JP2021172575A - 坩堝および結晶製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化を向上させ、より均一な組成の結晶を得ることができる坩堝と、その坩堝を用いる結晶製造装置を提供すること。【解決手段】結晶の原料となる融液を溜める融液貯留部24と、結晶の形状を制御するダイ部34と、を有する坩堝である。ダイ部34は、融液貯留部24の底面に具備してある貯留部流出口32から、ダイ部34の端面に具備してあるダイ流出口38に向けて、融液30を通すダイ流路36を有し、ダイ流路36は、流路断面積がダイ流出口38の開口面積よりも小さい狭隘部36a1を有する。【選択図】図2A

Description

本発明は、たとえばマイクロ引き下げ法(以下、μ−PD法という)などに用いる坩堝と、その坩堝を有する結晶製造装置に関する。
μ−PD法では、坩堝の細孔から流出した単結晶材料の溶融液が細孔下方に配置された種結晶と接触し、溶融液の冷却とともに種結晶上に所望の単結晶が成長する。単結晶の成長速度にあわせて種結晶を保持する種結晶保持具を引き下げることで種結晶の引き下げ方向に単結晶を育成できる。
μ−PD法において使用される坩堝として、たとえば下記の特許文献1に示す坩堝が知られている。特許文献1に示す坩堝では、坩堝の外底面の形状を工夫したり、細孔の数を増やしたり、アフターヒータを具備させることなどで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化を図り、均一な組成の結晶を得ることが試みられている。
しかしながら、従来の坩堝の構成では、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化を十分に達成することが困難であることが明らかになってきた。
特開2005−35861号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化を向上させ、より均一な組成の結晶を得ることができる坩堝と、その坩堝を用いる結晶製造装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る坩堝は、
結晶の原料となる融液を溜める融液貯留部と、結晶の形状を制御するダイ部と、を有する坩堝であって、
前記ダイ部は、前記融液貯留部の底面に具備してある貯留部流出口から、前記ダイ部の端面に具備してあるダイ流出口に向けて、前記融液を通すダイ流路を有し、
前記ダイ流路は、流路断面積が前記ダイ流出口の開口面積よりも小さい狭隘部を有することを特徴とする。
本発明者は、温度分布の均一化について鋭意検討した結果、坩堝の融液貯留部からダイ流路に融液を通す際に、ダイ流路の途中に狭隘部を設けることで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化(特に融液の引出方向に垂直な面に沿っての固液界面での温度分布の均一化)が図れることを見出し、本発明を完成させるに至った。しかも本発明者等の実験によれば、坩堝を用いることで、より均一(特に結晶の引出方向に垂直な面に沿っての均一)な組成の結晶が得られることが確認できた。
好ましくは、前記ダイ流路には、前記融液の引き下げ方向に沿って、前記狭隘部から前記ダイ流出口に向けて流路断面積が広がる末広がり部を有する。このように構成することで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化と、得られる結晶の組成の均一化が向上する。
前記ダイ流路は、前記貯留部流出口が入口となる導入部と、前記導入部に連通する流路本体部とを有してもよく、前記流路本体部の出口が前記ダイ流出口であることが好ましい。ダイ流路は、導入部が無くてもよく、流体本体部のみでもよいが、導入部があることが好ましい。
前記導入部は、流路断面積が流れ方向に沿って変化してもよいが、好ましくは、前記導入部が、前記融液の流れる方向に沿って流路断面積が略一定の直胴部からなる。略一定とは、多少、変化してもよいという意味であり、流路本体部に形成される末広がり部よりは断面積の変化が少ないことを意味する。導入部は、貯留部流出口から流路本体部に向けて、流路が多少広がってもよく、多少狭くなっていてもよい。
