JP2021172389A - キャッパ - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップ受け渡し時の位置ずれを修正可能であるとともに、容器受け渡し後、直ちにキャッピング動作可能なキャッパを提供する。【解決手段】キャッパホイール12は、回転体12Aの周囲に複数の容器保持部12Bと、その上方に各々設けられるキャッピングヘッド12Cを備える。キャップCはキャップ供給位置P1において、キャッピングヘッド12Cに供給され、容器Vは、キャッパホイール12のキャップ供給位置よりも下流側に位置する容器供給位置P2において容器保持部12Bに供給される。キャップ供給位置P1と容器供給位置P2との間にあって、キャッピングヘッド12Cよりも下方には、キャップCの方向を検出するキャップ方向検出器18が配置される。キャッピングを行う前に、キャップ方向検出器18の検出結果に基づき、キャッピングヘッド12Cと容器Cを相対回転させキャップCと容器Vの向きを所定の方向に一致させる。【選択図】図1
Description
本発明は、キャップと容器を所定の向きに合せてキャッピングするキャッパに関する。
キャッピングにおいては、キャップと容器を所定の向き合わせてキャッピングする場合がある。例えば、キャップを供給する回転ディスクにキャップ供給方向を検出する検出器を設けるとともに、キャップ把持ヘッドにヘッドの向きを検出する検出器を設け、容器の向きに合わせてキャップ把持ヘッドを回転させることで、容器とキャップの向きを規定方向に合わせてキャッピングを行う構成が知られている(特許文献1)。また、雌ねじを有するキャップを雄ねじを有する容器に螺装するキャッパにおいて、キャッパホイールのタレットに保持される容器のねじ画像を側方から検出するとともに、キャップ把持部材に保持されるキャップのねじ画像を斜め下方から検出することで、両ねじの相対位置を算出し、キャップを回転して、ねじ込み開始位置を調整する構成が知られいる(特許文献2)。
特許文献1の構成では、キャップの位置をキャップを供給する回転ディスク上で検出しているため、キャップ把持ヘッドがキャップを取り出す際に回転方向に位置ずれが生じると、キャッピング時にキャップの位置ずれが修正されず適正な向きでのキャッピングが行えない。一方、特許文献2の構成では、容器をキャッパホイールに受け渡してから検出を行っているため、キャッパホイールの搬送経路に検出区間を設ける必要があり、この区間においてキャッピングができない。
本発明は、キャップ受け渡し時の位置ずれを修正可能であるとともに、容器受け渡し後、直ちにキャッピング動作可能なキャッパを提供することを課題としている。
本発明の第1の発明であるキャッパは、回転体に設けられた容器保持部で容器を回転搬送するキャッパホイールと、前記容器保持部の上方に設けられ、保持したキャップを容器にキャッピングするキャッピングヘッドと、前記キャッピングヘッドと容器を相対的に回転させる回転手段と、前記キャッピングヘッドにキャップを供給するキャップ供給手段と、前記キャッピングヘッドに保持されたキャップよりも下方に配置され、キャップの方向を検出するキャップ方向検出器と、前記回転手段を制御する制御手段とを備え、前記キャップ方向検出器の検出結果に基づいて前記制御手段が前記キャッピングヘッドと容器とを相対的に回転させて前記キャップを容器にキャッピングするキャッパにおいて、前記キャップ供給手段は、前記容器供給手段が前記キャッパホイールに容器を供給する容器供給位置の前記キャッパホイールの搬送方向上流側に配置され、前記キャップ方向検出器は、前記容器供給位置と前記キャップ供給手段が前記キャッピングヘッドにキャップを供給するキャップ供給位置との間に設けられることを特徴としている。
本発明の第2の発明であるキャッパは、第1の発明において、前記キャップ方向検出手段は、前記キャッピングヘッドに保持されたキャップを鉛直下方から撮像するカメラを有し、前記回転手段は、前記カメラで撮影された画像に基づいて、容器に対してキャップが予め定められた方向を向くように前記キャッピングヘッドを回転させることを特徴としている。
本発明によれば、キャップ受け渡し時の位置ずれを修正可能であるとともに、容器受け渡し後、直ちにキャッピング動作可能なキャッパを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態であるキャッパの配置を示すブロック図である。
