JP2021165256A - 飲用組成物 - Google Patents

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真奈美 山本
Manami Yamamoto
芳子 本間
Yoshiko Honma
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】ビオチン含有飲用組成物の性状安定性を確保するためにポリビニルピロリドンを配合したところ、経時的にビオチン含量が低下するという知見を得た。したがって、本発明は、ビオチンとポリビニルピロリドンを含有し、ビオチンの経時的な含量低下を抑制した優れた飲用組成物を提供することを目的とする。【解決手段】上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ソルビトール、マルチトール、及びキシリトールからなる群から選ばれる一種以上の糖アルコールを配合した場合、ビオチンの含量の低下を抑制できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明はa)ビオチンb)ポリビニルピロリドンc)ソルビトール、マルチトール、キシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の糖アルコールを含有する飲用組成物、である。【選択図】なし

Description

本発明は、ビオチンを含有する飲用組成物に関する。
ビオチンは、ビタミンB群の1種であり、ビタミンHまたは補酵素Rとも称され、皮膚、毛髪を正常に維持するための必須成分である。また糖質、アミノ酸、脂質代謝に関与することから疲労回復への効果が期待されている。ビオチン含有内服液剤をpH2〜4の酸性領域で保存すると、液剤中で経時的に沈殿生成やモヤが発生し、性状安定性が悪いことが知られている。この沈殿生成、モヤなどの生成を防止する方法として、ポリビニルピロリドンを配合する方法(特許文献1)、緩衝能を有するアミノ酸塩を配合する方法(特許文献2)が知られている。
また、砂糖、グルコース、又はフルクトースを配合したpH2〜5の内服液剤にビオチンを配合すると、ビオチンが分解してしまうことが知られており、これを解決する方法として、ステビアを配合する方法が知られている(特許文献3)。
特開平7-76520号公報 特開平10−130146号公報 特開平9−104625号公報
本発明者らは、ビオチン含有飲用組成物の性状安定性を確保するためにポリビニルピロリドンを配合したところ、経時的にビオチン含量が低下するという知見を得た。
したがって、本発明は、ビオチンとポリビニルピロリドンを含有し、ビオチンの経時的な含量低下を抑制した優れた飲用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ソルビトール、マルチトール、及びキシリトールからなる群から選ばれる一種以上の糖アルコールを配合した場合、ビオチンの含量の低下を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は
(1)a)ビオチン
b)ポリビニルピロリドン
c)ソルビトール、マルチトール、キシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の糖アルコールを含有する飲用組成物、
(2)pHが2.5〜5.5である、(1)に記載の飲用組成物、
である。
本発明により、ポリビニルピロリドン存在下において、ビオチンの含量低下を抑制した優れた飲用組成物を提供することが可能になった。また、性状安定性もよく、服用感も大変良い飲用組成物を提供することが可能となった。
本発明の飲用組成物中におけるビオチンの含有量は、0.00001〜0.0025質量%が好ましく、0.0005〜0.001質量%がより好ましい。
本発明におけるポリビニルピロリドンとは、1−ビニル-2-ピロリドンの直鎖重合物で、フィケンチャーのK値(以下、K値)が10〜120の化合物を意味する。別名ポリビドン又はポビドンと称され、PVPと略される。例えば、ポリビニルピロリドンK15、ポリビニルピロリドンK30、ポリビニルピロリドンK60、ポリビニルピロリドンK90などと称される。白色ないしわずかに黄色の結晶で、水に溶けてコロイド状の溶液となる。これらのうち、特に好ましいのはポリビニルピロリドンK90である。本発明の飲用組成物中におけるポリビニルピロリドンの含有量は、0.1〜3質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。
本発明のソルビトール、マルチトール、キシリトールは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の飲用組成物中におけるソルビトール、マルチトール、キシリトールの含有量は、合計量で0.1〜50質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましい。
