JP2021501254A - ロイコ化合物、着色剤化合物、およびそれらを含有する組成物 - Google Patents

ロイコ化合物、着色剤化合物、およびそれらを含有する組成物 Download PDF

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    • C11D3/40Dyes ; Pigments
    • C11D3/42Brightening agents ; Blueing agents

Abstract

式(I)の化合物【化1】[式中、1つのRpは、−NH2であり、残り2つのRpは、−OR4および−NR1R4からなる群から独立して選択される]。式(X)の化合物【化2】[式中、1つのRpは、−NH2であり、残り2つのRpは、−OR4および−NR1R4からなる群から独立して選択される]。

Description

本出願は、ロイコ化合物およびそれらの対応する着色した対応物、そのような化合物を含有する洗濯ケア組成物、ならびにテキスタイル物品の洗濯におけるそのような化合物の使用について記載する。これらのタイプの組成物は、安定した、実質的に無色の状態で提供され得、次いで、ある特定の物理的または化学的変化への曝露、たとえば酸素への曝露、イオン添加、光への曝露などの時に、強い着色状態に転換され得る。化合物を含有する洗濯ケア組成物は、洗濯ケア組成物で洗浄もしくは別様に処理したテキスタイル物品の明らかなもしくは視覚的に認識される白さを増強するように、またはそれらに所望の色相を付与するように、設計される。
背景
テキスタイル基材が経年するにつれて、それらの色は、基材を含む繊維の、光、空気、汚れへの曝露、および自然劣化により、褪せるまたは黄ばむ傾向がある。そのため、これらのテキスタイル基材を視覚的に増強し、色褪せおよび黄ばみに対抗するために、消費者製品における機能性染料の使用が先行技術において周知となった。たとえば、テキスタイル用途において、光学的増白剤または青味剤の何れかの白色化剤を使用することが周知である。しかしながら、伝統的な白色化剤は、他の調合成分(たとえば、香料など)との有害な相互作用に起因して、保存の際に有効性を失う傾向がある。さらに、そのような白色化剤は、テキスタイル基材上への堆積不良に悩まされる場合がある。そのため、調合者は、保存の際の任意の有効性の喪失に対抗するために使用される白色化剤のレベルを増大し、かつ/またはテキスタイル基材上に堆積させるのに利用可能な白色化剤の量を増大する傾向がある。
ロイコ染料も、具体的な化学的または物理的な誘因への曝露時に、無色またはわずかに着色した状態から着色状態への変化を呈することが、先行技術において公知である。出現する彩色の変化は、典型的には、ヒトの目に視覚的に知覚可能である。既存の化合物はすべて、可視光領域(400〜750nm)において若干の吸光度を有し、故に、多かれ少なかれ、若干の色を有する。本発明において、染料は、その適用濃度および条件では顕著な色を生じさせず、その誘発された形態では顕著な色を生じさせるならば、「ロイコ染料」とみなされる。誘発時の色変化は、400〜750nmの範囲内、好ましくは500〜650nmの範囲内、最も好ましくは530〜620nmの範囲内で、ロイコ染料分子のモル減衰係数(いくつかの文献において、モル吸光係数、モル吸収係数および/またはモル吸収率としても公知である)の変化から生じる。誘発前後におけるロイコ染料のモル減衰係数の増大は、50%より大きい、より好ましくは200%より大きい、最も好ましくは500%より大きいものとなるべきである。
ロイコ化合物を含む洗剤調合物は、洗浄時に、織物に測定可能な白さという利益をもたらす機会を提供する。これらの白さという利益は、いくつかの要因、たとえば洗浄後にロイコ化合物によって織物に付与された特定の色相によって決まり得る。望ましいロイコ化合物は、210〜345の相対色相角を白色綿織物に付与するものを含む。その範囲内で、270以上の相対色相角が、ある特定の事例において、望ましいものとなり得る。しかしながら、望ましい特性を呈し、この所望の範囲の色相を織物に付与することができるロイコ着色剤は、入手するのが困難であることが判明している。故に、この所望の色相を洗濯された織物に付与することができるロイコ化合物およびそれらの対応する着色形態の必要性が依然として残っている。本発明の化合物は、ロイコ形態であるか着色形態であるかにかかわらず、この必要性を満たし、白さという利益のために洗剤において有益に使用され得る新規材料であると考えられている。
発明の概要
第1の態様において、本発明は、式(I)の化合物
[式中、環A、BおよびCのそれぞれの上の個々のRおよびR基は、水素、重水素およびRからなる群から独立して選択され;
ここで、それぞれのRは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリル、−(CH−O−R、−(CH−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(O)NR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)SR、−NRC(O)NR、−P(O)、−P(O)(OR、−P(O)(OR)Oおよび−P(O)(Oからなる群から独立して選択され、ここで、添え字nは、0〜4、好ましくは0〜1の整数、最も好ましくは0であり;同じヘテロ原子に結合しているR、RおよびRの任意の2つは、組み合わさって、−O−、−NR15−および−S−からなる群から選択される1個以上の追加のヘテロ原子を含んでいてもよい5員以上の環を形成することができ;
Gは、水素、重水素、C〜C16アルコキシド、フェノキシド、ビスフェノキシド、ニトライト、アルキルアミン、イミダゾール、アリールアミン、ポリアルキレンオキシド、ハライド、アルキルスルフィド、アリールスルフィドおよびホスフィンオキシドからなる群から独立して選択され;
、R、RおよびR15は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリルおよびRからなる群から独立して選択され;ここで、Rは、28〜500の範囲の前記モノマーの分子量を持つ1種以上の有機モノマーで構成される有機基であり;
1つのRは、−NHであり、残り2つのRは、−ORおよび−NRからなる群から独立して選択され;
化合物中に存在する任意の電荷は、好適な独立して選択される内部または外部対イオンと均衡がとれている]
を提供する。
第2の態様において、本発明は、式(X)の化合物
[式中、環A、BおよびCのそれぞれの上の個々のRおよびR基は、水素、重水素およびRからなる群から独立して選択され;
ここで、それぞれのRは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリル、−(CH−O−R、−(CH−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(O)NR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)SR、−NRC(O)NR、−P(O)、−P(O)(OR、−P(O)(OR)Oおよび−P(O)(Oからなる群から独立して選択され、ここで、添え字nは、0〜4、好ましくは0〜1の整数、最も好ましくは0であり;同じヘテロ原子に結合しているR、RおよびRの任意の2つは、組み合わさって、−O−、−NR15−および−S−からなる群から選択される1個以上の追加のヘテロ原子を任意に含んでいてもよい5員以上の環を形成することができ;
、R、RおよびR15は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリルおよびRからなる群から独立して選択され;ここで、Rは、28〜500の範囲の前記モノマーの分子量を持つ1種以上の有機モノマーで構成される有機基であり;
1つのRは、−NHであり、残り2つのRは、−ORおよび−NRからなる群から独立して選択され;
化合物中に存在する電荷は、好適な独立して選択される内部または外部対イオンと均衡がとれている]
を提供する。
詳細な説明
定義
ここで使用される場合、用語「アルコキシ」は、繰り返し単位を有するポリオールのC〜Cアルコキシおよびアルコキシ誘導体、たとえばブチレンオキシド、グリシドールオキシド、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを含むように意図されている。
ここで使用される場合、交換可能な用語「アルキレンオキシ」および「オキシアルキレン」ならびに交換可能な用語「ポリアルキレンオキシ」および「ポリオキシアルキレン」は、概して、下記の繰り返し単位:−CO−、−CO−、−CO−、およびそれらの任意の組合せの1つ以上をそれぞれ含有する分子構造を指す。これらの基に対応する非限定的な構造は、たとえば、−CHCHO−、−CHCHCHO−、−CHCHCHCHO−、−CHCH(CH)O−および−CHCH(CHCH)O−を含む。さらに、ポリオキシアルキレン構成要素は、C2〜20アルキレンオキシ基、グリシジル基、またはそれらの混合物から選択される1つ以上のモノマーからなる群から選択されていてもよい。
用語「エチレンオキシド」、「プロピレンオキシド」および「ブチレンオキシド」は、「EO」、「PO」および「BO」というそれらの典型的な呼称によってそれぞれここで示されていてもよい。
ここで使用される場合、用語「アルキル」および「アルキルでキャップされた」は、置換されているまたは無置換の炭化水素から水素原子を除去することによって形成された任意の一価の基を意味するように意図されている。非限定的な例は、C〜C18アルキル基および一側面においてC〜Cアルキル基を含む、分枝または無分枝、置換されているまたは無置換のヒドロカルビル部分を含む。
ここで使用される場合、別段の定めがない限り、用語「アリール」は、C〜C12アリール基を含むように意図されている。用語「アリール」は、炭素環式とヘテロ環式の両方のアリール基を指す。
ここで使用される場合、用語「アルカリル」は、任意のアルキル置換アリール置換基およびアリール置換アルキル置換基を指す。より具体的に、該用語は、追加の置換基を含んでいても含んでいなくてもよい、C7〜16アルキル置換アリール置換基およびC7〜16アリール置換アルキル置換基を指すように意図されている。
ここで使用される場合、用語「洗剤組成物」は、洗濯ケア組成物のサブセットであり、織物を洗濯するための製品を含むがこれに限定されないクリーニング組成物を含む。そのような組成物は、洗浄工程の前に使用するための前処理組成物であってもよいし、リンス添加組成物、ならびにクリーニング補助剤、たとえば漂白添加剤および「ステインスティック」または前処理型であってもよい。
ここで使用される場合、用語「洗濯ケア組成物」は、別段の指示がない限り、織物を洗濯するための製品、織物柔軟組成物、織物増強組成物、織物清浄組成物ならびに織物のケアおよび維持のための他の製品を含むがこれらに限定されない、顆粒、粉末、液体、ゲル、ペースト、一回量包装、バー形態および/またはフレーク型の洗浄剤および/または織物処理組成物、ならびにそれらの組合せを含む。そのような組成物は、洗浄工程の前に使用するための前処理組成物であってもよいし、リンス添加組成物、ならびにクリーニング補助剤、たとえば漂白添加剤および/もしくは「ステインスティック」または前処理組成物もしくは基材を含んだ製品、たとえばドライヤー添加シートであってもよい。
ここで使用される場合、用語「ロイコ」(たとえば、化合物、部分、ラジカル、染料、モノマー、フラグメントまたはポリマーに関して使用される場合)は、具体的な化学的または物理的な誘因への曝露時に、第1の色状態(たとえば、無着色または実質的に無色)から第2のより高度に着色した状態へのシフトをもたらす1つ以上の化学的および/または物理的変化を受ける、実体(たとえば、有機化合物またはその一部)を指す。好適な化学的または物理的な誘因は、酸化、pH変化、温度変化、および電磁放射線(たとえば、光)曝露における変化を含むがこれらに限定されない。ロイコ実体において出現する好適な化学的または物理的変化は、酸化および非酸化的変化、たとえば分子内環化を含むがこれらに限定されない。故に、一側面において、好適なロイコ実体は、発色団の可逆的に還元された形態であり得る。一側面において、ロイコ部分は、好ましくは、上述した化学的および/または物理的な誘因の1つ以上への曝露時に、第1および第2のπ系を組み込む、第3の合わさったコンジュゲートπ系に変換されることができる、前記第1および第2のπ系を少なくとも含む。
ここで使用される場合、用語「ロイコ組成物」または「ロイコ着色剤組成物」は、ここでさらに詳細に記載されている通りの、独立して選択される構造を有する少なくとも2種のロイコ化合物を含む、組成物を指す。
ここで使用される場合、ロイコ着色剤の「平均分子量」は、その分子量分布によって決定される通り、重量平均分子量として報告され、それらの製造プロセスの結果として、ここで開示されているロイコ着色剤は、それらのポリマー部分に繰り返し単位の分布を含有していてもよい。
ここで使用される場合、用語「最大吸光係数」および「最大モル吸光係数」は、400ナノメートル〜750ナノメートルの範囲内の、最大吸収(ここで、最大波長とも称される)の波長におけるモル吸光係数を記載するように意図されている。
ここで使用される場合、用語「第1の色」は、誘発前の洗濯ケア組成物の色を指すために使用され、無色および実質的に無色を含む任意の色を含むように意図されている。
ここで使用される場合、用語「第2の色」は、誘発後の洗濯ケア組成物の色を指すために使用され、視覚的検査、または分析技術、たとえば分光光度分析の使用を介しての何れかで、洗濯ケア組成物の第1の色から識別可能な任意の色を含むように意図されている。
ここで使用される場合、用語「変換剤」は、その公知の形態(一重項および三重項状態)の何れかにおける分子酸素以外の、当技術分野において公知である任意の酸化剤を指す。
ここで使用される場合、用語「誘発剤」は、ロイコ組成物を、無色または実質的に無色の状態から着色状態に変換するために好適な反応物質を指す。
ここで使用される場合、用語「白色化剤」は、白色綿において、布に、210〜345の相対色相角、またはさらには240〜320の相対色相角、またはさらには250〜300(たとえば、250〜290)の相対色相角を持つ色相を提供する場合の、染料または誘発されると染料を形成し得るロイコ着色剤を指す。
ここで使用される場合、「セルロース系基材」は、重量で少なくとも過半数のセルロースを含む任意の基材を含むように意図されている。セルロースは、木材、綿、リネン、ジュートおよびヘンプにおいて見出すことができる。セルロース系基材は、粉末、繊維、パルプ、ならびに粉末、繊維およびパルプから形成された物品の形態であってもよい。セルロース系繊維は、限定されないが、綿、レーヨン(再生セルロース)、アセテート(セルロースアセテート)、トリアセテート(セルローストリアセテート)、およびそれらの混合物を含む。セルロース系繊維から形成された物品は、テキスタイル物品、たとえば織物を含む。パルプから形成された物品は、紙を含む。
ここで使用される場合、冠詞、たとえば「a」および「an」は、請求項において使用される場合、特許請求されているまたは記載されているものの1つ以上を意味すると理解される。
ここで使用される場合、用語「を含む(include/s)」および「を含む(including)」は、非限定的であることを意味する。
ここで使用される場合、用語「固体」は、顆粒、粉末、バーおよび錠剤製品形態を含む。
ここで使用される場合、用語「流体」は、液体、ゲル、ペーストおよびガス製品形態を含む。
本出願の試験方法の項において開示されている試験方法は、出願人らの発明のパラメーターのそれぞれの値を決定するために使用されるべきである。
別段の注記がない限り、すべての成分または組成物レベルは、その成分または組成物の活性部を参照しており、そのような成分または組成物の市販の供給源において存在し得る、不純物、たとえば残留溶媒または副産物を除外する。
すべてのパーセンテージおよび比は、別段の指示がない限り、重量で算出される。すべてのパーセンテージおよび比は、別段の指示がない限り、全組成に基づいて算出される。
一側面において、200〜1,000nm(より好ましくは400〜750nm)の範囲内の波長における最大吸光度での前記第2の着色状態のモル吸光係数は、第2の着色状態の最大吸光度の波長における前記第1の色状態の、好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは10倍、さらに一層好ましくは25倍、最も好ましくは少なくとも50倍の、モル吸光係数である。好ましくは、200〜1,000nm(より好ましくは400〜750nm)の範囲内の波長における最大吸光度での前記第2の着色状態のモル吸光係数は、対応する波長範囲内の前記第1の色状態の、少なくとも5倍、好ましくは10倍、さらに一層好ましくは25倍、最も好ましくは少なくとも50倍の、最大モル吸光係数である。
当業者は、これらの比がはるかに高くてもよいことに気付くであろう。たとえば、第1の色状態は、400〜750nmの範囲内の波長で、わずか10M−1cm−1の最大モル吸光係数を有していてもよく、第2の着色状態は、400〜750nmの範囲内の波長で、80,000M−1cm−1以上もの最大モル吸光係数を有していてもよく、この場合には、吸光係数の比は、8,000:1以上となるであろう。
一側面において、400〜750nmの範囲内の波長における前記第1の色状態の最大モル吸光係数は、1000M−1cm−1未満であり、400〜750nmの範囲内の波長における前記第2の着色状態の最大モル吸光係数は、5,000M−1cm−1超、好ましくは10,000、25,000、50,000またはさらには100,000M−1cm−1超である。当業者は、1つを超えるロイコ部分を含むポリマーが、第1の色状態において有意に高い最大モル吸光係数を有していてもよい(たとえば、ロイコ部分の多様性の相加効果または第2の着色状態に変換された1つ以上のロイコ部分の存在により)ことを認識し、理解するであろう。
別の側面において、発色団部分のラムダ最大吸収は、フルオロフォア部分の放射ラムダ最大によって、1nm、より好ましくは25nm、最も好ましくは50nmだけ、分離される。加えて、洗濯ケア用途では、放射ラムダ最大は、発色団の吸収ラムダ最大未満である。
本発明は、テキスタイル基材を白くする青色の色相を提供するための、洗濯ケア組成物、たとえば液体洗濯洗剤において使用するために有用となり得る化合物のクラスに関する。ロイコ着色剤は、本質的に無色または軽く着色されているだけであるが、活性化時に強い色を展開することができる化合物である。洗濯ケア組成物においてロイコ化合物を使用することの1つの利点は、そのような化合物が、活性化されるまで無色であり、洗濯ケア組成物にその独自の色を呈させることである。ロイコ着色剤は、概して、洗濯ケア組成物の原色を改変しない。故に、そのような組成物の製造業者は、添加される原料、たとえば青味剤が、組成物の最終的な色値に影響を及ぼすことを考慮せずに、消費者にとって最も魅力的である色を調合することができる。
本発明の洗濯ケア組成物において使用されるロイコ着色剤の量は、本発明の目的を達成するために好適ないかなるレベルであってもよい。一側面において、洗濯ケア組成物は、約0.0001重量%〜約1.0重量%、好ましくは0.0005重量%〜約0.5重量%、さらに一層好ましくは約0.0008重量%〜約0.2重量%、最も好ましくは0.004重量%〜約0.1重量%の量の、ロイコ着色剤を含む。
別の側面において、洗濯ケア組成物は、0.0025〜5.0ミリ当量/kg、好ましくは0.005〜2.5ミリ当量/kg、さらに一層好ましくは0.01〜1.0ミリ当量/kg、最も好ましくは0.05〜0.50ミリ当量/kgの量のロイコ着色剤を含み、ここで、ミリ当量/kgの単位は、洗濯組成物1kg当たりのロイコ部分のミリ当量を指す。1つを超えるロイコ部分を含むロイコ着色剤について、ミリ当量数は、下記の方程式によるロイコ着色剤のミリモル数に関係している:(ロイコ着色剤のミリモル)×(ロイコ部分のミリ当量/ロイコ着色剤のミリモルの数)=ロイコ部分のミリ当量。ロイコ着色剤1つ当たり単一のロイコ部分しかない事例において、ミリ当量数/kgは、洗濯ケア組成物のロイコ着色剤のミリモル数/kgと等しくなる。
上述の通り、第1の態様において、本発明は、式(I)の化合物
を提供する。
さらに、第2の態様において、本発明は、式(X)の化合物
を提供する。
式(X)の化合物は、式(I)のロイコ化合物の第2の着色状態に対応する。
式(I)および(X)において、環A、BおよびCのそれぞれの上の個々のRおよびR基は、水素、重水素およびRからなる群から独立して選択される。それぞれのRは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリル、−(CH−O−R、−(CH−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(O)NR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)SR、−NRC(O)NR、−P(O)、−P(O)(OR、−P(O)(OR)Oおよび−P(O)(Oからなる群から独立して選択される。添え字nは、0〜4、好ましくは0〜1の整数、最も好ましくは0である。さらに、同じヘテロ原子に結合しているR、RおよびRの任意の2つは、組み合わさって、−O−、−NR15−および−S−からなる群から選択される1個以上の追加のヘテロ原子を任意に含んでいてもよい5員以上の環を形成することができる。好ましい側面において、環A、BおよびCのうちの少なくとも1つ上の4つすべてのRおよびRは、水素である。別の好ましい側面において、3つすべての環A、BおよびC上のすべてのRおよびRは、水素である。
式(I)において、基Gは、水素、重水素、C〜C16アルコキシド、フェノキシド、ビスフェノキシド、ニトライト、アルキルアミン、イミダゾール、アリールアミン、ポリアルキレンオキシド、ハライド、アルキルスルフィド、アリールスルフィドおよびホスフィンオキシドからなる群から独立して選択される。一側面において、Gは、好ましくは、水素および重水素からなる群から選択される。さらに好ましい側面において、Gは、水素である。
式(I)および(X)において、基R、R、RおよびR15は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリルおよびRからなる群から独立して選択される。
式(I)および(X)において、環A、BおよびCのうちの1つと結合しているRの1つは、−NHであり、残り2つのRは、−ORおよび−NRからなる群から独立して選択され、RおよびRは、ここで記載されている基から選択される。好ましい側面において、残り2つのRは、独立して選択される−NRである。
式(I)および(X)において、基Rは、28〜500、好ましくは43〜350、さらに一層好ましくは43〜250の範囲の前記モノマーの分子量を持つ1種以上の有機モノマーで構成される有機基である。一側面において、Rは、−R−O−R−Rおよび−R−Rからなる群から選択される。基Rは、アルカンジイルおよびアレンジイルからなる群から選択され;基Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリルおよび置換アルカリルからなる群から選択される。基Rは、
(i)式(C)の構造
[式中、R101およびR102は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、アルコキシアルキルおよびアリールオキシアルキルからなる群から独立して選択される]
に適合する繰り返し単位から独立して選択される2つ以上の二価の繰り返し単位を含む、二価の置換基;
(ii)式(CX)の構造
