JP2021132073A - 半導体装置 - Google Patents

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広光 田邊
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【課題】第3半導体層から第1半導体層へのキャリア拡散によるドリフト層の抵抗値の低下が滞ることの抑制された半導体装置を提供する。【解決手段】第1導電型のドリフト層10に第2導電型のアノード層20と第1導電型のカソード層30が設けられている。ドリフト層の内部に、ドリフト層よりも不純物濃度が高く、なおかつ、アノード層およびカソード層それぞれよりも不純物濃度の低い、第1導電型の複数のFS層41,42が設けられている。ドリフト層の内部において、複数のFS層がカソード層からアノード層に向かって、離間して並んでいる。複数のFS層のうちの最もカソード層側に位置する第1FS層41とカソード層との間の離間距離が、複数のFS層の間の離間距離よりも長くなっている。【選択図】図1

Description

本明細書に記載の開示は、半導体装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、pアノード層、nカソード層、および、pアノード層とnカソード層との間に挟まれたドリフト層を備える半導体装置が知られている。この半導体装置では複数のブロードバッファ領域がドリフト層に形成されている。
複数のブロードバッファ領域はnカソード層からpアノード層に向かって離間して並んでいる。ブロードバッファ領域はドリフト層よりも不純物濃度が高くなっている。またブロードバッファ領域はnカソード層とpアノード層それぞれよりも不純物濃度が低くなっている。
pアノード層とnカソード層との間に順バイアスが印加されると、不純物濃度の高い領域から低い領域へと向かってキャリアが拡散する。pアノード層からのキャリアの拡散を除いて、キャリアの拡散場所を特定して言えば、ドリフト層におけるnカソード層とブロードバッファ領域との間に、nカソード層からキャリアが拡散される。ドリフト層における2つのブロードバッファ領域の間に、ブロードバッファ領域からキャリアが拡散される。
特許第5569532号公報
ところで特許文献1に記載の半導体装置では、ブロードバッファ領域とnカソード層との間の離間距離が、複数のブロードバッファ領域の間の離間距離よりも短くなっている。
この場合、nカソード層側のブロードバッファ領域から拡散されたキャリアがpアノード層側のブロードバッファ領域へと到達する前に、nカソード層から拡散されたキャリアがnカソード層側のブロードバッファ領域に到達する。このブロードバッファ領域には多数キャリアが既に多く存在している。そのためにブロードバッファ領域の総キャリア量に占める、nカソード層から拡散されるキャリアの量の割合が少なくなる。またnカソード層からブロードバッファ領域にキャリアが到達した後は、nカソード層(第3半導体層)からドリフト層(第1半導体層)へと拡散した総キャリア量の増加率が小さくなる。この結果、順バイアスによるキャリア拡散によってドリフト層の抵抗値の低下が滞ることになる。
そこで本明細書に記載の開示は、第3半導体層から第1半導体層へのキャリア拡散によるドリフト層の抵抗値の低下が滞ることの抑制された半導体装置を提供することを目的とする。
開示の1つは、第1導電型の第1半導体層(10)と、
第1半導体層に設けられた、第1半導体層よりも不純物濃度の高い、第1導電型とは異なる第2導電型の第2半導体層(20)と、
第1半導体層を介して第2半導体層と並ぶ態様で第1半導体層に設けられた、第1半導体層よりも不純物濃度の高い、第1導電型の第3半導体層(30)と、
第1半導体層における第2半導体層と第3半導体層との間の内部に設けられた、第1半導体層よりも不純物濃度が高く、なおかつ、第2半導体層および第3半導体層それぞれよりも不純物濃度の低い、第1導電型の複数の第4半導体層(41,42)と、を有し、
第1半導体層の内部において、複数の第4半導体層が第3半導体層から第2半導体層に向かって、離間して並んでおり、
複数の第4半導体層のうちの最も第3半導体層側に位置する第4半導体層(41)と第3半導体層との間の離間距離が、複数の第4半導体層の間の離間距離よりも長くなっている。
