JP2021140469A - 送迎種類検出システム、送迎種類検出装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

送迎種類検出システム、送迎種類検出装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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敬滋 堀
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Abstract

【課題】車両が実施した送迎の種類を正確に検出することを可能にした送迎種類検出システム、送迎種類検出装置及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】停車した車両のドアが開閉された場合に車両が送迎を行ったと推定し、送迎を行った際の車両の状況として特にハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を夫々取得し、取得した情報に基づいて車両が停車に伴って実施した送迎の種類を複数の候補の内から検出するように構成する。【選択図】図9

Description

本発明は、車両から取得した情報に基づいて車両が実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出システム、送迎種類検出装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来より車両に乗車するユーザが他のユーザの送迎を行う場合において、送迎を行うのに適切な場所をユーザ側で判断することが難しい問題がある。そこで、例えば特開2013−20517号公報には、複数の車両から収集した情報に基づいて、過去にドアの開閉が所定回数以上行われた場所を待ち合わせ(お迎え)を行うのに推奨される場所として特定し、ユーザに提供する技術について提案されている。
特開2013−20517号公報(第6−8頁)
ここで、送迎には複数の種類が存在し、例えば乗車していた乗員を停車した地点に送り出す『お見送り』、停車した地点で新たに乗員を乗車させる『お迎え』がある。そして、『お見送り』では基本的に停車後に車両からすぐに乗員が退出するので送迎場所での車両の停車時間は短いが、一方で『お迎え』は新たに乗車させる乗員が送迎場所で既に待っているとは限らず、車両の停車時間が長くなる場合もある。また、停車する前後の車両挙動も異なる。即ち、送迎を行うのに適切な場所は送迎の種類によって変わると推測され、『お見送り』が過去に行われた場所が必ずしも『お迎え』に適切な場所とは限らない。
上記特許文献1では過去にドアの開閉が所定回数以上行われた場所を、送迎の内、特にお迎えを行うのに推奨される場所として特定しているが、推奨される場所で過去にどのような種類の送迎が行われたかについて検出することができない。従って、推奨される場所が必ずしもユーザにとってお迎えを行うのに適切な場所とは限らず、送迎を行うユーザに対して適切な情報提供を行うことができない問題があった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、車両から取得したハザードランプの点灯態様と停車状態にある期間に関する情報に基づいて、車両が実施した送迎の種類を正確に検出することを可能にした送迎種類検出システム、送迎種類検出装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る送迎種類検出システムは、停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段と、を有する。
また、本発明に係る送迎種類検出装置は、停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段と、を有する。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、車両から取得した情報に基づいて車両が実施した送迎の種類を検出するコンピュータプログラムである。具体的には、コンピュータを、停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段と、して機能させる。
前記構成を有する本発明に係る送迎種類検出システム、送迎種類検出装置及びコンピュータプログラムによれば、車両から取得したハザードランプの点灯態様と停車状態にある期間に関する情報に基づいて、車両が実施した送迎の種類を正確に検出することが可能となる。その結果、例えば送迎を行うユーザに対して送迎の種類に応じた適切な送迎場所の提供を行うことや、送迎後に立ち寄るのに適した施設に関する情報提供を送迎の種類に応じて行うことが可能となる。
本実施形態に係る送迎種類検出システムを示した概略構成図である。 本実施形態に係る送迎種類検出システムの構成を示したブロック図である。 プローブ情報DBに記憶されるプローブ情報の一例を示した図である。 停車履歴DBに記憶される停車履歴情報の一例を示した図である。 送迎地点DBに記憶される送迎地点情報の一例を示した図である。 リンクを所定距離単位で区分した例を説明した図である。 本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係る送迎地点検出処理プログラムのフローチャートである。 送迎種類を判定する判定方法について説明した図である。 本実施形態に係る送迎情報提供処理プログラムのフローチャートである。 推奨される送迎場所の案内例を示した図である。 送迎後に立ち寄るのに適した施設の案内例を示した図である。
以下、本発明に係る送迎種類検出システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る送迎種類検出システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る送迎種類検出システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る送迎種類検出システム1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る送迎種類検出システム1は、プローブセンタ2が備えるサーバ装置(送迎種類検出装置)3と、車両4に搭載された通信(案内)端末であるナビゲーション装置5と、を基本的に有する。また、サーバ装置3とナビゲーション装置5は通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、ナビゲーション装置5の代わりに、例えば車両4が備える他の車載器や車両4を制御する車両制御ECUを用いても良い。また、後述のようにサーバ装置3において生成された情報を提供する対象として、ナビゲーション装置以外の通信端末(例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等)を送迎種類検出システム1に更に含めても良い。
ここで、本実施形態に係る送迎種類検出システム1は所謂プローブカーシステムを構成する。ここで、プローブカーシステムとは、車両4をセンサとして情報を収集するシステムである。具体的には、車両4が速度データをはじめ、ステアリング操作やシフト位置等の各システムの作動状況をGPSの位置情報とともに予め車両4に搭載された通信装置を介してプローブセンタ2に送信し、センタ側でその収集データを様々な情報として再利用するシステムをいう。
そして、プローブセンタ2が備えるサーバ装置3は、全国を走行する各車両4から現在時刻や走行情報等を含むプローブ情報(材料情報)を適宜収集して蓄積するとともに、蓄積されたプローブ情報から各種支援情報(例えば送迎が推奨される場所、事故情報、渋滞情報、旅行時間等)を生成し、生成された支援情報をナビゲーション装置5に対して配信したり、支援情報を用いた各種処理を行う情報管理サーバである。特に本実施形態では、サーバ装置3は、車両4の位置情報、車両の方位情報、走行時や停車時の車両4の挙動に関する情報等を各車両4から収集し、更に収集した情報と地図情報とを組み合わせることによって、全国の各道路において送迎が行われた場所と、行われた送迎の種類を特定した送迎地点情報を生成する。更に、車で送迎を行うユーザから送迎場所の要求があった場合には、ユーザが行う予定の送迎の種類と送迎地点情報に基づいて送迎を行うのに推奨される場所を特定し、該当するユーザに対して配信する。更に、車で送迎を行うユーザに対しては、送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設に関する情報の提供等についても行う。