[式中、R111およびR112は、水素、ヒドロキシおよびC〜C10アルキルからなる群から独立して選択され、aaは、1〜12の整数であり、bbは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;
(iii)式(CXX)の構造
[式中、R121およびR122は、水素、ヒドロキシおよびC〜C10アルキルからなる群から独立して選択され、ccは、1〜12の整数であり、ddは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;
(iv)式(CXXX)の構造
[式中、R131、R132およびR133は、アルキルおよびヒドロキシアルキルから独立して選択され、eeは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;
(v)式(CXL)の構造
[式中、それぞれのR141は、水素およびアルキルアミン基からなる群から独立して選択され、ffは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;
(vi)式(CL)の構造
[式中、ggは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;
(vii)式(CLX)の構造
[式中、それぞれのR161は、水素およびメチルからなる群から独立して選択され、hhは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;
(viii)式(CLXX)の構造
[式中、それぞれのR171、R172およびR173は、水素および−CHCOHからなる群から独立して選択され、jjは、1以上(たとえば、1〜100)の整数である]
に適合する二価の置換基;および
(ix)式(C)、(CX)、(CXX)、(CXXX)、(CXL)、(CL)、(CLX)または(CLXX)の構造に適合する置換基からなる群から選択される2つ以上の置換基を含む、二価の置換基
からなる群から選択される、二価の置換基である。
好ましい側面において、それぞれのRは、式(CO)(CO)(CO)20の独立して選択される基である。基R20は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリルおよび置換アルカリルからなる群から選択される。可変基x、yおよびzは、0および正の自然数から独立して選択される整数であり;x、yおよびzの和は、1以上である。一側面において、可変基x、yおよびzは、0〜100、より好ましくは0〜50、さらに一層好ましくは0〜20、最も好ましくは0〜10から独立して選択される。特に好ましい側面において、可変基xは、1〜5であり、可変基yは、0〜5であり、可変基zは、0である。さらに一層好ましい側面において、可変基yは、1〜5である。別の好ましい側面において、可変基xは、1〜2であり、可変基yは、0〜3であり、可変基zは、0である。さらに一層好ましい側面において、可変基yは、1〜3である。上述した側面のそれぞれにおいて、基R20は、好ましくは、水素である。
式(I)および(X)の化合物について、化合物中に存在する任意の電荷は、好適な独立して選択される内部または外部対イオンと均衡がとれている。好適な独立して選択される外部対イオンは、カチオン性であってもアニオン性であってもよい。好適なカチオンの例は、好ましくは第I族および第II族から選択される1種以上の金属を含むがこれらに限定されず、これらのうち最も好ましいのは、Na、K、MgおよびCa、または有機カチオン、たとえばイミニウム、アンモニウムおよびホスホニウムである。好適なアニオンの例は、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、ペルクロレート、硫酸水素、スルフェート、アミノスルフェート、ニトレート、リン酸二水素、リン酸水素、ホスフェート、ビカーボネート、カーボネート、メソスルフェート、エソスルフェート、シアネート、チオシアネート、テトラクロロジンケート、ボレート、テトラフルオロボレート、アセテート、クロロアセテート、シアノアセテート、ヒドロキシアセテート、アミノアセテート、メチルアミノアセテート、ジ−およびトリ−クロロアセテート、2−クロロ−プロピオネート、2−ヒドロキシプロピオネート、グリコレート、チオグリコレート、チオアセテート、フェノキシアセテート、トリメチルアセテート、バレレート、パルミテート、アクリレート、オキサレート、マロネート、クロトネート、スクシネート、シトレート、メチレン−ビス−チオグリコレート、エチレン−ビス−イミノアセテート、ニトリロトリアセテート、フマレート、マレエート、ベンゾエート、メチルベンゾエート、クロロベンゾエート、ジクロロベンゾエート、ヒドロキシベンゾエート、アミノベンゾエート、フタレート、テレフタレート、インドリルアセテート、クロロベンゼンスルホネート、ベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ビフェニル−スルホネートおよびクロロトルエンスルホネートを含むがこれらに限定されない。当業者は、上記に記載したものの代わりに使用することができる異なる対イオンを熟知している。
式(X)において描写されている通り、ある特定の共鳴構造において、中心炭素原子に割り当てられ得る正電荷を保有する。上述の通り、正電荷は、任意の好適に選択される内部または外部対イオンによって均衡をとることができる。一側面において、式(X)の化合物の中心炭素原子に割り当てられた正電荷は、ハライドおよびスルフェートからなる群から選択される外部対イオンによって均衡がとれている。別の側面において、環A、BおよびCの少なくとも1つ上のRおよびRのうちの少なくとも1つは、−C(O)Oおよび−S(O)から選択され、該基は、式(X)の化合物の中心炭素原子に割り当てられた正電荷と均衡をとるために、内部対イオンを提供する。
一側面において、本発明のロイコ着色剤(たとえば、式(I)の化合物)は、45mN/mより大きい、より好ましくは47.5mN/mより大きい、最も好ましくは50mN/mより大きい、表面張力値を有する。別の側面において、ロイコ着色剤の第2の着色状態(たとえば、式(X)の化合物)は、45mN/mより大きい、より好ましくは47.5mN/mより大きい、最も好ましくは50mN/mより大きい、表面張力値を有する。本発明のまた別の側面において、ロイコ着色剤とその対応する第2の着色状態の両方は、45mN/mより大きい、より好ましくは47.5mN/mより大きい、最も好ましくは50mN/mより大きい、表面張力値を有する。
上述した化合物および組成物は、テキスタイル材料の処理において、たとえば家庭用洗濯プロセスにおいて使用するために好適であると考えられている。特に、化合物は、化合物の性質により、テキスタイル材料の繊維に堆積するであろうと考えられている。さらに、テキスタイル材料に堆積すると、これらの化合物のロイコバージョンは、ロイコ化合物をその着色形態に変換する適切な化学的または物理的な誘因の適用を介して、着色化合物に変換され得る。たとえば、ロイコ化合物は、ロイコ化合物から酸化化合物への酸化時に、その着色形態に変換され得る。適正なロイコ部分を選択することにより、ロイコ化合物は、ロイコ化合物がその着色形態に変換されると、テキスタイル材料に所望の色相を付与するように設計され得る。たとえば、その着色形態への変換時に青色または青紫色の色相を呈するロイコ化合物を使用して、時間の経過および/または洗濯の繰り返しにより通常出現するテキスタイル材料の黄ばみに対抗することができる。故に、他の態様において、本発明は、上述したロイコ化合物を含む洗濯ケア組成物、およびテキスタイル材料を処理するための家庭用方法(たとえば、洗濯用品または衣類を洗浄するための方法)を提供する。
好ましくは、化合物(たとえば、その第2の色状態に変換される場合には化合物のロイコバージョン)は、布に、210〜345の相対色相角、またはさらには240〜320の相対色相角、またはさらには250〜300(たとえば、250〜290)の相対色相角、またはさらには270〜300(たとえば、270〜290)の相対色相角を持つ色相を与える。相対色相角は、当技術分野において公知の通りの任意の好適な方法によって決定することができる。しかしながら、好ましくは、いかなるロイコ実体もない綿と比べた、綿へのロイコ実体の堆積に関して、ここでさらに詳細に記載されている通りに決定されていてもよい。
上述した色相付与または白色化効果に加えて、式(X)の化合物は、洗濯ケア組成物において審美着色剤として使用され得る。そのような使用において、式(X)の化合物は、単独で、または後述する通りの他の審美染料、顔料および/もしくは着色剤と組み合わせて、使用され得る。さらに、審美着色剤として使用される場合、式(X)の化合物は、洗濯ケア組成物に所望の審美彩色を付与する任意の濃度またはローディングで使用され得る。
上述の通り、別の態様において、本発明は、洗濯ケア原料と、ここで記載されている通りの化合物とを含む、洗濯ケア組成物を提供する。洗濯ケア組成物は、ここで記載されている通りの任意の好適な化合物または化合物の組合せを含むことができる。洗濯ケア組成物は、任意の好適な洗濯ケア原料を含むことができる。本発明において使用するために好適な洗濯ケア原料を、以下で詳細に記載する。
洗濯ケア原料
洗濯ケア組成物は、一部の側面において、全体的にまたは部分的に組み込まれることができる、他の好適な補助剤を含んでいてもよい。補助剤は、洗濯ケア組成物の意図されている機能に従って選択されていてもよい。第1の組成物は、補助剤を含んでいてもよい。
一部の側面において、マルチコンパートメント一回量包装物品の場合、補助剤は、第1の組成物とは別個のコンパートメント内にカプセル化されている第1ではない(たとえば、第2、第3、第4など)組成物の一部であってもよい。第1ではない組成物は、任意の好適な組成物であってもよい。第1ではない組成物は、固体、液体、分散液、ゲル、ペーストまたはそれらの混合物の形態であってもよい。一回量包装が複数のコンパートメントを含む場合、ロイコ着色剤は、1つ、2つ、またはさらにはすべてのコンパートメントに添加されてもよく、またはその中に存在してもよい。一態様において、ロイコ着色剤は、より大きいコンパートメントに添加されて、潜在的な接触染色に関与するあらゆる問題を最小化し得る、より低い濃度につながる。他方で、より小さい容積のコンパートメント内のロイコ着色剤とともに酸化防止剤を濃縮することにより、安定性の増強を提供し得る、酸化防止剤のより高い局所濃度につながる場合がある。したがって、当業者が理解するであろう通り、調合者は、一回量包装の所望の特性に従って、ロイコ着色剤の場所および量を選択することができる。
補助剤
洗濯ケア組成物は、界面活性剤系を含んでいてもよい。洗濯ケア組成物は、重量で洗濯ケア組成物の約1%〜約80%、または1%〜約60%、好ましくは約5%〜約50%、より好ましくは約8%〜約40%の界面活性剤系を含んでいてもよい。
界面活性剤:好適な界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤および両性界面活性剤ならびにそれらの混合物を含む。好適な界面活性剤は、直鎖状または分枝、置換されているまたは無置換のものであってもよく、石油化学材料または生体材料に由来するものであってもよい。好ましい界面活性剤系は、アニオン性と非イオン性の両方の界面活性剤を、好ましくは90:1〜1:90の重量比で含む。一部の事例において、少なくとも1:1のアニオン性対非イオン性界面活性剤の重量比が好ましい。しかしながら、10未満:1の比が好ましい場合がある。存在する場合、総界面活性剤レベルは、好ましくは、重量で主題組成物の0.1%〜60%、1%〜50%またはさらには5%〜40%である。
アニオン性界面活性剤:アニオン性界面活性剤は、それらの分子構造中に概して8〜22個の炭素原子または概して8〜18個の炭素原子を含有する有機疎水性基、ならびに水溶性化合物を形成するために、スルホネート、スルフェートおよびカルボキシレートから好ましくは選択される少なくとも1つの水溶性基を含有する、表面活性化合物を含むがこれらに限定されない。通常、疎水性基は、C8〜C22アルキルまたはアシル基を含むことになる。そのような界面活性剤は、水溶性塩の形態で使用され、塩形成性カチオンは、通常、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムおよびモノ−から選択され、ナトリウムカチオンは、通常選択される1つである。
本発明のアニオン性界面活性剤および補助アニオン性共界面活性剤は、酸形態で存在していてもよく、前記酸形態を中和して、本発明の洗剤組成物において使用するために望ましい界面活性剤塩を形成していてもよい。中和のための典型的な作用物質は、金属対イオン塩基、たとえば水酸化物、たとえばNaOHまたはKOHを含む。本発明のアニオン性界面活性剤およびそれらの酸形態における補助アニオン性界面活性剤または共界面活性剤を中和するためのさらなる好ましい作用物質は、アンモニア、アミン、オリゴアミンまたはアルカノールアミンを含む。アルカノールアミンが好ましい。モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、および当技術分野で公知である他の直鎖状または分枝アルカノールアミンを含む好適な非限定的な例、たとえば、非常に好ましいアルカノールアミンは、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノプロパノール、モノイソプロパノールアミンまたは1−アミノ−3−プロパノールを含む。アミン中和は完全または部分的な程度までなされていてもよく、たとえば、アニオン性界面活性剤混合物の一部はナトリウムまたはカリウムで中和されていてもよく、アニオン性界面活性剤混合物の一部はアミンまたはアルカノールアミンで中和されていてもよい。
好適なスルホネート界面活性剤は、メチルエステルスルホネート、アルファオレフィンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、とりわけアルキルベンゼンスルホネート、好ましくはC10〜13アルキルベンゼンスルホネートを含む。好適なアルキルベンゼンスルホネート(LAS)は、市販の直鎖状アルキルベンゼン(LAB)をスルホン化することによって取得可能であり、好ましくは取得される。好適なLABは、低2−フェニルLAB、たとえば商標名Isochem(登録商標)でSasolによって供給されるものまたは商標名Petrelab(登録商標)でPetresaによって供給されるものを含み、他の好適なLABは、高2−フェニルLAB、たとえば商標名Hyblene(登録商標)でSasolによって供給されるものを含む。好適なアニオン性界面活性剤は、DETAL触媒プロセスによって取得されるアルキルベンゼンスルホネートであるが、他の合成ルート、たとえばHFも好適となり得る。一側面において、LASのマグネシウム塩が使用される。
好適な硫酸塩界面活性剤は、アルキル硫酸塩、好ましくはC8〜18アルキル硫酸塩、または主にC12アルキル硫酸塩を含む。
好ましい硫酸塩界面活性剤は、アルキルアルコキシル化硫酸塩、好ましくはアルキルエトキシル化硫酸塩、好ましくはC8〜18アルキルアルコキシル化硫酸塩、好ましくはC8〜18アルキルエトキシル化硫酸塩であり、好ましくは、アルキルアルコキシル化硫酸塩は、0.5〜20、好ましくは0.5〜10の平均アルコキシル化度を有し、好ましくは、アルキルアルコキシル化硫酸塩は、0.5〜10、好ましくは0.5〜5、より好ましくは0.5〜3の平均エトキシル化度を有するC8〜18アルキルエトキシル化硫酸塩である。アルキルアルコキシル化硫酸塩は、広範なアルコキシ分布またはピークに達したアルコキシ分布を有していてもよい。
アルキル硫酸塩、アルキルアルコキシル化硫酸塩およびアルキルベンゼンスルホネートは、2アルキル置換または中鎖分枝型を含む直鎖状または分枝、置換されているまたは無置換のものであってもよく、石油化学材料または生体材料に由来するものであってもよい。好ましくは、分枝基は、アルキルである。典型的には、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、環式アルキル基およびそれらの混合物から選択される。単一のまたは複数のアルキル分枝は、本発明の洗剤において使用される硫酸化アニオン性界面活性剤を生成するために使用される、出発アルコールの主要ヒドロカルビル鎖上に存在し得る。最も好ましくは、分枝硫酸化アニオン性界面活性剤は、アルキル硫酸塩、アルキルエトキシ硫酸塩およびそれらの混合物から選択される。
アルキル硫酸塩およびアルキルアルコキシ硫酸塩は、多様な鎖長、エトキシル化および分枝度を持つものが市販されている。市販の硫酸塩は、Shell社製のNeodolアルコール、Sasol社製のLial−IsalchemおよびSafol、The Procter&Gamble Chemicals社製の天然アルコールに基づくものを含む。
他の好適なアニオン性界面活性剤は、アルキルエーテルカルボキシレートを含む。
非イオン性界面活性剤:好適な非イオン性界面活性剤は、C〜C18アルキルエトキシレート、たとえばShell製のNEODOL(登録商標)非イオン性界面活性剤;C〜C12アルキルフェノールアルコキシレート(ここで、好ましくは、アルコキシレート単位は、エチレンオキシ単位、プロピレンオキシ単位またはそれらの混合物である);エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーを持つC12〜C18アルコールおよびC〜C12アルキルフェノール凝縮物、たとえばBASF製のPluronic(登録商標);アルキル多糖、好ましくはアルキルポリグルコシド;メチルエステルエトキシレート;ポリヒドロキシ脂肪酸アミド;エーテルでキャップされたポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤;ならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
好適な非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグルコシドおよび/またはアルキルアルコキシル化アルコールである。
好適な非イオン性界面活性剤は、アルキルアルコキシル化アルコール、好ましくはC8〜18アルキルアルコキシル化アルコール、好ましくはC8〜18アルキルエトキシル化アルコールを含み、好ましくは、アルキルアルコキシル化アルコールは、1〜50、好ましくは1〜30、または1〜20、または1〜10の平均アルコキシル化度を有し、好ましくは、アルキルアルコキシル化アルコールは、1〜10、好ましくは1〜7、より好ましくは1〜5および最も好ましくは3〜7の平均エトキシル化度を有するC8〜18アルキルエトキシル化アルコールである。一側面において、アルキルアルコキシル化アルコールは、7〜0の平均エトキシル化度を有するC12〜15アルキルエトキシル化アルコールである。アルキルアルコキシル化アルコールは、直鎖状または分枝、および置換されているまたは無置換のものであることができる。好適な非イオン性界面活性剤は、BASF製の商標名Lutensol(登録商標)を持つものを含む。
カチオン性界面活性剤:好適なカチオン性界面活性剤は、アルキルピリジニウム化合物、アルキル第四級アンモニウム化合物、アルキル第四級ホスホニウム化合物、アルキル三元スルホニウム化合物およびそれらの混合物を含む。
好ましいカチオン性界面活性剤は、一般式:
(R)(R)(R)(R)N
[式中、Rは、直鎖状または分枝、置換されているまたは無置換のC6〜18アルキルまたはアルケニル部分であり、RおよびRは、メチルまたはエチル部分から独立して選択され、Rは、ヒドロキシル、ヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチル部分であり、Xは、電荷中性を提供するアニオンであり、好ましいアニオンは、ハロゲン化物、好ましくは塩化物、スルフェートおよびスルホネートを含む]
を有する第四級アンモニウム化合物である。
両性および両性イオン性界面活性剤:好適な両性または両性イオン性界面活性剤は、アミンオキシドおよび/またはベタインを含む。好ましいアミンオキシドは、アルキルジメチルアミンオキシドまたはアルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド、より好ましくはアルキルジメチルアミンオキシド、とりわけココジメチルアミノオキシドである。アミンオキシドは、直鎖状または中分枝アルキル部分を有していてもよい。典型的な直鎖状アミンオキシドは、1つのR1 C8〜18アルキル部分ならびにC1〜3アルキル基およびC1〜3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2つのR2およびR3部分を含有する、水溶性アミンオキシドを含む。好ましくは、アミンオキシドは、式R1−N(R2)(R3)Oを特徴とし、式中、R1は、C8〜18アルキルであり、R2およびR3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピルおよび3−ヒドロキシプロピルからなる群から選択される。直鎖状アミンオキシド界面活性剤は、特に、直鎖状C10〜C18アルキルジメチルアミンオキシドおよび直鎖状C8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシドを含んでいてもよい。
他の好適な界面活性剤は、ベタイン、たとえばアルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミダゾリニウムベタイン、スルホベタイン(INCIスルタイン)およびホスホベタインを含む。
ロイコ着色剤希釈剤
ロイコ着色剤組成物中の別のクラスの原料は、希釈剤および/または溶媒であってもよい。希釈剤および/または溶媒の目的は、多くの場合、ロイコ着色剤の流動性を改良することおよび/または粘度を低減させることであるが、これらに限定されない。水は、その低価格および非毒性を考慮すると、多くの場合、好ましい希釈剤および/または溶媒であるが、他の溶媒も使用されていてもよい。好ましい溶媒は、低価格および低危険性を有するものである。好適な溶媒の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、アルコキシル化ポリマー、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマー、Tween 20(登録商標)、Tween 40(登録商標)、Tween 80(登録商標)など、ならびにそれらの組合せを含むがこれらに限定されない。ポリマーの中でも、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドコポリマーが好ましい場合がある。これらのポリマーは、多くの場合、水での曇点を特色とし、これは、生成物が水から分離するのを助けて、望ましくない水溶性不純物を除去することができる。エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドコポリマーの例は、BASFによるPLURONICシリーズポリマーおよびTERGITOL(商標)シリーズポリマーおよびDowによるものを含むがこれらに限定されない。ロイコ着色剤が洗濯ケア組成物に組み込まれる場合、これらのポリマーは、非イオン性界面活性剤としても作用し得る。
