸方向当接を提供して可能にするのに特に有益である。なぜなら、栓の近位端は、典型的には、薬剤容器のバレルの近位端から遠位方向にオフセットして位置するからである。
別の例では、側壁構造および底部の少なくとも一方は、収納スペース内に内方向に突出するフランジセクションを含む。ここで、フランジセクションは、遠位包装当接セクションを形成する。フランジセクションは、近位側壁セクションよりも遠位側壁セクションの近くに位置する。フランジセクションは、左右の側壁から内方向に突出することがあり、または包装の底部から上方向に突出することもある。包装が蓋または天井部分を含む場合、フランジセクションは、蓋または天井部分から下方向および内方向に突出することもある。
フランジは、典型的には、薬剤容器のネック部分と係合するように構成される。薬剤容器は、典型的には、薬剤容器の遠位出口端を形成するヘッドを含む。ヘッドは、ネックを介してバレルのボトル状または管状の近位部分に連結される。ネックは近位方向に向かって径方向に拡がり、バレルの管状セクションに延びるショルダ部分に移行する。典型的には、包装のフランジセクションは、バレルの遠位方向に向いたショルダセクションと当接するように構成される。ここで、内方向に突出するフランジセクションの近位側は、遠位包装当接セクションを形成する。バレルの遠位向きのショルダ部分は、薬剤容器が包装に挿入されるときにフランジセクションと軸方向で当接または軸方向で係合するために、遠位容器当接セクションを形成する。
フランジセクションは、単独で、または包装の遠位側壁セクションに加えて提供され、これも遠位包装当接セクションを形成する。したがって、包装は、2つ以上の遠位包装当接セクションを含むことがある。第1の遠位包装当接セクションは、遠位側壁セクションの内面によって提供され、第2の遠位包装当接セクションは、フランジセクションによって提供される。このようにして、バレルと包装の間に二重の遠位向きの当接を提供することができる。
典型的には、バレルがガラス質材料から形成されているとき、径方向に拡がるショルダの形状および位置は、幾何学的な変動および公差を受けることがある。第1および第2の遠位包装当接セクションを有することによって、バレルのそのような幾何学的公差を打ち消すまたは補償することができる。フランジセクションは、遠位向きまたは近位向きの変形に関してある程度の可撓性があり得る。このようにして、薬剤容器は、原則として、薬剤容器が収納スペースに挿入されるときに、近位方向に、近位包装当接セクションに向けて付勢させることができる。
別の例では、フランジセクションは、薬剤容器のバレルのヘッドの近位向きのフランジセクションと係合するように配置および構成される。薬剤が充填され、遠位端にビーズキャップおよびセプタムが設けられたカートリッジなどの薬剤容器は、典型的には、薬剤容器の遠位出口を形成する穿孔可能なヘッドセクションを含み、このヘッドセクションは、径方向に狭まったネックに近位方向で遷移または移行する。包装のフランジセクションは、薬剤容器のヘッドセクションの軸方向または長手方向延在域と合致する、側壁構造の遠位側壁セクションからの距離に配置される。ここで、フランジセクションは、薬剤容器のヘッドの近位向きの窪んだ部分と係合または当接するために第2の近位包装当接セクションを形成することがある。
別の例では、底部および側壁構造、ならびに場合により蓋またはクロージャなどの包装のさらなる構成要素は、熱可塑性材料を含む。特に、包装の底部および側壁構造ならびに任意のさらなる構成要素は、熱可塑性材料から形成される。包装は、熱可塑性材料の熱成形または射出成形プロセスによって製造される。ここで、近位包装当接セクションおよび遠位包装当接セクションは、底部および/または側壁構造の構造に容易に統合することができる。このために、既存のモールドを変更すればよく、底部および/または側壁構造に少なくとも1つの近位および/または遠位包装当接セクションが設けられ、この当接セクションは、薬剤容器の遠位および/または近位容器当接セクションと係合するために、突起またはフランジセクションの少なくとも一方を含む。熱可塑性材料に基づく包装の製造は、比較的費用対効果の高い大量生産プロセスを提供する。
別の例によれば、底部および側壁構造、ならびにクロージャまたは蓋などの包装のさらなる場合による構成要素は、折畳み可能なボール紙材料を含む。包装全体が、折畳み可能なボール紙材料から形成されてもよい。ここで、包装当接セクションは、ボール紙ブランクの折畳み可能なセクションとして提供される。包装を構成するためにボール紙ブランクを折り畳むと、折畳みによって包装当接セクションが提供される。近位包装当接セクションのフランジセクションおよび/または突起は、ボール紙ブランクの折畳み可能な部分として提供される。それらのフランジセクションおよび/または突起は、ボール紙ブランクからの包装の組立てまたは準備後に、内方向へ収納スペース内に折り畳まれる。
また、外方向に膨出した折畳み部分は、側壁構造の遠位側壁セクションおよび近位側壁セクションの少なくとも一方の近くに、またはそこに提供される。側壁セクションの外方向に膨出したまたは折り畳まれた部分は、収納スペースへの薬剤容器の挿入後でさえ、内方向に向けられるように構成される。このようにして、近位および遠位包装当接セクションの少なくとも一方は、側壁の外方向に突出する部分を外から内に向けることによって形成され、その結果、側壁の内方向に突出する部分、したがって包装当接セクションとして機能する内向きの突起が形成される。
そのような再構成可能な包装は、たとえば近位包装当接セクションの内方向に突出する突起が、収納スペースへの薬剤容器の挿入を阻止する場合に有益であり得る。
別の例によれば、遠位包装当接セクションおよび近位包装当接セクションの少なくとも一方が、側壁構造および底部の少なくとも一方と一体的に形成される。側壁構造および/または底部への包装当接セクションの統合は、ここで包装が単一部片包装を含むことができるという点で有益である。これは、少なくとも1つまたは多数の薬剤容器を包装に配置するため、および多数の同じサイズまたは同じ形状の薬剤容器を包装内に詰めなければならないときに特に有利である。底部および/または側壁構造への包装当接セクションの統合は、包装の費用対効果の高い大量生産の観点でさらに有益である。
別の例では、遠位包装当接セクションおよび近位包装当接セクションの少なくとも一方が、別個の部片として提供されるインサートに統合される。インサートは、包装の収納スペースに挿入可能であるが、包装から取り外す、または取り除くことができる。インサートおよび包装は、相互に対応する締結具を含むことがあり、それにより包装の収納スペース内部でのインサートの固定をサポートする。インサートを用いると、包装の側壁構造または底部に包装当接セクションがなくてよく、したがって、容器当接セクションと係合または当接するためのフランジセクションまたは内方向に延びる突起がなくてよい。
しかし、インサートは、既存の包装の全体的な設計を変更することなく、専用の包装当接セクションを使用して既存の包装に後付けすることができる。さらに、インサートは、特定のタイプの薬剤容器用に特別に設計および構成される。たとえば、同じ形状のバレルを有する薬剤容器が、異なる程度の薬剤で充填されていることが考えられる。これにより、バレル内部の栓の位置が変化する。ここで、異なる形状のインサートを、たとえば異なる充填レベルを有する異なる構成の薬剤容器に適切に使用することができる。
バレルの近位端からの栓の比較的大きい長手方向オフセットを伴う比較的小さい充填体積を有する薬剤容器の場合、インサートの突起は比較的長いことがある。比較的大きい充填レベルを含む薬剤容器では、栓の近位端とバレルの近位端との間の軸方向または長手方向オフセットは比較的小さいことがある。そのような薬剤容器の場合、インサートに提供される、またはインサートによって提供される突起は比較的短い。
