JP2021133729A - 作業機械 - Google Patents

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弘明 藤島
Hiroaki Fujishima
弘明 藤島
博 熊谷
Hiroshi Kumagai
博 熊谷
弘樹 武内
Hiroki Takeuchi
弘樹 武内
康彦 稲場
Yasuhiko Inaba
康彦 稲場
智之 齋藤
Tomoyuki Saito
智之 齋藤
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Abstract

【課題】シンプルな構成で清掃作業の頻度を低減したフィルタユニットを備える作業機械を提供する。【解決手段】作業機械は、空気が流通する空気流路(10a)上に配置されて、空気を通過させ且つダストを捕集するフィルタユニット(20)とを備え、フィルタユニット(20)は、空気流路(10a)内でダストを捕集する第1捕集ネット(23)と、空気の流通方向と交差する方向において、空気流路(10a)内の第1捕集ネット(23)と異なる位置でダストを捕集し、且つ第1捕集ネット(23)より目が粗い第2捕集ネット(24)とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、フィルタを備える作業機械に関する。
従来より、作業機械には、エンジンの冷却液を冷却風と熱交換させるラジエータの前面、或いはエンジンに供給する空気が流通する管路に、空気からダストを除去するフィルタが設けられている。そして、作業機械の性能を維持するためには、このフィルタの定期的な清掃が必要である。
多塵環境で使用される作業機械において、フィルタの清掃作業の頻度を低減する手法として、フィルタの上流側に設けた開閉扉からダストを排出する方法(特許文献1参照)、複数のエア流路の一部を非流通状態にして、非流通状態のエア流路からダストを除去する方法(特許文献2参照)などが知られている。
特開2008−14286号公報 特開2008−82324号公報
しかしながら、特許文献1では、フィルタの上流側の開閉扉と、開閉扉を開閉する機構とが必要になる。また、特許文献2では、複数のエア流路と、各エア流路を連通状態及び非連通状態に切り替える機構とが必要になる。すなわち、特許文献1、2の方法では、装置が大型化及び複雑化するという新たな課題を生じる。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、シンプルな構成で清掃作業の頻度を低減したフィルタユニットを備える作業機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、空気が流通する空気流路上に配置されて、空気を通過させ且つダストを捕集するフィルタユニットを備える作業機械であって、前記フィルタユニットは、前記空気流路内でダストを捕集する第1捕集ネットと、空気の流通方向と交差する方向において、前記空気流路内の前記第1捕集ネットと異なる位置でダストを捕集し、且つ前記第1捕集ネットより目が粗い第2捕集ネットとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、シンプルな構成で清掃作業の頻度を低減したフィルタユニットを得ることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る作業機械の代表例である油圧ショベルの側面図である。 建屋の内部空間に収容される構成部品の配置を示す概略平面図である。 第1実施形態に係るフィルタユニットの正面図である。 フィルタユニットを通過する空気の流速分布を示す図である。 フィルタユニットを通過する空気の流速の経時変化を示す図である。 第2実施形態に係るフィルタユニットを示す図である。 第3実施形態に係るフィルタユニットを示す図である。 第2捕集ネットに捕集されるダストの経時変化を示す概略図である。 第4実施形態に係るフィルタユニットの適用対象を示す図である。 第4実施形態に係るフィルタユニットを示す図である。
[第1実施形態]
