JP4111996B1 - 装飾品製作用の筒状治具、デザインボード治具、及び治具セット - Google Patents

装飾品製作用の筒状治具、デザインボード治具、及び治具セット Download PDF

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Abstract

【課題】ビーズ1に固定した金属製の線材3の丸めた部分に丸カン5を通してビーズユニット7を作り、あるいは、金属製の線材3を屈曲して形成するモチーフ13の丸めた部分に丸カン5を通してモチーフユニット15を作り、それらの隣り合う丸カン5を共有することで複数のビーズユニット及びモチーフユニットを連ね、装飾品9を製作する際に、丸カンが、線材3を丸めるための芯材に干渉せず、きれいな丸みが形成でき、きれいなモチーフが形成でき、複雑な形状を有するモチーフを形成できる治具を提供する。
【解決手段】筒状治具6は、線材3を巻きつけるための筒状の本体39と、この本体39の開放された先端部49に長手方向へ形成され前記丸カン5を挿入できるスリット41と、を有する。複数の筒状治具6を、デザインボード治具11の固体穴17や溝19に固定し、筒状治具6に線材を連続して巻きつけることで、モチーフユニット15を容易に作れる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ビーズ、線材を用いて装飾品を製作するための治具の構造に関する。詳しくは、ビーズに固定した金属製の線材の丸めた部分に丸カン類を通してビーズユニットを作り、このビーズユニットを1個用いて、装飾品を製作する。または、丸カン類を共有することで複数のビーズユニットを連ね、装飾品を製作する。あるいは、金属製の線材を屈曲して形成するモチーフの丸めた部分に丸カン類を通してモチーフユニットを作り、丸カン類を共有することで複数のビーズユニット及びモチーフユニットを連ね、装飾品を製作する。それらの製作用の治具の構造に関する。
ここで丸カン類とは、図示する丸カン以外にも、後述するスリットに挿入できる形状の全ての金具、例えばパーツ、チェーン、などをいう。
この発明においてビーズとは、自然石、人工石、プラスチック、ガラス、木片、貝、真珠など身体の装飾に用いられるもの全てをいう。また、装飾品とは、ネックレス、イヤリング、リストリング、またはアンクルリングなど、身体の装飾を行う全ての物品をいう。
そのようなビーズ、線材を用いて装飾品を製作する一般的な方法として、金属製の線材であるワイヤーやピンを、ビーズ(図6(B)、9図(B)参照)に貫通させるなどして固定し、その固定した金属製の線材の一部を丸め、その丸めた部分に丸カン(図6(C)参照)を通してビーズユニットを作る。
この1個のビーズユニットを用いて、イヤリングなどを製作する(9図(D)(完成品の一部)参照)。または丸カンを共有することで複数のビーズユニットを連ね、ネックレスなどを製作する(図6(D)(完成品の一部)参照)。
あるいは、さらに金属製の線材を屈曲してモチーフと呼ばれるものを形成する(12図(C)参照)。そして、モチーフの丸めた部分に、丸カンを通して、モチーフユニットを作る。この丸カンを共有することで、複数のビーズユニット及びモチーフユニットを連ね、ネックレスあるいはイヤリングなどを製作する(12図(E)参照)。
製作されたこれらの装飾品は、各ユニットが丸カンによって自由な動きが許される状態で連なり、装飾品に必要な全体的な柔軟性を有する。
これらの製作作業は、細かな作業をするための小さなペンチ、例えば平ペンチや丸ペンチなどを用いていた。
特に、金属製の線材の一部を丸める作業、線材を屈曲してモチーフと呼ばれるものを形成する屈曲作業などは、丸ペンチの先端に線材を巻きつけるなどして、行っていた。
また、下記特許文献1には、装身具用ワイヤーをコイル状に巻くために、芯材を用い、芯材の周りにワイヤーを巻きつける技術が開示される。
特開2001−286313
しかしながら仮に、上記特許文献1に記載するように芯材を用いて、線材の一部を丸める作業、線材を屈曲してモチーフと呼ばれるものを形成する屈曲作業などを行うにしても、丸カンが芯材に接触し干渉して、うまく作業が行えず、きれいな丸みが形成できず、きれいなモチーフが形成できない。
また、1本の芯材を用いるだけでは、複雑な形状を有するモチーフを形成できない。
この発明は、以上の問題点を解決するために、丸カンが芯材に干渉せず、よって、きれいな丸みが形成でき、きれいなモチーフが形成でき、さらに、複雑な形状を有するモチーフを形成できる装飾品製作用の筒状治具、デザインボード治具、及び治具セットを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、ビーズに固定した金属製の線材の丸めた部分に丸カンを通してビーズユニットを作り、この1個のビーズユニットを用いて、または前記丸カンを共有することで複数の前記ビーズユニットを連ねたものを用いて、装飾品を製作するための製作用の治具、あるいは、金属製の線材を屈曲して形成するモチーフの丸めた部分に丸カンを通してモチーフユニットを作り、前記丸カンを共有することで複数の前記ビーズユニット及び前記モチーフユニットを連ねたものを用いて、装飾品を製作するための製作用の治具であって、前記線材を巻きつけるための筒状の本体と、この本体の開放された先端部に長手方向へ形成され前記丸カンを挿入できるスリットと、を有することを特徴とする装飾品製作用の筒状治具である。
第二発明は、さらに、前記金属製の線材は、ワイヤーまたはピンであり、前記ビーズユニットは、前記ビーズに形成した貫通孔に前記線材を通して固定し、この固定した線材の丸めた部分に丸カンを通して作ったものであり、前記装飾品はネックレス、イヤリング、リストリング、またはアンクルリングであることを特徴とする装飾品製作用の筒状治具である。
第三発明は、さらに、前記筒状の本体の先端部付近には、前記線材の始端部を挿入して係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする装飾品製作用の筒状治具である。
