JP2021153130A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆方向の電流能力を向上させることができるサイリスタを備えた半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置1は、p型半導体層の表層部に形成されたn型ウェル領域と、n型ウェル領域の表層部に形成されかつn型ウェル領域よりもn型不純物濃度が高いn型ベース領域と、n型ウェル領域の表層部に、n型ベース領域から離隔して形成されたp型エミッタ領域と、p型半導体層の表層部に、n型ウェル領域から離間して形成されたn型エミッタ領域と、p型半導体層の表層部に、平面視において、n型ウェル領域を取り囲むように形成されかつp型半導体層よりもp型不純物濃度が高いp型ベース領域とを含み、n型ベース領域およびp型エミッタ領域が第1端子に電気的に接続され、n型エミッタ領域およびp型ベース領域が第2端子に電気的に接続される。【選択図】図2

Description

この発明は、半導体装置に関し、例えば、ESD(electrostatic discharge)保護素子として用いられるサイリスタを備えた半導体装置に関する。
半導体集積回路には、一般に、入出力パッドに印加されるESDサージに対して内部回路を保護するためにESD保護素子が搭載される。ESD保護素子は、入出力パッドに印加されたESDサージを電源配線または接地配線に放電することにより、内部回路を保護する。特許文献1は、ESD保護素子としてのサイリスタ(逆導通サイリスタ)を開示している。
図7は、サイリスタを備えた半導体装置の従来例を示す図解的な平面図である。図8は、図7のVIII-VIII線に沿う断面図である。図9は、図7に示されるサイリスタの電気的構成を示す電気回路図である。
半導体装置101は、ESD保護素子として用いられるサイリスタを備えた半導体集積回路である。図7および図8では、半導体集積回路のうちサイリスタが形成されているサイリスタ領域のみが示されている。
半導体装置101は、サイリスタ領域に形成されたサイリスタ102を備えている。サイリスタ102は、p型半導体基板111を備えている。p型半導体基板111は、一方側の第1主面(表面)111Aと、他方側の第2主面(裏面)111Bとを有する。
サイリスタ102は、p型半導体基板111の第1主面111A側の表層部に形成されたn型ウェル領域112を含む。また、サイリスタ102は、n型ウェル領域112の表層部に形成されたn型ベース領域113およびp型エミッタ領域114を含む。n型ベース領域113のn型不純物濃度は、n型ウェル領域112のn型不純物濃度よりも高い。
さらに、サイリスタ102は、p型半導体基板111の第1主面111A側の表層部に形成されたn型エミッタ領域115およびp型ベース領域116を含む。p型ベース領域116のp型不純物濃度は、p型半導体基板111のp型不純物濃度よりも高い。
n型ベース領域113およびp型エミッタ領域114は、アノード端子121に電気的に接続される。n型エミッタ領域115およびp型ベース領域116は、カソード端子122に電気的に接続される。
以上のような構成のサイリスタ102においては、n型ウェル領域112とn型エミッタ領域115との間に、npn型の第1寄生トランジスタ103が形成される。第1寄生トランジスタ103は、n型ウェル領域112をコレクタとし、p型半導体基板111をベースとし、n型エミッタ領域115をエミッタとするnpn型トランジスタである。
また、p型エミッタ領域114とp型ベース領域116pとの間に、pnp型の第2寄生トランジスタ104が形成される。第2寄生トランジスタ104は、p型エミッタ領域114をエミッタとし、n型ウェル領域112をベースとし、p型半導体基板111をコレクタとするpnp型トランジスタである。
また、p型ベース領域116とn型ベース領域113との間に、p型半導体基板111をアノードとし、n型ウェル領域112をカソードとする寄生ダイオード105が形成されている。
アノード端子121は、図示しない所定のパッドに接続される。カソード端子122は接地される。前記所定のパッドにプラスサージ電圧が印加されると、第2寄生トランジスタ104がオンする。そして、第2寄生トランジスタ104のコレクタ電流が第1寄生トランジスタ103のベース電流となり、第1寄生トランジスタ103がオンする。これにより、サージ電圧がカソード端子122に接続された接地配線に放電される。
前記所定のパッドにマイナスサージ電圧が印加されると、寄生ダイオード105に順方向バイアスが印加され、寄生ダイオード105に順方向電流が流れる。これにより、サージ電圧が接地配線に放電される。
