JP2021127724A - 空冷式内燃機関 - Google Patents

空冷式内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP2021127724A
JP2021127724A JP2020022969A JP2020022969A JP2021127724A JP 2021127724 A JP2021127724 A JP 2021127724A JP 2020022969 A JP2020022969 A JP 2020022969A JP 2020022969 A JP2020022969 A JP 2020022969A JP 2021127724 A JP2021127724 A JP 2021127724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
cylinder head
cooling fin
cylinder portion
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020022969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7453012B2 (ja
Inventor
誠 原田
Makoto Harada
誠 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020022969A priority Critical patent/JP7453012B2/ja
Priority to BR102021001668-0A priority patent/BR102021001668A2/pt
Publication of JP2021127724A publication Critical patent/JP2021127724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7453012B2 publication Critical patent/JP7453012B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/04Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for air cooling
    • F02F1/06Shape or arrangement of cooling fins; Finned cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P1/00Air cooling
    • F01P1/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads, e.g. ducting cooling-air from its pressure source to cylinders or along cylinders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】走行風によりシリンダヘッドを効果的に冷却することができる空冷式内燃機関を供する。【解決手段】クランクケース(41)から車両前方に向かってシリンダ部(42)とシリンダヘッド(43)が順次重ねられた姿勢で、懸架される空冷式内燃機関において、シリンダ部(42)の側面(42R)に前記シリンダヘッド(43)側から前記クランクケース(41)側に順次形成されるシリンダ部側面冷却フィン(CR)のうち、シリンダヘッド(43)側から2番目の2番目シリンダ部側面冷却フィン(CR2)が、最も突出量が大きく、かつシリンダヘッド側面冷却フィン(HR)のうち最も突出量が大きいシリンダヘッド側側面冷却フィン(HR7)よりも突出量が大きいことを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、シリンダ部およびシリンダヘッドがクランクケースから車両前方に突出した姿勢で、鞍乗り型車両に搭載され空冷式内燃機関に関し、特に冷却フィンの構造に関するものである。
シリンダ部およびシリンダヘッドがクランクケースから車両前方に突出して大きく前傾した姿勢で、鞍乗り型車両に搭載され空冷式内燃機関におけるシリンダ部の側面に形成される冷却フィンは、シリンダ部のシリンダボアの中心軸であるシリンダ軸線に垂直な面に平行な平板状を側方に突出してシリンダ軸線方向に複数枚形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−235930号公報
特許文献1に開示された内燃機関は、ヘッドパイプから車両後方に延びるメインフレームの下方に懸架され、クランクケースからシリンダ部とシリンダヘッドが車両前方に突出する機関本体は、上方をメインフレームおよびボディカバーで覆われ、シリンダ部とシリンダヘッドの左右側方は、レッグシールドで覆われている。
シリンダヘッドの前方には、前輪の上方から後方にかけて覆うフロントフェンダが車幅方向中央に位置している。
したがって、前方からの走行風は、フロントフェンダの左右両側からシリンダヘッドの左右両側方と上方を後方に向かって流れる。
シリンダヘッドの左右両側方を後方に流れる走行風は、シリンダヘッドの側面の冷却フィンに沿って流れて、冷却フィンから熱を奪ってシリンダヘッドを冷却することができる。
シリンダヘッドの上方を後方に流れる走行風は、上方をメインフレームおよびボディカバーで覆われ、側方をレッグシールドで覆われ、その下流側がクランクケースとボディカバーとの間に配設された機器等により後方への流れを阻まれているので、シリンダ部の下方の開放された空間に向けて下向きに向きを変えて、シリンダ部の左右両側を上側から下方に向かう流れとなる。
シリンダ部の左右両側を上側から下方に向かう流れは、シリンダ部の側面にシリンダ軸線に垂直な面に平行な平板状を側方に突出してシリンダ軸線方向に複数枚形成され冷却フィンの隣合う冷却フィンの間の複数の溝内を下方に流れ、複数枚の冷却フィンから熱を奪い、シリンダ部を冷却することができる。
特許文献1におけるシリンダ軸線方向に複数枚並ぶシリンダ部側面の冷却フィン(シリンダ部側面冷却フィンと称する)は、シリンダ部の燃焼室のあるシリンダヘッド側をできるだけ冷却すべく、最もシリンダヘッド側にあるシリンダ部側面冷却フィンの突出量を最大として、この最もシリンダヘッド側にあるシリンダ部側面冷却フィンからクランクケース側に並ぶシリンダ部側面冷却フィンは、クランクケース側に向かっての突出量が徐々に小さく形成されている。
したがって、走行風のうちシリンダヘッドからシリンダ部の左右両側を後方に向かう流れは、最もシリンダヘッド側に位置する突出量の最も大きいシリンダ部側面冷却フィンに略垂直に当たり、該シリンダ部側面冷却フィンより手前のシリンダヘッドの側方から流速が減速することになり、シリンダヘッドの冷却効果が十分発揮されない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、走行風によりシリンダヘッドを効果的に冷却することができる空冷式内燃機関を供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明は、
鞍乗り型車両のヘッドパイプから車両後方に延びるメインフレームの下方に、クランクケースから車両前方に向かってシリンダ部とシリンダヘッドが順次重ねられた姿勢で、懸架される空冷式内燃機関において、