本発明に係る作業機械の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る作業機械の代表例である油圧ショベル1の側面図である。なお、作業機械の具体例は油圧ショベル1に限定されず、ダンプトラック、モータグレーダー、ホイールローダ、クレーン等であってもよい。また、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に支持された上部旋回体3とを備える。下部走行体2は、左右一対のクローラ8を備える。そして、走行モータ(図示省略)の回転が伝達されて左右一対のクローラ8が回転すると、油圧ショベル1が走行する。但し、下部走行体2は、クローラ8に代えて、装輪式であってもよい。
上部旋回体3は、下部走行体2に旋回可能に支持されている。上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5と、旋回フレーム5の前端中央に上下方向に回動可能に取り付けられたフロント作業機4と、旋回フレーム5の後部に配置されたカウンタウェイト6と、旋回フレーム5の前方左側に配置されたキャブ(運転席)7とを主に備える。
フロント作業機4は、上部旋回体3に起伏可能に支持されたブーム4aと、ブーム4aの先端に揺動可能に支持されたアーム4bと、アーム4bの先端に揺動可能に支持されたバケット4cと、ブーム4a、アーム4b、及びバケット4cを駆動させる油圧シリンダ4d、4e、4fとを含む。カウンタウェイト6は、フロント作業機4との重量バランスを取るためのもので、上部旋回体3の後端に取り付けられた重量物である。
キャブ7には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ7の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。そして、キャブ7に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、下部走行体2が走行し、上部旋回体3が旋回し、フロント作業機4が動作する。
上部旋回体3は、フロント作業機4及びキャブ7より後方で且つカウンタウェイト6より前方に建屋10を有する。図2は、建屋10の内部空間10aに収容される構成部品の配置を示す概略平面図である。
図2に示すように、建屋10は、油圧ショベル1の構成部品を収容する内部空間10aを有する。また、建屋10の内部空間10aを覆う外壁には、内部空間10aに対して外気を流出入させるためのスリット10b、10cが形成されている。建屋10の内部空間10aには、エンジン11と、冷却ファン(ファン)12と、ラジエータ(熱交換器)13と、フィルタユニット20とが収容されている。
エンジン11は、空気及び燃料を混合して燃焼させることによって、油圧ショベル1を動作させるための駆動力を発生させる。冷却ファン12は、エンジン11の駆動力が伝達されて回転することによって、冷却風を生起させる。ラジエータ13は、エンジン11を冷却する冷却液を、冷却ファン12で生起された冷却風と熱交換させ、熱交換によって温度が低下した冷却液を再びエンジン11に供給する。なお、熱交換器の具体例は、ラジエータに限定されず、インタークーラーやオイルクーラー等であってもよい。
第1実施形態に係る冷却ファン12は、内部空間10aに負圧を発生させることによって、図2の左から右に向かう空気(冷却風)の流れを生起させる。すなわち、第1実施形態では、スリット10bを通じて内部空間10aに空気が流入し、スリット10cを通じて内部空間10aから空気が流出する。すなわち、建屋10の内部空間10aは空気が流通する「空気流路」の一例であり、この場合の「流通方向」は左から右である。
なお、「流通方向」とは、空気流路内における空気の流れの主な方向である。内部空間10a内の空気は、内部空間10aに収容された構成部品に衝突して、向きを変えたり、渦を巻いたりするので、流通方向は一定でない。但し、内部空間10a内の空気は、様々な方向に向きを変えながらも、全体としては図2の左から右に流通する。すなわち、流通方向とは、空気流路の入口(図2のスリット10b)と、空気流路の出口(図2のスリット10c)との間において、空気流路の延設方向に沿った方向と言い換えることができる。
冷却ファン12は、エンジン11より空気の流通方向の上流側に配置されている。ラジエータ13は、冷却ファン12より空気の流通方向の上流側に配置されている。フィルタユニット20は、ラジエータ13より空気の流通方向の上流側に配置されている。すなわち、スリット10bを通じて内部空間10aに流入した空気は、フィルタユニット20を通過し、ラジエータ13で冷却液と熱交換し、冷却ファン12及びエンジン11の周りを通過して、スリット10cを通じて内部空間10aから流出する。
