JP2021171991A - 球状物保持構造、球状物連結体、球状物保持構造形成方法、球状物連結体形成方法、複合連結体、および篭体構造 - Google Patents

球状物保持構造、球状物連結体、球状物保持構造形成方法、球状物連結体形成方法、複合連結体、および篭体構造 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の球状物を直列に繋げた数珠状の構成を簡易に形成できる球状物保持技法を提供すること。【解決手段】球状物保持構造10は、1本のワイヤWにより形成されている篭体7内に球状物9が保持されてなり、篭体7は連子状をなすワイヤ部分すなわち連子8p、8q、8r、・・・複数を備えて形成されている構成である。連子8p等はワイヤWが球状物9に一巻きされて形成されるループ等からなる。ループはの2本、さらに半分巻かれた半ループとからなる5本の連子とする構成が、形成の簡易さおよび呈される美観上望ましい。【選択図】図1

Description

本発明は球状物保持構造、球状物連結体、球状物保持構造形成方法、球状物連結体形成方法、複合連結体、および篭体構造に係り、特にビー玉等の球状物と針金等のワイヤを用いた美術品・小物・装飾物等製作において便利な球状物保持構造等に関するものである。
出願人は先に、ビー玉等の球状物を針金等のワイヤで形成された構造中に内包する技術を発明し、これを出願、特許化した(後掲特許文献1)。当該発明の出願以前は、ガラス製等の穴付き玉状物や大小のビーズと線材を組み合わせたビーズ手芸様の小物・装飾物、ビー玉を紙粘土中等に埋め込み固定した小物・装飾物などが提供されていた。しかし、ビー玉のような穴が設けられていない球状物と針金のような線材を用いてこれら小物・装飾物を構成する技術は存在しなかった。
当該発明により、簡易な方法と安価な材料を用いてビー玉等の球状物を用いた特徴的な美観や配置構成を有する小物やその構成部分を簡易に構成することができるようになった。当該発明を基に出願人は、ビー玉とワイヤを材料として製作される、「マーブルアート」(登録商標)という美術品・装飾物・日用品等の事業分野を創出し、その普及拡大を続けている。
特許第4068514号公報「球状体内包構造構成方法、球状体内包構造、それを用いた構成物、および球状体受容構造」
「Marble Artマーブルアート」(登録商標)Webサイト URL:http://www.marbleart.sakura.ne.jp/
上記文献開示発明によるマーブルアート(登録商標)は様々な構成・形態をとることができ、種々の応用的な技法も開発されている(前記非特許文献1)。しかし、複数の球状物(ビー玉)を直列に繋げて数珠状に構成する技法は未だに提供されていない。これが可能となると、球状物をビーズのように用いて数珠状の構造を形成でき、たとえばペンダント様の物品を、チェーンを用いることなく構成することができる。複数の球状物を、直列すなわち縦型に長く保持できることにより、製作品には効果的なアクセントを加えることができ、また小作品ではそれだけでメインのパーツともすることができる。さらに、かかる技法を基礎とする応用技法の開発や、新たな効果の発見も期待できる。
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術を踏まえ、複数の球状物を直列(縦型)に繋げた数珠状の構成を簡易に形成することのできる球状物保持技法を提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した結果、1本のワイヤを用いて所定方法により球状物に巻き付けること、そして巻き始め箇所と巻き終わり箇所の二極が形成されるように巻き付けることによって解決できることを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
〔1〕 1本のワイヤにより形成されている篭体内に球状物が保持されてなり、該篭体は連子状をなすワイヤ部分(以下「連子」)複数を備えて形成されていることを特徴とする、球状物保持構造。
〔2〕 前記篭体は、前記ワイヤ上の一定箇所(以下「第一重ねポイント」)を起点として形成される一または複数のループを備えて形成され、全ループにより該第一重ねポイントとは別の一定箇所(以下「第二重ねポイント」)において重なり(以下「第二重なり部」)が形成されており、最後の該ループに連続するワイヤ部分(以下「コーダ部」)は、該第二重なり部に至るまでの部分(以下「半ループ」)と、該第二重なり部から先の部分(以下「エンディング部」)とからなり、該半ループと該エンディング部の間には該第二重なり部に絡められた第二絡め部が形成されており、該第一重ねポイントにおいては全ループおよび該半ループにより重なり(以下「第一重なり部」)が形成されており、前記起点よりも前のワイヤ部分(以下「イントロ部」)が該第一重なり部に絡められた第一絡め部が形成されていることを特徴とする、〔1〕に記載の球状物保持構造。
〔3〕 前記第一重なり部と第二重なり部を結ぶ直線(以下「軸線」)が前記球状物の略中心を通るよう形成されていることを特徴とする、〔2〕に記載の球状物保持構造。
〔4〕 前記第一絡め部では前記イントロ部が前記全ループおよび半ループの下を通り、前記第二絡め部では前記エンディング部が前記全ループおよび半ループの下を通っていることを特徴とする、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の球状物保持構造。
〔5〕 下記<F1>または<F2>少なくともいずれかの補強構造が形成されていることを特徴とする、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の球状物保持構造。
