JP2021126123A - レコンビナーゼポリメラーゼ増幅 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、新規の、多様な、ハイブリッドおよび作成されたレコンビナーゼ酵素、ならびにDNA増幅アッセイを行うための、関連組換え因子をともなうそのような蛋白質の使用を、その特色とする。また、本発明は、DNA増幅アッセイにおける異なる生化学的活性を有する異なるレコンビナーゼ「系」、ならびに負荷因子、一本鎖DNA結合蛋白質(SSB)、および使用される密集剤の量についての異なる要求も、その特色とする。さらに詳しくは、本発明は、T6、Rb69、Aehl、およびKVP40ハイブリッドおよび作成蛋白質の使用、およびそのような蛋白質のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅アッセイにおける使用に関する。
【選択図】なし
Description
本願は、2006年5月4日に出願された、米国仮特許出願第60/798,060号の利益を要求し、米国仮特許出願第60/798,060号の内容はその全体が参考として本明細書において援用される。
本発明は、新規なハイブリッドおよび作成されたレコンビナーゼ酵素、および核酸の増幅のためのそのような酵素の使用に関する。さらに詳しくは、本発明は、T6、Rb69、Aehl、およびKVP40ハイブリッドおよび作成蛋白質の使用、およびそのような蛋白質のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅アッセイにおける使用に関する。
レコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)は、オリゴヌクレオチドのDNA標的へのレコンビナーゼ−媒介標的化がポリメラーゼによるDNA合成にカップリングされたプロセスである(Armes and Stemple,特許文献1)。RPAは、細胞DNA複製および修復マシーナリーの成分に依存する。イン・ビトロDNA増幅用のこのマシーナリーのいくつかを使用する概念はしばらくの間存在した(Zarling et al.特許文献2)が、該概念は最近まで実用的技術に変化してきた。というのは、主としてE.coli RecA蛋白質に関連するレコンビナーゼ機能の領域における研究の長い歴史にも関わらず、DNAの感受性増幅を許容するイン・ビトロ条件は最近決定されたに過ぎないからである(Piepenburg et al.の特許文献3、また非特許文献1)。ポリメラーゼ活性の存在下において高レベルの組換え活性を1時間に渡って維持するレコンビナーゼ負荷および負荷解除双方の適切な速度を有する「ダイナミック」組合せ環境の発達は、技術的には挑戦的であることが判明し、特異的な密集剤、注目すべきことには、レコンビナーゼ−負荷因子、特異的ストランド−変位ポリメラーゼおよび頑強なエネルギー再生系の使用と組み合わされた、高分子量のPEG分子(Carbowax
20M分子量15ないし20,000、および本明細書中に記載された他のもの、特にPEG分子量35,000)を必要とした。
恐らくは、UvsYのような負荷剤の凝縮を含めた、核酸への協働的結合に依拠する。密集剤は核酸のハイブリダイゼーションを増強させることがやはりよく知られており(Amasino,1986)、これは、RPA反応内でやはり必要であるプロセスである。最後に、最終ではないが、PEGはDNA分子凝縮を駆動することが知られており、そこでは、それらが細長い構造からコンパクトな球状またはドーナツ型形態に変化し、かくして、多くのイン・ビボとの関係でより共通した構造を模倣し(Lerman,1971参照;またVasilevskaya.et.al.,1995参照;またZinchenko and Anatoly,2005参照)、またDNAのスーパーコイリング自由エネルギーに影響することが知られている(Naimushin et al.,2001)。
い。
従前に確率されたRPA条件
有効なRPA反応は、従来、(危うくされたgp32蛋白質を含む不均一系において)双方のE.coli RecAを用いて、かつ(T4ファージUvsY蛋白質と組合せた場合に)T4ファージUvsX蛋白質に関して示されてきた(Piepenburg,2006)。双方の場合において、ポリエチレングリコールの使用は、増幅が、鋳型が大まかナノモルレベル未満の(または大まかマイクロリットル当たり約1010標的分子のオーダー未満の)濃度で存在した場合にいずれかの有用な効率にて起こるのに絶対的に必要
であることが判明した。
実験は、直線状鋳型の端部に向けられたオリゴヌクレオチドを用いた場合に、二次的、三次的および、なおさらに、侵入事象を刺激するにおいてPEGの重要性を示し、該オリゴヌクレオチドは、最初、初期標的に対する5’突出を有するが、「バックファイヤー」合成の活性のためより遅い標的に対して平坦である(Piepenburg et al.U.S.S.N.10/931,916)。十分に包埋された標的は、ほとんど確実には、外に出るストランドが新たに形成されたデュプレックスの周りで不都合な傷であることによって引き起こされる組換え産物に関連するトポロジー的拘束のため、より頑強であることが判明した。いずれかの理論に拘束されるつもりはないが、PEGの存在下におけるこれらのより不安定な中間体からの複製を開始する効率の膨大な増加は、複合体に対する密集剤によって付与される安定性に、改変されたDNA立体配座および(DNA凝縮のような)コイリングに対に、中間体へのアクセスを獲得するポリメラーゼのためのかなり高い会合定数、および/または中間体を捕らえるポリメラーゼのより多くの(チャンス)、および伸長に導く組換え事象の頻度の非常に大きな増加に依存するであろう。
バクテリオファージT4 UvsX、T4 UvsY、およびT4gp32、B.subtilis PolI大断片、およびPEG化合物(Carbowax 20M)を利用するRPA系は、デュプレックスDNAを約1キロベースの長さまで増幅するのに有効である(Piepenburg et al.,2006)。40秒以下と短い平均倍化時間が、概略300ヌクレオチドの断片で獲得されており、標的が10コピー未満のレベルで最初に存在した場合においてさえ、DNAは種々の手段によって検出で有用なレベルまで蓄積する。この頑強な挙動にも拘わらず、商業的に有用な産物におけるRPA系の実施のための非常に迅速なキネティックスおよび強力なシグナルに対する厳格な必要性により、他のレコンビナーゼ、それらの関連する負荷成分および一本鎖DNA結合蛋白質の同定に対する要望が存在する。本発明は、これらの必要性および他の必要性を満足する。
UvsXおよびUvsYはRPA反応を支持することもできるという証拠が含まれる。一般に、反応体の濃度の変動を行って、各系についての最適な条件を同定しなければならず、総じてのキネティック活性において観察可能な差があることが判明した。本発明は、異なる種から生じた反応成分の間の制限された交差−適合性の証拠を提供する。一般に、
同一または同様な種からのUvsXおよびUvsYの共使用についての要件が観察され、他方、gp32はあまり厳格でなくマッチすることができる。また、本明細書中において、突然変異体およびキメラレコンビナーゼ蛋白質、特に、改変されたT6およびRb69
UvsX蛋白質、およびキメラT4およびRb69 UvsY蛋白質の使用、および、その分析が提供される。この分析は、RPA反応における蛋白質のアッセイ可能な挙動に影響する残基の同定に導く。本明細書中において提供されるように、T4 UvsX蛋白質の特徴の全てではないが、いくつかは、Walker Aモチーフ内のユニークなセリン残基に由来する。いずれかの理論に拘束されるつもりはないが、該モチーフ内のリシン−セリンジペプチドの得られた再反復は、この蛋白質によるAPPのADPおよびAMPへの加水分解を支持することができる。この再反復を含有するようなT6 UvsX蛋白質の修飾の結果、リアルタイムでモニターした場合に改変された(改善された)RPA活性がもたらされる。そのような修飾されたUvsXは、特に、増幅反応の後期の間により険しい蛍光シグナル−発生曲線を呈する所有権がある蛍光プローブによってアッセイした場合に変化した反応キネティックスを示した。また、本明細書中においては、E.coliのDNA結合ループ2と同等であると予測されるミオウイルスUvsX蛋白質の領域は可変であって、RPA反応で用いられるUvsXハイブリッドに区別される活性を付与するという発見が提供される。Rb69 UvsXは、この配列に関して異常なUvsX分子であり、細菌ホモログにかなり密接に似ている。本発明は、拡散およびATP双方に結合するレコンビナーゼ酵素の表面領域における構造/構造適合性についてのモデル、およびどのようにしてこの証拠を使用してレコンビナーゼ活性を「調節し」、および改良する(改変する)ことができるかを提供する。驚くべきことに、T6 UvsXは、特に、UvsY蛋白質の完全な非存在で中程度によく機能できることが見出された。この特性は、あまり顕著ではないが、他のUvsX種について明らかであろう。最後に、本発明は、RPA反応を支持するためのマンガンイオンの使用、シグナル−ノイズ比率を改良するためのヘパリンの使用、RPA反応におけるポリメラーゼとしてのS.aureus PolI、およびいくつかの場合にプライマー末端を処理し、ブロックを解除して、伸長を可能とするE.coliエンドヌクレアーゼIIIの使用を提供する。
リダイズさせて、二本鎖構造を形成する。標的核酸分子の第二のストランドはプライマーによって変位される。Dの直線部分が構造の二本鎖部分を表し、およびDの曲がった部分が標的核酸の一本鎖変位第二ストランドを表す場合、構造は大文字Dに似ている。
UvsYおよびT4 gp32の組合せを用いてもよい。
UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を含むRb69 UvsXで
あり、ここに、該突然変異は、(a)位置64におけるヒスチジンではないアミノ酸、位置64におけるセリン、C−末端における1以上のグルタミン酸残基の負荷、C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の負荷、およびその組合せよりなる群から選択される。もう1つの好ましい具体例において、突然変異体UvsXはT6 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を有するT6 UvsXであり、ここに、該突然変異は(a)位置66bにおけるヒスチジンではないアミノ酸;(b)位置66におけるセリン;(c)C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;(d)C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および(e)その組合せよりなる群から選択される。
(例えば、UvsX)、レコンビナーゼ負荷剤(例えば、UvsY)および一本鎖DNA結合蛋白質(例えば、gp32)を二本鎖標的核酸分子に対して特異的な一本鎖標準核酸プライマーと接触させて第一のヌクレオ蛋白質プライマーの集団を形成し、ここに、該レコンビナーゼ(例えば、UvsX)、レコンビナーゼ負荷剤(例えば、UvsY)および一本鎖DNA結合蛋白質(例えば、gp32)は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、ここに、レコンビナーゼ(例えば、UvsX)、レコンビナーゼ負荷剤(例えば、UvsY)および一本鎖DNA結合蛋白質(例えば、gp32)の内の2以下はT4ファージ蛋白質である。
加;(d)C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;(e)Rb69 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;および(f)その組合せよりなる群から選択されるアミノ酸配列を持つ突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質に向けられる。そのような突然変異体またはハイブリッドの例は、例えば、配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:120、または配列番号:121に見出すことができる。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
