JP2021155703A - ポリビニルアセタール樹脂組成物及び接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯蔵安定性に優れ、高い接着性を付与することが可能なポリビニルアセタール樹脂組成物を提供する。更に、金属の接着に用いた際に被着体の腐食を防止することができるポリビニルアセタール樹脂組成物を提供する。また、該ポリビニルアセタール樹脂組成物を含む接着剤を提供する。【解決手段】ポリビニルアセタール樹脂と、低級カルボン酸とを含有し、前記低級カルボン酸の含有量は、前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、3〜30重量部であり、前記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基量は50〜95モル%であり、20℃でのpHが3〜6である、ポリビニルアセタール樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、貯蔵安定性に優れ、高い接着性を付与することが可能なポリビニルアセタール樹脂組成物に関する。更に、金属の接着に用いた際に被着体の腐食を防止することができるポリビニルアセタール樹脂組成物に関する。また、該ポリビニルアセタール樹脂組成物を含む接着剤に関する。
ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールを原料として合成される樹脂であり、側鎖にアセチル基と水酸基、そしてアセタール基を有することによって、優れた強靭性、接着性、架橋性、吸湿性を発現することができる。また、側鎖基の比率を変化させることによって樹脂物性を変化させることが可能となる。このような特性を利用して自動車用合わせガラス中間膜やセラミックグリーンシート等幅広い用途に使用されている。
例えば、特許文献1には、セラミック・バインダーとして好適なポリビニルアセタール樹脂として、所定の重合度及びケン化度を有するポリビニルアルコールを10〜50モル%の範囲でアセタール化した水溶性ポリビニルアセタール樹脂が記載されている。
特開平4−178404号公報
しかしながら、ポリビニルアセタール樹脂は接着剤成分として用いると、ポリビニルアルコール等と比べて強靭性を付与できるものの、接着性が低いという問題がある。特に水性接着剤においては高水酸基量のポリビニルアセタール樹脂が用いられるが、高水酸基量のポリビニルアセタール樹脂は、接着性が特に低く、また、アセチル基の脱離による組成変化やpH変化が生じて、経時で劣化しやすく、接着剤の耐久性及び貯蔵安定性に劣るという問題がある。
本発明は、貯蔵安定性に優れ、高い接着性を付与することが可能なポリビニルアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。更に、金属の接着に用いた際に被着体の腐食を防止することができるポリビニルアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。また、該ポリビニルアセタール樹脂組成物を含む接着剤を提供することを目的とする。
本発明は、ポリビニルアセタール樹脂と、低級カルボン酸とを含有し、前記低級カルボン酸の含有量は、前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、3〜30重量部であり、前記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基量は50〜95モル%であり、20℃でのpHが3〜6であるポリビニルアセタール樹脂組成物である。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、所定の水酸基量のポリビニルアセタール樹脂に対して、所定量の低級カルボン酸を添加するとともに、組成物のpHを所定の範囲とすることで、高水酸基量のポリビニルアセタール樹脂を用いた場合でも、接着性及び貯蔵安定性に優れた組成物とすることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物は、ポリビニルアセタール樹脂を含有する。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、下記式(1)で表される水酸基を有する構成単位を有する。
Figure 2021155703
上記ポリビニルアセタール樹脂は、上記式(1)で表される水酸基を有する構成単位の含有量(以下「水酸基量」)が50〜95モル%である。
上記水酸基量が上記範囲であると、水性媒体に対する高い溶解性を発揮することができる。
上記水酸基量は、60モル%以上であることが好ましく、90モル%以下であることが好ましい。
上記水酸基量は、例えば、NMRにより測定することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、下記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位を有することが好ましい。
Figure 2021155703
上記ポリビニルアセタール樹脂は、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位の含有量(以下「アセチル基量」)の好ましい下限が0.1モル%、好ましい上限が20モル%である。
上記アセチル基量が上記範囲であると、上記ポリビニルアセタール樹脂組成物の接着力を高めることができる。
上記アセチル基量は、より好ましい下限が10モル%、より好ましい上限が19.5モル%である。
上記アセチル基量は、例えば、NMRにより測定することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、下記式(3)で表されるアセタール基を有する構成単位を有することが好ましい。
Figure 2021155703
上記式(3)中、Rは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基を表す。
上記炭素数1〜20のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基等が挙げられる。なかでも、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、上記式(3)で表されるアセタール基を有する構成単位の含有量の好ましい下限が1モル%、より好ましい下限が3モル%、好ましい上限が30モル%、より好ましい上限が25モル%である。
