JP2005007611A - 球状体内包構造構成方法、球状体内包構造、それを用いた構成物、および球状体受容構造 - Google Patents

球状体内包構造構成方法、球状体内包構造、それを用いた構成物、および球状体受容構造 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な方法と安価な材料により、ビー玉等の球状体を用いた特徴的な美観を有する構成物やその構成部分を構成することのできる球状体内包構造を提供すること。
【解決手段】一本の塑性を有する線材10が折り曲げられることにより形成される籠状体15の内部に球状体20が保持されてなる球状体内包構造30とする。該籠状体15は、該線材10の折り返しにより一線材上に形成される三以上の奇数個のヘアピンカーブ部Hからなり、各ヘアピンカーブ部Hは湾曲して該球状体20の表面に円周の四分の一を超える長さで掛け回されて固定されており、該籠状体15に連続する二の線材上部分が相互に捻られた捻り部5が形成されて該籠状体15が固定されている構成とする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は球状体内包構造構成方法、球状体内包構造、それを用いた構成物、および球状体受容構造に関し、特に、簡易な方法と安価な材料により特徴的な美観を有する構成物やその構成部分を構成することができ、装飾物・遊具製造、美術・工作用教材等に利用することのできる、球状体内包構造構成方法、球状体内包構造、それを用いた構成物、および球状体受容構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガラス製あるいはプラスチック製の穴付き玉状物または大小のビーズ、および線材を組み合わせてビーズ手芸様に構成した小物・装飾物等や、ビー玉を紙粘土・石膏など他の材料中に埋め込むことにより固定し構成した小物・装飾物等が、提供されている。また、針金を主として用い、その塑性・弾性を活かして工作を行うための教材も提供されている(後掲の非特許文献1)。しかし、ビー玉のように、光を透過あるいは反射する性質や内部に模様を有するなどの特徴的な美観を有する球状体を主たる美観提供材料として用い、針金のような線材は球状体による造形構成を支持するための構造材として用い、簡易な手段によりかかる球状体の特徴的な美観を好適に発揮させるような構成物の構成方法は、いまだ提供されていない。
【0003】
関連する特許文献の存否状況を探るため、特許庁ホームページ上の特許電子図書館(IPDL)の特許実用新案公報テキスト検索メニューを用い、下記条件にて検索した。
検索式
要約+特許請求の範囲=(ワイヤor針金or線材)and(球or玉orボール)and(工芸or装飾or美術)
検索対象:特許公開、実用新案公開、特許、実用新案登録。
結果 ヒット件数 総計48件
【0004】
そのうち、要約と代表図面から関連が観念されたものは、次のとおりである。
1.特開2001−181949 手工芸品用球状物
2.実登3077187 装飾品
3.実登3023486 輪状装飾品
しかしこれらいずれも、たとえばビー玉のような球状体を主たる美観提供材料として用い、針金のような線材は球状体による造形構成を支持するための構造材として用いて、球状体に穴を設けることなく、紙粘土・石膏等の材料に埋め込むことなく、特別に接着剤を用いることなく、線材を複雑な方法で使用することなく、簡易な手段により球状体を自在に配置構成し、たとえばビー玉のような球状体の特徴的な美観を好適に発揮させることのできるような方法を取り扱ったものとは認められなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−181949号公報 「手工芸品用球状物」。要約。図1。
【特許文献2】
実登3077187号公報 「装飾品」。要約。図2。
【特許文献3】
実登3023486号公報 「輪状装飾品」。要約。図1。
【非特許文献1】
検索日:平成15年5月28日、クラフテリオワールド「図画工作の教育教材 総合案内」、株式会社サンワ、URL:http://www.crafteriaux.co.jp/renew/kyouzai/26−054−1.htm