このように本開示では、複数の第4半導体層(41,42)の間の離間距離よりも、第3半導体層(30)側に位置する第4半導体層(41)と第3半導体層(30)との間の離間距離のほうが長くなっている。
そのため、第3半導体層(30)側に位置する第4半導体層(41)に第3半導体層(30)から拡散されたキャリアが速く到達することが抑制される。第4半導体層(41)に含まれる多数キャリアのために第3半導体層(30)から第1半導体層(10)へと拡散される総キャリアの増加率が小さくなることが抑制され、ひいては第1半導体層(10)の抵抗値の低下が滞ることが抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第1実施形態に係る半導体装置とキャリア濃度分布の時間変化を示す図である。 第1比較構成とキャリア濃度分布の時間変化を示す図である。 第2比較構成とキャリア濃度分布の時間変化を示す図である。 半導体装置の適用された回路図である。 半導体装置の順方向電圧を説明するためのグラフである。 第1FS層の形成位置を説明するためのグラフである。 第1FS層の形成位置を説明するためのグラフ図である。 半導体装置の変形例を示す断面図である。 半導体装置の変形例を示す断面図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5に基づいて本実施形態に係る半導体装置100を説明する。半導体装置100はn導電型の不純物のドープされた半導体基板に形成される。この半導体基板の一面側にホウ素などのp導電型の不純物を含むアノード層20が形成されている。半導体基板の裏面側にリンなどのn導電型の不純物を含むカソード層30が形成されている。このカソード層30はALやTiなどで形成される電極とのコンタクト抵抗を下げるために高濃度に形成される。半導体基板におけるアノード層20とカソード層30との間の部位がドリフト層10になっている。このように半導体装置100はpn接合を有するダイオードである。
n導電型が第1導電型に相当する。p導電型が第2導電型に相当する。ドリフト層10が第1半導体層に相当する。アノード層20が第2半導体層に相当する。カソード層30が第3半導体層に相当する。
アノード層20とカソード層30それぞれはドリフト層10よりも不純物濃度が高くなっている。アノード層20には図示しないアノード電極が形成されている。カソード層30には図示しないカソード電極が形成されている。これらアノード電極とカソード電極が例えば図4などに示す電気回路に接続される。この電気回路については後述する。
図1に示すようにドリフト層10には、同一加速電圧における飛程がリンなどよりも長いH+(プロトン)の照射によってn導電型のFS層40が形成されている。FSはフィールドストップの略である。FS層40はドリフト層10におけるカソード層30側に位置している。FS層40はドリフト層10よりも不純物濃度が高くなっている。FS層40はアノード層20とカソード層30それぞれよりも不純物濃度が低くなっている。
本実施形態ではFS層40として第1FS層41と第2FS層42がある。第1FS層41と第2FS層42は、カソード層30側からアノード層20側へと向かって順に離間して並んでいる。第1FS層41と第2FS層42は不純物濃度が同等になっている。第1FS層41と第2FS層42が複数の第4半導体層に相当する。
図1に、半導体装置100に順バイアスが印加された際のキャリア濃度分布の時間変化を示す。これは、半導体装置100の順回復時間でのキャリア濃度分布の時間変化を示している。矢印で示すように順バイアスの印加から時間が経過するにしたがって半導体装置100のキャリア濃度が徐々に増大している。図1では、順バイアス印加から15ns,55ns,75ns,125ns,165ns,6μs時間経過した際のキャリア濃度分布を示している。なお図1に示す横軸は半導体基板の一面側若しくは裏面側からの距離を示している。
順バイアスの印加から最も経過時間の短い半導体装置100のキャリア濃度分布は、半導体装置100のネットドーピング濃度分布と同等になっている。このキャリア濃度分布に示されるように、第1FS層41と第2FS層42それぞれの不純物濃度は極大値(ピーク濃度)を有する。第1FS層41と第2FS層42それぞれの不純物濃度は極大値からアノード層20側およびカソード層30側へと向かって減少している。また、カソード層30の不純物濃度も極大値を有している。そしてカソード層30の極大値と第1FS層41の極大値との間の離間距離L1は、第1FS層41の極大値と第2FS層42の極大値との間の離間距離L2よりも長くなっている。
