JP2021156353A - 軸心位置調整機構及び軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な作業性を得られる軸心位置調整機構を提供する。【解決手段】軸の軸心位置を調整する軸心位置調整機構であって、軸の外周側に配置され、軸の軸心から偏心した第1偏心ブッシュ32と、第1偏心ブッシュ32の外周側に配置され、第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心から偏心した第2偏心ブッシュ34と、第1偏心ブッシュ32と一体化された外歯歯車36と、第2偏心ブッシュ34と一体化された内歯歯車38と、外歯歯車36と噛み合う第1ピニオン56と、内歯歯車38と噛み合う第2ピニオン58とが設けられた調整軸40Aと、を備える軸心位置調整機構。【選択図】図2

Description

本開示は、軸の軸心位置を調整する軸心位置調整機構に関する。
従来、軸の軸心位置を調整する調整機構が知られる。特許文献1は、軸の外周側に配置され、軸の軸心から偏心した第1偏心ブッシュと、第1偏心ブッシュの外周側に配置され、第1偏心ブッシュのブッシュ中心から偏心した第2偏心ブッシュとを備える調整機構を開示する。この調整機構は、第1偏心ブッシュと第2偏心ブッシュのそれぞれに対応する複数の調整器を備える。この調整機構は、複数の調整器により対応する偏心ブッシュの位相を個別に変更することで、軸の軸心位置を調整することができる。
実開昭58−76846号公報
特許文献1の開示技術では、軸の軸心位置を調整するにあたって、複数の偏心ブッシュの位相を個別に変更する作業を要する。本願発明者は、作業性の観点から、特許文献1の開示技術に関して改良の余地があるとの認識を得た。
本開示の目的の1つは、良好な作業性を得られる軸心位置調整機構を提供することにある。
本開示の軸心位置調整機構は、軸の軸心位置を調整する軸心位置調整機構であって、前記軸の外周側に配置され、前記軸の軸心から偏心した第1偏心ブッシュと、前記第1偏心ブッシュの外周側に配置され、前記第1偏心ブッシュのブッシュ中心から偏心した第2偏心ブッシュと、前記第1偏心ブッシュと一体化された外歯歯車と、前記第2偏心ブッシュと一体化された内歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1ピニオンと、前記内歯歯車と噛み合う第2ピニオンとを有する調整軸と、を備える。
本開示の軸心位置調整機構によれば、良好な作業性を得られる。
軸装置の断面図である。 図1の範囲Saの拡大図である。 調整機構の台部材及びカバーに関する分解図である。 図2のA−A断面の一部である。 第1偏心ブッシュ及び第2偏心ブッシュの模式図である。 図2のB−B断面の一部である。 図2のC−C断面の一部である。 第1偏心ブッシュ及び第2偏心ブッシュの第1の動作図である。 第1偏心ブッシュ及び第2偏心ブッシュの第2の動作図である。 第1偏心ブッシュ及び第2偏心ブッシュの第3の動作図である。 第1偏心ブッシュ及び第2偏心ブッシュの第4の動作図である。 第1偏心ブッシュ及び第2偏心ブッシュの第5の動作図である。 外歯歯車、内歯歯車及び調整軸の第1の動作図である。 外歯歯車、内歯歯車及び調整軸の第2の動作図である。 外歯歯車、内歯歯車及び調整軸の第3の動作図である。
以下、実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。
図1を参照する。軸心位置調整機構10(以下、調整機構10ともいう)は、軸装置12に組み込まれる歯車軸14の軸心位置の調整に用いられる。軸装置12は、歯車軸14の他に、歯車軸14を支持するケーシング16を備える。本実施形態の歯車軸14は、隣り合う第1歯車軸14Aと第2歯車軸14Bを含む。
本実施形態の軸装置12は歯車装置である。歯車装置となる軸装置12は、駆動源(不図示)から回転が入力される入力軸18と、被駆動装置(不図示)に回転を出力する出力軸20と、入力軸18から入力される回転を変速して出力軸20に出力する歯車機構22A、22Bと、を備える。駆動源は、例えば、モータ、エンジン等である。
本実施形態の歯車機構22A、22Bは減速機構である。本実施形態の歯車機構22A、22Bは、入力軸18から出力軸20に至る動力伝達経路の前段側にある前段歯車機構22Aと、動力伝達経路の後段側にある後段歯車機構22Bとを含む。前段歯車機構22Aは直交軸歯車機構である。
後段歯車機構22Bは平行軸歯車機構である。後段歯車機構22Bは、互いに噛み合う第1小径歯車24A及び第1大径歯車24Bと、互いに噛み合う第2小径歯車26A及び第2大径歯車26Bとを備える。第1小径歯車24Aは第1歯車軸14Aと一体回転可能に設けられ、第1大径歯車24B及び第2小径歯車26Aは第2歯車軸14Bと一体回転可能に設けられ、第2大径歯車26Bは出力軸20と一体回転可能に設けられる。