前記シリンダ部と前記シリンダヘッドの連続したシリンダ部の側面とシリンダヘッドの側面には、それぞれ前記シリンダ部のシリンダボアの中心軸であるシリンダ軸線に垂直な面に平行な平板状のシリンダ部側面冷却フィンとシリンダヘッド側面冷却フィンが、側方に突出してシリンダ軸線方向に複数枚形成され、
前記シリンダ部の側面に前記シリンダヘッド側から前記クランクケース側に順次形成される前記シリンダ部側面冷却フィンのうち、シリンダヘッド側から2番目の2番目シリンダ部側面冷却フィンが、最も突出量が大きく、かつ前記シリンダヘッド側面冷却フィンのうち最も突出量が大きいシリンダヘッド側側面冷却フィンよりも突出量が大きいことを特徴とする空冷式内燃機関を提供する。
この構成によれば、シリンダ部の側面にシリンダヘッド側からクランクケース側に順次形成されるシリンダ部側面冷却フィンのうち、シリンダヘッド側から2番目の2番目シリンダ部側面冷却フィンが、最も突出量が大きく、かつシリンダヘッド側面冷却フィンのうち最も突出量が大きいシリンダヘッド側側面冷却フィンよりも突出量が大きいので、走行風のうちシリンダヘッドの側面に沿って後方に向かう流れは、2番目シリンダ部側面冷却フィンより前のより突出量の小さい1番目シリンダ部側面冷却フィンの端縁と2番目シリンダ部側面冷却フィンの端縁に沿うようにして後方斜め車幅方向外側に滑らかに流れ、流速を落とさずに抜けることができる。
したがって、走行風は、1番目シリンダ部側面冷却フィンより上流のシリンダヘッドの側面に沿って流速を減速することなく円滑に流れるので、シリンダヘッドを効果的に冷却することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記シリンダヘッドの側面には点火プラグが取り付けられ、
シリンダ軸線方向に複数枚形成される前記シリンダヘッド側面冷却フィンは、前記点火プラグの周囲および前記点火プラグの前方の空間を避けて形成される。
この構成によれば、シリンダヘッドの側面には点火プラグが取り付けられ、シリンダ軸線方向に複数枚形成されるシリンダヘッド側面冷却フィンは、点火プラグの周囲および点火プラグの前方の空間を避けて形成されるので、走行風のうちシリンダヘッドの側面に沿って後方に向かう流れは、前記したように流速が減速されることなく円滑に流れるため、シリンダヘッド側面冷却フィンが避けて形成された点火プラグの前方の空間も流速を減速することなく流れて、この流れに点火プラグのプラグ取付座および点火プラグが晒されて冷却されることになり、点火プラグの温度上昇を低減することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記シリンダヘッドの側面に前後方向に複数枚突設される前記シリンダヘッド側面冷却フィンは、前側から後側のシリンダ部側に、順に前記シリンダヘッド側面冷却フィンの突出量が徐々に大きく形成される。
この構成によれば、シリンダヘッド側面冷却フィンは、前側から後側のシリンダ部側に、順にシリンダヘッド側面冷却フィンの突出量が徐々に大きく形成されるので、走行風のうちシリンダヘッドの側面に沿って後方に向かう流れは、徐々に突出量が大きくなるシリンダヘッド側面冷却フィンの端縁に沿って流れることで、後方斜め車幅方向外側に抜けるように流れ、複数枚のシリンダヘッド側面冷却フィンから熱を奪うことができ、シリンダヘッドを効果的に冷却することができる。
さらに、徐々に突出量が大きくなるシリンダヘッド側面冷却フィンの端縁に沿って、後方斜め車幅方向外側に流れる走行風は、シリンダ部の側面の1番目シリンダ部側面冷却フィンの端縁と2番目シリンダ部側面冷却フィンの端縁に沿う後方斜め車幅方向外側への流れに滑らかに連続して流れることができ、シリンダヘッドの側方を殆ど流速を落とさずに、より円滑に流れることができて、シリンダヘッドをより効果的に冷却することができる。
シリンダヘッド側面には点火プラグがあれば、シリンダヘッドの側方を後方に向かう流れは、点火プラグのプラグ取付座に沿って流速を殆ど落とさずに流れて、点火プラグの温度上昇を抑制することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記シリンダヘッドおよび前記シリンダ部は、左右側方が車体カバーにより覆われ、
左右両側の前記車体カバーは、その内側に走行風を取り込む。
この構成によれば、シリンダヘッドおよびシリンダ部の側方を覆う左右のサイドカバーは、内側に走行風を取り込むので、内側に取り込まれシリンダヘッドの上方を後方に流れる走行風は、上方をメインフレームおよびボディカバーで覆われ、左右側方をサイドカバーで覆われ、その下流側がクランクケースとボディカバーとの間に配設された機器等により後方への流れを阻まれているので、シリンダ部の下方の開放された空間に向けて下向きに向きを変えて、シリンダ部の左右両側を上側から下方に向かう流れとなる。
シリンダ部の左右両側を上側から下方に向かう流れは、シリンダ部の側面にシリンダ軸線に垂直な面に平行な平板状の複数枚のシリンダ部側面冷却フィンの各々の間を下方に流れ、複数枚の冷却フィンから熱を奪い、シリンダ部を効率良く冷却することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記2番目シリンダ部側面冷却フィンより後方の前記シリンダ部側面冷却フィンは、前側から後側のクランクケース側に、順に前記シリンダ部側面冷却フィンの突出量が徐々に小さく形成される。
この構成によれば、2番目シリンダ部側面冷却フィンより後方のシリンダ部側面冷却フィンは、前側から後側のクランクケース側に、順にシリンダ部側面冷却フィンの突出量が徐々に小さく形成されるので、内燃機関の軽量化とともに、機器を配置するスペースを確保することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記2番目シリンダ部側面冷却フィンより後方の前記シリンダ部側面冷却フィンの先端縁に沿って補機が配設される。
この構成によれば、2番目シリンダ部側面冷却フィンより後方の突出量が徐々に小さくなるシリンダ部側面冷却フィンの先端縁に沿って補機が配設されるので、突出量が徐々に小さくなって空いたスペースを利用して補機を配設することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記2番目シリンダ部側面冷却フィンより後方の前記シリンダ部側面冷却フィンの先端縁に沿って補機コードが配設される。
この構成によれば、2番目シリンダ部側面冷却フィンより後方の突出量が徐々に小さくなるシリンダ部側面冷却フィンの先端縁に沿って補機コードが配設されるので、突出量が徐々に小さくなって空いたスペースを利用して補機コードを効率良く配設することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記シリンダ部の下面には、下方に突出してシリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成される。
この構成によれば、シリンダ部の下面には、下方に突出してシリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成されるので、走行風のうちシリンダヘッドおよびシリンダ部の下面に沿って後方に向かう走行風は、シリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンどうしの間を通るので、流速を殆ど減速することなく流れ、複数枚のシリンダ部下面冷却フィンから熱を奪い、シリンダ部の冷却性の向上を図ることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記シリンダ部下面冷却フィンの下方に排気管触媒部が配設される。
