JP2021161470A - フェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体 - Google Patents

フェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接溶け込み性を改善した高Al系のフェライト系ステンレス鋼板の提供。
【解決手段】質量%で、C:0.001〜0.100%、Si:0.01〜2.00%、Mn:0.01〜2.00%、P:≦0.050%、S:≦0.0100%、Ni:0.01〜3.00%、Cr:9.0〜15.0%、Al:1.0〜5.0%、B:0.0001〜0.0100%、O:0.0001〜0.0100%、N:0.001〜0.050%を含有し、更に、Ti:0.01〜1.00%およびNb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種を含有し、残部がFeおよび不純物であり、下記式(1)を満たすフェライト系ステンレス鋼板を採用する。
[Al]≧0.024[Cr]−1.444 …(1)
ただし、式(1)において、[Al]、[Cr]はそれぞれの元素の質量%である。
【選択図】なし

Description

本発明は、暖房機器、厨房機器等の燃焼機器部材及び高温部材、及び自動車や二輪車等の排気系部材等に好適な溶接溶け込み性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体に関する。
フェライト系ステンレス鋼は家電製品や電子機器、自動車等の幅広い分野で使用されている。特に暖房機器や厨房機器、自動車分野等の材料が高温になる分野では適用されるステンレス鋼には耐酸化性や耐食性などが要求される。
ステンレス鋼の耐酸化性は、多量のCr、Si及びAlの添加により向上する。しかしながら上記元素の多量の添加は溶接溶け込み性の低下を招く。
溶接部の溶け込みを深くするには、溶接金属のビード幅方向中央における表面張力が、ビード幅方向端部における表面張力よりも高くなることが重要である。溶接金属のビード幅方向中央の表面張力が高くなることで、溶接金属の対流がビード幅方向外側から内側に向かう対流になり、溶接金属のビード幅方向中央では、衝突した溶接金属の対流が、深さ方向に向かうことで、溶接部の溶け込みが深くなる。これにより健全な溶接部が得られる。
溶接金属のビード幅方向中央の表面張力を高くする元素として、O(酸素)、S(硫黄)が知られている。特にOの効果が大きい。一方で、溶接金属表面にスラグを作り易いCr、Al、Si、Ti等は、Oとともに酸化物を作ることで、溶接金属中のO濃度を下げて、溶接部の溶け込み深さを浅くする働きをする。特にCr及びAlは、非常にスラグを生成し易いため、Al含有ステンレス鋼は、溶接溶け込み性の悪い鋼となり易い。
特許文献1には質量%で、C:0.001〜0.020%、Si:0.01〜4.00%、Mn:0.01〜3.00%、P:0.010〜0.040%、S:0.0001〜0.0100%、Cr:10.0〜15.0%、N:0.001〜0.020%、Al:0.50〜10.0%を含有し、さらに、Ti:0.05〜0.40%、およびNb:0.05〜0.40%の少なくとも一方を%含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、Cr/(Si+Al)が10.0以下、比重が7.6g/cm以下であることを特徴とする低比重フェライト系ステンレス鋼板が開示されている。Al、Siを添加して低比重化したステンレス鋼について述べられているが、溶接溶け込み性に関して言及されていない。
