JP2021183412A - ボールペン - Google Patents

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Abstract

【課題】ボール径や筆記角度によらず安定した線幅での筆記が可能なボールペンを提供すること。【解決手段】軸筒と、前記軸筒の内部に収容されたチップホルダーと、前記チップホルダーに固定され、前方端においてボールを保持するチップと、前記チップの後方に配置されインキを収容するインキ収容部筒と、少なくとも筆記時においては前記チップの外側に配置され前記チップに対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、前記外筒体の後方に配置され、筆記時において前記チップに対して当該外筒体が後退した際に当該外筒体を前方に弾発する第1弾発部材と、を備え、前記外筒体は、前記チップの軸方向に対して傾動可能であって、前方端に筆記部を有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、ボールペンに関し、特には、ボール径によらず太い線幅で筆記することが可能なボールペンに関する。
特許文献1には、希望に応じて線幅を変化させることが可能なボールペンが開示されている。
具体的には、図9及び図10に示すように、特許文献1に開示されたボールペンでは、ボール130を保持するホルダー121の外側に、当該ホルダー121に対して軸方向に摺動移動するアウター150(筒体)が設けられている。そして、図10に示すように、筆圧が強い時には、ホルダー121がアウター150に対して没入するようになっており、ボール130とアウター150の先端部151とが同時に筆記面に接触する時、ボール130の表面に付着しているインクが毛細管現象により筆記面に拡散してアウター150の先端部151にも付着し、ボール130と筆記面とアウター150の先端部151とホルダー121の先端部123(カシメ部)とにより囲まれた空間部にインクが滞留するようになっている。
このような状態で筆記する場合には、ボール130の回転に伴って前記空間部にインクが継続的に供給され、ボール130と筆記面との接触部からアウター150の先端部151と筆記面との接触部に至るまでの線幅w2の線が描かれる。この線幅w2は、筆圧が弱い時の線幅w1(図9参照)よりも大きい(太い)ため、当該ボールペンの使用者は、2種類の線幅を筆圧に応じて使い分けることが可能である。
また、特許文献1の第2の実施の形態においては、ボールペンを傾けてアウターの筆記面に対する角度を変えることで、筆記ボールのみが筆記面に接触する場合と筆記ボールとアウターの先端が同時に筆記面に接触する場合とを変化させ、筆記ボールのみが当接した場合の線幅より太い幅での線を描くことが可能なボールペンが開示されている。
(特許文献1の段落0032等参照)。
特許第5940899号
しかしながら、特許文献1の構造では、筆圧や筆記角度に応じて筆記時の線幅を変更することができるが、反面、その筆圧や筆記角度を維持したままで筆記を継続することは困難であることから安定した太さで筆記し難いという課題があった。
本発明は、以上の背景をもとになされたものであり、その目的とするところは、外筒体をホルダーに対して傾動可能に構成することで、ボール径や筆記角度によらず安定した線幅での筆記が可能なボールペンを提供することである。
本発明は、軸筒と、前記軸筒の内部に収容されたチップホルダーと、前記チップホルダーに固定され、前方端においてボールを保持するチップと、前記チップの後方に配置されインキを収容するインキ収容部筒と、少なくとも筆記時においては前記チップの外側に配置され前記チップに対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、前記外筒体の後方に配置され、筆記時において前記チップに対して当該外筒体が後退した際に当該外筒体を前方に弾発する第1弾発部材と、を備え、前記外筒体は、前記チップの軸方向に対して傾動可能であって、前方端に筆記部を有するボールペンである。