この構成によれば、シリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンの下方に排気管触媒部が配設されるので、シリンダ軸線方向に延びるシリンダ部下面冷却フィンに案内されて流速を殆ど減速することなく後方に流れる走行風により排気管触媒部を効果的に冷却することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記シリンダ部の上面には、上方に突出してシリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部上面冷却フィンが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成され、
前記シリンダ部上面冷却フィンの後方にスタータモータが配設される。
この構成によれば、シリンダ部の上面には、上方に突出してシリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部上面冷却フィンが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成されるので、走行風のうちシリンダヘッドおよびシリンダ部の上面に沿って後方に向かう走行風は、シリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンどうしの間を通り、シリンダ部上面冷却フィンの後方に配設されるスタータモータに当たるので、スタータモータを効率良く冷却することができる。
本発明は、シリンダ部の側面にシリンダヘッド側からクランクケース側に順次形成されるシリンダ部側面冷却フィンのうち、シリンダヘッド側から2番目の2番目シリンダ部側面冷却フィンが、最も突出量が大きく、かつシリンダヘッド側面冷却フィンのうち最も突出量が大きいシリンダヘッド側側面冷却フィンよりも突出量が大きいので、走行風のうちシリンダヘッドの側面に沿って後方に向かう流れは、2番目シリンダ部側面冷却フィンより前のより突出量の小さい1番目シリンダ部側面冷却フィンの端縁と2番目シリンダ部側面冷却フィンの端縁に沿うようにして後方斜め車幅方向外側に滑らかに流れ、流速を落とさずに抜けることができる。
したがって、走行風は、1番目シリンダ部側面冷却フィンより手前のシリンダヘッドの側面に沿って流速を減速することなく円滑に流れるので、シリンダヘッドを効果的に冷却することができる。
本発明の一実施の形態に係る空冷式の内燃機関を搭載した自動二輪車の全体側面図である。 自動二輪車の一部の車体カバーを外して同内燃機関の右側面を示す要部右側面図である。 自動二輪車の一部の車体カバーを断面として同内燃機関の一部上面を示す要部上面図である。 自動二輪車の一部の車体カバーを断面として同内燃機関の前面を示す要部前面図である。 機関本体のシリンダブロックとシリンダヘッドの上面図である。 シリンダブロックのクランクケースとの合せ面側から視た図である。 機関本体の斜視図である。 機関本体の要部斜視図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図8に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る空冷式内燃機関を搭載した鞍乗型車両である自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書および特許請求の範囲の記載において、前後左右の向きは、本実施形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を、LHは左方を、RHは右方を、UPは上方を示すものとする。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ20から後方斜め下向きにメインフレーム21が1本延出し、同メインフレーム21の後端部に左右一対のピボットプレート22、22が下方に垂設され、メインフレーム21の後部からは後方へ斜め上向きに左右一対のリヤフレーム23、23が延び、メインフレーム21とリヤフレーム23、23との間にサブフレーム24、24が架設されている。
ヘッドパイプ20に軸支されたステアリングシャフト11の上端にバーハンドル12が取り付けられ、ステアリングシャフト11の下部はフロントフォーク13に連結されており、フロントフォーク13の先端に前輪14が軸支されている。
ピボットプレート22にはスイングアーム15がピボット軸16で前端を軸支されて上下に揺動自在に連結され、スイングアーム15の後端に後輪17が軸支されている。
スイングアーム15と上方のリヤフレーム23との間にリヤクッション18が介装されている。
メインフレーム21の中央より後部寄りから下方に突設されたエンジンハンガー25とピボットプレート22に支持されて内燃機関4が懸架されている。
内燃機関4は、4ストロークサイクル単気筒の空冷式内燃機関であり、クランクシャフト5を左右車幅方向に指向させた横置き姿勢で、車体フレーム2に搭載される。
内燃機関4は、クランクシャフト5を回転自在に軸支する左右割りのクランクケース41を備え、クランクケース41から前方にシリンダ部であるシリンダブロック42とシリンダヘッドカバーも兼ねるシリンダヘッド43が順に重ねられて突出して機関本体40が構成されている。
シリンダブロック42のシリンダボア42bの中心軸線であるシリンダ軸線Lcは、ほぼ水平近くまで前傾しており、本実施形態の内燃機関4は、機関本体40が車体フレーム2に支持されている。
図1に示されるように、車体フレーム2のヘッドパイプ20の前方をフロントカバー26が覆い、メインフレーム21の上方からメインフレーム21の左右側方をシリンダブロック42、シリンダヘッド43の左右側方にかけてサイドカバーであるレッグシールド27が覆い、メインフレーム21の後部およびリヤフレーム23の左右側方をボディカバー28が覆っている。
ボディカバー28の上部には、シート31が設けられており、ボディカバー28の前側上部のシート31との間の開口はセンタカバー29により閉塞される。
なお、前輪14を上方から後方にかけてフロントフェンダ30が覆っている。
内燃機関4におけるクランクケース41は、レッグシールド27およびボディカバー28によって覆われることなく、側方が露出している(図1参照)。
クランクケース41の前部の右側方には、ピボットプレート22の下部からクランクケース41の下方を前方に延びたブレーキペダル32の上方に屈曲した先端部が揺動自在に位置している。
また、クランクケース41の前後中央部の側方には、ステップ33が位置している。
クランクケース41の後部右側方には、斜め後上方に延びたキックスタータペダル34が位置している。
前方へ略水平に突出配置されたシリンダヘッド43の上面には吸気口45が形成され、同吸気口45に接続された吸気管46が上方に延出し、吸気管46はスロットルボディ47を介してメインフレーム21に取り付けられたエアクリーナ48に接続されている。
内燃機関4の要部右側面を、一部のカバーを外して示す図2も参照して、シリンダヘッド43の下面から排気管50が下方に延出し、排気管50は下方に延出した後に湾曲して水平斜め後方に向かい、途中排気管触媒部に相当する排気触媒装置51が介装されて右側に寄りながら延び、さらに後方に延びて後輪17の右側に配置されたマフラ52に接続されている。