本発明にかかる飲用組成物のpHは、特に限定されず、例えば、2.0〜7.0である。風味の観点からは低pHであることが好ましく、さらに好ましくは2.5〜5.5である。本発明の飲用組成物のpH調整は、通常使用されるpH調整剤を使用することができる。具体的なpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、アジピン酸、グルタミン酸、フマル酸等の有機酸及びそれらの塩類、塩酸等の無機酸、水酸化ナトリウムなどの無機塩基等が挙げられる。
本発明の飲用組成物にはその他の成分として、他のビタミン類、ミネラル類、アミノ酸及びその塩類、他の生薬や生薬抽出物などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
さらに必要に応じて、酸味料、酸化防止剤、着色剤、香料、矯味剤、保存料、調味料、苦味料、強化剤、可溶化剤、乳化剤などの添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
本発明の飲用組成物は、常法により調製することができ、その方法は特に限定されるものではない。通常、各成分をとり適量の精製水で溶解した後、pHを調整し、残りの精製水を加えて容量調製し、必要に応じてろ過、殺菌処理し、容器に充填する工程により製造することができる。
本発明の飲用組成物は、例えばシロップ剤、ドリンク剤などの医薬品や医薬部外品などの各種製剤、健康飲料、清涼飲料などの各種飲料に適用することができる。
(実施例1〜3、比較例1〜3、参考例1)
表1に示す組成に従い、上記成分を精製水に溶解させ、ろ過及び殺菌を行い、pH3に調製し、50mLのキャップ付きガラス瓶に充填し、飲用組成物を調製した。
Figure 2021165256
(試験例1)
表1の参考例1、比較例1〜3、及び実施例1〜3の飲用組成物を65℃で7日間又は9日間保存した時のビオチンの安定性を調べた。ビオチン残存率は、HPLC(液体クロマトグラフィー)法でビオチンの残存量を測定することで求めた。結果を表2に示す。
Figure 2021165256
表2から明らかなように、ビオチンにポリビニルピロリドンを配合すると、ビオチンの安定性は低下した(参考例1と比較例1)。ビオチンとポリビニルピロリドンを配合した飲用組成物に甘味料のアセスルファムカリウム、又はスクラロースを配合するとビオチンの安定性は低いままであったが、ソルビトールを配合するとビオチンの安定性低下を抑制できることが明らかとなった(実施例1〜3と比較例1〜3)。
(実施例4〜8、比較例4)
表3、表4に示す組成に従い、上記成分を精製水に溶解させ、ろ過及び殺菌を行い、pH3に調製し、50mLのキャップ付きガラス瓶に充填し、飲用組成物を調製した。
Figure 2021165256
Figure 2021165256
(試験例2)
表3、表4の実施例4〜8、比較例4の飲用組成物を65℃で7日間保存した時のビオチンの安定性を調べた。ビオチン残存率は、試験例1と同様の方法で求めた。結果を表5、表6に示す。
Figure 2021165256
Figure 2021165256
表5から明らかなように、ビオチンとポリビニルピロリドンを配合した飲用組成物にマルチトール又はキシリトールを配合すると、ビオチンの残存率は実施例1のソルビトールの残存率より高い結果となった。一方、ステビア抽出物を配合した場合、ビオチンの安定性は著しく悪化した。
また、実施例1と実施例6の結果から、ポリビニルピロリドンK30よりポリビニルピロリドンK90の方が、ビオチンの安定性低下抑制効果は高かった。
表7に示す組成に従い、上記成分を精製水に溶解させ、ろ過及び殺菌を行い、pH3に調製し、50mLのキャップ付きガラス瓶に充填し、飲用組成物を調製した。
Figure 2021165256
(試験例3)
表7の実施例7〜15の飲用組成物を65℃で7日間保存した時のビオチンの安定性を調べた。ビオチン残存率は、試験例1と同様の方法で求めた。結果を表8に示す。
Figure 2021165256
以上より、ビオチン及びポリビニルピロリドン存在下では、ステビア抽出物やアセスルファムカリウム、スクラロースといった甘味料ではビオチンの安定性低下を抑制する効果は認められなかったが、ソルビトール、マルチトール又はキシリトールを配合した場合は、ビオチンの安定性を顕著に改善できることが明らかとなった。
また、ポリビニルピロリドンの配合により性状安定性もよく、糖アルコールの配合により服用感も大変良い飲用組成物を提供することが可能となった。
本発明によりビオチンの安定性が改善された飲用組成物を得ることができ、医薬品、食品、健康飲料、特定保健用食品などに使用可能である。

Claims (2)

  1. a)ビオチン
    b)ポリビニルピロリドン
    c)ソルビトール、マルチトール、キシリトールからなる群から選ばれる少なくとも1種の糖アルコールを含有する飲用組成物。
  2. pHが2.5〜5.5である、請求項1に記載の飲用組成物。
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