半導体装置100に順バイアスが印加されると、アノード層20、カソード層30、第1FS層41、および、第2FS層42それぞれからドリフト層10にキャリアが拡散される。これら各層からドリフト層10へのキャリア拡散によって半導体装置100全体にキャリアが蓄積される。このように半導体装置100ではアノード層20とカソード層30だけではなく、第1FS層41と第2FS層42それぞれからもドリフト層10にキャリアが拡散される。
比較構成として、図2にドリフト層10、アノード層20、および、カソード層30を備える第1ダイオードのキャリア濃度分布の時間変化を示す。この第1ダイオードにはFS層40が形成されていない。そのために半導体装置100と比べるとキャリア濃度の増大が遅くなっている。図2では、順バイアス印加から15ns,55ns,75ns,125ns,165ns,6μs時間経過した際のキャリア濃度分布を示している。
図3にドリフト層10、アノード層20、カソード層30、および、第1FS層41を備える第2ダイオードのキャリア濃度分布の時間変化を示す。この第2ダイオードには第2FS層42が形成されていない。そのために半導体装置100と比べるとキャリア濃度の増大が遅くなっている。図3では、順バイアス印加から15ns,55ns,75ns,95ns,115ns,135ns,165ns,6μs時間経過した際のキャリア濃度分布を示している。
<キャリアの拡散>
半導体装置100におけるキャリアの拡散を具体的に説明すると、ドリフト層10におけるカソード層30と第1FS層41との間の領域に、カソード層30からキャリアが拡散される。ドリフト層10における第1FS層41と第2FS層42との間の領域に、第1FS層41からキャリアが拡散される。ドリフト層10における第2FS層42とアノード層20との間の領域に、第2FS層42とアノード層20それぞれからキャリアが拡散される。
以下においては表記を簡明とするために、ドリフト層10におけるカソード層30と第1FS層41との間の領域を第1ドリフト層と示す。ドリフト層10における第1FS層41と第2FS層42との間の領域を第2ドリフト層と示す。
上記した各層からドリフト層10へのキャリアの拡散は、各層とドリフト層10との不純物濃度の差が大きいほどに深くなる。上記したようにカソード層30は第1FS層41および第2FS層42それぞれよりも不純物濃度が高くなっている。そのためにカソード層30は第1FS層41および第2FS層42それぞれよりも、アノード層20側のドリフト層10の深部へとキャリアが拡散されやすくなっている。
このキャリア拡散のしやすさの差のため、例えば上記の離間距離L1が離間距離L2よりも短い場合、第1FS層41から第2ドリフト層側へ拡散したキャリアが第2FS層42に到達する前に、カソード層30から第1ドリフト層側へ拡散したキャリアが第1FS層41に速く到達する。第1FS層41には多数キャリアが既に多く存在している。そのために第1FS層41の総キャリア量に占める、カソード層30から拡散されるキャリアの量が少なくなる。またカソード層30から第1FS層41にキャリアが到達した後は、カソード層30からドリフト層10へと拡散される総キャリア量の増加が少なくなる。
これに対して、上記したように半導体装置100では、離間距離L1が離間距離L2よりも長くなっている。この場合、第1FS層41から第2ドリフト層側へ拡散したキャリアが第2FS層42に到達する時間と、カソード層30から第1ドリフト層側へ拡散したキャリアが第1FS層41に到達する時間との差が、離間距離L1が離間距離L2よりも短い構成と比べて短くなる。カソード層30から第1ドリフト層側へ拡散したキャリアが第1FS層41に到達する時間が遅くなる。この時間差の分、カソード層30から第1ドリフト層へのキャリア拡散が、第1FS層41の多数キャリアに依存されがたくなる。そのためにカソード層30からドリフト層10へと拡散される総キャリア量の増加が少なくなることが抑制される。
この結果、順バイアスによるキャリアの拡散によってドリフト層10の抵抗値の低下が滞ることが抑制される。
<順回復電圧>
