JP2005110856A - 指輪、その組立セット及び製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属線材からなるリングに石を固定した指輪に関し、材料さえあれば誰でも比較的簡単に製作することができ、製作者の個性を表現することも可能な指輪及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 指輪のリング2を複数本の線材6、7で形成し、それらの線材の先端を当該リングに石1を固定する爪3とした線材を丸く屈曲して指を挿入する円環を形成し、端部7a、7bを前記円環の所定箇所で外側に引き出した状態で複数本の線材7を前記円環に添設し、線材ないし帯板材8で添設された線材を結束し、線材の複数の端部7a、7bを放射方向に開いて石1を載せ、前記端部の先端7cを当該石の周囲に係止して加圧する。線材としては、銀線、洋白線、アルミニウム線などが適しており、これらにメッキや着色を施すことにより、多様な装飾性を付与できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 指輪のリング2を複数本の線材6、7で形成し、それらの線材の先端を当該リングに石1を固定する爪3とした線材を丸く屈曲して指を挿入する円環を形成し、端部7a、7bを前記円環の所定箇所で外側に引き出した状態で複数本の線材7を前記円環に添設し、線材ないし帯板材8で添設された線材を結束し、線材の複数の端部7a、7bを放射方向に開いて石1を載せ、前記端部の先端7cを当該石の周囲に係止して加圧する。線材としては、銀線、洋白線、アルミニウム線などが適しており、これらにメッキや着色を施すことにより、多様な装飾性を付与できる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、指輪に関するもので、金属線材からなるリングに石を固定した手作り可能な指輪に関するものである。
銀線や金メッキ線などのワイヤ(線材)で宝石や焼物などの装飾物(以下、「石」と総称する)を固定した装身具として、例えば石の周囲を縁取るように線材を配置して、当該線材で石の上端に鎖を通すリングを形成したブローチなどが知られている。
一方、線材でリングを形成した指輪としては、線材をコイル状に巻いたものや、石に貫通孔を設けて線材を挿通したものが提案されているが、コイル状のものは石を固定することができず、また石に貫通孔を設けるものは、石の加工が難しい上に石の価値を半減させ、更に装着感や装着したときの外観が好ましいとは言えないという問題がある。
一方、生活や趣味の多様化により、自分だけの装身具を手作りで作ることも広く行われるようになっており、装身具の手作り教室なども各地で行われている。
登録実用新案第3034639号公報
特開平8‐56716号公報
そこでこの発明は、材料さえあれば誰でも比較的簡単に製作することができ、製作者の個性を表現することも可能な指輪及びその製造方法を提供することを課題としている。
この発明は、指輪のリング2を複数本の線材6、7で形成し、それらの線材の先端を当該リングに石1を固定する爪3とした構造の指輪を提供することにより、上記課題を解決したものである。
すなわち、本願請求項1の発明に係る指輪は、円環を形成する少なくとも1本の第1線材6と、前記円環の一部に端部7a、7bを所定長さで引き出した複数本の第2線材7と、これらの線材6、7を結束する結束部材8と、石1とで形成され、前記石は、前記引き出した線材の端部先端7cで周囲の複数箇所を係止して固定されているというものである。
請求項2の発明は、上記構成の指輪において、前記結束部材が前記第1及び第2線材6、7に巻回した第3の線材ないし帯板材であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の指輪を製造するための指輪組立セットであって、押しつぶして加工硬化させることが可能な金属線材と、石とを一組にした指輪組立セットである。
請求項4の発明は、上記請求項1又は2記載の指輪の製造方法であって、1本又は複数本の第1線材6を丸く屈曲して指を挿入する円環を形成し、端部7a、7bを前記円環の所定箇所で外側に引き出した状態で複数本の第2線材7を前記円環に添設し、第3線材ないし帯板材8で添設された第2線材と第1線材とを結束し、前記第2線材の複数の端部7a、7bを放射方向に開いて石1を載せ、前記端部の先端7cを当該石の周囲に係止して加圧するというものである。加工硬化性の金属線材を用いることにより、前記加圧操作で線材の先端が硬化し、石を固定するための強固な爪が形成される。