第四発明は、さらに、前記筒状の本体の先端部付近は、複数に分岐し、これら複数の先端部に、前記スリットが形成されていることを特徴とする装飾品製作用の筒状治具である。
第五発明は、さらに、前記筒状の本体の先端部付近は、複数に分岐し、これら複数のうち一部の先端部には、前記スリットが形成され、残りの先端部は、径の異なる筒状となり、前記線材を連続して巻きつけることで前記モチーフがデザインされることを特徴とする装飾品製作用の筒状治具である。
第六発明は、前記第一、第二、第三、または第四発明の筒状治具を複数隣接して固定し、これら複数の筒状治具に前記線材を連続して巻きつけることで前記モチーフをデザインして前記モチーフユニットを作り、前記装飾品を製作するための製作用の治具であって、前記筒状治具の基部を挿入し固定するための多数の固定穴を有することを特徴とする装飾品製作用のデザインボード治具である。
第七発明は、前記第一、第二、第三、または第四発明の筒状治具を複数隣接して固定し、これら複数の筒状治具に前記線材を連続して巻きつけることで前記モチーフをデザインして前記モチーフユニットを作り、前記装飾品を製作するための製作用の治具であって、前記筒状治具の基部を挿入するための溝と、この挿入された基部を締め付けることで前記溝における長手方向の位置を固定するネジ機構(移動または固定式も可、複数も可)と、を有することを特徴とする装飾品製作用のデザインボード治具である。
第八発明は、前記第一、第二、第三、または第四発明の筒状治具と、第五、または第六発明のデザインボード治具と、前記線材を巻きつけることで前記モチーフをデザインする際に、前記線材を補助的に支持するための形状を先端に形成した補助筒状治具と、を備えたことを特徴とする装飾品製作用の治具セットである。
第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、又は第八発明によれば、線材を筒状治具の本体に巻きつけて丸めた部分を形成する際に、丸カンをスリットに挿入できるので、丸カンが芯材としての筒状治具の本体に干渉せず、よって、きれいな丸みが形成できる。また、線材を筒状治具の本体に巻きつけてモチーフを形成する際に、丸カンをスリットに挿入できるので、丸カンが芯材としての筒状治具の本体に干渉せず、よって、きれいなモチーフが形成できる。
第三、第四、第五、第六、第七、又は第八発明によれば、さらに、線材の始端部を筒状治具の本体に巻きつける際に、始端部を係止孔に挿入することで係止でき、よって、線材をピンと張った状態で巻きつけ作業ができ、きれいな丸みやきれいなモチーフが形成できる。
第四、第五、第六、第七、又は第八発明によれば、さらに、筒状の本体の先端部付近は、複数に分岐し、これら複数の先端部に、前記スリットが形成されていることで、モチーフの慣用的な一部を、あらかじめ1本の筒状治具で形成でき、複雑な形状を有するモチーフを形成しやすい。
第五、第六、第七、又は第八発明によれば、さらに、筒状の本体の先端部付近は、複数に分岐し、これら複数のうち一部の先端部には、前記スリットが形成され、残りの先端部は、径の異なる筒状となっていることで、モチーフの慣用的な一部を、あらかじめ1本の筒状治具で形成でき、複雑な形状を有するモチーフを形成しやすい。
第六、第七、又は第八発明によれば、デザインボード治具に設けられた多数の固定穴のうち任意の複数の穴を選択することで、モチーフをデザインし、これらの穴に、筒状治具の基部を挿入し固定して、これら複数の筒状治具に線材を連続して巻きつけることで、モチーフユニットを容易に作ることができる。
第七、又は第八発明によれば、デザインボード治具に設けられた溝へ筒状治具の基部を挿入し、この挿入された基部をネジ機構によって締め付けることで、複数の筒状治具の任意の位置関係を固定することができ、これら複数の筒状治具に線材を連続して巻きつけることで、モチーフユニットを容易に作ることができる。
第八発明によれば、さらに、デザインボード治具の固体穴や溝に、補助筒状治具を固定し、この補助筒状治具の先端の形状で、線材を補助的に支持することができるので、モチーフユニットをさらに容易に作ることができる。
この発明の実施形態を、図1から図22に示す。
[全体概略]
ビーズ1(図6(B)、図9(B)など)に貫通などした金属製の線材であるワイヤー3(図7(F)図10(A))やピンにより、ビーズ1と線材の固定が行われる(図7(G)〜(I)、図10(B)〜図11(J)など)。その線材の丸めた部分に丸カン5(図6(C)、図9(C)など)を通してビーズユニット7(図7(J)、図11(K)など)を作る。その際に、筒状治具6(図3)を用いる。この1個のビーズユニット7を用いて(図12(E))、または丸カン5を共有することで複数のビーズユニット7を連ねたもの(図6(D)など)を用いて、装飾品9(図6(D)は完成品の一部を示す)を製作する。
また、複数の筒状治具6(図3)をデザインボード治具11(図1、図2)に固定し、ワイヤー3やピンなどの線材を連続して巻きつけることで、モチーフ13と呼ばれる抽象的形状(図12(C)、図21(G))や花びらなどの具体的形状などをデザインする。その際に、モチーフ13の丸めた部分に丸カン5を通して(図13(B)、図13(E)など)モチーフユニット15を作り、この丸カン5をモチーフユニット間で共有することで、複数のビーズユニット及びモチーフユニット15を連ねた装飾品9(図6(D)、図17(D)、図20(D)など(これらの図は完成品の一部を示す))を製作する。
[デザインボード治具11]
このうち図1は、この発明の一実施形態を示すデザインボード治具11を、作業台などへ取付けるための取付機構33とともに表す。図2は、図1のデザインボード治具11をより上方から見た斜視図である。このデザインボード治具11には、後述する図3の筒状治具6を、単独で、あるいは複数隣接して固定する。
デザインボード治具11の表面には、複数の筒状治具6の基部を挿入し固定するための多数の固定穴17群を有する。筒状治具6は、筒の径が太いもの(図3(A)(B)(D)(E)(F))と細いもの(図3(C))があり、固定穴群も二つのグループに分かれている。
