JP2021138989A - 水素吸蔵合金、水素吸蔵方法、水素放出方法 - Google Patents

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英介 下田
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Abstract

【課題】水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法を提供する。【解決手段】温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、一般式TiFexMnyNbz(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有する水素吸蔵合金。【選択図】なし

Description

本発明は、水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法に関する。
二酸化炭素削減のため水素を活用する場合、液体水素・高圧ガス等、様々な形態で水素を貯蔵することが考えられる。水素を貯蔵する手段の1つとしては、水素を取り込み、液体水素以上の体積密度で水素を貯めることが可能な水素吸蔵合金が挙げられる。水素吸蔵合金を利用して水素を安全に貯蔵する方法は、以前より考えられ、様々な場所で採用されてきた。水素吸蔵合金としては、例えば、チタン−鉄−バナジウム水素吸蔵三元合金が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2および特許文献3には、示性式Ti1+kFe1−lMn(但し、0≦k≦0.3、0<l≦0.3、0<m≦0.1、Aはニオブ、希土類元素の少なくとも1種からなる元素である。)で表されるチタン系水素吸蔵合金が記載されている。
特開2004−43945号公報 特開昭61−250136号公報 特開昭62−27301号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水素吸蔵三元合金は、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、水素を出し入れできる有効水素貯蔵量が十分ではなく、より有効水素貯蔵量が高い水素吸蔵合金が望まれていた。なお、absとは絶対圧のことである。また、特許文献2には、実施例として、Ti1.1Fe0.8Mn0.2Nb0.05とTiFe0.8Mn0.2Nb0.05とが記載されているものの、FeとMnとNbを合わせてほぼ1モルとなる実施例が開示されていなかった。また、特許文献3には、実施例として、Nbを含む水素吸蔵合金が開示されていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る水素吸蔵合金は、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、一般式TiFeMnNb(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有することを特徴とする。
本発明に係る水素吸蔵合金によれば、ごく微量のNbを含有することによって、夏季以外および夏季において、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、Nbを含有しない水素吸蔵合金よりも、有効水素貯蔵量を向上することができる。
本発明によれば、水素圧が0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる。
実施例1の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。 実施例2の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。 実施例3の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。 実施例4の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。 実施例5の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。 実施例6の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。 比較例の水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を示す図である。
以下、本発明の実施形態による水素吸蔵合金並びにそれを用いた水素吸蔵方法および水素放出方法について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
[水素吸蔵合金]
本実施形態に係る水素吸蔵合金は、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、一般式TiFeMnNb(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有する。すなわち、本実施形態に係る水素吸蔵合金は、チタン(Ti)−鉄(Fe)−マンガン(Mn)−ニオブ(Nb)からなる四元合金である。
本実施形態に係る水素吸蔵合金は、チタン原子の数を1とした場合に、チタン原子の数に対する鉄原子の数の比率が0.761以上0.837以下、マンガン原子の数の比率が0.101以上0.205以下、ニオブ原子の数の比率が0.008以上0.091以下である。また、本実施形態に係る水素吸蔵合金は、チタン原子の数を1とした場合に、チタン原子の数に対する鉄原子の数の比率が0.779以上0.828以下、マンガン原子の数の比率が0.159以上0.170以下、ニオブ原子の数の比率が0.008以上0.037以下であることが好ましい。
TiFeMnNb四元合金において、マンガン原子の数の比率が0に近付くか、あるいは鉄原子の数の比率が1に近付くと、TiFeMnNb四元合金の初期活性化が難しくなる。また、鉄原子の数の比率が小さくなり、マンガン原子の数の比率が大きくなると、TiFeMnNb四元合金による水素の吸蔵圧および放出圧が低下する。
