JP2021158550A - 呼出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の呼出システムを利用しつつ、比較的安価に設置可能な呼出システム及び呼出装置を提供する。【解決手段】 呼出システム100は、一つの音信号を出力する音源9と、N個の呼出機器1、2、3、4を備える。各呼出機器は、音信号を検知する音センサと、音センサが音信号を検知した場合音信号を出力するスピーカーと、を備える。Nは2以上の自然数である。1番目の呼出機器1の音センサが音源9から出力された音信号を検知して、1番目の呼出機器1のスピーカーが音信号を出力し、他の呼出機器2の音センサが1番目の呼出機器1のスピーカーから出力された音信号を検知して、他の呼出機器のスピーカーが音信号を出力する。呼出システム100は、N個の呼出機器1、2、3、4にわたって、音信号を順次伝達していく。【選択図】図1
Description
本開示は、呼出システムに関する。
呼出者からの呼出を報知するシステムとして、呼出システムがある。呼出者が玄関子機から呼出を行うと、呼出信号が玄関子機から親機へ出力され、親機は呼出音(チャイム)を鳴らすことで、呼出者からの呼出を報知する(例えば、特許文献1)。
一般的に病院や特別老人健康施設等においては、広い範囲に呼出可能な呼出システムとして、ナースコールシステムが設置されている。しかしナースコールシステムの設置には回線工事を必要とする場合があり、設置の数や、呼出可能な範囲は限定的である。また呼出機器の変更や増設には、回線工事を必要とする場合もあり、コストが多くかかる。
本開示は、既存の呼出システムを利用しつつ、比較的安価に設置可能な呼出システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の呼出システムは、
一つの音信号を出力する音源と、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
各呼出機器は、
前記音信号を検知する音センサと、
前記音センサが前記音信号を検知した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、を備え、
Nは2以上の自然数であり、
1番目の呼出機器の音センサが前記音源から出力された前記音信号を検知して、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、
他の呼出機器の音センサが前記1番目の呼出機器の前記スピーカーから出力された前記音信号を検知して、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号を順次伝達していく。
一つの音信号を出力する音源と、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
各呼出機器は、
前記音信号を検知する音センサと、
前記音センサが前記音信号を検知した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、を備え、
Nは2以上の自然数であり、
1番目の呼出機器の音センサが前記音源から出力された前記音信号を検知して、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、
他の呼出機器の音センサが前記1番目の呼出機器の前記スピーカーから出力された前記音信号を検知して、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号を順次伝達していく。
本開示によれば、各呼出機器の機能は同じである。互いに異なる機能を有する複数の機器を用いる場合と比較して、本開示は同じ機能を備える単一機器を複数用いることができるため、比較的安価に呼出システムを構築することができる。
本開示によれば、1番目の呼出機器が音源から出力される音信号を直接検知し、他の呼出機器が1番目の呼出機器から出力される音信号を直接検知する。したがって、音源と呼出機器との間や、複数の呼出機器の間で物理的な回線工事を行う必要がない。音源はなんら設定変更を行う必要もない。さらに本呼出システムは音信号を直接検知するので、通信機能を備える必要がない。新規に呼出システムを構築する場合と比較して、既存の呼出システムの音源を流用できるため、本開示は比較的安価に呼出システムを構築することができる。
本開示によれば、N個の呼出機器を用いることで、一方から他方の呼出機器へ、他方の呼出機器から更に他方の呼出機器へ、音信号を介して順次伝達することができる。したがって本開示は、呼出システムの呼出範囲を容易に拡張することができる。
上記課題を解決するために、本開示の別の態様の呼出システムは、
一つの音信号を出力する音源と、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
前記音源は、前記音信号に関する音信号情報を1番目の呼出機器へ送信するオリジナル送信部を備え、
各呼出機器は、
前記音信号情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記音信号情報を受信した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、
受信した前記音信号情報を送信する送信部を備え、
Nは2以上の自然数であり、
前記1番目の呼出機器の受信部が前記音源の前記オリジナル送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記1番目の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
他の呼出機器の受信部が前記1番目の呼出機器の前記送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記他の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号情報を順次伝達していく。