一方、ナビゲーション装置5は、車両4に搭載され、格納する地図データに基づいて自車位置周辺の地図を表示したり、地図画像上において車両の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う車載機である。また、ナビゲーション装置5はサーバ装置3から推奨される送迎場所を受信した場合には、送迎場所に関する案内についても行う。更に、送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設に関する情報を受信した場合には、立ち寄るのに適した施設に関する案内についても行う。尚、ナビゲーション装置5の詳細については後述する。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局はナビゲーション装置5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にあるナビゲーション装置5の通信をサーバ装置3との間で中継する役割を持つ。
続いて、送迎種類検出システム1が有するサーバ装置3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。
サーバ装置3は、図2に示すようにサーバ制御ECU11と、サーバ制御ECU11に接続された情報記録手段としてのプローブ情報DB12と、停車履歴DB13と、送迎地点DB14と、サーバ側地図DB15と、センタ通信装置16と、を基本的に有する。
サーバ制御ECU11(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、サーバ装置3の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の送迎地点検出処理プログラム(図8参照)や送迎情報提供処理プログラム(図10参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ制御ECU11は、後述のナビゲーション装置5のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、情報取得手段は、停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する。送迎種類検出手段は、情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する。
また、プローブ情報DB12は、全国を走行する各車両4から収集したプローブ情報を累積的に記憶する記憶手段である。尚、本実施形態においては、車両4から収集されるプローブ情報として、特に(a)日時とその日時における(b)車両4が走行する地域の地域コード、(c)車両4が走行するリンク、(d)車両4の進行方向(正方向又は逆方向)、(e)リンク始点(終点)からの走行距離、(f)車両4の車速、(g)車両4のヨーレート、(h)車両4のドアの開閉状態、(i)車両4のハザードランプの点灯態様、が含まれる。
尚、『リンク始点』と『リンク終点』は車両の進行方向に依存せずリンクの両端(ノード)に対して夫々設定された属性である。そして、車両の進行方向はリンク始点からリンクに進入してリンク終点から退出する方向を“正方向”、リンク終点からリンクに進入してリンク始点から退出する方向を“逆方向”と定義する。
但し、プローブ情報としては上記(a)〜(i)に関する情報を必ずしも全て含む必要はなく、また、(a)〜(i)以外の情報(例えばブレーキ操作量、加速度、ステアリング角度、ドライブレコーダ画像等)を含む構成としても良い。
図3はプローブ情報DB12に記憶されるプローブ情報の一例を示した図である。図3に示すように、プローブ情報は、送信元の車両を識別する車両IDと、上記(a)〜(i)に関する情報等が含まれる。例えば、図3に示すプローブ情報は、ID“A”の車両4が地域コード“11”内にあるID“100001”のリンクの正方向の走行中において、3月2日の9:00:00.80にリンク始点から40m離れた地点で停車し、ドアの開閉を行ったこと、その後の9:03:15.20に走行を開始したこと、更に停車中においてハザードランプを点灯させたことが記憶されている。同様にして、他のプローブ情報についても記憶されている。尚、図3に示す例では200msec間隔で車両からプローブ情報を収集しているが、プローブ情報の収集の間隔は200msec間隔より短く或いは長くしても良い。
また、停車履歴DB13は、上記プローブ情報DB12に格納されるプローブ情報の内、特に道路上で車両が停車し且つ停車した車両のドア(助手席或いは後部座席とする)が開閉されたことを示すプローブ情報に基づいて生成され、停車してドアが開閉された車両毎に停車する前後の車両状況が記憶される記憶手段である。尚、停車して助手席或いは後部座席のドアが開閉された車両は、何らかの送迎を行った車両であると推定される。従って、停車履歴情報は送迎を行った車両が停車する前後の車両状況を示す情報となる。尚、記憶される車両状況としては、車両が停車した位置と、車両が停車を開始した日時と、停車後に走行を開始した日時と、ハザードランプの点灯態様を含む。
図4は停車履歴DB13に記憶される情報(以下、停車履歴情報という)の一例を示した図である。図4に示すように、停車履歴情報は、道路上で停車してドアの開放された車両の車両状況として、車両が停車した日時と、車両が停車した位置(具体的には停車したリンク、進行方向、リンク始点(終点)からの走行距離)と、停車後に走行を開始した日時と、ハザードランプが点灯を開始した日時と、ハザードランプが点灯を終了した日時が記憶される。
例えば、図4に示す例ではID“A”の車両は、地域コード“11”内にあるID“100001”のリンクの正方向の走行中において、3月2日の9:00:00.80にリンクの始点から40m離れた地点で停車し、9:00:00.20から9:03:14.60の間においてハザードランプを点灯させ、9:03:15.20に停車位置から再び走行を開始したことが記憶されている。同様にして他の停車履歴情報についても記憶されている。そして、サーバ制御ECU11は、後述のように図4に示す停車履歴情報を用いて車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する。
一方で、送迎地点DB14は、上記停車履歴DB13に格納される停車履歴情報を統計することによって生成されたプローブ統計情報を累積的に記憶する記憶手段である。特に本実施形態では、停車履歴情報の統計を行うことによって全国の各道路において送迎が行われた場所と行われた送迎の種類を検出し、検出された送迎が行われた場所と送迎の種類に関する情報をプローブ統計情報として生成する。尚、送迎が行われた場所と行われた送迎の種類の検出方法の詳細については後述する。
図5は送迎地点DB14に記憶される送迎地点情報の一例を示した図である。図5に示すように送迎地点情報は、統計を行った日時を特定する情報と、全国の各リンク及び進行方向について所定距離単位(例えば30m単位)で区分した区間(以下、リンク区間という)毎に送迎が行われた回数を特定した情報とを含む。また、送迎が行われた回数は、送迎の種類毎にカウントされ、特に本実施形態では送迎の種類として以下の3種類を定義する。
[パターン1]乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送り(以下、『お見送り』という)
[パターン2]停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎え(以下、『お迎え(待ち合わせ)』という)
[パターン3]新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎え(以下、『お迎え(呼び出し)』という)
また、リンクを所定距離単位で区分したリンク区間は区間IDによって特定される。具体的には、図6に示すようにリンクを正方向の始点から所定距離単位(例えば30m単位)で区分し、リンクの正方向の始点から順に“リンクID−0”、“リンクID−1”、“リンクID−2”・・・・のIDを付する。例えば区間ID“100001−5”は、リンクID“100001”の正方向の始点から150m離れた地点から180m離れた地点までの区間を示す。従って、例えば図5の送迎地点情報では“100001−2”から“100001−3”まで、即ちリンクID“100001”の正方向の始点から60m離れた地点から120m離れた地点までのリンク区間において、『お見送り』による送迎が多く行われていることを示している。一方“100001−6”から“100001−7”まで、即ちリンクID“100001”の正方向の始点から180m離れた地点から240m離れた地点までのリンク区間において、『お迎え(待ち合わせ)』による送迎が多く行われていることを示している。尚、リンク区間については、上記区間IDの代わりに座標やリンク始点又はリンク終点からの距離等を用いて特定しても良い。