本発明によれば、少なくとも筆記時においてはチップの外側に配置された外筒体が、第1弾発部材によって、チップの軸方向に対して相対移動可能である一方、先端部に筆記面と当接する筆記部を有している。これにより、筆記時においてチップの前方端で保持されたボールを介して筆記面に供給された前記インキを、外筒体の筆記部で引き延ばすことができるためボール径によらず太い線幅での筆記が可能である。また、本発明によれば、外筒体がチップの軸方向に対して傾動可能であるため、筆記時に外筒体が筆記面に当接した際に筆記面に沿って傾動することができる。このため、筆記部でインキを安定して引き延ばすことができることができ、線幅にばらつきが出難く、一定の太さでの筆記を継続できる。
前記外筒体の筆記部は、筆記時において筆記面に沿うように傾動して当該筆記面に対して面接触することが好ましく、この場合、筆記面に筆記部が面接触することから、より安定した線幅での筆記が可能となる。
前記外筒体の少なくとも一部は、前記チップの前端より前方へ突出するよう構成することが好ましく、この場合、筆記時に外筒体の筆記部が最初に筆記面に当接するため、筆記面に沿って外筒体が傾動し易く、これにより筆記部が筆記面に面接触し易くなる効果を奏する。
前記第1弾発部材はコイルバネで形成することが好ましく、この場合、外筒体がチップに対して筆記面や筆記角度に応じてスムーズに摺動することから筆記感が向上する。
前記外筒体は、前記第1弾発部材の前方部に一体的に形成されていてもよく、この場合、組み立て工程が不要となることから製造コストを下げることができる。また、第1弾発部材にコイルバネを用いる場合には、コイルバネの前部に密着部を形成して外筒体としてもよく、この場合、第1弾発部材とが外筒体とを接続する必要がないことから外筒体を細径で形成でき筆記する際にレフィルの先端部を視認し易くなることから筆記性が向上する。
前記ボールを前記チップホルダーに対して前方側に弾発する第2弾性部材を備えてもよく、この場合、インキ粘度が5000mPa・s以下の粘度の低い水性インキを用いた場合でもチップ先端からのインキ漏れを効果的に抑制できる。また、筆記時の筆記圧がボールに掛かった際、第2弾発部材の弾発力に抗してボールが後退することで、チップのボール保持部と前記ボールとを離隔させ、そこに筆記面にインキを供給するインキ供給路を形成することができる。このため、ボールを介して筆記面に潤沢にインキを供給することができることから、外筒体の筆記部によりインキを引き延すことで太い線幅で筆記してもインキの供給不足により筆跡にカスレが生じることを防止できる。
本発明によれば、外筒体をチップに対して傾動可能に構成することで、ボール径や筆記角度によらず太く安定した線幅での筆記が可能なボールペンを提供することができた。
本発明の一実施形態におけるボールペンの縦断面図である。 図1のボールペンのレフィルが前進した状態を示す縦断面図である。 図2のボールペンの前方部を示す縦断面図である。 図2の状態から筆記を開始した状態での、図2の前方部を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるボールペンの縦断面図である。 図5のボールペンのレフィルが前進した状態を示す縦断面図である。 図6のボールペンの前方部を示す縦断面図である。 図6の状態から筆記を開始した状態での、図6の前方部を示す縦断面図である。 比較的弱い筆圧で筆記する場合の、特許文献1のボールペンの前端部を示す縦断面図である(特許文献1の図5に相当する図)。 比較的強い筆圧で筆記する場合の、特許文献1のボールペンの前端部を示す縦断面図である(特許文献1の図6に相当する図)。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるボールペン1の縦断面図であり、図2は、図1のボールペン1のレフィル3が前進した状態を示す縦断面図であり、図3は、図2のボールペン1の前方部を示す縦断面図である。