円筒状の排気触媒装置51は、前後方向に斜めの水平姿勢でシリンダブロック42の下方に位置する(図2参照)。
図5および図6を参照して、シリンダブロック42は、図示されないピストンが摺動自在に嵌合するシリンダスリーブ42sの内側のシリンダボア42bと同シリンダボア42bの左側にカムチェーンチャンバ42cが形成されており、外周面が矩形筒状に形成されている。
内燃機関4は、空冷式であり、シリンダブロック42の矩形筒状に形成された外周面には、冷却フィンが突出形成されている。
シリンダブロック42の右側面42Rには、シリンダ軸線Lcに垂直な面に平行な平板状のシリンダ部右側面冷却フィンCが右方に突出してシリンダ軸線Lc方向に複数枚形成されている。
同様に、シリンダブロック42の左側面42Lには、シリンダ軸線Lcに垂直な面に平行な平板状のシリンダ部左側面冷却フィンCが左方に突出してシリンダ軸線Lc方向に複数枚形成されている。
図3,図5,図6を参照して、シリンダブロック42の上面42Uには、上方に突出してシリンダ軸線Lc方向に延びる平板状のシリンダ部上面冷却フィンCが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成されている。
同様に、図6を参照して、シリンダブロック42の下面42Dには、下方に突出してシリンダ軸線Lc方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンCが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成されている。
シリンダブロック42の右側面42Rのシリンダ部右側面冷却フィンCは、7枚形成されており、シリンダヘッド43側(前側)からクランクケース41側(後側)に順番に1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1、2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2、3番目シリンダ部右側面冷却フィンC3、4番目シリンダ部右側面冷却フィンC4、5番目シリンダ部右側面冷却フィンC5、6番目シリンダ部右側面冷却フィンC6、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7とする。
図5に示されるように、7枚のシリンダ部右側面冷却フィンCのうち、シリンダヘッド43側(前側)から2番目の2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2が、右方への突出量が最も大きい。
2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2より前方の1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1は、2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2より右方への突出量が若干小さい。
2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2より後方の3番目シリンダ部右側面冷却フィンC3、4番目シリンダ部右側面冷却フィンC4、5番目シリンダ部右側面冷却フィンC5、6番目シリンダ部右側面冷却フィンC6、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7は、この順番に、すなわち前側から後側のクランクケース側に、順に右方への突出量が徐々に小さく形成されている。
他方、シリンダブロック42の左側面42Lのシリンダ部左側面冷却フィンCは、7枚形成されており、前側から後側に、順に左方への突出量が徐々に小さく形成されている。
シリンダブロック42の上面42Uのシリンダ部上面冷却フィンCは、いずれも上方への突出量は、略等しい。
同様に、シリンダブロック42の下面42Lのシリンダ部下面冷却フィンCは、いずれも下方への突出量は、略等しい。
前方へ略水平に突出配置されたシリンダヘッド43は、シリンダブロック42に連続する矩形筒状のヘッド外周面と矩形筒状の前方を覆うヘッドカバー面とを有する。
シリンダヘッド43の矩形筒状のヘッド外周面の上面に吸気口45が形成され、カバー面の上面に作業孔43aが形成されており(図5参照)、吸気口45には吸気管46が接続され、作業孔43aは蓋部材44aにより閉塞される。
なお、シリンダヘッド43の矩形筒状のヘッド外周面の下面に排気口(不図示)が形成され、ヘッドカバー面の下面に作業孔(不図示)が形成され、同作業孔は蓋部材44bにより閉塞される。
そして、図7を参照して、シリンダヘッド43の矩形筒状のヘッド外周面の右側面(シリンダヘッド右側面)43Rには、略中央に点火プラグ60のプラグ取付座43pが形成されており、同プラグ取付座43pに点火プラグ60が取り付けられる。
また、シリンダヘッド43の右側面43Rには、点火プラグ60より下方の排気口寄りに、排気ガスセンサ70が取り付けられている。
図2および図8を参照して、シリンダブロック42の右側面42Rに形成された7枚のシリンダ部右側面冷却フィンCのうち2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2から後方の徐々に突出量が小さくなる3番目シリンダ部右側面冷却フィンC3、4番目シリンダ部右側面冷却フィンC4、5番目シリンダ部右側面冷却フィンC5、6番目シリンダ部右側面冷却フィンC6、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7の上部の突出先端縁に沿ってイグニッションコイル63が、配設されている。
イグニッションコイル63は、メインフレーム21から垂下されたブラケット21bに取り付けられている。
図2および図8に示されるように、プラグ取付座43pに取り付けられた点火プラグ60には、プラグキャップ61が被せられ、プラグキャップ61から延出するプラグコード62が、シリンダヘッド43の右側面43Rおよびシリンダブロック42のシリンダ部右側面冷却フィンCの突出先端縁に沿って後方に延び、シリンダヘッド43の右側面43Rの途中で上方に屈曲してイグニッションコイル63に接続される。
また、図2および図8に示されるように、排気ガスセンサ70から延出する補機コードである排気ガスセンサコード71は、シリンダブロック42の右側面42Rの2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2から後方の徐々に突出量が小さくなる3番目シリンダ部右側面冷却フィンC3、4番目シリンダ部右側面冷却フィンC4、5番目シリンダ部右側面冷却フィンC5、6番目シリンダ部右側面冷却フィンC6、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7の下端の突出先端縁に沿って後方に延びた後、上方に屈曲して、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7の先端縁に沿って上方に延びている。
図2および図7を参照して、クランクケース41の前部の上に、クランクシャフト5の略上方位置にスタータモータ80が支持されており、同スタータモータ80は、シリンダブロック42の上面42Rに形成されたシリンダ部上面冷却フィンCの後方に位置する。
図5および図7を参照して、シリンダヘッド43の右側面43Rにシリンダ軸線Lcに垂直な面に平行な平板状のシリンダヘッド右側面冷却フィンHが右方に突出してシリンダ軸線Lc方向に複数枚形成されている。
