JP2021169572A - ミラブル型シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム硬化物 - Google Patents

ミラブル型シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム硬化物 Download PDF

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Abstract

【課題】硬化物に含有する低分子シロキサン成分が少なく、耐熱性と圧縮永久歪みが良好である硬化物が得られるミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物を提供する。【解決手段】ミラブル型シリコーンゴム組成物であって、(A)(A−1)成分(一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサン)のアルケニル基と(A−2)成分(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)とのヒドロシリル化反応によって鎖延長されたオルガノポリシロキサンを含む成分、(B)補強性シリカ、(C)オルガノアルコキシシランと水との混合物、及び/又はこれらの反応生成物、(D)アルケニル基含有オルガノシラン及び/又はアルケニル基含有オルガノシラザン、(E)オルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び、(F)付加反応触媒、を含むミラブル型シリコーンゴム組成物。(但し、Rは炭素数2〜6のアルケニル基である)【選択図】なし

Description

本発明は、ミラブル型シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム硬化物に関する。
一般的にシリコーンゴムは耐候性、耐久性、耐熱性、着色性に優れ、また生理的に不活性であるため、建築材料、電気電子部品、事務機器、自動車部品、医療器具など様々な分野で使用されている。
シリコーンゴムの原料として用いられる直鎖状オルガノポリシロキサンの製造方法としては、低分子量の環状又は直鎖状のオルガノポリシロキサンを、酸性又は塩基性の触媒を用いて、平衡化反応を利用して重合する方法が知られている。しかし、該重合法においては、シロキサン結合の生成と開裂が同時に起こる結果、得られる高分子量の直鎖状オルガノポリシロキサンは低分子量の環状シロキサン(以下、低分子シロキサン)を多く含有したものになる。
現在の化学物質規制では、蓄積性をBCF(Bioconcentration Factor(生物濃縮係数))で評価することが一般的である。実際の環境下でデータを取る方が、自然界での蓄積性を正確に評価することが可能であるが、多くの化学物質を評価しなければならず、労力や費用の面から、BCFという実験室データが蓄積性の指標として用いられている。
BCFは、水中の魚に化学物質がどの程度蓄積するかを試験する方法であり、化学物質の濃度一定下で実験を実施する。そのため、難水溶性の物質や、揮発性が高い物質の蓄積性を評価することには不向きな方法である。四量体、五量体及び六量体の低分子シロキサン(D4−6)は、実際の環境下では蓄積性が低く有害性がほとんどないことが明らかになっているものの、BCFは高い値を示し、規制される状況となっている。
欧州では、D4−6はSVHC(Substances of Very High Concern(高懸念物質))に指定されている。日本でも十分なデータを有していたD5は監視化学物質とはならなかったが、データが不足しているD4及びD6は監視化学物質に指定された。その様な世界的な化学物質規制の潮流の中で、低分子シロキサンの低減が求められている。
特許文献1では、分子末端に少なくとも一つのヒドロキシ基をもつオルガノポリシロキサンに、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウムおよび水酸化バリウムから選択された水酸化物を添加し、縮重合反応させ重合体を得る方法が開示されている。しかし、この方法では、得られる生成物の重合度が低く、生ゴム状物質を得ることは難しい。
特許文献2では、分子鎖両末端にシラノール基を持つオルガノポリシロキサン及びトリオルガノシラノール等に2官能ジアルキルアミノシリル基を持つシランもしくはシロキサンを添加し、縮重合反応させ重合体を得る方法が開示されている。しかし、この方法では、中和時、取り除くことが困難なアミノ化合物が副生し、生成物に残存するため、副生するアミノ化合物由来の臭気が問題となる。
特許文献3では、分子両末端に水酸基を持つオルガノポリシロキサンに、特定の酸性化合物を添加し、縮重合反応させ重合体を得る方法が開示されている。しかし、この方法では、中和時、フッ素化合物が副生するため、生成物である直鎖状オルガノポリシロキサンの用途が制限されうるという問題がある。
特許文献4では、揮発性の低分子シロキサンの含有量が少ないシリコーンゴム組成物についての記載があるが、電気接点に対してのシロキサンによる接点障害が起こらない程度の低分子シロキサン量であり、また、有機過酸化物に限定されている。
特許文献5では、重合度20以下の低分子シロキサン成分が少ないシリコーンゴム組成物についての記載があるが、25℃における粘度が100〜10,000cStの分子両末端にアルケニル基を持つオルガノポリシロキサンと一分子中に2個のSiH基を有するオルガノポリシロキサン中のSiH基とのヒドロシリル化反応によって鎖長延長されたポリマーを使用している。しかし、耐熱性や圧縮永久歪みに関する記載はない。
特許第2857202号 特許第2824953号 特許第2838352号 特開平6−136270号 特許第2632607号
低分子シロキサンの留去方法について、オイル状の主成分中に低分子シロキサンが含まれる場合は、高温下減圧処理を行うことにより留去が可能だが、主成分が生ゴムのような高重合体に低分子シロキサンが含まれる場合は、該処理を長時間行う必要があるため、工業的には問題を有している。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、硬化物に含有する低分子シロキサン成分が少なく、さらに、耐熱性と圧縮永久歪みが良好であり、例えば、ケーキモールドなどのキッチン用品、水道周辺に使用されるパッキン、人工透析器などの医療、ヘルスケア用品などに安全に使用できる硬化物が得られるミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、ミラブル型シリコーンゴム組成物であって、
(A)下記(A−1)成分のアルケニル基と下記(A−2)成分とのヒドロシリル化反応によって鎖延長された、ケイ素原子結合脂肪族不飽和基を有するオルガノポリシロキサンを含む成分 100質量部、
(A−1)下記一般式(1)で表される、25℃における粘度が20,000〜200,000cStであり、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサン、
Figure 2021169572