図1に示す本実施形態のボールペン1は、出没式のボールペンであり、前端に前部開口を有する軸筒2を備えている。軸筒2の内部には、軸筒2の軸方向に移動可能なレフィル3が収容されている。レフィル3は、図1に示すように、後方側にインキ収容筒4を有しており、当該インキ収容筒4の前方端にチップホルダー10が固定されている。チップホルダー10には、チップ30が接続されており、レフィル3の移動に伴って、軸筒2の前部開口から出没可能となっている。チップホルダー10には、第1コイルバネ60を介して外筒体20が接続されており、外筒体20は軸筒2より前方に配置されている。
本実施形態の出没機構(不図示)は、回転カム機構を用いた後端ノック式出没機構である。当該出没機構は、軸筒2の後部内面に形成されたカム部と、該カム部に係合し且つレフィル3の後端に当接する回転部材と、該回転部材に係合し且つ軸筒2の後部開口から突出する操作部5と、軸筒2内に収容され且つレフィル3を後方に付勢するコイルバネ8(例えば圧縮コイルスプリング)と、からなる。
また、本実施形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部5を前方に押圧操作するダブルノック式である。具体的には、レフィル3が没入している図1の状態で操作体5が前方に押圧されると、レフィル3が前方側に移動され、チップホルダー10の前方部に接続されたチップ30が軸筒2の前部開口から突出する図2の状態となる。この際、チップ30に第1コイルバネ60を介して接続されている外筒体20は、チップ30が軸筒2内にあるときは第1コイルバネ60の弾発力により後方へ付勢されているため軸筒2の前端部に当接した状態となっているが、チップ30の前進により第1コイルバネ60の弾発力が低下すると、チップ30とともに前進する。そして、当該突出状態が、不図示のカム部と回転部材との係止作用によって維持される。また、チップ30が突出している状態(図2の状態)で操作体5が前方に押圧されると、カム部と回転部材との係止状態が解除される。これにより、コイルバネ8の作用により、レフィル3が後方側に戻され、チップ30が軸筒2の開口から退没する。そして、チップホルダー10に第1コイルバネ60を介して接続されている外筒体20は軸筒2の前端に当接することで後退が止まり、軸筒2の内部に退没することはない。尚、コイルバネ8の弾発力は第1コイルバネ60の弾発力より強く設定してあることから、チップ30の没入に合わせて第1コイルバネ60は引っ張り状態となり、これにより外筒体20は軸筒2の前端開口部しっかり固定される。
続いて、図3に示すように、チップ30は、当該チップ30の前端部において、ボール40の前方側の一部に対して環状に当接可能な内筒縮径部を有している。これにより、チップ30は、ボール40を保持するホルダーとして機能するようになっている。内筒縮径部のサイズ及び形状は、ボール40のサイズに合わせて選択され、本実施形態では、ボール40の直径が1.05mmであるため、内筒縮径部の先端内径(最狭径)は0.940mmとなっている。
また、ボール40の後方側の一部に当接する中芯71が、チップ30の軸心に沿って延びており、第2コイルバネ70(第2弾性部材の一例)の前方端に結合されている。第2コイルバネ70の後方端は、チップホルダー10に支持されており、第2コイルバネ70は、中芯71を介して、ボール40をチップホルダー10に対して前方側に付勢している。第2コイルバネ70は、例えば、線径φ0.14mm、コイル平均径1.0mm、コイル長さ9mmである。中芯71は、例えば、直径φ0.14mm、長さ3.5mmであり、第2コイルバネ70及び中芯71の材料は、例えばステンレス製である。
一方、チップ30の外側には、当該チップ30の外周面に対して軸方向に摺動可能な外筒体20が配設されている。また、外筒体20の内周部の後部には一部が内方へ突出するバネ係止部20aが設けられている。そして、バネ係止部20aとチップホルダー10の前部外周部との間に、前述した第1コイルバネ60(第1弾発部材)が設けられている。これにより、外筒体20は第1コイルバネ60によりチップホルダー10に接続される。
