JP2021194142A - ラケット - Google Patents

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Abstract

【課題】プレーヤーに伝播する振動が抑制され、かつ剛性に優れるラケットの提供。【解決手段】テニスラケットは、スロート16を有している。スロート16は、繊維強化層34と、振動ダンパー36とを有している。振動ダンパー36は、繊維強化層34に囲まれている。繊維強化層34は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。振動ダンパー36は、ポリマー組成物から形成されている。このポリマー組成物は、基材ポリマーを含んでいる。好ましい基材ポリマーは、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体又はアクリル系エラストマーである。【選択図】図4

Description

本発明は、テニス等に使用されるラケットに関する。
テニスラケットにてボールが打撃されると、このラケットに振動が発生する。この振動はプレーヤーに伝播し、プレーヤーに不快感を与える。
特開2002−045444公報には、繊維強化層と、この繊維強化層に挿入された振動吸収体を含むラケットフレームが開示されている。この振動吸収体は、プレーヤーに伝播する振動を抑制しうる。
特開2002−045444公報
特開2002−045444公報に記載された振動吸収体の、繊維強化層への密着性は、不十分である。この振動吸収体は、フレームの剛性を阻害する。剛性に劣るラケットは、反発性能にも劣る。
本発明の目的は、プレーヤーに伝播する振動が抑制され、かつ剛性に優れるラケットの提供にある。
本発明に係るラケットは、フレームを有する。このフレームは、繊維強化層と、この繊維強化層に接合された振動ダンパーとを有する。この繊維強化層は、エポキシ樹脂が基材であるマトリックスと、強化繊維とを含む。振動ダンパーの材質は、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体又はアクリル系エラストマーが基材であるポリマー組成物である。
フレームは、ヘッド、2つのスロート及びシャフトを有しうる。好ましくは、それぞれのスロートが振動ダンパーを含む。
好ましくは、振動ダンパーの厚みは、0.10mm以上1.00mm以下である。
本発明に係るラケットでは、フレームで発生した振動を振動ダンパーが減衰させる。従って、このラケットを使用するプレーヤーに伝播する振動は、抑制されうる。このプレーヤーは、優れた打感を得ることができる。この振動ダンパーは、繊維強化層のエポキシ樹脂との密着性に優れる。従って、この振動ダンパーは、ラケットの剛性を大幅には阻害しない。このラケットでは、打感と剛性とが両立される。
図1は、本発明の一実施形態に係るラケットが示された正面図である。 図2は、図1のラケットの一部が示された拡大分解図である。 図3は、図1のラケットの一部が示された拡大正面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った拡大断面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図5のラケットの一部が示された拡大断面図である。 図7は、図1のラケットの製造工程の一部が示された斜視図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係るラケットの一部が示された断面図である。 図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットの一部が示された断面図である。 図10は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットの一部が示された断面図である。 図10は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットの一部が示された断面図である。 図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された正面図である。 図13は、図12のXIII−XIII線に沿った拡大断面図である。 図14は、本発明のさらに他の実施形態に係るラケットが示された正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2に、テニスラケット2が示されている。このテニスラケット2は、フレーム4、グリップ6、エンドキャップ8、グロメット10及びストリング12を有している。このテニスラケット2は、硬式テニスに使用されうる。図1において、矢印Xはテニスラケット2の幅方向を表し、矢印Yはテニスラケット2の軸方向を表す。
フレーム4は、ヘッド14、2つのスロート16及びシャフト18を有している。ヘッド14は、フェース20(後に詳説)の輪郭を形成している。ヘッド14の正面形状は、略楕円である。楕円の長径方向は、テニスラケット2の軸方向Yと一致している。楕円の短径方向は、テニスラケット2の幅方向Xと一致している。それぞれのスロート16の一端は、ヘッド14と連続している。このスロート16は、他端の近傍で他のスロート16と合流している。スロート16は、ヘッド14から延びてシャフト18に至っている。シャフト18は、2つのスロート16が合流する箇所から延びている。シャフト18は、スロート16と連続的にかつ一体的に形成されている。ヘッド14のうち2つのスロート16に挟まれた部分は、ヨーク22である。このフレーム4は、中空である。
このフレーム4の主たる材質は、繊維強化樹脂である。本実施形態では、この繊維強化樹脂のマトリックス樹脂は、熱硬化性樹脂である。典型的な熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の典型的な繊維は、カーボン繊維である。この繊維は、長繊維である。