本実施形態のキャッパ10は、キャップCと容器Vの向きを所定の方向に合わせてキャッピングを行う。キャッピングは、キャッパホイール12において行われ、キャッパホイール12は、回転体12A(図2参照)の外周部に所定間隔で設けられる容器保持部(容器保持手段)12B(図2参照)と、その上方に設けられるキャッピングヘッド12Cとを備える。キャッピングヘッド12CはキャップCを保持し、容器保持部12Bにより保持された容器Vへの打栓を行う。
キャップCは、キャップ供給位置P1においてキャップディスク(キャップ供給手段)14からキャッピングヘッド12Cに受け渡され、容器Vは、キャッパホイール12のキャップ供給位置P1よりも下流側に位置する容器供給位置P2において、入口ホイール(容器供給手段)16から容器保持部12Bへと所定の向きで受け渡される。なお、キャップディスク14にはキャップ供給コンベヤ14AからキャップCが供給される。
キャップ供給位置と容器供給位置との間にあって、キャッピングヘッド12Cに保持されるキャップCよりも下方には、キャップの向きを検出するためのキャップ方向検出器(キャップ方向検出手段)18が配置される。キャップ方向検出器18は例えばカメラであり、キャップCの画像を鉛直下方から撮影する。撮影画像は、制御部(制御手段)20へと送られ、画像処理によりキャップCの向きが検出される。
キャップCと容器Vは、後述するように、検出されたキャップCの方向に基づきその向きが予め定められた方向を向くように相対回転された後、キャッピングヘッド12Cによりキャッピングされる。キャッピングが行われた容器Vは、下流側に配置された出口ホイール22へと受け渡され排出される。なお、キャッパホイール12、キャップディスク14、入口ホイール16、出口ホイール22は、キャップCおよび容器Vの受け渡しが適正に行われるように同期回転される。
図2は、キャップ方向検出器18が設けられた位置での容器保持部12Bとキャッピングヘッド12Cの配置および構成を示す側面図(図1のA−A方向矢視図)である。なお、図2では、容器Vが便宜的に描かれているが、実際には同位置において容器Vは、今だ容器保持部12Bに受け渡されていない。
本実施形態において、容器保持部12Bはネックグリッパであり、容器Vのネック部を把持することで容器Vを保持する。ネックグリッパ12Bは、回転自在にキャッパホイール12の回転体12Aに鉛直に支持されるグリッパ揺動軸24の下端に保持され、グリッパ揺動軸24の上方には、カム機構などからなるグリッパ開閉機構26が接続される。すなわち、ネックグリッパ12Bの開閉動作は、グリッパ揺動軸24を介してグリッパ開閉機構26により制御される。
ネックグリッパ12Bの上方には、ネックグリッパ12Bに保持される容器Vの真上に位置するように、キャッピングヘッド12Cが配置される。キャッピングヘッド12Cは、垂直に配置されるヘッド回転軸28の下端に取り付けられ、ヘッド回転軸28は、キャッパホイール12に保持される。また、ヘッド回転軸28は、カム機構などを用いた昇降機構30により昇降可能である。本実施形態において、キャッピングヘッド12Cは例えば吸着保持式であり、キャップCをその下端部に吸着保持する。
ヘッド回転軸28の上端は、制御部20により制御されるサーボモータなどの回転駆動装置(回転手段)29に接続され、ヘッド回転軸28は、カメラ(キャップ方向検出器)18の画像(検出結果)に基づき、キャップCが容器Vに対して予め定められた方向を向くように回転される。
カメラ18は、キャッピングヘッド12Cに保持されるキャップCよりも下方にあって、ネックグリッパ12Bよりも上方に配置され、ブラケット32等を介して装置フレーム(固定部)に設置される。なお、カメラ自体は水平方向を向くように設置されているが、その光軸は、図2に1点鎖線で示すように、プリズム等の光学装置によって水平な光軸を鉛直上方に曲げることで、キャップCの下面画像を撮影可能に構成されている。また、カメラ18のレンズの周囲にはリング照明34が配置され、キャップCがカメラ18の真上にくると発光し、キャップCの下面画像がカメラ18により撮影される。
