JP2021160815A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の包装箱では、壁部に対して折り返し片を折り返すと、下枠部は手掛け穴の上縁部から壁部の内側に突出し、内板部は下枠部の先端縁部から上方に向けて立ち上がった状態となる。
本発明の下枠部の形状では、作業者が折り返し片に指を掛けて包装箱を持ち上げたときの指の痛みを軽減できる。特に、本発明の下枠部の形状では、内容物が重くて、指の第二関節から第三関節を下枠部に掛けて包装箱を持ち上げざるを得ない場合に、指の痛みを効果的に軽減できる。
この構成では、作業者が折り返し片に指を掛けて包装箱を持ち上げたときの指の痛みを軽減する効果が大きくなる。
この構成では、手掛け穴の上縁部が折り返し片によって支持されるため、手掛け穴を安定させることができる。また、下枠部が内板部に支持されるため、下枠部の変形を抑えて、下枠部の強度を維持できる。
作業者が折り返し片に指を掛けると、多くの場合は下枠部の両端部に人差し指および小指が掛かる。そして、前記した構成では、下枠部の両端部が人差し指および小指に押されて、第三折れ線において折れ曲がる。このように、前記した構成では、下枠部が手の形状に合わせて変形するため、作業者が折り返し片を安定して持つことができる。
この構成では、第一折れ線において壁部に対して下枠部を折り返したときに、第一折れ線の端部から壁部が不特定の方向に引き裂かれるのを防ぐことができる。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成や使用状態を限定するものではない。
第一実施形態の包装箱1Aは、図1に示すように、底板30と、底板30の縁部に連設された角筒状の壁部10と、壁部10の上縁部に連設された頂板20と、を備えているラップアラウンド方式の段ボール箱である。
壁部10は、平面視で四角形の角筒状に形成されており、前後一対の端壁11,12と、左右一対の側壁13,14と、を備えている。
ブランクシートS1の折れ線は、ブランクシートS1の表面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、折れ線においてブランクシートS1を折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
ブランクシートS1(図2参照)を各罫線で折り曲げつつ、右側の側壁14の上縁部に連設された接合片15を頂板20の内面に接合することで、右側の側壁14、底板30、左側の側壁13および頂板20が角筒状に形成されている。
左右の内フラップ17,17の外面に上下の外フラップ16,16が重ねられて接合されている。
上下の外フラップ16,16は、上下方向に間隔を空けて配置され、左右の内フラップ17,17は、左右方向に間隔を空けて配置されている。これにより、前側の端壁11の中央部には、四角形の開口部が形成されている。
そして、作業者は、手掛け穴50に指を差し込み、折り返し片60に指を掛けて、包装箱1Aを持ち上げる。
手掛け穴50の左右の側縁部52,52は、上縁部51の両端部から下方に向けて延びている。両側縁部52,52の間隔は、下方に向かうに連れて小さくなるように形成されている。
手掛け穴50の下縁部53は、左右の側縁部52,52の下端部の間に直線状に形成されている。
第一実施形態の第一折れ線L1は、外フラップ16の内面に形成された罫線である。また、第一スリットL10は、外フラップ16を貫通している切れ込み線またはハーフカット線である。
第二折れ線L2は、第一折れ線L1の下方に間隔を空けて形成されており、中央部よりも左右の端部が下がるように円弧状に湾曲している。
また、第一実施形態では、下枠部61の左右方向の中央部における上下方向の幅H1は、左右方向の端部における上下方向の幅H2に対して、0.4倍から0.8倍の間に形成されている。
内板部62の左右の縁部の下部には、円弧状に窪んだ左右の窪み部63,63が形成されている。
図2に示すブランクシートS1の状態では、手掛け穴50は折り返し片60によって閉塞されている。ブランクシートS1から図1に示す包装箱1Aを組み立てた後に、作業者が包装箱1Aを持ち運ぶときには、作業者が折り返し片60を外側から包装箱1Aの内側に押し込む。
このとき、折り返し片60は、下枠部61が手掛け穴50の上縁部から包装箱1Aの内部に突出し、下枠部61の先端縁部から上方に向けて内板部62が立ち上がった状態となる。
例えば、図3に示す手掛け穴50および折り返し片60の形状は限定されるものではなく、内容物の形状や壁部10の強度に合わせて適宜に形成する。
第二実施形態の包装箱1Bは、図10に示すように、第一実施形態の包装箱1A(図1参照)と略同様な構成であり、折り返し片60の下枠部61に左右の第三折れ線L3,L3が形成されている点が異なる。
第三実施形態の包装箱1Cは、図14に示すように、第一実施形態の包装箱1A(図1参照)と略同様な構成であり、第一折れ線L100および第二折れ線L200の形状が異なる。
第三実施形態の第二折れ線L200には、外フラップ16の上縁部に平行している直線部L210と、直線部L210の左右の端部から斜め下向きに直線状に延びている傾斜部L220,L220と、が形成されている。このように、第三実施形態の第二折れ線L200は、中央の直線部L210よりも左右の傾斜部L220,L220が下がるように屈曲している。
1B 包装箱(第二実施形態)
1C 包装箱(第三実施形態)
10 壁部
11 前側の端壁
12 後側の端壁
13 左側の側壁
14 右側の側壁
15 接合片
16 外フラップ
17 内フラップ
20 頂板
30 底板
50 手掛け穴
51 上縁部
52 側縁部
53 下縁部
60 折り返し片
61 下枠部
62 内板部
62a 窪み部
L1 第一折れ線
L2 第二折れ線
L3 第三折れ線
L10 第一スリット
L20 第二スリット
L100 第一折れ線(第三実施形態)
L110 直線部
L120 傾斜部
L200 第二折れ線(第三実施形態)
L210 直線部
L220 傾斜部
S1 ブランクシート(第一実施形態)
S2 ブランクシート(第二実施形態)
S3 ブランクシート(第三実施形態)
Claims (5)
- 底板と、
前記底板の縁部に連設された筒状の壁部と、を備え、
前記壁部には、手掛け穴が形成され、
前記手掛け穴は、折り返し片によって閉塞されており、
前記折り返し片は、
前記手掛け穴の上縁部に第一折れ線を介して連設された下枠部と、
前記下枠部の下縁部に第二折れ線を介して連設された内板部と、を備え、
前記下枠部は、横方向の中央部よりも両端部が下がるように湾曲または屈曲しており、
前記下枠部の上下方向の幅は、前記下枠部の横方向の中央部よりも両端部の方が大きく形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記下枠部の横方向の中央部における上下方向の幅は、前記下枠部の横方向の端部における上下方向の幅の0.4倍から0.8倍の間であることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記壁部の上側の開口部に設けられた頂板を有し、
前記折り返し片を前記壁部に対して上方に向けて前記壁部の内側に折り返したときに、前記内板部の先端縁部が前記頂板の内面に接触するように構成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記下枠部には、前記第一折れ線の端部から前記第二折れ線に至る第三折れ線が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記壁部には、前記第一折れ線の端部から上方に向けて延びるスリットが形成されていることを特徴とする包装箱。
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