デザインボード治具11の表面の左右サイドには、図2に示すように、筒状治具6の基部を挿入するための溝19が合計2条形成される。この挿入された基部を締め付けることで溝19における長手方向の位置を固定するネジ機構21が設けられる。ネジ機構21は、デザインボード治具11の表面の側面に、溝19に沿ってスリット窓23が設けられ、スリット窓23にネジ軸25が通される。ネジ軸25には雄ネジが形成され、図示しないスペーサーの雌ネジと螺合する。スペーサーは、溝19の中に保持される。
スリット窓23の外に位置するネジの頭27を回転すると、スペーサーはネジの頭27の方へ、つまり手前へ移動する。よって、スペーサーと手前の溝内壁の間に、筒状治具6の基部を挟んで固定できる。ネジの頭27を反対に回転して、ネジを緩めれば、ネジやスペーサーは、スリット窓23に沿って、すなわち溝19に沿って、長手方向へ移動でき、したがって、長手方向の筒状治具6の位置を任意に選択できる。
なお、ネジ機構21は、以上のように移動式であっても良いが、スペーサーを溝19の中で長く形成させれば、静止した一組のネジとスペーサーによって、複数の筒状治具6を同時に固定する静止式とすることも可である。
デザインボード治具11の表面の四辺の縁には、目盛り29が形成され、固体された複数の筒状治具6の間隔を計測するのに便利である。例えば、後述する第四作業例(図14、図15)などのw留め、または筒状治具6を2本セットで使う場合で、ワイヤーなどの線材を巻きつける間隔を調節する場合、線材の太さによって、2本の筒状治具6の先端で形成される間隔の幅が変わるので、その間隔を計測するのに便利である。
デザインボード治具11の下面には、十分な摩擦のあるユニバーサルジョイント31を介して、取付機構33が設けられる。取付機構33は、コの字状の部分35に、作業台の板の端部を挟み、コの字の下辺37に設けられたネジ34を、ハンドル36で回すことにより、ネジ34の先端が作業台の板の下面を押圧し、よって作業台の板を、ネジ34の先端とコの字状の部分35の上辺との間に挟んで、取り付けを行う。
[筒状治具6]
図3(A)(B)(C)(D)(E)(F)は、図2のデザインボード治具11に固定されて用いられるいろいろの筒状治具6を示す斜視図である。
これらの筒状治具6は、ワイヤーなどの金属製の線材を任意の形状に屈曲し、あるいは丸める作業を行うためのものである。また、丸めた部分に丸カン5を通してビーズユニット7を作る。そして、この1個のビーズユニット7を用いて、または丸カン5を共有することで複数のビーズユニット7を連ねたものを用いて、装飾品9を製作する。
あるいは、線材を屈曲してモチーフ13を形成する作業を行うためのものである。このモチーフ13の丸めた部分に、丸カン5を通してモチーフユニット15を作る。そして、丸カン5を共有することで複数のビーズユニット及び/またはモチーフユニット15を連ねたものを用いて、装飾品9を製作する。
線材を巻きつけるための筒状の本体39の開放された先端部には、長手方向へスリット41が形成される。このスリット41へ丸カン5を挿入できるので、丸カン5が筒状治具6の本体39に干渉せず、よって、きれいな丸みやモチーフ13が形成できる。
図3(A)の筒状治具6には、さらに、先端付近が90度屈曲して、逆L字状になっており、スリット41は片側面だけに形成される。
図3(B)の筒状治具6は、2本セットで使用される。両筒状治具6、43とも先端付近がクランク状に屈曲し、隣接させたときに、先端同士が接近し易い。図3(B)の右側の筒状治具6は、スリット41が両側面に形成される。図3(B)の左側の筒状治具6は、線材を補助的に支持するためのU字状の形状を先端に形成した補助筒状治具43として、使用される。スリット41は形成されない。デザインボード治具11の固体穴17や溝19に、この補助筒状治具43を固定し、この補助筒状治具43の先端の形状で、線材を補助的に支持することができるので、ビーズユニット7をさらに容易に作ることができる。
図3(C)(D)の筒状治具6には、さらに、線材の始端部45を挿入して係止するための係止孔47が設けられている(図13(A)参照)。よって、線材をピンと張った状態で巻きつけ作業ができ、きれいな丸みやきれいなモチーフ13が形成できる。図3(C)の筒状治具6には、スリット41は片側面に形成される。
図3(D)の筒状治具6は、2本セットで使用される。図3(D)の右側の筒状治具6は、スリット41が両側面に形成される。図3(D)の左側の筒状治具6は、スリット41が片側面に形成される。
図3(E)(F)の筒状治具6は、さらに、先端部付近が、4つあるいは6つに分岐し、これら複数の先端部49に、スリット41が形成されている。よって、モチーフ13の慣用的な一部を、あらかじめ1本の筒状治具6で形成でき、複雑な形状を有するモチーフ13を形成しやすい。
図3(E)の筒状治具6は2本セットで使用される。各筒状治具6の4つの分岐した先端部49には、それぞれ片側面にスリット41が形成される。これらのスリット41は、4つの先端部49が集合した中心から見て、外側に形成される。うち1本の各筒状治具6は、4つの分岐した先端部49のうち1つに、片側面のスリット41と反対の側面にも別のスリット41が形成され、結局、スリット41は両側面に形成される。
図3(F)の筒状治具6は、さらに、筒状の本体39の先端部49付近が、6つに分岐し、これら複数のうち4つの先端部49には、スリット41が形成され、残りの2つの先端部49は、径の異なる筒状となり、線材を連続して巻きつけることで、慣用的な形状のモチーフ13が、あらかじめ1本の筒状治具6で形成でき、容易にデザインされる。筒状治具6の分岐したうちの4つの先端部49には、それぞれ片側面にスリット41が形成される。これらのスリット41は、4つの先端部49が集合した中心から見て、外側に形成される。うち1つの先端部49に、片側面のスリット41と反対の側面にも別のスリット41が形成され、結局、スリット41は両側面に形成される。
これらはモチーフ13の形態により決定される。
図4は、図2のデザインボード治具11に固定されて用いられている筒状治具6の例を示す斜視図である。