チタン原子の数に対するニオブ原子の数の比率が0.008未満では、有効水素貯蔵量の増加効果がほとんど見られない。チタン原子の数に対するニオブ原子の数の比率が0.091を超えると、ニオブ原子の溶け残りが多くなり、TiFeMnNb四元合金中にニオブ組成リッチ相が形成され、水素吸蔵合金としての金属間化合物の組成から外れてしまう。そのため、ニオブ原子を多くする効果が見込めない。
本実施形態に係る水素吸蔵合金は、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵することができる。温度40℃以下であれば、外気との熱交換により、通年で、合金の温度を制御することができる。水素圧1.1MPa(abs)以下であれば、高圧ガス保安法の適応除外である。
本実施形態に係る水素吸蔵合金は、温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出することができる。温度50℃以上であれば、燃料電池からの熱出力で水素吸蔵合金を加熱し、適用した燃料電池で、合金の温度を制御することができる。水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下であれば、高圧ガス保安法の適応除外である。
本実施形態に係る水素吸蔵合金によれば、水素圧が0.1MPa(abs)以上1MPa(abs)以下の圧力範囲内にて、有効水素貯蔵量を高めることができる。
本実施形態に係る水素吸蔵合金の製造方法は、特に限定されず、例えば、下記の方法が用いられる。
所定の水素吸蔵合金の組成になるように、チタン、鉄、マンガン、ニオブ等の合金原料をアーク溶解炉や高周波溶解炉により加熱溶解して合金溶湯を作製する。その合金溶湯を鋳型に流し込んで自然冷却するか、または水冷銅製鋳型中で冷却することにより、合金インゴットを製造する。その後、所望により合金インゴットの熱処理を行う。熱処理後の合金インゴットを粗粉砕し、さらに微粉砕する。
[水素吸蔵方法]
本実施形態に係る水素吸蔵方法は、上述の実施形態の水素吸蔵合金を用いて、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵する。
本実施形態に係る水素吸蔵方法によれば、夏季の外気との熱交換により制御することができる温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵することができる。
[水素放出方法]
本実施形態に係る水素放出方法は、上述の実施形態の水素吸蔵合金を用いて、温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する。
本実施形態に係る水素放出方法によれば、燃料電池により制御することができる温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出することができる。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
原子比でTiFe0.794Mn0.190Nb0.009の組成になるように、原料となる金属を高周波溶解法により溶解し、合金インゴットを得た。具体的には、原料となる金属を、アルゴン雰囲気下、温度1000℃以上1200℃にて24時間以上96時間以下熱処理して、合金インゴットを得た。
次いで、合金インゴットを粗粉砕し、さらに微粉砕して、平均粒子径0.5mmのTiFe0.794Mn0.190Nb0.009の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、エネルギー分散型X線分光器(EDS、商品名:OCTANE−PRO、アメテック社(エダックス事業部)製)を用いて元素分析を行った。なお、測定位置(視野)を変えて、水素吸蔵合金の元素分析を5回行い、その平均値を算出した。結果を表1に示す。表1に示すように、TiFe0.794Mn0.190Nb0.190が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を、JIS H7201:2007「水素吸蔵合金の圧力−組成等温線(PCT線)の測定方法」に準拠して評価した。水素吸蔵時の水素の温度を、夏季以外の外気との熱交換により制御することができる温度20℃、および夏季の外気との熱交換により制御することができる温度40℃とした。水素放出時の水素の温度を、燃料電池により制御することができる温度50℃とした。また、水素吸蔵時および水素放出時の水素圧を0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下とした。結果を図1に示す。
Figure 2021138989
[実施例2]
原子比でTiFe0.793Mn0.183Nb0.018の組成になるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.5mmのTiFe0.793Mn0.183Nb0.018の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、実施例1と同様にして、元素分析を行った。結果を表2に示す。表2に示すように、TiFe0.793Mn0.183Nb0.018が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を評価した。
結果を図2に示す。
Figure 2021138989
[実施例3]
原子比でTiFe0.809Mn0.166Nb0.036の組成になるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.5mmのTiFe0.809Mn0.166Nb0.036の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、実施例1と同様にして、元素分析を行った。結果を表3に示す。表3に示すように、TiFe0.809Mn0.166Nb0.036が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を評価した。
結果を図3に示す。
Figure 2021138989
[実施例4]
原子比でTiFe0.821Mn0.141Nb0.054の組成になるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.5mmのTiFe0.821Mn0.141Nb0.054の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、実施例1と同様にして、元素分析を行った。結果を表4に示す。表4に示すように、TiFe0.821Mn0.141Nb0.054が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を評価した。