ケーシング16は、歯車軸14を内部に収容する中空構造をなす。ケーシング16は、歯車軸14の軸方向両側に設けられる一対の壁部16aを備える。一対の壁部16aには、歯車軸14を支持するための軸穴28が形成される。軸穴28は、第1歯車軸14Aを支持する第1軸穴28Aと、第2歯車軸14Bを支持する第2軸穴28Bとを含む。
軸穴28内には調整機構10が配置される。調整機構10は、歯車軸14の両端部のそれぞれに対応して設けられ、その対応する歯車軸14の端部を支持する。本実施形態の調整機構10と歯車軸14の間には軸受30が配置される。
各軸穴28の内側に配置される調整機構10の構成は共通である。以下、主に、第1軸穴28Aの内側に配置される一つの調整機構10について説明する。
図2を参照する。調整機構10は、歯車軸14の外周側に配置される第1偏心ブッシュ32と、第1偏心ブッシュ32の外周側に配置される第2偏心ブッシュ34とを備える。調整機構10は、第1偏心ブッシュ32と一体化された外歯歯車36と、第2偏心ブッシュ34と一体化された内歯歯車38と、外歯歯車36及び内歯歯車38を回転させる調整軸40A、40Bと、を備える。これらの詳細は後述する。
調整機構10は、歯車軸14の軸心位置を調整可能である。詳しくは、調整機構10は、軸穴28の中心線CLに対して直交する調整方向Xに歯車軸14の端部の軸心位置を調整可能である。これにより、軸穴28の中心線CLに対する歯車軸14の軸心SCの傾きが調整される。歯車軸14の両端部に対応する個別の調整機構10は、いずれも調整方向Xに歯車軸14の端部の軸心位置を調整可能である。これにより、歯車軸14全体の位置を調整方向Xに調整可能となる。以下、軸穴28の中心線CLに沿った方向を軸方向Zとし、調整方向X及び軸方向Zと直交する方向を直交方向Y(図2では不図示)という。調整方向Xは、第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2(図2では不図示)に直交する方向でもある。
図2、図3を参照する。調整機構10は、調整軸40A、40Bを受ける台部材42と、軸穴28の内側に設けられるブッシュ収容空間44を軸方向Zの外側から塞ぐカバー46とを備える。ブッシュ収容空間44には、各偏心ブッシュ32、34、外歯歯車36、内歯歯車38及び調整軸40A、40Bが収容される。
台部材42は、調整軸40A、40Bを受ける板状の受け部42aと、受け部42aの外周部に設けられる座部42bとを備える。座部42bは、ケーシング16の軸穴28の周縁に設けられる軸穴周縁部16bに座している。台部材42は、座部42bを貫通する第1ボルトB1によってケーシング16に固定される。
受け部42aには、軸穴28の中心線CL上に中央孔42cが形成される。受け部42aには、調整軸40A、40Bの軸部40aが挿通される挿通孔42dが形成される。調整軸40A、40Bの軸部40aは、隙間嵌め、中間嵌め等によって挿通孔42dに嵌め込まれており、挿通孔42dに回転自在に支持される。
台部材42は、軸方向Zの外側面に設けられ、軸方向Z内側に窪む外側凹部42eと、軸方向Zの内側面に設けられ、軸方向Z外側に窪む内側凹部42fとを備える。台部材42の受け部42aは、外側凹部42e及び内側凹部42fそれぞれの底部を形成する。外側凹部42e及び内側凹部42fの内側にはブッシュ収容空間44の一部が形成される。外側凹部42eの内側には調整軸40A、40Bの工具掛け部40b(後述する)が配置される。
カバー46は、カバー46を貫通する第2ボルトB2によって、台部材42を介して、ケーシング16に着脱可能に固定される。カバー46と台部材42の座部42bとの間には、ブッシュ収容空間44を封止する環状のシール部材48が挟み込まれる。
図2、図4、図5を参照する。図5は、図4と同じ視点から各偏心ブッシュ32、34を見た模式図である。図5では、説明の便宜のため、各偏心ブッシュ32、34の偏心量eを実際の偏心量eより大きく誇張している。
第1偏心ブッシュ32は円筒状をなす。第1偏心ブッシュ32の内側には軸方向Zに貫通する第1偏心穴32aが形成される。第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1と穴中心HC1は偏心している。ブッシュ中心BC1は、軸方向Zから見て、第1偏心ブッシュ32の外周面のなす形状の重心をいう。穴中心HC1は、軸方向Zから見て、第1偏心穴32aのなす形状の重心をいう。
