JP2021507971A - 繊維製品に付着した、融解温度が30℃超のである脂肪化合物を除去するための洗濯用配合物 - Google Patents

繊維製品に付着した、融解温度が30℃超のである脂肪化合物を除去するための洗濯用配合物 Download PDF

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Abstract

構成成分(a):一般式(I)【化1】[式中、一般式(I)中の変数は、次の通りであり、Rは、非置換の分岐C8〜C18アルキルであり、G1は、ケトース残基および/またはアルドース残基であり、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有し;xは、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]の少なくとも1種の化合物;および構成成分(b):少なくとも1種のリパーゼを含む、洗濯用配合物。

Description

本発明は、一般式(I)のうちの少なくとも1種およびリパーゼのうちの少なくとも1タイプを含む、洗濯温度30℃以下のための固体または液体洗濯用配合物、洗濯温度30℃以下で融解温度が30℃超である脂肪化合物を含む、脂肪付着物を除去するために前記組成物を使用する方法に関する。
用語「洗濯する」とは、家庭での洗濯および工業洗濯の両方に関係し、洗濯用配合物を含有する水溶液により繊維製品(textiles)を処理する方法を意味する。洗濯プロセスは、専門的なデバイス、例えば、家庭用または工業用洗濯機などを用いることにより行うことができる。あるいは、洗濯プロセスは、手動で行ってもよい。
用語「繊維製品」とは、糸(編物または織物用に用いられる天然または合成繊維から作られた加工糸)、糸中間物、繊維、不織布材料、天然材料、合成材料を含めた任意の繊維製品材料、ならびにこれらの材料から作られた布(織物、編物またはフェルト繊維で作られた繊維製品)、例えば、衣類(任意の繊維製品から作られた衣料品)、布地および他の物品を意味する。
用語「繊維」には、天然繊維、合成繊維、およびそれらの混合物が含まれる。天然繊維の例は、植物(例えば、亜麻、ジュートおよび綿)またはコラーゲン、ケラチンおよびフィブロインのようなタンパク質を含む、動物起源のもの(例えば、絹、羊毛、アンゴラ毛糸、モヘア、カシミヤ)である。合成由来の繊維についての例は、ポリウレタン繊維、例えば、Spandex(登録商標)またはLycra(登録商標)など、ポリエステル繊維、ポリオレフィン、例えば、エラストフィン(elastofin)など、またはポリアミド繊維、例えば、ナイロンなどである。繊維は、単繊維でも、繊維製品の一部、例えば、ニットウェア、織布、または不織布などでもよい。洗濯用配合物は、通常、多様な公知の化合物、例えば、ビルダー、蛍光増白剤、分散剤、酵素、香水、界面活性剤(陰イオン性、非イオン性、陽イオン性および/または両性(amphotheric))、石ケン、ケイ素系脱泡剤、漂白剤、着色剤、染料移行防止剤、錯体形成剤、漂白活性化剤、保存剤などを含み、これらは、汚れた繊維製品に付着した、あり得る最も広範囲の汚れおよび/またはしみに対して有効であるように配合される。
工業用脂肪は、融解温度に応じて脂肪、グリースまたは油として細分類することができる。
油は、通常、室温で液体である。グリースは、室温で油より粘度が高く、ペースト状と呼ばれる。油およびグリースの融解温度が比較的低いことにより、繊維製品に付着した油性のおよび油脂性のしみの除去は、洗濯温度30℃以上によりサポートされる。融解温度が30℃超である脂肪化合物を含む脂肪付着物は、30℃以下の温度で固体のままである脂肪を意味する。繊維製品に付着したかかる脂肪化合物を、洗濯温度30℃以下で除去することは、課題を残している。
したがって、本発明の一目的は、繊維製品に付着した30℃以下の温度で固体のままである脂肪性のしみを、30℃以下の洗濯温度で除去するのに有効である洗濯用配合物を提供することである。
課題は、構成成分(a):一般式(I)
Figure 2021507971
[式中、
一般式(I)中の変数は、次の通りであり、
Rは、非置換の直鎖または分岐C〜C18アルキルであり、
は、ケトース残基および/またはアルドース残基であり、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有し;
xは、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]
の少なくとも1種の化合物;および構成成分(b):少なくとも1種のリパーゼを含む、洗濯用配合物を提供することにより解決された。
前記洗濯用配合物は、一般式(I)中のRが、分岐C13アルキルであり、一般式(I)中のGが、キシロース、アラビノース、グルコース、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とすることができる。
前記洗濯用配合物は、一般式(I)中のRが、直鎖C12アルキルおよび直鎖C14アルキルの混合物であり、一般式(I)中のGが、キシロース、アラビノース、グルコース、およびそれらの混合物から選択されることを特徴とすることができる。
構成成分(b)に含まれる少なくとも1種のリパーゼは、真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)から選択することができる。
本発明は、リパーゼ含有洗濯用配合物中で一般式(IIa)および(IIb)の少なくとも1種の化合物を少なくとも部分的に置き換えるために、構成成分(a)および(b)を使用する方法であって、一般式(IIa)および(IIb)が、
Figure 2021507971
[式中、
一般式(IIa)および(IIb)の変数は、次の通り定義され、
は、C〜C23アルキルおよびC〜C23アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
は、H、C〜C20アルキルおよびC〜C20アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
およびRは、C〜C16アルキルからそれぞれ独立に選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり;例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシルであり、
は、HおよびC〜C18アルキルから選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり、
mは、0〜80の範囲であり;nは、0〜10の範囲であり;oは、0〜50の範囲であり、m、nおよびoの合計は、5〜100の範囲である]
であり、この置換によって、洗濯温度30℃以下で脱脂性能が高まる、方法を提供する。
一般式(IIa)の化合物は、mが、7以下であり;nおよびoは、0であり、Rは、C12〜C14であり、RはHであるものから選択することができる。一実施形態では、一般式(IIa)の化合物の混合物は置き換えられ、前記非イオン性界面活性剤のうちの1種は、Rが、C12であり、Rが、Hであり、mは、7であり、nおよびo=0であることを特徴とすることができ、他の界面活性剤は、RがC14であり、Rは、Hであり、mは、7であり、nおよびo=0であることを特徴とすることができる。
本発明は、洗濯温度30℃以下での、繊維製品における少なくとも1種のリパーゼを含む洗濯用配合物の脱脂性能を改善するために、一般式(I)の少なくとも1種の化合物を使用する方法を提供する。融解温度が30℃超である脂肪付着物に対する脱脂性能は、高めることができる。
本発明は、洗濯温度30℃以下で、リパーゼ含有洗濯用配合物の脱脂性能を高めるために、構成成分(a)ならびに一般式(IIa)および(IIb)の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤からなる界面活性剤混合物を使用する方法を提供する。一般式(IIa)の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤は、mが7以下であり;nおよびoが、0であり、Rが、C12〜C14であり、RがHであるものから選択することができる。一実施形態では、界面活性剤混合物は、構成成分(a)および一般式(IIa)の少なくとも2種の非イオン性界面活性剤からなり、前記非イオン性界面活性剤のうちの1種は、Rが、C12であり、Rが、Hであり、mが、7であり、nおよびo=0であることを特徴とすることができ、他の界面活性剤は、RがC14であり、RがHであり、mが、7であり、nおよびo=0であることを特徴とすることができる。リパーゼ含有洗濯用配合物は、少なくとも1種の真菌トリアシルグリセロールリパーゼを含むことができる。
本発明は、一般式(I)の少なくとも1種の化合物を含む洗濯用配合物の洗濯温度30℃以下での脱脂性能を改善するために、少なくとも1種の真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)を使用する方法を提供する。
本発明は、融解温度が30℃超である脂肪化合物を含む脂肪付着物を繊維製品から除去する方法であって、繊維製品に付着した、融解温度が30℃超である少なくとも1種の脂肪化合物を本発明の洗濯用配合物と接触させる工程を含み、接触が30℃以下の温度で起こる、方法を提供する。
本発明は、30℃以下の温度で、固体脂肪化合物を可溶化するおよび/または溶解するおよび/または分散させるために、構成成分(a)および構成成分(b)を使用する方法を提供する。
本発明は、30℃以下の温度で洗濯中に繊維製品への脂肪化合物の再付着を減少させる方法であって、洗浄液(wash liquor)中で利用可能な融解温度が30℃超である少なくとも1種の脂肪化合物を、本発明の洗濯用配合物と接触させる工程を含み、接触が30℃以下の温度で起こる、方法を提供する。
本発明は、繊維製品を洗浄する方法であって、繊維製品に付着した脂肪性のしみを、洗濯温度30℃以下で本発明の洗濯用配合物と接触させる工程を含む、方法を提供する。洗浄する方法は、洗濯機の使用を含むことができる。
本発明は、少なくとも構成成分(a):一般式(I)
Figure 2021507971
[式中、
一般式(I)中の変数は、次の通りであり、
Rは、非置換の直鎖または分岐C〜C18アルキルであり、
は、ケトース残基およびアルドース残基から選択され、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有し;
xは、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]
の少なくとも1種の化合物;および構成成分(b):真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)から選択される少なくとも1種のリパーゼを含む洗濯用配合物を提供する。
構成成分(a):
構成成分(a)は、一般式(I)
Figure 2021507971
[式中、
一般式(I)中の変数は、次の通りであり、
Rは、非置換の直鎖または分岐C〜C18アルキルであり、
は、ケトース残基およびアルドース残基から選択され、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有し;