シリンダヘッド43の右側面43Rに形成された複数枚のシリンダヘッド右側面冷却フィンHは、前側からシリンダブロック42側(後側)に、順番に1番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH1、2番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH2、3番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH3、4番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH4、5番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH5、6番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH6、7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7とする。
図5および図7に示されるように、複数枚のシリンダヘッド右側面冷却フィンHは、シリンダヘッド43の右側面43Rの中央部に取り付けられる点火プラグ60の周囲および点火プラグ60の前方の空間Sを避けて形成されている。
したがって、最も後方の7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7を除き、1番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH1、2番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH2、3番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH3、4番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH4、5番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH5、6番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH6は、中央部が切り欠かれて上下に分割されている。
1番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH1、2番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH2、3番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH3、4番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH4の各切欠きが、点火プラグ60の前方の空間Sを形成している。
シリンダヘッド43の右側面43Rに前後方向に複数枚突設されるシリンダヘッド側面冷却フィンHは、前側から後側のシリンダブロック42側に、順に前記シリンダヘッド側面冷却フィンの突出量が徐々に大きく形成される(図5参照)。
すなわち、図5に示すように、1番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH1、2番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH2、3番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH3、4番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH4、5番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH5、6番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH6、7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7は、この順番に、右方への突出量が徐々に大きく形成されている。
したがって、シリンダヘッド側面冷却フィンHのうちで、最も後方の7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7が、突出量が最も大きい。
図5を参照して、シリンダブロック42の右側面42Rに形成されたシリンダ部右側面冷却フィンCのうち、最も突出量の大きい2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2は、シリンダヘッド側面冷却フィンHのうちで、最も突出量の大きい7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7よりも突出量が大きい。
1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1は、2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2より突出量が若干小さく、7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7よりも突出量が若干大きい。
したがって、7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7、1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1、2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2の順に右方への突出量が大きくなっている。
内燃機関4は、ヘッドパイプ20から車両後方に延びるメインフレーム21の下方に懸架され、クランクケース41からシリンダブロック42とシリンダヘッド43が車両前方に突出する機関本体40は、上方をメインフレーム21およびボディカバー28で覆われ、シリンダブロック42とシリンダヘッド43の左右側方は、レッグシールド27で覆われている。
シリンダヘッド43の前方には、前輪14の上方から後方にかけて覆うフロントフェンダ30が車幅方向中央に位置している。
したがって、前方からの走行風は、フロントフェンダ30の左右両側から左右のレッグシールド27,27の内側に取り込まれ、シリンダヘッド43の左右両側方を後方に流れる走行風とシリンダヘッド43より上方を後方に流れる走行風を形成する。
図3,図4および図5を参照して、シリンダヘッド43の左右両側方を後方に流れる走行風を実線矢印で示す。
シリンダヘッド43の右側面43Rを後方に流れる走行風(実線矢印で示す)は、シリンダヘッド43の右側面43Rの前側から後側のシリンダ部側に、順にシリンダヘッド側面冷却フィンの突出量が徐々に大きく形成されるシリンダヘッド右側面冷却フィンH1、2番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH2、3番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH3、4番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH4、5番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH5、6番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH6、7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7の各端縁に沿って流れることで、徐々に右方に向きを変えていき、後方斜め車幅方向右側に抜けるように流れる。