なお、油圧ショベル1は多塵環境で使用されることが多いので、スリット10bを通じて内部空間10aに流入する空気は、多くのダストを含んでいる。このダストがラジエータ13の表面に付着すると、ラジエータ13の熱交換効率が低下する。
そこで図2に示すように、フィルタユニット20の前後方向の長さ(以下、「幅」と表記する。)は、内部空間10aの前後方向の幅とほぼ一致する。また図示は省略するが、フィルタユニット20の上下方向の高さは、内部空間10aの上下方向の高さとほぼ一致する。すなわち、スリット10bを通じて内部空間10aに流入した空気の大部分(ほとんど全て)は、フィルタユニット20を通過してからラジエータ13に到達する。
これにより、空気に含まれるダストの大部分は、フィルタユニット20によって捕集される。その結果、ラジエータ13の表面に付着するダストの量を低減することができる。一方、フィルタユニット20がダストを捕集して目詰まりを起こすことによって、フィルタユニット20を通過する空気の量が減少する。そのため、フィルタユニット20に付着したダストを除去する清掃作業を定期的に行う必要がある。
そこで、図3〜図5を参照して、建屋10のような狭い内部空間10aにも収容可能なシンプルな構成で、清掃作業の頻度を低減したフィルタユニット20の構成を説明する。図3は、第1実施形態に係るフィルタユニット20の正面図である。図4は、フィルタユニット20を通過する空気の流速分布を示す図である。図5は、フィルタユニット20を通過する空気の流速の経時変化を示す図である。
フィルタユニット20は、スリット10bを通じて内部空間10aに流入する空気及びダストのうち、空気を通過させ、ダストを捕集する。図3及び図4に示すように、フィルタユニット20は、空気の流通方向に交差(直交)する方向から見て、矩形(正方形或いは長方形)の外形を呈する平板状の部材である。フィルタユニット20の表面は、ダストを捕集する捕集面である。図3に示すように、フィルタユニット20は、フレーム(枠体)21と、第1捕集ネット23と、第2捕集ネット24とを主に備える。
フレーム21は、上辺21aと、下辺21bと、一対の側辺21c、21dと、梁21eとを有する枠型の部材である。フィルタユニット20が内部空間10aに取り付けられたとき、側辺21cは油圧ショベル1の前方側に位置し、側辺21dは油圧ショベル1の後方側に位置する。梁21eは、上辺21a及び下辺21bの間において前後方向に延設され、一端が側辺21cに接続され、他端が側辺21dに接続されている。また、梁21eは、上下方向において、フレーム21の中央より下方に配置されている。
上辺21a、側辺21c、21dの梁21eより上側、及び梁21eによって、捕集面の一部を囲む上枠が形成されている。そして、この上枠内には、第1捕集ネット23が配置される。すなわち、第1実施形態に係る第1捕集ネット23は、捕集面の一部を構成する。
また、下辺21b、側辺21c、21dの梁21eより下側、及び梁21eによって、捕集面の他の一部を囲む下枠が形成されている。そして、この下枠内には、第2捕集ネット24が配置される。すなわち、第1実施形態に係る第2捕集ネット24は、捕集面の他の一部を構成する。
第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24は、網目が形成された平板状の部材である。換言すれば、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24には、厚み方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。また、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24をフレーム21に取り付ける方法は特に限定されないが、例えば、フレーム21に対してボルトで締結されてもよいし、フレーム21に溶接されてもよい。
第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24は、上下方向に隣接して配置されている。より詳細には、第2捕集ネット24は、第1捕集ネット23の下方に配置されている。そして、梁21eはフレーム21の中央より下方に配置されているので、フレーム21の中心は上枠に含まれる。その結果、図4に示すように、第1捕集ネット23は、内部空間10aの上下方向の中心Cを含む領域に配置される。一方、第2捕集ネット24は、内部空間10aの上下方向の中心Cから外れた領域に配置されている。