このデザインボード治具11は、筒状治具6を数本一度に差し込んで固定できるので、いつも使うサイズ、デザインの筒状治具6は、そのまま交換しないで使うことができる。例えば、ペンダントをつくるばあいには、図3(A)の筒状治具6で、ビーズを入れためがね留めのチェーンをつくり、留め具は図3(D)の筒状治具6でw留めをし、中央のペンダントヘッドは図3(B)の筒状治具6でチャーム留めで作る。これらの筒状治具6はいつも使うので、デザインボード治具11の使いやすい箇所に全てセットしておくことができる。
[第一作業例]
図6は、第一作業例を示すもので、(A)は、図3(A)の1本の筒状治具6をデザインボード治具11に固定して装飾品9を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられる球形のビーズ1の図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カン5の図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品9の図である。
この例においてビーズ1を線材で固定する方法は、めがね留めと呼ばれるもので、ワイヤー3またはピンなどの線材を、ビーズ1の貫通孔1Aに貫通させ、端をめがねのように丸めて輪にし、その輪の部分の根元で、線材を2〜3回ぐるぐるっと巻いて仕上げる留め方である(図7(C)〜(I))。
図7(A)から(J)、図8(K)から(O)は第一作業例の手順を示す図である。
まず、必要な長さの線材であるワイヤー3を丸カン5に通し(図7(A))、丸カン5を筒状治具6のスリット41にいれたまま、ワイヤー3の先を筒状治具6にかけて輪をつくり、さらにワイヤー3を90度位にする(図7(B)(C))。そして、そのままワイヤー3を輪の根元に2〜3回巻きつける(図7(D))。本実施形態によれば、輪を作る、巻きつけるが、一連の動作でできる。あまったワイヤー3を切る(図7(E))。
次に、この出来上がったパーツを下にして、ビーズ1と丸カン5を通す(図7(F))。そして、丸カン5を筒状治具6のスリット41にいれたままワイヤー3の先を筒状治具6にかけて、巻きつける部分をのこして輪をつくり、ワイヤー3を90度位にする(図7(G)(H))。そして、そのままワイヤー3を輪の根元に2〜3回巻きつける(図7(I))。本実施形態によれば、輪を作る、巻きつけるが、一連の動作でできる。あまったワイヤー3を切る(図7(J))。このようにして、ビーズユニット7ができる。
さらに、このビーズユニット7の丸カン5の部分に、ワイヤー3を通す(図8(K))。そして、丸カン5を筒状治具6のスリット41にいれたまま、ワイヤー3を筒状治具6にかけて輪をつくり、ワイヤー3を90度位にする(図8(L)(M))。そして、そのままワイヤー3を輪の根元に2〜3回巻きつける(図7(N))。あまったワイヤー3を切る(図8(O))。このあとは(図7(F))のビーズ1と丸カン5を通す手順からくりかえす。これにより、図6(D)の装飾品9が製作される。
[第二作業例]
図9は、第二作業例を示すもので、(A)は、図3(B)の筒状治具6をデザインボード治具11に固定して装飾品9を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズ1の図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カン5の図、(D)は、(A)の製作により得られるビーズユニット7の図である。
この例においても、ビーズ1を線材で固定する方法は、前述しためがね留めと呼ばれるものの一種であるが、ビーズ1をチャームのようにぶら下げるのでチャーム留めとも呼ばれる。この留め方はドロップビーズ、しずく型のビーズのように横に貫通孔が開いているビーズを留める方法である。
準備として、図9(A)のデザインボード治具11に、図3(B)の筒状治具6をネジ機構21で固定する。図3(B)のうち左側の筒状治具6は、線材を補助的に支持するためのU字状の形状を先端に形成した補助筒状治具43として、使用される。このとき、これら2本の筒状治具6の先端で形成される間隔の幅は、ワイヤー3の太さにあわせて調節し変えなければならない。そのため、ネジ機構21を、ネジを緩めて溝19に沿って移動し、筒状治具6の位置を選択する。
図10(A)から(F)、図11(G)から(K)は第二作業例の手順を示す図である。
まずワイヤー3にビーズ1を通す(図10(A))。そして、通したワイヤー3の両端を、ビーズ1にそわせて手で押さえる(図10(B))。そのまま、隣接させて固定した2本の筒状治具6にワイヤー3を支持させる(図10(C)(D))。すなわちワイヤー3の短い部分3Aを、補助筒状治具43のU字状の形状の部分と、両スリットとに、直線的に通す。ワイヤー3の長い部分3Bを、U字状の形状の部分に入れ、90度に曲げて両筒状治具6の間から外へ露出させる。この露出するワイヤー3の部分3Bに、丸カン5を通す。
次に、丸カン5を入れたワイヤー3を筒状治具6に巻き、丸カン5をスリット41にいれたまま、さらに、巻いて丸め、再び両筒状治具6の間に入れる(図10(E)(F))。このとき、補助筒状治具43があるとワイヤー3を巻きつけることができないので、補助筒状治具43の先端部分44を下に下げる。
この下に下げる機構を、補助筒状治具43は有する。すなわち、補助筒状治具43の先端部分44のクランク状の基部43aは、筒状のベース部43bの内部に収納され(図10(E2)(E3))、上下にスライド可能で、スプリング43cにより上方に付勢されている。基部43aには、他のスプリング43dによって横方向外側へ付勢される突起43eが設けられ、通常はこの突起が筒状のベース部43bの窓に嵌入して、上下のスライドをロックしている。窓に嵌入し外部に露出している突起43eを、窓の中に押し込みながら、先端部分44を下に押すと下がる(図10(E4)(E5))が、押すことを止めると、先端部分は再び上昇し、再び、突起43eが、ベース部43bの窓に嵌入しロックがされる。
そして、補助筒状治具43の先端部分を下に下げたままワイヤー3を2〜3回巻きつける(図11(G)(H))。そして、製作途中の装飾品9を筒状治具6から外し(図11(I))、補助筒状治具43のU字状の形状の部分にいれておいたワイヤー3の部分3Aを、90度にまげる(図11(J))。あまったワイヤー3を切って完成する(図11(K))。