結果を図4に示す。
Figure 2021138989
[実施例5]
原子比でTiFe0.785Mn0.124Nb0.070の組成になるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.5mmのTiFe0.785Mn0.124Nb0.070の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、実施例1と同様にして、元素分析を行った。結果を表5に示す。表5に示すように、TiFe0.785Mn0.124Nb0.070が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を評価した。
結果を図5に示す。
Figure 2021138989
[実施例6]
原子比でTiFe0.822Mn0.104Nb0.081の組成になるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.5mmのTiFe0.822Mn0.104Nb0.081の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、実施例1と同様にして、元素分析を行った。結果を表6に示す。表6に示すように、TiFe0.822Mn0.104Nb0.081が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を評価した。
結果を図6に示す。
Figure 2021138989
[比較例]
原子比でTiFe0.804Mn0.218の組成になるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.5mmのTiFe0.804Mn0.218の組成を有する水素吸蔵合金を得た。
得られた水素吸蔵合金について、実施例1と同様にして、元素分析を行った。結果を表7に示す。表7に示すように、TiFe0.804Mn0.218が得られていることが確認された。
また、得られた水素吸蔵合金のPCT特性(水素吸蔵および放出特性)を評価した。
結果を図7に示す。
Figure 2021138989
図1〜図7に示す結果をまとめて、表8および表9に示す。表8に、実施例1〜実施例6および比較例の水素吸蔵合金について、夏季以外を想定した水素吸蔵率(貯蔵率)を示す。表9に、実施例1〜実施例6および比較例の水素吸蔵合金について、夏季を想定した水素吸蔵率(貯蔵率)を示す。なお、水素吸蔵率(貯蔵率)を、金属原子(実施例1〜実施例6ではNb、Mn、Fe、Ti、比較例ではMn、Fe、Ti)1個当たりの水素の数である「H/M」で示す。
高圧ガス保安法上では高圧ガス適応除外となる1.1MPa(abs)を超えないような運用が望まれる。しかし、実際の運用では安全率を見て1MPa(abs)を超えない運用が必要である。そこで、実施例1〜実施例6および比較例の水素吸蔵合金では、水素圧が1MPa(abs)までとして、水素吸蔵率(貯蔵率)を評価した。
温度20℃および温度40℃の吸蔵曲線上の1MPa(abs)の点までは水素吸蔵可能であるが、加温(図中の線分α(横軸と垂直に交わる線分)上の吸蔵曲線から温度50℃放出曲線まで加温)して1MPa(abs)を超える場合は使用できない。よって、縦軸1MPa(abs)のラインを横に伸ばしていき、温度20℃水素吸蔵/温度50℃水素放出の夏季以外を想定した場合、最初に温度20℃の吸蔵曲線または温度50℃の放出曲線と交わる点(図中の線分αと交わる点)が使用可能の上限となる。また、縦軸1MPa(abs)のラインを横に伸ばしていき、温度40℃水素吸蔵/温度50℃水素放出の夏季を想定した場合、最初に温度40℃の吸蔵曲線または温度50℃の放出曲線と交わる点(図中の線分β(横軸と垂直に交わる線分)と交わる点)が使用可能の上限となる。
一方、0.1MPa(abs)以下から水素吸蔵を開始しても問題ないため、水素放出は温度50℃の放出曲線上の0.1MPa(abs)の点(図中の線分γ(横軸と垂直に交わる線分)と交わる点)が使用可能の下限となる。なお、水素放出時の水素圧の下限である0.1MPa(abs)は大気圧である。
よって、夏季以外を想定した場合および夏季を想定した場合において、それぞれの使用可能の上限と使用可能の下限の間が、水素吸蔵合金の使用可能部分となる。
Figure 2021138989
Figure 2021138989
表8の結果から、夏季以外を想定した場合、実施例1〜実施例6の水素吸蔵合金は、比較例の水素吸蔵合金よりも水素貯蔵率が13.7%以上向上することが確認された。
表9の結果から、夏季を想定した場合、実施例1〜実施例6の水素吸蔵合金は、比較例の水素吸蔵合金よりも水素貯蔵率が12.1%以上向上することが確認された。
以上の結果から、実施例1〜実施例6の水素吸蔵合金は、ごく微量のNbを含有することによって、夏季以外および夏季において、Nbを含有しない比較例の水素吸蔵合金よりも、水素貯蔵率が向上することが分かった。

Claims (4)

  1. 温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵し、かつ温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出する水素吸蔵合金であって、
    一般式TiFeMnNb(0.761≦x≦0.837、0.101≦y≦0.205、0.008≦z≦0.091)で表される組成を有することを特徴とする水素吸蔵合金。
  2. 前記一般式TiFeMnNbにおいて、0.779≦x≦0.828、0.159≦y≦0.205、0.008≦z≦0.037であることを特徴とする請求項1に記載の水素吸蔵合金。
  3. 請求項1または2に記載の水素吸蔵合金を用いて、温度40℃以下、水素圧1.1MPa(abs)以下で水素吸蔵することを特徴とする水素吸蔵方法。
  4. 請求項1または2に記載の水素吸蔵合金を用いて、温度50℃以上、水素圧0.1MPa(abs)以上1.1MPa(abs)以下で水素放出することを特徴とする水素放出方法。
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