JP2021160506A - 電動車両の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロア下方にバッテリユニットが取り付けられる電動車両の下部構造において、バッテリユニットに直接的に衝突荷重が入力されるのを阻止して、バッテリユニットを保護する。【解決手段】バッテリユニット12をフロア11下方で左右のフロアフレーム15間に配設されるように取り付ける。バッテリユニット12の下方を覆うようにフレーム部材16を備える。フレーム部材16は、バッテリユニット12の車幅方向外側に近接して前後方向に延びる左右の縦フレーム61と、バッテリユニット12の下部に近接して左右の縦フレーム61同士を連結する横フレーム62を有し、縦フレーム61がフロアフレーム15に固定される。そしてフレーム部材16とバッテリユニット12との関係において、少なくともフレーム部材16の車幅方向外側はバッテリユニット12に対して非接続とする。【選択図】図5

Description

この発明は、フロア下方にバッテリユニットが取り付けられる電動車両の下部構造に関する。
上述のような構造として、下記特許文献1に開示されたように、フロア下の左右のフロアフレーム間に、上部のクロスメンバと下部のクロスメンバを備えて、これらの間にバッテリユニットを挟むようにして取り付けるものがある。バッテリユニットは、上部のクロスメンバと下部のクロスメンバの双方に車外側において固定されている。
この構成では、側面衝突時にフロアフレームに入力された衝突荷重を、上部と下部のクロスメンバに伝達し、それらクロスメンバの個々の荷重伝達負担を軽減する。
しかし、前述のようにバッテリユニットは上部と下部のクロスメンバの車外側において固定されている。このため、例えばポール衝突時のような衝突荷重がフロアフレームに入力されて、上部と下部のクロスメンバへ伝達される際に、その荷重の多くがバッテリユニットに直接的に伝達されて、バッテリユニットが損傷するおそれがある。
国際公開第2012/063393号パンフレット
そこで、この発明は、バッテリユニットに直接的に荷重が入力されるのを阻止して、バッテリユニットを保護することを主な目的とする。
そのための手段は、電動車両の下部構造であって、フロア下に接合され車両前後方向に延びる左右のフロアフレームと、前記フロア下方で前記左右のフロアフレーム間に配設されるように取り付けられるバッテリユニットと、前記バッテリユニットの車幅方向外側に近接して車両前後方向に延びる左右の縦フレームと、前記バッテリユニットの下部に近接して左右の前記縦フレーム同士を連結する横フレームとを有し前記フロアフレームに取り付けられるフレーム部材と、を備え、前記フレーム部材は、車幅方向外側が前記バッテリユニットに対して非接続とする電動車両の下部構造である。
この構成では、フレーム部材の縦フレームに衝突荷重が入力されると、縦フレームは横フレームに荷重を伝達する。このときに、横フレームにおける縦フレームに近い車幅方向外側はバッテリユニットと非接続であって、換言すれば上下方向に少なからず隙間が存在する構造であるので、バッテリユニットに直接的に荷重が入力されることが阻止される。
この発明の一態様においては、前記フレーム部材は、前後に隙間をあけて複数の前記横フレームを備える構成としてもよい。
この構成では、複数の横フレームを備えることによって枠状をなすフレーム部材が剛性を発揮してバッテリユニットの保護性能を高めるとともに、例えばフレーム部材が皿状である場合に比して軽量化にも資する。
この発明の一態様においては、前記バッテリユニットは、前記フロアフレームに取付け位置で取り付けられ、前記フレーム部材は、前記バッテリユニットとは前後方向で異なる位置で前記フロアフレームに取り付けられる構成としてもよい。
この構成では、バッテリユニットとフレーム部材のフロアフレームに対する取付け位置が異なるので、フロアフレームを介してフレーム部材に入力された衝突荷重のバッテリユニットへの伝達が抑制される。
前記フレーム部材と前記バッテリユニットとを前後方向で異なる位置で前記フロアフレームに取り付ける場合、前記横フレームは、前記バッテリユニットの取付け位置に対し前後方向で異なる位置に配設されており、前記横フレームの両側にフロアフレームへの取付け部を形成した構成としてもよい。
この構成では、横フレームのフロアフレームに対する取付け位置はバッテリユニットの取付け位置と異なるので、フレーム部材に入力された衝突荷重のバッテリユニットへの伝達が抑制される。また、横フレームの取り付けに際して別途のブラケットは不要である。