好ましくは、前記導入部(前記貯留部流出口、前記導入部の途中、または前記導入部と前記流路本体部との境界を含む)に、前記狭隘部が形成してある。導入部が直胴部の場合には、狭隘部は、直胴部の途中、または貯留部流出口、または導入部と流路本体部との境界に形成される。導入部に狭隘部が形成してあることで、貯留部に貯留してある融液がダイ流路を通過する流量を調整することが容易になり、安定した速度でダイ流出口から融液を引き出すことができ、結晶の組成の均一化(引出方向の均一化)が向上する。
前記流路本体部に前記狭隘部が形成してあっても良い。流路本体部に狭隘部が形成してある場合には、その狭隘部からダイ流出口に向けて流路断面が広がる末広がり部が形成される。流路本体部に形成してある狭隘部と、導入部との間には、導入部と狭隘部よりも断面積が大きな中間広がり部が形成してあってもよい。
好ましくは、前記ダイ流出口の開口面積(S2)と、前記狭隘部の流路断面積(S1)との比率(S2/S1)が3〜3000 である。このような範囲にあることで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化と、得られる結晶の組成の均一化が向上する。
好ましくは、前記ダイ部の端面で、前記ダイ流出口の周りには、前記融液が引き出される方向に実質的に垂直で平坦な端周面が具備してある。このように構成することで、坩堝を用いて得られる結晶の外周面形状を容易に制御することができる。
好ましくは、前記ダイ流出口の開口面積(S2)と、前記ダイ流出口の開口面積(S2)と前記端周面の面積(S3)の和との比(S2/(S2+S3))が0.1〜0.95であり、0.50〜0.90であればなお好ましい。このように構成することで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化と、得られる結晶の組成の均一化がより向上する。
坩堝は、耐熱性を有する材料で構成され、たとえばイリジウム、レニウム、モリブデン、タンタル、タングステン、白金、または、これらの合金、あるいはカーボンなどで構成される。
本発明の結晶製造装置は、上記のいずれかの坩堝を含む。
図1は本発明の実施形態に係る結晶製造装置の概略断面図である。 図2Aは図1に示す結晶製造装置のII部分の拡大断面図である。 図2A1は図2Aに示すダイ部の拡大断面図である。 図2Bは本発明の他の実施形態に係る結晶製造装置の拡大断面図である。 図2Cは本発明のさらに他の実施形態に係る結晶製造装置の拡大断面図である。 図2Dは図2Aのさらに他の変形例である第4実施形態に係る結晶製造装置の拡大図面である。 図3Aは図2Aに示すダイ部のIII−III線に沿う矢視図である。 図3Bは本発明の実施例に係る結晶製造装置を用いてダイ部から融液を引き出した直後の融液の温度分布を示す概略図である。 図3Cは本発明の実施例に係る結晶製造装置を用いて製造されたCe:YAGの断面におけるCeの濃度分布を示す概略図である。 図4は本発明の比較例に用いた従来の結晶製造装置のダイ部の拡大断面図である。 図5Aは図4のV−V線に沿う矢視図である。 図5Bは比較例に係る結晶製造装置を用いてダイ部から融液を引き出した直後の融液の温度分布を示す概略図である。 図5Cは比較例に係る結晶製造装置を用いて製造されたCe:YAGの断面におけるCeの濃度分布を示す概略図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本実施形態の結晶製造装置2は、坩堝4と、耐火炉6とを有する。坩堝4については、後述する。耐火炉6は、坩堝4の周りを2重に覆っている。耐火炉6には、坩堝4からの融液の引き下げ状態を観察するための観察窓18,20が形成してある。
