JP2019158354A - 駐車支援システム及び駐車支援装置 - Google Patents

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Tokuhiro Nakamura
徳裕 中村
英紀 加瀬澤
Hidenori Kasezawa
英紀 加瀬澤
健輔 武内
Kensuke Takeuchi
健輔 武内
元 森川
Hajime Morikawa
元 森川
洋子 櫻井
Yoko Sakurai
洋子 櫻井
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Hiroaki Takeyama
弘章 竹山
元裕 中村
Motohiro Nakamura
元裕 中村
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Abstract

【課題】乗員にとってより適切な駐車スペースへの駐車を支援することを可能とした駐車支援システム及び駐車支援装置を提供する。【解決手段】駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する一方で、新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得し、収集された乗員の行動履歴に基づいて、駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定し、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、特定された乗員の行動特性に対応した駐車スペースへの駐車を支援するように構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、駐車の支援を行う駐車支援システム及び駐車支援装置に関する。
従来、車両において乗員に提供する情報は、車速やエンジン回転数等のごく限られた情報であった。しかしながら、近年、車載器の機能の向上に伴い車両において乗員に提供する情報が増加してり、例えば、目的地までの案内経路、渋滞情報、店舗等の施設情報等の提供が行われる。また、特に車両が目的地に接近したり到着した際には、車両を駐車する為に必要な情報として駐車場に関する情報を案内することについても行われていた。
ここで、駐車場に関する情報として、特に駐車場内に設けられた車両を駐車する為の駐車スペースの内、空き状態にある駐車スペースの案内を行うことも行われている。また、駐車スペースは同一駐車場内であっても場所毎に条件が大きく異なる。例えば、施設の入口から近い駐車スペースがあれば、施設の入口からは遠いが広い駐車スペースなどが存在する。従って、駐車支援を行う際にはユーザに適した駐車スペースを案内することが需要であった。
そこで、特開2008−96362号公報には、車両の乗員の駐車に関する嗜好(例えば「施設入口にできる限り近いところに駐車」)を予めユーザに登録させることや過去のユーザの駐車履歴から特定し、駐車場内にある駐車スペースの内、ユーザの嗜好に合う駐車スペースを案内する技術について提案されている。
特開2008−96362号公報(第13−14頁)
しかしながら、駐車スペースに対するユーザの嗜好は、駐車場毎に必ずしも同一ではなく駐車対象となる駐車場によって異なる場合がある。例えば、買い物を行う施設の駐車場では、一般的に施設の入り口に近い駐車スペースが好まれるが、特に大型の荷物の買い物を行うことが多い施設の駐車場では、施設の入り口から近い駐車スペースよりも周辺の空きスペースが広い駐車スペース(即ち荷物の出し入れが行い易い駐車スペース)が好まれる場合もある。上記特許文献1の技術では上記のような駐車場毎のユーザの嗜好について考慮していないので、ユーザに適した駐車スペースを案内することができない場合があった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、駐車場が属する施設のジャンル毎に、該駐車場で駐車を行うユーザの行動に適した駐車スペースを特定することによって、乗員にとってより適切な駐車スペースへの駐車を支援することを可能とした駐車支援システム及び駐車支援装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る駐車支援システムは、駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する行動収集手段と、新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得するジャンル取得手段と、収集された前記乗員の行動履歴に基づいて、前記ジャンル取得手段によって取得された施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定する行動特性特定手段と、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する駐車スペース特定手段と、特定された駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援手段と、を有する。
尚、「行動収集手段」は一の乗員のみから行動履歴を収集しても良いし、複数の乗員から行動履歴を収集しても良い。
また、本発明に係る駐車支援装置は、駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する行動収集手段と、新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得するジャンル取得手段と、収集された前記乗員の行動履歴に基づいて、前記ジャンル取得手段によって取得された施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定する行動特性特定手段と、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する駐車スペース特定手段と、特定された駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援手段と、を有する。
