JP5292108B2 - 減速装置とそれを利用する追尾式太陽光発電装置 - Google Patents

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Description

本出願は、2007年2月16日に出願された日本国特許出願第2007−037011号に基づく優先権を主張する。その出願の全ての内容はこの明細書中に参照により援用されている。
本発明は減速装置に関する。特に、複数の減速ユニットを組み合わせて、被回転物を2軸の周りに回転させることが可能な減速装置に関する。また、本発明はその減速装置を利用して、パネルを太陽の動きに追従させて2軸の周りに回転させる追尾式太陽光発電装置にも関する。
モータの出力軸の回転速度を減速して出力する減速装置が知られている。その減速装置では、被回転物を減速装置の出力軸に接続して、被回転物を出力軸の軸線の周りに回転させる。しかしながら、減速装置は出力軸を1つしか有していないので、例えば追尾式太陽光発電装置のように、パネルを異なる2軸の周りに回転させるためには、パネルに対して2つの減速装置を別々に配置しなくてはいけない。
米国特許第4,574,659号明細書に、クランク軸2と偏心カム6と外歯歯車10と内歯歯車16,28を備える減速装置3,203が開示されている。クランク軸2は、モータの回転に追従して回転する。偏心カムは、クランク軸の回転に追従してクランク軸の軸線の周りを偏心回転する。外歯歯車は、偏心カムと係合している。内歯歯車は、外歯歯車との噛み合いを維持しながら外歯歯車が偏心回転することを許容する。内歯歯車はまた、外歯歯車を囲っている。内歯歯車は、外歯歯車と異なる歯数を有する。
また、米国特許第4,574,659号明細書では、支柱78と方位軸88とケーシング22と水平軸94を有しており、水平軸の両端にパネル80が接続される追尾式太陽光発電装置が開示されている。方位軸は、支柱から上方に突出している。ケーシングは、方位軸に回転可能に取付けられている。水平軸は、ケーシングに回転可能に支持されている。水平軸は方位軸に直交しており、その両端にパネル80が接続されている。この追尾式太陽光発電装置では、減速装置3の出力軸34と方位軸の間に平歯車90を配置して、パネルを方位軸の軸線84の周りに回転させている。さらに、減速装置203の出力軸234と水平軸の間に平歯車290を配置して、パネルを水平軸の軸線86の周りに回転させている。すなわち、2つの減速装置を使用することによって、パネルを2軸の周りに回転させている。なお、各々の減速装置の出力軸の軸線と、方位軸及び水平軸の軸線が同軸でない。そのため、パネルを2軸の周りに回転させるために、減速装置の出力軸と、方位軸及び水平軸の間にトルクを伝達するための歯車を配置している。追尾式太陽光発電装置の構造が複雑化している。
被回転物を2軸の周りに回転させるときに、不動部(固定部)と被回転物の間に2つの減速装置を配置すると、減速装置が占める空間が大きくなりすぎてしまう。例えば追尾式太陽光発電装置を製造するときに、支柱とパネルの間の距離が長くなってしまうので、方位軸にかかるモーメントが大きくなる。あるいは、支柱と方位軸の間に配置する支持部材が大型化してしまう。また、減速装置の出力軸と、方位軸及び水平軸がオフセットしていると、両者を接続するための歯車を配置する必要が生じる。そのため、追尾式太陽光発電装置を構成する部品が増えてしまう。
本発明は、上記の問題を解決することを目的とする。すなわち、本発明は、減速装置が占める空間をコンパクトにして、被回転物を2軸の周りに回転させる技術を提供する。
本発明の減速装置は、第1減速ユニットと第2減速ユニットを有している。第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを偏心回転(公転)する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に伴って第1内歯歯車の軸線の周りを偏心回転(公転)する第1出力部を備えている。第1内歯歯車は、第1外歯歯車との噛み合いを維持しながら第1外歯歯車が偏心回転することを許容する。第1外歯歯車は、第1内歯歯車の軸線の周りを偏心回転しつつ、第1内歯歯車に対して回転する。第1外歯歯車の歯数と第1内歯歯車の歯数は異なる。本明細書では、外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを偏心回転する現象を、外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを公転するともいう。同様に、偏心カムがクランク軸の軸線の周りを偏心回転する現象を、偏心カムがクランク軸の軸線の周りを公転するともいう。また、「外歯歯車が回転する」という場合、外歯歯車が内歯歯車に対して相対的に回転することをいう。すなわち、「外歯歯車が回転する」とは、外歯歯車が偏心回転するのに伴って内歯歯車が回転する場合を含む。
第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と噛み合っている第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えている。第2内歯歯車は、第2外歯歯車との噛み合いを維持しながら第2外歯歯車が公転することを許容する。第2外歯歯車は、第2内歯歯車の軸線の周りを公転しつつ、第2内歯歯車に対して回転する。第2外歯歯車の歯数と第1内歯歯車の歯数は異なる。
本発明の減速装置では、第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されている。また、第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されている。
上記の減速装置は2つの減速ユニットを内蔵するので、1つの減速装置で被回転物を不動部に対して2軸の周りに回転させることができる。被回転物を2軸の周りに回転させるために、2つの減速装置を必要としない。そのため、減速装置が占める空間をコンパクトにすることができる。第1内歯歯車を不動部に固定し、第2出力部を被回転体に固定するだけで、被回転体を2軸の周りに回転させることができる。上記の減速装置を、例えば太陽光発電装置のパネルを回転させるための減速装置として利用すると、支柱とパネルの間の距離を短くすることができる。太陽光発電装置の方位軸(以下、旋回軸ともいう)にかかるモーメントを小さくすることができるため、方位軸や水平軸(以下、傾倒軸ともいう)に配置する支持部材(軸受等)をそれぞれ小型化することができる。
本発明の減速装置では、第1モータの出力軸と第1減速ユニットの間に第1前段減速ユニットが配置されていることが好ましい。第1前段減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1前段入力軸と、第1前段入力軸の回転に追従して第1前段入力軸の軸線の周りを公転する第1前段外歯歯車と、第1前段外歯歯車と噛み合っている第1前段内歯歯車と、第1前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力軸を備えている。第1前段内歯歯車は、第1前段外歯歯車との噛み合いを維持しながら第1前段外歯歯車が公転することを許容する。第1前段外歯歯車は、第1前段内歯歯車の軸線の周りを公転しつつ、第1前段内歯歯車に対して回転する。第1前段外歯歯車の歯数と第1前段内歯歯車の歯数は異なる。第1出力軸の回転に追従して、第1減速ユニットの第1クランク軸が回転する。