ここで記載されている洗濯ケア組成物は、下記の原料の非限定的なリスト:織物ケア有益剤;洗浄性酵素;堆積助剤;レオロジー調節剤;ビルダー;キレート剤;漂白;漂白剤;漂白前駆体;漂白ブースター;漂白触媒;香料および/または香料マイクロカプセル;香水充填ゼオライト;デンプンカプセル化アコード(starch encapsulated accord);ポリグリセロールエステル;白色化剤;真珠光沢剤;酵素安定化系;アニオン性染料のための定着剤、アニオン性界面活性剤のための錯化剤およびそれらの混合物を含む、スカベンジング剤;光学的増白剤または蛍光物質;汚れ放出ポリマーおよび/または汚れ懸濁ポリマーを含むがこれらに限定されないポリマー;分散剤;消泡剤;非水性溶媒;脂肪酸;泡抑制剤、たとえば、シリコーン泡抑制剤;カチオン性デンプン;スカム分散剤;実質的染料;着色剤;乳白剤;酸化防止剤;ヒドロトロープ、たとえばトルエンスルホネート、クメンスルホネートおよびナフタレンスルホネート;カラースペックル;着色ビーズ、スフィアまたは押出物;粘土軟化剤;抗菌剤のうちの1つ以上を含んでいてもよい。追加でまたはあるいは、組成物は、界面活性剤、第四級アンモニウム化合物および/または溶媒系を含んでいてもよい。第四級アンモニウム化合物は、織物増強組成物、たとえば織物柔軟剤中に存在していてもよく、構造NR の正に荷電した多原子イオンである第四級アンモニウムカチオンを含んでいてもよく、ここで、Rは、アルキル基またはアリール基である。
色相付与染料
組成物は、追加の織物シェイディング剤(shading agent)を含んでいてもよい。好適な織物シェイディング剤は、染料、染料−粘土コンジュゲートおよび顔料を含む。好適な染料は、小分子染料およびポリマー性染料を含む。好適な小分子染料は、ダイレクトブルー、ダイレクトレッド、ダイレクトバイオレット、アシッドブルー、アシッドレッド、アシッドバイオレット、ベーシックブルー、ベーシックバイオレットおよびベーシックレッドのカラーインデックス(C.I.)分類に入る染料、またはそれらの混合物からなる群から選択される小分子染料を含む。好ましい染料は、アルコキシル化アゾチオフェン、ソルベントバイオレット13、アシッドバイオレット50およびダイレクトバイオレット9を含む。
審美着色剤。組成物は、1種以上の審美着色剤を含んでいてもよい。好適な審美着色剤は、染料、染料−粘土コンジュゲート、顔料およびLiquitint(登録商標)ポリマー性着色剤(Milliken&Company、Spartanburg、South Carolina、USA)を含む。一側面において、好適な染料および顔料は、小分子染料およびポリマー性染料を含む。審美着色剤は、アクリジン、アントラキノン、アジン、アゾ、ベンゾジフラン、ベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ジアザヘミシアニン、インジゴイド、メタン、メチン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ、ニトロソ、オキサジン、フェノチアジン、フタロシアニン(たとえば銅フタロシアニン)、ピラゾール、ピラゾロン、キノロン、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン(たとえばトリフェニルメタン)、キサンテンおよびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の発色団構成要素を含んでいてもよい。
本発明の一側面において、審美着色剤は、Liquitint(登録商標)ブルーAH、Liquitint(登録商標)ブルーBB、Liquitint(登録商標)ブルー275、Liquitint(登録商標)ブルー297、Liquitint(登録商標)ブルーBB、シアン15、Liquitint(登録商標)グリーン101、Liquitint(登録商標)オレンジ272、Liquitint(登録商標)オレンジ255、Liquitint(登録商標)ピンクAM、Liquitint(登録商標)ピンクAMC、Liquitint(登録商標)ピンクST、Liquitint(登録商標)バイオレット129、Liquitint(登録商標)バイオレットLS、Liquitint(登録商標)バイオレット291、Liquitint(登録商標)イエローFT、Liquitint(登録商標)ブルーBuf、Liquitint(登録商標)ピンクAM、Liquitint(登録商標)ピンクPV、アシッドブルー80、アシッドブルー182、アシッドレッド33、アシッドレッド52、アシッドバイオレット48、アシッドバイオレット126、アシッドブルー9、アシッドブルー1、およびそれらの混合物を含む。
カプセル化物。組成物は、カプセル化材料を含んでいてもよい。一側面において、カプセル化物はコアを含み、シェルは内側および外側表面を有し、前記シェルは、前記コアをカプセル化している。コアは、任意の洗濯ケア補助剤を含んでいてもよいが、典型的には、コアは、香料;増白剤;色相付与染料;防虫剤;シリコーン;ワックス;香味剤;ビタミン;織物軟化剤;スキンケア剤、一側面において、パラフィン;酵素;抗菌剤;漂白;センセート;およびそれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでいてもよく;前記シェルは、ポリエチレン;ポリアミド;他のコモノマーを任意に含有するポリビニルアルコール;ポリスチレン;ポリイソプレン;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリアクリレート;アミノプラスト(一側面において、前記アミノプラストは、ポリウレア、ポリウレタンおよび/またはポリウレアウレタンを含んでいてもよく、一側面において、前記ポリウレアは、ポリオキシメチレンウレアおよび/またはメラミンホルムアルデヒドを含んでいてもよい);ポリオレフィン;多糖(一側面において、前記多糖は、アルギネートおよび/またはキトサンを含んでいてもよい);ゼラチン;シェラック;エポキシ樹脂;ビニルポリマー;水不溶性無機物;シリコーン;ならびにそれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでいてもよい。
好ましいカプセル化物は、香水を含む。好ましいカプセル化物は、シェルを含み、これは、メラミンホルムアルデヒドおよび/または架橋メラミンホルムアルデヒドを含んでいてもよい。他の好ましいカプセルは、ポリアクリレートベースのシェルを含む。好ましいカプセル化物は、コア材料およびシェルを含み、前記シェルは、前記コア材料を少なくとも部分的に囲んでいることが開示されている。前記カプセル化物の少なくとも75%、85%またはさらには90%が、0.2MPa〜10MPaの破壊強度、および、総初期カプセル化有益剤に基づき、0%〜20%、またはさらには10%または5%未満の有益剤漏出を有していてもよい。好ましいのは、前記カプセル化物の少なくとも75%、85%またはさらには90%が、(i)1ミクロン〜80ミクロン、5ミクロン〜60ミクロン、10ミクロン〜50ミクロンまたはさらには15ミクロン〜40ミクロンの粒径を有していてもよく、かつ/または(ii)前記カプセル化物の少なくとも75%、85%またはさらには90%が、30nm〜250nm、80nm〜180nmまたはさらには100nm〜160nmの粒子壁厚を有していてもよいものである。ホルムアルデヒドスカベンジャーは、カプセル化物とともに、たとえば、カプセルスラリー中で使用されていてもよく、かつ/またはカプセル化物が組成物に添加される前、最中もしくはその後に、そのような組成物に添加されていてもよい。USPA2008/0305982A1および/またはUSPA2009/0247449A1の教示に準拠することによって作製することができる好適なカプセル。あるいは、好適なカプセルは、Appleton、Wisconsin USAのAppleton Papers Inc.から購入することができる。
好ましい側面において、組成物は、好ましくはカプセル化物に加えて、堆積助剤を含んでいてもよい。好ましい堆積助剤は、カチオン性および非イオン性ポリマーからなる群から選択される。好適なポリマーは、カチオン性デンプン、カチオン性ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルホルムアルデヒド、ローカストビーンガム、マンナン、キシログルカン、タマリンドガム、ポリエチレンテレフタレート、およびジメチルアミノエチルメタクリレートを含有するポリマーを含み、アクリル酸およびアクリルアミドを含む群から選択される1種以上のモノマーを任意に含有していてもよい。
香料。本発明の好ましい組成物は、香料を含む。典型的には、組成物は、WO08/87497において記載されている通りの群から選択される、1種以上の香料原材料を含む香料を含む。しかしながら、洗濯ケア組成物において有用な任意の香料が使用されていてもよい。本発明の組成物に香料を組み込む好ましい方法は、水溶性ヒドロキシル化合物またはメラミン−ホルムアルデヒドまたは変性ポリビニルアルコールの何れかを含むカプセル化香料粒子を介することである。
悪臭低減材料
本開示のクリーニング組成物は、悪臭低減材料を含んでいてもよい。そのような材料は、1種以上の悪臭の知覚を減少させるまたはさらには解消することができる。これらの材料は、算出された悪臭低減値(MORV)によって特徴付けることができ、これは、WO2016/049389において示されている試験方法に従って算出される。
ここで使用される場合、「MORV」は、主題材料について算出された悪臭低減値である。ある材料のMORVは、1種以上の悪臭の知覚を減少させるまたはさらには解消する、そのような材料の能力を示す。
本開示のクリーニング組成物は、重量で組成物の約0.00025%〜約0.5%、好ましくは約0.0025%〜約0.1%、より好ましくは約0.005%〜約0.075%、最も好ましくは約0.01%〜約0.05%の総計の、1種以上の悪臭低減材料を含んでいてもよい。クリーニング組成物は、約1〜約20種の悪臭低減材料、より好ましくは1〜約15種の悪臭低減材料、最も好ましくは1〜約10種の悪臭低減材料を含んでいてもよい。
悪臭低減材料の1つ、いくつかまたはそれぞれは、少なくとも0.5、好ましくは0.5〜10、より好ましくは1〜10、最も好ましくは1〜5のMORVを有していてもよい。悪臭低減材料の1つ、いくつかまたはそれぞれは、ここで記載されている通りに試験される悪臭について、0.5より大きいMORV値のすべてとして定義されるユニバーサルMORVを有していてもよい。悪臭低減材料の総計は、3未満、より好ましい約2.5未満、さらに一層好ましくは約2未満、およびまたさらに好ましくは約1未満、および最も好ましくは約0のブロッカーインデックスを有していてもよい。悪臭低減材料の総計は、約3〜約0.001のブロッカーインデックス平均を有していてもよい。
本開示のクリーニング組成物において、悪臭低減材料は、3未満、好ましくは2未満、より好ましくは1未満および最も好ましくは約0のフレグランスフィデリティーインデックス(Fragrance Fidelity Index)、ならびに/または3〜約0.001のフレグランスフィデリティーインデックスのフレグランスフィデリティーインデックス平均を有していてもよい。フレグランスフィデリティーインデックスが減少するにつれて、悪臭に対抗し続けながら、悪臭低減材料が提供する香りのインパクトは次第に少なくなる。
本開示のクリーニング組成物は、香料を含んでいてもよい。悪臭低減組成物の部と香料の部との重量比は、約1:20,000〜約3000:1、好ましくは約1:10,000〜約1,000:1、より好ましくは約5,000:1〜約500:1および最も好ましくは約1:15〜約1:1であってもよい。悪臭低減組成物と香料の部との比が狭まるにつれて、悪臭に対抗し続けながら、悪臭低減材料が提供する香りのインパクトは次第に少なくなる。
タンニン
本開示のクリーニング組成物は、タンニンを含んでいてもよい。タンニンは、高等植物のポリフェノールの二次代謝産物であり、ガロイルエステルおよびそれらの誘導体の何れかであり、ここで、ガロイル部分またはそれらの誘導体は、多様なポリオール−、カテキン−およびトリテルペノイドコアに結合している(ガロタンニン、エラジタンニンおよび複合タンニン)か、またはそれらは、インターフラバニルカップリングおよび置換パターンを保有することができるオリゴマー性およびポリマー性プロアントシアニジンである(縮合タンニン)。本開示のクリーニング組成物は、ガロタンニン、エラジタンニン、複合タンニン、縮合タンニンおよびそれらの組合せからなる群から選択されるタンニンを含んでいてもよい。
ポリマー。組成物は、1種以上のポリマーを含んでいてもよい。例は、任意に修飾されたカルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、ポリカルボキシレート、たとえばポリアクリレート、マレイン酸/アクリル酸コポリマーおよびラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマーである。
組成物は、1種以上の両親媒性クリーニングポリマーを含んでいてもよい。そのようなポリマーは、織物および表面からグリース粒子を除去するような均衡がとれた親水性および疎水性特性を有する。好適な両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーは、コア構造およびそのコア構造に結合している複数のアルコキシレート基を含む。これらは、アルコキシル化ポリアルキレンイミン、とりわけ内側ポリエチレンオキシドブロックおよび外側ポリプロピレンオキシドブロックを有するエトキシル化ポリエチレンイミンまたはポリエチレンイミンを含んでいてもよい。典型的には、これらは、本発明の組成物に、0.005〜10重量%、概して0.5〜8重量%の量で組み込まれていてもよい。
組成物は、修飾ヘキサメチレンジアミンを含んでいてもよい。ヘキサメチレンジアミンの修飾は、次のものを含む:(1)ヘキサメチレンジアミンの窒素原子1個当たり1つまたは2つのアルコキシル化修飾。修飾1つ当たり約1〜約40のアルコキシ部分の平均を有する(ポリ)アルコキシレン鎖によるヘキサメチレンジアミンの窒素上の水素原子の置き換えからなるアルコキシル化修飾、ここで、アルコキシレン鎖の終端アルコキシ部分は、水素、C1〜C4アルキル、スルフェート、カーボネートまたはそれらの混合物でキャップされている;(2)ヘキサメチレンジアミンの窒素原子1個当たり1つのC1〜C4アルキル部分の置換および1つまたは2つのアルコキシル化修飾。修飾1つ当たり約1〜約40のアルコキシ部分の平均を有する(ポリ)アルコキシレン鎖による水素原子の置き換えからなるアルコキシル化修飾、ここで、アルコキシレン鎖の終端アルコキシ部分は、水素、C1〜C4アルキルまたはそれらの混合物でキャップされている;または(3)それらの組合せ。
アルコキシル化ポリカルボキシレート、たとえばポリアクリレートから調製されたものは、ここで、追加のグリース除去性能を提供するために有用である。そのような材料は、WO91/08281およびPCT90/01815において記載されている。化学的に、これらの材料は、7〜8つのアクリレート単位ごとに1つのエトキシ側鎖を有するポリアクリレートを含む。側鎖は、式−(CHCHO)(CHCHのものであり、式中、mは、2〜3であり、nは、6〜12である。側鎖は、ポリアクリレート「主鎖」とエステル結合して、「コーム」ポリマー型構造を提供する。分子量は、変動し得るが、典型的には、約2000〜約50,000の範囲内である。そのようなアルコキシル化ポリカルボキシレートは、重量でここでの組成物の約0.05%〜約10%を構成することができる。
別の好適なカルボキシレートポリマーは、(i)カルボキシル基を含む1種以上のモノマーから得られる50〜98重量%未満の構造単位;(ii)スルホネート部分を含む1種以上のモノマーから得られる1〜49重量%未満の構造単位;ならびに(iii)式(I)および(II):
[式(I)中、Rは、水素原子またはCH基を表し、Rは、CH基、CHCH基または単結合を表し、Xは、0〜5の数字を表し、ただし、Rが単結合である場合、Xは、1〜5の数字を表し、Rは、水素原子またはC〜C20有機基である]
[式(II)中、Rは、水素原子またはCH基を表し、Rは、CH基、CHCH基または単結合を表し、Xは、0〜5の数字を表し、Rは、水素原子またはC〜C20有機基である]
によって表されるエーテル結合含有モノマーから選択される1種類以上のモノマーから得られる1〜49重量%の構造単位を含む、コポリマーである。
ポリマーは、少なくとも50kDa、またはさらには少なくとも70kDaの重量平均分子量を有することが好ましい場合がある。
他の好適なポリマーは、両親媒性グラフトコポリマーを含む。好ましい両親媒性グラフトコポリマーは、(i)ポリエチレングリコール主鎖;ならびに(ii)ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびそれらの混合物から選択される少なくとも1つのペンダント部分を含む。好ましい両親媒性グラフトコポリマーは、BASFから供給されるSokalan HP22である。他の好適なポリマーは、ランダムグラフトコポリマー、好ましくはポリエチレンオキシド主鎖および複数のポリ酢酸ビニル側鎖を有するポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーを含む。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は、好ましくは約6000であり、ポリエチレンオキシドとポリ酢酸ビニルとの重量比は、約40〜60であり、50個のエチレンオキシド単位当たり1つ以下のグラフト化点である。典型的には、これらは、本発明の組成物に、0.005〜10重量%、より通常は0.05〜8重量%の量で組み込まれる。
組成物は、1種以上の汚れ放出ポリマーを含んでいてもよい。例は、下記の式(VI)、(VII)または(VIII):
(VI) −[(OCHR−CHR−O−OC−Ar−CO−]
(VII) −[(OCHR−CHR−O−OC−sAr−CO−]
(VIII) −[(OCHR−CHR−OR
[式中、
a、bおよびcは、1〜200であり、
d、eおよびfは、1〜50であり、
Arは、1,4−置換フェニレンであり、
sArは、5位においてSOMeで置換されている1,3−置換フェニレンであり、
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラアルキルアンモニウムであり、ここで、アルキル基は、C〜C18アルキルまたはC〜C10ヒドロキシアルキルまたはそれらの混合物であり、
、R、R、R、RおよびRは、HまたはC〜C18n−もしくはイソ−アルキルから独立して選択され、
は、直鎖状もしくは分枝C〜C18アルキル、または直鎖状もしくは分枝C〜C30アルケニル、または5〜9個の炭素原子を持つシクロアルキル基、またはC〜C30アリール基、またはC〜C30アリールアルキル基である]
の1つによって定義される通りの構造を有する汚れ放出ポリマーを含む。
好適な汚れ放出ポリマーは、ポリエステル汚れ放出ポリマー、たとえばRhodiaによって供給される、Repel−o−tex SF、SF−2およびSRP6を含む、Repel−o−texポリマーである。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Clariantによって供給される、Texcare SRA100、SRA300、SRN100、SRN170、SRN240、SRN300およびSRN325を含む、Texcareポリマーを含む。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Marloquestポリマー、たとえばSasolによって供給される、Marloquest SLである。
組成物は、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキルセルロースから選択されるものを含む、1種以上のセルロース系ポリマーも含んでいてもよい。好ましいセルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロースおよびそれらの混合物を含む群から選択される。
一側面において、カルボキシメチルセルロースは、0.5〜0.9のカルボキシメチル置換度および100,000Da〜300,000Daの分子量を有する。
汚れ放出ポリマー:組成物は、汚れ放出ポリマーを含んでいてもよい。好適な汚れ放出ポリマーは、下記の構造(I)、(II)または(III):
(I) −[(OCHR−CHR−O−OC−Ar−CO−]
(II) −[(OCHR−CHR−O−OC−sAr−CO−]
(III) −[(OCHR−CHR−OR
[式中、
a、bおよびcは、1〜200であり、
d、eおよびfは、1〜50であり、
Arは、1,4−置換フェニレンであり、
sArは、5位においてSOMeで置換されている1,3−置換フェニレンであり、
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−またはテトラアルキルアンモニウムであり、ここで、アルキル基は、C〜C18アルキルまたはC〜C10ヒドロキシアルキルまたはそれらの混合物であり、
、R、R、R、RおよびRは、HまたはC〜C18n−もしくはイソ−アルキルから独立して選択され、
は、直鎖状もしくは分枝C〜C18アルキル、または直鎖状もしくは分枝C〜C30アルケニル、または5〜9個の炭素原子を持つシクロアルキル基、またはC〜C30アリール基、またはC〜C30アリールアルキル基である]
の1つによって定義されている通りの構造を有する。
好適な汚れ放出ポリマーは、Clariantによって、TexCare(登録商標)シリーズのポリマー、たとえばTexCare(登録商標)SRN240およびTexCare(登録商標)SRA300で販売されている。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Solvayによって、Repel−o−Tex(登録商標)シリーズのポリマー、たとえば、Repel−o−Tex(登録商標)SF2およびRepel−o−Tex(登録商標)Crystalで販売されている。
公知のポリマー性汚れ放出剤、以後「SRA」または「SRA’s」は、本発明の洗剤組成物において任意に使用されることができる。利用される場合、SRA’sは、概して、重量で組成物の0.01%〜10.0%、典型的には0.1%〜5%、好ましくは0.2%〜3.0%を構成することになる。
好ましいSRA’sは、典型的には、疎水性繊維、たとえばポリエステルおよびナイロンの表面を親水化するための親水性セグメント、ならびに、洗浄およびリンスサイクルの完了を介して疎水性繊維に堆積し、それに接着したままであり、それにより、親水性セグメントのためのアンカーとしての働きをするための疎水性セグメントを有する。これは、SRAによる処理の後で出現する染色を、後の洗浄手順においてより簡単にクリーニングすることができる。
SRA’sは、たとえば、多様な荷電、たとえば、アニオン性またはさらにはカチオン性(米国特許第4,956,447号を参照)を含むことができ、ならびに、非荷電モノマー単位および構造は、直鎖状、分枝またはさらには星形であってもよい。これらは、分子量を制御するまたは物理的もしくは表面活性特性を変更する際にとりわけ有効な、キャッピング部分を含んでいてもよい。構造および電荷分布は、異なる繊維またはテキスタイルタイプへの適用および多様な洗剤または洗剤添加剤製品に適合されていてもよい。好適な汚れ放出ポリマーは、ポリエステル汚れ放出ポリマー、たとえば、Rhodiaによって供給される、Repel−o−tex、SF−2およびSRP6を含むRepel−o−texポリマーである。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Clariantによって供給される、Texcare SRA100、SRA300、SRN100、SRN170、SRN240、SRN300およびSRN325を含むTexcareポリマーを含む。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Marloquestポリマー、たとえばSasolによって供給されるMarloquest SLである。SRAsの例は、米国特許第4,968,451号、同第4,711,730号、同第4,721,580号、同第4,702,857号、同第4,877,896号、同第3,959,230号、同第3,893,929号、同第4,000,093号、同第5,415,807号、同第4,201,824号、同第4,240,918号、同第4,525,524号、同第4,201,824号、同第4,579,681号および同第4,787,989号、欧州特許出願第0219048号、同第279,134A号、同第457,205A号;およびDE2,335,044において記載されている。