第1偏心ブッシュ32は、歯車軸14を回転自在に支持する。本実施形態の第1偏心ブッシュ32は、軸受30を介して、歯車軸14を支持する。この他にも、第1偏心ブッシュ32は、歯車軸14の滑り接触を伴い、歯車軸14を直接に支持してもよい。
第1偏心ブッシュ32の穴中心HC1は歯車軸14の軸心SCと同軸に設けられる。第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1は歯車軸14の軸心SCから偏心する。
第2偏心ブッシュ34は円筒状をなす。第2偏心ブッシュ34の内側には軸方向Zに貫通する第2偏心穴34aが形成される。第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2と穴中心HC2は偏心している。ブッシュ中心BC2は、軸方向Zから見て、第2偏心ブッシュ34の外周面がなす形状の重心をいう。穴中心HC2は、軸方向Zから見て、第2偏心穴34aのなす形状の重心をいう。
第2偏心ブッシュ34は、第1偏心ブッシュ32を回転自在に支持する。本実施形態の第2偏心ブッシュ34の内周面と第1偏心ブッシュ32の外周面は、互いに嵌め合い可能な円形状である。第2偏心ブッシュ34は、第1偏心ブッシュ32に対して外嵌した状態となる。これにより、第2偏心ブッシュ34は、第1偏心ブッシュ32の滑り接触を伴い、第1偏心ブッシュ32を回転自在に直接に支持する。この他にも、第2偏心ブッシュ34は、軸受を介して第1偏心ブッシュ32を支持してもよい。
第2偏心ブッシュ34の穴中心HC2は第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1と同軸に設けられる。第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2は第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1から偏心する。
第2偏心ブッシュ34は軸穴28の内側に配置される。軸穴28は、第2偏心ブッシュ34を回転自在に支持する。本実施形態の軸穴28の内周面と第2偏心ブッシュ34の外周面は、互いに嵌め合い可能な円形状である。軸穴28は、第2偏心ブッシュ34に対して外嵌した状態となる。これにより、軸穴28は、第2偏心ブッシュ34の滑り接触を伴い、第2偏心ブッシュ34を回転自在に直接に支持する。この他にも、軸穴28は、軸受を介して、第2偏心ブッシュ34を支持してもよい。軸穴28の中心線CLは、第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2と同軸に設けられる。
第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1に対する歯車軸14の軸心SC(穴中心HC1)の偏心量を第1偏心ブッシュ32の第1偏心量とする。第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2に対する第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1(穴中心HC2)の偏心量を第2偏心ブッシュ34の第2偏心量とする。このとき、第1偏心量と第2偏心量は同じ大きさeに設定される。
図2、図6、図7を参照する。外歯歯車36は、第1偏心ブッシュ32と一体回転可能に第1偏心ブッシュ32と一体化される。本明細書において、複数部材を一体化する手段は特に限定されず、ボルト、嵌め合い等が用いられてもよい。本実施形態の外歯歯車36は、第3ボルトB3によって座部材50と一体化される。座部材50は、外歯歯車36よりも径方向外側に延びる環状部材である。座部材50は、外歯歯車36よりも径方向外側において、第4ボルトB4によって第1偏心ブッシュ32と一体化される。外歯歯車36と第1偏心ブッシュ32の間には第1スペーサ52が配置され、第4ボルトB4は、第1スペーサ52も外歯歯車36と一体化している。外歯歯車36の歯車中心GC1は、歯車軸14の軸心SC及び第1偏心ブッシュ32の穴中心HC1と同軸に設けられる。外歯歯車36と座部材50には、軸穴28の中心線CL上に中央孔36a、50aが形成される。
内歯歯車38は、第2偏心ブッシュ34と一体回転可能に第2偏心ブッシュ34と一体化される。内歯歯車38は、外歯歯車36に対して軸方向Zにずれた位置に配置され、軸方向Zから見て、外歯歯車36の外周側に配置される。本実施形態の内歯歯車38は、第5ボルトB5によって第2偏心ブッシュ34と一体化される。内歯歯車38と第2偏心ブッシュ34の間には第2スペーサ54が配置され、第5ボルトB5は第2スペーサ54も内歯歯車38と一体化している。内歯歯車38の歯車中心GC2は、軸穴28の中心線CL及び第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2と同軸に設けられる