第1コイルバネ60は、例えば、線径0.16mm、コイル平均径2.8mm、コイル長さ14mmである。そして、第1コイルバネ60の前部及び後部は中央部に比べて拡径された前部拡径部60a及び後部拡径部60bが設けられている。
外筒体20は、前後に貫通する内孔を備え、後部内周部に形成したバネ係止部20aに
第1コイルバネ60の前部拡径部60aを圧着することで当該第1コイルバネ60に嵌合されている。また、この際、チップ30の外周部と外筒体20の内孔には隙間が設けられており、この隙間により、外筒体20は第1コイルバネ60が撓むことでチップ30の軸方向に対して傾動可能に構成されている。
また、外筒体20の前端部には、円周状に形成された筆記部20bと、筆記部20bと内周及び外周部とを連接する曲率部20c(R面取り部)が設けられている。このため、筆記時において外筒体20の前端にある筆記部20bが筆記面Pに当接した際、曲率部20cにより当該外筒体20の前端外周部が筆記面Pに引っかかることを防止して滑らかに移動することができる。そして、外筒体20の先端である筆記部20bは、チップ30の軸方向において、ボール40の前端より前方に位置するよう構成することが好ましく、この場合、筆記時においてレフィル3のボール40が筆記面Pに当接するより早く筆記部20bが筆記面Pに当接するため、筆記部20bが筆記面Pに沿うように外筒体20が傾動し、図3に示すように筆記部20b全体が筆記面Pと当接する。尚、外筒体20の筆記部20bの表面には鍍金加工を施してもよく、この場合、インキに対する耐腐食性や耐擦過性を向上させるとともに、表面を滑らかになることができることから筆記面との摩擦を減らして筆記性を向上させことができるため好適である。本実施形態では例えばニッケルメッキを外筒体20の表面に施してある。
以上のような構成のボールペン1は、以下のように作用する。
図3及び図4に示すように、筆記するために、図3の状態のボールペン1を把持して筆記面Pにレフィル3の先端部を近づけると、ボール40より前方へ突出している外筒体20の筆記部20bの端部が当接し、さらにボール40を筆記面Pに近づけると筆記部20bの全面が筆記面Pに当接するように外筒体20が後退しつつチップ30の軸方向に対して傾動する。そして、ボール40が筆記面Pに当接するのと同時かその前に外筒体20の筆記部20b全面が筆記面Pに当接し図4の状態となる。
この図4に示す状態で筆記をはじめると、筆圧をボール40が受けることによって、第2コイルバネ70が付勢作用に抗って、中芯71を介して第2コイルバネ71が圧縮されて、ボール40が、内筒縮径部に対する当接状態から後方に向かって移動する。これにより、チップ30の内筒縮径部とボール40の前方側とが離隔し、インキ供給路からのインキがボール40と筆記面Pとの接触領域へ供給される。そして、筆記するためにボールペン1を操作することでボール40が回転しつつ筆記面Pを移動すると、筆記面Pに供給されたインキが筆記面Pに当接している筆記部20bにより引き延ばされ、筆記面Pには筆記部20bの外径X1(図4参照)と略同等の線幅の筆跡が形成される。この際、ボール40より筆記面Pと当接する筆記部20bの外径X1の方がボール40の外径より大きいことから、ボール40のみで描写された線幅より太い線幅での筆跡が形成される。尚、筆記時において、第2コイルバネ71の作用によりボールが後退することでインキ供給路から筆記面Pに潤沢にインキが供給されるため、太い線幅で筆記しても筆跡にカスレが発生することを防止できる。
そして、外筒体20は第1コイルバネ60の作用によりチップ30に対して後退および傾動が可能であるため、筆記時に筆記面Pに対するボールペン1の軸方向の角度に変化が生じても外筒体20の先端の筆記部20bは筆記面Pへの面接触がスムーズに継続されるため、安定した太さでの筆跡を継続できると共に筆記感も向上する。
