JP4694132B2 - 内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤 - Google Patents

内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤 Download PDF

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Description

本発明は、肝機能改善能を有するグルクロノラクトンを含有し、かつ保存条件によらず長期間に亘って味質の変化が少ない内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤に関する。
従来より、肝機能改善成分として、グルクロノラクトンが知られており、ビタミンB群等と共に、ドリンク剤等に配合されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記グルクロノラクトンを配合した従来のドリンク剤は、経時的にいわゆる「えぐみ」が生じ、味質が変化し、飲み難くなるという問題がある。肝機能改善能を有するグルクロノラクトンを含有し、かつ保存条件によらず長期間に亘って味質の変化が少ない内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤は、未だ提供されていないのが現状である。
特開平10−298093号公報
本発明は、前記従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、肝機能改善能を有するグルクロノラクトンを配合し、かつ保存条件によらず長期間に亘って味質の変化が少ない内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> グルクロノラクトンと、塩酸及びリン酸の少なくともいずれかとを含有してなることを特徴とする内服用液剤である。該<1>に記載の内服用液剤においては、前記塩酸及びリン酸の少なくともいずれかにより味質が長期間に亘って一定に維持される。
<2> グルクロノラクトンの含有量が、0.01〜6.7質量%である前記<1>に記載の内服用液剤である。該<2>に記載の内服用液剤においては、前記グルクロノラクトンの含有量が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定に維持される。
<3> 内服用液剤における塩酸及びリン酸のうち、該塩酸を単独で使用した場合の該塩酸の含有量が、0.2×10−3〜1.0体積%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<3>に記載の内服用液剤においては、前記塩酸の含有量が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定にかつ良好に維持される。
<4> 内服用液剤における塩酸及びリン酸のうち、該リン酸を単独で使用した場合の該リン酸の含有量が、0.4×10−3〜2.0質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<4>に記載の内服用液剤においては、前記リン酸の含有量が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定にかつ良好に維持される。
<5> 内服用液剤における塩酸及びリン酸を含有する場合の該塩酸及びリン酸の含有量が、前記塩酸の含有量×a+前記リン酸の含有量×b (但し、a+b≧1)である前記<1>から<2>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<5>に記載の内服用液剤においては、前記塩酸及びリン酸の含有量が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定にかつ良好に維持される。
<6> グルクロノラクトン(mg)と塩酸(ml)との比が、前記塩酸1mlに対して前記グルクロノラクトンが5.0×10mg以下である前記<1>から<3>及び<5>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<6>に記載の内服用液剤においては、前記グルクロノラクトンと前記塩酸との比が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定にかつ良好に維持される。
<7> グルクロノラクトン(mg)とリン酸(mg)との比が、前記リン酸1mgに対して前記グルクロノラクトンが2.5×10mg以下である前記<1>から<2>及び<4>から<5>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<7>に記載の内服用液剤においては、前記グルクロノラクトンと前記リン酸との比が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定にかつ良好に維持される。
<8> グルクロノラクトン(mg)と、塩酸(ml)及びリン酸(mg)との比が、前記塩酸a(ml)+前記リン酸2b(mg) (但し、a+b=1)に対して前記グルクロノラクトンが5.0×10mg以下である前記<1>から<2>及び<5>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<8>に記載の内服用液剤においては、前記グルクロノラクトンと、前記塩酸及びリン酸との比が所定の範囲内であるので、味質が長期間に亘って一定にかつ良好に維持される。
<9> 有機酸を更に含有してなる前記<1>から<8>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<9>に記載の内服用液剤では、前記有機酸により、酸味が適度に調整されており、飲み易い。
<10> 有機酸が、リンゴ酸、クエン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸及びフマル酸から選択される少なくとも1種である前記<9>に記載の内服用液剤である。該<10>に記載の内服用液剤では、前記有機酸により、酸味が適度に調整され、かつ該有機酸自体による薬効が付加される。
<11> 有機酸の内服用液剤における含有量が、10mg/50ml〜2,000mg/50mlである前記<9>から<10>のいずれかに記載の内服用液剤である。該<11>に記載の内服用液剤では、前記有機酸の含有量が所定の範囲内であるので、酸味がより適度に調整されており、飲み易く、また、薬効的にも優れる。
<12> グルクロノラクトンを含有してなり、塩酸及びリン酸の少なくともいずれかにより味質変化が抑制されたことを特徴とする内服用液剤である。該<12>に記載の内服用液剤においては、該内服用液剤における味質変化が、前記塩酸及びリン酸の少なくともいずれかにより、長期間に亘って防止される。
<13> 塩酸及びリン酸の少なくともいずれかを含有することを特徴とするグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤である。該<13>に記載のグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤においては、前記塩酸及びリン酸の少なくともいずれかにより、味質変化が長期間に亘って防止される。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、保存条件によらず長期間に亘って味質の変化が少ない内服用液剤、及びグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤を提供することができる。
