JP4276850B2 - 装身具 - Google Patents

装身具 Download PDF

Info

Publication number
JP4276850B2
JP4276850B2 JP2003017675A JP2003017675A JP4276850B2 JP 4276850 B2 JP4276850 B2 JP 4276850B2 JP 2003017675 A JP2003017675 A JP 2003017675A JP 2003017675 A JP2003017675 A JP 2003017675A JP 4276850 B2 JP4276850 B2 JP 4276850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accessory
slide body
slide
linear
jewelry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003017675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004223146A (ja
Inventor
朝保 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seberu Pico Co Ltd
Original Assignee
Seberu Pico Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seberu Pico Co Ltd filed Critical Seberu Pico Co Ltd
Priority to JP2003017675A priority Critical patent/JP4276850B2/ja
Publication of JP2004223146A publication Critical patent/JP2004223146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4276850B2 publication Critical patent/JP4276850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貴金属、宝石その他の装飾具を連ねた連珠ネックレス、連珠ブレスレット、連珠ペンダントその他の装身具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の装身具の一例を図17に示す。
【0003】
図17に示した装身具900は、ほぼ等間隔に配置された複数個の真珠901と、これらの真珠901をつなげるワイヤ902と、ワイヤ902の両端に取り付けられた装飾用金具903と、から構成されている。
【0004】
各真珠901にはほぼ中央に貫通孔が形成されており、ワイヤ902は各真珠901の貫通孔に通され、接着剤その他の適当な手段を用いて、各真珠901に対して固定されている。ワイヤ902の両端に取り付けられた装飾用金具903はワイヤ902の両端を装飾するとともに、ワイヤ902の両端をつかみやすくするための重りとしても機能している。
【0005】
図18は、図17に示した装身具900とともに用いる止め金具910である。
【0006】
止め金具910は、円弧状の本体911と、本体911に対して回動自在に本体911の一端に取り付けられている可動体912と、から構成されている。
【0007】
可動体912は、実線で示す閉位置及び破線で示す開位置の二つの位置をとることができるように構成されている。可動体912は、その閉位置においては、その自由端において本体911と接触し、本体911とともに閉空間913を形成している。また、可動体912は、その開位置においては、その自由端が本体911から離れ、閉空間913は形成されない。
【0008】
可動体912は、その内部に埋め込まれたバネ(図示せず)により、常に閉位置に向かって付勢されており、常態においては、閉位置を維持している。
【0009】
図19は、図17に示した装身具900の使用方法を示す概略図である。
【0010】
先ず、装身具900をユーザーの首の周囲に掛け渡す。次いで、止め金具910の可動体912を開位置に移行させておき、閉空間913となるべき空間内に2本のワイヤ902を納め、その後、可動体912を閉位置に移行させる。これらの動作により、2本のワイヤ902は止め金具910により一束にまとめられ、装身具900をネックレスあるいはペンダントとして用いることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図17に示した従来の装身具900は以下のような問題点を有するものであった。
【0012】
第一の問題点は、止め金具910を常に必要とする点である。
【0013】
図19に示したように、装身具900をネックレスあるいはペンダントとして使用するためには、止め金具910を必要とする。このため、止め金具910を常に携帯していることが必要となるが、ユーザーにとっては、それは煩わしいことであり、さらに、止め金具910は装身具900とは別体であるため、紛失してしまうおそれもある。
