JP2021502325A - 口腔洗浄用発泡性固形剤及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従って、本発明では、有害な合成化学物質を排除し、有効成分として天産物のみを含む口腔洗浄用発泡性固形剤を開発した。
参考先行技術文献としては、特許文献4、5、6を用いた。
口腔洗浄用発泡性固形剤であって、有効成分として、ブドウ抽出物、緑茶抽出物、コガネバナ抽出物及びキキョウ抽出物からなる混合物を含む口腔洗浄用発泡性固形剤を提供する。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。しかし、下記実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらに制限されるものではない。
下記表1による成分を、リボンミキサー(V−Mixer)を利用して、温度22℃以下、湿度40%以下の条件、30rpm以下の速度で15分間混合した後、温度25℃以下、湿度60%以下の条件、密封状態で8時間熟成させた。前記熟成された原料を温度20℃以下、湿度40%以下の条件、打錠機を利用して圧力2,000kg/cm2、速度30rpmで打錠した後、温度25℃以下、湿度60%以下の条件、密封状態で8時間熟成させた。その後、前記熟成された原料を、コーターを利用して熱交換器の圧力0.2Mpsi、主空気圧縮機の圧力4〜6bar、ガンの噴射圧力5barの条件で、第1次コーティングし、このとき、排気温度は35〜38℃であり、1.5rpmで90分、2.5rpmで60分間行った。その後、第1次コーティングと同様の条件で第2次コーティングし、このとき、排気温度は45〜48℃であり、3.5rpmで60分、4.5rpmで30分間行った。以降、温度25℃以下、湿度60%以下の条件、密封状態で8時間乾燥させた。
前記実施例で主成分を除いて、同様に製造した。
歯科用シリカを主成分として、通常の歯磨剤の成分だけで構成された比較例2(標準歯磨剤)を製造した。
湿潤剤、起泡剤及び香りなどの基本的な成分だけ添加して、標準歯磨き溶液である比較例3(対照歯磨剤)を製造した。
軽−重症度の歯肉炎症状を有する満20才以上、50才以下の成人男女120人を試験対象者として選定した。前記試験対象者は、1週間の試験前段階(run-in period)後、それぞれ30人ずつ試験群、比較群、陰性対照群、陽性対照群の4群に分け、4週間試験を行った。1週、2週、4週間隔で試験例1〜4の検査を行った。
1)乳頭辺縁付着歯肉炎指数(Papillary Marginal Attached Gingival index, PMA index)
歯肉炎指数は、Talbott、Mandel及びChiltonが変形したLoeの歯肉炎評点基準に従って、歯を取り囲んでいる頬舌側歯肉炎をそれぞれ近心、遠心、中央歯肉炎に区分して6部位を測定し、6部位の測定値を算術平均で求めた。個人の歯肉炎指数は、各部位別測定値の合計を検査対象歯数で割った。このとき、検査対象歯は、合計6個である#16、#11、#26、#46、#31、#36番の歯を対象とした。Loeの部位別歯肉炎評点基準は以下の通りであり、結果値を下記表4及び図2に示した。
0:炎症なし
1:軽微の歯肉炎(色調に弱い変化及び弱い浮腫)−歯周ポケット測定時、出血なし
2:中等の歯肉炎(発赤、浮腫)−歯周ポケット測定時、出血
3:高度の歯肉炎(潰瘍)−自然に出血される傾向
1)歯垢管理能力指数(Patient Hygiene Performance Index, PHP index)
歯垢付着程度を歯垢管理能力指数により評価し、検査対象の歯は、#16、#11、#26、#46、#31、#36番の歯である。
1)口臭測定器
口臭測定器BB hecker(Plustech, Daejeon, Korea)を利用して口臭評価を行った。測定値を下記表7及び図5に示した。
視覚的評価スケールを利用して官能検査による口臭評価を行った。これを下記表8及び図6に示した。
安定性評価のために、当該歯磨剤使用後に発生した異常反応を確認して分析した。2週及び4週後に試験者の異常反応有無を確認しており、発見された全ての異常反応に対する追跡観察は、当該異常反応が消失されるか、安定化されるか、またはその状況が説明可能な時点になるまで進めた。試験者によって人体適用試験用製品と異常反応の関連性が‘関連ある可能性がある(Possibly related)’、‘関連ありと考えられる(Probably related)’、‘明らかに関連あり(Definitely related)’、‘不明(Unknown)’と判断された異常反応については、人体適用試験用製品と関連性がある異常反応と評価し、詳細な情報を別提示した。評価の結果、全試験期間中において試験者から異常反応は発見されなかった。
象牙質は、エナメル質下の層を意味し、無機質70%、有機質20%、水分10%で形成されている。象牙質が露出されれば、外部刺激から保護できず歯の敏感性が増加し、これにより、外部からの全ての刺激をそのまま歯髄内の神経に伝達し、同じ刺激に対してもさらに敏感に反応することになる。これは、疼痛を誘発するか、知覚過敏症のように歯のしびれやズキズキする症状を現わす。これにより、脱灰された象牙質の再石灰化は、歯根齲蝕予防と過敏分治療のために大変重要である。
象牙細管は、齲蝕があるか、露出された場合、細菌の浸透経路になり得、象牙細管が露出された状態で、物理的、化学的刺激及び熱刺激などが加えられれば、象牙細管内にある液体が非常に速い速度で内外に移動することになり、象牙細液が移動しながら生じる圧力が歯髄内にある細胞に影響を与えることになる。これにより、細胞が増大するか圧縮されて、細胞に接触している神経がこの変化を感知し、疼痛を感じることになる。これにより、露出された象牙細管を閉鎖し、歯茎疾患及び虫歯から歯を保護して、歯根面齲蝕及び知覚過敏症を緩和させることができる。