そして、サーバ装置3は、送迎地点DB14に記憶された送迎地点情報によって全国の各道路において多く送迎が行われた場所と行われた送迎の種類を把握可能となる。そして、車で送迎を行うユーザから送迎場所の要求があった場合には、送迎地点情報に基づいて送迎を行うのに推奨される場所を特定し、該当するユーザに対して配信する。例えばユーザが『お見送り』による送迎を行う場合には、送迎を希望する地点周辺で、『お見送り』による送迎が比較的多く行われているリンク区間を、送迎を行うのに推奨される場所として特定する。
一方、サーバ側地図DB15は、外部からの入力データや入力操作に基づいて登録された最新のバージョンの地図情報であるサーバ側地図情報が記憶される記憶手段である。ここで、サーバ側地図情報は、道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されている。例えば、道路網を示すノード及びリンクを含むネットワークデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。
また、センタ通信装置16は、車両4やVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の外部の交通情報センタと通信ネットワーク網6を介して通信を行う為の通信装置である。本実施形態では、センタ通信装置16を介してプローブ情報や送迎を行う場所に関する情報を各車両4との間で送受信する。
次に、車両4に搭載されたナビゲーション装置5の概略構成について図7を用いて説明する。図7は本実施形態に係るナビゲーション装置5を示したブロック図である。
図7に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置5は、ナビゲーション装置5が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して車両周辺の地図や交通情報等を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、プローブセンタ2やVICSセンタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール38と、を有する。また、ナビゲーション装置5はCAN等の車載ネットワークを介して、車両4に搭載された各種センサやカメラとも接続されている。尚、車両4に搭載されたセンサやカメラとしては、車速センサ39、ドア開閉センサ40を含む。また、車両4のハザードランプ41とも接続されている。
以下に、ナビゲーション装置5が有する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS43、ヨーレートセンサ44等を含み、現在の車両の位置、方位等を検出することが可能となっている。また、車速センサ39やその他の車両に設置された各種センサの検出結果についても取得することによって、より精度の高い現在の車両の位置、方位等の検出も可能である。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB45、走行履歴DB46、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりにフラッシュメモリやメモリーカードやCDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。また、地図情報DB45、走行履歴DB46は外部のサーバに格納させ、ナビゲーション装置5が通信により取得する構成としても良い。
ここで、地図情報DB45は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、経路の探索や変更に係る処理に用いられる探索データ、施設に関する施設データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
また、走行履歴DB46は、車両4の走行情報(車両挙動)を累積して記憶した記憶手段である。尚、本実施形態では走行履歴DB46に記憶される走行情報として、特に車速センサ39、ドア開閉センサ40、GPS43、ヨーレートセンサ44等の各種センサの検出結果、並びにハザードランプ41の点灯態様を含む。走行履歴DB46に記憶された走行情報はプローブ情報としてサーバ装置3へと随時送信される。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、ナビゲーション装置5の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の送迎情報提供処理プログラム(図10参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU33は、処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、情報提供手段は、送迎種類の検出結果に基づいて送迎を行うユーザに対して情報の提供を行う。
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、マイクと音声認識装置によって構成することもできる。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、案内経路(走行予定経路)に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。また、本実施形態では、特に車で送迎を行うユーザから送迎場所の要求があった場合には、送迎を行うのに推奨される場所の案内表示について行う。更に、送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設に関する情報の案内表示についても行う。尚、液晶ディスプレイ35の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路(走行予定経路)に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB45の更新等が行われる。尚、DVDドライブ37に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール38は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやその他の外部センタ等から送信された交通情報等を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、車車間で通信を行う車車間通信装置や路側機との間で通信を行う路車間通信装置も含む。また、プローブ情報や配信情報をサーバ装置3との間で送受信するのにも用いられる。
また、車速センサ39は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより車両の車速や移動距離を算出する。
また、ドア開閉センサ40は、例えば車両に設けられたドア毎に配置されており、各ドアが開放された状態にあるか閉鎖された状態にあるかを検出する為のセンサである。特に本実施形態では、車両が備える複数のドア開閉センサ40と該センサによって開閉を検出するドアの種類(運転席、助手席、後部座席)が予め紐づけられており、開放又は閉鎖されたドアの種類についても検出可能となっている。
また、ハザードランプ41は、例えば車両の前方や後方に設置されたランプであり、インストルメントパネルに配置されたスイッチを乗員が操作することによって点灯状態と消灯状態を切り替えることが可能である。また、ナビゲーションECU33はハザードランプ41から送信される信号に基づいてハザードランプ41が点灯状態にあるか消灯状態にあるかを検出することが可能である。
続いて、前記構成を有する送迎種類検出システム1が有するサーバ装置3において実行する送迎地点検出処理プログラムについて図8に基づき説明する。図8は本実施形態に係る送迎地点検出処理プログラムのフローチャートである。ここで、送迎地点検出処理プログラムは、前回プログラムを実行した時から所定時間(例えば24時間)経過後に実行され、各車両4から送信されたプローブ情報に基づいて、全国の各道路において送迎が行われた場所と行われた送迎の種類を検出するプログラムである。尚、以下の図8にフローチャートで示されるプログラムは、サーバ装置3が備えているRAM22やROM23等に記憶されており、CPU21により実行される。
尚、以下のステップ(以下、Sと略記する)1〜S10の処理については、全国の道路を対象としてリンク区間及び進行方向(正方向と逆方向)単位でループして実行し、全てのリンク区間及び進行方向に対する処理が終了するまで繰り返し行う。尚、リンク区間は前述したようにリンクを正方向の始点から所定距離単位(例えば30m単位)で区分した区間である(図6参照)。