また、第2モータの出力軸と第2減速ユニットの間に第2前段減速ユニットが配置されていることが好ましい。第2前段減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2前段入力軸と、第2前段入力軸の回転に追従して第2前段入力軸の軸線の周りを公転する第2前段外歯歯車と、第2前段外歯歯車と噛み合っている第2前段内歯歯車と、第2前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第2出力軸を備えている。第2前段内歯歯車は、第2前段外歯歯車との噛み合いを維持しながら第2前段外歯歯車が公転することを許容する。第2前段外歯歯車は、第2前段内歯歯車の軸線の周りを公転しつつ、第2前段内歯歯車に対して回転する。第2前段外歯歯車の歯数と第2前段内歯歯車の歯数は異なる。第2出力軸の回転に追従して、第2減速ユニットの第2クランク軸が回転する。
第1前段減速ユニットによって、第1モータの出力軸の回転速度を減速して第1クランク軸に伝達することができる。第1減速ユニットの第1クランク軸に入力される回転速度が遅くなるので、第1モータの出力軸と第1出力部の間の減速比を大きくすることができる。第1減速ユニットの減速比を大きくしようとすると、一般的に、第1外歯歯車と第1内歯歯車の径が大きくなる。すなわち、第1減速ユニットが大型化してしまう。しかしながら、上記の減速装置によると、第1減速ユニットを大型化させることなく、第1モータの出力軸と第1出力部の間の減速比を大きくすることができる。同様に、第2前段減速ユニットによって、第2モータの出力軸の回転速度を減速して第2クランク軸に伝達することができる。第2減速ユニットを大型化させることなく、第2モータの出力軸と第2出力部の間の減速比を大きくすることができる。
本発明の減速装置では、第1減速ユニットが、第1内歯歯車の軸線と同軸の第1入力軸を備えており、その第1入力軸が、第1モータの出力軸と直交する位置関係に配置されていることが好ましい。
上記の減速装置によると、第1減速ユニットの第1出力軸の軸線と、第1モータの出力軸の軸線が直交する関係を実現することができる。第1モータが第1減速ユニットと第2減速ユニットの間に配置される場合でも、第1減速ユニットと第2減速ユニットの間に、第1モータを配置するための大きなスペースを確保する必要がない。第1減速ユニットと第2減速ユニットの間には、第1モータの出力軸が通過するだけのスペースを確保すればよい。減速装置の第1出力軸の軸線方向の長さを短くすることができる。
本発明の減速装置では、第1前段減速ユニットが、第1減速ユニットの外周の延長面の内側に位置することが好ましい。
上記の減速装置によると、第1減速ユニットを平面視したときに、第1前段減速ユニットが、第1減速ユニットの外周の外側に位置しない。第1減速ユニットを中空の不動部に固定したときに、第1前段減速ユニットを、その不動部の内部に収容することができる。減速装置の占めるスペースを大きくすることなく、第1減速ユニットの減速比を大きくすることができる。
本発明の減速装置では、第1内歯歯車の軸線が第2内歯歯車の軸線に直交する面内に含まれるとともに、その面内において双方の軸線の間に距離を有することもできる。
上記の減速装置によると、第1減速ユニットと第2減速ユニットの間の距離を短くすることができる。第1減速ユニットには第1モータが接続され、第2減速ユニットには第2モータが接続される。例えば、第1減速ユニットの第1内歯歯車を不動部に固定し、第2減速ユニットの第2内歯歯車を被回転体に固定すると、第1モータと第2モータが近接する位置に配置される。この場合、第1内歯歯車の軸線と第2内歯歯車の軸線を直交する関係にすると、第1モータと第2モータの干渉を避けるために、第1減速ユニットと第2減速ユニットの間の距離を長くしなくてはいけない。しかしながら、上記の減速装置によると、第1モータを第2モータの側方に位置させることができる。第1モータと第2モータの干渉を避けつつコンパクトな減速装置を実現することができる。なお、ここでいう「距離を有する」とは、少なくとも双方の軸線の間に隙間が存在することをいう。距離がゼロであることは含まない。
本発明の減速装置では、第2内歯歯車を平面視したときに、その外周面の少なくとも一部に平坦部が形成されていることが好ましい。
上記の減速装置によると、第2内歯歯車の外周面に直接被回転体を接続することができる。例えば追尾式太陽光発電装置のパネルを回転させる場合、第2減速ユニットによって、パネルが傾倒軸(第2内歯歯車の軸線)の周りを回転する。この場合、第2出力軸とパネルの間に、パネルを支持するための部品が必要となる。しかしながら、上記の減速装置によると、第2内歯歯車の外周面に直接パネルを固定することができるので、パネルを支持するための部品を省略することができる。さらに、支柱(不動部)とパネルの間の距離を短くすることができる。なお「第2内歯歯車を平面視する」とは、第2内歯歯車を、第2内歯歯車の軸線方向に平面視することを意味する。
本発明の減速装置では、第2減速ユニットにおいて、第2外歯歯車の回転を拘束するとともに第2内歯歯車を回転可能に支持するキャリアを形成することができる。そのキャリアを第1減速ユニットの第1出力部に固定することによって、第2減速ユニットを第1減速ユニットの第1出力部の軸線の周りに回転させることができる。その場合、そのキャリアの第2内歯歯車の軸線方向の一方の端部が第1出力部に固定されており、そのキャリアの第2内歯歯車の軸線方向の他方の端部が第1出力部から伸びる支持部材に支持されていることが好ましい。
上記の減速装置によると、第2減速ユニットを第2内歯歯車の軸線方向の両側から支持することができる。減速装置を長期間に亘って使用しても、第1減速ユニットと第2減速ユニットの相対的な位置関係が変化することを防止できる。キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の両端部を第1出力部に固定することもできる。また、キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の一方の端部のみを第1出力部に固定し、キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の他方の端部については、第1出力部から伸びる支持部材に固定しないで、その支持部材でキャリアの移動を拘束するだけでもよい。第2減速ユニットの部品精度や、第2減速ユニットの組み立て精度に起因して、第2減速ユニットの第2内歯歯車の軸線方向の長さにばらつきが生じることがある。第2減速ユニットの長さにばらつきが生じても、第2減速ユニットを第1減速ユニットに支持させることができる。
本発明の減速装置は、さまざまな用途に使用することができる。例えば、太陽光発電装置のパネルを、太陽を追尾するように回転させるための減速装置として使用することができる。その追尾式太陽光発電装置は、第1減速ユニットの内歯歯車が不動部に固定されており、第2減速ユニットの内歯歯車がパネルに固定されている。すなわち、パネルが、第1出力部の軸線の周りを回転可能であるとともに、第2出力部の軸線の周りを回転可能である。
