JP2007210221A - 紙片スタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】紙片等を起立保持させるための紙片スタンドに関わり、特に紙片の押圧部材にゴルフボール等を用い、使用者の好みに応じて挿脱交換を自在に行うことを課題とする。
【解決手段】本発明の好ましい実施形態としては、基板上、正面向きで湾曲面が形成されるとともに後方傾斜して設けられた背面支持部と、該背面支持部の前方に立設された押圧部材用のホルダーと、該ホルダーに回動動作が可能なように支持されたゴルフボールとを具備して構成され、上記課題の解消を図った紙片スタンドである(図1〜図3参照)。
即ち、前記背面支持部の前方に対峙状に立設されたホルダーは、上部開口の二俣円弧状形態で弾力を備えて成形されて該開口部から使用者が好むゴルフボールとの交換が自在とされ、且つ、紙片の着脱に伴ってボールが双方向に回動される構成であり、付加価値や遊具的価値が高められ、所謂、ゴルフコンペ用等の商品等としても最適である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、メモ紙等の紙片、シート、レシピ、予定表、写真、原稿等の資料類(以下、それらを総称して紙片と称して説明する)をワンタッチ着脱式で起立保持させるための紙片スタンドに関するものである。
薄手の紙片等の資料類をワンタッチ着脱で起立保持可能な紙片スタンドがあれば、狭い机上の整理や事務作業の効率上も大いに便利であり、従来、前記要望を満たすための紙片起立具として多くの提案がなされている。
本発明は、紙片の押圧部材にボール(球体)を用ることと関連して、特に、紙片スタンドにおける押圧部材用ボールの挿脱交換を可能にした構成である。従来、ボールを押圧部材に用いた紙片起立具の公知技術としては、例えば、起立具の筐体本体にボール(球体)を格納して該自重を利用して紙片Pを起立保持するようにした構成技術が、特許文献1に開示されている。
また、起立具内部にコイルばねで支持されたボールを設け、該ボールで紙片を弾発的に押圧挟持するようにした公知技術が、例えば、特許文献2に示されている。
特許第3189119号公報 特開2002−2163号公報
単独では、起立困難な紙片を湾曲状に押圧保持して紙片の剛性を高め、後方傾斜(仰角)で起立させることで、小型の紙片起立具によりA4サイズ等大きな多数枚の紙片を起立保持させ得る技術は従来から知られている。
従って、上記原理を利用した薄紙片の起立具は古くから多く提案されているが、ここでは、特に、本特許願の構成内容と係りのあるボール(球体)を用いて紙片の押圧部材とした紙片起立具に関して、前記特許文献における公知技術の図面を図8、図9に示し、該引用図面を参照しつつ従来開示技術の紙片起立具について先ず説明する。
図8は、前記特許文献1の特許第3189119号公報から引用した斜視図である。この開示技術の起立具50では、図示のように一体成形した起立具本体51に湾曲した受部52と反返り部54を形成し、該受部52と反返り部54の湾曲面55間の内部に、前後、左右方向に遊動自在にボール5を格納し、ボールの自重を利用して紙片を押圧保持する紙片起立具である。
この起立具50は、起立具本体51が合成樹脂で一体成形加工されて、押圧部材としてビー玉(直径:φ25)を図8のように格納した態様により製品化されている。
一方、図9は前記特許文献2の特開2002−2163号公報から引用した起立具60に関し、一部を破断して示した図である。
上記開示技術では、図示のようにホルダー本体61に開口部62、案内保持面63、案内面64が形成され、コイルスプリング65に支持されたボール5をホルダー内部に立設して、紙片Pを図示のように案内保持面63に弾発的に押圧挟持して起立保持するようにした紙片起立具である。しかし、本紙片起立具はホルダーの内部構造が複雑である。