すなわち、第2捕集ネット24は、内部空間10a内の空気の流通方向に交差(直交)する方向において、第1捕集ネット23と異なる位置に配置されている。ここで、「空気の流通方向に交差(直交)する方向」とは、例えば、図2の高さ方向及び幅方向を指す。換言すれば、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24は、空気の流通方向から見てずれた位置に配置されている。さらに換言すれば、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24は、空気の流通方向から見て重なっていない。また、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24は、図2の高さ方向及び幅方向にずれていれば、さらに図2の奥行き方向(すなわち、空気の流通方向)にずれていてもよい。
そして、ラジエータ13は、その大部分が第1捕集ネット23に対面し、下部の僅かな部分のみが第2捕集ネット24に対面する。第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24の面積割合は、例えば、9:1〜7:3程度に設定される。すなわち、ラジエータ13の表面に到達する冷却風の大部分は、第1捕集ネット23を通過する。
また、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24は、例えば、複数のワイヤー(線状部材)を交差するように配置することによって、網目を構成している。そして、第2捕集ネット24の網目は、第1捕集ネット23より粗い。換言すれば、第2捕集ネット24に形成された貫通孔は、第1捕集ネット23より大きい。すなわち、第2捕集ネット24は、ワイヤーの数が第1捕集ネット23より少ない、或いはワイヤーの直径が第1捕集ネット23より細い。
網目の粗さ(細かさ)は、例えば、[メッシュ(M)]という単位で表すことができる。メッシュは、1インチ当たりの目の数を表す。すなわち、単位[メッシュ]で表される数値が大きいほど目が細かく、数値が小さいほど目が粗い。
これにより、第2捕集ネット24の通風抵抗は、第1捕集ネット23より小さくなる。これにより、図4に示すように、第2捕集ネット24を通過する空気の流速(以下、「風速」と表記する。)は、第1捕集ネット23を通過する空気より速くなる。その結果、スリット10bを通じて内部空間10aに流入する空気に含まれるダストの大部分は、風速の速い空気に引き寄せられて、第2捕集ネット24に捕集される。
すなわち、フィルタユニット20を清掃した直後は、通風抵抗の小さい第2捕集ネット24の風速が第1捕集ネット23より大きい。しかしながら、風速が速い第2捕集ネット24にはダストも多く集まるので、目詰まりの進行速度は、第1捕集ネット23より第2捕集ネット24の方が速い。そのため、図5に示すように、風速の低下速度は、第1捕集ネット23より第2捕集ネット24の方が大きくなる。
すなわち、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24の風速の差は、時間の経過と共に徐々に小さくなる。そして、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24の風速が同じになった後(図5の平衡点以降)は、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24の目詰まりは同じ速度で進行する。すなわち、平衡点以降の風速の低下速度は、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24でほぼ同じになる。そして、フィルタユニット20を再び清掃すると、図5に破線で示すように、再び第2捕集ネット24の風速が第1捕集ネット23より大きくなる。
第1実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
第1実施形態によれば、スリット10bが内部空間10aに進入したダストの大部分が、第2捕集ネット24に捕集される。その結果、図5の平衡点に達するまでの第1捕集ネット23の目詰まりの進行を遅らせることができる。そして、フレーム21に取り付ける捕集ネット23、24の網目の細かさを調整するだけで、前述の効果を得ることができる。すなわち、シンプルな構成で清掃作業の頻度を低減することができる。