一つの音信号を出力する音源と、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
前記音源は、前記音信号に関する音信号情報を1番目の呼出機器へ送信するオリジナル送信部を備え、
各呼出機器は、
前記音信号情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記音信号情報を受信した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、
受信した前記音信号情報を送信する送信部を備え、
Nは2以上の自然数であり、
前記1番目の呼出機器の受信部が前記音源の前記オリジナル送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記1番目の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
他の呼出機器の受信部が前記1番目の呼出機器の前記送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記他の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号情報を順次伝達していく。
上記課題を解決するために、本開示の別の態様の呼出システムは、
一つの音信号を出力する音源と、音センサと、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
前記音センサは、前記音源から出力される前記音信号を検知し、検知した前記音信号の音信号情報を1番目の呼出機器へ送信するオリジナル送信部を備え、
各呼出機器は、
前記音信号情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記音信号情報を受信した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、
受信した前記音信号情報を送信する送信部を備え、
Nは2以上の自然数であり、
前記1番目の呼出機器の受信部が前記音源の前記オリジナル送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記1番目の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
他の呼出機器の受信部が前記1番目の呼出機器の前記送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記他の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号情報を順次伝達していく。
一つの音信号を出力する音源と、音センサと、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
前記音センサは、前記音源から出力される前記音信号を検知し、検知した前記音信号の音信号情報を1番目の呼出機器へ送信するオリジナル送信部を備え、
各呼出機器は、
前記音信号情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記音信号情報を受信した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、
受信した前記音信号情報を送信する送信部を備え、
Nは2以上の自然数であり、
前記1番目の呼出機器の受信部が前記音源の前記オリジナル送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記1番目の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
他の呼出機器の受信部が前記1番目の呼出機器の前記送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記他の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号情報を順次伝達していく。
本開示によれば、各呼出機器の機能は同じである。互いに異なる機能を持つ複数の機器を用いる場合と比較して、本開示は同じ機能を備える単一機器を複数用いることができるため、比較的安価に呼出システムを構築することができる。
本開示によれば、1番目の呼出機器が音源あるいは音センサと無線通信を行い、他の呼出機器が1番目の呼出機器と無線通信を行う。音源あるいは音センサと1番目の呼出機器との間や、複数の呼出機器の間で物理的な回線工事を行う必要がないため、本開示は比較的安価に呼出システムを構築することができる。さらに本開示は、各呼出機器を、無線通信可能な範囲であれば音信号の検知範囲に制限されず、所望の位置に設置することができる。ユーザが呼出機器を携帯してもよい。
本開示によれば、音センサが音源から出力される音信号を直接検知するため、音源はなんら設定変更を行う必要もない。したがって、既存の呼出システムを流用することができ、本開示は比較的安価に呼出システムを構築することができる。
本開示によれば、N個の呼出機器を用いることで、一方から他方の呼出機器へ、他方の呼出機器から更に他方の呼出機器へ、音信号情報を介して順次伝達することができる。したがって、本開示は、呼出システムの呼出範囲を容易に拡張することができる。
各呼出機器は、前記スピーカーが前記音信号を出力すると、光を発光する発光部を備えてもよい。
本開示によれば、各呼出機器が光を発光するので、ユーザが発光を視認することで、音源からの報知を認識することできる。
前記N個の呼出機器のスピーカーから出力される音信号は互いに異なってもよい。
本開示によれば、N個の呼出機器から出力される音信号は互いに異なるので、一つの呼出機器の音センサが、誤って当該一つの呼出機器のスピーカーから出力される音信号を検知することなく、他の呼出機器のスピーカーから出力された音信号を検知することができる。したがって、各呼出機器は誤作動を避けることができる。