尚、チップ30の軸方向に対して外筒体20を傾斜できる最大角度を外筒体最大傾斜角度S1とし、レフィルを筆記面Pに対して垂直に立ててボールを筆記面Pに当接させた状態からレフィルを傾けた際にチップ先端が筆記面Pに当接することでボールが筆記面Pから離間してしまう角度をレフィル最大傾斜角度S2とした場合、S1≧S2とすることが好ましく、この場合、ボールが常に筆記面Pに当接し筆記面Pにインキが供給される筆記傾斜角度であれば、外筒体20もそれに合わせて傾動可能となるため、筆記面Pに対して筆記部20bを常に面接触させることができる。このため、筆跡の線幅を安定させることが可能となる。
また、一般的なボールペンにおいて、筆記する際のレフィルの最大傾斜角度は筆記面Pに垂直にボールペンを立てた状態から30°以内にすることが好ましいとされている。しかしながら、使用者によってばらつきが生じる可能性があるため、外筒体20がチップ30の軸方向に対して傾動できる角度は、筆記時にレフィル3が筆記面Pに対して傾斜される角度に応じて常に筆記部20bの筆記面Pへの当接が継続されるように、30°以上傾斜することが好ましく35°以上傾斜可能に構成することがより好ましい。尚、本実施形態では具体的にレフィル最大傾斜角度S2を35°に設定し、外筒体最大傾斜角度S1を37°に設定しているため、使用者の筆記角度にばらつきが生じても常に外筒体20の筆記部20bが筆記面Pに当接することで筆跡の線幅が安定するものとなった。
さらに、外筒体20には、筆記部20bと内周部及び外周部とを接続する曲率部20cが形成されている。このため、筆記時に筆記部20bが筆記面Pと当接しながら移動する際の筆記面Pとの接触抵抗を減らすことができることから、筆記面Pに対して筆記部20b全体がとの接触を容易に維持することができ、筆跡の線幅を安定させる効果が向上する。
(第2実施形態)
次に、図5〜図8を参照して、本発明における第2実施形態について説明する。 図5は、本発明の第2の実施形態におけるボールペン80の縦断面図であり、図6は、図5のボールペン80においてレフィル3が前進した状態を示す縦断面図であり、図7は、図6の前方部を示す縦断面図であり、図8は、図6の状態から筆記を開始した状態での、図6の前方部を示す縦断面図である。尚、以下の説明および以下の説明で用いる図面では、第1実施形態と同様に構成され得る部分について、第1実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図5〜図7に示されているように、ボールペン80では、チップ30の外周部に第1コイルバネ81が圧入固着してあり、第1コイルバネ81の前部には外筒体として機能する密着部82が一体的に形成してある。
第1コイルバネ81は、例えば、線径0.16mmのステンレス線を用いて、中央部のコイル平均径2.8mm、コイル長さ14mmで形成してある。そして、第1コイルバネ81の後部は中央部に比べて拡径された後部拡径部81bが設けられ、前部にはステンレス線を密着させ前方に向かって縮径する密着部82(外筒体)が形成されている。尚、密着部82(外筒体)は第1コイルバネ81のバネの伸縮によってチップ30の軸方向に沿って前後動可能であり、且つ、バネが撓むことでチップ30に対して傾動も可能に構成される。
また、本実施形態では第1コイルバネ81の先端(密着部82の先端)は軸方向に対して垂直になるようステンレス線を巻回して形成され、その先端部はボール40の前端より前方に位置するとともに筆記する際の筆記部82bが形成されている。また、密着部82の外周部は前方へ向かって縮径するようにテーパ状に形成されていることから、筆記部82bを視認しやすく筆記性が向上する。尚、本実施の形態においては、外筒体として機能する第1コイルバネ81の密着部82は、軸筒2の前部開口の内径より小径で形成してあるため、携帯するための形態であるチップ30が軸筒2内にある図5の状態においては、チップ30と共に軸筒2内に収容されている。このため、携帯時に筆記部82bが保護される。
以上のような構成の第2実施形態のボールペン80は、以下のように作用する。
図7及び図8に示すように、筆記するために、図7の状態のボールペン1を把持して筆記面Pにレフィル3の先端部を近づけると、ボール40より前方へ突出している第1コイルバネ81の外筒体82の先端である筆記部82bが筆記面Pに当接し、さらにボール40を筆記面Pに近づけると第1コイルバネ81の一部が撓んで筆記部82bの全面が筆記面Pに当接するように外筒体82がチップ30の軸方向に対して傾動する。そして、ボール40が筆記面Pに当接するのと同時かその前に外筒体82の筆記部82b全面が筆記面Pに当接し図8の状態となる。