その他、クリップ内に配設したボールを転動させて紙片を押圧保持するようにしたクリップの公知技術が実開昭49−65312号公報等に開示されている。
前記公知技術の紙片起立具やクリップにおける押圧部材用ボールは、何れも製造工程中で起立具本体や筐体内部に、予め格納、又は、支持して組立てることを前提としており、前記開示技術に基づく紙片起立具やクリップは、必然的に工程が複雑化して生産コストも高くなる。
また、ゴルフボールのような大径ボールを露出状に支持したり、ボールの挿脱交換に対応した構成ではない。
そこで、本発明の紙片スタンドが主たる目的とするところは下記の通りである。
1)紙片スタンド本体の製造後に、紙片の押圧部材であるボールをホルダーに、所謂、後挿着で露出状に支持し得る構成として生産性を高めること。
2)特に、ゴルフボールを押圧部材に用い、使用者が好むオリジナルボールとのボール交換を自在に行える構成とし、商品の付加価値を高めること(ゴルフコンペ用品等)。
3)上記2項と関連し、ゴルフボール等の回動動作が可能なようにボールをホルダーで滑動支持し、紙片の起立着脱に伴ってボールが双方向に回動される構成として操作性の改善とともに遊具的価値を高め、意匠的にもユニークな紙片スタンドを提供することを狙いとする。
前記課題を解決するために、本発明に係る紙片スタンドは次のように構成される。
第1発明の紙片スタンドは、
基板と、前記基板に対して後方傾斜して立設形成された紙片の背面支持部と、前記背面支持部の前方に対峙状に立設された押圧部材用ホルダーと、前記ホルダーに挿脱自在に支持されたボールとを備えて構成される。
前記背面支持部が前記ホルダーに支持されたボールで押圧されることにより、前記背面支持部と前記ボール間に紙片の押圧挟持部が形成され、
前記押圧挟持部に挿入された紙片が前記ボールで押圧されて前記背面支持部に対して横方向に湾曲され、且つ、後方傾斜して起立保持されるようにした紙片スタンドである。
第2発明の紙片スタンドは、
基板と、前記基板に対して正面向きで湾曲面が形成されるとともに後方傾斜して立設された背面支持部と、前記背面支持部の前方に対峙状に立設された押圧部材用ホルダーと、前記ホルダーに挿脱自在に、且つ、回動動作が可能なように支持されたボールとを備えて構成される。
即ち、前記ボールの直径をd、前記ボールの正面投影図におけるボール中心を通る水平線をX−X、同垂直線をY−Yとして〔図2(c)参照〕、
前記X−X線から前記ボールの下側に略d/5離間した前記X−X線との並行線をXa−Xa線とし、且つ、前記Y−Y線から両側に略d/5離間した前記Y−Y線と並行する2本の平行線をYa−Ya線、Yb−Yb線とした時、
前記Xa−Xa線より下側で、且つ、前記2本のYa−Ya線、Yb−Yb線から夫々の外側のボールの対応前周部を滑動部として前記ホルダーで回動支持される2ヶ所と〔図2(c)の4a、4b参照〕、
前記ホルダーに支持された前記ボールが、背面支持部の湾曲面を自重で押圧する押圧挟持部と、により〔図2(b)の6参照〕、
実質上、前記3ヶ所で前記ボールが回動支持されて構成され、前記押圧挟持部への紙片の起立着脱に伴って前記ボールが双方向に回動されるように構成された紙片スタンドである。
第3発明の紙片スタンドは、前記第1乃至第2発明の紙片スタンドにおいて、
前記背面支持部と対峙状に立設された押圧部材用のホルダーは、上部開口の二股円弧状形態により弾力を備えて成形加工されるとともに、
前記ボールにゴルフボールが用いられ、
前記ホルダーの前記開口部から前記ゴルフボールが挿脱交換を行い得るようにされた紙片スタンドである。
第4発明の紙片スタンドは、前記第1乃至第3発明の紙片スタンドにおいて、
前記押圧部材用のホルダーは、前記基板に対して弾発的に立設構成され、前記ホルダーに保持されたボールで前記押圧挟持部が弾発的に押圧されるように形成された紙片スタンドである。
本発明は、薄くて折れ曲り易く、それ自体では起立態様が困難なメモ紙、カレンダー、レシピ、予定表、写真、原稿、各種資料類等の紙片を彎曲状に後方傾斜させてワンタッチ着脱式に、起立保持させるのに好適な紙片スタンドの実現を図ることを狙いとする。