本開示は、既存の呼出システムを利用しつつ、比較的安価に設置可能な呼出システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本開示の実施形態に係る呼出システムについて説明する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る呼出システム100の構成図である。図1に示すように、呼出システム100は、インターホンの親機9から出力される音信号を報知するシステムである。呼出システム100は、親機9と、N個の呼出機器を備えている。N個の呼出機器の一例として、本実施形態の呼出システム100は、親機9から出力される音信号を検知する第一呼出機器1と、第一呼出機器1から出力される音信号を検知する第二呼出機器2と、第二呼出機器2から出力される音信号を検知する第三呼出機器3と、第三呼出機器3から出力される音信号を検知する第四呼出機器4とを備えている。
図1は、第一実施形態に係る呼出システム100の構成図である。図1に示すように、呼出システム100は、インターホンの親機9から出力される音信号を報知するシステムである。呼出システム100は、親機9と、N個の呼出機器を備えている。N個の呼出機器の一例として、本実施形態の呼出システム100は、親機9から出力される音信号を検知する第一呼出機器1と、第一呼出機器1から出力される音信号を検知する第二呼出機器2と、第二呼出機器2から出力される音信号を検知する第三呼出機器3と、第三呼出機器3から出力される音信号を検知する第四呼出機器4とを備えている。
親機9は、音源の一例であり、複数の音信号を出力するよう構成されている。音信号は、例えば、音程、周波数、単語やフレーズを含む。本実施形態では、親機9が、複数の音信号のうち一つのオリジナル音信号を出力した場合の呼出システム100の構成及び動作を説明する。
図2は、呼出システム100の第一実施形態に係る第一呼出機器1及び第二呼出機器2の機能ブロック図である。図2に示すように、第一呼出機器1は、第一音センサ11と第一スピーカー12と第一発光部13と第一制御部18と第一記憶部19とを備える。第二呼出機器2は、第二音センサ21と第二スピーカー22と第二発光部23と第二制御部28と第二記憶部29とを備える。第三呼出機器3及び第四呼出機器4の構成は、第一呼出機器1あるいは第二呼出機器2と同じであるため、詳細な説明は省略する。
第一呼出機器1は、1番目の呼出機器の一例である。第一呼出機器1の第一音センサ11は、親機9から出力されたオリジナル音信号を検知するよう構成されている。第一音センサ11は、例えばマイクロホンである。第一音センサ11は、オリジナル音信号を検知すると、当該オリジナル音信号あるいはオリジナル音信号を一次加工した信号(以下、「第一検知情報」とする)を第一制御部18へ送信する。
第一制御部18は、送信された第一検知情報に基づいて、第一音センサ11で検知されたオリジナル音信号を識別するよう構成されている。第一制御部18は、例えばプロセッサやCPUである。第一記憶部19は、複数の音信号と、複数の検知情報と、複数の発光形態の対応関係を記憶するよう構成されている。第一記憶部19は、例えばROMやRAM、HDDである。第一記憶部19に記憶されている対応関係を参照することで、第一制御部18は検知されたオリジナル音信号を識別する。
第一スピーカー12は、第一音センサ11がオリジナル音信号を検知すると、第一音信号を出力するよう構成されている。第一スピーカー12は、第一記憶部19に記憶されている対応関係を参照することで、親機9から出力されるオリジナル音信号に応じた第一音信号を出力してもよい。第一スピーカー12から出力された第一音信号は、第二呼出機器2の第二音センサ21によって検知される。本実施形態において、第一音信号は、親機9が出力したオリジナル音信号とは異なる音である。しかし第一音信号はオリジナル音信号と同じ音でもよい。
第一発光部13は、第一スピーカー12が第一音信号を出力すると、第一光を発光するよう構成されている。第一発光部13は、例えばランプやLEDである。第一発光部13は、第一記憶部19に記憶されている対応関係を参照することで、親機9から出力されるオリジナル音信号に応じた発光形態で光を発光してもよい。第一発光部13の発光形態は、消灯状態から点灯状態、消灯状態から点滅状態、点灯状態から点滅状態へ変化してもよい。
第二呼出機器2は、他の呼出機器の一例である。第二呼出機器2の第二音センサ21は、第一呼出機器1の第一スピーカー12から出力された第一音信号を検知するよう構成されている。第二音センサ21は、例えばマイクロホンである。第二音センサ21は、第一音信号を検知すると、当該第一音信号あるいは第一音信号を一次加工した信号(以下、「第二検知情報」とする)を第二制御部28へ送信する。
第二制御部28は、送信された第二検知情報に基づいて、第二音センサ21で検知された第一音信号を識別するよう構成されている。第二制御部28は、例えばプロセッサやCPUである。第二記憶部29は、複数の音信号と、複数の検知情報と、複数の発光形態の対応関係を記憶するよう構成されている。第二記憶部29は、例えばROMやRAM、HDDである。第二記憶部29に記憶されている対応関係を参照することで、第二制御部28は検知された第一音信号を識別する。
第二スピーカー22は、第二音センサ21が第一音信号を検知すると、第二音信号を出力するよう構成されている。第二スピーカー22は、第二記憶部29に記憶されている対応関係を参照することで、第一呼出機器1から出力される第一音信号に応じた第二音信号を出力してもよい。第二スピーカー22から出力された第二音信号は、第三呼出機器3の第三音センサ31によって検知される。本実施形態において、第二音信号は、親機9が出力したオリジナル音信号とも、第一呼出機器1が出力した第一音信号とも異なる音である。しかし第二音信号は、オリジナル音信号及び第一音信号と同じ音でもよい。