一例では、インサートは、たとえば包装の近位側壁セクションと、薬剤容器のバレルおよび栓の近位端の1つとの間に位置決めされる距離スペーサを含むことがある。他の例では、インサートは、底部セクションおよび側壁セクションを含む。ここで、インサートの底部セクションは、包装の底部に配置されるように構成され、側壁セクションは、包装のそれぞれの側壁の内面に配置されて当接するように構成される。このようにして、包装内部のインサートのよく定義された正確なスリップしない配置を得ることができる。
たとえば、インサートは、包装の底部の長手方向延在域に等しい長手方向延在域を含む底部セクションを含むことがある。このようにして、インサートが包装の底部で収納スペース内部に配置されるとき、インサートの遠位端は、遠位側壁セクションと当接し、インサートの底部セクションの近位端は、包装の近位側壁セクションと軸方向当接する。このようにして、包装に対するインサートの長手方向運動が効果的にブロックされて妨げられる。
インサートの上方向に折り畳まれた側壁セクション、たとえばインサートの近位側壁セクションは、近位包装当接セクションを形成するために、遠位方向に延びる突起を設けられる。インサートによって提供される近位包装当接セクションは、バレルの近位端および栓の近位端の少なくとも一方に当接または係合することができる。
さらなる例では、上述したような包装が提供され、ここで、少なくとも1つの薬剤容器が包装の収納スペース内部に配置される。薬剤容器は、バレルおよび栓を含む。栓は、バレル内部に配置される。バレルは、遠位端に出口を有し、栓は、バレル内部に可動に配置される。栓は、バレルを、バレルの近位端に向けて封止する。バレルは、液体薬剤で充填される。薬剤容器は、遠位方向に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクションを含み、容器は、近位方向に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクションをさらに含む。
収納スペース内に配置されるとき、少なくとも1つの遠位包装当接セクションは、少なくとも1つの遠位容器当接セクションと当接する。追加としてまたは代替として、少なくとも1つの近位包装当接セクションは、少なくとも1つの近位容器当接セクションと当接する。このようにして、薬剤容器は、包装内部に配置されたときに遠位方向または近位方向に移動するのを阻止される。遠位および近位包装当接セクションの両方が、それぞれ少なくとも1つの遠位および近位容器当接セクションと直接当接することさえある。そのような構成では、薬剤容器は、包装内部で長手方向または軸方向にクランプされるまたは押し込まれる。いずれにせよ、近位包装当接セクションは、薬剤容器のバレルまたは栓の近位端の少なくとも一方と係合または当接するように構成される。このようにして、薬剤容器が中に位置する包装アセンブリが機械的衝撃または振動にさらされた場合に、栓がバレルから移動して外れるのを阻止される。
さらなる例によれば、遠位容器当接セクションは、薬剤容器の遠位端面またはバレルの遠位方向に向いたショルダセクションに位置する。遠位容器当接セクションは、包装内部の薬剤容器の遠位向き運動をブロックまたは妨害するために、遠位包装当接セクションと軸方向で当接するように構成される。
さらなる例では、近位容器当接セクションは、バレルの近位端面、栓の近位端面、または栓に連結されたスペーサの近位端に位置する。スペーサは、栓の近位端に取外し可能に連結された、または栓と一体的に形成されたプランジャを含むことがある。いくつかの例では、近位容器当接セクションは、薬剤容器の遠位端に位置するヘッドの近位向きの窪んだ部分に位置する。
バレルのヘッド部分、バレルの近位端、栓の近位端面、および栓に連結されたプランジャの近位端は、対応する形状の近位包装当接セクションと軸方向で当接するように、または機械的に係合するように構成される近位容器当接セクションとして機能することがある。このようにして、包装に対する容器の近位向き運動、および/またはバレルもしくは包装に対する栓の近位向き運動を効果的に防止することができる。
薬剤容器は、注射デバイス、たとえば機械的に実装されたハンドヘルドペン型注射器、自動注射器、または機械的におよび/または電気的に操作される注射器もしくは注射ポンプに挿入するためのカートリッジとして設計または実装される。
他の例では、薬剤容器は充填済みシリンジであり、栓は、バレルの近位端から突出するプランジャによって形成される。
プランジャは、栓と一体的に形成されることもある。プランジャおよび栓は、充填済みシリンジのプランジャを形成することがある。ここで、バレルは、薬剤で充填されたシリンジバレルを形成するか、または薬剤で充填されたシリンジバレルであり、プランジャ栓アセンブリは、シリンジバレルの遠位出口から薬剤を排出するために、遠位方向にバレル内に手動で可動である。
別の例によれば、遠位包装当接セクションと近位包装当接セクションとの間の距離によって定義される収納スペースの実効長手方向サイズL1は、薬剤容器の実効当接サイズL2と、栓の実効挿入深さIDとの和と実質的に等しく、またはそれよりも小さい。薬剤容器の実効当接サイズL2は、少なくとも1つの遠位容器当接セクションと少なくとも1つの近位容器当接セクションとの間の距離によって定義される。挿入深さIDは、栓の遠位端面と薬剤容器のバレルの近位端との間の長手方向または軸方向距離によって定義される。言い換えると、収納スペースの実効長手方向サイズL1は、以下の式によって定義される:L1≦L2+ID。
さらなる例では、収納スペースの実効長手方向サイズL1は、実効当接サイズL2と、栓の長手方向長さまたは長手方向サイズLBとの和以下である。ここで、収納スペースは、以下の式によって定義される:L1≦L2+LB。
他の例では、収納スペースは、式L1≦L2+ID/2またはL1≦L2+LB/2によって定義される。
上述した例またはさらなる例では、収納スペースの実効長手方向サイズL1は、薬剤容器の実効当接サイズL2以上であり得る。この要件を満たす容器および包装を用いると、容器をスムーズに配置して、包装の収納スペースに挿入することができる。
これらの例では、バレルに対して近位方向に向かう栓の制限された動きは、栓の軸方向長さの50%以下がバレルの近位端から突出する程度にのみ許可されてサポートされる。バレルから突出することがある栓の部分は、栓の長手方向または軸方向長さ全体の50%未満である。このようにして、収納スペース内部の薬剤容器の漏れ防止配置を依然として提供することができる。
他の例では、収納スペースの実効長手方向サイズL1は、実効当接サイズL2以下である。実効長手方向サイズL1が実効当接サイズL2よりもわずかに小さい場合、収納スペースへの薬剤容器の挿入は、包装のわずかな機械的、たとえば弾性または塑性変形によって達成される。このようにして、薬剤容器を包装に圧入することができる。薬剤容器の実効当接サイズは、わずかに減少させることもでき、または収納スペースの実効長手方向サイズよりわずかに小さくすることもできる。次いで、薬剤容器は、包装の収納スペースに圧入されるまたは押し込まれる。収納スペースへの薬剤容器の挿入後、薬剤容器の実効当接サイズL2がわずかに減少される、または薬剤容器が長手方向でわずかに圧縮される。
このようにして、包装がよく定義された実効当接サイズL2を含むことが何らかの形で保証される。特にカートリッジに対する栓またはピストンの長手方向位置を考慮した、薬剤容器の最終的な製造または組立て公差は、薬剤容器を包装の収納スペースに挿入することによって簡単に打ち消される。ここで、包装は、包装への薬剤容器の挿入後、栓に遠位圧力を及ぼすことがある。薬剤容器が包装の収納スペースに配置されるとき、栓は、わずかに遠位向き運動を受けることがある。