したがって、7枚のシリンダヘッド右側面冷却フィンH1、H2、H3、H4、H5、H6、H7からそれぞれ熱を奪うことができ、シリンダヘッド43を効果的に冷却することができる。
また、シリンダブロック42の右側面42Rの1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1は、突出量が7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7より大きく、2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2より小さいので、7番目シリンダヘッド右側面冷却フィンH7、1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1、2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2の順に右方への突出量が大きい。
したがって、徐々に突出量が大きくなるシリンダヘッド側面冷却フィンH1、H2、H3、H4、H5、H6、H7の端縁に沿って、後方斜め車幅方向右側に流れる走行風は、シリンダブロック42の右側面42Rの1番目シリンダ部右側面冷却フィンC1の端縁と2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2の端縁に沿う後方斜め車幅方向右側への流れに滑らかに連続して流れることができ、シリンダヘッド43の右側面43Rに沿って殆ど流速を落とさずに、より円滑に流れることができて、シリンダヘッド43をより効果的に冷却することができる。
シリンダヘッド43の右側面43Rには、略中央に形成されたプラグ取付座43pに点火プラグ60が取り付けられており、シリンダ軸線方向に複数枚形成されるシリンダヘッド側面冷却フィンH1、H2、H3、H4、H5、H6は、点火プラグ60の周囲および点火プラグ60の前方の空間Sを避けて形成されているので、走行風のうちシリンダヘッド43の右側面43Rに沿って後方に向かう流れは、上記したように流速が減速されることなく円滑に流れるため、シリンダヘッド側面冷却フィンH1、H2、H3、H4が避けて形成された点火プラグ60の前方の空間Sも流速を減速することなく流れて、この流れに点火プラグ60のプラグ取付座43pおよび点火プラグ60が晒されて冷却されることになり、点火プラグ60の温度上昇を低減することができる。
シリンダヘッド43およびシリンダブロック42の側方を覆う左右のレッグシールド27,27は、内側に走行風を取り込む。
図3および図4を参照して、レッグシールド27,27の内側に取り込まれシリンダヘッド43より上方を後方に流れる走行風を破線矢印で示す。
レッグシールド27,27の内側に取り込まれシリンダヘッド43より上方を後方に流れる走行風(破線矢印で示す)は、上方をメインフレーム21やボディカバー28で覆われ、左右側方をレッグシールド27,27で覆われ、その下流側がクランクケース41とボディカバー28との間に配設されたスタータモータ80等の機器により後方への流れを阻まれているので、シリンダブロック42の下方の開放された空間に向けて下向きに向きを変えて、シリンダブロック42の左右両側を上側から下方に向かう流れとなる。
シリンダブロック42の左右両側を上側から下方に向かう流れは、シリンダブロック42の左右側面42L,42Rにシリンダ軸線Lcに垂直な面に平行な平板状の複数枚のシリンダ部左側面冷却フィンC、シリンダ部右側面冷却フィンCの各々の間を下方に流れ、複数枚のシリンダ部左側面冷却フィンC、シリンダ部右側面冷却フィンCから熱を奪い、シリンダブロック42を効率良く冷却することができる。
図5を参照して、シリンダブロック42の右側面42Rにおいて、2番目シリンダ部側面冷却フィンC2より後方の3番目シリンダ部右側面冷却フィンC3、4番目シリンダ部右側面冷却フィンC4、5番目シリンダ部右側面冷却フィンC5、6番目シリンダ部右側面冷却フィンC6、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7は、前側から後側のクランクケース側に、順にシリンダ部側面冷却フィンCの突出量が徐々に小さく形成されているので、内燃機関4の軽量化を図るとともに、シリンダ部側面冷却フィンCの突出量が小さくなることで生まれたスペースを利用して機器等を配置することができる。
なお、図5を参照して、シリンダブロック42の左側面42Lのシリンダ部左側面冷却フィンCは、7枚形成されており、前側から後側に、順に左方への突出量が徐々に小さく形成されており、内燃機関4の軽量化と機器等の配置スペースの確保を図ることができる。
図2および図8を参照して、シリンダブロック42の右側面42Rに形成された7枚のシリンダ部右側面冷却フィンCのうち2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2から後方の徐々に突出量が小さくなる3番目シリンダ部右側面冷却フィンC3、4番目シリンダ部右側面冷却フィンC4、5番目シリンダ部右側面冷却フィンC5、6番目シリンダ部右側面冷却フィンC6、7番目シリンダ部右側面冷却フィンC7の上部の突出先端縁に沿ってイグニッションコイル63が、配設されている。
シリンダ部右側面冷却フィンCの突出量が徐々に小さくなって空いたスペースを利用してイグニッションコイル63が効率良く配設されている。
図2および図8に示されるように、排気ガスセンサ70から延出する排気ガスセンサコード71は、シリンダブロック42の右側面42Rの2番目シリンダ部右側面冷却フィンC2から後方の徐々に突出量が小さくなるシリンダ部右側面冷却フィンC4の先端縁に沿って配設されるので、突出量が徐々に小さくなって空いたスペースを利用して排気ガスセンサコード71が効率良く配設されている。
図6を参照して、シリンダブロック42の下面42Dには、下方に突出してシリンダ軸線Lc方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンCが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成されているので、走行風のうちシリンダヘッド43およびシリンダブロック42の下面42Dに沿って後方に向かう走行風は、シリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンCどうしの間を通るので、流速を殆ど減速することなく流れ、複数枚のシリンダ部下面冷却フィンCから熱を奪い、シリンダブロック42の冷却性の向上を図ることができる。
図2を参照して、シリンダブロック42の下面42Dのシリンダ軸線Lc方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィンCの下方に排気触媒装置51が配設されるので、シリンダ軸線Lc方向に延びるシリンダ部下面冷却フィンCに案内されて流速を殆ど減速することなく後方に流れる走行風により排気触媒装置51を効果的に冷却することができる。
図3,図5,図6を参照して、シリンダブロック42の上面42Uには、上方に突出してシリンダ軸線Lc方向に延びる平板状のシリンダ部上面冷却フィンCが車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成され、同シリンダ部上面冷却フィンCの後方に、クランクケース41の前部の上に支持されたスタータモータ80が位置している。