第二発光部23は、第二スピーカー22が第二音信号を出力すると、第二光を発光するよう構成されている。第二発光部23は、例えばランプやLEDである。第二発光部23は、第二記憶部29に記憶されている対応関係を参照することで、第一呼出機器1から出力される第一音信号に応じた発光形態で光を発光してもよい。第二発光部23の発光形態は、消灯状態から点灯状態、消灯状態から点滅状態、点灯状態から点滅状態へ変化してもよい。
呼出システム100は複数の呼出機器1、2、3、4を備えている。第三呼出機器3の第三音センサ31は、第二呼出機器2の第二スピーカー22から出力された第二音信号を検知するよう構成されている。第四呼出機器4の第四音センサ41は、第三呼出機器3の第三スピーカー32から出力された第三音信号を検知するよう構成されている。各呼出機器1、2、3、4それぞれの記憶部が複数の音信号と複数の検知情報の対応関係を記憶しているため、各呼出機器1、2、3、4それぞれの制御部は第一音信号、第二音信号、第三音信号、第四音信号とを識別することができる。
図1及び図2に示すように、複数の呼出機器1、2、3、4はそれぞれ、音センサ、スピーカー、発光部、制御部、記憶部を備えている。第一呼出機器1の機能は、第二呼出機器2の機能、第三呼出機器3の機能、第四呼出機器4の機能と同じである。
次に、第一実施形態の動作例として、呼出システム100が病院に設置された場合の動作例を説明する。本動作例は、病院のナースコールシステムにおいて、ナースセンターに設置された親機9から出力されるオリジナル音信号を、病院内に広く報知するシステムを説明する。オリジナル音信号は、例えば一斉起床時間、一斉消灯時間あるいは緊急警報である。
図3は、呼出システム100の第一実施形態を説明するシーケンス図である。図3に示すように、まずナースコールシステムのナースセンターに設置された親機9が一斉消灯時間を示すオリジナル音信号を出力する(S100)。ナースセンターは親機9が設置される場所の一例に過ぎず、病院内であれば親機9の設置場所はどこでもよい。親機9から出力されたオリジナル音信号は、ナースセンターに近い病室Aに設置された第一呼出機器1の第一音センサ11によって検知される(S101)。第一音センサ11がオリジナル音信号を検知すると、第一検知情報を第一制御部18に送信する。
第一制御部18は、第一記憶部19に記憶されている対応関係を参照し、第一音センサ11で検知されたオリジナル音信号が一斉消灯時間を示す音信号であると識別する(S102)。
第一スピーカー12は、第一音センサ11がオリジナル音信号を検知すると、第一音信号を出力する(S103)。第一発光部13は、第一スピーカー12が第一音信号を出力すると、赤色光(第一光の一例)を発光する(S104)。例えば第一発光部13は、消灯状態から、赤色光を用いて点滅状態へ変化する。第一スピーカー12から出力される第一音信号と、第一発光部13から出力される赤色光によって、病室Aにいる患者および医療関係者は一斉消灯時間であることを認識する。第一スピーカー12が第一音信号を出力して第一発光部13が赤色光を出力した後に、第一呼出機器1は各構成の動作を一定時間停止する。少なくとも第一呼出機器1は、第一音センサ11が音信号を検知しないよう、第一音センサ11を一定時間停止させる。これは第一音センサ11が他の呼出機器から出力される音信号を誤って検知しないようにするためである。
第一スピーカー12が第一音信号を出力した後、病室Aの近くで未出力の呼出機器がある場合、例えば、第一呼出機器1が設置される病室Aの近くに、第二呼出機器2が設置される病室Bがある場合、病室Aにある第一呼出機器1の第一スピーカー12から出力された第一音信号は、病室Bに設置された第二呼出機器2の第二音センサ21によって検知される(S201)。以下病室Aに設置された第一呼出機器1と同様にして、病室Bに設置された第二呼出機器2において、第一音信号が識別され(S202)、第二音信号が出力され(S203)、青色光(第二光の一例)が発光される(S204)。第二スピーカー22から出力される第二音信号と、第二発光部23から出力される青色光によって、病室Bにいる患者および医療関係者は一斉消灯時間であることを認識する。第二スピーカー22が第二音信号を出力して第二発光部23が青色光を出力した後に、第二呼出機器2は各構成の動作を一定時間停止する。少なくとも第二呼出機器2は、第二音センサ21が音信号を検知しないよう、第二音センサ21を一定時間停止させる。これは第二音センサ21が他の呼出機器から出力される音信号を誤って検知しないようにするためである。
第二スピーカー22が第二音信号を出力した後、第二呼出機器2が設置される病室Bの近くに、第三呼出機器3が設置される病室Cがある場合、病室Bの第二スピーカー22から出力された第二音信号は、病室Cに設置された第三呼出機器3の第三音センサ31によって検知される(S301)。病室Aの第一呼出機器1及び病室Bの第二呼出機器2と同様にして、病室Cに設置された第三呼出機器3においても、第二音信号が識別される(S302)。病室Cの第三呼出機器3は、第三制御部38及び第三記憶部39を備えるため、第三記憶部39に記憶された対応関係を参照することで、第一音信号が検知されたのか、第二音信号が検知されたのかを、識別することができる。その後、第三音信号が出力され(S303)、第三光が発光される(S304)。第三スピーカー32から出力される第三音信号と、第三発光部33から出力される第三光によって、病室Cにいる患者および医療関係者は一斉消灯時間であることを認識する。第三スピーカー32が第三音信号を出力して第三発光部33が第三光を出力した後に、第三呼出機器3は各構成の動作を一定時間停止する。少なくとも第三呼出機器3は、第三音センサ31が音信号を検知しないよう、第三音センサ31を一定時間停止させる。これは第三音センサ31が他の呼出機器から出力される音信号を誤って検知しないようにするためである。