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来は、ビー玉のような球状体を主たる美観提供材料として用い、針金のような線材は球状体による造形構成を支持するための構造材として用いて、球状体に穴を設けることなく、紙粘土・石膏等の材料に埋め込むことなく、特別に接着剤を用いることなく、線材を複雑な方法で使用することなく、簡易な手段により球状体を自在に配置構成し、球状体の特徴的な美観を好適に発揮させることのできるような方法は提案されていない。
【0007】
本発明の課題はこのような従来技術の問題点を解決し、簡易な方法と安価な材料により、ビー玉等の球状体を用いた特徴的な美観を有する構成物やその構成部分を構成することができ、さらにそれによって構成物における球状体の配置構成を自在に行うことができ、装飾物製造、さらには広く日用品・遊具製造、美術・工作用教材等にも利用することのできる、球状体内包構造構成方法、球状体内包構造、それを用いた構成物、および球状体受容構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は上記課題について鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本願で特許請求される発明は以下のとおりである。
【0009】
(1) 一本の塑性を有する線材が折り曲げられることにより形成される籠状体の内部に球状体が保持されてなる球状体内包構造を構成する方法であって、
(P1)線材をヘアピンカーブ状に折り曲げる折り曲げを、連続して三回以上の奇数回数行ってヘアピンカーブ部を三個以上の奇数個数形成することによって、籠状体を形成するための単一または連続した略M字状構造(以下、「M字状構造」という。)を形成し、
(P2)ついで、該M字状構造の両端部を交差させて、
(P3)その交点位置が該M字状構造の略中央位置(以下、「中央基部」という。)に位置するように線材全体を保持することによって、各ヘアピンカーブ部が中央基部から放射状に伸びるようにし、
(P4)ついで、該中央基部上に内包すべき球状体を載置し、
(P5)ついで、各ヘアピンカーブ部Hをその長手方向に該球状体の表面上に掛け回すように折り曲げることによって該球状体を三以上の方向から包囲する籠状体を形成し、
(P5−2)該籠状体の中央基部側端部に、二の線材上部分を相互に捻って捻り部を形成することによって該籠状体の形状を固定する、
ことにより構成されることを特徴とする、球状体内包構造構成方法。
【0010】
(2) 前記(P2)において、前記M字状構造の両端部を交差させる前に、各ヘアピンカーブ部の先端をスキー板の前方先端部状に同一方向に折り曲げて各スキー板状カーブ部を形成する、
ことを特徴とする、(1)に記載の球状体内包構造構成方法。
【0011】
(3) (1)または(2)に記載の球状体内包構造構成方法により構成される、球状体内包構造。
【0012】
(4) 一本の塑性を有する線材が折り曲げられることにより形成される籠状体の内部に球状体が保持されてなる球状体内包構造であって、該籠状体は、該線材の折り返しにより一線材上に形成される三個以上のヘアピンカーブ部からなり、各ヘアピンカーブ部は湾曲して該球状体の表面に円周の四分の一を超える長さで掛け回されて固定されており、該籠状体に連続する二の線材上部分が相互に捻られた捻り部が形成されていることを特徴とする、球状体内包構造。
【0013】
(5) (3)または(4)に記載の球状体内包構造が二以上用いられて構成される構成物であって、前記線材は針金等の塑性材料であり、前記球状体はビー玉、鉱石等の鉱物質球状体であることを特徴とする、球状体内包構造を用いた構成物。
【0014】
(6) 一本の塑性を有する線材が折り曲げられることにより形成される開放した籠状体(以下、「開放籠状体」という。)の内部に球状体を出入自在に受容することができる球状体受容構造であって、該球状体受容構造は、
(P61)線材をヘアピンカーブ状に折り曲げる折り曲げを、連続して三回以上の奇数回数行ってヘアピンカーブ部を三個以上形成することによって、該開放籠状体を形成するための単一または連続した略M字状構造(以下、「M字状構造」という。)を形成し、