先ず、S1においてCPU21は、現時点でプローブ情報DB12に格納されているプローブ情報(図3)の内、処理対象のリンク区間及び進行方向を走行した各車両のプローブ情報を抽出する(前回プログラムを実行した時から新たにプローブ情報DB12に格納されたプローブ情報のみを対象にしても良い)。尚、プローブ情報は図3に示すように(a)日時とその日時における(b)車両4が走行する地域の地域コード、(c)車両4が走行するリンク、(d)車両4の進行方向(正方向又は逆方向)、(e)リンク始点(終点)からの走行距離、(f)車両4の車速、(g)車両4のヨーレート、(h)車両4のドアの開閉状態、(i)車両4のハザードランプの点灯態様、が含まれる。そして、全国を走行する各車両4から定期的に収集される。例えば図3に示す例では200msec間隔で繰り返し車両からプローブ情報を収集している。但し、プローブ情報の収集は必ずしも200msec間隔で行う必要はない。例えば、ナビゲーション装置5において送信対象となるプローブ情報をフラッシュメモリ54等に蓄積しておき、所定期間内のプローブ情報をまとめてサーバ装置3に送信しても良い。
次に、S2においてCPU21は、前記S1で抽出されたプローブ情報の内、特に道路上で車両が停車し且つ停車した車両のドア(助手席或いは後部座席とする)が開閉されたことを示すプローブ情報に基づいて、停車してドアが開閉された車両毎に停車する前後の車両状況を示す停車履歴情報を生成する。尚、前記S2で停車履歴情報が生成される車両、即ち停車して助手席或いは後部座席のドアが開閉された車両は、何らかの送迎を行った車両であると推定される。従って、停車履歴情報は送迎を行った車両が停車する前後の車両状況を示す情報となる。尚、停車履歴情報は、図4に示すように車両が停車した位置と、車両が停車を開始した日時と、停車後に走行を開始した日時と、ハザードランプの点灯態様を含む。
そして、以下のS3〜S10の処理については、前記S2で生成された停車履歴情報毎、即ち送迎を行った車両毎にループして実行し、全ての該当車両に対する処理が終了するまで繰り返し行う。
先ず、S3においてCPU21は、前記S2で生成された停車履歴情報に基づいて、処理対象の車両が停車する前又は後においてハザードランプが点灯を開始したことを条件として、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さT1を算出する。例えば図4に示すID“A”の車両は9:00:00.80に停車し、その後に9:03:14.60にハザードランプが消灯しているので、T1=3分13.80秒となる。尚、処理対象の車両の送迎時にハザードランプが点灯していない場合についてはT1=0としても良いし、処理対象の車両が実施した送迎の種類は不明と判定して、S10へと移行しても良い。
続いて、S4においてCPU21は、前記S2で生成された停車履歴情報に基づいて、処理対象の車両が停車状態にある期間の長さT2を算出する。例えば図4に示すID“A”の車両は9:00:00.80に停車し、その後に9:03:15.20に停車位置から再び走行を開始しているので、T2=3分14.40秒となる。
その後、S5においてCPU21は、前記S3で算出した車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さT1が第1閾値未満であるか否かを判定する。ここで、第1閾値は全国で送迎を行った各車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さの平均値とする。具体的には、停車履歴DB13に格納された全ての停車履歴情報を対象としてT1を算出し、算出したT1の平均値を第1閾値とする。尚、処理対象のリンク区間及び進行方向において送迎を行った車両に限定して、停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さの平均値を算出して第1閾値としても良い。
そして、前記S3で算出した車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さT1が第1閾値未満であると判定された場合(S5:YES)には、S6へと移行する。それに対して、前記S3で算出した車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さT1が第1閾値以上であると判定された場合(S5:NO)には、S7へと移行する。
S6においてCPU21は、処理対象の車両が実施した送迎の種類が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出す『お見送り』であると判定する。その後、S10へと移行する。
ここで、車両が送迎を行う場合における基本的な流れは、図9に示すように先ず車を運転するユーザが送迎場所を見つけ、その後に送迎場所まで車を移動して停車し、乗員を降ろす或いは乗せた後に出発準備を整えて再び走行を開始する流れとなる。そして上記S5で判定対象となるT1は車両が停車してからハザードランプが消灯するまで、即ち出発準備が整うまでの期間に相当する。特に送迎の種類が『お見送り』である場合には、車両が停車すると乗員はすぐに下車することになるので、車両が停車してから出発準備が整うまでの期間が短い傾向にある。従って、前記S5及びS6では、T1が第1閾値未満であると判定された場合に、処理対象の車両が実施した送迎の種類が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出す『お見送り』であると判定する。
一方、S7においてCPU21は、前記S4で算出した車両が停車状態にある期間の長さT2が第2閾値以上であるか否かを判定する。ここで、第2閾値は例えば固定値で3分とするが、その値は適宜変更可能である。但し、第1閾値よりも長い時間とするのが望ましい。
そして、前記S4で算出した車両が停車状態にある期間の長さT2が第2閾値以上であると判定された場合(S7:YES)には、S8へと移行する。それに対して、前記S4で算出した車両が停車状態にある期間の長さT2が第2閾値未満であると判定された場合(S7:NO)には、S9へと移行する。
S8においてCPU21は、処理対象の車両が実施した送迎の種類が、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させる『お迎え(待ち合わせ)』であると判定する。その後、S10へと移行する。
一方、S9においてCPU21は、処理対象の車両が実施した送迎の種類が、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させる『お迎え(呼び出し)』であると判定する。その後、S10へと移行する。
ここで、前述したように車両が送迎を行う場合における基本的な流れは、図9に示すように先ず車を運転するユーザが送迎場所を見つけ、その後に送迎場所まで車を移動して停車し、乗員を降ろす或いは乗せた後に出発準備を整えて再び走行を開始する流れとなる。そして上記S7で判定対象となるT2は車両が停車してから走行を開始するまでの期間に相当する。特に送迎の種類が『お迎え(待ち合わせ)』である場合には、車両が停車したとしても新たな乗員が送迎場所で既に待っているとは限らず、一般的に停車期間が長くなる傾向にある。従って、前記S7及びS8では、T1が第1閾値以上且つT2が第2閾値以上であると判定された場合に、処理対象の車両が実施した送迎の種類が、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させる『お迎え(待ち合わせ)』であると判定する。一方で、特に送迎の種類が『お迎え(呼び出し)』である場合には、新たな乗員は送迎場所で既に待っていることが前提となるので車両の停車期間は短くなる傾向にある。但し、上述した『お見送り』の場合と比べると乗員が乗車した後に着席やシートベルトの装着などの時間が必要となり、車両が停車してから出発準備が整うまでの期間が長くなる。従って、前記S7及びS9では、T1が第1閾値以上且つT2が第2閾値未満であると判定された場合に、処理対象の車両が実施した送迎の種類が、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させる『お迎え(呼び出し)』であると判定する。
尚、本実施形態では図9に示すように車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さをT1、車両が停車状態にある期間の長さをT2としているが、送迎に必要な時間の長さを示すことができるのであればT1、T2の期間の定義は適宜変更可能である。例えば、ハザードランプが点灯状態にある期間をT1又はT2としても良いし、ハザードランプが点灯を開始してから車両が走行を開始するまでの期間をT1又はT2としても良い。また、本実施形態では前記S5では判定対象としてT1、前記S7では判定対象としてT2を用いているが、前記S5と前記S7ではともに判定対象としてT1を用いても良い。或いは前記S5と前記S7ではともに判定対象としてT2を用いても良い。
