JP3032120U - ヘアピース玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 子供たちが容易に自らの髪の毛の装飾を行え
るようなヘアピース玩具を提供すること。 【解決手段】 裏面側にスリーピン２２が縫い付けられ
たあて布３６の表面側に人造毛を三つ編みにしてなる三
つ編装飾部１０とリボンをチョウチョ形に加工してなる
リボン装飾部１４とを縫い付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、子供の髪の毛の装飾に用いられるヘアピース玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、子供の髪の毛に可愛らしい装飾を施したい場合には、子供の髪の毛を三 つ編みにしたり、束ねた髪の毛を飾り付輪ゴムで止めたりする等を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、自分の髪の毛の大部分は自ら視認できない位置にあることに加えて 、その髪の毛を均等に整った三つ編み等するのは相当の熟練を要するため、幼い 子供たちにとってこのような髪の毛の装飾を施すのは容易なことではない。

【０００４】 そこで、この考案は、上述したような問題を解決すべくなされたもので、子供 たちが容易に自らの髪の毛の装飾を行えるようなヘアピース玩具を提供すること を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案にかかるヘアピース玩具は、髪の毛に着 け外し自在とされた留め具と、人造毛を装飾的に加工した装飾毛部とが一体的に 連結されたものである。

【０００６】 また、上記装飾毛部は、人造毛を三つ編みして形成したり、その三つ編みした ものをドーナツ状に丸めて形成したり、人造毛を束ねたものをカールして形成し てもよい。

【０００７】 さらに、上記装飾毛部に、リボンをチョウチョ形に加工して形成されたリボン 装飾部を設けてもよく、この場合、リボン装飾部を前記留め具を覆う位置に設け るとよい。

【０００８】 なお、装飾毛部に、表面に装飾的模様を施した装飾成型部を設けてもよい。

【０００９】 また、留め具としては、例えば、スリーピンを用いることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案にかかるヘアピース玩具の実施形態について説明する。

【００１１】 図１及び図２に示すように、第１実施形態のヘアピース玩具は、人造毛を三つ 編みしてなる三つ編装飾部１０と、この三つ編装飾部１０の上部正面側に取付け られたリボン装飾部１４及びハート形装飾部１８と、三つ編装飾部１０の上部背 面側に取付けられたスリーピン２２と、三つ編装飾部の下部正面側に取付けられ た花形装飾部３０とから構成される。

【００１２】 上記スリーピン２２は、周知の髪留め用のヘアピンで、図３及び図４に示すよ うに、基部２４より同一方向に沿って平行に一対の側部２６が延設されると共に 、それら両側部２６の先端部がピン２５を介して互いに連結されてなる枠体２７ と、基部２４から両側部２６間に延設された弾性片２８とから構成される。

【００１３】 そして、上記枠体２７をその一方面側に湾曲させることにより弾性片２８を枠 体２７より拡げた状態で、それら枠体２７と弾性片２８との間に人の髪の毛を挟 み込み、その後、枠体２７をその他方面側に湾曲させると、弾性片２８が枠体２ ７に圧接付勢されて、当該スリーピン２２が人の髪の毛に取付けられる。また、 逆に枠体２７をその一方面側に湾曲させて弾性片２８を枠体２７から拡げること により、スリーピン２２を髪の毛から取り外すことができる。

【００１４】 また、スリーピン２２の枠体２７の周縁部には、縫付孔部２９が複数形成され 、これら縫付孔部２９を介して、スリーピン２２があて布３６の裏面側に縫い付 けられる。

【００１５】 上記三つ編装飾部１０は、人造毛を複数本束ねたものを３つ準備し、これらを 三つ編みして形成され、その上部が上記あて布３６の表面側に縫い付けられてい る。

【００１６】 また、リボン装飾部１４は、図５ないし図７に示すように、サテン製リボンを リング状にしたものをその向かい合う周部同士を縫いつけることによりツインリ ング状部１６を形成すると共に、両端辺が鋸刃状に山切りカットされたサテン製 リボンを略Ｖ字状に折り返してＶ字状部１８を形成し、そのＶ字状部１６の折返 し箇所をツインリング状部１６の中央部の縫い合わせ箇所に縫いつけ、さらに、 ツインリング状部１６とＶ字状部１８とを束ねるようにそれらが縫いつけられた 箇所に細帯２０を巻き付けることにより形成される。

