JP2021178681A - 包装内に収容されるパウチを製造するためのデバイス - Google Patents

Abstract

【課題】包装内に収容される抽出可能材料を包含するパウチを製造するためのデバイスを提供する。【解決手段】デバイスは、抽出可能材料を包含する水透過性パウチ（４２）を製造するように適合されたパウチ製造デバイス（２）を含み、パウチ（４２）のまわりにＵ形状に配置された包装（１５０）内にパウチ（４２）をシールするための互いに対して可動な２つのシールジョー（１０２；１０８）を備えたシールステーション（１００）を含み、シールジョー（１０２；１０８）は、包装（１５０）において互いに対向して横たわる長手方向シール（Ｌ）とそれに対して横方向に延びる横方向シール（Ｑ）とを形成するように構成され、少なくとも１つのシールジョー（１０２；１０８）は、長手方向シール（Ｌ）の一方と横方向シール（Ｑ）のセグメントとを各々が形成するように構成された第１および第２のシールジョー要素（１０４、１０６；１１０、１１２）を含む。【選択図】図３

Description

本発明は、典型的な芳香密封（aroma-tight）包装で提供される抽出可能材料（brewable material）を包含するパウチを含むパッケージユニットを製造するためのデバイスに関する。

プリアンブルの特徴を備えた対応するデバイスは、ＥＰ２２３１４７９Ｂ１から知られている。この以前から知られているデバイスでは、パウチは、先ず包装ステーションにおいて扁平ウエブとして供給される包装材料の対向する脚間に配置される。パウチは、ウエブ上に配置され、ウエブは、事前構成された長さの包装材料の一片がパウチをそれの中に収容するように、パウチのまわりに折り曲げられて、供給される包装材料から切り離される。包装材料を折り曲げることによって、パウチの包装の縁部は形成される。しかしながら、Ｕ形状のシール継ぎ目を形成する必要があり、したがって、包装は、パウチのまわりを周方向に閉じられて、パウチの中の抽出可能材料の芳香密封包装が、もたらされ得る。

この抽出可能材料は、通常、乾燥した粉末や葉からなる茶または他の浸出性材料であり、それの品質および味は、環境作用によって影響を及ぼされることがあり、したがって、前述の芳香密封包装が、必要になることがある。これは、本発明にも当てはまる。

前述した先行技術では、Ｕ形状のシール継ぎ目は、シールデバイスによって形成され、それはカルーセルの外周面上に複数のシールユニットを有し、その各々は、互いに対して旋回可能であるシールジョーを有し、それらはパウチと共に包装を受容して、カルーセルの段階的な回転運動の過程で閉じられるが、その目的は、カルーセルの回転運動中に溶接することによって包装のＵ形状の縁部をシールすること、および、こうして閉じられた包装を別のステーションに送出することである。

この実施例は、前から知られているデバイスの他のステーションに関連して、溶接継ぎ目を形成することによる包装内のパウチのシールが、先行するステーションにおけるよりもシールステーションにおいてより長いドェル時間を要する、という考察に基づいている。こうして、デバイス全体のサイクル時間を中断または妨害したりすることなく、カルーセルを回転させることによって、シールステーションでの各々の作業ステップを時間的に分割することができる。

特に溶接を経た包装の効果的なシールのために、必要であるのは、包装をそれの縁部がシールジョー間にあるように導くこと、シールジョーを包装に対して配置すること、十分な熱を包装に導入することであり、その目的は、包装の相互当接するウエブが融解して互いに溶着するようにそれを融解させることである。適用される熱と必要な冷却時間に起因して、このシールは、直ぐには安定せず、したがって、パウチおよび包装で構成されるパッケージユニットは、通常は確かな冷却時間が観察された後においてだけ更に処理することができる。

パッケージユニットを製造するためのデバイスが消耗品の大量生産用のデバイスであるという理由で、パッケージユニットの高速なサイクル時間と、経済的な生産が重要である。

ＥＰ２２３１４７９Ｂ１

本発明の目的は、この点において前から知られているデバイスを改善すること、特に、包装内のパウチのより迅速なシールを可能にするシールステーションを提供することである。