図3(a)は、本実施形態において一例として容器Vに打栓されるキャップCの側面図であり、図3(b)は、その底面図である。図3を参照して、本実施形態の制御部20における、キャップCの方向検出処理と回転処理の原理について説明する。
本実施形態のキャップCは、容器Vに打ち込みにより装着され、図3に示されるように、キャップCは、容器Vの口部に嵌着される本体C1と蓋部C2を備える。蓋部C2は、外側に突出するヒンジ36を介して本体C1に取り付けられ、蓋部C2のヒンジ36とは反対側には、指掛けタブ38が突設される。蓋部C2は、指掛けタブ38に指を引っ掛けて、ヒンジ36回りに回転させることで開閉可能である。
本体C1の内側は、薄い円板状部材40で密閉されており、その中央部には製品使用時に除去される内蓋40Aが設けられる。内蓋40Aの輪郭は、切断予定線40Bが予め円板状部材40上に溝として形成されており、使用時には、内蓋40Aの上面に設けられた輪っか状のタグを引っ張ることで内蓋40Aが円板状部材40から取り除かれる。内蓋40Aは、一般的に指掛けタブ38、ヒンジ36方向(前後方向)に左右対称な特徴的な形状を有する。
すなわち、キャップCは、外径方向に互いに反対向きに突出するヒンジ36および指掛けタブ38を特徴的な形状として備えるとともに、内蓋40Aの輪郭線形状がヒンジ36と指掛けタブ38とを結ぶ同方向に特徴的な形状を備える。制御部20では、指掛けタブ38の先端の直線部L1の中点Q1、ヒンジ36の軸線L2の中点Q2、内蓋40Aの前方(指掛けタブ38側)の特徴点Q3、後方(ヒンジ36側)の特徴点Q4を画像解析により検出し、特徴点Q1、Q2、Q3、Q4が並ぶ方向AをキャップCの向きとして検出する。その後、方向Aと予め定められた方向Bとの間の角度θを算出し(方向検出処理)、角度θ分、回転駆動装置29によりキャッピングヘッド12Cを回転させることで、キャップCを予め定められた方向Bを向くように回転する(回転処理)。
位置合わせ終了後、昇降機構30によりキャッピングヘッド12Cが下降され、キャッピングヘッド12Cに保持されるキャップCが容器Vの口部に押し当てられ打栓される。方向検出処理および回転処理は、キャップCがカメラ18の上を通過した後、直ちに開始され、容器供給位置P2前後までの間に終了することが望ましい。
以上のように、本実施形態のキャッパによれば、キャップをキャッピングヘッドに受け渡した後、かつ容器受け渡し前にキャップの向きが検出されるので、キャップ受け渡し時に発生するキャップの位置ずれも修正されるとともに、容器受け渡し後、直ちにキャッピング動作を開始できる。
また、真下(鉛直直下)からキャップを撮影しているため、斜め下方から撮影する場合のように、キャップを回転させながら複数の画像を撮影する必要がなく検出時間および距離を短くすることができる。また、キャップ方向検出器をキャップ受渡位置の下流側かつ容器供給位置よりも上流側に配置することで、キャッピングヘッド(キャップ)と容器保持部の間にキャップ方向検出器を配置しても、キャップ方向検出器が容器と干渉することがないので、容器供給位置よりも下流側にキャップ方向検出器を配置する場合に比べ、キャッピングヘッドを高い位置に配置する必要がなく、キャッピングヘッドのストロークを短くできる。これによりキャッピング(キャッピングヘッド下降)に掛かる時間および距離を短くすることができ、結果としてキャッパホイールを小径化できる。
なお、本実施形態では容器保持部にネックグリッパを用いたが、容器保持部にびん台を用いてもよい。その場合、検出結果に基づきびん台を、あるいはびん台およびキャッピングヘッドを回転させる構成でもよい。また、本実施形態では、キャップディスクを用いてキャップをキャッピングヘッドに供給したが、キャップの供給方式はこれに限定されるものではなく、例えばシュートからの直接供給方式であってもよい。
本実施形態では、打栓する形式のキャップを例に説明を行ったが、本発明は、キャップ内側に雌ねじが形成されたキャップのねじ開始位置を検出し、キャップを容器口部の雄ねじに螺着するスクリューキャッパにも適用できる。また、容器は把手付きでもよい。その場合、予め方向規制を行って容器はキャッパホイールに供給されるか、容器の方向も検出し、これに合わせてキャップと容器の間の相対的な回転量が算出され、算出された回転量に合わせてキャップまたは容器、あるいはその両方が回転される。
10 キャッパ
12 キャッパホイール
12A 回転体