その後、S10においてCPU21は、前記S6、S8、S9の判定結果に基づいて、処理対象のリンク区間及び進行方向において車両の送迎が行われた回数を、送迎の種類を区分してカウントする。そして、上記S3〜S10の処理を、処理対象のリンク区間及び進行方向において送迎を行った全ての車両に対して行うことにより、処理対象のリンク区間及び進行方向において車両の送迎が行われた回数と送迎の種類の内訳を特定した送迎地点情報が生成され送迎地点DB14に格納される。
更に、上記S1〜S10の処理を全国の道路を対象として実行することにより、送迎地点DB14には図5に示すように全国の各リンク及び進行方向についてリンク区間毎に送迎が行われた回数と送迎の種類の内訳を特定した送迎地点情報が格納されることとなる。
続いて、前記構成を有する送迎種類検出システム1が有するサーバ装置3及びナビゲーション装置5において実行する送迎情報提供処理プログラムについて図10に基づき説明する。図10は本実施形態に係る送迎情報提供処理プログラムのフローチャートである。ここで、送迎情報提供処理プログラムは、前述した送迎地点検出処理プログラム(図8)による送迎が行われた場所と行われた送迎の種類の検出結果を用いて、車での送迎を行うユーザに対して推奨される送迎場所を提供したり、送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設に関する情報を提供するプログラムである。尚、以下の図10にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置5が備えているRAM52やROM53又はサーバ装置3が備えているRAM22やROM23等に記憶されており、CPU21又はCPU51により実行される。また、以下の送迎情報提供処理プログラムは、ナビゲーション装置5の代わりにナビゲーション装置5以外の通信端末(例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等)により実行しても良い。
先ず、ナビゲーション装置5において実行される送迎情報提供処理プログラムについて説明する。
S21においてCPU51は、サーバ装置3に対して送迎に関する情報要求(以下、送迎情報要求という)を送信する。尚、ナビゲーション装置5からサーバ装置3へと送迎情報要求を送信するタイミングはユーザが送迎を実施する前であっても、送迎を実施した後であっても良い。送迎を実施する前であればユーザは推奨される送迎場所の情報提供と送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設に関する情報提供の両方を受けることが可能である。一方、送迎を実施した後であればユーザは基本的に送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設に関する情報提供のみを受けることとなる。
尚、送迎情報要求には、送迎情報要求の送信元のナビゲーション装置5を特定する端末IDと、送迎場所の希望条件(送迎を実施する前に送信する場合のみ)と、ユーザがこれから行う送迎の種類(送迎を実施する前に送信する場合のみ)が含まれている。ここで、送迎場所の希望条件は、例えばどの辺りで送迎を行いたいかをユーザが指定した条件とする。送迎場所の指定は、ユーザが地図上の任意の地点を指定することにより行っても良いし、施設名(例えば駅の名称)や地名を指定することにより行っても良い。また、ユーザがこれから行う送迎の種類は『お見送り』、『お迎え(待ち合わせ)』、『お迎え(呼び出し)』のいずれかをユーザの操作に基づいて指定する。
次にS22においてCPU51は、送迎情報要求に応じてサーバ装置3において検索された“推奨される送迎場所”と“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”に関する情報を受信する。但し、“推奨される送迎場所”については前記S21においてユーザが送迎を実施する前に送迎情報要求を送信した場合に限り受信する。
その後、S23においてCPU51は、前記S22で受信した“推奨される送迎場所”と“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”に関する情報を液晶ディスプレイ35に表示する。ここで、図11は液晶ディスプレイ35に表示される“推奨される送迎場所”の案内画面の一例を示した図である。
図11に示すように液晶ディスプレイ35には、地図画像65が表示され、地図画像上の“推奨される送迎場所”に該当する位置に対して送迎場所を示すマーク66、67が表示される。尚、“推奨される送迎場所”が複数ある場合には、複数の“推奨される送迎場所”に対して夫々マーク66、67を表示する。更に、ユーザは表示されたいずれかのマーク66、67を選択することによって、選択されたマークに該当する地点までの経路を探索することや、探索された経路に基づく走行案内を行うことも可能となる。また、“推奨される送迎場所”については送迎を行う相手のユーザが所有する端末にも送信して案内するのが望ましい。
一方、図12は液晶ディスプレイ35に表示される“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”の案内画面の一例を示した図である。図12に示すように液晶ディスプレイ35には、送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設の一覧を示した施設案内画面70が表示される。施設案内画面70では施設毎に施設名称や施設までの所要時間等が表示され、更に詳細ボタン71についても表示される。そして、ユーザは表示された詳細ボタン71を選択することによって施設のより詳細な情報を取得することや、該当する施設を新たな目的地へ設定することが可能となる。尚、施設案内画面70において案内される施設は、後述のようにユーザが実施した(或いは実施する予定の)送迎の種類に基づいて選択される。詳細については後述する。
また、前記S23においてCPU51は、前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前であれば、図11に示す“推奨される送迎場所”の情報提供については送迎を実施する前に行う。そして、図12に示す“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”の情報提供については送迎を実施した後に行う。但し、“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”の情報提供についても送迎を実施する前に行うようにしても良い。一方、前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施した後であれば、図12に示す“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”の情報提供のみについて行う。
次に、サーバ装置3において実行される送迎情報提供処理プログラムについて説明する。
先ず、S31においてCPU21は、ナビゲーション装置5から送信される送迎情報要求を受信する。尚、送迎情報要求には、送迎情報要求の送信元のナビゲーション装置5を特定する端末IDと、送迎場所の希望条件(送迎を実施する前に送信する場合のみ)と、ユーザがこれから行う送迎の種類(送迎を実施する前に送信する場合のみ)とが含まれている。
その後、S32においてCPU21は、送迎情報要求の送信元のユーザが実施した(或いは実施する予定の)送迎の種類を判定する。ここで、前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前であって、且つ前記S31で受信した送迎情報要求にユーザがこれから行う送迎の種類が含まれている場合には、送迎情報要求に含まれる送迎の種類を、送迎情報要求の送信元のユーザが実施する予定の送迎の種類として判定する。一方、前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前であるが、前記S31で受信した送迎情報要求にユーザがこれから行う送迎の種類が含まれていない場合、或いは前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施した後である場合については、前述した送迎地点検出処理プログラム(図8)を用いて送迎情報要求の送信元のユーザが実施した送迎の種類を判定する。