(a)UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を、二本鎖標的核酸分子に対して特異的な第一および第二の一本鎖核酸プライマーと接触させて、第一および第二のヌクレオ蛋白質プライマーを形成させ、ここに、該UvsX、UvsY、およびgp32は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、およびここに、該UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質のうちの2以下はT4ファージ蛋白質であり;
(b)該第一のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子に接触させて、該二本鎖標的核酸分子の第一の部分において第一のDループ構造を作り出し、次いで、該第二のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子に接触させて、該第一の核酸プライマーおよび該第二の核酸プライマーが、標的核酸分子を完全に変性することなく、該第一の核酸プライマーおよび該第二の核酸プライマーの3’末端が同一二本鎖標的核酸分子上で相互に対して向けられるように、該二本鎖標的核酸分子の第二の部分において第二のDループ構造を作り出し;
(c)ストランド変位合成を可能とする1以上のポリメラーゼおよびdNTPで該第一および第二のヌクレオ蛋白質プライマーの3’末端を延長して、第一および第二の二本鎖標的核酸分子および第一および第二の変位された核酸のストランドを作り出し;次いで、
(d)所望の程度の増幅に到達するまで、(b)および(c)の反復を通じて反応を継続する;
工程を含む、二本鎖標的核酸分子の増幅のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅方法。
(項目2)
前記第一および第二の変位された核酸のストランドが工程(c)の後に相互にハイブリダイズして、第三の二本鎖標的核酸分子を形成する項目1記載の方法。
(項目3)
UvsX、UvsYおよびgp32蛋白質が由来するミオウイルス科ファージが:T4、T2、T6、Rb69、Aeh1、KVP40、アシネトバクターファージ133、アエロモナスファージ65、シアノファージP−SSM2、シアノファージPSSM4、シアノファージS−PM2、Rb14、Rb32、アエロモナスファージ25、ビブリオファージnt−1、phi−1,Rb16,Rb43、ファージ31、ファージ44RR2.8t、Rb49、ファージRb3、およびファージLZ2から選択される項目1記載の方法。
(項目4)
前記UvsX、UvsYおよびgp32が:
(a)Rb69 UvsX、Rb69 UvsYおよびRb69 gp32;(b)Ae
h1 UvsX、Aeh1 UvsYおよびRb69 gp32;
(c)T4 UvsX、T4 UvsYおよびRb69 gp32;および
(d)T4 UvsX、Rb69 UvsYおよびT4 gp32
よりなる群から選択される項目1記載の方法。
(項目5)
前記UvsX、UvsY、およびgp32が、同一または異なるミオウイルス科ファージ源からの天然、ハイブリッドまたは突然変異体蛋白質である項目1記載の方法。
(項目6)
前記ハイブリッド蛋白質がミオウイルス科ファージの2つの異なる種からの1以上のアミノ酸残基を含んで、前記方法において改良された性能特徴を持つ蛋白質を生じる項目5記載の方法。
(項目7)
前記UvsXが突然変異体UvsXである項目5記載の方法。
(項目8)
前記突然変異体UvsXがRb69 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を含むRb69 UvsXであり、ここに、該突然変異は:
位置64におけるヒスチジンではないアミノ酸;
位置64におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および
その組合せ
よりなる群から選択される項目7記載の方法。
(項目9)
前記突然変異体UvsXがT6 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を有するT6 UvsXであり、ここに、該突然変異が:
位置66においてヒスチジンではないアミノ酸;
位置66におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および
その組合せ
よりなる群から選択される項目7記載の方法。
(項目10)
前記ハイブリッド蛋白質が、異なるUvsX種からのアミノ酸配列を含む少なくとも1つの領域を含むUvsX蛋白質である項目6記載の方法。
(項目11)
前記少なくとも1つの領域がUvsXのDNA−結合ループ−2領域である項目10記載の方法。
(項目12)
前記方法がポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、フィコール(Ficoll)、デキストラン、PVP、アルブミンよりなる群から選択される密集剤の存在下で行われる項目1記載の方法。
(項目13)
前記密集剤が200,000未満の分子量を有する項目12記載の方法。
(項目14)
前記密集剤が約0.5w/v%ないし約15w/v%の量で存在する項目12記載の方法。
(項目15)
前記ポリメラーゼがE.Coli Pol I、Bacillus subtilis
Pol I、Staphylococcus aureus Pol I、およびそのホモログよりなる群から選択される大断片ポリメラーゼである項目1記載の方法。
(項目16)
前記方法がヘパリンの存在下で行われる項目1記載の方法。
(項目17)
前記第一または第二の核酸プライマーがブロックされたプライマーであり、および前記方法がE.coliエキソヌクレアーゼIIIおよびE.coliエンドヌクレアーゼIVよりなる群から選択されるエンドヌクレアーゼの存在下で行われる項目1記載の方法。(項目18)
前記方法が約1mMないし約8mM二価マンガンイオンの存在下で行われる項目1記載の方法。
(項目19)
前記方法がUvsYの非存在下で行われる項目1記載の方法。
(項目20)
該UvsX、UvsYまたはgp32蛋白質の少なくとも1つが配列番号:105、配列番号:106、配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:120、配列番号:121、配列番号:122、配列番号:123、および配列番号:124よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む項目1記載の方法。
(項目21)
(a)UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を、二本鎖標的核酸分子に対して特異的な第一の一本鎖核酸プライマーと接触させて、第一のヌクレオ蛋白質プライマーの集団を形成させ、ここに、該UvsX、UvsY、およびgp32は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、および該UvsX、UvsYおよびgp32蛋白質の2以下はT4ファージ蛋白質であり;
(b)該第一のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子と接触させ、それにより、標的核酸分子を完全に変性することなく、該二本鎖標的核酸分子の第一の部分において第一のDループ構造を形成させ;
(c)ストランド変位合成が可能である1以上のポリメラーゼ、およびdNTPで該第一のヌクレオ蛋白質プライマーの3’末端を延長して、二本鎖標的核酸分子および変位した核酸分子のストランドを生じさせ;
(d)第二の一本鎖核酸プライマーを該変位した核酸分子のストランドとハイブリダイズさせて、ハイブリダイズした第二の一本鎖核酸プライマーを形成させ;
(e)該ハイブリダイズした第二の一本鎖核酸プライマーを延長させて、二本鎖標的核酸分子を生じさせ;
(f)所望の程度の増幅に到達するまで、(b)および(e)の反復を通じて反応を継続する;
工程を含む、DNAの第一および第二のストランドでの二本鎖標的核酸分子の増幅のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅方法。
(項目22)
野生型Rb69 UvsXアミノ酸配列において改変を含む突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質であって、野生型アミノ酸配列における改変が:
位置64においてヒスチジンでないアミノ酸;
位置64におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;
Rb69 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;
ヒスチジンタグの付加;および
その組合せ;
よりなる群から選択される蛋白質。
(項目23)
前記蛋白質が配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:121、または配列番号:122のアミノ酸配列を含む、項目22記載の突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質。
(項目24)
野生型T6 UvsXアミノ酸配列において改変を含む突然変異体またはハイブリッドT6 UvsX蛋白質であって、該野生型アミノ酸配列における改変が:
位置66におけるヒスチジンではないアミノ酸;
位置66におけるセリン;
位置164におけるバリン;
位置166におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;
T6 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;
ヒスチジンタグの付加および
それらの組合せ;
よりなる群から選択される該蛋白質。
(項目25)
前記蛋白質が配列番号:105または配列番号:106のアミノ酸配列を含む項目24記載の突然変異体またはハイブリッドT6 UvsX蛋白質。
観察された変動のいくつかの起源、およびRPAアッセイにおける活性に影響するいくつかの鍵となるアミノ酸残基のロケーションをここに記載する。特に重要なのは、モバイルDNA−結合ループ、ならびにATPaseで見出されたWalker Aモチーフにおける残基である。注目すべきは、E.coli RecAにおけるDNA結合ループ2に対応するペプチドは非常に重要であって、このペプチドは、一般には、E.coli RecA、およびミオウイルスからのRecA/UvsX−様蛋白質内のかなりの変種には無関係である。驚くべきことには、T6 UvsX蛋白質、およびその誘導体は、RP
A反応における非常に重要なUvsY−非依存性活性を呈することが見いだされた。このUvsY−非依存性活性は、特にUvsX−負荷に好都合であるが、T6およびその誘導体にとっては最も自明である条件下で他のUvsX種まで拡大することもできる。この分析は、RPAで用いられる改変されたT6およびRb69 UvsXのエンジニアリングを可能とし、RPA系についての作成されたスーパー−レコンビナーゼのさらなる最適化および開発のための段階を設定した。驚くべきことには、T6−由来レコンビナーゼは、負荷蛋白質が反応の性能および頑強性を改良するにもかかわらず、負荷蛋白質について唯一の部分的要件を示す。RPAプロセスにおいて改変された活性を呈するハイブリッド蛋白質を利用することができる。組換え成分の異種組合せを含む系も効果的に用いることもできる。
RPAの簡単な記載
RPAはDNA断片を増幅するための方法(プロセス)である:RPAは、オリゴヌクレオチドプライマーをデュプレックスDNAにおける相同配列と対合することができるレコンビナーゼとして知られた酵素を使用する。このように、DNA合成は試料DNAにおける規定された点に向けられる。2つの遺伝子−特異的プライマーを用い、もし標的配列が存在すれば、指数関数的な増幅反応が開始される。反応は迅速に進行し、その結果、丁度少数の標的コピーから、20ないし40分のような短い時間内に検出可能なレベルまでの特異的な増幅がもたらされる。