いずれにせよ、収納スペースの実効長手方向サイズが実効当接サイズに対応するとき、薬剤容器は、収納スペースに挿入された後、包装内部で静止して保たれることが何らかの形で保証される。実効当接サイズに従って収納スペースの実効長手方向サイズを選択および設計することによって、包装内部での薬剤容器のたるみのない配置を提供することができる。
収納スペースの実効長手方向サイズL1および薬剤容器の実効当接サイズL2は、遠位包装当接セクションおよび近位包装当接セクションの長手方向または軸方向位置、ならびに遠位容器当接セクションおよび近位容器当接セクションの軸方向または長手方向位置を表す。遠位および近位包装当接セクションは、径方向にオフセットされることがある。また、遠位および近位容器当接セクションは、互いに径方向でオフセットして位置することがある。そのような径方向オフセットは、収納スペースの実効長手方向サイズおよび薬剤容器の実効当接サイズを決定する際には無視される。
収納スペースの実効長手方向サイズと薬剤容器の実効当接サイズは、薬剤容器が収納スペースに挿入されるときに相互に軸方向または長手方向当接する容器当接セクションおよび包装当接セクションによって定められる。遠位容器当接セクションが薬剤容器の遠位端面に位置する場合、および近位容器当接セクションがバレルの近位端に位置する場合、実効当接サイズは、薬剤容器の遠位端面とバレルの近位端面との間の長手方向距離によって定められる。他の状況では、実効当接サイズは、バレルのショルダ部分と薬剤容器の栓の近位端との間の長手方向距離として定義される。遠位方向に向いたショルダ部分とバレルの近位端との間の長手方向距離として定義されることもある。さらに、薬剤容器の実効当接サイズはまた、栓の近位端と薬剤容器の遠位端面との間の長手方向距離に等しくてもよい。
別の態様では、バレルおよび栓を含む少なくとも1つの薬剤容器を含む包装アセンブリが提供される。栓は、バレル内部に配置される。バレルは、遠位端に出口を有し、栓は、バレル内部に可動に配置され、バレルを近位端に向けて封止する。バレルは液体薬剤で充填される。薬剤容器は、遠位方向に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクションを含む。薬剤容器は、近位方向に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクションをさらに含む。
包装アセンブリは、底部と、底部に連結された側壁構造とを含む包装をさらに含む。底部および側壁構造は、少なくとも1つの薬剤容器を収容するように構成された収納スペースを囲う。包装は、側壁構造に統合または配置された少なくとも1つの遠位包装当接セクションをさらに含む。遠位包装当接セクションは、少なくとも1つの遠位容器当接セクションと当接するように構成される。包装は、側壁構造に統合または配置される近位包装当接セクションをさらに含む。
収納スペースには、少なくとも1つの薬剤容器が配置される。場合により、収納スペース内に配置されるとき、少なくとも1つの遠位包装当接セクションは、少なくとも1つの遠位容器当接セクションと当接する。
包装アセンブリは、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの間に配置された少なくとも1つのスペーサをさらに含む。スペーサは、薬剤容器が包装の収納スペース内部に配置されるときに、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの間のギャップを埋めるようにサイズ設定される。
スペーサは、薬剤容器および包装の一方に属していることがある。スペーサは、薬剤容器の栓に属していてもよい。スペーサは、栓の近位端に取外し可能に連結されることがあり、栓の近位端から突出することがある。スペーサは、栓に一体的に形成されることがあり、バレルの近位端から突出することがある。スペーサは、薬剤容器のバレル内部に摺動可能に配置されたプランジャを含むことがある。ここで、薬剤容器は、バレルの近位端から突出するプランジャを有する充填済みシリンジを含むことがある。
さらなる例では、スペーサは、バレルに取外し可能または取外し不能に連結されることがあり、バレルの近位端から近位方向に突出することがある。薬剤容器に連結されるとき、スペーサの近位端は、上述したように近位容器当接セクションを形成および構成することがある。したがって、スペーサの近位端は、薬剤容器が包装の収納スペース内部に配置されるときに、近位包装当接セクションと当接するように構成される。
他の例では、スペーサは、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの間の最終的なギャップを埋めるために、収納スペース内部に配置される別個の部品でよい。スペーサの長手方向延在域は、遠位容器当接セクションが遠位包装当接セクションと当接しているとき、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの間のギャップの長手方向サイズの少なくとも50%の長さを含む。他の例では、スペーサは、近位包装当接セクションと近位容器当接セクションとの間のギャップを完全に埋めることがある。
いくつかの実施形態では、近位包装当接セクションは、包装の近位側壁セクションの内向き部分と一致する。近位側壁セクションは、平面および平坦形状でよい。近位側壁セクションは、突起や凹部を有さないことがある。他の例では、近位包装当接セクションは、近位側壁セクションの内向きの側から収納スペースに突出する突起を含む。
本明細書の文脈において、「遠位」または「遠位端」という用語は、人または動物の注射部位に向いた注射デバイスの端部に関する。「近位」または「近位端」という用語は、人または動物の注射部位から最も遠い注射デバイスの反対側の端部に関する。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書で用いられる場合、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態では、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、かつ/あるいはペプチド、タンパク質、多糖、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモン、もしくはオリゴヌクレオチド、または上述した薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態では、薬学的に活性な化合物は、糖尿病もしくは糖尿病に伴う合併症、たとえば、糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害、たとえば、深部静脈血栓塞栓症もしくは肺血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチの治療および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態では、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病に伴う合併症、たとえば、糖尿病性網膜症の治療および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態では、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはそのアナログもしくは誘導体、もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4のアナログもしくは誘導体を含む。