請求項5の発明は、上記指輪の製造方法において、第2線材の複数の端部7a、7bを放射方向に開いた後、当該端部のうちの前記円環と直交する方向に延びる2本をその中間部で結束して石を載せることを特徴とするものである。
上記構造ないし方法における線材6、7、8としては、銀線、洋白線、アルミニウム線などが適しており、これらにメッキや着色を施すことにより、多様な装飾性を付与できる。上記第1線材は、必ずしも独立した1本の線材である必要はなく、図4に示すように、第2線材7の1本(又は複数本)を二重巻きにして、当該第2線材の中間部分を第1線材6とすることもできる。第1線材6、第2線材7及び第3線材8は、一般的には同一材質同一太さの線材で、1本の線材を所望長さに切断して用いればよい。
以上説明したこの発明の指輪は、適度な強度と可撓性及び加工硬化性を備えた金属線材を用いれば、初めての者でも比較的容易に体裁の良いリングを作ることができ、かつ当該リング2に固定される石1は、一般的な指輪の固定構造と同様な周辺複数箇所を爪3で係止した固定構造となるので、装着感や外観も通常の指輪と変わらないものができる。そして、爪の先端の形状や複数本の線材を結束する位置やその結束態様を変えることによって、製作者の個性を表現することもでき、比較的簡単に自分だけの個性的な指輪を作ることができるという効果がある。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。図1は、この発明の指輪の一例を石の裏側から見た図で、1は石、2は指を挿通するリングである。リング2は、完全な円環を形成する少なくとも1本の第1線材6と、これに添設した複数本の第2線材7とを第3線材8を巻き付けて結束することにより形成されており、第3線材8が結束部材となっている。図の例では、第3線材8による結束箇所は、石1の両側4aと石1のちょうど反対側4bとの3箇所となっているが、4箇所以上設けることもできるし、リング全体に亘って結束することもできる。石1の固定を確実にするために、石1の両側部分には結束箇所4aを設ける必要がある。
第2線材7の両端部は、石1の両端の結束箇所4aから引き出されて広げられて、それらの先端7cが石1の周囲から表側へ押し曲げられて爪3となっている(図2、図5参照)。リング2と直交する方向に伸びる第2線材の端部7a、7bは、中間部4cで2本が第3線材8により結束されて補強され、石1が確実に定置されるようにしてある。また、石1の表側に折り曲げられた線材の先端の爪3は、ペンチなどで折り曲げたときに押し潰され、硬化して石1を確実に保持している。石1を保持する爪3の数は、第2線材7の本数を増やすことによって増やすことができ、例えば図2(a)は3本の第2線材の両端で6個の爪3を形成したもの、同図(b)は5本の第2線材の両端で10本の爪3を配置した例を示している。
次に図3を参照して、上述した指輪の製造方法を説明する。銀線、洋白線、アルミニウム線などの金属線材から所定長さを切断して、全周の円環を形成して第1線材6とする(図3(a))。次に同じ線材から切断した第2線材7をループ状に屈曲して第1線材6に添設し、その両端部7aを外側に引き出せるようにしておく(同図(b))。更に同様にして2本の第2線材7を、その両端部7bが外側に引き出されるようにして添設し(同図(c))、第2線材の端部7a、7bが引き出されている部分4aと、その中間の適当な箇所4bとに同一線材から切断した第3線材8を巻回して、第1線材6と第2線材7とを結束する(同図(d))。そして、第2線材の端部の2本7aを外側へ広げ、他の2本ずつ7bをリング2と直交する方向に広げて、その中間部4cを第3線材8で結束する。このように放射状に広げた第2線材の端部7a、7bの上に石1を置き、放射状に広げた第2線材の端部先端を石1の周囲から表側に屈曲し(同図(e))、先端を適当な長さに切り揃えてペンチなどで押し曲げて、当該先端7cで石1の周囲複数箇所を挟み込む。この押し曲げ動作により、第2線材の先端が加工硬化して、石1を確実に保持する爪が形成される。