上記目的のために、本発明は、請求項１の特徴を備えたデバイスを提案する。

本発明に係るデバイスは、知られている様式のパウチ製造デバイスを含む。これは、ＥＰ２２３１４７９Ｂ１で説明されたパウチ製造デバイスと異なる必要はない。それに代えて、ＥＰ２６２６３１８Ａ１、ＥＰ１４７９６１２Ａ１、ＥＰ２５７２９９６Ａ１、または、ＥＰ１１５３８３３Ａ１に従って、構成することもできる。この関係において、パウチ製造デバイスは、パウチと共に、スレッドもそれに連結され、それの他方端が、例えば、ＥＰ２２３１４７９Ｂ１から知られているように、ラベルを具備する、というように設計することができる。

本発明に係るデバイスは、包装内に、必要に応じて、スレッドおよびラベルと共に、パウチを封入するためのシールステーションを更に有する。このシールステーションは、パウチが芳香密封様式で包装内に封入されるように、通常構成される。包装は、例えば、ＤＥ２９６０９７１７Ｕ１からそういうものとして知られている。上で説明された構成でも、包装は、必要に応じて、スレッドおよびラベルと共に、パウチを包装することによって形成され、包装およびパウチで構成されるこのユニットは、Ｕ形状の継ぎ目を形成するためにシールされる。この目的のために、シールステーションは、溶接を用いて包装の対向する層を結合できる。しかしながら、ナーリングや接着などの他の結合形式も想像できる。これらの結合形式は互いに組み合わせて適用することもできる。

本発明に係るシールステーションでは、少なくとも１つのシールジョー、通常は２つのシールジョーの各々は、第１および第２のシールジョー要素を有する。単一のシールジョーのシールジョー要素の各々は、長手方向シールの一方と横方向シールのセクションとを形成するように構成される。通常、２つのシールジョー要素が設けられ、組み合わせて、Ｕ形状の殆ど閉じたシール面を形成し、また、一方側から包装材料に対して適用されるが、その目的は、折曲げ部によって分けられたフィルムウエブの対向脚を互いに対して適用して、それらを２つのシールジョー間で押圧することである。こうして、単一のシールジョー要素によって形成されるシール面は、シールのために包装に当接し、好ましくは、Ｌ形状である。

先行技術と対照的に、本発明に係る解決策では、対応する包装の一方側に設けられる各個別のシールジョーは、少なくとも２部品、好ましくは、正確には２部品で形成される。第１および第２のシールジョー要素は、異なった方向に、包装に向けて離れるように移動できる。こうして、シールするための包装を挿入するためと、シールされたパッケージユニットを取り出すための空間は、先行技術とは異なった様式で作り出すことができ、この空間は、２つのシールジョーを旋回させることによって形成される。

本発明に係る解決策では、各個別のシールジョーの第１および第２のシールジョー要素は、並進式および／または回転式に移動でき、対応する空間を形成する。特に、２つのシールジョー要素は、互いから離隔でき、その目的は、包装をそれらの間に挿入することである。シールジョーが開いている場合、第１および第２のシールジョー要素は、パウチと一緒の包装が、それらの間に、上側および下側シールジョーの実質上対向する第１のシールジョー要素と、上側および下側シールジョーの第２のシールジョー要素と、の間に供給された後、典型的には互いに接近する。上側および下側シールジョーを参照する限り、それは、主としてシールジョーの個別の構成要素間を区別するために行われる。上側および下側シールジョーは、シール中に包装をそれらの間に封入する。第１および第２のシールジョー要素は、それぞれ上側および下側シールジョーに設けることができる。第１、第２、および、必要に応じて、第３または第４のシールジョー要素は、シール中に包装の一方側にそれに応じて位置する。

好適な構成は、包装の上側および下側の両方で、シールジョーの同じ構成が実現される、ものである。

シールジョー要素は、好ましくは、Ｌ形状であり、一方の脚は、長手方向シールのためのシール面を形成し、別の脚は、横方向シールのためのシール面のセグメントを形成する。シール中に、横方向シールのセグメントを形成する２つの脚は、通常互いに対して当接し、または、互いに対して接近を休止し、したがって、第１および第２のシールジョー要素へのシールジョーの分割にもかかわらず、一方の隅部から他方の隅部に連続的に延びる横方向シールを作り出すことができる。