【0014】
第二の問題点は、バリエーションに乏しいという点である。
【0015】
図17に示した従来の装身具900は、図19に示した方法でしか使用できないため、例えば、他の装身具や服飾品と組み合わせて用いることにより、斬新さを出したり、ユーザーの嗜好に合わせたりすることができなかった。このため、装身具900の使用範囲は狭く、装身具にとっては重要な要素の一つであるバリエーションに欠けていた。
【0016】
本発明は、以上のような従来の装身具における問題点に鑑みてなされたものであり、装身具を固定するための止め金具を必要とせず、さらに、装身具にとっては重要な要素の一つであるバリエーションを増やすことを可能にする装身具を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、複数個の装飾具と、前記装飾具をつなげる線状体と、からなる装身具において、前記装飾具は、前記線状体に対して摺動可能な少なくとも一つの第一スライド体からなり、前記線状体に対して摺動可能な二つの第二スライド体を備え、前記二つの第二スライド体は前記第一スライド体を左右から挟み込むことにより、前記スライド体を固定するものであり、前記第一スライド体にはその軸線方向に延びる二つの貫通孔が形成されており、前記第二スライド体にはその軸線方向に延びる一つの貫通孔が形成されており、前記二つの貫通孔の間のピッチは前記一つの貫通孔の直径よりも大きいことを特徴とする装身具を提供する。
【0018】
さらに、本発明は、複数個の装飾具と、前記装飾具をつなげる線状体と、からなる装身具において、前記装飾具は、前記線状体に対して摺動可能な少なくとも一つの第一スライド体からなり、前記線状体に対して摺動可能な二つの第二スライド体を備え、前記二つの第二スライド体は前記第一スライド体を左右から挟み込むことにより、前記スライド体を固定するものであり、前記第一スライド体にはその軸線方向に延びる二つの貫通孔が形成されており、前記第二スライド体にはその軸線方向に延びる二つの貫通孔が形成されており、前記第一スライド体の二つの貫通孔の間のピッチは前記第二スライド体の二つの貫通孔の間のピッチよりも大きいことを特徴とする装身具を提供する
【0021】
上記の装身具においては、装飾具のうち、少なくとも一組の相互に隣接する装飾具は2本以上の線状体によりつなげられており、2本以上の線状体のうちの少なくとも何れか一つには中間止め具が取り付けられていることが好ましい。
【0022】
中間止め具は、例えば、その線状体に対して摺動可能な少なくとも一つのスライド体から構成することができる。
【0023】
中間止め具は2本以上の線状体のうち少なくとも何れか2本の線状体に取り付けルことができる。この場合、中間止め具は、それらの線状体に対して摺動可能な少なくとも一つのスライド体から構成することができる。
【0024】
例えば、スライド体には貫通孔が形成されており、貫通孔に線状体を通すことにより、スライド体は線状体に対して摺動可能であるように構成される。
【0025】
線状体としては、芯糸と、芯糸を囲む外皮とからなる複合線状体を用いることができる。
【0026】
あるいは、線状体としては、直線記憶合金ワイヤを用いることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係る装身具100を示す平面図である。
【0028】
装身具100は、複数個の装飾具としての真珠101と、隣接する真珠101をつなげる2本の線材102a、102bと、2本の線材102a、102bを各真珠101に固定する止め金具103と、から構成されている。
【0029】
図2は、止め金具103を介して2本の線材102a、102bを各真珠101に固定する状況を示す断面図である。
【0030】
各真珠101にはその中心を通る貫通孔101aが形成されている。
【0031】
2本の線材102a、102bの各々は、芯糸としての金属線104と、金属線104との間にスペースをあけて金属線104を囲む外皮としてのコイル状金属体105と、から構成されている。
【0032】
止め金具103は金属からなり、球形をなしている。止め金具103には相互に平行な二つの貫通孔103a、103bが形成されており、各貫通孔103a、103bの両端における止め金具103の開口部にはざぐり加工または面取り加工が施されている。二つの貫通孔103a、103bを形成した結果として、それらの間には壁部103cが形成される。
【0033】
2本の線材102a、102bは、以下のようにして、各真珠101に固定される。
【0034】
先ず、2本の線材102a、102bの各々から外皮としてのコイル状金属体105を取り外しておき、金属線104のみを取り出しておく。
【0035】
次いで、図2に示すように、例えば、線材102aの金属線104を止め金具103A(図2の右側に位置する止め金具103)の貫通孔103aに通した後、壁部103cの周囲に金属線104を一回または複数回巻き付け、真珠101の貫通孔101aに通す。次いで、この金属線104を止め金具103B(図2の左側に位置する止め金具103)の貫通孔103aに通した後、止め金具103Bの壁部103cの周囲に金属線104を一回または複数回巻き付け、再び、止め金具103Bの貫通孔103aから外部に出す。