また、第1実施形態によれば、目詰まりの進行が遅い第1捕集ネット23にラジエータ13の大部分が対面するので、ラジエータ13による熱交換効率の低下を抑制することができる。
なお、第1実施形態では、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24を上下に並べた例を説明したが、空気流路の中心を含む領域に第1捕集ネット23が配置され、空気流路の中心から外れた領域に第2捕集ネット24が配置されていれば、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24のレイアウトは前述の例に限定されない。他の例として、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット24を左右に並べてもよいし、第4実施形態のように第1捕集ネット23の周りを第2捕集ネット24で囲んでもよい。
[第2実施形態]
第2捕集ネット24の具体的な形状は、図3及び図4の例に限定されない。図6を参照して、第2実施形態に係るフィルタユニット30を説明する。図6は、第2実施形態に係るフィルタユニット30を示す図である。なお、第1実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。第2実施形態に係るフィルタユニット30は、第2捕集ネット32の形状及びフレーム21への取付方法が第1実施形態と相違し、その他の点が第1実施形態と共通する。
第2実施形態において、下辺21b、側辺21c、21dの梁21eより下側、及び梁21eによって囲まれる領域(すなわち、捕集面の他の一部)は、フィルタユニット30(フレーム21)を厚み方向に貫通する開口31となっている。
第2実施形態に係る第2捕集ネット32は、第1実施形態と同様に、第1捕集ネット23より目が粗い。また、第2捕集ネット32は、一端が開口した袋状である。さらに、第2捕集ネット32は、開口31の全体を覆うことができるように、幅方向に長い扁平形状状である。そして、第2捕集ネット32の開口端は、フィルタユニット30の空気の流通方向の下流側において、下辺21b及び梁21eに取り付けられる。すなわち、第2捕集ネット32は、開口31を覆うようにフレーム21に取り付けられ、且つ空気の流通方向の下流側に膨らんだ形状となっている。
第2捕集ネット32の下端(下辺21bに対面する部分)は、レール33を有する。レール33は、フィルタユニット30の幅方向(油圧ショベル1の前後方向)に延設された直線状の部材である。一方、第2実施形態に係る下辺21b(開口31の下端に隣接する部分)は、開放された上面を通じてレール33を挿抜可能なガイド部34を有する。ガイド部34は、下辺21bの空気の流通方向の下流側の面において、フィルタユニット30の幅方向に延設された凹溝である。
また、第2捕集ネット32の上端(梁21eに対面する部分)は、雄ボタン35を有する。雄ボタン35は、フィルタユニット30の幅方向に離間した複数の位置に取り付けられている。一方、第2実施形態に係る梁21e(開口31の上端に隣接する部分)は、雄ボタン35を受け入れる雌ボタン36を有する。雌ボタン36は、梁21eの空気の流通方向の下流側の面において、雄ボタン35と同じ間隔で複数の位置に取り付けられている。
雄ボタン35及び雌ボタン36は、着脱可能なスナップボタン37を構成する。なお、梁21eが雄ボタン35を有し、第2捕集ネット32が雌ボタン36を有していてもよい。すなわち、スナップボタン37を構成する雄ボタン35及び雌ボタン36のうち、一方が梁21eに設けられ、他方が第2捕集ネット32に設けられていればよい。
すなわち、レール33をガイド部34に挿入し、雄ボタン35を雌ボタン36に押し込むことによって、第2捕集ネット32がフレーム21に取り付けられる。一方、雄ボタン35を雌ボタン36から離間させ、レール33をガイド部34から抜去することによって、第2捕集ネット32がフレーム21から取り外される。
第2実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、以下の作用効果をさらに奏する。
第2実施形態によれば、スリット10bを通じて内部空間10aに進入するダストの大部分は、開口31を通過して第2捕集ネット32に捕集される。ここで、第2捕集ネット32を袋状にすることによって、ダストの捕集量が増加すると共に、捕集したダストが離散するのを抑制することができる。