したがって、走行風のうちシリンダヘッド43およびシリンダブロック42の上面に沿って後方に向かう走行風は、シリンダ軸線方向に延びる平板状のシリンダ部上面冷却フィンCどうしの間を通り、シリンダ部上面冷却フィンCの後方に配設されるスタータモータ80に当たるので、スタータモータ80を効率良く冷却することができる。
以上、本発明に係る一実施の形態に係る空冷式内燃機関について説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
例えば、本発明の車両は、実施形態の鞍乗型の自動二輪車1に限らず、スクータ型および3輪、4輪のバギー車等、多様な鞍乗型車両であってよく、請求項1の要件を備える車両であればよい。
1…自動二輪車(本発明における「鞍乗型車両」)、2…車体フレーム、3…メインフレーム、4…内燃機関、5…クランクシャフト、
20…ヘッドパイプ、21…メインフレーム、22…ピボットプレート、23…リヤフレーム、24…サブフレーム、27…レッグシールド(サイドカバー)、28…ボディカバー、29…センタカバー、
30…フロントフェンダ、31…シート、32…ブレーキペダル、33…ステップ、34…キックスタータペダル、
40…機関本体、41…クランクケース、42…シリンダブロック、42b…シリンダボア、42c…カムチェーンチャンバ、43…シリンダヘッド、43p…プラグ取付座、44a,44b…蓋部材、45…吸気口、46…吸気管、47…スロットルボディ、48…エアクリーナ、
50…排気管、51…排気触媒装置、52…マフラ、
60…点火プラグ、61…プラグキャップ、62…プラグコード、63…イグニッションコイル、70…排気ガスセンサ、71…排気ガスセンサコード(補機コード)、80…スタータモータ、
Lc…シリンダ軸線、
…シリンダ部右側面冷却フィン、C…シリンダ部左側面冷却フィン、C…シリンダ部上面冷却フィン、C…シリンダ部下面冷却フィン、
…シリンダヘッド右側面冷却フィン。

Claims (10)

  1. 鞍乗り型車両のヘッドパイプ(20)から車両後方に延びるメインフレーム(21)の下方に、クランクケース(41)から車両前方に向かってシリンダ部(42)とシリンダヘッド(43)が順次重ねられた姿勢で、懸架される空冷式内燃機関において、
    前記シリンダ部(42)と前記シリンダヘッド(43)の連続したシリンダ部(42)の側面(42R)とシリンダヘッド(43)の側面(43R)には、それぞれ前記シリンダ部(42)のシリンダボア(42b)の中心軸であるシリンダ軸線(Lc)に垂直な面に平行な平板状のシリンダ部側面冷却フィン(CR)とシリンダヘッド側面冷却フィン(HR)が、側方に突出してシリンダ軸線(Lc)方向に複数枚形成され、
    前記シリンダ部(42)の側面(42R)に前記シリンダヘッド(43)側から前記クランクケース(41)側に順次形成される前記シリンダ部側面冷却フィン(CR)のうち、シリンダヘッド(43)側から2番目の2番目シリンダ部側面冷却フィン(CR2)が、最も突出量が大きく、かつ前記シリンダヘッド側面冷却フィン(HR)のうち最も突出量が大きいシリンダヘッド側側面冷却フィン(HR7)よりも突出量が大きいことを特徴とする空冷式内燃機関。
  2. 前記シリンダヘッド(43)の側面(43R)には点火プラグ(60)が取り付けられ、
    シリンダ軸線(Lc)方向に複数枚形成される前記シリンダヘッド側面冷却フィン(HR)は、前記点火プラグ(60)の周囲および前記点火プラグ(60)の前方の空間(S)を避けて形成されることを特徴とする請求項1に記載の空冷式内燃機関。
  3. 前記シリンダヘッド(43)の側面(43R)に前後方向に複数枚突設される前記シリンダヘッド側面冷却フィン(HR)は、前側から後側のシリンダ部側に、順に前記シリンダヘッド側面冷却フィン(HR)の突出量が徐々に大きく形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空冷式内燃機関。
  4. 前記シリンダヘッド(43)および前記シリンダ部(42)は、左右側方がサイドカバー(27)により覆われ、
    左右両側の前記サイドカバー(27)は、その内側に走行風を取り込むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空冷式内燃機関。
  5. 前記2番目シリンダ部側面冷却フィン(CR2)より後方の前記シリンダ部側面冷却フィン(CR)は、前側から後側のクランクケース側に、順に前記シリンダ部側面冷却フィン(CR)の突出量が徐々に小さく形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空冷式内燃機関。
  6. 前記2番目シリンダ部側面冷却フィン(CR2)より後方の前記シリンダ部側面冷却フィン(CR)の先端縁に沿って補機(63)が配設されることを特徴とする請求項5に記載の空冷式内燃機関。
  7. 前記2番目シリンダ部側面冷却フィン(CR2)より後方の前記シリンダ部側面冷却フィン(CR)の先端縁に沿って補機コード(71)が配設されることを特徴とする請求項5に記載の空冷式内燃機関。
  8. 前記シリンダ部(42)の下面には、下方に突出してシリンダ軸線(Lc)方向に延びる平板状のシリンダ部下面冷却フィン(CD)が車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の空冷式内燃機関。
  9. 前記シリンダ部下面冷却フィン(CD)の下方に排気管触媒部(51)が配設されることを特徴とする請求項8に記載の空冷式内燃機関。
  10. 前記シリンダ部(42)の上面には、上方に突出してシリンダ軸線(Lc)方向に延びる平板状のシリンダ部上面冷却フィン(CU)が車幅方向に間隔を隔てて複数枚形成され、
    前記シリンダ部上面冷却フィン(CU)の後方にスタータモータ(80)が配設されることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の空冷式内燃機関。
JP2020022969A 2020-02-14 2020-02-14 空冷式内燃機関 Active JP7453012B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020022969A JP7453012B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 空冷式内燃機関
BR102021001668-0A BR102021001668A2 (pt) 2020-02-14 2021-01-28 Motor de combustão interna refrigerado a ar

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020022969A JP7453012B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 空冷式内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021127724A true JP2021127724A (ja) 2021-09-02
JP7453012B2 JP7453012B2 (ja) 2024-03-19

Family