【0036】
この後、金属線104にコイル状金属体105をかぶせる。
【0037】
他方の線材102bについても同様に行う。
【0038】
このように、線材102a、102bを構成する各金属線104を止め金具103A、103Bの内部の壁部103cに巻き付けることにより、各線材102a、102bを止め金具103A、103Bを介して各真珠101に対して固定することができる。
【0039】
図3は、本実施形態に係る装身具100の使用例を示す概略図である。
【0040】
本実施形態に係る装身具100においては、各真珠101が2本の線材102a、102bを介して連結されている。このため、隣接する二つの真珠101の間には、2本の線材102a、102bにより、ループを形成することが可能である。
【0041】
このため、図3に示すように、本実施形態に係る装身具100をユーザーの首の周りに掛けた後、装身具100の一端側に形成されているループ106aの間に装身具100の他端側に形成されているループ106bを挿入することにより、図18に示した止め金具910を用いることなく、装身具100をユーザーの首の周りに保持することが可能になり、装身具100をネックレスまたはペンダントとして用いることができる。
【0042】
図4は、本実施形態に係る装身具100の他の使用例を示す概略図である。
【0043】
本使用例においては、各真珠101の間に形成されるループに装身具としてのチェーン110を互い違いに通し、装身具100とチェーン110とを組み合わせた新たな装身具を形成している。
【0044】
なお、図3に示した使用例においては、二つのループを相互に絡めることにより、装身具100をネックレスまたはペンダントとして用いたが、図4に示すように、各線材102a、102bの両端を開閉自在な止め金具であるクラスプ120に連結し、クラスプ120により、ネックレスまたはペンダントとしての装身具100の着脱を行うことも可能である。
【0045】
図5は、本実施形態に係る装身具100のさらに他の使用例を示す概略図である。
【0046】
本使用例においては、各真珠101の間に形成されるループにショール130を互い違いに通し、装身具100とショール130とを組み合わせた新たな装身具を形成している。特に、ショール130に本実施形態に係る装身具100を絡めることにより、ショール130が豪奢な印象を与えるものに変わっており、組み合わせによる相乗効果が発揮されている。
【0047】
図4及び図5に示した使用例から明らかであるように、本実施形態に係る装身具100には他の装身具を組み合わせて用いることが可能であり、ユーザーは本実施形態に係る装身具100を単独で用いることに加えて、他の任意の装身具を組み合わせても用いることができる。このため、本実施形態に係る装身具100は、装身具にとって重要な要素の一つであるバリエーションを増やすことを可能にしている。
【0048】
なお、第一の実施形態に係る装身具100においては、2本の線材102a、102bの各々は芯糸と外皮とからなる複合線状体として構成したが、それに代えて、単一のワイヤからなる線状体を用いることも可能である。
【0049】
図6は、第一の実施形態に係る装身具100の第一の変形例100Aを示す平面図である。
【0050】
図1に示した第一の実施形態に係る装身具100においては、各真珠101の間は全て2本の線材102a、102bでつながれていたが、各真珠101の間を全て2本の線材102a、102bでつなぐことは必ずしも必要ではなく、一組もしくは複数組の相互に隣接する真珠101の間のみ2本の線材102a、102bでつなぎ、他の組の隣接する真珠101の間は1本の線材102cでつなぐようにすることも可能である。
【0051】
例えば、図6に示す第一の変形例に係る装身具100Aにおいては、装身具100Aの左右両端に位置する真珠101a、101bとそれらに隣接する真珠101との間においてのみ2本の線材102a、102bが配置されており、他の真珠101の間には1本の線材102cが配置されている。
【0052】
図7は、第一の変形例に係る装身具100Aの使用例を示す概略図である。
【0053】
図7に示すように、装身具100Aをユーザーの首の周りに掛けた後、一方のループ106aの間に他方のループ106bを挿入することにより、第一の実施形態に係る装身具100と同様に、図18に示した止め金具910を用いることなく、装身具100Aをユーザーの首の周りに保持することが可能になり、装身具100Aをネックレスまたはペンダントとして用いることができる。
【0054】
このように、各真珠101の間を全て2本の線材102a、102bでつなぐことは必ずしも必要ではなく、必要に応じて、2本の線材102a、102bを用いる区間を選定することができる。これにより、線材の使用量を減らすことができるとともに、製造工程の削減及び製造時間の短縮を図ることができる。
【0055】
図8は、第一の実施形態に係る装身具100の第二の変形例100Bを示す平面図である。