特に、本発明では紙片スタンドに用いる押圧部材用のボールを本体の完成後に、後挿着することを可能とした紙片スタンドの構成を特徴とする。即ち、前記したように従来の公知技術では本体の製造時にボールを格納加工する必要があった工程に鑑みて、本発明の第1の目的は、ボールを後挿着式に改善することで生産性の向上を図ることである。
更に、前記構成の特徴と関連した具体的実施態様としては、ゴルフボール(以下の説明では、ボールのことをゴルフボール、又は、ビー玉と称して説明することもある)を略露出形態で支持し、使用者が好むオリジナルボールとの交換を自在に行える構成として高付加価値商品の実現を図ることである。
以下、各実施例の構成上の特徴や効果について記載する。
本発明に係る第1実施例の紙片スタンドによれば、基板上に正面向きに湾曲面が形成されて後方傾斜で立設された背面支持部と、背面支持部の湾曲面の前方に対峙立設された押圧部材用のホルダーと、該ホルダーに紙片の摩擦力で回動動作が可能なように支持されたゴルフボールとを具備して構成された紙片スタンドである。
上記実施形態におけるホルダーは、図1のように上部開口の二股円弧状形態により弾力を備えて最適な合成樹脂で成形加工され、開口部からボールの挿脱交換が自在に行い得る。そして、ホルダーに挿着されたゴルフボールは前周縁からホルダーに対して2ヶ所の滑動部(図2の4a、4b参照)と、ボールで押圧される湾曲面の押圧挟持部6〔図2(b)参照〕との3ケ所で滑動支持されるようにした構成である。
本実施形態では、前記のようにボールが最小の摺動摩擦抵抗によって前記3ヶ所で支持構成されたことでボールが自在に回動される。
即ち、押圧挟持部への紙片の着脱に伴ってボールが双方向に円滑回動されるようにした結果、紙片の着脱操作が軽いタッチによってスムーズに行われるとともに、紙片の着脱に伴って、ゴルフボール等が双方向に回動されるので遊具的価値も高められる。
上記第1実施例の製品としての効果
近年、量産されて安価になったゴルフボールは、大きさ、重さ的にも本発明の押圧部材として正に適材適所であり、紙片スタンド以外に所謂、書類等を押圧する文鎮兼用としても流用が図れる。
従って、ゴルフ愛好者にはネーム入りのオリジナルボールを挿着することで一層付加価値が高められ、露出状に立設して回動されるようにした構成は意匠的にもユニークで、所謂、ゴルフコンペ用や、各種イベント用等のグッズとしても最適な商品が期待できる。
本発明に係る第2実施例の紙片スタンドによれば、図4のようにホルダーが円環状に形成されて立設され、基板との接合部で前後方向に屈曲されるように形成された屈曲部を備えて背面支持部の前方に対峙状に立設構成される。本実施形態では、ホルダーを前方へ倒すように開口してボールの挿脱交換が行われる。
押圧部材としては、例えば、直径:φ25〜30のビー玉製のボールを用いることで最適な紙片スタンドの実現が図られる。本実施形態においても押圧部材としてのビー玉は本体1aの製造後に挿着できるので、生産工程が従来の公知技術に比べて有利となる。
なお、前記第2実施例においても、ホルダーの2ヶ所の滑動部4a、4bでボールを前記第1実施例と同様に回動支持することで、紙片着脱時にボールを回動させる構成とし得る。一方、本実施形態としては円環状ホルダーでボールを挟持保持するように形成し、押圧挟持部を弾発力で押圧するように実施した場合は、紙片着脱時にボールは回動されないが、紙片スタンドとしての所期目的は良好に果せ得るのである(図4参照)。
本発明に係る第3実施例の紙片スタンド構成を図5に示す。この実施形態は背面支持部の前方に対峙状に立設された押圧部材用のホルダーは、例えば、φ2(直径:2mm)のステンレスワイヤで加工形成されている。ワイヤの両端部を基板の所定位置に設けた圧入穴に圧入して立設させ、ばね性ワイヤの弾力を利用して上部からボールの挿脱交換を行うように構成して前記実施例同様に目的が果せる。