上記式(3)で表されるアセタール基を有する構成単位の含有量は、例えば、NMRにより測定することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、アセタール基を有する構成単位の含有量(以下「全アセタール基量」)の好ましい下限が1モル%、好ましい上限が30モル%である。
上記全アセタール基量が上記範囲であると、樹脂が適度な柔軟性を有し、かつ水溶性を有するという利点がある。
上記全アセタール基量は、より好ましい下限が3モル%、より好ましい上限が25モル%である。
上記全アセタール基量は、例えば、NMRにより測定することができる。
なお、アセタール基量の計算方法については、ポリビニルアセタール樹脂のアセタール基がポリビニルアルコールの2個の水酸基をアセタール化して得られるものであることから、アセタール化された2個の水酸基を数える方法を採用することができる。
上記ポリビニルアセタール樹脂は、更に、カルボキシル基、スルホン酸基、アルキレンオキサイド基、アミド基等の官能基を有する構成単位を有していてもよい。
上記カルボキシル基を有する構成単位としては、下記式(4−1)で表される構成単位、下記式(4−2)で表される構成単位、下記式(4−3)で表される構成単位等が挙げられる。
Figure 2021155703
上記式(4−1)中、R及びRは、それぞれ独立し、炭素数0〜10のアルキレン基を表し、X及びXは、それぞれ独立し、水素原子、金属原子又はメチル基を表す。
上記式(4−1)中、R及びRで表されるアルキレン基の炭素数の好ましい下限は0、好ましい上限は5、より好ましい下限は1、より好ましい上限は3である。
上記R及びRは、同一のものであってもよく、異なったものであってもよいが、異なっているものが好ましい。また少なくとも何れかが単結合であることが好ましい。
上記炭素数0〜10のアルキレン基としては、例えば、単結合、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基等の直鎖状アルキレン基、メチルメチレン基、メチルエチレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基等の分岐状アルキレン基、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロヘキシレン基等の環状アルキレン基等が挙げられる。なかでも、単結合、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基等の直鎖状アルキレン基が好ましく、単結合、メチレン基、エチレン基がより好ましい。
上記上記(4−1)中、X及びXのうち少なくとも何れかが金属原子である場合、該金属原子としては、例えば、ナトリウム原子、リチウム原子、カリウム原子等が挙げられる。なかでも、ナトリウム原子が好ましい。
上記式(4−1)で表される構成単位は、α−ジカルボキシモノマーに由来するものであることが好ましい。α−ジカルボキシモノマーとしては、例えば、メチレンマロン酸、イタコン酸、2−メチレングルタル酸、2−メチレンアジピン酸、2−メチレンセバシン酸等のラジカル重合性不飽和二重結合を有するジカルボン酸やその金属塩又はそのメチルエステルが挙げられる。なかでも、イタコン酸やその金属塩又はそのメチルエステルが好ましく用いられる。
なお、本明細書中、α−ジカルボキシモノマーとは、α位炭素に2つのカルボキシル基を有するモノマーを表す。
上記式(4−2)中、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Rは、炭素数0〜10のアルキレン基を表し、Xは、水素原子、金属原子又はメチル基を表す。
上記式(4−2)中、R、R及びRで表されるアルキル基の炭素数の好ましい下限は1、好ましい上限は5、より好ましい上限は3である。
、R、Rは、同一のものであってもよく、異なったものであってもよいが、同一のものがより好ましい。また、R、R及びRは水素原子であることが好ましい。
上記炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等の直鎖状アルキル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、2−エチルヘキシル基等の分岐状アルキル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基等が挙げられる。なかでも、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基が好ましく、メチル基、エチル基がより好ましい。
上記式(4−2)中のRとしては、上記式(4−1)中のR及びRで例示したものと同様のものが挙げられ、なかでも、単結合、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の直鎖状アルキレン基が好ましく、単結合、メチレン基、エチレン基がより好ましく、単結合が更に好ましい。
上記式(4−2)中、Xが金属原子である場合、該金属原子としては、例えば、ナトリウム原子、リチウム原子、カリウム原子等が挙げられる。なかでも、ナトリウム原子が好ましい。
上記式(4−2)で表される構成単位はモノカルボキシモノマーに由来するものが好ましい。モノカルボキシモノマーとしては、例えば、アクリル酸、クロトン酸、メタクリル酸、オレイン酸等のラジカル重合性不飽和二重結合を有するモノカルボン酸やその金属塩又はそのメチルエステル等が挙げられる。なかでも、クロトン酸やその金属塩又はそのメチルエステルが好ましく用いられる。
上記式(4−3)中、R及びR10は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、R及びR11は、炭素数0〜10のアルキレン基を表し、X及びXは、水素原子、金属原子又はメチル基を表す。
上記式(4−3)中、R及びR10で表されるアルキル基の炭素数の好ましい下限は1、好ましい上限は5、より好ましい上限は3である。
上記R及びR10は、同一のものであてもよく、異なったものであってもよいが、同一のものがより好ましい。