(但し、Rは炭素数2〜6のアルケニル基、R、R、R及びRは炭素数1〜10の、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、aは700〜1500である。)
(A−2)一分子中に2個のSiH基を有し、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(B)BET法による比表面積が50m/g以上の補強性シリカ 10〜100質量部、
(C)下記(C−1)成分と(C−2)成分との混合物、及び/又は下記(C−3)成分、
(C―1)オルガノアルコキシシラン 0.1〜50質量部、
(C−2)水 (C−1)成分のアルコキシ基の0.5〜10倍モル量、
(C−3)(C−1)成分と(C−2)成分との反応生成物 0.1〜90質量部、
(D)下記(D−1)成分及び/又は下記(D−2)成分 0.1〜10質量部
(D−1)アルケニル基含有オルガノシラン、
(D−2)アルケニル基含有オルガノシラザン、
(E)SiH基を一分子中に少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 組成物中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基に対する(E)成分中のSiH基のモル比が0.5〜10となる量、及び
(F)付加反応触媒 触媒量
を含むものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物を提供する。
本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物によれば、(A−1)成分、すなわち25℃における粘度が20,000〜200,000cStであり、分子両末端にアルケニル基を持ち、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサンのアルケニル基と、(A−2)成分、すなわち一分子中に2個のSiH基を有し、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下のオルガノポリシロキサン中のSiH基とのヒドロシリル化反応によって鎖長延長されたオルガノポリシロキサンを含む(A)成分を使用することで、耐熱性が有効に改善された硬化物を与えるミラブル型シリコーンゴム組成物とすることができる。また、この(A)成分に加えて、上記(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を所定量含むことにより、低分子シロキサン成分の量が少なく、圧縮永久歪みが有効に改善された硬化物を与えるミラブル型シリコーンゴム組成物とすることができる。
前記(A)成分が、さらに
(A−3)下記一般式(2)で表され、アルケニル基を0.00001〜0.01mol/g持ち、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が1000ppm以下であるオルガノポリシロキサン 前記(A)成分全体100質量部に対し0〜5質量部
を含むものであることが好ましい。
Figure 2021169572
(但し、nは10〜1,000の整数、oは1〜50の整数である。)
このような、側鎖にアルケニル基を0.000001〜0.0001mol/gを持つオルガノポリシロキサンである(A3)成分を併用することで、圧縮永久歪みをより有効に改善することができる。
また、本発明では、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするシリコーンゴム硬化物を提供する。
本発明のシリコーンゴム硬化物は、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物であるため、低分子シロキサン成分の量が少なく、有効に改善された耐熱性及び圧縮永久歪みを示すことができる。
前記硬化物中に含まれる重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるものとすることができる。
このように、本発明によれば、世界的な化学物質規制の潮流の中で求められている、低分子シロキサンの量が低減されたシリコーンゴム硬化物を提供することができる。よって、本発明のシリコーンゴム硬化物は、例えば、ケーキモールドなどのキッチン用品、水道周辺に使用されるパッキン、人工透析器などの医療、ヘルスケア用品などに安全に使用できる。
以上のように、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物であれば、低分子シロキサンの量が少なく、例えば重合度10以下の低分子シロキサンの合計が500ppm以下であり、且つ、耐熱性と圧縮永久歪みに優れた硬化物(シリコーンゴム)を与えることができる。また、本発明のシリコーンゴム硬化物は、低分子シロキサンの量が少なく、耐熱性と圧縮永久歪みに優れるので、例えばケーキモールドなどのキッチン用品、水道周辺に使用されるパッキン、人工透析器などの医療、ヘルスケア用品など、広範な用途において安全に使用することができる。
上述のように、硬化物に含有する低分子シロキサン成分が少なく、さらに、耐熱性と圧縮永久歪みが良好である硬化物が得られるミラブル型シリコーンゴム組成物の開発が求められていた。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を重ねた結果、ミラブル型シリコーンゴム組成物において、25℃における粘度が20,000〜200,000cStであり、分子両末端にアルケニル基を持ち、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサンである(A−1)成分のアルケニル基と、一分子中に2個のSiH基を有し、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサンである(A−2)成分中のSiH基とのヒドロシリル化反応によって鎖長延長されたポリマーを含む(A)成分を使用することで、耐熱性が有効に改善され、さらに(A)成分に加え、以下に詳細に説明する(B)〜(F)成分を所定量併用することにより、低分子シロキサン成分の量が少なく、圧縮永久歪みが有効に改善されることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、重合度が10以下の低分子シロキサンが少なく、耐熱性、圧縮永久歪みに優れた硬化物を与えるミラブル型シリコーンゴム組成物、及びその硬化物を提供するものである。
即ち、本発明は、ミラブル型シリコーンゴム組成物であって、
(A)下記(A−1)成分のアルケニル基と下記(A−2)成分とのヒドロシリル化反応によって鎖延長された、ケイ素原子結合脂肪族不飽和基を有するオルガノポリシロキサンを含む成分 100質量部、
(A−1)下記一般式(1)で表される、25℃における粘度が20,000〜200,000cStであり、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサン、
Figure 2021169572
