JP2021127608A - 制震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁構造に適した制震装置の新規提案【解決手段】制震装置100の制震ユニット120は、壁構造20を構成する一対の柱21,22のうち第1柱21の内側面21aに沿って、プレート面を壁構造の内側に向けて取り付けられる第1プレート121と、第1プレート121のプレート面と対向するように配置された第2プレート122と、第1プレート121と第2プレート122との間に配置され、第1プレート121と第2プレート122とにそれぞれ加硫接着された第1粘弾性体141を有している。第2プレート122は、第1ブレース161が取付けられる第1取付部と、第2ブレース162が取付けられる第2取付部とが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、制震装置に関する。
特開2019−90254号公報には、粘弾性体を備えたいわゆるK型ブレースタイプの制震装置が開示されている。同公報で開示されるK型ブレースタイプの制震装置は、固定金具と、可動金具と、一対のブレースと、粘弾性体とを備えている。固定金具は、フレームを構成する一対の柱のうち、一方の柱の長手方向中央部に固定されている。一対のブレースは、他方の柱の長手方向両端部から一方の柱の長手方向中央部に向けて架設されている。可動金具は、一対のブレースに固定されている。固定金具は、フレーム面に平行な面を有している。可動金具は、フレーム面と直交する方向において、固定金具に対向する面を有している。粘弾性体は、固定金具と可動金具との間に介在されて両金具に接着されている。同公報では、可動金具の少なくとも一部が、柱または固定金具に直接または間接的に接触し、回転するのが防止される構造が開示されている。
特開2019−90254号公報
ところで、一対の柱と一対の横架材とで囲まれた建物の壁構造に取付けられる、粘弾性体を含むK型ブレースでは、建物の壁構造の動きに対して、粘弾性体にせん断変形が入力される。この際、建物の壁構造の変位に対して粘弾性体に適切にせん断変形が入力されることが望ましい。ここで、かかる観点で、制震装置の新規構造を提案する。
ここで開示される制震装置の一実施形態は、建物の一対の柱と一対の横架材とで囲まれた壁構造に取り付けられる制震装置である。
制震装置は、制震ユニットと、制震ユニットに取り付けられた第1ブレースと、制震ユニットに取り付けられた第2ブレースとを有している。
制震ユニットは、壁構造を構成する一対の柱のうち第1柱の内側面に沿って、プレート面を壁構造の内側に向けて取り付けられる第1プレートと、第1プレートの前記プレート面と対向するように配置された第2プレートと、第1プレートと第2プレートとの間に配置され、第1プレートと第2プレートとにそれぞれ加硫接着された第1粘弾性体とを有している。
第2プレートは、第1プレートに対向する側とは反対側の側面に、第1ブレースが取付けられる第1取付部と、第2ブレースが取付けられる第2取付部とが設けられている。
第1ブレースは、第1取付部に取り付けられる第1端部と、第1端部から上方に向けて延びる第1ブレース軸部と、壁構造を構成する一対の柱のうち第1柱と対をなす第2柱に取り付けられる第2端部とを有している。第2ブレースは、第2取付部に取り付けられる第3端部と、第3端部から下方に向けて延びる第2ブレース軸部と、第2柱に取付けられる第4端部とを有している。
壁構造の一対の横架材が水平方向に相対的に変位した場合、それに応じて一対の柱が傾く。このとき、壁構造に、かかる制震装置が設置されていれば、第1柱に取付けられた制震ユニットの第1プレートと、第2柱に取付けられた第1ブレースと第2ブレースとが、一対の柱の傾きに応じて動く。第1ブレースと第2ブレースとは、制震ユニットの第2プレートに取付けられている。このため、制震ユニットの第1プレートと第2プレートとが相対的に変位する。かかる第1プレートと第2プレートとの変位に応じて、第1プレートと第2プレートとにそれぞれ加硫接着された第1粘弾性体にせん断変形が生じる。第1粘弾性体は、第1柱に沿って平行な第1プレートと第2プレートとの間に介在しており、第1プレートと第2プレートとが第1柱に沿って相対的に変位するので、建物の壁構造の動きに応じて、第1粘弾性体に回転などの変形が生じ難く、第1粘弾性体に適切なせん断変形が入力されやすい。
図1は、制震装置100が取付けられた建物10の壁構造20を示す正面図である。 図2は、制震ユニット120の正面図である。 図3は、制震ユニット120の側面図である。 図4は、制震ユニット120の平面図である。 図5は、制震ユニット120の第1粘弾性体141に変位が生じた状態を示す正面図である。 図6は、制震ユニット120Aの側面図である。 図7は、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造を拡大した拡大図である。 図8は、制震ユニット120のVIII−VIII断面図である。 図9は、制震ユニット120Bの側面図である。 図10は、制震ユニット120Bの正面図である。 図11は、制震ユニット120Bの第2プレート122を示す正面図である。 図12は、制震ユニット120Cの側面図である。 図13は、制震ユニット120Cの正面図である。 図14は、制震ユニット120Dを示す側面図である。