<F1> 前記第一絡め部における、前記イントロ部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造
<F2> 前記第二絡め部における、前記エンディング部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造
〔6〕 前記ループの数は2個であり、これにより前記連子は5本であることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕のいずれかに記載の球状物保持構造。
〔7〕 前記ワイヤは塑性変形するワイヤであることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕のいずれかに記載の球状物保持構造。
〔8〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の球状物保持構造が複数個連結しており、各球状物保持構造は隣接する球状物保持構造との間でワイヤを共有していることを特徴とする、球状物連結体。
〔9〕 前記第一重なり部と第二重なり部を結ぶ直線(軸線」)が前記球状物の略中心を通っており、本球状物連結体を構成する各球状物保持構造が該軸線の延長上に直列して連結されていることを特徴とする、〔8〕に記載の球状物連結体。
〔10〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の球状物保持構造、もしくは〔8〕、〔9〕のいずれかに記載の球状物連結体の少なくともいずれかと、および前記ワイヤを挿通可能な挿通孔を有するビーズ状物とを用いて形成されていることを特徴とする、複合連結体。
〔11〕 1本のワイヤにより形成されている篭体内に球状物が保持されてなる球状物保持構造を形成する方法であって、
<1> 該ワイヤ上の一定箇所(第一重ねポイント)を起点としてループを一または複数形成するループ形成過程と、
<2> 該第一重ねポイントにおいて全ループにより形成されている重なり(第一重なり部)に、該起点よりも前のワイヤ部分(イントロ部)を絡めた第一絡め部を形成する第一絡め部形成過程と、
<3> 該ループ形成過程による最後の該ループに連続するワイヤ部分(コーダ部)により後記第二重なり部に至るまでの部分(半ループ)を形成する半ループ形成過程と、
<4> 該コーダ部中の該半ループから先の部分(エンディング部)を後記第二重なり部に絡めた第二絡め部を形成する第二絡め部形成過程と、
を備えてなり、該ループ形成過程では、全ループにより該第一重ねポイントとは別の一定箇所(第二重ねポイント)において重なり(第二重なり部)が形成されることを特徴とする、球状物保持構造形成方法。
〔12〕 前記ループ形成過程は前記球状物の上においてなされ、前記半ループ形成過程は該球状物を形成中の前記篭体内から一旦取り出した状態でなされることを特徴とする、〔11〕に記載の球状物保持構造形成方法。
〔13〕 <5> 前記イントロ部およびエンディング部が前記第一絡め部―第二絡め部線上方向外方に引っ張られる引っ張り過程を備えることを特徴とする、〔11〕、〔12〕のいずれかに記載の球状物保持構造形成方法。
〔14〕 前記第一絡め部形成過程が下記<2B>であるか、または前記第二絡め部形成過程が下記<4B>であるか、少なくともいずれかであることを特徴とする、〔11〕、〔12〕、〔13〕のいずれかに記載の球状物保持構造形成方法。
<2B> 前記イントロ部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造形成がなされる第一絡め部形成過程
<4B> 前記エンディング部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造形成がなされる第二絡め部形成過程
〔15〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の球状物保持構造のエンディング部を用いて、または〔11〕、〔12〕、〔13〕、〔14〕のいずれかに記載の方法により形成された球状物保持構造のエンディング部を用いて、同様の球状物保持構造を形成する球状物連結体形成過程を、一または複数備えてなることを特徴とする、球状物連結体形成方法。
〔16〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の球状物保持構造を形成するための篭体構造であって、1本のワイヤによって一または複数の前記篭体を備えてなり、前記連子間から該篭体内に前記球状物を収容することで球状物保持構造またはそれが複数連結してなる球状物連結体を形成可能であることを特徴とする、篭体構造。
本発明の球状物保持構造、球状物連結体、球状物保持構造形成方法、球状物連結体形成方法、複合連結体、および篭体構造は上述のように構成されるため、これらによれば、複数の球状物を直列(縦型)に繋げた数珠状の構成やその要素を簡易に形成、実現することができる。これにより、球状物をビーズのように用いて数珠状の構造を形成することができ、たとえばペンダント様の物品を、チェーンを用いることなく構成することができる。
また、複数の球状物を直列すなわち縦型に長く保持できることにより、製作品には効果的なアクセントを加えることができ、また小作品ではそれだけでメインのパーツともすることができる。さらに、かかる技法を基礎とする応用技法の開発や、新たな効果の発見も期待できる。したがって本願発明は、マーブルアート(登録商標)のようなに、ビー玉等の球状物と針金等のワイヤを用いた美術品・小物・装飾物等製作において便利な発明である。