したがって、本発明に係る解決策は、包装の迅速な、経済的なシールという利点を提供する。包装は、シールジョー間の空間の中へのより迅速な挿入、そこでのシール、および、シール後の空間からの除去が可能である。

例えば、包装が、回転する搬送ホイールによって、シールジョーがそれらの間で包装材料を加圧するシール位置まで移動する場合、パウチまわりに折り曲げられる包装の基部を収容する空間は、上側および下側の離隔された第１および第２のシールジョー要素によって形成することができる。シール位置に接近すると、それぞれのシールジョー要素は、互いに向けて移動し、したがって、それらの間の包装材料を巻き取って、最終的に、送り込み運動の最後において、互いに協働してＵ形状シール面を完了させるだけでなく、それらの間の包装材料を押圧する。搬送ホイールおよびシールステーションは、パウチ製造デバイスのサイクル時間で通常動作する。

好ましくは、それぞれのシールジョー要素は、旋回可能に実装され、その目的のため、第１または第２のシールジョー要素を支持するシールジョー旋回アームが設けられている。このシールジョー旋回アームのシールジョー旋回軸線は、長手方向シールおよび横方向シールに対して斜めに、したがって、Ｌ形状のシール面の以前に述べたバーに対して横方向に延びる。好ましくは、この傾斜した位置は、シールジョー旋回軸線が、通常互いに対して直角に設けられる長手方向シールおよび横方向シールに対して４５度の角度で正確に延びるようである。しかしながら、その角度は、この好適な配向から、＋／−１５度、好ましくは、＋／−１０度、特に好ましくは、＋／−５度だけ、外れる場合がある。

シールジョー旋回アームは、シールジョー旋回軸線によって伝達されるトルクによって駆動できる。例えば、シールジョー旋回アームは、シールジョー旋回軸線を規定するモータのシャフト上に配置することができる。

シールジョー旋回軸線の傾斜位置は、Ｌ形状のシールジョー要素の２つの脚が旋回時に包装の長手方向縁部および横方向縁部の両方から離れるのを引き起こす。長手方向縁部は、脚の対向する長手方向縁部によって形成され、他方、横方向縁部は、通常それらに直角に延びて、折曲げ部に対向して設けられる。良好な運動力学に関して、好ましいことは、包装がシール位置に配置されるシール面に関してオフセットしているシールジョー旋回軸線を提供することである。シール中のシール面は、通常はシールジョー旋回軸線を包含している面に平行に延びるが、シールジョー旋回軸線は、この面から明瞭にオフセットしている。

シールジョー旋回アームは、通常は基本的にＬ形状であり、シールジョー旋回アームの一方端は、シールジョー旋回軸線のまわりに旋回可能に実装され、他方端は、関連するシールジョー要素を支持する。これらの２つの端部間には、連結ロッドは、通常係合し、一般にヒンジ様式で旋回アームに連結される。連結ロッドは、該連結ロッドが偏心して配置される駆動シャフトを介して駆動される。通常のように、連結ロッドは、駆動シャフトの偏心のまわりを自由に回転可能である。駆動シャフトは、通常シールジョー旋回軸線に平行に延びるが、その理由は、シールジョー旋回アームが駆動シャフトによって駆動されるだけでなく、第１または第２のシールジョー要素の一方と相互作用するカウンタージョー旋回アームが、このシールジョー要素と共に、包装材料のシールに影響を及ぼすからである。このカウンタージョー旋回アームも、駆動シャフトの駆動時の対向方向の旋回運動に関してではあるが、連結ロッドの旋回点との関係で対向側に旋回可能に実装される。シールジョーに関連する旋回軸線は、以下にシールジョー旋回軸線と呼ばれるが、それ自体と、以下にカウンタージョー旋回軸線と呼ばれる他方の旋回軸線との間の連結ロッドの係合の点をそれに応じて占有する。

以上で説明された、各シールジョーが、Ｌ形状に形成された２つのシールジョー要素によって形成される好適な構成では、デバイスは、好ましくは、それの各々に駆動ユニットがモータとして割り当てられる２つの駆動シャフトを有する。２つの駆動シャフトの各々は、独立した駆動装置をそれに応じて有する。この駆動装置は、好ましくは、サーボモータである。