前記構成を有する本発明に係る駐車支援システム及び駐車支援装置によれば、駐車場が属する施設のジャンル毎に車両に対する乗員の行動履歴を収集することによって、駐車場が属する施設のジャンル毎に、該駐車場で駐車を行う車両の乗員の行動に適した駐車スペースを特定することが可能となる。その結果、より適切な駐車スペースへの駐車を支援することが可能となる。
本実施形態に係る駐車支援システムを示した概略構成図である。 本実施形態に係る駐車支援システムの構成を示したブロック図である。 収取情報DBに記憶される情報の一例を示した図である。 行動特性DBに記憶される情報の一例を示した図である。 推奨駐車スペースDBに記憶される情報の一例を示した図である。 駐車場DBに記憶される情報の一例を示した図である。 本実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係る情報収集処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る推奨駐車スペース特定処理プログラムのフローチャートである。 車両の乗員の行動特性についての判定方法を説明した図である。 本実施形態に係る駐車支援処理プログラムのフローチャートである。 駐車スペースに関する情報の提供方法の一例を示した図である。
以下、本発明に係る駐車支援システムについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る駐車支援システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る駐車支援システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る駐車支援システム1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る駐車支援システム1は、駐車支援センタ2が備えるサーバ装置(駐車支援装置)3と、車両4に搭載された車載器であるナビゲーション装置5とを基本的に有する。また、サーバ装置3とナビゲーション装置5は通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、ナビゲーション装置5は、ナビ機能を有する他の車載器や、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等に代えても良い。
ここで、駐車支援センタ2が備えるサーバ装置3は、車両4に対して提供可能な各種情報が記憶されたDBを有し、各車両4からの要求に応じて該当する情報を抽出し、配信(提供)する情報配信サーバである。本実施形態では特に、全国にある駐車場内に設けられた駐車スペースに関する情報を配信対象とする。
一方でサーバ装置3は、ナビゲーション装置5から車両4の乗員(ユーザ)の駐車場における行動特性を特定する為の各種情報を収集し、収集した各情報に基づいて駐車場が属する施設のジャンル毎に、該駐車場で駐車を行う車両4の乗員の行動特性を特定することについても行う。そして、特定された車両4の乗員の行動特性に基づいて、駐車場が属する施設のジャンル毎に車両4の乗員の行動特性に応じた駐車スペース(以下、推奨駐車スペースという)の特性を特定する。ここで、車両4の乗員の行動特性に応じた駐車スペースとは、例えば該駐車場での車両の乗員の行動が行い易いと予想される駐車スペースが相当する。尚、推奨駐車スペースの特性は、例えば駐車スペースの構造(機械式、平面式など)、周辺の障害物の有無、駐車スペースの大きさ等によって特定される。一例として、あるジャンルの施設に属する駐車場では、車両の乗員が大型の荷物の出し入れを行うので、平面式でスペースが広いことを推奨駐車スペースの特性とする。
更に、サーバ装置3は、全国各地の駐車場を管理する駐車場管理サーバ7とも通信可能に接続されている。駐車場管理サーバ7は管理対象となる駐車場に設けられた駐車スペースの空き状況の変化を監視するとともに、駐車スペースの現在の空き状態に関する情報をサーバ装置3へと随時送信する。また、駐車場管理サーバ7は管理対象となる駐車場の位置、駐車料金、形式、構造などに関する各種情報についてもサーバ装置3へと送信する。
一方、ナビゲーション装置5は、車両4に搭載され、格納する地図データに基づいて自車位置周辺の地図を表示したり、地図画像上において車両の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う車載機である。また、ナビゲーション装置5は車両が駐車場内に進入した際に、サーバ装置3から受信した駐車場内において駐車が推奨される駐車スペースに関する情報を車両4の乗員に対して案内することについても行う。尚、ナビゲーション装置5の詳細については後述する。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局はナビゲーション装置5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にあるナビゲーション装置5の通信をサーバ装置3との間で中継する役割を持つ。
続いて、駐車支援システム1におけるサーバ装置3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。サーバ装置3は、図2に示すようにサーバ制御ECU11と、サーバ制御ECU11に接続された情報記録手段としての収集情報DB12と、行動特性DB13と、推奨駐車スペースDB14と、駐車場DB15と、サーバ側通信装置16とを備える。