特開2002−118178号公報
特許文献1に記載のサイリスタでは、逆方向の電流能力が低いという問題がある。サイリスタの逆方向の電流能力とは、サイリスタの逆方向(カソードからアノードに向かう方向)に電流を流す能力をいう。なお、サイリスタの順方向の電流能力とは、サイリスタの順方向(アノードからカソードに向かう方向)に電流を流す能力をいう。
本発明の目的は、逆方向の電流能力を向上させることができるサイリスタを備えた半導体装置を提供することにある。
この発明の実施形態は、p型半導体層と、前記p型半導体層の表層部に形成されたn型ウェル領域と、前記n型ウェル領域の表層部に形成されかつ前記n型ウェル領域よりもn型不純物濃度が高いn型ベース領域と、前記n型ウェル領域の表層部に、前記n型ベース領域から離隔して形成されたp型エミッタ領域と、前記p型半導体層の表層部に、前記n型ウェル領域から離間して形成されたn型エミッタ領域と、前記p型半導体層の表層部に、平面視において、前記n型ウェル領域を取り囲むように形成されかつ前記p型半導体層よりもp型不純物濃度が高いp型ベース領域とを含み、前記n型ベース領域およびp型エミッタ領域が第1端子に電気的に接続され、前記n型エミッタ領域および前記p型ベース領域が第2端子に電気的に接続される、半導体装置を提供する。
この構成では、逆方向の電流能力を向上させることができるサイリスタを備えた半導体装置が得られる。
この発明の実施形態では、前記n型エミッタ領域は、平面視において、前記n型ウェル領域と前記p型ベース領域との間に配置されている。
この発明の実施形態では、前記n型ウェル領域は、平面視四角形状であり、前記p型ベース領域は、平面視において、四角環状であり、前記n型ウェル領域の4つの辺にそれぞれ対向する4つの枠部を有している。
この発明の実施形態では、平面視において、前記p型ベース領域のうちの少なくとも3つの枠部と、それに対向する前記n型ウェル領域の3つの辺との間隔が5μm以内である。
この発明の実施形態では、前記n型エミッタ領域は、平面視において、前記p型ベース領域の外側領域に配置されている。
この発明の実施形態では、前記n型ウェル領域は、平面視四角形状であり、前記p型ベース領域は、平面視において、四角環状であり、前記n型ウェル領域の4つの辺にそれぞれ対向する4つの枠部を有している。
この発明の実施形態では、平面視において、前記p型ベース領域の4つの枠部と、それに対向する前記n型ウェル領域の4つの辺との間隔が、5μm以内である。
この発明の実施形態では、前記p型エミッタ領域のp型不純物濃度は、前記p型半導体層のp型不純物濃度よりも高く、前記n型エミッタ領域のn型不純物濃度は、前記n型ウェル領域のn型不純物濃度よりも高い。
図1は、この発明の第1実施形態に係る半導体装置の構成を説明するための図解的な平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。 図3Aは、図1および図2に示されるサイリスタの電気的構成を示す電気回路図である。 図3Bは、図3Aの第1寄生ダイオードと第2寄生ダイオードとを1つの寄生ダイオードで表した場合の電気回路図である。 図4は、この発明の第2実施形態に係る半導体装置の構成を説明するための図解的な平面図である。 図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。 図6は、サイリスタをESD保護素子として使用する半導体集積回路の構成例を示す電気回路図である。 図7は、サイリスタを備えた半導体装置の従来例を示す図解的な平面図である。 図8は、図7のVIII-VIII線に沿う断面図である。 図9は、図7および図8に示されるサイリスタの電気的構成を示す電気回路図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る半導体装置の構成を説明するための図解的な平面図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
半導体装置1は、ESD保護素子として用いられるサイリスタを備えた半導体集積回路である。図1および図2では、半導体集積回路のうちサイリスタが形成されているサイリスタ領域のみが示されている。
説明の便宜上、以下において、図1および図2に示した+X方向、−X方向、+Y方向および−Y方向を用いることがある。+X方向は、平面視において、半導体装置1の表面に沿う所定の方向であり、+Y方向は、半導体装置1の表面の沿う方向であって、+X方向に直交する方向である。−X方向は、+X方向とは反対の方向であり、−Y方向は、+Y方向とは反対の方向である。+X方向および−X方向を総称するときには単に「X方向」という。+Y方向および−Y方向を総称するときには単に「Y方向」という。