以下、ここで開示される制震装置を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。
図1は、制震装置100が取付けられた建物10の壁構造20を示す正面図である。ここでは、図1における建物10の壁構造20の上下に応じて、上、下、左、右、前、後が規定されている。建物10の壁構造20は、例えば、図1に示されているように、一対の柱21,22と一対の横架材23,24とで囲まれた構造である。図1では右側の柱を第1柱21とし、左側の柱を第2柱22と、便宜的に称する。第1柱21と第2柱22の配置は、左右で入れ替わってもよい。ここでは、一対の柱21,22のうち制震ユニット120が取付けられる側の柱が「第1柱」とされ、他方の柱が「第2柱」とされる。
制震装置100は、壁構造20に取付けられている、いわゆるK型ブレースタイプの制震装置である。図1では、建物10は、木造住宅である。横架材23は、建物10の一階の天井梁である。横架材24は、建物10の土台である。土台としての横架材24は、建物10のコンクリート基礎30の上に配置され、コンクリート基礎30に埋め込まれたアンカーボルト(図示省略)に固定されている。コンクリート基礎30と土台24との間には、ゴムパッキン32などが適宜に取付けられる。一対の柱21,22は、それぞれ土台としての横架材24に立てられた状態で設置され、天井梁としての横架材23を支持している。一対の柱21,22は、それぞれホールダウン金具で、土台に固定されている。地震や強風時には、一対の横架材23,24が相対的に変位する。また、一対の横架材23,24の相対的な変位に応じて、一対の柱21,22が平行に傾くように動く。なお、図1に示された例では、制震装置100は、建物10の一階の構造において、取付けられている。制震装置100は、かかる形態に限定されず、建物10の2階、3階などにも設置可能である。ここで開示される制震装置100は、建物10の一対の柱と一対の横架材とで囲まれた任意の壁構造に取り付けられうる。
制震装置100は、図1に示されているように、制震ユニット120と、第1ブレース161と、第2ブレース162とを備えている。図2は、制震ユニット120の正面図である。図3は、制震ユニット120の側面図である。図4は、制震ユニット120の平面図である。図2および図3では、図1に示されているように、壁構造20に取付けられた状態で、制震ユニット120の、上、下、左、右、前、後の向きが規定されている。
制震ユニット120は、図2および図3に示されているように、第1プレート121と、第2プレート122と、第1粘弾性体141とを備えている。
第1プレート121は、図1に示されているように、壁構造20を構成する一対の柱21,22のうち第1柱21の内側面21aに沿って、プレート面121aを壁構造20の内側に向けて取り付けられる。ここで、第1柱21の内側面21aは、一対の柱21,22と一対の横架材23,24とで囲まれた壁構造20の内側に向いた面である。この実施形態では、第1プレート121は、図3に示されているように、略長方形の平板状の部材である。第1プレート121の短辺は、第1柱21の内側面21aの幅と同じか少し小さいとよい。第1プレート121は、長手方向の中央部に第1粘弾性体141が接着される接着領域を有している。この実施形態では、第1プレート121は、長手方向において、第1粘弾性体141が接着される領域の両側に、第1柱21に取付けられる取付部121b,121cを有している。この実施形態では、第1プレート121は、第1柱21にねじ止めされる。第1プレート121を第1柱21に固定するねじには、例えば、ラグスクリューボルトが用いられるとよい。
第2プレート122は、図2および図3に示されているように、第1プレート121のプレート面121aと対向するように配置されたプレート部材である。また、第2プレート122は、第1ブレース161が取付けられる第1取付部131と、第2ブレース162が取付けられる第2取付部132とを有している。
この実施形態では、第2プレート122は、図2に示されているように、プレート122aと、プレート122bとを備えている。プレート122aは、第1プレート121に対向するプレートである。プレート122bは、プレート122aに直交したプレートである。プレート122bは、プレート122aのうち第1プレート121に対向する側の側面122a1とは反対側の側面122a2に直交している。
この実施形態では、プレート122aは、略長方形である。プレート122aの短辺は、第1プレート121の短辺と同じ幅とされている。プレート122aは、長手方向において、第1プレート121の第1粘弾性体141が接着される領域に対向しうる長さを有している。なお、第1プレート121は、長手方向において、第1粘弾性体141が接着される領域の両側に、第1柱21に取付けられる取付部を有している。プレート122aは、当該取付部に被らない程度の長さであるとよい。
プレート122aとプレート122bとが直交する部分は、溶接されているとよい。第1ブレース161が取付けられる第1取付部131と、第2ブレース162が取付けられる第2取付部132とは、第2プレート122のプレート122bに設けられている。この実施形態では、第1取付部131は、プレート122bの上下方向の中央よりも上部に設けられている。第2取付部132は、プレート122bの下部に設けられている。第1取付部131と第2取付部132とには、それぞれボルト孔が形成されている。ボルト孔は、例えば、図2に示されているように、第1取付部131と第2取付部132において、それぞれ上下方向に離間した2箇所に形成されている。