本発明の球状物保持構造の構成例を示す写真図である。 図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その1)。 図2に示した写真図の別方向からの写真図である。 図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その2)。 図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その3)。 図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その3)。 図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その4)。 図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その5)。 本発明の球状物保持構造における軸線について概念的に示す説明図である。 補強構造を有する本発明の球状物保持構造の補強構造構成例を示す写真図である。 図9に示す補強構造の形成方法を順に示す写真図である(その1)。 図9に示す補強構造の形成方法を順に示す写真図である(その2)。 図9に示す補強構造の形成方法を順に示す写真図である(その3)。 補強構造を双方に有する本発明球状物保持構造の構成例を示す写真図である。 本発明球状物保持構造の連子数構成例を示す説明図である。 本発明の球状物連結体の構成例を示す写真図である。 ビーズ状物を備えた本発明球状物連結体の構成例を示す写真図である。 本発明の球状物保持構造形成方法の基本構成を示すフロー図である。 本発明の球状物連結体形成方法の基本構成を示すフロー図である。 本発明の篭体構造の基本構成および篭体構造を用いた球状物連結体形成方法を示す説明図である。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の球状物保持構造の構成例を示す写真図である。図示するように本球状物保持構造10は、1本のワイヤWにより形成されている篭体7内に球状物9が保持されてなり、篭体7は連子状をなすワイヤ部分すなわち複数の連子8p、8q、8r、・・・を備えて形成されていることを、主たる構成とする。なお、図中符号0は、ワイヤWにおける球状物9に対する巻きが行われる手前の部分であるところのイントロ部、符号6で示すのは同じくワイヤWにおける球状物9に対する巻きが行われた後の部分であるところのエンディング部を示す。しかし、少なくとも本図に例示する構成の限りでは、本球状物保持構造10が形成されている状態におけるイントロ部0、エンディング部6間の形態の相違はない。
本球状物保持構造10を構成するワイヤWとしては、針金などの塑性変形する線材を好適に用いることができる。太さ、長さ、断面形状、被覆材やコーティング層の有無・仕様などは特に問われないが、人が手指で容易に曲げることができる程度の物性を有するものがワイヤWとしては好ましい。なお、ビニールタイのように針金に被覆材が被覆されている線材も、本発明のワイヤWから除外されない。もっとも、本発明の適用対象が美術品・装飾品など美観をより重視する場合は、ビニールタイ等よりも図に例示するような一般的なものがより望ましい。
本球状物保持構造10を構成する篭体7は、当該1本のワイヤWによって形成されており、その形成方法については後述する。篭体7を構成する複数の連子の数は、図示する例では5本(裏側の1本はほぼ見えず)である、すなわち、連子8p、8q、8r、8s、8tである。追って図13を用いて説明するように連子8p等の数は5本には限定されない。より適切な連子8p等の数は、ワイヤWの使用量、内包される球状物9が内部に保持される安定性、連子8p等が全体の美観に与える影響を考慮して決定すればよい。なお、ワイヤW使用量をできるだけ少なくしつつ、かつ、球状物9が容易に篭体7内から逸脱しないようにするための最小限の本数として、5本の連子8p等とすることができる。
篭体7を構成する連子8p等は、篭体7の両外側であるイントロ部0とエンディング部6を結ぶ線上に沿うように、イントロ部0・エンディング部6に繋がる箇所を両極とすればいわば経線方向に設けられているのであり、これを横断する緯線方向には設けられていない。
本球状物保持構造10を構成する球状物9としては、ビー玉を好適に用いることができる。上述したマーブルアート(登録商標)において用いる球状物である。ビー玉等の球状物9のサイズ、重量、模様を含む形態等の選択は適宜自由である。また、球状物9のサイズとワイヤWの太さなどの関係も、球状物保持構造10の用途や出来映えに応じて、適宜に設定可能である。
かかる構成の本球状物保持構造10においては、1本のワイヤWの一部によって形成された篭体7内に球状物9が保持されている。連子8p、8q、・・・の隙間からは内包、保持されている球状物9を見ることができ、本例のように連子8p数が5本程度の少なさであると、球状物9の表面のほとんど全てを見ることができる。イントロ部0やエンディング部6へと繋がる両極の箇所ではワイヤWの塑性変形により、各連子8p、8q等が集合した結束状態が形成されているため、篭体7の形態が安定的に保持されている。したがって内部の球状物9が篭体7の変形によって逸脱することは防止される。
図でイントロ部0、エンディング部6として特定されたワイヤ部分は、本篭体7、本球状物保持構造10の形成に直接的に与らない箇所であるが、いずれもその先に、本球状物保持構造10と同様の構成の球状物保持構造を形成せしめることができる。そのようにして複数の球状物保持構造がワイヤW上に直列して形成されるものを球状物連結体というが、これについては追って図14等により説明する。