レベルから増幅することができる反応を正確とするには、密集剤および負荷蛋白質の使用を含むイン・ビトロ条件が必要とされる。バクテリオファージT4 UvsXレコンビナーゼ、バクテリオファージT4 UvsY負荷剤、バクテリオファージT4 gp32およびBacillus subtilisポリメラーゼI大断片を含む効果的な系は従前に報告されている。
鍵となる残基の分析、および新規なレコンビナーゼ蛋白質の作成
RPA反応を行うための最適な条件および蛋白質についてより多くを学ぶ努力において、T4バクテリオファージの類縁であるミオウイルス家バクテリオファージからRecA/UvsX−様蛋白質をクローン化し、生産するための努力がなされた。加えて、他の鍵となる蛋白質成分が同定され、これは各ファージからのRPA反応で必要であろう。例えば、gp32蛋白質およびUvsY蛋白質の同等体である。図1は、変種UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を作り出すのに用いたクローンの模式図を示す。オリゴヌクレオチド中の過剰な塩基の、それらのクローニングで用いるPCR増幅プライマーへの取込みを介して、ヘキサヒスチジンタグをNまたはC末端において作成した。鋳型はゲノムファージDNAであった。T6はドイツ国のDSMZストックセンターから得られ、他方、Rb69、Aeh1およびKVP40ファージはカナダ国におけるInstitute
Felix D’herelleから得た。
et al.,1993)。RecAおよびUvsX蛋白質は一次配列レベルにおいて弱い相同性を共に有するに過ぎないが、それらは、DNAに組立てられた場合に非常に同様な幾何学およびピッチを示し、潜在的サブユニット界面を含む相同性のブロックを共に有する。また、それらは、デュプレックスおよび一本鎖DNAに対するDNA親和性に変調に関与するようである酸性C−末端残基のような細菌RecA蛋白質に関連する他の特徴を共に有する(Benedict and Kowalczykowski,1988)。本明細書中に記載されるように、UvsX蛋白質は、鋳型として標準一次蛋白質を配列整列を用いて公知のRecA蛋白質配列にモデル化された。これは、構造位置に対する一次ペプチド配列変動の効果、および観察すべき、DNA結合、ATP結合および加水分解、サブユニット界面等に関与する領域の公知の生物学的機能を可能とした。
RecAおよびT4 UvsX
図2および3は、E.coli RecAを含むバクテリオファージT4 UvsX、および活性なE.coli RecAフィラメントのモデルの代表的な3−D構造の一次配列整列を示す。これらの2つの蛋白質は23%同一性を有し、一次配列レベルにおいて43%同様である。生物学的活性に関連し、かつ本明細書中における考察に関連するRecA分子の種々の鍵となる領域は整列および構造に示される。ヌクレオチドを結合し、それを加水分解するのに関与する領域は、DNA骨格に接触するのに関与する蛋白質の面に密接に関連することが見出される。(全てのATP−加水分解酵素において見出される)いわゆるWalker Aモチーフを規定する鍵となる残基は双方の蛋白質において見出されていることを注記する。Walker Aコンセンサスは、しばしば、A/G XXXXGK S/T(配列番号:43)として記載されており、ここに、Xはいずれかのアミノ酸である(Walker et al.,1982)。E.coli RecA蛋白質Walker Aモチーフはこのコンセンサスに完全にマッチし、他方、T4 UvsXは、リシンの直前に第二のグリシンを欠如している。T4以外のほとんどのファージUvsX蛋白質は、その代わりにフェニルアラニンを有する第二のグリシンを欠如している(図5参照)が、これはシアノファージSSM2およびSSM4の幾分より多様なレコンビナーゼには当てはまらない。これらの後者の蛋白質は第二のグリシンを保有し、全体と
して、Walker A配列に関してRecAに有利により密接に似ている。
et al.U.S.S.N.10/931,916)。
T4 vs T6 UvsX蛋白質
予測されない数のアミノ酸置換
多数のUvsX−様蛋白質分子は図5において整列されている。T6 UvsX蛋白質がクローン化され、配列決定され、C末端においてヒスチジンタグ配列を伴ってE.coliで発現された。T6 UvsX蛋白質の同様なドラフト配列が、Tulane大学で供されたデータベースで見出された。驚くべき発見は、かなり多数のアミノ酸残基が、T4およびT6 UvsX蛋白質の間で変種であることであった。2つの蛋白質の間の38の置換、およびN−末端における2アミノ酸挿入があった。異種性のこのかなりのレベルが驚くべきことであったという理由は、T2、T4、およびT6(いわゆるT−偶数ファージ)が相互のかなり近縁の類縁物と見なされることである。奇妙なことには、全ての置換されたアミノ酸残基は蛋白質の多かれ少なかれN−末端側半分に制限され、他方、C−末端側半分は完全に保存されていた。これは特に奇妙なように見えた。なぜならば、より発散したミオウイルス化メンバーからのUvsX類縁を研究した場合に、最後のC−末端の30ないし40残基の他の領域が最も保存されていなかったことが記載されていたからである。また、一次DNA配列は、ゆらぎ位置においてさえ少数の塩基変化を伴う蛋白質のC−末端側半分についてのコーディング配列においてかなりよく保存されており、他方、N−末端側半分が塩基変化の濃縮されたクラスターを示したことも記載されていた。事実、置換されたアミノ酸の多くは、観察されたアミノ酸置換を達成するのに2塩基変化を必要とした。後に記載するように、これらの置換のいくつかはレコンビナーゼの機能で重要な領域で起こり、主としてサイレント位置で起こる突然変位のモデルを支持するよりはむしろ、この場合、ポリペプチドに測定可能な生化学的変動を付与することにより、多くの置換が選択することができると提唱されている。
T4およびT6 UvsX蛋白質の相対的活性
DNA増幅アッセイにおいてT6 UvsX蛋白質の活性をテストし、蛍光プローブまたは小−溝結合色素、ならびに端部における産物はアガロースゲルでモニターしたいくつ
かの実験にてリアルタイムでモニターした。これらの実験において、T4からのgp32およびUvsY蛋白質を使用した。このアプローチは、T4およびT6からのgp32およびUvsYは非常に同様に見えたので採用した。T6 UvsYを配列決定し、唯2つの高度に保存的な置換が見出された(図4参照)。T6 gp32は唯4つの置換、および単一アミノ酸挿入を有した。T6 UvsX蛋白質は、事実、活性であって、効果的に働いて、この異種系において標的を増幅したと判断された。アガロースゲルでアッセイすると、T4およびT6 UvsX蛋白質で行った反応(90分の反応)の間で有意な合致する差はなかった(最終産物蓄積の小さな差はここで観察されたが、合致するものではなく、ピペッティングの不正確さを通じて起きたのであろう)(図8参照)。しかしながら、SYBR−緑色を用い、またはプローブ−ベースのアプローチにてリアルタイムでアッセイすると、反応キネティックスの測定可能な差が観察された。T6 UvsXで行った反応は、T4 UvsXで行ったものよりもシグナル蓄積の曲線が終始一貫してより浅かったが、一般には、シグナル閾値が交差した時は同様であった(SYBR−Greenまたはプローブを用いるT4およびT6 UvsX増幅キネティックスの比較を示す図9および10参照)。いずれかの理論に拘束されるつもりはないが、この効果の再現性は、これらの2つの蛋白質の間の現実の生化学的差によって支持されてきたように見える。しかしながら、ここでは、1つの関心はプローブ−ベースの系で行われた実験の解釈について生じるはずであることを注記する。プローブ−ベースの実験において強いシグナルを生じさせるためには、増幅プライマーの非対称比率を使用して、反応後期におけるプローブに相補的な過剰な一本鎖DNAを誘導した。変種レコンビナーゼが、プローブと相互作用するこの一本鎖DNAの能力に影響すると仮定すれば、それはこの系で発生するシグナルをマスクすることができ、より低い総じての蛍光を導くであろう。この効果は、より貧弱な全増幅によって引き起こされる同様な応答に対してメカニズム的に異なる起源を有し得る。しかしながら、いずれの場合においても、それは増幅成分の生化学的差を反映するであろう。
T4およびT6 UvsXの間の変動の源
Walker Aモチーフ
T4およびT6 UvsXの異なる一次アミノ酸配列の間の可能な関係、および観察された生化学的差を理解する努力において、RecAについて入手可能な既知の構造的および機能的情報を検討し、該情報をファージ蛋白質に移行させた。特に興味深いのは、DNA結合およびヌクレオチド加水分解に潜在的に関与する領域であった。先に議論したように、ssDNAおよびdsDNAについてのレコンビナーゼの親和性、およびATP加水分解速度に関連する加水速度は、RPA反応の挙動に臨界的に影響するようにみえる因子である。かくして、最も知られた(非−シアノファージ)UvsX−様蛋白質の間で高度に保存されているが、それがカノニカルWalker Aモチーフ(図5参照、ほとんどの蛋白質における配列GPSKHFKS(配列番号:44)およびRb69におけるAPSKHFKT(配列番号:45))の第二のグリシンを欠如し、かつT4 UvsX(GPSKSHFKS(配列番号:46)においてわずかに異なる点でわずかに奇妙であるいわゆるWalker Aモチーフ(または「P−ループ」)(通常はA/G XXXXGK S/T(配列番号:43)として記載されるコンセンサス)の配列、およびその周囲は特に興味深かった。このモチーフは、ATPの結合および加水分解、トリホスフェート骨格の配位に関与する残基の保有、および加水分解の刺激に関連する極性残基に関連付けられている。T4 UvsXは、(RecA蛋白質をより連想させるP−ループを有する。離れたシアノファージホモログを除いて全ての他のUvsX蛋白質においてはヒスチジンである位置64においてセリン残基を保有する。この新規な配置の結果、Walker
Aモチーフの中央において新しいリシン−セリンジペプチドが生じ、これは、モチーフのC−末端においてのみ通常見出される特徴、よって、再反復であると記載されていた。非常に重要なことには、Walker Aモチーフのリシンおよびセリン(またはスレオニン)残基は、ガンマホスフェートの配位(リシン)およびホスフェート−ホスフェート結合の加水分解(セリン/スレオニン)にとって鍵となるものである。以前の研究から、
T4 UvsXは、該蛋白質がATPをAMPおよびピロホスフェートへ加水分解し、ならびにADPおよびホスフェートへ加水分解するという異常な特性、より伝統的な反応を示したことが知られていた(Formosa and Alberts,1986)。これは、この触媒可塑性が、おそらくは、ベータ−ホスフェートを配位し、より伝統的な反応と同等な方法でアルファ−ベータホスフェート−ホスフェート結合の加水分解を触媒することができるこの中枢的なリシン−セリンジペプチドによって付与されたか否かという疑問を生じた(RecA蛋白質構造の分析は、これらの中枢的残基が適切に位置しているであろうことを示唆した、図3参照)。もし真実であれば、非−T4 UvsX蛋白質はAMPおよびピロホスフェートを生じさせず、これはRPA反応におけるそれらの相対的挙動に対して有意な関連を有し得ると予測された。例えば、T4 UvsXにおいては、この活性は、該反応におけるレコンビナーゼのダイナミシティの程度に対する関連を持つ総じての全ATP加水分解活性を増加させるであろう。また、ATPおよびADPは異なるヌクレオ蛋白質ラセンピッチに関連すると報告されている(Ellouze et al.,1995)ので、AMPは、重要であり得る第三のピッチを促進するであろう。かくして、この変種残基は、T4およびT6 UvsXの間で観察された変動のいくつかまたは全てを裏付けるであろう。
Walker Aモチーフに対してC末端側の残基