第1スペーサ52は環状部材である。第1スペーサ52は、第1偏心ブッシュ32に対する外歯歯車36の軸方向位置を調整する役割を持つ。第2スペーサ54は環状部材である。第2スペーサ54は、第2偏心ブッシュ34に対する内歯歯車38の軸方向位置を調整する役割を持つ。第2スペーサ54の軸方向寸法は第1スペーサ52の軸方向寸法より大きくなる。これにより、第1偏心ブッシュ32及び第2偏心ブッシュ34の軸方向位置を揃えつつ、内歯歯車38と外歯歯車36の軸方向位置をずらすことができる。
本実施形態の調整機構10は、複数の調整軸40A、40Bを備える。複数の調整軸40A、40Bは、軸穴28の中心線CLを挟んだ調整方向Xの両側に配置される。複数の調整軸40A、40Bは、軸方向Zから見て、外歯歯車36を中心として周方向に間隔を空けた位置に配置されることになる。複数の調整軸40A、40Bは、第1調整軸40Aと、第2調整軸40Bとを含む。
調整軸40A、40Bは、軸部40aを備える。軸部40aの軸方向Z外側の端部には工具掛け部40bが設けられる。工具掛け部40bは、レンチ等の回転工具を引っ掛け可能な形状である。本実施形態の工具掛け部40bは軸部40aの外周面に設けられた多角形状(例えば、六角形状)をなすが、その具体的な形状は特に限定されない。
調整軸40A、40Bは、軸部40aと一体回転可能な第1ピニオン56と、軸部40aと一体回転可能な第2ピニオン58とを備える。第1ピニオン56は、外歯歯車36と噛み合い、第2ピニオン58は内歯歯車38と噛み合う。第1ピニオン56と第2ピニオン58は同軸に設けられ、共通する回転軸線周りに回転可能である。
外歯歯車36の外歯数と内歯歯車38の内歯数とは同数であり、第1ピニオン56及び第2ピニオン58の歯数は同数である。これにより、調整軸40A、40Bを回転させたとき、外歯歯車36と内歯歯車38を同じ角速度で回転させることができる。なお、外歯歯車36の外歯数に対して第1ピニオン56の歯数は少なく、内歯歯車38の内歯数に対して第2ピニオン58の歯数は少ない。
以上の調整機構10の動作を説明する。まず、調整機構10の動作原理から説明する。
図8、図9を参照する。図8A〜図8Eは各偏心ブッシュ32、34の模式図であり、図5と同様、各偏心ブッシュ32、34の偏心量を誇張している。図8A→図8B→図8C→図8D→図8Eの順で状態が遷移する。図9A〜図9Cは外歯歯車36、内歯歯車38、調整軸40A、40Bの模式図である。図9では、外歯歯車36、内歯歯車38、第1ピニオン56、第2ピニオン58のピッチ円を示す。図9Aは図8Aに対応し、図9Bは図8Cに対応し、図9Cは図8Eに対応する。図9A〜図9Cは、対応する図8の状態にあるときの外歯歯車36等の状態を示す。図8Cは、図5の状態を示す図でもある。
各偏心ブッシュ32、34は第1位相P1(図8A参照)から第2位相P2(図8E参照)までの範囲で少なくとも位相を変更可能である。本実施形態において第1位相P1と第2位相P2の位相差は180°である。以下、第1偏心ブッシュ32を第1位相P1から第2位相P2まで一方向D1(以下、正方向ともいう)に自転させる場合を例にする。
図8A、図9Aを参照する。調整軸40A、40Bを正方向D1とは逆方向D2に回転させると、第1ピニオン56と第2ピニオン58が同じ角速度で一体的に回転する。これに追従して、第1ピニオン56と噛み合う外歯歯車36が正方向D1に回転する。これとともに、第2ピニオン58と噛み合う内歯歯車38が逆方向D2に回転する。このとき、外歯歯車36と内歯歯車38は同じ角速度で互いに逆向きに回転する。これに追従して、外歯歯車36と一体的に第1偏心ブッシュ32が正方向D1に自転する。これとともに、内歯歯車38と一体的に第2偏心ブッシュ34が逆方向D2に自転する。このとき、第1偏心ブッシュ32と第2偏心ブッシュ34は同じ角速度で互いに逆向きに自転する。第1偏心ブッシュ32は第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1周りに自転し、第2偏心ブッシュ34は第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2周りに自転する。
