JP2021193959A - 乗用苗移植機 - Google Patents

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雅貴 朝田
Masaki Asada
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Abstract

【課題】走行車体の後部に苗植付装置を備え、走行車体の前部に予備苗載部を装備した乗用苗移植機がある。予備苗載部は、多数の苗を載置できるように複数の積載台を装備しているが、マット苗を巻いた巻苗を載置すると、機体走行時に載置台から巻苗が転落してしまう事態が発生し、苗が崩れて使用不能となる問題点があった。そこで、多数の巻苗を載置でき、且つ、巻苗の転落を防止できる予備苗載部を装備した乗用苗移植機を提供する。【解決手段】走行車体2に予備苗載部50及び苗植付装置を設けた乗用苗移植機において、予備苗載部50に上下間隔L1,H1を調節して苗Nを上下で挟む位置と苗Nを開放する位置とに上下移動調節自在に複数段の受台52a〜52eを設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、圃場に苗を植付ける苗植付装置を走行車体に連結した乗用苗移植機に関するものである。
従来、走行車体の後部に苗植付装置を備え、走行車体の前部に予備苗載部を装備した乗用苗移植機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−348634号公報
予備苗載部は、多数の苗を載置できるように複数の積載台を装備しているが、マット苗を巻いた巻苗を載置すると、機体走行時に載置台から巻苗が転落してしまう事態が発生し、苗が崩れて使用不能となる問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多数の巻苗を載置でき、且つ、巻苗の転落を防止できる予備苗載部を装備した乗用苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体2に予備苗載部50及び苗植付装置30を設けた乗用苗移植機において、予備苗載部50に上下間隔L1,H1を調節して苗Nを上下で挟む位置と苗Nを開放する位置とに上下移動調節自在に複数段の受台52a〜52eを設けた乗用苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、予備苗載部50に上下間隔L1,H1を調節して苗Nを上下で挟む位置と苗Nを開放する位置とに上下移動調節自在に複数段の受台52a〜52eを設けたので、上下の受台52a〜52eが苗Nを開放する位置にすれば、容易に受台52a〜52eに苗を載置したり、受台52a〜52eから苗を取出すことができる。また、上下の受台52a〜52eが苗Nを上下で挟む位置にすれば、上下の受台52a〜52eで苗Nを挟んで転落を防止することができる。
請求項2記載の発明は、複数段の受台52a〜52eをリンク53a〜53hで連結し、アクチュエータ55,56にて受台52a〜52eを上下移動調節する請求項1に記載の乗用苗移植機である。
請求項3記載の発明は、走行車体2のステアリングハンドル10付近に配置した操作パネル13の作動スイッチ60にてアクチュエータ55,56を作動させる請求項2に記載の乗用苗移植機である。
請求項4記載の発明は、複数段の受台52a〜52eをリンク53a〜53hで連結し、手動操作具にて受台52a〜52eを上下移動調節する請求項1に記載の乗用苗移植機である。
請求項5記載の発明は、複数段の受台52a〜52eを上下で接当又は近接させて収納する請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗用苗移植機である。
本発明における実施の形態の乗用苗移植機の左側面図である。 本発明における実施の形態の要部の作用説明用側面図である。 本発明における実施の形態の要部の作用説明用平面図である。 本発明における実施の形態の要部の作用説明用側面図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示する乗用苗移植機の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<全体構成>
乗用苗移植機1は、圃場を走行可能な走行車体2を備える。走行車体2は、左右一対の前輪3と、左右一対の後輪4とを備える。なお、走行車体2は、たとえば、前輪3および後輪4が駆動する四輪駆動となる。走行車体2の後部には、昇降装置20によって昇降駆動される苗植付装置30が設けられる。
そして、乗用苗移植機1は、施肥装置40を備える。施肥装置40は、圃場に肥料を散布する装置である。乗用苗移植機1においては、苗植付装置30によって圃場に苗を植え付けながら、施肥装置40によって圃場に肥料を散布する。施肥装置40は、たとえば、走行車体2の後部上方であり操縦席9の後方に設けられる。施肥装置40は、肥料を貯留する貯留ホッパ41を備える。