T6 UvsXの活性の有意な改良にもかかわらず、一旦ヒスチジン66がセリンに突然変異したならば、当該蛋白質は、依然として、T4 UvsXに対する挙動がわずかに異なったままのように見えた。かくして、他のアミノ酸を調べた。先に述べたように、T6およびT4の間の38アミノ酸置換は蛋白質のN−末端側半分においてクラスターをなしている。置換は、影響力があるであろういくつかの箇所、すなわち、Walker Aモチーフに対して直接C−末端側にある残基、ならびに推定モバイルDNA−結合ループにおけるものに見出された(後記をより参照されたし)。図5は、T6がWalker Aモチーフの直接的後に2つのアミノ酸、すなわち、メチオニン71およびセリン72を有し、これは、これらの残基がフェニルアラニンおよびグリシンであるT4とは異なることを示す。図3、パネルBにおいて、T4残基フェニルアラニン(F69)およびグリシン(G70)の推定位置が示される(E.coli RecAにおけるようにT4 UvsXにおいて同様なポジショニングを採る)。それらはWalker Aモチーフ(または「P」ループの他の重要な残基に非常に近く、また、その開始および終わりが示された推定モバイルDNA結合ループ2に対しても非常に近いことに注意されたし。
改変されて、正しい知検および/または活性を保証し、それを可能とする他の置換された残基との生化学的相互作用を有するに違いないと結論された。これらの残基の一方または双方がいくつかの他のペプチド領域との測定可能な相互作用を付与するというさらなる証拠は、Rb69キメラを分析する後に示されるデータによって示唆される。まとめると、少なくとも単離におけるこれらの2つの残基(M71およびS72)はT4およびT6の間のサイレントの置換ではなく、それらは、単離においてT4およびT6 UvsXの間のわずかな差を付与するのを担っているようには見えない。
DNA結合ループ1
T4およびT6ペプチド配列の比較は、E.coli RecAのDNA結合ループ1の同等体を含むようである配列は、一般には、T4およびT6 UvsXの間で非常に高度に保存されていることを示唆する(図5)。それにもかかわらず、推定領域の端部における2つの残基は変種、すなわち、T4においてはバリンであるT6のセリン164、およびT4においてはセリンであるT6のアラニン166であった。これらの残基は、T6においては一緒に共に突然変異して、クローンT6 UvsX S164V/A166Sを生じた。この蛋白質を発現させ、精製し、リアルタイムアッセイにおいてそれをテストした。この蛋白質で行った最初の実験を図13に示し、そこでは、それはよく実行され、野生型T6よりもわずかに良好であった。後の実験において、その挙動は野生型T6からほとんど区別できないように見えたことが記載されている。その結果、実験の誤差の境界内で、これらの置換はT4およびT6ポリペプチドの間でサイレントであり、これらの実験で取り込まれたアッセイ可能な特徴に有意には寄与していないと示唆される。
DNA結合ループ2
E.coli RecAにおける最も興味深いペプチド配列の1つは、いわゆるモバイルDNA結合ループ2である。このペプチドは、全蛋白質からの完全な単離においてさえ、DNA結合活性を保有することが示されている(Voloshin et al.,1996)。また、ループは、レコンビナーゼがDNAに結合した場合のATP加水分解を刺激するのに種々の関連付けられており、ATP加水分解において触媒的役割を有するようにさえ関連付けられている(Voloshin et al.,2000)。同等な配列はUvsX機能に対してかなり重要であろうと予測された。しかしながら、このペプチドはRecAペプチドに関連しないことに注意されたし。
DNA結合ループ2配列
う事実を強調する。
Rb69、Aeh1およびKVP40蛋白質を使用する増幅系
バクテリオファージRb69、Aeh1およびKVP40のUvsX、UvsYおよびGp32蛋白質をコードするクローンを、図1に示すように生じさせた。これらの3つの蛋白質の整列を図5、6および7に示し、他の公知のホモログを含む。NCBI Genbankデータベースにおける可能な誤差は、Rb69 UvsY配列に関して記載されている。該データベースに従うと、Rb69 UvsYは本明細書中で示された配列に対してN−末端延長を有するであろうが、しかしながら、このより長いポリペプチドを発現させる試みは不成功であって、該配列の再調査に導いた。全ての他の同定可能なUvsY蛋白質はほとんど同一の地点において始まり、および該データベースのエントリーは他のものの第一のメチオニンに対して同等な位置におけるメチオニンを含んだ。自動注釈ソフトウエアを誤っていたと推定された。注釈におけるありそうな誤差もまた、本明細書中における整列で示された配列ト比較してN末端において人工的に切形されたUvsYおよびGp32に対するシアノファージエントリーのいくつかについて同定されている。
に必要とされる全ての他の特性を有するならば、それらはRPAまたは他の技術のための非常に有用な剤であり得る。
Rb69蛋白質でのRPA
RPA反応はRb69 UvsX、Rb69 UvsY、およびRb69 gp32で構成された。最適成分濃度に対する限定された調査は、反応挙動は顕著にはT4またはT6 UvsX−ベースの系から区別されることを確立した。より多量のUvsYが最適な活性に必要であることが見出された。図14は、SYBR Greenで行われた増幅を示し、図24は蛍光プローブ系でモニターされた反応を示す。反応はよく働いたが、T4またはT6ベースの反応よりもわずかに遅いキネティックスを有する。Rb69増幅系の挙動における異常が記載されている。例えば、増幅系は奇妙にも双方のRb69 gp32の過剰滴定に対して非常に感受性であり(図23参照)、Rb69 UvsXの過剰滴定に対して感受性であった(図26および27参照)。双方のこれらの感受性は区別され、T4(およびT6)増幅系でなされた観察とは異なる。後に記載されるこれらの差の基礎となる源に取り込むためにかなりの努力がなされた。しかしながら、これらの変動にもかかわらず、高度に有効なRPA反応はRb69成分で構成することができ、再度、RPA系の一般性、および広い範囲のレコンビナーゼ剤および関連因子を用いて可能性が再度確認される。
Aeh1蛋白質でのRPA
RPA反応はAeh1 UvsX、Aeh1 UvsY、およびAeh1 gp32で構成された(図15、16、および17参照)。Rb69系に関しては、Aeh1系は明らかに機能的であったが、T4およびT6ベースの系に対する差を示した。かなりの量のポリエチレングリコールに対する依存性があるように見え、再度、キネティックスはT4およびT6で観察されたよりも幾分遅い傾向があった。
KVP40蛋白質でのRPA
KVP40 gp32は成長の条件下でE.coliにおいて頑強に発現されず、誘導を用いた。その結果、KVP40成分を用いる増幅系が確立できなかった。それにもかかわらず、KVP40 UvsXおよびUvsYがRPA反応を確立するのに必要な基本的生化学活性を保有することができることがいくつかの理由で考えられる。1つの実験において、KVP40 UvsXおよびUvsYをRb69からのgp32、またはAeh1からのgp32のいずれかと組み合わせた。これらの条件下で、DNA合成の証拠があり、他方、予測されたサイズの産物は生じず、見かけ上増幅されたプライマー人工物の存在は、組換え−媒介ポリメラーゼプライミングが遅れつつあったという考えに対する裏付けに役立つ。これはこの異種系の部分的機能性を示唆し、KVP40もまた、原理的には、有用なRPA系に適合するであろうと提案される。
Rb69キメラ
T4およびT6のものよりはむしろRb69成分を用いるRPA反応における最も顕著な差のいくつかの源を個々で取り込む。図14はRb69系の最初の異常の1つを明らかとし、すなわち、そのRb69はT4またはT6系よりもかなりのUvsYを必要とするように見える。第二の異常は、Rb69系が、図23において明らかにされるように、使用されるgp32の濃度に対して非常に感受性であるということである。そのような高度の感受性はT4系については記載されていなかった。第三の異常は、図26および27において明らかにされるように、Rb69 RPA系が使用されるUvsXの濃度に対して非常に感受性であることであり、特に、もし過剰の蛋白質が使用されるならば悩むところ
である。異種混合物における蛋白質を他の蛋白質と比較すると、他の特異性がこれらに加えて発見された。例えば、Rb69 UvsXはT4 gp32を全く許容できず、他方、Rb69 gp32はT4 UvsXおよびT4 UvsYで非常に効率的に働いたことが見出された(図28、29、および32)。同様に、Rb69 UvsYは異種T4成分での増幅を容易に裏付ける(図37)が、Rb69 UvsXを使用した場合、用いたUvsYのタイプは実験の結果に対して有意なインパクトを有したことが判明した(図38)。Rb69 UvsYは最高の刺激を与え、他方、T4 UvsYまたはT4およびRb6 UvsYの間のハイブリッドは顕著に効果が低かったことが判明した。
によるより少ない阻害を示す。
完全なT6 DNA−結合ループ2配列は活性を示す。
ンを生じさせた。Rb69 H64S/2xLDE/T6−1/KSNMSL(配列番号:80)およびRb69 H64S/2xLDE/T6−1/wtRb69 Walkerに対応するクローンを生じさせたが、修復されたスレオニンを伴うものであり、かくして、Rb69 H64S/2xLDE/T6/KSNMSL(配列番号:81)およびRb69 H64S/2xLDE/T6/wtRb69 Walkerと命名された。再度、改変されたWalkerモチーフを持つクローンは発現され、精製されないであろう。いずれかの理論に拘束されるつもりはないが、これは、これらのWalker A残基およびT6 DNA−結合ループ2に存在する変種イソロイシンの間の密接な生化学的関係を暗に示す。しかしながら、驚くべき発見は、修復されたT6 DNA−結合ループのみを保有し、天然Rb69 Walker Aモチーフに対する改変を保有しない最後のクローンは発現され、機能的に活性であることが判明したということであった(図46)。かくして、この最後の変種スレオニン残基は、少なくともRb69骨格に移動した場合に、T6 DNA−結合ループの機能にとって絶対的に臨界的であるように見える。機能的キメラ蛋白質を生じさせることができ、T4およびT6 DNA−結合ループ2の配列の間の3つの全ては測定可能な機能的関連を有すると結論された。
T4 DNA−結合ループ2配列を含有するRbキメラは活性である。
Rb69キメラについての改良されたレコンビナーゼ挙動
前記からDNA−結合ループ2配列は、異なる起源からのUvsX分子の間で交換して、いくつかの場合に機動的な蛋白質を作り出すことができると結論することができる。生じたRb69キメラ分子をテストして、それらは天然Rb69によって呈される特徴に対して異なる特徴を呈するか否かを決定した。まず、蛋白質をアッセイして、gp32蛋白質の過剰滴定に対してより抵抗性であるか否かを決定した。図43は、T4 DNA−結合ループを含有する突然変異体を用いる場合に測定されるシグナル開始の遅延が、天然Rb69の場合よりも多い量のgp32を用いた場合に減少することを示す。作成された設計は、T4およびT6 UvsX蛋白質で見出されたより許容される活性のいくらかをRb69キメラに対して寄与させたと結論された。次に、蛋白質をアッセイして、T4 gp32を使用して、Rb69 gp32を置き換えることができるか否かを決定し、これは、天然Rb69蛋白質では可能でなかったものである。事実、増幅反応が、今日、T4
DNA−結合ループを含有するRb69蛋白質を用いて行うことができるのが判明した(図44参照)。
他のDNA−結合ループ2配列
この分析をさらにその論理的結論まで拡大するために、利用できたDNA−結合ループ2配列の全ての種々のクラスを含有するRb69蛋白質を生じさせた。このプロセスを容易とするために、一方側にユニークなBal I制限酵素部位、および他方側にKpnI制限部位を有する、Rb69クローンに対する「カセット」構造を作成した。合成オリゴヌクレオチドを、これらの酵素で切断したRb69 UvsXクローンにクローン化した
。該クローンは図21に模式的に示されるように作成した。これらの蛋白質のいくつかを発現させようと試みる場合に、問題に遭遇した。RecA−置換ループについての精製された蛋白質は回収することができず、分析の間にKVP40−置換ループは凝集し、その後に効果的に再度可溶化させることはできなかった。残りの蛋白質のうち、Aeh1、Rb16/Aeh1およびシアノファージ−置換ループをよく発現させたが、アッセイにおいて活性を有しなかった。ファージ133−置換ループは、弱いが、アッセイにおいて活性を保有した。