図2に示されるように、ヘッド14は、グロメット溝24を有している。このグロメット溝24は、ヘッド14の外周面から窪んでいる。グロメット溝24は、ヨーク22を除き、ヘッド14のほぼ全周に渡って形成されている。
ヘッド14はさらに、複数の孔26を有している。それぞれの孔26は、ヘッド14を貫通している。ヘッド14のほぼ全周において、複数の孔26が配置されている。
グリップ6は、シャフト18に巻かれたテープによって形成されている。グリップ6は、テニスラケット2がスイングされたときの、プレーヤーの手とテニスラケット2とのスリップを抑制する。このグリップ6の端に、エンドキャップ8が取り付けられている。
図2に示されるように、グロメット10は、ベース28と複数のパイプ30とを有している。ベース28は、ベルト形状を有している。それぞれのパイプ30は、ベース28と一体的に形成されている。このパイプ30は、ベース28から起立している。このグロメット10の典型的な材質は、フレーム4よりも軟質な合成樹脂である。テニスラケット2が、複数のグロメット10を有してもよい。グロメット10が、これに隣接するグロメット10と離間してもよい。それぞれのグロメット10におけるパイプ30の数が、1でもよい。
グロメット10は、ヘッド14に装着される。グロメット10がヘッド14に装着された状態では、ベース28がグロメット溝24に収容される。ベース28の一部が、グロメット溝24からはみ出てもよい。さらに、グロメット10がヘッド14に装着された状態では、パイプ30が孔26を貫通する。
図1に示されるように、ストリング12はヘッド14に張られている。ストリング12は、幅方向X及び軸方向Yに沿って張られる。ストリング12により、多数のスレッド(thread)が形成されている。ストリング12のうち幅方向Xに沿って延在する部分は、横スレッド32aと称される。ストリング12のうち軸方向Yに沿って延在する部分は、縦スレッド32bと称される。複数の横スレッド32a及び複数の縦スレッド32bにより、フェース20が形成される。フェース20は、概してX−Y平面に沿っている。フェース20が、2以上のストリング12から形成されてもよい。
図3は、図1のテニスラケット2の一部が示された拡大正面図である。図3には、スロート16の近傍のフレーム4が示されている。図3には、左右一対のスロート16が示されている。図4は、図3のIV−IV線に沿った拡大断面図である。図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。図4には、右側のスロート16が示されている。左側のスロート16は、図4の形状が左右反転した形状を有する。図5には、右側のスロート16が示されている。左側のスロート16は、図5の形状が左右反転した形状を有する。
図4及び5には、繊維強化層34と、振動ダンパー36とが示されている。繊維強化層34は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。
本実施形態では、振動ダンパー36は層状である。振動ダンパー36は、繊維強化層34に囲まれている。振動ダンパー36は、スロート16の幅方向外側(図4の右側)に偏って配置されている。振動ダンパー36が、スロート16の幅方向内側(図4の左側)に偏って配置されてもよい。
振動ダンパー36は、ポリマー組成物から形成されている。このポリマー組成物は、基材ポリマーを含んでいる。このポリマー組成物が、必要に応じ、添加剤を含んでもよい。
振動ダンパー36の典型的な基材ポリマーは、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体である。スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体は、ハードセグメントとしてのポリスチレンブロックと、ソフトセグメントとしてのポリイソプレンブロックとを含んでいる。スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体から成形されたシートとして、Gummiwerk KRAIBURG GmbH & Co. KGの商品名「KRAIBON」が例示される。
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体が基材である振動ダンパー36は、減衰性能に優れている。テニスラケット2にてボールが打撃されると、フレーム4に振動が生じる。振動ダンパー36は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケット2では、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケット2は、打感に優れる。
前述の通り本実施形態では、振動ダンパー36はスロート16に存在している。フェース20でボールが打撃され、ヘッド14で生じた振動は、スロート16にて減衰されてプレーヤーに伝播する。
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体は振動減衰性に優れるので、振動ダンパー36が薄くても、この振動ダンパー36が打感に寄与しうる。薄い振動ダンパー36は、フレーム4の剛性を大幅には阻害しない。
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体は、エポキシ樹脂との密着性に優れている。従ってこの振動ダンパー36は、繊維強化層34に堅固に接合されうる。堅固な接合は、フレーム4の剛性に寄与しうる。剛性に優れたテニスラケット2は、反発性能に優れる。プレーヤーは、このテニスラケット2を用いて、速いショットを打つことができる。堅固な接合はさらに、テニスラケット2の耐久性にも寄与しうる。