本実施形態による呼出システム100において、病室Aに設置された第一呼出機器1の機能は、病室Bに設置された第二呼出機器2の機能及び病室Cに設置された第三呼出機器3の機能と同じである。したがって、互いに異なる機能を有する複数の機器を用いる場合と比較して、本実施形態は単一の機能を複数用いることができるため、比較的安価に呼出システム100を構築することができる。
本実施形態による呼出システム100によれば、第一呼出機器1が親機9から出力されるオリジナル音信号を直接検知し、第二呼出機器2が第一呼出機器1から出力される第一音信号を直接検知し、第三呼出機器3が第二呼出機器2から出力される第二音信号を直接検知する。したがって、親機9と第一呼出機器1との間の物理的な回線工事や、第一呼出機器1と第二呼出機器2との間や、第二呼出機器2と第三呼出機器3との間の物理的な回線工事を行う必要が無い。親機9に対して設定変更を行う必要がない。さらに本実施形態の呼出システム100は音信号を検知するため、各機器の間で通信機能を備える必要もない。新規に呼出システムを構築する場合と比較して、既存のナースコールシステムの親機9を流用できるため、本実施形態は比較的安価に呼出システム100を構築することができる。
本実施形態による呼出システム100は、N個の呼出機器1、2、3、4を用いている。病室Bに設置された第二呼出機器2から病室Cに設置された第三呼出機器3へ、病室Cに設置された第三呼出機器3から病室Dに設置された第四呼出機器4へ、音信号を次々に繋ぐことができる。すなわちN個の呼出機器のうち、一つの呼出機器の音センサが音信号を検知した場合、他方の呼出機器に向けて、当該一つの呼出機器のスピーカーが音信号を出力するよう構成されている。呼出システム100は、各呼出機器が音信号の検知及び出力を行うことで、数珠繋ぎのように、N個の呼出機器にわたって、音信号を順次伝達することができる。したがって本実施形態は、呼出システム100の呼出範囲を容易に拡張することができる。
本実施形態においては、音信号をナースセンターから病室Aへ、病室Aから病室Bへと繋ぐ、一つ一つの病室へ直列的に音信号の伝搬を説明した。しかし本実施形態は、直列的な音信号の伝搬に限らず、並列的な音信号の伝搬を用いても良い。例えばナースセンターの近くに3つの病室X,Y,Zが存在し、病室X、Y、Zにそれぞれに第一呼出機器1、第二呼出機器2、第三呼出機器3が設置されてもよい。ナースセンターに設置された親機9からオリジナル音信号が出力されると、3つの病室X,Y,Zに設置された呼出機器の音センサがそれぞれオリジナル音信号を検知してもよい。この場合、ナースセンターから互いに異なる複数の方向へ同時に音信号を伝達することができる。
本動作例においては、オリジナル音信号、第一音信号及び第二音信号は互いに異なる音信号である。互いに異なる音信号を用いることで、第一音センサ11は、当該第一音センサ11が設置されている第一呼出機器1の第一スピーカー12から出力される第一音信号を誤って検知することなく、親機9から出力されたオリジナル音信号を検知することができる。同様に、第二音センサ21は、第二スピーカー22から出力される第二音信号を誤って検知することなく、第一スピーカー12から出力される第一音信号を検知することができる。すなわち本呼出システム100は、一つの呼出機器のスピーカーから出力される音信号が、誤って同じ呼出機器の音センサによって検知される誤操作を防ぐことができる。
ただし、第一音信号及び第二音信号は、親機9から出力されるオリジナル音信号と同一であってもよい。検知する音信号あるいは出力する音信号を共通化することで、各病室にいる患者や医療従事者は、親機から出力されたオリジナル音信号を共通認識しやすい。また呼出システム100は、複数の病室が互いに近い場合、各病室で異なる音を出力することによる混乱を避けることができる。この場合、一つの呼出機器のスピーカーから出力される音信号が、誤って同じ呼出機器の音センサによって検知される誤操作を防ぐため、各呼出機器の各スピーカーは、各音センサが音信号を検知した後に音信号を出力することが好ましい。この場合、各呼出機器の音センサが、誤って別の呼出機器から出力された音信号を検知することを避ける必要がある。例えば、第二呼出機器2の第二音センサ21は、第一呼出機器1の第一スピーカー12から出力される音信号を検知するが、全ての音信号が同じである場合、誤って第三呼出機器3の第三スピーカー32から出力される音信号を検知するおそれがある。したがって各呼出機器の各スピーカーが、音信号の出力した後、各呼出機器の各音センサは、動作を一定時間停止することが好ましい。
本実施形態による呼出システム100では、各呼出機器が、光を発光する発光部を備えるので、ユーザが発光を視認することで、音源からの報知を認識することできる。例えば聴力の弱い高齢者であっても、発光部からの光によって親機9からの音信号を認知することができる。
(第二実施形態)
図4は、第二実施形態に係る呼出システム100Aの構成図である。
図4は、第二実施形態に係る呼出システム100Aの構成図である。
図4に示すように、呼出システム100Aは、インターホンの親機9Aから送信される音信号情報を報知するシステムである。第一実施形態は、複数の呼出機器間で音信号を出力し検知するシステムであるが、第二実施形態では、無線通信を介して複数の呼出機器間で音信号に関する音信号情報を送信し受信するシステムである。本実施形態における呼出システム100Aは、親機9Aから送信される音信号情報を受信する第一呼出機器1Aと、第一呼出機器1Aから送信される音信号情報を受信する第二呼出機器2Aと、第二呼出機器2Aから送信される音信号情報を受信する第三呼出機器3Aと、第三呼出機器3Aから出力される音信号情報を検知する第四呼出機器4Aとを備えている。