カルボキシレートポリマー:組成物は、カルボキシレートポリマー、たとえばマレエート/アクリレートランダムコポリマーまたはポリアクリレートホモポリマーを含んでいてもよい。好適なカルボキシレートポリマーは、4,000Da〜9,000Daの分子量を有するポリアクリレートホモポリマー;50,000Da〜100,000Da、または60,000Da〜80,000Daの分子量を有するマレエート/アクリレートランダムコポリマーを含む。
あるいは、これらの材料は、7〜8つのアクリレート単位ごとに1つのエトキシ側鎖を有するポリアクリレートを含んでいてもよい。側鎖は、式−(CHCHO)(CHCHのものであり、式中、mは、2〜3であり、nは、6〜12である。側鎖は、ポリアクリレート「主鎖」とエステル結合して、「コーム」ポリマー型構造を提供する。分子量は、変動し得るが、典型的には、約2000〜約50,000の範囲内である。
そのようなアルコキシル化ポリカルボキシレートは、重量でここでの組成物の約0.05%〜約10%を構成することができる。
別の好適なカルボキシレートポリマーは、(i)カルボキシル基を含む1種以上のモノマーから得られる50〜98重量%未満の構造単位;(ii)スルホネート部分を含む1種以上のモノマーから得られる1〜49重量%未満の構造単位;ならびに(iii)式(I)および(II):
[式(I)中、Rは、水素原子またはCH基を表し、Rは、CH基、CHCH基または単結合を表し、Xは、0〜5の数字を表し、ただし、Rが単結合である場合、Xは、1〜5の数字を表し、Rは、水素原子またはC〜C20有機基である]
[式(II)中、Rは、水素原子またはCH基を表し、Rは、CH基、CHCH基または単結合を表し、Xは、0〜5の数字を表し、Rは、水素原子またはC〜C20有機基である]
によって表されるエーテル結合含有モノマーから選択される1種類以上のモノマーから得られる1〜49重量%の構造単位を含む、コポリマーである。
ポリマーは、少なくとも50kDa、またはさらには少なくとも70kDaの重量平均分子量を有することが好ましい場合がある。
そのようなカルボキシレートベースのポリマーは、ここでの組成物において、重量で約0.1%〜約7%のレベルで有利に利用されることができる。好適なポリマー性分散剤は、カルボキシレートポリマー、たとえばマレエート/アクリレートランダムコポリマーまたはポリアクリレートホモポリマーを含む。好ましくは、カルボキシレートポリマーは、4,000ダルトン〜9,000ダルトンの分子量を有するポリアクリレートホモポリマー、または60,000ダルトン〜80,000ダルトンの分子量を有するマレエート/アクリレートコポリマーである。ポリマー性ポリカルボキシレートおよびポリエチレングリコールを使用することもできる。ポリアルキレングリコールベースのグラフトポリマーは、ポリアルキレングリコールベースの化合物およびモノマー材料から調製されていてもよく、ここで、モノマー材料は、カルボキシル基含有モノマーおよび任意選択の追加のモノマーを含む。カルボキシル基含有モノマーとして分類されない任意選択の追加のモノマーは、スルホン酸基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、アリルアミンモノマー、四級化アリルアミンモノマー、Nビニルモノマー、ヒドロキシル基含有モノマー、ビニルアリールモノマー、イソブチレンモノマー、酢酸ビニルモノマー、これらの何れかの塩、これらの何れかの誘導体、およびそれらの混合物を含む。理論によって限定されることを意図しないが、ポリマー性分散剤は、結晶成長阻害、粒子状汚れ放出ペプチゼーションおよび再付着防止によって他のビルダー(より低分子量のポリカルボキシレートを含む)と組み合わせて使用される場合、全体的な洗剤ビルダー性能を増強すると考えられている。ポリマー性分散剤の例は、米国特許第3,308,067号、欧州特許出願第66915号、EP193,360およびEP193,360において見られる。
アルコキシル化ポリアミンベースのポリマー:組成物は、アルコキシル化ポリアミンを含んでいてもよい。そのような材料は、エトキシル化ポリエチレンイミン、エトキシル化ヘキサメチレンジアミンおよびそれらの硫酸化バージョンを含むがこれらに限定されない。ポリプロポキシル化誘導体も含まれる。多種多様なアミンおよびポリアルキレンイミンを種々の程度にアルコキシル化し、任意にさらに修飾して、前述した利益を提供することができる。有用な例は、NH1つ当たり20のEO基にエトキシル化された600g/molのポリエチレンイミンコアであり、BASFから入手可能である。
有用なアルコキシル化ポリアミンベースのポリマーは、アルコキシル化ポリエチレンイミンタイプを含み、ここで、前記アルコキシル化ポリアルキレンイミンは、ポリアルキレンイミンコア中の少なくとも1個の窒素原子と結合している1つ以上の側鎖を持つポリアルキレンイミンコアを有し、ここで、前記アルコキシル化ポリアルキレンイミンは、(PEI)−(EO)−Rの実験式(I)を有し、式中、aは、アルコキシル化ポリアルキレンイミンのポリアルキレンイミンコアの平均数−平均分子量(MWPEI)であり、100〜100,000ダルトンの範囲内であり、bは、アルコキシル化ポリアルキレンイミンの前記1つ以上の側鎖中の平均エトキシル化度であり、5〜40の範囲内であり、Rは、水素、C〜Cアルキルおよびそれらの組合せからなる群から独立して選択される。
他の好適なアルコキシル化ポリアルキレンイミンは、前記アルコキシル化ポリアルキレンイミンが、ポリアルキレンイミンコア中の少なくとも1個の窒素原子と結合している1つ以上の側鎖を持つポリアルキレンイミンコアを有するものを含み、ここで、アルコキシル化ポリアルキレンイミンは、(PEI)−(EO)(PO)−Rまたは(PEI)−(PO)(EO)−Rの実験式(II)を有し、式中、oは、アルコキシル化ポリアルキレンイミンのポリアルキレンイミンコアの平均数−平均分子量(MWPEI)であり、100〜100,000ダルトンの範囲内であり、mは、アルコキシル化ポリアルキレンイミンの前記1つ以上の側鎖中の平均エトキシル化度であり、これは、10〜50の範囲であり、nは、アルコキシル化ポリアルキレンイミンの前記1つ以上の側鎖中の平均プロポキシル化度であり、これは、1〜50の範囲であり、Rは、水素、C〜Cアルキルおよびそれらの組合せからなる群から独立して選択される。
両親媒性グラフトコポリマー:両親媒性グラフトコポリマーも、本発明に従って使用されていてもよい。とりわけ有用なポリマーは、(i)ポリエチレングリコール主鎖;ならびに(ii)ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびそれらの混合物から選択される少なくとも1つのペンダント部分を含むものを含み、本発明においても有用である。好適なポリエチレングリコールポリマーは、(i)ポリエチレングリコールを含む親水性主鎖;ならびに(ii)C〜C25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、飽和C〜Cモノ−カルボン酸のビニルエステル、アクリル酸またはメタクリル酸のC〜Cアルキルエステル、およびそれらの混合物からなる群から選択される疎水性側鎖を含む、ランダムグラフトコポリマーを含む。好適なポリエチレングリコールポリマーは、ランダムグラフト化ポリ酢酸ビニル側鎖を持つポリエチレングリコール主鎖を有する。ポリエチレングリコール主鎖の平均分子量は、2,000Da〜20,000Da、または4,000Da〜8,000Daの範囲内であることができる。ポリエチレングリコール主鎖とポリ酢酸ビニル側鎖との分子量比は、1:1〜1:5、または1:1.2〜1:2の範囲内であることができる。エチレンオキシド単位当たりのグラフト部位の平均数は、1未満もしくは0.8未満であることができるか、エチレンオキシド単位当たりのグラフト部位の平均数は、0.5〜0.9の範囲内であることができるか、または、エチレンオキシド単位当たりのグラフト部位の平均数は、0.1〜0.5もしくは0.2〜0.4の範囲内であることができる。好適なポリエチレングリコールポリマーは、Sokalan HP22である。好適なポリエチレングリコールポリマーは、WO08/007320において記載されている。
セルロース系ポリマー:セルロース系ポリマーは、本発明に従って使用されていてもよい。好適なセルロース系ポリマーは、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキルセルロース、スルホアルキルセルロースから選択され、より好ましくは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロースおよびそれらの混合物から選択される。
好適なカルボキシメチルセルロースは、0.5〜0.9のカルボキシメチル置換度および100,000Da〜300,000Daの分子量を有する。
好適なカルボキシメチルセルロースは、たとえば、WO09/154933において記載されている通り、0.65より大きい置換度および0.45より大きいブロッキネス度を有する。
本発明の消費者製品は、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキルセルロースから選択されるものを含む、1種以上のセルロース系ポリマーも含んでいてもよい。一側面において、セルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロースおよびそれらの混合物を含む群から選択される。一側面において、カルボキシメチルセルロースは、0.5〜0.9のカルボキシメチル置換度および100,000Da〜300,000Daの分子量を有する。カルボキシメチルセルロースポリマーの例は、CPKelkoによってFinnfix(登録商標)GDAとして商業的に販売されているカルボキシメチルセルロース、疎水的に修飾されたカルボキシメチルセルロース、たとえば、CPKelcoによってFinnfix(登録商標)SH1として商業的に販売されているカルボキシメチルセルロースのアルキルケテンダイマー誘導体、またはCPKelcoによってFinnfix(登録商標)Vとして商業的に販売されているブロッキーなカルボキシメチルセルロースである。
カチオン性ポリマー:カチオン性ポリマーも本発明に従って使用されていてもよい。好適なカチオン性ポリマーは、少なくとも0.5meq/gm、別の態様において少なくとも0.9meq/gm、別の態様において少なくとも1.2meq/gm、また別の態様において少なくとも1.5meq/gmであるが、また、一態様において7meq/gm未満、および別の態様において5meq/gm未満のカチオン性電荷密度を、組成物の使用意図のpHで有することになり、このpHは、概して、pH3〜pH9、一態様においてpH4乃至pH8の範囲となる。ここで、ポリマーの「カチオン性電荷密度」は、ポリマー上の正電荷の数とポリマーの分子量との比を指す。そのような好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は、概して、10,000乃至1,000万、一態様において50,000乃至500万、および別の態様において100,000乃至300万となる。
本発明の組成物において使用するための好適なカチオン性ポリマーは、カチオン性窒素含有部分、たとえば第四級アンモニウムまたはカチオン性プロトン化アミノ部分を含有する。ポリマーが、水に、組成物に、もしくは組成物のコアセルベート相に可溶性のままである限り、ならびに対イオンが組成物の必須成分と物理的にかつ化学的に相溶性であるか、または製品の性能、安定性もしくは美観を別様に不当に損ねない限り、任意のアニオン性対イオンをカチオン性ポリマーと併せて使用することができる。そのような対イオンの非限定的な例は、ハロゲン化物(たとえば、塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物)、スルフェートおよびメチルスルフェートを含む。
そのようなポリマーの非限定的な例は、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary、第3版、Estrin、CrosleyおよびHaynes編(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.、Washington,D.C.(1982))において記載されている。
本発明に従って使用されていてもよいとりわけ有用なカチオン性ポリマーは、前記カチオン性ポリマーが、カチオン性セルロース、カチオン性グアー、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド−コ−メタクリロアミドプロピル−ペンタメチル−1,3−プロピレン−2−オール−アンモニウムジクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(エチルメタクリレート−コ−オレイルメタクリレート−コ−ジエチルアミノエチルメタクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(エチルメタクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)およびその四級化誘導体、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(メチルアクリルアミド−コ−ジメチルアミノエチルアクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(メタクリレート−コ−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−アクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)およびその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)およびその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)およびその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ビニルイミダゾール)およびその四級化誘導体、ポリエチレンイミンおよびその四級化誘導体を含む、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含む場合を含む。
組成物において使用するための他の好適なカチオン性ポリマーは、多糖ポリマー、カチオン性グアーガム誘導体、第四級窒素含有セルロースエーテル、合成ポリマー、エーテル化セルロース、グアーおよびデンプンのコポリマーを含む。使用する場合、ここでのカチオン性ポリマーは、組成物に可溶性であるか、または以上で記載したカチオン性ポリマーならびにアニオン性、両性および/もしくは両性イオン性界面活性剤成分によって形成された組成物中の複合コアセルベート相に可溶性であるかの何れかである。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートは、組成物中の他の荷電材料と形成することもできる。
好適なカチオン性ポリマーは、米国特許第3,962,418号、同第3,958,581号、および米国公開第2007/0207109A1号において記載されている。
染料移行阻害剤(DTI)
組成物は、1種以上の染料移行阻害剤を含んでいてもよい。本発明の一態様において、本発明者らは、驚くべきことに、指定された染料に加えてポリマー性染料移行阻害剤を含む組成物が、性能の改良を与えることを見出した。これは、これらのポリマーが染料堆積を防止することから、驚くべきことである。好適な染料移行阻害剤は、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾール、ポリビニルオキサゾリドンおよびポリビニルイミダゾールのコポリマーまたはそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。好適な例は、Ashland Aqualon製の、PVP−K15、PVP−K30、ChromaBond S−400、ChromaBond S−403EおよびChromabond S−100、ならびに、BASF製の、Sokalan HP165、Sokalan HP50、Sokalan HP53、Sokalan HP59、Sokalan(登録商標)HP56K、Sokalan(登録商標)HP66を含む。染料制御剤は、(i)スルホン化フェノール/ホルムアルデヒドポリマー;(ii)尿素誘導体;(iii)エチレン性不飽和モノマーのポリマーであって、染料で分子刷り込みされているポリマー;(iv)水不溶性ポリアミドからなる繊維であって、約2μm以下の平均直径を有する繊維;(v)ベンゾオキサジンモノマー化合物を重合することにより取得可能なポリマー;および(vi)それらの組合せから選択されていてもよい。他の好適なDTIは、WO2012/004134において記載されている通りである。主題組成物中に存在する場合、染料移行阻害剤は、重量で組成物の約0.0001%〜約10%、約0.01%〜約5%またはさらには約0.1%〜約3%のレベルで存在していてもよい。
他の水溶性ポリマー:水溶性ポリマーの例は、ポリビニルアルコール(PVA)、修飾PVA;ポリビニルピロリドン;PVAコポリマー、たとえばPVA/ポリビニルピロリドンおよびPVA/ポリビニルアミン;部分加水分解ポリ酢酸ビニル;ポリアルキレンオキシド、たとえばポリエチレンオキシド;ポリエチレングリコール;アクリルアミド;アクリル酸;セルロース、アルキルセルロース系、たとえばメチルセルロース、エチルセルロースおよびプロピルセルロース;セルロースエーテル;セルロースエステル;セルロースアミド;ポリ酢酸ビニル;ポリカルボン酸および塩;ポリアミノ酸またはペプチド;ポリアミド;ポリアクリルアミド;マレイン酸/アクリル酸のコポリマー;デンプン、化工デンプンを含む多糖;ゼラチン;アルギネート;キシログルカン、他のヘミセルロース多糖(キシラン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、マンナン、グルコマンナンおよびガラクトグルコマンナンを含む);および天然ガム、たとえばペクチン、キサンタンおよびカラギーナン、ローカストビーン、アラビア、トラガカント;ならびにそれらの組合せを含むがこれらに限定されない。
アミンの非限定的な例は、エーテルアミン、環状アミン、ポリアミン、オリゴアミン(たとえば、トリアミン、ジアミン、ペンタミン、テトラアミン)またはそれらの組合せを含むがこれらに限定されない。ここで記載されている組成物は、オリゴアミン、エーテルアミン、環状アミンおよびそれらの組合せからなる群から選択されるアミンを含んでいてもよい。一部の側面において、アミンは、アルカノールアミンではない。一部の側面において、アミンは、ポリアルキレンイミンではない。
好適なオリゴアミンの例は、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミンおよびそれらの混合物を含む。
エーテルアミン:ここで記載されているクリーニング組成物は、エーテルアミンを含有していてもよい。クリーニング組成物は、重量で組成物の約0.1%〜約10%、または約0.2%〜約5%、または約0.5%〜約4%のエーテルアミンを含有していてもよい。
本開示のエーテルアミンは、約1000グラム/モル未満、または約100〜約800グラム/モル、または約200〜約450グラム/モル、または約290〜約1000グラム/モル、または約290〜約900グラム/モル、または約300〜約700グラム/モル、または約300〜約450グラム/モルの重量平均分子量を有していてもよい。
本発明のエーテルアミンは、約150、または約200、または約350、または約500グラム/モル〜約1000、または〜約900、または〜約800グラム/モルの重量平均分子量を有していてもよい。
アルコキシル化フェノール化合物:本開示のクリーニング組成物は、アルコキシル化フェノール化合物を含んでいてもよい。アルコキシル化フェノール化合物は、アルコキシル化ポリアリールフェノール化合物、アルコキシル化ポリアルキルフェノール化合物およびそれらの混合物からなる群から選択されていてもよい。アルコキシル化フェノール化合物は、アルコキシル化ポリアリールフェノール化合物であってもよい。アルコキシル化フェノール化合物は、アルコキシル化ポリアルキルフェノール化合物であってもよい。
アルコキシル化フェノール化合物は、クリーニング組成物中に、重量でクリーニング組成物の約0.2%〜約10%、または約0.5%〜約5%のレベルで存在していてもよい。
アルコキシル化フェノール化合物は、280乃至2880の重量平均分子量を有していてもよい。
酵素。好ましくは、組成物は、1種以上の酵素を含む。好ましい酵素は、クリーニング性能および/または織物ケア有益剤を提供する。好適な酵素の例は、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼおよびアミラーゼ、またはそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。典型的な組合せは、たとえば、プロテアーゼおよびリパーゼをアミラーゼとともに含んでいてもよい、酵素カクテルである。組成物中に存在する場合、前述の追加の酵素は、重量で組成物の約0.00001%〜約2%、約0.0001%〜約1%またはさらには約0.001%〜約0.5%の酵素タンパク質のレベルで存在していてもよい。
プロテアーゼ。好ましくは、組成物は、1種以上のプロテアーゼを含む。好適なプロテアーゼは、メタロプロテアーゼ、および中性またはアルカリ性微生物セリンプロテアーゼ、たとえばスブチリシン(EC 3.4.21.62)を含むセリンプロテアーゼを含む。好適なプロテアーゼは、動物、植物または微生物起源のものを含む。一側面において、そのような好適なプロテアーゼは、微生物起源のものであってもよい。好適なプロテアーゼは、前述の好適なプロテアーゼの化学的にまたは遺伝的に修飾された変異体を含む。一側面において、好適なプロテアーゼは、セリンプロテアーゼ、たとえばアルカリ性微生物プロテアーゼおよび/またはトリプシン型プロテアーゼであってもよい。好適な中性またはアルカリ性プロテアーゼの例は、次のものを含む:
(a)US6,312,936B1、US5,679,630、US4,760,025、US7,262,042およびWO09/021867において記載されている、バチルス(Bacillus)、たとえばバチルス・レンタス(Bacillus lentus)、B.アルカロフィルス(B. alkalophilus)、枯草菌(B. subtilis)、B.アミロリケファシエンス(B. amyloliquefaciens)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)およびバチルス・ギブソニー(Bacillus gibsonii)由来のものを含む、スブチリシン(EC 3.4.21.62)。