口臭の原因は、主に揮発性硫黄化合物であり、主成分は硫化水素(H2S)とメチルメルカプタン(CH3SH)である。これにより、口腔内の硫化水素及びメチルメルカプタンの濃度を測定し、口臭除去効能を評価した。口臭は、起床後、洗浄直後、洗浄30分後、洗浄1時間後と合計4回測定したし、対照群では、前記比較例1を使用し、比較例では市販されている洗浄液(GARGREEN)を使用して比較分析した。
本発明によれば、携帯性に優れ、使用が簡単であり、洗浄力、口臭除去、虫歯予防など歯保護効果に優れた口腔洗浄用発泡性固形剤を製造することができることから産業上利用可能性がある。
Claims (19)
- 口腔洗浄用発泡性固形剤であって、
有効成分として、ブドウ抽出物、緑茶抽出物、コガネバナ抽出物及びキキョウ抽出物からなる混合物含む口腔洗浄用発泡性固形剤。 - 前記ブドウ抽出物は、有効成分としてレスベラトロールを含み、
前記緑茶抽出物は、有効成分としてカテキンを含み、
前記コガネバナ抽出物は、有効成分としてバイカリンを含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。 - 前記キキョウ抽出物は、キキョウであることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 発泡剤として炭酸水素ナトリウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 界面活性剤、pH調節剤、製剤化剤、研磨剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤及び香料をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 前記ブドウ抽出物、前記緑茶抽出物、前記コガネバナ抽出物及び前記キキョウ抽出物が、重量対比1:7:2:4からなることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 前記製剤化剤が、結晶セルロース、
前記研磨剤が、炭酸カルシウム、
前記崩壊剤が、ラクトース及びデンプン、
前記滑沢剤が、ステアリン酸マグネシウム、
を含むことを特徴とする請求項5に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。 - 前記pH調節剤が、DL−リンゴ酸であることを特徴とする請求項5に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 前記界面活性剤が、L−リシン及びオリーブ油であることを特徴とする請求項5に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 口腔投入後、30秒以内に発泡されることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 象牙質再石灰化及び象牙細管閉鎖能を有することを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- 前記発泡剤は、全組成物100重量部に対して、20重量部を含むことを特徴とする請求項4に記載の口腔洗浄用発泡性固形剤。
- ブドウ抽出物、緑茶抽出物、コガネバナ抽出物及びキキョウ抽出物からなる混合物と、界面活性剤、pH調節剤、製剤化剤、研磨剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤及び香料を混合する第1工程;
前記混合物を熟成させる第2工程;
前記熟成された混合物を打錠する第3工程;
前記打錠された混合物を熟成させる第4工程;
前記熟成された混合物をコーティングする第5工程;
前記コーティングされた混合物を乾燥させる第6工程;
を含むことを特徴とする口腔洗浄用発泡性固形剤の製造方法。 - 前記第1工程では、温度22℃以下、湿度40%以下の条件、30rpm以下の速度で15分間混合することを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 前記第2工程では、温度25℃以下、湿度60%以下の条件で、密封状態で8時間熟成させることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 前記第3工程では、温度20℃以下、湿度40%以下の条件、圧力2,000kg/cm2、速度30rpmで打錠することを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 前記第4工程では、温度25℃以下、湿度60%以下の条件、密封状態で8時間熟成させることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 前記第5工程では、熱交換器の圧力0.2Mpsi、空気圧縮機の圧力4〜6bar、ガンの噴射圧力5barの条件、1.5rpmで90分、2.5rpmで60分間第1次コーティングした後、3.5rpmで60分、4.5rpmで30分間第2次コーティングさせることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
- 前記第6工程では、温度25℃以下、湿度60%以下の条件、密封状態で8時間乾燥させることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
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