【0056】
図1に示した第一の実施形態に係る装身具100においては、各真珠101の間は2本の線材102a、102bでつながれていたが、各真珠101の間をつなぐ線材の数は二個に限定されるものではなく、三個または四個以上の線材を用いることも可能である。
【0057】
例えば、図8に示すように、各真珠101の間を3本の線材102a、102b、102dでつなぐことも可能である。
【0058】
第二の変形例に係る装身具100Bによっても、第一の実施形態に係る装身具100と同様の効果を得ることができる。
(第二の実施形態)
図9は、本発明の第二の実施形態に係る装身具200を示す平面図である。
【0059】
本実施形態に係る装身具200においては、2本の線材102a、102bの各々にスライド体201が取り付けられている。本実施形態に係る装身具200はスライド体201を備えている点を除いて、第一の実施形態に係る装身具100と同様の構造を有している。
【0060】
図10は、スライド体201の縦断面図である。
【0061】
スライド体201はほぼ円筒形状の金属からなり、軸線に沿って、貫通孔201aが形成されている。貫通孔201aの内径は線材102a、102bの外径よりもやや大きい。このため、線材102a、102bを貫通孔201aの中に通すことにより、スライド体201は線材102a、102bに沿って自在に摺動することが可能である。
【0062】
スライド体201の形状及び色は任意であり、種々のものを採用することができる。このため、ユーザーの嗜好に合わせて、形状及び色を選択することにより、装身具200のファッション性を高めることができる。
【0063】
なお、本実施形態においては、2本の線材102a、102bの各々に1個のスライド体201を配置したが、2個または3個以上のスライド体201を配置することも可能である。
【0064】
さらに、2本の線材102a、102bの各々にスライド体201を配置することは必ずしも必要ではなく、何れか一方にのみスライド体201を配置することもできる。
【0065】
図11は、第二の実施形態に係る装身具200の第一の変形例200Aを示す平面図である。
【0066】
本変形例に係る装身具200Aにおいては、各真珠101間に単一のスライド体202が配置されている。
【0067】
図11はスライド体202の縦断面図である。
【0068】
スライド体202はほぼ円筒形状の金属からなり、その軸線に平行に二つの貫通孔202a、202bが形成されている。貫通孔202a、202bの内径は線材102a、102bの外径よりもやや大きい。このため、線材102a、102bを貫通孔202a、202bの中にそれぞれ通すことにより、スライド体202は線材202a及び202bに沿って自在に摺動することが可能である。
【0069】
このように、スライド体202は、2本の線材102a、102bを一つに束ねる機能も有しているため、スライド体202を線材202a及び202bに沿って摺動させることにより、スライド体202と真珠101との間のピッチPを自在に変更することができる。
【0070】
このため、例えば、図3に示したように、装身具200Aをユーザーの首の周りに掛け、一方のループを他方のループの中に通した後、スライド体202を上方にスライドさせることにより、それらのループを締め付けることができ、二つのループの絡み合いをより強固にすることができる。
【0071】
なお、各真珠101の間を3本以上の線材でつないだ場合にも、スライド体202を適用することが可能である。この場合には、それらの線材の全てをスライド体202で束ねるようにしてもよく、あるいは、それらの線材のうちの2本または3本以上の線材をスライド体202で束ねるようにしてもよい。例えば、各真珠101間を4本の線材でつないだ場合には、そのうちの何れか2本だけをスライド体202で束ねるようにすることができる。
【0072】
また、図11に示した本変形例に係る装身具200Aにおいては、各真珠101の間に1個のスライド体202を配置したが、2個以上のスライド体202を配置することも可能である。
【0073】
さらに、本変形例に係る装身具200Aにおいては、スライド体202に2個の貫通孔202a、202bを設けたが、スライド体202に一個の貫通孔を設け、その貫通孔に2本の線材102a、102bを通すようにしてもよい。あるいは、それとは逆に、3個以上の貫通孔を設け、そのうちの何れか2個の貫通孔に2本の線材102a、102bを通すようにしてもよい。
(第三の実施形態)
図13は、本発明の第三の実施形態に係る装身具300を示す平面図である。
【0074】
本実施形態に係る装身具300においては、2本の線材102a、102bの各々は超弾性直線記憶合金ワイヤから構成されているとともに、スライド体には相互に交差する貫通孔が設けられている。本実施形態に係る装身具300は、これらの点を除いて、図11に示した第一の変形例に係る装身具200Aと同様の構造を有している。
【0075】
図14は、本実施形態におけるスライド体301の断面図である。
【0076】