第1粘弾性体141は、第1プレート121と第2プレート122との間に配置され、第1プレート121と第2プレート122とにそれぞれ加硫接着されている。ここで、第1粘弾性体141は、いわゆる粘弾性体であるとよい。粘弾性体には、せん断変形に応じて所要の減衰力を発生する材料が用いられている。粘弾性体に用いられる材料としては、例えば、スチレン系、ウレタン系、アクリル系、イソブチレン系、シリコン系、ジエン系、イソプレン系などのエラストマーが好適である。特に、温度依存性の少ない材料がより好ましく、いわゆる高減衰ゴムと称されるゴム材料などが採用されうる。また、第1粘弾性体141には、建物用の制震ゴムとして用いられる粘弾性体が種々採用されうる。
第1粘弾性体141の成形では、粘弾性体となる未加硫のゴム素材が用意される。そして、例えば、第1プレート121と第2プレート122を予め定められた配置で設置できる金型を用意する。次に、当該金型に配置された第1プレート121と第2プレート122との間に、第1粘弾性体141となる未加硫のゴム素材を配置する。そして、当該金型にて、予め定められた条件で加硫するとともにゴム素材を成形する。これにより、第1プレート121と第2プレート122との間に、第1プレート121と第2プレート122とにそれぞれ加硫接着された第1粘弾性体141が成形される。この実施形態では、第1プレート121と第2プレート122とが対向する領域に収まるように、第1粘弾性体141が成形されている。第1プレート121と第2プレート122とは、略長方形の領域で対向している。第1粘弾性体141は、第1プレート121と第2プレート122とが対向する略長方形の領域よりも、一回り小さい長方形の形状を有している。第1粘弾性体141は、第1プレート121と第2プレート122との間隔に応じた厚さで成形されている。
第1ブレース161は、図1に示されているように、第2プレート122の第1取付部131に取り付けられる第1端部161aと、第1端部161aから上方に向けて延びる第1ブレース軸部161bと、第2柱22に取り付けられる第2端部161cとを有している。
ここで、第1端部161aには、第2プレート122の第1取付部131に重ねられるプレート161a1が設けられている。当該プレート161a1は、第1ブレース軸部161bに溶接されているとよい。プレート161a1には、第2プレート122の第1取付部131のボルト孔に合うにように、ボルト挿通孔161a2が形成されている。ボルト挿通孔161a2は、左右方向に沿って長い長穴で形成されている。壁構造20を構成する一対の柱21,22の間隔は、建物によって異なる。ボルト挿通孔161a2は、かかる間隔の違いを吸収しうる程度の長さの長穴であるとよい。これにより、制震装置100の汎用性が高くなる。
第1ブレース軸部161bは、所要の剛性を有する軸材であるとよい。また、第1ブレース軸部161bは、第1端部161aから第2柱22に向けて、理想的には、45度に近い角度で上方に延びているとよい。かかる観点で、第1ブレース軸部161bは、30度以上、より好ましくは40度以上、また、60度以下、より好ましくは50度以下の角度で第1端部161aから第2柱22に向けて上方に延びているとよい。第2端部161cは、第2柱22に取付けられているとよい。この実施形態では、第2端部161cは、第2柱22の内側面22aに沿って取付けられるプレート161c1が、第1ブレース軸部161bに溶接されている。当該プレート161c1には、ボルト孔が形成されているとよい。
第2ブレース162は、第2取付部132に取り付けられる第3端部162aと、第3端部162aから下方に向けて延びる第2ブレース軸部162bと、第2柱22に取付けられる第4端部162cとを有する。この実施形態では、第2ブレース162は、第1ブレース161と、上下対称となり、各部位において概ね同じ構造を有している。第3端部162aには、第2プレート122の第2取付部132に重ねられるプレート162a1が設けられている。プレート162a1には、ボルト挿通孔162a2が形成されているとよい。ボルト挿通孔162a2は長穴であるとよい。第2ブレース162の第2ブレース軸部162bは、第3端部162aから第2柱22に向けて下方に延びているとよい。第4端部162cには、プレート162c1が、第2ブレース軸部162bに溶接されているとよい。プレート162c1は、予め定められた角度で第2ブレース軸部162bに溶接されており、第2柱22の内側面22aに沿って取付けられる。そして、かかるプレート162c1には、ボルト孔が形成されているとよい。