インスリンアナログは、たとえば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリンおよびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2の配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14 Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14 Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);もしくは
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14 Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14 Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
もしくは、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14 Asp28 Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5 desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンである。
多糖は、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化形たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩である。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。
抗体は、基本構造を共有するイムノグロブリンとしても公知の球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位はイムノグロブリン(Ig)単量体(Ig単位のみを含む)であり、分泌型抗体は、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4本のポリペプチド鎖;システイン残基間のジスルフィド結合によって結合した2本の同一の重鎖および2本の同一の軽鎖からなる「Y」字型の分子である。各重鎖は約440アミノ酸長であり、各軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化する鎖内ジスルフィド結合を含む。各鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインで構成される。これらのドメインは、70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に従って異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的なイムノグロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γ、およびμで表される5タイプの哺乳動物Ig重鎖が存在する。存在する重鎖のタイプにより抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgG、およびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)とを有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、αおよびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つのイムノグロブリンドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳動物では、λおよびκで表される2タイプのイムノグロブリン軽鎖が存在する。軽鎖は、2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を含み、哺乳動物の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(VH)について3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化により、Igプロトタイプが3つのフラグメントに切断される。1つの完全なL鎖と約半分のH鎖とをそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズは同等であるが鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶化可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合を、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域を融合して、単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することができる。
薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩は、たとえば、HClまたはHBr塩である。塩基性塩は、たとえば、アルカリもしくはアルカリ塩、たとえば、Na+、もしくはK+、もしくはCa2+から選択されるカチオン、またはアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)、(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容可能な塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容可能な溶媒和物は、たとえば、水和物である。
本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に対して様々な修正および変形を行うことができることが、当業者にはさらに明らかになろう。さらに、添付の特許請求の範囲で使用される参照番号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。
以下では、図面を参照することにより、容器および注射デバイスの多数の例をより詳細に述べる。
薬剤容器を備え付けられた注射デバイスの概略分解図である。 薬剤容器を収容する開いた包装の例示上面図である。 図2による包装および薬剤容器の側断面図である。 薬剤容器を収容する包装のさらなる例を示す図である。 薬剤容器を収容する包装のさらなる例を示す図である。 薬剤容器を収容する包装のさらなる例を示す図である。 薬剤容器を収容する包装の別の例の上面図である。 図7のA−A線に沿った断面および側面図である。 複数の薬剤容器を収容するように構成された包装の斜視図である。 図9に従って包装内または上に挿入するように構成されたインサートの上面図である。 図8の包装内または上に配置されたときの、図9によるインサートのB−B線に沿った断面図である。 薬剤容器用の包装のさらなる例を示し、薬剤容器がさらにプランジャを備え付けられている図である。
図1に、注射デバイス60の一例が概略的に示されている。この注射デバイスは、ペン注射器タイプである。注射デバイス60はハウジングを含み、ハウジングは、本体として表される近位ハウジング部分61を有し、さらに、カートリッジホルダとして表される遠位ハウジング部分62を含む。近位ハウジング部分61は、駆動機構64を収納して収容するように構成される。駆動機構64は、とりわけ、ピストンロッド65またはプランジャを含む。ピストンロッド65は、薬剤容器100の栓104またはピストンに付勢するように構成される。遠位ハウジング部分62は、薬剤容器100の内容物を視覚的に検査することができる検査窓63を含む。典型的には、薬剤容器100のバレル102は半透明であり、バレル102の内部に位置する薬剤105の充填レベルおよび/または状態を注射デバイス60の外部から視覚的に検査することができる。
