JP2021502104A5

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Publication number: JP2021502104A5
Application number: JP2020526175A
Authority: JP
Filing date: 2018-11-13
Publication date: 2021-12-23
Anticipated expiration: 2038-11-13

Claims

ヒトＣＤ１３７に結合するが、単一特異性エンティティとしてＣＤ１３７に結合した場合、ＣＤ１３７シグナル伝達を誘発しない、単離されたシングル可変重鎖ドメイン抗体。
前記シングル可変重鎖ドメイン抗体が、ＣＤ１３７に対するＣＤ１３７Ｌの結合を阻害する、請求項１に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
前記シングル可変重鎖ドメイン抗体が、配列番号８７３を含んでなるＣＤＲ１、配列番号８７４を含んでなるＣＤＲ２および配列番号８７５を含んでなるＣＤＲ３を含んでなる、請求項１または２に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
表１から選択される配列番号を含んでなるＣＤＲ１、表１から選択される配列番号を含んでなるＣＤＲ２および表１から選択される配列番号を含んでなるＣＤＲ３を含んでなる、請求項１または２に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
ヒトフレームワーク領域を含んでなる、請求項３または４に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
配列番号４またはそれと少なくとも７０％、８０％もしくは９０％の相同性を有する配列を含んでなる、請求項１〜５のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
表２から選択される配列番号を含んでなるＣＤＲ１、表２から選択される配列番号を含んでなるＣＤＲ２および表２から選択される配列番号を含んでなるＣＤＲ３を含んでなる、請求項１または２に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
ヒトフレームワーク領域を含んでなる、請求項７に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
配列番号４２８、８５２、８５６、８６０、８６４、８６８、８７２、８７６もしくは８８０またはそれと少なくとも７０％の相同性を有する配列を含んでなる、請求項６または７に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
約０．４ｎＭまたは約３ｎＭのＫＤの親和性でＣＤ１３７に結合することができる、請求項１〜９のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
ヒトＶ、ＤおよびＪ領域を含んでなるトランスジーンを発現するトランスジェニック齧歯類から得られたまたは得ることができる、請求項１〜１０のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
前記齧歯類が、機能的な内因性の軽鎖および重鎖を産生しない、請求項１１に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体。
ａ）請求項１〜１２のいずれか一項に記載のＣＤ１３７に結合するシングル可変重鎖ドメイン抗体、および
ｂ）腫瘍特異抗原に結合する部分
を含んでなる、結合性分子。
腫瘍特異抗原に結合する部分が、Ｆ（ａｂ’）２、Ｆａｂ、Ｆｖ、ｓｃＦｖ、重鎖、軽鎖、シングル可変ドメイン抗体またはシングル可変重鎖ドメイン抗体から選択される、請求項１３に記載の結合性分子。
ＣＤ１３７に結合するシングル可変重鎖ドメイン抗体が、ペプチドリンカーにより、腫瘍特異抗原に結合するシングル可変重鎖ドメイン抗体と連結されている、請求項１３または１４に記載の結合性分子。
前記リンカーが（Ｇ４Ｓ）ｎリンカー（式中、ｎは１〜１０である）から選択される、請求項１５に記載の結合性分子。
腫瘍特異抗原が、ＰＳＭＡ、Ｈｅｒ２、ＣＤ１２３、ＣＤ１９、ＣＤ２０、ＣＤ２２、ＣＤ２３、ＣＤ７４、ＢＣＭＡ、ＣＤ３０、ＣＤ３３、ＣＤ５２、ＥＧＲＦ、ＣＥＣＡＭ６、ＣＡＸＩＩ、ＣＤ２４、ＣＥＡ、メソセリン、ｃＭｅｔ、ＴＡＧ７２、ＭＵＣ１、ＭＵＣ１６、ＳＴＥＡＰ、ＥｐｈｖＩＩＩ、ＦＡＰ、ＧＤ２、ＩＬ−１３Ｒａ２、Ｌ１−ＣＡＭ、ＰＳＣＡ、ＧＰＣ３、Ｈｅｒ３、ｇｐＡ３３、５Ｔ４およびＲＯＲ１から選択される、請求項１３〜１６のいずれか一項に記載の結合性分子。
前記可変重鎖シングルドメイン抗体または結合性分子が、毒素、酵素、放射性同位体、半減期延長部分、標識、治療分子または他の化学部分から選択される１つまたは複数の部分とコンジュゲートされている、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の単離されたシングル可変重鎖ドメイン抗体または請求項１３〜１７のいずれか一項に記載の結合性分子。
前記半減期延長部分が、アルブミン結合性部分、トランスフェリン結合性部分、ポリエチレングリコール分子、組換えポリエチレングリコール分子、ヒト血清アルブミン、ヒト血清アルブミンの断片、および、アルブミン結合性ペプチドまたはヒト血清アルブミンに結合するシングルドメイン抗体からなる群から選択される、請求項１８に記載の単離されたシングル可変重鎖ドメイン抗体または結合性分子。
請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子と、薬学的担体とを含んでなる、医薬組成物。