スライド体301にはほぼ90度に交差している二つの貫通孔301a、301bが形成され、それぞれに線材102a、102bが挿入されるようになっている。二つの貫通孔301a、301bは交差しているため、図13に示すように、相互に隣接する一対の真珠101の間には、スライド体301を間に挟んで、常に二つのループ302a、302bが形成される。
【0077】
このため、スライド体301を配置したことによるファッション性の向上に加えて、常に二つのループ302a、302bが形成されることによるファッション性の向上を図ることができる。
【0078】
さらに、本実施形態に係る装身具300においては、各線材102a、102bは超弾性直線記憶合金ワイヤからなるものであるため、各線材102a、102bがスライド体301により二つのループ302a、302bを形成するように曲線状に曲げられているにしても、通常のワイヤのように撓むことがないため、スライド体301の摺動が妨げられることはない。
(第四の実施形態)
図15(A)は、本発明の第四の実施形態に係る装身具400の部分的な断面図である。
【0079】
本実施形態に係る装身具400においては、第一の実施形態に係る装身具100における真珠101に代えて第一スライド体401を用い、さらに、止め金具103に代えて第二スライド体402を用いる。本実施形態に係る装身具400は、これらの点を除いて、第一の実施形態に係る装身具100と同一の構成を有する。
【0080】
図15(A)に示すように、第一スライド体401には、その軸線方向に延びる二つの貫通孔401a、401bが形成されており、第二スライド体402には、その軸線方向に延びる貫通孔402aが形成されている。二つの貫通孔401a、401bの間のピッチは貫通孔402aの直径よりも大きく設定されている。
【0081】
先ず、左側の第二スライド体402の貫通孔402aに2本の線材102a、102bを通した後、線材102aは貫通孔401aに、線材102bは貫通孔401bにそれぞれ通す。その後、2本の線材102a、102bを右側の第二スライド体402の貫通孔402aに通す。
【0082】
次いで、二つの第二スライド体402を線材102a、102bに沿って第一スライド体401の方向にスライドさせ、図15(B)に示すように、二つの第二スライド体402を第一スライド体401にほぼ密着させる。すなわち、二つの第二スライド体402で第一スライド体401を左右から挟み込む。
【0083】
二つの貫通孔401a、401bの間のピッチは貫通孔402aの直径よりも大きく設定されているため、2本の線材102a、102bは第一スライド体401と第二スライド体402との間において屈曲した状態で固定される。すなわち、2本の線材102a、102bは屈曲に伴う内部応力が発生した状態で固定されるため、以後、2本の線材102a、102bが緩むことはない。
【0084】
以上のように、真珠101に代えて第一スライド体401を用いても、第二スライド体402により第一スライド体401を固定することが可能である。このため、第一スライド体401の外形は任意のものにすることができるので、ファッション性の高いものにすることにより、装身具としての付加価値を高めることができる。
【0085】
なお、本実施形態に係る装身具400においても、第二または第三の実施形態の場合と同様にスライド体201または202を用いることが可能である。
【0086】
図16(A)は、本発明の第四の実施形態の一変形例に係る装身具400Aの部分的な断面図であり、図16(B)は使用時の状態を示す断面図である。
【0087】
本変形例に係る装身具400Aにおいては、第二スライド体402に代えて、第二スライド体403を用いる。第二スライド体403には、その軸線方向に延びる二つの貫通孔403a、403bが形成されており、第一スライド体401の二つの貫通孔401a、401bの間のピッチD1は第二スライド体403の二つの貫通孔403a、403bの間のピッチD2よりも大きく設定されている。
【0088】
線材102aは第一スライド体401の貫通孔401a及び第二スライド体403の貫通孔403aに通され、線材102bは第一スライド体401の貫通孔401b及び第二スライド体403の貫通孔403bに通される。
【0089】
本変形例に係る装身具400Aによっても、図15に示した第四の実施形態に係る装身具400と同様の効果を得ることができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、従来の装身具においては、装身具を止めるための止め金具を必要としていたが、本発明に係る装身具によれば、そのような止め金具をもはや必要としない。
【0091】
さらに、本発明に係る装身具は、装身具にとっては重要な要素の一つであるバリエーションを増やすことを可能にする。具体的には、ユーザーは本発明に係る装身具を単独で用いることに加えて、他の任意の装身具、特に、ユーザーが好む他の装身具を組み合わせても用いることができる。このため、本発明に係る装身具は、装身具の使用の仕方を飛躍的に増やすことができ、ユーザーの嗜好に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る装身具の平面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る装身具の一部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る装身具の使用例を示す概略図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る装身具の他の使用例を示す概略図である。