遠位ハウジング部分62の近位部分は、近位ハウジング部分61の遠位端に連結可能である。本体61の近位端には、用量ボタン66またはトリガおよび用量ダイヤル67が設けられている。用量ダイヤル67は、所定のサイズの用量を設定するように構成され、用量ボタン66は、用量排出手順を開始するために遠位方向2に押下げ可能である。遠位ハウジング部分62の遠位端は、薬剤容器100の遠位出口106に位置する遠位シールを貫通するように構成された両先端注射針と連結可能である。針アセンブリ(図示せず)が遠位ハウジング部分62から取り外されるとき、保護キャップ68を遠位ハウジング部分62の上に被せて取り付けることができる。
図1に示される、および図2〜10のさらなる例に示される薬剤容器100は、管状の細長いバレル102を有する薬剤カートリッジである。バレル102は、ガラス質材料、たとえばガラスから形成される。代替として、バレル102は、薬物学的に不活性なプラスチック材料から形成される。薬剤容器100は、出口106を設けられた遠位端110を含む。薬剤容器100は、遠位端110とは反対側の近位端112も含む。近位端112は、栓104によって封止される。栓104は、典型的には、天然ゴムまたは合成ゴムなどのエラストマー材料から形成される。
栓104は、バレル102の管状内部に摺動可能に配設される。薬剤容器100の遠位端110にある出口106は、バレル102のヘッド部分116に取り付けられた穿孔可能なシール114を含む。ヘッド部分116は、近位方向3で、狭まったネック部分117へと延在または移行する。ネック部分117は、近位方向で、拡がったショルダ部分118へと移行し、ショルダ部分118は次いで、バレル102の管状の細長いセクションへと延在または移行する。穿孔可能なシール114は、ビーズキャップ115によってヘッド部分116に固定される。バレル102の近位端112は開放端である。近位端112の内部は、バレル102の管状部分の内径または断面と合致および一致する断面または直径を有する栓104またはピストンによって封止される。
薬剤容器100は、少なくとも1つの遠位容器当接セクション120、122を含む。遠位容器当接セクション120は、薬剤容器100の遠位端面に位置する。遠位容器当接セクション120は、出口106によって、したがって穿孔可能なシール114およびビーズキャップ115の少なくとも一方によって形成または提供される。さらなる遠位容器当接セクション122は、ショルダ部分118によって提供される。どちらの遠位容器当接セクション120、122も、遠位方向に、したがって薬剤容器100の遠位端110に向いている。
薬剤容器100は、近位容器当接セクション130をさらに含む。近位容器当接セクション130は、バレル102の近位端によって形成および提供される。さらなる近位容器当接セクション132が提供されることもある。近位容器当接セクション132は、栓104の近位面または近位部分によって提供される。
ショルダ部分118、したがって遠位容器当接セクション122は、さらなる遠位容器当接セクション120を形成する出口106、ビーズキャップ115、または穿孔可能なシール114から近位方向にオフセットして位置する。近位容器当接セクション132は、近位容器当接セクション130から遠位方向にオフセットして位置する。他の例では、2つの近位容器当接セクション130、132は、同じ軸方向または長手方向位置に位置する。したがって、栓104の近位端は、バレル102の近位端と面一である。
図2の上面図および図3の断面図に示される包装10は、底部12および側壁構造14を含む。図2および3に示される包装10は、長方形状を有する。側壁構造14は、4つの側壁セクション、すなわち遠位側壁セクション16、反対側に位置する近位側壁セクション18、および遠位側壁セクション16を近位側壁セクション18と相互連結する2つの反対側に位置する側方側壁セクション19を含む。側壁セクション16、18、および19はすべて、底部12に連結および固定される。側壁構造14および底部12は、少なくとも1つの薬剤容器100を収容するようにサイズ設定および構成された収納スペース15を囲う。
遠位側壁セクション16および近位側壁セクション18の少なくとも下部は、底部12に実質的に垂直に延びる。包装10は、少なくとも1つの近位包装当接セクション30、32を含み、近位包装当接セクション30、32は、側壁構造14に統合または配置され、少なくとも1つの近位容器当接セクション130、132と当接するように構成される。
包装10は、側壁構造に統合または配置される少なくとも1つの遠位包装当接セクション20、22をさらに含む。遠位包装当接セクション20、22は、少なくとも1つの遠位容器当接セクション120、122と当接するように構成される。図2および3の例では、遠位包装当接セクション20は、遠位側壁セクション16の内向きの側によって形成および提供される。近位包装当接セクション32は、図2および3に示されるように、近位側壁セクション18の内側24から内方向に突出する突起35によって形成および提供される。遠位包装当接セクション20と近位包装当接セクション32との間の距離は、収納スペース15の実効長手方向サイズL1を定義する。
図2に示されるように、この実効長手方向サイズL1は、薬剤容器100の実効当接サイズL2と実質的に等しくてよい。ここで、実効当接サイズL2は、遠位容器当接セクション120と近位容器当接セクション132との間の長手方向距離によって定義される。言い換えると、収納スペース15の実効長手方向サイズL1は、栓104の近位側または近位面と薬剤容器100の遠位端面120との間の長手方向距離に実質的に等しい、または等しい。薬剤容器100が収納スペース15内部に適切に位置決めされるとき、薬剤容器100は収納スペース15内部において長手方向で固定され、栓104は突起34と当接する。このようにして、薬剤容器100およびバレル102は、包装10に対して長手方向に移動するのを阻止され、栓104は、バレル102に対して移動するのを阻止または防止される。
図2および3に示される例の代替として、近位容器当接セクション132と近位包装当接セクション32との間にギャップが存在することが考えられる。このギャップは、バレル102に対する栓104の挿入深さよりも小さくなければならない。栓104の挿入深さIDは、栓104の遠位端とバレル102の近位端との間の長手方向距離によって定義される。
したがって、収納スペースの実効長手方向サイズL1は、薬剤容器の実効当接サイズL2と栓104の挿入深さIDとの和に等しいか、それよりも小さい。このようにして、包装内に収容されている間に栓104が薬剤容器100の近位端から滑り落ちることが効果的に防止される。
別の例によれば、収納スペース15の実効長手方向サイズL1は、実効当接サイズL2と栓104の軸方向の延びまたはサイズLBとの和に等しいか、またはそれよりも小さい。他の例では、収納スペースは、式L1≦L2+ID/2またはL1≦L2+LB/2によって定義される。ここで、栓104は、栓104の軸方向の延びの半分以下がバレル102の近位端から突出することを許される程度まで、バレル102に対して近位方向3に移動することを可能にされる。そのような構成は、依然として、薬剤容器100の内部容積の十分な封止を提供する。
図3に示される側壁構造14、特に遠位側壁セクション16および近位側壁セクション18の少なくとも一方は、底部12とは逆を向いている上端近くに、外方向に延びる面取りセクション16a、18aを含む。上端で、面取りされたセクション16a、18aは、実質的に水平に延びるフランジセクション16b、18bに延びる。フランジセクション16b、18bは、クロージャ13の締結を可能にして提供する。クロージャ13は、フランジセクション16b、18bに封止または溶接することができるブリスタ箔などの箔を含むことがある。側方側壁セクション19の上端セクションは、それぞれのフランジセクションと同様に提供される。収納スペース15は、滅菌条件下でクロージャ13によって封止される。このようにして、薬剤容器100は、包装10の内部に封止されている限り、滅菌条件下におよび滅菌環境内に収納される。