図2、3、4、5、6、7は、図1に示す本発明球状物保持構造の形成方法を順に示す写真図である(その1〜5)。また、図2−2は図2に示した写真図の別方向からの写真図である。形成方法を順次説明することにより、本発明球状物保持構造10をより詳しく説明する。なおここでは、連子数を5本とする形成方法例を示すが、本発明がこれに限定されるものではない。
(手順その1:図2、図2−2)
篭体7は、ワイヤW上の一定箇所すなわち第一重ねポイント1pを起点として形成される一または複数のループ3a等を備えて構成されるが、ここで「ループ」とは、球状物9上に巻き付けられることで形成されるワイヤW上の領域である。ループ3a等の数は一または複数だが、形成される篭体7が球状物9を逸脱させずに内包できるようにするため、複数であることがより望ましい。本例はループが2個形成される例である(ループ3a、3b)。
すなわち、球状物9上において、第一重ねポイント1pを起点としてワイヤWを巻き付けることでループ3a等を形成するのだが、本例では2回巻き付けることによってループ3a、3bを形成する。この時、間隔を開けてワイヤWを2巻きすることで、各ループ3a等は重ならずに間隔をもって形成される。また各ループ3a等は、図2−2に示すように球状物9の裏側でクロスするように形成される。すなわち、第二重ねポイント2pにおいて第二重なり部2wが形成されている。
(手順その2:図3)
第一重ねポイント1pから巻きが始まったループ3a等の最下部に、イントロ部0がある。第一重ねポイント1pにおいては全ループ3a、3bによる重なり(第一重なり部)1wが形成されている。第一重なり部1wには全ループ3a、3bのみならず、最後のループ3bに連続していて最終的に後述する半ループ5となるワイヤW領域(コーダ部)4も重なっている。
(手順その3:図4、5)
イントロ部0を、第一重なり部1wから立てるように折り曲げることで、第一絡め部1xが形成される。第一絡め部1xは最終的に、篭体7において各連子8p等が集合し篭体7を上記経線方向に閉じた構造とする結束部として機能する。また、第一絡め部1xから先のコーダ部4は球状物9に沿って第二重なり部2w方向へ、しかし球状物9を一巻きはせずに曲げられ(図4→図5)、半ループ5の形成が始まる。なおコーダ部4は、第二重なり部2wに至るまでの部分である半ループ5と、第二重なり部2wから先の部分であるエンディング部6を合わせた領域である。
(手順その4:図6)
ワイヤWのコーダ部4が第二重なり部2w方向へと曲げられた状態で(図5)、一旦、形成中の未完成篭体7”内から球状物9が取り出される(図示せず)。そしてコーダ部4が第二重なり部2wの下に通される。すなわち、第二重なり部2wでは、内側から順にコーダ部4、最後のループ(ループ3b)、最初のループ(ループ3a)が重なった状態が形成され、準篭体7’となる。その後、球状物9を再び準篭体7’内に入れる(図6)。
(手順その5:図7)
球状物9を準篭体7’内に入れた後、ワイヤW中の第二重なり部2wより先の領域であるエンディング部6を、各ループ3a等および半ループ5が第二重なり部2wへと集合するように引く。そして、引いたことで弛みのなくなったワイヤWを第二重なり部2wから立てるように折り曲げることで、第二絡め部2xが形成される。第二絡め部2xは、半ループ5とエンディング部6の間に形成される構造である。第二絡め部2xは最終的に、篭体7において各連子8p等が集合し篭体7を上記経線方向に閉じた構造とする結束部として機能する。その後、ワイヤWの両側、すなわちイントロ部0側およびエンディング部6側を外方に(反対向きに)同時に引くことで、篭体7および球状物保持構造10が完成される(上掲図1)。なお、引き方を強く行うほど、よりしっかりと篭体7が形成され、よりしっかりとした球状物9の保持状態(以下「ホールド」ともいう)が形成される。
上記の手順その1〜5によって、以下に示す構成の本発明球状物保持構造10が形成される。すなわち;
篭体7がワイヤW上の一定箇所である第一重ねポイント1pを起点として形成される一または複数のループ3a等を備えて形成されており、全ループ3a等により第一重ねポイント1pとは別の一定箇所である第二重ねポイント2pにおいて第二重なり部2wが形成されており、最後のループに連続するワイヤ部分であるコーダ部4は第二重なり部2wに至るまでの部分である半ループ5と、第二重なり部2wから先の部分であるエンディング部6とからなり、半ループ5とエンディング部6の間には第二重なり部2wに絡められた第二絡め部2xが形成されており、第一重ねポイント1pにおいては全ループ3a等および半ループ5により第一重なり部1wが形成されており、起点よりも前のワイヤ部分であるイントロ部0が第一重なり部1wに絡められた第一絡め部1xが形成されている、という構成の球状物保持構造10である。
かかる構成の本発明球状物保持構造10においては、1本のワイヤWの一部によって形成された篭体7内に球状物9が安定的にホールドされ、連子8p、8q、・・・の隙間からはホールドされている球状物9の表面を見ることができる。篭体7の両極の箇所では、ワイヤWの塑性変形により各連子8p、8q等が集合した結束状態が形成されており、篭体7の形態が安定的に保持されている。したがって内部の球状物9が篭体7の変形によって逸脱することが効果的に防止される。
なお、連子8p等はワイヤWが球状物9に一巻きされて形成されるループ3a等からなり、ループ数は上述の通り限定されない。しかし図に例示するように、ループ3a、3bの2本、さらに半分巻かれた半ループ5とからなる5本の連子8p、8q、8r、8s、8tとする構成は、形成の簡易さ、ワイヤWの使用量抑制、ならびに呈される美観上、望ましい構成である。この例では、5本のワイヤ(連子)がビー玉等の球状物9を縦に包み、そして両端の各1か所でまとめる形である。