【００１７】 このリボン装飾部１４は、上記三つ編装飾部１０が縫い付けられたあて布３６ に縫い付けられている。

【００１８】 また、このリボン装飾部１４の正面側には、金色メッキを施した基部１９にハ ート形の色付模造宝石２０を固着してなるハート形装飾部１８が縫い付けられて いる。

【００１９】 花形装飾部３０は、図８に示すように、表面に花形模様を浮き彫り状に施した 成形部３１と髪留め用の色付輪ゴム３２とから構成され、その色付輪ゴム３２を 三つ編装飾部１０下部を束ねるように巻き付けることにより、三つ編装飾部１０ の下部に取付けられる。

【００２０】 このように構成されたヘアピース玩具は、単一で髪の毛に取付けてもよいし、 また、２つを髪の毛の左右にそれぞれ取付けてもよい。

【００２１】 以上のように構成されたヘアピース玩具によると、髪の毛に着脱自在とされた スリーピン２２に人造毛を三つ編みしてなる三つ編装飾部１０を一体的に連結し ているため、上記スリーピン２２を髪の毛に取付けるだけで、簡単に子供の髪の 毛に三つ編の装飾を施すことができる。

【００２２】 また、上記三つ編装飾部１０には、リボン装飾部１４，ハート形装飾部１８及 び花形装飾部３０が取付けられているため、より華美な装飾を容易に施すことが できる。

【００２３】 さらに、スリーピン２２と対応する位置にリボン装飾部１４を設けているため 、人の髪の毛と三つ編装飾部１０との境目がわかりにくいという利点も得られる 。

【００２４】 次に、この考案にかかる第２実施形態のヘアピース玩具について説明する。

【００２５】 この第２実施形態のヘアピース玩具では、図９及び図１０に示すように、上記 と同様構成のスリーピン２２ｂがあて布３６ｂに縫い付けられている。

【００２６】 上記あて布３６ｂの表面側には、複数の人造毛を束ねたもの３つを三つ編みし 、この両端を連結してリング状としたドーナッツ形装飾部５０がその連結箇所を 介して縫い付けられている。

【００２７】 さらに、その縫い付けられた箇所には、リボン装飾部１４ｂが縫い付けられて いる。このリボン装飾部１４ｂは、サテン製リボンをリング状にしたものをその 向かい合う周部同士を縫い合わせることによりツインリング状部を形成し（図５ 参照）、その縫い付け箇所に細帯を巻き付けることにより形成されている。

【００２８】 また、そのリボン装飾部１４ｂの正面側中央部には、表面に花形模様が浮き出 し状に加工された第１の花形装飾部５２が縫い付けられると共に、その第１の花 形装飾部５２から表面に花形模様が浮き出し状に加工された第２の花形装飾部５ ４がぶら下げ状態で支持されている。

【００２９】 次に、第３実施形態のヘアピース玩具について、図１１及び図１２を参照して 説明する。

【００３０】 このヘアピース玩具では、図３及び図４に示したものと同様構成のスリーピン ２２ｃがあて布３６ｃに縫い付けられている。

【００３１】 あて布３６ｃの表面側には、人造毛を複数本束ねたものを螺旋状にカールした カール装飾部６０が縫い付けられると共に、さらに図７に示すものと同様構成の リボン装飾部１４ｃが縫い付けられている。また、そのリボン装飾部１４ｃの正 面側中央部には、表面に花形模様が浮き出し状に加工された第１の花形装飾部６ ２が縫い付けられると共に、その第１の花形装飾部６２から表面に花形模様が浮 き出し状に加工された第２の花形装飾部６４がぶら下げ支持されている。

【００３２】 最後に、第４実施形態のヘアピース玩具について図１３及び図１４を参照して 説明する。

【００３３】 このヘアピース玩具では、図３及び図４に示したものと同様構成のスリーピン ２２ｄがあて布３６ｄに縫い付けられている。

【００３４】 あて布３６ｄの表面側には、人造毛を複数本束ねたものを螺旋状にカールした カール装飾部６０ｄが３本縫い付けられると共に、そのさらに正面側に図７に示 したものと同様構成のリボン装飾部１４ｄが縫い付けられている。また、そのリ ボン装飾部１４ｄの正面側中央部には、ハート形装飾部７６が縫い付けられてい る。ハート形装飾部７６は、金色メッキを施した基部７０の上部縁にチョウチョ 形の成形部７１が形成されると共に、ハート形の色付模造宝石７２が取付けられ 、そのさらに下部にカン７３を介して涙滴形の模造宝石７４がぶら下げ支持され て構成されている。