ところで、順バイアスによってドリフト層10の抵抗値が低下している過渡期(順回復時間)において、半導体装置100の順方向電圧は、定常状態の順方向電圧よりも瞬間的に高まってピーク値を取る振る舞いを示す。以下、この順回復時間における定常状態の順方向電圧よりも高い順方向電圧を順回復電圧と示す。この順回復電圧は上記のキャリア拡散が滞ると増大する傾向にある。順回復電圧が増大すると、例えば図4に示す電気回路において不具合が生じる。
図4に示す電気回路では電源110、負荷インダクタンス120、および、IGBT130が順に反時計回りで環状に接続されている。それとともに、負荷インダクタンス120、半導体装置100、および、寄生インダクタンス140が順に時計回りで環状に接続されている。半導体装置100のアノード電極は負荷インダクタンス120とIGBT130それぞれに接続されている。半導体装置100のカソード電極は寄生インダクタンス140に接続されている。
係る電気的な接続構成において、IGBT130が開状態から閉状態に切り換わると、電源110から負荷インダクタンス120を介してIGBT130へと電流が流れる。これにより負荷インダクタンス120に電気エネルギーが蓄積される。またこの際、半導体装置100には逆バイアスが印加される。そのために半導体装置100と寄生インダクタンス140には電流は流れていない。
IGBT130が閉状態から開状態に切り換わると、負荷インダクタンス120に蓄積された電気エネルギーによって半導体装置100に順バイアスが印加される。これにより半導体装置100を介して負荷インダクタンス120から寄生インダクタンス140へと電流が流れようとする。
図5に順バイアスが印加され始めた際の半導体装置100の順方向電圧Vakを示す。半導体装置100に順バイアスが印加されるとドリフト層10に電流が流れ始める。それに伴って順方向電圧Vakが上昇する。半導体装置100に電流Ifが流れ始めてからしばらくするとドリフト層10にキャリアが蓄積される。順方向電圧Vakはピーク値(順回復電圧)を取る振る舞いを示す。
半導体装置100に電流Ifが流れ始めると、寄生インダクタンス140にも電流が流れ始める。これにより寄生インダクタンス140に流れる電流の時間変化と寄生インダクタンス140のインダクタンス成分とに起因する電圧が発生する。これら順回復電圧とインダクタンス成分に起因する電圧と電源110の電圧それぞれの和がIGBT130に印加される。この印加電圧がIGBT130の定格を超えると、IGBT130に損傷が生じる虞がある。
しかしながら、上記したように半導体装置100では順バイアスの印加時に抵抗値低下が滞ることが抑制されている。そのために順回復電圧の増大が抑制されている。これによりIGBT130に損傷が生じることが抑制される。当然ながらにして、この電気回路に図示しない能動素子や受動素子が設けられている場合、半導体装置100の順回復電圧によってこれら能動素子や受動素子に損傷が生じることが抑制される。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
本実施形態では特に離間距離L1の決定方法を述べていなかった。例えば図6および図7に示すように、離間距離L1に関しては、比較構成として示した第1ダイオードのキャリア濃度分布の時間変化に基づいて決定してもよい。この第1ダイオードにおけるカソード層30側のドリフト層10のキャリア濃度の増加は、カソード層30からのキャリア拡散によって生じる。
例えば図6において菱形で示すように、ドリフト層10における破線で示す基準キャリア濃度に達する位置は時間経過に伴って変位する。バイアス印加から55ns経過すると、基準キャリア濃度に達する位置は半導体基板の裏面からおよそ11μm離れた位置に変位する。75ns経過すると、基準キャリア濃度に達する位置は裏面からおよそ19μm離れた位置に変位する。95ns経過すると、基準キャリア濃度に達する位置は裏面からおよそ23μm離れた位置に変位する。115ns経過すると、基準キャリア濃度に達する位置は裏面からおよそ26μm離れた位置に変位する。
図7に基準キャリア濃度に達する位置の時間変化を実線で示す。そして距離3μmで一定の線を破線で示す。これら2つの線によって区画されるハッチングで示した領域が、半導体装置100の短絡耐量を加味すると、第1FS層41の形成位置として好ましい。距離3μmで示す一定線は、カソード層30の形成領域と半導体装置100の短絡耐量を加味した際に第1FS層41を最もカソード層30の近くに設けることの可能な境界を示している。