図8は、本発明の球状物保持構造における軸線について概念的に示す説明図である。図示するように本球状物保持構造10は、第一重なり部1wと第二重なり部2wを結ぶ直線(軸線)PLが球状物9の略中心cを通るよう形成されているものとすることができる。図2〜7により示した手順で形成されることで、本球状物保持構造10ではかかる構成が容易に得られる。これにより、中心軸に挿通孔が設けられている球状物にワイヤが通される構造のように、本発明球状物保持構造10もあたかも球状物9の中心軸をワイヤWが通っているような形態となり、図示するようにこれを連続して設けた場合、数珠繋がりでの連結がなされているような形態を得ることができる。
なお、図4、5に示すように本球状物保持構造10では、第一絡め部1xではイントロ部0が全ループ3a等および半ループ5の下を通り、第二絡め部2xではエンディング部6が全ループ3a等および半ループ5の下を通っている構成であることが望ましく、図2〜7により示した手順行うことでそのような構成が得られる。かかる構成によって各連子8p等が確実にまとまって篭体7が安定的な形態となる。
図9は、補強構造を有する本発明の球状物保持構造の補強構造構成例を示す写真図である。図示するように本球状物保持構造210は、第一絡め部または第二絡め部の少なくとも一方において補強構造が形成されていることを、特徴とする。図では、篭体27のエンディング部26がループ23a等および半ループ25を一巻きしてなる補強構造22Fが形成されている例を示す。すなわちち、下記<F2>の補強構造である。しかし、<F1>の補強構造が形成されていてもよい。また、<F1>、<F2>の両補強構造が形成されていてもよい。
<F1> 第一絡め部における、イントロ部が全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造
<F2> 第二絡め部における、エンディング部が全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造(22F)
なお、図中の右には補強構造を備えない本発明球状物保持構造の例を示す。
図10、10−2、10−3は、図9に示す例の補強構造の形成方法を順に示す写真図である(順に、補強手順その1、その2、その3)。形成方法を図にしたがって説明する。
(補強手順その1:図10)
図10中の(a)は前掲図5と同様、コーダ部24が球状物29に沿って第二重なり部22w方向へ曲げられることによって半ループ25がほぼ形成されている状態を示す。この状態から、図中(b)に示すようにワイヤWのコーダ部24を、第二重なり部22wの上から覆い被せるように、折り曲げ変形させ、第二重なり部22w直上箇所22U(以下「巻込み点」ともいう)をわかるようにしておく。平やっとこなど適宜の工具を用い、巻込み点22Uに適宜の印をつけておくと、以後の手順を行う上で便利である。
(補強手順その2:図10−2)
ここで一旦、未完成篭体27”内から球状物29を取出し、ワイヤW(コーダ部24)を巻込み点22Uのところから内側に折り返す。つまり、第二重なり部22wを形成する全ループ23a等を当該第二重なり部22w箇所においてコーダ部24で一巻きする形態を形成する。
(補強手順その3:図10−3)
再度、球状物29を未完成篭体27”内に入れ、その状態を仮保持しつつ、ワイヤWの両端部、すなわちイントロ部20とエンディング部26を同時に引っ張って引き締めることによって、篭体27が完成し、第二重なり部22wの箇所(巻き込み点22Uの箇所)には補強構造22Fが形成される。
図11は、補強構造を双方に有する本発明球状物保持構造の構成例を示す写真図である。図示する球状物保持構造310のように、篭体37の両極ともに補強構造31F、32Fを設ける構成としてもよい。以上説明した補強構造22F等を設けることにより、篭体27等の形態安定性はより高くなり、容易には形態が崩れず、球状物39等のホールド状態をより安定化させることができ、最終的に形成される美術品・小物・装飾物等の形態安定性を高めることができる。
また特に、後掲図12で例示するように本発明球状物保持構造に係る篭体の連子数を抑制するほど篭体はより単純化された形態となり、補強構造を有しない場合は殊に、微妙なバランスの上に篭体の形態が成立しているともいえる。したがって、このような場合における補強構造具備は、相応に有意義である。なお、篭体27等の一方の極のみではなく、図11に示すように両極に補強構造31F、32Fを設けることで、かかる形態安定性はより高まる。
図12は、本発明球状物保持構造の連子数構成例を示す説明図である。図中、(a)はループ数2、(b)はループ数3である。また(c)はループ数1であって、この構成も本発明の範囲から除外はされないが、ループ数は(a)、(b)のように2以上とすることが望ましい。(c)に示すループ数1の球状物保持構造610では、篭体67を構成する連子は、連子68p、68q、68rの3本のみであり、これらが理想的に等しい角度で離間しているとしてもその角度は120°であり、収容されている球状物69が篭体67から逸脱しやすく、好ましくないからである。
したがって、篭体47等内からの球状物49等の逸脱を効果的に防止して球状物保持構造410等としてのよりよい形態安定性を備えるためには、図中(a)、(b)のようにループ数は2個以上、すなわち連子数は5本以上とする構成が望ましい。また、(b)に示す通りループ数は3以上つまり連子数7以上としてもよいが、ループ数・連子数が多くなるほどワイヤ使用量は増え、またそれにより内部に収容される球状物59等が外からより見えにくくなる。よって、球状物の逸脱防止の観点と、ワイヤ使用量増加による問題回避の観点をともに考慮すると、上述したようにループ数2とすることが最適であると考えられる。