(b)トリプシン型またはキモトリプシン型プロテアーゼ、たとえば、WO89/06270において記載されているフザリウム(Fusarium)プロテアーゼならびにWO05/052161およびWO05/052146において記載されているセルロモナス(Cellumonas)に由来するキモトリプシンプロテアーゼを含む、トリプシン(たとえば、ブタまたはウシ起源のもの)。
(c)WO07/044993A2において記載されているバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)に由来するものを含む、メタロプロテアーゼ。
好ましいプロテアーゼは、バチルス・ギブソニー(Bacillus gibsonii)またはバチルス・レンタス(Bacillus Lentus)に由来するものを含む。
好適な市販のプロテアーゼ酵素は、商標名Alcalase(登録商標)、Savinase(登録商標)、Primase(登録商標)、Durazym(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Liquanase(登録商標)、Liquanase Ultra(登録商標)、Savinase Ultra(登録商標)、Ovozyme(登録商標)、Neutrase(登録商標)、Everlase(登録商標)およびEsperase(登録商標)でNovozymes A/S(Denmark)によって販売されているもの、商標名Maxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Maxapem(登録商標)、Properase(登録商標)、Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)およびPurafect OXP(登録商標)でGenencor Internationalによって販売されているもの、商標名Opticlean(登録商標)およびOptimase(登録商標)でSolvay Enzymesによって販売されているもの、Henkel/Kemiraから入手可能なもの、すなわちBLAP(下記の突然変異S99D+S101R+S103A+V104I+G159Sを持つ、US5,352,604の図29に示されている配列、以後、BLAPと称する)、BLAPR(S3T+V4I+V199M+V205I+L217Dを持つBLAP)、BLAP X(S3T+V4I+V205Iを持つBLAP)およびBLAP F49(S3T+V4I+A194P+V199M+V205I+L217Dを持つBLAP)−すべてHenkel/Kemira製;ならびに花王株式会社製のKAP(突然変異A230V+S256G+S259Nを持つバチルス・アルカロフィルス・スブチリシン(Bacillus alkalophilus subtilisin))を含む。
アミラーゼ。好ましくは、組成物は、アミラーゼを含んでいてもよい。好適なアルファ−アミラーゼは、細菌または真菌起源のものを含む。化学的にまたは遺伝的に修飾された変異体(バリアント)が含まれる。好ましいアルカリ性アルファ−アミラーゼは、バチルス(Bacillus)の菌株、たとえばバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・ステアロテルモフィルス(Bacillus stearothermophilus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、または他のバチルス属(Bacillus sp.)、たとえばバチルス属(Bacillus sp.)NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513、DSM 9375(USP7,153,818)DSM 12368、DSMZ番号12649、KSM AP1378(WO97/00324)、KSM K36またはKSM K38(EP1,022,334)に由来する。好ましいアミラーゼは、次のものを含む:
(a)WO94/02597、WO94/18314、WO96/23874およびWO97/43424において記載されているバリアント、とりわけ、WO96/23874において配列番号2として記載されている酵素に対して下記の位置の1つ以上に置換を持つバリアント:15、23、105、106、124、128、133、154、156、181、188、190、197、202、208、209、243、264、304、305、391、408および444。
(b)USP5,856,164ならびにWO99/23211、WO96/23873、WO00/60060およびWO06/002643において記載されているバリアント、とりわけ、WO06/002643において配列番号12として記載されているAA560酵素に対して下記の位置に1つ以上の置換を持つバリアント:
26、30、33、82、37、106、118、128、133、149、150、160、178、182、186、193、203、214、231、256、257、258、269、270、272、283、295、296、298、299、303、304、305、311、314、315、318、319、339、345、361、378、383、419、421、437、441、444、445、446、447、450、461、471、482、484、好ましくは、D183およびG184の欠失も含有するもの。
(c)WO06/002643における配列番号4、バチルス属(Bacillus sp.)722由来の野生型酵素との少なくとも90%同一性を呈するバリアント、とりわけ、183および184位に欠失を持つバリアントならびに参照によりここに組み込まれるWO00/60060において記載されているバリアント。
(d)バチルス属(Bacillus sp.)707由来の野生型酵素との少なくとも95%同一性を呈するバリアント(US6,093,562における配列番号7)、とりわけ、下記の突然変異M202、M208、S255、R172および/またはM261のうちの1つ以上を含むもの。好ましくは、前記アミラーゼは、M202L、M202V、M202S、M202T、M202I、M202Q、M202W、S255Nおよび/またはR172Qのうちの1つ以上を含む。特に好ましいのは、M202LまたはM202T突然変異を含むものである。
(e)WO09/149130において記載されているバリアント、好ましくは、WO09/149130における配列番号1または配列番号2、ゲオバチルス・ステアロサーモフィラス(Geobacillus Stearophermophilus)由来の野生型酵素またはその切断バージョンとの少なくとも90%同一性を呈するもの。
好適な市販のアルファ−アミラーゼは、DURAMYL(登録商標)、LIQUEZYME(登録商標)、TERMAMYL(登録商標)、TERMAMYL ULTRA(登録商標)、NATALASE(登録商標)、SUPRAMYL(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、FUNGAMYL(登録商標)およびBAN(登録商標)(Novozymes A/S、Bagsvaerd、Denmark)、KEMZYM(登録商標)AT 9000 Biozym Biotech Trading GmbH Wehlistrasse 27b A−1200 Wien Austria、RAPIDASE(登録商標)、PURASTAR(登録商標)、ENZYSIZE(登録商標)、OPTISIZE HT PLUS(登録商標)、POWERASE(登録商標)およびPURASTAR OXAM(登録商標)(Genencor International Inc.、Palo Alto、California)およびKAM(登録商標)(花王株式会社、日本、103−8210東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号)を含む。一側面において、好適なアミラーゼは、NATALASE(登録商標)、STAINZYME(登録商標)およびSTAINZYME PLUS(登録商標)ならびにそれらの混合物を含む。
リパーゼ。好ましくは、本発明は、「第1サイクルリパーゼ」、たとえば米国特許第6,939,702B1号および米国特許出願第2009/0217464号において記載されているものを含む、1種以上のリパーゼを含む。好ましいリパーゼは、第1洗浄リパーゼである。本発明の一態様において、組成物は、第1洗浄リパーゼを含む。第1洗浄リパーゼは、(a)フミコーラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa)菌株DSM 4109に由来する野生型リパーゼとの少なくとも90%同一性を有し;(b)前記野生型リパーゼと比較して、E1もしくはQ249の15A内の三次元構造の表面において、電気的に中性または負に荷電したアミノ酸の、正に荷電したアミノ酸による置換を含み;かつ(c)C−末端にペプチド添加を含み;かつ/または(d)N−末端にペプチド添加を含み、かつ/または(e)下記の制限:i)前記野生型リパーゼのE210位に負アミノ酸を含み;ii)前記野生型リパーゼの90〜101位に対応する領域に負に荷電したアミノ酸を含み;かつiii)N94または前記野生型リパーゼに対応する位置に中性もしくは負アミノ酸を含むか、かつ/または前記野生型リパーゼの90〜101位に対応する領域に負もしくは中性正味電荷を有することを満たす、アミノ酸配列を有するポリペプチドであるリパーゼを含む。好ましいのは、T231RおよびN233R突然変異のうちの1つ以上を含む好熱菌(Thermomyces lanuginosus)由来の野生型リパーゼのバリアントである。野生型配列は、Swissprot受託番号Swiss−Prot O59952(好熱菌(Thermomyces lanuginosus)(フミコーラ・ラヌギノーサ(Humicola lanuginosa))に由来する)の269種のアミノ酸(アミノ酸23〜291)である。好ましいリパーゼは、商標名Lipex(登録商標)およびLipolex(登録商標)およびLipoclean(登録商標)で販売されているものを含むであろう。
エンドグルカナーゼ。他の好ましい酵素は、US7,141,403B2においてアミノ酸配列 配列番号2と少なくとも90%、94%、97%およびさらには99%同一性の配列を有するバチルス(Bacillus)属のメンバーに内生する細菌ポリペプチドおよびそれらの混合物を含む、エンド−ベータ−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を呈する微生物由来エンドグルカナーゼを含む。好適なエンドグルカナーゼは、商標名Celluclean(登録商標)およびWhitezyme(登録商標)(Novozymes A/S、Bagsvaerd、Denmark)で販売されている。
ペクチン酸リアーゼ。他の好ましい酵素は、商標名Pectawash(登録商標)、Pectaway(登録商標)、Xpect(登録商標)で販売されているペクチン酸リアーゼ、ならびに商標名Mannaway(登録商標)(すべてNovozymes A/S製、Bagsvaerd、Denmark)およびPurabrite(登録商標)(Genencor International Inc.、Palo Alto、California)で販売されているマンナナーゼを含む。
ヌクレアーゼ酵素。組成物は、ヌクレアーゼ酵素を含んでいてもよい。ヌクレアーゼ酵素は、核酸のヌクレオチドサブユニット間のホスホジエステル結合を開裂することができる酵素である。ここでのヌクレアーゼ酵素は、好ましくは、デオキシリボヌクレアーゼもしくはリボヌクレアーゼ酵素またはその機能的フラグメントである。機能的フラグメントまたは部は、DNA主鎖におけるホスホジエステル結合の開裂を触媒し、そのため触媒活性を保持する前記ヌクレアーゼタンパク質の領域である、ヌクレアーゼ酵素の一部を意味している。故に、これは、その機能性が維持されている酵素および/またはバリアントおよび/または誘導体および/または同族体の、機能的バージョンを除く切断バージョンを含む。
好ましくは、ヌクレアーゼ酵素は、好ましくはクラスE.C.3.1.21.x[ここで、x=1、2、3、4、5、6、7、8または9である]、E.C.3.1.22.y[ここで、y=1、2、4または5である]、E.C.3.1.30.z[ここで、z=1または2である]、E.C.3.1.31.1の何れかから選択されるデオキシリボヌクレアーゼおよびそれらの混合物である。
漂白剤。組成物は、1種以上の漂白剤を含むことが好ましい場合がある。漂白触媒以外の好適な漂白剤は、光漂白剤、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予め形成された過酸およびそれらの混合物を含む。概して、漂白剤が使用される場合、本発明の組成物は、重量で主題組成物の約0.1%〜約50%またはさらには約0.1%〜約25%の、漂白剤または漂白剤の混合物を含んでいてもよい。好適な漂白剤の例は、次のものを含む:
(1)光漂白剤、たとえばスルホン化亜鉛フタロシアニン、スルホン化アルミニウムフタロシアニン、キサンテン染料、チオキサントン類およびそれらの混合物、
(2)予め形成された過酸:好適な予め形成された過酸は、予め形成されたペルオキシ酸からなる群から選択される化合物、またはそれらの塩、典型的には、過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド酸および塩、ペルオキシモノスルホン酸および塩、たとえば、Oxone(登録商標)、ならびにそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。
特に好ましいペルオキシ酸は、フタルイミド−ペルオキシ−アルカン酸、特にε−フタルイミドペルオキシヘキサン酸(PAP)である。好ましくは、過酸またはその塩は、30℃〜60℃の範囲内の融点を有する。
(3)過酸化水素の供給源、たとえば、アルカリ金属塩、たとえば過ホウ酸塩(通常は一または四水和物)、過炭酸塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩およびそれらの混合物のナトリウム塩を含む、無機過酸化水素化物塩。使用される場合、無機過酸化水素化物塩は、典型的には、織物およびホームケア製品全体の0.05〜40重量%または1〜30重量%の量で存在し、典型的には、そのような織物およびホームケア製品に、被覆されていてもよい結晶性固体として組み込まれる。好適な被覆は、無機塩、たとえばアルカリ金属ケイ酸塩、炭酸塩もしくはホウ酸塩もしくはそれらの混合物、または有機材料、たとえば水溶性もしくは分散性ポリマー、ワックス、油もしくは脂肪石鹸を含む;ならびに、
(4)R−(C=O)−Lを有し、式中、Rは、漂白活性化剤が疎水性である場合、6〜14個の炭素原子または8〜12個の炭素原子を有し、漂白活性化剤が親水性である場合、6個未満の炭素原子またはさらには4個未満の炭素原子を有する、任意に分枝のアルキル基であり、Lは、脱離基である、漂白活性化剤。好適な脱離基の例は、安息香酸およびその誘導体−とりわけベンゼンスルホネートである。好適な漂白活性化剤は、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸またはその塩、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)を含む。
(5)漂白触媒。本発明の組成物は、ペルオキシ酸および/またはその塩から酸素原子を受け入れることができ、酸素原子を酸化可能な基材に移動させることができる、1種以上の漂白触媒も含んでいてもよい。好適な漂白触媒は、イミニウムカチオンおよびポリイオン;イミニウム両性イオン;変性アミン;変性アミンオキシド;N−スルホニルイミン;N−ホスホニルイミン;N−アシルイミン;チアジアゾールジオキシド;ペルフルオロイミン;環状糖ケトンおよびアルファアミノ−ケトンならびにそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。1種の特に好ましい触媒は、アシルヒドラゾン型、たとえば4−(2−(2−((2−ヒドロキシフェニルメチル)メチレン)−ヒドラジニル)−2−オキソエチル)−4−メチルクロリドである。
(6)組成物は、好ましくは、触媒金属錯体を含んでいてもよい。1種の好ましいタイプの金属含有漂白触媒は、定義されている漂白触媒活性の遷移金属カチオンを含む触媒系、たとえば銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデンまたはマンガンカチオンである。
所望ならば、ここでの組成物は、マンガン化合物を利用して触媒することができる。そのような化合物および使用レベルは、当技術分野において周知であり、たとえば、U.S.5,576,282において開示されているマンガンベースの触媒を含む。一部の態様において、組成物中に追加の酸化剤源は存在せず、空気からの分子酸素が酸化源を提供する。
ここで有用なコバルト漂白触媒は公知であり、たとえば、U.S.5,597,936、U.S.5,595,967において記載されている。
存在する場合、過酸化水素/過酸および/または漂白活性化剤の供給源は、概して、組成物中に、織物およびホームケア製品に基づき、約0.1〜約60重量%、約0.5〜約40重量%またはさらには約0.6〜約10重量%の量で存在する。1種以上の疎水性過酸またはその前駆体が、1種以上の親水性過酸またはその前駆体と組み合わせて使用されていてもよい。
典型的には、過酸化水素源および漂白活性化剤は一緒に組み込まれることになる。過酸化水素源および過酸または漂白活性化剤の量は、(過酸化物源から)利用可能な酸素と過酸とのモル比が、1:1〜35:1またはさらには2:1〜10:1となるように選択されていてもよい。液体洗剤に調合される場合、過酸化物源および活性化剤は、pHジャンプ系、たとえばボレート/ソルビトールと一緒に、低pH、典型的には3〜5で調合されていてもよい。
本発明の洗濯ケア組成物は、とりわけ塩素処理水中で使用されていてもよく、たとえば典型的にはほとんどの家庭給水中で見られてもよい。あるいは、ロイコ内包系は、他の漂白源、たとえば電気分解とともに使用されていてもよく、自動投入システムで使用されていてもよい。
ビルダー。好ましくは、組成物は、1種以上のビルダーまたはビルダー系を含んでいてもよい。ビルダーが使用される場合、本発明の組成物は、典型的には、少なくとも1%、2%〜60%のビルダーを含むことになる。組成物は、低レベルの、たとえば1〜10または5重量%のリン酸塩および/またはゼオライトを含むことが好ましい場合がある。組成物は、強力ビルダーを実質的に含まないものでさえあってもよく;強力ビルダーを実質的に含まないというのは、ゼオライトおよび/またはリン酸塩が故意に添加されていないことを意味する。典型的なゼオライトビルダーは、ゼオライトA、ゼオライトPおよびゼオライトMAPを含む。典型的なリン酸塩ビルダーは、トリポリリン酸ナトリウムである。
キレート化剤。好ましくは、組成物は、キレート化剤および/または結晶成長阻害剤を含む。好適な分子は、銅、鉄および/またはマンガンキレート化剤ならびにそれらの混合物を含む。好適な分子は、ヒドロキサム酸、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、スクシネート、それらの塩、およびそれらの混合物を含む。ここで使用するために好適なキレート剤の非限定的な例は、エチレンジアミン四酢酸、N−(ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミン−ペンタアセテート、エタノールジグリシン、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、エチレンジアミンジスクシネート(EDDS)、ヒドロキシエタンジメチレンホスホン酸(HEDP)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、それらの塩、ならびにそれらの混合物を含む。本発明における使用のキレート剤の他の非限定的な例は、米国特許第7445644号、同第7585376号および2009/0176684A1において見られる。ここで使用するための他の好適なキレート化剤は、市販のDEQUESTシリーズ、ならびにMonsanto、DuPontおよびNalco Inc製のキレート剤である。また他の好適なキレート剤は、ピリジニルNオキシド型を含む。
蛍光増白剤。好ましくは、組成物は、1種以上の蛍光増白剤を含む。本発明において有用となり得る市販の光学的増白剤は、下位群に分類することができ、これは、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド、アゾール、5および6員環ヘテロ環の誘導体、ならびに他の種々雑多な作用物質を含むがこれらに限定されない。特に好ましい増白剤は、ナトリウム2(4−スチリル−3−スルホフェニル)−2H−ナフトール[1,2−d]トリアゾール、ジナトリウム4,4’−ビス{[(4−アニリノ−6−(Nメチル−N−2ヒドロキシエチル)アミノ1,3,5−トリアジン−2−イル)]アミノ}スチルベン−2−2−ジスルホネート、ジナトリウム4,4’−ビス{[(4−アニリノ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)]アミノ}スチルベン−2−2’ジスルホネートおよびジナトリウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルから選択される。そのような増白剤の他の例は、「The Production and Application of Fluorescent Brightening Agents」、M.Zahradnik、John Wiley&Sons、New York出版(1982)において開示されている。本発明の組成物において有用となり得る光学的増白剤の具体的な非限定的な例は、米国特許第4,790,856号および米国特許第3,646,015号において同定されているものである。
好ましい増白剤は、以下の構造:
を有する。
好適な蛍光増白剤レベルは、約0.01、約0.05、約0.1またはさらには約0.2重量%の下位レベル〜0.5またはさらには0.75重量%の上位レベルを含む。
一側面において、増白剤は、粘土に充填されて、粒子を形成していてもよい。
好ましい増白剤は、全体的にまたは主に(典型的には少なくとも50重量%、少なくとも75重量%、少なくとも90重量%、少なくとも99重量%)、アルファ−結晶性形態である。非常に好ましい増白剤は、好ましくは下記の構造:
を有する、C.I.蛍光増白剤260を含む。
これは、たとえば30℃または25℃またはさらには20℃未満の冷水によく溶解することから、特に有用となり得る。
酵素安定化剤。組成物は、好ましくは、酵素安定化剤を含んでいてもよい。たとえば完成織物およびホームケア製品におけるカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在により、そのようなイオンを酵素に提供する、任意の従来の酵素安定化剤が使用されていてもよい。プロテアーゼを含む水性組成物の場合、可逆的プロテアーゼ阻害剤、たとえばボレートを含むホウ素化合物、または好ましくは4−ホルミルフェニルボロン酸、フェニルボロン酸およびそれらの誘導体、または化合物、たとえばギ酸カルシウム、ギ酸ナトリウムおよび1,2−プロパンジオールが、安定性をさらに改良するために添加され得る。
溶媒系。本発明の組成物における溶媒系は、水単独または有機溶媒の混合物を水なしまたは好ましくは水ありで含有する溶媒系であることができる。
有機溶媒