(P62)ついで、該M字状構造の両端部を交差させて、
(P63)その交点位置が該M字状構造の略中央位置(以下、「中央基部」という。)に位置するように線材全体を保持することによって、各ヘアピンカーブ部が中央基部から放射状に伸びるようにし、
(P64)ついで、該中央基部上に受容すべき球状体を受容し得る該開放籠状体を形成するための球状体型を載置し、
(P65)ついで、各ヘアピンカーブ部Hをその長手方向に該球状体型の表面上に掛け回すように折り曲げることによって該球状体型を三以上の方向から支持する開放籠状体を形成した後該球状体型を該開放籠状体から取り外し、
(P65−2)該開放籠状体の中央基部側端部に、二の線材上部分を相互に捻って捻り部を形成することによって該開放籠状体の形状を固定する、
ことにより構成されることを特徴とする、球状体受容構造。
【0015】
本発明において球状体とは、完全な球体やほぼ球体であるものの他、たとえばいわゆるパワーストーンとして知られているもののような鉱石や、鳥類の卵の形のようなものなど、丸みを有する立体を広く含むものとする。
【0016】
また本発明において、開放籠状体とは、籠状体の一部が、球状体の出入自在なように開放しているものをいう。また球状体受容体とは、開放籠状体を備え、球状体を出入自在に載置することのできるものをいう。また球状体型とは、開放籠状体を構成するために用いる、球状体による型をいう。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面によりさらに詳細に説明する。各図中、線材の太さや球状体の径等の具体的な仕様は一例であって、本発明はこれに限定されない。したがって線材の太さや球状体の径等の具体的な仕様は、採用する素材の強度その他の条件に応じて適宜のものを用いることができる。
図1〜5は本発明の球状体内包構造構成方法の手順を示す説明図であり、一本の塑性を有する線材10が折り曲げられることにより形成される籠状体15の内部に球状体20が保持されてなる球状体内包構造30を構成する方法を示したものである。各図にはそれぞれ、手順P1〜P5(P5−2を含む。以下も同じ。)が示されている。
【0018】
図1に示す手順P1においては、一本の塑性を有する線材10をヘアピンカーブ状に折り曲げることにより形成される折り曲げが、連続して三回以上の奇数回数(図では3回。)なされて、ヘアピンカーブ部Hが三個以上の奇数個数(図では3個。)形成されることによって、後に籠状体を形成するための、単一または連続した略M字状構造(M字状構造)が形成される。M字状構造は塑性を有する線材10により形成されるため、その折り曲げ変形された状体は、安定的に維持される。
【0019】
図2に示す手順P2においては、P1についで、該M字状構造の両端部T、Tが交差される。線材10として、たとえば針金のように塑性に加え弾性を有する材料を用いることにより、手順P2での両端部T、Tの交差によって、後述の手順P3(図3参照)のように、該M字状構造の形状が変化し得うる。なお、該両端部T、Tは文字通り線材自体の端部であってもよいが、該M字状構造の形成された部分からはずれた部分であって必ずしも線材の端部ではなくその途中部分である場合も含む。
【0020】
図3に示す手順P3においては、P2での交差の交点位置が、該M字状構造の略中央位置(中央基部X)に位置するように線材全体が保持されることによって、各ヘアピンカーブ部Hが中央基部Xから放射状に伸びるようにし、各ヘアピンカーブ部Hが長円形の環状をなすような形状が形成される。図では3個のヘアピンカーブ部Hにより、三つ葉状の形状が形成されている。中央基部Xから放射状に伸びる状態にされた各ヘアピンカーブ部Hは、後述の籠状体15を形成して球状体20を包囲するための部分となる(図4参照)。
【0021】
図4に示す手順P4においては、P3についで、該中央基部X上に内包すべき球状体20が載置され、各ヘアピンカーブ部Hからなる籠状体15により包囲される準備がなされる。図に示すように、あらかじめある程度緩やかな籠状体15を形成しておいて、その中に球状体20を入れることもできるが、手順P3(図3)に示す各ヘアピンカーブ部Hがより広く放射状に伸びている段階で球状体20を該中央基部Xに載置し、ついで手順P5(図5参照)により球状体20を包囲する、という手順でもよい。