[第三作業例]
図12は第三作業例を示すもので、(A)は、図3(C)の筒状治具6をデザインボード治具11に固定して装飾品9を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズユニットの図、(C)は、(A)の製作に用いられるモチーフ13の図、(D)は、(A)の製作に用いられるイヤーフックと呼ばれる金具の図、(E)は、(A)の製作により得られる装飾品9であるイヤリングの図である。
この例は、モチーフ13を作りながら、他のビーズユニット7をつなぐ例である。この例の特徴は、シンプルな形状の同じ筒状治具6を数本隣接して固定しモチーフ13を作る点であり、筒状治具6を分割する(図3(E)(F))ものでなく、よって、ワイヤー3を、筒状治具6の先端部49で形成されつつあるモチーフ13の下を通したり上を通したりして、自在にかけられることになる。このため、同じ配置の筒状治具6で数パターンのモチーフ13をつくることができる。
準備として、図12(A)のデザインボード治具11の固定穴17に、図3(C)の筒状治具6を4本さしこむ。この筒状治具6には、ワイヤー3の始端部45を挿入して係止するための係止孔47が設けられている。
図13(A)から(K)は第三作業例の手順を示す図である。
4本のうち図中上側の1本の筒状治具6の係止孔47に、ワイヤー3の始端部45を挿入し、そのワイヤー3を反時計回りに隣接する2つ目の筒状治具6に巻き、3つ目の筒状治具6の右横に出す(図13(A))。出したワイヤー3の他端部に、第二作業例で製作したビーズユニット7の丸カン5を通す(図13(B))。さらに、ワイヤー3を3つ目の筒状治具6に巻く。このとき、丸カン5は3つ目の筒状治具6のスリット41に挿入する。そして、ワイヤー3を4つ目の筒状治具6に巻き、はじめの筒状治具6の左横に出す(図13(C)(D))。
出したワイヤー3の他端部に、イヤーフックと呼ばれる金具の丸カン5を通す(図13(E))。この丸カン5をはじめの筒状治具6のスリット41に挿入したまま、はじめの筒状治具6に巻き、四葉のようなモチーフ13の概略が形成される。さらに、モチーフが崩れないように、またワイヤーの端の処理をするために、このモチーフ13の中心の下を通して、2つ目と3つ目の筒状治具6の間から外に出す(図13(F)(G))。出したワイヤー3を、モチーフ13の上で右に倒す(図13(H))。また、はじめに筒状治具6の係止孔47に挿入していたワイヤー3の始端部45を、外し、モチーフ13の下から出して、上で左に倒す(図13(I))。あまったワイヤー3を切って完成する(図13(J)(K))。
[第四作業例]
図14は、第四作業例を示すもので、(A)は、図3(D)の筒状治具6をデザインボード治具11に固定して装飾品9を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるマンテルと呼ばれる留め具の図、(C)は、(A)の製作に用いられる図7(J)に示すビーズユニットの図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品9(図14(D)は完成品の一部を示す))の図である。
この例は、Wめがね留めと呼ばれるもので、ワイヤー3は2つの輪を形成して、他のユニットの丸カン5を共有し連なる構造である。W 留めの基本となるシンプルな例であり、ビーズを入れないでワイヤーだけでチェーンを作ることができる。
準備として、図14(A)のデザインボード治具11に、図3(D)の筒状治具6をネジ機構21で固定する。2つの筒状治具6は、所定の間隔だけあけて配置、固定される。この間隔は、ワイヤー3を巻きつけるスペースになる。
図15(A)から(D)、図16(E)から(K)は第四作業例の手順を示す図である。
まずワイヤー3を、ビーズユニット7の丸カン5へ通し、全体をU字状にする(図15(A))。そして、その丸カン5を、一方の筒状治具の片面のスリットに41に挿入し、ワイヤー3の始端部45を、他方の筒状治具6の両側面のスリット41に通す。ワイヤー3の他の端部は、筒状治具6に沿わせる。(図15(B)(C))。
次に、2つの筒状治具6の間に存在する部分を平ペンチ50で軽くはさんでワイヤー3を巻きつけやすくする(図15(D))。沿わしたワイヤー3にマンテルの丸カン5をいれる(図16(E))。
マンテルの丸カン5を、筒状治具6のスリット41に挿入したまま、その筒状治具6にまき、2つの筒状治具6の間に通して丸め90度位にする(図16(F)(G))。そのままワイヤー3を2〜3回巻きつける(図16(H))。そして、はじめに筒状治具6の両側面のスリット41に通しておいたワイヤー3の始端部45を、取り出し、90度に曲げる(図16(I)(J))。余ったワイヤー3、45を切って完成する(図16(K))。
[第五作業例]
図17は、第五作業例を示すもので、(A)は、図3(E)の筒状治具6をデザインボード治具11に固定して装飾品9を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズユニットの図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カン5の図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品9(図は完成品の一部を示す)の図である。
この例は、モチーフ13を作りながら、W留めをする例である。モチーフ作りでは、ワイヤー3のかけ方を、上だけを通さずにワイヤー3の下をも通す。そうすることで、ワイヤー3は、モチーフ13の中央をすべて交差するように通ることになる。交差することで、モチーフがくずれにくくできる。
そして、図3(E)及び図17(A)に示すように、筒状治具6は、2本セットで使用される。各筒状治具6は4つの分岐した先端部49を有する。2本とも4つの先端部49の配置は同じであるが、一方は、分岐が2段に行われる。すなわち、はじめに二つに分岐し、一方には1つの先端部49が形成され、他方はさらに3つに分岐し、3つの先端部49が形成される。いわば、1つと3つに分割した形状を有する。この分割形状により、ワイヤー3が、モチーフ13の中央を交差する際に、上下から交差でき、交差部の厚みを薄く、コンパクトにできる。