T6 UvsXおよび誘導体はUvsY−非依存性活性を呈する。
H66S実験の間で中程度に同様である。しかしながら、UvsYを省いた場合、T6
H66S増幅キネティックスに対する結果はほとんどなく、他方、T4レコンビナーゼは活性を示さない。他の鋳型での他の実験においては、T6 H66Sを用いた場合でさえUvsYに対する強制的必要性が認められた。かくして、UvsYはこのレコンビナーゼを用いる場合には部分的に不可欠であるに過ぎず、それは依然として反応挙動を改善することができ、標的の間の頑強かつ合致したRPA挙動において役割を演じると結論された。
メントの豊富さを反映できよう。
マンガンはRPA反応を支持することができる。
ヘパリンはノイズ−抑制性試薬として作用することができる。
挙動を改良するか否かを決定した。図50は、増幅反応にヘパリンを含める効果を探索する。以下の現象が観察される:シグナル検出の開始の時点はヘパリンの存在に拘わらず同様であるが、ヘパリンを存在させた場合、低コピー数での検出の開始のより合致した時間に導く。ヘパリンは、反応において発生する全シグナルをわずかに減少させる。恐らくは、ヘパリンはUvsXまたは他のDNA結合蛋白質について「シンク」として作用し、ある状況下ではシグナルよりはむしろノイズが利点となり得る過剰な活性からそれを緩衝するのを助けることができると結論された。
E.coliエキソヌクレアーゼIIIはRPAにおいてプライマー研磨剤として機能することができる。
S.aureus Pol I大断片はRPA反応において機能的である。
gp32活性
以下に示されるように、gp32蛋白質についての新規な活性アッセイは、それらの区別される生化学的活性を示す。gp32蛋白質はいくつかの異なるバクテリオファージから由来した。1つの実験において、gp32活性は、反応に含まれるgp32の質量が、
ヌクレアーゼ−保護アッセイによって評価して、それがちょうど活性において限定的となるまで滴定された反応環境を確立することによって評価した。図66はそのようなアッセイを示し、これを行って、E.coliのエンドヌクレアーゼIV(Nfo)によるレポータープローブオリゴヌクレオチドの切断を阻害するのに必要なRb69 gp32の量(質量)を決定ひた。このアッセイにおいて、プローブにおけるフルオロファオおよび暗いクエンチャーの間に位置するテトラヒドロフィラン(脱塩基ミメティック)に対する核酸分解攻撃の結果として起こる蛍光を上昇させることによって切断をモニターした。gp32の非存在下において、プローブは余りにも迅速に切断されたので、チューブが測定のためにフルオロメーターまで移動される時点まで、それは既にほとんど完全に分解されていた(高蛍光)。逆に、250ng/μLのRb69 gp32を反応に含めると、切断は完全になくなり、平坦な線がアッセイ時間を通じてもたらされた(100秒)。中間量のgp32蛋白質の結果、蛋白質の質量および保護能力の間の厳格な関係に合致する種々の傾きの蛍光増大曲線がもたらされた。結果は、gp32調製の「活性」を確立するにおけるこのアッセイの利用性を示す。
妥協しつつ、それは、このアッセイにおいて47度までいくらかの保護能力を供する。しかしながら、最も強力な保護能力は、本実験でアッセイした最高温度である49度において効果のわずかな減少を示し始めたに過ぎないT4 gp32で観察された。かくして、これらの3つの蛋白質についての操作温度範囲は明瞭にかつ測定可能に区別されると推定された。これは、いずれのgp32種が与えられた適用で最も適当であるかを決定する場合にかなりの重要性を有し、蛋白質それ自体の熱的安定性ならびに蛋白質の相対的DNA結合親和性の双方を反映し得る。
全てのDNA操作は標準的な技術、特にPCRを用いるクローニング、PCR−ベースの突然変異誘発手法、および標準的な制限消化および連結を用いて行った。配列決定がLark technologies Ltd,Saffron Walden,UKによって行った。全ての蛋白質はE.coliにおいて発現させ、1mg/mlのリソソームを用いる溶解および2ないし3の凍結解凍サイクルに続いてIM NaCl中で精製した。Ni−NTA樹脂はQiagenから購入した。
増幅反応
個々の増幅反応についての条件は以下に供する詳細な記載で記載する。一般に、反応は、SYBR Green色素を含めることによって、なおよりしばしばは、我々が開発したプローブ−ベースのアプローチの使用によって、リアルタイムでモニターした(Piepenburg et al.2006参照)。この場合、プローブは、フルオロフォアおよびクエンチャーによって近接挟まれた内部テトラヒドロフラン残基(脱塩基部位ミメティック)を含有する第三のDNAプライマーである。増幅されたDNAに対するハイブリダイゼーションに対してこのプローブは、反応に含めた酵素であるエンドヌクレアーゼIV(Nfo)またはエキソヌクレアーゼIIIのエンド核酸分解活性に対する基質となる。
増幅プライマー:
T4 UvsおよびE.coli RecAの一次配列整列
(Expasyプロテオミックスサーバーを介してアクセスした)ウェブ−ベースのツールNAFFTを用いて、図2に示したように、T4 UvsおよびE.coli RecAの位置維持ポリペプチド配列を整列させた。この整列は生成させ、かつ他の箇所で議論したものと合致した。E.coli RecAの既知の結晶構造に基づき、注目する3つの領域、すなわち、ATP結合および加水分解に関与するWalker Aモチーフ、モバイルDNA結合ループ1、およびモバイルDNA結合ループ2配列の位置をボックスに入れる。整列下で、記号は全てのホモログの間のアミノ酸同一性(*)、保存された置換(:)、または半−保存置換(.)を示す。同等T4 UvsX残基の重ね合わせおよび標識を備えたRecA構造のモデル RecAヌクレオ蛋白質フィラメントのモデルは、CN3DおよびNCBIデータベース、PDBエントリー1N03(関連引用Vanloock MS et al.,Structure 2003 Feb;1(2)187−96)からダウンロードされたデータセットを用いて作成した。図2中の整列を用い、T4 UvsX残基の推定位置を、注目するUvsXアミノ酸の可能な位置および相互に対するそれらの近接性についての洞察を供するにおけるエクササイズとしてRecA構造にマッピングした。図3は、一次配列整列に基づく同等T4 UvsX残基の重ね合わせおよび標識を備えたRecA構造のモデルを示す。図3Aは、結合したDNAの近似的
ロケーションである中央穴を備えたモデルRecAフィラメントの軸を見下ろすスクリーンショットを示す。Walker AモチーフおよびモバイルDNA結合ループの近似的ロケーションは単一サブユニットについて示され、それは核酸に面する表面にある。図3Bおよび3Cは、2つのズームドショットが、ATPが(A)に示された表面に結合した領域から取った。T4 UvsX残基G60、S64、S67、F69、G70、H195、およびM208の推定位置を図3に示す。また、モバイルDNA−結合ループ2の始まりおよび終わりの近似的ロケーションも示される。これらのアミノ酸はこのモデルで示されるように正確に位置させることは、RecA および UvsXの間のかなりの多様性を仮定するとありそうにないが、しかしながら、これらの近似は、おそらくは、本明細書中における研究についての意義ある有用性のものである。
T4 および T6 g32および UvsY蛋白質の一次配列整列
(Expasyプロテオミックスサーバーを介してアクセスされた)ウェブ−アクセスツールMAFFTを用いて、図4に示すように、T4およびT6、gp32およびUvsY蛋白質の一次ポリペプチドの配列を整列させた。この整列により、これらの蛋白質の間の唯一の小さな差が明らかとなった。UvsY蛋白質は唯2つの高度に保存的置換を有した。整列の下では、記号は全てのホモログの間のアミノ酸同一性(*)、保存された置換(:)、または半−保存置換(.)を示す。
多様なUvsX蛋白質の一次配列整列
(Expasyプロテオミックスサーバーを介してアクセスされた)ウェブ−ベースのツールMAFFTを用いて、図5に示したように、T4、T6、ファージ133、Rb69、Aehl、Ae65、KVP40、Rb43、PSSM2、およびPSSM4 UvsX蛋白質の一次ポリペプチド配列を整列させた。注目するいくつかの配列の領域、すなわち、DNA結合および加水分解に関与するWalker Aモチーフ(または、「P−ループ」)、モバイルDNA結合ループ1、およびモバイルDNA結合ループ2をボックスに入れた。議論するある残基は、強調した。T4およびT6 UvsXの間の全てのアミノ酸の差を太文字で示す。整列下で、記号は全てのホモログの間のアミノ酸同一性(*)、保存された置換(:)、または半−保存置換(.)を示す。
多様なUvsY蛋白質の一次配列整列
(Expasyプロテオミックスサーバーを介してアクセスされた)ウェブ−ベースのツールMAFFTを用いて、図6に示すように、T4、T6、ファージ133、Rb69、Aehl、KVP40、Rb43、PSSM2、およびPSSM4 UvsX蛋白質の一次ポリペプチド配列を整列させた。この整列において、PSSM4配列はゲノムDNAの自分自身の翻訳、ポリペプチド配列からの最初の43残基を誤って見掛け上省略するNCBIエントリーに由来した。整列下で、記号は全てのホモログの間のアミノ酸同一性(*)、保存された置換(:)、または半−保存置換(.)を表す。
多様なgp32蛋白質の一次配列整列
(Expasyプロテオミックスサーバーを介してアクセスされた)ウェブ−ベースのツールMAFFTを用いて、図7で示すように、T4、T6、Rb69、Aehl、KVP40、Rb43、PSSM2、およびPSSM4 gp32蛋白質の一次ポリペプチド配列を整列させた。この整列において、PSSM2配列は、ゲノムDNAの自分自身の翻訳、ポリペプチド配列から最初の25残基を見掛け上誤って省略するNCBIエントリーに由来した。整列下で、記号は、全てのホモログの間のアミノ酸同一性(*)、保存された置換(:)または半−保存置換(.)を表す。また、矢印によって、T4 gp32における亜鉛の配位に関連する残基の位置も示される。また、配列の上方の線によって、シアノファージgp32蛋白質には存在せず、かつT4 gp32の亜鉛原子におけるように協働結合に関連する共通の配列FKRK(またはRb43におけるFKRQ)が示される。シアノファージgp32蛋白質における配位残基の欠如は、これらの蛋白質は活性のために亜鉛、コバルト、ニッケル等のような金属を必要としないであろうことを示唆する。KVP40金属−結合領域の再組織化状態は、この蛋白質が亜鉛には結合できないが、むしろ異なる金属に結合できないが、むしろ異なる金属原子に結合できることを示唆し、
あるいは成長の間における亜鉛についての改変された要件、あるいは競合体金属原子による置換攻撃に対する改変された感受性を示すことができる。
Carbowax 20M、および32ng/μL Bsuポリメラーゼ。90分後に、Qiagen PCR産物クリーンアップカラムを通す遠心を介して試料を精製した。精製された試料は臭化エチジウム染色アガロースゲルで分析した。ヒト遺伝子座Rs817945からの予測されたアンプリコンサイズは205bpであった。図8に示されるゲル上のアスタリスクは、予測されるバンドの位置、205bpを示し、マーカーバンドの位置は左側に示す。図8に示すように、T6 UvsXは異種成分を用いるRPA反応においてT4 UvsXに代えて効果的に置換することができる。
トリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、T4またはT6の120ng/μl UvsX、30ng/μl UvsY、900ng/μl gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、5% Carbowax 20M、300nM増幅プライマー、SYBR Greenのストックからの1:50,000希釈(Invitrogen)。反応を96−ウェルプレート中の氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、周期的に頂部−読み取りプローブから測定を行った。試料は標的(水)を含有しないか、または標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの50または5000コピーを含有した。試料はT4またはT6 UvsXいずれか、およびレコンビナーゼを含有し、標的の存在は脚注に示す。各試料は二連で実行した。