本発明に係る第4実施例の紙片スタンド構成を図6に示す。この実施形態のホルダーは、図示のように左右両側に対向状に保持穴が設けられ、ボールを両側から挟み込む形態として上部が開口状とされて弾力を帯びる形態とされて、ジュラコン(POM)、ポリプロピレン(p/p)等の合成樹脂で加工され、開口上部からボールを挿脱し得るようにされている。
本発明に係る第5実施例の紙片スタンド構成を図7に示す。この実施形態は、図示のように背面支持部及びホルダーを含めて、例えば、一本の連続したステンレス線で加工形成した実施形態であり、前記実施例と同様に発明の目的が果せ得る。
先ず、本発明に係る紙片スタンドの好ましい実施形態における構成上の特徴は、押圧部材であるボール5の挿脱交換を自在にしたことと、ボールが紙片の着脱に伴う摩擦力で双方向に回動されるようにホルダー4の2ヶ所と押圧挟持部を含む3ヶ所で、回動支持したことである。
なお、本明細書では構成内容を理解し易くするために同一構成や同一作用をする要素部分には同一符号、同一名称を図面に付して図面とともに説明する。
本発明に係る第1実施例の紙片スタンドについて説明する。
本発明に係る紙片スタンドの構成要点は、本発明の実施形態を代表する第1実施例の説明によって充分理解されるようにするため、以下、図1〜図3に関しては極力詳述することにする。
図1は、第1実施例の各構成部品、本体、ゴルフボール(以下の説明では、ゴルフボールのことを単にボールと称して説明することもある)の挿脱態様及び組立後の斜視図を示し、図2は第1実施例組立後の正面図、側面図、各構成要部の寸法、ボールの滑動部及び横断面状況等を各々示し、図3は紙片スタンド1の使用態様及び縦横の断面状況を示している。
以下、図1〜図3の各図を同時に参照しつつ、第1実施例に関して順次説明する。
本発明に係る第1、第3実施例では押圧部材としてゴルフボールを用いた形態を示しており、最初に公認ゴルフボール規格の所要事項に関して参考記載する。
因みに、図1以下の各図面に外観を示すゴルフボール5は、直径:φ42.67mm(1.68インチ)以上、重さ:45.93g(1.62オンス)以下等と、公認球としての規格が規定されている。そして、図3に内部断面構造例を示す構造には、ツーピース型の2層構造やスリーピース型の3層構造及び糸巻き構造等の種類がある。図3等に示す構造例は、表面カバー5cとセンター(芯)5e間にミッド5d(中間層)を設けたスリーピース型である。また、ボールの表面部にはディンプルと称する多数のくぼみが形成されている。
さて、図1(a)に示すように円形で形成された基板2は、端部に正面向きの湾曲面3aを有して後方傾斜で立設された背面支持部3を備え、透明なアクリル合成樹脂等によって一体で成形加工されている。そして、基板上2には背面支持部3と所定寸法離間された圧入穴2aと、背面支持部3の下端部には後述する傾斜端2bとが加工形成されている。
一方、本実施形態におけるボール支持用ホルダー4は、図1(b)に示すように上部が開口された二股円弧状とされて開口部が弾力を備えるように加工形成されている。
即ち、本実施形態のホルダー4は、今、図1(c)のボール5の直径をd、図1(b)の円弧内径をφda、該円弧高さをhとした時、図1(b)の二股円弧状部は、d/2<da<d、4d/5≦h<dの寸法関係により、円弧状端部が4c、4dの矢印方向に弾発的に開口されるように、潤滑性が優れている硬質のジュラコン(POM/ポリアセタール合成樹脂のことを以下の説明では、単にジュラコンと称して説明することもある)等により、圧入部4eを備えて図示のように加工されている。
そして、前記基板2に設けられた圧入穴2aにホルダー4の圧入部4eが圧入立設されて図1(c)のような本体1aが組立される。図1(d)は本体1aのホルダー4の開口部からボール5を挿脱方向5aに挿着する状況を示しており、図1(d)のようにボール挿脱5a方向にボール5を押込むことでホルダー4が開口方向4c、4dに開口され、ボール5が背面支持部3を自重で押圧するようにホルダー4と背面支持部3の湾曲面3a間に挟持保持される。