図13は、本発明の球状物連結体の構成例を示す写真図である。図示するように本球状物連結体730は、以上説明したいずれかの構成の球状物保持構造710A等が複数個連結しており、各球状物保持構造710A、710B等は隣接する球状物保持構造710B、710A等との間でワイヤWを共有していることを、主たる構成とする。図では、4つの球状物保持構造710A、710B、710C、710Dが直列に連結している構成を示すが、本発明球状物連結体を構成する球状物保持構造710A等の個数は限定されない。本球状物連結体730では、これを構成する個々の球状物保持構造710B等のイントロ部やエンディング部は、それぞれ隣接する球状物保持構造710A等におけるエンディング部やイントロ部と共通である。
球状物連結体730は、1本のワイヤW上に球状物79A、79B、・・・等が数珠状に連続的に直列した構造であり、最終的に製作される美術品・小物・装飾物等における有用な構成要素となり得、大きな利用価値がある。つまり本球状物連結体730は、これら製作品製作において有意義な要素を提供することができる。
前出図8により、さらに説明を重ねる。当該図でも示したように本球状物連結体30は、第一重なり部と第二重なり部を結ぶ直線(軸線)PLが球状物9の略中心cを通っており、本球状物連結体30を構成する各球状物保持構造10が軸線PLの延長上に直列して連結されているような形態をとることができる。すなわち、中心軸に挿通孔が設けられている球状物にワイヤが通される構造のように、あたかも球状物9の中心軸をワイヤWが通っているような形態となり、まさに数珠繋がりでの連結がなされているような形態である。
図14は、ビーズ状物を備えた本発明球状物連結体の構成例を示す写真図である。図示するように、以上説明した球状保持構造、あるいは球状物連結体7のうち少なくともいずれかを用い、さらに、ワイヤWを挿通可能な挿通孔を有するビーズ状物840a、840b等とを用いて複合連結体850を形成することができ、これも本発明の範囲内である。ビーズ状物840a等のサイズ・形状・模様・材質その他の仕様の選択、またビーズ状物840a等の使用位置、連続使用数等のデザインは、適宜に行うことができる。
図15は、本発明の球状物保持構造形成方法の基本構成を示すフロー図である。図示するように本発明球状物保持構造形成方法は1本のワイヤWにより形成されている篭体内に球状物9が保持されてなる球状物保持構造10を形成する方法であり、下記各過程S1〜S4を備えて構成される。
ループ形成過程S1:
ワイヤ上の一定箇所(第一重ねポイント)を起点としてループを一または複数形成する過程。なお本過程では、全ループにより第一重ねポイントとは別の一定箇所(第二重ねポイント)において重なり(第二重なり部)が形成される。
第一絡め部形成過程S2:
第一重ねポイントにおいて全ループにより形成されている重なり(第一重なり部)に、起点よりも前のワイヤ部分(イントロ部)を絡めた第一絡め部を形成する過程。
半ループ形成過程S3:
ループ形成過程による最後のループに連続するワイヤ部分(コーダ部)により第二重なり部に至るまでの部分(半ループ)を形成する過程。
第二絡め部形成過程S4:
コーダ部中の半ループから先の部分(エンディング部)を第二重なり部に絡めた第二絡め部を形成する過程。
かかる構成により本発明フローでは、1本のワイヤWと球状物9を材料として、まずループ形成過程S1において第一重ねポイントを起点としてループが一または複数形成される。これにより、全ループによって第一重なり部が形成される。また、第二重ねポイントにおいても第二重なり部が形成される。その後、第一絡め部形成過程S2、および半ループ形成過程S3が行われるが、これらの過程の先後は問わない。なお、ループ形成過程S1およびその後の各過程は、球状物9の上において行うことで、簡単に、効率的に、良好に手順を進めることができる。
第一絡め部形成過程S2においては、ループ形成過程S1により既に形成されている第一重なり部にイントロ部が絡められ、これにより第一絡め部が形成される。
一方、半ループ形成過程S3においては、ループ形成過程S1によって形成された最後のループに連続する領域であるところのコーダ部により、第二重なり部に至るまでの部分であるところの半ループが形成される。なお、半ループ形成過程S3は、球状物9を形成中の篭体内から一旦取り出した状態で行うことで、簡単に、効率的に、良好に手順を進めることができる。
半ループ形成過程S3の後に行われる第二絡め部形成過程S4においては、コーダ部中の半ループから先の部分であるところのエンディング部が第二重なり部に絡められて、第二絡め部が形成される。以上の各過程S1〜S4を備えたフローにより、最終的には、1本のワイヤWにより形成されている篭体内に球状物9が保持されてなる球状物保持構造10が形成される。
(なお、図2〜7による上記説明も参照のこと。)
図示するように本発明球状物保持構造形成方法は、第一絡め部形成過程S2において第一絡め部が、また第二絡め部形成過程S4において第二絡め部がそれぞれ形成された後に、イントロ部およびエンディング部が第一絡め部―第二絡め部線上方向外方に引っ張られる引っ張り過程S5を設ける構成とすることができる。つまり、篭体両端のワイヤをそれぞれ同時に外側に引っ張ることによって、より確実に堅固にホールドを形成することができる。
また本発明球状物保持構造形成方法は、補強構造形成過程を備えた構成としてもよい。すなわち、第一絡め部形成過程S2を、イントロ部が全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造形成がなされる過程とする、もしくは、第二絡め部形成過程S4を、エンディング部が全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造形成がなされる過程とする構成、またはその両者を備える構成とする。これにより、上述した補強構造の効果を得ることができる。