即ち、CPU21は送迎情報要求の送信元のナビゲーション装置5から配信されたプローブ情報をプローブ情報DB12から抽出し、停車履歴情報を生成する。具体的には、車両が停車した位置と、車両が停車を開始した日時と、停車後に走行を開始した日時と、ハザードランプの点灯態様を特定する。そして、生成された停車履歴情報に対してS3〜S9の処理を行うことによって、送迎情報要求の送信元のユーザが実施した送迎の種類を『お見送り』、『お迎え(待ち合わせ)』、『お迎え(呼び出し)』のいずれかに判定する。
尚、送迎地点検出処理プログラム(図8)を用いて送迎情報要求の送信元のユーザが実施した送迎の種類を判定する場合には、車両が送迎を実施した後しか判定することができないので、仮に前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前であったとしても、後述のS33の処理については行わない。
続いて、S33においてCPU21は、前記S31で受信した送迎情報要求に含まれる送迎場所の希望条件と地図情報とを用いて、要求元のユーザにとって“推奨される待ち合わせ場所”を検索する。尚、前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施した後である場合についてはS33の処理は省略する。
具体的に前記S33でCPU21は、ユーザにより指定された送迎場所の希望地点の周辺で、車両を停車する為の十分な道路幅があり、且つ前記S32で判定された送迎の種類で過去に所定回数以上送迎が行われているリンク区間及び進行方向に対応する場所を“推奨される送迎場所”として特定する。尚、所定回数については適宜設定可能であるが、例えば5回とする。また、前述したように送迎地点DB14に格納される送迎地点情報には、前述の送迎地点検出処理プログラム(図8)における検出結果として、リンク区間及び進行方向毎に車両の送迎が行われた回数と送迎の種類の内訳が特定されている(図5参照)。従って、CPU21は送迎地点DB14に格納される送迎地点情報を参照することによって、前記S32で判定された送迎の種類で過去に所定回数以上送迎が行われているリンク区間及び進行方向に対応する場所を特定可能である。例えば、図5に示す送迎地点情報が格納されている場合において、前記S32で判定された送迎の種類が『お見送り』である場合には、区間ID“100001−2”と“100001−3”が“推奨される送迎場所”として特定されることとなる。また、交通状況や道路種別等についても考慮して“推奨される送迎場所”を検索しても良い。尚、候補が複数ある場合には、“推奨される送迎場所”を複数特定しても良い。
次に、S34においてCPU21は、前記S32で判定された送迎の種類と地図情報とを用いて、要求元のユーザにとって“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”を検索する。
ここで、例えば前記S32で判定された送迎の種類が『お見送り』である場合には、送迎後にユーザは単独で行動することとなり、時間的にも余裕があると推定できる。従って、前記S34でCPU21は、ユーザの現在位置(前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前である場合においては前記S33で特定された推奨される送迎場所)から比較的遠方(例えば3km以上10km以内)のエリアを対象とし、更に一人でも入り易い特定のジャンルの飲食店(例えばカフェ、ファーストフード店等)に該当することを条件として施設の検索を行う。但し、エリアとジャンルのいずれか一方のみの条件としても良い。また、条件に該当する施設が複数ある場合については複数の施設を“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”として特定する。また、条件に該当する施設が少ない或いは存在しない場合については条件を広げて再度検索を行うようにするのが望ましい。その結果、『お見送り』の送迎を行ったユーザに対しては、ユーザの現在位置から遠方にある施設及び特定ジャンルの飲食店に該当する施設を優先的に“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”として特定することとなる。また、特定された施設で利用可能なクーポンがある場合には、クーポンを配布するようにしても良い。
ここで、例えば前記S32で判定された送迎の種類が『お迎え(待ち合わせ)』である場合には、送迎後には複数人のグループで行動することとなり、更に次の予定が決まっていると推定できる。従って、前記S34でCPU21は、ユーザの現在位置(前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前である場合においては前記S33で特定された推奨される送迎場所)から次の目的地までの経路周辺或いは目的地周辺を対象とし、更に運転者が休憩することが可能なジャンルの施設(例えばカフェ、サービスエリア、道の駅等)に該当することを条件として施設の検索を行う。但し、エリアとジャンルのいずれか一方のみの条件としても良い。また、条件に該当する施設が複数ある場合については複数の施設を“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”として特定する。また、条件に該当する施設が少ない或いは存在しない場合については条件を広げて再度検索を行うようにするのが望ましい。その結果、『お迎え(待ち合わせ)』の送迎を行ったユーザに対しては、次の目的地までの経路上にある施設又は目的地周辺の施設を優先的に“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”として特定することとなる。また、特定された施設で利用可能なクーポンがある場合には、クーポンを配布するようにしても良い。
また、例えば前記S32で判定された送迎の種類が『お迎え(呼び出し)』である場合には、送迎後にはユーザの自宅等の予め登録された地点に帰ると推定できる。従って、前記S34でCPU21は、ユーザの現在位置(前記S21で送迎情報要求を送信するのがユーザが送迎を実施する前である場合においては前記S33で特定された推奨される送迎場所)から自宅までの経路周辺或いは自宅周辺を対象とし、更に日常的に利用するジャンルの施設(例えばスーパー、コンビニ等)に該当することを条件として施設の検索を行う。但し、エリアとジャンルのいずれか一方のみの条件としても良い。また、ユーザが自宅以外の登録地点(例えば職場)に行くことが予想される場合には、自宅の代わりに職場等の他の登録地点を用いて検索しても良い。また、条件に該当する施設が複数ある場合については複数の施設を“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”として特定する。また、条件に該当する施設が少ない或いは存在しない場合については条件を広げて再度検索を行うようにするのが望ましい。その結果、『お迎え(呼び出し)』の送迎を行ったユーザに対しては、自宅などの登録地点までの経路上にある施設又は登録地点周辺の施設を優先的に“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”として特定することとなる。また、特定された施設で利用可能なクーポンがある場合には、クーポンを配布するようにしても良い。
続いて、S35においてCPU21は、前記S33で検索された“推奨される送迎場所”及びS34で検索された“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”に関する情報を、送迎情報要求のあったナビゲーション装置5へと配信する。そして、情報の配信されたナビゲーション装置5では、前述したように配信された“推奨される送迎場所”及び“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設” に関する情報を液晶ディスプレイ35に表示する(S23)。その結果、送迎を行うユーザに対して送迎の種類に応じた適切な送迎場所の提供を行うことや、送迎後に立ち寄るのに適した施設に関する情報提供を送迎の種類に応じて行うことが可能となる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る送迎種類検出システム1、サーバ装置3及びサーバ装置3で実行されるコンピュータプログラムでは、停車した車両のドアが開閉された場合に車両が送迎を行ったと推定し、送迎を行った際の車両の状況としてハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を夫々取得し(S1、S2)、取得した情報に基づいて車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する(S5〜S9)ので、車両が実施した送迎の種類を正確に検出することが可能となる。その結果、例えば送迎を行うユーザに対して送迎の種類に応じた適切な送迎場所の提供を行うことや、送迎後に立ち寄るのに適した施設に関する情報提供を送迎の種類に応じて行うことが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではプローブ情報を用いるプローブカーシステムを用いて全国を走行する複数の車両から収集した送迎時の車両状況に基づいて車両が実施した送迎の種類を検出しているが、プローブカーシステムは必須ではない。一の車両から取得した送迎時の車両状況に基づいて該車両が実施した送迎の種類を検出することも可能である。例えば自車の過去の走行履歴に基づいてナビゲーション装置5が自車の実施した送迎の種類を検出することも可能となる。