即ち、本実施形態におけるボールは、図2とともに後述する2ヶ所の滑動部4a、4bと、湾曲面3aが押圧される押圧挟持部6〔図2(b)参照〕との3ヶ所でボール5が挟持支持される。図1(e)はボール5が挿着されて完成された紙片スタンド1の外観斜視図である。
図2(a)は、第1実施例の正面図、図2(b)は側面図、図2(c)は図2(a)におけるボール5の正面投影図、図2(d)は図2(b)におけるA−A線で切断した上断面図を各々示している。
因みに、図2(a)、図2(b)に基づいて実施例の各構成要部の寸法を記載すると、ボール5のφd(直径):略43mm、基板2のφD:50mm、紙片スタンド1の高さH:55mm、背面支持部3の傾斜角θ:略10°、ホルダー4の傾斜角α:15°、図3(d)に示す湾曲面3aの半径R:45mmに設定して各部を形成し、好適な結果を得ている。
次に、ボール5をホルダー4で回動自在に滑動支持するための滑動部4a、4bにつて、図2(a)におけるボール正面からの投影図の図2(c)に基づいて説明する。今、図2(c)におけるボールの直径:φd、ボール中心5fを通る水平線をX−X、同垂直線をY−Yとした時、前記X−X線から前記ボールの下側に略d/5離間した前記X−X線との並行線をXa−Xaとし、且つ、前記Y−Y線から両側に略d/5離間した前記Y−Y線と並行する2本の平行線をYa−Ya、Yb−Ybとした時、ボール5の前周縁上の前記Xa−Xa線より下側で、且つ、前記2本のYa−Ya線、Yb−Yb線から夫々の外側の領域、即ち、図2(c)で塗つぶした略三角形状のボール周縁対応領域の前周部の2ヶ所をホルダー4で滑動部4a、4bとして回動支持する。
ゴルフボールは重く(略46g)、且つ、表面に形成されたディンプルによる摺動抵抗のために紙片の摩擦力のみで回動させることは困難である。
そこで、本出願人はボールを回動させる支持構成に関して多くの試作実験と試行錯誤を積み重ねた結果、前記図2(c)の投影図に三角形状で図解して示したボール前周部の2ヶ所を滑動部4a、4bとしてホルダー4で支持し、且つ、ホルダー4を自己潤滑性に優れた硬質のジュラコン等により、前記ボール前周縁の2ヶ所の滑動部を回動支持した場合に、ボール5が最小の摩擦力で滑動支持されて回動させるのに最適ヶ所であることを実証確認し、所期目的を良好に果せ得たものである。
図2(a)の正面図や図2(b)の側面図及び図2(d)の断面図は、ホルダー4と背面支持部3に対するボール5の支持態様を示している。本実施形態におけるボール5は、前記図1(b)に示したホルダー4の滑動部4a、4bの2ヶ所でボール5が前周部から滑動支持されるように加工形成されている。即ち、ボール5は図2の各図に示す態様によりボール5の自重で湾曲面3aを押圧する押圧挟持部6の3ヶ所で支持される。
以上の説明から明らかなようにボール5は実質的に図2(d)のような対応で、ホルダー4の滑動部4a、4bの2ヶ所と、湾曲面3aの押圧挟持部6の3ヶ所で回動支持されることになり、前記押圧挟持部6への紙片の起立着脱に伴ってボール5が双方向に円滑に回動される。
ところで、本発明の紙片スタンド1は、図1(e)、図2(a)、図2(b)の完成態様において、挿着されたボール5は上下方向に図示のΔdが2mm前後の遊びガタ5bを有すように加工されている。該遊びガタ5bを設ける事由は、図3(a)のような使用態様により多数枚の紙片Pを起立保持させることに対応させるためである。
即ち、本紙片スタンド1で多数枚の紙片Pや厚手の資料を起立保持した態様では、ボール5が遊びガタ5b方向に押上げられるように対応され、ホルダー4内部での弾発支持との相乗効果によって、本発明の紙片スタンドには数10枚のコピー紙片や、数mm厚さのカタログ資料等が起立可能なように設計されている。
第1実施例について、更に、説明を続ける。