(なお、図9〜11による上記説明も参照のこと。)
図16は、本発明の球状物連結体形成方法の基本構成を示すフロー図である。図示するように本球状物連結体形成方法は、以上説明した各本発明のいずれかに係る球状物保持構造10のエンディング部、および一または複数の新たな球状物9を用いて、同様の球状物保持構造を形成する球状物連結体形成過程S10を、一または複数備えてなることを主たる構成とする。なお、図中の符号「n」は球状物連結体形成過程S10の回数であり、当該過程S10を一回または適宜の複数回とすることができることを示す。
かかる構成の本発明球状物連結体形成方法により、球状物保持構造10のエンディング部と新たな球状物9が球状物連結体形成過程S10に供され、既存の球状物保持構造10に新たな球状物保持構造が連続して形成され、そのようにして球状物連結体30が形成される。行われる球状物連結体形成過程S10の回数nにより、n個の球状物保持構造10が新たに連結され、n+1個の球状物保持構造10からなる球状物連結体が形成される。
図17は、本発明の篭体構造の基本構成および篭体構造を用いた球状物連結体形成方法を示す説明図である。図示するように本篭体構造60は、1本のワイヤWによって形成されている一または複数の篭体7を備えてなる構造である。本篭体構造60の連子8p、8q等の間から篭体7内に球状物9を収容することによって、球状物保持構造10、またはそれが複数連結してなる球状物連結体30を形成することができる。本篭体構造60では、ワイヤWが容易に塑性変形可能な線材であることが特に推奨される。
なお、以上の説明では、球状物連結体や複合連結体における複数の球状物保持構造について同一の符号により示したが、球状物保持構造のサイズや形態が同一であることや、また内包される球状物が同一であることを意味するものではない。それらが相互に相違する場合も本発明の範囲内である。
本発明の球状物保持構造等によれば、複数の球状物を直列(縦型)に繋げた数珠状の構成やその要素を簡易に実現することができ、製作品への効果的なアクセント付与、かかる技法を基礎とする応用技法の開発や、新たな効果の発見も期待できる。たとえば本発明を上記マーブルアート(登録商標)に適用する場合、球状物としてより小さなビー玉を用いることで、ビーズを繋げるようにビー玉を数珠状に繋げることができる。また、途中にビーズを入れることにより、チェーンがなくてもそのままでペンダントを形成することができる。
また、大きめのビー玉を用いる場合、従来は1本のワイヤに横並びにホールドすることしかできなかったが、縦型に長くホールドできるため、作品のアクセント付けとして効果的である。小作品では、それだけでメインのパーツとすることができる。さらに、作品づくりの経験を重ねる中で、思わぬ新たな効果や応用方法が見つかることが期待できる。したがって、マーブルアート(登録商標)のようなビー玉等の球状物と針金等のワイヤを用いた美術品・小物・装飾物等製作分野、および関連する全分野において、産業上利用性が高い発明である。
0、20、70A…イントロ部
1p…第一重ねポイント
1w…第一重なり部
1x…第一絡め部
2p…第二重ねポイント
2w、22w…第二重なり部
2x、12x、22x…第二絡め部
3a、3b、13a、13b、23a、23b…ループ
4、24…コーダ部
5、15、25…半ループ
6、16、26、76D、86C…エンディング部
7、17、27、37、47、57、67、77A、77B、77C、77D…篭体
7’…準篭体
7”、27”…未完成篭体
8p、8q、8r、8s、8t、28p、28q、28r、28s、28t、48p、48q、48r、48s、48t、58p、58q、58r、58s、58t、58u、58v、68p、68q、68r…連子
9、19、29、39、49、59、69、79A、79B、79C、79D…球状物
10、110、210、310、410、510、610、710A、710B、710C、710D、810A、810B、810C…球状物保持構造
22F、31F、32F…補強構造
22U…巻込み点
30、730…球状物連結体
60…篭体構造
840a、840b、840c、840d、840e、840f、840g、840h、840i、840j、840k、840L…ビーズ状物
850…複合連結体
c…球状物の略中心
PL…軸線
S1…ループ形成過程
S2…第一絡め部形成過程
S3…半ループ形成過程
S4…第二絡め部形成過程S4
S5…引っ張り過程
S10…球状物連結体形成過程
W…ワイヤ

Claims (16)

  1. 1本のワイヤにより形成されている篭体内に球状物が保持されてなり、該篭体は連子状をなすワイヤ部分(以下「連子」)複数を備えて形成されていることを特徴とする、球状物保持構造。
  2. 前記篭体は、前記ワイヤ上の一定箇所(以下「第一重ねポイント」)を起点として形成される一または複数のループを備えて形成され、
    全ループにより該第一重ねポイントとは別の一定箇所(以下「第二重ねポイント」)において重なり(以下「第二重なり部」)が形成されており、
    最後の該ループに連続するワイヤ部分(以下「コーダ部」)は、該第二重なり部に至るまでの部分(以下「半ループ」)と、該第二重なり部から先の部分(以下「エンディング部」)とからなり、
    該半ループと該エンディング部の間には該第二重なり部に絡められた第二絡め部が形成されており、
    該第一重ねポイントにおいては全ループおよび該半ループにより重なり(以下「第一重なり部」)が形成されており、
    前記起点よりも前のワイヤ部分(以下「イントロ部」)が該第一重なり部に絡められた第一絡め部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の球状物保持構造。