サーバ制御ECU11(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、サーバ装置3の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の情報収集処理プログラム(図8)、推奨駐車スペース特定処理プログラム(図9)、駐車支援処理プログラム(図11参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ制御ECU11は、後述のナビゲーション装置5のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、行動収集手段は、駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する。ジャンル取得手段は、新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得する。行動特性特定手段は、収集された乗員の行動履歴に基づいて、ジャンル取得手段によって取得された施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定する。駐車スペース特定手段は、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、行動特性特定手段によって特定された乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する。駐車支援手段は、特定された駐車スペースへの駐車を支援する。
また、収集情報DB12は、全国を走行する各車両4のナビゲーション装置5から収集した駐車場における車両の乗員の行動特性を特定する為の各種情報を格納する記憶手段である。尚、本実施形態においては、車両の乗員の行動特性として、駐車後の車両のドアやトランクの開閉の有無及び開閉の度合いを特定する。一方、ナビゲーション装置5から収集される情報としては、ACC電源(accessory power supply)がオフ並びにオンされた地点(即ち車両が駐車された地点)の座標、駐車後の乗員の行動履歴(より具体的にはドアやトランクの開閉履歴)等がある。
図3は収集情報DB12に記憶される情報の一例を示した図である。図3に示すように、収集情報DB12は、車両の乗員が過去に駐車を行った駐車地点と、該駐車地点での駐車後の乗員の行動履歴として、ドアやトランクの開閉履歴に関する情報が含まれる。例えば、駐車後に開放されたドアの数及び開放量、同じく駐車後におけるトランクの開放の有無及び開放された場合には開放量が収集される。尚、開放量については、例えば『普通(70%未満)』と『大きく(70%以上)』の2段階で区分される。尚、収集情報DB12は、ナビゲーション装置5から取得した情報に基づいて随時更新される。更に、収集情報DB12には必ずしも上述した全ての情報を収集する必要は無く、例えばトランクに関する情報は除いてドアの数及び開放量のみを収集対象としても良い。また、車両の乗員が駐車を行った駐車地点としては座標ではなく、駐車を行った駐車場名や駐車場ID等を格納しても良い。
一方、行動特性DB13は、収集情報DB12に格納された情報から特定された車両4の乗員の駐車場における行動特性を記憶する記憶手段である。尚、本実施形態においては、駐車場が属する施設のジャンル毎に、該駐車場で駐車を行う車両4の乗員の行動特性を特定する。また、駐車場における行動特性としては、『駐車後に開放されるドアの数及び開放量』、『駐車後におけるトランクの開放の有無及び開放量』を特定する。
図4は行動特性DB13に記憶される情報の一例を示した図である。図4に示すように、行動特性DB13は、駐車場が属する施設のジャンル毎に、『駐車後に開放されるドアの数及び開放量』と『駐車後におけるトランクの開放の有無及び開放量』が記憶される。また、行動特性DB13は、収集情報DB12に格納された情報に基づいて定期的(例えば24時間毎)に更新される。
また、推奨駐車スペースDB14は、駐車場が属する施設のジャンル毎に、駐車場で駐車を行うのに推奨される推奨駐車スペースの特性(条件或いは要件)を記憶する記憶手段である。尚、推奨駐車スペースの特性は、行動特性DB13において判定された車両4の乗員の駐車場における行動特性に基づいて判定され、具体的には駐車場での車両の乗員の行動が行い易いと予想される駐車スペースの特性となる。例えば乗員の行動特性としてドアやトランクの開放数や開放量が大きい駐車場程、人の乗り降りや荷物の出し入れがし易いこと、即ちより広く周囲に障害物の無いことが推奨駐車スペースの特性となる。尚、推奨駐車スペースの特性は、『駐車スペースの構造(機械式、平面式)』、『駐車スペースの周囲において柱や樹木などの障害物があるか否か』、『駐車スペースの背面側に壁があるか否か』、『駐車スペースの大きさ』によって特定される。
図5は推奨駐車スペースDB14に記憶される情報の一例を示した図である。図5に示すように、推奨駐車スペースDB14は、駐車場が属する施設のジャンル毎に、『駐車スペースの構造(機械式、平面式)』、『駐車スペースの周囲において柱や樹木などの障害物があるか否か』、『駐車スペースの背面側に壁があるか否か』、『駐車スペースの大きさ』によって推奨駐車スペースの特性が特定されている。例えばテーマパークに属する駐車場では、平面式の駐車スペースであって、駐車スペースの周囲において柱や樹木などの障害物がなく、駐車スペースの背面側に壁もなく、サイズが標準より大きいことが推奨駐車スペースの特性として特定されている。一方、スーパーに属する駐車場では、平面式で合ってサイズが標準以上であることが推奨駐車スペースの特性として特定されている。また、推奨駐車スペースDB14は、行動特性DB13に格納された情報に基づいて定期的(例えば24時間毎)に更新される。
一方、駐車場DB15は、全国各地にある駐車場について駐車場の構造(駐車スペースの配置及びサイズ、柱、樹木、壁などの障害物の配置等)と駐車スペースの空き状態を記憶する記憶手段である。
図6は駐車場DB15に記憶される情報の一例を示した図である。図6に示すように、駐車場DB15は、全国にある駐車場毎に区分して駐車場の構造と駐車スペースの空き状態に関する情報が含まれる。駐車スペースの空き状態については、駐車場内に設けられた駐車スペース毎に、空き状態か満状態のいずれにあるかを特定する情報となる。尚、駐車スペースの空き状態を特定する情報については駐車場管理サーバ7から随時送信され、送信された情報に基づいて更新される。
尚、駐車場DB15は省略しても良い。その場合には、必要に応じて駐車場管理サーバ7と通信を行うことによって駐車場に関する各種情報を取得するようにする。
また、サーバ側通信装置16は情報の送受信対象となる各車両4のナビゲーション装置5と通信ネットワーク網6を介して通信を行う為の通信装置である。また、ナビゲーション装置5以外にインターネット網や、交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報の受信についても可能である。