耐火炉6は、さらに外ケーシング8により覆われており、外ケーシング8の外周には、坩堝4の全体を加熱するための主ヒータ10が設置してある。本実施形態では、外ケーシングは、たとえば石英管で形成してあり、主ヒータ10としては、誘導加熱コイル10を用いている。坩堝4の下方には、種結晶保持治具12により保持された種結晶14が配置される。種結晶14としては、製造されるべき結晶と同一または同種類の結晶が用いられる。たとえば製造すべき結晶がCeドープのYAG結晶であれば、添加物を含まないYAG単結晶などが用いられる。
種結晶保持治具12の素材は特に限定されないが、使用温度である1900℃付近において影響の少ない緻密アルミナ等で構成されることが好ましい。種結晶保持治具12の形状と大きさも特に限定されないが、耐火炉6に接触しない程度の径である棒状の形状であることが好ましい。
図2Aに示すように、坩堝4の下端外周には、筒状のアフターヒータ16が設置されている。アフターヒータ16は、耐火炉6の観察窓20と同位置に観察窓22が形成してある。アフターヒータ16は、坩堝4に連結して用いられ、筒状のアフターヒータ16の内部空間に、坩堝4のダイ部34のダイ流出口38が位置するように配置され、ダイ部34とダイ流出口38から引き出される融液とを加熱可能になっている。アフターヒータ16は、たとえば坩堝4と同様(同一である必要はない)な材質などで構成され、坩堝4と同様に高周波コイル10によりアフターヒーター16が誘導加熱されることで、アフターヒーター16の外表面から輻射熱が発生し、ヒータ16の内部を加熱可能になっている。
なお、図示しないが、結晶製造装置2には、耐火炉6の内部を減圧する減圧手段、減圧をモニターする圧力測定手段、耐火炉6の温度を測定する温度測定手段および耐火炉6の内部に不活性ガスを供給するガス供給手段が設けられている。
結晶の融点が高いなどの理由から、坩堝4の材質はイリジウム、レニウム、モリブデン、タンタル、タングステン、白金、または、これらの合金であることが好ましい。また、坩堝4はカーボン製であってもよい。また、坩堝4の材質の酸化による結晶への異物混入を防止するために、坩堝4の材質としては、イリジウム(Ir)を用いることがより好ましい。
なお、1500℃以下の融点の物質を対象とする場合は、坩堝4の材質としてPtを使用することが可能である。また、坩堝4の材質としてPtを使用する場合には、大気中での結晶成長が可能である。1500℃を超える高融点物質を対象とする場合は、坩堝4の材質として、Ir等を用いるため、結晶成長はAr等の不活性ガス雰囲気下で行われることが好ましい。耐火炉6の材質は特に限定されないが、保温性や使用温度、結晶への不純物混入防止の観点からアルミナであることが好ましい。
次に、本実施形態の結晶製造装置2に用いる坩堝4について詳細に説明する。図2Aに示すように、本実施形態に係る坩堝4は、結晶の原料となる融液30を溜める融液貯留部24と、結晶の形状を制御するダイ部34とを有し、これらは一体的に形成してある。なお、坩堝4が大型の場合には、融液貯留部24の長手方向の途中で複数の部材を接合して坩堝4を構成してもよい。
本実施形態では、坩堝4は、μ−PD法に用いられ、ダイ部34が融液貯留部24の鉛直方向の下側に位置し、融液貯留部24に貯留してある融液30は、ダイ部34の下端面42に形成してあるダイ流出口38から、種結晶14により鉛直方向の下側に引き出されるようになっている。
融液貯留部24は、筒状の側壁26と、側壁26に連続して形成してある底壁28とで構成される。側壁26の内面と底壁28の内面とで、一定量の融液30を融液貯留部24に貯留可能になっている。底壁28の略中央部には、貯留部流出口32が形成してある。貯留部流出口32は、ダイ部34に形成してあるダイ流路36に連通してある。ダイ流路36については後述する。
底壁28の内面は、下方に向けて内径が小さくなる逆テーパ状の傾斜面となっており、融液貯留部24内の融液30が、貯留部流出口32に向けて流れやすくなっている。底壁28の外側面は、側壁26の外側面と面一となっていることが好ましく、さらに、アフターヒータ16の外側面とも面一となっていることが好ましい。底壁28の下面28aは、融液30の流れ方向(引出方向または引き下げ方向とも言う)Zに略垂直な平面となっており、その外周部にアフターヒータ16が連結される。