(但し、Rは炭素数2〜6のアルケニル基、R、R、R及びRは炭素数1〜10の、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、aは700〜1500である。)
(A−2)一分子中に2個のSiH基を有し、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(B)BET法による比表面積が50m/g以上の補強性シリカ 10〜100質量部、
(C)下記(C−1)成分と(C−2)成分との混合物、及び/又は下記(C−3)成分、
(C―1)オルガノアルコキシシラン 0.1〜50質量部、
(C−2)水 (C−1)成分のアルコキシ基の0.5〜10倍モル量、
(C−3)(C−1)成分と(C−2)成分との反応生成物 0.1〜90質量部、
(D)下記(D−1)成分及び/又は下記(D−2)成分 0.1〜10質量部
(D−1)アルケニル基含有オルガノシラン、
(D−2)アルケニル基含有オルガノシラザン、
(E)SiH基を一分子中に少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 組成物中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基に対する(E)成分中のSiH基のモル比が0.5〜10となる量、及び
(F)付加反応触媒 触媒量
を含むものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物である。
また、本発明は、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするシリコーンゴム硬化物である。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[ミラブル型シリコーンゴム組成物]
本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、上記(A)〜(F)成分を含むものである。本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、他の成分を含むこともできる。以下、各成分について詳細に説明する。
<(A)成分>
本発明において、(A)成分は、ミラブル型シリコーンゴム組成物における主剤(ベースポリマー)であり、それぞれ以下に説明する、(A−1)成分のアルケニル基と(A−2)成分とのヒドロシリル化反応によって鎖延長された、ケイ素原子結合脂肪族不飽和基を有するオルガノポリシロキサンを含む成分である。
(A−1)成分は、下記一般式(1)で表される、25℃における粘度が20,000〜200,000cStであり、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサンである。
Figure 2021169572
(但し、Rは炭素数2〜6のアルケニル基、R、R、R及びRは炭素数1〜10の、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、aは700〜1500である。)
(A−1)成分の式(1)中のRは炭素数2〜6のビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基であり、R、R、R及びRは炭素数1〜10の、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
(A−1)成分の25℃における粘度は、20,000〜200,000cStである。25℃における粘度が20,000cSt未満であると、耐熱性が悪くなり、200,000cStを超えると、重合度10以下の低分子シロキサン成分の除去が困難になる。
(A―1)成分から低分子シロキサンを除去する方法は、加熱蒸留法、減圧蒸留法、薄膜蒸留法などが挙げられる。効率よく低分子シロキサンを除去するためには、減圧下で高温の方が好ましいが、温度が高すぎると、オルガノポリシロキサンがクラッキングを起こすため、100〜300℃が好ましい。
(A−2)成分は、一分子中に2個のSiH基を有し、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンであり、(A−1)成分のアルケニル基とのヒドロシリル化反応によって鎖延長されたオルガノポリシロキサンを与えるものである。(A−2)成分は、直鎖状、環状、分岐状及び三次元網状構造のいずれであってもよいが、直鎖状であることが特に好ましい。
直鎖状のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、特に下記一般式(3)で例示されるものを挙げることができる。
Figure 2021169572
式(3)中のbは1〜200の整数である。R及びRは炭素数1〜10の、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基、2−フェニルエチル基等のアラルキル基等が挙げられる。
(A−2)成分から低分子シロキサンを除去する方法は、(A−1)成分から低分子シロキサンを除去する方法と同様でもよいが、SiH基の反応性が高いため、210℃以下で行うのが好ましい。
(A−1)成分と(A−2)成分とのヒドロシリル化反応は、通常、それ自体公知の白金族金属系触媒が使用できる。すなわち、(A)成分は、ヒドロシリル化反応触媒としての白金族金属触媒を更に含むこともできる。白金族金属系触媒としては、例えば、白金族の金属単体とその化合物が挙げられ、具体的には、例えば、シリカ、アルミナ、シリカゲルのような担体に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水和物のアルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム触媒等が挙げられるが、白金又は白金化合物が好ましい。
添加量は触媒量であり、上記ヒドロシリル化反応を促進できる量であればよく、白金族金属質量に換算して(A)成分の合計量に対して、好ましくは1質量ppm〜1,000質量ppm、より好ましくは2〜100質量ppmである。該添加量がこの範囲だと、ヒドロシリル化反応が十分に促進されやすく、経済的に有利となりやすい。このような触媒を用いて、ヒドロシリル化反応は、常温〜200℃の温度で10分間〜5時間程度行われる。
(A)成分は、さらに下記(A−3)成分を含むものであることが好ましい。
(A−3)下記一般式(2)で表され、アルケニル基を0.00001〜0.01mol/g持ち、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が1000ppm以下であるオルガノポリシロキサン 前記(A)成分全体100質量部に対し0〜5質量部
Figure 2021169572
(但し、nは10〜1,000の整数、oは1〜50の整数である。)