図18(A)から(K)、図19(L)から(O)は第五作業例の手順を示す図である。
まず、ワイヤー3を図下の筒状治具6の中央斜めに位置させ、ビーズユニット7の丸カン5を通す(図18(A))。このビーズユニットの丸カン5を、筒状治具の右の先端部49Aのスリット41に挿入して、その先端部49Aに巻き、別の丸カン5を通す(図18(B)(C))。巻いたワイヤー3を筒状治具6の中央で逆斜めにクロスさせ、時計回りに2つ目の筒状の先端部49Bに巻き、丸カン5をその先端部49Bのスリット41に挿入する。巻いたワイヤー3を筒状治具6の中央で逆方向から斜めにクロスさせ、3つ目の筒状の先端部49Cに巻き、筒状治具6の中央で反対方向から逆斜めにクロスさせ、3つ目と4つ目の先端部49C、49Dの間から外に出す(図18(D))。
次に、出したワイヤー3Sを、はじめのワイヤー3Fの下に位置させる(図18(E))。このはじめのワイヤー3Fを、図上の筒状治具6の下側の先端部49Eに形成された両側面のスリット41に通す。出したワイヤー3Sと2本一緒にし、後でワイヤー3Sをまきやすくするために、両筒状治具6の間に位置する部分を、平ペンチ50でかるくおさえる(図18(F))。
この出したワイヤー3Sは、図上の筒状治具6の下側の先端部49E横を通って、筒状治具6の中央斜めを通り、時計回りに二つ目の筒状の先端部49Fに巻き、巻いたワイヤー3Sを筒状治具6の中央で逆斜めにクロスさせ、3つ目の筒状の先端部49Gに巻き、丸カン5を通す(図18(G))。そして、その3つ目の先端部49Gのスリット41に挿入し、さらに、ワイヤー3Sを筒状治具6の中央で逆方向から斜めにクロスさせ、ビーズユニット7の丸カン5を通し(図18(H))、4つ目の筒状の先端部49Hに巻き、丸カン5を筒状の端部のスリット41に挿入し、筒状治具6の中央で反対方向から逆斜めにクロスさせ、はじめと二つ目の先端部49E、49Fの間から外に出し(図18(I)(J))90度位にする。そして、そのままワイヤー3Sを2〜3回巻きつける(図18(K))。
次に、図上の筒状治具6の下側の先端部に形成された両側面のスリット41に通していたこのはじめのワイヤー3Fを(図19(L))、90度に曲げ(図19(M))、あまったワイヤー3を切っての今回のモチーフユニット15が完成する(図19(N))。
この後は図18(A)から図18(F)までの手順をくりかえす。そして、繰り返しの図18(F)の手順で、出したワイヤー3を、既に完成したモチーフユニット15の丸カン5に通す(図19(O))。通した後は、図18(H)からの手順をくりかえす。このようにして図17(D)の装飾品9(図は完成品の一部を示す)が完成する。
なお、図19(P)は第五作業例の他の変形例を示す図である。
すなわち、以上の例では、2本セットで使用される筒状治具6のうち1本は、4つの先端部49が、いわば、1つと3つに分割した形状を有したが、他の変形例では、このような分割形状を採らないことが可能である。
[第六作業例]
図20は、第六作業例を示すもので、(A)は、図3(F)の筒状治具6をデザインボード治具11に固定して装飾品9を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズ1の図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カン5の図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品9の図である。
この例は、モチーフ13を作りながらビーズ1を通してめがね留めをし、丸カン5でつなぎ、装飾品9であるチェーンを作る。この筒状治具6は、モチーフ13をデザインどおりにするためと、めがね留めを同じ筒状治具6で作るためのものである。筒状治具6は分割している。分割することで、ワイヤー3の扱いが容易で、ワイヤー3を折り曲げずに済む。
図3(F)の筒状治具6は、さらに、先端部49付近が、6つに分岐するが、この分岐は2段に行われる。すなわち、はじめに二つに分岐し、一方はさらに分岐して2つの先端部49d、49eが形成され(図21(A)(B)(C)参照)、他方はさらに分岐して4つの先端部49a、49b、49c、49f(図21(A)(B)(C)参照)が形成される。いわば、2つと4つに分割した形状を有する。分割形状にすることで、ワイヤー3の扱いが容易で、ワイヤー3を、鋭く折り曲げず傷つけることがない様にできる。
これらの6つの先端部49は、図のように左右対称に配置される。図中の上の1つ49aと、下の3つ49c、49d、49eは、円筒状の先端部49であり、スリット41が形成される。残りの中央の2つ49b、49fは、径の異なる大きな筒状となる。
図21(A)から(G)、図22(H)から(N)は第六作業例の手順を示す図である。
まずワイヤー3は、図下のはじめの先端部49の左横から入って、反時計回りに、下右の2つ目の先端部49cの上を通ってこの先端部49cを巻き、その上の右の大きな3つ目の先端部49bの外を巻き、図上の4つ目の先端部49aの下を通って外に出る(図21(A))。
外に出たワイヤー3に丸カン5を通し(図21(B))、4つ目の先端部49aを巻き、この先端部49aのスリット41に丸カン5を挿入し、その下の左の大きな5つ目の先端部49fの外を巻き、その下の6つ目の先端部49eの下を通ってこの先端部49eを巻き、はじめと二つ目の先端部49d、49cの間を通って、はじめのワイヤー3Fに対して90度くらいに位置させ(図21(C)(D)(E))、そのままワイヤー3を2〜3回巻きつける(図21(F))。余分なワイヤー3を切ってモチーフ13の部分が完成する(図21(G))。筒状治具6からモチーフ13を外す。