疾患の処置に使用するための、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体、または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子、または請求項２０に記載の医薬組成物。
前記疾患が、がん、免疫障害、神経疾患、炎症障害、アレルギー、移植拒絶反応、ウイルス感染症、免疫不全または他の免疫系関連障害から選択される、請求項２１に記載の使用のための、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体、または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子、または請求項２０に記載の医薬組成物。
がん、免疫障害、神経疾患、炎症障害、アレルギー、移植拒絶反応、ウイルス感染症、免疫不全または他の免疫系関連障害を処置する方法であって、
治療有効量の、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体、または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子、または請求項２０に記載の医薬組成物を投与する工程を含んでなる、方法。
前記がんが、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭頸部がん、皮膚または眼内悪性黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門領域のがん、胃がん、精巣がん、乳がん、脳がん、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰癌、食道がん、小腸がん、内分泌系のがん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、腎臓がん、軟部組織肉腫、尿道がん、膀胱がん、腎臓がん、肺がん、非小細胞肺がん、胸腺腫、尿路上皮癌、白血病、前立腺がん、中皮腫、副腎皮質癌、リンパ腫、例えばホジキン病、非ホジキンリンパ腫、胃がん、および多発性骨髄腫から選択される、請求項２１もしくは２２に記載の使用のための、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体、または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子、または請求項２０に記載の医薬組成物、または請求項２３に記載の方法。
任意選択で試薬および／または使用説明書とともに、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体、または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子、または請求項２０に記載の医薬組成物を含んでなる、キット。
請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体をコードする核酸配列を含んでなる、核酸分子。
配列番号６２９もしくは７３５またはそれと７０％の相同性を有する核酸分子を含んでなる、請求項２６に記載の核酸分子。
請求項２６または２７のいずれか一項に記載の核酸分子を含んでなる、ベクター。
請求項２６もしくは２７のいずれか一項に記載の核酸分子または請求項２８に記載のベクターを含んでなる、宿主細胞。
前記宿主細胞が、細菌、酵母、ウイルスまたは哺乳動物細胞である、請求項２９に記載の宿主細胞。
請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングルドメイン抗体を産生する方法であって、
宿主細胞において前記結合性分子をコードする核酸を発現させる工程、および
宿主細胞から結合性分子を単離する工程を含んでなる、方法。
ヒトＣＤ１３７に結合するシングルＶ_Ｈドメイン抗体を産生する方法であって、
ヒト重鎖Ｖ遺伝子を含んでなる核酸構築物を発現し、機能的な内因性の軽鎖または重鎖を作製することができないトランスジェニック動物を、ＣＤ１３７抗原によって免疫する工程、
前記動物からライブラリを生成する工程、
前記ライブラリからシングルＶ_Ｈドメイン抗体を単離する工程、
ヒトＣＤ１３７に結合するシングルＶ_Ｈドメイン抗体を同定する工程、および
前記抗体を単離する工程を含んでなる、方法。
請求項３２に記載の方法により得られたまたは得ることができる、シングルＶ_Ｈドメイン。
請求項３３に記載のＶ_Ｈドメインを含んでなる重鎖のみの抗体を産生する、トランスジェニック齧歯類。
ＣＤ１３７による免疫の後にトランスジェニックマウスから得られたまたは得ることができるヒトＣＤ１３７に結合する、Ｖ_Ｈドメイン、例えば請求項１〜１２のいずれか一項に記載のＶ_Ｈドメインを含んでなる重鎖のみの抗体であって、前記マウスは、ヒトＶ、ＤおよびＪ座を発現するが、機能的な内因性のラムダおよびカッパ軽鎖ならびに重鎖を産生しない、抗体。
ＣＤ８＋Ｔ細胞増殖を促進し、細胞傷害性Ｔリンパ球（ＣＴＬ）の活性化および／またはサイトカイン放出を誘導する方法であって、対象に、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体、または請求項１３〜１９のいずれか一項に記載の結合性分子、または請求項２０に記載の医薬組成物を投与する工程を含んでなる、方法。
腫瘍特異抗原に結合するシングル可変重鎖ドメイン抗体を含んでなる結合性分子における、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のシングル可変重鎖ドメイン抗体の使用。