xは、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]
の少なくとも1種の化合物を含む。
構成成分(a)は、2種以上の異なる式(I)による化合物を含むことができ、2種以上の式(I)による化合物は、Rおよび/またはGおよび/またはxが異なり得る。
一実施形態では、一般式(I)の少なくとも1種の化合物は、フィッシャーグリコシド化により製造され、アルコールおよびアルドースまたはケトースを、酸性触媒の存在下で反応させることを意味する。フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるアルコールは、非置換の直鎖もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和のC〜C18アルコール、非置換の直鎖もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和のC12〜C18アルコール、または非置換の直鎖もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和のC12〜C14アルコールであり得、それぞれのアルコールは、純物質(例えば、C12アルコール)またはアルコールの混合物である。アルコールの混合物は、Cアルコールおよび/またはC10アルコールおよび/またはC12アルコールおよび/またはC13アルコールおよび/またはC14アルコールおよび/またはC15アルコールおよび/またはC16アルコールおよび/またはC17アルコールおよび/またはC18アルコールを含むことができ、アルコールのそれぞれは、非置換であり、これらの個体は、直鎖および/または分岐のおよび/または飽和および/または不飽和である。アルコールの前記混合物は、アルコールの製造の過程から生じ得る。
本明細書中に記載された一般式(I)の非イオン性界面活性剤を製造するために、フィッシャーグリコシド化方法において用いられる直鎖アルコール自体は、文献「Fettalkohole、Rohstoffe、Verfahren und Verwendung」、Henkel KGaA Duesseldorf、H.−D.Komp、H.P.Kubersky、Technische Verfahren zur Herstellung von Fettalkoholen 51ffおよび「Fatty Acids in Industry」、Marcel Dekker、Inc、Chapter 10 IV.222ff」中に記載された方法およびプロセスにより製造することができる。
一実施形態では、直鎖C12および直鎖C14アルコールの混合物は、本明細書中に記載された一般式(I)の非イオン性界面活性剤を製造するために、フィッシャーグリコシド化方法において用いられる。
本明細書中に記載された一般式(I)の非イオン性界面活性剤を製造するために、フィッシャーグリコシド化方法において用いられる分岐アルコール自体は、ヒドロホルミル化および水素化プロセスにより製造することができる。本目的のために、ブテンは、ニッケル−含有不均一系触媒でオリゴマー化することができる。選択されたプロセス条件に応じて、ブテン2量体、3量体およびより高いオリゴマーの異なる相対量は、得られる。ブタン部分中に存在するイソ−ブテンの量に応じて、アルコール生成物は、ある程度の分岐を有する。
一実施形態では、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる分岐アルコールは、
a)ブテン部分に基づいて5質量%未満のイソブテンを含有するブテン−含有C−炭化水素ストリームを、高温でニッケル−含有不均一系触媒と接触させる工程と、
b)C12−オレフィン部分を、反応混合物から単離する工程と、
c)コバルト触媒の存在下で、一酸化炭素および水素と反応させることによりC12−オレフィン部分を、ヒドロホルミル化する工程と、
d)c)から得られた生成物を水素化する工程と
を含む、WO01/36356に開示される方法により製造されるC13−アルコール混合物である。
同様に、本明細書中に記載された一般式(I)中のRは、本質的に、非置換の分岐であるC13アルキルであり得る。
本文脈中の「本質的に」とは、非置換の分岐C13アルキルポリグリコシド(polygylcoside)が、上記に記載したようにして製造することができ、ヒドロホルミル化および水素化プロセスにより不純物を含有し得る非置換の分岐C13アルコールによるフィッシャーグリコシド化から生じるということを意味する。前記不純物は、5%以下、3%以下または1%以下の量で非置換の分岐C13アルコール中に存在し得る。不純物は、高い沸点部分[沸点280℃以上]の脂肪族炭化水素および/またはC12炭化水素を含むことができる。水は、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下の量で非置換の分岐C13アルコール中に存在し得る。
上記で示される通りフィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるアルコールの炭素原子の数は、炭素原子の平均数であり、これは、ガスクロマトグラフィーにより決定することができる。「炭素原子の平均数」には、直鎖炭素鎖ならびに分岐炭素に沿って炭素原子が含まれることが理解される。
いずれの場合にも、用語「非置換」とは、アルコールおよび/または対応するアルキル基が、置換基を有しない、すなわち、アルキル基が、炭素および水素原子のみからなることを意味する。本明細書中の「分岐の」とは、例えば、上記に記載したヒドロホルミル化プロセス中に、形成された炭素−炭素結合の結果を意味する。
用語「分岐の平均数」は、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるアルコールを特定するおよび/または本明細書に開示される、一般式(I)中の対応するRを特定するために、本明細書中で用いることができる。したがって、「分岐の平均数」は、アルコール分子当たりの分岐の平均数および/または本明細書に開示される13C核磁気共鳴(13C NMR)により測定された、アルキル残基当たりの分岐の平均数を意味し得る。
本明細書中の用語「分岐アルコール」とは、「分岐の平均数」が少なくとも0.7である飽和もしくは不飽和アルコールを意味する。アルコールの「分岐の平均数」は、0.9〜3.5、1.8〜3.5、または2.0〜2.5の範囲となり得る。
本明細書中の用語「分岐アルキル」とは、「分岐の平均数」が少なくとも0.7である飽和もしくは不飽和の分岐アルキルのラジカルを意味する。アルキルの「分岐の平均数」は、0.9〜3.5、1.8〜3.5、または2.0〜2.5の範囲となり得る。
具体的には、分岐C13アルキルは、分岐の平均数が少なくとも0.7となり得る、またはその分岐の平均数は、0.9〜3.5、1.8〜3.5、または2.0〜2.5の範囲にある。
分岐は、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるアルコールおよび/または一般式(I)中のRの炭素鎖の合計の長さにわたって生じ得る。メチル分岐の合計数は、本明細書に開示される13C NMR技法により決定される通り、分岐の合計数に対して、少なくとも40%または少なくとも50%であってもよい。
フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる分岐アルコールおよび/または一般式(I)中のRは、CおよびCの位置で、分岐の有意な数を有し得る。
具体的には、Rの分岐の少なくとも20%または少なくとも30%は、一般式(I)による化合物内のエーテル基に対して、Cおよび/またはCで濃縮することができる。この百分率には、一般式(I)による化合物内のエーテル基に対して、RのCからC炭素の位置の範囲内で、本明細書に開示される13C NMR技法により決定されたメチル分岐の全体数が含まれる。
一般式(I)中のRは、一般式(I)による化合物内でエーテル基に対して、C炭素の位置において、分岐が5〜25%または分岐が10〜20%であると、本明細書に開示される13C NMR技法により特徴付けることができる。
一般式(I)中のRは、一般式(I)による化合物内でエーテル基に対して、C炭素の位置において、分岐が10〜50%または分岐が15〜30%であると、本明細書に開示される13C NMR技法により特徴付けることができる。
13C NMR技法により決定される通り、一般式(I)による化合物のRに含まれる、分岐(一般式(I)による化合物内でエーテル基に対して、Rの炭素鎖中の第2から最終の炭素の位置におけるメチル分岐を意味する)のイソプロピル末端タイプの割合は、7%以下または5%以下であってもよい。
フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるアルコールの分岐特性の決定および/または本明細書に開示された一般式(I)中の対応するRの特定には、それだけに限らないが、3つの13C−NMR技法を用いることが含まれる。フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるアルコールの分岐特性を決定するためにおよび/または本明細書に開示された一般式(I)中の対応するRを特定するために、前記3つの13C−NMR技法の様々な組合せを用いることが可能であり得る。3つの13C−NMR技法は、次の通りである。
(1)標準的な逆ゲート付き技法には、45°チップ13Cパルスおよび10秒のリサイクル遅延(recycle delay)(有機遊離基緩和剤を、重水素化クロロホルム中に分岐アルコールの溶液に加えて定量的な結果を保証する)を用いる工程が含まれる。
(2)奇数のプロトンを有する炭素を、偶数のプロトンを有する炭素と区別するために、すなわち、CH/CH対CH/Cq(Cqは、第4級炭素を意味する)、J−調節スピン・エコーNMR技法(JMSE:J−Modulated Spin Echo NMR technique)を用いることができ、これには、8msの1/J遅延を用いる工程が含まれる(Jは、これらのアルコールについての炭素とプロトンとの間の125Hzカップリング定数である)。
(3)第4級炭素原子を検出するために、4msの1/2J遅延を用い、第4級炭素のみからのシグナルを含むスペクトルを生成する、quat−only JMSE NMR技法である。前記技法は、第4級炭素原子の0.3原子%以上の存在を検出するのに十分に感受性がある。真の第4級炭素とブレークスループロトン化炭素とを区別することが望ましい場合、一方は、DEPT−135 NMRシークエンスをさらに実行することができ、これは、quat−only JMSE NMRと「反対の」スペクトルを生成する。後者は、第4級炭素を除きシグナルをすべて無効にするのに対し、DEPT−135は、排他的に第4級炭素を無効にする。したがって、2つのスペクトルの組合せによって、quat−only JMSE NMRスペクトルにおいて非第4級炭素の位置決定が可能になる。