かかる制震装置100は、図1に示されているように、壁構造20の内側において、一対の柱21,22に取付けられる。この制震装置100は、地震時や強風によって、土台24に対して、天井梁23が動かされた場合、換言すると、壁構造20の一対の横架材23,24が水平方向に相対的に変位した場合、それに応じて一対の柱21,22が傾く。このとき、第1柱21に取付けられた制震ユニット120の第1プレート121と、第2柱22に取付けられた第1ブレース161と第2ブレース162とが、一対の柱21,22の傾きに応じて動く。第1ブレース161と第2ブレース162とは、制震ユニット120の第2プレート122に取付けられている。このため、制震ユニット120の第1プレート121と第2プレート122とが相対的に変位する。かかる第1プレート121と第2プレート122との変位に応じて、第1プレート121と第2プレート122とにそれぞれ加硫接着された第1粘弾性体141にせん断変形が生じる。この際、第1粘弾性体141は、第1柱21に沿って平行な第1プレート121と第2プレート122との間に挟まれており、第1プレート121と第2プレート122とが第1柱21に沿って相対的に変位する。かかる構成によれば、第1粘弾性体141は、第1柱21に沿って平行な第1プレート121と第2プレート122との間に挟まれている。このため、建物の壁構造20の動きに応じて、第1粘弾性体141に回転などの変形が生じ難く、第1粘弾性体141に適切なせん断変形が入力されやすい。
例えば、壁構造20の天井梁23が、土台24に対して、図1の矢印a1の方向(右方向)に変位した場合、一対の柱21,22は、それぞれ矢印a2の方向(右方向)に傾く。この際、第1柱21に取付けられた第1プレート121は、矢印a3の方向(上方)に動く。また、第1ブレース161と第2ブレース162に取付けられた第2プレート122は、矢印a4の方向(下方)に動く。図5は、制震ユニット120の第1粘弾性体141に変位が生じた状態を示す正面図である。なお、壁構造20の天井梁23が、土台24に対して、図1の矢印a1の方向とは反対方向に変位した場合には、それぞれ反対に動き、制震ユニット120に第1粘弾性体141に反対方向のせん断変形が生じる。つまり、地震や強風時には、壁構造20の天井梁23が土台24に対して水平方向に揺れ動く。これに応じて、一対の柱21,22が左右に傾く。これに応じて制震ユニット120の第1プレート121と第2プレート122とは、一対の柱21,22の傾きに応じて、上下方向に交互にせん断変位する。第1プレート121と第2プレート122との上下方向のせん断変位に追従して、第1粘弾性体141には、せん断変形が繰り返し生じる。
このとき、第1粘弾性体141は、粘弾性体であり、せん断変形に応じた反力を生じさせる。この際、第1粘弾性体141のせん断変形により、エネルギが消費される。このため、制震装置100が取付けられていない場合に比べて、一対の柱21,22に生じる揺れは小さく抑えられ、かつ、一対の柱21,22に生じる揺れは早期に減衰する。
以下に、制震装置100の変形例を説明する。図6は、制震ユニット120Aの側面図である。制震ユニット120Aは、図1に示された制震装置100の制震ユニット120に適宜に置き換えられうる。制震ユニット120Aは、図6に示されているように、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造Cを備えている。図7は、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造を拡大した拡大図である。図8は、制震ユニット120のVIII−VIII断面図である。
図6に示された形態では、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造Cは、第2プレート122に第1粘弾性体141が接着した領域を上下に挟むように、第2プレート122の上部と下部にそれぞれ設けられている。図6に示された形態では、第2プレート122の上部と下部において、プレート122bの左右に、それぞれ第1プレート121と第2プレート122との間隔t1(図8参照)を維持する構造Cが設けられている。
図7には、第2プレート122の上部に設けられた第1プレート121と第2プレート122との間隔t1(図8参照)を維持する構造Cが拡大されている。図8は、このうち左側の構造Cの断面図である。また、図7では、右側の構造Cは、ピンの先端部に取付けられた抜け止めナットが取り外された状態が示されている。
第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造Cは、例えば、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が狭くなるのを規制する第1構造C1と、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が広がるのを規制する第2構造C2とを備えているとよい。
図7および図8に示された形態では、第1プレート121は、第2プレート122に向けて突出した突起181を備えている。かかる突起181は、第1プレート121と第2プレート122との予め定められた間隔t1と同じか少し低い高さで、第1プレート121から突出している。かかる突起181によって、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が狭くなるのが規制される。このように、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造Cは、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が狭くなるのを規制する第1構造C1を備えているとよい。