ID=77488310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020022969A Active JP7453012B2 (ja) 2020-02-14 2020-02-14 空冷式内燃機関

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7453012B2 (ja)
BR (1) BR102021001668A2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5374508U (ja) * 1976-11-24 1978-06-21
JP2003138936A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車用内燃機関
JP2006097612A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のオイル温度制御装置
JP2006097614A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のオイル温度検出手段配置構造
JP2007002815A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Honda Motor Co Ltd 小型車両の内燃機関
JP2007187004A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JP2013015122A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Honda Motor Co Ltd 空冷式内燃機関
US20150322882A1 (en) * 2014-05-06 2015-11-12 Champion Engine Technology, LLC Engine cylinder head push rod tube configuration
WO2016002426A1 (ja) * 2014-06-30 2016-01-07 ヤマハ発動機株式会社 空冷式単気筒エンジン及び鞍乗型車両
JP2017180145A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 本田技研工業株式会社 空冷式内燃機関
CN108194218A (zh) * 2018-04-04 2018-06-22 芜湖长捷航空动力科技有限责任公司 一种双层大面积组合冷缸头

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001241326A (ja) 2000-02-29 2001-09-07 Yamaha Motor Co Ltd 強制空冷式4サイクルエンジンの冷却構造

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5374508U (ja) * 1976-11-24 1978-06-21
JP2003138936A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車用内燃機関
JP2006097612A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のオイル温度制御装置
JP2006097614A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のオイル温度検出手段配置構造
JP2007002815A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Honda Motor Co Ltd 小型車両の内燃機関
JP2007187004A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JP2013015122A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Honda Motor Co Ltd 空冷式内燃機関
US20150322882A1 (en) * 2014-05-06 2015-11-12 Champion Engine Technology, LLC Engine cylinder head push rod tube configuration
WO2016002426A1 (ja) * 2014-06-30 2016-01-07 ヤマハ発動機株式会社 空冷式単気筒エンジン及び鞍乗型車両
JP2017180145A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 本田技研工業株式会社 空冷式内燃機関
CN108194218A (zh) * 2018-04-04 2018-06-22 芜湖长捷航空动力科技有限责任公司 一种双层大面积组合冷缸头

Also Published As

Publication number Publication date
BR102021001668A2 (pt) 2021-10-13
JP7453012B2 (ja) 2024-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8707926B2 (en) Cylinder head cover structure of miniaturized vehicle
JP6649083B2 (ja) 自動二輪車
JP6140556B2 (ja) 自動二輪車
JP6196083B2 (ja) 自動二輪車
EP2610155B1 (en) Straddle-type vehicle
JP5949074B2 (ja) 内燃機関の吸気系
CN109563764B (zh) 空冷式内燃机
JP7453012B2 (ja) 空冷式内燃機関
WO2017018331A1 (ja) 鞍乗り型車両
JP6690218B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2010228737A (ja) 自動二輪車
TWI353941B (ja)
EP2610476B1 (en) Air cleaner apparatus and straddle-type vehicle equipped with the apparatus
JP5668471B2 (ja) 空冷式エンジン
JPH1199980A (ja) 低床式フロアを有する自動二輪車
JP5807446B2 (ja) エンジンの冷却構造
JP5883775B2 (ja) 鞍乗型車両の導風構造
JP6828474B2 (ja) ラジエータの冷却構造
JP4579127B2 (ja) 鞍乗型車両のエンジン冷却構造
JP4180944B2 (ja) 低床式車両
JP6851409B2 (ja) 鞍乗型車両用内燃機関
JP6795641B2 (ja) 鞍乗型車両用内燃機関
JP7470723B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2013174202A (ja) 鞍乗型車両
JP5850628B2 (ja) V型エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7453012

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150