図8A、図8Bを参照する。第2偏心ブッシュ34を逆方向D2に自転させると、第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2周りで第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1が逆方向D2に公転する。このときの第2偏心ブッシュ34の第1位相P1からの自転角度をθ2とする。このとき、第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1は、第1位相P1に対して直交方向Yにe×sinθ2だけ移動し、調整方向Xに(e−e×conθ2)だけ移動する。
第1偏心ブッシュ32を正方向D1に自転させると、第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1周りで歯車軸14の軸心SCが正方向D1に公転する。このときの第1偏心ブッシュ32の第1位相P1からの自転角度をθ1とする。このとき、歯車軸14の軸心SCは、第1位相P1に対して直交方向Yに−e×sinθ1だけ移動し、調整方向Xに(e−e×conθ1)だけ移動する。
第1偏心ブッシュ32と第2偏心ブッシュ34は同じ角速度で自転するため、自転角度θ1とθ2は同じとなる。よって、各偏心ブッシュ32、34の動きが合成されると、第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1の直交方向Yでの変位成分(e×sinθ2)と、歯車軸14の軸心SCの直交方向Yでの変位成分(−e×sinθ1)とが相殺される。これにより、歯車軸14の軸心SCを直交方向Yには移動させずに、調整方向Xに直動させることができる。このとき、歯車軸14の軸心SCを{(e−e×conθ2)+(e−e×conθ1)}の分だけ直動させることができる。
図8Aに示すように、第1偏心ブッシュ32が第1位相P1にあるとき、軸穴28の中心線CLに対して調整方向Xの一方側(図中右側)に偏心量2e分だけずれた箇所に、歯車軸14の軸心SCが配置される。図8Cに示すように、第1偏心ブッシュ32を第1位相P1から90°ずれた中立位相P3まで自転させると、軸穴28の中心線CLに対して歯車軸14の軸心SCが一致する位置に配置される。図8Eに示すように、第2偏心ブッシュ34を中立位相P3から90°ずれた第2位相P2まで自転させると、軸穴28の中心線CLに対して調整方向Xの他方側(図中左側)に偏心量2e分だけずれた箇所に、歯車軸14の軸心SCが配置される。このように、歯車軸14の軸心SCの最大移動量は調整方向Xに4eとなる。要求される歯車軸14の軸心SCの調整方向Xでの調整可能範囲をAとしたとき、各偏心ブッシュ32、34の偏心量eはA/4に設定すればよいことになる。
以上の調整機構10を用いた具体的な軸心位置調整方法を説明する。図2を参照する。まず、ケーシング16からカバー46を取り外し、ブッシュ収容空間44内の調整軸40A、40Bの一部(工具掛け部40b)を外部に露出した状態にする。次に、調整軸40A、40Bの工具掛け部40bに工具を引っ掛けた状態で工具を回転させることで、調整軸40A、40Bを回転させる。
ここで、前述の通り、調整軸40A、40Bは、台部材42の挿通孔42dに嵌め込まれており、台部材42は、外歯歯車36周りの調整軸40A、40Bの公転を規制する規制部材60として機能する。よって、台部材42によって、外歯歯車36周りの調整軸40A、40Bの公転が規制された状態のまま調整軸40A、40Bを回転(自転)させることになる。これにより、前述の通り偏心ブッシュ32、34を自転させることで、歯車軸14の軸心位置を調整方向Xに調整可能となる。歯車軸14を所望の軸心位置に配置したら、ケーシング16にカバー46を取り付けてブッシュ収容空間44を覆い隠す。
以上の工夫点に関する効果を説明する。
調整機構10は、調整軸40A、40Bを回転させることによって、各偏心ブッシュ32、34を同時に回転させることができる。よって、歯車軸14の軸心位置の調整にあたり、複数の偏心ブッシュ32、34の位相を個別に変更する作業をせずに済む。このため、軸心位置の調整時に良好な作業性を得られる。
また、調整軸40A、40Bを回転させることによって、各偏心ブッシュ32、34を同じ角速度で互いに逆向きに回転(自転)させることができる。これにより、歯車軸14の軸心位置を調整方向Xに直動するように調整できる。
また、各偏心ブッシュ32、34を同じ角速度で互いに逆向きに回転させるにあたり、外歯歯車36、内歯歯車38、調整軸40A、40Bの組み合わせを用いている。よって、リンク機構を用いる場合と比べ、調整機構10の簡素化を実現できる。
調整機構10は、複数の調整軸40A、40Bを備える。よって、複数の調整軸40A、40Bに回転力を同時に入力することで、各偏心ブッシュ32、34に大荷重を入力することができる。ひいては、各偏心ブッシュ32、34を同時に安定して動かし易くなる。特に、軸穴28に第2偏心ブッシュ34が滑り接触し、第2偏心ブッシュ34に第1偏心ブッシュ32が滑り接触する。よって、各偏心ブッシュ32、34を自転させるにあたり、摩擦の影響で回転抵抗が大きくなる。このような場合でも、各偏心ブッシュ32、34を安定して動かすことのできる利点がある。