図5は、呼出システム100Aの第二実施形態に係る親機9A、第一呼出機器1A及び第二呼出機器2Aの機能ブロック図である。第一実施形態に係る呼出システム100と同一または対応する構成要素には同じの符号を付すとともに、重複する説明は省略する。図5に示すように、親機9Aは、音信号を出力するとともに、無線通信を介して、音信号に関する音信号情報を第一呼出機器1Aへ送信する送信部91を備える。第一呼出機器1Aは、第一受信部14と第一スピーカー12と第一発光部13と第一送信部15と第一制御部18と第一記憶部19とを備える。第二呼出機器2Aは、第二受信部24と第二スピーカー22と第二発光部23と第二送信部25と第二制御部28と第二記憶部29とを備える。第三呼出機器3A及び第四呼出機器4Aの構成は、第一呼出機器1Aあるいは第二呼出機器2Aと同じであるため、詳細な説明は省略する。
親機9Aは、第一実施形態と同様、複数の音信号を出力するよう構成されている。親機9Aは、複数の音信号のうち一つのオリジナル音信号を出力するとともに、オリジナル音信号に関する音信号情報を第一呼出機器1Aへ送信する送信部91を備える。送信部91はオリジナル送信部の一例である。
第一呼出機器1Aの第一受信部14は、親機9Aの送信部91から送信された音信号情報を、無線通信を介して受信するよう構成されている。第一受信部14は、受信した音信号情報を第一制御部18へ送信する。
第一制御部18は、送信された音信号情報に基づいて、第一受信部14で受信された音信号情報を識別するよう構成されている。第一記憶部19は、複数の音信号と、複数の音信号情報と、複数の発光形態の対応関係を記憶するよう構成されている。第一記憶部19に記憶されている対応関係を参照することで、第一制御部18は受信された音信号情報を識別する。
第一スピーカー12は、第一受信部14が音信号情報を検知すると、第一音信号を出力するよう構成されている。第一発光部13は、第一スピーカー12が第一音信号を出力すると、第一光を発光するよう構成されている。
第一送信部15は、受信した音信号情報を、無線通信を介して第二呼出機器2Aへ送信するよう構成されている。
第二呼出機器2Aの第二受信部24は、第一呼出機器1Aの第一送信部15から送信された音信号情報を、無線通信を介して受信するよう構成されている。第二受信部24は、受信した音信号情報を第二制御部28へ送信する。
第二制御部28は、送信された音信号情報に基づいて、第二受信部24で受信された音信号情報を識別するよう構成されている。第二記憶部29は、複数の音信号と、複数の音信号情報と、複数の発光形態の対応関係を記憶するよう構成されている。第二記憶部29に記憶されている対応関係を参照することで、第二制御部28は受信された音信号情報を識別する。
第二スピーカー22は、第二受信部24が音信号情報を受信すると、第二音信号を出力するよう構成されている。第二発光部23は、第二スピーカー22が第二音信号を出力すると、第二光を発光するよう構成されている。
第二送信部25は、受信した音信号情報を、無線通信を介して第三呼出機器3Aへ送信するよう構成されている。
呼出システム100Aは複数の呼出機器1A、2A、3A、4Aを備えている。第三呼出機器3Aの第三受信部34は、第二呼出機器2Aの第二送信部25から送信された音信号情報も受信するよう構成されている。第四呼出機器4Aの第四受信部44は、第三呼出機器3Aの第三送信部35から送信された音信号情報も受信するよう構成されている。
図4及び図5に示すように、複数の呼出機器1A、2A、3A、4Aはそれぞれ、受信部、スピーカー、発光部、送信部、制御部、記憶部を備えている。第一呼出機器1Aの機能は、第二呼出機器2Aの機能、第三呼出機器3Aの機能、第四呼出機器4Aの機能と同じである。
複数の呼出機器1A,2A,3A,4Aの各記憶部において、音信号情報を送信する対象となる呼出機器を識別可能な識別情報が記憶されている。複数の呼出機器1A,2A,3A,4Aにおける各送信部は、識別情報を用いることにより正しい送信先のみへ音信号情報を送信することができる。
複数の呼出機器1A,2A,3A,4Aの各記憶部において、音信号情報を送信する対象となる呼出機器を識別可能な識別情報が記憶されている。複数の呼出機器1A,2A,3A,4Aにおける各送信部は、識別情報を用いることにより正しい送信先のみへ音信号情報を送信することができる。
次に、第二実施形態の動作例として、呼出システム100Aが病院に設置された場合の動作例を説明する。
図6は、呼出システム100Aの第二実施形態を説明するシーケンス図である。図6に示すように、まずナースコールシステムのナースセンターに設置された親機9Aが一斉消灯時間を示すオリジナル音信号を出力する(S100a)。さらに親機9Aは、一斉消灯時間を示す音信号情報を送信部91から送信する(S109a)。送信部91から送信された音信号情報は、無線通信を介して病室Aに設置された第一呼出機器1Aの第一受信部14によって受信される(S101a)。親機9Aが設置されたナースセンターと、第一呼出機器1Aが設置された病室Aとは、互いに通信可能な範囲内にある。第一受信部14が音信号情報を受信すると、当該音信号情報を第一制御部18に送信する。
第一制御部18は、第一記憶部19に記憶されている対応関係を参照し、第一受信部14で受信された音信号情報が一斉消灯時間を示すことを識別する(S102a)。
第一スピーカー12は、第一受信部14が音信号情報を受信すると、第一音信号を出力する(S103a)。第一発光部13は、第一スピーカー12が第一音信号を出力すると、第一光を発光する(S104a)。第一スピーカー12から出力される第一音信号と、第一発光部13から出力される第一光によって、病室Aにいる患者および医療関係者は一斉消灯時間であることを認識する。第一スピーカー12が第一音信号を出力して第一発光部13が第一光を出力した後に、第一呼出機器1Aの動作は一定時間停止する。
第一送信部15は、受信した音信号情報を、無線通信を介して第二呼出機器2Aへ送信する(S105a)。