振動ダンパー36に適した他の基材ポリマーは、アクリル系エラストマーである。アクリル系エラストマーは、ハードセグメントとしてのアクリル樹脂ブロックと、ソフトセグメントとを含んでいる。アクリル系エラストマーから成形されたシートとして、株式会社タイテックスジャパンの商品名「PIEZON」が例示される。
アクリル系エラストマーが基材である振動ダンパー36は、減衰性能に優れている。テニスラケット2にてボールが打撃されると、フレーム4に振動が生じる。振動ダンパー36は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケット2では、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケット2は、打感に優れる。
アクリル系エラストマーは振動減衰性に優れるので、振動ダンパー36が薄くても、この振動ダンパー36が打感に寄与しうる。薄い振動ダンパー36は、フレーム4の剛性を大幅には阻害しない。
アクリル系エラストマーは、エポキシ樹脂との密着性に優れている。従ってこの振動ダンパー36は、繊維強化層34に堅固に接合されうる。堅固な接合は、フレーム4の剛性に寄与しうる。剛性に優れたテニスラケット2は、反発性能に優れる。プレーヤーは、このテニスラケット2を用いて、速いショットを打つことができる。堅固な接合はさらに、テニスラケット2の耐久性にも寄与しうる。
図6は、図5のテニスラケット2がさらに拡大された断面図である。図6には、スロート16が示されている。図6において矢印Tiは、振動ダンパー36の厚みを示す。厚みTiは0.10mm以上1.00mm以下が好ましい。厚みTiが0.10mm以上である振動ダンパー36により、優れた打感が達成されうる。この観点から、厚みTiは0.20mm以上がより好ましく、0.30mm以上が特に好ましい。厚みTiが1.00mm以下である振動ダンパー36は、フレーム4の剛性を大幅には阻害しない。この観点から、厚みTiは0.80mm以下がより好ましく、0.60mm以下が特に好ましい。
図3において矢印Leは、振動ダンパー36の長さを示す。振動減衰性の観点から、長さLeは30mm以上が好ましく、50mm以上がより好ましく、60mm以上が特に好ましい。
テニスラケット2における全ての振動ダンパー36の長さLeの合計は、50mm以上が好ましく、80mm以上がより好ましく、100mm以上が特に好ましい。
振動ダンパー36のショアA硬度は、40以上95以下が好ましい。硬度が40以上である振動ダンパー36は、フレーム4の剛性を大幅には阻害しない。この観点から、硬度は45以上がより好ましく、50以上が特に好ましい。硬度が95以下である振動ダンパー36により、優れた打感が達成されうる。この観点から、硬度は90以下がより好ましく、87以下が特に好ましい。硬度は、振動ダンパー36の材質と同じ材質を有する試験片において、測定される。測定は、「JIS K 6253−3」の規定に準拠して行われる。
振動ダンパー36の破断寺の伸び率は、200%以上が好ましい。伸び率が200%以上である振動ダンパー36により、優れた打感が達成されうる。この観点から、伸び率は240%以上がより好ましく、260%以上が特に好ましい。伸び率は、引張り試験によって測定される。引張り試験は、「JIS K 6251」の規定に準拠して行われる。
以下、図7が参照されつつ、本発明に係るテニスラケット2の製造方法の一例が、説明される。この製造方法では、マンドレル、チューブ、複数のプリプレグ38及び2つのフィルムが準備される。それぞれのプリプレグ38は、並列する複数の強化繊維と、マトリックス樹脂とからなる。この製造方法では、まずチューブにマンドレルが挿入される。このチューブに、プリプレグ38が順次巻かれる。巻かれることにより、プリプレグ38は筒状を呈する。図7には、筒状のプリプレグ38aと、シート状のプリプレグ38bとが示されている。シート状のプリプレグ38bの上には、2つのフィルム40が載置されている。図7では、マンドレル及びチューブの図示が、省略されている。
マンドレルが回されることで、プリプレグ38aの上にプリプレグ38bが巻き付けられる。この巻き付けにより、プリプレグ38bが筒状を呈する。それぞれのフィルム40は、プリプレグ38aとプリプレグ38bとに挟まれる。プリプレグ38bの上に、必要に応じ、他のプリプレグ38が巻かれる。
このチューブからマンドレルが抜かれた後、チューブ及びプリプレグ38が金型にセットされる。この金型内で、チューブに気体が充填されてチューブが膨張する。この膨張により、プリプレグ38が金型のキャビティ面に押し付けられる。このプリプレグ38が加熱され、マトリックス樹脂が硬化する。硬化により、成形体が得られる。成形体は、キャビティ面の形状が反転した形状を有する。
この成形体に、孔26が穿たれる。さらにこの成形体に、表面研磨、塗装等の処理がなされ、フレーム4が得られる。このフレーム4にグリップ6、グロメット10等が装着される。さらにこのフレーム4にストリング12が張られて、テニスラケット2が完成する。一方のフィルム40から、左側スロート16の振動ダンパー36が形成される。他方のフィルム40から、右側スロート16の振動ダンパー36が形成される。
図8は、本発明の他の実施形態に係るテニスラケットの一部が示された断面図である。図8には、右側のスロート42の断面が示されている。左側のスロートは、右側のスロート42の断面形状と対称な形状を有する。このテニスラケットの、スロート以外の部位の構成は、図1に示されたテニスラケット2のそれらと同じである。
このテニスラケットは、繊維強化層44、第一振動ダンパー46及び第二振動ダンパー48を有している。繊維強化層44は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。第一振動ダンパー46は、繊維強化層44に囲まれている。第二振動ダンパー48は、繊維強化層44に囲まれている。第一振動ダンパー46と第二振動ダンパー48との間には、繊維強化層44が存在している。第二振動ダンパー48は、第一振動ダンパー46と離間している。