それぞれの駆動シャフトは、シールジョー要素の一方と、カウンタージョー要素の一方とを駆動するために設けられる。このカウンタージョー要素は、包装を押圧するための対応するシールジョー要素と協働するカウンタージョー要素である。単一の駆動シャフトは、その後に好ましくは上側および下側のジョー要素に割り当てられ、それらを互いに向けて動かし、したがって、２つのジョー要素、即ち、シールジョー要素およびカウンタージョー要素は、単一の駆動シャフトによって同期した様式で動く。第２の駆動シャフトは、包装をそれらの間で押圧するジョー要素の他方のペアを同様に提供する。各駆動シャフトは、駆動シャフトに関連するシールジョー旋回アームおよびカウンタージョー旋回アームの旋回軸線に平行に延びる。

２つの駆動シャフトは、好ましくは互いに対して直角に位置合わせされる。同じことは、それぞれのペアに割り当てられる旋回軸線に妥当し、それのうちの４つが好ましくは設けられ、その目的は、第１のペアのシールジョー要素およびカウンタージョー要素を互いに向けて離れるように旋回可能に実装するため、および、第２のペアのシールジョー要素およびカウンタージョー要素を同じ様式で旋回可能に実装するためである。

包装されたパウチを製造するためのデバイスの実施形態の基本的な部分の側面図である。 図１に示されたパウチ製造デバイスにおいてパウチおよびフィルムが押し出される状態の拡大図である。 図１に係る実施形態のシールステーションにおいてシールジョーが開いている状態の上面斜視図である。 図２に例示された段階の図２に係る搬送ホイールの回転軸線に直角のシールステーションの実施形態を示す上面図である。 図２および図３に例示された段階のシールステーションの側面図である。 シール中のシールジョーの上面視によるシールステーションを示す図である。 図２において包装のシール中を示す図である。 図７に例示された段階の図３に係る状態を示す図である。 図５および図６に例示された段階の図４に係る状態を示す図である。 パウチおよびフィルムで構成されるパッケージユニットの上面図である。

本発明の更なる詳細および利点は、図面と併せて実施形態の次の説明から明らかになる。

図１に示された実施形態は、参照符号２で識別されたパウチ製造デバイスと、参照符号１００で識別されたシールステーションと、を有する。

パウチ製造デバイス２は、抽出可能材料を包含するパウチを製造するために形成されて、スレッドおよびラベルに通常連結される水透過性包装を収容するための軸線のまわりを回転する幾つかのレセプタクル４を備えたカルーセルを含む。各々のステーションやそれらの構成に関して、従来技術、例えば、ＥＰ２２３１４７９Ｂ１およびＷＯ０１／６２６００Ａ１を参照する場合がある。図１の参照符号ＩからVIは、様々な位置を識別しており、レセプタクル４は、完成されたパウチや完成されるべきパウチの様々な構成要素を受容して処理する目的で、位置する場合がある。この処理で行動する要素は、示されていない。位置VIでは、パウチは、完成される。

図１および２は、参照符号１０で識別されたパウチ取扱いデバイスと、参照符号２０で識別された包装材料取扱いデバイスと、の構成要素を示す。示された実施形態の包装材料は、芳香密封フィルムである。以下の説明では、フィルム取扱いデバイス２０として参照する。パウチ取扱いデバイス１０は、２つのほぼ平行な延長アーム１２、１３を含み、それらは、互いにヒンジ連結され、結合ロッド１４を介して共通の駆動デバイス３０に結合される。この共通の駆動デバイス３０は、種々のカムディスク３２を有し、それらは、駆動デバイス３０の共通の駆動シャフト３３に非回転式に固定されて、ピックアップ３４に結合され、カムディスク３２の外周面は、各場合において転動し、ピックアップ３４は、各々が共通の支持軸線３６において旋回可能に実装され、関連付けされた結合ロッド１４にヒンジ連結されているレバー３７を具備する。結合ロッド１４は、レバーを介してアーム１２、１３に作用する。

駆動デバイス３０は、パウチ取扱いデバイス１０の構成要素も、フィルム取扱いデバイス２０の構成要素も、作動させる。こうして、取扱いデバイス１０、２０の両方は、共通の駆動装置を具備し、強制的に同期化される。