【図5】本発明の第一の実施形態に係る装身具の他の使用例を示す概略図である。
【図6】本発明の第一の実施形態に係る装身具の第一の変形例の平面図である。
【図7】本発明の第一の実施形態に係る装身具の第一の変形例の使用例を示す概略図である。
【図8】本発明の第一の実施形態に係る装身具の第二の変形例の平面図である。
【図9】本発明の第二の実施形態に係る装身具の平面図である。
【図10】本発明の第二の実施形態に係る装身具の一部の断面図である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係る装身具の第一の変形例の平面図である。
【図12】本発明の第二の実施形態に係る装身具の第一の変形例の一部の断面図である。
【図13】本発明の第三の実施形態に係る装身具の平面図である。
【図14】本発明の第三の実施形態に係る装身具の一部の断面図である。
【図15】本発明の第四の実施形態に係る装身具の一部の断面図である。
【図16】本発明の第四の実施形態の変形例に係る装身具の一部の断面図である。
【図17】従来の装身具の平面図である。
【図18】従来の装身具に用いる止め金具の概略図である。
【図19】従来の装身具の使用例を示す概略図である。
【符号の説明】
100 第一の実施形態に係る装身具
101 真珠
101a 貫通孔
102a、102b、102c、102d 線材
103 止め金具
103a、103b 貫通孔
103c 壁部
104 金属線
105 コイル状金属体
106a、106b ループ
110 チェーン
120 クラスプ
130 ショール
100A 第一の実施形態に係る装身具の第一の変形例
100B 第一の実施形態に係る装身具の第二の変形例
200 第二の実施形態に係る装身具
201 スライド体
201a 貫通孔
200A 第二の実施形態に係る装身具の変形例
202 スライド体
202a、202b 貫通孔
300 第三の実施形態に係る装身具
301 スライド体
301a、301b 貫通孔
400 第四の実施形態に係る装身具
401 第一スライド体
402 第二スライド体
400A 第四の実施形態に係る装身具の変形例
403 第二スライド体

Claims (8)

  1. 複数個の装飾具と、前記装飾具をつなげる線状体と、からなる装身具において、
    前記装飾具は、前記線状体に対して摺動可能な少なくとも一つの第一スライド体からなり、
    前記線状体に対して摺動可能な二つの第二スライド体を備え、
    前記二つの第二スライド体は前記第一スライド体を左右から挟み込むことにより、前記スライド体を固定するものであり、
    前記第一スライド体にはその軸線方向に延びる二つの貫通孔が形成されており、前記第二スライド体にはその軸線方向に延びる一つの貫通孔が形成されており、前記二つの貫通孔の間のピッチは前記一つの貫通孔の直径よりも大きいことを特徴とする 装身具。
  2. 複数個の装飾具と、前記装飾具をつなげる線状体と、からなる装身具において、
    前記装飾具は、前記線状体に対して摺動可能な少なくとも一つの第一スライド体からなり、
    前記線状体に対して摺動可能な二つの第二スライド体を備え、
    前記二つの第二スライド体は前記第一スライド体を左右から挟み込むことにより、前記スライド体を固定するものであり、
    前記第一スライド体にはその軸線方向に延びる二つの貫通孔が形成されており、前記第二スライド体にはその軸線方向に延びる二つの貫通孔が形成されており、前記第一スライド体の二つの貫通孔の間のピッチは前記第二スライド体の二つの貫通孔の間のピッチよりも大きいことを特徴とする 装身具。
  3. 前記装飾具のうち、少なくとも一組の相互に隣接する装飾具は2本以上の線状体によりつなげられており、前記2本以上の線状体のうちの少なくとも何れか一つには中間止め具が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の装身具。
  4. 前記中間止め具は、その線状体に対して摺動可能な少なくとも一つのスライド体からなるものであることを特徴とする請求項に記載の装身具。
  5. 前記中間止め具は前記2本以上の線状体のうち少なくとも何れか2本の線状体に取り付けられており、前記中間止め具は、それらの線状体に対して摺動可能な少なくとも一つのスライド体からなるものであることを特徴とする請求項に記載の装身具。
  6. 前記スライド体には貫通孔が形成されており、前記貫通孔に前記線状体を通すことにより、前記スライド体は前記線状体に対して摺動可能であるように構成されていることを特徴とする請求項またはに記載の装身具。
  7. 前記線状体は、芯糸と、前記芯糸を囲む外皮とからなる複合線状体からなるものであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の装身具。
