JP6061022B2 - 複合駆動装置およびロボット - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、複合駆動装置およびロボットに関する。
従来、ロボットなどにおける関節の構造は、複数の軸に対し、それぞれ独立したアクチュエータを設けた構造が一般的であった。
そこで、差動機構(例えば、いわゆるデフと呼ばれる差動歯車機構)を利用した複合駆動装置により関節機構を構成し、関節における複数の軸を、一つの軸で兼用させたロボットが提案された(例えば、特許文献1を参照)。
これは、2組のアクチュエータを対向配置して、両アクチュエータの出力軸に取り付けた互いに対向する駆動歯車と、両駆動歯車と噛合する互いに対向した従動歯車とで歯車機構を構成し、かかる歯車機構の両従動歯車を取り付けた一つの出力軸によって二つの軸を兼用するものである。
特開2005−279856号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された関節機構では、差動歯車機構に動力を伝達するアクチュエータとして、後段に減速機が直結されたモータが用いられていた。
特許文献1のロボットをはじめとして、ロボットの関節などに複合駆動装置を用いる場合、必要なトルクを得るために減速機を用いることが多い。特に、特許文献1のように、作動歯車機構を用いた複合駆動装置の場合、減速機を差動歯車機構とモータとの間に介設して減速せざるを得なかった。その理由は、モータと歯車機構とを直接連動連結してしまうと、二つの軸のうちの一方が他方の軸まわりに高速で多回転移動してしまい、ロボットにおける関節の出力軸として用いるには好ましくないからである。
このように、差動歯車機構をロボットに用いる場合、減速機を介して減速した後に歯車機構に動力を伝達することになるため、歯車はバックラッシが大きくなりがちであった。そのため、例えば、ロボットの駆動部に適用する場合、位置決め精度が低下してしまうという問題があった。
また、かかる構成の差動歯車機構は、伝達トルクが大きいため、歯車の素材としては鉄などの強固な材質が用いられ、かつモジュールや径も大きくなって重量も増大してしまっていた。しかも、モータと差動歯車機構との間に減速機が設けられるため、軸方向の長さが長くなり、複合駆動装置としての小型化を難しくしていた。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の小型化を図りつつ、歯車のバックラッシ量を可及的に小さくすることができる複合駆動装置およびロボットを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る複合駆動装置は、第1出力軸と、伝動機構と、第2出力軸と、動力源とを備え、前記動力源からの動力を、前記第1出力軸と前記第2出力軸とに分配可能とした。前記第1出力軸は、自軸まわりに回転自在に支持される。前記伝動機構は、前記第1出力軸上に互いに対向配置された一対の遊星歯車機構を有する。前記第2出力軸は、前記一対の遊星歯車機構の間で、前記第1出力軸と直交する方向に延在し、前記伝動機構に連動して自軸まわりに回転可能に支持される。前記動力源は、前記伝動機構を駆動させる。前記一対の遊星歯車機構は、それぞれの太陽歯車が前記第1出力軸に連結された第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構であり、前記動力源は、前記第1遊星歯車機構を駆動させる第1モータと、前記第2遊星歯車機構を駆動させる第2モータとを備える。
実施形態の一態様によれば、動力源からの動力を2つの軸に分配することが可能となるとともに、動力源と伝動機構とを直接連結することができる。したがって、伝動機構の後段側に減速機を配置することが可能となり、伝動機構の歯車のバックラッシ量を可及的に小さくすることができる。また、複合駆動装置の小型化が可能となる。
図1Aは、第1の実施形態に係る複合駆動装置を示す説明図である。 図1Bは、図1AにおけるI−I線矢視図である。 図2Aは、同上の複合駆動装置の変形例1を示す説明図である。 図2Bは、同上の複合駆動装置の変形例2を示す説明図である。 図3Aは、第2の実施形態に係る複合駆動装置を示す説明図である。 図3Bは、同上の複合駆動装置の変形例を示す説明図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る複合駆動装置のさらなる変形例を示す説明図である。 図4Bは、図4AにおけるA矢視図である。 図5は、第2の実施形態に係る複合駆動装置のさらなる変形例を示す説明図である。 図6は、複合駆動装置を備える実施形態に係るロボットの正面図である。 図7は、同上のロボットの平面図である。 図8は、実施形態に係るロボットの要部拡大図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示する複合駆動装置およびこの複合駆動装置を備えるロボットの実施形態について詳細に説明する。ただし、以下の実施形態おける例示で本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る複合駆動装置の概要について、図1Aおよび図1Bを用いて説明する。図1Aは、第1の実施形態に係る複合駆動装置を示す説明図、図1Bは、図1AにおけるI−I線矢視図である。
[複合駆動装置の概要]
図1Aおよび図1Bに示すように、本実施形態に係る複合駆動装置10は、第1出力軸1が、略円筒形のハウジング6の長手方向に、その略中心に沿って延在する。そして、第1出力軸1は、軸受5を介して自軸まわりに回転自在に支持される。なお、図示は省略したが、軸受5は、第1出力軸1とハウジング6の端側壁との間にも設けられる。
また、複合駆動装置10は、第1出力軸1と直交する方向に延在する第2出力軸2を備える。なお、図示は省略したが、第2出力軸2とハウジング6の一側側壁との間に軸受5が設けられ、軸受5を介して第2出力軸2は回転自在に支持される。
ハウジング6内には、第1出力軸1および第2出力軸2と連動連結する伝動機構3が配設される。伝動機構3は、第1出力軸1に沿って互いに対向配置された第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bを備える。なお、ここでは、図1Aにおいて、紙面に向かって左側に第1遊星歯車機構3Aを、右側に第2遊星歯車機構3Bを配置しているが、その逆の配置であっても構わない。