フィッシャーグリコシド化において用いられるアルコールに対応して、上記に記載した一般式(I)中のRは、非置換の直鎖または分岐C10〜C18アルキル、非置換の直鎖または分岐C12〜C18アルキル、または非置換の直鎖または分岐C12〜C14アルキルであり得、異なる鎖の長さの2つ以上のアルキルは、存在し得る。一実施形態では、Rは、本明細書中に記載されたフィッシャーグリコシド化についての非置換の直鎖C12アルコールおよび非置換の直鎖C14アルコールの混合物を用いることにより生じる、非置換の直鎖C12および非置換の直鎖C14アルキルを意味する。
フィッシャーグリコシド化とは、上記に記載したアルコールのCおよび/またはC糖類との反応を意味する。糖類には、ペントース、例えば、リブロース、キシルロース、リボース、アラビノース、キシロースおよびリキソースなどが含まれる。糖類には、ヘキソース、例えば、ガラクトース、マンノース、ラムノースおよびグルコースなどが含まれる。フィッシャーグリコシド化は、ペントースおよびヘキソースから選択される少なくとも1種の糖類により、ペントースから選択される2種以上の糖類により、ヘキソースから選択される2種以上の糖類により、または少なくとも1種のペントースおよび少なくとも1種のヘキソースの混合物により行うことができる。
相応に、一般式(I)中で、Gは、ケトース残基およびアルドース残基から選択され、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有する。例えば、Gは、ペントース残基およびヘキソース残基から選択される。ペントース残基の例には、リブロース、キシルロース、リボース、アラビノース、キシロースおよびリキソースの残基が含まれる。ヘキソース残基の例には、ガラクトース、マンノース、ラムノースおよびグルコースの残基が含まれる。
ケトース残基およびアルドース残基は、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる単糖類に由来する。前記単糖類は、合成でも、天然物に由来しても、天然物から単離してもよく、以下、簡潔に、合成の単糖類または天然の単糖類と称する。適した天然の単糖類の例には、それだけに限らないが、グルコース、キシロース、アラビノース、ラムノースおよび前述の混合物が含まれる。一実施形態では、グルコースおよび/またはキシロースは、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる。
単糖類は、これらの鏡像異性体、天然に存在する鏡像異性体、および鏡像異性体の天然に存在する混合物のうちのいずれかから選択することができる。
したがって、一般式(I)中のGが、ペントース残基である場合、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるペントースは、リブロース、例えば、D−リブロース、L−リブロースおよびそれらの混合物、キシルロース、例えば、D−キシルロース、L−キシルロースおよびそれらの混合物、リボース、例えば、D−リボース、L−リボースおよびそれらの混合物、アラビノース、例えば、D−アラビノース、L−アラビノースおよびそれらの混合物、キシロース、例えば、D−キシロース、L−キシロースおよびそれらの混合物、ならびにリキソース、例えば、D−リキソース、L−リキソースおよびそれらの混合物から選択することができる。
一般式(I)中のG1が、ヘキソース残基である場合、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられるヘキソースは、ガラクトース、例えば、D−ガラクトース、L−ガラクトースおよびそれらの混合物、マンノース、例えば、D−マンノース、L−マンノースおよびそれらの混合物、ラムノース、例えば、D−ラムノース、L−ラムノースおよびそれらの混合物、ならびにグルコース、例えば、D−グルコース、L−グルコースおよびそれらの混合物、ならびに開示されたヘキソースの混合物から選択することができる。
(Gは、多糖類が、フィッシャーグリコシド化中に形成することができることを意味する。xは、本明細書中で「重合の程度」(DP)とも呼ぶことができる。xは、1〜10、1.05〜2.5、または1.10〜1.8の範囲となり得る。例えば、xは、1.2〜1.5の範囲となり得る。本発明と関連して、xは、平均値を意味し、xは、必ずしも整数でない。
一実施形態では、一般式(I)の化合物は、G1の群の全体のみを含む。K.Hillら、Alkyl Polyglycosides、VCH Weinheim、New York、Basel、Cambridge、Tokyo、1997年、特に28頁ff.に従って、高温ガスクロマトグラフィー(HTGC)、例えば、400℃により、またはHPLCにより、xを決定することが好ましい。HPLC法では、xは、フローリー法により決定することができる。HPLCおよびHTGCにより得られた値が異なる場合、HTGCに基づいた値が優先される。
一実施形態では、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために、バイオマス供給源の発酵プロセスから得られる単糖類が用いられる。バイオマス供給源は、松材、ブナ材、麦わら、穀物わら、スイッチグラス、亜麻、オオムギ殻(barley husk)、カラスムギ殻、バガス、ススキ(miscanthus)などを含む群から選択することができる。したがって、一般式(I)中のGが、5または6個の炭素原子を有する単糖の混合物を含むことができるということが理解される。
いくつかのG残基が、式(I)による1種の化合物において生じ得るという事実により、異なるGは、式(I)による1種の化合物中で存在することができる。
一実施形態では、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために、D−グルコースおよび/またはD−キシロースおよび/またはD−アラビノースおよび/またはL−ラムノースおよび/またはL−ガラクトースは、用いられる。相応に、一般式(I)中のGは、少なくとも1種のD−グルコース残基および/または少なくとも1種のD−キシロース残基および/または少なくとも1種のD−アラビノース残基および/または少なくとも1種のL−ラムノース残基および/または少なくとも1種のL−ガラクトース残基であり得る。
一実施形態では、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために、D−キシロースおよび/またはD−アラビノースおよび/またはD−グルコースは、用いられる。相応に、一般式(I)中のGは、キシロース残基および/またはアラビノース残基および/またはグルコース残基である。
フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる前記混合物中のD−グルコース対D−アラビノースの質量比(グルコース[質量%]/アラビノース[質量%])は、220:1〜1:20、200:1〜1:15、190:1〜1:10、または180:1〜1:8であり得る。フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる前記混合物中のD−キシロース対D−アラビノースの質量比(キシロース[質量%]/アラビノース[質量%])は、150:1〜1:20、120:1〜1:15、100:1〜1:10、または80:1〜1:8であり得る。フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる前記混合物中のD−グルコース対D−キシロースの質量比(グルコース[質量%]/キシロース[質量%])は、150:1〜1:20、120:1〜1:15、100:1〜1:10、または80:1〜1:8であり得る。
一実施形態では、すべて糖混合物の総質量に対して、D−グルコース66質量%、D−キシロース33質量%、およびD−アラビノース1質量%を含有する糖混合物は、フィッシャーグリコシド化のために用いられる。
一実施形態では、D−グルコースおよびD−キシロースの混合物は、フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる。フィッシャーグリコシド化により一般式(I)による非イオン性界面活性剤を製造するために用いられる前記混合物中のD−グルコース対D−キシロースの質量比(グルコース[質量%]/キシロース[質量%])は、20:1〜1:10、10:1〜1:5、5:1〜1:2、または3:1〜1:1であり得る。
一実施形態では、構成成分(a)は、Rが異なり、Gおよびxは同じである一般式(I)の2種以上の化合物の混合物を含む。構成成分(a)に含まれる2種以上の化合物が、Rが異なる場合、Rは、炭素原子の数(すなわち、鎖長)または分岐の種類が異なり得る。
本組成物の2種以上の化合物が、分岐の種類が異なる場合、2種以上の化合物は、同じ数の炭素原子を有するが、直鎖炭素鎖にわたる分岐は、異なる。
構成成分(a)に含まれる一般式(I)による少なくとも1種の化合物は、表1に示されるものから選択することができる。
Figure 2021507971
構成成分(b):
本発明の洗濯用配合物は、少なくとも1種のリパーゼ(構成成分(b))を含む。「リパーゼ」、「脂肪分解酵素」、「脂質エステラーゼ」はすべて、ECクラス3.1.1の酵素(「カルボン酸エステルヒドロラーゼ」)を意味する。リパーゼは、リパーゼ活性(または脂肪分解活性;トリアシルグリセロールリパーゼ、EC3.1.1.3)、クチナーゼ活性(EC3.1.1.74;クチナーゼ活性を有する酵素は、本明細書中でクチナーゼと呼ばれることもある)、ステロールエステラーゼ活性(EC3.1.1.13)および/またはワックスエステルヒドロラーゼ活性(EC3.1.1.50)を有する活性タンパク質を意味する。
脂肪分解活性を決定する方法は、文献中で周知である(例えば、Guptaら(2003年)、Biotechnol.Appl.Biochem.37巻、p.63〜71を参照)。例えば、リパーゼ活性は、基質パラニトロフェニルパルミテート(pNP−パルミテート、C:16)中のエステル結合加水分解により測定することができ、黄色であるpNPを放出し、405nmで検出することができる。
「脂肪分解活性」は、脂肪分解単位(LU)において提供することができるリパーゼにより発揮される触媒効果を意味する。例えば、1LUは、次の条件下、すなわち、温度30℃.;pH=9.0でのpHスタットにおける1分間当たりの滴定脂肪酸1μmolを生成するリパーゼの量に対応することができ;基質は、トリス緩衝液5mmol/l中のCa2+13mmol/lおよびNaCl20mmol/lの存在下で、オリーブ油3.3質量%およびアラビアゴム3.3%の乳状液であり得る。