(A−3)成分は、上記の通り、側鎖にアルケニル基を持つオルガノポリシロキサンである。より詳細には、(A−3)成分は、アルケニル基を0.00001〜0.01mol/g持ち、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が1000ppm以下であるオルガノポリシロキサンである。アルケニル基の量が0.00001〜0.01mol/gである(A−3)成分を(A)成分全体100質量部に対し0〜5質量部含むことにより、(B)成分である補強性シリカとの配合容易性を犠牲にすることなく、圧縮永久歪みをより改善することができる。
(A−3)成分から低分子シロキサンを除去する方法は、(A−1)成分から低分子シロキサンを除去する方法と同様でもよい。
(A)成分が(A−3)成分を含む場合、(A−2)成分のSiHは、上記ヒドロシリル化反応により、(A−3)成分のアルケニル基と反応することもできる。
<(B)成分>
(B)成分の補強性シリカは、シリコーンゴム硬化物に十分な強度を与えるために必須なものであり、ヒュームドシリカ(乾式シリカ)や沈殿シリカ(湿式シリカ)等が例示される。
(B)成分は1種単独でも2種以上を併用してもよい。補強性シリカのBET法による比表面積は、50m/g以上であり、50〜400m/gが好ましく、100〜350m/gがより好ましい。比表面積が50m/g以上であれば、機械的強度を十分に付与することができる。比表面積が400m/g以下であれば、シリコーンゴム組成物の粘度が適度となり、取扱い性に優れる。
これら補強性シリカはそのまま用いても構わないが、表面疎水化処理剤で予め処理したものを使用したり、あるいは(A)成分との混練時に表面処理剤を添加して処理したりすることにより使用することが好ましい。これら表面処理剤は、アルキルアルコキシシラン、アルキルクロロシラン、アルキルシラザン、シランカップリング剤、チタネート系処理剤、脂肪酸エステル等の公知のいかなるものでも用いることができ、1種で用いてもよく、また2種以上を同時又は異なるタイミングで用いてもよい。
ミラブル型シリコーンゴム組成物中の(B)補強性シリカの配合量は、(A)成分100質量部に対し、10〜100質量部であり、10〜50質量部が好ましく、10〜30質量部がより好ましい。(B)成分の配合量を10質量部以上とすることで、より十分なゴム強度が得られる。一方、100質量部以下であれば、適切な粘度を示すことができ、取扱い性に優れたシリコーンゴム組成物となる。
<(C)成分>
(C)成分は、(C―1)オルガノアルコキシシランと(C−2)水との混合物、及び/又は(C−3)(C−1)成分と(C−2)成分との反応生成物である。
(C−1)成分のオルガノアルコキシシランは、例えば下記一般式(4)で表される。
SiR (OR (4)
式(4)中のR及びRはそれぞれ置換又は非置換の一価炭化水素基であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、p及びqはそれぞれ0、1、2又は3であり、rは1又は2であり、但しp+q+r=4である。
及びRは置換又は非置換の一価炭化水素基であり、好ましくは炭素数1〜10、特に1〜6のものである。具体的には、メチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、並びにこれらの炭化水素の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がフッ素等のハロゲン原子やシアノ基で置換された基等を挙げることができる。この中ではメチル基、フェニル基が好ましく用いられる。
は炭素数1〜4のアルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基であり、両者が一分子中に同時に存在していても差し支えない。
上記オルガノアルコキシシランとして具体的には、ジメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルメチルメトキシエトキシシラン等のジアルコキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ジメチルフェニルメトキシシラン等のモノアルコキシシランを挙げることができる。これらアルコキシシランは単独で用いてもよく、複数を混ぜて使用してもよい。
(C−2)成分の水は、(C−1)成分のオルガノアルコキシシランの加水分解させるために使用される。その添加量としては、アルコキシ基の0.5〜10倍モル、好ましくは1〜5倍モルであることがよい。
(C)成分は、(C−1)成分のオルガノアルコキシシランと(C−2)成分の水との混合物であっても良いし、(C−3)成分である、(C−1)成分と(C−2)成分との反応生成物、すなわち加水分解生成物であっても良いし、又は(C−1)成分、(C−2)成分及び(C−3)成分の混合物であっても良い。
(C)成分は、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物において、(B)成分の補強性シリカの処理剤として作用する成分である。
ミラブル型シリコーンゴム組成物中の(C−1)成分のオルガノアルコキシシランの配合量は、(A)成分100質量部に対し、0.1〜50質量部である。0.1質量部以下であると、(B)成分の補強性シリカの処理が不十分であり、物性が悪化する場合がある。一方、50質量部を超えると、(B)成分の補強性シリカの処理剤として作用しなかった(C−1)成分を除去する必要があり、経済的でない。(C−2)成分の水の添加量は、上記の通りである。ミラブル型シリコーンゴム組成物中の(C−3)成分の配合量は、0.1〜90質量部である。0.1質量部以下であると、(B)成分の補強性シリカの処理が不十分であり、物性が悪化する場合がある。一方、90質量部を超えると、(B)成分の補強性シリカの処理剤として作用しなかった(C−3)成分を除去する必要があり、経済的でない。
<(D)成分>
(D)成分の(D−1)アルケニル基含有オルガノシラン及び/又は(D−2)アルケニル基含有オルガノシラザンは、本発明のシリコーンゴム組成物において、(B)成分である補強性シリカの分散性向上剤(表面処理剤)として作用すると共に、硬化時にベースポリマーであるオルガノポリシロキサン((A)成分)中のアルケニル基と共にアルケニル基含有オルガノシラザン及び/又はアルケニル基含有アルコキシシラン中のアルケニル基が架橋することにより、オルガノポリシロキサンとシリカとの架橋点として作用し、圧縮永久歪みを改善する成分である。
(D−1)成分であるアルケニル基含有オルガノシランは、例えばビニル基含有アルコキシシランである。該ビニル基含有アルコキシシランとしては、特に制限されないが、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン等が好適である。
(D−2)成分であるアルケニル基含有オルガノシラザンは、例えばビニル基含有オルガノシラザンである。該ビニル基含有オルガノシラザンとしては、特に制限されないが、1−ビニルペンタメチルジシラザン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシラザン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラビニルジシラザン等が例示されるが、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンが好適である。