(内服用液剤)
本発明の内服用液剤は、グルクロノラクトンと、塩酸及びリン酸の少なくともいずれかとを含有してなり、更に必要に応じて有機酸、及びその他の成分を含有してなる。
−グルクロノラクトン−
前記グルクロノラクトンは、肝臓の働きをよくする成分であり、具体的には、肝臓の血流を増やし、解毒能力を高める効果を有し、副作用がほとんどなく、じん麻疹、湿疹、妊娠中毒などにも適用可能である。
前記グルクロノラクトンは、下記構造式(1)で表され、性状は、白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。また、pHが4以上の条件になると不安定になる。
Figure 0004694132
前記グルクロノラクトンは、市販品であってもよいし、適宜合成したものであってもよい。なお、前記グルクロノラクトンを合成する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記グルクロノラクトンの前記内服用液剤における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、質量%単位では、例えば、0.01〜6.7質量%が好ましく、0.02〜3.4質量%がより好ましい。また、mg/ml単位では、例えば、5mg/50ml〜2,000mg/30mlが好ましく、10mg/50ml〜1,000mg/30mlがより好ましい。
−塩酸及びリン酸の少なくともいずれか−
前記塩酸及びリン酸の少なくともいずれかにより、前記グルクロノラクトンを含有する前記内服用液剤における味質変化が抑制される。
前記塩酸及びリン酸は、前記塩酸単独でもよいし、前記リン酸単独でもよく、また、これらを併用してもよいが、前記塩酸単独がより好ましい。
前記塩酸を単独で使用した場合の前記内服用液剤における該塩酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、36%塩酸で、0.2×10−3〜1.0体積%が好ましく、0.2×10−2〜0.5体積%がより好ましい。
前記グルクロノラクトン(mg)と塩酸(ml)との比(グルクロノラクトン:塩酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記塩酸1mlに対して前記グルクロノラクトンが5.0×10mg以下が好ましく、2.5×10mg以下がより好ましい。
前記リン酸単独で使用した場合の前記内服用液剤における該リン酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、85%リン酸で、0.4×10―3〜2.0質量%が好ましく、0.4×10−2〜1.5質量%がより好ましい。
前記グルクロノラクトン(mg)とリン酸(mg)との比(グルクロノラクトン:リン酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記リン酸1mgに対して前記グルクロノラクトンが2.5×10mg以下が好ましい。
前記塩酸及びリン酸を含有する場合の前記内服用液剤における該塩酸及びリン酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記塩酸の含有量×a+前記リン酸の含有量×b (但し、a+b≧1)、であることが好ましい。
前記グルクロノラクトン(mg)と、前記塩酸(ml)及びリン酸(mg)との比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記塩酸a(ml)+前記リン酸2b(mg) (但し、a+b=1)に対して前記グルクロノラクトンが5.0×10mg以下が好ましい。
−有機酸−
前記有機酸は、前記内服用液剤の酸味を調整する働きを有する。
前記有機酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リンゴ酸、クエン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。これらの中でも、クエン酸、及びDL−リンゴ酸が、酸味が良好である点で好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機酸の本発明の前記内服用液剤における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、mg/ml単位では、例えば、10mg/50ml〜2,000mg/50mlが好ましく、100mg/50ml〜1,000mg/50mlがより好ましい。また、質量%単位では、例えば、0.02〜4質量%が好ましく、0.2〜2質量%がより好ましい。
−その他の成分−
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビタミン類、甘味剤、保存剤、安定化剤、pH調整剤、防腐剤、可溶化剤、矯味剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁剤、酸化防止剤、着香剤・香料、生薬、清涼化剤、着色剤、緩衝剤、カフェイン、ローヤルゼリー、などが挙げられる。
なお、前記塩酸及びリン酸は、保存剤、安定剤、pH調整剤、防腐剤、可溶化剤、矯味剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁剤等の前記その他の成分として添加されていてもよく、これらの場合にも本発明の効果を奏することができる。
前記ビタミン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビタミンA;硝酸チアミン等のビタミンB1;リン酸リボフラビン等のビタミンB2;ニコチン酸アミド等のビタミンB3;塩酸ピリドキシン等のビタミンB6;ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、アスコルビン酸等のビタミンC;パントテン酸カルシウム、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記甘味剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アスパルテーム、アマチャ、アマチャ末、カンゾウ、カンゾウエキス、カンゾウ粗エキス、カンゾウ末、液糖、果糖、果糖ブドウ糖液、ブドウ糖果糖液糖、還元麦芽糖水アメ、グリシン、グリセリン、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、黒砂糖、高果糖液糖、ブドウ糖、粉末還元麦芽糖水アメ、水アメ、高ブドウ糖水アメ、乳糖、白糖、精製白糖、精製白糖球状顆粒、ハチミツ、精製ハチミツ、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、スクラロース、エリスリトール、キシリトール、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、マルチトール、マルチトール液、マルトース、D−マンニトール、単シロップ、アセスルファムカリウム、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記保存剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、クエン酸、グリセリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、D−ソルビトール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記安定化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アジピン酸、アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、アミノエチルスルホン酸、DL−アラニン、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、L−アルギニン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルブミン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、イオウ、イノシトール、ウイキョウ末、エタノール、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、エルソルビン酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩酸システイン、カカオ脂、果糖、カルボキシビニルポリマー、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、乾燥亜硫酸ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、乾燥水酸化アルミニウムゲル、乾燥炭酸ナトリウム、キサンタンガム、キシリトール、クエン酸、クエン酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、グリシン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、グリチルリチン酸二ナトリウム、グルコノ−δ−ラクトン、グルコン酸カルシウム、軽質無水ケイ酸、ケイヒ末、結晶セルロース、酢酸、酢酸トコフェロール、酢酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、β−シクロデキストリン、ジブチルヒドロキシトルエン、酒石酸、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、精製ゼラチン、精製大豆レシチン、精製白糖、セスキオレイン酸ソルビタン、セタノール、ゼラチン、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、大豆油不けん化物、デキストラン、天然ビタミンE、トコフェロール、d−δ−トコフェロール、ニコチン酸アミド、乳酸、乳糖、濃グリセリン、白糖、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、パントテン酸カルシウム、微結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、氷酢酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、ブドウ糖、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、プロピレングリコール、ベントナイト、ホウ酸、没食子酸プロピル、ポビドン、ポリアクリル酸部分中和物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリソルベート、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・ジブチルエーテル混合物、マクロゴール、マルトース、マレイン酸、マロン酸、D−マンニトール、無水クエン酸、無水クエン酸ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリウム、無水マレイン酸、メタリン酸ナトリウム、メチルセルロース、l−メントール、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、薬用炭、ラウリル硫酸ナトリウム、卵白アルブミン、リュウノウ末、DL−リンゴ酸、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリシン、グルコノ−δ−ラクトン、コハク酸、酢酸、酒石酸、D−酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、乳酸、乳酸カルシウム、氷酢酸、フマル酸一ナトリウム、マレイン酸、無水クエン酸、DL−リンゴ酸、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記防腐剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アミノエチルスルホン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、カンテン、dl−カンフル、クエン酸、クエン酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、2−ナフトール、白糖、ハチミツ、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、l−メントール、ユーカリ油、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の内服用液剤を調製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法の中から適宜選択することができる。
本発明の内服用液剤のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、4未満が好ましい。前記pHが4以上であると、前記グルクロノラクトンが不安定になり、分解してしまうことがある。
本発明の内服用液剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、医薬品、医薬部外品、飲料、などとして好適に使用することができる。
本発明の内服用液剤の摂取量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、成人である場合には、前記グルクロノラクトンとして、0.3〜1gを一日に3回経口摂取することが好ましい。
本発明の内服用液剤は、肝機能改善能を有するグルクロノラクトンを配合し、薬液、ドリンク剤等として経口摂取等に好適である。該内服用液剤は、えぐみを抑えるため、保存条件等を厳密にする必要がなく、取扱い易く、長期間に亘って味質が変化せず一定に維持可能である。
(グルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤)
本発明のグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤は、塩酸及びリン酸の少なくともいずれかを含有してなり、必要に応じて適宜選択したその他の成分を有する。