横フレームの両側にフロアフレームへの取付け部を形成する場合には、前記横フレームの取付け部は、前記横フレームの下端から前記フロアフレームまで延びる取付け用溶接ナットを備え、前記横フレームは、前記縦フレームの下部寄りに配置されるとともに、外端が前記取付け用溶接ナットを抱き込むように前記フロアフレーム高さ位置まで上方に延出され、前記横フレームの取付け部は前記取付け用溶接ナットを介して前記フロアフレームへ取り付けられる構成としてもよい。
この構成では、横フレームの外端がフレーム部材の固定に供される取付け用溶接ナットをコンパクトな形態で備え、縦フレームの下部寄りに位置しているので、バッテリユニットを納める空間を狭めずともバッテリユニットとの非接続構造を得られる。
この発明の一態様においては、前記バッテリユニットの車幅方向中央側を前記フロアに締結し、前記横フレームの車幅方向中央側を前記バッテリユニットに締結する構成としてもよい。
この構成では、衝突荷重が入力されて横フレームの車幅方向中央側に、下へ凸に折れ曲がる方向に力が作用しても、横フレームの車幅方向中央側はバッテリユニットを介してフロアに接続されているので折れが抑制され、バッテリユニットへの荷重入力を阻止することに資する。
この発明の一態様においては、前記フロアに駆動系部品が配策され上方に向かって膨出するとともに車両前後方向に延びるトンネル部を備え、前記バッテリユニットのバッテリモジュールが前記駆動系部品を挟んで車幅方向両側に配設され、前記トンネル部の車幅方向外端より中央側位置で前記横フレームを前記バッテリユニットに締結し、前記トンネル部車幅方向外端より外側で前記フレーム部材と前記バッテリユニットを非接続とする構成としてもよい。
この構成では、横フレームとバッテリユニットとのトンネル部の車幅方向外端より中央側位置での締結により、横フレームの車幅方向中央側での折れが防止される。またトンネル部車幅方向外端より外側でのフレーム部材とバッテリユニットとの非接続構造により、バッテリユニットに対する衝突荷重の直接的な伝達が阻止される。
この発明によれば、側面衝突時にフレーム部材に衝突荷重が入力されても、フレーム部材の車幅方向外側部位はバッテリユニットとは非接続であるので、バッテリユニットに直接的に荷重が入力されるのを阻止して、バッテリユニットを保護することができる。
電動車両の下部構造についての分離状態の概略正面図。 フレーム部材の上にバッテリユニットを重ねた状態の平面図。 フレーム部材の斜視図。 図2のA−A断面図とB−B断面図。 下部構造における図2のC−Dに相当する部分の切断端面図。 バッテリユニットとフレーム部材の固定状態を示す断面図。 下部構造における図2のE−Eに相当する部分の切断端面図。 ブラケットの斜視図。 下部構造における図2のF−Gに相当する部分の切断端面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に電動車両の下部構造についての分離状態の概略正面図を示す。この下部構造は、フロア11下方に取り付けられるバッテリユニット12に対してポール衝突時の衝突荷重が直接的に入力されることを阻止する構造である。
下部構造は、フロア11を構成するフロアパネル13の車幅方向両端に、閉断面の骨格部材であるサイドシル14を備えている。サイドシル14は車両前後方向に延び、内側面の上端部に、フロアパネル13の端の接合部13aを結合している。
フロアパネル13は、駆動系部品(図示せず)が配策されるトンネル部13bを車幅方向中央に有している。トンネル部13bは、横断面略アーチ状に上方に向けて膨出しており、車両前後方向に延びている。
フロアパネル13の下面であって車幅方向外側(車外側)には、一対のフロアフレーム15が設けられている。左右のフロアフレーム15もサイドシル14と同じく閉断面の骨格部材であり、車両前後方向に延びている。フロアフレーム15のフロアパネル13に対する形成位置は適宜設定されるが、バッテリユニット12が備えられる部分では、車幅方向の最も外側に設定され、フロアフレーム15の車幅方向外側面は、サイドシル14の内側面に結合されている。つまり、フロアフレーム15は、サイドシル14に結合されたフロアパネル13の車幅方向両端部の下に配設され、フロアパネル13と共にサイドシル14の内側面に結合されている。
バッテリユニット12は、上記のような概略構造のフロア11の下方で左右のフロアフレーム15間に配設されるように下から取り付けられる。