(D)成分のアルケニル基含有オルガノシラザン及び/又はアルケニル基含有アルコキシシランの添加量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100質量部に対して0.1〜10質量部であり、好ましくは0.1〜7質量部であり、より好ましくは0.1〜5質量部である。(D)成分の添加量が0.1質量部より少ないと、得られるシリコーンゴム硬化物の圧縮永久歪みの改善効果が得られず、多すぎる場合には、得られるシリコーンゴム硬化物の硬度が高くなりすぎ、また経済的にも好ましくない。
<(E)成分>
(E)成分のSiH基(ケイ素原子に結合した水素原子)を一分子中に少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分子中に2個以上、好ましくは3個以上のSiH基を含有するものであれば、直鎖状、環状、分岐状及び三次元網状構造のいずれであってもよい。(E)成分は、(A−2)成分と同じであっても、異なっていてもよい。(E)成分としては、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の架橋剤として公知のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いることができ、例えば、下記平均組成式(5)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが挙げられる。
10 SiO(4−x−y)/2 (5)
(式中、R10は互いに同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、x及びyは、0≦x<3、0<y≦3及び0<x+y≦3を満たす正数である。)
上記平均組成式(5)中、R10は互いに同一又は異種の非置換もしくは置換の炭素数1〜12、特に好ましくは1〜8の一価炭化水素基であり、脂肪族不飽和基以外のものであることが好ましい。R10の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−フェニルプロピル基等のアラルキル基;及びこれらの炭化水素基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子等のハロゲン原子等で置換した基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられる。
x及びyは、好ましくは0.7≦x≦2.4、0.002≦y≦1及び0.8≦x+y≦2.7を満たす正数であり、より好ましくは1≦x≦2.2、0.01≦y≦1及び1.01≦x+y≦2.5を満たす正数である。
(E)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、SiH基を1分子中に2個以上(例えば2〜300個)、好ましくは3個以上(例えば3〜200個)、より好ましくは4〜100個程度有する。(E)成分においてSiH基は分子鎖末端にあっても、分子鎖の途中(即ち、分子鎖非末端部分)にあっても、その両方にあってもよい。
また、(E)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素原子数(又は重合度)は、好ましくは2〜300個、より好ましくは3〜200個、更に好ましくは4〜100個程度である。
(E)成分中の重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計は、500ppm以下であることが好ましい。
(E)成分中の低分子シロキサンを除去する方法は、(A−2)成分中から低分子シロキサンを除去する方法と同様でよい。
(E)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの具体例としては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)メチルシラン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)フェニルシラン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、(CHHSiO1/2単位と(CHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、及び(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位と(CSiO1/2単位とからなる共重合体;これらの例示化合物においてメチル基の一部又は全部をプロピル基、ブチル基等のメチル基以外のアルキル基もしくはフェニル基又はこれらの組み合わせ等で置換した化合物などが挙げられる。
具体的には、下記構造式で表される化合物が例示できる。
Figure 2021169572
(上記式中、kは2〜50の整数であり、m、s及びtは0〜50の整数である。)
(E)成分は、1種単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
(E)成分の配合量は、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基(アルケニル基)に対する(E)成分中のSiH基のモル比が0.5〜10、より好ましくは0.7〜5となる量である。該配合量が上記範囲内だと、得られるシリコーンゴム組成物の硬化時に架橋が十分に形成されやすく、硬化後は、機械的強度が十分となりやすく、また、他の物理特性、特に耐熱性と低圧縮永久歪性が良好となりやすい。
本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基は、(A)成分中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基及び(D)成分中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基を含む。(A)成分中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基は、(A−2)成分とのヒドロシリル化反応を起こしていない(A−1)成分のアルケニル基を含む。(A)成分が(A−3)成分を含む場合、(A)成分中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基は、(A−2)成分とのヒドロシリル化反応を起こしていない(A−3)成分のアルケニル基を更に含む。
<(F)成分>