次に、ナビゲーション装置5の概略構成について図7を用いて説明する図7は本実施形態に係るナビゲーション装置5であるナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図7に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置5は、ナビゲーション装置5が搭載された車両4の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図や目的地までの案内経路を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、サーバ装置3やVICSセンタ等との間で通信を行う通信モジュール38と、を有する。また、ナビゲーション装置5はCAN等の車載ネットワークを介して、ドアセンサ39及びトランクセンサ40等が接続されている。
以下に、ナビゲーション装置5を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置5が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置5が備える構成としても良い。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB45、車両情報DB46及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりに不揮発性メモリ、メモリーカード、CDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
ここで、地図情報DB45は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、経路の探索や変更に係る処理に用いられる探索データ、施設に関する施設データ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。尚、地図情報を外部のサーバから取得する場合については地図情報DB45は必ずしも必要でない。
また、車両情報DB46は、車両に関する各種情報が記憶された記憶手段である。具体的には、走行履歴、駐車履歴、ドアやトランクの開閉履歴等が記憶される。車両情報DB46に記憶された情報は車両の乗員の行動特性を特定する為の情報としてサーバ装置3へと定期的に送信される。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、ナビゲーション装置5の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の駐車支援処理プログラム(図11参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルを有しても良い。また、マイクと音声認識装置を有しても良い。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。特に本実施形態では、車両が駐車場内に進入した際に、駐車が推奨される駐車スペースを案内するのにも用いられる。尚、液晶ディスプレイ35の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。特に本実施形態では、車両が駐車場内に進入した際に、駐車が推奨される駐車スペースを案内する音声を出力するのにも用いられる。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB45の更新等が行われる。尚、DVDドライブ37に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール38は、例えば、サーバ装置3やVICSセンタ等から送信された支援情報、交通情報等の各情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
また、ドアセンサ39は車両の各ドアに設置され、ドアの開閉状態を検出する為のセンサである。ドアセンサ39は、ドアの開放の有無に加えて開放量(開放の角度)についても検出可能なセンサとする。そして、本実施形態に係るナビゲーション装置5では、ドアセンサ39の検出結果に基づいて、車両に設置されたドアの内、現在開放状態にあるドアの種類や開放量を特定することが可能となる。
また、トランクセンサ40は、車両のトランクに設置され、トランクの開閉状態を検出する為のセンサである。トランクセンサ40は、トランクの開放の有無に加えて開放量(開放の角度)についても検出可能なセンサとする。そして、本実施形態に係るナビゲーション装置5では、トランクセンサ40の検出結果に基づいて、トランクが開放されているか否か、及び開放されている場合には開放量を特定することが可能となる。
続いて、前記構成を有する本実施形態に係る駐車支援システム1を構成するサーバ装置3においてCPU21が実行する情報収集処理プログラムについて図8に基づき説明する。図8は本実施形態に係る情報収集処理プログラムのフローチャートである。ここで、情報収集処理プログラムは全国各地を走行する車両からの情報の送信に応じて実行され、車両の乗員の駐車場における行動履歴を収集するプログラムである。尚、以下の図8、図9及び図11にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU33が備えているRAM52やROM53又はサーバ装置3が備えているRAM22やROM23等に記憶されており、CPU51又はCPU21により実行される。
先ず、情報収集処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU21は、車両4から情報の送信があったか否かを判定する。尚、車両4はACC電源(accessory power supply)がONされてからOFFされるまでの間の任意のタイミング(ON時、OFF時も含む)で、情報をサーバ装置3へと送信することが可能である。また、本実施形態ではACC電源(accessory power supply)がオフ並びにオンされた地点(即ち車両が駐車された駐車地点)の座標、及び駐車後の乗員の行動履歴としてドアやトランクの開閉履歴を車両4からサーバ装置3へと送信する。尚、車両側はGPS41を用いて駐車地点の座標を検出する。また、ドアセンサ39やトランクセンサ40を用いて駐車後のドアやトランクの開閉有無や開放量を検出する。