また、第2実施形態によれば、特殊な工具を用いることなく、フレーム21に対して第2捕集ネット32を簡単に着脱することができる。その結果、第2捕集ネット32に捕集されたダストを定期的に除去すれば、フィルタユニット30全体の清掃作業の頻度をさらに低減することができる。
なお、レール33とガイド部34とのレイアウト、及び雄ボタン35と雌ボタン36とのレイアウトは、前述の例に限定されない。また、フレーム21に対して第2捕集ネット32を着脱する構成は、前述の例に限定されない。他の例として、下辺21b及び第2捕集ネット32の下端も、スナップボタンで着脱する構成でもよい。
[第3実施形態]
図7及び図8を参照して、第3実施形態に係るフィルタユニット40を説明する。図7は、第3実施形態に係るフィルタユニット40を示す図である。図8は、第3実施形態に係る第2捕集ネット41に捕集されるダストの経時変化を示す概略図である。なお、第1及び第2実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。第3実施形態に係る第2捕集ネット41は、ネットが二重構造になっている点で、第1及び第2実施形態と相違する。
図7に示すように、第2捕集ネット41は、第2実施形態と同様に、開口31を囲むように、フレーム21に取り付けられる。第2捕集ネット41は、外側ネット42と、内側ネット43と、支持フレーム44、45と、支柱46とを主に備える。外側ネット42及び内側ネット43は、第1捕集ネット23より目が粗い。
外側ネット42は、一端が開口した箱型である。すなわち、外側ネット42は、第2実施形態に係る第2捕集ネット32と比較して、剛性の高い(弾性変形能の低い)材料で構成される。また、外側ネット42は、開口31の全体を覆うことができるように、幅方向に長い扁平形状状である。そして、外側ネット42の開口端は、第2実施形態のスナップボタン37(図7では図示省略)などによって、下辺21b及び梁21eに取り付けられる。すなわち、外側ネット42は、開口31を覆うようにフレーム21に取り付けられ、且つ空気の流通方向の下流側に膨らんだ形状となっている。
内側ネット43は、平板形状の外形を呈する。また、内側ネット43は、外側ネット42の内側に配置されている。また、内側ネット43は、開口31に対面して配置されている。さらに、内側ネット43は、開口31を通過する空気の流通方向に交差(直交)するように配置されている。そして、外側ネット42の内面と、内側ネット43の外周面との間には、隙間が形成されている。また、外側ネット42と内側ネット43との間には、空気の流通方向にも隙間が形成されている。
支持フレーム44、45及び支柱46は、外側ネット42に対して内側ネット43を支持する。支持フレーム44、45は、外側ネット42の奥面において、上下方向及び左右方向に延設されている。支持フレーム44、45は、その中点同士が重なるように配置されている。支柱46は、重ねられた支持フレーム44、45の中点の位置から開口31に向けて突設されている。そして、支柱46の突出端に内側ネット43が支持されている。
図8(A)は、第2捕集ネット41を清掃した直後の状態を示す。このとき、開口31を通過する空気は、内側ネット43を通過し、さらに外側ネット42を通過して、ラジエータ13に供給される。そのため、スリット10bを介して内部空間10aに進入したダストの大部分は、内側ネット43によって捕集される。その結果、第1捕集ネット23及び外側ネット42の目詰まりの進行は、内側ネット43より遅くなる。
図8(B)は、内側ネット43の目詰まりが進行した状態を示す。このとき、開口31を通過した空気は、外側ネット42及び内側ネット43の間の隙間を通過し、さらに外側ネット42を通過して、ラジエータ13に供給される。そのため、スリット10bを介して内部空間10aに進入したダストの大部分は、外側ネット42によって捕集される。その結果、第1捕集ネット23の目詰まりの進行は、外側ネット42より遅くなる。
図8(C)は、外側ネット42の目詰まりが進行した状態を示す。このとき、第1捕集ネット23を通過する空気の風速と、第2捕集ネット41を通過する空気の風速との差が徐々に小さくなる。そのため、スリット10bを介して内部空間10aに進入したダストは、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット41の両方によって捕集される。その結果、第1捕集ネット23及び第2捕集ネット41の目詰まりが同じ速度で進行する。
第3実施形態によれば、第1及び第2実施形態の作用効果に加えて、以下の作用効果をさらに奏する。