一方、リヤステップ7Rの左右側方及び後方を囲うように平面視でコ字状の枠体42を設け、該枠体42の基部を機体フレーム5に固定している。そして、枠体42で前記施肥装置40の貯留ホッパ41を支持している。なお、枠体42は、作業者が貯留ホッパ41に肥料を供給する時や苗植付装置30の苗載置台31に苗供給する時や乗用苗移植機1への乗り降りの時に、手摺として用いる。
また、走行車体2の前側には、左右両方の側部に予備苗載部50を備える。予備苗載部50は、機体の左右側方位置で機体フレーム5に基部を固定した予備苗フレーム51に複数段に構成されている積載台52を備える。
<走行車体2>
走行車体2は、機体フレーム5と、機体フレーム5上に設けられたエンジンEと、エンジンEで発生した動力を駆動輪および苗植付装置30に伝達する動力伝達装置6とを備える。すなわち、動力源であるエンジンEで発生した動力は、走行車体2を前進または後進させるために使用されるだけでなく、苗植付装置30を駆動するためにも使用される。
エンジンEは、左右方向における走行車体2の中央部で、走行車体2に搭乗した作業者が足を載せるフロアステップ7よりも上方に突出した位置に配置される。なお、エンジンEとしては、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関が用いられる。フロアステップ7は、前後方向において、走行車体2の前部に設けられる。フロアステップ7は、走行車体2の前部からエンジンEの後部にかけて設けられる。
フロアステップ7は、機体フレーム5上に取り付けられる。フロアステップ7のうち、たとえば、後述する操縦席9付近の一部などは作業者の靴などに付着した泥などを圃場に落とせるように、平面視において格子状に形成される。また、フロアステップ7の前部には、フロントステップ7Fが設けられ、フロアステップ7の左右外側には左右拡張サイドステップ7Sが設けられている。なお、フロアステップ7の後部には、後輪4のフェンダを兼ねるリヤステップ7Rが設けられ、左右拡張サイドステップ7Sの外側部には、作業者が車体に乗降する乗降ステップ7Jが設けられている。
エンジンEは、エンジンカバー8に覆われている。エンジンカバー8の上方には操縦席9が設けられる。動力伝達装置6は、エンジンEから動力が伝達されるベルト式動力伝達部と、エンジンEからベルト式動力伝達部を介して伝達される動力を変速する変速装置である油圧式無段変速機と、ミッションケースとを備える。
油圧式無段変速機は、たとえば、HST(Hydro Static Transmission)といわれる静油圧式無段変速機である。油圧式無段変速機は、主変速レバーが操作されることで、出力(回転速度)と出力方向(回転方向)とを変更可能である。すなわち、油圧式無段変速機は、回転速度や回転方向を変更することで、走行車体2の前後進や走行速度を変更可能である。
ミッションケースには、油圧式無段変速機によって変速されたエンジンEからの動力を各部に伝達する伝動装置が設けられる。ミッションケースは、走行時や作業時における走行速度を切り替える副変速機構を備える。ミッションケースは、副変速レバーが操作されると、走行車体2の走行速度を、たとえば、植付作業時の走行速度よりも高速な走行速度、植付作業時における苗植付速度などに切り替え可能である。
操縦席9は、作業者が操縦時に着席する座席である。走行車体2は、操縦席9の前方に、ステアリングハンドル10や植付レバー11などを備える。ステアリングハンドル10は、走行車体2のボンネット12に設けられ、作業者に操作されることで、走行車体2を操舵するものである。植付レバー11は、クラッチレバーであり、ボンネット12に設けられ、苗植付装置30を昇降させたり、苗植付装置30による苗の植え付けを開始および停止させるために操作するレバーである。
また、走行車体2は、主変速レバーと、副変速レバーとを備える。主変速レバー(HSTレバーともいう)は、前記HSTを操作して走行車体2の前後進および走行速度を変更する場合に操作されるレバーである。副変速レバーは、ミッションケース内の副変速装置を変速操作して走行車体2の走行速度を走行する場所(圃場や路上)に応じた速度に切り替える場合に操作されるレバーである。
また、ボンネット12は、フロアステップ7から上方に突出して設けられている。ボンネット12には、操作パネル13が設けられる。操作パネル13は、操縦席9に着席して前方を向いた作業者と対面するように、後下がりに傾斜した表示面を有する。
操作パネル13は、たとえば、圃場面に直進の目安となる進行基準線を形成する後述する左右線引きマーカM,Mが走行車体の左右側部に出ていることを検知するマーカセンサ、植付レバー11の操作位置を検知する植付レバー11ポジションセンサ、施肥装置40の貯留ホッパ41に貯留された肥料が所定量を下回ったことを検知する肥料切れセンサ、貯留ホッパ41から送られた肥料が供給経路に詰まったことを検知する肥料詰まりセンサなどの各種センサ類からの情報を表示する。
昇降装置20は、昇降リンクを備える。昇降リンクは、走行車体2の後部と苗植付装置30とを連結する上下リンクにて構成され、走行車体2の後部のリンクフレームと苗植付装置30とのそれぞれに対して上下方向に回動自在に連結されることで、走行車体2に対して苗植付装置30を昇降可能に連結する。なお、昇降リンクは、走行車体2に対して苗植付装置30を上昇させる程、苗植付装置30が走行車体2に近づくリンク構成となっており、苗植付装置30を最上昇させて走行車体2から作業者が苗植付装置30の苗載置台31に苗供給する作業が容易に行なえる。