また、複合駆動装置10は、伝動機構3を駆動させる動力源として、第1遊星歯車機構3Aを駆動させる第1モータ4Aと、第2遊星歯車機構3Bを駆動させる第2モータ4Bとを備える。
これら第1モータ4Aおよび第2モータ4Bは、減速機構などは備えていない周知の構造のもので構わない。しかし、第1モータ4Aと第2モータ4Bとのうち、少なくともいずれか一方は第1出力軸1が貫通する中空モータとする。
あえて異なるモータを用いる必要もないため、本実施形態に係る第1モータ4Aと第2モータ4Bは、図示するように、いずれも中空モータとしている。中空モータとしては、モータケーシング41内に、このモータケーシング41に固定された固定子と、この固定子と所定のギャップを設けて同軸配置された円筒状の回転子42とを備える構成とすることができる。
第1出力軸1と直交する方向に延在する第2出力軸2は、第1遊星歯車機構3Aと第2遊星歯車機構3Bとの間に設けられ、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bの駆動に連動して自軸まわりに回転可能である。
すなわち、図1Aおよび図1Bに示すように、第2出力軸2の基端に出力用傘歯車21を伝動歯車として設け、この出力用傘歯車21を、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bの各内歯車32に連結している。なお、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bの具体的な構成は後述する。
上述してきたように、本実施形態に係る複合駆動装置10は、第1出力軸1と、伝動機構3と、第2出力軸2と、動力源となる第1モータ4Aおよび第2モータ4Bとを備えた構成である。そして、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bからの動力を、第1出力軸1と第2出力軸2とに分配することができる。
すなわち、複合駆動装置10は、以下の構成を有する。第1出力軸1は、ハウジング6および第1モータ4Aを貫通した状態で設けられ、自軸まわりに回転自在に支持される。伝動機構3は、ハウジング6内において、第1出力軸1上に互いに対向配置された一対の遊星歯車機構、すなわち、第1遊星歯車機構3Aと第2遊星歯車機構3Bとを有する。また、第2出力軸2は、第1遊星歯車機構3Aと第2遊星歯車機構3Bとの間で、第1出力軸1と直交する方向に延在し、伝動機構3に連動するとともに、ハウジング6を貫通した状態で、自軸まわりに回転可能に支持される。そして、動力源である第1モータ4Aは、第1遊星歯車機構3Aを駆動し、第2モータ4Bは、第2遊星歯車機構3Bを駆動する。
かかる構成により、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bの高速回転による動力を、第1出力軸1と第2出力軸2とに、適宜、増速あるいは減速して分配可能となる。
また、ハウジング6により第1出力軸1および第2出力軸2を支持するとともに、このハウジング6に伝動機構3および第1モータ4Aおよび第2モータ4Bを収納してユニット化したため、複合駆動装置10として、搬送や取り扱いの利便性が向上する。
なお、複合駆動装置10をユニット化するに際しては、第1モータ4Aと第2モータ4Bは、ハウジング6の内部に収納する構成に限定されず、ハウジング6に装着する構成であってもよい。その場合、図示は省略するが、ハウジング6の両端部にモータ取付孔をそれぞれ設け、このモータ取付孔内に、第1モータ4A、第2モータ4Bを取付けることができる。
ここで、歯車機構により構成された第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bについて、具体的に説明するとともに、第1出力軸1および第2出力軸2への動力の分配の態様について説明する。
第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bは、基本的に同一構成であるため、ここでは、第1遊星歯車機構3Aの構成について説明する。図1Aおよび図1Bに示すように、第1遊星歯車機構3Aは、太陽歯車31と、内歯車32と、遊星歯車33と、遊星キャリヤ34とを備える。
太陽歯車31は、第1出力軸1に固着され、内歯車32は、太陽歯車31と同心円状に設けられるとともに、第2出力軸2の出力用傘歯車21と噛合するアウター傘歯車35が内面(動力源とは反対側の面)に形成されている。
遊星歯車33は、太陽歯車31と内歯車32との間に、両者と噛合するように複数配設されており、遊星キャリヤ34にそれぞれ軸支される。そして、遊星歯車33は、支軸37を介して自転するとともに、遊星キャリヤ34を介して太陽歯車31の周りを公転する。なお、ここでは2つの遊星歯車33としているが、2つに限定されるものではなく、所定の条件を勘案して適宜の数に設定される。
本実施形態に係る伝動機構3では、動力源(第1モータ4Aおよび第2モータ4B)からの回転力を、遊星キャリヤ34に伝達するようにしている。すなわち、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bは、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bの遊星キャリア34にそれぞれ連結される。かかる構成により、所定の割合で、動力源の回転力を第1出力軸1および第2出力軸2に分配することができる。なお、その動力分配に関する具体例は後述する。
このように、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bは、第2出力軸2を挟んで、内歯車32の内面に設けられたアウター傘歯車35が対向するように配設される。そして、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bの各太陽歯車31に、第1出力軸1が連結される。
なお、太陽歯車31、内歯車32、および遊星歯車33をはじめ、出力用傘歯車21やアウター傘歯車35などのギヤ比は、第1出力軸1および第2出力軸2から出力すべき動力に応じて適宜設定される。
上述の構成により、動力源(第1モータ4A、第2モータ4B)からの回転力は、第1遊星歯車機構3A(第2遊星歯車機構3B)に対して遊星キャリア34から入力される。そして、遊星キャリア34の回転、すなわち遊星歯車33の公転が、太陽歯車31および内歯車32を回転させる。そして、太陽歯車31に連結された第1出力軸1、内歯車32と一体的に回転するアウター傘歯車35に噛合する出力用傘歯車21に連結された第2出力軸2が回転することになる。