特許文献2には質量%で、C:0.001〜0.100%、Si:0.01〜5.00%、Mn:0.01〜2.00%、P:0.050%以下、S:0.0100%以下、Cr:9.0〜25.0%、Ti:0.001〜1.00%、Al:0.001〜5.000%、N:0.001〜0.050%を含有し、さらに、Ni:0〜1.00%、Mo:0〜3.00%、Sn:0〜1.000%、Cu:0〜2.00%、B:0〜0.0050%、Nb:0〜0.500%、W:0〜1.000%、V:0〜0.500%、Sb:0〜0.100%、Co:0〜0.500%、Ca:0〜0.0050%、Mg:0〜0.0050%、Zr:0〜0.0300%、Ga:0〜0.0100%、Ta:0〜0.050%、REM:0〜0.100%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、鋼表面に不働態皮膜があり、前記鋼表面から深さ5nmまでの領域(ただし、不働態皮膜の厚みを超えない領域)において、カチオン分率でAl、Siが合計1.0atomic%以上、Crが10.0atomic%以上、Feが85.0atomic%以下存在することを特徴とする耐塩害腐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼が開示されている。Al、Siを添加したステンレス鋼の不働態皮膜について規定されているが、溶接溶け込み性に関して言及されていない。
特許文献3には、質量%で、C:0.002〜0.02%、N:0.02%以下、Si:0.05〜1.0%、Mn:3.0%以下、P:0.04%以下、S:0.02%以下、Cr:10〜25%、Al:1.0〜3.0%未満、Ti:3×(C+N)〜20×(C+N)%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、表面にAl量が15%以上であり、厚さが0.03〜0.5μmの酸化皮膜を有することを特徴とする、加工性、耐酸化性に優れたAl含有耐熱フェライト系ステンレス鋼板が開示されている。Al含有量を高くすることで耐酸化性を向上させているが、検討鋼は主に18Crと高Cr系ステンレス鋼である。また、溶接溶け込み性に関して言及されていない。
特許文献4には、質量%で、C:0.001〜0.015%、N:0.002〜0.02%、C+N:0.003〜0.02%、Si:0.3〜0.8%、Mn:1.0%以下、P:0.04%以下、S:0.02%以下、Cr:13〜20%、Al:1.5〜2.5%未満、Cu:0.5%以下、Ti:3×(C+N)〜20×(C+N)%を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、ミクロ組織において結晶粒度番号が7〜10であり、圧延方向に対して、0°、45°、90°方向の伸びの最小値Elmin[%]、及び、r値の最小値rminが、それぞれ、Elmin≧25%、及び、rmin≧1.0を満足することを特徴とする加工性、耐酸化性に優れたAl含有耐熱フェライト系ステンレス鋼板が開示されている。結晶粒度番号及びr値について規定されているが、溶接溶け込み性に関して言及されていない。
特許文献5には、重量%にて、C;0.10%以下、Si;0.3〜1.5%、Mn;1.0%以下、P;0.04%以下、S;0.003%以下、Cr;13.0〜25.0%、Ni;0.60%以下、Al;2.0〜5.0%、N;0.10%以下、B;0.002〜0.02%、残部がFe及び不可避的不純物からなる組成をもつことを特徴とする高温耐酸化性及び製造性に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼が開示されている。Al含有量を高くすることで耐酸化性を向上させているが、検討鋼は主に18〜20Crと高Cr系ステンレス鋼である。また、溶接溶け込み性に関して言及されていない。
特開2018−168457号公報 特開2019−178364号公報 特許第4986975号公報 特許第4236503号公報 特開平10−158791号公報
上記のように、従来技術においては高Al含有ステンレス鋼の溶接溶け込み性を改善できていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、溶接溶け込み性を改善した高Al系のフェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体の提供を課題とする。
上記課題を解決する為の手段は以下の構成を有する。
[1] 質量%で、
C:0.001〜0.100%、
Si:0.01〜2.00%、
Mn:0.01〜2.00%、
P:≦0.050%、
S:≦0.0100%、
Ni:0.01〜3.00%、
Cr:9.0〜15.0%、
Al:1.0〜5.0%、
B:0.0001〜0.0100%、
O:0.0001〜0.0100%、
N:0.001〜0.050%を含有し、
更に、Ti:0.01〜1.00%およびNb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種を含有し、残部がFeおよび不純物であり、下記式(1)を満たすことを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板。
[Al]≧0.024[Cr]−1.444 …(1)
ただし、式(1)において、[Al]、[Cr]はそれぞれの元素の質量%である。
[2] Feの一部に代えて、さらに質量%で、
Mo:0.01〜3.00%、
Sn:0.001〜3.00%、
Cu:0.01〜3.00%、
W :0.001〜1.00%、
V :0.001〜1.00%、
Sb:0.001〜0.100%、
Co:0.001〜0.500%、
Ca:0.0001〜0.0050%、
Mg:0.0001〜0.0050%、
Zr:0.0001〜0.0300%、
Ga:0.0001〜0.0100%、
Ta:0.001〜0.050%、
REM:0.001〜0.100%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする上記[1]に記載のフェライト系ステンレス鋼板。
[3] 上記[1]または上記[2]に記載のフェライト系ステンレス鋼板からなる母材と、前記母材同士の付合わせ箇所に形成された溶接部と、を備え、
前記溶接部の裏側の溶接ビード幅W1と、前記溶接部の表側の溶接ビード幅W2との比(W1/W2)が、0.6以上1.0以下であることを特徴とする、溶接構造体。
本発明によれば、溶接溶け込み性を改善した高Al系のフェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体を提供できる。特に、暖房機器、厨房機器等の燃焼機器部材または高温部材や、自動車、二輪車等における排気系部材等に好適な、溶接溶け込み性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体を提供できる。
発明者らは、溶接溶け込み性を改善したAl含有フェライト系ステンレス鋼板を提供することを目的として鋭意検討を重ねた。その結果下記2点を見出した。
第一に、Cr含有量が9〜15%と比較的低いステンレス鋼において、Al含有量が0.5%未満の範囲では、Al含有量の増加に伴い溶接金属中のO(酸素)濃度が低下するが、Al含有量が0.5%以上では、一転して溶接金属中のO濃度が増加することを見出した。特に、低Cr含有鋼ほど、少量のAl含有量で溶接溶け込み性が改善され、更に、[Al]≧0.024[Cr]−1.444([Al]、[Cr]はそれぞれの元素の質量%濃度を示す)の関係を満たすことにより、Al非含有ステンレス鋼(Al含有量0.01%以下)と同等以上の溶接溶け込み性が得られることを見出した。
また、溶接部の接合強度を担保する指標として、溶接部の裏側の溶接ビード幅W1と、溶接部の表側の溶接ビード幅W2との比(W1/W2)を、0.6以上1.0以下とすることが望ましいことを見出した。W1/W2が0.6未満では、溶接部における溶け込み深さが不十分であり、接合強度が低下する。逆に、W1/W2が1.0超となると、入熱過剰により溶接部が変形・減肉して、やはり接合強度が低下する。W1/W2に最も影響を与える要因は基本的には溶接条件であるが、Al≧0.024Cr−1.444を満たす鋼は、溶接部のビード幅の比が上記範囲となる溶接条件範囲が非常に広くなり、溶接施工性で大きく優位になることがわかった。
以下に、本実施形態のフェライト系ステンレス鋼板の化学組成について説明する。なお、%は質量%を意味する。
C:0.001〜0.100%
Cは、耐粒界腐食性、加工性を低下させるため、その含有量を低く抑える必要がある。そのため、Cの含有量の上限を0.100%以下とする。しかしながら、C量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、C量の下限を0.001%以上とする。C量の好ましい範囲は、0.002〜0.050%、より好ましい範囲は0.003〜0.030%である。
Si:0.01〜2.00%