【0022】
図5に示す手順P5においては、P4についで、各ヘアピンカーブ部Hがその長手方向に該球状体20の表面上に掛け回されように折り曲げられ、それによって該球状体20を三以上の方向(図では、三方向。)から包囲する籠状体15の形状が完成し、さらに該籠状体15の中央基部X側端部において、交差している二の線材上部分が相互に捻られて捻り部5が形成され、それによって該籠状体15の形状が固定される。以上の手順P1〜P5を順に経ることによって、本発明の球状体内包構造30が構成される(請求項1、3)。
【0023】
図2に示す手順P2において、前記M字状構造の両端部T、Tを交差させる前に、各ヘアピンカーブ部Hの先端をスキー板の前方先端部状に同一方向に折り曲げて各スキー板状カーブ部Sを形成する手順をさらに加えて、本発明の球状体内包構造構成方法とすることできる(請求項2)。各スキー板状カーブ部Sを形成することによって、手順P5(図5)に示す、各ヘアピンカーブ部Hによる球状体20の包囲と籠状体15の形状の完成を、より容易に行うことができる。
【0024】
図5に示されるとおり、本発明の球状体内包構造構成方法により構成される球状体内包構造30は、一本の塑性を有する線材10が折り曲げられることにより形成される籠状体15の内部に球状体20が保持されてなるものであって、該籠状体15は、該線材10の折り返しにより一線材上に形成される三個以上のヘアピンカーブ部からなり、各ヘアピンカーブ部は湾曲して該球状体20の表面に円周の四分の一を超える長さで掛け回されて固定されており、該籠状体15に連続する二の線材上部分が相互に捻られた捻り部5が形成されて該籠状体15が固定されている構成を有する(請求項4)。
【0025】
籠状体15内に内包される球状体20が外部に脱出しないようにするためには、球状体20のサイズと各ヘアピンカーブ部の長さとの関係は上述のとおり、各ヘアピンカーブ部は、これを湾曲させて該球状体20の表面に、最低でも円周の四分の一を超える長さで掛け回すのに充分な長さで形成されればよい。そのような長さを充分に超える長さでヘアピンカーブ部(M字状構造)を形成することにより、球状体内包構造をより安定的なものとすることができる。たとえば、直径17mmの球状体を用いる場合は、図1に示されたM字状構造において逆向きに形成された2つのヘアピンカーブ部Hの先端部間の長さを約45mmとすれば、安定的な球状体内包構造を構成することができる。
【0026】
図5に示した球状体内包構造30を二以上用いることによって、特徴的な美観を有する構成物やその構成部分、装飾物、日用品・遊具、美術・工作用教材等を構成することができる(請求項5)。二以上の球状体内包構造30は、同一の線材10上において構成することも、また異なる線材10上においてそれぞれ別個に構成し、線材同士を結合させることも可能である。特に本発明の球状体内包構造構成方法によれば、球状体を主体として、構成物等の上位構造中における球状体内包構造の配置構成を自在に行うことができ、装飾物、日用品・遊具、美術・工作用教材等における表現の幅を拡大することができる。
【0027】
特に、線材として針金のように弾性も備えた塑性材料を用い、球状体としてビー玉、鉱石等の鉱物質球状体を用いることにより、色彩、模様、光透過度、サイズの如何に限定されない複数の球状体を自在に配置させる造形が可能となり、表現の多様性が増大し、特徴的な美観を有する構成物等を構成することができる(請求項5)。特にビー玉は、その光透過性の程度や反射の程度、内部に形成された模様の具合などにより、表現の多様性を大いに増大することのできる材料である。他に、いわゆるパワーストーンや、貴石、その他の鉱物質の球状体を用いることもできる。
【0028】