図2〜5に示される容器10、少なくともその底部12、およびその側壁構造14は、典型的には、熱可塑性材料から形成される。底部12および側壁構造14は、熱成形、深絞り、または射出成形によって製造される。このようにして、任意の所要の形状またはサイズの突起34を生成することができる。さらに、突起34は、近位側壁セクション18と一体的に形成することができる。したがって、側壁構造14への突起34の別個の組立て、配置、および固定は不必要になる。
図2および3に示される突起34は、膨出した凸形の幾何形状を含む。突起34は、栓104の近位側と係合または当接するように構成される。代替として、または追加として、突起34はまた、バレル102の近位端、したがって近位容器当接セクション130と係合および当接することができる。
図4の例では、突起34は、薬剤容器100のバレル102の断面または直径と実質的に合致する、またはそれよりも大きい断面または直径を有する。ここで、突起34の遠位当接面は、近位容器当接セクション130、したがってバレル102の近位端と当接するように構成される。栓104の近位端面に設けられたさらなる近位容器当接セクション132は、バレル102の近位端から遠位方向にオフセットして位置する。突起34の遠位端面とプランジャ104の近位端面との間に軸方向ギャップ133が設けられることがある。このギャップは、輸送および収納中に、栓104がバレル102に対して近位方向3に移動することができる最大経路長を定義する。最大で、栓104、特にその近位端面は、近位容器当接セクション130、したがってバレル102の近位端と面一になることがある。ここで、ギャップ133が閉じられ、栓104の任意のさらなる近位向き運動は、突起34によってブロックされて妨げられる。
図6のさらなる例では、突起34は、バレル102のそれぞれの直径または断面よりも小さい直径または断面を有する。このようにすると、突起34の遠位端面は、遠位方向2でバレル102の近位端に入ることができ、栓104の近位端に位置する近位容器当接セクション132と直接接触または当接することができる。このようにして、栓104は、包装10に対して、したがってバレル102に対して近位方向3に移動するのを阻止される。
バレル102の内部は実質的に非圧縮性の流体で充填されているので、栓104に対して近位方向へのバレル102の動きが効果的に妨げられる。このようにして、出口106が閉じている限り、栓104に対して近位方向3でバレル102に向けられた力は、バレル102内部での栓104の対応する相対運動をもたらさない。
図5のさらなる例では、突起34は、近位方向から遠位方向2に向かって見たときに、ベース部分35および自由端部分36を含む。ベース部分35は、近位側壁セクション18に連結され、または一体的に形成され、近位側壁セクション18の内側24から突出する。ベース部分35は、遠位方向2に延在し、突出部34の遠位端を形成する狭まったまたはステップダウンした自由端部分36に移行する。図5に示されるように、自由端部分36は、ベース部分35の第1の断面よりも小さい第2の断面を有する。
第1の断面、したがってベース部分35の断面は、バレル102の断面と合致するか、またはそれよりも大きい。自由端部分36の断面は、バレル102の断面よりも小さい。このようにして、自由端部分36の遠位端面は、近位容器当接セクション132および径方向に拡がったベース部分35と当接するように構成される。特に、拡がったショルダ部分35aは、近位容器当接セクション130、すなわちカートリッジ102の近位端に当接して係合するように構成される。このようにして、突起34は二重の機能を果たす。突起34は、バレル102の近位端および栓104の近位端と同時に係合および当接する。
近位側壁セクション18に突起34が設けられている場合、反対側に位置する遠位側壁セクション16が、上端付近または上端に、傾斜または面取りセクション16aを含むことが特に有益である。このようにして、容器100は、遠位端110が面取りセクション16aの領域に位置している状態で、下げられた近位端112を突起34と当接させて、わずかに傾斜させてまたは傾けて上から収納スペース15に挿入することができる。ここで、図2〜6に示されるように容器100を最終的な収容位置にスムーズに付勢するために、容器100の遠位端110に上から加えられるわずかな圧力で十分となり得る。
図7および8に、包装10のさらなる例が示されている。そこでは、近位包装当接セクション32は、近位側壁セクション18に三角形状の内向きの突起を含む。図8に示されるように、外側側壁セクション19から内方向に突出する、および/または底部12から内方向に突出する内向きのフランジセクション17によって形成される第2の遠位包装当接セクション22がさらに提供される。フランジセクション17は、遠位側壁セクション16の近くに位置する。フランジセクション17と遠位側壁セクション16との間に、薬剤容器100の径方向に拡がったヘッド部分116を受け入れるようにサイズ設定された区画が形成される。
内向きに突出するフランジ部分17は、バレル102のショルダ部分118と係合および当接するように構成される。したがって、フランジ部分17の近位向きの当接面は、遠位包装当接セクション22を形成または構成し、遠位包装当接セクション22は、近位方向3に向き、薬剤容器の径方向に拡がった遠位向きショルダ部分118に当接または係合するように構成される。ここで、ショルダ部分118は、遠位容器当接セクション122を形成または構成する。図7および8の例示の代替として、フランジ部分17はまた、ヘッド部分116の近位端でビーズキャップ115の近位側と係合するように構成されるさらなる遠位包装当接セクションを形成または構成することができる。
近位包装当接セクション32は、近位側壁セクション18の内方向に折り畳まれた突起である。包装10、その底部12、およびその側壁構造14は、折畳み可能なボール紙材料を含むことがある。初期構成では、近位側壁セクション18は、折畳み軸を定義する、またはそれと一致する少なくとも3つの所定の折畳み線25a、25b、25cを含むことがあり、折畳み線25a、25b、25cに沿って、近位側壁セクション18の一部分を折り畳むことができる。初期構成では、突起34は、外方向に折り畳まれた部分を含むことがあり、この部分は、収納スペース15への薬剤容器100の挿入後、図7に示されるように、内方向に折畳み可能であり、近位側壁セクション18の内向きの側24から内方向に突出する突起34を生成する。
図8の側面図にさらに示されるように、側方側壁セクション19の上端は、バレル104の上端にわたってまたは被せて折畳み可能であり得る少なくとも1つまたはそれ以上の固定フラップ部分19aを含むことがある。図8に示される固定フラップ19aは、上方向に突出し、折畳み線19bに沿って折畳み可能であり、収納スペース15内に薬剤容器100を締結するために一種の蓋またはクロージャを形成する。
図9〜11のさらなる例は、それぞれが1つの薬剤容器100を収容するように構成されている多数のウェル12aを特色とする底部12を有する別の包装10を示す。薬剤容器100は、図9には示されていない。互いに並べて配置された多数のウェル12aが提供される。ウェル12aの遠位端は、遠位側壁セクションによって画定され、ウェル12aの近位端は、ウェル12aの平面から上方向に突出する近位側壁セクション18によって画定して囲う。