また、図7および図8に示された形態では、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が広がるのを規制する第2構造C2を備えている。具体的には、第2プレート122には、穴191が形成されている。また、第1プレート121は、穴191に挿通されたピン192を備えている。ピン192は、第1プレート121から第2プレート122に向けて突出している。穴191に挿通されたピン192の先端部に、抜け止め193が設けられている。かかる第2構造C2によれば、穴191に挿通されたピン192の先端部に設けられた抜け止め193によって、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が広がるのが規制される。
なお、図7および図8に示された形態では、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が狭くなるのを規制する第1構造C1と、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が広がるのを規制する第2構造C2とは、同じ位置に設けられているが、かかる形態に限定されない。第1構造C1と第2構造C2は、それぞれ別の位置に設けられていてもよい。例えば、第1構造C1は、図示は省略するが、第1プレート121と第2プレート122とのうち何れか一方に他方に向けて突出するように設けられた突起を有していてもよい。第2構造C2は、図示は省略するが、第2プレート122に形成された穴と、第1プレート121から第2プレート122に向けて突出し、第2プレート122に形成された穴に挿通されたピンと、当該穴に挿通された当該ピンの先端部に設けられた抜け止めとを有していてもよい。
この実施形態では、ピン192の先端部は、ねじ溝が形成されている。抜け止め193は、図8に示されているように、ピン192に装着されるワッシャ193aと、ナット193bとで構成されている。この場合、穴191に挿通されたピン192に、ワッシャ193aを装着し、ナット193bを取付けることによって、第2プレート122がピン192から抜けなくなる。なお、抜け止め193の具体的な構成は、かかる構造に限定されない。
この実施形態では、第2構造C2の穴191は、図7に示されているように、第1柱21の軸方向に沿って長い長穴で形成されている。かかる穴191は、穴191に挿通されたピン192の動きを、第1柱21の軸方向に規制する。このため、第1プレート121に対する第2プレート122の動きが、第1柱21の軸方向に規制される。また、第2構造C2の穴191は長穴であり、ピン192が穴191によって案内される。このように第1プレート121に対する第2プレート122の動きが規制されてもよい。
また、この実施形態では、第2構造C2のピン192は、第1構造C1の突起181の上に設けられている。ここで、突起181は、図7に示されているように、第2プレート122に穴191が形成された位置に対向する部位に設けられている。突起181は、穴191の幅よりも広い略正方形の形状を有している。第2構造C2のピン192は、かかる突起181の上面から穴191に挿通されるように突出している。かかる構造によって、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が狭くなるのを規制する第1構造C1と、第1プレート121と第2プレート122との間隔t1が広がるのを規制する第2構造C2とを同じ位置に設けることができる。このため、第1プレート121と第2プレート122との間隔を維持する構造Cをコンパクトに構成することができる。
この実施形態では、第2プレート122は、第1構造C1の突起181と、第2構造C2の抜け止め193に挟まれた状態である。このため、第2プレート122は、第1プレート121に対して間隔が維持された状態で、第1プレート121に平行に第1柱21の軸方向に沿って変位する。また、第1プレート121に対する第2プレート122の変位量は、長穴で形成された穴191の長径によって規定される。かかる穴191の長径によって、第1粘弾性体141に入力されるせん断変形の大きさが規制される。このため、第1粘弾性体141が過度に変形するのが防止される。
図9は、制震ユニット120Bの側面図である。図10は、制震ユニット120Bの正面図である。図11は、制震ユニット120Bの第2プレート122を示す正面図である。制震ユニット120Bは、図1に示された制震装置100の制震ユニット120に適宜に置き換えられうる。なお、第1ブレース161と第2ブレース162の具体的な構造は、制震ユニット120Bに合わせて適宜に変更されるとよい。
制震ユニット120Bは、第1ブレース161が取付けられる部位、および、第2ブレース162が取付けられる部位に、滑り機構201を有している。滑り機構201は、制震ユニット120Bの第2プレート122と、第1ブレース161および第2ブレース162が取付けられた部位との間に、滑りを許容する機構である。滑り機構201は、予め定められた摩擦係数を有しているとよい。滑り機構201は、例えば、摩擦材202が介在していてもよい。
この実施形態では、制震ユニット120Bの第2プレート122のうちプレート122bには、図11に示されているように、制震ユニット120Bの長手方向に沿った長穴122b1が形成されている。換言すると、長穴122b1は、制震ユニット120が第1柱21に取付けられた際に、第1柱21の軸方向(上下方向)に沿って長い長穴で形成されている。