  3. 前記第一重なり部と第二重なり部を結ぶ直線(以下「軸線」)が前記球状物の略中心を通るよう形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の球状物保持構造。
  4. 前記第一絡め部では前記イントロ部が前記全ループおよび半ループの下を通り、前記第二絡め部では前記エンディング部が前記全ループおよび半ループの下を通っていることを特徴とする、請求項2、3のいずれかに記載の球状物保持構造。
  5. 下記<F1>または<F2>少なくともいずれかの補強構造が形成されていることを特徴とする、請求項2、3のいずれかに記載の球状物保持構造。
    <F1> 前記第一絡め部における、前記イントロ部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造
    <F2> 前記第二絡め部における、前記エンディング部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造
  6. 前記ループの数は2個であり、これにより前記連子は5本であることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の球状物保持構造。
  7. 前記ワイヤは塑性変形するワイヤであることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載の球状物保持構造。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の球状物保持構造が複数個連結しており、各球状物保持構造は隣接する球状物保持構造との間でワイヤを共有していることを特徴とする、球状物連結体。
  9. 前記第一重なり部と第二重なり部を結ぶ直線(軸線」)が前記球状物の略中心を通っており、本球状物連結体を構成する各球状物保持構造が該軸線の延長上に直列して連結されていることを特徴とする、請求項8に記載の球状物連結体。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の球状物保持構造、もしくは請求項8、9のいずれかに記載の球状物連結体の少なくともいずれかと、および前記ワイヤを挿通可能な挿通孔を有するビーズ状物とを用いて形成されていることを特徴とする、複合連結体。
  11. 1本のワイヤにより形成されている篭体内に球状物が保持されてなる球状物保持構造を形成する方法であって、
    <1> 該ワイヤ上の一定箇所(第一重ねポイント)を起点としてループを一または複数形成するループ形成過程と、
    <2> 該第一重ねポイントにおいて全ループにより形成されている重なり(第一重なり部)に、該起点よりも前のワイヤ部分(イントロ部)を絡めた第一絡め部を形成する第一絡め部形成過程と、
    <3> 該ループ形成過程による最後の該ループに連続するワイヤ部分(コーダ部)により後記第二重なり部に至るまでの部分(半ループ)を形成する半ループ形成過程と、
    <4> 該コーダ部中の該半ループから先の部分(エンディング部)を後記第二重なり部に絡めた第二絡め部を形成する第二絡め部形成過程と、
    を備えてなり、
    該ループ形成過程では、全ループにより該第一重ねポイントとは別の一定箇所(第二重ねポイント)において重なり(第二重なり部)が形成される
    ことを特徴とする、球状物保持構造形成方法。
  12. 前記ループ形成過程は前記球状物の上においてなされ、
    前記半ループ形成過程は該球状物を形成中の前記篭体内から一旦取り出した状態でなされる、
    ことを特徴とする、請求項11に記載の球状物保持構造形成方法。
  13. <5> 前記イントロ部およびエンディング部が前記第一絡め部―第二絡め部線上方向外方に引っ張られる引っ張り過程
    を備えることを特徴とする、請求項11、12のいずれかに記載の球状物保持構造形成方法。
  14. 前記第一絡め部形成過程が下記<2B>であるか、または前記第二絡め部形成過程が下記<4B>であるか、少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項11、12、13のいずれかに記載の球状物保持構造形成方法。
    <2B> 前記イントロ部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造形成がなされる第一絡め部形成過程
    <4B> 前記エンディング部が前記全ループおよび半ループを一巻きしてなる補強構造形成がなされる第二絡め部形成過程
  15. 請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の球状物保持構造のエンディング部を用いて、または請求項11、12、13、14のいずれかに記載の方法により形成された球状物保持構造のエンディング部を用いて、同様の球状物保持構造を形成する球状物連結体形成過程を、一または複数備えてなることを特徴とする、球状物連結体形成方法。
  16. 請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の球状物保持構造を形成するための篭体構造であって、
    1本のワイヤによって一または複数の前記篭体を備えてなり、
    前記連子間から該篭体内に前記球状物を収容することで球状物保持構造またはそれが複数連結してなる球状物連結体を形成可能である
    ことを特徴とする、篭体構造。
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