ところで、第1の実施形態に係る複合駆動装置10は、図1Aおよび図1Bに示した構成に限定されるものではない。例えば、内歯車32に設けたアウター傘歯車35の配置などを変えることによって、図2Aや図2Bに示す構成とすることもできる。図2Aは、複合駆動装置10の変形例1を示す説明図、図2Bは、複合駆動装置10の変形例2を示す説明図である。なお、図2Aおよび図2Bにおいて、同じ構成要素に対しては、図1Aおよび図1Bと同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図2Aに示す複合装置10は、アウター傘歯車35が、内歯車32の内面(動力源と反対側の面)ではなく、内歯車32の外面(動力源側の面)に寄せて設けられている。そのため、例えば、第2出力軸2に設けられた出力用傘歯車21の径を所定の長さに規定した場合、対向する第1遊星歯車機構3A、第2遊星歯車機構3B同士の間隔を、図1Aおよび図1Bに示した構成よりも小さくすることができる。
他方、図2Bに示す複合装置10は、アウター傘歯車35を、内歯車32の内面側に位置させるとともに、径方向に拡幅した形状としている。そのため、例えば、図示するように、動力源となる第1モータ4A、第2モータ4Bを、対向する第1遊星歯車機構3Aと第2遊星歯車機構3Bとの間に配設することができる。このとき、出力用傘歯車21の径は大きくならざるを得ないが、アウター傘歯車35が内歯車32の内面側に位置しているため、これを内歯車32の外面側に設けるよりも、わずかではあるが小さくすることができる。
このように、複合駆動装置10の構成は、必ずしも一定ではなく、これを装着する別の装置の形状や構成など、複合駆動装置10の使用条件に合わせて適宜変更することができる。
[複合駆動装置の動作例]
(第1の動作例)
ここで、所定条件下における複合駆動装置10の動作について具体的に説明する。第1の動作例では、所定条件が以下の場合とする。なお、便宜上、同じ構成要件であっても、第1遊星歯車機構3Aの構成要件については符号にaを付し、第2遊星歯車機構3Bの構成要件については符号bを付している。また、回転方向については、逆回転の場合は負(−)の記号を示して正回転と区別する。なお、便宜上、正回転を時計回り、逆回転を反時計回りとする。
伝動機構3(第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3B)のメカニカルな基本条件を、以下のとおりとする。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=N:1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=Za:Zb:Zc
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=X(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=Y(rpm)
また、伝動機構3では、第2出力軸2は、第1出力軸1の周りを移動することはなく、その基端に設けられた出力用傘歯車21も移動しない。
また、伝動機構3の各構成要素の回転数n1〜n6を以下のように設定した場合、動作条件として、条件式(a)、(b)、(c)が成立する。すなわち、遊星キャリア34aの回転数をn1、アウター傘歯車35aの回転数をn2、第2出力軸2の回転数をn3、アウター傘歯車35bの回転数をn4、遊星キャリア34bの回転数をn5、第1出力軸1の回転数をn6とする。なお、出力用傘歯車21の回転数は第2出力軸2の回転数n3と同じである。
n2=−n4・・・・・・・・・・・・・・・・・条件式(a)
n2=n1+(n1−n6)×Za/Zc・・・・条件式(b)
n4=n5+(n5−n6)×Za/Zc・・・・条件式(c)
基本条件および条件式(a)より、n2=N×n3=−n4・・・・・・・(式1)となる。そして、式(1)を変形したn2+n4=0・・・・・・・・・・・・(式2)に基本条件のn1=Xとn4=Y、さらに、条件式(b)、(c)を代入すると、次の(式3)を得る。
X+(X−n6)×Za/Zc+Y+(Y−n6)×Za/Zc=0・・・(式3)
(式3)を変形すると、n6=1/2×(X+Y)×(1+Zc/Za)・(式4)が得られる。
したがって、アウター傘歯車35aの回転数n2は、条件式(b)に、n1=X、および(式4)を代入することにより、
n2=1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)・・・・・・・・・・・(式5)が得られる。
また、上述したように、基本条件として、アウター傘歯車35aの歯径:出力用傘歯車21=N:1としていた。したがって、n3=N×n2・・・・・・・・・・(式6)が得られる。すなわち、出力用傘歯車21の回転数と第2出力軸2の回転数n3は等しいからである。
ここで、複合駆動装置10のより具体的な動作例について説明する。動作例1として、伝動機構3のメカニカルな基本条件が以下の場合とする。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=3(N):1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=1(Za):1(Zb):3(Zc)
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)= 500(rpm)
この場合、(式4)より、n6=1/2×(1000+500)×(1+3/1)=3000となる。つまり、第1出力軸1の回転数は3000rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=3×n2である。
すなわち、3×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=3/2×(1000−500)×(1+1/3)=1000となる。つまり、第2出力軸2の回転数は1000rpmである。
このように、上述した条件下であれば、表1に示すように、第1モータ4Aの回転数が1000rpm、第2モータ4Bの回転数が500rpmの場合、第1出力軸1の回転数は3000rpmとなって動力が増速して分配され、第2出力軸2の回転数は1000rpmとなる。