Siは、中低温(500〜700℃)及び高温(700℃以上)の耐酸化性を飛躍的に向上させる。また表面に濃縮して腐食発生を抑制するのみならず、母材の腐食速度も低減する非常に有益な元素である。そのため、Siの含有量の下限を0.01%以上とする。ただし、Siの過度な含有は溶接溶け込み性を低下させるため、Siの含有量の上限を2.00%以下とする。Si量の好ましい範囲は、0.30〜1.50%、より好ましい範囲は0.80〜1.20%である。
Mn:0.01〜2.00%
Mnは、脱酸元素として有用であるが、過剰量のMnを含有させると、耐食性を劣化させる。そのため、Mn量を0.01〜2.00%とする。Mn量の好ましい範囲は、0.05〜1.00%、より好ましい範囲は0.02〜0.50%である。
P:0.050%以下
Pは、加工性・溶接性を劣化させる元素であるため、その含有量を制限する必要がある。そのため、P量を0.050%以下とする。P量の好ましい範囲は、0.030%以下である。しかしながら、P量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、P量の下限を0.0001%以上としてもよい。
S:0.0100%以下
Sは、耐食性を劣化させる元素であるため、その含有量を制限する必要がある。そのため、S量を0.0100%以下とする。S量の好ましい範囲は、0.0070%以下である。しかしながら、S量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、S量の下限を0.0001%以上としてもよい。
Ni:0.01〜3.00%
Niは、耐食性を向上させるため、0.01%以上の含有が必要である。ただし、多量の含有は合金コスト増加に繋がるため、Ni量の上限を3.00%以下とする。Ni量の好ましい範囲は0.05〜1.00%、より好ましい範囲は0.10〜0.50%である。
Cr:9.0〜15.0%
Crは、本実施形態における重要な元素である。Crは、耐酸化性及び塩害環境での耐食性を確保するために、9.0%以上の含有が必要である。Crの含有量を増加させるほど、耐酸化性及び耐食性は向上するが、溶接溶け込み性、熱伝導率、加工性、製造性を低下させる。本発明は低Cr系ステンレス鋼でありながら溶接溶け込み性を向上させるものであるので、Cr量の上限を15.0%以下とする。Cr量の好ましい範囲は、9.5〜14.0%、より好ましい範囲は10.5〜13.0%である。
Al:1.0〜5.0%
Alは、本実施形態における重要な元素である。Alは、鋼中に0.5%以上含有すると溶接部の溶接金属中のO濃度を増加させる。また特に高温(700℃以上)の耐酸化性を飛躍的に向上させる。加えて鋼表面に濃縮して腐食発生を抑制するのみならず、母材の腐食速度も低減する非常に有益な元素である。この効果は特に低Cr系ステンレス鋼で顕著である。そのため、Alの含有量の下限を1.0%以上とする。ただし、Alの過度な含有は材料の伸び減少を引き起こし、加工性を低下させるため、Alの含有量の上限を5.0%以下とする。Al量の好ましい範囲は、1.0〜3.0%、より好ましい範囲は1.0〜2.0%である。
B:0.0001〜0.0100%
Bは、2次加工性を向上させるのに有用な元素であり、0.0100%以下の含有が必要である。B量の下限を、安定した効果が得られる0.0001%以上とする。B量の好ましい範囲は0.0005〜0.0050%、より好ましい範囲は0.0010〜0.0030%である。
O:0.0001〜0.0100%
Oは、溶接溶け込み性に有用な元素であるが、耐食性、加工性を低下させる。そのため、Oの含有量を低く抑える必要がある。そのため、O量の上限を0.0100%以下とする。しかしながら、O量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、O量の下限を0.0001%以上とする。O量の好ましい範囲は、0.002〜0.020%である。
N:0.001〜0.050%
Nは、耐孔食性に有用な元素であるが、耐粒界腐食性、加工性を低下させる。そのため、Nの含有量を低く抑える必要がある。そのため、N量の上限を0.050%以下とする。しかしながら、N量を過度に低めることは精練コストを上昇させるため、N量の下限を0.001%以上とする。N量の好ましい範囲は、0.002〜0.020%である。