半導体装置1は、サイリスタ領域に形成されたサイリスタ2を備えている。サイリスタ2は、本発明のp型半導体層としてのp型半導体基板11を備えている。p型半導体基板11は、一方側の第1主面(表面)11Aと、他方側の第2主面(裏面)11Bとを有する。
サイリスタ2は、p型半導体基板11の第1主面11A側の表層部に形成されたn型ウェル領域12を含む。n型ウェル領域12は、第1主面11Aの法線方向から見た平面視において、X方向に平行な2つの辺とY方向に平行な2つの辺とを有し、Y方向に長い四角形状である。平面視において、n型ウェル領域12のX方向長さA1は、例えば30μm程度であり、n型ウェル領域12のY方向長さA2は、例えば90μm程度である。
サイリスタ2は、n型ウェル領域12の表層部に形成されたn型ベース領域13およびp型エミッタ領域14を含む。n型ベース領域13のn型不純物濃度は、n型ウェル領域12のn型不純物濃度よりも高い。p型エミッタ領域14のp型不純物濃度は、p型半導体基板11のp型不純物濃度よりも高い。
n型ベース領域13は、平面視において、Y方向に長い短冊状(四角形状)である。p型エミッタ領域14は、平面視において、Y方向に長い短冊状(四角形状)であり、n型ベース領域13に対して−X方向側に間隔をおいて形成されている。n型ベース領域13およびp型エミッタ領域14のY方向長さは、例えば80μm程度であり、X方向長さは、例えば、2μm程度である。
サイリスタ2は、p型半導体基板11の第1主面2A側の表層部に形成されたn型エミッタ領域15およびp型ベース領域16を含む。n型エミッタ領域15は、n型ウェル領域12から−x方向に間隔をおいて形成されている。n型エミッタ領域15のn型不純物濃度は、n型ウェル領域12のn型不純物濃度よりも高い。n型エミッタ領域15は、平面視において、Y方向に長い短冊状(四角形状)である。n型エミッタ領域15のY方向長さは、例えば80μm程度であり、X方向長さは、例えば2μm程度である。
p型ベース領域16のp型不純物濃度は、p型半導体基板11のp型不純物濃度よりも高い。この実施形態では、p型ベース領域16は、平面視において、n型ウェル領域12とn型エミッタ領域15とを包含する領域を取り囲むように無端状に形成されている。したがって、n型エミッタ領域15は、平面視において、n型ウェル領域12とp型ベース領域16との間に配置されている。
具体的には、この実施形態では、p型ベース領域16は、平面視で四角環状に形成されている。より具体的には、p型ベース領域16は、平面視において、X方向に平行な第1枠部31と、第1枠部31の−X方向端部から+Y方向に延びた第2枠部32と、第2枠部32の+Y方向端から+X方向に延びた第3枠部33と、第3枠部33の+X方向端から−Y方向に延び第1枠部31の+X方向端と接続された第4枠部34とからなる。平面視において、p型ベース領域16の各枠部31〜34の幅は、例えば2μm程度である。p型ベース領域16のX方向長さB1は、例えば60μm程度であり、Y方向長さB2は、例えば100μm程度である。
平面視において、第1枠部31の+X方向端寄りの部分は、n型ウェル領域12の−Y方向側の辺に対向している。また、第3枠部33の+X方向端寄りの部分は、n型ウェル領域12の+Y方向側の辺に対向している。また、第4枠部34の両端部間の中間部分は、n型ウェル領域12の+X方向側の辺に対向している。
平面視において、これらの枠部31,33,34とn型ウェル領域12の対向する辺との間隔は、5μm以下であることが好ましい。この理由は、前記間隔が5μm以下であれば、後述する第2寄生ダイオード8(図2参照)の順方向の電流能力を高くできるからである。寄生ダイオードの順方向の電流能力とは、寄生ダイオードの順方向(アノードからカソードに向かう方向)に電流を流す能力をいう。
以下において、p型ベース領域16のうち、図7および図8に示される従来例のp型ベース領域116に対応する部分を第1部分16Aといい、それ以外の部分を第2部分16Bということにする。
n型ベース領域13およびp型エミッタ領域14は、アノード端子21に電気的に接続される。n型エミッタ領域15およびp型ベース領域16は、カソード端子22に電気的に接続される。