第一送信部15が音信号信号を送信した後、病室Aの近くで未出力の呼出機器がある場合、例えば、第一呼出機器1Aが設置される病室Aの近くに、第二呼出機器2Aが設置される病室Bがある場合、病室Aにある第一呼出機器1Aの第一送信部15から送信された音信号情報は、無線通信を介して病室Bに設置された第二呼出機器2Aの第二受信部24によって受信される(S201a)。以下病室Aに設置された第一呼出機器1Aと同様にして、病室Bに設置された第二呼出機器2Aにおいて、音信号情報が識別され(S202a)、第二音信号が出力され(S203a)、第二光が発光され(S204a)、音信号情報が送信される(S205a)。第二スピーカー22から出力される第二音信号と、第二発光部23から出力される第二光によって、病室Bにいる患者および医療関係者は一斉消灯時間であることを認識する。第二スピーカー22が第二音信号を出力して第二発光部23が第二光を出力した後に、第二呼出機器2Aの動作は一定時間停止する。第二送信部25が音信号情報を送信した後、病室Bの近くに、第三呼出機器3Aが設置される病室Cがある場合、病室Bの第二送信部25から送信された音信号情報は、無線通信を介して病室Cに設置された第三呼出機器3Aの第三受信部34によって受信される(S301a)。以下、病室Cの第三呼出機器3Aの動作は、病室Bの第二呼出機器2Aの動作と同じである。
本実施形態による呼出システム100Aにおいて、病室Aに設置された第一呼出機器1Aの機能は、病室Bに設置された第二呼出機器2Aの機能及び病室Cに設置された第三呼出機器3Aの機能と同じである。したがって、互いに異なる機能を有する複数の機器を用いる場合と比較して、本実施形態は単一の機能を複数用いることができるため、比較的安価に呼出システム100Aを構築することができる。
本実施形態によれば、無線通信が、親機9Aと第一呼出機器1Aとの間、第一呼出機器1Aと第二呼出機器2Aとの間、第二呼出機器2Aと第三呼出機器3Aとの間で行われる。したがって本呼出システム100Aは、各呼出機器を、無線通信可能な範囲であれば音信号の検知範囲に制限されずに、設置することができる。さらにユーザが各呼出機器を携帯してもよい。
本動作例においても、オリジナル音信号、第一音信号及び第二音信号は互いに異なる音信号である。ただし、第一音信号及び第二音信号は、親機9Aから出力されるオリジナル音信号と同一であってもよい。
(第三実施形態)
図7は、第三実施形態に係る呼出システム100Bの構成図である。第一実施形態に係る呼出システム100及び第二実施形態に係る呼出システム100Aと同一または対応する構成要素には同じの符号を付すとともに、重複する説明は省略する。
図7は、第三実施形態に係る呼出システム100Bの構成図である。第一実施形態に係る呼出システム100及び第二実施形態に係る呼出システム100Aと同一または対応する構成要素には同じの符号を付すとともに、重複する説明は省略する。
図7に示すように、呼出システム100Bは、インターホンの親機9Bから出力される音信号を、第一呼出機器1Bとは別体である音センサ8Bを介在して、報知するシステムである。第二実施形態では親機9Aが送信部91を備えていたが、第三実施形態では音センサ8Bが送信部82を備える。送信部82はオリジナル送信部の一例である。本実施形態における呼出システム100Bは、親機9Bから出力される音信号を検知し、音信号に関する音信号情報を送信する音センサ8Bと、送信される音信号情報を受信する第一呼出機器1Bと、第一呼出機器1B送信される音信号情報を受信する第二呼出機器2Bと、第二呼出機器2Bから送信される音信号情報を受信する第三呼出機器3Bと、第三呼出機器3Bから送信される音信号情報を受信する第四呼出機器4Bとを備えている。
図8は、呼出システム100Bの第三実施形態に係る音センサ8B、第一呼出機器1B及び第二呼出機器2Bの機能ブロック図である。図8に示すように、音センサ8Bは、検知部81と送信部82と制御部88と記憶部89とを備える。各呼出機器1B、2B、3B、4Bの構成は、第二実施形態と同じである。
親機9Bは、第一実施形態と同様、複数の音信号のうち一つのオリジナル音信号を出力するよう構成されている。
音センサ8Bの検知部81は、親機9Bから出力されるオリジナル音信号を検知するよう構成されている。検知部81は、例えばマイクロホンである。検知部81はオリジナル音信号を検知すると、第一検知情報を制御部38へ送信する。
制御部88は、送信された第一検知情報に基づいて、検知部81で検知されたオリジナル音信号を識別するよう構成されている。制御部88は、例えばプロセッサやCPUである。記憶部89は、複数の音信号と、複数の検知情報と、複数の音信号情報の対応関係を記憶するよう構成されている。記憶部89は、例えばROMやRAM、HDDである。記憶部89に記憶されている対応関係を参照することで、制御部88は検知されたオリジナル音信号と当該オリジナル音信号に対応する音信号情報を識別する。
送信部82は、識別した音信号情報を、無線通信を介して第一呼出機器1Bへ送信するよう構成されている。第一呼出機器1Bの第一受信部14は、音センサ8の送信部82から送信された音信号情報を受信するよう構成されている。以下、各呼出機器の機能及び動作は、第二実施形態と同じである。
本実施形態は、音センサ8Bが親機9Bから出力されるオリジナル音信号を直接検知するため、親機9Bに対して設定変更を行う必要がない。したがって、既存の呼出システムを流用することができ、本実施形態は比較的安価に呼出システムを構築することができる。
本動作例においても、オリジナル音信号、第一音信号及び第二音信号は互いに異なる音信号である。ただし、第一音信号及び第二音信号は、親機9Bから出力されるオリジナル音信号と同一であってもよい。
各実施形態は、呼出システムが4つの呼出機器を備える例を説明したが、呼出機器の数は4つに限定されない。呼出機器の数は少なくとも2つ以上であればよい。
本開示は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本開示を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1、1A、1B:第一呼出機器
11:第一音センサ
12:第一スピーカー
13:第一発光部
14:第一受信部
15:第一送信部
18:第一制御部
19:第一記憶部
2、2A、2B:第二呼出機器
21:第二音センサ