Ti:0.01〜1.00%およびNb:0.001〜1.00%の1種又は2種
Ti及びNbは、ステンレス鋼の鋭敏化を防止するために、Tiは0.01%以上、Nbは0.001%以上を含有する必要がある。ただし、多量の含有は合金コスト増加や靭性の低下、鋼中介在物増加による耐食性低下、製造性低下に繋がるため、Ti量またはNb量の上限を1.00%以下とする。Ti量及びNb量の好ましい範囲はそれぞれ、0.03〜0.25%、より好ましい範囲は0.10〜0.17%である。
式(1)について
本実施形態では、鋼中のAl量及びCr量が、下記式(1)の関係を満たすことが好ましい。これにより、溶接溶け込み性を向上させることができる。より好ましくは下記式(2)を満たすとよく、更に好ましくは下記式(3)を満たすとよい。
[Al]≧0.024[Cr]−1.444 …(1)
[Al]≧0.024[Cr]−1.194 …(2)
[Al]≧0.024[Cr]−0.944 …(3)
ただし、式(1)〜(3)において、[Al]、[Cr]はそれぞれの元素の質量%である。
以上が、本実施形態のステンレス鋼の基本となる化学組成であるが、本実施形態では、更に、次のような元素を必要に応じて含有させることができる。
Mo、Sn、Cu、W、V、Sb、Co、Ca、Mg、Zr、Ga、Ta、REMは、目的に応じて、これらの1種または2種以上が含有されていてもよい。これらの元素の下限は、0%以上、好ましくは0%超である。
Mo:0.01〜3.00%
Moは、耐食性を向上させるため、0.01%以上含有することができる。しかし、過剰の含有は、加工性を劣化させると共に、高価であるためコストアップに繋がる。そのため、Mo量の上限を3.00%以下とする。Mo量の好ましい範囲は、0.05〜1.00%である。
Sn:0.001〜3.00%
Snは、耐食性を向上させるため、0.001%以上含有することができる。しかし、過剰の含有はコスト増加に繋がる。そのため、Sn量の上限を3.00%以下とする。Sn量の好ましい範囲は、0.005〜1.00%であり、より好ましくは0.010〜1.00%である。
Cu:0.01〜3.00%
Cuは、耐食性を向上させるため、0.01%以上含有することができる。しかし、過剰の含有はコスト増加に繋がる。そのため、Cu量の上限を3.00%以下とする。Cu量の好ましい範囲は0.02〜1.00%、より望ましい範囲は0.05〜0.09%である。
W:0.001〜1.00%
Wは、耐食性を向上させるため、1.00%以下を含有することができる。安定した効果を得るためには、W量の下限を0.001%以上とする。W量の好ましい範囲は、0.005〜0.80%である。
V:0.001〜1.00%
Vは、耐食性を向上させるため、1.00%以下を含有することができる。安定した効果を得ためには、V量の下限を0.001%以上とする。V量の好ましい範囲は、0.005〜0.50%である。
Sb:0.001〜0.100%
Sbは、耐全面腐食性を向上させるため、0.100%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Sb量の下限を0.001%以上とする。Sb量の好ましい範囲は、0.010〜0.080%である。
Co:0.001〜0.500%
Coは、二次加工性と靭性を向上させるために、0.500%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Co量の下限を0.001%以上とする。Co量の好ましい範囲は、0.010〜0.300%である。
Ca:0.0001〜0.0050%
Caは、脱硫のために含有されるが、過剰に含有すると、水溶性の介在物CaSが生成して耐食性を低下させる。そのため、0.0001〜0.0050%の範囲でCaを含有することができる。Ca量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0030%である。
Mg:0.0001〜0.0050%
Mgは、組織を微細化し、加工性、靭性の向上にも有用である。そのため、0.0050%以下の範囲でMgを含有することができる。安定した効果を得るためには、Mg量の下限を0.0001%以上とする。Mg量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0030%である。