図3は、紙片スタンド1の使用態様と該縦横の断面状況を示している。図3(a)は前記押圧挟持部6に紙片Pが起立保持された使用態様を示し、図3(b)は前記図3(a)におけるB−B線上の縦断面図を示している。図3(c)の各部の断面状況は前記説明からも充分明らかなものと思われる。
本発明における紙片スタンド1は、図3(b)の断面図のように基板2と背面支持部3が、例えば、透明なアクリル合成樹脂により一体として各部が略均一な肉厚になるように成形加工される。一方、図1で前記したホルダー4はボール挿脱時の剛性弾力や回動時の潤滑性等を満足する最適な合成樹脂素材として、例えば、ジュラコンを用いて成形され、基板2に対してホルダー4を前記圧入部2a/4eで圧入立設した実施例である。
ところで、図1(a)以下の図面で基板2と背面支持部3の接合端に形成された傾斜端2bは、図3(a)、図3(b)のように起立保持された紙片Pが後方傾斜で起立保持されたことに起因し、紙片の両端部が基板面から浮き上がってしまう現象を防止し、紙片Pの両端部が基板2に当接されて安定に起立保持されるように設けた傾斜溝である。
図3(c)は、図3(b)の縦断面図と関連して複数枚の紙片Pを起立保持した態様に伴い、ボール5が遊びガタ5b方向へ移動される状況を示しており、一方、図3(d)はボール5が前記滑動部4a、4bと押圧挟持部6の3ヶ所で支持されて紙片Pが押圧挟持部6で押圧された状況をC−C線上の水平断面として示した図である。
なお、以上に説明した第1実施例の構成において、ホルダー4は基板2や背面支持部3
を含めて、例えば、前記ジュラコン等で一体的に成形加工してもよい。
実施例2
次に、本発明に係る第2実施例の紙片スタンドについて図4の各図とともに説明する。
さて、前記第1実施例の詳細説明によって本発明の構成内容や発明要点は充分理解されたものと思われるので、図4以下に示す第2実施例以降の説明では重複説明を省略し、実施例の異なる要点部分に関してのみ極力簡潔に記述する。
図4の各図は第2実施例を示しおり、図4(a)は略円環状に形成されたホルダー4が背面支持部3に対峙状に立設された態様の本体1aの斜視図、図4(b)はボール5挿脱時にホルダー4が前方に押されて開口される態様を示した側面図、図4(c)、図4(d)は組立られた紙片スタンド1の斜視図と側面図を各々示している。
図4に示す第2実施例のホルダー4は、略円環状に形成された実施形態である。
この第2実施例におけるホルダー4は、少なくとも横内径をφdaとし、ボール5の直径をφdとした時、d/2<da<dの寸法関係で図示のように略円環状に形成されている。本実施形態ではホルダー4が図4(b)のように前後方向へ弾発的に屈曲されるように、基板2との接合部に屈曲部8を備えて加工され、ホルダー4を別体で形成して用いる場合は基板2との接合部が、例えば、加熱溶着8aによって固着形成される。
なお、ホルダー4を本形態のように略円環状に形成し、ボール5(ビー玉等)を図4(a)の本体1aに一度挿着した態様から使用者が交換する度合いが少ない場合は、ホルダー4素材は、例えば、ポリカーボネート(PC)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を用いて成形してもよい。また、本実施形態における滑動部4a、4bや図4(d)の側面図における遊びガタ5b及び押圧挟持部6等に関しては前記第1実施例と同様であり説明を省略する。この実施態様は、ボール5にφ25〜φ30の所謂、ビー玉等を用いて構成する際の紙片スタンドとして好適である。
実施例3
図5の各図は、第3実施例に係る紙片スタンドを示す図である。
図5に示す第3実施例のホルダー4は、ステンレスワイヤ等で加工された実施形態である。図5(a)は、角型基板2の所定位置にワイヤで加工されたホルダー4が立設された本体1aの斜視図である。例えば、φ2のステンレス線(SUS:304)等を用いて図5(b)に示す形態に治具加工によって所定の寸法形状でホルダー4に加工仕上げされ、該両端部4f、4gを基板2の圧入穴2c、2dに圧入立設してホルダー4とする実施形態である。