また、昇降装置20は、油圧式の昇降シリンダを備える。昇降シリンダは、植付レバー11が操作されて油圧バルブが切り替えられることで、伸縮動作する。昇降シリンダは、伸縮動作することで昇降リンクを駆動して、苗植付装置30を昇降させる。すなわち、昇降シリンダは、植付レバー11が操作されることで、苗植付装置30を上昇させた非作業位置、苗植付装置30を下降させた対地作業位置(植付位置)に切り替える。
<苗植付装置30>
苗植付装置30は、上記したように、昇降リンクを介して走行車体2の後部に取り付けられる。苗植付装置30は、複数の列(条)で苗を植え付けることが可能である。苗植付装置30は、フレームを兼ねた植付部伝動ケースFと、該植付部伝動ケースFに基部が固着されて機体後方に延びる6つの植付伝動ケース30Fと、該植付部伝動ケースFに支持されて左右往復移動する苗載置台31と、フロート32と、該植付部伝動ケースFの各後端部に設けられた植付装置33とを備える。
苗載置台31は、機体の左右方向において、植付条数分の苗載せ面を有する。各苗載せ面は、上下方向に複数枚のマット苗(土付きマット苗)を載置可能な後下がりの傾斜面である。
フロート32は、走行車体2の移動に伴い圃場(水田)の圃場面上を滑走しながら整地する。フロート32は、機体の左右方向において、機体中央部に配置されるセンターフロートと、センターフロートを挟んで左右方向の外側に配置されるサイドフロートとを備える。
フロート32の各フロート(センターフロートおよびサイドフロート)は、圃場面の凹凸に応じて前部が上下動するように、植付伝動ケース30Fに回動自在に取り付けられる。苗植付装置30では、植付作業時にはセンターフロートの前部の上下動が回動センサによって検知され、回動センサの検知結果に応じて制御部によって昇降シリンダの伸縮動作を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付装置30を昇降させ、苗の植え付け深さを調節することができる。
植付装置33は、植付伝動ケース30Fによって支持されることで、苗載置台31の下方に配置される。植付装置33は、苗載置台31に載置された苗を圃場に植え付ける。植付装置33は、植付伝動ケース30F後端部に枢支されて植付伝動ケース30F内の動力伝達機構にて駆動されるロータリ駆動軸331aにて駆動回転されるロータリーケース331と、該ロータリーケース331の両端部に各々設けられた植付ケース332とを備える。植付ケース332は、苗載置台31に載置されたマット苗から苗をとって圃場面に植え付ける。
ロータリーケース331は、植付ケース332を回転可能に支持する。ロータリーケース331には、植付ケース332の回転速度を変化させながら植付ケース332を回転させることが可能な不等速伝動機構が設けられる。植付ケース332は、ロータリーケース331に対する回転角度によって回転速度を変えながら回転する。
苗植付装置30の植付伝動ケース30F左右側部には、左右線引きマーカM,Mが装備されている。即ち、左右線引きマーカM,Mは、各々植付伝動ケース30F左右側部に基部が枢支され、左右外側方に張り出して圃場に次工程のセンターラインを引く作用状態と起立して収容された非作用状態に切り換え自在に装備されている。そして、植付伝動ケース30F左右側部に各々左右格納フック34,34を設けて、乗用苗移植機1が路上走行する時、乗用苗移植機1をトラックに積載する時または乗用苗移植機1を納屋に格納する時等に、左右線引きマーカM,Mを苗植付装置30の内側方に格納して該左右格納フック34,34に係止しておく。
そして、苗植付装置30は、植付部伝動ケースFに基部が固着された3つの植付伝動ケース30Fの各後端部両側に植付装置33を設け、3つの植付伝動ケース30Fの基部に走行車体2の動力伝達装置6からエンジンEの動力が伝達される植付部駆動軸にて駆動力が伝達され、更に、植付伝動ケース30F内の動力伝達機構にて植付装置33に駆動力が伝達される。
また、苗載置台31は、植付部駆動軸から伝達される駆動力にて回転するリード螺旋軸と該リード螺旋軸の螺旋溝に係合する係合駒よりなる横送り機構にて左右往復移動する。なお、リード螺旋軸が回転すると、リード螺旋軸の螺旋溝に係合している係合駒は左右往復移動し、苗載置台31が該係合駒に連結していることにより、苗載置台31は左右往復移動する。
苗載置台31は、植付部伝動ケースFに支持された機体左右方向に設けられた前板70に沿って左右往復移動する。そして、苗載置台31の各苗載せ面に載置されたマット苗は、前板70に設けられた苗取り口から1株分ずつ各植付装置33にて取られて各フロート32にて整地された圃場に植付けられる。
<予備苗載部50>
予備苗載部50は、走行車体2の前部左右両側に配置され、各々機体フレーム5に基部を固定した予備苗フレーム51に複数段に構成されている積載台52を備える。
左右の予備苗載部50は、左右対称で同じ構成であるから、図2に基づいて代表して左の予備苗載部50を説明する。