Figure 0006061022
次に、基本的には同じ条件下であるが、第2モータ4Bの回転を逆方向にした場合の複合駆動装置10の動作について説明する。すなわち、以下のように条件が一部変わった場合である。
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=−500(rpm)
この場合、(式4)より、n6=1/2×(1000−500)×(1+3/1)=1000となる。つまり、第1出力軸1の回転数は1000rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=3×n2である。
すなわち、3×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=3/2×(1000+500)×(1+1/3)=3000となる。つまり、第2出力軸2の回転数は3000rpmである。
このように、上述した条件下であれば、表2に示すように、第1モータ4Aの回転数が1000rpm、逆回転する第2モータ4Bの回転数が500rpmの場合、第1出力軸1の回転数は1000rpmとなり、第2出力軸2の回転数は3000rpmとなって増速して分配される。
Figure 0006061022
上述してきた具体例では、第1モータ4Aの回転数と第2モータ4Bの回転数とが異なっている場合としたが、両者が同じ場合について説明する。例えば、以下のような場合である。
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=1000(rpm)
すなわち、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bのいずれも1000rpmで正回転した場合である。この場合、(式4)より、n6=1/2×(1000+1000)×(1+3/1)=4000となる。つまり、第1出力軸1の回転数は4000rpmとなる。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=3×n2である。
すなわち、3×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=3/2×(1000−1000)×(1+1/3)=0となる。つまり、第2出力軸2の回転数は0rpmであり、回転しない。
このように、上述した条件下であれば、表3に示すように、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bの回転数がいずれも1000rpmの場合、第1出力軸1の回転数は4000rpmとなって増速して分配され、第2出力軸2の回転数は0rpmとなる。
Figure 0006061022
さらに、第1モータ4Aの回転数と第2モータ4Bの回転数は同じであるが、回転方向が異なっている場合について説明する。例えば、以下のような場合である。
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=−1000(rpm)
すなわち、第1モータ4Aは1000rpmで正回転しており、第2モータ4Bは1000rpmで逆回転している場合である。
この場合、(式4)より、n6=1/2×(1000−1000)×(1+3/1)=0となる。つまり、第1出力軸1の回転数は0rpmとなり、回転しない。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=3×n2である。
すなわち、3×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=3/2×(1000+1000)×(1+1/3)=4000となる。つまり、第2出力軸2の回転数は4000rpmに増速される。
このように、上述した条件下であれば、表4に示すように、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bの回転数がいずれも1000rpmで、第2モータ4Bが逆回転した場合、第1出力軸1の回転数は0rpmとなり、第2出力軸2の回転数は4000rpmとなって増速されることが分かる。
Figure 0006061022
(第2の動作例)
次に、第2の動作例として、伝動機構3のメカニカルな基本条件が以下の場合における複合駆動装置10の動作について説明する。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=2(N):1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=2(Za):1(Zb):4(Zc)
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)= 500(rpm)
この場合、(式4)より、n6=1/2×(1000+500)×(1+4/2)=2250となる。つまり、第1出力軸1の回転数は2250rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=2×n2である。
すなわち、2×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=2/2×(1000−500)×(1+2/4)=750となる。つまり、第2出力軸2の回転数は750rpmである。
このように、上述した条件下であれば、第1モータ4Aの回転数が1000rpm、第2モータ4Bの回転数が500rpmの場合、第1出力軸1の回転数は2250rpmとなって動力が増速して分配され、第2出力軸2の回転数は750rpmとなる。
次に、基本的には同じ条件下であるが、第2モータ4Bの回転が逆方向の場合の複合駆動装置10の動作について説明する。すなわち、以下のように条件が一部変わった場合である。
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=−500(rpm)
この場合、(式4)より、n6=1/2×(1000−500)×(1+4/2)=750となる。つまり、第1出力軸1の回転数は750rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=2×n2である。
すなわち、2×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=2/2×(1000+500)×(1+2/4)=2250となる。つまり、第2出力軸2の回転数は2250rpmである。