上記式(4−3)中のR及びR10としては、上記式(4−2)中のR、R及びRで例示したものと同様のものが挙げられ、なかでも、水素原子が好ましい。
上記式(4−3)中のR11としては、上記式(4−1)中のR及びRで例示したものと同様のものが挙げられ、なかでも、単結合、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の直鎖状アルキレン基が好ましく、単結合、メチレン基、エチレン基がより好ましく、単結合が更に好ましい。
上記式(4−3)中、X及びXが金属原子である場合、該金属原子としては、例えば、ナトリウム原子、リチウム原子、カリウム原子等が挙げられる。なかでも、ナトリウム原子が好ましい。
上記スルホン酸基を有する構成単位としては、下記式(5)で表される構成単位が挙げられる。
Figure 2021155703
式(5)中、R12は、炭素数0〜10のアルキレン基を表し、Xは、水素原子、金属原子又はメチル基を表す。
上記式(5)中のR12としては、上記式(4−1)中のR及びRで例示したものと同様のものが挙げられ、なかでも、単結合、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の直鎖状アルキレン基が好ましく、単結合、メチレン基、エチレン基がより好ましく、単結合、メチレン基が更に好ましい。
上記式(5)中、Xが金属原子である場合、該金属原子としては、例えば、ナトリウム原子、リチウム原子、カリウム原子等が挙げられる。なかでも、ナトリウム原子が好ましい。
上記アルキレンオキサイド基を有する構成単位としては、下記式(6)で表される構成単位が挙げられる。
Figure 2021155703
式(6)中、R13は、炭素数2〜6のアルキレンオキサイド基を有する基を表す。
上記炭素数2〜6のアルキレンオキサイド基としては、エチレンオキサイド基、プロピレンオキサイド基、ブチレンオキサイド基、ペンチレンオキサイド基、へキシレンオキサイド基が挙げられる。なかでも、エチレンオキサイド基が好ましい。
上記式(6)で表されるアルキレンオキサイド基を有する構成単位としては、例えば、ポリエチレングリコール等の複数のエチレンオキサイド基を有するもの、エチレンオキサイド基を単独で有するもの、異なるアルキレンオキサイド基を有するもの等が挙げられる。
上記アルキレンオキサイド基を有する構成単位は、下記式(7)で表されるエチレンオキサイド基を有する構成単位であることが好ましい。
Figure 2021155703
上記式(7)中、R14及びR15は、C及びOからなる群より選択される少なくとも1種を有する連結基又は単結合を表し、nは整数を表す。
上記R14は、C及びOからなる群より選択される少なくとも1種を有する連結基又は単結合である。上記R14は炭素数が1〜10のアルキレン基、カルボニル基が好ましい。
上記R14としては、例えば、メチレン基、エチレン基、カルボニル基、エーテル基等が挙げられる。また、上記R14は単結合であってもよい。
上記R15は、C及びOからなる群より選択される少なくとも1種を有する連結基又は単結合である。上記R15は炭素数1〜10のアルキレン基、カルボニル基が好ましい。上記R15としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、カルボニル基、エーテル基等が挙げられる。また、上記R15は単結合であってもよい。
更に、アルキレンオキサイドの繰り返し数である整数nは特に限定されないが、2〜50が好ましく、5〜20がより好ましい。
上記アミド基を有する構成単位としては、下記式(8)で表される構成単位が挙げられる。
Figure 2021155703
上記式(8)中、R16は、炭素数1〜10のアルキル基を表す。
上記式(8)中のR16としては、上記式(4−2)中のR、R及びRで例示したものと同様のものが挙げられ、なかでも、なかでも、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基等の直鎖状アルキル基が好ましく、水素原子、メチル基、エチル基がより好ましい。
上記ポリビニルアセタール樹脂における上記官能基を有する構成単位の含有量は、好ましい下限が0.1モル%、より好ましい下限が0.5モル%、好ましい上限が5モル%、より好ましい上限が3モル%である。
上記ポリビニルアセタール樹脂の平均重合度は、好ましい上限が1800である。
上記平均重合度が上記範囲であると、接着力を高めることができ、かつ、樹脂組成物が塗工に適した粘度となる。
上記平均重合度は、より好ましい下限が300、より好ましい上限が1500である。
なお、上記平均重合度は、JIS K 6726に準拠して測定することができる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物において、上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量は、好ましい下限が15重量%、より好ましい下限が20重量%、好ましい上限が35重量%、より好ましい上限が30重量%である。
上記アセタール化は、公知の方法を用いることができ、水溶媒中、水と水との相溶性のある有機溶媒との混合溶媒中、あるいは有機溶媒中で行うことが好ましい。
上記水との相溶性のある有機溶媒としては、例えば、アルコール系有機溶剤を用いることができる。
上記有機溶媒としては、例えば、アルコール系有機溶剤、芳香族有機溶剤、脂肪族エステル系溶剤、ケトン系溶剤、低級パラフィン系溶剤、エーテル系溶剤、アミド系溶剤、アミン系溶剤等が挙げられる。
上記アルコール系有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール等が挙げられる。
上記芳香族有機溶剤としては、例えば、キシレン、トルエン、エチルベンゼン、安息香酸メチル等が挙げられる。
上記脂肪族エステル系溶剤としては、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等が挙げられる。
上記ケトン系溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ベンゾフェノン、アセトフェノン等が挙げられる。
上記低級パラフィン系溶剤としては、ヘキサン、ペンタン、オクタン、シクロヘキサン、デカン等が挙げられる。