図2において、Rs1は、p型半導体基板11とp型ベース領域16の第1部分16Aとの間で、p型半導体基板11内部に存在する寄生抵抗(以下、「第1基板寄生抵抗Rs1」という)である。Rs2は、p型半導体基板11とn型ウェル領域12との間で、p型半導体基板11内部に存在する寄生抵抗(以下、「第2基板寄生抵抗Rs2」という。)である。Rs3は、p型半導体基板11とp型ベース領域16の第2部分16Bとの間で、p型半導体基板11内部に存在する寄生抵抗(以下、「第3基板寄生抵抗Rs3」という)である。Rn1は、n型ベース領域13とn型ウェル領域12との間で、n型ウェル領域12内部に存在する寄生抵抗(以下、「n型ウェル寄生抵抗Rn1」という。)である。
以上のような構成のサイリスタ2においては、n型ウェル領域12とn型エミッタ領域15との間に、npn型の第1寄生トランジスタ3が形成される。第1寄生トランジスタ3は、n型ウェル領域12をコレクタとし、p型半導体基板11をベースとし、n型エミッタ領域15をエミッタとするnpn型トランジスタである。
第1寄生トランジスタ3のベースは、第1基板寄生抵抗Rs1を介して、p型ベース領域16に接続されている。第1寄生トランジスタ3のコレクタは、n型ウェル寄生抵抗Rn1を介して、n型ベース領域13に接続されている。
また、p型エミッタ領域14とp型ベース領域16の第1部分16Aとの間に、pnp型の第2寄生トランジスタ4が形成される。第2寄生トランジスタ4は、p型エミッタ領域14をエミッタとし、n型ウェル領域12をベースとし、p型半導体基板11をコレクタとするpnp型トランジスタである。第2寄生トランジスタ4のベースは、n型ウェル寄生抵抗Rn1を介して、n型ベース領域13に接続されている。第2寄生トランジスタ4のコレクタは、第1基板寄生抵抗Rs1を介して、p型ベース領域16の第1部分16Aに接続されている。
また、p型エミッタ領域14とp型ベース領域16の第2部分16Bとの間に、pnp型の第3寄生トランジスタ5が形成される。第3寄生トランジスタ5は、p型エミッタ領域14をエミッタとし、n型ウェル領域12をベースとし、p型半導体基板11をコレクタとするpnp型トランジスタである。第3寄生トランジスタ5のベースは、n型ウェル寄生抵抗Rn1を介してn型ベース領域に接続されている。第3寄生トランジスタ5のコレクタは、p型ベース領域16の第2部分16Bに接続されている。
また、p型ベース領域16の第1部分16Aとn型ベース領域13との間に、p型半導体基板11をアノードとし、n型ウェル領域12をカソードとする第1寄生ダイオード7が形成されている。第1寄生ダイオード7のアノードは、第2基板寄生抵抗Rs2を介してp型ベース領域16の第1部分16Aに接続されている。第1寄生ダイオード7のカソードは、n型ベース領域13に接続されている。
また、p型ベース領域16の第2部分16Bとn型ベース領域13との間に、p型半導体基板11をアノードとし、n型ウェル領域12をカソードとする第2寄生ダイオード8が形成されている。第2寄生ダイオード8のアノードは、第3基板寄生抵抗Rs3を介してp型ベース領域16の第2部分16Bに接続されている。第2寄生ダイオード8のカソードは、n型ベース領域13に接続されている。
図3Aは、図1および図2に示されるサイリスタ2の電気的構成を示す電気回路図である。
サイリスタ2は、第1〜第3寄生トランジスタ3〜5、第1および第2寄生ダイオード6,7、第1、第2、第3基板寄生抵抗Rs1,Rs2,Rs3ならびにn型ウェル寄生抵抗Rn1を含んでいる。
第2寄生トランジスタ(pnp型トランジスタ)4のエミッタは、アノード端子21に接続されている。第2寄生トランジスタ4のベースは、n型ウェル寄生抵抗Rn1を介して、アノード端子21に接続されている。第2寄生トランジスタ4のコレクタは、第1寄生トランジスタ(npn型トランジスタ)3のベースに接続されている。
第2寄生トランジスタ4のコレクタと第1寄生トランジスタ3のベースとの接続点は、第1基板寄生抵抗Rs1を介して、カソード端子22に接続されている。第1寄生トランジスタ3のコレクタは、第2寄生トランジスタ4のベースとn型ウェル寄生抵抗Rn1との接続点に接続されている。第1寄生トランジスタ3のエミッタは、カソード端子22に接続されている。
第3寄生トランジスタ5のエミッタは、アノード端子21に接続されている。第3寄生トランジスタ5のベースは、第2寄生トランジスタ4のベースとn型ウェル寄生抵抗Rn1との接続点に接続されている。第2寄生トランジスタ4のコレクタは、カソード端子22に接続されている。
第1寄生ダイオード7のアノードは、第2基板寄生抵抗Rs2を介してカソード端子22に接続されている。第1寄生ダイオード7のカソードは、アノード端子21に接続されている。第2寄生ダイオード8のアノードは、第3基板寄生抵抗Rs3を介してカソード端子22に接続されている。第2寄生ダイオード8のカソードは、アノード端子21に接続されている。