太陽光発電装置のパネルは、太陽の動きに追従して動かす必要があるので、パネルを支える支柱(不動部)に対して2軸の周りに回転することが求められる。本発明の減速装置を使用すると、2つの減速装置を使用することなく、パネルを2軸の周りに回転させることができる。また、本発明の減速装置は、コンパクトな体格で2軸の周りに回転することが可能である。パネルと支柱との距離を短くすることができるため、支柱と減速装置にかかるモーメントを小さくすることができる。モーメントが小さいので強固な支柱を使用する必要がなく、追尾式太陽光発電装置の構造が大型化することを防止できる。なお、本明細書でいう「太陽を追尾する」とは、パネルが、移動する太陽に直交する姿勢を保つことを意味する。あるいは、「太陽を追尾する」とは、パネルで反射された光が一定の点に集光され続けるようにパネルの角度を調整すること意味する。
本発明の減速装置によると、1つの減速装置で被回転物を2軸の周りに回転させることができる。減速装置が占める空間をコンパクトすることができる。
追尾式太陽光発電装置の側面図を示す。 追尾式太陽光発電装置の背面図を示す。 図1のIII−III線に沿った断面図(実施例1の減速装置の断面図)を示す。 実施例1の第1減速ユニットの拡大図を示す。 図3のV−V線に沿った断面図を示す。 実施例2の減速装置の断面図を示す。 実施例3の減速装置の断面図を示す。 実施例4の減速装置の断面図を示す。 図8の減速装置を矢印B方向に観察した外観図を示す。 他の減速ユニットの断面図を示す。 他の減速ユニットの断面図を示す。 図3の減速装置を矢印A方向に観察した外観図を示す。
各実施例の特徴を以下に記す。
(第1特徴) 減速装置10及び減速装置200では、第1減速ユニット60,260の第1出力部58,258が軸線CL1の周りを回転すると、第1モータ12,212と第2モータ14,214が、それぞれ第1出力部58,258と一体に軸線CL1の周りを回転する。
(第2特徴) 第1減速ユニット60,160,260,360の内歯歯車64,164,264,364とキャリア58Y,158Y,258Y,358Yの間に、オイルシールが二重に配置されている。
(第3特徴) 減速装置100,300では、第1前段ユニット176,376の出力軸が、第1減速ユニット160,360の出力部と同軸である。
図面を参照して実施例を説明する。
実施例では、本発明の減速装置を、追尾式太陽光発電装置のパネルを回転させるための駆動装置として使用した例について説明する。しかしながら、本発明の減速装置は、追尾式太陽光発電装置のパネルを回転させるものに限定されない。本発明の減速装置を、他の被回転物を回転させるために使用することもできる。
(第1実施例)
まず、追尾式太陽光発電装置4について説明する。
図1は、追尾式太陽光発電装置4の側面図を示している。図2は、追尾式太陽光発電装置4の背面図を示している。
図1に示しているように、追尾式太陽光発電装置4は、支柱2と減速装置10とパネル6を有している。パネル6の表面には、複数の太陽電池8が配置されている。図2に示しているように、減速装置10は、軸線CL1(旋回軸)と軸線CL2(傾倒軸)の2軸の周りを独立に回転する。そのため、パネル6の表面は、常に太陽に直交する姿勢に維持される。なお、符号12,14は、後述する減速装置10に接続しているモータを示している。図1から明らかなように、パネル6は、軸線CL1の周りを360°回転することができる。また、パネル6は、軸線CL2の周りをおよそ180°回転することができる。すなわち、図1において太陽が軸線CL1の紙面左側から軸線CL1の紙面右側へ移動したとしても、パネル6を軸線CL1の周りに180°回転させる必要はない。パネル6を軸線CL2の周りに回転させることによって、パネル6は太陽の動きを追尾することができる。
図3に、図1のIII−III線に沿った断面図を示している。なお、図3では、パネル6が軸線CL1に直交する状態のときの断面図を示している。図3に示しているように、減速装置10は、第1減速ユニット60と第2減速ユニット40を備えている。第1減速ユニット60と第1モータ12(図面の簡略化のため、一部分のみを示している)の間に、第1前段減速ユニット76が配置されている。第2減速ユニット40と第2モータ14(図面の簡略化のため、一部分のみを示している)の間に、第2前段減速ユニット18が配置されている。本実施例では、夫々の減速ユニット60,40,76,18は同じタイプの減速ユニットである。後述するが、減速ユニット60,40,76,18として、様々なタイプの減速ユニットを使用することができる。また、図面の明瞭化のため、第1減速ユニット60にのみ詳細な符号を付している。他の減速ユニット40,76,18については、第1減速ユニット60と実質的に同じ部品の符号を省略している。
まず、減速装置10の大まかな構成について説明する。減速装置10は、モータ12のモータ出力軸79の回転に追従して、第1前段減速ユニット76の出力軸(第1出力軸)70が軸線CL3の周りを回転する。モータ出力軸79と出力軸70は、軸線CL3と同軸である。出力軸70の端部に傘歯車48が形成されている。第1減速ユニット60の入力軸(第1入力軸)56の端部に傘歯車52が形成されている。傘歯車48と傘歯車52は噛み合っている。モータ出力軸79のトルクを、入力軸56に伝達することができる。
入力軸56が軸線CL1の周りを回転すると、外歯歯車(第1外歯歯車)62X,62Yが内歯歯車(第1内歯歯車)64の軸線(軸線CL1と同じ)の周りを公転しつつ、内歯歯車64に対して回転する。このときに、外歯歯車62X,62Yの回転に追従して第1出力部58(キャリア58X,58Y)が内歯歯車64の軸線の周りを回転する。
ボルト50によって、キャリア58Yと、第1前段減速ユニット76の支持部材54が固定されている。ボルト74によって、支持部材54と、第1前段減速ユニット76の内歯歯車(第1前段内歯歯車)72と、モータ12の支持部材78が固定されている。すなわち、第1出力部58(キャリア58X,58Y)が内歯歯車64の軸線の周りを回転すると、第1前段減速ユニット76と第1モータ12が、内歯歯車64の軸線の周りを第1出力部58と一体に回転する。支持部材54は、第2減速ユニット40側にまで伸びている。支持部材54は、第2減速ユニット40と第2前段減速ユニット18も支持している。ボルト26によって、支持部材54と、第2減速ユニット40のキャリア33Yが固定されている。ボルト20によって、支持部材54と、第2前段減速ユニット18の内歯歯車(第2前段内歯歯車)24と、第2モータ14の支持部材16が固定されている。すなわち、第1出力部58が内歯歯車64の軸線の周りを回転すると、第2減速ユニット40と第2前段減速ユニット18と第2モータ14が、内歯歯車64の軸線の周りを回転する。ボルト30によって、パネル6が、第2減速ユニット40の内歯歯車(第2内歯歯車)34に固定されている。そのため、第1出力部58が内歯歯車64の軸線の周りを回転すると、パネル6が軸線CL1の周りを回転する。このとき、第1モータ12と第2モータ14は、軸線CL1周りを一体に回転する。そのため、モータ12,14に接続されている電源ケーブル(図示省略)等が、互いに絡みあうことを防止できる。
また、第2モータ14のモータ出力軸81の回転に追従して、第2前段減速ユニット18の出力軸(第2出力軸)27が回転する。モータ出力軸81が回転すると、第2減速ユニット40の外歯歯車が、第2減速ユニット40の内歯歯車34の軸線(軸線CL2と同じ)の周りを公転する。第2減速ユニット40の外歯歯車は、内歯歯車34に対して相対的に回転する。外歯歯車はキャリア33X,33Yによって回転が拘束されているので、内歯歯車34が軸線CL2の周りを回転する。その結果、パネル6が、軸線CL2の周りを回転する。なお、モータ出力軸81と第2出力軸27は、軸線CL2と同軸である。