予備苗フレーム51は、機体フレーム5に基部を固定した1本の基部フレーム51aと、該基部フレーム51aの上端部に固設された支持台51bと、該支持台51bの前後端部に各々基部を固定した前後支柱51c,51cと、該前後支柱51c,51cを連結する上部連結体51dから構成される。なお、左右の予備苗載部50の左右予備苗フレーム51は、上部がアーチ状連結体51eで連結されている。
積載台52は、最下段の第1受台52aの内側部を前後支柱51c,51cに固定し、その上方に第2受台52b・第3受台52c・第4受台52d・第5受台52eを設けている。5つの第1受台52a・第2受台52b・第3受台52c・第4受台52d・第5受台52eは、平面視で平板状の底面板とその周囲に苗落下防止用の周壁80を有し、底面板の左右長さを巻苗Nが1つ載置できる長さとし、前後長さを巻苗Nが4つ〜5つ並べて載置できる長さとしている。
そして、第3受台52cと第5受台52eの内側部には、各々2つの筒体を設け、該各筒体を前後支柱51c,51cに外嵌合している。よって、第3受台52cと第5受台52eは、前後支柱51c,51cに沿って上下移動自在に設けられている。
第2受台52bは、前後支柱51c,51cに固定された第1受台52aと平行リンクとなる第1リンク53a及び第2リンク53bを介して連結され、前後支柱51c,51cに上下動自在に支持された第3受台52cと平行リンクとなる第3リンク53c及び第4リンク53dを介して連結されている。そして、第1リンク53aの上端部にアクチュエータとしての第1駆動モータ55を固定し、該第1駆動モータ55の駆動軸55aを第3リンク53cの下端に固定している。
従って、第1駆動モータ55を正転駆動して駆動軸55aを矢印(イ)方向に回転すると、第1リンク53aと第3リンク53cの角度θが小さくなり、それに追従して第2リンク53bと第4リンク53dの角度θも同じく小さくなって、第2受台52b及び第3受台52cは下動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1及び第2受台52bと第3受台52cの間隔L1は共に小さくなる。なお、第2受台52bは、第1リンク53a・第2リンク53b及び第3リンク53c・第4リンク53dの当該回動により下動しながら若干後方に移動する。
逆に、第1駆動モータ55を逆転駆動して駆動軸55aを矢印(ロ)方向に回転すると、第1リンク53aと第3リンク53cの角度θが大きくなり、それに追従して第2リンク53bと第4リンク53dの角度θも同じく大きくなって、第2受台52b及び第3受台52cは上動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1及び第2受台52bと第3受台52cの間隔L1は共に大きくなる。
第4受台52dは、第3受台52cと平行リンクとなる第5リンク53e及び第6リンク53fを介して連結され、前後支柱51c,51cに上下動自在に支持された第5受台52eと平行リンクとなる第7リンク53g及び第8リンク53hを介して連結されている。そして、第5リンク53eの上端部にアクチュエータとしての第2駆動モータ56を固定し、該第2駆動モータ56の駆動軸56aを第7リンク53gの下端に固定している。
従って、第2駆動モータ56を正転駆動して駆動軸56aを矢印(イ)方向に回転すると、第5リンク53eと第7リンク53gの角度αが小さくなり、それに追従して第6リンク53fと第8リンク53hの角度αも同じく小さくなって、第4受台52d及び第5受台52eは下動して、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は共に小さくなる。なお、第4受台52dは、第5リンク53e・第6リンク53f及び第7リンク53g・第8リンク53hの当該回動により下動しながら若干後方に移動する。
逆に、第2駆動モータ56を逆転駆動して駆動軸56aを矢印(ロ)方向に回転すると、第5リンク53eと第7リンク53gの角度αが大きくなり、それに追従して第6リンク53fと第8リンク53hの角度αも同じく大きくなって、第4受台52d及び第5受台52eは上動して、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は共に大きくなる。
また、ボンネット12の上部に配置した操作パネル13には、左右の予備苗載部50の第1受台52a、第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eよりなる左右の積載台52の作動スイッチ60が設けられている。
即ち、上部に開放スイッチ61、運搬スイッチ62及び収納スイッチ63を設け、下部左側に左積載台52の第1駆動モータ55を作動させる左下モータスイッチ64及び第2駆動モータ56を作動させる左上モータスイッチ65と第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56を共に作動させる左全モータスイッチ66を設け、下部右側に右積載台52の第1駆動モータ55を作動させる右下モータスイッチ67及び第2駆動モータ56を作動させる右上モータスイッチ68と第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56を共に作動させる右全モータスイッチ69を設けている。