(F)成分の付加反応触媒は、ヒドロシリル化反応用触媒であり、組成物中のケイ素原子結合アルケニル基と(E)成分中のSiH基とを付加反応させる触媒である。(F)成分としては、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の触媒として従来公知のものが使用でき、例えば、白金族金属系触媒が挙げられる。白金族金属系触媒としては、例えば、白金族の金属単体とその化合物が挙げられ、具体的には、例えば、シリカ、アルミナ、シリカゲルのような担体に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水和物のアルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム触媒等が挙げられるが、白金又は白金化合物が好ましい。
(F)成分は、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。(F)成分の添加量は触媒量であり、上記付加反応を促進できる量であればよく、白金族金属質量に換算して(A)成分の合計量に対して、好ましくは1質量ppm〜1質量%(10,000質量ppm)、より好ましくは2〜1,000質量ppm、特に好ましくは10〜500質量ppmである。該添加量がこの範囲だと、付加反応が十分に促進されやすく、硬化が十分になりやすく、経済的に有利となりやすい。
<その他の成分>
また、上記の触媒のほかに硬化速度を調整する目的で、任意の量にて付加反応制御剤を使用してもよい。その具体例としては、エチニルシクロヘキサノール等のアセチレンアルコール系制御剤、テトラシクロメチルビニルポリシロキサン等が挙げられる。付加反応制御剤は、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
<製造方法>
本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、例えば以下の手順で製造することができる。
まず、上記(A−1)成分、(A−2)成分、及びヒドロシリル化反応触媒を含むベースポリマーを調製する。(A)成分に(A−3)成分を含ませる場合には、(A−3)成分をベースポリマーに更に含ませる。
次に、ベースポリマーに上記(B)成分、(C)成分、(D)成分を添加し、加熱、混合することによりベースコンパウンドが得られる。
次に、上記のようにして得られたベースコンパウンドと、(E)成分及び(F)成分を含む混合物とを混合する。ベースコンパウンドに上記(B)成分、(C)成分及び(D)成分の少なくとも1つを含ませていない場合、(E)成分及び(F)成分を含む混合物に、(B)成分、(C)成分及び(D)成分のうちベースコンパウンドに含ませていない成分を含ませる。ベースコンパウンドに上記(B)成分、(C)成分及び(D)成分の少なくとも1つを含ませている場合でも、(E)成分及び(F)成分を含む混合物にこれらの成分を更に含ませてもよい。
この混合により、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物を得ることができる。
<硬化条件>
本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、公知の硬化方法により公知の硬化条件下で硬化させることができる。具体的には、通常、室温〜200℃、好ましくは80〜160℃で加熱することにより、組成物を硬化させることができる。加熱時間は、0.5分〜5時間程度、特に1分〜3時間程度でよい。
本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、例えば上記の硬化条件下での、組成物中のケイ素原子結合アルケニル基と(E)成分中のSiH基との付加反応により、硬化することができる。そのため、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物ということもできる。
以上に説明した本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物は、(A−1)成分のアルケニル基と(A−2)成分とのヒドロシリル化反応によって鎖長延長されたオルガノポリシロキサンを含む(A)成分を使用することで、耐熱性が有効に改善された硬化物を与えるミラブル型シリコーンゴム組成物とすることができる。また、この(A)成分に加えて、上記(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含むことにより、低分子シロキサン成分の量が少なく、圧縮永久歪みが有効に改善された硬化物を与えるミラブル型シリコーンゴム組成物とすることができる。
[シリコーンゴム硬化物]
本発明のシリコーンゴム硬化物は、本発明のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするシリコーンゴム硬化物である。
そのため、本発明のシリコーンゴム硬化物は、低分子シロキサン成分の量が少なく、耐熱性と圧縮永久歪みが有効に改善された硬化物である。
例えば、本発明のシリコーンゴム硬化物は、重合度10以下の低分子シロキサン成分の含有量の合計が500ppm以下であるものとすることができる。
このように、本発明のシリコーンゴム硬化物は、世界的な化学物質規制の潮流の中で求められている、低分子シロキサンの量が低減されているので、例えば、ケーキモールドなどのキッチン用品、水道周辺に使用されるパッキン、人工透析器などの医療、ヘルスケア用品などに安全に使用できる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下実施例及び比較例で用いた(A−1)成分、(A−2)成分、(A−3)成分及び(E)成分にそれぞれ含まれる、重合度が3〜10の低分子環状シロキサン(D3〜D10)は、下記測定条件により測定した。測定結果を表1及び表2に示す。
Figure 2021169572
Figure 2021169572
[測定条件]
装置:島津製作所製ガスクロマトグラフ Nexis GC−2030
流体:空気、水素、ヘリウム
流量:0.6mL/min
検出器:水素炎イオン化検出器
カラム:DB−5MS
(いずれも島津社製)
カラム温度:320℃
試料注入量:1.0μL
(A−1)成分と(A−3)成分のビニル基含有オルガノポリシロキサン中の低分子シロキサンは、約100Paの減圧下で試料を撹拌しながら200℃で6時間加熱して低分子シロキサン成分を除去した後、更に窒素ガスを試料中に吹き込んで(バブリングして)、4時間除去を行った後、50Pa以下の減圧下、250℃で2時間加熱を行って、低分子シロキサン成分を除去した。
(A−2)成分と(E)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサン中の低分子シロキサンは、約100Paの減圧下で試料を撹拌しながら180℃で6時間加熱して低分子シロキサン成分を除去した後、更に窒素ガスを試料中に吹き込んで(バブリングして)、4時間除去を行った後、20Pa以下の減圧下、200℃で1時間加熱を行って、低分子シロキサン成分を除去した。
下記実施例及び比較例で調製したシリコーンゴム組成物について、JIS K 6249:2003に準拠して作製した試験用シートを用いて、硬さ(デュロメーターA)、引張強さ、切断時伸び、圧縮永久歪み(150℃/22時間、25%圧縮)の初期値を測定した。また、該試験用シートを220℃の乾燥機に1日入れた後に、硬さ、引張強さ、切断時伸びを測定した。その結果を表3及び表4に示す。