第1前段減速ユニット76と第2前段減速ユニット18と後述するサポートアーム(支持部材)46を無視して第1減速ユニット60と第2減速ユニット40に着目すると、減速装置10のレイアウトは次のとおり記述することができる。キャリア33Yの軸線と第1出力部58の軸線が直交する幾何学的関係で、第1減速ユニット60の第1出力部58(キャリア58)に、第2減速ユニット40のキャリア33Yが固定されている。換言すると、第1内歯歯車64の軸線と第2内歯歯車34の軸線が直交する幾何学的関係で、第1減速ユニット60の第1出力部58(キャリア58)に、第2減速ユニット40のキャリア33Yが固定されている。そのようなレイアウトにより、第1減速ユニット60の出力軸(即ち出力部58)の軸線CL1と、第2減速ユニット40の出力軸(即ち、第2内歯歯車34)の軸線CL2が直交する。第2減速ユニット40の出力軸(即ち、第2内歯歯車34)に固定されたパネル6は、第1減速ユニット60によって軸線CL1の周りに回転し、第2減速ユニット40によって軸線CL2の周りに回転する。
図4,図5を参照して第1減速ユニット60について詳細に説明する。図4は、第1減速ユニット60の要部拡大図を示しており、図5は、図3のV−V線に沿った断面図を示している。なお、上述したように、第2減速ユニット40,第1前段減速ユニット76,第2前段減速ユニット18は、実質的に第1減速ユニット60と同じタイプの減速ユニットである。ここでは、第1減速ユニット60について詳細に説明し、他の減速ユニット40,76,18については、詳細な説明を省略する。
入力軸56の端部に、周方向に沿って歯車90が形成されている。クランク軸(第1クランク軸)84に入力歯車88が固定されている。歯車90と入力歯車88が噛み合っているので、入力軸56が回転すると、クランク軸84は入力軸56の回転に追従して回転する。符号80X,80Yは偏心カムを示している。偏心カム80X,80Yは、クランク軸84の回転に追従してクランク軸84の軸線の周りを公転(偏心回転)する。偏心カム80X,80Yは、針状ころ軸受82X,82Yを介して外歯歯車62X,62Yと係合している。外歯歯車62X,62Yの外側に、内歯歯車64が配置されている。内歯歯車64は、外歯歯車62X,62Yを囲っており、外歯歯車62X,62Yと噛み合っている。
図5に示しているように、外歯歯車62Xの中心に、中心貫通孔7が形成されている。外歯歯車62Xの周方向に、偏心カム用貫通孔5a,5c,5eとキャリア用貫通孔5b,5d,5fが形成されている。キャリア58Yから伸びている柱状部98(図4を参照)が、キャリア用貫通孔5b,5d,5fを通過している。偏心カム80Xが針状ころ軸受17を介して、偏心カム用貫通孔5a,5c,5eに嵌り込んでいる。偏心カム80Xの外径は円形である。偏心カム80Xの中心11は、クランク軸84の軸線13からオフセットしている。そのため、クランク軸84が軸線13の周りを回転すると、偏心カム80Xの中心11は、軸線13の周りを公転する。偏心カム80Xが公転すると、外歯歯車62Xは、偏心カム80Xの公転に追従して内歯歯車64の中心9(図3の軸線CL1と同じ)の周りを公転する。
外歯歯車62Xは、内歯歯車64と噛み合いながら内歯歯車64の中心9の周りを公転する。正確にいうと、外歯歯車62Xは、内歯ピン15を介して内歯歯車64と噛み合っている。内歯ピン15は内歯歯車64の一部ということもできる。外歯歯車62Xの歯数は、内歯歯車64の歯数(内歯ピン15の数)と異なる。そのため、外歯歯車62Xが内歯歯車64の中心9の周りを公転すると、両者の歯数差に応じて、外歯歯車62Xが内歯歯車64に対して回転する。外歯歯車62Xの回転に追従して、柱状部98も内歯歯車64に対して回転する。
上述したように、外歯歯車62Xは、内歯歯車64と異なる歯数を有している。例えば外歯歯車62Xの歯数と内歯歯車64の歯数の差が1の場合、外歯歯車62Xが中心9の周りを内歯歯車64の歯数と同じだけ公転すると、外歯歯車62Xが内歯歯車64に対して1回回転する。すなわち、クランク軸84に伝達された回転が、1/(内歯歯車64の歯数)に減速される。
図3,図4に示すように、第1減速ユニット60は、外歯歯車62Xと外歯歯車62Yを有している。上述したように、外歯歯車62Xは、内歯歯車の中心9の周りを公転する。すなわち、外歯歯車62Xの中心は、常に中心9からオフセットされた位置に存在する。外歯歯車62Xの中心と外歯歯車62Yの中心は、常に中心9を挟んだ対称の位置に存在する。2枚の外歯歯車62X,62Yが1つの内歯歯車64に噛み合っている。外歯歯車62Xと外歯歯車62Yは、中心9を挟んだ対称の位置で内歯歯車64と噛み合っている。そのため、第1減速ユニット60の回転バランスが安定に保たれる。
図3、図4を参照して第1減速ユニット60の他の特徴について説明する。入力軸56の軸線は、内歯歯車64の中心9(軸線CL1)と同軸であり、クランク軸84の軸線とオフセットしている。そのため、入力軸56とクランク軸84の間に、歯車90と入力歯車88を配置することができる。歯車90と入力歯車88によって、クランク軸84の回転を、減速して入力軸56に伝達することができる。その結果、第1減速ユニット60が、より大きな減速比を実現することができる。キャリア58Xとキャリア58Yは、外歯歯車62X,62Yを挟んで配置されている。ボルト1によって、キャリア58X,58Yは固定されており、外歯歯車62X,62Yが軸線CL1方向に移動することを防止している。キャリア58X,58Yと内歯歯車64の間に、一対のアンギュラ玉軸受96X,96Yが配置されている。キャリア58X,58Yは、内歯歯車64に対して回転可能であるとともに、軸線CL1方向に変位不能に支持されている。クランク軸84とキャリア58X,58Yの間に、一対の円錐ころ軸受86X,86Yが配置されている。クランク軸84は、キャリア58X,58Yに対して回転可能であるとともに、軸線CL1方向に変位不能に支持されている。
上記の特徴は、第2減速ユニット40と第1前段減速ユニット76と第2前段減速ユニット18にも共通の事象である。すなわち、入力軸の軸線は、内歯歯車の中心(軸線)と同軸であり、クランク軸の軸線とオフセットしている。また、キャリアと内歯歯車の間に一対のアンギュラ軸受が配置されている。さらに、クランク軸とキャリアの間に一対の円錐ころ軸受が配置されている。
図3に示しているように、内歯歯車64とキャリア58Yの間に、オイルシール66X,66Yが二重に配置されている。オイルシール66X,66Yの間には隙間68が形成されているので、その隙間68にグリースを封入することができる。隙間68にグリースを封入することにより、オイルシール66X,66Yのリップ面(キャリアに接触する面)の磨耗を防止することができる。オイルシール66X,66Yのリップ面の磨耗が防止されるので、第1減速ユニット60内から外部にオイルが流出したり、外部から第1減速ユニット60内に異物が侵入することを確実に防止できる。図4に示しているように、入力軸56とキャリア58X,58Yの間に、一対の円錐ころ軸受92X,92Yが配置されている。入力軸56は、キャリア58X,58Yに対して回転可能であるとともに、軸線CL1方向に変位不能に支持されている。傘歯車52(図3も参照)と傘歯車48が噛み合う力が変化することを防止できる。