そして、開放スイッチ61、運搬スイッチ62及び収納スイッチ63は、何れか1つを押すと押したスイッチが入りになり、他のスイッチが切りになる。左下モータスイッチ64、左上モータスイッチ65、左全モータスイッチ66、右下モータスイッチ67、右上モータスイッチ68及び右全モータスイッチ69は、1つのスイッチを押している間のみそのスイッチが入りになる。
次に、各スイッチの作動とその使用方法について説明する。
開放スイッチ61を押して左下モータスイッチ64を押すと、第1駆動モータ55は逆転駆動して第2受台52b及び第3受台52cは上動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1及び第2受台52bと第3受台52cの間隔L1は共に大きくなって、第1受台52aと第2受台52b上に巻苗Nを載置したり、第1受台52aと第2受台52b上から巻苗Nを取出すことができるようになる。また、開放スイッチ61を押して左上モータスイッチ65を押すと、第2駆動モータ56は逆転駆動して第4受台52d及び第5受台52eは上動して、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は共に大きくなって、第3受台52cと第4受台52d上に巻苗Nを載置したり、第3受台52cと第4受台52d上から巻苗Nを取出すことができるようになる。また、開放スイッチ61を押して左全モータスイッチ66を押すと、第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56は共に逆転駆動して第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは上動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1、第2受台52bと第3受台52cの間隔L1、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は全て大きくなって、第1受台52aと第2受台52bと第3受台52cと第4受台52d上に巻苗Nを載置したり、第1受台52aと第2受台52bと第3受台52cと第4受台52d上から巻苗Nを取出すことができるようになる。
開放スイッチ61を押して右下モータスイッチ67、右上モータスイッチ68又は右全モータスイッチ69を押すと、右積載台52の第1受台52a、第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは、左積載台52と同様の作動をして同様に使用できる。
また、運搬スイッチ62を押して左下モータスイッチ64を押すと、第1駆動モータ55は正転駆動して第2受台52b及び第3受台52cは下動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1及び第2受台52bと第3受台52cの間隔L1は共に小さくなって、第1受台52a上に載置された巻苗Nは上から第2受台52bに押さえられると共に、第2受台52b上に載置された巻苗Nは上から第3受台52cに押さえられ、巻苗Nは上下の受台で挟まれた状態とすることができ、巻苗Nが受台から転落することが防止できる。また、運搬スイッチ62を押して左上モータスイッチ65を押すと、第2駆動モータ56は正転駆動して第4受台52d及び第5受台52eは下動して、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は共に小さくなって、第3受台52c上に載置された巻苗Nは上から第4受台52dに押さえられると共に、第4受台52d上に載置された巻苗Nは上から第5受台52eに押さえられ、巻苗Nは上下の受台で挟まれた状態とすることができ、巻苗Nが受台から転落することが防止できる。また、運搬スイッチ62を押して左全モータスイッチ66を押すと、第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56は共に正転駆動して第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは下動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1、第2受台52bと第3受台52cの間隔L1、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は全て小さくなって、第1受台52a上に載置された巻苗Nは上から第2受台52bに押さえられ、第2受台52b上に載置された巻苗Nは上から第3受台52cに押さえられ、第3受台52c上に載置された巻苗Nは上から第4受台52dに押さえられ、第4受台52d上に載置された巻苗Nは上から第5受台52eに押さえられ、巻苗Nは上下の受台で挟まれた状態とすることができ、巻苗Nが受台から転落することが防止できる。
運搬スイッチ62を押して右下モータスイッチ67、右上モータスイッチ68又は右全モータスイッチ69を押すと、右積載台52の第1受台52a、第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは、左積載台52と同様の作動をして同様に使用できる。