第一振動ダンパー46の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この第一振動ダンパー46は、繊維強化層44に堅固に接合されている。第二振動ダンパー48の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この第二振動ダンパー48は、繊維強化層44に堅固に接合されている。
このテニスラケットにてボールが打撃されると、フレームに振動が生じる。第一振動ダンパー46及び第二振動ダンパー48は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケットでは、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケットは、打感に優れる。
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係るテニスラケットの一部が示された断面図である。図9には、右側のスロート50の断面が示されている。左側のスロートは、右側のスロート50の断面形状と対称な形状を有する。このテニスラケットの、スロート以外の部位の構成は、図1に示されたテニスラケット2のそれらと同じである。
このテニスラケットは、繊維強化層52、第一振動ダンパー54及び第二振動ダンパー56を有している。繊維強化層52は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。第一振動ダンパー54は、繊維強化層52に囲まれている。第一振動ダンパー54は、スロート50の中心よりも幅方向外側(図9の右側)に位置している。第二振動ダンパー56は、繊維強化層52に囲まれている。第二振動ダンパー56は、スロート50の中心よりも幅方向内側(図9の左側)に位置している。
第一振動ダンパー54の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この第一振動ダンパー54は、繊維強化層52に堅固に接合されている。第二振動ダンパー56の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この第二振動ダンパー56は、繊維強化層52に堅固に接合されている。
このテニスラケットにてボールが打撃されると、フレームに振動が生じる。第一振動ダンパー54及び第二振動ダンパー56は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケットでは、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケットは、打感に優れる。
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係るテニスラケットの一部が示された断面図である。図10には、右側のスロート58の断面が示されている。左側のスロートは、右側のスロート58の断面形状と対称な形状を有する。このテニスラケットの、スロート以外の部位の構成は、図1に示されたテニスラケット2のそれらと同じである。
このテニスラケットは、繊維強化層60及び振動ダンパー62を有している。繊維強化層60は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。図10の断面において、振動ダンパー62は、ループを形成している。振動ダンパー62は、繊維強化層60に囲まれている。振動ダンパー62の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この振動ダンパー62は、繊維強化層60に堅固に接合されている。
このテニスラケットにてボールが打撃されると、フレームに振動が生じる。振動ダンパー62は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケットでは、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケットは、打感に優れる。
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るテニスラケットの一部が示された断面図である。図11には、右側のスロート64の断面が示されている。左側のスロートは、右側のスロート64の断面形状と対称な形状を有する。このテニスラケットの、スロート以外の部位の構成は、図1に示されたテニスラケット2のそれらと同じである。
このテニスラケットは、繊維強化層66及び振動ダンパー68を有している。繊維強化層66は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。振動ダンパー68は、繊維強化層66の内面に積層されている。振動ダンパー68の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この振動ダンパー68は、繊維強化層66に堅固に接合されている。
このテニスラケットにてボールが打撃されると、フレームに振動が生じる。振動ダンパー68は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケットでは、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケットは、打感に優れる。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るテニスラケット70が示された正面図である。このテニスラケット70は、ヘッド72に振動ダンパー74を含んでいる。振動ダンパー74は、ヨーク76を除くヘッド72のほぼ全体に、配置されている。このテニスラケット70は、スロート78には振動ダンパーを有していない。このテニスラケット70が、ヘッド72に振動ダンパー74を有し、かつスロート78にも振動ダンパーを有してもよい。