次に、S2においてCPU21は、車両4から送信された各情報を受信する。更に、S3においてCPU21は、受信した各情報を、駐車地点とその駐車地点での行動履歴とで組み合わせて図3に示すように収集情報DB12に格納する。同一の駐車地点の行動履歴が既に存在する場合については基本的に累積して格納することとするが、最新の情報へと更新(上書き)しても良い。
尚、前記S2で各車両4から受信し、前記S3で収集情報DB12に格納される「行動履歴」としては、駐車後に開放されたドアの数及び開放量と、同じく駐車後におけるトランクの開放の有無及び開放された場合には開放量とが含まれる。尚、開放量については、例えば『普通(70%未満)』と『大きく(70%以上)』の2段階で区分される。
尚、前記S3で収集情報DB12に格納された各情報は、後述の推奨駐車スペース特定処理プログラム(図9)において駐車場における車両の乗員の行動特性を特定するのに用いられる。
次に、本実施形態に係る駐車支援システム1を構成するサーバ装置3においてCPU21が実行する推奨駐車スペース特定処理プログラムについて図9に基づき説明する。図9は本実施形態に係る推奨駐車スペース特定処理プログラムのフローチャートである。ここで、推奨駐車スペース特定処理プログラムは所定時間間隔(例えば24時間間隔)で実行され、収集情報DB12に収集された各種情報に基づいて、駐車場が属する施設のジャンル毎に、駐車場における車両の乗員の行動特性と駐車場で駐車を行うのに推奨される推奨駐車スペースの特性とを特定するプログラムである。
先ず、推奨駐車スペース特定処理プログラムではS11において、CPU21は、収集情報DB12に格納された各種情報の内、車両の乗員の行動特性を特定する対象となる施設のジャンルに属する駐車場に関する情報を抽出する。尚、抽出される情報は、前述したように駐車場における車両の乗員の過去の行動履歴であり、ドアやトランクの開閉履歴を含む。
そして、CPU21は抽出した情報を統計することによって、施設のジャンル毎に、属する駐車場での車両の乗員の行動特性を特定する。車両の乗員の行動特性は、『駐車後に開放されるドアの数及び開放量』、『駐車後におけるトランクの開放の有無及び開放量』で特定される。そして対象となる全ての施設のジャンルに対して車両の乗員の行動特性を特定した後にS12へと移行する。
例えば、図10はある特定のジャンルの施設に属する車両の乗員の行動履歴として、『駐車後に開放されるドアの数』の分布を示した図である。図10に示す例では『駐車後に開放されるドアの数』は“2”と“3”に偏っている。従って、該当するジャンルの施設に属する駐車場では、乗員が駐車後に2〜3か所のドアを開閉する傾向にあることが分かる。従って、乗員の行動特性として、駐車後に開放されるドアの数が“2〜3”であると特定される。尚、行動特性の特定方法は上記方法に限られることなく、例えば最頻値を乗員の行動特性として特定しても良い。
同様にして、『駐車後に開放されるドアの数』以外の行動特性についても施設のジャンル毎に特定する。
また、車両の乗員の現在の行動特性を判定する為に、上記S11の判定処理では、収集情報DB12に格納された情報の内、現時点から過去所定期間以内(例えば過去1年以内)に収集した直近の情報を用いるのが望ましい。
その後、S12においてCPU21は、前記S11の判定結果に基づいて行動特性DB13を更新する。行動特性DB13は、図4に示すように施設のジャンル毎に区分して、駐車場における車両の乗員の行動特性が紐付けられて格納される。
次に、S13においてCPU21は、前記S12で新たに生成した行動特性DB13に基づいて推奨駐車スペースDB14を更新する。ここで、推奨駐車スペースDB14は、図5に示すように駐車場が属する施設のジャンル毎に、駐車場で駐車を行うのに推奨される推奨駐車スペースの特性を紐付けて格納したデータベースである。尚、推奨駐車スペースの特性は、『駐車スペースの構造(機械式、平面式)』、『駐車スペースの周囲において柱や樹木などの障害物があるか否か』、『駐車スペースの背面側に壁があるか否か』、『駐車スペースの大きさ』によって特定される。
ここで、推奨駐車スペースの特性は、行動特性DB13において判定された車両4の乗員の駐車場における行動特性に基づいて特定される。具体的には、駐車場での車両の乗員の行動が行い易いと予想される駐車スペースの特性となる。例えば乗員の行動特性としてドアやトランクの開放数や開放量が大きい駐車場程、人の乗り降りや荷物の出し入れがし易い駐車スペース、即ちより広く周囲に障害物の無いことが推奨駐車スペースの特性となる。例えば、図4に示す車両の乗員の行動特性では、テーマパーク、アウトレットモール、家具屋の駐車場ではドアやトランクの開放数や開放量が大きい特性を有する。従って、図5に示すようにそれらのジャンルの施設に対しては、駐車スペースの周囲において柱や樹木などの障害物がなく、駐車スペースの背面側に壁もなく、サイズの大きいことが推奨駐車スペースの特性として特定される。一方で、スーパーやコンビニエンスストアの駐車場ではドアやトランクの開放数や開放量が小さい或いは開放しない特性を有する。従って、図5に示すようにそれらのジャンルの施設に対しては、周囲の障害物や壁、駐車スペースのサイズについてはあまり考慮しない推奨駐車スペースの特性が特定される。
次に、本実施形態に係る駐車支援システム1を構成するサーバ装置3及びナビゲーション装置5において実行する駐車支援処理プログラムについて図11に基づき説明する。図11は本実施形態に係る駐車支援処理プログラムのフローチャートである。ここで、駐車支援処理プログラムは車両4のACC電源(accessory power supply)がONされた後に実行され、車両の乗員に適した駐車スペースを案内するプログラムである。
先ず、ナビゲーション装置5において実行される駐車支援処理プログラムについて説明する。
S21においてCPU51は、現在位置検出部31により検出した車両の現在位置と地図情報とに基づいて、車両がいずれかの駐車場内に進入したか否かを判定する。尚、車両に設置されたカメラで撮像した撮像画像に基づいて駐車場への進入を判定しても良い。