なお、例えば離間距離L1はカソード層30の不純物濃度が高くなるほどに長くなるように決定してもよい。離間距離L2は第1FS層41の不純物濃度が高くなるほどに長くなるように決定してもよい。
(第2の変形例)
本実施形態では第1FS層41と第2FS層42それぞれの不純物濃度が等しい例を示した。しかしながら第1FS層41と第2FS層42は不純物濃度が互いに異なっていてもよい。
(第3の変形例)
本実施形態ではn導電型の不純物のドープされた半導体基板に半導体装置100(ダイオード)のみが形成される例を示した。しかしながら例えば図8および図9に示すように、半導体基板に半導体装置100とともにIGBT200の形成された構成(RC−IGBT)を採用することもできる。
図8と図9では半導体装置100とIGBT200との境界に破線を付与している。アノード層20にトレンチゲート210が形成されている。IGBT200のアノード層20にはn導電型のエミッタ層220が形成されている。また半導体基板の裏面側におけるIGBT200の形成領域にはp導電型のコレクタ層230が形成されている。
図8に示すIGBT200のドリフト層10には、第1FS層41と第2FS層42が形成されている。図9に示すIGBT200のドリフト層10には、第1FS層41と第2FS層42とは異なる第3FS層50が形成されている。第3FS層50は第1FS層41よりもアノード層20から離間している。第3FS層50とコレクタ層230との離間距離は、第1FS層41とカソード層30との離間距離よりも短くなっている。
(第4の変形例)
本実施形態では第1FS層41と第2FS層42がドリフト層10に形成される例を示した。しかしながらドリフト層10に形成されるFS層の数としては2つに限定されない。ドリフト層10に3つ以上のFS層の形成される構成を採用することもできる。
ただし、半導体装置100の短絡耐量を加味すると、複数のFS層のネットドーピング濃度の総量は、FS層の数は変化しようとも、等しいのが好ましい。
10…ドリフト層、20…アノード層、30…カソード層、40…FS層、41…第1FS層、42…第2FS層、100…半導体装置

Claims (4)

  1. 第1導電型の第1半導体層(10)と、
    前記第1半導体層に設けられた、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2半導体層(20)と、
    前記第1半導体層を介して前記第2半導体層と並ぶ態様で前記第1半導体層に設けられた、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い、前記第1導電型の第3半導体層(30)と、
    前記第1半導体層における前記第2半導体層と前記第3半導体層との間の内部に設けられた、前記第1半導体層よりも不純物濃度が高く、なおかつ、前記第2半導体層および前記第3半導体層それぞれよりも不純物濃度の低い、前記第1導電型の複数の第4半導体層(41,42)と、を有し、
    前記第1半導体層の内部において、複数の前記第4半導体層が前記第3半導体層から前記第2半導体層に向かって、離間して並んでおり、
    複数の前記第4半導体層のうちの最も前記第3半導体層側に位置する前記第4半導体層(41)と前記第3半導体層との間の離間距離が、複数の前記第4半導体層の間の離間距離よりも長くなっている半導体装置。
  2. 前記第4半導体層に含まれる不純物は前記第3半導体層に含まれる不純物とは異なる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 複数の前記第4半導体層のうちの最も前記第3半導体層側に位置する前記第4半導体層と前記第3半導体層との間の離間距離は、順バイアス印加時の前記第3半導体層から前記第1半導体層へのキャリア拡散の距離の時間変化に基づいて決定されている請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 隣り合って並ぶ2つの前記第4半導体層の間の離間距離は、前記第4半導体層の不純物濃度が高くなるほどに長くなっている請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置。
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