(実施例1)
(A−1)成分としての両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された粘度が30,000cStのジメチルポリシロキサン(A−1A)100質量部、白金触媒(Pt濃度1質量%)0.01質量部、及び(A−2)成分としての下記式(6)で表される両末端にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(A−2A)2.5質量部を、ニーダーにて30分混合し、ベースポリマー(1)を調整した。
Figure 2021169572
次に、ベースポリマー(1)100質量部に対して、(B)成分としてのBET吸着法比表面積が200m2/gのヒュームドシリカ(アエロジル200、日本アエロジル(株)製)(B)32質量部、(C)成分としてのジメチルジメトキシシラン8質量部(C−1)及び水(C−2)2.5質量部、並びに(D)成分としてのビニルトリメトキシシラン(D−1)0.5質量部を添加し、170℃で2時間、ニーダーにより混合下で加熱して、ベースコンパウンド(1)を調製した。
次に、上記コンパウンド(1)100質量部に対して、下記式(7)で表される側鎖にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(E)1.7質量部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.05質量部、及び白金触媒(Pt濃度1質量%)(F)0.1質量部を混合し、均一に混合して、実施例1のミラブル型シリコーンゴム組成物を得た。
Figure 2021169572
(実施例2)
(A−1)成分を両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された粘度が100,000cStのジメチルポリシロキサン(A−1B)に変更し、(A−2A)成分を1.7質量部にした以外は、実施例1と同様の方法によりベースポリマー(2)を調製した。また、ベースポリマー(1)の代わりにベースポリマー(2)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、ベースコンパウンド(2)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(2)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、実施例2のミラブル型シリコーンゴム組成物を調製した。
(実施例3)
(A―2)成分を下記(8)で表される両末端にSiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(A−2B)1.1質量部にした以外は、実施例1と同様の方法によりベースポリマー(3)を調製した。また、ベースポリマー(1)の代わりにベースポリマー(3)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、ベースコンパウンド(3)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(3)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、実施例3のミラブル型シリコーンゴム組成物を調製した。
Figure 2021169572
(実施例4)
(D)成分を1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(D−2)0.2質量部にした以外は、実施例1と同様の方法によりベースコンパウンド(4)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(4)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、実施例4のミラブル型シリコーンゴム組成物を調製した。
(比較例1)
(A−1)成分を両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された粘度が550cStのジメチルポリシロキサン(A−1R)に変更し、(A−2A)成分を10.4質量部にした以外は、実施例1と同様の方法によりベースポリマー(4)を調製した。また、ベースポリマー(1)の代わりにベースポリマー(4)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、ベースコンパウンド(5)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(5)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、比較例1のシリコーンゴム組成物を調製した。
(実施例5)
(A−1A)成分の量を99質量部とし、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持ち(ビニル基含有量0.000072mol/g)、粘度が15,000cSTであるジメチルポリシロキサン(A−3)を1質量部の量で加えた以外は、実施例1と同様の方法によりベースポリマー(5)を調製した。また、ベースポリマー(1)の代わりにベースポリマー(5)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、ベースコンパウンド(6)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(6)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、実施例5のミラブル型シリコーンゴム組成物を調製した。
(実施例6)
(A−1B)成分の量を99質量部とし、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持ち(ビニル基含有量0.000072mol/g)、粘度が15,000cSTであるジメチルポリシロキサン(A−3)を1質量部の量で加えた以外は、実施例2と同様の方法によりベースポリマー(6)を調製した。また、ベースポリマー(1)の代わりにベースポリマー(6)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、ベースコンパウンド(7)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(7)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、実施例6のシリコーンゴム組成物を調製した。
(実施例7)
(C−1)成分のジメチルジメトキシシラン80.0gに(C−2)成分の水25.0gを混合させ、陽イオン交換樹脂(CT−175、ビュロライト社製)0.093gを添加し、20℃で1時間撹拌した。その後、ろ過により固体のイオン交換樹脂を除去して、(C−3)成分を調整した。