図5(d)の側面図は、ボール5の抜脱状況を示しておりボール5をボール挿脱5a方向へ押し込むことで、ばね性のステンレスホルダー4が開口方向4eに開口されてボール5が挿着され、図5(c)に示す紙片スタンド1に組立される。
従って、図5(e)の側面図において押圧挟持部6に紙片Pを挿入した場合は、硬くて滑りの良いステンレス線で滑動部4a、4bが支持されたボール5は、矢印方向に円滑に回動7される。
第4実施例
図6の各図は、第4実施例に係る紙片スタンド1を示す図である。
図6に示す第4実施例のホルダー4は、両側からボール5を挟持保持するように加工された実施形態である。
先ず、紙片スタンド1の本体1aは、図6(a)に図示するように基板2とともに背面支持部3、前脚2a、後脚2b及び湾曲面3aを備えて、一枚の薄板状に成形加工されている。本実施態様のホルダー4は図示のように180°対向して保持穴4h、4kが形成され、両側からボール5を該保持穴4h、4kで弾発的に挟持するように加工形成されて基板2に立設されている。
図6(b)は、ボール5を挿脱方向5aへ押込んだ状況を示しており、前記保持穴4h、4k部が開口4c、4d方向に開口されてボール5が挿着され、図6(c)のような態様に組立られる。本実施例におけるホルダー4は前記第3実施例と同様に基板2との接合部に屈曲部8を設けてもよく、ホルダー4に屈曲部8を備えて立設構成した場合は、図6(d)に示す側面図のようにホルダーに支持されたボール5の弾発力9で湾曲面3aの押圧挟持部6を押圧することになる。
また、この第4実施例におけるホルダー4の保持穴4h、4kを図6(e)の側面図に図示するように、ボール5が押圧挟持部6を押圧する方向に傾斜した楕円形保持穴4nを設けて遊びガタ5bが矢印方向に作用するように形成し、ホルダー4の脚部4mを基板2に固着するようにしてもよい。
第5実施例
図7の各図は、本発明の第5実施例に係る紙片スタンド1を示す図である。
図7に示す第5実施例のホルダー4は、背面支持部3を含めて一本のワイヤでフレーム体10が加工された実施形態である。
この第5実施例では、図7(a)〜図7(c)に示すように背面支持部3とホルダー4とを含めて一本のワイヤでフレーム体10が加工され、図6(a)のように基板2に圧入立設されて本体1aが構成される。即ち、本実施形態では図7(a)に示すワイヤ加工のフレーム体10が、例えば、φ2mmのステンレス線で各部が組立治具を用いて所定寸法に曲げ加工され、交差部が薄金属板のバンド3bで圧着されて両端部が基板2に圧入部2a/4g(2c/4f…図5参照)で圧入されて本体1aが構成される。組立られた紙片スタンド1の使用態様を図7(d)に示す。
本第5実施例のおけるボール5は、図7(b)に示すようにミニチュア型の野球ボールを用いた例であり、図7(b)のように横挿脱方向5aからボール5を押込むことでホルダー4の保持部が開口されてボール5が挿着される。図6(c)は側面図を示している。
なお、この第5実施例のように一本のワイヤで背面支持部3及びホルダー4を含めて、フレーク体10を加工して基板2に立設し、図7(b)、図7(c)のように構成した紙片スタンド1においても背面支持部3とボール5間、即ち、図7(c)の押圧挟持部6への紙片Pの着脱に伴ってボール5が矢印方向に回動7されることは以上の実施例の説明からも明らかなものと思われる。
そして、紙片スタンド1に挿入された紙片Pは図7(d)に示すようにボール5がワイヤフレーム体10を押圧する押圧挟持部6で、彎曲状に押圧挟持されるようにワイヤフレーム体が形成されており、背面支持部3で10°程度に後方傾斜されて安定に起立保持される。