バッテリユニット12は、車幅方向に相当する左右に2個のバッテリモジュール21を有しており、これら左右のバッテリモジュール21が車両後方に相当する後部において接続部22で接続されて一体となっている。またバッテリモジュール21は下側ケース21aと上側ケース21bを有しており、これらは互いに締結具により固定されている。なお、左右のバッテリモジュール21は同一形状又は対称形状とは限らない。図示例のバッテリモジュール21は、互いに異なる形状であり、車両前後方向の長さも異なっている。
バッテリユニット12の下方には、バッテリユニット12を覆うようにフレーム部材16が備えられる。
フレーム部材16は、バッテリユニット12の車幅方向外側に近接して車両前後方向に延びる左右の縦フレーム61と、バッテリユニット12の下部に近接して左右の縦フレーム61同士を連結する横フレーム62を有している。
フレーム部材16の上にバッテリユニット12を重ねた状態を、図2に示す。また図3はフレーム部材16の斜視図である。図3の白抜き矢印は図面の理解を助けるためのものであり、矢印中の、「Fr」、「Rr」は、それぞれ車両の「前方」、「後方」をあらわしている。このため、「Fr」と「Rr」を結ぶ方向は車両前後方向である。その他の図においても同じである。
これらの図に示すように、フレーム部材16の縦フレーム61は、横断面が方形の閉断面を有し、外側部材61aと内側部材61bの相互の両端縁同士を結合して構成されている。縦フレーム61の長さはバッテリユニット12の車両前後方向の長さと同じかそれよりも若干長く設定される。
左右の縦フレーム61の配設間隔は、図2に示したように、バッテリユニット12の車幅方向の長さと同一かそれよりも若干長い。換言すれば、左右の縦フレーム61はバッテリユニット12を収められる間隔で配設される。表現を変えると、フロアフレーム15間に配設されるように取り付けられるバッテリユニット12と、バッテリユニット12を覆うように設けられるフレーム部材16の縦フレーム61との境界の間隔が、おおよそフロアフレーム15の間隔に対応するように設定される。
横フレーム62は、広がった面を有する板状ではなく棒状であり、車両前後方向に相当する前後に隙間をあけて複数備えられる。左右の縦フレーム61を複数本の横フレーム62で連結するので、フレーム部材16は枠状である。
この例では横フレーム62は3個であり、車両前後方向の前側から、前側横フレーム62a、中間横フレーム62b、後側横フレーム62cである。前側横フレーム62aと後側横フレーム62cは直線状に形成され、中間横フレーム62bは長手方向の両側部が二股に分岐した平面視X字状に形成されている。
各横フレーム62は、図2のA−A断面図である図4の(a)に示したように相互に結合一体化される下側部材63と上側部材64を有している。下側部材63と上側部材64は、縁部62dにおいて互いに結合され、縁部62d間の部位には下側部材63と上側部材64を離間させる空間62eが形成されており、各横フレーム62は閉断面構造を有している。
各横フレーム62のうち、車幅方向中央に相当する長手方向の中間部に、バッテリモジュール21の車幅方向中央と対向する部位を有する横フレーム62については、バッテリユニット12に対する固定のための貫通穴65が形成される。すなわち、図示例のバッテリモジュール21の場合には、中間横フレーム62bと後側横フレーム62cの長手方向の中間部であって、バッテリモジュール21の車幅方向中央に対応する部位に、2個の貫通穴65が並設されている。
貫通穴65は、上側部材64と下側部材63を共に上方に打ち出した膨出部66に形成される。膨出部66は平面視円形であり、その下方にはボルトの頭部が収容される凹所67を有する(図5参照)。
各横フレーム62は、長手方向の両端部に上方へ延びる立設部71を有している。立設部71は、縦フレーム61の内側面に固定される部分であるとともに車体側、具体的にはフロアフレーム15への固定に供される取付け部である。立設部71の高さは縦フレーム61の高さとほぼ同じである。
立設部71は、図2のB−B断面図である図4の(b)に示したように構成されている。すなわち、下側部材63の両端は上方に起立する起立片72を有している。下側部材63の両端部における起立片72の幅方向の中央に対応する部位には、下側部材63の下面よりも上方に位置する上げ底部73が形成されている。この上げ底部73の上に取付け用溶接ナット74が備えられる。取付け用溶接ナット74は、フレーム部材16の下端からフロアフレーム15まで延びるものであり、ねじ穴74aを上下方向に向けている。取付け用溶接ナット74の上端面の高さは起立片72の上端位置よりも高い。