底壁28の下面28aの略中央部に、ダイ部34の少なくとも一部が下方に突出するように形成してある。図2A1に示すように、ダイ部34の下端面42は、底壁28の下面28aから、所定距離Z1で突出している。ダイ部34の下端面42の略中央部に形成してあるダイ流出口38と、底壁28の略中央部に形成してある貯留部流出口32とは、ダイ部34に形成してあるダイ流路36により連絡してある。
本実施形態では、ダイ流路36は、貯留部流出口32が入口となる導入部36aと、導入部36aに連通する流路本体部36bとを有し、流路本体部36bの出口がダイ流出口38となる。ダイ流路36は、導入部36aを有さなくてもよく、流体本体部36bのみでもよいが、導入部36aがあることが好ましい。
本実施形態では、導入部36aは、流路断面積(流れ方向に垂直な断面積)が流れ方向に沿って変化してもよいが、好ましくは、導入部36aが、引出方向Zに沿って流路断面積が略一定の直胴部からなる。本実施形態では、略一定とは、多少、変化してもよいが、流路本体部36bに形成される末広がり部40よりは断面積の変化が、かなり少なく、断面積の変化は、好ましくは±10%以内程度の変化、さらに好ましくは±5%以内である。導入部36aは、貯留部流出部32から流路本体部36bに向けて、流路が多少広がってもよく、多少狭くなっていてもよい。
本実施形態では、導入部36a(貯留部流出口32、導入部36aの途中、または導入部36aと流路本体部36bとの境界を含む)に、狭隘部36a1が形成してある。導入部36aが直胴部の場合には、狭隘部36a1は、直胴部の途中、または貯留部流出口32、または導入部36aと流路本体部36bとの境界において、流路断面積が最小になる部分に形成される。導入部36aに狭隘部36a1が形成してあることで、貯留部24に貯留してある融液がダイ流路36を通過する流量を調整することが容易になり、安定した速度でダイ流出口38から融液を引き出すことができ、結晶の組成の均一化(特に引出方向の均一化)が向上する。
本実施形態において、狭隘部36a1とは、ダイ流路36において、流路断面積がダイ流出口38の開口面積よりも小さく、しかも、引出方向Zに沿って、それより上流側の開口面積と同等以下で、しかも、それより下流側の開口面積よりも小さい部分である。なお、狭隘部36a1が、ダイ流路36に沿って、2つ以上存在する場合には、ダイ流出口38に最も近い狭隘部が、本実施形態の狭隘部36a1となる。
たとえば本実施形態では、図2A1に示すように、導入部36aが直胴部で構成してあることから、狭隘部36a1は、導入部36aの途中、または貯留部流出口32、または導入部36aと流路本体部36bとの境界に形成される。
本実施形態では、流路本体部36bには、引下方向Zに沿って、狭隘部36a1からダイ流出口38に向けて流路断面積が広がる末広がり部40を有する。本実施形態では、末広がり部40は、導入部36aの狭隘部36a1からダイ流出口38に向けて流路断面積が徐々に大きくなるテーパ状に形成してある。
引出方向Zに沿う導入部36aの長さZ2は、好ましくは、0〜5mm、さらに好ましくは0.5〜2mmである。直胴部で構成してある導入部36aが形成してあることで、貯留部24に貯留してある融液がダイ流路36を通過する流量を調整することがさらに容易になり、安定した速度でダイ流出口38から融液を引き出すことができ、結晶の組成の均一化(引出方向の均一化)が向上する。
引出方向Zに沿う流路本体部36bの長さZ3は、たとえばダイ流路36の全長Z0(=Z2+Z3)との関係などで決定され、その比率(Z3/Z0)は、好ましくは0.1〜1、さらに好ましくは0.2〜0.8である。あるいは、引出方向Zに沿う流路本体部36bの長さZ3は、好ましくは、1〜5mm、さらに好ましくは1.5〜2.5mmである。
引出方向Zに沿う流路本体部36bの長さZ3は、底壁28の下面28aからのダイ部34の下端面42までの距離Z1と同じでも異なっていてもよい。引出方向Zに沿う底壁28の下面28aからのダイ部34の下端面42までの距離Z1は、好ましくは、ダイ流出口38から引き出される融液が底壁28の下面28aには付着しないように決定され、たとえば1〜2mmである。