本発明第1実施例に係る紙片スタンドの各構成部品の斜視図及び組立状況等を示す図である。 本発明第1実施例に係る紙片スタンドの正面図、側面図と寸法、ボール支持対応及び切断面図を示す図である。 本発明第1実施例に係る紙片スタンドの使用態様及び縦横の断面状況を示す図である。 本発明第2実施例に係る紙片スタンドの斜視図及び側面図である。 本発明第3実施例に係る紙片スタンドの構成部品、斜視図及び側面図である。 本発明第4実施例に係る紙片スタンドの斜視図及び側面図である。 本発明第5実施例に係る紙片スタンドの斜視図、側面図及び使用態様を示す図である。 特許文献1の特許第3189119号公報から引用した公知技術である。 特許文献2の特開2002−2163号公報から引用した公知技術である。
符号の説明
1 紙片スタンド
2 基板
3 背面支持部
3a 湾曲面
4 ホルダー
4a、4b 滑動部(摺動部)
5 ボール
6 押圧挟持部
7 回動
8 屈曲部
9 弾発力

Claims (4)

  1. 基板と、前記基板に対して後方傾斜して立設形成された紙片の背面支持部と、前記背面支持部の前方に対峙状に立設された押圧部材用ホルダーと、前記ホルダーに挿脱自在に支持されたボールとを備えて構成される。
    前記背面支持部が前記ホルダーに支持されたボールで押圧されることにより、前記背面支持部と前記ボール間に紙片の押圧挟持部が形成され、
    前記押圧挟持部に挿入された紙片が前記ボールで押圧されて前記背面支持部に対して横方向に湾曲され、且つ、後方傾斜して起立保持されるようにしたことを特徴とする紙片スタンド。
  2. 基板と、前記基板に対して正面向きで湾曲面が形成されるとともに後方傾斜して立設された背面支持部と、前記背面支持部の前方に対峙状に立設された押圧部材用ホルダーと、前記ホルダーに挿脱自在に、且つ、回動動作が可能なように支持されたボールとを備えて構成される。
    即ち、前記ボールの直径をd、前記ボールの正面投影図におけるボール中心を通る水平線をX−X、同垂直線をY−Yとして〔図2(c)参照〕、
    前記X−X線から前記ボールの下側に略d/5離間した前記X−X線との並行線をXa−Xa線とし、且つ、前記Y−Y線から両側に略d/5離間した前記Y−Y線と並行する2本の平行線をYa−Ya線、Yb−Yb線とした時、
    前記Xa−Xa線より下側で、且つ、前記2本のYa−Ya線、Yb−Yb線から夫々の外側のボールの対応前周部を滑動部として前記ホルダーで回動支持される2ヶ所と〔図2(c)の4a、4b参照〕、
    前記ホルダーに支持された前記ボールが、背面支持部の湾曲面を自重で押圧する押圧挟持部と、により〔図2(b)の6参照〕、
    実質上、前記3ヶ所で前記ボールが回動支持されて構成され、前記押圧挟持部への紙片の起立着脱に伴って前記ボールが双方向に回動されるように構成されたことを特徴とする紙片スタンド。
  3. 前記背面支持部と対峙状に立設された押圧部材用のホルダーは、上部開口の二股円弧状形態により弾力を備えて成形加工されるとともに、
    前記ボールにゴルフボールが用いられ、
    前記ホルダーの前記開口部から前記ゴルフボールが挿脱交換を行い得るようにされたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一つに記載の紙片スタンド。
  4. 前記押圧部材用のホルダーは、前記基板に対して弾発的に立設構成され、
    前記ホルダーに保持されたボールで前記押圧挟持部が弾発的に押圧されるように形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の紙片スタンド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021171991A (ja) * 2020-04-24 2021-11-01 和子 高橋 球状物保持構造、球状物連結体、球状物保持構造形成方法、球状物連結体形成方法、複合連結体、および篭体構造

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