そして、車両がいずれかの駐車場内に進入したと判定された場合(S21:YES)には、S22へと移行する。それに対して、車両が駐車場内へと進入していないと判定された場合(S21:NO)には、当該駐車支援処理プログラムを終了する。
S22においてCPU51は、サーバ装置3に対して駐車スペースに関する情報の要求を指示する情報要求指示を送信する。情報要求指示には、当該ナビゲーション装置5の設置された車両の乗員を識別するIDと、車両が進入した駐車場を識別するIDとを含む。その後、後述のようにナビゲーション装置5から情報要求指示を受信したサーバ装置3において車両の乗員にとって駐車が推奨される駐車スペースの選別及び配信が行われる(S32〜S39)。尚、車両が進入した駐車場を識別するIDの代わりに、駐車場の属する施設を識別するIDを送信しても良い。或いは車両の現在位置を送信しても良い。その場合には、サーバ装置3側で車両が進入した駐車場を識別する。また、ナビゲーション装置5において目的地が設定されている場合には目的地の情報を送信しても良い。
続いて、S23においてCPU51は、情報要求指示信号の送信に応じてサーバ装置3から配信された情報を受信する。前記S23で受信する情報は、車両の乗員に対して駐車を推奨する駐車スペースを指示する情報であり、具体的には現在空き状態にあって、且つ車両の乗員の行動特性に対応した(車両の乗員の行動が行い易いと予想される)駐車スペースである。尚、指示される駐車スペースの数は1のみであっても良いし、2以上あっても良い。該当する駐車スペースは後述のS32〜S39の処理でサーバ装置3により特定される。
その後、S24においてCPU51は、前記S23で受信した駐車スペースを案内する案内情報を液晶ディスプレイ35やスピーカ36を用いて出力する。例えば、図12は前記S24においてナビゲーション装置5で出力される駐車スペースの案内情報の一例として、液晶ディスプレイ35に表示される駐車スペース案内画面61を示した図である。
図12に示すように駐車スペース案内画面61には、駐車場の全体図62と、車両の現在位置を示す自車位置マーク63と、駐車を推奨する駐車スペースを識別する識別マーク64とが表示される。その結果、車両の乗員は駐車スペース案内画面61を視認することによって車両の駐車すべき駐車位置を容易に把握することが可能となる。尚、駐車スペースの案内は音声案内で行っても良い。
更に、駐車支援の手段としては上述した駐車スペースの案内以外に車両制御を行っても良い。例えば車両の走行制御の一部または全部を車両側で行う自動運転走行を行う車両に対して適用する場合には、自動運転により該当する駐車スペースまでの走行を自動で行う支援を行っても良い。
次に、サーバ装置3において実行される駐車支援処理プログラムについて説明する。
先ず、S31においてCPU21は、全国を走行する各車両4から駐車スペースに関する情報の要求を指示する情報要求指示の送信があるか否か判定する。
そして、情報要求指示の送信があると判定された場合(S31:YES)には、送信される情報要求指示を受信する(S32)。尚、情報要求指示信号には、当該ナビゲーション装置5の設置された車両の乗員を識別するIDと、車両が進入した駐車場を識別するIDとを含む。その後、S33へと移行する。
一方、情報要求指示の送信がないと判定された場合(S31:NO)には、当該駐車支援処理プログラムを終了する。
S33においてCPU21は、前記S32で受信した駐車場IDと地図情報とを用いて、情報要求指示の送信元の車両が進入した駐車場が属する施設のジャンルを取得する。尚、車両が進入した駐車場が施設に属さない独立した駐車場である場合には、ジャンル無しと判定する。
次に、S34においてCPU21は、推奨駐車スペースDB14を参照し、推奨駐車スペースDB14に前記S33で取得した施設のジャンルが含まれているか否かを判定する。尚、推奨駐車スペースDB14は、駐車場が属する施設のジャンル毎に、駐車場で駐車を行うのに推奨される推奨駐車スペースの特性を記憶したデータベース(図5参照)であり、上述した推奨駐車スペース特定処理プログラム(図9)において生成される。
そして、推奨駐車スペースDB14に前記S33で取得した施設のジャンルが含まれていると判定された場合(S34:YES)には、S35へと移行する。それに対して、推奨駐車スペースDB14に前記S33で取得した施設のジャンルが含まれていないと判定された場合、或いは前記S33でジャンルが特定できていない場合(S34:NO)には、当該駐車支援処理プログラムを終了する。尚、その場合にはナビゲーション装置5において推奨される駐車スペースが無いことを乗員に案内しても良いし、駐車スペースの案内自体を行わないようにしても良い。
S35においてCPU21は、推奨駐車スペースDB14を参照し、推奨駐車スペースDB14に前記S33で取得した施設のジャンルに紐付けられた推奨駐車スペースの特性が含まれているか否かを判定する。
そして、推奨駐車スペースDB14に前記S33で取得した施設のジャンルに紐付けられた推奨駐車スペースの特性が含まれていると判定された場合(S35:YES)には、S36へと移行する。それに対して、推奨駐車スペースDB14に前記S33で取得した施設のジャンルに紐付けられた推奨駐車スペースの特性が含まれていないと判定された場合(S35:NO)には、当該駐車支援処理プログラムを終了する。尚、その場合にはナビゲーション装置5において推奨される駐車スペースが無いことを乗員に案内しても良いし、駐車スペースの案内自体を行わないようにしても良い。
次に、S36においてCPU21は、駐車場DB15を参照し、情報要求指示の送信元の車両の乗員が進入した駐車場に関する情報を抽出する。具体的には、駐車場の構造や駐車スペースの空き状況に関する情報を抽出する。
その後、S37においてCPU21は、推奨駐車スペースDB14から前記S33で取得した施設のジャンルに紐付けられた推奨駐車スペースの特性を取得する。そして、情報要求指示の送信元の車両の乗員が進入した駐車場が有する駐車スペースの内、推奨駐車スペースの特性に該当する少なくとも一以上の駐車スペースが空き状態にあるか否かを判定する。尚、推奨駐車スペースの特性に該当する駐車スペースは、前記S33で取得された施設のジャンルにおける駐車場での乗員の行動特性に対応した駐車スペースである。