上側部材64は、長手方向の両端に取付け用溶接ナット74を包む被覆部75が形成され、被覆部75は、取付け用溶接ナット74を挟む位置の一対の傾斜面75aと、取付け用溶接ナット74に沿う位置の垂直面75bを有している。
このような立設部71を有する横フレーム62の外端は、いわば、取付け用溶接ナット74を抱き込むようにフロアフレーム15高さ位置まで上方に延出されることになる。
下側部材63の起立片72における取付け用溶接ナット74を挟む2か所、又は取付け用溶接ナット74に隣接する一ヵ所には貫通穴72aが形成され、内面には貫通穴72aに対応してナット76が溶接されている。この貫通穴72aとナット76は縦フレーム61に対する結合のための構造である。
すなわち、縦フレーム61には3本の横フレーム62を固定する位置に対応して、ボルト77を挿通可能な貫通穴61c,61dが形成されている。この貫通穴61c,61dに対してボルトを縦フレーム61の外側面から挿入し、ボルト77の先端を起立片72の内面のナット76に螺合することで縦フレーム61と横フレーム62を結合して、フレーム部材16が構成される。
縦フレーム61と横フレーム62の結合に際して、縦フレーム61の下端位置と横フレーム62の下端位置を同じ高さに揃える。横フレーム62の両端部に立設部71を有し、下端の高さを揃えて縦フレーム61に結合するので、横フレーム62は縦フレーム61の下部寄りに配置されることになる。
また、起立片72の上端位置よりも高さが高い取付け用溶接ナット74の上端は、縦フレーム61の上面よりも上に位置する。
なお、縦フレーム61の外側部材61aのうちボルト77を挿通する貫通穴61cを形成する部位には、ボルト77の頭部を収容する凹所61eが形成される。
また、フレーム部材16の下面にはアンダーカバー78が備えられる。アンダーカバー78は一枚の板状であり、前側横フレーム62aと中間横フレーム62bの間と、中間横フレーム62bと後側横フレーム62cとの間を覆っている。中間横フレーム62bの両端部における分岐部分の間はアンダーカバーによる被覆を行わない開口部79である。
アンダーカバー78の固定は、図4の(a)に示したように各横フレーム62の縁部62dの下面に対する溶接等により行われる。
以上のような構成のフレーム部材16を備える下部構造では、少なくともフレーム部材16の車幅方向外側部位はバッテリユニット12に非接続である。つまり、フレーム部材16はバッテリユニット12の下を覆うように存在するが、車幅方向外側においてはフレーム部材16とバッテリユニット12が相互に固定されたり密接・密着したりすることはなく、少なからず隙間が存在し相対移動が可能な状態である。
車幅方向外側においてフレーム部材16とバッテリユニット12を非接続にしつつ、フレーム部材16とバッテリユニット12を車体側へ固定する構成は、次のようにして得る。
つまり、車幅方向外側においては、バッテリユニット12はフロアフレーム15に取り付け、フレーム部材16はバッテリユニット12とは前後方向で異なる位置でフロアフレーム15に取り付ける。つまり、フロアフレーム15に対する取付け部である立設部71を有した横フレーム62は、バッテリユニット12の取付け位置に対し前後方向で異なる位置に配設する。
また、車幅方向中央である車内側においては、バッテリユニット12の中央側をフロアパネル13のトンネル部13bに、中間横フレーム62bと後側横フレーム62cの中央側(長手方向中間部)をバッテリユニット12に締結する。横フレーム62とバッテリユニット12の締結位置は、トンネル部13bの外端から内側であり、トンネル部13bより外側ではフレーム部材16とバッテリユニット12は非接続である。
フレーム部材16のフロアフレーム15に対する固定構造と、フレーム部材16のバッテリユニット12に対する固定構造を、図5に示す。図5は、下部構造における図2のC−Dに相当する部分の切断端面図である。
フロアフレーム15の下面におけるフレーム部材16の取付け位置には、カップ状の固定部形成部材81が設けられる。固定部形成部材81は、車幅方向の内側に、フロアフレーム15の内側面に結合される内側結合片81aを有し、車幅方向の外側に、フロアフレーム15の下面に結合される水平な外側結合片81bを有している。固定部形成部材81の車両前後方向に相当する部分は、図6に示したように車両前後方向上方に延びる傾斜部81cを有し、傾斜部81cの上端にはフロアフレーム15の下面に結合される上端部81dが形成されている。