上記エーテル系溶剤としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
上記アミド系溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、アセトアニリド等が挙げられる。
上記アミン系溶剤としては、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、n−ブチルアミン、ジn−ブチルアミン、トリn−ブチルアミン、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン等が挙げられる。
これらは、単体で用いることもできるし、2種以上の溶媒を混合で用いることもできる。これらのなかでも、樹脂に対する溶解性及び精製時の簡易性の観点から、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、テトラヒドロフランが特に好ましい。
上記アセタール化は、酸触媒の存在下において行うことが好ましい。
上記酸触媒は特に限定されず、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸等の鉱酸や、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸や、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸等のスルホン酸が挙げられる。これらの酸触媒は、単独で用いられてもよく、2種以上の化合物を併用してもよい。なかでも、塩酸、硝酸、硫酸が好ましく、硝酸が特に好ましい。
上記アセタール化に用いられるアルデヒドとしては、炭素数1〜10の鎖状脂肪族基、環状脂肪族基又は芳香族基を有するアルデヒドが挙げられる。これらのアルデヒドとしては、従来公知のアルデヒドを使用できる。上記アセタール化反応に用いられるアルデヒドは、特に限定されるものではなく、例えば、脂肪族アルデヒド、芳香族アルデヒド等が挙げられる。
上記脂肪族アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、2−エチルヘキシルアルデヒド、n−ヘプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、アミルアルデヒド等が挙げられる。
上記芳香族アルデヒドとしては、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、2−メチルベンズアルデヒド、3−メチルベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、β−フェニルプロピオンアルデヒド等が挙げられる。
これらのアルデヒドは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。アルデヒドとしては、なかでも、アセタール化反応性に優れ、生成する樹脂に充分な内部可塑効果をもたらし、結果として良好な柔軟性を付与することができるホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、2−エチルヘキシルアルデヒド、n−ノニルアルデヒドが好ましい。また、耐衝撃性及び金属との接着性に特に優れる接着剤組成物を得られることから、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒドがより好ましい。
上記アルデヒドの添加量としては、目的とするポリビニルアセタール樹脂のアセタール基量にあわせて適宜設定することができる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物は、低級カルボン酸を含有する。
上記低級カルボン酸の含有量は、上記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、下限が3重量部、上限が30重量部である。
上記低級カルボン酸の含有量が上記範囲であると、経時でのポリビニルアセタール樹脂からのアセチル基の脱離を防止して、樹脂の組成変化による劣化を防止することができ、さらにポリビニルアセタール樹脂に柔軟性を付与し、接着力を高めることができる
上記低級カルボン酸の含有量は、好ましい下限が5重量部、好ましい上限が20重量部である。
上記低級カルボン酸としては、例えば、炭素数1〜4のカルボン酸が挙げられる。
上記低級カルボン酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等が挙げられる。なかでも、酢酸、プロピオン酸、酪酸が好ましく、酢酸がより好ましい。
なお、本明細書中、上記低級カルボン酸は、低級カルボン酸の塩を含んでいてもよい。ただし、ポリビニルアセタール樹脂に柔軟性を付与し、接着力を高めるという観点からは、低級カルボン酸である方がより好ましく、酢酸である方が更に好ましい。
上記低級カルボン酸の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等が挙げられる。
なお、低級カルボン酸の塩を含有する場合でも、上記含有量は低級カルボン酸の重量に換算した値とする。例えば、含有する低級カルボン酸の塩が酢酸ナトリウムである場合、低級カルボン酸換算での含有量は、酢酸ナトリウムの含有量及び酢酸と酢酸ナトリウムとの分子量比に基づいて、以下の式により算出される。
低級カルボン酸の含有量=酢酸ナトリウム含有量×(酢酸の分子量/酢酸ナトリウムの分子量)
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物における、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位と上記低級カルボン酸の合計含有量は、上記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、好ましい下限が10重量部、より好ましい下限が20重量部、好ましい上限が55重量部、より好ましい上限が50重量部である。
なお、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位と上記低級カルボン酸の合計含有量は、本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物中の上記低級カルボン酸の含有量、上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量、上記ポリビニルアセタール樹脂のアセチル基量に基づいて求めることができる。