そして、推奨駐車スペースの特性に該当する少なくとも一以上の駐車スペースが空き状態にあると判定された場合(S37:YES)には、当該空き状態にある駐車スペースを案内対象とする駐車スペース(以下、案内対象駐車スペースという)に特定する(S38)。その後、S39へと移行する。
一方、推奨駐車スペースの特性に該当する駐車スペースが空き状態にないと判定された場合(S37:NO)には、当該駐車支援処理プログラムを終了する。尚、その場合にはナビゲーション装置5において推奨される駐車スペースが無いことを乗員に案内しても良いし、駐車スペースの案内自体を行わないようにしても良い。或いは、空き状態にある駐車スペースの内、推奨駐車スペースの特性に最も近い駐車スペースを案内対象駐車スペースとしても良い。
また、複数の空き状態にある駐車スペースが推奨駐車スペースの特性に該当する場合には、最も条件の良い駐車スペースのみを案内対象駐車スペースとして特定しても良いし、特性に該当する全ての駐車スペースを案内対象駐車スペースとして特定しても良い。
その後、S39においてCPU21は、前記S38で特定された案内対象駐車スペースに関する情報を要求元のナビゲーション装置5へと配信する。その後、ナビゲーション装置5において配信された案内対象駐車スペースの案内情報の出力が行われる(S24)。
尚、サーバ装置3ではなくナビゲーション装置5において、上記S32〜S39の処理を実行させる構成としても良い。その場合には、収集情報DB12、行動特性DB13、推奨駐車スペースDB14及び駐車場DB15をサーバ装置3からナビゲーション装置5へと配信するように構成する。また、推奨駐車スペース特定処理プログラム(図9)についてもナビゲーション装置5で実行させる構成としても良い。その場合には、ナビゲーション装置5が本発明の駐車支援装置に相当することとなる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る駐車支援システム1及びサーバ装置3では、駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する(S2)一方で、新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得し(S33)、収集された乗員の行動履歴に基づいて、駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定し(S38)、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、特定された乗員の行動特性に対応した駐車スペースへの駐車を支援する(S39)ので、駐車場で駐車を行う車両の乗員の行動に適した駐車スペースを特定することが可能となる。その結果、より適切な駐車スペースへの駐車を支援することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、一のサーバ装置3が施設のジャンル毎に車両の乗員の行動特性や推奨駐車スペースの特性を判定する処理と、駐車スペースの情報提供に係る処理とをそれぞれ行っているが、施設のジャンル毎に車両の乗員の行動特性や推奨駐車スペースの特性を判定する処理と駐車スペースの情報提供に係る処理は別々のサーバ装置が行うようにしても良い。例えば、サーバ装置3が他のサーバ装置で特定された施設のジャンル毎の推奨駐車スペースの特性を受信して、駐車スペースの情報提供を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、車両が駐車場内に進入した際に、進入した駐車場において車両の乗員に駐車が推奨される駐車スペースの情報提供を行うこととしているが、駐車スペースの情報提供は車両が駐車場に進入する前に行っても良い。例えば、目的地が駐車場を有する施設である場合には、目的地から所定距離(例えば50m)以内に接近した場合に、接近した駐車場を対象としてS32以降の処理を行い、駐車スペースの情報提供を行うようにしても良い。
また、本実施形態では、駐車場における車両の乗員の行動特性として『駐車後に開放されるドアの数及び開放量』と『駐車後におけるトランクの開放の有無及び開放量』を特定しているが、他の行動特性を特定しても良い。例えば、『乗車時のエアコンの操作』であっても良い。尚、乗車時にエアコンの操作を行う駐車場に関しては、屋根の下にあることを推奨駐車スペースの特性とすることが可能である。
また、本実施形態では不特定多数のユーザの行動履歴から駐車場における車両の乗員の行動特性を特定しているが、駐車支援を行う対象となるユーザの行動履歴のみから特定しても良い。
また、本実施形態では図8に示す推奨駐車スペース特定処理プログラムの実行主体は、サーバ装置3であったが、ナビゲーション装置5が一部又は全部を実行する構成としても良い。また、ナビゲーション装置5の代わりに、情報提供機能を有する他の装置で駐車支援システム1を構成することも可能である。例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等が可能である。
また、本発明に係る駐車支援システムを具体化した実施例について上記に説明したが、駐車支援システムは以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する行動収集手段(21)と、新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得するジャンル取得手段(21)と、収集された前記乗員の行動履歴に基づいて、前記ジャンル取得手段によって取得された施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定する行動特性特定手段(21)と、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する駐車スペース特定手段(21)と、特定された駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援手段(21、51)と、を有する。