リパーゼ(構成成分(b))には、細菌または真菌起源のものが含まれる。本発明の一態様では、適当なリパーゼ(構成成分(b))は、次から選択される。すなわち、フミコラ(Humicola)(同義語サーモマイセス(Thermomyces))から得られたリパーゼ、例えば、EP258068、EP305216、WO92/05249およびWO2009/109500に記載されるH.ラヌギノサ(H.lanuginosa)(T.ラヌギノサス(T.lanuginosus))から得られたリパーゼまたはWO96/13580に記載されるH.インソレンス(H.insolens)から得られたリパーゼ;WO92/05249に記載されるリゾムコル・ミエヘイ(Rhizomucor miehei)に由来するリパーゼ;シュードモナス(Pseudomonas)(バークホルデリア(Burkholderia)に現在新たに命名されたもののうちのいくつか)の菌株から得られたリパーゼ、例えば、P.アルカリゲネス(P.alcaligenes)またはP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)(EP218272、WO94/25578、WO95/30744、WO95/35381、WO96/00292)、P.セパシア(P.cepacia)(EP331376)、P.スタッツェリ(P.stutzeri)(GB1372034)、P.フルオレッセンス(P.fluorescens)、シュードモナス種菌株SD705(WO95/06720およびWO96/27002)、P.ウィスコンシネンシス(P.wisconsinensis)(WO96/12012)、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)(WO95/14783)、P.グルマエ(P.glumae)(WO95/35381、WO96/00292)から得られたリパーゼ;ストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)(WO2011/150157)およびS.プリスチネスピラリス(S.pristinaespiralis)(WO2012/137147)、GDSL−タイプストレプトマイセスリパーゼ(WO2010/065455)から得られたリパーゼ;WO2011/084412に開示されるサーモビフィダ・フスカ(Thermobifida fusca)から得られたリパーゼ;WO2011/084417に開示されるゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)から得られたリパーゼ;例えば、WO00/60063に開示されるバチルスリパーゼ、Dartoisら、(1992年)、Biochemica et Biophysica Acta、1131巻、253〜360またはWO2011/084599に開示されるB.サブチルス(B.subtilis)、B.ステアロサーモフィルス(B.stearothermophilus)(JP S64−074992)またはB.プミルス(B.pumilus)(WO91/16422)から得られたリパーゼ;WO94/01541に開示されるカンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)から得られたリパーゼ;シュードモナス・メンドシナ(US5389536、WO88/09367)から得られたクチナーゼ;マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)(WO2010/107560)から得られたクチナーゼ;WO90/09446、WO00/34450およびWO01/92502に開示されるフサリウム・ソラニ・ピシ(Fusarum solani pisi)から得られたクチナーゼ;およびWO00/34450およびWO01/92502に開示されるフミコラ・ラヌギノサ(Humicola lanuginosa)から得られたクチナーゼである。
適当なリパーゼ(構成成分(b))には、アシルトランスフェラーゼまたはペルヒドロラーゼと称するもの、例えば、カンジダ・アンタークティカリパーゼA(WO2010/111143)と相同のアシルトランスフェラーゼ、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)(WO2005/056782)から得られたアシルトランスフェラーゼ、CE7ファミリー(WO2009/67279)から得られたペルヒドロラーゼ、およびM.スメグマチスペルヒドロラーゼの変異体、特に、S54V変異体(WO2010/100028)が含まれる。
適当なリパーゼ(構成成分(b))には、脂肪分解活性を有する前述のリパーゼの変異体であるものも含まれる。かかる適当なリパーゼ変異体(構成成分(b))は、例えば、WO95/22615、WO97/04079、WO97/07202、WO00/60063、WO2007/087508、EP407225およびEP260105に開示される方法により発生するものである。
適当なリパーゼ(構成成分(b))には、上記に開示した親酵素の全長ポリペプチド配列と比較した場合、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%同一である、脂肪分解活性を有するリパーゼ変異体が含まれる。
適当なリパーゼ(構成成分(b))には、親酵素の全長ポリペプチド配列と比較した場合、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%類似である、脂肪分解活性を有するリパーゼ変異体が含まれる。
一実施形態では、リパーゼ(構成成分(b))は、真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)から選択される。適当な真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)には、それだけに限らないが、次のものが含まれる。すなわち、
・ フミコラ(同義語サーモマイセス)から得られたリパーゼ、例えば、EP0548228、EP1054956、EP1171581、EP1693440、EP2250259、EP258068、EP2721137、およびEP305216に記載される、H.ラヌギノサ(T.ラヌギノサス)から得られたリパーゼ;またはWO96/13580に記載されるH.インソレンスから得られたリパーゼ、
・ WO92/05249に記載されるリゾムコル・ミエヘイに由来するリパーゼである。
真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(構成成分(b))は、サーモマイセス・ラヌギノサのリパーゼから選択することができる。一実施形態では、少なくとも1種のサーモマイセス・ラヌギノサリパーゼ(構成成分(b))は、US5869438のSEQ ID NO:2のアミノ酸1〜269によるトリアシルグリセロールリパーゼおよび脂肪分解活性を有するそれらの変異体から選択される。
サーモマイセス・ラヌギノサリパーゼ(構成成分(b))は、US5869438のSEQ ID NO:2のアミノ酸1〜269の全長ポリペプチド配列と比較した場合、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%同一である、脂肪分解活性を有する変異体から選択することができる。
サーモマイセス・ラヌギノサリパーゼ(構成成分(b))は、US5869438のSEQ ID NO:2のアミノ酸1〜269の機能性ドメインを付属しない保守的な突然変異のみを含む脂肪分解活性を有する変異体から選択することができる。脂肪分解活性を有する本実施形態のリパーゼ変異体は、US5869438のSEQ ID NO:2のアミノ酸1〜269の全長ポリペプチド配列と比較した場合、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%類似であり得る。
少なくとも1種のサーモマイセス・ラヌギノサリパーゼ(構成成分(b))は、アミノ酸T231RおよびN233Rを有することを特徴とするUS5869438のSEQ ID NO:2と、少なくとも80%同一であり得る。前記サーモマイセス・ラヌギノサリパーゼは、次のアミノ酸交換、すなわち、Q4V、V60S、A150G、L227G、P256Kのうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。
一実施形態では、少なくとも1種のリパーゼは、市販のリパーゼから選択され、これには、それだけに限らないが、Lipolase(商標)、Lipex(商標)、Lipolex(商標)およびLipoclean(商標)(Novozymes A/S社)、Lumafast(もとはGenencor社製)およびLipomax(Gist−Brocades社/現在、DSM社)という商品名で販売されている製品が含まれる。
本発明によれば、少なくとも2種のリパーゼ(構成成分(b))の組合せを、用いることができる。
洗濯用配合物
本発明は、上記に開示した構成成分(a)および(b)ならびに少なくとも1種の洗剤構成成分を含有する洗濯用配合物であって、構成成分(a)および(b)が、繊維製品に付着した脂肪性のしみを除去するための有効量で存在する、洗濯用配合物に関する。一実施形態では、前記洗濯用配合物により除去される脂肪性のしみは、固体であり、脂肪化合物が、融解温度が30℃超である脂肪性のしみに含まれ、洗濯温度が30℃以下であることを意味する。
本発明の洗濯用配合物は、150:1〜2500:1の範囲の比で、構成成分(a)および構成成分(b)を含むことができる。本発明の洗濯用配合物は、2500:1の比で、1500:1の比で、1000:1の比で、750:1の比で、500:1の比で、450:1の比で、300:1の比で、225:1の比で、または150:1の比で、構成成分(a)および構成成分(b)を含むことができる。
本発明の洗濯用配合物は、1種または複数の洗剤構成成分を含む。洗剤構成成分は、所望の適用、例えば、白色の繊維製品、色付きの繊維製品、および羊毛の洗濯などに応じて、洗濯用配合物におけるタイプおよび/または量が変わる。選択された構成成分(単数または複数)は、さらに、洗濯用配合物の物理的な形態(ポーチの形態でまたはタブレットとして提供される液体、固体、ゲルなど)に依存する。選択された構成成分(単数または複数)は、さらに、それ自体が、用いられる洗浄温度、洗濯機(縦軸対横軸機械)の力学、洗浄サイクル当たりの水の消費などの態様に関する地域的な仕様、および水の平均硬度のような地理的特性に依存する。
用語「洗剤構成成分」は、洗濯用配合物に適した成分、例えば、界面活性剤、ビルダー、ポリマー、漂白システムのタイプを意味するために本明細書中で定義される。これらの公知の特性を認識する当技術分野で公知の任意の構成成分(単数または複数)は、本発明による適した洗剤構成成分(単数または複数)である。
洗剤構成成分は、洗剤組成物の最終の適用において2つ以上の機能を有することがあり、したがって、本明細書中のある特定の機能の文脈中で言及された任意の洗剤構成成分は、洗剤組成物の最終の適用において別の機能を有することもある。洗剤組成物の最終の適用におけるある特定の洗剤構成成分の機能は、通常、洗剤組成物内のその量、すなわち、洗剤構成成分の有効量に依存する。
本明細書中の用語「洗剤構成成分の有効量」には、次のものが含まれる:
・ a 洗浄しようとする繊維製品におけるしみを効率的に除去する洗剤構成成分の能力[すなわち、洗剤構成成分自体の洗浄性能]および/または
・ (b)洗剤構成成分の、洗浄における洗濯用配合物の有効性への寄与[すなわち、洗濯用配合物の洗浄性能]。
好ましくは、本発明の洗濯用配合物は、有効量で1種または複数の洗剤構成成分を含む。
洗浄性能は、関連する洗浄条件下で評価される。本明細書中の用語「関連する洗浄条件」は、特に、洗濯機で、または手洗いプロセスで実際に用いられる洗浄温度、時間、洗浄力学、石ケン泡の濃度、洗濯用配合物のタイプおよび水の硬度の条件を意味する。