そして、ワイヤー3の端部へビーズ1と丸カン5を通す(図22(H))。ワイヤー3の端部を処理するために、図下の先端部49dのスリット41に丸カン5を挿入したまま、巻きつける部分を残し、ワイヤー3を先端部49dに巻き丸め、巻きつける部分に対して90度位にする(図22(I)(J))。そのままワイヤー3を2〜3回巻きつけ(図22(K))、あまったワイヤー3を切って、今回のビーズユニット7が完成する(図22(L))。
この後は、図21(A)と同じ手順に戻り(図22(M))、図21(B)の手順で丸カン5の代わりに、既に完成したビーズユニット7の丸カン5を通す(図22(N))。そして、図21(C)からの手順を繰り返す。
なお、図22(O)は第六作業例の他の変形例を示す図である。
すなわち、以上の例では、図3(F)の筒状治具6は、6つの先端部49が、2段の分岐により形成され、いわば2つと4つに分割した形状を有するものであった。しかし、他の変形例では、このような分割形状を採らないことも可能である。
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、線材であるワイヤー3を筒状治具6の本体39に巻きつけて丸めた部分を形成する際に、丸カン5をスリット41に挿入できる(図7(B)(G)図8(L)図10(E))ので、丸カン5が芯材としての筒状治具6の本体39に干渉せず、よって、きれいな丸みが形成できる。
また、線材を筒状治具6の本体39に巻きつけてモチーフ13を形成する際に、丸カン5をスリット41に挿入できる(図13(C)(F)、図18(C)(J)、図21(D)(I))ので、丸カン5が芯材としての筒状治具6の本体39に干渉せず、よって、きれいなモチーフ13が形成できる。
さらに、線材であるワイヤー3の始端部45を筒状治具6の本体39に巻きつける際に、始端部45を係止孔47に挿入することで係止でき(図13(A))、よって、線材をピンと張った状態で巻きつけ作業ができ、きれいな丸みやきれいなモチーフ13が形成できる。
さらに、筒状の本体39の先端部49付近は、複数に分岐し、これら複数の先端部49に、スリット41が形成されていることで、モチーフ13の慣用的な一部を、あらかじめ1本の筒状治具で形成でき、複雑な形状を有するモチーフ13を形成しやすい(図17(D)図18(K))。
さらに、筒状の本体39の先端部49付近は、複数に分岐し、これら複数のうち一部の先端部49には、スリット41が形成され、残りの先端部49は、径の異なる筒状となっていることで、モチーフ13の慣用的な一部を、あらかじめ1本の筒状治具で形成でき、複雑な形状を有するモチーフ13を形成しやすい(図21(F))。
また、デザインボード治具11に設けられた多数の固定穴17(図2)のうち任意の複数の穴を選択することで、モチーフ13をデザインし、これらの穴に、筒状治具6の基部を挿入し固定して(図12(A))、これら複数の筒状治具6に線材であるワイヤー3を連続して巻きつけることで、モチーフ13を容易に作ることができる(図13(I))。
また、デザインボード治具11に設けられた溝19へ筒状治具6の基部を挿入し、この挿入された基部をネジ機構21によって締め付けることで、複数の筒状治具6の任意の位置関係を固定することができ(図9(A)図14(A)図17(A))、これら複数の筒状治具6に線材を連続して巻きつけることで、ビーズユニット7やモチーフユニット15を容易に作ることができる(図11(G)図16(H)図18(K))。
さらに、デザインボード治具11の固体穴や溝19に、補助筒状治具43を固定し(図9(A)、図10(C))、この補助筒状治具43の先端の形状で、線材であるワイヤー3を補助的に支持することができる(図10(C)(D))ので、ビーズユニット7をさらに容易に作ることができる。
「他の実施形態」
以上の実施形態では、線材は、ワイヤー3 であったが、他の実施形態では、より短くて剛性のあるピンでも良い。
以上の実施形態では、ビーズユニットは、ビーズ1に形成した貫通孔に線材を通して固定し、この固定した線材の丸めた部分に丸カン5を通して作ったものであるが、他の実施形態では、ビーズ1を他の構造で線材に固定するものでもよい。例えば、複数の爪でつかんだ構造、接着剤で固定した構造などである。
以上の実施形態では、前記装飾品9はネックレスやイヤリングであったが、他の実施形態では、リストリングやアンクルリングなど他の装飾品9であってもかまわない。
以上の実施形態では、筒状治具6を固定するのに、デザインボード治具11を用いたが、他の実施形態では、バイスや万力に挟んで固定し、装飾品9の製作を行うこともできる。
この発明の一実施形態を示すデザインボード治具を、作業台などへの取付機構とともに表す斜視図である。 図1のデザインボード治具をより上方から見た斜視図である。 (A)(B)(C)(D)(E)(F)は、図2のデザインボード治具に固定されて用いられるいろいろの筒状治具を示す斜視図である。 図2のデザインボード治具に固定されて用いられている筒状治具の例を示す斜視図である。 図4のデザインボード治具の溝に筒状治具を固定するネジ機構を示す斜視図である。 第一作業例を示すもので、(A)は、図3(A)の筒状治具をデザインボード治具に固定して装飾品を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズの図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カンの図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品の図である。 (A)から(J)は第一作業例の手順を示す図である。 (K)から(O)は第一作業例の手順を図7の続きとして示す図である。 第二作業例を示すもので、(A)は、図3(B)の筒状治具をデザインボード治具に固定して装飾品を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズの図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カンの図、(D)は、(A)の製作により得られるビーズユニットの図である。 (A)から(F)は第二作業例の手順を示す図である。 (G)から(K)は第二作業例の手順を図10の続きとして示す図である。 