上述したように、減速装置10では、第1減速ユニット60,第2減速ユニット40,第1前段減速ユニット76,第2前段減速ユニット18が、実質的の同じタイプの減速ユニットである。すなわち、第1減速ユニット60の特徴
は、減速ユニット60,40,18に適用することもできる。
減速装置10の他の特徴を説明する。図3に示しているように、ボルト26によって、キャリア33Y(第2出力部の一部)の軸線CL2方向の端部が、支持部材54にボルト26で固定されている。そのため、第2減速ユニット40の外歯歯車は、第2内歯歯車34の軸線の周りを回転することができない。キャリア33X(第2出力部の一部)が、サポートアーム(支持部材)46によって支持されている。サポートアーム46は、支持部材54から伸びている。すなわち、キャリア33X,33Yの両端が、支持部材54に支持されている。第2減速ユニット40が、両側から支持されているということもできる。第2減速ユニット40を両側から支持することにより、減速装置10の剛性を高くしている。なお、本実施例ではサポートアーム46と第2減速ユニット40(キャリア33X)は固定されていない。キャリア33Xに孔42を有する支持部39を一体に形成し、その孔42にサポートアーム46の一部を嵌め込んでいる。第2減速ユニット40を構成する部品に加工誤差が生じたり、第2減速ユニット40の組み立て誤差が生ると、第2減速ユニット40の軸線CL2方向の長さが変化する。しかしながら、サポートアーム46は第2減速ユニット40に嵌め込まれているだけなので、第2減速ユニット40の軸線CL2方向の長さが変化しても、第2減速ユニット40を両側から支持することができる。すなわち、前記加工誤差や前記組み立て誤差を許容する。また、サポートアーム46と支持部39とをボルト等で固定すれば、減速装置10の剛性をさらに高くすることができる。その場合、サポートアーム46と支持部39の間に生じた隙間を測定し、その隙間に対応する厚さの部材(シムなど)を隙間に設置してもよい。
なお、第2減速ユニット40では、軸線CL2と同軸に回転する入力軸(第1減速ユニット60の入力軸56に相当する部品)が配置されていない。第2前段減速ユニット18の出力軸27が、第2減速ユニット40のクランク軸に形成された入力歯車45に直接噛み合っている。
内歯歯車34と支持部39の間に、オイルシール36X,36Yが二重に配置されており、オイルシール36X,36Yの間には隙間38が形成されている。内歯歯車34とキャリア33Yの間に、オイルシール28X,28Yが二重に配置されており、オイルシール28X,28Yの間には隙間32が形成されている。これら二重のオイルシールとその隙間の作用効果は、第1減速ユニット60に形成されているオイルシール66X,66Yと隙間68の作用効果と同じため、説明を省略する。
図12に、第2減速ユニット40を、図3の矢印Aに観察した外観図を示している。図12に示しているように、第2減速ユニット40を平面視したときに、内歯歯車34の一部に平坦部37が形成されている。パネル6を平坦部37(内歯歯車34)に直接固定することによって、パネル6と支柱2の間の距離(図3も参照)が短くなる。支柱2にかかるモーメントを小さくすることができる。
なお、本実施例では第1モータ12と第1減速ユニット60の間に第1前段減速ユニット76が配置されており、さらに第2モータ14と第2減速ユニット40の間に第2前段減速ユニット18が配置されている。しかしながら、第1前段減速ユニット76と第2前段減速ユニット18は必ずしも必須の構成ではない。第1モータ12の出力軸79に傘歯車を固定して、第1減速ユニット60の傘歯車52と噛み合わせれば、第1モータ12出力軸79の回転を直接第1減速ユニット60の入力軸56に伝達することができる。また、第2モータ14の出力軸81を第2減速ユニット40の入力歯車45に直接噛み合わせれば、第2モータ14の出力軸81の回転を直接第2減速ユニット40のクランク軸に伝達することができる。
減速装置10では、第1減速ユニット60,第2減速ユニット40,第1前段減速ユニット76,第2前段減速ユニット18が、実質的に同じタイプの減速ユニットである。しかしながら、各々の減速ユニット60,40,76,18は、様々なタイプの減速ユニットを使用することができる。このことは、後述する第2,3,4実施例の減速装置についても共通の事象である。
例えば、減速ユニット60,40,76,18として、図10に示しているタイプの減速ユニット400を使用することもできる。図10は、減速ユニット400の断面図(減速装置10の図5に相当する)を示している。
減速ユニット400は、入力軸の回転に追従して回転するクランク軸484と、クランク軸484の回転に追従してクランク軸484の軸線の周りを公転する偏心カム480と、偏心カム480と係合している外歯歯車462と、外歯歯車462と噛み合っている内歯歯車464を有している。内歯歯車464は、外歯歯車462との噛み合いを維持しながら外歯歯車462が偏心回転することを許容する。外歯歯車462は、内歯歯車464の軸線の周りを偏心回転しつつ、内歯歯車464に対して回転する。外歯歯車462の歯数と、内歯歯車464の歯数は異なる。
外歯歯車462の中心に中心貫通孔407が形成されており、外歯歯車462の周方向に複数のキャリア用貫通孔405が形成されている。キャリアから伸びている柱状部498が、キャリア用貫通孔405を通過している。偏心カム480が針状ころ軸受417を介して、中央貫通孔407に嵌り込んでいる。偏心カム480の外径は円形であり、その中心411は、クランク軸484の軸線409から偏心している。すなわち、クランク軸484が回転すると、偏心カム480の中心411は、軸線409の周りを公転する。換言すると、偏心カム480が、軸線409の周りを偏心回転する。偏心カム480が公転すると、外歯歯車462は、偏心カム480の公転に追従して内歯歯車464の軸線の周りを公転する。内歯歯車464の軸線は、クランク軸の軸線409と同一である。
外歯歯車462は、内歯ピン415を介して内歯歯車464と噛み合っている。外歯歯車462は、内歯歯車464と噛み合いながら、軸線409の周りを公転する。前記したように、外歯歯車462と内歯歯車464は相対的に回転する。内歯歯車464を不動部に対して回転不能に拘束すると、外歯歯車462と内歯歯車464の歯数差に応じて、外歯歯車462が不動部に対して回転する。一方、外歯歯車462を不動部に対して回転不能に拘束すると、外歯歯車462と内歯歯車464の歯数差に応じて、内歯歯車464が不動部に対して回転する。外歯歯車464が不動部に対して回転する場合は、キャリアが減速ユニット400の出力部になる。内歯歯車464が不動部に対して回転する場合は、内歯歯車464が減速ユニット400の出力部になる。
減速ユニット60,40,76,18として、図11に示しているタイプの減速ユニット500を使用することもできる。図11は、減速ユニット500の断面図(減速装置10の図5に相当する)を示している。
減速装置500は、入力軸の回転に追従して回転する楕円形の回転部580と、回転部580と係合している外歯歯車562と、外歯歯車562と噛み合っている内歯歯車564を有している。内歯歯車564は、外歯歯車562を囲っており、外歯歯車562と異なる歯数を有している。