図２から理解され得るように、図１に概略的に示されたフィルム４０は、パウチ４２と共にパウチ製造デバイス２から搬送ホイール５０に向けて押し出され、フィルム４０の材料を折り曲げることによって形成されて、フィルム４０の２つの脚４４間に形成される折曲げ部４５は、前方に延び、パウチ４２は、後方に延びる。フィルム取扱いデバイス２０は、フィルム４０の縁部に係合する。パウチ４２は、クランプばね１６付きクランプシュー１５を作動させることによって、クランプシュー１５をクランプばね１６と共に前パウチ取扱いアーム１２および後パウチ取扱いアーム１３の前端と共にパウチ製造デバイス２から離して半径方向に動かすことによって、後方から外に押される。この運動の最後に、パウチ４２は、包装フィルム４０内に配置され、搬送ホイール５０のクランプアーム５２間にクランプされる。

シールステーション１００は、参照符号１０２および１０８で識別されたシールジョーを有し、図３から図９の底部に示された下側シールジョー１０２は、第１のシールジョー要素１０４および第２のシールジョー要素１０６から形成される。同様に、上で示された上側シールジョー１０８は、以下にカウンタージョー要素１１０および１１２と呼ばれる２つのジョー要素で形成される。図６に特に示されるように、各シールジョー要素１０４、１０６は、上面図でＬ形状であり、長脚１１３と、それに対して直角に延びる短脚１１４と、を有する。長脚１１３は、各々が長手方向シールを形成し、それによって対向の脚４４は、それらの長手方向側で結合される。２つの短脚１１４は、シールジョー１０２、１０８の各々のシール面を共に形成し、折曲げ部４５に対向するフィルム材料の横方向側をシールするように横方向シールを形成してフィルム４０上にそれを作り出すように適合される。長手方向シールおよび横方向シールは、フィルムパッケージの内部が密閉シールされるのを可能にする。第４の側部は、折曲げ部４５によってシールされる。

シールジョー要素１０４およびカウンタージョー要素１１０（図３から図９に係るシールジョーの左部分）は、サーボモータの形式の共通の駆動装置１１５によって駆動される。この目的のために、連結ロッドは、駆動装置１１５の駆動シャフト１１６に対して偏心して設けられ、駆動装置１１５に隣接して設けられるそれの連結ロッドは、カウンタージョー要素１１０に関連付けされ、それに応じて、以下にカウンタージョー連結ロッド１１８として指定され、他方の連結ロッドは、駆動装置１１５に対向するカウンタージョー連結ロッド１１８の側に設けられており、シールジョー連結ロッド１２０として指定および識別される。

このシールジョー連結ロッド１２０は、自由に回転可能であり、駆動シャフト１１６に偏心して実装される。シールジョー連結ロッド１２０の他方端は、参照符号１２２で識別される旋回点でシールジョー旋回アーム１２４に対してヒンジ式に取り付けられ、シールジョー旋回アーム１２４は、シールジョー要素１０４を一端で支持し、その他端で以下にシールジョー旋回軸線として識別される旋回軸線１２６まわりに旋回可能に実装される。

対応する様式では、カウンタージョー連結ロッド１１８は、カウンタージョー旋回アーム１２８に旋回可能に連結され、カウンタージョー旋回アーム１２８は、カウンタージョー要素１１０を支持し、それの対向端でカウンタージョー旋回軸線１３０上に旋回可能に実装される。特に図５および図９に例示されるシールジョー１０２、１０８の配向に関して、以下で上側シールジョー１０８および下側シールジョー１０２も参照する。下側シールジョー１０２は、シールジョー要素１０４、１０６で構成される。上側シールジョー１０８は、カウンタージョー要素１１０、１１２で構成される。

２つの旋回軸線１２６、１３０は、特に図５および図９に例示される側面図で理解され得るように、シールジョー１０２、１０８と駆動シャフト１１６の間に設けられる。図９で参照符号Ｅで識別され、シールの形成時にフィルム４０が位置するシール面は、２つの旋回軸線１２６、１３０をつなぐ連結線に直角に延びる。この線に沿ったほぼ中間には、旋回点があり、それらのうちのシールジョー連結ロッド１２０の旋回点１２２だけが図面では見ることができる。