固定部形成部材81の下面81eには、必要数の貫通穴81fが形成されており、固定部形成部材81の内部における貫通穴81fの上方には、ナット82が保持されている。ナット82は必要な長さに形成され、フロアフレーム15に貫通している。
前述の必要数とは、フロアフレーム15に対して固定されるフレーム部材16とバッテリユニット12は前後方向に異なる位置で固定されるので、例えば固定位置が近い部分では2個となり、離れている部分では1個となる。
固定部形成部材81は、ナット82を保持する下面と一対の傾斜部81cを含めたカップ状の部分を一山として、フレーム部材16の立設部71の間隔とバッテリユニット12の取付け位置の間隔に応じて一山又は複数山有している。
フレーム部材16をフロアフレーム15に対して固定するには、フレーム部材16の立設部71の取付け用溶接ナット74に下からボルト83を螺合し、続いてボルト83の先を固定部形成部材81のナット82に螺合する。これによって、取付け用溶接ナット74の上端面は固定部形成部材81の下面81eに押し当てられた状態になる。
フレーム部材16のバッテリユニット12に対する固定は、フレーム部材16の中間横フレーム62bと後側横フレーム62cの貫通穴65にボルト84を挿通して行う(図5参照)。バッテリモジュール21の下側ケース21aと上側ケース21bにおける車幅方向内側の側面のうち、横フレーム62の貫通穴65に対応する部位には車内側保持部23が突設されており、車内側保持部23にはボルト84を通す貫通穴23aが形成されている。上側ケース21bは貫通穴23aの上方にナット24を保持している。
固定に際しては、横フレーム62の貫通穴65に下から挿入したボルト84を、バッテリモジュール21の車内側保持部23の貫通穴23aに挿通し、上面のナット24に螺合する。図5中、25は円筒形のスペーサである。
バッテリユニット12とフロアフレーム15の車幅方向外側における固定は、図7に示したように行われる。図7は、下部構造における図2のE−Eに相当する部分の切断端面図である。
すなわち、バッテリモジュール21における車幅方向外側の側面のうち、フロアフレーム15の固定部形成部材81のナット82に対応する位置には、車外側保持部26が突設されている。車外側保持部26はナット82のねじ穴に対応する貫通穴26aを有している。
固定に際しては、バッテリモジュール21の車外側保持部26に下からボルト85を挿入して、ボルト85の先端部をナット82に螺合し、車外側保持部26の上端面を固定部形成部材81の下面82eに押し当てる。
図6に示したように、フロアフレーム15に対するフレーム部材16の取付け位置である立設部71と、フロアフレーム15に対するバッテリモジュール21の取付け位置である車外側保持部26は、車両前後方向に並んでいる。
バッテリユニット12とフロアフレーム15の車内側における固定は、図8に示したようなブラケット86を介して図9に示したように行われる。図9は、下部構造における図2のF−Gに相当する部分の切断端面図である。
フロアパネル13のトンネル部13bの外端より内側であるトンネル部13bの上端部に、固定部形成部材87が形成されている。固定部形成部材87はトンネル部13bの長手方向から見て略三角形状であり、トンネル部13bの内面における上端角部に結合されている。
固定部形成部材87は水平面87aと水平面87aの車内側で起立する起立面87bを有し、水平面87aに貫通穴87cを有している。固定部形成部材87の内部であり貫通穴87cの上方にはナット88が保持されている。固定部形成部材87は、車両前後方向に間隔をあけて2か所設けられる。これは、車両前後方向に二組のブラケット86を配設するためである。
バッテリモジュール21における車幅方向内側の側面のうち、トンネル部13bの外端よりも内側に相当する部位に、下側ケース21aと上側ケース21bの壁を厚くして支持部27が形成されている。上側ケース21bの支持部27の上面は水平に形成され、支持部27は上下方向に延びる貫通穴27aを有している。また下側ケース21aの貫通穴27aの下方にはナット28が保持されている。
貫通穴27aとナット28は、固定部形成部材87の貫通穴87cの真下を車両前後方向に挟む2か所に、間隔をあけて形成される。
ブラケット86は、左右のバッテリモジュール21に合わせて左右一対用いられ、これらは共に同一形状である。
ブラケット86は金属板をプレスして形成され、下端に車両前後方向に相当する方向に隙間をあけて2枚の水平な支持板86aを有している。支持板86aの中央には貫通穴86bが形成されている。貫通穴86bの間隔は、バッテリモジュール21の支持部27に形成した貫通穴27aの間隔と同じである。