図3Bは、図3Aの第1寄生ダイオード7と第2寄生ダイオード8とを1つの寄生ダイオード6で表した場合の電気回路図である。寄生ダイオード6のアノードは、第2基板寄生抵抗Rs2と第3基板寄生抵抗Rs3との並列回路を介してカソード端子22に接続されている。寄生ダイオード6のカソードは、アノード端子21に接続されている。
以上のような構成の半導体装置1において、アノード端子21は、図示しない所定のパッドに接続される。カソード端子22は接地される。
前記所定のパッドにプラスサージ電圧が印加されると、pnp型の第2寄生トランジスタ4がオンする。そして、第2寄生トランジスタ4のコレクタ電流がnpn型の第1寄生トランジスタ3のベース電流となり、第1寄生トランジスタ3がオンする。これにより、サージ電圧がカソード端子22に接続された接地配線に放電される。
さらに、この実施形態では、前記所定のパッドにプラスサージ電圧が印加された場合、pnp型の第3寄生トランジスタ5がオンするため、アノード端子21から第3寄生トランジスタ5を介して、カソード端子22に電流が流れる。これにより、サージ電圧がカソード端子22に接続された接地線に、より効果的に放電される。
前記所定のパッドにマイナスサージ電圧が印加されると、図3Aの第1寄生ダイオード7および第2寄生ダイオード8に順方向バイアスが印加され、第1寄生ダイオード7および第2寄生ダイオード8に順方向電流が流れる。言い換えれば、図3Bのダイオード6に順方向電流が流れる。これにより、サージ電圧が接地配線に放電される。
この実施形態では、サイリスタ2は、図7および図8に示される従来例と同様な第1寄生ダイオード7の他、第2寄生ダイオード8を有している。このため、従来例に比べて、逆方向(カソード端子22からアノード端子21に向かう方向)の電流能力を向上することができる。
言い換えれば、従来例のサイリスタ102内の寄生ダイオード105の順方向の電流能力に比べて、本実施形態のサイリスタ2内の寄生ダイオード6(図3B参照)の順方向の電流能力を高くすることができる。
具体的には、寄生ダイオードの順方向の電流能力は、pn接合部の面積が大きいほど高くなる。より具体的には、平面視において、n型ウェル領域12(従来例では112)とp型ベース領域16(従来例では116)との間のpn接合部の長さが長いほど、寄生ダイオード6(従来例では105)の電流能力が高くなる。
本実施形態では、p型ベース領域16は、n型ウェル領域12の+X方向側の辺、−Y方向側の辺および+Y方向側の辺に対向している部分を有している。このため、平面視において、n型ウェル領域12とp型ベース領域16との間のpn接合部の長さを、従来例よりも長くできる。これにより、寄生ダイオード6の順方向電流能力を、従来例の寄生ダイオード105の順方向電流能力よりも高くすることができる。これにより、サイリスタ2の逆方向電流能力を向上させることができる。
図4は、この発明の第2実施形態に係る半導体装置の構成を説明するための図解的な平面図である。図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。
図4において、前述の図1の各部に対応する部分には、図1と同じ符号を付して示す。図5において、前述の図2の各部に対応する部分には、図2と同じ符号を付して示す。
第2実施形態では、平面視において、p型ベース領域16の第2枠部32は、n型エミッタ領域15よりもn型ウェル領域12側に配置されている点において、第1実施形態と異なっている。言い換えれば、n型エミッタ領域15は、平面視において、p型ベース領域16の外側に配置されている。
p型ベース領域16の4つの枠部31〜34と、それに対向するn型ウェル領域12の4つの辺との間隔が5μm以内であることが好ましい。この理由は、前記間隔が5μm以下であれば、第1および第2寄生ダイオード7,8の順方向の電流能力を高くできるからである。
図6は、サイリスタ2をESD保護素子として使用する半導体集積回路40の構成例を示す電気回路図である。
半導体集積回路40は、電源配線41に接続された電源パッド51と、出力信号線42に接続された出力パッド52と、接地配線43に接続された接地パッド53とを備えている。電源配線41と出力信号線42との間に、p型MOSトランジスタ61が接続されている。出力信号線42と接地配線43との間にn型MOSトランジスタ62が接続されている。出力パッド52と接地配線43との間に、サイリスタ2が接続されている。より具体的には、サイリスタ2のアノード端子21が出力パッド52に接続され、サイリスタ2のカソード端子22が接地配線43に接続されている。