フィルム４０をシールするための要素、即ち、シールジョー要素１０６およびカウンタージョー要素１１２は、図４の右側に見ることができるが、以上で説明されたやり方で支持された可動な構成で同じく実装される。特に図６から理解され得るように、２つの駆動装置１１５、１４０が設けられ、それの駆動シャフト１１６、１４２は、互いに対して直角に延びる。駆動装置１１５、１４０は、互いに重なり合って設けられ、それによって、比較的小型の構造が与えられる。シールステーション１００の必須の構成要素は、基本的に軸線Ａについてミラー反転の状態であり、軸線Ａは、２つの駆動シャフト１１６、１４２の交差点で交差し、短脚１１４間の分離部を通過し、搬送ホイール５０の回転軸線に直角に延びる。

以上の説明から引き出すことができるように、トグルレバーは、シールジョー要素１０４、カウンタージョー要素１１０；１０６、１１２の第１のペアおよび第２のペアの各々のために設けられ、シールジョー要素１０４へのトグルレバーは、シールジョー連結ロッド１２０を含み、カウンタージョー要素１１０へのトグルレバーは、カウンタージョー連結ロッド１１８を含む。この関係において、２つの連結ロッド１１８、１２０は、共通の駆動シャフト１１６のまわりを回転可能に実装されて支持される。それらは、この駆動シャフト１１６に対して偏心して実装される。しかしながら、偏心は、互いからの角度のオフセットである。

図３から図５は、シールジョー１０２、１０８の間に対して上側のフィルム４０の挿入前のシールステーション１００の動作の段階を示す。シールジョー１０２、１０８は、開いている。具体的には、図４では、シールジョー要素は、下向きに左方に旋回したシールジョー要素１０４と、下向きに右方に旋回したシールジョー要素１０６と、上向きに左方に旋回したカウンタージョー要素１１０と、上向きに右方に旋回したカウンタージョー要素１１２である。この旋回運動は、それぞれのトグルレバーによって効果が生じる。図５に例示するように、それぞれの連結ロッド１１８、１２０に対してそれぞれの偏心した大きめの半径は、シールジョー１０２、１０８に対向する駆動シャフト１１６の側に位置する。長脚１１３は、対称軸線Ａに平行に延び、短脚１１４は、軸線に対して直角に延び、旋回軸線１２６、１３０は、軸線に対して各々が４５度傾いている。旋回アーム１２４、１２８は、それに応じて駆動シャフト１１６の方向に殆ど最大に旋回する。シールジョー１０２、１０８の間の空間は、折り曲げられたフィルム４０がシールジョー１０２、１０８に衝突せずに挿入されるのを可能にする。この挿入は、折り曲げられたフィルム４０がシール面Ｅに到達したときに止められる搬送ホイール５０の回転によって効果が生じる。折り曲げられたフィルム４０は、その後にシールジョー１０２、１０８の中に挿入される。フィルム４０がシール面Ｅに近づく間、シールジョー１０２、１０８は、図５および図９に係る駆動シャフト１１６の時計方向の回転によって閉じられる。これらの図では、駆動シャフト１１６を参照する。他方の駆動シャフト１４２は、対向方向に駆動される。

シール位置は、図６から図９に示される。シールジョー１０２、１０８は、相互に接触する。具体的には、シールジョー要素１０４は、カウンタージョー要素１１０に当接し、シールジョー要素１０６は、カウンタージョー要素１１２に当接する。こうして、相互に関連するジョー要素１０４、１１０；１０６、１１２の各ペアは、フィルム４０の封入と共に閉じられる。更に、それぞれのジョー要素１０４、１０６、１１０、１１２の短脚１１４は、相互に接触する。

図９に特に例示されたように、シールジョー連結ロッド１２０は、下側シールジョー１０２に割り当てられているが、それの延長位置にある。旋回点１２２および駆動シャフト１１６と交差する直線は、それに応じて、駆動シャフト１１６に非回転様式で連結されている偏心をそれの最大半径で通過する。シールジョー連結ロッド１２０は、それに応じて単に半径方向に駆動シャフト１１６の実装によって支持される。