このように、上述した条件下であれば、第1モータ4Aの回転数が1000rpm、逆回転する第2モータ4Bの回転数が500rpmの場合、第1出力軸1の回転数は750rpmとなり、第2出力軸2の回転数は2250rpmとなって増速して分配される。
(第3の動作例)
次に、第3の動作例として、伝動機構3のメカニカルな基本条件が以下の場合における複合駆動装置10の動作について説明する。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=5/3(N):1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=3(Za):1(Zb):5(Zc)
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=900(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=600(rpm)
この場合、(式4)より、n6=1/2×(900+600)×(1+5/3)=2000となる。つまり、第1出力軸1の回転数は2000rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=5/3×n2である。
すなわち、5/3×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=5/6×(900−600)×(1+3/5)=4000となる。つまり、第2出力軸2の回転数は400rpmである。
このように、上述した条件下であれば、第1モータ4Aの回転数が900rpm、第2モータ4Bの回転数が600rpmの場合、第1出力軸1の回転数は2000rpmとなって動力が増速して分配され、第2出力軸2の回転数は400rpmとなって減速して分配される。
次に、基本的には同じ条件下であるが、第2モータ4Bの回転が逆方向の場合の複合駆動装置10の動作について説明する。すなわち、以下のように条件が一部変わった場合である。
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=900(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=−600(rpm)
この場合、(式4)より、n6=1/2×(900−600)×(1+5/3)=400となる。つまり、第1出力軸1の回転数は400rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=5/3×n2である。
すなわち、5/3×1/2×(X−Y)×(1+Za/Zc)=5/6×(900+600)×(1+3/5)=2000となる。つまり、第2出力軸2の回転数は2000rpmである。
このように、上述した条件下であれば、第1モータ4Aの回転数が900rpm、逆回転する第2モータ4Bの回転数が600rpmの場合、第1出力軸1の回転数は400rpmと減速して分配され、第2出力軸2の回転数は2000rpmとなって増速して分配される。
このように、本実施形態に係る複合駆動装置10は、伝動機構3として、一対の遊星歯車機構(第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3B)を用いた。したがって、装置の小型化が可能となり、そのため、出力軸のイナーシャの低減も可能となる。また、条件を適宜設定することにより、駆動源からの動力を、増速して、あるいは減速して分配することが可能となる。特に、増速して分配した場合、後段に設ける減速機の減速比を大きくすることができ、バックラッシュの低減を図ることができる。また、減速して分配する場合、減速機を不要とすることも可能となる。また、動力源そのものの小型化も可能となる。
(第2の実施形態)
ここで、図3Aおよび図3Bを参照して、複合駆動装置10の他の実施形態について説明する。図3Aは、第2の実施形態に係る複合駆動装置10を示す説明図、図3Bは、その変形例を示す説明図である。なお、先に説明した実施形態と同一構造の構成要素については同一の符号を用い、詳しい説明は省略する。
上述してきた複合駆動装置10は、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bからの回転力を、それぞれ遊星キャリヤ34に伝達するようにしていた。ここでは、図示するように、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bの各回転子42を、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bの内歯車32に連結している。
すなわち、内歯車32の背面と回転子42の先端とを連結し、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bの回転力を内歯車32に伝達している。そのため、第1の実施形態とは逆に、遊星キャリア34が内歯車32の内側方に設けられる。そして、かかる遊星キャリア34に、第2出力軸2の出力用傘歯車21と噛合するアウター傘歯車35cを設けている。また、図示するように、第1出力軸1は、一方(第1遊星歯車機構3A側)のアウター傘歯車35cを貫通することになるため、かかるアウター傘歯車35cに形成された貫通孔には、第1出力軸1を支持する軸受5を設けている。
また、図3Bに示すように、動力源を遊星歯車機構の内歯車32に連結した構成であっても、動力源となる第1モータ4A、第2モータ4Bを、対向する第1遊星歯車機構3Aと第2遊星歯車機構3Bとの間に配設することができる。
この場合、図3Aで示した第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bを、それぞれ180度反転させて配置し、内歯車32の背面同士が対向するとともに、遊星キャリア34同士は互いに反対側を向くようにする。
このように、第2の実施形態に係る複合駆動装置10も、その構成については適宜変更することができる。したがって、複合駆動装置10を装着する別の装置の形状や構成などに合わせて、複合駆動装置10を設計すればよい。
以下、第2の実施形態に係る複合駆動装置10の動作について、第4の動作例および第5の動作例をとおして具体に説明する。なお、ここでも便宜上、同じ構成要件であっても第1遊星歯車機構3Aの構成要件については符号にaを付し、第2遊星歯車機構3Bの構成要件については符号bを付して説明する。また、回転方向については、逆回転の場合は負(−)の記号を示して区別する。
(第4の動作例)
第2の実施形態における伝動機構3(第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3B)のメカニカルな基本条件を以下のとおりとする。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=N:1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=Za:Zb:Zc
内歯車32aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=X(rpm)
内歯車32bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=Y(rpm)
また、伝動機構3では、第2出力軸2は、第1出力軸1の周りを移動することはなく、その基端に設けられた出力用傘歯車21も移動しない。
また、伝動機構3の各構成要素の回転数n1〜n6を以下のように設定した場合、動作条件として、条件式(a)、(b)、(c)が成立する。すなわち、内歯車32aの回転数をn1、アウター傘歯車35aの回転数をn2、第2出力軸2の回転数をn3、アウター傘歯車35bの回転数をn4、内歯車32bの回転数をn5、第1出力軸1の回転数をn6とする。なお、出力用傘歯車21の回転数は第2出力軸2の回転数n3と同じである。
n2=−n4・・・・・・・・・・・・・・・・・条件式(a)
n1=n2+(n2−n6)×Za/Zc・・・・条件式(b)
n5=n4+(n4−n6)×Za/Zc・・・・条件式(c)
基本条件および条件式(a)より、n2=N×n3=−n4・・・・(式1)となる。そして、式(1)を変形したn2+n4=0・・・・・・・・・・・・(式2)に基本条件のn1=Xとn5=Y、さらに、条件式(b)、(c)を代入すると、次の(式3)を得る。
(X+Za/Zc×n6)/(1+Za/Zc)+(Y+Za/Zc×n6)/(1+Za/Zc)=0・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式3)
(式3)を変形すると、n6=―1/2×Zc/Za×(X+Y)・(式4)が得られる。
したがって、アウター傘歯車35aの回転数n2は、条件式(b)に、n1=X、および(式4)を代入することにより、
n2=1/2×(X−Y)×(Zc/(Za/Zc))・・・・・(式5)が得られる。
また、基本条件として、アウター傘歯車35aの歯出力用傘歯車21=N:1としていた。したがって、n3=N×n2・・・・・・・・・・・・・・・・・(式6)が得られる。すなわち、出力用傘歯車21の回転数と第2出力軸2の回転数n3は等しいからである。
ここで、第2の実施形態に係る複合駆動装置10のより具体的な動作例について説明する。動作例1として、伝動機構3のメカニカルな基本条件が以下の場合とする。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=4(N):1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=1(Za):1(Zb):3(Zc)
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=1000(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)= 500(rpm)
この場合、(式4)より、n6=―1/2×3×(1000+500)=2250となる。つまり、第1出力軸1の回転数は2250rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=4×n2である。
すなわち、n3=4×1/2×(X−Y)×(Zc/(Za/Zc))=2×(1000−500)×(3×1/3)=1000となる。つまり、第2出力軸2の回転数は1000rpmである。
このように、上述した条件下であれば、第1モータ4Aの回転数が1000rpm、第2モータ4Bの回転数が500rpmの場合、第1出力軸1の回転数は2250rpmとなって動力が増速して分配され、第2出力軸2の回転数は1000rpmとなる。
(第5の動作例)
次に、第5の動作例として、伝動機構3のメカニカルな基本条件が以下の場合における複合駆動装置10の動作について説明する。
アウター傘歯車35a,35bの歯径:出力用傘歯車21=8(N):1
太陽歯車31a,31bの歯数:遊星歯車33a,33bの歯数:内歯車32a,32bの歯数=3(Za):1(Zb):5(Zc)
遊星キャリア34aの回転数(第1モータ4Aの回転数)=500(rpm)
遊星キャリア34bの回転数(第2モータ4Bの回転数)=1000(rpm)
この場合、(式4)より、n6=−1/2×5/3×(500+1000)=1250となる。つまり、第1出力軸1の回転数は1250rpmである。
他方、第2出力軸2の回転数n3は、(式6)より、n3=8/3×n2である。
すなわち、n3=8/3×1/2×(X−Y)×(Zc/(Za/Zc))=4/3×(500−1000)×(5×3/5)=−2000となる。つまり、第2出力軸2は、回転数は2000rpmで逆回転(反時計周り)する。
このように、上述した条件下であれば、第1モータ4Aの回転数が500rpm、第2モータ4Bの回転数が1000rpmの場合、第1出力軸1の回転数は1250rpmとなって増速して分配され、第2出力軸2の回転数は2000rpmとなり、回転方向が逆向きとなる。
上述してきた第2の実施形態に係る複合駆動装置10でも、当該装置の小型化が可能となり、そのため、出力軸のイナーシャの低減も可能となる。また、条件を適宜設定することにより、駆動源からの動力を、増速あるいは減速して分配することが可能となる。特に、増速して分配した場合、後段に設ける減速機の減速比を大きくすることができ、バックラッシュの低減を図ることができる。また、減速して分配する場合、減速機を不要とすることも可能となる。また、動力源そのものの小型化も可能となる。
ところで、上述してきた実施形態では、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bは、いずれも軸心が第1出力軸1の軸心と一致しており、伝動機構3への動力伝達経路が一直線となっていた。しかし、必ずしも、動力源からの伝動機構3への動力伝達経路は一直線となる必要はない。
すなわち、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bのうち、少なくともいずれか一方は、伝動機構3への動力伝達経路が屈曲しており、所定の動力伝達部を介して動力を伝達する構成とすることができる。この場合、例えば動力源を、中空モータのように、中空構造にする必要はない。
図4Aは、第1の実施形態に係る複合駆動装置10のさらなる変形例を示す説明図、図4Bは、図4AにおけるA矢視図である。
図4Aおよび図4Bに示すように、ここでは、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bのいずれも、第1、第2平歯車71,72を動力伝達部として、伝動機構3への動力伝達経路を屈曲させている。
すなわち、第1の実施形態に係る複合駆動装置10においては、動力源(第1モータ4Aおよび第2モータ4B)の回転子42を、伝動機構3(第1遊星歯車機構3Aおよび第2歯車遊星機構3B)の遊星キャリア34に連結していた。それに対し、ここでは、遊星キャリア34に第1平歯車71を連結し、動力源(第1モータ4Aおよび第2モータ4B)の回転子42に第2平歯車72を連結し、これら第1平歯車71と第2平歯車72とを噛合させている。
したがって、複合駆動装置10として、ハウジング6の厚み方向の長さは大きくなるが、軸方向の長さを大きく短縮することができる。
図5は、第2の実施形態に係る複合駆動装置10のさらなる変形例を示す説明図である。すなわち、第2の実施形態に係る複合駆動装置10においては、動力源(第1モータ4Aおよび第2モータ4B)の回転子42を、伝動機構3(第1遊星歯車機構3Aおよび第2歯車遊星機構3B)の内歯車32に連結していた。それに対し、ここでは、たとえば内歯車32の外縁に歯車を形成して、この歯車に動力源(第1モータ4Aおよび第2モータ4B)の回転子42に連結した第2平歯車72を噛合させている。この場合、図4A,4Bに示した例に比べ、軸方向の長さをより短くすることができる。
なお、図示は省略するが、動力源からの伝動機構3への動力伝達経路を屈曲させる構成としては、他にも考えられる。例えば、図4Aに示した第1平歯車71に代えて傘歯車を取付けるとともに、第1モータ4Aや第2モータ4Bの回転軸にも傘歯車を設け、傘歯車同士を噛合させてもよい。この場合、動力源の軸方向は、第1出力軸1とは直交し、第2出力軸2と平行になる。
以上、各実施形態を通して説明した複合駆動装置10は、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bという2つの遊星歯車機構を備えた伝動機構3が用いられる。そのため、複合駆動装置10の小型化を図ることができるとともに、精密な歯合わせなどが不要となり、メンテナンス性も向上させることができる。また、高速回転する軸であってもその後段に減速機を設けて実用的な複合駆動装置10とすることができる。したがって、バックラッシが極めて小さい軽量小型の伝動機構3を採用した複合装置10は、例えば、後述するロボットの関節などに好適に用いることができる。
また、複合駆動装置10は、第1出力軸1と第2出力軸2の後段に、それぞれ減速機を連結することができる。すなわち、本実施形態では、第1モータ4Aと第1遊星歯車機構3Aとを直結するとともに、第2モータ4Bと第2遊星歯車機構3Bとを直結しており、両者の間には、いずれも減速機などは介在させていない。
そして、第1出力軸1と第2出力軸2とから必要なトルクを得るためには、伝動機構3の後段、具体的には、第1出力軸1の下手側と、第2出力軸2の下手側とに減速機をそれぞれ連結するとよい。
このように、伝動機構3の後段にそれぞれ減速機を配置すると、伝動機構3で発生するバックラッシ量も1/減速比に減少させることが可能となる。したがって、本複合駆動装置10を用いる際の位置決め精度が向上し、精密な動作が必要な装置への適用が可能となる。
また、伝動機構3における伝達トルクは小さいため、伝動機構3を構成する各歯車を小モジュール化することも可能となる。
[複合駆動装置を備えるロボットの構成]
上述してきた実施形態に係る複合駆動装置10は、ロボットの関節構造に好適に採用することができる。図6は、実施形態に係る複合駆動装置10を備えるロボットの正面図、図7は同ロボットの平面図である。また、図8は同ロボットの要部拡大図である。なお、以下では、重力方向を「鉛直方向」と呼び、鉛直方向と直交する方向を「水平方向」と呼ぶ。
図6および図7に示すように、実施形態に係る複合駆動装置10を備えるロボット110は、胴体部800の上端に、鉛直方向に延在する旋回軸200を中心として水平方向に旋回する肩部300を備え、この肩部300の左右端部には、水平方向に延在する回動軸400を中心として回転可能なアームユニット500がそれぞれ設けられた双腕型ロボットとしている。
左右のアームユニット500は同じ構成であり、それぞれ6つの関節を具備する。かかるロボット110は、双腕で人間に近い動きが可能である。
左右のアームユニット500は、それぞれ、回動軸400を介して基端を肩部300に連結し、回動軸400回りにローリングする第1アーム部510と、この第1アーム部510に、鉛直方向に延在する第1軸410を介して連結され、第1軸410を中心に水平方向に旋回する第2アーム部520とを備えている。
また、左右のアームユニット500は、この第2アーム部520に、水平方向に延在する第2軸420を介して連結され、第2軸420を中心にローリングする第3アーム部530と、この第3アーム部530に、鉛直方向に延在する第3軸430を介して連結され、第3軸430を中心に水平方向に旋回する第4アーム部540とを備えている。
さらに、左右のアームユニット500は、この第4アーム部540に、水平方向に延在する第4軸440を介して連結され、第4軸440を中心にローリングする第5アーム部550と、この第5アーム部550に、鉛直方向に延在する第5軸450を介して連結され、第5軸450を中心に水平方向に旋回する第6アーム部560とを備えている。
そして、この第6アーム部560の先端には、水平方向に延在する第6軸460を介して手首部570を連結し、この手首部570を第6軸460を中心にローリング可能としている。
なお、手首部570の先端には、図示しないエンドエフェクタが設けられており、ロボット110は、例えば、ダンボール箱の開梱作業などを、人間以上の効率で実行することが可能である。
上述してきた複合駆動装置10は、図6に示すように、上記ロボット110の肩部300と連動連結した第1アーム部510の関節部700に用いられている。
すなわち、図8に示すように、複合駆動装置10を第1アーム部510内に配設して関節部700を構成するもので、例えば、図1〜図5で示した第1出力軸1を回動軸400に、第2出力軸2を第1軸410に適用している。なお、図示するように、複合駆動装置10と第1アーム部510とは、フレーム600,610を介して連結している。
こうして、ロボット110の関節において、第1モータ4Aおよび第2モータ4Bからの動力が、第1遊星歯車機構3Aや第2遊星歯車機構3Bを有する、バックラッシが可及的に減じられた軽量小型の歯車機構を介して回動軸400と第1軸410とに分配される。
本実施形態に係るロボット110は、第1遊星歯車機構3Aおよび第2遊星歯車機構3Bという2つの遊星歯車機構を備える伝動機構3を利用して、伝動機構3の後段に減速機9が設けられた複合駆動装置10を関節構造に適用している。
すなわち、図8に示すように、第1出力軸1と第2出力軸2とから必要なトルクを得るために、第1出力軸1の後段および第2出力軸2の下手側に減速機9をそれぞれ連結している。そのため、伝動機構3を軽量小型化してバックラッシを極めて小さくすることができる。
したがって、複合駆動装置10を関節構造に適用する際の位置決め精度が向上し、ロボット110としてより精密な作業を行いやすくすることができる。
また、ロボット110を、第1アーム部510〜第6アーム部560の複数のアーム部を備える双腕ロボットとして説明したが、これに限るものではなく、複合駆動装置10を適用することのできる関節を備えるロボットであればよい。また、ダンボール箱の開梱作業に限らず、いかなる作業を行うものであっても構わない。
上述した実施形態の変形例や、さらなる効果などは当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、本発明の実施態様は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 第1出力軸
2 第2出力軸
3 伝動機構
3A 第1遊星歯車機構
3B 第2遊星歯車機構
4A 第1モータ(動力源)
4B 第2モータ(動力源)
6 ハウジング
10 複合駆動装置
31 太陽歯車
32 内歯車
33 遊星歯車
34 遊星キャリア
110 ロボット

Claims (9)

  1. 自軸まわりに回転自在に支持された第1出力軸と、
    当該第1出力軸上に互いに対向配置された一対の遊星歯車機構を有する伝動機構と、
    前記一対の遊星歯車機構の間で、前記第1出力軸と直交する方向に延在し、前記伝動機構に連動して自軸まわりに回転可能に支持された第2出力軸と、
    前記伝動機構を駆動させる動力源と、
    を備え、
    前記一対の遊星歯車機構は、
    それぞれの太陽歯車が前記第1出力軸に連結された第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構であり、
    前記動力源は、
    前記第1遊星歯車機構を駆動させる第1モータと、前記第2遊星歯車機構を駆動させる第2モータとを備えており、
    前記動力源からの動力を、前記第1出力軸と前記第2出力軸とに分配可能とした
    ことを特徴とする複合駆動装置。
  2. 前記第1モータおよび前記第2モータのうち、少なくともいずれか一方は、前記第1出力軸が貫通する中空モータである
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合駆動装置。
  3. 前記第2出力軸の基端は、伝動歯車を介して前記第1遊星歯車機構および前記第2遊星歯車機構の各内歯車に連結され、前記第1モータおよび前記第2モータは、前記第1遊星歯車機構および前記第2遊星歯車機構の遊星キャリアにそれぞれ連結される
    ことを特徴とする請求項に記載の複合駆動装置。
  4. 前記第2出力軸の基端は、伝動歯車を介して前記第1遊星歯車機構および前記第2遊星歯車機構の各遊星キャリアに連結され、前記第1モータおよび前記第2モータは、前記第1遊星歯車機構の内歯車にそれぞれ連結される
    ことを特徴とする請求項に記載の複合駆動装置。
  5. 前記第1モータおよび前記第2モータのうち、少なくともいずれか一方は、前記伝動機構への動力伝達経路が屈曲しており、所定の動力伝達部を介して動力を伝達する
    ことを特徴とする請求項に記載の複合駆動装置。
  6. 前記第1モータおよび前記第2モータは、それぞれの軸心が前記第1出力軸の軸心と平行となるように配置される
    ことを特徴とする請求項に記載の複合駆動装置。
  7. 前記第1出力軸および前記第2出力軸のいずれか一方の後段に、減速機が連結される
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合駆動装置。
  8. 前記伝動機構を収納するハウジングを備え、当該ハウジングにより前記第1出力軸および前記第2出力軸を支持するとともに、当該ハウジングに、前記動力源を収納又は装着してユニット化した
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合駆動装置。
  9. 関節機構に複合駆動装置を備えるロボットであって、
    前記複合駆動装置は、
    自軸まわりに回転自在に支持された第1出力軸と、
    当該第1出力軸上に互いに対向配置された一対の遊星歯車機構を有する伝動機構と、
    前記一対の遊星歯車機構の間で、前記第1出力軸と直交する方向に延在し、前記伝動機構に連動して自軸まわりに回転可能に支持された第2出力軸と、
    前記伝動機構を駆動させる動力源と、
    を備え、
    前記一対の遊星歯車機構は、
    それぞれの太陽歯車が前記第1出力軸に連結された第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構であり、
    前記動力源は、
    前記第1遊星歯車機構を駆動させる第1モータと、前記第2遊星歯車機構を駆動させる第2モータとを備えており、
    前記動力源からの動力を、前記第1出力軸と前記第2出力軸とに分配可能とした
    ことを特徴とするロボット。
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