JP4683755B2 - 水引編み飾り輪の編成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水引飾りなどに用いる飾り輪の改良、更に詳しくは、特別な技巧や熟練を必要としなくても誰にでも簡単に作製できて、かつ、立体感にあふれて非常に見栄えが良く、しかも、丈夫で強度にも優れた水引編み飾り輪の編成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水引飾りは縁起物として結納飾りや正月飾りなどの慶事に古くから用いられている。このような水引飾りは鶴亀や松竹梅などの縁起物を実物に見立てて化粧紙縒りを用いて擬似的に作製した工芸品であり、その色彩や造形美は見事なものであるので慶事の供え物として非常に相応しいものである。
【0003】
このような水引飾りを構成する部品として飾り輪がある。この飾り輪のような円い形状を呈するものは、「和」を象徴する非常に縁起の良い形であって、「円満」や「円熟」などの単語からもわかるように非常に良い意味合いで使用されることが多い。
【0004】
従来の編み飾り輪Wには、図8に示すような平らな水引テープを三つ編みして環状に作製したもの(三つ編み輪)や、図9に示すような水引の束をねじって環状に作製したもの(ねじり輪)、または、図10に示すような縄編みして環状に作製したもの(縄輪)などがある。
【0005】
これら従来の飾り輪Wは見た目が単調であることから、装飾品として今一つ物足りなさがあった。特に、三つ編み輪に関しては平べったいので、見た目の立体感に乏しく、また、水引テープのみで形成されているので折れ曲がってしまい、充分な強度が得られなかった。更にまた、輪止め箇所が外れてしまうと編み込みがスルスルと解けてしまう虞れがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記欠点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、特別な技巧や熟練を必要としなくても誰にでも簡単に作製できて、かつ、立体感にあふれて非常に見栄えが良く、しかも、丈夫で強度にも優れた水引編み飾り輪の編成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明は、水引飾りに用いる編み飾り輪を作製するにあたり、形状維持に充分な剛性を有する環状芯材2の外周に、紙縒りひもを並着せしめて帯状に作製される水引テープ1を編み込んでゆく編成方法であって、
水引テープ1の基端側11を環状芯材2に固定して、そこを起点として環外に自由端側12を一旦持ち出し、環面外方に反転せしめて環内側に折り返し、自由端側12を環内に挿通せしめることによって環状芯材2に巻き付けて輪奈Mを作出し、
自由端側12を再び環外に持ち出す際に前記作出された輪奈Mに自由端側12を挿通せしめ、環状芯材2の内縁21との接触面が表面に現出するようにして円周進行方向に折り返して前記輪奈Mに掛合せしめて引き絞ることによって凸起部13が形成され、自由端側12が環外に再び持ち出されて1ターンを完了し、
円周進行方向に沿って当該手順を順次繰り返して編み締めることによって、次々と立体的な前記凸起部13・13…を形成していくという技術的手段を採用した。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、水引テープ1の表裏面をそれぞれ異配色にするという技術的手段を採用した。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0011】
本発明の実施形態を図1から図7に基いて説明する。図中、符号1で指示するものは水引テープであり、この水引テープ1は紙縒りひもを接着剤を使用して並着して帯状に作製する。また、符号2で指示するものは環状芯材であり、この環状芯材2は形状維持に充分な剛性を有しており、本実施形態では金属線材を採用する。
【0012】
本実施形態の編み飾り輪の編成手順を以下に説明する。まず、図2に示すように水引テープ1の基端側11を針金を巻き付けて環状芯材2に固定して、そこを起点として環外に自由端側12を一旦持ち出す。
【0013】
次に、図3に示すように水引テープ1を環面外方に反転せしめて環内側に折り返す。そして、自由端側12を環内に挿通せしめることによって環状芯材2に巻き付ける。この際、水引テープ1と環状芯材2の間に輪奈Mが作出される。