ここでは、遠位側壁セクション16および近位側壁セクション18の少なくとも一方は、突起34を有さない。代わりに、インサート50がたとえば平面状シートの形で提供される。インサート50は、図10に示されるように、包装10の底部12全体にわたる配置のために構成された底部セクション52を含む。インサート50の底部セクション52は、それぞれが底部12のウェル12aの形状に適用されたいくつかの細長いセクション51に区画化される。図11の断面に示されるインサート50は、平面状の底部セクション52から上方向に突出する近位側壁セクション58を含む。側壁セクション58には、図10および11に示される内方向に突出する突起54が設けられる。突起54は、薬剤容器100の栓104の近位端と係合または当接するために近位包装当接セクション32を提供する。インサート50は、底部12および側壁構造14の少なくとも一方に取り付けて固定することができる。
代替として、インサート50の底部セクション52は、底部12の長手方向長さに等しい、または合致する長手方向長さを含むことがある。言い換えると、底部セクション52の遠位端は、遠位側壁セクション16と当接することがあり、底部セクション52の近位端は、近位側壁セクション18と当接することがある。このようにして、底部52は、インサート50の底部セクション52を遠位側壁セクション16と近位側壁セクション18との間に配置するだけで、長手方向で固定することができる。
インサート50は、薬剤容器100用の既存の包装10への後付けを可能にする。さらに、異なる形状の突起54を有する異なるインサート50が提供されることがあり、それにより、薬剤容器バレルまたは薬剤容器栓の異なる位置または形状に対して、異なる形状の近位包装当接セクション32を提供する。
図12のさらなる例には、包装アセンブリ1が示されている。包装アセンブリは、包装10と、包装10の収納スペース15内部に組み立てられた薬剤容器100とを含む。薬剤容器は、バレル102および栓104を含む。栓104は、バレル102の内部に配置される。バレル102は、遠位端110に出口106を有し、栓104は、バレル102内部に可動に配置され、バレル102を近位端112に向けて封止する。上述したように、薬剤容器100は、遠位方向2に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクション120、122を含む。薬剤容器は、近位方向に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクション130、132をさらに含む。近位容器当接セクション130は、バレル102の近位端112によって提供される。代替として、近位容器当接セクション132は、栓104の近位端面によって提供される。
包装100は、底部12と、底部12に連結された側壁構造14とを含む。底部12および側壁構造14は、少なくとも1つの薬剤容器100を収容するために収納スペース15を囲う。包装10は、側壁構造14に統合または配置され、少なくとも1つの遠位容器当接セクション120と当接するように構成された少なくとも1つの遠位包装当接セクション20をさらに含む。図12に示されるように、遠位包装当接セクション20は、包装10の遠位側壁セクション16の内側によって提供される。包装10はまた、側壁構造14に統合または配置された近位包装当接セクション30を含む。図12に示されるように、近位包装当接セクション30は、包装10の近位側壁セクション18の内側に提供される。
包装アセンブリは、近位包装当接セクション30と近位容器当接セクション130、132との間に配置された少なくとも1つのスペーサ140をさらに含む。少なくとも1つのスペーサ140は、近位包装当接セクション30と近位容器当接セクション130、132との間のギャップを埋めるようにサイズ設定される。
図12に示されるように、スペーサ140は、薬剤容器100の栓104に事前に組み立てられたプランジャまたはピストンロッドを含むことがあり、またはそれに適合することがある。薬剤容器100は、ペン型注射器で使用するように構成されたカートリッジを含むことがある。ここで、スペーサ140は、ペン型注射器のピストンロッドを含む、または構成することがある。ピストンロッドは、図1に示されるような注射デバイス60の駆動機構64と係合するように構成される。代替として、薬剤容器100は、充填済みシリンジを含み、スペーサ140は、バレル102の遠位出口106を通して薬剤を排出するためにユーザの親指によって押下げ可能なプランジャを含む、または構成する。
栓104およびバレル100の一方に取り付けられるとき、スペーサ140の近位端142は、近位包装当接セクション30に係合、たとえば当接するように構成される。この例では、近位包装当接セクション30は、包装10の近位側壁セクション18の内側24によって提供および構成される。遠位容器当接セクション120は、バレルの遠位端110によって、たとえばヘッド部分116の端部によって提供される。遠位包装当接セクション20は、遠位側壁セクション16によって形成および提供される。プランジャ140の近位端はまた、近位包装当接セクション30と係合するように構成された近位容器当接セクション142を提供および構成することがある。
スペーサ140は、雄ねじまたは長手方向溝を設けられる。スペーサ140は、薬剤容器100の栓104に固定される。プランジャ140および栓104は、単一の部片として一体的に形成されることもある。
さらに、スペーサ140は、近位包装当接セクション30と近位容器当接セクション130、132との間のギャップを埋めるように構成された別個の部片として提供されることがある。
1 包装アセンブリ
2 遠位方向
3 近位方向
10 包装
12 底部
12a ウェル
13 クロージャ
14 側壁構造
15 収納スペース
16 遠位側壁セクション
16a 面取りセクション
16b フランジセクション
17 フランジセクション
18 近位側壁セクション
18a 面取りセクション
18b フランジセクション
19 側方側壁セクション
19a 固定フラップ
19b 折畳み線
20 遠位包装当接セクション
22 遠位包装当接セクション
24 内側
25a、b、c 折畳み線
30 近位包装当接セクション
32 近位包装当接セクション
34 突起
35 ベース部分
35a ショルダ部分
36 自由端部分
50 インサート
51 セクション
52 底部セクション
54 突起
58 側壁セクション
60 注射デバイス
61 本体
62 カートリッジホルダ
63 窓
64 駆動機構
65 ピストンロッド
66 用量ボタン
67 用量ダイヤル
68 保護キャップ
100 薬剤容器
102 バレル
104 栓
105 薬剤
106 出口
110 遠位端
112 近位端
114 シール
115 ビーズキャップ
116 ヘッド部分
117 ネック部分
118 ショルダ部分
120 遠位容器当接セクション
122 遠位容器当接セクション
130 近位容器当接セクション
132 近位容器当接セクション
133 ギャップ
140 スペーサ
142 近位容器当接セクション

Claims (15)

  1. 薬剤容器(100)用の包装(10)であって、薬剤容器(100)はバレル(102)および栓(104)を含み、栓(104)はバレル(102)の内部に配置され、バレル(102)は、遠位端(110)に出口(106)を有し、栓(104)は、バレル(102)内部に可動に配置され、バレルを近位端(112)に向けて封止し、バレル(102)は、液体薬剤(105)で充填され、薬剤容器(100)は、遠位方向(2)に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)を含み、近位方向(3)に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)を含み、包装(10)は:
    底部(12)、および該底部(12)に連結された側壁構造(14)であって、少なくとも1つの薬剤容器(100)を収容するように構成された収納スペース(15)を囲う底部(12)および側壁構造(14)と、