22:第二スピーカー
23:第二発光部
24:第二受信部
25:第二送信部
28:第二制御部
29:第二記憶部
3、3A、3B:第三呼出機器
4、4A、4B:第四呼出機器
8B:音センサ
81:検知部
82:送信部
88:制御部
89:記憶部
9、9A、9B:親機(音源)
100、100A、100B:呼出システム
11:第一音センサ
12:第一スピーカー
13:第一発光部
14:第一受信部
15:第一送信部
18:第一制御部
19:第一記憶部
2、2A、2B:第二呼出機器
21:第二音センサ
22:第二スピーカー
23:第二発光部
24:第二受信部
25:第二送信部
28:第二制御部
29:第二記憶部
3、3A、3B:第三呼出機器
4、4A、4B:第四呼出機器
8B:音センサ
81:検知部
82:送信部
88:制御部
89:記憶部
9、9A、9B:親機(音源)
100、100A、100B:呼出システム
Claims (5)
- 一つの音信号を出力する音源と、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
各呼出機器は、
前記音信号を検知する音センサと、
前記音センサが前記音信号を検知した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、を備え、
Nは2以上の自然数であり、
1番目の呼出機器の音センサが前記音源から出力された前記音信号を検知して、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、
他の呼出機器の音センサが前記1番目の呼出機器の前記スピーカーから出力された前記音信号を検知して、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号を順次伝達していく、呼出システム。 - 一つの音信号を出力する音源と、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
前記音源は、前記音信号に関する音信号情報を1番目の呼出機器へ送信するオリジナル送信部を備え、
各呼出機器は、
前記音信号情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記音信号情報を受信した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、
受信した前記音信号情報を送信する送信部を備え、
Nは2以上の自然数であり、
前記1番目の呼出機器の受信部が前記音源の前記オリジナル送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記1番目の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
他の呼出機器の受信部が前記1番目の呼出機器の前記送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記他の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号情報を順次伝達していく、呼出システム。 - 一つの音信号を出力する音源と、音センサと、N個の呼出機器を備える呼出システムであって、
前記音センサは、前記音源から出力される前記音信号を検知し、検知した前記音信号の音信号情報を1番目の呼出機器へ送信するオリジナル送信部を備え、
各呼出機器は、
前記音信号情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記音信号情報を受信した場合、前記音信号を出力するスピーカーと、
受信した前記音信号情報を送信する送信部を備え、
Nは2以上の自然数であり、
前記1番目の呼出機器の受信部が前記音源の前記オリジナル送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記1番目の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記1番目の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
他の呼出機器の受信部が前記1番目の呼出機器の前記送信部から送信された前記音信号情報を受信し、前記他の呼出機器のスピーカーが前記音信号を出力し、前記他の呼出機器の送信部が前記音信号情報を送信し、
前記N個の呼出機器にわたって、前記音信号情報を順次伝達していく、呼出システム。 - 各呼出機器は、
前記スピーカーが前記音信号を出力すると、光を発光する発光部を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の呼出システム。 - 前記N個の呼出機器のスピーカーから出力される音信号は互いに異なる、請求項1から4のいずれか一項に記載の呼出システム。
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006279414A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Aiphone Co Ltd | インターホンシステム |
JP2014044568A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 通信端末装置、音発生源状態監視システム、音発生源状態監視方法およびプログラム |
JP2015177201A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-05 | ヤマハ株式会社 | 電子機器及び音響通信システム |
-
2020
- 2020-03-27 JP JP2020057536A patent/JP2021158550A/ja active Pending
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