図3Aに示すように、ダイ部34の下端面42では、ダイ流出口38の周りには、引出方向Z(図2A参照)に実質的に垂直で平坦な端周面42aが形成してある。ダイ部34の下端面42の外形とダイ流出口38の外形との間に、端周面42aが形成される。
ダイ流出口38の開口面積(引出方向Zに垂直な面積)S2と、端周面42aの面積(引出方向Zに垂直な面積)S3とS2の和との比(S2/(S2+S3))は、好ましくは0.10〜0.95であり、さらに好ましくは0.5〜0.95である。また、ダイ流出口38の開口面積(S2)と、狭隘部36a1の流路断面積(S1)との比率(S2/S1)は、好ましくは3〜3000、さらに好ましくは10〜2000である。また、狭隘部36a1の流路断面積(S1)は、本実施形態では、直胴部となる導入部36aの流路断面積と同じであり、ダイ流路36のダイ流出口38から引き出される融液の速度などを一定になるように決定され、好ましくは0.008〜0.2mmである。
なお、本実施形態では、ダイ部34の下端面42の外形が、得られる結晶体の横断面(引下方向Zに垂直な断面)形状に合わせて矩形であり、ダイ流出口38の形状が円形であるが、これに限定されない。たとえばダイ部34の下端面42の外形は、得られる結晶体の断面形状に合わせて円形、多角形、楕円形、その他の形状にすることも可能であり、また、ダイ流出口38の断面形状も、円形に限らず、多角形、楕円形、その他の形状にすることも可能である。また、導入部36aおよび流路本体36bの断面形状も、円形に限らず、多角形、楕円形、その他の形状にすることも可能であり、導入部36aの断面形状と流路本体36bの断面形状とは同じでも異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
図1に示す本実施形態の坩堝4を有する結晶製造装置2は、μ−PD法などに好ましく用いられる。坩堝4の融液貯留部24に投入される原料は、メインヒータ10などで加熱されて、図2Aに示す溶融液30となり、ダイ部34のダイ流路36を通して、ダイ流出口38から種結晶14により引き出され、種結晶14を引き下げることにより結晶を成長させて結晶体を得る。
次に、本実施形態の結晶製造装置2を用いる結晶の製造方法について簡単に説明する。本実施形態の結晶製造装置2では、まず、坩堝4の融液貯留部24に、得ようとする結晶体の原料を入れ、主ヒータ10を起動させ融液貯留部24を加熱する。融液貯留部24が加熱されることで原料は融液貯留部24内で溶融し融液30となり、ダイ部34の貯留部流出口32からダイ流路36に流れる。融液30は、導入部36a、流路本体部36bを経て、ダイ流出口38で種結晶14の上端に接触する。
その前後で、アフターヒータ―16も起動され、ダイ部34付近を加熱する。本実施形態の坩堝4を用いることで、ダイ流出口38から種結晶14により引き下げられる溶液の温度は、特に、引下方向Zに垂直な面で、略均一になる。
本実施形態に係る坩堝4を使用することにより、ダイ流出口38から成長した結晶体中の組成(賦活剤含む)の濃度分布は、特に、引下方向Zに垂直な面で、略均一になる。また、引下方向Zに平行な面でも、略均一になる。本実施形態の装置2を用いて、たとえばYAG:Ceを製造する場合には、Ceのような賦活剤が均一に分散されたYAG:Ceの結晶体を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、坩堝4の融液貯留部24から融液30を、ダイ流路36の導入部36aに具備してある狭隘部36a1に通し、その後に、狭隘部36a1からダイ流出口38に向けて末広がり部40を通し、ダイ流出口38から融液を種結晶14と共に引き下げる。このように構成することで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化(特に融液の引出方向に垂直な面に沿っての均一化)と、得られる結晶の組成の均一化が向上する。