本明細書中で、洗浄性能は、脱脂性能を意味し得る。脱脂性能は、洗濯用配合物が繊維製品に付着した脂肪性のしみを除去する能力に関係する。繊維製品に付着した脂肪性のしみは、本明細書中で、脂肪付着物と呼ばれることもある。一実施形態では、脂肪付着物は、融点が30℃超である脂肪化合物を含み、すなわち、かかる脂肪化合物は、洗濯温度30℃以下で固体のままである。本明細書中の脱脂性能は、脂肪性のしみの除去が改善される場合、改善されることを意味する。本文脈中の改善は、本発明でない洗濯用配合物と比較した場合、本発明の洗濯用配合物が、より優れた脱脂性能を示すことを意味し得る。脂肪性のしみの除去は、繊維製品に付着した脂肪化合物の酵素的分解および/または可溶化および/または分散および/または乳化により生じ得る。
本発明は、洗濯温度30℃以下での繊維製品におけるリパーゼ含有洗濯用配合物の脱脂性能を改善するために、構成成分(a)を使用する方法に関する。洗濯用配合物に含まれる少なくとも1種のリパーゼは、少なくとも1種の真菌トリアシルグリセロールリパーゼから選択することができる。
本発明は、洗濯温度30℃以下でリパーゼ含有洗濯用配合物の脱脂性能を改善するために、構成成分(a)ならびに一般式(IIa)および(IIb)の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤からなる界面活性剤混合物を使用する方法であって、
一般式(IIa)および(IIb)が、
Figure 2021507971
[式中、
一般式(IIa)および(IIb)の変数は、次の通り定義され、
は、C〜C23アルキルおよびC〜C23アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
は、H、C〜C20アルキルおよびC〜C20アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
およびRは、C〜C16アルキルからそれぞれ独立に選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり;例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシルであり、
は、HおよびC〜C18アルキルから選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり、
mは、0〜80の範囲であり;nは、0〜10の範囲であり;oは、0〜50の範囲であり、m、nおよびoの合計は、5〜100の範囲である]
である、方法に関する。
一般式(IIa)の非イオン性界面活性剤は、mが、3〜11の範囲であり、好ましくは、7以下であり;nおよびoが、0であり、Rが、C12〜C14であり、Rが、Hである化合物から選択することができる。一実施形態では、一般式(IIa)の少なくとも2種の非イオン性界面活性剤は、選択することができ、非イオン性界面活性剤のうちの1種は、Rが、C12であり、Rが、Hであり、mが、7であり、nおよびo=0であることを特徴とすることができ、他の非イオン性界面活性剤は、Rが、C14であり、Rが、Hであり、mが、7であり、nおよびo=0であることを特徴とすることができる。
一実施形態では、リパーゼ含有洗濯用配合物は、少なくとも1種の真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)を含む。
界面活性剤混合物は、構成成分(a)および式(IIa)の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤からなり得、構成成分(a)の割合は、界面活性剤混合物の総質量に対して、少なくとも50質量%である。構成成分(a)の割合は、すべて界面活性剤混合物の総質量に対して、50質量%〜80質量%の範囲、50質量%〜70質量%の範囲、または50質量%〜60質量%の範囲であり得る。一実施形態では、構成成分(a)の割合は、界面活性剤混合物の総質量に対して、約51.2質量%である。一実施形態では、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤の割合は、界面活性剤混合物の総質量に対して、約48.8質量%である。
別段に記載しない場合、「質量%」または「%w/w」は、洗濯用配合物の全体に関することを意味する。この場合では、「質量%」または「%w/w」は、次の通り算出される。すなわち、本組成物の総質量で除し、100を乗じたその物質の質量としてのある物質の濃度である。
本明細書で使用される用語「約」とは、例えば、現実世界で溶液を濃縮するまたは使用するために用いられる、典型的な計量および液体取り扱い手順によって;これらの手順における不注意な誤差によって;配合物を作成するまたはこれらの方法を実施するために用いられる成分の製造、供給源、または純度の差などによって生じ得る数値的な量の変動に関する。用語「約」によって修飾されても修飾されなくても、特許請求の範囲には、これらの量と当量が含まれ、生じるおそれがある数値的な量の変動を意味する。
本発明の洗濯用配合物は、0.01g/L〜20g/Lの範囲で、または0.1g/L〜10g/Lの範囲で、酵素の総量を含有することができる。一実施形態では、洗濯用配合物は、10ppm〜20,000ppmの範囲で、または100ppm〜10,000ppmの範囲で酵素の総量を含有する。示される値は、洗剤組成物中のタンパク質の総量に関係する。洗濯用配合物は、10ppm〜75ppmの範囲の量で、真菌トリアシルグリセロールリパーゼを含有することができる。洗濯用配合物は、希釈されて、実際の洗浄プロセスにおいて用いられる洗浄液を提供する。
洗濯用配合物における各洗剤構成成分および利用は、当業者に公知である。適した洗剤構成成分には、それだけに限らないが、界面活性剤、ビルダー、ポリマー、アルカリ性、漂白系、蛍光漂白剤、泡抑制剤(suds suppressor)および安定剤、ヒドロトロープ、および腐食抑制剤が含まれる。さらなる例は、例えば、「complete Technology Book on Detergents with Formulations(Detergent Cake, Dishwashing Detergents, Liquid & Paste Detergents, Enzyme Detergents, Cleaning Powder & Spray Dried Washing Powder)」、Engineers India Research Institute(EIRI)、第6版(2015年)に記載されている。当業者のための別の参照書籍は、「Detergent Formulations Encyclopedia」、Solverchem Publications、2016年であり得る。
各洗剤構成成分について列挙された数的範囲は、洗濯用配合物に含まれる量を示す。かかる範囲は、範囲を定義する数を包含し、定義された範囲内で各整数を含むことが理解されなければならない。
本発明の洗濯用配合物は、上記に記載した構成成分(a)の他に、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含むことができる。
非イオン性界面活性剤は、正にも負にも帯電していしない(すなわち、イオン性の)官能基を含有する界面活性剤を意味する。陰イオン性および陽イオン性界面活性剤とは対照的に、非イオン性界面活性剤は、溶液中でイオン化しない。本発明の洗濯用配合物は、すべて洗剤組成物の総質量に対して、0.1質量%〜約40質量%の範囲で、約0.2質量%〜約30質量%の範囲で、約0.5質量%〜約25質量%の範囲で、約1質量%〜約15質量%の範囲で、約3質量%〜約5質量%の範囲で、または約8質量%〜約12質量%の範囲で、非イオン性界面活性剤の総量を含むことができる。
任意の種類の界面活性剤について以下に提供される例は、限定されないものと理解するべきである。
非イオン性界面活性剤は、一般式(IIa)および(IIb):
Figure 2021507971
の化合物であり得る。
一般式(IIa)および(IIb)の変数は、次の通り定義される:
は、C〜C23アルキルおよびC〜C23アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり;例としては、n−C15、n−C19、n−C1123、n−C1327、n−C1531、n−C1735、i−C19、i−C1225であり、
は、H、C〜C20アルキルおよびC〜C20アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
およびRは、C〜C16アルキルからそれぞれ独立に選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり;例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシルであり、
は、HおよびC〜C18アルキルから選択され、アルキルは、直鎖または分岐である。
一般式(IIa)および(IIb)の整数は、次の通り定義される:
mは、1〜80、好ましくは、3〜20の範囲であり;nおよびoは、それぞれ独立に、0〜100の範囲であり;nは、好ましくは、1〜10、より好ましくは、1〜6の範囲であり;oは、好ましくは、1〜50、より好ましくは、4〜25の範囲である。m、nおよびoの合計は、少なくとも1であり、好ましくは、m、nおよびoの合計は、5〜100の範囲であり、より好ましくは、9〜50の範囲である。
一般式(IIa)および(IIb)の非イオン性界面活性剤は、任意の構造であり得、そのブロックまたはランダム構造であり、式(IIa)および(IIb)の表示された配列に限定されない。
一実施形態では、洗剤配合物は、一般式(Ia)から選択される少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含み、ここで、mは、3〜11、好ましくは、7以下の範囲であり;nおよびoは、0であり、Rは、C12〜C14であり、Rは、Hである。洗剤配合物は、一般式(Ia)の化合物から選択される少なくとも2種の非イオン性界面活性剤を含むことができ、前記非イオン性界面活性剤のうちの1種は、RがC12であり、RがHであり、mが7であり、nおよびo=0であることを特徴とし、他の界面活性剤は、RがC14であり、RがHであり、mが7であり、nおよびo=0であることを特徴とする。
非イオン性界面活性剤は、さらに一般式(III)の化合物であり得、これは、アルキル−ポリグリコシド(APG)と呼ばれることもある。
Figure 2021507971
一般式(III)の変数は、次の通り定義される:
は、C〜C17アルキルおよびC〜C17アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり;例は、n−C15、n−C19、n−C1123、n−C1327、n−C1531、n−C1735、i−C19、i−C1225であり、
は、H、C〜C17アルキルおよびC〜C17アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
は、4〜6個の炭素原子を有する単糖、例えば、グルコースおよびキシロースから選択される。
一般式(III)の整数wは、1.1〜4の範囲であり、wは、平均数である。
式(III)による化合物は、Rが、直鎖もしくは分岐Cまたは直鎖もしくは分岐C11であり、Rが、Hであり、Gが、グルコース残基(DP1.45)である、化合物から選択することができる。
非イオン性界面活性剤は、さらに、一般式(IV)