制震ユニット120Bは、図9に示されているように、2枚の第3プレート123を有している。2枚の第3プレート123は、当該プレート122bを前後に挟んでいる。プレート122bを前後に挟む一対の第3プレート123には、プレート122bの長穴122b1に合うようにボルト挿通孔が形成されている。そして、当該ボルト挿通孔およびプレート122bの長穴122b1を挿通させて、ボルトナット210が装着されている。この実施形態では、5つのボルトナット210が一対の第3プレート123に装着されている。ボルトナット210は、長穴122b1に対して等間隔で配置されている。両端のボルトナット210は、長穴122b1の長径に沿った幅よりも内側に配置されている。一対の第3プレート123は、それぞれ第2プレート122のプレート122bよりも壁構造20に対して内側に延びている。一対の第3プレート123には、第2プレート122のプレート122bよりも壁構造20に対して内側に延びた部分に、第1ブレース161が取付けられる第1取付部131と、第2ブレース162が取付けられる第2取付部132とが設けられている。
このように、第2プレート122の、第1プレート121に対向する側とは反対側の側面に、第1ブレース161が取付けられる第1取付部131と、第2ブレース162が取付けられる第2取付部132とが設けられているとよい。この場合、第2プレート122に取付けられた第3プレート123に、第1取付部131と第2取付部132が設けられていてもよい。
図示は省略するが、第1ブレース161の第1端部161aには、一対の第3プレート123の間に重ねられるプレート161a1が設けられているとよい(図1参照)。プレート161a1には、第3プレート123の第1取付部131のボルト孔に合う、ボルト挿通孔161a2が形成されているとよい。第2ブレース162の第3端部162aには、一対の第3プレート123の間に重ねられるプレート162a1が設けられているとよい(図1参照)。プレート162a1には、第3プレート123の第2取付部132のボルト孔に合う、ボルト挿通孔162a2が形成されているとよい。
この実施形態では、第2プレート122のプレート122bと、一対の第3プレート123との間には、それぞれシート状の摩擦材202が介在している。一対の第3プレート123が摩擦材202およびプレート122bを挟む力は、ボルトナット210で調整されている。かかる一対の第3プレート123が摩擦材202およびプレート122bを挟む力および摩擦材202の摩擦係数によって、滑り機構201が滑り始めるのに要する力(最大静止摩擦力)が調整されている。
上述のように、地震や強風時には、壁構造20の一対の横架材23,24の相対的に変位する(図1参照)。また、一対の横架材23,24の相対的に変位に応じて、一対の柱21,22が平行に傾くように動く。一対の柱21,22に生じる揺れに応じて、第1ブレース161と第2ブレース162とを通じ、制震ユニット120Bの第1プレート121と第2プレート122とが、相対的に変位する。
この制震ユニット120Bでは、第1プレート121に対する第2プレート122の変位が小さい場合には、第1粘弾性体141にせん断変形が入力される。第1プレート121に対する第2プレート122の変位が小さい場合には、第1粘弾性体141が生じさせる反力が小さい。第1粘弾性体141が生じさせる反力が、滑り機構201の最大静止摩擦力よりも小さい間は、滑り機構201の静摩擦状態が維持される。第1粘弾性体141が生じさせる反力が、滑り機構201の最大静止摩擦力よりも大きくなると、滑り機構201が滑る。このため、第1粘弾性体141に滑り機構201の最大静止摩擦力よりも大きい反力を生じさせる程度に、大きな変形が生じにくい。このように、滑り機構201は、第1粘弾性体141に過度に大きな変形が入るのを防止する。また、滑り機構201が滑ると所要の摩擦力が生じる。かかる摩擦力は、滑り機構201の滑りに対して反力を生じさせる。
つまり、小さな変位領域では、第1粘弾性体141のせん断変形によって、揺れを小さく抑え、かつ、早期に減衰させることができる。大きな変位領域では、滑り機構201の摩擦抵抗によって、揺れを小さく抑え、かつ、早期に減衰させることができる。そして、第1粘弾性体141に過度に大きなせん断変形が生じ難い。このため、第1粘弾性体141の破損が防止される。
このように制震装置100の制震ユニット120Bは、前記第1ブレース161と第2ブレース162とが取付けられた部位に、滑り機構201を有していてもよい。また、滑り機構201は、摩擦材202を備えていてもよい。
図12は、制震ユニット120Cの側面図である。図13は、制震ユニット120Cの正面図である。制震ユニット120Cは、図1に示された制震装置100の制震ユニット120に適宜に置き換えられうる。なお、第1ブレース161と第2ブレース162の具体的な構造は、制震ユニット120Cに合わせて適宜に変更されるとよい。