また、本実施形態では、導入部36aに狭隘部36a1が形成してあることで、貯留部26に貯留してある融液がダイ流路36を通過する流量を調整することが容易になり、安定した速度でダイ流出口38から融液を引き出して結晶化することができ、結晶の組成の均一化(引出方向の均一化)が向上する。
また本実施形態では、ダイ部36の下端面42で、ダイ流出口38の周りには、融液30が引き出される方向Zに実質的に垂直で平坦な端周面42aが具備してあるため、坩堝4を用いて得られる結晶体の外周面形状を容易に制御することができる。さらに本実施形態では、ダイ流出口38の開口面積(S2)と、端周面42aの面積(S3)との比(S2/S3)が所定範囲に設定してあり、ダイ流出口38の開口面積(S2)と、狭隘部36a1の流路断面積(S1)との比率(S2/S1)も所定範囲に設定してある。このように構成することで、種結晶により引き出される融液の温度分布の均一化と、得られる結晶の組成の均一化が、さらに向上する。
第2実施形態
図2Bに示すように、本実施形態に係る結晶製造装置は、坩堝4aのダイ部34aの構成が第1実施形態と異なるのみであり、共通する部分の説明は一部省略し、以下、異なる部分について詳細に説明する。以下において説明しない部分は、第1実施形態の説明と同様である。
本実施形態に係る坩堝4aのダイ流路36では、導入部36aに形成してある狭隘部36a1からダイ流出口38に向けて流路断面が広がる末広がり部40aの形状が、直線的に断面積が広がるテーパ形状では無く、凹状曲線的に断面積が広がる形状である。本実施形態の末広がり部40aは、ダイ流出口38の近くでは、断面積が引き下げ方向Zに沿って略同一の直胴部を有していてもよいが、直胴部は、短い方が好ましい。なお、本実施形態では、末広がり部40aの形状は、凹状曲線的に断面積が広がる形状ではなく、凸状曲線的に、またはその他の曲線で断面積が広がる形状でもよい。
第3実施形態
図2Cに示すように、本実施形態に係る結晶製造装置は、坩堝4bのダイ部34bの構成が第1実施形態または第2実施形態と異なるのみであり、共通する部分の説明は一部省略し、以下、異なる部分について詳細に説明する。以下において説明しない部分は、第1実施形態または第2実施形態の説明と同様である。
本実施形態に係る坩堝4aのダイ流路36では、流路本体部36bに狭隘部41aが形成してある。流路本体部36bに狭隘部41aが形成してある場合には、その狭隘部41aからダイ流出口38に向けて流路断面が広がる末広がり部40bが形成される。本実施形態では、流路本体部36bに形成してある狭隘部41aと、導入部36aとの間には、導入部36aと狭隘部41aの双方よりも流路断面積が大きな中間広がり部が形成してあってもよい。
本実施形態の狭隘部41aは、上述した第1または第2実施形態の狭隘部36a1に対応し、その流路断面積S1は、ダイ流出口38の開口面積S2との関係で、同様な関係を有している。また、狭隘部41aからダイ流出口38までの距離Z3も、上述した第1または第2実施形態と同様な関係にある。
本実施形態の導入部36aの内径は、狭隘部41aの内径と同等以上であることが好ましいが、融液30が通過可能であれば、小さくてもよい。本実施形態でも、導入部36aには、流路断面積がダイ流出口38の開口面積よりも小さい部分が形成されてもよい。ただし、本実施形態において、種結晶14により引き出される融液の温度分布の均一化に大きく寄与する部分は、ダイ流出口38に向かう末広がり部40bの起点となる狭隘部41aである。
第4実施形態
図2Dに示すように、本実施形態に係る結晶製造装置は、坩堝4cのダイ部34cの構成が第1〜第3実施形態と異なるのみであり、共通する部分の説明は一部省略し、異なる部分について詳細に説明する。以下において説明しない部分は、第1〜第3実施形態の説明と同様である。