特に上記低級カルボン酸が酢酸である場合、本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物における、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位と上記酢酸の合計含有量は、上記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、好ましい下限が15重量部、より好ましい下限が25重量部、好ましい上限が55重量部、より好ましい上限が45重量部である。
なお、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位と上記酢酸の合計含有量(重量部)は、本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物中の上記酢酸の含有量(重量部)、上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量(重量部)、上記ポリビニルアセタール樹脂のアセチル基量(重量%)に基づいて求めることができる。また、上記ポリビニルアセタール樹脂のアセチル基量(重量%)は、上記ポリビニルアセタール樹脂の重合度、各構成単位の含有量(モル%)に基づいて計算分子量を算出し、分子中のアセチル基を有する構成単位の割合(重量%)を算出することで求めることができる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物において、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位と上記低級カルボン酸の合計含有量と上記式(1)で表される水酸基を有する構成単位の含有量の重量比(アセチル基を有する構成単位と低級カルボン酸との合計重量/水酸基を有する構成単位の重量)は、0.3以上であることが好ましく、0.4以上であることがより好ましく、0.85以下であることが好ましく、0.75以下であることがより好ましい。
なお、上記水酸基を有する構成単位の含有量(重量部)は、本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物中の上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量(重量部)、上記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基量(重量%)に基づいて求めることができる。また、上記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基量(重量%)は、上記ポリビニルアセタール樹脂の重合度、各構成単位の含有量(モル%)に基づいて計算分子量を算出し、分子中の水酸基を有する構成単位の割合(重量%)を算出することで求めることができる。
特に上記低級カルボン酸が酢酸である場合、本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物における、上記式(2)で表されるアセチル基を有する構成単位と上記酢酸の合計含有量と上記式(1)で表される水酸基を有する構成単位の含有量の重量比(アセチル基を有する構成単位と酢酸との合計重量/水酸基を有する構成単位の重量)は、0.3以上であることが好ましく、0.4以上であることがより好ましく、0.85以下であることが好ましく、0.75以下であることがより好ましい。
本発明の変性ポリビニルアセタール樹脂は、本発明の効果を損なわない範囲で、エチレン性不飽和単量体を共重合したものであってもよい。上記エチレン性不飽和単量体としては特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸等が挙げられる。また、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びそのナトリウム塩等が挙げられる。更に、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸等のチオール化合物の存在下で、酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体とエチレンを共重合し、それをケン化することによって得られる末端変性ポリビニルアルコールも用いることができる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物は、塩化物イオン濃度が50μg/g以下であることが好ましい。
上記塩化物イオン濃度が上記範囲であると、金属の被着体が腐食しにくくなる。
上記塩化物イオン濃度は、30μg/g以下であることがより好ましく、10μg/g以下であることが更に好ましい。上記塩化物イオン濃度の下限は、特に限定されないが、好ましくは0μg/gである。
塩化物イオンが10μg/g以下の量で含まれる場合としては、使用する純水(イオン交換水)に含まれる塩化物イオンの残存が挙げられる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物は、20℃でのpHが3〜6である。
pHが上記範囲であることにより、経時でのポリビニルアセタール樹脂からのアセチル基の脱離を防止して、樹脂の組成変化による劣化を防止することができる。
上記pHは、3.5以上であることが好ましく、5.5以下であることが好ましい。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物を製造する方法としては、例えば、ポリビニルアルコールをアルデヒドによってアセタール化して得られたポリビニルアセタール樹脂水溶液に対して、低級カルボン酸、及び、その他必要に応じて添加される添加剤を添加して混合する方法が挙げられる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物は、通常のポリビニルアセタール樹脂が使用されている用途に好適に用いることができ、例えば、セラミック成形体、金属ペースト、熱現像性感光材料、塗料、インキ、反射シート等を製造するための塗工溶液を得ることができる。また、ディスプレイ向けフィルム用接着剤、セラミック積層体の層間接着剤、液体のり、固形のり等の接着剤組成物に使用することができる。