上記構成を有する駐車支援システムによれば、駐車場が属する施設のジャンル毎に車両に対する乗員の行動履歴を収集することによって、駐車場が属する施設のジャンル毎に、該駐車場で駐車を行う車両の乗員の行動に適した駐車スペースを特定することが可能となる。その結果、より適切な駐車スペースへの駐車を支援することが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
施設のジャンル毎に、前記行動特性特定手段(21)によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースの特性を推定して紐付けるスペース特性推定手段(21)を有し、前記駐車スペース特定手段(21)は、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、駐車場が属する施設のジャンルに紐付けられた駐車スペースの特性に該当する駐車スペースを特定する。
上記構成を有する駐車支援システムによれば、予め駐車場が属する施設のジャンル毎に、該駐車場で駐車を行う車両の乗員の行動に適した駐車スペースを紐付けてデータベース化することによって、より適切で且つ迅速な駐車スペースへの駐車を支援することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記駐車スペースの特性は、駐車スペースの構造、周辺の障害物の有無、駐車スペースの大きさ、の少なくとも一以上を含む。
上記構成を有する駐車支援システムによれば、駐車スペースの構造、周辺の障害物の有無、駐車スペースの大きさを考慮して、駐車を行う車両の乗員の行動に適した駐車スペースを特定することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記駐車後の車両に対して行われた乗員の行動は、駐車後に開閉対象となったドアの数、ドアの開放量、トランクの開閉の有無、の少なくとも一以上を含む。
上記構成を有する駐車支援システムによれば、駐車後に開閉対象となったドアの数、ドアの開放量、トランクの開閉の有無を考慮することによって、特に乗員の乗り降りや荷物の積み下ろしを考慮した適切な駐車スペースへの支援を行うことが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記駐車スペース特定手段(21)は、車両が駐車場へと進入した場合に、進入した駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段(21)によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する。
上記構成を有する駐車支援システムによれば、車両が駐車場内に進入した際に、駐車が推奨される駐車スペースを特定することが可能となる。その結果、駐車場に進入してから駐車を完了するまでに必要な時間を短縮することが可能となる。
1 駐車支援システム
2 駐車支援センタ
3 サーバ装置
4 車両
5 ナビゲーション装置
11 サーバ制御ECU
12 収集情報DB
13 行動特性DB
14 推奨駐車スペースDB
15 駐車場DB
21 CPU
22 RAM
23 ROM

Claims (6)

  1. 駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する行動収集手段と、
    新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得するジャンル取得手段と、
    収集された前記乗員の行動履歴に基づいて、前記ジャンル取得手段によって取得された施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定する行動特性特定手段と、
    駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する駐車スペース特定手段と、
    特定された駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援手段と、を有する駐車支援システム。
  2. 施設のジャンル毎に、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースの特性を推定して紐付けるスペース特性推定手段を有し、
    前記駐車スペース特定手段は、駐車場内に設けられた駐車スペースの内、駐車場が属する施設のジャンルに紐付けられた駐車スペースの特性に該当する駐車スペースを特定する請求項1に記載の駐車支援システム。
  3. 前記駐車スペースの特性は、
    駐車スペースの構造、周辺の障害物の有無、駐車スペースの大きさ、の少なくとも一以上を含む請求項2に記載の駐車支援システム。
  4. 前記駐車後の車両に対して行われた乗員の行動は、
    駐車後に開閉対象となったドアの数、ドアの開放量、トランクの開閉の有無、の少なくとも一以上を含む請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の駐車支援システム。
  5. 前記駐車スペース特定手段は、車両が駐車場へと進入した場合に、進入した駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の駐車支援システム。
  6. 駐車場において駐車が行われた車両から、駐車場が属する施設のジャンルと駐車後の車両に対して行われた乗員の行動とを乗員の行動履歴として収集する行動収集手段と、
    新たに駐車を行う車両において駐車が行われる駐車場の属する施設のジャンルを取得するジャンル取得手段と、
    収集された前記乗員の行動履歴に基づいて、前記ジャンル取得手段によって取得された施設のジャンルに対応する乗員の行動特性を特定する行動特性特定手段と、
    駐車場内に設けられた駐車スペースの内、前記行動特性特定手段によって特定された前記乗員の行動特性に対応した駐車スペースを特定する駐車スペース特定手段と、
    特定された駐車スペースへの駐車を支援する駐車支援手段と、を有する駐車支援装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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