  8. 前記線状体は直線記憶合金からなるものであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の装身具。
JP2003017675A 2003-01-27 2003-01-27 装身具 Expired - Fee Related JP4276850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003017675A JP4276850B2 (ja) 2003-01-27 2003-01-27 装身具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003017675A JP4276850B2 (ja) 2003-01-27 2003-01-27 装身具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004223146A JP2004223146A (ja) 2004-08-12
JP4276850B2 true JP4276850B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=32904772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003017675A Expired - Fee Related JP4276850B2 (ja) 2003-01-27 2003-01-27 装身具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4276850B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5403455B1 (ja) * 2013-08-15 2014-01-29 株式会社ジャスティス 連珠状装飾品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004223146A (ja) 2004-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1657991B1 (en) Necklaces and bracelets with keepers
US7254962B2 (en) Jewelry system
US6557376B2 (en) Adjustable self-stopping strung beads and method of making same
US5426788A (en) Ring-like headwear ornament
US5388598A (en) Hair restraint
US20060213225A1 (en) Jewelry bead and method of stringing same
EP0381831B1 (en) Method of composition of manufactured articles suited to realize necklaces, bracelets and similar items and items obtained with said method
US5979184A (en) Convertible jewelry article
ITTO940527A1 (it) Filo metallico per ornamenti.
JP4276850B2 (ja) 装身具
JP2003520083A (ja) 装身用網目構造物を製造する方法と該方法によって得られる網目構造物
US3614876A (en) Ear-ring and method of manufacture
US20050241335A1 (en) Jewelry connector
JP3187872U (ja) 装飾品及び装飾品用キット
US1726700A (en) Bracelet, necklace, or the like
JP2007244458A (ja) 超弾性形状記憶合金からなる装身具用連繋索および該連繋索を用いた装身具
JP2010094150A (ja) 線状部材および装身具
JP7329291B1 (ja) 装身具
KR102477048B1 (ko) 팔찌 제조방법
JP7037233B1 (ja) ネックレス
CN213096527U (zh) 一种方便拆装的双链式手链
US12011069B2 (en) Articles made from organic fiber twine and methods for making same
JP4814728B2 (ja) 装身具用連結具
JP3066656U (ja) ネックレス・ブレスレット兼用チェ―ン
JP2016144614A (ja) 装身具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150313

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees