JP5876846B2 - 電動機駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、インバータのスイッチング素子短絡故障による巻線短絡の誤検出を防止する機能を備えた電動機駆動装置に関する。
電動機駆動装置の最近の傾向として、永久磁石同期電動機をインバータによって駆動する例が増加している。永久磁石同期電動機(以下単に電動機と称する。)は効率が良いのが特徴であるが、回転によって必ず誘起電圧が発生することが問題になる場合がある。界磁が電磁石形であれば、励磁をオフすれば誘起電圧は発生しないが、界磁が永久磁石形の場合、励磁をオフできずに誘起電圧は発生する。従って、インバータのスイッチング素子が短絡故障したとき、全スイッチング素子にオフ信号を与えても、電動機が外力あるいは自身の慣性によって回転していると、電動機で発生する誘起電圧によって短絡故障したスイッチング素子と還流ダイオードを介して短絡電流が流れてしまう。誘起電圧は電動機の速度に比例した大きさとなるため、速度が高いほど短絡電流は大きくなる。この短絡電流が電動機の巻線の最大許容電流よりも大きければ、過熱により電動機巻線が焼損する恐れがある。この場合には、電動機の巻線と直列にヒューズを接続して保護を行うことが考えられるが、短絡電流の大きさによっては、ヒューズによる保護ができず、且つ電動機巻線がダメージを受ける場合が生じる。従って、スイッチング素子が短絡故障したとき、インバータの運転再開前に巻線の短絡が生じていないかどうかを検出することが重要となる。この検出方法として、インバータの上アームまたは下アームの全スイッチング素子にオン指令を与えた状態で電動機に規定値以上の電流が所定時間以上流れるかどうかを検出する手法がある(例えば特許文献1参照。)。
特開2012−16281号公報(全体)
特許文献1に示された手法は、電流検出器の故障などによって検出電流値が正しくない場合には巻線短絡を誤検出してしまう問題がある。電流検出器自体の故障を判断するために別の電流検出器を設置して電流値を比較する方法もあるが、外形が大きく、コストの面でも不利である。また、多重電動機や多相電動機を複数のインバータで駆動する電動機駆動装置では、インバータ内で故障が発生しても他のインバータは運転を継続して電動機の運転を極力停止させないように構成している場合がある。この構成では、スイッチング素子が本当に短絡故障して巻線短絡が発生した場合には、残りのインバータで電動機を運転すると、電動機の誘起電圧により短絡相の巻線に過大な電流が流れてしまうため、それを防ぐために電動機駆動装置を停止しなければならない。一方、電流検出器の故障で電流値が正しくないことにより巻線短絡を誤検出した場合には、本来は当該のインバータのみ停止して他のインバータで運転を継続できるにも関わらず、電動機駆動装置が停止してしまう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、電流検出器を追加することなく、巻線短絡の誤検出を防止できる電動機駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電動機駆動装置は、永久磁石同期電動機と、前記永久磁石同期電動機を駆動し、スイッチング素子をブリッジ接続した変換器と前記永久磁石同期電動機の巻線に流れる電流を検出する電流検出器を備えたインバータと、前記インバータに直流電力を供給する直流電源と、前記インバータに駆動信号を与え、前記永久磁石同期電動機を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記電流検出器の出力信号を所定のレベルの電流検出値に変換する電流検出部と、前記永久磁石同期電動機が所定の速度以上で回転中に前記変換器が故障停止したとき、前記電流検出値に基づいてスイッチング素子の短絡故障による巻線短絡を検出する短絡検出部と、前記永久磁石同期電動機が所定の速度以上で回転中に前記変換器が故障停止したとき、前記電流検出器が正常であれば前記電流検出値が周期的に所定の閾値以下となり、前記電流検出器が故障していれば前記電流検出値が前記閾値以上の状態を継続することに基づいて前記電流検出器の故障を検出する電流検出器故障検出部を有することを特徴としている。
この発明によれば、電流検出器を追加することなく、巻線短絡の誤検出を防止できる電動機駆動装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例1に係る電動機駆動装置のブロック構成図。 三相インバータのスイッチング素子QUが短絡故障したときの短絡電流が流れる経路を説明する図。 三相インバータのスイッチング素子QUが短絡故障したときの各相の誘起電圧と電流の概略波形を示す図。 本発明の実施例1に係る巻線短絡検出と電流検出器故障検出の回路構成図。 本発明の実施例1に係る電動機駆動装置における電流検出値の故障検出を行う方法を説明するための図。 本発明の実施例1に係る電動機駆動装置の制御を説明するためのフローチャート。 本発明の実施例2に係る電動機駆動装置のブロック構成図。 本発明の実施例3に係る電動機駆動装置のブロック構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の実施例1に係る電動機駆動装置のブロック構成図である。電動機駆動装置は、永久磁石同期電動機1、この永久磁石同期電動機1を駆動するインバータ2、インバータ2に直流電圧を供給する直流電源3、インバータ2を制御する制御装置4、永久磁石同期電動機1の回転位置を検出する位置検出器5を備えている。
永久磁石同期電動機1はU相、V相、W相の3相の星型結線の固定子巻線を有する3相同期電動機である。インバータ2は、入力側に過電流保護用のヒューズ21と平滑コンデンサ22を有し、スイッチング素子QU,QV,QW,QX,QY,QZと、還流ダイオードDU,DV,DW,DX,DY,DZとから成る変換器23で直流を交流に変換する。これらのスイッチング素子はブリッジ接続されており、変換器23は電圧形変換器である。そして出力側には電流検出器24と、過電流保護用のヒューズ25を有している。変換器23を構成するスイッチング素子はIGBTで図示しているが、MOS−FET等の他のスイッチング素子であっても良い。直流電源3の直流電圧は平滑コンデンサ22で平滑化され、変換器23により直流電圧を交流電圧に変換し、永久磁石同期電動機1に供給する。電流検出器24はU相及びW相の電流IU、IWを検出する。
制御装置4は、速度制御部41、電流制御部42、駆動信号発生部43、位相角検出部44、速度検出部45、電流検出部46、短絡検出部47及び電流検出器故障検出部48を有している。永久磁石同期電動機1に取り付けられた位置検出器5は、電動機の回転位置を検出し、位相角検出部44にて位相角に変換し、速度検出部45はこの位相角を微分して速度に変換する。速度制御部41は、この速度が外部から与えられた速度指令と一致するように速度制御を行い、電流制御部42に電流指令を与える。電流検出部46は、電流検出器24で検出したU相の電流IU、W相の電流IWから、V相の電流IVを算出すると共に信号のレベル変換を行う。電流制御部42は、これらの電流が電流指令と一致するように電流制御を行い、駆動信号発生部43にスイッチング動作の指令を与える。駆動信号発生部43は、与えられたスイッチング動作の指令に基づき、変換器23のスイッチング素子QU,QV,QW,QX,QY,QZにオン信号またはオフ信号を与える。
駆動信号発生部43は、通常、インバータ2の故障を検出している間は全スイッチング素子にオフ信号を与えて停止させる。詳細を後述するように短絡検出部47は、電流に基づきスイッチング素子の短絡故障による巻線短絡を検出し、電流検出器故障検出部48は、電流に基づき電流検出器24の故障を検出する。
永久磁石同期電動機1は、外力により回転することで誘起電圧が発生するという特徴がある。インバータ2のスイッチング素子が短絡故障した場合、全スイッチング素子にオフ信号を与えても、永久磁石同期電動機1が外力あるいは自身の慣性によって回転していると、発生する誘起電圧によって短絡故障したスイッチング素子と還流ダイオードを介して短絡電流が流れる。誘起電圧は永久磁石同期電動機1の速度に比例した大きさとなるため、速度が高いほど短絡電流は大きくなる。この短絡電流が永久磁石同期電動機1の巻線の最大許容電流よりも大きければ、過熱により電動機巻線の焼損の原因となる。この場合には、永久磁石同期電動機1の巻線に接続されたヒューズ25が溶断し短絡電流を遮断するか、電動機駆動装置のシステム全体を停止して永久磁石同期電動機1の回転を止める必要がある。
図2は、永久磁石同期電動機1が所定の速度以上で回転中に、スイッチング素子QUが短絡故障したときの短絡電流が流れる経路を説明する図である。永久磁石同期電動機1で発生する誘起電圧によって短絡故障したスイッチング素子QUと還流ダイオードDV、DWを介して短絡電流が流れる。短絡電流が十分大きければ、ヒューズ25が溶断することで短絡電流は遮断される。
各相の電流は電流検出器24によって検出され、制御装置4内の電流検出部46に送られる。インバータの主回路電流検出に用いる電流検出器24にはホールCTを用いることが多い。ホールCTは、ホール素子と電子回路で構成され(図示せず。)、外部から制御電源を与えることにより動作し、ホールCTを通過した電流に比例した大きさの電圧を出力する。この電流検出器24の故障モードは様々であるが、結果として出力電圧が一定の値に固定してしまう故障モードが大部分である。電動機駆動装置を運転中に電流検出器24が故障してしまうと、電流制御が正しく実行されず、制御装置4において過電流や過電圧といった保護動作が働いてインバータ2は停止する。
図3は、永久磁石同期電動機1が所定の速度(すなわち所定の最低回転周波数であり、この速度以下の場合はスイッチング素子故障による巻線短絡が生じても問題とならない速度を意味する。)以上で回転中に、スイッチング素子QUが短絡故障したときの各相の誘起電圧と電流の概略波形を示す図である。全スイッチング素子にはオフ信号を与え、誘起電圧の相順はU相、V相、W相の順、電流は永久磁石同期電動機1に流れ込む方向を正とする。図示したように各相の誘起電圧の位相差は120°であり、図2に示したように、この場合はU相巻線に電流が流入する方向にのみ電流が流れる。
これに対して、全スイッチング素子が健全のとき、全スイッチング素子にオフ信号を与えていれば、永久磁石同期電動機1が回転していても電流はゼロのままである。従って、全スイッチング素子にオフ信号を与えた状態で規定値以上の電流が一定時間以上流れた場合にはスイッチング素子の短絡故障と判断することができる。しかしながら、電流検出器24が故障して実際の電流値とは異なる値を検出している場合には誤ってスイッチング素子の短絡故障と判別してしまう恐れがある。これを防ぐため、以下のように電流検出器24の故障を検出する。
図4は巻線短絡検出および電流検出器故障検出の回路構成図である。まず巻線短絡検出回路47について述べる。
電流検出値IUを実効値演算回路471に入力し実効値IURMSを演算する。この実効値IURMSを比較器472に入力し、これが規定値以上であれば比較器472の出力B_Aを1、規定値未満であれば0とする。この信号B_Aをオンディレイ回路473に入力する。オンディレイ回路473においてB_A=1が規定時間T1以上継続すれば、出力B_SHORTが0から1に変化する。これによってスイッチング素子の短絡故障による巻線短絡が生じたと判別する。ここで、実効値IURMSを検出用に使用するのは、図3に示したように、短絡故障したスイッチング素子によっては間歇して流れる電流の極性が異なるためである。実効値IURMSの演算時間は電流の半周期すなわち永久磁石同期電動機1の回転周波数の電気角半周期より十分短い値とする。また、規定時間T1は短絡電流により巻線が損傷してしまう時間以下で且つ永久磁石同期電動機1の回転周波数の電気角半周期より長い時間となるように設定する。
次に電流検出器の故障検出回路48について述べる。尚、図5は図4の故障検出回路48を用いて電流検出器の故障検出を行う方法を説明するための図であり、図5(a)は停止時、図5(b)は正常運転時、図5(c)はスイッチング素子1個の短絡故障時、図5(d)はスイッチング素子2個の短絡故障時、そして図5(e)は電流検出器故障時の各部の波形を示す。図5の各部に付された信号名は図4の各部の出力に付された信号名と対応している。両図を参照して以下説明する。
図4において電流検出値IUを絶対値演算回路481に入力し絶対値IUABSを演算する。この絶対値IUABSを比較器482に入力し、これが閾値以上であれば出力B_NZを1、閾値未満であれば0とする。この信号B_NZをオンディレイ回路483に入力する。オンディレイ回路483においてB_NZ=1が規定時間T2以上継続すれば、出力B_Sが0から1に変化する。B_Sが1のとき電流検出器の故障検出状態となる。規定時間T2は回転周波数に依存し、最低回転周波数にて電流がゼロクロスする時間よりも長く設定する。規定時間T2が長いと電流検出器の故障検出を遅らせることになるため、規定時間T2は規定時間T1よりも十分に短く設定する必要がある。
通常は上記信号B_Sにより電流検出器の故障検出が可能であるが、電流検出のサンプリング周期が長い場合には、たとえ電流検出器が正常な状態であっても電流検出値の絶対値IUAが所定時間閾値未満とならないような例外があり、この場合は誤って電流検出器の故障検出を行う恐れがある。この例外は、通常運転時とスイッチング素子2個短絡故障時の場合が当てはまる。スイッチング素子1個短絡故障時は図5(c)に示すように半周期だけ0となる区間があるため確実に電流検出器の故障検出ができるので当てはまらない。
そこで通常運転時とスイッチング素子2個短絡故障状態では、図5(b)、(d)に夫々示すように電流検出値IUは正側の閾値以上と負側の閾値以下に周期的に交互に変化することを利用して、周期的に交互に変化しているとき電流検出器は正常と判断する。この判断を正常チェック回路49によって行う。以下、正常チェック回路49の構成を説明する。
電流検出値IUを立上り検出器485および立下り検出器487に入力し、立上り検出器485では電流検出値IUが負から正に変化して正の閾値(+閾値)を通過したとき、出力B_L1を1とし、ワンショット回路486によって規定時間T3だけ出力B_M1を0から1に変化させる。また同様に、立下り検出器487では電流検出値IUが正から負に変化して負の閾値(−閾値)を通過したとき、出力B_L2を1とし、ワンショット回路488によって規定時間T3だけ出力B_M2を0から1に変化させる。B_L1とB_L2を論理和回路489に入力し、どちらか一方が1であれば出力B_Rを1とする。規定時間T3も規定時間T2と基本的に同様の考え方で設定する。
この正常チェック回路49回路の出力が1であることは、電流検出器は正常であることを示している。従ってオンディレイ回路483の出力であるB_Sと正常チェック回路49回路の出力であるB_Rの各信号を、リセット優先型フリップフロップのセット端子とリセット端子に夫々入力し、出力信号B_ERRが1のとき電流検出器の故障検出と判別する。従って、オンディレイ回路483の出力B_Sが検出ミスによって誤って1となった場合であっても、論理和回路489の出力B_Rが1であれば電流検出器は正常と判断される。図5においては、電流検出器の故障が発生したときの各ケースにおける各部の信号が示されており、結果として故障が発生してから規定時間T3後には故障検出が行われていることを示している。
図6は本発明の実施例1に係る電動機駆動装置の制御を説明するためのフローチャートである。永久磁石同期電動機1を所定の速度以上で運転中、インバータで故障を検出したかどうかをチェックし(S01)、故障検出した場合はインバータの運転を停止する(S02)。停止中のインバータで電流検出値の絶対値が定期的に閾値以下となるかを判断し(S03)、閾値以下とならない場合は電流が交互に変化しているかどうかをチェックする(S03A)。そして、電流が交互に変化していなければ電流検出器の故障と判断する(S04)。ステップS03で閾値以下となる場合、またステップS03Aで電流が交互に変化している場合には電流検出器は正常と判断する。そしてスイッチング素子故障による巻線短絡かあるかどうかを判断するため、電流検出値が規定値以上且つ規定時間以上継続かを判断し(S05)、規定値以上且つ規定時間以上であれば巻線短絡と判断し(S06)、電動機駆動装置のシステム全体を停止する(S07)。
このようにこの実施例1によれば、電流検出器故障による巻線短絡の誤検出を防止できる。尚、上記におけるステップS03Aは、誤検出が起こりえないケースであれば省略可能である。
図7は本発明の実施例2に係る電動機駆動装置のブロック構成図である。この実施例2の各部について、図1の実施例1に係る電動機駆動装置のブロック構成図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例2が実施例1と異なる点は、永久磁石同期電動機1を2つの3相巻線を有する多重同期電動機1Aとし、1つの3相巻線にはインバータ2から給電し、他の1つの3相巻線にはインバータ2Aから給電するように構成した点である。
多重同期電動機1AはU相、V相、W相の三相の巻線で、星型結線のものが二重で構成された3相永久磁石同期電動機である。多重同期電動機1Aは、電圧形のインバータ2、2Aによって駆動される。このような多重同期電動機の駆動装置は、インバータの内の1台が故障しても、残りの健全なインバータだけで電動機を駆動することができる特徴がある。尚、この実施例では2巻線の多重同期電動機を2台のインバータで駆動する構成としているが、3巻線以上であってもインバータの数を増やせば同様に構成できる。
制御装置4Aは、制御装置4と全く同一の構成である。図7においては、制御装置4、4A共、同一の速度制御を行うこととしているが、負荷分担が同一となるような制御を加えることも可能である。実施例1で述べた巻線短絡検出と電流検出器故障検出は制御装置4、4A内で個別に行う。
図8は本発明の実施例3に係る電動機駆動装置のブロック構成図である。この実施例3の各部について、図1の実施例1に係る電動機駆動装置のブロック構成図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例2が実施例1と異なる点は、永久磁石同期電動機1を多相同期電動機1Bとし、この多相同期電動機1BのM個の各相の巻線に対して単相インバータ6、6A、・・・、6Lから給電する構成とした点である。
多相同期電動機1Bは第1相から第M相のM相の巻線で構成されたM相永久磁石同期電動機である。電圧形の単相インバータ6、6A、・・・、6Lはそれぞれ多相同期電動機1Bの第1相から第M相の巻線に接続され、多相同期電動機1Bを駆動する。このような多相同期電動機の駆動装置は、単相インバータ6、6A、・・・、6Lの内の1台が故障しても、残りの健全な単相インバータだけで電動機を駆動することができる特徴がある。
単相インバータ6は、入力ヒューズ21、平滑コンデンサ22、及び、スイッチング素子QU、QV、QX、QYと還流ダイオードDU、DV、DX、DYから構成される変換器23A、電流検出器24A、ヒューズ25を有している。スイッチング素子はIGBTで図示しているが、MOS−FET等の他のスイッチング素子でも良い。直流電源3の直流電圧は平滑コンデンサ22で平滑化され、変換器23Aにより直流電力を単相交流電力に変換し、多相同期電動機1Bの各巻線に供給する。電流検出器24AはU相の電流IUを検出する。単相インバータ6A、6B、・・・、6Lは単相インバータ6と同様の構成である。
制御装置7は、電流検出部46Aが1相の電流を検出する構成であること以外は基本的に図1の制御装置4と同一である。すなわち、電流検出部46Aは信号レベル変換のみを行う。そして、制御装置7A、・・・、7Lは制御装置7と同一の構成である。
以上、実施例1乃至実施例3について説明したが、これらの実施例は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、前述したように正常チェック回路49は場合によっては省略することが可能である。また、比較器482における閾値の値を検出信号IUABSの大きさに略比例して変化させるようにすれば誤検出をより少なくすることが可能である。これは比較器472の規定値についても当てはまる。
また、巻線短絡検出においては実効値演算回路471を、電流検出器故障検出においては絶対値演算回路481を用いる説明を行ったが、実効値、絶対値の何れか一方のみを検出して両者に用いることも可能である。
また、実施例1乃至実施例3においては、永久磁石同期電動機に位置検出器5を取り付け、制御装置は速度フィードバック制御を行うとの説明を行ったが、必ずしも速度フィードバック制御を行う必要は無く、トルク制御あるいはオープンループ制御であっても良いことは明らかである。
更に実施例1乃至実施例3におけるヒュ−ズ21、25は省略することも可能である。
1、1A、1B 永久磁石同期電動機
2、2A インバータ
3 直流電源
4、4A 制御装置
5 位置検出器
6、6A、・・・、6L 単相インバータ
7、7A、・・・、7L 制御装置
21 ヒューズ
22 平滑コンデンサ
23、23A 変換器
24、24A 電流検出器
25 ヒューズ
41 速度制御部
42 電流制御部
43 駆動信号発生部
44 位相角検出部
45 速度検出部
46、46A 電流検出部
47 巻線短絡検出部
48 電流検出器故障検出部
471 実効値演算回路
472 比較器
473 オンディレイ回路
481 絶対値演算回路
482 比較器
483 オンディレイ回路
484 リセット優先型フリップフロップ
485 立上り検出回路
486 ワンショット回路
487 立下り検出回路
488 ワンショット回路
489 論理和回路

Claims (6)

  1. 永久磁石同期電動機と、
    前記永久磁石同期電動機を駆動し、スイッチング素子をブリッジ接続した変換器と前記永久磁石同期電動機の巻線に流れる電流を検出する電流検出器を備えたインバータと、
    前記インバータに直流電力を供給する直流電源と、
    前記インバータに駆動信号を与え、前記永久磁石同期電動機を制御する制御装置と
    を具備し、
    前記制御装置は、
    前記電流検出器の出力信号を所定のレベルの電流検出値に変換する電流検出部と、
    前記永久磁石同期電動機が所定の速度以上で回転中に前記変換器が故障停止したとき、
    前記電流検出値に基づいてスイッチング素子の短絡故障による巻線短絡を検出する短絡検出部と、
    前記永久磁石同期電動機が所定の速度以上で回転中に前記変換器が故障停止したとき、
    前記電流検出器が正常であれば前記電流検出値が周期的に所定の閾値以下となり、前記電流検出器が故障していれば前記電流検出値が前記閾値以上の状態を継続することに基づいて前記電流検出器の故障を検出する電流検出器故障検出部と
    を有することを特徴とする電動機駆動装置。
  2. 前記永久磁石同期電動機はN個(Nは2以上の整数)の3相巻線を有する多重同期電動機であると共に、前記インバータは前記直流電源から直流電力を供給され、その出力が前記N個の3相巻線の各々に接続されたN台の個別インバータから成り、
    N台の前記制御装置の各々が前記N台の個別インバータの各々を制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動装置。
  3. 前記永久磁石同期電動機はM個(Mは3以上の整数)の単相巻線を有する多相同期電動機であると共に、前記インバータは前記直流電源から直流電力を供給され、その出力が前記M個の単相巻線の各々に接続されたM台の単相インバータから成り、
    M台の前記制御装置の各々が前記M台の単相インバータの各々を制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動機駆動装置。
  4. 前記短絡検出部は、
    前記電流検出値で検出された何れか1相の電流の実効値または絶対値が、所定時間以上所定の閾値を越えたときスイッチング素子の短絡故障による巻線短絡と判断するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電動機駆動装置。
  5. 前記電流検出器故障検出部は、
    前記電流検出値で検出された何れか1相の電流の実効値または絶対値が、周期的に所定の閾値以下とならないとき、前記電流検出器の故障と判断するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電動機駆動装置。
  6. 前記電流検出器故障検出部は、
    前記電流検出値で検出された何れか1相の電流の実効値または絶対値が、周期的に所定の閾値以下とならない場合であっても、当該電流の検出値が周期的に交互に変化していれば前記電流検出器は正常と判断するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の電動機駆動装置。
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