組成物は、有機溶媒を任意に含んでいてもよい。好適な有機溶媒は、C4〜14エーテルおよびジエーテル、グリコール、アルコキシル化グリコール、C〜C16グリコールエーテル、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族分枝アルコール、アルコキシル化脂肪族分枝アルコール、アルコキシル化直鎖状C〜Cアルコール、直鎖状C〜Cアルコール、アミン、C〜C14アルキルおよびシクロアルキル炭化水素およびハロ炭化水素、ならびにそれらの混合物を含む。好ましい有機溶媒は、1,2−プロパンジオール、2,3ブタンジオール、エタノール、グリセロール、エトキシル化グリセロール、ジプロピレングリコール、メチルプロパンジオールおよびそれらの混合物を含む。他の低級アルコール、C1〜C4アルカノールアミン、たとえばモノエタノールアミンおよびトリエタノールアミンを使用することもできる。溶媒系は、たとえば、本発明の無水固体態様から、存在しないこともできるが、より典型的には、重量で液体洗剤組成物の約0.1%〜約98%、好ましくは少なくとも約1%〜約50%、より通常は約5%〜約25%、あるいは約1%〜約10%の前記有機溶媒の範囲内のレベルで存在する。
これらの有機溶媒は、水とともに使用されていてもよく、またはそれらは水なしで使用されていてもよい。
構造化された液体:本発明の一部の態様において、組成物は、構造化された液体の形態である。そのような構造化された液体は、内部的に構造化され、それにより、構造が主原料(たとえば、界面活性剤材料)によって形成され得るか、かつ/または、たとえば増粘剤として使用するために、副原料(たとえば、ポリマー、粘土および/またはシリケート材料)を使用して三次元マトリックス構造を提供することによって外部的に構造化され得る。組成物は、構造化剤、好ましくは0.01重量%〜5重量%、0.1重量%〜2.0重量%の構造化剤を含んでいてもよい。好適な構造化剤の例は、US2006/0205631A1、US2005/0203213A1、US7294611、US6855680において記されている。構造化剤は、典型的には、ジグリセリドおよびトリグリセリド、エチレングリコールジステアレート、微結晶性セルロース、セルロースベースの材料、マイクロファイバーセルロース、疎水的に修飾されたアルカリ膨潤性エマルション、たとえばPolygel W30(3VSigma)、バイオポリマー、キサンタンガム、ゲランガム、水素化ヒマシ油、水素化ヒマシ油の誘導体、たとえばその非エトキシル化誘導体ならびにそれらの混合物からなる群から選択され、特に、水素化ヒマシ油、水素化ヒマシ油の誘導体、マイクロファイバーセルロース、ヒドロキシ官能性結晶性材料、長鎖脂肪アルコール、12−ヒドロキシステアリン酸、粘土ならびにそれらの混合物の群から選択されるものである。1種の好ましい構造化剤は、好適なヒドロキシ官能性結晶性材料を詳細に定義している米国特許第6,855,680号において記載されている。好ましいのは、水素化ヒマシ油である。いくつかの構造化剤は、様々なアスペクト比を有する糸状構造システムを有する。別の好ましい構造化剤は、セルロースをベースとしており、バイオマス、木材パルプ、シトラスファイバーなどを含む若干数の供給源に由来していてもよい。
本発明の組成物は、高融点脂肪化合物を含んでいてもよい。ここで有用な高融点脂肪化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、脂肪酸誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択される。低融点のそのような化合物は、この項に含まれることは意図されていない。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary、第5版、1993、およびCTFA Cosmetic Ingredient Handbook、第2版、1992において見られる。存在する場合、高融点脂肪化合物は、好ましくは、組成物中に、重量で組成物の0.1%〜40%、好ましくは1%〜30%、より好ましくは1.5%〜16%、コンディショニング改良という利益、たとえば濡れた髪に適用中のすべりの良い感触、柔らかさおよび乾燥した髪における潤った感触を提供することを考慮して、1.5%〜8%のレベルで含まれる。
カチオン性ポリマー。本発明の組成物は、カチオン性ポリマーを含有していてもよい。
組成物中におけるカチオン性ポリマーの濃度は、典型的には、0.05%〜3%、別の態様において0.075%〜2.0%、およびまた別の態様において0.1%〜1.0%の範囲である。好適なカチオン性ポリマーは、少なくとも0.5meq/gm、別の態様において少なくとも0.9meq/gm、別の態様において少なくとも1.2meq/gm、また別の態様において少なくとも1.5meq/gmであるが、また、一態様において7meq/gm未満、および別の態様において5meq/gm未満でもあるカチオン性電荷密度を、組成物の使用意図のpHで有することになり、このpHは、概して、pH3〜pH9、一態様においてpH4乃至pH8の範囲となる。ここで、ポリマーの「カチオン性電荷密度」は、ポリマー上の正電荷の数とポリマーの分子量との比を指す。そのような好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は、概して、10,000乃至1,000万、一態様において50,000乃至500万、および別の態様において100,000乃至300万となる。
本発明の組成物において使用するための好適なカチオン性ポリマーは、カチオン性窒素含有部分、たとえば第四級アンモニウムまたはカチオン性プロトン化アミノ部分を含有する。ポリマーが、水に、組成物に、もしくは組成物のコアセルベート相に可溶性のままである限り、ならびに対イオンが組成物の必須成分と物理的にかつ化学的に相溶性であるか、または製品の性能、安定性もしくは美観を別様に不当に損ねない限り、任意のアニオン性対イオンをカチオン性ポリマーと併せて使用することができる。そのような対イオンの非限定的な例は、ハロゲン化物(たとえば、塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物)、スルフェートおよびメチルスルフェートを含む。
そのようなポリマーの非限定的な例は、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary、第3版、Estrin、CrosleyおよびHaynes編(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.、Washington,D.C.(1982))において記載されている。
組成物において使用するための他の好適なカチオン性ポリマーは、多糖ポリマー、カチオン性グアーガム誘導体、第四級窒素含有セルロースエーテル、合成ポリマー、エーテル化セルロース、グアーおよびデンプンのコポリマーを含む。使用される場合、ここでのカチオン性ポリマーは、組成物に可溶性であるか、または以上で記載したカチオン性ポリマーならびにアニオン性、両性および/または両性イオン性界面活性剤成分によって形成された組成物中の複合コアセルベート相に可溶性であるかの何れかである。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートは、組成物中の他の荷電材料と形成されることもできる。
好適なカチオン性ポリマーは、米国特許第3,962,418号、同第3,958,581号、および米国公開第2007/0207109A1号において記載されている。
非イオン性ポリマー。本発明の組成物は、コンディショニング剤として非イオン性ポリマーを含んでいてもよい。1000超の分子量を有するポリアルキレングリコールがここで有用である。有用なのは、下記の一般式:
[式中、R95は、H、メチルおよびそれらの混合物からなる群から選択される]を有するものである。
コンディショニング剤および特にシリコーンが、組成物中に含まれていてもよい。本発明の組成物において有用なコンディショニング剤は、典型的には、乳化液体粒子を形成する、非水溶性、水分散性、不揮発性の液体を含む。組成物において使用するための好適なコンディショニング剤は、概して、シリコーン(たとえば、シリコーン油、カチオン性シリコーン、シリコーンガム、高屈折シリコーンおよびシリコーン樹脂)、有機コンディショニング油(たとえば、炭化水素油、ポリオレフィンおよび脂肪エステル)もしくはそれらの組合せとして特徴付けられるコンディショニング剤、またはここでの水性界面活性剤マトリックス中で別様に液体分散粒子を形成するコンディショニング剤である。そのようなコンディショニング剤は、組成物の必須成分と物理的にかつ化学的に相溶性であるべきであり、製品の安定性、美観または性能を別様に不当に損ねるべきではない。
組成物中におけるコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニングという利益を提供するために十分なものであるべきである。そのような濃度は、コンディショニング剤、所望されるコンディショニング性能、コンディショニング剤粒子の平均サイズ、他の成分の種類および濃度、ならびに他の同様の要因によって変動することができる。
シリコーンコンディショニング剤の濃度は、典型的には、約0.01%〜約10%の範囲である。好適なシリコーンコンディショニング剤およびシリコーンのための任意選択の懸濁化剤の非限定的な例は、米国再発行特許第34,584号、米国特許第5,104,646号;同第5,106,609号;同第4,152,416号;同第2,826,551号;同第3,964,500号;同第4,364,837号;同第6,607,717号;同第6,482,969号;同第5,807,956号;同第5,981,681号;同第6,207,782号;同第7,465,439号;同第7,041,767号;同第7,217,777号;米国特許出願第2007/0286837A1号;同第2005/0048549A1号;同第2007/0041929A1号;英国特許第849,433号;独国特許第DE10036533号(これらはすべて参照によりここに組み込まれる);Chemistry and Technology of Silicones、New York:Academic Press(1968);General Electric Silicone Rubber Product Data
Sheets SE30、SE33、SE54およびSE76;Silicon Compounds、Petrarch Systems,Inc.(1984);およびEncyclopedia of Polymer Science and Engineering、第15巻、第2版、204〜308頁、John Wiley&Sons,Inc.(1989)において記載されている。
有機コンディショニング油。本発明の組成物は、コンディショニング剤として、約0.05%〜約3%の少なくとも1種の有機コンディショニング油を、単独でまたは他のコンディショニング剤、たとえばシリコーン(ここで記載されている)と組み合わせての何れかで含んでいてもよい。好適なコンディショニング油は、炭化水素油、ポリオレフィンおよび脂肪エステルを含む。衛生剤。本発明の組成物は、衛生および/または悪臭の利益を送達するための成分、たとえばリシノール酸亜鉛、チモール、第四級アンモニウム塩、たとえばBardac(登録商標)、ポリエチレンイミン(たとえばBASF製のLupasol(登録商標))およびその亜鉛錯体、銀および銀化合物、とりわけAgまたはナノ銀分散液をゆっくりと放出するように設計されたものの1つ以上も含んでいてもよい。
プロバイオティクス。組成物は、プロバイオティクス、たとえばWO2009/043709において記載されているものを含んでいてもよい。
泡ブースター。組成物は、高い泡立ちが所望される場合、好ましくは泡ブースターを含んでいてもよい。好適な例は、C10〜C16アルカノールアミドまたはC10〜C14アルキル硫酸塩であり、これは、好ましくは1%〜10%のレベルで組み込まれる。C10〜C14モノエタノールおよびジエタノールアミドは、そのような泡ブースターの典型的なクラスを例証する。そのような泡ブースターを、高い泡立ちの補助界面活性剤、たとえば上述のアミンオキシド、ベタインおよびスルタインとともに使用することも有利である。所望ならば、水溶性マグネシウムおよび/またはカルシウム塩、たとえばMgCl、MgSO、CaCl、CaSOなどを、典型的には0.1%〜2%のレベルで添加して、追加の泡を提供し、グリース除去性能を増強することができる。
泡抑制剤。泡の形成を低減させるまたは抑制するための化合物を、本発明の組成物に組み込むことができる。泡抑制は、米国特許第4,489,455号および同第4,489,574号において記載されている通りのいわゆる「高濃度クリーニング方法」において、およびフロントローディング式洗濯機において、特に重要となり得る。多種多様な材料が泡抑制剤として使用されていてもよく、泡抑制剤は、当業者に周知である。たとえば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第7巻、430〜447頁(John Wiley&Sons,Inc.、1979)を参照されたい。泡抑制剤の例は、モノカルボン脂肪酸、およびその中の可溶性塩、高分子量炭化水素、たとえばパラフィン、脂肪酸エステル(たとえば、脂肪酸トリグリセリド)、一価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18〜C40ケトン(たとえば、ステアロン)、N−アルキル化アミノトリアジン、好ましくは約100℃未満の融点を有するワックス状炭化水素、シリコーン泡抑制剤、ならびに第二級アルコールを含む。特に有用なシリコーン泡抑制剤は、ジフェニル含有シリコーンをベースとする。
シリコーン泡抑制剤は、典型的には、重量で洗剤組成物の最大2.0%の量で利用されるが、より高い量が使用されていてもよい。
真珠光沢剤。WO2011/163457において記載されている通りの真珠光沢剤が、本発明の組成物に組み込まれていてもよい。
真珠光沢剤は、光を反射および屈折させて真珠光沢効果を提供することができる、結晶性またはガラス状固体、透明または半透明の化合物であることができる。典型的には、真珠光沢剤は、それらが組み込まれる組成物に不溶性な結晶性粒子である。好ましくは、真珠光沢剤は、薄板または球の形状を有する。真珠光沢剤の粒径は、典型的には200ミクロン未満、好ましくは100ミクロン未満、より好ましくは50ミクロン未満である。無機真珠光沢剤は、アルミノシリケートおよび/またはボロシリケートを含む。好ましいのは、非常に高い屈折率を有するように処理されたアルミノシリケートおよび/またはボロシリケート、好ましくはシリカ、金属酸化物、オキシ塩化物被覆アルミノシリケートおよび/またはボロシリケートである。より好ましい無機真珠光沢剤は、雲母であり、さらに一層好ましいのは、二酸化チタン処理雲母、たとえばBASF Mearlin Superfineである。
組成物は、重量で組成物の0.005%〜3.0重量%、好ましくは0.01%〜1%の、100%活性真珠光沢剤を含んでいてもよい。真珠光沢剤は、有機または無機であってもよい。組成物は、有機および/または無機真珠光沢剤を含むことができる。
有機真珠光沢剤:
組成物が有機真珠光沢剤を含む場合、重量で組成物の0.05%〜2.0重量%、好ましくは0.1%〜1.0%の活性レベルで、100%活性有機真珠光沢剤が含まれる。好適な有機真珠光沢剤は、アルキレングリコールのモノエステルおよび/またはジエステル、たとえばエチレングリコールジステアレートを含む。
無機真珠光沢剤:
別の態様において、組成物は、無機真珠光沢剤も含むかもしれない。組成物が無機真珠光沢剤を含む場合、重量で組成物の0.005%〜1.0重量%、好ましくは0.01%〜0.2%の活性レベルで、100%活性無機真珠光沢剤が含まれる。
懸濁粒子
一態様において、組成物は、複数の懸濁粒子を、約0.01〜約5重量%、あるいは約0.05〜約4重量%、あるいは約0.1〜約3重量%のレベルでさらに含む。好適な懸濁粒子の例は、米国特許第7,169,741号および米国特許公開第2005/0203213号において提供され、それらの開示は、参照によりここに組み込まれる。これらの懸濁粒子は、液体コアまたは固体コアを含むことができる。これらの液体コアおよび固体コア粒子の詳細な記載、ならびに好ましい粒径、粒子形状、粒子密度および粒子破裂強度の記載は、米国特許出願第12/370,714号において記載されており、その開示は、参照によりここに組み込まれる。
1つの好ましい態様において、粒子は、(変形可能な)ビーズ、カプセル化物、ポリマー性粒子、たとえばプラスチック、金属(たとえば、箔材料、フレーク、グリッター)、(干渉)顔料、鉱物(塩、岩、砂利、溶岩、ガラス/シリカ粒子、タルク)、植物材料(たとえば、壁孔または種子、植物繊維、柄、茎、葉または根)、固晶および液晶などを含むがこれらに限定されない、任意の離散的で視覚的に区別可能な物の形態であってもよい。球状から板状の範囲の異なる粒子形状が可能である。
一態様において、懸濁粒子は、ガスまたは気泡であってもよい。この態様において、それぞれの泡沫の直径は、約50〜約2000ミクロンであってもよく、体積で組成物の約0.01〜約5%、あるいは体積で組成物の約0.05%〜約4%、あるいは体積で組成物の約0.1%〜約3%のレベルで存在していてもよい。
乳白剤
一態様において、組成物は、乳白剤も含むかもしれない。
用語がここで使用される場合、「乳白剤」は、次の系を不透明にするために材料に添加される物質である。1つの好ましい態様において、乳白剤はアキュソールであり、これは、Dow Chemicalsから入手可能である。アキュソール乳白剤は、ある特定%の固体レベルの液体形態で提供される。供給時、アキュソール乳白剤のpHは、2.0〜5.0の範囲であり、粒径は、0.17〜0.45umの範囲である。1つの好ましい態様において、アキュソールOP303Bおよび301を使用することができる。
また別の態様において、乳白剤は、無機乳白剤であってもよい。好ましくは、無機乳白剤は、TiO、ZnO、タルク、CaCOおよびそれらの組合せであることができる。乳白剤−ミクロスフェア混成材料は、予め選択された比重で容易に形成され、そのため、材料が分離する傾向はほとんどない。
ヒドロトロープ:組成物は、ヒドロトロープを、有効量、すなわち約0%〜15%、または約1%〜10%、または約3%〜約6%で任意に含んでいてもよく、そのため、組成物は水に相溶性である。ここで使用するための好適なヒドロトロープは、米国特許第3,915,903号において開示されている通り、アニオン性タイプのヒドロトロープ、特にナトリウム、カリウムおよびアンモニウムキシレンスルホネート、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムトルエンスルホネート、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムクメンスルホネート、ならびにそれらの混合物を含む。
酸化防止剤:組成物は、組成物中に約0.001〜約2重量%で存在する酸化防止剤を任意に含有していてもよい。好ましくは、酸化防止剤は、0.01〜0.08重量%の範囲内の濃度で存在する。酸化防止剤の混合物が使用されていてもよい。
酸化防止剤は、Kirk−Othmer(第3巻、424頁)およびIn Ullmann’s Encyclopedia(第3巻、91頁)において記載されている通りの物質である。
本発明において使用される酸化防止剤の他のクラスは、一般式:
[式中、Rは、C〜C22直鎖状または分枝アルキル、好ましくはメチルまたは分枝C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、好ましくはメトキシであり;Rは、C〜C分枝アルキル、好ましくはtert−ブチルであり;xは、1または2である]を有するアルキル化フェノールである。ヒンダードフェノール系化合物は、この式を有する好ましいタイプのアルキル化フェノールである。好ましいこのタイプのヒンダードフェノール系化合物は、2,6−ジ−tert−ブチル−ヒドロキシトルエン(BHT)である。
さらに、組成物において使用される酸化防止剤は、α−、β−、γ−、δ−トコフェロール、エトキシキン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、tert−ブチルヒドロキシアニソール、リグノスルホン酸およびそれらの塩、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されていてもよい。エトキシキン(1,2−ジヒドロ−6−エトキシ−2,2,4−トリメチルキノリン)は、名称Raluquin(商標)でRaschig(商標)社により市販されていることに留意されたい。
組成物において使用されていてもよい他のタイプの酸化防止剤は、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(Trolox(商標))および1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(Proxel GXL(商標))である。
組成物において使用するために好適であり得る酸化防止剤のさらなるクラスは、式:
[式中、RおよびRは、それぞれ独立して、アルキルであるか、またはRおよびRは、一緒になって、C〜C環式ヒドロカルビル部分を形成することができ;Bは、存在しないか、またはCHであり;Rは、C〜Cアルキルであり;Rは、水素または−C(O)Rであり、ここで、Rは、水素またはC〜C19アルキルであり;Rは、C〜Cアルキルであり;Rは、水素またはC〜Cアルキルであり;Xは、−CHOHまたは−CHAであり、ここで、Aは、窒素内包単位、フェニルまたは置換フェニルである]を有するベンゾフランまたはベンゾピラン誘導体である。好ましい窒素内包A単位は、アミノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノおよびそれらの混合物を含む。
酸化防止剤、たとえばソルビン酸トコフェロール、ブチル化ヒドロキシル安息香酸およびそれらの塩、没食子酸およびそのアルキルエステル、尿酸およびその塩、ソルビン酸およびその塩、ならびにジヒドロキシフマル酸およびその塩も使用されていてもよい。一側面において、組成物において使用するための最も好ましいタイプの酸化防止剤は、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、□−、□−、□−、□□トコフェロール、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(Proxel GXL(商標))およびそれらの混合物である。
包装。任意の従来の包装が使用されていてもよく、包装は、消費者が、本発明に必須の染料の色によって提供または寄与され得る洗濯ケア組成物の色を見ることができるように、完全にまたは部分的に透明であってもよい。UV吸収化合物が包装の一部またはすべてに含まれていてもよい。
液体の形態である場合、本発明の洗濯ケア組成物は、水性(典型的には2重量%超またはさらには5または10重量%超の総水、最大90または最大80重量%または70重量%の総水)または非水性(典型的には2重量%未満の総水含有量)であってもよい。典型的には、本発明の組成物は、界面活性剤、シェイディング染料およびある特定の任意選択の他の原料の、水溶液または均一分散液または懸濁液の形態となり、それらのいくつかは、通常、組成物の通常は液体の成分、たとえば液体アルコールエトキシレート非イオン性、水性液体担体および任意の他の通常は液体の任意選択の原料と組み合わさった、固体形態であってもよい。そのような溶液、分散液または懸濁液は、許容可能に相安定となる。