次いで、38℃に設定されたステージに備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は標的(水)を含有せず、標的配列を含有するMRSA3(mecl)ゲノムDNAの100または1000コピーいずれかを含有した。試料はT4またはT6 UvsX、およびレコンビナーゼのいずれかを含有し、標的の存在は脚注に示す。各試料は二連で実行した。
修飾されたpET21+ベクター中にT6 UvsXを含有する親プラスミドクローンは、標準的なPCR突然変異誘発プロトコルを用いて改変した。推定構造エレメントに対するコーディング領域/一次ポリペプチド配列の関連の模式的レイアウトを図11の頂部に示す。模式図でボックスとして示される3つの領域、Walker Aモチーフ、DNA結合ループ1およびDNA結合ループ2に対して修飾を行った。いくつかの領域およびアミノ酸は標的であって、これらはクローンに与えられた名称の次の下側模式図に示される。数字は野生型T6 UvsX蛋白質中のアミノ酸の位置をいい、よって、H66Sは、野生型T6中のアミノ酸66として存在するヒスチジンがセリンに改変されたことを意味する。図11の左側には、RPAアッセイでテストした場合にこのクローンから生じた蛋白質の一般的活性の単純な図を示す。
T6 UvsX H66Sおよび野生型T6 UvsXの比較
RPA反応を確立して、プライマーJ1(120nM)およびK2(480nM)を用い、以下の条件下でT6 UvsX H66Sおよび野生型T6 UvsXを比較した:50mMトリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50mg/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、120ng/μl UvsXのT4またはT6 UvsX H66S、45ng/μl T4 UvsY、900ng/μl T4 gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、5% Carbowax 20M、120nM蛍光プローブBsFlc。エキソヌクレアーゼIIIは65ng/μlで含めた。反応を384−ウェルプレート中の氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの100または1000コピーいずれかを含有した。試料はT4またはT6 UvsX H66S、およびレコンビナーゼのいずれかを含有し、標的の存在は図12において脚注に示す。各試料は二連で実行した。
T6 UvsXの他の突然変異体のキネティック挙動
RPA反応は、突然変異体T6 UvsX成分を用い、プライマーJ1(120nM)およびK2(480nM)を用い、以下の条件下で確立した:50mMトリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、T6またはT6 UvsX H66Tの120ng/μlまたはT6 UvsX M71F/S72GまたはT6 UvsX S164V/A166S、45ng/μl T4 UvsY、1000ng/μl T4gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、6% Carbowax 20M、120nM蛍光プローブBsFlc。エンドヌクレアーゼIIIは65ng/μlで含めた。反応を384−ウェルプレート中の氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は水、または脚注に示したように標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの200コピーを含有した。
図13に示すように、90分のインキュベーションの間にいくつかの試料において陽性シグナルが発生した。シグナルはT6 UvsX S164V/A 166S、次いで、野生型試料において最も早く発生した。シグナルがT6 Uvs H66T試料においてかなり遅く蓄積し、T6 UvsX M71F/S72G試料においてシグナルは蓄積しなかった。T6 UvsX S164V/A166Sはこれらのアッセイにおいてよく実行されたが、いくつかのより遅い実験では、野生型T6 UvsXに対してほとんどまたは全く差は見出されなかったと結論された。さらに、T6 UvsX H66Tは貧弱な活性を有し、T6 UvsX M71F/S72Gは不活性であると結論された。
RPA反応はRb69成分を用い、プライマーJ1およびK2を用い、以下の条件下で確立した:50mMトリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、100ng/μl UvsXのRb69、20ないし100ng/μl Rb69 UvsY、400ng/μl Rb69 gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、7% Carbowax 20M、300nM増幅プライマー、SYBR
Greenのストックからの1:50,000希釈(Invitrogen)。反応は384−ウェルプレート中の氷上で確立され、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に実験を行った。試料は標的(対照−水)を含有せず、または標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの2500コピーを含有した。試料は変化させる濃度のRb69 UvsYを含有し、用いる量は脚注に示す。
RPA反応はAeh1成分を用い、プライマーJ1(120nM)およびK2(480nM)を用い、以下の条件下で確立した:50mMトリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、200ng/μl Aehl UvsX、80ng/μl Aehl UvsY、500ng/μl Aehl gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、7%PEG化合物、120nM蛍光プローブBsFlc。エキソヌクレアーゼIIIは65ng/μlで含めた。反応は384−ウェルプレート中で氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は、図15に示された脚注に示されたように、水、標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの10、100または1000コピーいずれかを含有した。塩滴定
また、RPA反応はAeh1成分テスト塩滴定を用い、プライマーJ1およびK2を用い、以下の条件下で確立した:50mMトリスアセテートpHXX、60または80または100または120または140または160mMの酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMのリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlのクレアチンキナーゼ(Roche)、150ng/μl UvsXのAeh1、50ng/μl Aehl UvsY、500ng/μl Aehl gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、7% Carbowax 20M、300nM増幅プライマー、SYBY Greenのストックからの1:50,000 希釈(Invitrogen)。反応を384−ウェルプレート中の氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの2000コピーを含有した。
T4と比較したAeh1
RPA反応を確立して、プライマーorfx45a(100ng/μl)およびsccii35IV(500ng/μl)を用い、以下の条件下でAeh1増幅をT4増幅系と比較した:50mMトリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、200ng/μl Aehl UvsX、80ng/μl Aehl、UvsY、500ng/μl Aehl gp32、70ng/μl、Bsuポリメラーゼ、7%PEG化合物(Sigma)、120nM蛍光プローブSATamura2。あるいは以下の組換え成分以外は同様な条件下で比較した:120ng/μl T4 UvsX、30ng/μl T4 UvsYおよび900ng/μl T4 gp32。エキソヌクレアーゼIIIは65ng/μlで含めた。反応は384−ウェルプレート中の氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は、脚注に示すように、水、標的配列を含有するMRSAゲノムDNAの10または1000コピーを含有した。図17に示すように、見積られた10コピーが供された場合に、シグナルはいずれの組換え系でも検出されなかった。より後の実験に基づくと、本実験で用いたDNA希釈は妥協したものであって、よって、現実のコピー数は予測されたものよりも有意に低いと考えられた。図17に示すように、Aeh1組換え系はT4よりも遅く検出閾値に到達し、本実験においてはより低い全シグナル強度を達成する。
Aehl UvsXおよびUvsYは異種gp32を用いて増幅することができる。
ートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの2000コピーを含有した。
RPA反応は、ヒトゲノムDNAからの大まか300塩基対デュプレックス産物を増幅するプライマーApo300およびApoB4を用いて確立した。以下の条件を使用した:50mMトリスアセテートpH8.3、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、200ng/μl UvsXのKVP40、AehlまたはRb69、示された32ng/μl UvsYのKVP40、AehlまたはT4、600ng/μl Rb69 gp32またはT4 gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、5%Carbowax 20M、300nM増幅プライマー。反応を確立し、37℃に90分間放置した。全ての試料は、標的配列を含有するキットゲノムDNAの1000コピーを含有した。gp32、UvsXおよびUvsYの種に関する各反応の正確な組成を示す。試料は、Qiagen PCRクリーンアップカラムの通過によって精製し、臭化エチジウムを含有する2%アガロースゲル上の電気詠動に付した。図19に示すように、増幅は、Rb69 gp32とAehl UvsXおよびUvsYとの不均一な混合物を含有する試料で起こった。
修飾されたpEP21+ベクター中のRb69 UvsYの我々の親クローンの変形物を作成した。興味のある領域に注目するRb69のコーディング一次アミノ酸配列の総じてのレイアウトを図20の頂部に示す。コーディング配列の変化を作り出して、具体的には、Walker Aモチーフ中およびその周りの、DNA−結合ループ2中およびその周りの、および蛋白質の非常にC側末端のコードされたアミノ酸を改変した。Walkerモチーフ中およびその周りの改変は、特殊なレタリング、およびRb69野生型蛋白質中のアミノ酸の位置に言及する数値、どんなアミノ酸か、および何にそれが突然変異したかによって示される。例えば、H64Sとは、天然蛋白質のヒスチジン64のセリンへの改変をいう。DNA−結合ループ2の領域における改変された配列は、異なるスキームに従って示される。この場合、DNA結合ループ配列のほとんどまたは全ては、T6またはT4 UvsXからループによって置換えられた。T6−1が示される場合、これは配列NHT AMEIGGLYPKE IMG GG(配列番号:107)の、配列NHT IETIEMFSKT VMG GG (配列番号:108)での置き換えをいい、そこでは、下線を施したグリシンはT6天然配列ではなく、Rb69配列と同様である。T6が示される場合、これは、Rb69配列のNHT IETIEMFSKT VHT GG