外歯歯車562は、深溝玉軸受517を介して回転部580の外周に配置されている。外歯歯車562は、回転部580の形状に合わせて変形する。内歯歯車564は、回転部580の長軸に沿った位置で外歯歯車562と噛み合っている。内歯歯車564は、回転部580が回転することを許容しつつ、外歯歯車562囲っている。回転部580が回転すると、外歯歯車562は、内歯歯車564との噛み合い位置を変化させながら、内歯歯車564に対して相対的に回転する。このとき、内歯歯車564を不動部に対して回転不能に拘束すると、外歯歯車562が不動部に対して回転する。外歯歯車562を不動部に対して回転不能に拘束すると、内歯歯車564が不動部に対して回転する。
減速ユニット500は、減速ユニット60,400の変形例であり、実質的な減速の原理は減速ユニット60,400と同じである。例えば回転部580について説明する。上述したように、回転部580は楕円形であり、軸線509の周りを回転する。すなわち、回転部580は、軸線509からオフセットした位置に中心511aを有するとともに軸線509の周りを公転する偏心カムと、軸線509からオフセットした位置に中心511bを有するとともに軸線509の周りを公転する偏心カムが一体に形成されているものと同じ働きをする。次に、外歯歯車562について説明する。上述したように、外歯歯車562は、回転部580の長軸に沿った位置で内歯歯車564と噛み合う。すなわち、外歯歯車562は、軸線509からオフセットした位置に中心511aを有するとともに軸線509の周りを公転する外歯歯車と、軸線509からオフセットした位置に中心511bを有するとともに軸線509の周りを公転する外歯歯車が一体に形成されているものと同じ働きをする。すなわち、減速ユニット500は、減速ユニット60における偏心カム80X,80Yが一体に形成されており、外歯歯車62X,62Yが一体に形成されている減速ユニットである。
第1減速ユニット60と第2減速ユニット40は、コンパクトな体格で大きな減速比を実現することが好ましい。そのため、上述した減速ユニット60,400,500のいずれかのタイプの減速ユニットを使用することが好ましい。
第1前段減速ユニット76についても、上述した減速ユニット60,400,500のいずれかのタイプの減速ユニットを使用することができる。しかしながら、第1前段減速ユニット76は、第1モータ12の出力軸79の回転速度を減速して、第1減速ユニット60の入力軸56に伝達できればよい。そのため、第1前段減速ユニット76として、減速ユニット60,400,500とは異なるタイプの減速ユニットを使用することもできる。例えば、モータ12の出力軸79の回転に追従して回転する第1平歯車(第1前段入力軸)と、第1平歯車に噛み合いながら第1平歯車の軸線の周りを公転する第2平歯車(第1前段外歯歯車)と、第2平歯車と噛み合っているとともに第2平歯車を囲っている内歯歯車(第1前段内歯歯車)を有するタイプの減速ユニットでもよい。このタイプの減速装置は、遊星歯車減速装置と呼ばれる。遊星歯車減速装置はさらに、第2平歯車の公転に追従して内歯歯車の軸線の周りを回転する出力軸を備える。その出力軸によって、モータ12の回転を、第1減速ユニット60のクランク軸84(図4を参照)に伝達することができる。
なお、第1前段減速ユニット76について上述した内容は、第2前段減速ユニット18についても適用することができる。
本実施例では、パネル6の表面に、複数の太陽電池8が配置されているタイプの追尾式太陽光発電装置4について説明した。しかしながら、減速装置10を、他のタイプの追尾式太陽光発電装置に使用することもできる。例えば、減速装置10を、パラボラ型の凹面鏡、あるいは反射鏡を多数並べて1つの凹面鏡とし、その凹面鏡の焦点に集光(熱)器を置くタイプの追尾式太陽光発電装置に使用することができる。あるいは、減速装置10を、複数の反射鏡を使用して、それぞれ太陽光を一定の点に集光させるタイプの追尾式太陽光発電装置に使用することもできる。その場合、凹面鏡や、複数の反射鏡が形成されているパネル(集光盤)が、太陽を追尾して、太陽の反射光を一定の点に集光させるように調整される。このことは、減速装置10に代えて、後述する減速装置100,200,300を追尾式太陽光発電装置に使用したときにも共通の事象である。
(第2実施例)
図6に減速装置100の断面図を示している。減速装置100は、減速装置10の変形例であり、減速装置10と実質的に同じ部品については、同じ符号又は下二桁に同じ符号を付すことによって説明を省略する。
図6に示しているように、減速装置100は、第1減速ユニット160と第2減速ユニット140と第1前段減速ユニット176と第2前段減速ユニット18を有している。減速ユニット160,140,176,18の実質的な構造は、減速装置10の第1減速ユニット60と同じため、説明を省略する。
減速装置100では、第1前段減速ユニット176は、第1減速ユニット160を介して第2減速ユニット140に対向する位置に配置されている。そのため、第1減速ユニット160と第2減速ユニット140の間の距離を短くすることができる。また、第1前段減速ユニット176が、第1減速ユニット160の外周の延長面の内側に位置する。第1前段減速ユニット176が支柱2の内部に配置されているので、支柱2とパネル6の間で減速装置100の露出が少ない。また、支柱2とパネル6の間の距離を短くすることができるので、支柱2にかかるモーメントを小さくすることができる。また、第1減速ユニット160と第2減速ユニット140の間に第1モータ112が配置されないので、第1減速ユニット160と第2減速ユニット140を接続する支持部材154の形状を簡略化することができる。
減速装置100では、第1前段減速ユニット176の支持部材175が第1減速ユニット160の内歯歯車164に固定されている。そのため、第1前段減速ユニット176は、軸線CL1の周りを回転しない。また、支持部材175と、第1前段減速ユニット176の内歯歯車172と、第1モータ112の支持部材178が一体に固定されている。そのため、パネル6が軸線CL1の周りを回転するときに、第1モータ112は、支柱2内で静止した状態を保つことができる。第1モータ112に接続している電源ケーブル等(図示省略)が捩れたり、絡み合ったりすることを防止できる。
(第3実施例)
図7を参照して減速装置200について説明する。減速装置200は、減速装置10の変形例であり、減速装置10と実質的に同一の部品については、下二桁に同じ符号を付すことによって説明を省略する。
図7に示しているように、減速装置200は、第1減速ユニット260と第2減速ユニット240が支持部材254によって固定されている。第2減速ユニット240は、軸線CL2方向の一方(第2減速ユニット240の紙面左側)で支持部材254に固定されている。第2減速ユニット240の軸線CL2方向の他方の端部(第2減速ユニット240の紙面右側)に、パネル支持部材237が接続されている。パネル支持部材237には、パネル6が固定されている。第1減速ユニット260のキャリア258が軸線CL1の周りを回転すると、パネル6が軸線CL1の周りを回転(旋回)する。第2減速ユニット240の内歯歯車234が軸線CL2の周りを回転すると、パネル6が軸線CL2の周りを回転(傾倒)する。
支持部材254は塞ぎ板251を備えている。塞ぎ板251によって、第1減速ユニット260あるいは第1前段減速ユニット276に挿入されているオイルが外部に流出することを防止したり、外部から第1減速ユニット260あるいは第1前段減速ユニット276の内部に異物が侵入することを防止することができる。