調整機構10は、調整軸40A、40Bの公転を規制する規制部材60を備える。よって、規制部材60によって調整軸40A、40Bの周方向位置を固定した状態のまま、調整軸40A、40Bを回転させることができる。このため、調整軸40A、40Bの周方向位置が変化する場合と比べ、調整軸40A、40Bを回転させ易くなる。ひいては、より良好な作業性を得られる。
調整機構10は、歯車軸14の軸心位置の調整に用いられる。よって、調整機構10を用いることで、隣り合う歯車軸14の心間距離を高精度に調整できる。ひいては、互いに噛み合う歯車24A、24Bのバックラッシを高精度に調整できる。特に、バックラッシを高精度に調整するにあたり、歯車の高精度な加工や、軸穴28の高精度な加工が不要となる利点がある。
また、調整機構10を用いることで調整方向Xに隣り合う歯車24A、24Bの軸心位置を調整方向Xに調整できる。よって、隣り合う歯車24A、24Bの軸間距離を調整方向Xに正確に調整でき、ゼロバックラッシに近い極小バックラッシを実現できる。例えば、各偏心ブッシュ32、34の偏心量eが0.3mmの場合を考える。この場合、各偏心ブッシュ32、34を5°自転させると、歯車軸14の軸心位置を調整方向Xに0.003mmだけ移動させることができる。このため、隣り合う一方の歯車24Aの歯先と他方の歯車24Bの歯底との間隔を数ミクロンレベルに容易に調整でき、極小バックラッシを容易に実現できる。このような極小バックラッシの実現にあたり、調整軸40A、40Bを回転させるだけで済む。よって、極小バックラッシの実現にあたり、高精度に歯車を加工する場合と比べ、作業者に高い技能が要求されずに済むうえ、その作業時間を大幅に短縮できる。
次に、調整機構10の他の工夫点を説明する。
図4、図7を参照する。外歯歯車36の歯先円径Dt1は、第1偏心ブッシュ32の外径Do1よりも小さい。これにより、この条件を満たさない場合と比べ、調整機構10全体の外径寸法の小型化を企図できる。本実施形態における歯先円径Dt1は、第1偏心ブッシュ32の内径Di1よりも小さい。ここでの歯先円径Dt1とは、少なくとも一部の外歯に外接する最大径の外接円の半径をいう。
図4、図6を参照する。内歯歯車38の歯先円径Dt2は、第2偏心ブッシュ34の外径Do2よりも小さい。これにより、この条件を満たさない場合と比べ、調整機構10全体の外径寸法の小型化を企図できる。実施形態における歯先円径Dt2は、第2偏心ブッシュ34の内径Di2よりも小さい。また、歯先円径Dt2は、第1偏心ブッシュ32の内径Di1よりも小さい。ここでの歯先円径Dt2とは、少なくとも一部の内歯に内接する最小径の内接円の半径をいう。
図8、図9を参照する。前述のように、各偏心ブッシュ32、34を互いに逆向きに自転させたとき、第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1は、第2偏心ブッシュ34のブッシュ中心BC2周りに公転する。外歯歯車36の歯車中心GC1は、第1偏心ブッシュ32のブッシュ中心BC1ではなく穴中心HC1と同軸に設けられる。これにより、外歯歯車36は、ブッシュ中心BC1の動きではなく、穴中心HC1の動きに追従するように動くことができる。この穴中心HC1は、歯車軸14の軸心SCと同軸である。よって、外歯歯車36は、歯車軸14の軸心SCと同様、第1偏心ブッシュ32の動きに追従して、直交方向Yに移動することなく、調整方向Xに直動することができる。つまり、外歯歯車36は、外歯歯車36の回転によって第1偏心ブッシュ32を自転させたとき、第1偏心ブッシュ32に追従して、歯車中心GC1周りに回転しつつ調整方向Xにのみ移動することができる。このとき、外歯歯車36は、可動範囲Rm内で調整方向Xに移動可能である。
図9A、図9Cを参照する。第1偏心ブッシュ32が第1位相P1(図8A参照)にあるとき、可動範囲Rmにおける調整方向Xの一端位置Paに外歯歯車36が配置される。一端位置Paは、可動範囲Rmにおいて、第1調整軸40Aの軸中心ACに対して外歯歯車36の歯車中心GC1が直交方向Yで最も遠い位置となる。第1偏心ブッシュ32が第2位相P2(図8E参照)にあるとき、可動範囲Rmにおける調整方向Xの他端位置Pbに外歯歯車36が配置される。他端位置Pbは、可動範囲Rmにおいて、第1調整軸40Aの軸中心ACに対して外歯歯車36の歯車中心GC1が直交方向Yで最も近い位置となる。