(配列番号:109)での置き換えをいい、そこでは、下線を施したスレオニンはこの位置における天然T6配列である。T4が示される場合、これは、Rb69配列の、NHT YETQEMFSKT VMG GG(配列番号:110)であるT4配列での置き換えをいう。C末端に対する修飾の場合には、記号「LSD」は、コードされたアミノ酸配列END LED MEDFDE(配列番号:111)からの非常にC側末端におけるRb69の天然配列の、配列END LED LSD MEDFDE(配列番号:112)への改変を示す。記号「LDE LDE」または時々は脚注においては「2×LDE」
とは、Rb69 C−末端配列のEND LDE MEDFDE LDE LDE(配列番号:113)への変化をいう。すべての場合において、非常にC−末端側配列に続いて、蛋白質精製で用いられる6ヒスチジン残基をコードする18塩基が続く。
野生型Rb69、またはT4 UvsXと比較した突然変異体Rb69 H64S蛋白質の活性のキネティック実験を行った。蛍光プローブベースのモニタリングアプローチを採用した。一般的な条件は、組換え成分のタイプおよび濃度、およびPEG化合物を7%w/vで使用した以外は図13に示した実験に関するのと同じであった。他の変更は以下の通りである:120ng/μl T4 UvsX、900ng/μl T4 gp32、50ng/μl T4 UvsY、あるいは100ng/μl Rb69またはRb69 H64S UvsX、400ng/μl Rb69 gb32、80ng/μl Rb69 UvsY。標的DNAは合計100コピーで存在させる。図22に示したように、Rb69 H64S蛋白質は(この実験は増幅の間に生じたDNAの性質に取り込むものではないが)このアッセイによるとよく作動し、野生型蛋白質のキネティックスよりも性能が優れているようである。行った次の実験において、見掛け上同一の条件(400ng/μl Rb69 gp32)下での速度、結果はわずかに異なるものであった。これは、最もありそうには、後者の実験におけるわずかなピペッティング誤差によるものであろう。
Rb69 H64S−gp32アップ−滴定に対する相対的抵抗性
野生型Rb69と比較した突然変異体Rb69 H64S蛋白質の活性のキネティック実験を行い、そこでは、Rb69 gp32の量を幾分変化させた。蛍光プローブベースのモニタリングアプローチを採用した。一般的な条件は、pg32蛋白質の可変濃度を除いて図22で示した実験に関するものであり、そのPEG化合物は6%w/vで使用した
。条件は:示された100ng/μl Rb69あるいはRb69 H64S UvsX、Rb69 gp32濃度、80ng/μl Rb69 UvsYであった。標的DNAは合計100コピーで存在させた。図23に示すように、gp32のアップ滴定はRb69蛋白質と比較してRb69 H64Sのキネティックスに対してより低いインパクトを有した。RbH64Sはgp32による競合に対して幾分より抵抗性であると結論された。
野生型Rb69と比較したRb69 H64Sの活性
野生型Rb69と比較した突然変異体Rb69 H64S蛋白質の活性のキネティック実験を行った。蛍光プローブベースのモニタリングアプローチを採用した。一般的な条件は、組換え成分のタイプおよび濃度およびPEG化合物を6%w/vで用いた以外は図22に示した実験についてのものであった。他の条件は以下の通りである:100ng/μl Rb69またはRb69 H64S UvsX、400ng/μl Rb69 gp32、80ng/μl Rb69 UvsY。標的DNAは示された合計0コピー、100コピー、または1000コピーで存在させた。図24に示すように、Rb69 H64S蛋白質はこのアッセイに従ってよく作動し、野生型蛋白質の挙動よりも性能がよい。
300ないし500ng/μl gp32におけるRb69 UvsX H64Sの活性
突然変異体Rb69 H64S蛋白質の活性のキネティック実験は、300、400、または500ng/μlのRb69 gp32蛋白質の条件下で行った。蛍光プローブベースのモニタリングアプローチを採用した。一般的な条件は図22に示した実験に関する通りであったが、gp32濃度を変化させ、PEG化合物は6%w/vで用いた。かくして、蛋白質濃度は以下の通りであった:100ng/μl Rb69 H64S UvsX、300ないし500ng/μl Rb69 gp32、80ng/μl Rb69 UvsY。標的DNAは、示されたように、0(水対照)または合計100コピーで存在させた。図25に示すように、Rb69 H64Sは、Rb69 gp32蛋白質のテストされた範囲に渡って、Rb69 H64S蛋白質はキネティック挙動においてほとんど差なしにこのアッセイに従ってよく作動した。
Rb69 H64S UvsXの滴定
突然変異体Rb69 H64S UvsX蛋白質の活性のキネティック実験は、変化させる濃度のUvsX蛋白質下で行った。蛍光プローブベースのモニタリングアプローチを採用した。一般的条件は図22に示された実験についての通りであったが、Rb69 H64S UvsXの濃度を変化させ、PEG化合物は6% w/vで用いた。かくして、蛋白質濃度は以下の通りであった:100、150または200ng/μl Rb69 H64S UvsX、500ng/μl Rb69 gp32、80ng/μl Rb69 UvsY。標的DNAは示したように合計0(水対照)または100コピーで存在させた。図26に示すように、Rb69 H64S蛋白質はこのアッセイに従ってよく作動し、UvsX濃度は有意に100ng/μlを超えないことを供する。
T4 UvsXおよびUvsYとの反応におけるRb69 gp32の有効性
T4 UvsXおよびUvsYと組合せた場合のRb69 gp32の利用性を調べるキネティック実験を行った。RPA反応はJ1(120ng/μl)およびK2(480ng/μl)を用い、以下の条件下で確立した:50mMトリスアセテートpH7.9、
100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン、(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチニンキナーゼ(Roche)、120ng/μl T4 UvsX、30ng/μl T4 UvsY、900ng/μl T4 g32あるいは500ng/μl Rb69 gp32あるいは1000ng/μl、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、6% PEG 35,000、120nM蛍光プローブBsFlc。エキソヌクレアーゼIIIは65ng/μlで含めた。反応は384−ウェルプレート中で氷上で確立し、次いで、38℃に設定したステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから実験を周期的に行った。試料は、水、または脚注に示したように標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの100コピーを含有した。図28に示したように、全ての鋳型陽性試料は効果的に働き、T4およびRb69 gp32蛋白質の使用の間でほとんど差はないように見えた。
Rb69 gp32を双方の場合で用いる場合、T4はRb69 UvsX/UvsYよりも性能がよい。
ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50ng/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、120ng/μl T4 UvsX、30ng/μl T4 UvsY、1000ng/μl Rb69 gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、6% PEG 35,000、300nM増幅プライマー、120nM蛍光プローブBsFlc。エキソヌクレアーゼIIIは、65ng/μlで含めた。別法として、同様の条件を使用したが、レコンビナーゼは100ng/μl Rb69 UvsXであって、負荷蛋白質は80ng/μl Rb69 UvsY蛋白質であった。反応は384−ウェルプレート中で氷上で確立され、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプローブから周期的に測定を行った。試料は水、あるいは脚注に示したように標的配列を含有するB.subtilisゲノムDNAの100コピーを含有した。図29に示すように、全ての鋳型陽性試料は陽性シグナルを発生したが、T4 UvsXおよびUvsYで確立された系はかなり初期および強いシグナルを発生した。Rb69 gp32濃度が1000ng/μl Rb69まで上昇させた場合に、T4成分を用いる場合に増幅の阻害はほとんど起こらないが、Rb69 UvsXおよびUvsYを用いる場合、有意な阻害がある(図23におけるRb69 UvsXおよびUvsYでのRb69 gp32過剰滴定の効果参照)。
Rb69 UvsX H64T蛋白質の貧弱な活性
Rb69 UvsX−コーディングクローンを作製し、そこでは、ヒスチジン64をスレオニンに改変した。この突然変異は先に評価したRb69 UvsX H64S蛋白質と類似しており、スレオニン残基がRPA挙動を改良するにおいてセリン残基と同程度に効果的であるか否かをテストするために設計した。一般的な反応条件は以下の例外を除いては図29中の実験について記載したのと同一であった。:UvsXは100ng/μlのRb69野生型UvsX、または100ng/μlのRb69 UvsX H64T、80ng/μlのRb69 UvxY、および500ng/μl Rb69 gp32いずれかであった。DNA標的は0または100コピーいずれかで存在させた。図30に示すように、Rb69 UvsX H64Tを用いて行った反応はほとんどシグナルを発生せず、このアミノ酸置換はセリンをこの位置において置換した場合とは対照的に効果的でないと推定された。
Rb69 UvsXを用いるATP滴定
Rb69 UvsXを用いる場合の増幅キネティクスに対する異なるATP濃度の効果を調べた。反応条件は、図30における通りであるが、野生型Rb69 gp32、UvsX、およびUvsYのみを用いた。ATPの最終濃度は1mM、2mM、または3mMいずれかに調整した。標的は示したように0または100コピーでいずれかで存在させた。図31に示したように、増幅は、標的DNAを存在させたすべての場合に起こったが、最強のシグナルは3mM ATPを用いた場合に発生する。
Rb69 UvsXおよびUvsYに対するT4 gp32の抑制効果
Rb69 UvsXおよびUvsY蛋白質と共にT4 gp32蛋白質を用いる効果を調べた。条件は、以下の修飾を施して図29に記載されたものと同一であった。Rb69
UvsXは100ng/μlで用いた。Rb69 UvsYは80ng/μlで用い、gp32は500ng/μlのRb69 gp32、あるいは500ng μlのT4 gp32、あるいは1000ng/μlのT4 gp32いずれかであった。図32に示したように、Rb69 gp32を用いた場合にシグナルが発生したに過ぎず、T4 gp32を使用した場合には発生せず、T4異種成分を用いた場合のRb69 gp32の十分な適合性とは対照的である。
Rb69 UvsXのC末端に対する修飾の結果
Rb69 UvsX H64Sで、Rb69 UvsX H64S LSDで、およびRb69 UvsX H64S 2×LDEで構成された増幅反応のキネティック実験を行った。一般的な反応条件は、異なるUvsX蛋白質を100ng/μlにて全ての場合に用いたのを除いて図29に記載した通りであった。Rb69 UvsYは80ng/μlで用いた。Rb69 gp32は500ng/μlで用いた。DNA標的は0または1000コピーいずれかで存在させた。図33に示したように、強いシグナルが全ての標的含有試料において発生し、同様なキネティックスを示す。シグナルを非常にわずかに遅く開始し、合計してわずかにより強いシグナルを生じさせるより酸性のC−末端を持つ蛋白質(LSDおよび2×LDEクローン)についての非常にわずかな傾向が見られる。