本発明の球状体内包構造構成方法に用いることのできるビー玉や針金は安価かつ容易に入手できる材料であり、したがって本発明の構成物等も安価かつ簡易に構成することができる。使用するビー玉のサイズや線材の太さ等は、適宜のものを選択して用いることができる。市販のビー玉には、小玉(直径12.5mm)、中玉(同17mm)、大玉(同25mm)などがあるが、たとえば17mmの中玉を使用する場合は、たとえば銅線やアルミ線ならば径1.5mmのもの、真鍮線やステンレス線ならば径0.9〜1.2mmのものを使用することによって、適度な強度の球状体内包構造を構成することができる。
【0029】
なお、3個のヘアピンカーブ部により形成される最も基本的なM字状構造において、その端部のヘアピンカーブ部が解除された状態、すなわち2個のヘアピンカーブ部のみ、あるいはこれを基本として籠状体の原形を形成することも可能ではある。すなわち、2個以上の偶数個のヘアピンカーブ部からなる構造(N字状構造という。)を基本として、球状体内包構造を構成することも可能である。ただしこの場合、線材の両端部は略同一線上で相互に反対向きとなるため、これ交差させるには一方を反対側に弾性により折り曲げなくてはならず、より労力を要し、構成手順の簡便さは減じられる。また、ヘアピンカーブ部が2個のみの場合は、球状体が籠状体からより脱出しやすい。一方これを4個以上とすることにより球状体の脱出しやすさは軽減されるものの、逆に構成には余計に労力を要することとなる。
【0030】
請求項6に記載の球状体受容構造は、球状体を出入自在に載置することのできる構造であり、ここでの球状体には、たとえば鶏卵のように略楕円球状のものも含む。本発明を用いれば、たとえば、鶏卵の重量に耐えてこれを保持できるような強度・太さの線材を用いて、エッグスタンドを構成することができる。
【0031】
【実施例】
<実施例1 M字状構造のバリエーション>
図6は、M字状構造のバリエーション例を示す説明図である。M字状構造を複数のM字が連続するようにして構成したり、一部または全部のヘアピンカーブ部に巻き部分を形成することができる。図中左側の例では、籠状体の基部に小さい環状突起が付加された球状体内包構造が構成される。図中中央の例では、球状体表面上に線材による渦巻き様の形状が形成された球状体内包構造が構成される。また図中右側の例では、5個のヘアピンカーブ部により5方向から球状体が包囲された球状体内包構造が構成される。本発明の球状体内包構造構成方法を基本として、例に示す他にも多彩な表現方法が可能である。
【0032】
<実施例2 装飾物構成例1>
図7は、本発明の球状体内包構造構成方法を用いて構成した装飾物の例を示す写真図である。全体がリース状に構成されたものであり、窓部に掛けるなど室内装飾用として用いることができる。
【0033】
<実施例3 装飾物構成例2>
図8は、本発明の球状体内包構造構成方法を用いて構成した装飾物の別の例を示す写真図である。全体が葡萄の葉状に構成されたものであり、これも実施例2と同様、窓部に掛けるなど室内装飾用として用いることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る球状体内包構造構成方法、球状体内包構造およびそれを用いた構成物は以上のように構成されているため、簡易な方法と安価な材料により、ビー玉等の球状体を用いた特徴的な美観を有する構成物やその構成部分を構成することができる。さらにそれによって、構成物における球状体の配置構成を自在に行うことができ、多様、多彩な表現方法を可能とし、装飾物製造、さらには広く日用品・遊具製造、美術・工作用教材等にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の球状体内包構造構成方法のうち、手順P1を示す説明図である。
【図2】本発明の球状体内包構造構成方法のうち、手順P2を示す説明図である。
【図3】本発明の球状体内包構造構成方法のうち、手順P3を示す説明図である。
【図4】本発明の球状体内包構造構成方法のうち、手順P4を示す説明図である。
【図5】本発明の球状体内包構造構成方法のうち、手順P5を示す説明図である。
【図6】本発明の球状体内包構造構成方法に係るM字状構造のバリエーション例を示す説明図である。
【図7】本発明の球状体内包構造構成方法を用いて構成した装飾物の例を示す写真図である。
【図8】本発明の球状体内包構造構成方法を用いて構成した装飾物の別の例を示す写真図である。