図7、図9を参照する。外歯歯車36は複数の外歯62を備える。複数の外歯62の歯丈は、周方向に向かって低くなる。複数の外歯62は、最も歯丈の高い高歯丈外歯62Aと、最も歯丈の低い低歯丈外歯62Bとを含む。図7、図9では、高歯丈外歯62Aの位置に基準線Lrを付す。高歯丈外歯62Aと低歯丈外歯62Bは、外歯歯車36の歯車中心GC1を挟んだ径方向両側に配置される。複数の外歯62の歯丈は、高歯丈外歯62Aから低歯丈外歯62Bまでの範囲で、周方向の両側に向かって段階的に低くなる。
外歯歯車36が一端位置Paにあるとき、第1調整軸40Aの第1ピニオン56に対して歯丈の高い外歯62が噛み合う(図9A参照)。一方、外歯歯車36が他端位置Pbにあるとき、第1調整軸40Aの第2ピニオン58に対して歯丈の低い外歯62が噛み合う(図9B参照)。つまり、外歯歯車36が一端位置Paにあるときに第1ピニオン56に噛み合う外歯62の歯丈よりも、外歯歯車36が他端位置Pbにあるときに第1ピニオン56に噛み合う外歯62の歯丈が低いということである。
外歯歯車36が一端位置Paにあるとき、本実施形態では、前述の条件を満たす外歯62として、高歯丈外歯62Aが第1ピニオン56に噛み合う。この他にも、この条件を満たす外歯62として、高歯丈外歯62Aと隣り合う高歯丈外歯62Aよりも僅かに歯丈の低い外歯62が噛み合っていてもよい。このとき、第2調整軸40Bの第1ピニオン56に対して歯丈の低い低歯丈外歯62Bが噛み合う。
外歯歯車36が他端位置Pbにあるとき、本実施形態では、前述の条件を満たす外歯62として、低歯丈外歯62Bが噛み合う。この他にも、この条件を満たす外歯62として、低歯丈外歯62Bと隣り合う低歯丈外歯62Bよりも僅かに歯丈の高い外歯62が噛み合っていてもよい。このとき、第2調整軸40Bの第1ピニオン56に対して歯丈の高い高歯丈外歯62Aが噛み合う。
これにより、調整軸40Aの軸中心ACに対して外歯歯車36の歯車中心GC1が遠ざかったとしても、第1ピニオン56に対して外歯歯車36の外歯が噛み合う状態を維持できる。また、調整軸40A、40Bの軸中心ACに対する外歯歯車36の歯車中心GC1の位置が変化したとしても、外歯歯車36の外歯と第1ピニオン56とのバックラッシが大きく変動する事態を防止できる。ひいては、外歯歯車36と第1ピニオン56の動作の安定化を企図できる。
図2、図3を参照する。調整機構10は、外歯歯車36の位相を固定するための第6ボルトB6と、内歯歯車38の位相を固定する第7ボルトB7とを備える。各ボルトB6、B7の頭部は、台部材42の外側凹部42e内に配置される。
第6ボルトB6は、台部材42の第1長孔42gに挿通されるとともに、外歯歯車36の第1雌ねじ孔36bにねじ込まれる。第7ボルトB7は、台部材42の第2長孔42hに挿通されるとともに、内歯歯車38の第2雌ねじ38aにねじ込まれる。カバー46は、第6ボルトB6及び第7ボルトB7それぞれの頭部に接触している。カバー46は、第6ボルトB6との摩擦によって第6ボルトB6の周方向位置を固定し、第7ボルトB7との摩擦によって第7ボルトB7の周方向位置を固定する。これにより、第6ボルトB6は、外歯歯車36とともに第1偏心ブッシュ32の位相を固定する。また、第7ボルトB7は、内歯歯車38とともに第2偏心ブッシュ34の位相を固定する。ボルトB6、B7の本数は、ボルトB6、B7とカバー46との摩擦によって、各歯車36、38の位相を固定するのに十分となる大きさに設定される。
各長孔42g、42hは、台部材42の受け部42aに形成される。第1長孔42gは、第1雌ねじ孔36bの位相の変化に追従できるように円弧状をなし、第2長孔42hは、第2雌ねじ38aの位相の変化に追従できるように円弧状をなす。
歯車軸14の軸心位置の調整時には各歯車36、38からボルトB6、B7を取り外しておき、ボルトB6、B7により歯車36、38の動きを拘束しない状態にする。軸心位置の調整後には各歯車36、38にボルトB6、B7をねじ込んだうえで、カバー46をケーシング16に取り付ける。これにより、歯車軸14が回転した場合に、歯車軸14に追従して各偏心ブッシュ32、34が回転する事態を防止できる。
各構成要素の他の変形例を説明する。
調整機構10による軸心位置の調整対象は歯車軸14(回転軸)である例を説明したが、ケーシング16に回転不能に固定された固定軸でもよい。いずれにしても、調整機構10は、ケーシング16の軸穴28に対する軸の軸心位置を調整できればよい。
調整機構10は、歯車装置に用いられる例を説明したが、その具体例は特に限定されない。たとえば、調整機構10は、フライス盤、旋盤等の工作機械に用いられてもよい。この場合、調整機構10は、工作機械の回転軸の軸心位置の調整に用いられてもよい。いずれにしても、調整機構10は、歯車軸14等の回転軸が組み込まれた軸装置12に用いられていてもよいと捉えることができる。