制震ユニット120Cは、第2プレート122に、第1ブレース161が取付けられる部位、および、第2ブレース162が取付けられる部位に、第2制震ゴムダンパ150を有している。この実施形態では、図12および図13に示されているように、2枚の第3プレート123が、制震ユニット120Cの第2プレート122のうちプレート122bを前後方向にそれぞれ挟むように、プレート122bに対向している。プレート122bと2枚の第3プレート123との間には、それぞれ第2粘弾性体151,152が挟まれており、プレート122bと2枚の第3プレート123とにそれぞれ加硫接着されている。この実施形態では、第3プレート123は、それぞれ第2プレート122のプレート122bよりも壁構造20に対して内側に延びている。第2プレート122のプレート122bよりも壁構造20に対して内側に延びた部分には、第1ブレース161が取付けられる第1取付部131と、第2ブレース162が取付けられる第2取付部132とが設けられている。第3プレート123は、第1ブレース161と第2ブレース162とに取付けられている。
また、この実施形態では、一対の第3プレート123は、第2プレート122のプレート122bに対向する略矩形のプレートである。一対の第3プレート123の第1柱21側の辺に沿った縁は、第2プレート122のプレート122aに沿って延びている。このため、一対の第3プレート123は、第2プレート122のプレート122aに案内されて、第1柱21の軸方向(上下方向)に沿って第2プレート122に対して相対的に変位する。第2粘弾性体151,152は、第1プレート121と第2プレート122との相対的な変位に応じてせん断変形する。
上述のように、地震や強風時には、壁構造20の一対の横架材23,24の相対的に変位する(図1参照)。また、一対の横架材23,24の相対的に変位に応じて、一対の柱21,22が平行に傾くように動く。一対の柱21,22に生じる揺れに応じて、第1ブレース161と第2ブレース162とを通じ、制震ユニット120Cの第1プレート121と第2プレート122とが、相対的に変位する。さらに、第2プレート122と第3プレート123とが相対的に変位する。
例えば、制震ユニット120Cでは、第1プレート121に対する第2プレート122の変位に応じて、第1粘弾性体141にせん断変形が生じる。また、第2プレート122に対する第3プレート123の変位に応じて第2粘弾性体151,152にせん断変形が生じる。この場合、第1粘弾性体141にせん断変形および第2粘弾性体151,152のせん断変形に応じた反力が作用する。このため、制震ユニット120Cは、第1粘弾性体141と第2粘弾性体151,152とに生じるせん断変形によって、壁構造20に生じる揺れを小さく抑え、かつ、早期に減衰させることができる。また、第1粘弾性体141にせん断変形および第2粘弾性体151,152のせん断変形に応じた反力が生じるので、第1粘弾性体141のみ、および、第2粘弾性体151,152のみに過度に大きなせん断変形が生じ難い。このため、第1粘弾性体141および第2粘弾性体151,152の破損が防止される。
このように制震装置100の制震ユニット120Cは、図12および図13に示されているように、第2プレート122に、第1ブレース161が取付けられる部位、および、第2ブレース162が取付けられる部位に、第2制震ゴムダンパ150を有していてもよい。なお、第2制震ゴムダンパ150の具体的な構造は、図12および図13に限定されず、種々の形態が採用されうる。
図14は、制震ユニット120Dを示す側面図である。制震ユニット120Dでは、図14に示されているように、第2プレート122の、第1プレート121に対向する側とは反対側の側面において、第1取付部131と第2取付部132とは、正面側と背面側にずらして設けられている。この場合、第1ブレース161と第2ブレース162(図1参照)とが共通部品であるとよい。
図14に示された形態では、第2プレート122の、第1プレート121に対向する側とは反対側の側面に設けられたプレート122bは、上下で前後にずれた2つのプレート122b3,122b4とを備えている。上側のプレート122b3は、プレート122aの前後方向の中央よりも前側にずれて設けられている。かかる上側のプレート122b3には、第1ブレース161の第1端部161a(図1参照)が取付けられる第1取付部131が設けられている。第1ブレース161は、かかる上側のプレート122b3の後面に重ねられて取付けられている。下側のプレート122b4は、プレート122aの前後方向の中央よりも後側にずれて設けられている。かかる下側のプレート122b4には、第2ブレース162の第3端部162a(図1参照)が取付けられる第2取付部132が設けられている。第2ブレース162は、かかる下側のプレート122b4の前面に重ねられて取付けられている。この場合、第1ブレース161を上下にひっくり返すと、第2ブレース162として使えるように、第1ブレース161と第2ブレース162とが共通部品で構成されているとよい。第1ブレース161と第2ブレース162とが共通部品で構成されることによって、製造コストが安価に抑えられる。
以上、ここで開示される制震装置について、種々説明したが、ここで開示される制震装置は、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態や変形例に限定されない。また、種々言及した実施形態や変形例の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。
10 建物
20 壁構造