Figure 2021507971
の化合物であり得る。
一般式(IV)の変数は、次の通り定義される:
AOは、エチレンオキシド(EO)、酸化プロピレン(PO)、ブチレンオキシド(BO)、およびそれらの混合物から選択され、
は、C〜C17アルキルおよびC〜C17アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
は、H、C〜C18−アルキルから選択され、アルキルは、直鎖または分岐である。
一般式(IV)の整数yは、1〜70の範囲、7〜15の範囲、または3〜12の範囲の数であり得る。
非イオン性界面活性剤は、ソルビタンエステルおよび/またはエトキシル化もしくはプロポキシル化ソルビタンエステルからさらに選択することができる。限定しない例には、SPAN(登録商標)およびTWEEN(登録商標)という商品名で販売されている製品である。
非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化モノ−もしくはジ−アルキルアミン、脂肪酸モノエタノールアミド(FAMA)、脂肪酸ジエタノールアミド(FADA)、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(EFAM)、プロポキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(PFAM)、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、またはグルコサミンのN−アシルN−アルキル誘導体(グルカミド、GA、または脂肪酸グルカミド、FAGA)、およびそれらの組合せからさらに選択することができる。
2種以上の異なる非イオン性界面活性剤の混合物はまた、本発明による洗剤組成物中に存在することができる。
本発明は、構成成分(a)と異なる非イオン性界面活性剤を少なくとも部分的に置き換えるために、構成成分(a)および(b)を使用する方法であって、構成成分(a)および(b)を含む洗濯温度30℃以下での洗濯用配合物の脱脂性能が、構成成分(a)と異なる非イオン性界面活性剤を含むが、構成成分(a)を含まない洗濯用配合物の脱脂性能と比較した場合、改善される、方法に関する。一実施形態では、脱脂性能は、融解温度が30℃超である脂肪化合物に対して増大する。
本発明の一実施形態では、構成成分(a)および(b)は、一般式(IIa)および(IIb)の化合物を少なくとも部分的に置き換えるために用いられる。一般式(IIa)および(IIb)の化合物は、上記に開示したものである。一実施形態では、置き換えられようとする化合物は、mが3〜11、好ましくは、7以下の範囲であり;nおよびoが、0であり、Rが、C12〜C14であり、RがHであるものから選択される。一実施形態では、置き換えられようとする化合物は、一般式(IIa)の少なくとも2種の非イオン性界面活性剤であり、前記非イオン性界面活性剤のうちの1種は、RがC12であり、Rが、Hであり、mが、7であり、nおよびo=0であることを特徴とし、他の界面活性剤は、Rが、C14であり、Rが、Hであり、mが、7であり、nおよびo=0であることを特徴とする。
「少なくとも部分的に置き換える」は、式(IIa)の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤のうち少なくとも約50質量%が、構成成分(a)により置き換えられることを意味し得、質量%は、洗濯用配合物中に存在する非イオン性界面活性剤の総質量に対するものである。「少なくとも部分的に置き換える」は、式(IIa)の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤が、構成成分(a)により、50質量%〜60質量%の範囲、50質量%〜70質量%の範囲、または50質量%〜80質量%の範囲の量で置き換えられることを意味し得、質量%は、洗濯用配合物中に存在する非イオン性界面活性剤の総質量に対するものである。
本発明は、融解温度が30℃超である脂肪化合物を含む脂肪性のしみを繊維製品から除去する方法であって、繊維製品に付着した前記脂肪性のしみを、本発明の洗濯用配合物を含有する水溶液と接触させる工程を含み、接触が30℃以下の温度で起こる、方法に関する。
本発明は、30℃以下の温度で、融解温度が30℃超である脂肪化合物を可溶化するおよび/または溶解するおよび/または分散するために、本明細書中に記載された、構成成分(a)および構成成分(b)を使用する方法に関する。
本発明は、30℃以下の温度で洗濯中に繊維製品において脂肪化合物の再付着を減少させる方法であって、洗濯中に繊維製品に付着した少なくとも1カ所の脂肪性のしみを、本発明の洗濯用配合物と接触させることによる、方法に関する。一実施形態では、再付着は、防止される。一実施形態では、脂肪化合物は、30℃以下の洗濯温度で固体である。
本発明は、繊維製品を洗浄する方法であって、洗浄温度30℃以下で、繊維製品に付着した脂肪性のしみを、本発明の洗濯用配合物と接触させる工程を含む、方法に関する。一実施形態では、洗浄は、洗濯機により行われる。
本発明の洗濯用配合物は、液体洗濯用配合物であり得る。本発明による液体である洗濯用配合物は、20℃および101.3kPaで液体である。
本明細書使用される用語「液体」は、20℃および101.3kPaで「注入可能」である、配合物に関係し得る。「注入可能」は、粘度が25℃で3,000mPas未満であり、ずり速度が、20秒−1である液体に関係し得る。例えば、注入可能な液体は、25℃における粘度および20秒−1のずり速度が、約200〜約2,000mPasの範囲、約200〜約1,500mPasの範囲、または約200〜約1,000mPasの範囲となり得る。
本発明の一実施形態では、本発明による液体洗濯用配合物は、Brookfield、例えば、Brookfield粘度計LVT−IIによる20rpmにおけるスピンドル3により25℃で決定される、動的粘度が、約500〜約20,000mPasの範囲である。
本発明と関連して、ゲル−タイプ洗濯用配合物は、液体洗濯用配合物の特別な実施形態である。ゲル−タイプ洗濯用配合物は、通常、少なくとも1種の粘度調整剤を含有し、これらは、非水性溶媒をほとんどまたは全く含有しない。ゲル−タイプ洗濯用配合物は、汚れた繊維製品中のしみに直接適用することができる。
ゲル−タイプ洗濯用配合物は、通常、粘度が25℃で2,000mPas超であり、ずり速度が20秒−1である透明のまたは半透明の液体配合物である。例えば、ゲル−タイプ洗濯用配合物は、25℃における粘度および0.1秒−1のずり速度が、約2,000〜約10,000mPasの範囲、または約5,000〜約10,000mPasの範囲であり得る。
本発明と関連して、ペースト−タイプの洗濯用配合物は、ゲル−タイプ洗濯用配合物の特別な実施形態である。
ペースト−タイプの洗濯用配合物は、通常、粘度が、25℃で2,000mPasを超え、ずり速度が20秒−1である不透明な液体配合物である。例えば、ペースト−タイプの洗濯用配合物は、25℃における粘度および0.1秒−1のずり速度が、約3,000〜約10,000mPasの範囲、または約5,000〜約10,000mPasの範囲であり得る。
本発明による液体洗濯用配合物は、水分含量が、洗濯用配合物の総質量に対して、1〜90質量%の範囲であり得る。液体洗濯用配合物は、すべて洗濯用配合物の総質量に対して、水分含量が50質量%以下、40質量%以下、30質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、12質量%以下、10質量%以下、7質量%以下、または5質量%以下であり得る。
本発明の一実施形態では、本発明による液体洗濯用配合物は、総活性含有量(total active content)が、すべて洗濯用配合物の総質量に対して、約2質量%〜約90質量%の範囲、約10質量%〜約80質量%の範囲、10質量%〜70質量%の範囲、または10質量%〜60質量%の範囲である。総活性含有量(質量%)は、
100%の%による水分含量を意味する。
%による水分含量は、DIN EN13267:2001−06に従ってカールフィッシャー滴定法により決定することができる。
本発明の一実施形態では、本発明による液体洗濯用配合物は、水以外の溶媒(すなわち、有機溶媒)、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノール、n−ブタノール、イソ−ブタノール、sec.−ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、グリセロール,ジグリコール、プロピルジグリコール、ブチルジグリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、およびフェノキシエタノールを含み、好ましいのは、エタノール、イソプロパノールまたはプロピレングリコールである。本発明による液体洗濯用配合物は、液体洗濯用配合物の総質量に対して、有機溶媒約0.5質量%〜約12質量%を含むことができる。
本発明の洗濯用配合物は、固体洗濯用配合物であり得る。本発明の範囲内の固体洗濯用配合物は、20℃および101.3kPaで固体である洗剤組成物を意味する。固体洗濯用配合物は、粉末、顆粒またはタブレットであり得る。一実施形態では、固体洗濯用配合物は、単位用量製品、例えば、タブレットとして提供される。
本発明による固体洗濯用配合物は、すべて洗濯用配合物の総質量に対して、残留水の含有量が、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、約0.1質量%〜約20質量%の範囲、約0.1質量%〜約15質量%の範囲または約0.1質量%〜約10質量%の範囲である。残留水の含有量は、蒸発によって乾燥質量の決定により決定することができる。残留水の含有量は、DIN EN 13267:2001に概説されたカールフィッシャー法に従って決定することができる。粉末の形態で提供される場合、固体洗濯用配合物は、かさ密度が、600g/Lを超える高濃縮の粉末配合物として提供することができる。
単位用量製品
本明細書中の用語「洗濯用配合物」には、単位用量製品の形態を取ることができる、洗濯用配合物が含まれ、これは、水溶性材料から作られた包装(すなわち、フィルム)中の単一用量の包装である。そのような包装は、ポーチと呼ぶことができる。
ポーチは、例えば、水との接触前にポーチから洗濯用配合物を放出させずに、洗濯用配合物を保持するのに適している、任意の形態、形状および材料のものであり得る。ポーチの内部体積は、区画に分けることができる。本明細書中で定義されるポーチの区画は、組成物の異なる構成成分を含む体積空間を囲む水溶性フィルムで作られている、閉鎖された構造である。前記体積空間は、体積空間が、外部環境から分離されるそのようなやり方で、水溶性フィルムにより、好ましくは、密閉される。本明細書中の用語「外部環境」は、「その区画を密閉し、区画によって構成されない水溶性フィルムによって通すことができないもの」を意味する。本明細書中の用語「分離された」とは、「物理的に異なる、すなわち、ある区画によって構成される第1の成分が、第2の成分が、前記第1の成分を含む同じ区画によって構成されない場合、前記第2の成分と接触させないようにする」ことを意味する。