12B 容器保持部(容器保持手段)
12C キャッピングヘッド
14 キャップディスク(キャップ供給手段)
16 入口ホイール(容器供給手段)
18 キャップ方向検出器(キャップ方向検出手段)
20 制御部(制御手段)
22 出口ホイール
29 回転駆動装置(回転手段)
C キャップ
P1 キャップ供給位置
P2 容器供給位置
V 容器
12 キャッパホイール
12A 回転体
12B 容器保持部(容器保持手段)
12C キャッピングヘッド
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20 制御部(制御手段)
22 出口ホイール
29 回転駆動装置(回転手段)
C キャップ
P1 キャップ供給位置
P2 容器供給位置
V 容器
Claims (2)
- 回転体に設けられた容器保持部で容器を回転搬送するキャッパホイールと、
前記容器保持部の上方に設けられ、保持したキャップを容器にキャッピングするキャッピングヘッドと、
前記キャッピングヘッドと容器を相対的に回転させる回転手段と、
前記キャッピングヘッドにキャップを供給するキャップ供給手段と、
前記キャッピングヘッドに保持されたキャップよりも下方に配置され、キャップの方向を検出するキャップ方向検出器と、
前記回転手段を制御する制御手段とを備え、
前記キャップ方向検出器の検出結果に基づいて前記制御手段が前記キャッピングヘッドと容器とを相対的に回転させて前記キャップを容器にキャッピングするキャッパにおいて、
前記キャップ供給手段は、前記容器供給手段が前記キャッパホイールに容器を供給する容器供給位置の前記キャッパホイールの搬送方向上流側に配置され、
前記キャップ方向検出器は、前記容器供給位置と前記キャップ供給手段が前記キャッピングヘッドにキャップを供給するキャップ供給位置との間に設けられる
ことを特徴とするキャッパ。 - 前記キャップ方向検出手段は、前記キャッピングヘッドに保持されたキャップを鉛直下方から撮像するカメラを有し、前記回転手段は、前記カメラで撮影された画像に基づいて、容器に対してキャップが予め定められた方向を向くように前記キャッピングヘッドを回転させることを特徴とする請求項1に記載のキャッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020078535A JP2021172389A (ja) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | キャッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020078535A JP2021172389A (ja) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | キャッパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021172389A true JP2021172389A (ja) | 2021-11-01 |
Family
ID=78279156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020078535A Pending JP2021172389A (ja) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | キャッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021172389A (ja) |
-
2020
- 2020-04-27 JP JP2020078535A patent/JP2021172389A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230317 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20230317 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20231227 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240109 |