特に本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物は、有機溶剤に代えて水を溶剤として使用できることから、水性接着剤等の接着剤組成物に好適に使用することができる。さらに、塩化物イオン含有量が非常に少ないことから、被着体が金属であっても腐食しにくい接着剤として使用することができる。
本発明のポリビニルアセタール樹脂組成物を含有する接着剤組成物は、更に、有機溶剤、水、及び、エポキシ系樹脂等の硬化性樹脂、又は、フェノール系樹脂、ニトリルブタジエンゴム、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビスマレイミドトリアジン系樹脂等の高分子化合物等を含有していてもよい。また、必要に応じて、硬化剤、難燃剤、効果促進剤、酸化防止剤、カップリング剤、増粘剤、レベリング剤、消泡剤、シリカや炭酸カルシウム、ハイドロタルサイト等の無機充填剤等の添加剤を含有してもよい。
上記有機溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類及びトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素など任意の溶剤を用いることができ、これらの1種を単独溶剤として、または2種以上を混合溶剤として用いることができる。
上記接着剤組成物全体に対する有機溶剤の含有量は、70重量%以下であることが好ましい。上記有機溶剤の接着剤組成物全体に対する含有量をこのような範囲とすることで、接着剤組成物の接着性を向上させることができる。
上記接着剤組成物全体に対する水の含有量は、70重量%以下であることが好ましい。上記水の接着剤組成物全体に対する含有量をこのような範囲とすることで、接着剤組成物の接着性を向上させることができる。
上記接着剤組成物を乾燥し、乾燥体を得ることができる。上記乾燥体全体に対する有機溶剤の残存量は、10重量%以下であることが好ましく、上記乾燥体全体に対する水の残存量は、10重量%以下であることが好ましい。有機溶剤及び水の残存量をこのような範囲とすることで、上記接着剤組成物を乾燥した乾燥体の接着性を向上させることができる。
本発明によれば、貯蔵安定性に優れ、高い接着性を付与することが可能なポリビニルアセタール樹脂組成物を提供できる。更に、金属の接着に用いた際に被着体の腐食を防止することができるポリビニルアセタール樹脂組成物を提供できる。また、該ポリビニルアセタール樹脂組成物を含む接着剤を提供できる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(ポリビニルアセタール樹脂の調製)
重合度600、ケン化度88モル%のポリビニルアルコール500gを純水1500gに加え、90℃の温度で約2時間撹拌し溶解させた。この溶液を40℃に冷却し、これに濃度67.5重量%の硝酸10gとn−ブチルアルデヒド35gとを添加し、液温を40℃で3時間保持してアセタール化反応を完了させ、20重量%水酸化ナトリウム希釈水溶液を25g添加することにより中和し、ポリビニルアセタール樹脂水溶液(樹脂含有量:25重量%)を得た。得られたポリビニルアセタール樹脂水溶液の水分を揮発させた後、DMSO−D(ジメチルスルホキサイド)に溶解し、H−NMR(核磁気共鳴スペクトル)を用いて分析したところ、全アセタール基量、アセチル基量、水酸基量は表1の通りであった。
(ポリビニルアセタール樹脂組成物の調製)
得られたポリビニルアセタール樹脂水溶液100g(樹脂分25g)に対して酢酸5gを添加して、ポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
得られたポリビニルアセタール樹脂組成物の20℃におけるpHは3.6であった。
また、得られたポリビニルアセタール樹脂組成物について、イオンクロマトグラフィを用いて塩化物イオン濃度を測定したところ、10μg/g以下であった。
(実施例2)
酢酸の添加量を1gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは4.2、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例3)
酢酸の添加量を7gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.2、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例4)
n−ブチルアルデヒドの添加量を15g、酢酸の添加量を2gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.9、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例5)
n−ブチルアルデヒドの添加量を7gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例6)
n−ブチルアルデヒドに代えて、アセトアルデヒドを70g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例7)
n−ブチルアルデヒドに代えて、アセトアルデヒドを32g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例8)
n−ブチルアルデヒドの添加量を19gとし、更にアセトアルデヒドを31g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例9)
重合度600、ケン化度98モル%のポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例10)
重合度600、ケン化度80モル%のポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例11)
重合度300、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例12)