2枚の支持板86aにおける車幅方向外側に対応する側の端からは、上方に起立して一つにまとまる垂直片86cが延設され、垂直片86cの上端からはトンネル部13bの形状にあわせて前傾する傾斜片86dが延設されている。そして傾斜片86dの上端からは、車幅方向内側に対応する方向に水平に延びる上端片86eが延設されている。上端片86eは固定部形成部材87の水平面87aに接する部分であり、中央に貫通穴86fを有している。
バッテリユニット12をフロアパネル13のトンネル部13bに固定するには、予めバッテリモジュール21の支持部27の上面にブラケット86を固定しておく。ブラケット86の固定は、支持板86aの貫通穴86bに上からボルト89を通し、ボルト89を支持部27の貫通穴27aに挿通して、ボルト89の先端をナット28に螺合して行う。
ブラケット86が固定されたバッテリユニット12は、ブラケット86の上端片86eを固定部形成部材87の水平面87aの下面に当てて、上端片86eの下からボルト90を挿入してナット88に螺合すると、バッテリユニット12はトンネル部13bに固定される。
以上の各部の固定手順としては、図1に矢印で示したように、まずバッテリユニット12を車幅方向外側に位置するフロアフレーム15と車幅方向内側に位置するトンネル部13bに対して固定する。その後、フレーム部材16を車幅方向外側に位置するフロアフレーム15と車内側に位置するバッテリユニット12の車幅方向中央に対して固定する。
このように下部構造は、バッテリユニット12のバッテリモジュール21が、トンネル部13bを挟んで左右両側に配設されている。そしてバッテリユニット12の下方を覆うように備えられるフレーム部材16については、トンネル部13bの外端から内側で横フレーム62がバッテリユニット12に締結される一方、トンネル部13bより外側でフレーム部材16とバッテリユニット12は非接続である。
以上のように構成された下部構造では、次のようにしてバッテリユニット12を保護する。
ポール衝突が発生すると、まずサイドシル14に荷重が入力され、その荷重はフロアフレーム15及びフレーム部材16の横フレーム62に伝達される。衝突が進みサイドシル14が変形するとこれに加えフレーム部材16の縦フレーム61にも衝突荷重が直接入力され、縦フレーム61は3本の横フレーム62に荷重を伝達する。
縦フレーム61と横フレーム62は共に閉断面部材であり、剛性が高いので、荷重伝達は良好に行える。しかも、横フレーム62における縦フレーム61に対する接続部には立設部71が形成されており、立設部71の全体が縦フレーム61の側面と面接触しているため、剛性は極めて高い。
そのうえ、フレーム部材16をフロアフレーム15に固定する部分である立設部71は、取付け用溶接ナット74を抱き込むようにして備え、フロアフレーム高さ位置まで上方に延出された構成であるので、フロアフレーム15に対する固定も高い剛性をもって行える。
そして、それ自体の剛性も取付け剛性も高いフレーム部材16における車幅方向外側はバッテリユニット12と非接続である。つまり、横フレーム62とバッテリユニット12の間には、上下方向に少なからず隙間が存在する構造であるので、衝突荷重がフレーム部材16に入力されても、フレーム部材16の車幅方向外側部位からバッテリユニット12に直接的に荷重が入力されることを阻止できる。仮にフレーム部材16における車幅方向外側部位がバッテリユニット12と接続していると、バッテリユニット12への荷重の伝達経路はフロアフレーム15に対する接続部及びフレーム部材16への接続部となるためより多くの荷重が伝達されるとともに各接続部の挙動が異なるとバッテリユニット12に対してひずみが作用することとなり保護に不利となるが、本実施形態ではフレーム部材16における車幅方向外側部位はバッテリユニット12とは非接続構造であるためバッテリユニット12への荷重の伝達はフロアフレーム15に対する接続部のみとなり、この結果、バッテリユニット12の保護を図れる。
フレーム部材16はバッテリユニット12と同様にフロアフレーム15に対して固定されているが、フレーム部材16とバッテリユニット12は前後方向で異なる位置に取り付けられている。換言すれば、横フレーム62は、バッテリユニット12の取付け位置に対し前後方向で異なる位置に配設されている。このため、この点からも、縦フレーム61に入力された衝突荷重のバッテリユニット12への伝達を抑制できる。