第三作業例を示すもので、(A)は、図3(C)の筒状治具をデザインボード治具に固定して装飾品を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズユニットの図、(C)は、(A)の製作に用いられるモチーフの図、(D)は、(A)の製作に用いられるイヤーフックと呼ばれる金具の図、(E)は、(A)の製作により得られる装飾品であるイヤリングの図である。 (A)から(K)は第三作業例の手順を示す図である。 第四作業例を示すもので、(A)は、図3(D)の筒状治具をデザインボード治具に固定して装飾品を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられる留め具の図、(C)は、(A)の製作に用いられる図7(J)に示すビーズユニットの図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品の図である。 (A)から(D)は第四作業例の手順を示す図である。 (E)から(K)は第四作業例の手順を図15の続きとして示す図である。 第五作業例を示すもので、(A)は、図3(E)の筒状治具をデザインボード治具に固定して装飾品を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズユニットの図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カンの図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品の図である。 (A)から(K)は第五作業例の手順を示す図である。 (L)から(O)は第五作業例の手順を図18の続きとして示す図、(P)は他の変形例を示す図である。 第六作業例を示すもので、(A)は、図3(F)の筒状治具をデザインボード治具に固定して装飾品を製作する状態を示す斜視図、(B)は、(A)の製作に用いられるビーズの図、(C)は、(A)の製作に用いられる丸カンの図、(D)は、(A)の製作により得られる装飾品の図である。 (A)から(G)は第六作業例の手順を示す図である。 (H)から(N)は第六作業例の手順を図21の続きとして示す図、(O)は他の変形例を示す図である。
符号の説明
1…ビーズ、3…ワイヤー、5…丸カン、6・・筒状治具、7…ビーズユニット、9…装飾品、11…デザインボード治具、13…モチーフ、15…モチーフユニット、17…固定穴、19…溝、21…ネジ機構、23…スリット窓、25…ネジ軸、27…ネジの頭、29…目盛り、31…ユニバーサルジョイント、33…取付機構、35…コの字状の部分、37…下辺、39…本体、41…スリット、43…補助筒状治具、45…始端部、47…係止孔、49…先端部。

Claims (8)

  1. ビーズに固定した金属製の線材の丸めた部分に丸カン類を通してビーズユニットを作り、この1個のビーズユニットを用いて、または前記丸カン類を共有することで複数の前記ビーズユニットを連ねたものを用いて、装飾品を製作するための製作用の治具、
    あるいは、金属製の線材を屈曲して形成するモチーフの丸めた部分に丸カン類を通してモチーフユニットを作り、前記丸カン類を共有することで複数の前記ビーズユニット及び前記モチーフユニットを連ねたものを用いて、装飾品を製作するための製作用の治具、
    であって、前記線材を巻きつけるための筒状の本体と、この本体の開放された先端部に長手方向へ形成され前記丸カン類を挿入できるスリットと、を有することを特徴とする装飾品製作用の筒状治具。
  2. 前記金属製の線材は、ワイヤーまたはピンであり、前記ビーズユニットは、前記ビーズに形成した貫通孔に前記線材を通して固定し、この固定した線材の丸めた部分に丸カン類を通して作ったものであり、前記装飾品はネックレス、イヤリング、リストリング、またはアンクルリングであることを特徴とする請求項1に記載の装飾品製作用の筒状治具。
  3. 前記筒状の本体の先端部付近には、前記線材の始端部を挿入して係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする請求項1、または2に記載の装飾品製作用の筒状治具。
  4. 前記筒状の本体の先端部付近は、複数に分岐し、これら複数の先端部に、前記スリットが形成されていることを特徴とする請求項1、2、または3に記載の装飾品製作用の筒状治具。
  5. 前記筒状の本体の先端部付近は、複数に分岐し、これら複数のうち一部の先端部には、前記スリットが形成され、残りの先端部は、径の異なる筒状となり、前記線材を連続して巻きつけることで前記モチーフがデザインされることを特徴とする請求項1、2、3、または4に記載の装飾品製作用の筒状治具。
  6. 請求項1、2、3、または4に記載の筒状治具を複数隣接して固定し、これら複数の筒状治具に前記線材を連続して巻きつけることで前記モチーフをデザインして前記モチーフユニットを作り、前記装飾品を製作するための製作用の治具であって、
    前記筒状治具の基部を挿入し固定するための多数の固定穴を有することを特徴とする装飾品製作用のデザインボード治具。
  7. 請求項1、2、3、または4に記載の筒状治具を複数隣接して固定し、これら複数の筒状治具に前記線材を連続して巻きつけることで前記モチーフをデザインして前記モチーフユニットを作り、前記装飾品を製作するための製作用の治具であって、
    前記筒状治具の基部を挿入するための溝と、この挿入された基部を締め付けることで前記溝における長手方向の位置を固定するネジ機構(移動または固定式も可、複数も可)と、を有することを特徴とする装飾品製作用のデザインボード治具。
  8. 請求項1、2、3、または4に記載の筒状治具と、請求項5、または6に記載のデザインボード治具と、前記線材を巻きつけることで前記モチーフをデザインする際に、前記線材を補助的に支持するための形状を先端に形成した補助筒状治具と、を備えたことを特徴とする装飾品製作用の治具セット。
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