重合度300、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用し、n−ブチルアルデヒドに代えて、アセトアルデヒドを47g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例13)
重合度300、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用し、n−ブチルアルデヒドの添加量を15gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例14)
重合度1200、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例15)
重合度1200、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用し、n−ブチルアルデヒドの添加量を15gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例16)
重合度1700、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例17)
重合度600、ケン化度88モル%のカルボン酸変性ポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
なお、上記カルボン酸変性ポリビニルアルコールとしては、上記式(4−1)で表される構成単位(式(4−1)中、Rが単結合、Rがメチレン基、X及びXが水素原子)の含有量が1.2モル%であるものを用いた。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例18)
重合度600、ケン化度88モル%のスルホン酸変性ポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
なお、上記スルホン酸変性ポリビニルアルコールとしては、上記式(5)で表される構成単位(式(5)中、Rがメチレン基、Xがナトリウム原子)の含有量が1.0モル%であるものを用いた。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例19)
重合度600、ケン化度88モル%のエチレンオキサイド変性ポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
なお、上記エチレンオキサイド変性ポリビニルアルコールとしては、上記式(7)で表される構成単位(式(7)中、R10がエチレン基、R11が単結合、nの平均値が7.5)の含有量が0.8モル%であるものを用いた。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例20)
重合度600、ケン化度88モル%のアミド変性ポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
なお、上記アミド変性ポリビニルアルコールとしては、上記式(8)で表される構成単位(式(8)中、R12がメチル基)の含有量が1.3モル%であるものを用いた。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例21)
重合度2000、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.5、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例22)
濃度67.5重量%の硝酸の添加量を9.5gとし、更に濃度35重量%の塩酸0.5gを添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は86μg/gであった。
(実施例23)
20重量%水酸化ナトリウム希釈水溶液の添加量を21gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.1、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例24)
20重量%水酸化ナトリウム希釈水溶液の添加量を48.5gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは5.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例25)
酢酸の添加量を4gとし、酢酸ナトリウムを1g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.8、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例26)
重合度600、ケン化度98モル%のポリビニルアルコールを使用し、n−ブチルアルデヒドの添加量を15gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例27)
重合度300、ケン化度88モル%のポリビニルアルコールを使用し、n−ブチルアルデヒドに代えて、アセトアルデヒドを90g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.7、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例28)
酢酸に代えて、プロピオン酸を5g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.8、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(実施例29)
酢酸に代えて、酪酸を5g添加した以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.8、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(比較例1)
酢酸を添加しなかった以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは5.1、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(比較例2)