また、本実施形態ではプローブ情報DB12に格納されたプローブ情報から特に送迎を行った車両のプローブデータを選択して抽出する際に、停車して助手席或いは後部座席のドアが開閉されたことを示すデータであることを条件としているが、エンジンがオフされたことを条件に追加しても良い。
また、本実施形態では検出対象とする送迎の種類として『お見送り』、『お迎え(待ち合わせ)』、『お迎え(呼び出し)』の3種類を挙げているが。検出対象とする送迎の種類は『お見送り』と『お迎え』の2種類でも良いし、4種類以上に細分化しても良い。
また、本実施形態では車両が実施した送迎の種類を検出する為の条件としてT1、T2が閾値以上か否かを用いているが、他の条件を用いても良い。例えば送迎を行う際にハザードランプが点灯したか否かを条件としても良い。また、送迎を行う際にエンジンがオフされたか否かを条件としても良い。
また、本実施形態では、車両が実施した送迎の種類の検出結果を用いた制御(ユーザへのサービス提供)として、送迎を行うユーザに対して“推奨される送迎場所”と“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”に関する情報の提供を行っているが、他の制御を行っても良い。例えば、送迎の種類毎に送迎が良く行われる場所をピックアップし、ユーザに情報提供するようにしても良い。
また、本実施形態では図8に示す送迎地点検出処理プログラムの実行主体は、サーバ装置3であったが、ナビゲーション装置5が実行する構成としても良い。その場合に、他車両の走行履歴を用いずに自車の走行履歴のみを用いて自車が実施した送迎の種類を検出するのであれば、送迎種類検出システム1においてサーバ装置3は必須の要素ではなく、送迎種類検出システム1をナビゲーション装置5のみで構成することも可能である。
また、“推奨される送迎場所”と“送迎を行った後に立ち寄るのに適した施設”に関する案内を行う手段としてはナビゲーション装置5の代わりに、走行案内機能を有する他の装置を用いても良い。例えば、ナビゲーション装置5以外の車載器、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等が可能である。
また、本発明に係る送迎種類検出システムを具体化した実施例について上記に説明したが、送迎種類検出システムは以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
停車した車両(4)のドアが開閉された場合に、ハザードランプ(41)の点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段(21)と、前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段(21)と、を有する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、車両から取得したハザードランプの点灯態様と停車状態にある期間に関する情報に基づいて、車両が実施した送迎の種類を正確に検出することが可能となる。その結果、例えば送迎を行うユーザに対して送迎の種類に応じた適切な送迎場所の提供を行うことや、送迎後に立ち寄るのに適した施設に関する情報提供を送迎の種類に応じて行うことが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記送迎種類検出手段(21)は、車両(4)が停車する前又は後においてハザードランプ(41)が点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値未満である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りであると検出する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、送迎の種類が乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りである場合には、車両が停車すると乗員はすぐに下車することになるので、車両が停車してから出発準備が整うまでの期間が短い傾向にあることを考慮して、送迎の種類を正確に判定することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記送迎種類検出手段(21)は、車両(4)が停車する前又は後においてハザードランプ(41)が点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値以上である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、停車した地点で新たな乗員を乗車させるお迎えであると検出する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、送迎の種類が停車した地点で新たな乗員を乗車させるお迎えである場合には、車両が停車してから新たな乗員が乗車するまでにある程度の時間が必要となることが多く、車両が停車してから出発準備が整うまでの期間が長い傾向にあることを考慮して、送迎の種類を正確に判定することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記送迎種類検出手段(21)は、車両(4)が停車する前又は後においてハザードランプ(41)が点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値以上であって、且つ車両が停車状態にある期間の長さが第2閾値以上である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えであると検出し、車両が停車する前又は後においてハザードランプが点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値以上であって、且つ車両が停車状態にある期間の長さが第2閾値未満である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えであると検出する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、特に停車した地点で新たな乗員を乗車させるお迎えについては、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えと新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えの2種類を含むことを考慮し、送迎の種類を検出することが可能となる。特に、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えは、新たな乗員が送迎場所に既にいるとは限らない一方で、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えに関しては、新たな乗員が送迎場所に既にいることが前提となるので、車両が停車状態にある期間の長さに差が生じる。従って、車両が停車状態にある期間の長さを用いることによって送迎の種類を検出することが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記情報取得手段(21)は、複数の車両(4)を対象として前記ハザードランプ(41)の点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を夫々取得し、前記第1閾値は、前記複数の車両における車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さの平均値に設定される。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、送迎の種類が乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りである場合には、車両が停車すると乗員はすぐに下車することになるので、車両が停車してから出発準備が整うまでの期間が平均時間に比べて短い傾向にあることを考慮して、送迎の種類を正確に判定することが可能となる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