水溶性フィルム(35mmのスライド台紙で固定された、サンプルのサイズ、通常、3.8cm×3.2cm)は、通常、水表面と平行に、激しくかき混ぜながら(マグネチックスターラー、600rpm)、蒸留水500mlに曝露した場合、15分以内に、20℃で溶解性が少なくとも50%、少なくとも75%、または少なくとも95%である。混合物に含まれる溶解されない部分は、孔径(最大50ミクロン)を有する折りたたまれた定性的なガラスろ過器でろ過することができる。水は、任意の従来の方法により、収集されたろ液から乾燥することができ、残りのポリマーの質量は、決定される(これは、溶解されたまたは分散された部分である)。次いで、溶解性%を算出することができる。
好ましいフィルムは、ポリマー材料であり、好ましくは、フィルムまたはシートに形成されるポリマーである。フィルムは、例えば、当技術分野で公知である通り、ポリマー材料のキャスティング、コーティング、吹込成形、押出またはブロー押出により得ることができる。好ましいポリマー、コポリマーまたはそれらの誘導体は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびその水溶性N−ビニルピロリドンコポリマー、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリビニルアセテート、ポリカルボン酸および塩、ポリアミノ酸またはペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプンおよびゼラチンを含む多糖、天然ゴム、例えば、キサンタン(xanthum)およびカラガム(carragum)から選択される。より好ましくは、ポリマーは、ポリアクリレートおよび水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマーおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から選択される。
ポリマーの混合物を用いることもできる。これは、その適用および求められる必要性に応じて、区画またはポーチの機械的性質および/または溶解性を制御するために、特に有益であり得る。例えば、ポリマーの混合物が、フィルム中に存在し、それによって、一方のポリマー材料が、別のポリマー材料より水−溶解性が高く、および/または一方のポリマー材料が、別のポリマー材料より機械的強度が高いことが好ましいこともある。
ポーチは、当技術分野で公知の方法に従って、製造することができる。
ポーチは、例えば、異なる区画で、本発明による固体洗濯用配合物および/または本発明による液体洗濯用配合物を含むことができる。
本発明の液体洗濯用配合物が、単位用量製品としてまたは多区画のポーチの一区画内で提供される実施形態では、液体洗濯用配合物内の有機溶媒の含有量は、液体洗濯用配合物の総質量に対して、約8質量%〜約25質量%の範囲であり得る。
本明細書中の単位用量製品はまた、例えば、サイズが、およそ1グラム〜およそ250グラムの間、例えば、約30g〜約125g、約30g〜約100gなど、例えば、約30g〜約75gである押出ペレット、またはタブレットとして提供される固体洗濯用配合物を意味する。タブレットはまた、生成されたタブレットが、損傷を持続させずに、取り扱いおよび輸送に耐えることが可能であるよう十分に頑丈であるように、洗濯用配合物の構成成分の圧縮により形成することもできる。頑丈であることに加えて、タブレットはまた、洗剤構成成分が、洗浄サイクルを開始して可能な限りすぐに、洗浄水に放出されるように、十分高速に溶解しなくてはならない。
単位用量固体ブロック用の固体洗濯用配合物は、凝固マトリックスを含むことができる。凝固マトリックスは、一般に、アルカリ金属水酸化物アルカリ度供給源、水和可能な塩、例えば、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)、ポリカルボン酸ポリマーおよび固体配合物を形成するための水の電荷(water charge)が含まれる。さらに、他の添加剤化合物は、タブレット製造のために用いることができる。適した化合物の限定しない例には、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルマグネシウム、硫酸ナトリウム(無水)、硫酸マグネシウム(無水)、炭酸ナトリウム(無水)、炭酸マグネシウム(無水)が含まれる。
一定の洗浄温度における溶解の速度は、タブレットの硬度/密度と共に変わり得る。凝結防止効果(anti−caking effect)を有するために、少なくとも1種の凝結防止剤、例えば、ケイ酸Mg、ケイ酸Al、アルミノケイ酸Naは、本組成物中に存在する。
タブレットは、1種または複数のポリマー崩壊剤、好ましくは、架橋崩壊剤を含むことができる。タブレットは、架橋ポリマー崩壊剤を組み込む1種または複数の崩壊遅延剤(disintegration retardant)を含むこともできる。それによって、異なる相は、形成することができ、それによって、洗浄プロセス中の時間の異なる点で、様々な相の溶解を制御するのに役立つ。
本明細書中の使用のための適当な架橋ポリマー崩壊剤には、架橋デンプン、架橋セルロースエーテル、架橋ポリビニルピロリドン、好ましくは、いわゆる、「ポリビニルピロリドン−ポップコーン−ポリマー」または「PVPP」、架橋カルボキシ置換エチレン性不飽和モノマー、架橋ポリスチレンスルホネートおよびそれらの混合物が含まれる。非常に好ましいのは、架橋ポリビニルピロリドン、例えば、PVPPなどである。適当な架橋剤には、ジビニルおよびジアリル架橋剤、ポリオール、ポリビニルアルコール、ポリアルキレンポリミン(polyalkylenepolymine)、エチレンイミン含有ポリマー、ビニルアミン含有ポリマーおよびそれらの混合物から選択される二機能性および多機能性欠ふぉう部分が含まれる。あるいは、ポップコーン−ポリマー、例えば、PVPPなどは、適当な架橋モノマーを用いて、いわゆる、増殖性重合(また、「ポップコーン重合」)により得ることができる。
架橋ポリマー崩壊剤の粒径および粒径分布は、輸送および貯蔵中のタブレットの崩壊性能および安定性の両方を制御するために重要である。ポリマー崩壊剤は、少なくともその約40質量%、少なくとも約50質量%、または少なくとも約55質量%が、250〜850ミクロンの範囲にあり、約40%未満、または約30%未満が850ミクロンを超えるように粒径分布を有し得、そのような分布は、最適な崩壊および安定性プロフィールを提供する観点から、好ましい。
タブレットは、1種または複数の非架橋ポリマー崩壊剤を含むことができる。好ましい非架橋ポリマー崩壊剤は、崩壊剤の少なくとも90質量%が、粒径約0.3mm以下であり、少なくともその30質量%が、粒径約0.2mm未満であるように、粒径分布を有する。適当には、非架橋ポリマー崩壊剤は、デンプン、セルロースおよびそれらの誘導体、アルギネート、糖類、膨潤性粘土およびそれらの混合物から選択される。
多相タブレットにおいて、制御された溶解特性はまた、様々なタブレット相において崩壊遅延剤のレベル(濃度)の適当な選択により達成することもできる。したがって、本発明のさらなる態様によれば、洗濯機における使用のための洗濯タブレットであって、洗濯タブレットが、これらの相の少なくとも2つにおいて異なる濃度の崩壊遅延剤を有する複数の圧縮相を含み、その相のうちの少なくとも1つは、例えば、洗濯機において2つ以上の相の差次的な溶解を提供するために、架橋ポリマー崩壊剤を含む、洗濯タブレットを提供する。崩壊遅延剤は、少なくとも2相において少なくとも約5%、少なくとも約20%、または少なくとも約50%異なる濃度(対応する相に対して)を有し得る。
本明細書中の適当な崩壊遅延剤には、それだけに限らないが、有機および他のバインダー、ゲル、融解可能な固体、ワックス、溶解性−トリガー(例えば、pH、イオン濃度または温度にすぐ反応する)、水分シンク(moisture sink)(例えば、水和可能であるが、無水塩または部分的に水和した塩)、粘性または中間相を形成する界面活性剤、およびそれらの混合物が含まれる。本明細書中の特に好ましい崩壊遅延剤には、アミンオキシド界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物が含まれる。本明細書中の使用のための好ましいアミンオキシドは、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシドおよびそれらの混合物である。
本発明の構成成分(b)を含む相は、本発明の構成成分(a)を含むこともできる。前記相は、洗浄プロセスにおいて早期で崩壊することができる。
一般式(I)の2種以上の化合物および少なくとも1種のリパーゼを含む洗濯用配合物の脱脂性能を、脂肪−除去試験(実施例1)により、Launder−Ometer(実施例2)を用いることにより、および洗濯機(実施例3)を用いることにより、実証した。
構成成分(b):用いられるリパーゼは、アミノ酸T231RおよびN233Rを有することを特徴とする、US5869438のSEQ ID NO:2によるリパーゼであった。
次の汚れた見本を用いた。
(1)C−S−10:綿の上にバター脂
(2)C−S−61:綿の上に牛脂;条件付き(密封包装から除去し、周囲条件(1013ミリバール、23℃、相対湿度80%)で24時間開封して貯蔵した)
(3)C−S−62:綿の上の豚脂 条件付き(密封包装から除去し、周囲条件(1013ミリバール、23℃、相対湿度80%)で24時間開封して貯蔵した)
(4)C−S−78:綿の上のダイズ
各見本の誤差は、CFT Swatchbook Version 5.286中に公開された誤差分析に従う。
メーカー:Center for Testmaterials(CFT)BV、NL−3130 AC Vlaardingen
メーカー:Swissatest Testmaterialien AG、Moevenstrasse 12、CH−9015 St.Gallen
実施例1:脂肪−除去試験
未洗浄の汚れた見本(2)のL値を、MACH 5 multi area color measurement(Center for Testmaterials(CFT)BV、NL−3130 AC Vlaardingen)を用いることにより決定した。
未洗浄の汚れた見本を、次のタイプの洗浄液、すなわち、
(a)水(硬度2.5mmol/L;Ca2+:Mg2+:HCO=4:1:8)
(b)水(硬度2.5mmol/L;Ca2+:Mg2+:HCO=4:1:8)+構成成分(a)(200ppm)
(c)水(硬度2.5mmol/L;Ca2+:Mg2+:HCO=4:1:8)+構成成分(a)(500ppm)のうちの1つを含有し、サイズが2000mL未満、充てん率が80%未満である、開かれた円柱状ステンレス鋼容器(高さ対直径の比2:1〜1:2)に入れた。
リパーゼを加え、表1aおよび表1bに示される量で可能であった。
汚れた見本を、布地/液体比(ration)1:30〜1:60で、振動台デバイス上で375rpmおよび20℃で20分間洗浄液中で振り混ぜた。
すすぎ工程:洗浄後、汚れた見本を、容器内に残し、連続的な水道水(12〜21°dH)および流量2〜6l/分で5分間未満すすいだ。
乾燥工程:すすいだ見本を、連続的気流下で乾燥し、これらが測定されるまで、周囲条件下で、閉じられた暗い部屋で保管した。