第3実施形態によれば、第2捕集ネット41を二重構造とすることによって、ダストを捕集する表面積を増大させることができる。その結果、第2捕集ネット41(換言すれば、フィルタユニット40)の清掃頻度をさらに低減することができる。
また、第3実施形態によれば、外側ネット42及び内側ネット43の間に隙間を設けることによって、開口31を通過した空気は、内側ネット43が目詰まりを起こした後も、内側ネット43を迂回して外側ネット42を通過することができる。その結果、第2捕集ネット41全体としての通風抵抗の増加を最小限に抑えることができる。
[第4実施形態]
図9及び図10を参照して、第4実施形態に係るフィルタユニット50を説明する。図9は、第4実施形態に係るフィルタユニット50の適用対象を示す図である。図10は、第4実施形態に係るフィルタユニット50を示す図である。なお、第1〜第3実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図9に示すように、燃料を燃焼させるための空気をエンジン11に供給する配管(空気流路)14には、プレクリーナ(遠心分離器)15と、エアクリーナ16とが設けられている。すなわち、エンジン11には、プレクリーナ15及びエアクリーナ16でダストが除去された空気が供給される。
プレクリーナ15は、円筒形状の外形を呈する。図9に示すように、プレクリーナ15は、下面に設けられたリング形状の給気口15aと、給気口15aの径方向外側に隣接するリング形状の受け皿15bと、給気口15aの内側で配管14に接続される流出口15cと、給気口15aから進入した空気を旋回させながら流出口15cに導く羽部材(図示省略)とを主に備える。
プレクリーナ15は、空気に含まれるダストを遠心力によって空気から分離する。より詳細には、給気口15aから進入した空気は、羽部材によって渦を巻くように旋回しながら、プレクリーナ15の内部空間を上昇し、流出口15cを通じて配管14に進入する。そして、相対的に重量の重いダストは、空気の旋回によって発生する遠心力によって、外側にはじき出されて受け皿15bに残置される。
エアクリーナ16は、配管14を通過する空気から、プレクリーナ15で除去できなかった細かいダストを除去する。エアクリーナ16は、空気を通過させ且つダストを捕集するフィルタ(図示省略)を備える。すなわち、空気に含まれるダストのうち、相対的に粒径の大きなダストはプレクリーナ15で除去され、相対的に粒径の小さなダストはエアクリーナ16で除去される。
そして、第4実施形態に係るフィルタユニット50は、プレクリーナ15の給気口15aに配置される。すなわち、給気口15aから配管14を経てエンジン11に至る経路が「空気流路」の一例であり、フィルタユニット50の位置における「流通方向」は下から上である。
図9に示すように、フィルタユニット50は、給気口15aの形状に沿うリング形状の外形を呈する。また、図10に示すように、フィルタユニット50は、フレーム(枠体)51、52、53と、第1捕集ネット54と、第2捕集ネット55とを主に備える。
フレーム51、52、53は、直径の異なるリング形状である。フレーム51、52、53は、同心円状に配置される。そして、フレーム51、52で囲まれる領域(捕集面の一部)には、第1捕集ネット54が配置される。また、フレーム52、53で囲まれる領域(捕集面の他の一部)には、第2捕集ネット55が配置される。さらに、フレーム51の内側には、配管14が取り付けられる。
第2捕集ネット55は、第1〜第3実施形態と同様に、第1捕集ネット54より目が粗い。また、第2捕集ネット55は、第2実施形態と同様に、フレーム52、53で囲まれる開口を覆い、且つ空気の流通方向に膨らむ袋状に形成されている。但し、第2捕集ネット55は、第1実施形態と同様に平板形状でもよいし、第3実施形態と同様に二重構造でもよい。
第4実施形態によれば、第1〜第3実施形態の作用効果に加えて、以下の作用効果をさらに奏する。
第4実施形態によれば、給気口15aに進入しようとするダストの大部分が第2捕集ネット55に集まる。そして、このダストの一部は第2捕集ネット55で捕集され、第2捕集ネット55を通過したダストも遠心力によって受け皿15bに収容される。すなわち、フィルタユニット50によれば、プレクリーナ15に進入するダストの量を削減できると共に、プレクリーナ15に進入するダストを予め径方向外側に集めることができる。その結果、遠心力によるダストの分離機能が向上する。