なお、減速装置200でも、第2減速ユニット240を軸線CL2の両側から支持することができる。例えば、パネル支持部材237に孔を形成し、支持部材254にサポートアームを形成する。そのサポートアームを、パネル支持部材237に形成した孔を通過させ、第2減速ユニット240のキャリアを支持すればよい。減速装置200では、第2減速ユニット240の内歯歯車234を平面視したときに、その外径は円形である。内歯歯車234の一部に平坦部を形成することを省略することができる。
(第4実施例)
図8を参照して減速装置300について説明する。減速装置300は、減速装置100及び減速装置200の変形例である。減速装置100及び減速装置200と実質的に同じ部品については、同じ符号又は下二桁に同じ符号を付すことによって説明を省略する。
図8に示すように、減速装置300は、第1減速ユニット360と、第1前段減速ユニット376と、第2減速ユニット340と、第2前段ユニット318を有している。第1前段減速ユニット376の出力軸356は、第1減速ユニット360の内歯歯車364の軸線CL1と同軸である。第2前段減速ユニット318の出力軸327は、第2減速ユニット340の内歯歯車334の軸線CL2と同軸である。軸線CL1は、軸線CL2に直交する面内に含まれている。さらに、その面内において軸線CL1と軸線CL2は、距離を有している。
図9に、減速装置300を図8の矢印Bに観察した外観図を示している。図9に示しているように、軸線CL1が形成されている面に軸線CL2が直交している。すなわち、軸線CL1は、軸線CL2に直交する面内に含まれている。また、軸線CL1と軸線CL2の間に距離を有している。軸線CL1と軸線CL2が距離を有しているので、モータ312とモータ314が互いに干渉することなく、近接して配置することができる。上述したように、支柱2とパネルの6の間の距離が長くなると、支柱2にかかるモーメントが大きくなる。減速装置300では、軸線CL1を軸線CL2に直交する面内に含ませることによって、支柱2とパネル6の間の距離を短くしている。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば実施例1,3,4では、第1減速ユニットの外歯歯車の中心に中心貫通孔が形成されている。そして、その中心貫通孔を第1入力軸又は第1前段減速ユニットの出力軸が通過している。しかしながら、中心貫通孔は必ずしも必須の構成ではない。実施例2のように、第1減速ユニットのクランク軸に形成されている入力歯車を、第1減速ユニットの外歯歯車が形成されている位置よりも第1前段減速ユニット側に形成し、第1前段減速ユニットの出力軸を、第1減速ユニットのクランク軸の入力歯車に噛み合わせてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載した組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims (11)

  1. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第1モータの出力軸と第1減速ユニットの間に、第1前段減速ユニットが配置されており、
    第1前段減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1前段入力軸と、第1前段入力軸の回転に追従して第1前段入力軸の軸線の周りを公転する第1前段外歯歯車と、第1前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1前段外歯歯車と噛み合っている第1前段内歯歯車と、第1前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力軸を備えており、
    第1出力軸の回転に追従して第1クランク軸が回転し、
    第1減速ユニットの第1内歯歯車と第1前段減速ユニットの第1前段内歯歯車が着脱可能であり、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されていることを特徴とする減速装置。
  2. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第1モータの出力軸と第1減速ユニットの間に、第1前段減速ユニットが配置されており、
    第1前段減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1前段入力軸と、第1前段入力軸の回転に追従して第1前段入力軸の軸線の周りを公転する第1前段外歯歯車と、第1前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1前段外歯歯車と噛み合っている第1前段内歯歯車と、第1前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力軸を備えており、
    第1出力軸の回転に追従して第1クランク軸が回転し、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されており、
    第1内歯歯車の軸線が第2内歯歯車の軸線に直交する面内に含まれるとともに、その面内において双方の軸線の間に距離を有することを特徴とする減速装置。
  3. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第1モータの出力軸と第1減速ユニットの間に、第1前段減速ユニットが配置されており、
    第1前段減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1前段入力軸と、第1前段入力軸の回転に追従して第1前段入力軸の軸線の周りを公転する第1前段外歯歯車と、第1前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1前段外歯歯車と噛み合っている第1前段内歯歯車と、第1前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力軸を備えており、
    第1出力軸の回転に追従して第1クランク軸が回転し、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部と、第2外歯歯車の回転を拘束するとともに第2内歯歯車を回転可能に支持するキャリアを備えており、
    キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の一方の端部が、第1出力部に固定されており、
    キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の他方の端部に孔が形成されており、その孔内に第1出力部から伸びる支持部材が嵌め込まれており、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されていることを特徴とする減速装置。
  4. 第1前段減速ユニットが、第1減速ユニットの外周の延長面の内側に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の減速装置。
  5. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第2モータの出力軸と第2減速ユニットの間に、第2前段減速ユニットが配置されており、