酢酸の添加量を0.5gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは4.9、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(比較例3)
酢酸の添加量を10gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.0、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(比較例4)
重合度600、ケン化度99.5モル%のポリビニルアルコールを使用し、n−ブチルアルデヒドの添加量を3gとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは3.6、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(比較例5)
20重量%水酸化ナトリウム希釈水溶液の添加量を15gとし、アセタール化反応後の中和を部分的なものとした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは2.5、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
(比較例6)
20重量%水酸化ナトリウム希釈水溶液の添加量を38gとし、アセタール化反応後の中和を過剰にして樹脂水溶液を塩基性とした以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂組成物を得た。
実施例1と同様にして測定したところ、pHは8.2、塩化物イオン濃度は10μg/g以下であった。
<評価>
実施例及び比較例で得られたポリビニルアセタール樹脂組成物について以下の評価を行った。結果を表1に示した。
(1)剥離接着力
縦80mm、横30mm、厚さ1mmのステンレス鋼(SUS304)基材上にポリビニルアセタール樹脂組成物を0.5mmの厚みで塗工し、100℃で3時間加熱乾燥した。乾燥後、恒温恒湿室(温度25℃、湿度50%)に24時間静置した後、JIS K 6854−2に基づき、引張試験機を用いて180°ピール試験を行い、剥離接着力(N)を求めた。
(2)経時pH変化
pHメーター(堀場製作所製ポータブル型pH計D−74)を用いて、ポリビニルアセタール樹脂組成物を作製した直後のpHと作製後1年経過後のpHを測定し、それぞれのpHの差(作製した直後のpH−作製後1年経過後のpH)を経時pH変化の値とした。
(3)経時組成変化
H NMRを用いて、ポリビニルアセタール樹脂組成物を作製した直後のアセチル基量と、作製後1年経過後のアセチル基量を測定した。作製直後のアセチル基量に対する1年経過後のアセチル基量の割合([1年経過後のアセチル基/作製直後のアセチル基量]×100)が98%以上である場合を◎、95%から98%未満である場合を〇、90%から95%未満である場合を△、90%未満である場合を×とした。
(4)金属腐食性
「(1)剥離接着力」と同様にして縦80mm、横30mm、厚さ1mmのSPCC鋼板にポリビニルアセタール樹脂組成物を塗工した後、そのまま1週間放置してから基材の表面状態を確認し、錆びが確認できない場合を〇、1〜2箇所錆が確認された場合を△、3箇所以上錆が確認された場合を×とした。
(5)引張弾性率
ポリビニルアセタール樹脂組成物を、コーターを用いて乾燥後の厚みが20μmとなるように離型処理したPETフィルム上に塗工した後、100℃で3時間加熱乾燥させることにより、樹脂シートを作製した。JIS K 7113に準拠して、引張試験機(島津製作所製、AUTOGRAPH AGS−J)を用い、引張速度20mm/分の条件にて作製した樹脂シートの引張弾性率(MPa)の測定を行った。
(6)柔軟性
「(5)引張弾性率」と同様にして樹脂シートを作製した後、樹脂シートの中央部を直径2mmのガラス芯棒で押さえ、これを中心とする180°の折り曲げ試験を行い、以下の基準で柔軟性を評価した。
〇:クラックの発生は確認できなかった。
△:樹脂シートのごく一部に、クラックの発生が確認された。
×:樹脂シートに破断が確認された。
Figure 2021155703
本発明によれば、貯蔵安定性に優れ、高い接着性を付与することが可能なポリビニルアセタール樹脂組成物を提供できる。更に、金属の接着に用いた際に被着体の腐食を防止することができるポリビニルアセタール樹脂組成物を提供できる。また、該ポリビニルアセタール樹脂組成物を含む接着剤を提供できる。

Claims (8)

  1. ポリビニルアセタール樹脂と、低級カルボン酸とを含有し、
    前記低級カルボン酸の含有量は、前記ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して、3〜30重量部であり、
    前記ポリビニルアセタール樹脂の水酸基量は50〜95モル%であり、
    20℃でのpHが3〜6である、ポリビニルアセタール樹脂組成物。
  2. 低級カルボン酸は酢酸である、請求項1に記載のポリビニルアセタール樹脂組成物。
  3. ポリビニルアセタール樹脂の全アセタール基量が1〜30モル%である、請求項1又は2に記載のポリビニルアセタール樹脂組成物。
  4. ポリビニルアセタール樹脂の平均重合度が1800以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂組成物。
  5. ポリビニルアセタール樹脂のアセチル基量が0.1〜20モル%である、請求項1〜4のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂組成物。
  6. アセチル基を有する構成単位と低級カルボン酸の合計含有量と水酸基を有する構成単位の含有量との重量比(アセチル基を有する構成単位と低級カルボン酸との合計重量/水酸基を有する構成単位の重量)が0.3〜0.85である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂組成物。
  7. 塩化物イオン濃度が50μg/g以下である、請求項1〜6のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のポリビニルアセタール樹脂組成物を含む接着剤。
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