前記グルクロノラクトン及びその他の成分としては、上述した通りである。
前記塩酸及びリン酸の少なくともいずれかにより、前記グルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止剤における味質変化が防止される。
前記塩酸及びリン酸としては、上述した通りである。
前記塩酸を単独で使用した場合の前記グルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤における前記塩酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、36%塩酸で、0.2×10−3〜1.0体積%が好ましく、0.2×10−2〜0.5体積%がより好ましい。
前記グルクロノラクトン(mg)と塩酸(ml)との比(グルクロノラクトン:塩酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記塩酸1mlに対して前記グルクロノラクトンが5.0×10mg以下であることが好ましく、2.5×10mg以下がより好ましい。
前記リン酸を単独で使用した場合の前記グルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤における前記リン酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、85%リン酸で、0.4×10―3〜2.0質量%が好ましく、0.4×10−2〜1.5質量%がより好ましい。
前記グルクロノラクトン(mg)とリン酸(mg)との比(グルクロノラクトン:リン酸)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記リン酸1mgに対して前記グルクロノラクトンが2.5×10mg以下が好ましい。
前記塩酸及びリン酸を含有する場合の前記味質変化防止液剤における該塩酸及びリン酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記塩酸の含有量×a+前記リン酸の含有量×b (但し、a+b≧1)、であることが好ましい。
前記グルクロノラクトン(mg)と、前記塩酸(ml)及びリン酸(mg)との比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記塩酸a(ml)+前記リン酸2b(mg) (但し、a+b=1)に対して前記グルクロノラクトンが5.0×10mg以下が好ましい。
本発明の前記グルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤は、前記塩酸及びリン酸の少なくともいずれかを含有することにより、保存条件等を厳密にする必要がなく、取扱い易く、長期間に亘って前記グルクロノラクトンによる味質変化を抑制し、味質を一定に維持可能である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜4及び比較例1〜4)
−内服用液剤の調製−
下記表1に示す組成及びpHになるように50mlの内服用液剤を常法により調製した。なお、比較例1〜3では、DL−リンゴ酸とクエン酸との混合物(DL−リンゴ酸:クエン酸=2:1(質量比))を適量加えることによりpHを2.70に調整した。
Figure 0004694132
−評価(pH)−
得られた各内服用液剤を遮光ビンに入れ、60℃の条件下で2週間放置した(以下、得られた内服用液剤を「60℃2W」と表すことがある)。また、同様にして、50℃の条件下で1ヶ月放置した(以下、得られた内服用液剤を「50℃1M」と表すことがある)。これらの内服用液剤のpHを測定したところ、表2に示す通りとなった。
Figure 0004694132
表中、初期値とは、調製直後の内服用液剤のpHを示す。
−評価(酸味)−
7人のパネラーが、調製直後と同じ内服用液剤、及び60℃の条件下で2週間放置した内服用液剤を、この順に飲み、前記調製直後の内服用液剤と比べた酸味の差について評価した。結果を表3に示す。
Figure 0004694132
また、7人のパネラーが、調製直後と同じ内服用液剤、及び50℃の条件下で1ヶ月間放置した内服用液剤を、この順に飲み、前記調製直後の内服用液剤と比べた酸味の感じ方(味質の変化)について評価した。結果を表4に示す。
Figure 0004694132
表3及び表4より、比較例1及び4の内服用液剤の結果から、グルクロノラクトンを含有していない場合、酸味、味質の経時変化がなかったことから、グルクロノラクトンが影響し、酸味を伴う「えぐみ」が生じ、味質が変化するものと推測された。また、比較例2及び比較例3の内服用液剤の結果から、グルクロノラクトンを含有する場合であって、塩酸を含有していない場合には、経時的に「えぐみ」が生じ、味質が変化することが判る。一方、実施例1〜4の内服用液剤の結果から、塩酸を含有している場合には、酸味を伴う「えぐみ」が経時的に生ずることがなく、味質が変化せず一定であることが判る。
(実施例5〜7)
実施例1において、内服用液剤を下記表5に示す組成に常法により調製した内服用液剤に代えた以外は実施例1と同様にして酸味の評価を行った。60℃の条件下で2週間放置した場合の評価結果を表6に示し、50℃の条件下で1ヶ月間放置した場合の評価結果を表7に示す。
Figure 0004694132
Figure 0004694132
Figure 0004694132
表6及び表7より、実施例5〜7の内服用液剤の結果から、塩酸がグルクロノラクトン含有溶液の味質変化を防止することが判る。
本発明の内服用液剤は、グルクロノラクトンを含有しているため、医療業等の分野で利用することができ、例えば、医薬品、医薬部外品、飲料、などとして好適に使用することができる。本発明のグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤は、塩酸及びリン酸の少なくともいずれかを含有しているため、グルクロノラクトンを含有する、医薬品、医薬部外品、飲料、などに好適に使用することができる。

Claims (8)

  1. グルクロノラクトンと、塩酸とを含有してなることを特徴とする内服用液剤。
  2. グルクロノラクトンの含有量が、0.01〜6.7質量%である請求項1に記載の内服用液剤。
  3. 内服用液剤における塩酸の含有量が、36%塩酸で、0.2×10 −2 〜0.5体積%に相当する量である請求項1から2のいずれかに記載の内服用液剤。
  4. グルクロノラクトン(mg)と塩酸(ml)との比が、前記塩酸1mlに対して前記グルクロノラクトンが5.0×10 mg以下である請求項1から3のいずれかに記載の内服用液剤。
  5. 有機酸を更に含有してなる請求項1からのいずれかに記載の内服用液剤。
  6. 有機酸が、リンゴ酸、クエン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸及びフマル酸から選択される少なくとも1種である請求項に記載の内服用液剤。
  7. グルクロノラクトンを含有してなり、塩酸により味質変化が抑制されたことを特徴とする内服用液剤。
  8. 塩酸を含有することを特徴とするグルクロノラクトン含有溶液の味質変化防止液剤。
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