[その他の実施形態]
なお、第1〜第4実施形態では、ラジエータ13に空気を供給するフィルタ、及びエンジン11に空気を供給するプレクリーナ15に、フィルタユニット20、30、40、50を適用する例を説明したが、フィルタユニット20、30、40、50の適用対象は前述の例に限定されない。他の例として、フィルタユニット20、30、40、50は、作業機械が搭載するエアコンのフィルタに適用してもよいし、スリット10bに適用してもよいし、エアクリーナ16に適用してもよい。すなわち、本発明は、空気流路を通過する空気からダストを除去するあらゆる場面に適用可能である。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。また、第1〜第4実施形態は、任意の組み合わせで組み合わせることができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 フロント作業機(作業装置)
5 旋回フレーム
6 カウンタウェイト
7 キャブ
8 クローラ
10 建屋
10a 内部空間
10b,10c スリット
11 エンジン
12 冷却ファン(ファン)
13 ラジエータ(熱交換器)
14 配管(空気流路)
15 プレクリーナ(遠心分離器)
15a 給気口
15b 受け皿
15c 流出口
16 エアクリーナ
20,30,40,50 フィルタユニット
21,51,52,53 フレーム(枠体)
21a 上辺
21b 下辺
21c,21d 側辺
21e 梁
23,54 第1捕集ネット
24,32,41,55 第2捕集ネット
31 開口
33 レール
34 ガイド部
35 雄ボタン
36 雌ボタン
37 スナップボタン
42 外側ネット
43 内側ネット
44,45 支持フレーム
46 支柱

Claims (7)

  1. 空気が流通する空気流路上に配置されて、空気を通過させ且つダストを捕集するフィルタユニットを備える作業機械であって、
    前記フィルタユニットは、
    前記空気流路内でダストを捕集する第1捕集ネットと、
    空気の流通方向と交差する方向において、前記空気流路内の前記第1捕集ネットと異なる位置でダストを捕集し、且つ前記第1捕集ネットより目が粗い第2捕集ネットとを含むことを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記第2捕集ネットは、袋状又は箱状に膨らんだ形状を有することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記第2捕集ネットは、
    袋状又は箱状に膨らんだ形状を有する外側ネットと、
    前記外側ネットの内側において、前記外側ネットとの間に隙間が形成されるように配置された内側ネットとを含むことを特徴とする作業機械。
  4. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記フィルタユニットは、前記第1及び第2捕集ネットを支持する枠体を備え、
    前記第2捕集ネットは、
    幅方向に延びるレールと、
    スナップボタンを構成する雄ボタン及び雌ボタンの一方とを有し、
    前記枠体は、
    前記レールを受け入れるガイド部と、
    前記雄ボタン及び前記雌ボタンの他方とを有することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記第1捕集ネットは、前記空気流路の中心を含む領域に配置され、
    前記第2捕集ネットは、前記空気流路の中心から外れた領域に配置されていることを特徴とする作業機械。
  6. 請求項1に記載の作業機械において、
    空気の流れを生起させるファンと、
    前記ファンよりも前記空気の流通方向の上流側に配置された熱交換器とを備え、
    前記フィルタユニットは、前記熱交換器よりも前記流通方向の上流側に配置されていることを特徴とする作業機械。
  7. 請求項1に記載の作業機械において、
    空気及び燃料を混合して燃焼させることによって、駆動力を発生させるエンジンと、
    前記エンジンに供給する空気が流通する前記空気流路に配置されて、空気からダストを遠心分離する遠心分離器とを備え、
    前記フィルタユニットは、前記遠心分離器の給気口に配置されていることを特徴とする作業機械。
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