Zr:0.0001〜0.0300%
Zrは、耐食性を向上させるために、0.0300%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Zr量の下限を0.0001%以上とする。Zr量の好ましい範囲は、0.0010〜0.0100%である。
Ga:0.0001〜0.0100%
Gaは、耐食性と耐水素脆化性を向上させるために、0.0100%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Ga量の下限を0.0001%以上とする。Ga量の好ましい範囲は、0.0005〜0.0050%である。
Ta:0.001〜0.050%
Taは、耐食性を向上させるために、0.050%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、Ta量の下限を0.001%以上とする。Ta量の好ましい範囲は、0.005〜0.030%である。
REM:0.001〜0.100%
REMは、脱酸効果等を有するので、精練で有用な元素であるため、0.100%以下含有することができる。安定した効果を得るためには、REM量の下限を0.001%以上とする。REM量の好ましい範囲は、0.003〜0.050%である。
ここで、REM(希土類元素)は、一般的な定義に従い、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)の2元素と、ランタン(La)からルテチウム(Lu)までの15元素(ランタノイド)の総称を指す。REMは、これら希土類元素から選択される1種以上であり、REMの量とは、希土類元素の合計量である。
本実施形態のフェライト系ステンレス鋼板は、上述してきた元素以外は、Fe及び不純物(不純物には不可避的不純物も含む)からなる。また、以上説明した各元素の他にも、本発明の効果を損なわない範囲で含有させることが出来る。本実施形態では、例えばBi、Pb、Se、H等を含有させてもよいが、その場合は可能な限り低減することが好ましい。一方、これらの元素は、本発明の課題を解決する限度において、その含有割合が制御され、必要に応じて、Biは0.01%以下、Pbは0.01%以下、Seは0.01%以下、Hは0.01%以下を含有してもよい。
本実施形態のフェライト系ステンレス鋼板の製造方法は、製鋼−熱間圧延−焼鈍・酸洗−冷間圧延−焼鈍の各工程よりなり、各工程の製造条件については、特に規定するものでは無い。
製鋼においては、前記必須成分および必要に応じて添加される成分を含有する鋼を、転炉溶製し続いて2次精錬を行う方法が好適である。溶製した溶鋼は、鋳造(連続鋳造)することによりスラブとする。スラブは、所定の温度に加熱され、所定の板厚に連続圧延で熱間圧延される。最終製品の結晶粒度を考慮すると、スラブ厚さは3.0mm厚さ以上が望ましい。熱間圧延後の焼鈍工程は省略しても良く、酸洗後の冷間圧延は、通常のゼンジミアミル、タンデムミルのいずれで圧延しても良いが、鋼板の加工性を考慮するとタンデムミル圧延の方が望ましい。
冷間圧延においては、ロール粗度、ロール径、圧延油、圧延パス回数、圧延速度、圧延温度などは一般的な範囲内で適宜選択すれば良い。冷間圧延の途中に中間焼鈍を入れても良く、中間および最終焼鈍はバッチ式焼鈍でも連続式焼鈍でも構わない。また、焼鈍の雰囲気は、必要であれば水素ガスあるいは窒素ガスなどの無酸化雰囲気で焼鈍する光輝焼鈍でも大気中で焼鈍しても構わない。
本実施形態のステンレス鋼溶接構造体は、上記の化学成分を有するフェライト系ステンレス鋼板からなる母材と、母材同士の付き合わせ箇所に形成された溶接部と、を備える。溶接部は、鋼板の端部同士をTIG溶接、レーザー溶接またはMIG溶接等によって溶接されてなる。溶接方法については適宜選択してもよい。また、溶接構造体のサイズ・形状などについても用途に応じて決定すればよい。
そして、溶接部の裏側の溶接ビード幅W1と、溶接部の表側の溶接ビード幅W2との比(W1/W2)が、0.6以上1.0以下であることが好ましい。W1/W2が0.6〜1.0の範囲とすることで、溶接部における溶け込み深さが十分となり、入熱過剰による溶接部の変形・減肉を防止して接合強度を向上できる。特に、Al≧0.024Cr−1.444を満たすフェライト系ステンレス鋼は、溶接部のビード幅の比が上記範囲となる溶接条件範囲が非常に広くなり、溶接施工性で大きく優位になる。