出力パッド52にサージ電圧が印加されると、サイリスタ2は、そのサージ電圧を接地配線43に放電して、n型MOSトランジスタ62を保護する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の実施形態で実施することもできる。前述の実施形態では、n型ウェル領域12の平面視形状は、四角形状であるが、n型ウェル領域12の平面視形状は任意であり、円形状、楕円形状等であってもよい。
また、前述の実施形態では、p型ベース領域16は、四角環状であったが、円環状、楕円環状、四角以外の多角環状等であってもよい。
また、前述の実施形態では、n型ベース領域13、p型エミッタ領域14およびn型エミッタ領域15の平面視形状は短冊状であるが、これらの領域の平面視形状は任意であり、円形状、楕円形状等であってもよい。
この発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1,1A 半導体装置
2 サイリスタ
3 第1寄生トランジスタ
4 第2寄生トランジスタ
5 第3寄生トランジス
6 寄生ダイオード
7 第1寄生ダイオード
8 第2寄生ダイオード
11 p型半導体基板
11A 第1主面
11B 第2主面
12 n型ウェル領域
13 n型ベース領域
14 p型エミッタ領域
15 n型エミッタ領域
16 p型ベース領域
16A 第1部分
16B 第2部分
21 アノード端子21
22 カソード端子
31 第1枠部
32 第2枠部
33 第3枠部
34 第4枠部

Claims (8)

  1. p型半導体層と、
    前記p型半導体層の表層部に形成されたn型ウェル領域と、
    前記n型ウェル領域の表層部に形成されかつ前記n型ウェル領域よりもn型不純物濃度が高いn型ベース領域と、
    前記n型ウェル領域の表層部に、前記n型ベース領域から離隔して形成されたp型エミッタ領域と、
    前記p型半導体層の表層部に、前記n型ウェル領域から離間して形成されたn型エミッタ領域と、
    前記p型半導体層の表層部に、平面視において、前記n型ウェル領域を取り囲むように形成されかつ前記p型半導体層よりもp型不純物濃度が高いp型ベース領域とを含み、
    前記n型ベース領域およびp型エミッタ領域が第1端子に電気的に接続され、
    前記n型エミッタ領域および前記p型ベース領域が第2端子に電気的に接続される、半導体装置。
  2. 前記n型エミッタ領域は、平面視において、前記n型ウェル領域と前記p型ベース領域との間に配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記n型ウェル領域は、平面視四角形状であり、
    前記p型ベース領域は、平面視において、四角環状であり、前記n型ウェル領域の4つの辺にそれぞれ対向する4つの枠部を有している、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 平面視において、前記p型ベース領域のうちの少なくとも3つの枠部と、それに対向する前記n型ウェル領域の3つの辺との間隔が、5μm以内である、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記n型エミッタ領域は、平面視において、前記p型ベース領域の外側領域に配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記n型ウェル領域は、平面視四角形状であり、
    前記p型ベース領域は、平面視において、四角環状であり、前記n型ウェル領域の4つの辺にそれぞれ対向する4つの枠部を有している、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 平面視において、前記p型ベース領域の4つの枠部と、それに対向する前記n型ウェル領域の4つの辺との間隔が、5μm以内である、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記p型エミッタ領域のp型不純物濃度は、前記p型半導体層のp型不純物濃度よりも高く、
    前記n型エミッタ領域のn型不純物濃度は、前記n型ウェル領域のn型不純物濃度よりも高い、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
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