本実施形態に係る坩堝4aのダイ部34では、複数(たとえば2〜8)のダイ流路36が形成してある。各ダイ流路36が、第1〜第3実施形態のいずれかと同様な構成を有している。複数(たとえば2〜8)のダイ流路36が、それぞれ同じ構成を有していることが好ましいが、異なっていてもよい。たとえば複数のダイ流路36の内のいずれかが、第1実施形態のダイ流路36と同じ構成であり、その他は、第2実施形態または第3実施形態のダイ流路36と同じ構成であってもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。たとえば本発明の坩堝および結晶製造装置を用いて製造される結晶としては、M元素がドープしてあるYAGまたはLuAGの単結晶に限らず、Al(サファイア)、GAGG(GdAlGa12)、GGG(GdGa12)、GPS(GdSi)などの単結晶が例示される。また、単結晶に限らず、YAG−Al、LuAG−Alなどの共晶体でもよい。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
図1に示す結晶製造装置2を用い、Ce:YAG(CeがドープしてあるYAG)の単結晶から成る蛍光体を製造した。図2Aに示す直胴部から成る導入部36aの内径は、0.4mmであり、ダイ流出口38の内径は、4mmであった。また、図2A1に示す導入部36aの長さZ2は、0.5mmであり、流路本体36bの長さZ3は、2mmであった。
本実施例に係る結晶製造装置2を用いてダイ部34のダイ流出口38から融液を引き出した直後の融液(固液界面付近)の温度分布を図3Bに示す。T1、T2、T3およびT4は、それぞれ、指し示す領域の温度を表しており、温度はT1が最も低く、T2、T3、T4と徐々に高くなっている。たとえば温度T1は、1945〜1953°Cであり、温度T2は、1953〜1961°Cであり、温度T3は、1965〜1973°Cであり、温度T4は、1973°C以上であった。温度分布の測定は、シミュレーション解析により行った。
図3Aと図3Bとを比較して分かるように、ダイ流出口38に対応する部分では、均一な温度T1およびT2となる部分の面積が大きい。本実施例1の結晶製造装置2で製造されたCe:YAGの横断面におけるCeの濃度分布を図3Cに示す。図3Cにおいて、C1、C2、C3およびC4は、それぞれ、指し示す領域のCeの濃度(Yの原子%をβと定義し、Ceの原子%をαと定義し、α×100/(α+β))を表しており、濃度はC1が最も低く、C2、C3およびC4と徐々に高くなっている。本実施例では、濃度C1は、0.94〜1.07(1.00±0.07)原子%、濃度C2は、1.08〜1.22原子%、濃度C3は、1.23〜1.37原子%、濃度C4は、1.38原子%以上であった。また、濃度分布の測定は、LA(レーザアブレーション)−ICPマッピングにより行った。
図3Cに示すように、成長したCe:YAGの結晶体の横断面におけるCeの濃度は、図3Bに示す温度分布に対応するように分布し、図3Aに示すダイ流路36の流出口38に対応して、Ceの濃度がC1と均一な領域の面積が大きく、その最も大きな均一濃度領域の大きさ(占有面積)は、得られる結晶体の横断面積の全体に比較して、約43.4%であった。Ceの濃度がC1と均一な領域は、結晶体の中央部に位置し、しかも円形に近い領域のため、比較的に断面積が大きく濃度が均一な領域のみから成る結晶体を得ることができる。
比較例1
下記に示す以外は、実施例1と同様にして、Ce:YAGの単結晶から成る蛍光体を製造した。図4および図5Aに示す従来の坩堝4αを有する以外は、実施例1と同じ結晶製造装置を用い、実施例1と同様にしてCe:YAGの単結晶から成る蛍光体を製造した。
図4に示すように、比較例1に用いた坩堝4αは、融液貯留部24と、ダイ部34αとを有し、融液貯留部24の底壁26の中央部には、5つの貯留部流出口32が形成してあり、各貯留部流出口32には、それぞれのダイ流路36αを通して、5つのダイ流出口38に各々連通している。5つの各ダイ流路36αは、貯留部流出口32からダイ流出口38に向けて流路断面積が同一な直胴部で構成してあり、それぞれの内径は、実施例1の導入部36aの内径と同じであった。
比較例1に係る結晶製造装置を用いてダイ部34αのダイ流出口38から融液を引き出した直後の融液の温度分布を図5Bに示す。T1a、T2a、T3aおよびT4aは、それぞれ、指し示す領域の温度を表しており、温度はT1aが最も低く、T2a、T3a、T4aと徐々に高くなっている。たとえば温度T1aは、1972〜1974°Cであり、温度T2aは、1974〜1976°Cであり、温度T3aは、1976〜1977°Cであり、温度T4aは、1977°C以上であった。