【0014】
次に、図4に示すように、自由端側12を再び環外に持ち出す際に、前記作出された輪奈Mに自由端側12を挿通せしめる。そして、環状芯材2の内縁21との接触面が表面に現出するようにして円周進行方向に折り返して前記輪奈Mに掛合せしめて引き絞ることによって凸起部13が形成され、自由端側12が環外に再び持ち出されて1ターンを完了する(図5参照)。本発明の特徴は、この際に形成される凸起部13の立体的形状にある。
【0015】
然る後、図6に示すように円周進行方向に沿って当該手順を順次繰り返して編み締めしていくことによって、次々と立体的な前記凸起部13・13…を形成していき、図7に示すように編み飾り輪を完成することができ、図1に示すように金包みKの水引飾りに添えることができる。
【0016】
また、本実施形態に用いる水引テープ1は、表裏面をそれぞれ異配色にすることも可能であり、紅白や金銀などに構成することによって視覚的にも変化に富んだ優れた装飾性を付与することができる。
【0017】
本発明は概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施例に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、水引テープ1は、紙縒りひもの本数を増減することによって幅を自由に調節することができる。また、環状芯材2の使用材料は充分な剛性を有する材料であれば、金属線材に限らず、プラスチック製のものや紙製のものなどを採用しても良い。また、形状も円形に限らず、楕円形のものや方形、星形などの幾何学形状に作製しても良く、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【0018】
【発明の効果】
以上、実施形態を挙げて説明したとおり、本発明にあっては、環状芯材に水引テープを巻き付けて編み込んでいく際に、水引テープ自身が掛合して凸起部を次々と形成していくことによって立体的な装飾表現を可能にした。しかも、芯材の周りに編み込んでいることから、充分な強度を有するので型崩れを起こすことがなく、耐久性にも優れていることから、実用的価値は頗る高いものがあると云える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の編み飾り輪を用いた水引飾りの全体正面図である。
【図2】本発明の実施形態の編み飾り輪の編成手順を表わす説明図である。
【図3】本発明の実施形態の編み飾り輪の編成手順を表わす説明図である。
【図4】本発明の実施形態の編み飾り輪の編成手順を表わす説明図である。
【図5】本発明の実施形態の編み飾り輪の編成手順を表わす説明図である。
【図6】本発明の実施形態の編み飾り輪の編成手順を表わす説明図である。
【図7】本発明の実施形態の編み飾り輪の完成品を表わす正面図である。
【図8】従来の編み飾り輪を表わす正面図である。
【図9】従来の編み飾り輪を表わす正面図である。
【図10】従来の編み飾り輪を表わす正面図である。
【符号の説明】
1 水引テープ
11 基端側
12 自由端側
13 凸起部
2 環状芯材
21 内縁
M 輪奈
K 金包み
W 従来の飾り輪
Claims (2)
- 水引飾りに用いる編み飾り輪を作製するにあたり、形状維持に充分な剛性を有する環状芯材2の外周に、紙縒りひもを並着せしめて帯状に作製される水引テープ1を編み込んでゆく編成方法であって、
水引テープ1の基端側11を環状芯材2に固定して、そこを起点として環外に自由端側12を一旦持ち出し、環面外方に反転せしめて環内側に折り返し、自由端側12を環内に挿通せしめることによって環状芯材2に巻き付けて輪奈Mを作出し、
自由端側12を再び環外に持ち出す際に前記作出された輪奈Mに自由端側12を挿通せしめ、環状芯材2の内縁21との接触面が表面に現出するようにして円周進行方向に折り返して前記輪奈Mに掛合せしめて引き絞ることによって凸起部13が形成され、自由端側12が環外に再び持ち出されて1ターンを完了し、
円周進行方向に沿って当該手順を順次繰り返して編み締めることによって、次々と立体的な前記凸起部13・13…を形成していくことを特徴とする水引編み飾り輪の編成方法。 - 水引テープ1の表裏面がそれぞれ異配色であることを特徴とする請求項1記載の水引編み飾り輪の編成方法。
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