【符号の説明】
5…捻り部
10…線材
15…籠状体
20…球状体
30…球状体内包構造
H…ヘアピンカーブ部
S…スキー板状カーブ部
T…(線材の)端部
X…中央基部

Claims (6)

  1. 一本の塑性を有する線材が折り曲げられることにより形成される籠状体の内部に球状体が保持されてなる球状体内包構造を構成する方法であって、
    (P1)線材をヘアピンカーブ状に折り曲げる折り曲げを、連続して三回以上の奇数回数行ってヘアピンカーブ部を三個以上の奇数個数形成することによって、籠状体を形成するための単一または連続した略M字状構造(以下、「M字状構造」という。)を形成し、
    (P2)ついで、該M字状構造の両端部を交差させて、
    (P3)その交点位置が該M字状構造の略中央位置(以下、「中央基部」という。)に位置するように線材全体を保持することによって、各ヘアピンカーブ部が中央基部から放射状に伸びるようにし、
    (P4)ついで、該中央基部上に内包すべき球状体を載置し、
    (P5)ついで、各ヘアピンカーブ部Hをその長手方向に該球状体の表面上に掛け回すように折り曲げることによって該球状体を三以上の方向から包囲する籠状体を形成し、
    (P5−2)該籠状体の中央基部側端部に、二の線材上部分を相互に捻って捻り部を形成することによって該籠状体の形状を固定する、
    ことにより構成されることを特徴とする、球状体内包構造構成方法。
  2. 前記(P2)において、前記M字状構造の両端部を交差させる前に、各ヘアピンカーブ部の先端をスキー板の前方先端部状に同一方向に折り曲げて各スキー板状カーブ部を形成する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の球状体内包構造構成方法。
  3. 請求項1または2に記載の球状体内包構造構成方法により構成される、球状体内包構造。
  4. 一本の塑性を有する線材が折り曲げられることにより形成される籠状体の内部に球状体が保持されてなる球状体内包構造であって、該籠状体は、該線材の折り返しにより一線材上に形成される三個以上のヘアピンカーブ部からなり、各ヘアピンカーブ部は湾曲して該球状体の表面に円周の四分の一を超える長さで掛け回されて固定されており、該籠状体に連続する二の線材上部分が相互に捻られた捻り部が形成されていることを特徴とする、球状体内包構造。
  5. 請求項3または4に記載の球状体内包構造が二以上用いられて構成される構成物であって、前記線材は針金等の塑性材料であり、前記球状体はビー玉、鉱石等の鉱物質球状体であることを特徴とする、球状体内包構造を用いた構成物。
  6. 一本の塑性を有する線材が折り曲げられることにより形成される開放した籠状体(以下、「開放籠状体」という。)の内部に球状体を出入自在に受容することができる球状体受容構造であって、該球状体受容構造は、
    (P61)線材をヘアピンカーブ状に折り曲げる折り曲げを、連続して三回以上の奇数回数行ってヘアピンカーブ部を三個以上形成することによって、該開放籠状体を形成するための単一または連続した略M字状構造(以下、「M字状構造」という。)を形成し、
    (P62)ついで、該M字状構造の両端部を交差させて、
    (P63)その交点位置が該M字状構造の略中央位置(以下、「中央基部」という。)に位置するように線材全体を保持することによって、各ヘアピンカーブ部が中央基部から放射状に伸びるようにし、
    (P64)ついで、該中央基部上に受容すべき球状体を受容し得る該開放籠状体を形成するための球状体型を載置し、
    (P65)ついで、各ヘアピンカーブ部Hをその長手方向に該球状体型の表面上に掛け回すように折り曲げることによって該球状体型を三以上の方向から支持する開放籠状体を形成した後該球状体型を該開放籠状体から取り外し、
    (P65−2)該開放籠状体の中央基部側端部に、二の線材上部分を相互に捻って捻り部を形成することによって該開放籠状体の形状を固定する、
    ことにより構成されることを特徴とする、球状体受容構造。
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