【００３５】 以上のように構成された第２，第３及び第４実施形態のへアピース玩具によっ ても、第１実施形態と同様の効果を得ることができる。

【００３６】 なお、上記各実施形態において、スリーピン２２，２２ｂ，２２ｃ及び２２ｄ に代えて輪ゴムや他のヘアピン等を用いてもよい。

【００３７】

【考案の効果】

以上のように、この考案にかかるヘアピース玩具によると、髪の毛に着け外し 自在とされた留め具と、人造毛を装飾的に加工した装飾毛部とを一体的に連結し ているため、上記留め具を髪の毛に取付けるだけで、簡単に子供の髪の毛に装飾 を施すことができる。

【００３８】 また、上記装飾毛部を、人造毛を三つ編みして形成したり、人造毛を三つ編み したものをドーナツ状に丸めて形成したり、又、人造毛を束ねたものをカールし て形成すれば、より複雑かつ美麗な装飾を簡単に施すことができる。

【００３９】 さらに、装飾毛部が、リボンをチョウチョ形に加工して形成されたリボン装飾 部や表面に装飾的模様を施した装飾成形部を備えれば、これらリボン装飾部や装 飾成形部の髪の毛への着け外しが上記装飾毛部と同時に行われるため、より装飾 性に優れる。

【００４０】 なお、上記リボン装飾部を留め具を覆う位置に設けると、髪の毛とヘアピース 玩具との境界が目立たなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる第１実施形態のヘアピース玩
具を示す正面図である。

【図２】同上のヘアピース玩具を示す背面図である。

【図３】スリーピンを示す側面図である。

【図４】スリーピンを示す底面図である。

【図５】リボン装飾部を示す図である。

【図６】リボン装飾部を示す図である。

【図７】リボン装飾部を示す正面図である。

【図８】花形装飾部を示す図である。

【図９】この考案にかかる第２実施形態のヘアピース玩
具を示す正面図である。

【図１０】同上のヘアピース玩具を示す背面図である。

【図１１】この考案にかかる第３実施形態のヘアピース
玩具を示す正面図である。

【図１２】同上のヘアピース玩具を示す背面図である。

【図１３】この考案にかかる第４実施形態のヘアピース
玩具を示す正面図である。

【図１４】同上のヘアピース玩具を示す背面図である。

【符号の説明】

１０ 三つ編装飾部 １４ リボン装飾部 ２２ スリーピン ３０ 花形装飾部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 髪の毛に着け外し自在とされた留め具
   と、人造毛を装飾的に加工した装飾毛部とが一体的に連
   結されていることを特徴とするヘアピース玩具。
2. 【請求項２】 前記装飾毛部は、人造毛を三つ編みして
   形成されていることを特徴とする請求項１記載のヘアピ
   ース玩具。
3. 【請求項３】 前記装飾毛部は、人造毛を三つ編みした
   ものをドーナツ状に丸めて形成されていることを特徴と
   する請求項１記載のヘアピース玩具。
4. 【請求項４】 前記装飾毛部は、人造毛を束ねたものを
   カールして形成されていることを特徴とする請求項１記
   載のヘアピース玩具。
5. 【請求項５】 前記装飾毛部が、リボンをチョウチョ形
   に加工して形成されたリボン装飾部をさらに備えたこと
   を特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のヘアピー
   ス玩具。
6. 【請求項６】 前記リボン装飾部が前記留め具を覆う位
   置に設けられていることを特徴とする請求項５記載のヘ
   アピース玩具。
7. 【請求項７】 前記装飾毛部が、表面に装飾的模様を施
   した装飾成型部をさらに備えたことを特徴とする請求項
   １〜６のいずれかに記載のヘアピース玩具。
8. 【請求項８】 前記留め具が、スリーピンであることを
   特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載のヘアピ
   ース玩具。