液体の形態である場合、本発明の洗濯ケア組成物は、好ましくは、20s−1および21℃で、1〜1500センチポアズ(1〜1500mPas)、より好ましくは100〜1000センチポアズ(100〜1000mPas)および最も好ましくは200〜500センチポアズ(200〜500mPas)の粘度を有する。粘度は、従来の方法によって決定することができる。粘度は、40mm直径の平板鋼スピンドルおよび500μmのギャップサイズを使用する、TA instruments製のAR550レオメーターを使用して測定されていてもよい。20s−1での高せん断粘度および0.05−1での低せん断粘度は、21℃における3分間の0.1−1〜25−1の対数せん断速度曲線から取得することができる。その中で記載されている好ましいレオロジーは、内部に存在する構造化を洗剤原料とともに使用して、または外部のレオロジー調節剤を使用することにより、達成されていてもよい。より好ましくは、洗濯ケア組成物、たとえば洗剤液体組成物は、約100センチポアズ〜1500センチポアズ、より好ましくは100〜1000cpsの高せん断速度粘度を有する。一回量包装洗濯ケア組成物、たとえば洗剤液体組成物は、400〜1000cpsの高せん断速度粘度を有する。洗濯ケア組成物、たとえば洗濯柔軟組成物は、典型的には、10〜1000、より好ましくは10〜800cps、最も好ましくは10〜500cpsの高せん断速度粘度を有する。食器手洗い組成物は、300〜4000cps、より好ましくは300〜1000cpsの高せん断速度粘度を有する。
液体組成物、好ましくはここでの洗濯ケア組成物は、その成分を任意の好都合な順序で組み合わせることによって、および得られた成分組合せを混合して、たとえばかき混ぜて、相安定な液体洗濯ケア組成物を形成することによって調製することができる。そのような組成物を調製するためのプロセスにおいて、液体成分、たとえば、非イオン性界面活性剤、非界面活性液体担体および他の任意選択の液体成分の、少なくとも大部分またはさらには実質的にすべてを含有する液体マトリックスが形成され、液体成分は、この液体組合せにせん断かき混ぜを付与することによって徹底的に混和される。たとえば、機械的撹拌子による急速撹拌が有用に使用されていてもよい。せん断かき混ぜが維持されている間に、任意のアニオン性界面活性剤および固体形態原料の実質的にすべてを添加することができる。混合物のかき混ぜを続け、必要ならば、この時点で増大させて、液相内に不溶性固相微粒子の溶液または均一分散液を形成することができる。固体形態材料の一部またはすべてがこのかき混ぜた混合物に添加された後、含まれる任意の酵素材料の粒子、たとえば酵素プリルが組み込まれる。以上で記載した組成物調製手順の変形として、1種以上の固体成分が、かき混ぜた混合物に、1種以上の液体成分のわずかな部分と予め混合された粒子の溶液またはスラリーとして添加されていてもよい。組成物成分のすべての添加後、混合物のかき混ぜを、必要な粘度および相安定性特徴を有する組成物を形成するために十分な期間にわたって続ける。高頻度で、これは約30〜60分の期間にわたるかき混ぜを伴う。
本発明のロイコ着色剤は、広範囲のpH値を有する液体洗濯ケア組成物において使用するために好適であることが分かった。たとえば、本発明のロイコ着色剤は、10以上のpHを有する液体洗濯ケア組成物において使用するために好適であることが分かった。本発明のロイコ着色剤は、10未満のpHを有する液体洗濯ケア組成物において使用するために好適であることも分かった。故に、ロイコ着色剤は、10以上および10以下のpH値を有する洗濯ケア組成物において安定である。
ポーチ。本発明の好ましい態様において、組成物は、一回量包装の形態、錠剤形態または好ましくはポーチもしくはポッドとして公知である水溶性膜内に保持されている液体/固体(任意に顆粒)/ゲル/ペーストの形態の何れかで提供される。組成物は、単一またはマルチコンパートメントポーチ内にカプセル化されることができる。マルチコンパートメントポーチは、EP−A−2133410においてさらに詳細に記載されている。組成物がマルチコンパートメントポーチ内に存在する場合、本発明の組成物は、1つまたは2つ以上のコンパートメント内にあってもよく、故に、染料は、1つ以上のコンパートメント、任意にすべてのコンパートメント内に存在していてもよい。非シェイディング染料もしくは顔料または他の審美剤(aesthetic)が、1つ以上のコンパートメント内で使用されていてもよい。一態様において、組成物は、マルチコンパートメントポーチの単一コンパートメント内に存在する。
好ましい膜材料は、ポリマー性材料である。膜材料は、たとえば、当技術分野において公知の通り、ポリマー性材料の、鋳造、ブロー成形、押出またはブロー押出によって取得することができる。ポーチ材料として使用するために好適な、好ましいポリマー、コポリマーまたはそれらの誘導体は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリカルボン酸および塩、ポリアミノ酸またはペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプンおよびゼラチンを含む多糖、天然ガム、たとえばキサンタンおよびカラガムから選択される。より好ましいポリマーは、ポリアクリレートおよび水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマーおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ならびにそれらの組合せから選択される。好ましくは、ポーチ材料中におけるポリマー、たとえばPVAポリマーのレベルは、少なくとも60%である。ポリマーは、任意の、好ましくは約1000〜1,000,000、より好ましくは約10,000〜300,000、より一層好ましくは約20,000〜150,000の重量平均分子量を有することができる。ポリマーの混合物を、ポーチ材料として使用することもできる。これは、その用途および必要なニーズに応じて、コンパートメントまたはポーチの機械的および/または溶解特性を制御するために有益となり得る。好適な混合物は、たとえば、1種のポリマーが別のポリマーよりも高い水溶性を有する、および/または1種のポリマーが別のポリマーよりも高い機械的強度を有する混合物を含む。また、異なる重量平均分子量を有するポリマーの混合物、たとえば、約10,000〜40,000、好ましくは20,000前後の重量平均分子量のPVAまたはそのコポリマーの、および約100,000〜300,000、好ましくは150,000前後の重量平均分子量を持つPVAまたはそのコポリマーの、混合物も好適である。また、ここで好適なのは、たとえば、加水分解で分解可能なおよび水溶性のポリマーブレンド、たとえばポリラクチドおよびポリビニルアルコールを含む、ポリラクチドおよびポリビニルアルコールを混合することによって取得されるもの、典型的には、約1〜35重量%のポリラクチドおよび約65%〜99重量%のポリビニルアルコールを含む、ポリマーブレンド組成物である。ここで使用するために好ましいのは、約60%〜約98%加水分解されて、好ましくは約80%〜約90%加水分解されて、材料の溶解特徴を改良する、ポリマーである。
当然ながら、異なる膜材料および/または異なる厚さの膜が、本発明のコンパートメントを作製する際に使用されていてもよい。異なる膜を選択することにおける利益は、得られるコンパートメントが、異なる溶解度または放出特徴を呈し得ることである。
最も好ましい膜材料は、MonoSol信用照会M8630、M8900、H8779で公知のPVA膜、US6166117およびUS6787512において記載されているもの、ならびに対応する溶解度および変形特徴のPVA膜である。
ここでの膜材料は、1種以上の添加剤原料を含むこともできる。たとえば、可塑剤、たとえばグリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトールおよびそれらの混合物を添加することが有益となり得る。他の添加剤は、洗浄水に送達される機能的洗剤添加剤、たとえば有機ポリマー性分散剤などを含む。
固体形態。既に述べた通り、洗濯ケア組成物は、固体形態であってもよい。好適な固体形態は、錠剤および微粒子形態、たとえば、顆粒状粒子、フレークまたはシートを含む。
そのような固体形態で洗剤組成物を形成するための種々の技術は、当技術分野において周知であり、ここで使用されていてもよい。一側面において、たとえば組成物が顆粒状粒子の形態である場合、ロイコ着色剤は、洗濯洗剤組成物のすべてではないが追加の成分を任意に含む、微粒子形態で提供される。着色剤微粒子は、洗濯洗剤組成物の成分の残部を含有する1種以上の追加の微粒子と組み合わせられる。さらに、洗濯ケア組成物のすべてではないが追加の成分を任意に含む着色剤は、カプセル化形態で提供されていてもよく、シェイディング染料カプセル化物は、洗濯ケア組成物の成分の実質的な残部を含有する微粒子と組み合わせられる。
使用方法。以上で記載した通りに調製される本発明の組成物を使用して、織物の洗濯/処理において使用するための水性洗浄/処理溶液を形成することができる。概して、有効量のそのような組成物を、水に、たとえば従来の織物自動洗濯機内で添加して、そのような水性洗濯溶液を形成する。次いで、そのようにして形成された水性洗浄溶液を、典型的にはかき混ぜながら、それにより洗濯/処理される織物と接触させる。水に添加されて水性洗濯溶液を形成する有効量のここでの液体洗剤組成物は、水性洗浄溶液中に約500〜7,000ppmの組成物を形成するために十分な量を含むことができるか、または約1,000〜3,000ppmのここでの洗濯ケア組成物が水性洗浄溶液中で提供されることになる。
典型的には、洗浄液は、洗濯ケア組成物を、洗浄水と、洗浄液中における洗濯ケア組成物の濃度が、0g超/l〜5g/l、または1g/l〜、および〜4.5g/l、または〜4.0g/l、または〜3.5g/l、または〜3.0g/l、または〜2.5g/l、またはさらには〜2.0g/l、またはさらには〜1.5g/lであるような量で、接触させることによって形成される。織物またはテキスタイルを洗濯する方法は、トップローディング式もしくはフロントローディング式自動洗濯機内で行われていてもよく、または、手洗い洗濯用途において使用され得る。これらの用途において、形成される洗浄液および洗浄液中における洗濯洗剤組成物の濃度は、主要な洗浄サイクルのものである。あらゆる任意選択のリンス工程中における水のあらゆる投入量は、洗浄液の体積を決定する際には含まれない。
洗浄液は、40リットル以下の水、または30リットル以下、または20リットル以下、または10リットル以下、または8リットル以下、またはさらには6リットル以下の水を含んでいてもよい。洗浄液は、0超〜15リットル、または2リットル〜、および〜12リットル、またはさらには〜8リットルの水を含んでいてもよい。典型的には、洗浄液1リットル当たり0.01kg〜2kgの織物が前記洗浄液に投入される。典型的には、洗浄液1リットル当たり0.01kg〜、または0.05kg〜、または0.07kg〜、または0.10kg〜、または0.15kg〜、または0.20kg〜、または0.25kg〜の織物が前記洗浄液に投入される。任意に、50g以下、または45g以下、または40g以下、または35g以下、または30g以下、または25g以下、または20g以下、またはさらには15g以下、またはさらには10g以下の組成物を水に接触させて、洗浄液を形成する。そのような組成物は、典型的には、溶液中約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水である場合、水温は、典型的には、約5℃〜約90℃の範囲であり、その位置が織物を含む場合、水と織物との比は、典型的には、約1:1〜約30:1である。典型的には、本発明の洗濯ケア組成物を含む洗浄液は、3〜11.5のpHを有する。
一側面において、そのような方法は、前記表面または織物を任意に洗浄するおよび/またはリンスする工程を含み、前記表面または織物を、本明細書において開示されている任意の組成物と接触させ、次いで、前記表面または織物を任意に洗浄するおよび/またはリンスすることが、任意選択の乾燥工程とともに開示されている。
そのような表面または織物の乾燥は、家庭用または工業用の何れかの設定において使用される一般的手段の何れか1つによって遂行され得る。普通の消費者または制度的使用条件で洗濯されることができる任意の織物を含んでいてもよく、本発明は、セルロース系基材に好適であり、一部の側面において、合成テキスタイル、たとえばポリエステルおよびナイロンならびに合成およびセルロース系織物および/または繊維を含む混合織物および/または繊維の処理にも好適である。合成織物の例としては、ポリエステル、ナイロンであり、これらは、セルロース系繊維との混合物、たとえば、ポリ綿織物で存在していてもよい。溶液は、典型的には、7〜11、より通常は8〜10.5のpHを有する。組成物は、典型的には、溶液中500ppm〜5,000ppmの濃度で使用される。水温は、典型的には、約5℃〜約90℃の範囲である。水対織物の比は、典型的には、約1:1〜約30:1である。
故に、別の態様において、本発明は、テキスタイルを処理する方法を提供する。方法は、好ましくは、(i)テキスタイルを、ここで記載されている通りの組成物を含有する水溶液で処理する工程と、(ii)任意に、テキスタイルをリンスする工程と、(iii)テキスタイルを乾燥させる工程とを含む。一側面において、本発明は、テキスタイルを処理する方法であって、(i)テキスタイルを、ここで記載されている通りの化合物を含有する水溶液で処理し、水溶液が、10ppb〜5000ppmの少なくとも1種のそのような化合物および0.0g/L〜3g/Lの界面活性剤を含む工程と;(ii)任意に、リンスする工程と;(iii)テキスタイルを乾燥させる工程とを含む、方法を提供する。この方法で利用される化合物は、ここで記載されている化合物の何れかであり得る。さらに、この方法で利用される水溶液は、化合物を水性媒体に直接添加することによって、またはロイコ組成物を含有する洗濯ケア組成物を水性媒体に添加することによって作製することができる。
試験方法
ここでの試験方法において使用される織物見本は、Testfabrics,Inc.West Pittston、PAから取得し、100%綿、Style 403(2”×2”に切断)および/またはStyle 464(4”×6”に切断)ならびに増白されていない多繊維織物、具体的にはStyle 41(5cm×10cm)である。
乾燥した織物見本に関する、L、a、b、K/S、および白色度(WI CIE)値を含むすべての反射スペクトルおよび色測定は、4つの分光光度計:(1)Konica−Minolta 3610d反射分光光度計(Konica Minolta Sensing Americas,Inc.、Ramsey、NJ、USA;D65照明、10°観察者、UV光除外)、(2)LabScan XE反射分光光度計(HunterLabs、Reston、VA;D65照明、10°観察者、UV光除外)、(3)Color−Eye(登録商標)7000A(GretagMacbeth、New Windsor、NY、USA;D65光、UV除外)、または(4)Color i7分光光度計(X−rite,Inc.、Grand Rapids、MI、USA;D65光、UV除外)のうちの1つを使用して作製する。
織物を照射する場合、別段の指示がない限り、乾燥後の指定された織物を、タイプSボロシリケート内側(品番20277300)および外側(品番20279600)フィルターを備え、37℃の最大キャビネット温度、57℃の最大ブラックパネル温度(BPTブラックパネル形状)および35%のRH(相対湿度)に設定された、Atlas Xenon退色試験機Ci3000+(Atlas Material Testing Technology、Mount Prospect、Illinois、USA)で、420nmにおいて0.77W/mの放射照度を持つ模擬太陽光に曝露する。別段の指示がない限り、照射は、決まった期間にわたって連続的である。
I.洗浄溶液からロイココンジュゲート効率を決定するための方法
綿見本(Style 464)を、重質液体洗濯洗剤無増白剤(水溶液中1.55g/L)で、49℃にて2回洗浄することにより、使用前に色抜きする。試験するそれぞれのロイココンジュゲートの濃縮ストック溶液を、エタノールまたは50:50 エタノール:水から選択される溶媒、好ましくはエタノール中で調製する。
綿織物についてのすべてのL、a、bおよび白色度(WI CIE)値は、Konica−Minolta 3610d反射分光光度計を使用して、乾燥した見本上で測定する。
ベースの洗浄溶液は、AATCC重質液体洗濯洗剤無増白剤(5.23g/1.0L)を脱イオン水に溶解することによって調製する。4つの色抜きした綿見本を一緒に秤量し、2つの10mmのガラス玉とともに250mLの三角フラスコに入れる。合計3つのそのようなフラスコを、試験するそれぞれの洗浄溶液について調製する。ベースの洗浄溶液にロイココンジュゲートストックを投入して、所望の2.00×10−6当量/L洗浄濃度のロイココンジュゲートを持つ洗浄溶液を達成する。
10.0:1.0 液体:織物(w/w)比を提供するために十分なこの洗浄溶液のアリコートを、3つの250mLの三角フラスコのそれぞれに入れる。それぞれのフラスコに、1000gpgのストック硬度溶液を投入して、6gpg(3:1 Ca:Mg)の最終洗浄硬度を達成する。
フラスコを、モデル75リストアクションシェーカー(Burrell Scientific,Inc.、Pittsburg、PA)に置き、最大設定で12分間にわたってかき混ぜ、その後、洗浄溶液を吸引によって除去し、使用される洗浄溶液の量と同等の体積のリンス水(0gpg)を添加する。それぞれのフラスコに、1000gpgのストック硬度溶液を投入して、6gpg(3:1 Ca:Mg)の最終リンス硬度を達成した後、さらに4分かき混ぜる。リンスを吸引によって除去し、織物見本を1分間にわたって遠心脱水(Mini Countertop Spin Dryer、The Laundry Alternative Inc.、Nashua、NH)し、次いで、135°Fに設定した食品脱水機に入れて、暗所で2時間にわたって乾燥させる。この乾燥手順に続いて、サンプルを暗所で保管するか、または光に様々な時間量にわたって曝露した後、織物の特性を測定することができる。
消費者性向は世界中で大きく異なるため、使用される方法は、様々な条件にわたってロイコ化合物の利益を測定する可能性を考慮に入れなくてはならない。1つのそのような条件は、乾燥後の光への曝露である。一部のロイコ化合物は、ダークストレージ下では、光ストレージ下ほど大きい利益を呈さないため、最適な利益を決定するために、それぞれのロイコ化合物を両方の条件のセット下で試験しなくてはならない。したがって、方法Iは、測定が行われる前に、種々の時間増分にわたる乾燥させた織物の模擬太陽光への曝露を含み、LCE値は、後述する曝露時間のセットから取得された最大値に設定される。
A.乾燥後のダーク条件
乾燥後、織物を、測定時点間、暗所、室温で保管する。綿織物についてのL、a、bおよび白色度(WI CIE)値は、2時間の乾燥期間の完結後、時間t=0、6、24および48時間で測定する。それぞれのロイコ着色剤について生成された12の見本(3つのフラスコにそれぞれ4つの見本)の値を平均して、それぞれの時点tにおけるL、a、bおよびWI CIEについてのサンプル値に到達する。
対照処理についてのL、a、bおよび白色度(WI CIE)値を取得するために、上記の手順を下記の例外を除きここで記載されている通りに繰り返す:(1)対照のベースの洗浄溶液は、AATCC重質液体洗濯洗剤無増白剤(5.23g/1.0L)を脱イオン水中で使用して調製し、(2)乾燥期間後に測定された対照について生成された12の見本の値を平均して、L、a、b、およびWI CIEについてのサンプル値に到達し、t=0における対照値もt=6、24および48時間に対する対照値として使用する。
洗濯ケア調合物中におけるロイコ着色剤のロイコ着色剤効率(LCE)を、それぞれの時点tにおいて収集したデータに基づき、下記の方程式:
LCE=DE=((L −L +(a −a +(b −b 1/2
を使用して算出し、式中、下付き文字cおよびsは、対照、すなわち、AATCC重質液体洗濯洗剤無増白剤中で洗浄された織物、およびサンプル、すなわち、ロイコ着色剤を含有する洗濯ケア調合物中で洗浄された織物をそれぞれ指し、ここで、LCEを算出するために使用される値は、対応する時点t(0、6、24または48時間)におけるものである。
それぞれの洗浄溶液について生成された12の見本(3つのフラスコにそれぞれ4つの見本)のWI CIE値を平均し、洗浄時における白色度の変化を、下記の方程式:
ΔWI=WI CIE(洗浄後)−WI CIE(洗浄前)
を使用して算出する。
洗濯ケア調合物(ΔWIsample)およびAATCC HDL無増白剤(ΔWIcontrol)では、別個の値があるであろう。2つの調合物間における白色度の変化は、
δΔWI=ΔWIsample−ΔWIcontrol
によって与えられる。
B.乾燥後の光条件
乾燥後の指定された綿織物を、模擬太陽光に、15分間、30分間、45分間、60分間、75分間、90分間、120分間、および240分間にわたって曝露する。綿織物についての、L、a、bおよび白色度(WI CIE)値を、それぞれの曝露期間後、見本上で測定する。それぞれの曝露時点におけるLCEおよびΔWI値の算出は、上記の方法I.A.において記載されている通りであり、サンプルおよび対照洗濯ケア調合物についてのLCE値およびΔWI値は、記載されている曝露時間のセットから取得された最大値に設定する。
II.相対色相角を決定するための方法(対AATCC対照)
上述した方法Iに従って処理される綿織物に、ロイコ着色剤によって送達される相対色相角は、次の通りに決定される。
a)それぞれの溶液からの12の見本のaおよびb値を平均し、ΔaおよびΔbを決定するために下記の式:
Δa=a −a およびΔb=b −b
を使用し、式中、下付き文字cおよびsは、AATCC重質液体洗剤無増白剤中で洗浄された織物(対照)およびロイコ着色剤を含有する洗濯ケア調合物中で洗浄された織物(サンプル)をそれぞれ指す。
b)ΔaとΔbの両方の絶対値が0.25より小さい場合、相対色相角(RHA)は算出されない。ΔaまたはΔbの何れかの絶対値が0.25以上である場合、RHAは、下記の式:
Δb≧0では、RHA=ATAN2(Δa,Δb
Δb<0では、RHA=360+ATAN2(Δa,Δb
の一方を使用して決定される。
相対色相角は、乾燥後のダークまたは乾燥後の光評価の何れかにおいてデータが収集されたそれぞれの時点について算出することができる。これらの点の何れかを使用して、請求項の要件を満たすことができる。
III.洗浄溶液からロイココンジュゲート効率を決定するための方法
綿見本(Testfabrics,Inc.West Pittston、PA;Style 464、100%綿、4”×6”に切断)を、重質液体洗剤無増白剤(水溶液中1.55g/L)で、49℃にて2回洗浄することにより、使用前に色抜きする。試験するそれぞれのロイココンジュゲートの濃縮ストック溶液を、エタノールまたは50:50 エタノール:水から選択される溶媒、好ましくはエタノール中で調製する。
綿織物についてのすべてのL、a、bおよび白色度(WI CIE)値は、Konica−Minolta 3610d反射分光光度計(Konica Minolta Sensing Americas,Inc.、Ramsey、NJ、USA;D65照明、10°観察者、UV光除外)を使用して、乾燥した見本上で測定する。
ベースの洗浄溶液は、AATCC重質液体洗剤無増白剤(5.23g/1.0L)を脱イオン水に溶解することによって調製する。4つの色抜きした綿見本を一緒に秤量し、2つの10mmのガラス玉とともに250mLの三角フラスコに入れる。合計3つのそのようなフラスコを、試験するそれぞれの洗浄溶液について調製する。ベースの洗浄溶液にロイココンジュゲートストックを投入して、所望の2.00×10−6当量/L洗浄濃度のロイココンジュゲートを持つ洗浄溶液を達成する。