他方、カウンタージョー連結ロッド１１８は、シール位置に到達するまで、それの延長位置の前でも、即ち、それの延長位置の前のおよそ３０度まで、駆動シャフト１１６の回転方向に位置する。換言すると、それぞれのシールジョー要素１０４、１０６は、（図９に係る状態に関連して）それの最大可能位置に早くも到達しており、その一方で、駆動シャフト１１６の時計方向の回転は、カウンタージョー要素１１０の更なる考慮すべきアプローチにつながる。示された実施形態では、駆動装置１１５としてのサーボモータによって適用されるトルクは、２つのジョー要素１０４、１１０または１０６、１１２の間の接触圧力を決定する。駆動装置１１５でタップされるトルクは、接触圧力を設定するために使用される。トルクは、正確に接触圧力に対応する。特に、ばねや他の圧縮手段は、駆動装置１１５と、互いに対して位置する各々のジョー要素１０４、１０６、１１０、１１２のシール面と、の間に存在しない。シールジョー要素が対応するトグルレバーの延長位置にあるが故に、それに応じて、負荷は、関連するシールジョー連結ロッド１２０だけを介して駆動シャフトに半径方向に伝達され、モータ動力を介してタップされるべきトルクは、カウンタージョー要素１１０の接触圧力によって単に決定され、それによって、サーボモータを介した接触圧力の制御は、簡易化されてより正確にされる。

図６も、機械の壁１４４に対するシールステーション１００の構成要素の場所を例示しており、それの外側（図６では、左側）に、パウチ材料をスレッドに連結するためのパウチもしくはパウチ材料、ラベル、または、スレッドと相互作用するそれらの機能的な構成要素を備えた各々のステーションを典型的に露出させている。壁１４４の外側では、デバイスの操作者は、通常少なくとも部分的に透明であり構成要素をカバーするドアを開いた後に、機械をセットアップ、または修理するために構成要素にアクセスすることもできる。壁１４４の後ろには、典型的に、機械の歯車箱やモータが位置する。明らかなことに、駆動シャフト１４２と、それに連結された連結ロッド１１８、１２０は、この壁１４４を貫通している。

図１０は、上で説明されたようなパッケージを例示しており、参照符号１５０で識別された包装で構成され、スレッドやラベルを備えた点線で例示されたパウチ４２を収容して芳香密封様式でそれを封入している周方向包装である。包装１５０は、折曲げ部４５によって閉じられている第１の広幅側を有する。長手方向シールＬは、この折曲げ部から直角に延びている。これらの長手方向シールＬの端部には、横方向シールＱが存在し、折曲げ部４５に平行に延びる。長手方向シールＬおよび横方向シールＱは、合流または交差している。

２…パウチ製造デバイス
４…レセプタクル
１０…パウチ取扱いデバイス
１２…前パウチ取扱いアーム
１３…後パウチ取扱いアーム
１４…結合ロッド
１５…クランプシュー
１６…クランプばね
２０…フィルム取扱いデバイス
３０…駆動デバイス
３２…カムディスク
３３…駆動シャフト
３４…ピックアップ
３６…支持軸線
３７…レバー
４０…フィルム
４２…パウチ
４４…脚
４５…折曲げ部
５０…搬送ホイール
５２…クランプアーム
１００…シールステーション
１０２…下側シールジョー
１０４…シールジョー要素
１０６…シールジョー要素
１０８…上側シールジョー
１１０…カウンタージョー要素
１１２…カウンタージョー要素
１１３…長脚
１１４…短脚
１１５…駆動装置
１１６…駆動シャフト
１１８…カウンタージョー連結ロッド
１２０…シールジョー連結ロッド
１２２…旋回点
１２４…シールジョー旋回アーム
１２６…シールジョー旋回軸線
１２８…カウンタージョー旋回アーム
１３０…カウンタージョー旋回軸線
１４０…駆動装置
１４２…駆動シャフト
１４４…壁
１５０…包装
Ａ…対称軸線
Ｅ…シール面
Ｌ…長手方向シール
Ｑ…横方向シール
I…レセプタクル４の位置
II…レセプタクル４の位置
III…レセプタクル４の位置
IV…レセプタクル４の位置
V…レセプタクル４の位置
VI…レセプタクル４の位置

Claims (7)