    第2前段減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2前段入力軸と、第2前段入力軸の回転に追従して第2前段入力軸の軸線の周りを公転する第2前段外歯歯車と、第2前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2前段外歯歯車と噛み合っている第2前段内歯歯車と、第2前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第2出力軸を備えており、
    第2出力軸の回転に追従して第2クランク軸が回転し、
    第2減速ユニットの第2内歯歯車と第2前段減速ユニットの第2前段内歯歯車が着脱可能であり、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されていることを特徴とする減速装置。
  6. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第2モータの出力軸と第2減速ユニットの間に、第2前段減速ユニットが配置されており、
    第2前段減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2前段入力軸と、第2前段入力軸の回転に追従して第2前段入力軸の軸線の周りを公転する第2前段外歯歯車と、第2前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2前段外歯歯車と噛み合っている第2前段内歯歯車と、第2前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第2出力軸を備えており、
    第2出力軸の回転に追従して第2クランク軸が回転し、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されており、
    第1内歯歯車の軸線が第2内歯歯車の軸線に直交する面内に含まれるとともに、その面内において双方の軸線の間に距離を有することを特徴とする減速装置。
  7. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第2モータの出力軸と第2減速ユニットの間に、第2前段減速ユニットが配置されており、
    第2前段減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2前段入力軸と、第2前段入力軸の回転に追従して第2前段入力軸の軸線の周りを公転する第2前段外歯歯車と、第2前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2前段外歯歯車と噛み合っている第2前段内歯歯車と、第2前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第2出力軸と、第2外歯歯車の回転を拘束するとともに第2内歯歯車を回転可能に支持するキャリアを備えており、
    キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の一方の端部が、第1出力部に固定されており、
    キャリアの第2内歯歯車の軸線方向の他方の端部に孔が形成されており、その孔内に第1出力部から伸びる支持部材が嵌め込まれており、
    第2出力軸の回転に追従して第2クランク軸が回転し、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されていることを特徴とする減速装置。
  8. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第1モータの出力軸と第1減速ユニットの間に、第1前段減速ユニットが配置されており、
    第1前段減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1前段入力軸と、第1前段入力軸の回転に追従して第1前段入力軸の軸線の周りを公転する第1前段外歯歯車と、第1前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1前段外歯歯車と噛み合っている第1前段内歯歯車と、第1前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力軸を備えており、
    第1出力軸の回転に追従して第1クランク軸が回転し、
    第1減速ユニットの第1出力部と第1前段減速ユニットの第1前段内歯歯車が着脱可能であり、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されていることを特徴とする減速装置。
  9. 第1減速ユニットと第2減速ユニットを有しており、
    第1減速ユニットは、第1モータの出力軸の回転に追従して回転する第1クランク軸と、第1クランク軸の回転に追従して第1クランク軸の軸線の周りを公転する第1偏心カムと、第1偏心カムと係合している第1外歯歯車と、第1外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第1外歯歯車と噛み合っている第1内歯歯車と、第1外歯歯車の回転に追従して第1内歯歯車の軸線の周りを回転する第1出力部を備えており、
    第2減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2クランク軸と、第2クランク軸の回転に追従して第2クランク軸の軸線の周りを公転する第2偏心カムと、第2偏心カムと係合している第2外歯歯車と、第2外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2外歯歯車と噛み合いながら回転する第2内歯歯車と、第2内歯歯車と一体に回転する第2出力部を備えており、
    第2モータの出力軸と第2減速ユニットの間に、第2前段減速ユニットが配置されており、
    第2前段減速ユニットは、第2モータの出力軸の回転に追従して回転する第2前段入力軸と、第2前段入力軸の回転に追従して第2前段入力軸の軸線の周りを公転する第2前段外歯歯車と、第2前段外歯歯車と異なる歯数を有しているとともに第2前段外歯歯車と噛み合っている第2前段内歯歯車と、第2前段内歯歯車の軸線の周りを回転する第2出力軸を備えており、
    第2出力軸の回転に追従して第2クランク軸が回転し、
    第2減速ユニットの第2出力部と第2前段減速ユニットの第2前段内歯歯車が着脱可能であり、
    第1外歯歯車と第2外歯歯車が、双方の公転面が直交するように配置されており、
    第1出力部によって、第2外歯歯車の回転が拘束されていることを特徴とする減速装置。
  10. 第1減速ユニットが、第1内歯歯車の軸線と同軸の第1入力軸を備えており、
    第1入力軸が、第1モータの出力軸と直交する位置関係に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の減速装置。
  11. 請求項1から10のいずれかの減速装置を使用して、
    第1減速ユニットの内歯歯車が不動部に固定されており、
    第2減速ユニットの内歯歯車がパネルに固定されており、
    そのパネルが、第1出力部の軸線の周りを回転可能であるとともに、第2出力部の軸線の周りを回転可能であることを特徴とする追尾式太陽光発電装置。
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