乾燥見本のL値を、MACH5 multi area color measurementを用いることにより決定した。未洗浄のおよび洗浄済みのLb値の間のΔEを算出する。
Figure 2021507971
(L=未洗浄の汚れた見本の値
(L=洗浄試験後の見本の値
これらの結果を、次の表Ex1aおよび表Ex1bに概説する。
Figure 2021507971
Figure 2021507971
実施例2A:Launder−Ometer
未洗浄の汚れた見本(2)の規約反射率値(remission value)を、波長460nmでFa.Datacolor製(Elrepho 2000)の分光光度計を用いることにより決定した。
2つの見本を、次の洗浄条件下で、Launder−Ometer(LP2 Typ、SDL Atlas Inc.、USA)を用いて20℃でバラスト布地、鋼球および水と共に洗浄した。
Figure 2021507971
すすぎ工程:洗浄後、汚れた見本を取り出し、10リットルのバケツに入れた。連続的な水道水(12〜21°dH)流(2〜6l/分)で、安定した泡を形成しなくなり、すすぎ水中で目に見えるようになるまで、汚れた見本をすすいだ。
乾燥工程:汚れた見本を取り出し、閉じられた暗い部屋で、周囲条件下で24時間、吊り干しした(line dried)。
乾燥見本の規約反射率値を、波長460nmでFa.Datacolor製(Elrepho 2000)の分光光度計を用いることにより決定した。未洗浄のおよび洗浄済みの規約反射率値の間のΔRを算出した。
ΔR=R[洗浄済みの汚れた見本]−R[未洗浄の汚れた見本]
これらの結果を、表Ex2aおよび表Ex2b中で概説する。
Figure 2021507971
Figure 2021507971
実施例2C:Launder−Ometer
構成成分(a)の様々な形態に基づいた液体洗濯洗剤配合物を、対照(水)配合物に対して試験した。試験された配合物を、記載した手順で、リストに記載した成分(1)〜(9)を用いて製造した。
Figure 2021507971
成分(7)および(9)を、ビーカーに充てんし、50℃に加熱した。250rpmでプロペラミキサーを用いて撹拌しながら、(6)をゆっくり加えた。その後、(2)を加え、1時間撹拌した。加熱を止め、(3)を加え、澄明かつ均質になるまで撹拌した。(5)、(1)、(4)を加え、均質になるまで撹拌した。(8)を加え、澄明かつ均質になるまで撹拌した。pH値を、MEAまたはクエン酸を加えることにより8.5に調整した。
Figure 2021507971
洗浄工程:各汚れた見本(1)、(3)および(5)のうちの1つを、次の洗浄条件下でLaunder−Ometer(LP2 Typ、SDL Atlas Inc.、USA)において25℃でバラスト布地および鋼球および水と共に洗浄した。
Figure 2021507971
すすぎ工程:洗浄後、汚れた見本を取り出し、10リットのルバケツに入れた。連続的な水道水(12〜21°dH)流(2〜6l/分)で、安定した泡を形成しなくなり、すすぎ水中で目に見えるようになるまで、汚れた見本をすすいだ。
乾燥工程:汚れた見本を取り出し、閉じられた暗い部屋で、周囲条件下で24時間、吊り干しした。
乾燥見本のL値を、MACH5 multi area color measurementを用いることにより決定した。未洗浄のおよび洗浄済みのLb値の間のΔEを算出した。
Figure 2021507971
(L=未洗浄の汚れた見本の値
(L=洗浄試験後の見本の値
(ii)〜(iv)のΔEから、対照(i)のΔE値を、差し引いた。
ΔΔE(1);(3);(5)=ΔE(ii〜iv)(1);(3);(5)−ΔE(i)(1);(3);(5)
その後、異なる見本のΔΔE(1);(3);(5)を、合計した。
ΣΔΔE=ΔΔE(1)+ΔΔE(2)+ΔΔE(3)
これらの結果を、表Ex2c〜表Ex2fで概説する。
Figure 2021507971
Figure 2021507971
Figure 2021507971
Figure 2021507971

Claims (14)

  1. 構成成分(a):一般式(I)
    Figure 2021507971
    [式中、
    一般式(I)中の変数は、次の通りであり、
    Rは、非置換の分岐C〜C18アルキルであり、
    は、ケトース残基および/またはアルドース残基であり、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有し;
    xは、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]
    の少なくとも1種の化合物;および
    構成成分(b):少なくとも1種のリパーゼを含む、洗濯用配合物。
  2. 一般式(I)中のRが、分岐C13アルキルであり、
    一般式(I)中のGが、キシロース、アラビノース、グルコース、およびそれらの混合物から選択される、
    請求項1に記載の洗濯用配合物。
  3. 構成成分(b)に含まれる少なくとも1種のリパーゼが、真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)から選択される、請求項1または2に記載の洗濯用配合物。
  4. リパーゼ含有洗濯用配合物中で一般式(IIa)および(IIb)の化合物を少なくとも部分的に置き換えるために、請求項1から3のいずれか一項に記載の、構成成分(a)および(b)を使用する方法であって、一般式(IIa)および(IIb)が、
    Figure 2021507971
    [式中、
    一般式(IIa)および(IIb)の変数は、次の通り定義され、
    は、C〜C23アルキルおよびC〜C23アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
    は、H、C〜C20アルキルおよびC〜C20アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
    およびRは、C〜C16アルキルからそれぞれ独立に選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり;例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシルであり、
    は、HおよびC〜C18アルキルから選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり、
    mは、0〜80の範囲であり;
    nは、0〜10の範囲であり;
    oは、0〜50の範囲であり、
    m、nおよびoの合計は、5〜100の範囲である]
    であり;この置換によって、洗濯温度30℃以下で脱脂性能が高まる、使用方法。
  5. 洗濯温度30℃以下での、繊維製品における、少なくとも1種のリパーゼを含む洗濯用配合物の脱脂性能を改善するために、一般式(I)の少なくとも1種の化合物を使用する方法であって、一般式(I)が、
    Figure 2021507971
    [式中、
    一般式(I)中の変数は、次の通り定義され、
    Rは、非置換の分岐C〜C18アルキルであり、
    は、ケトース残基およびアルドース残基から選択され、ケトースおよび/またはアルドース残基は、5または6個の炭素原子を有し;
    xは、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]
    である、使用方法。
  6. 融解温度が30℃超である脂肪化合物を含む脂肪付着物に対する脱脂性能が高まる、請求項6に記載の使用方法。
  7. 洗濯温度30℃以下でのリパーゼ含有洗濯用配合物の脱脂性能を高めるために、構成成分(a)ならびに一般式(IIa)および(IIb)の少なくとも1種の化合物からなる界面活性剤混合物を使用する方法であって、一般式(IIa)および(IIb)が、
    Figure 2021507971
    [式中、
    一般式(IIa)および(IIb)の変数は、次の通り定義され、
    は、C〜C23アルキルおよびC〜C23アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
    は、H、C〜C20アルキルおよびC〜C20アルケニルから選択され、アルキルおよび/またはアルケニルは、直鎖または分岐であり、
    およびRは、C〜C16アルキルからそれぞれ独立に選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり;例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、イソデシルであり、
    は、HおよびC〜C18アルキルから選択され、アルキルは、直鎖または分岐であり、
    mは、0〜80の範囲であり;
    nは、0〜10の範囲であり;
    oは、0〜50の範囲であり、
    m、nおよびoの合計は、5〜100の範囲である]
    である、使用方法。
  8. 少なくとも1種の真菌トリアシルグリセロールリパーゼを含む洗濯用配合物の脱脂性能が改善される、請求項7に記載の使用方法。
  9. 洗濯温度30℃以下で洗濯用配合物の脱脂性能を改善するために、少なくとも1種の真菌トリアシルグリセロールリパーゼ(ECクラス3.1.1.3)を使用する方法であって、前記洗濯用配合物が、一般式(I)
    Figure 2021507971
    [式中、
    一般式(I)中の変数が、次の通りであり、
    Rが、非置換の分岐C〜C18アルキルであり、
    が、ケトース残基およびアルドース残基から選択され、ケトースおよび/またはアルドース残基が、5または6個の炭素原子を有し;
    xが、1〜10の範囲であり、平均値を意味する]
    の少なくとも1種の化合物を含む、使用方法。
  10. 繊維製品から融解温度が30℃超である脂肪化合物を含む脂肪付着物を除去する方法であって、繊維製品に付着した、融解温度が30℃超である少なくとも1種の脂肪化合物を、請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯用配合物と接触させる工程を含み、接触が30℃以下の温度で起こる、方法。
  11. 30℃以下の温度で固体脂肪化合物を可溶化するおよび/または溶解するおよび/または分散させるために、請求項1から3のいずれか一項に記載の構成成分(a)および構成成分(b)を使用する方法。
  12. 30℃以下の温度で洗濯中、繊維製品への脂肪化合物の再付着を減少させるための方法であって、洗浄液で利用可能な、融解温度が30℃超である少なくとも1種の脂肪化合物を、請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯用配合物と接触させる工程を含む、方法。
  13. 繊維製品を洗浄する方法であって、洗浄温度30℃以下で、繊維製品に付着した脂肪化合物を、請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯用配合物と接触させる工程を含む、方法。
  14. 洗浄が、洗濯機により行われる、請求項13に記載の方法。
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