1. 包装（１５０）内に収容される抽出可能材料を包含するパウチ（４２）を製造するためのデバイスであって、
   抽出可能材料を包含する水透過性パウチ（４２）を製造するように適合されたパウチ製造デバイス（２）を含み、
   前記パウチ（４２）のまわりにＵ形状に配置された前記包装（１５０）内に前記パウチ（４２）をシールするための互いに対して可動な２つのシールジョー（１０２；１０８）を備えたシールステーション（１００）を含み、
   前記シールジョー（１０２；１０８）が、前記包装（１５０）において互いに対向して横たわる長手方向シール（Ｌ）とそれに対して横方向に延びる横方向シール（Ｑ）とを形成するように構成される、デバイスにおいて、
   少なくとも１つのシールジョー（１０２；１０８）は、前記長手方向シール（Ｌ）の一方と前記横方向シール（Ｑ）のセグメントとを各々が形成するように構成された第１および第２のシールジョー要素（１０４、１０６；１１０、１１２）を含む、
   ことを特徴とするデバイス。
2. 前記第１または第２のシールジョー要素（１０４、１０６；１１０、１１２）は、シールジョー旋回アーム（１２４）に固定され、
   前記シールジョー旋回アームのシールジョー旋回軸線（１２６）は、前記長手方向シール（Ｌ）および前記横方向シール（Ｑ）に対して斜めに位置合わせされる、
   ことを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
3. 前記シールジョー旋回アーム（１２４）は、前記シールジョー旋回軸線（１２６）に平行に位置合わせされる駆動シャフト（１１６）にシールジョー連結ロッド（１２０）を介して偏心して連結される、
   ことを特徴とする請求項１または２に記載のデバイス。
4. 前記シールジョー要素（１０４、１０６）と協働するカウンタージョー要素（１１０、１１２）は、前記包装（１５０）を押圧するための前記第１および第２のシールジョー要素（１０４、１０６；１１０、１１２）に割り当てられ、前記シールジョー要素（１０４、１０６）は、シールジョー連結ロッド（１２０）を介して、前記カウンタージョー要素（１１０、１１２）は、カウンタージョー連結ロッド（１１８）を介して、各ケースにおいて共通の駆動シャフト（１１６）に偏心して連結される、
   ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のデバイス。
5. 前記包装（１５０）を押圧するために前記第１または第２のシールジョー要素（１０４、１０６）に割り当てられるのは、前記シールジョー要素（１０４、１０６）と相互作用するカウンタージョー要素（１１０、１１２）であり、
   前記カウンタージョー要素（１１０、１１２）は、カウンタージョー旋回アーム（１２８）に取り付けられ、
   前記カウンタージョー旋回アームのカウンタージョー旋回軸線（１３０）は、前記長手方向シール（Ｌ）および前記横方向シール（Ｑ）に関して斜めに位置合わせされ、
   前記シールジョー旋回アーム（１２４）のシールジョー旋回軸線（１２６）および前記カウンタージョー旋回アーム（１２８）のカウンタージョー旋回軸線（１３０）は、旋回点（１２２）の対向する側に配置され、
   そこにおいて、シールジョー連結ロッド（１２０）は、シールジョー旋回アーム（１２４）に係合し、または、カウンタージョー連結ロッド（１１８）は、カウンタージョー旋回アーム（１２８）に係合し、
   前記シールジョー連結ロッド（１２０）および前記カウンタージョー連結ロッドは、各々が共通の駆動シャフト（１１６）に偏心して連結される、
   ことを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載のデバイス。
6. 各々が駆動装置（１１５、１４０）によって駆動され、前記シールジョー要素（１０４；１０６）の一方を駆動するために設けられる２つの駆動シャフト（１１６、１４２）、および前記包装（１５０）を押圧するためにそれぞれの前記シールジョー要素（１０４；１０６）と相互作用するカウンタージョー要素（１１０；１１２）は、互いに対して直角に位置合わせされる、
   ことを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載のデバイス。
7. 前記第１および第２のシールジョー要素（１０４、１０６）の両方、または、前記シールジョー要素と協働するそれぞれの第１および第２のカウンタージョー要素（１１０、１１２）は、請求項２から５のいずれか１項に従って更に展開される、
   ことを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載のデバイス。

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