この図8に示す状態で筆記をはじめると、筆圧をボール40が受けることによって、第1実施形態と同様にコイルバネ70が圧縮されて、ボール40が後方に向かって移動し、インキがボール40と筆記面Pとの接触領域へ供給される。そして、筆記するためにボールペン80を操作することでボール40が回転しつつ筆記面Pを移動すると、筆記面Pに供給されたインキが筆記面Pに当接している筆記部82bにより引き延ばされ、筆記面Pには筆記部82bの外径X2(図8参照)と略同等の線幅の筆跡が形成される。この際、ボール40より筆記部82bの外径X2の方がボール40の外径より大きいことから、ボール40のみで描写された線幅より太い線幅での筆跡が形成される。
尚、本実施形態では、外筒体を第1コイルバネ81の前部に密着部82として一体的に形成してあることから、嵌合部を設けて接続させる必要がなく、密着部82(外筒体)を細径で形成可能となる。このため、筆記時に筆記部82bを視認し易くなることから操作性が向上する。また、筆記時に第1コイルバネ81の一部が撓んで密着部82(外筒体)が傾動する際、密着部82(外筒体)自体が密着したコイルバネの一部であるため微小に撓むことが可能である。このため、筆記角度や筆記面Pの凹凸などに応じて密着部82(外筒体)が機敏に反応して傾動し、筆記部82b全体の筆記面Pへの当接状態が維持されやすくなるため、筆跡の線幅がより安定する。
1 ボールペン
2 軸筒
3 レフィル
4 インキ収容筒
5 操作部
8 コイルバネ
10 チップホルダー
10a 外周部
20 外筒体
20a バネ係止部
20b 筆記部
30 チップ
40 ボール
60 第1コイルバネ(第1弾発部材)
60a 前部拡径部
60b 後部拡径部
70 第2コイルバネ(第2弾発部材)
71 中芯
80 ボールペン
81 第1コイルバネ(第1弾発部材)
81b 後部拡径部
82 密着部(外筒体)
82b 筆記部
P 筆記面
w1 線幅
w2 線幅
X1 線幅
X2 線幅。

Claims (6)

  1. 軸筒と、
    前記軸筒の内部に収容されたチップホルダーと、前記チップホルダーに固定され、前方端においてボールを保持するチップと、前記チップの後方に配置されインキを収容するインキ収容部筒と、
    少なくとも筆記時においては前記チップの外側に配置され前記チップに対して軸方向に相対移動可能な外筒体と、
    前記外筒体の後方に配置され、筆記時において前記チップに対して当該外筒体が後退した際に当該外筒体を前方に弾発する第1弾発部材と、を備え、
    前記外筒体は、前記チップの軸方向に対して傾動可能であって、前方端に筆記部を有する
    ことを特徴とするボールペン。
  2. 前記外筒体の筆記部は、筆記時において筆記面に沿うように傾動して当該筆記面に対して面接触することを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
  3. 前記外筒体の少なくとも一部は、前記チップの前端より前方へ突出することを特徴とする請求項1または2に記載のボールペン。
  4. 前記第1弾発部材がコイルバネであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のボールペン。
  5. 前記外筒体は、前記第1弾発部材の前方部に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のボールペン。
  6. 前記ボールを前記チップホルダーに対して前方側に弾発する第2弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のボールペン。
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