比較例1の結晶製造装置で製造されたCe:YAGの横断面におけるCeの濃度分布を図5Cに示す。図5Cにおいて、C1、C2、C3およびC4は、それぞれ、指し示す領域のCeの濃度を表しており、濃度はC1が最も低く、C2、C3およびC4と徐々に高くなっている。濃度C1、C2、C3およびC4の定義は、実施例1と同様である。
図5Cに示すように、Ceの濃度がC1と均一な領域の大きさ(占有面積)は、得られる結晶体の横断面積の全体に比較して、約30.2%であった。図5Cに示すように、Ceの濃度がC1と均一な領域は、結晶体の中央部に位置するが、面積が狭いと共に、円形では無く、歪な形状を有するため、結晶体表面から発生する蛍光の量・色にバラつきが生じ、均質な発光状態を得難くなる。また、比較例1では、Ceの濃度がC4と均一な領域の大きさ(占有面積)自体は、大きいが、周方向に分布がばらついており、こちらも結晶体表面から発生する蛍光の量・色にバラつきが生じる要因となるため、均質な発光状態を得難くなる。
2… 結晶製造装置
4,4a,4b,4c,4α …坩堝
6… 耐火炉
8… 外ケーシング
10… 主ヒータ
12… 種結晶保持治具
14… 種結晶
16… アフターヒータ
18,20,22… 観察窓
24… 融液貯留部
26… 側壁
28… 底壁
28a… 下面
30… 融液
32… 貯留部流出口
34,34a,34b,34c,34α… ダイ部
36,36α… ダイ流路
36a… 導入部
36a1… 狭隘部
36b… 流路本体部
38… ダイ流出口
40,40a,40b,40c… 末広がり部
41… 内方凸部
41a… 狭隘部
42… 端面
42a… 端周面

Claims (11)

  1. 結晶の原料となる融液を溜める融液貯留部と、結晶の形状を制御するダイ部と、を有する坩堝であって、
    前記ダイ部は、前記融液貯留部の底面に具備してある貯留部流出口から、前記ダイ部の端面に具備してあるダイ流出口に向けて、前記融液を通すダイ流路を有し、
    前記ダイ流路は、流路断面積が前記ダイ流出口の開口面積よりも小さい狭隘部を有することを特徴とする坩堝。
  2. 前記ダイ流路には、前記融液の引き下げ方向に沿って、前記狭隘部から前記ダイ流出口に向けて流路断面積が広がる末広がり部を有する請求項1に記載の坩堝。
  3. 前記ダイ流路は、前記貯留部流出口が入口となる導入部と、前記導入部に連通する流路本体部とを有し、
    前記流路本体部の出口が前記ダイ流出口である請求項1または2に記載の坩堝。
  4. 前記導入部が、前記融液の流れる方向に沿って流路断面積が略一定の直胴部からなる請求項3に記載の坩堝。
  5. 前記導入部に、前記狭隘部が形成してある請求項3または4に記載の坩堝。
  6. 前記流路本体部に前記狭隘部が形成してある請求項3または4に記載の坩堝。
  7. 前記ダイ流出口の開口面積(S2)と、前記狭隘部の流路断面積(S1)との比率(S2/S1)が3〜3000 である請求項1〜6のいずれかに記載の坩堝。
  8. 前記ダイ部の端面で、前記ダイ流出口の周りには、前記融液が引き出される方向に実質的に垂直で平坦な端周面が具備してある請求項1〜7のいずれかに記載の坩堝。
  9. 前記ダイ流出口の開口面積(S2)と、ダイ流出口の開口面積(S2)と前記端周面の面積(S3)の和との比(S2/(S2+S3))が0.10〜0.95である請求項8に記載の坩堝。
  10. イリジウム、レニウム、モリブデン、タンタル、タングステン、白金、または、これらの合金、あるいはカーボンからなる請求項1〜9のいずれかに記載の坩堝。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の坩堝を有する結晶製造装置。
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