図13は、図12のXIII−XIII線に沿った拡大断面図である。ヘッド72は、繊維強化層80及び振動ダンパー74を有している。繊維強化層80は、複数の強化繊維と、マトリックスとを有している。典型的な強化繊維は、カーボン繊維である。マトリックスの材質は、エポキシ樹脂が基材である樹脂組成物である。振動ダンパー74は、繊維強化層80に囲まれている。振動ダンパー74の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この振動ダンパー74は、繊維強化層80に堅固に接合されている。
このテニスラケット70にてボールが打撃されると、フレームに振動が生じる。振動ダンパー74は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケット70では、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケット70は、打感に優れる。
図14は、本発明のさらに他の実施形態に係るテニスラケット82が示された正面図である。このテニスラケット82は、ヘッド84に第一振動ダンパー86及び第二振動ダンパー88を含んでいる。第一振動ダンパー86は、ヘッド84の中心よりも右側に位置している。第二振動ダンパー88は、ヘッド84の中心よりも左側に位置している。第二振動ダンパー88は、第一振動ダンパー86とは、対称である。
第一振動ダンパー86の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この第一振動ダンパー86は、繊維強化層に堅固に接合されている。第二振動ダンパー88の材質、厚み及び物性は、図4に示された振動ダンパー36のそれらと同等である。この第二振動ダンパー88は、繊維強化層に堅固に接合されている。
このテニスラケット82にてボールが打撃されると、フレームに振動が生じる。第一振動ダンパー86及び第二振動ダンパー88は、この振動の振幅を徐々に減少される。このテニスラケット82では、プレーヤーに伝播する振動の振幅は、小さい。プレーヤーは、打撃寺に不快を感じにくい。このテニスラケット82は、打感に優れる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−6に示されたテニスラケットを得た。このラケットは、繊維強化層と、振動ダンパーを有している。繊維強化層は、エポキシ樹脂が基材であるマトリックスと、強化繊維とを含んでいる。振動ダンパーとして、市販のシート(前述の商品名「KRAIBON」)を用いた。この振動ダンパーの材質は、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体が基材であるポリマー組成物である。振動ダンパーの厚みは、0.5mmである。
[実施例2]
振動ダンパーとして、市販の他のシート(商品名「PIEZON」)を用いた他は実施例1と同様にして、実施例2のテニスラケットを得た。この振動ダンパーの材質は、アクリル系エラストマーが基材であるポリマー組成物である。
[比較例1]
振動ダンパーとして、市販の他のシートを用いた他は実施例1と同様にして、比較例1のテニスラケットを得た。この振動ダンパーの材質は、塩素化ポリエチレンが基材であるポリマー組成物である。
[比較例2]
振動ダンパーを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例2のテニスラケットを得た。
[実施例3−8]
振動ダンパーの位置を下記の表2に示されるとおりとした他は実施例1と同様にして、実施例3−8のテニスラケットを得た。
[評価]
各テニスラケットにて、プレーヤーにラリーを行わせた。このプレーヤーに、反発性能(飛び)、振動吸収性能、打感及びコントロール性能を評価させた。この結果が、下記の表1及び2に示されている。数値が大きいほど、好ましい評価であることを示す。
Figure 2021194142
Figure 2021194142
表1及び2から明らかな通り、各実施例のテニスラケットは、諸性能のバランスに優れている。この結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るラケットは、ソフトテニス、スカッシュ、バドミントン等の種々の競技において用いられうる。
2、70、82・・・テニスラケット
4・・・フレーム
10・・・グロメット
12・・・ストリング
14、72、84・・・ヘッド
16、42、50、64・・・スロート
20・・・フェース
34、44、52、66、80・・・繊維強化層
36、68、74・・・振動ダンパー
38・・・プリプレグ
40・・・フィルム
46、54、86・・・第一振動ダンパー
48、56、88・・・第二振動ダンパー

Claims (3)

  1. フレームを有しており、
    上記フレームが、繊維強化層と、この繊維強化層に接合された振動ダンパーとを有しており、
    上記繊維強化層が、エポキシ樹脂が基材であるマトリックスと、強化繊維とを含んでおり、
    上記振動ダンパーの材質が、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体又はアクリル系エラストマーが基材であるポリマー組成物であるラケット。
  2. 上記フレームが、ヘッド、2つのスロート及びシャフトを有しており、
    それぞれのスロートが上記振動ダンパーを含む請求項1に記載のラケット。
  3. 上記振動ダンパーの厚みが0.10mm以上1.00mm以下である請求項1又は2に記載のラケット。
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