前記送迎種類検出手段(21)の検出結果に基づいて、送迎を行うユーザ又は送迎を行ったユーザに対して情報の提供を行う情報提供手段(21)を有する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、送迎を行うユーザ又は送迎を行ったユーザに対して、実施された送迎の種類を考慮した情報の提供を行うことが可能となる。
また、第7の構成は以下のとおりである。
前記情報提供手段(21)は、前記送迎種類検出手段(21)の検出結果が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対してユーザの現在位置から遠方にある施設の施設情報を優先的に提供する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りを行ったユーザは、送迎後に時間的な余裕があると推定し、時間をかけて立ち寄ることが可能な遠方にある施設をユーザが立ち寄るのに適した施設として情報提供を行うことが可能となる。
また、第8の構成は以下のとおりである。
前記情報提供手段(21)は、前記送迎種類検出手段(21)の検出結果が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対して特定ジャンルの飲食店に該当する施設に関する情報を優先的に提供する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りを行ったユーザは、送迎後に単独で行動すると推定し、単独でも入店しやすい特定のジャンルの飲食店をユーザが立ち寄るのに適した施設として情報提供を行うことが可能となる。
また、第9の構成は以下のとおりである。
前記情報提供手段(21)は、前記送迎種類検出手段(21)の検出結果が、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対して次の目的地までの経路上にある施設又は目的地周辺の施設に関する情報を優先的に提供する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えを行ったユーザは、送迎後にグループで行動し且つ次の目的地も決まっていると推定し、次の目的地までの移動中に立ち寄りやすい施設をユーザが立ち寄るのに適した施設として情報提供を行うことが可能となる。
また、第10の構成は以下のとおりである。
前記情報提供手段(21)は、前記送迎種類検出手段(21)の検出結果が、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対して登録地点までの経路上にある施設又は登録地点周辺の施設に関する情報を優先的に提供する。
上記構成を有する送迎種類検出システムによれば、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えを行ったユーザは、送迎後に自宅などの予め登録された登録地点に移動すると推定し、登録地点までの移動中に立ち寄りやすい施設をユーザが立ち寄るのに適した施設として情報提供を行うことが可能となる。
1 送迎種類検出システム
2 プローブセンタ
3 サーバ装置
4 車両
5 ナビゲーション装置
11 サーバ制御ECU
12 プローブ情報DB
13 停車履歴DB
14 送迎地点DB
21 CPU
33 ナビゲーションECU
35 液晶ディスプレイ
40 ドア開閉センサ
41 ハザードランプ
51 CPU

Claims (12)

  1. 停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段と、を有する送迎種類検出システム。
  2. 前記送迎種類検出手段は、車両が停車する前又は後においてハザードランプが点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値未満である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りであると検出する請求項1に記載の送迎種類検出システム。
  3. 前記送迎種類検出手段は、車両が停車する前又は後においてハザードランプが点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値以上である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、停車した地点で新たな乗員を乗車させるお迎えであると検出する請求項1又は請求項2に記載の送迎種類検出システム。
  4. 前記送迎種類検出手段は、
    車両が停車する前又は後においてハザードランプが点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値以上であって、且つ車両が停車状態にある期間の長さが第2閾値以上である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えであると検出し、
    車両が停車する前又は後においてハザードランプが点灯を開始し、車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さが第1閾値以上であって、且つ車両が停車状態にある期間の長さが第2閾値未満である場合には、車両が停車に伴って実施した送迎の種類が、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えであると検出する請求項3に記載の送迎種類検出システム。
  5. 前記情報取得手段は、複数の車両を対象として前記ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を夫々取得し、
    前記第1閾値は、前記複数の車両における車両が停車してからハザードランプが消灯するまでの期間の長さの平均値に設定される請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の送迎種類検出システム。
  6. 前記送迎種類検出手段の検出結果に基づいて、送迎を行うユーザ又は送迎を行ったユーザに対して情報の提供を行う情報提供手段を有する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の送迎種類検出システム。
  7. 前記情報提供手段は、前記送迎種類検出手段の検出結果が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対してユーザの現在位置から遠方にある施設の施設情報を優先的に提供する請求項6に記載の送迎種類検出システム。
  8. 前記情報提供手段は、前記送迎種類検出手段の検出結果が、乗車していた乗員を停車した地点に送り出すお見送りであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対して特定ジャンルの飲食店に該当する施設に関する情報を優先的に提供する請求項6又は請求項7に記載の送迎種類検出システム。
  9. 前記情報提供手段は、前記送迎種類検出手段の検出結果が、停車した地点で新たな乗員と待ち合わせて該乗員を乗車させるお迎えであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対して次の目的地までの経路上にある施設又は目的地周辺の施設に関する情報を優先的に提供する請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の送迎種類検出システム。
  10. 前記情報提供手段は、前記送迎種類検出手段の検出結果が、新たな乗員から呼び出されて停車した地点で該乗員を乗車させるお迎えであった場合に、前記送迎を行ったユーザに対して登録地点までの経路上にある施設又は登録地点周辺の施設に関する情報を優先的に提供する請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の送迎種類検出システム。
  11. 停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段と、を有する送迎種類検出装置。
  12. コンピュータを、
    停車した車両のドアが開閉された場合に、ハザードランプの点灯態様と車両が停車状態にある期間を特定する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得した情報に基づいて、車両が停車に伴って実施した送迎の種類を検出する送迎種類検出手段と、
    して機能させる為のコンピュータプログラム。
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