上記の方法では、指輪のリング2の完全な円環を第1線材6で製作して、その繋ぎ目6aを第3線材8を巻回した結束箇所で固定するようにしたが、図4に示すように、第2線材7の1本を二重巻きにして、その中間部で完全な円環を形成することもでき、この場合には当該第2線材7の中間部が第1線材6となっている。また、図3の例では、第2線材を3本用いて6個の爪3を形成している(図2(a))が更に第2線材の本数を増やすことによって、図2(b)に示すように、爪3の数を増やすことができることは、前述した通りである。
爪3は、石1の周囲に種々の間隔で配置することができるし、また図5に示すように、先端に渦巻きを形成するなど種々の形に屈曲して、好みの装飾性を付与することができる。
この発明の指輪は、完成品を製作して販売することもできるが、初めての者でも比較的簡単に体裁の良いものが製作できることから、例えばアクセサリーの手作り教室などにおいて、受講者が好みの石と線材を選んで、各人が好みのものを作るような用途に特に適している。従って、この発明は、完成品を製造販売するほか、上記のような手作り教室での製作方法の伝授や、その際に受講者に配る指輪の組立セットの提供という面での利用が可能である。
1 石
2 リング
3 爪
4a、4b、4c 結束箇所
6 第1線材
7 第2線材
7a、7b 第2線材の端部
7c 第2線材の先端
8 第3線材
2 リング
3 爪
4a、4b、4c 結束箇所
6 第1線材
7 第2線材
7a、7b 第2線材の端部
7c 第2線材の先端
8 第3線材
Claims (5)
- 円環を形成する少なくとも1本の第1線材(6)と、前記円環の一部に端部(7a,7b)を所定長さで引き出した複数本の第2線材(7)と、これらの線材(6,7)を結束する結束部材(8)と、石(1)とで形成され、前記石は、前記引き出した線材の端部先端(7c)で周囲の複数箇所を係止して固定されている、指輪。
- 前記結束部材が前記第1及び第2線材(6,7)に巻回した第3の線材ないし帯板材である、請求項1記載の指輪。
- 押しつぶして加工硬化させることが可能な金属線材と、石とを一組にした、請求項1又は2記載の指輪を製造するための指輪組立セット。
- 1本又は複数本の第1線材(6)を丸く屈曲して指を挿入する円環を形成し、端部(7a,7b)を前記円環の所定箇所で外側に引き出した状態で複数本の第2線材(7)を前記円環に添設し、第3線材ないし帯板材(8)で添設された第2線材と第1線材とを結束し、前記第2線材の複数の端部(7a,7b)を放射方向に開いて石(1)を載せ、前記端部の先端(7c)を当該石の周囲に係止して加圧する、指輪の製造方法。
- 第2線材の複数の端部(7a,7b)を放射方向に開いた後、当該端部のうちの前記円環と直交する方向に延びる2本をその中間部で結束して石を載せる、請求項4記載の指輪の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003347276A JP2005110856A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 指輪、その組立セット及び製造方法 |
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JP2005110856A true JP2005110856A (ja) | 2005-04-28 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105533943A (zh) * | 2016-02-25 | 2016-05-04 | 罗福仲 | 一种镀膜金戒指 |
RU2610862C1 (ru) * | 2015-09-28 | 2017-02-16 | Елена Валерьевна Шишлянникова | Способ оплетения ювелирных камней проволокой |
WO2020186891A1 (zh) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 广州市原矿珠宝有限责任公司 | 一种珠宝工艺品的制作方式 |
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2003
- 2003-10-06 JP JP2003347276A patent/JP2005110856A/ja active Pending
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