10.0:1.0 液体:織物(w/w)比を提供するために十分なこの洗浄溶液のアリコートを、3つの250mLの三角フラスコのそれぞれに入れる。それぞれのフラスコに、1000gpgのストック硬度溶液を投入して、6gpg(3:1 Ca:Mg)の最終洗浄硬度を達成する。
フラスコを、モデル75リストアクションシェーカー(Burrell Scientific,Inc.、Pittsburg、PA)に置き、最大設定で12分間にわたってかき混ぜ、その後、洗浄溶液を吸引によって除去し、使用される洗浄溶液の量と同等の体積のリンス水(0gpg)を添加する。それぞれのフラスコに、1000gpgのストック硬度溶液を投入して、6gpg(3:1 Ca:Mg)の最終リンス硬度を達成した後、さらに4分かき混ぜる。リンスを吸引によって除去し、織物見本を1分間にわたって遠心脱水(Mini Countertop Spin Dryer、The Laundry Alternative Inc.、Nashua、NH)し、次いで、135°Fに設定した食品脱水機に入れて、暗所で2時間にわたって乾燥させる。この乾燥手順に続いて、サンプルを暗所で保管するか、または光に様々な時間量にわたって曝露した後、織物の特性を測定することができる。
IV.ロイコ着色剤およびその酸化形態についての表面張力値の決定のための方法
試験される材料は、本発明に従うロイコ着色剤、またはロイコ着色剤の第2の着色状態を表す染料(たとえば、トリアリールメタン染料)の何れかである。合計250〜255mgの試験される材料を4オンスのガラスジャーに量り入れ、50.0mLの脱イオン水(Barnstead B−Pure System、約17.27オーム)を磁気撹拌棒とともに添加する。ジャーに蓋をし、磁気撹拌プレートに載せ、混合物を22.0℃で1時間にわたって撹拌する。その後、撹拌を停止し、混合物を1時間にわたってそのまま静置しておく。その時間の終わりに、10.0mLの溶液をシリンジに引き込み、次いでこれにガラス繊維Acrodisc(登録商標)フィルターを装着し、アリコートを濾過して20mLのシンチレーションバイアルに入れる。VWR LabMaxピペッターを使用してピペッティングして、45.0マイクロリットルの濾過された溶液を96ウェルプレートの8つの別個のウェルのそれぞれに送達する。溶液をおよそ22.0℃にてKibron Delta 8張力計で試験し、8つの測定された複製の平均値を表面張力値としてmN/mで報告する。
例1
この例は、本発明に従う、下記の構造を有する化合物の調製を実証するものである。
12.45グラムの4−アセトアミドベンズアルデヒドおよびアニリン−2,4(平均で2EOおよび4POでアルコキシル化したアニリン)を、加熱マントル、撹拌器、凝縮器および窒素入口を備えた3つ口丸底フラスコに添加した。次いで、2.71グラムの尿素を18グラムの水に溶解し、溶液を反応液に添加した。混合した後、23.74グラムの濃HCl(37%)を、温度を90℃未満に保ちながら、反応混合物にゆっくりと添加した。反応混合物を、窒素下、90℃で6時間にわたって撹拌した。反応完了後、フラスコの内容物を過剰量の重炭酸ナトリウム溶液(600mLの水中30g)に添加した。得られた混合物から酢酸エチルを使用して生成物を抽出し、DI水で洗浄した。ロータリーエバポレーターを使用して酢酸エチルを除去し、得られた生成物を真空オーブンによって乾燥させた。
例2
この例は、本発明に従う、下記の構造を有する化合物の調製を実証するものである。
15グラムの4−ニトロベンズアルデヒドおよび36.98グラムのN−フェニルジエタノールアミンを、オーバーヘッドメカニカルスターラー、熱電対、凝縮器および窒素入口を備えた250mLの丸底フラスコに注いだ。水中尿素の溶液(20mLの水中3.52グラムの尿素)を、反応混合物に添加した。撹拌しながら、30.16グラムのHCl(37重量%)を反応混合物にゆっくりと注ぎ、その間、温度の発熱を慎重にモニターした。次いで、反応混合物を95℃に加熱し、窒素下で一晩撹拌した。2日目に、反応混合物を過剰量の重炭酸ナトリウム溶液(水中5重量%)で中和した。生成物を酢酸エチルによる抽出によって回収した後、DI水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、最後にロータリーエバポレーターを使用して溶媒を除去した。
乾燥後、11.25gの上記で作製した生成物を、機械的撹拌子および温度プローブを備えた250mLの丸底フラスコ中の30グラムのエタノールに溶解した。この混合物に、約15グラムの鉄粉を添加した。次いで、HClの溶液(40グラムの水と混合された3グラムの37%HCl)を溶液にゆっくりと添加し、反応混合物を2時間にわたって還流状態まで加熱した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を濾過して、鉄粉を除去した。次いで、濾液を過剰量の5%重炭酸ナトリウム溶液で中和した。次いで、生成物を濾過によって収集し、エタノールに再溶解した。もう一度濾過して不溶性不純物を除去した後、ロータリーエバポレーターを使用して溶媒を蒸発させることによって、生成物を単離した。
例3
この例は、本発明に従う、下記の構造を有する化合物の調製を実証するものである。
7.5グラムの例2において取得された生成物を、約110グラムのメチルエチルケトンに溶解した。7.43グラムのクロラニルを添加し、反応混合物を1時間にわたって還流状態まで加熱した。反応物が周囲温度まで冷却した後、44.35グラムの5mol/LのHCl溶液を添加し、反応混合物を撹拌した。メチルエチルケトンを蒸発除去した後、水溶液を濾過して、不溶性不純物を除去した。濾液をジエチルエーテルで洗浄して、残留不純物をさらに除去し、次いで、ロータリーエバポレーターを介して乾燥させて、生成物を単離した。単離化合物のモル吸光係数をメタノール中で測定すると、578nmにおいて約55,000L/mol/cmであった。
例4
この例は、例2の化合物およびLCV4EO(比較例、分子構造については以下を参照)の色相付与効果を比較するものである。
これらの化合物の色相効果を試験し、ミニ洗浄機を使用する多段洗浄実験を介し、下記の手順に従って比較した。3つの異なる洗剤サンプルを試験した。第1は、市販のHDL洗剤である。第2は、LCV4EOを1,000ppmのローディングで添加した同じ市販のHDL洗剤である。第3は、例2の化合物を1,000ppmのローディングで添加した同じ市販のHDL洗剤である。
それぞれの洗浄試験において、12枚の漂白した綿Tシャツ織物(Testfabrics,Inc.から購入したもの、スタイル番号437W−60、6”×6”サイズに切断)を、洗剤を含有する洗浄水溶液に添加し、ミニ洗浄機(Haierポータブル洗浄機XQBM22−C)で洗浄した。洗浄サイクル中におよそ12LのDI水を使用し、洗浄水:織物:HDL比は、約480グラムの綿疑似荷重を使用して、1000:40:1(質量で)であった。第1の洗浄後、織物を、同じミニ洗浄機中、各回に12LのDI水を使用して2回リンスした。次いで、織物のうちの4つを洗浄機から除去し、乾燥機内で乾燥させ、CIE L、aおよびb値をカラーアイ分光光度計で読み取った。次いで、残りの8つのサンプル織物をさらに2回洗浄し、上述した通りにリンスし、4つのさらなるサンプル織物を洗浄機から除去し、乾燥させ、分光光度計を使用して分析した。次いで、残りの4つの綿織物のサンプルをさらに2回洗浄し、上述した通りにリンスし、乾燥させ、分光光度計を使用して分析した。
LCV4EOおよび例2の化合物の青味付け効果を、洗浄前の織物と比較した場合の、洗剤で洗浄された織物のb値における変化(デルタb)によって特徴付けた。より負のデルタbは、より良好な青味付けを意味する。3つの洗剤サンプルからのデルタb値を、以下の表に記載した。HDL洗剤は、いくらかの光学的増白剤を含有する場合に、いくらかの負のデルタb値を示した。しかしながら、ロイコ化合物を含有する洗剤は、青味付けにおいてより効率的であることが明確であった。
LCV4EOおよび例2の化合物の青味付け効果を、織物に付与された相対色相角を測定することによっても特徴付けた。この特定の例において、相対色相角は、次の通りに決定された。
1)ΔaおよびΔbを決定するために、見本のaおよびb値ならびに下記の式:
Δa=a −a およびΔb=b −b
を使用し、式中、下付き文字LおよびSは、ロイコ着色剤(LCV4EOおよび例2の生成物)を含有する重質液体洗剤中で洗浄された織物および洗浄前の出発織物をそれぞれ指す。
2)ΔaとΔbの両方の絶対値が0.25より小さい場合、相対色相角(RHA)は算出されない。ΔaまたはΔbの何れかの絶対値が0.25以上である場合、RHAは、下記の式:
Δb≧0では、RHA=ATAN2(Δa,Δb
Δb<0では、RHA=360+ATAN2(Δa,Δb
の一方を使用して決定される。
LCV4EOと比較すると、例2の化合物は、上記の表1のデルタb値において実証されたものとほぼ同じ青味付け効果を示す。しかしながら、例2の化合物は、より望ましい色相を有する。表2は、LCV4EOおよび例2の化合物で洗浄された織物の相対色相角(RHA)を比較するものである。明らかに、LCV4EOは緑色を帯びた青色の色相(225〜270の範囲内のRHA)をもたらし、一方、例2の化合物は約277度のRHAをもたらす。青味付け目的のために、最も望ましい色相は、270〜300の相対色相角を有する。
調合物例
下記は、本開示に従うクリーニング組成物の例証的な例であり、限定を意図するものではない。
例1〜7
重質液体洗濯洗剤組成物
総クリーニングおよび/または処理組成物重量に基づく。酵素レベルは、原材料として報告される。
例8〜18
一回量包装組成物
これらの例は、一回量包装洗濯洗剤用の種々の調合物を提供する。組成物8〜12は、単一の一回量包装コンパートメントを含む。組成物をカプセル化するために使用される膜は、ポリビニル−アルコールベースの膜である。
総クリーニングおよび/または処理組成物重量に基づく。酵素レベルは、原材料として報告される。
下記の例において、一回量包装は3つのコンパートメントを有するが、同様の組成物は、2つ、4つまたは5つのコンパートメントで作製され得る。コンパートメントをカプセル化するために使用される膜は、ポリビニルアルコールである。
総クリーニングおよび/または処理組成物重量に基づき、酵素レベルは、原材料として報告される。
AE1.8Sは、C12〜15アルキルエトキシ(1.8)スルフェートである
AE3Sは、C12〜15アルキルエトキシ(3)スルフェートである
AE7は、7の平均エトキシル化度を持つC12〜13アルコールエトキシレートである
AE8は、8の平均エトキシル化度を持つC12〜13アルコールエトキシレートである
AE9は、9の平均エトキシル化度を持つC12〜13アルコールエトキシレートである
アミラーゼ1は、Novozymesによって供給されるStainzyme(登録商標)、15mg活性物質/gである
アミラーゼ2は、Novozymesによって供給されるNatalase(登録商標)、29mg活性物質/gである
キシログルカナーゼは、Novozymesによって供給されるWhitezyme(登録商標)、20mg活性物質/gである
キレート剤1は、ジエチレントリアミンペンタアセテート酸である
キレート剤2は、1−ヒドロキシエタン1,1−ジホスホン酸である
ディスパーシンBは、1000mg活性物質/gとして報告されるグリコシドヒドロラーゼである
DTIは、ポリ(4−ビニルピリジン−1−オキシド)(たとえばChromabond S−403E(登録商標))またはポリ(1−ビニルピロリドン−コ−1−ビニルイミダゾール)(たとえばSokalan HP56(登録商標))の何れかである。
染料制御剤 本発明に従う染料制御剤、たとえば、Suparex(登録商標)O.IN(M1)、Nylofixan(登録商標)P(M2)、Nylofixan(登録商標)PM(M3)またはNylofixan(登録商標)HF(M4)
HSASは、US6,020,303およびUS6,060,443において開示されている通りの中分枝アルキルスルフェートである
LASは、平均脂肪族炭素鎖長C〜C15を有する直鎖状アルキルベンゼンスルホネートである(HLASは、酸形態である)。
ロイコ着色剤 本発明に従う任意の好適なロイコ着色剤またはそれらの混合物。
リパーゼは、Novozymesによって供給されるLipex(登録商標)、18mg活性物質/gである
Liquitint(登録商標)V200は、Millikenによって提供されるチオフェンアゾ染料である
マンナナーゼは、Novozymesによって供給されるMannaway(登録商標)、25mg活性物質/gである
ヌクレアーゼは、1000mg活性物質/gとして報告されるホスホジエステラーゼ配列番号1である
光学的増白剤1は、ジナトリウム4,4’−ビス{[4−アニリノ−6−モルホリノ−s−トリアジン−2−イル]−アミノ}−2,2’−スチルベンジスルホネートである
光学的増白剤2は、ジナトリウム4,4’−ビス−(2−スルホスチリル)ビフェニル(ナトリウム塩)である
光学的増白剤3は、3V Sigma製のOptiblanc SPL10(登録商標)である
香水カプセル化物は、コア−シェルメラミンホルムアルデヒド香水マイクロカプセルである。
研磨酵素は、1000mg活性物質/gとして報告されるパラ−ニトロベンジルエステラーゼである
ポリマー1は、ビス((CO)(CO)n)(CH)−N−C2x−N−(CH)−ビス((CO)(CO)n)[ここで、n=20〜30、x=3〜8である]またはその硫酸化もしくはスルホン化バリアントである
ポリマー2は、エトキシル化(EO15)テトラエチレンペンタミンである
ポリマー3は、エトキシル化ポリエチレンイミンである
ポリマー4は、エトキシル化ヘキサメチレンジアミンである
ポリマー5は、Rohm&Haasによって提供されるAcusol 305である
ポリマー6は、BASFによって提供される、酢酸ビニル側鎖でグラフト化したポリエチレングリコールポリマーである。
プロテアーゼは、DuPontによって供給されるPurafect Prime(登録商標)、40.6mg活性物質/gである
構造化剤は、水素化ヒマシ油である
ここで開示される寸法および値は、列挙されている正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。それどころか、別段の定めがない限り、それぞれのそのような寸法は、列挙されている値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するように意図されている。たとえば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味するように意図されている。
あらゆる相互参照または関連特許または出願および本出願がその優先権または利益を主張するあらゆる特許出願または特許を含む、ここで引用されているすべての文書は、明示的に除外または別段限定されない限り、参照によりその全体がここに組み込まれる。任意の文書の引用は、それがここで開示されているまたは特許請求されている任意の発明に関わる先行技術であること、あるいはそれが単独でまたは任意の他の参考文献との任意の組合せで、任意のそのような発明を、教示する、示唆するまたは開示することの承認ではない。さらに、本文書における用語の任意の意味または定義が、参照により組み込まれる文書における同じ用語の任意の意味または定義と矛盾する限りでは、本文書においてその用語に割り当てられた意味または定義が優先するものとする。
本発明の特定の態様を例証し記載してきたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の他の変更および修正が為され得ることが当業者には明らかであろう。したがって、添付の請求項において、本発明の範囲内であるすべてのそのような変更および修正を網羅することが意図されている。

Claims (29)

  1. 式(I)の化合物
    [式中、環A、BおよびCのそれぞれの上の個々のRおよびR基は、水素、重水素およびRからなる群から独立して選択され;
    ここで、それぞれのRは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリル、−(CH−O−R、−(CH−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(O)NR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)SR、−NRC(O)NR、−P(O)、−P(O)(OR、−P(O)(OR)Oおよび−P(O)(Oからなる群から独立して選択され、ここで、添え字nは、0〜4、好ましくは0〜1の整数、最も好ましくは0であり;同じヘテロ原子に結合しているR、RおよびRの任意の2つは、組み合わさって、−O−、−NR15−および−S−からなる群から選択される1個以上の追加のヘテロ原子を任意に含んでいてもよい5員以上の環を形成することができ;
    Gは、水素、重水素、C〜C16アルコキシド、フェノキシド、ビスフェノキシド、ニトライト、アルキルアミン、イミダゾール、アリールアミン、ポリアルキレンオキシド、ハライド、アルキルスルフィド、アリールスルフィドおよびホスフィンオキシドからなる群から独立して選択され;
    、R、RおよびR15は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリルおよびRからなる群から独立して選択され;ここで、Rは、28〜500の範囲の前記モノマーの分子量を持つ1種以上の有機モノマーで構成される有機基であり;
    1つのRは、−NHであり、残り2つのRは、−ORおよび−NRからなる群から独立して選択され;
    前記化合物中に存在する任意の電荷は、好適な独立して選択される内部または外部対イオンと均衡がとれている]。
  2. 前記環A、BおよびCのうちの少なくとも1つ上の4つすべてのRおよびRが、水素である、請求項1に記載の化合物。
  3. 3つすべての環A、BおよびC上のすべてのRおよびRが、水素である、請求項2に記載の化合物。
  4. 前記残り2つのRが、独立して選択される−NRである、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
  5. それぞれのRが、独立して選択される(CO)(CO)(CO)20であり;R20が、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリルおよび置換アルカリルからなる群から選択され;可変基x、yおよびzが、0および正の自然数から独立して選択される整数であり;x、yおよびzの和が、1以上である、請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物。
  6. 前記可変基x、yおよびzが、0〜100から独立して選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. 前記可変基x、yおよびzが、0〜20から独立して選択される、請求項6に記載の化合物。
  8. 前記可変基x、yおよびzが、0〜10から独立して選択される、請求項7に記載の化合物。
  9. 前記可変基xが、1〜5であり、前記可変基yが、0〜5であり、前記可変基zが、0である、請求項8に記載の化合物。
  10. 前記可変基yが、1〜5である、請求項9に記載の化合物。
  11. 前記可変基xが、1〜2であり、前記可変基yが、0〜3である、請求項9に記載の化合物。
  12. 前記可変基yが、1〜3である、請求項11に記載の化合物。
  13. 20が、水素である、請求項5〜12の何れか1項に記載の化合物。
  14. Gが、水素または重水素である、請求項1〜13の何れか1項に記載の化合物。
  15. 式(X)の化合物
    [式中、環A、BおよびCのそれぞれの上の個々のRおよびR基は、水素、重水素およびRからなる群から独立して選択され;
    ここで、それぞれのRは、ハロゲン、ニトロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリル、−(CH−O−R、−(CH−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)O、−C(O)NR、−OC(O)R、−OC(O)OR、−OC(O)NR、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)OR、−NRC(O)SR、−NRC(O)NR、−P(O)、−P(O)(OR、−P(O)(OR)Oおよび−P(O)(Oからなる群から独立して選択され、ここで、添え字nは、0〜4、好ましくは0〜1の整数、最も好ましくは0であり;同じヘテロ原子に結合しているR、RおよびRの任意の2つは、組み合わさって、−O−、−NR15−および−S−からなる群から選択される1個以上の追加のヘテロ原子を任意に含んでいてもよい5員以上の環を形成することができ;
    、R、RおよびR15は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリルおよびRからなる群から独立して選択され;ここで、Rは、28〜500の範囲の前記モノマーの分子量を持つ1種以上の有機モノマーで構成される有機基であり;
    1つのRは、−NHであり、残り2つのRは、−ORおよび−NRからなる群から独立して選択され;
    前記化合物中に存在する電荷は、好適な独立して選択される内部または外部対イオンと均衡がとれている]。
  16. 前記環A、BおよびCのうちの少なくとも1つ上の4つすべてのRおよびRが、水素である、請求項15に記載の化合物。
  17. 3つすべての環A、BおよびC上のすべてのRおよびRが、水素である、請求項16に記載の化合物。
  18. 前記残り2つのRが、独立して選択される−NRである、請求項15〜17の何れか1項に記載の化合物。
  19. それぞれのRが、独立して選択される(CO)(CO)(CO)20であり;R20が、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アルカリル、置換アルカリルからなる群から選択され;可変基x、yおよびzが、0および正の自然数から独立して選択される整数であり;x、yおよびzの和が、1以上である、請求項15〜18の何れか1項に記載の化合物。
  20. 前記可変基x、yおよびzが、0〜100から独立して選択される、請求項19に記載の化合物。
  21. 前記可変基x、yおよびzが、0〜20から独立して選択される、請求項20に記載の化合物。
  22. 前記可変基x、yおよびzが、0〜10から独立して選択される、請求項21に記載の化合物。
  23. 前記可変基xが、1〜5であり、前記可変基yが、0〜5であり、前記可変基zが、0である、請求項22に記載の化合物。
  24. 前記可変基yが、1〜5である、請求項23に記載の化合物。
  25. 前記可変基xが、1〜2であり、前記可変基yが、0〜3である、請求項23に記載の化合物。
  26. 前記可変基yが、1〜3である、請求項25に記載の化合物。
  27. 20が、水素である、請求項19〜26の何れか1項に記載の化合物。
  28. 式(X)の化合物中に存在する前記電荷が、ハライドおよびスルフェートからなる群から選択される外部対イオンによって均衡がとれている、請求項15〜27の何れか1項に記載の化合物。
  29. 前記環A、BおよびCのうちの少なくとも1つの上のRおよびRのうちの少なくとも1つが、−C(O)Oおよび−S(O)から選択される、請求項15、16および18〜27の何れか1項に記載の化合物。
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