なお、本実施形態のフェライト系ステンレス鋼板の厚みは、3.0mm以下、好ましくは2.0mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下がよい。また、溶接ビード幅W1及びW2との比(W1/W2)は、板厚3.0mm以下の鋼板を母材とした場合に成立することが好ましい。
なお、本実施形態のステンレス鋼板及び溶接構造体は、25℃の熱伝導率が20W/(m・K)以下、800℃の熱伝導率が28W/(m・K)以下を満たすことでさらに溶接溶け込み性が改善される。これは溶接時に抜熱しにくくすることでより溶接部溶け込みを深くするためである。
本実施形態のフェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体によれば、暖房機器、厨房機器等の燃焼機器部材及び高温部材、及び自動車や二輪車等の排気系部材等に適用する際に好適な溶接溶け込み性に優れたフェライト系ステンレス鋼を提供できる。
以下、実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
表1A〜表2Bに示す組成の鋼を転炉溶製し、続いて2次精錬を行うことで溶鋼を溶製し、続いて溶鋼を連続鋳造することによりスラブとした。得られたスラブに対して熱間圧延を行い、板厚4mmの熱間圧延板を製造した。次いで、ショット・酸洗を施した。その後、板厚1.2mmまで冷間圧延を施し、920℃で1分間焼鈍を行い、次いでソルト処理及び酸洗を施した。酸洗は、硝酸濃度が150g/Lの溶液中で電解酸洗を行った。このようにしてフェライト系ステンレス鋼板を製造した。
作製した鋼板から、長さが100mm、幅が50mmである試験片を切り出し、圧延方向に平行にTIGなめづけ溶接を施した。溶接電流は90A、アーク電圧は8.5〜9.5V、溶接速度は50cm/min、シールドガスはArを用い、トーチシールドガスの流量を10L/min,バックシールドガスの流量を15L/min,アフターシールドガスの流量を30L/minとする条件で行った。得られた溶接構造体に対して、溶け込み深さの評価を行った。
溶け込み深さの評価は、溶接面裏側のビード幅を測定し、ビード幅が2.4mm以上3.6mm以下の範囲であれば溶接溶け込み深さを「◎」とし、1.8mm以上2.4mm未満または3.6mm超4.8mm以下の範囲内であれば溶接溶け込み深さを「〇」とし、1.8mm未満または4.8mm超の場合は溶接溶け込み深さ範囲を「×」と評価した。なお、本溶接条件では、上記溶け込み深さ範囲外で且つ上記溶け込み深さ範囲よりも大きい値を示す鋼板はなかった。「◎」及び「〇」を合格とした。
また、作製した鋼板から、長さが100mm、幅が50mmである試験片を2枚切り出し、両試験片を圧延方向に平行にTIG突合せ溶接を施した。溶接は、鋼板の端部同士を付き合わせる付合わせ溶接とした。溶接電流は50〜150A、アーク電圧は8.5〜10.7V、溶接速度は20〜100cm/minとし、表3A及び表3Bに示す4条件でTIG溶接を行った。溶接の際のシールドガスはArを用い、トーチシールドガスの流量を10L/min,バックシールドガスの流量を15L/min,アフターシールドガスの流量を30L/minとする条件で行った。得られた溶接構造体に対して、溶接部の接合強度の評価を行った。
接合強度の評価は、溶接面表側及び裏側のビード幅W1と、表側のビード幅W2とを測定し、W1/W2が0.6〜1.0の範囲であれば「○」と評価し、0.6未満であれば「×」と評価した。なお、本溶接条件では、1.0よりも大きい値を示す鋼板はなかった。「〇」を合格とした。
また作製した鋼板から、直径10mmの円盤状試験片を切り出し、熱拡散率を測定した。測定方法はレーザーフラッシュ法とし、測定装置は京都電子工業(株)製の熱定数測定装置LFA−502、測定温度は室温及び800℃、雰囲気は室温条件では大気中、800℃条件では真空雰囲気中であった。