高剛性のフレーム部材16ではあるが、複数の横フレーム62が前後に隙間をあけて備えられて枠状に構成されているので、例えばフレーム部材16が皿状である場合に比して軽量化にも資する。
また横フレーム62の外端に位置するフレーム部材16の立設部71には、取付け用溶接ナット74が備えられているので、フロアフレーム15に対する固定に際して別途のブラケットなどの部材が不要であり、構成を簡素にできる。
その取付け用溶接ナット74は抱き込むように保持されているのでコンパクトな形態で備えることができる。
また、横フレーム62は、縦フレーム61の下部寄りに配置されているので、バッテリユニット12を納める空間を狭めずともバッテリユニット12との非接続構造を得られる。
さらに、フレーム部材16の横フレーム62は、その長手方向の中間部(中央側)をバッテリユニット12に対して締結している。このため、衝突荷重が入力されて横フレーム62の中央側に、下へ凸に折れ曲がる方向に力が作用しても、折れを抑制できる。このことからも、バッテリユニット12への荷重入力を阻止することができる。
前述の構成はこの発明を実施するための一形態であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えばフレーム部材16は、車体側に固定されればよく、フロアフレーム15以外の部位に固定されてもよい。
11…フロア
12…バッテリユニット
13b…トンネル部
15…フロアフレーム
16…フレーム部材
21…バッテリモジュール
61…縦フレーム
62…横フレーム
71…立設部
74…取付け用溶接ナット

Claims (7)

  1. 電動車両の下部構造であって、
    フロア下に接合され車両前後方向に延びる左右のフロアフレームと、
    前記フロア下方で前記左右のフロアフレーム間に配設されるように取り付けられるバッテリユニットと、
    前記バッテリユニットの車幅方向外側に近接して車両前後方向に延びる左右の縦フレームと、前記バッテリユニットの下部に近接して左右の前記縦フレーム同士を連結する横フレームとを有し前記フロアフレームに取り付けられるフレーム部材と、を備え、
    前記フレーム部材は、車幅方向外側が前記バッテリユニットに対して非接続とする
    電動車両の下部構造。
  2. 前記フレーム部材は、前後に隙間をあけて複数の前記横フレームを備える
    請求項1に記載の電動車両の下部構造。
  3. 前記バッテリユニットは、前記フロアフレームに取付け位置で取り付けられ、
    前記フレーム部材は、前記バッテリユニットとは前後方向で異なる位置で前記フロアフレームに取り付けられる
    請求項1または請求項2に記載の電動車両の下部構造。
  4. 前記横フレームは、前記バッテリユニットの取付け位置に対し前後方向で異なる位置に配設されており、
    前記横フレームの両側に前記フロアフレームへの取付け部を形成した
    請求項3に記載の電動車両の下部構造。
  5. 前記横フレームの取付け部は、前記横フレームの下端から前記フロアフレームまで延びる取付け用溶接ナットを備え、
    前記横フレームは、前記縦フレームの下部寄りに配置されるとともに、
    外端が前記取付け用溶接ナットを抱き込むように前記フロアフレーム高さ位置まで上方に延出され、
    前記横フレームの取付け部は前記取付け用溶接ナットを介して前記フロアフレームへ取り付けられる
    請求項4に記載の電動車両の下部構造。
  6. 前記バッテリユニットの車幅方向中央側を前記フロアに締結し、前記横フレームの車幅方向中央側を前記バッテリユニットに締結する
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の電動車両の下部構造。
  7. 前記フロアに駆動系部品が配策され上方に向かって膨出するとともに車両前後方向に延びるトンネル部を備え、
    前記バッテリユニットのバッテリモジュールが前記駆動系部品を挟んで車幅方向両側に配設され、
    前記トンネル部の車幅方向外端より中央側位置で前記横フレームを前記バッテリユニットに締結し、
    前記トンネル部車幅方向外端より外側で前記フレーム部材と前記バッテリユニットを非接続とする
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の電動車両の下部構造。
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