また、収納スイッチ63を押して左下モータスイッチ64を押すと、第1駆動モータ55は正転駆動して第2受台52b及び第3受台52cは下動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1及び第2受台52bと第3受台52cの間隔L1は共に無くなり、第1受台52a、第2受台52b及び第3受台52cは上下に重なった収納状態となる。また、収納スイッチ63を押して左上モータスイッチ65を押すと、第2駆動モータ56は正転駆動して第4受台52d及び第5受台52eは下動して、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は共に無くなり、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは上下に重なった収納状態となる。また、収納スイッチ63を押して左全モータスイッチ66を押すと、第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56は共に正転駆動して第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは下動して、第1受台52aと第2受台52bの間隔L1、第2受台52bと第3受台52cの間隔L1、第3受台52cと第4受台52dの間隔H1及び第4受台52dと第5受台52eの間隔H1は全て無くなり、第1受台52a、第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは上下に重なった収納状態となる。
なお、図3に示すように、収納状態では、第2受台52bと第4受台52dが下降と共に後方に移動して、第2受台52bと第4受台52dの周壁80は、第1受台52a、第3受台52c及び第5受台52eの周壁80が切り欠かれた凹部81内におさまり、第1受台52a、第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eは密着状態で重なる。
<別実施形態>
(1)上記第1実施形態の予備苗載部50の積載台52の上部に同じ積載台52を設けて、上下二組の載置台52とし、上下二組の載置台52の各受台52a〜52eを操作パネル13に設けたスイッチにより同様にして上下作動させても良い。上下二組の載置台52にすれば、より多くの巻苗Nを載置できる。なお、上下三組以上にすれば、更に、多くの巻苗Nを載置できる。
(2)上記実施形態では、第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eを上下動させるのに第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56を用いたが、第1駆動モータ55及び第2駆動モータ56の位置にラチェットレバー等の手動操作具を設けて、手動にて第2受台52b、第3受台52c、第4受台52d及び第5受台52eを上下動させても良い。
(3)上記実施形態では、載置台52に巻苗Nを載置する例を示したが、載置台52にマット苗や育苗箱を載置して、上下の受台52a〜52eで挟んで転落防止するものでも良い。
2 走行車体
10 ステアリングハンドル
13 操作パネル
30 苗植付装置
50 予備苗載部
52a 受台(第1受台)
52b 受台(第2受台)
52c 受台(第3受台)
52d 受台(第4受台)
52e 受台(第5受台)
53a リンク(第1リンク)
53b リンク(第2リンク)
53c リンク(第3リンク)
53d リンク(第4リンク)
53e リンク(第5リンク)
53f リンク(第6リンク)
53g リンク(第7リンク)
53h リンク(第8リンク)
55 アクチュエータ(第1駆動モータ)
56 アクチュエータ(第2駆動モータ)
60 作動スイッチ
H1 間隔
L1 間隔
N 苗(巻苗)

Claims (5)

  1. 走行車体(2)に予備苗載部(50)及び苗植付装置(30)を設けた乗用苗移植機において、予備苗載部(50)に上下間隔(L1,H1)を調節して苗(N)を上下で挟む位置と苗(N)を開放する位置とに上下移動調節自在に複数段の受台(52a〜52e)を設けたことを特徴とする乗用苗移植機。
  2. 複数段の受台(52a〜52e)をリンク(53a〜53h)で連結し、アクチュエータ(55,56)にて受台(52a〜52e)を上下移動調節することを特徴とする請求項1に記載の乗用苗移植機。
  3. 走行車体(2)のステアリングハンドル(10)付近に配置した操作パネル(13)の作動スイッチ(60)にてアクチュエータ(55,56)を作動させることを特徴とする請求項2に記載の乗用苗移植機。
  4. 複数段の受台(52a〜52e)をリンク(53a〜53h)で連結し、手動操作具にて受台(52a〜52e)を上下移動調節することを特徴とする請求項1に記載の乗用苗移植機。
  5. 複数段の受台(52a〜52e)を上下で接当又は近接させて収納することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗用苗移植機。
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