21 第1柱
21a 内側面
22 第2柱
22a 内側面
23 天井梁(横架材)
24 土台(横架材)
30 コンクリート基礎
32 ゴムパッキン
100 制震装置
120 制震ユニット
120A 制震ユニット
120B 制震ユニット
120C 制震ユニット
120D 制震ユニット
121 第1プレート
121a プレート面
121b,121c 取付部
122 第2プレート
122a プレート
122a1 第1プレート121に対向する側の側面
122a2 第1プレート121に対向する側とは反対側の側面
122b プレート
122b1 長穴
122b3 上側のプレート
122b4 下側のプレート
123 プレート
131 第1取付部
132 第2取付部
141 第1粘弾性体
150 第2制震ゴムダンパ
151,152 第2粘弾性体
161 第1ブレース
161a 第1端部
161a1 プレート
161a2 ボルト挿通孔
161b 第1ブレース軸部
161c 第2端部
161c1 プレート
162 第2ブレース
162a 第3端部
162a1 プレート
162a2 ボルト挿通孔
162b 第2ブレース軸部
162c 第4端部
162c1 プレート
181 突起
191 穴
192 ピン
193 抜け止め
193a ワッシャ
193b ナット
201 滑り機構
202 摩擦材
210 ボルトナット
C 第1プレート121と第2プレート122との間隔t1を維持する構造
t1 第1プレート121と第2プレート122との間隔

Claims (9)

  1. 建物の一対の柱と一対の横架材とで囲まれた壁構造に取り付けられる制震装置であって、
    前記制震装置は、
    制震ユニットと、
    制震ユニットに取り付けられた第1ブレースと、
    制震ユニットに取り付けられた第2ブレースと
    を有し、
    前記制震ユニットは、
    前記壁構造を構成する一対の柱のうち第1柱の内側面に沿って、プレート面を前記壁構造の内側に向けて取り付けられる第1プレートと、
    前記第1プレートの前記プレート面と対向するように配置された第2プレートと、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間に配置され、前記第1プレートと前記第2プレートとにそれぞれ加硫接着された第1粘弾性体と
    を有し、
    前記第2プレートは、
    前記第1プレートに対向する側とは反対側の側面に、前記第1ブレースが取付けられる第1取付部と、前記第2ブレースが取付けられる第2取付部とが設けられており、
    前記第1ブレースは、
    前記第1取付部に取り付けられる第1端部と、
    前記第1端部から上方に向けて延びる第1ブレース軸部と、
    前記壁構造を構成する一対の柱のうち前記第1柱と対をなす第2柱に取り付けられる第2端部と
    を有し、
    前記第2ブレースは、
    前記第2取付部に取り付けられる第3端部と、
    前記第3端部から下方に向けて延びる第2ブレース軸部と、
    前記第2柱に取付けられる第4端部と
    を有する、
    制震装置。
  2. 前記第1プレートと前記第2プレートの間隔を維持する構造を備えた、請求項1に記載された制震装置。
  3. 前記第1プレートと前記第2プレートの間隔を維持する構造は、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間隔が狭くなるのを規制する第1構造と
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間隔が広がるのを規制する第2構造と
    を有し、
    前記第1構造は、
    前記第1プレートと前記第2プレートの何れか一方に他方に向けて突出するように設けられた突起を有し、
    前記第2構造は、
    前記第2プレートに形成された穴と、
    前記第1プレートから前記第2プレートに向けて突出し、前記穴に挿通されたピンと、
    前記穴に挿通された前記ピンの先端部に設けられた抜け止めと
    を有する、請求項1に記載された制震装置。
  4. 前記第2構造の穴は、前記第1柱の軸方向に沿って長い長穴であり、前記ピンの動きを案内する、請求項3に記載された制震装置。
  5. 前記第2構造のピンは、前記第1構造の突起に設けられている、請求項3または4に記載された制震装置。
  6. 前記制震ユニットは、前記第1ブレースと前記第2ブレースとが取付けられた部位に、滑り機構を有する、請求項1から5までの何れか一項に記載された制震装置。
  7. 前記滑り機構は、摩擦材を有する、請求項6に記載された制震装置。
  8. 前記制震ユニットは、前記第2プレートに、前記第1ブレースが取付けられる部位、および、第2ブレースが取付けられる部位に、第2制震ゴムダンパを有している、請求項1から7までの何れか一項に記載された制震装置。
  9. 前記第2プレートの、前記第1プレートに対向する側とは反対側の側面において、前記第1取付部と前記第2取付部とは、正面側と背面側にずらして設けられ、第1ブレースと第2ブレースとが共通部品である、請求項1から8までの何れか一項に記載された制震装置。
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