(C−1)成分と(C−2)成分との混合物ではなく、上記(C−3)成分を10質量部の量で加えた以外は、実施例5と同様の方法により、ベースコンパウンド(8)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(8)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、実施例7のシリコーンゴム組成物を調製した。
(比較例2)
(A−1A)成分の量を90質量部とし、両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖され、側鎖にビニル基を持ち(ビニル基含有量0.000072mol/g)、粘度が15,000cSTであるジメチルポリシロキサン(A−3)を10質量部の量で加え、SiH基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(A−2A)の量を2.8質量部にした以外は、実施例1と同様の方法により、ベースポリマー(7)を調製した。また、ベースポリマー(1)の代わりにベースポリマー(7)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、ベースコンパウンド(9)を調製した。しかし、(E)成分及び(F)成分を混合した組成物を形成できなかった。
(比較例3)
ビニルトリメトキシシラン(D−1)を添加しない以外は、実施例5と同様の方法によりベースコンパウンド(10)を調製した。そして、ベースコンパウンド(1)の代わりにベースコンパウンド(10)を用いたこと以外は実施例1と同様の方法により、比較例3のシリコーンゴム組成物を調製した。
実施例及び比較例で用いた各成分を、以下の表3及び4にまとめる。
(試験用シートの作製)
以上のようにして調製した各組成物について、120℃、70kgf/cmの条件で10分間プレスキュアーを行い、実施例及び比較例の各試験用シートを作製した。これらのシートの物性特性の測定結果を表3及び4に示す。
Figure 2021169572
Figure 2021169572
(低分子シロキサン量の測定)
実施例及び比較例の各試験用シートの低分子シロキサン量を、先に説明した手順で測定した。その結果を以下の表5に示す。
Figure 2021169572
表3及び表4に示した結果から、本発明の実施例1〜7のミラブル型シリコーンゴム組成物により得られた硬化物は、比較例1の組成物により得られた硬化物よりも、220℃の乾燥機に1日入れた後の引張強さ及び切断時伸びの低下を抑えることができたことがわかる。
また、表3及び表4に示した結果から、本発明の実施例1〜7のミラブル型シリコーンゴム組成物により得られた硬化物は、比較例3の組成物により得られた硬化物よりも低い圧縮永久歪みを示すことができたことがわかる。
さらに、表5に示した結果から、本発明の実施例1〜7のミラブル型シリコーンゴム組成物により得られた硬化物は、低分子シロキサンの量が少なかったことがわかる。
すなわち、本発明の実施例1〜7のミラブル型シリコーンゴム組成物は、重合度が10以下の低分子シロキサンが少なく、耐熱性、圧縮永久歪みに優れた硬化物を与えることができた。
一方、比較例1の組成物から得られた硬化物は、220℃の乾燥機に1日入れたことにより、引張強さ及び切断時の伸びの両方が低下した。これは、比較例1では、(A−1)成分として、25℃での粘度が低過ぎる(A−1R)成分を用いたことが原因であると推測される。
また、先に述べたように、比較例2では、(E)成分及び(F)成分を含めた組成物を調製できなかった。
そして、比較例3の組成物から得られた硬化物は、圧縮永久歪みが大きかった。これは、比較例3の組成物が、(D)成分を含んでいなかったことが原因であると推測される。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (4)

  1. ミラブル型シリコーンゴム組成物であって、
    (A)下記(A−1)成分のアルケニル基と下記(A−2)成分とのヒドロシリル化反応によって鎖延長された、ケイ素原子結合脂肪族不飽和基を有するオルガノポリシロキサンを含む成分 100質量部、
    (A−1)下記一般式(1)で表される、25℃における粘度が20,000〜200,000cStであり、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノポリシロキサン、
    Figure 2021169572
    (但し、Rは炭素数2〜6のアルケニル基、R、R、R及びRは炭素数1〜10の、同一または異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、aは700〜1500である。)
    (A−2)一分子中に2個のSiH基を有し、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
    (B)BET法による比表面積が50m/g以上の補強性シリカ 10〜100質量部、
    (C)下記(C−1)成分と(C−2)成分との混合物、及び/又は下記(C−3)成分、
    (C―1)オルガノアルコキシシラン 0.1〜50質量部、
    (C−2)水 (C−1)成分のアルコキシ基の0.5〜10倍モル量、
    (C−3)(C−1)成分と(C−2)成分との反応生成物 0.1〜90質量部、
    (D)下記(D−1)成分及び/又は下記(D−2)成分 0.1〜10質量部
    (D−1)アルケニル基含有オルガノシラン、
    (D−2)アルケニル基含有オルガノシラザン、
    (E)SiH基を一分子中に少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン 組成物中のケイ素原子結合脂肪族不飽和基に対する(E)成分中のSiH基のモル比が0.5〜10となる量、及び
    (F)付加反応触媒 触媒量
    を含むものであることを特徴とするミラブル型シリコーンゴム組成物。
  2. 前記(A)成分が、さらに
    (A−3)下記一般式(2)で表され、アルケニル基を0.00001〜0.01mol/g持ち、重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が1000ppm以下であるオルガノポリシロキサン 前記(A)成分全体100質量部に対し0〜5質量部
    を含むものであることを特徴とする請求項1に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物。
    Figure 2021169572
    (但し、nは10〜1,000の整数、oは1〜50の整数である。)
  3. 請求項1又は2に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物であることを特徴とするシリコーンゴム硬化物。
  4. 前記硬化物中に含まれる重合度10以下の低分子シロキサン成分の合計が500ppm以下であることを特徴とする請求項3に記載のシリコーンゴム硬化物。
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