歯車装置に用いられる歯車機構22A、22Bの具体例は特に限定されない。歯車機構は、たとえば、平行軸歯車機構、直交軸歯車機構の他に、偏心揺動型歯車機構、撓み噛み合い型歯車機構、遊星歯車型歯車機構等が用いられてもよい。偏心揺動型歯車機構は、センタークランク式、振り分け式のいずれでもよい。
調整機構10は、実施形態とは異なり、軸の軸心位置を調整方向Xに動きつつ直交方向Yに動くように調整してもよい。これを実現するうえで、たとえば、第1偏心ブッシュ32の第1偏心量と第2偏心ブッシュ34の第2偏心量を異なる大きさに設定してもよい。
外歯歯車36は、第1偏心ブッシュ32と一体化するうえで、その具体的な手段は特に限定されない。たとえば、外歯歯車36は、内歯歯車38と同じ部材によって構成されてもよい。
内歯歯車38は、第2偏心ブッシュ34と一体化するうえで、その具体的な手段は特に限定されない。たとえば、内歯歯車38は、第2偏心ブッシュ34と同じ部材によって構成されてもよい。
外歯歯車36の歯先円径Dt1は、第1偏心ブッシュ32の外径Do1とは無関係に設定されてもよい。
内歯歯車38の歯先円径Dt2は、第2偏心ブッシュ34の外径Do2とは無関係に設定されてもよい。
調整軸40A、40Bの数は特に限定されない。調整軸40A、40Bは、例えば、単数でもよいし、三つ以上でもよい。複数の調整軸40A、40Bの配置位置は特に限定されない。
複数の外歯62は同じ歯丈でもよい。
規制部材60は台部材42である例を説明したが、その具体例は特に限定されない。規制部材60は、例えば、カバー46等でもよい。
以上の実施形態及び変形例は例示に過ぎない。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形例の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
10…軸心位置調整機構、12…軸装置、14…歯車軸、32…第1偏心ブッシュ、34…第2偏心ブッシュ、36…外歯歯車、38…内歯歯車、40A、40B…調整軸、56…第1ピニオン、58…第2ピニオン、60…規制部材。

Claims (9)

  1. 軸の軸心位置を調整する軸心位置調整機構であって、
    前記軸の外周側に配置され、前記軸の軸心から偏心した第1偏心ブッシュと、
    前記第1偏心ブッシュの外周側に配置され、前記第1偏心ブッシュのブッシュ中心から偏心した第2偏心ブッシュと、
    前記第1偏心ブッシュと一体化された外歯歯車と、
    前記第2偏心ブッシュと一体化された内歯歯車と、
    前記外歯歯車と噛み合う第1ピニオンと、前記内歯歯車と噛み合う第2ピニオンとが設けられた調整軸と、を備える軸心位置調整機構。
  2. 前記外歯歯車の歯先円径は、前記第1偏心ブッシュの外径よりも小さい請求項1に記載の軸心位置調整機構。
  3. 前記内歯歯車の歯先円径は、前記第2偏心ブッシュの外径よりも小さい請求項1または2に記載の軸心位置調整機構。
  4. 複数の前記調整軸を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の軸心位置調整機構。
  5. 前記外歯歯車は、歯丈の異なる複数の外歯を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の軸心位置調整機構。
  6. 前記第2偏心ブッシュのブッシュ中心に直交する方向を調整方向というとき、前記外歯歯車は、前記第1偏心ブッシュに追従して前記調整方向に移動可能であり、
    前記複数の外歯の歯丈は、周方向に向かって低くなり、
    前記調整軸の軸中心に対して前記外歯歯車の歯車中心が前記調整方向で最も遠い位置にあるとき、前記調整軸の前記第1ピニオンに対して歯丈の高い前記外歯が噛み合い、
    前記軸中心に対して前記歯車中心が前記調整方向で最も近い位置にあるとき、前記第1ピニオンに対して歯丈の低い前記外歯が噛み合う請求項5に記載の軸心位置調整機構。
  7. 前記外歯歯車周りの前記調整軸の公転を規制する規制部材を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の軸心位置調整機構。
  8. 前記軸は、歯車装置に組み込まれる歯車軸である請求項1から7のいずれか1項に記載の軸心位置調整機構。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の軸心位置調整機構を備える軸装置。
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