    該側壁構造(14)および底部(12)の一方に統合または配置され、少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)と当接するように構成された少なくとも1つの遠位包装当接セクション(20、22)と、
    側壁構造(14)に統合または配置され、少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)と当接するように構成された少なくとも1つの近位包装当接セクション(30、32)と、を含み、
    ここで、側壁構造(14)は、遠位側壁セクション(16)および近位側壁セクション(18)を含み、収納スペース(15)は、遠位側壁セクション(16)および近位側壁セクション(18)によって囲われ、
    少なくとも1つの近位包装当接セクション(30、32)は、近位側壁セクション(18)の内向きの側(19)に統合または配置され、内向きの側(24)から収納スペース(15)に突出する突起(34)を含む、
    前記包装。
  2. 突起(34)は、バレル(102)の近位端(112)での該バレル(102)の断面よりも大きい、または等しい断面を含む、請求項1に記載の包装。
  3. 突起(34)は、バレル(102)の近位端(112)での該バレル(102)の断面よりも小さい断面を含む、請求項1または2に記載の包装。
  4. 突起(34)は、ベース部分(35)および自由端部分(36)を含み、ベース部分(35)は、自由端部分(36)と近位側壁セクション(18)との間に位置し、ベース部分(35)は、第1の断面を含み、自由端部分(36)は、第2の断面を含み、第2の断面は、第1の断面よりも小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装。
  5. 突起(34)は、先細り形、膨出形、および凸形の幾何形状のうちの1つを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装。
  6. 側壁構造(14)および底部(12)の少なくとも一方は、収納スペース(15)内に内方向に突出し、遠位包装当接セクション(22)を形成するフランジセクション(17)を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装。
  7. 底部(12)および側壁構造(14)は、熱可塑性材料を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装。
  8. 底部(12)および側壁構造(14)は、折畳み可能なボール紙材料を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装。
  9. 遠位包装当接セクション(20、22)および近位包装当接セクション(30、32)の少なくとも一方は、側壁構造(14)および底部(12)の少なくとも一方と一体的に形成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装。
  10. 遠位包装当接セクション(20、22)および近位包装当接セクション(30、32)の少なくとも一方は、収納スペースに挿入可能なインサート(50)に統合される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装。
  11. 収納スペース(15)の内部に配置された少なくとも1つの薬剤容器(100)を含み、ここで、該薬剤容器(100)は、バレル(102)および栓(104)を含み、栓(104)はバレル(102)の内部に配置され、バレル(102)は、遠位端(110)に出口(106)を有し、栓(104)は、バレル(102)内部に可動に配置され、バレル(102)を近位端(112)に向けて封止し、バレル(102)は、液体薬剤(105)で充填され、薬剤容器(100)は、遠位方向(2)に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)を含み、近位方向(3)に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の包装。
  12. 遠位容器当接セクション(120、122)は、薬剤容器の遠位端面、またはバレル(102)の遠位向きのショルダセクションに位置する、請求項11に記載の包装。
  13. 近位容器当接セクション(130、132)は、バレル(102)の近位端面、栓(104)の近位端面、または栓(104)に連結されたスペーサ(140)の近位端に位置する、請求項11または12に記載の包装。
  14. 遠位包装当接セクション(20、22)と近位包装当接セクション(30、32)との間の距離によって定義される収納スペース(15)の実効長手方向サイズ(L1)は、薬剤容器(100)の実効当接サイズ(L2)と、栓(104)の実効挿入深さ(ID)との和に実質的に等しく、またはそれよりも小さく、実効長手方向サイズ(L2)は、少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)と少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)との間の距離によって定義され、薬剤容器(100)の実効当接サイズ(L2)と、栓(104)の挿入深さ(ID)は、栓(104)の遠位端面とバレル(100)の近位端(112)との間の長手方向距離として定義される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の包装。
  15. 包装アセンブリ(1)であって:
    バレル(102)および栓(104)を含む少なくとも1つの薬剤容器(100)であって、栓(104)はバレル(102)の内部に配置され、バレル(102)は、遠位端(110)に出口(106)を有し、栓(104)は、バレル(102)内部に可動に配置され、バレルを近位端(112)に向けて封止し、バレル(102)は、液体薬剤(105)で充填され、薬剤容器(100)は、遠位方向(2)に向いた少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)と、近位方向(3)に向いた少なくとも1つの近位容器当接セクション(130、132)とを含む、薬剤容器(100)と、
    底部(12)、および該底部(12)に連結された側壁構造(14)を含む包装(10)であって、底部(12)および側壁構造(14)は、少なくとも1つの薬剤容器(100)を収容するために収納スペース(15)を囲い、包装(10)は、さらに、側壁構造(14)に統合または配置され、少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)と当接するように構成された少なくとも1つの遠位包装当接セクション(20、22)を含み、包装(10)は、側壁構造(14)に統合または配置された近位包装当接セクション(30)をさらに含む、包装(10)と、を含み、
    ここで、少なくとも1つの薬剤容器(100)は、収納スペース(15)に配置され、少なくとも1つの遠位包装当接セクション(20、22)は、少なくとも1つの遠位容器当接セクション(120、122)と当接し、
    包装アセンブリ(1)は、近位包装当接セクション(30)と近位容器当接セクション(130、132)との間に配置され、近位包装当接セクション(30、32)と近位容器当接セクション(130、132)との間のギャップを埋めるようにサイズ設定された少なくとも1つのスペーサ(140)を含む、
    前記包装アセンブリ。
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