また作製した鋼板から直径5mmの円盤状試験片を切り出し、比熱を測定した。測定方法はDSC法、測定装置は室温条件ではNETZSCH製DSC3500 Sirius、800℃条件ではNETZSCH製DSC404F1 Pegasus、測定温度は室温及び800℃、雰囲気は共にAr雰囲気であった。
熱伝導率は熱拡散率×比熱×密度を計算することで求めた。密度は試料寸法と質量から求めた室温のかさ密度を用いた。
表1A〜表3Bに示すように、式(1)を満たす場合は、溶接部溶け込み性が向上し、TIG溶接評価結果が◎または○になることがわかる。特に25℃の熱伝導率が20W/(m・K)以下、800℃の熱伝導率が28W/(m・K)以下を満たす場合には、溶接溶け込み性が非常に向上し、評価が◎になることがわかる。加えて、W2/W1も○になり、溶接強度が高く、また、溶接の施工性にも優れていることがわかる。
比較例B1〜B9は、式(1)を満たさず、溶接溶け込み性及びW2/W1の評価がいずれも「×」であった。
また、比較例B1〜B9では、溶接条件を変更した場合のW2/W1の評価が、いずれの溶接条件においても「×」になったため、更に、溶接条件を種々変更して溶接を試みた。しかし、W2/W1の評価が「○」になる溶接条件が見つからないか、または見つかったとしても非常に狭い条件範囲となり、溶接施工性が著しく低下した。一方、本発明例A1〜A25の鋼板は、B1〜B9においてW2/W1の評価が「×」になる溶接条件であっても、W2/W1の評価が「○」になる溶接が可能であり、溶接の施工性に優れていた。
Figure 2021161470
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本発明によれば、暖房機器、厨房機器等の燃焼機器部材及び高温部材、及び自動車や二輪車等の排気系部材等に好適な溶接溶け込み性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及び溶接構造体を提供することが可能である。即ち、本発明は産業上極めて有益である。

Claims (3)

  1. 質量%で、
    C:0.001〜0.100%、
    Si:0.01〜2.00%、
    Mn:0.01〜2.00%、
    P:≦0.050%、
    S:≦0.0100%、
    Ni:0.01〜3.00%、
    Cr:9.0〜15.0%、
    Al:1.0〜5.0%、
    B:0.0001〜0.0100%、
    O:0.0001〜0.0100%、
    N:0.001〜0.050%を含有し、
    更に、Ti:0.01〜1.00%およびNb:0.001〜1.00%のいずれか1種または2種を含有し、残部がFeおよび不純物であり、下記式(1)を満たすことを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板。
    [Al]≧0.024[Cr]−1.444 …(1)
    ただし、式(1)において、[Al]、[Cr]はそれぞれの元素の質量%である。
  2. Feの一部に代えて、さらに質量%で、
    Mo:0.01〜3.00%、
    Sn:0.001〜3.00%、
    Cu:0.01〜3.00%、
    W :0.001〜1.00%、
    V :0.001〜1.00%、
    Sb:0.001〜0.100%、
    Co:0.001〜0.500%、
    Ca:0.0001〜0.0050%、
    Mg:0.0001〜0.0050%、
    Zr:0.0001〜0.0300%、
    Ga:0.0001〜0.0100%、
    Ta:0.001〜0.050%、
    REM:0.001〜0.100%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のフェライト系ステンレス鋼板。
  3. 請求項1または請求項2に記載のフェライト系ステンレス鋼板からなる母材と、前記母材同士の付合わせ箇所に形成された溶接部と、を備え、
    前記溶接部の裏側の溶接ビード幅W1と、前記溶接部の表側の溶接ビード幅W2との比(W1/W2)が、0.6以上1.0以下であることを特徴とする、溶接構造体。
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