Rb69 UvsX H64S/2×LDEを用いる場合のPEGの滴定
同様な条件を図33に記載された実験におけるように使用した。しかしながら、この場合、Rb69 UvsX H64S 2×LDEのみを用い、100ng/μlの濃度において、Rb69 UvsYは80ng/μlで用い、およびRb69 gp32は500ng/μlで用いた。DNA標的は示された反応当たり0または200コピーいずれかで存在させた。ポリエチレングリコール(M.W.35,000 Fluka)の濃度は5%、6%、および7%でテストした。図35に示すように、裁量のシグナルは、ポリエチレングリコールN.W.35,000を5%w/vで用いた場合に得られた。
T4 UvsYによってコードされると予測されるペプチドは配列の模式図が示され、Rb69 UvsY遺伝子は図36示される。これらの2つの蛋白質の間で置換される反応が示され、全ての他の残基は同一である。キメラ蛋白質を発現するのに用いた2つのキメラクローンを作り出した。各キメラは他方のC−末端半分に融合した1つのUvsY分子のN−末端半分よりなるものであった。これらをUvsYハイブリッド1およびUvsYハイブリッド2という。
T4 UvsYおよびT4 gp32とのUvsYハイブリッドの活性 実験は、図36
に記載されたT4、Rb69、およびハイブリッドUvsY蛋白質はどれほどよく、T4
UvsXおよびT4 gp32と組み合わせた場合に機能するかに取組むために行った。図29中の実験について記載された標準条件を用いたが、以下の修飾を行った。T4 UvsXは120ng/μlの濃度で使用し、T4 gp32は900ng/μlで使用し、およびテストしたUvsY蛋白質は80ng/μlで用いた。DNA標的は各反応において0または1000コピーいずれかで存在させた。PEG 35,000(Fluka)は5%w/vで使用した。図37に示すように、UvsYの異なる形態のすべてはこのアッセイにおいて優れて挙動し、これは、T4 UvsXおよびT4
gp32を使用した場合に、T4 vs Rb69 UvsYについて目に見える優先性はほとんどまたは全くなく、またはハイブリッド分子からのいずれの有意な区別にもなかったことを示す。
Rb69 UvsXおよびR69 gp32とのUvsYハイブリッドの活性
実験は、図36に記載されたT4、Rb69、およびハイブリッドUvsY蛋白質が、Rb69 UvsXおよびRb69 gp32と組み合わせた場合にどれほどよく機能するかに取組むために行った。図37中の実験について記載された標準条件を用いたが、以下の修飾を行った。Rb69 UvsX H64S 2×LDEは100ng/μlの濃度で使用し、Rb69 gp32は500ng/μlで使用し、およびテストしたUvsY蛋白質は80ng/μlで用いた。DNA標的は各反応において0または1000コピーいずれかで存在した。図38に示すように、UvsYのすべての形態はこのアッセイで機能したが、応答時間およびシグナル強度において強い差があった。これは、Rb69 UvsXおよびRB69 gp32を使用した場合に、Rb69 UvsYについて明瞭な優先性があることを示す。
Rb69 UvsX H64S/T6−1/2×LDEについての活性無し
Rb69 UvsX H64S/2×LDEの頑強な活性と比較したRb69 UvsX H64S/T6−1 2×LDEの活性を調べた。反応は、以下の修飾を施して図29に記載した標準条件に従って確立した。Rb69 UvsX H64S/2×LDE蛋白質およびRb69 UvsX H64S/T6−1/2×LDE蛋白質は100ng/μlで用い、Rb69 gp32は600ng/μlで用い、およびRb69 UvsYは80ng/μlで使用した。DNA標的は反応あたり0または1000コピーいずれかで存在させた。図39に示したように、頑強な活性がRb69 UvsX H64S/2×LDE蛋白質によって呈されたが、Rb69 UvsX H64S/T6−1/2×LDE蛋白質で活性が検出されなかった。明らかに、この場合におけるDNA−結合ループ2配列の再コーディングの結果、非−機能的蛋白質がもたらされた。
Rb69 UvsX H64S/2×LDEの存在下におけるRb69 gp32の滴定
Rb69 UvsX H64S/2×LDE蛋白質を使用する場合の増幅キネティックスに対する滴定Rb69 gp32蛋白質の効果を調べた。反応は、以下の修飾を施して、図29に記載された標準条件に従って確立した。PEG 35,000(Fluka)は5%w/vで用いた。Rb69 UvsX H64S/2xLDE蛋白質は100ng/μlで用い、Rb69 gp32は400、700、または1000ng/μlで用い、およびRb69 UvsYは80ng/μlで使用した。DNA標的は反応当たり0または100コピーいずれかで存在させた。図40に示したように、増大させる量のRb69 gp32はシグナル検出の開始の遅延を導く。
Rb69 UvsX H64S/F69M/G70S/T6−1/2×LDEについての活性なし
増幅反応におけるRb69 UvsX H64S/F69M/G70S/T6−1/2×LDE蛋白質を用いる効果を調べた。このクローンはT6 UvsX DNA−結合ループ2のほとんどを含有する先にテストしたものと同様であるが、Walker Aモチーフ近くに2つのさらなるT6−様残基を含有した。反応は、以下の修飾を施して、図40に記載された標準条件に従って確立した。Rb69 UvsX H64S/2×LDE蛋白質またはRb69 UvsX H64S F69M/G70S/T6−1/2×LDEは100ng/μlで用い、Rb69 pg32は500ng/μlで用い、およびRb69 UvsYは80ng/μlで使用した。DNA標的は反応当たり0または1000コピーいずれかで存在させた。図41に示すように、Rb69 UvsX H64S F69M/G70S/T6−1/2×LDE蛋白質について活性は検出されない。
Rb69 H64S T67S/L68N/T4/2×LDEおよびRb69 H64S/T4/2×LDEの強力な活性
Rb69 H64S T67S/L68N/T4/2×LDEおよびRb69 H64S/T4/2×LDE蛋白質を増幅反応で用いる効果を調べた。これらの蛋白質は、この場合には、DNA−結合ループ2配列およびWalker A配列がT4 UvsXに由来した以外は、T6 UvsX DNA−結合ループ2を含有し、および/またはWalker Aモチーフ近くのT6−様残基をさらに含有する先にテストされたものと同様であった(クローンの模式的チャート参照)。反応は、以下の修飾を施して、図40に記載された標準的な条件に従って確立した。Rb69 UvsX蛋白質またはRb69 UvsX H64S/2xLDEまたはRb69 UvsX H64S/T67S/L68N/T4/2xLDEは100ng/μlで用い、Rb69 gp32は500ng/μlで用い、Rb69 UvsYは80ng/μlで使用した。DNA標的は反応当たり0または100コピーいずれかで存在させた。図42に示すように、テストした全てのUvsX蛋白質について優れた活性が検出され、これは、T4 DNA−結合ループおよび関連Walker A残基がRb69 UvsX蛋白質に成功して置換することができることを示す。
Rb69 UvsX H64S/T67S/L68N/T4/2xLDE蛋白質はRb69 gp32のアップ−滴定に対して比較的抵抗性である。
Rb69 UvsX H64S/T67S/L68/T4/2xLDE蛋白質はT4 gp32とで機能できる。
ファージ133からのDNA−結合ループを含有するRb69 UvsXキメラは弱く作動し、他方、シアノファージおよびAeh1ループは非−機能的である。
Rb69 UvsX H64S/T6/2xLDEは、DNA−結合ループ2の最終的なGからTへの置換を欠如する同等体とは異なって活性である。
/μlで使用した。図46に示すように、Aehl/Rb16ハイブリッドループを含有する蛋白質では活性は検出されなかったが、修復されたT6ループを含有する蛋白質は優れた活性を示した。T6−様DNA−結合ループ2の完全な置換えの結果活性がもたらされたが、同様なT4およびT6ループのハイブリッドは活性ではなく、これは、T4およびT6の間の置換がサイレントではなく、基が交換されていなければならないと結論されたことを示す。
ヘパリンは、0−標的対照におけるシグナルの発生を遅延させる。
RPA反応におけるシグナル:ノイズ比率をヘパリンは改良する。
少なくとも炭素−酸素−炭素結合を介してビオチンのような基で3’−ブロックされたプライマーが、もしE.coliエキソヌクレアーゼIIIが反応に含まれれば、増幅プライマーとして成功して使用することができることを示唆する強力な証拠が発見された。本実験はこの現象の例を提供する。本実験において、RPA反応は、本明細書中で広く用いられるプライマーJ1およびK2を用いてBacillus subtilisゲノムからの断片を増幅することによって行った。他の目的で設計されてきたK2−イプシロンと命名されたプライマーの使用。このプライマーはK2プライマーと同一の配列を有するが、リンカーを介して攻撃され、かつビオチン−TEGと記載される3’−ブロッキングビオチン基のその保有が異なる(供給者のウェブサイトhttp://uk.eurogentec.com参照)。これは、酸素原子を介して3’糖に連結されたリンカーを介して結合されたビオチンを構成する。K2−イプシロンプライマーは、配列の本体内のデオキシチミジン残基を置き換えるデオキシウラシル残基も含有するが、これはこの実験には関係がないと考えられる。反応は、K2プライマーと追号したJ1プライマー、あるいはK2−イプシロン「ブロック」プライマー、およびエキソヌクレアーゼIIIまたはE.coli Nfo蛋白質を含有した。RPA反応はプライマーJ1(120ng/μl
)およびK2またはK2イプシロン(480ng/μl)を用い、以下の条件下で確立された:50mMトリスアセテートpH7.9、100mM酢酸カリウム、14mM酢酸マグネシウム、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、3mM ATP(Roche)、200マイクロモラーdNTP、50mg/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、120ng/μl T4 UvsX、30ng/μl T4 UvsY、1000ng/μl T4 gp32、30ng/μl Bsuポリメラーゼ、5%PEG化合物、120nM蛍光プローブBsFlc。エキソヌクレアーゼIIIは65ng/μlで含め、あるいはエンドヌクレアーゼIV(Nfo)は200mg/μlで含めた。K2イプシロンプライマーのブロックされた性質にかかわらず、エキソヌクレアーゼIIIを蛍光を発するためのプローブを処理する剤として用いる場合、図51に示すように、K2を使用する試料およびK2−イプシロンを使用するものの間に増幅キネティクスの差はない。これは、エキソヌクレアーゼIIIが、恐らくは、エキソヌクレアーゼ活性によって、あるいはこの酵素および(エンドヌクレアーゼIVとしても知られた)Nfoに帰属されてきた活性の3’−ジエステラーゼまたはホスファターゼタイプを介して、K2−イプシロンに結合した鋳型の延長できないハイブリッドを延長可能な形態に迅速に処理することを示唆する。対照的に、NfoをExo IIIの代わりに使用した場合、増幅に一般的な遅延はないが、これはK2−イプシロン反応と対合したJ1についてかなりより顕著であった「活性化」プロセスは、Nfoを使用する場合には貧弱にしか働かないが,exoIIIを使用した場合には非常に迅速に働くと結論された。
一連の実験を行って、RPA反応からUvsYを除去することによるDNA増幅に対する効果を調べた。
T6 H66Sを用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験においては、RPAは以下の条件下で行った:適切には、100mM酢酸カリウム、50mMトリスアセテートpH8.3、14mM酢酸マグネシウム、5mM dTT、200mM dNTP、50mMリン酸クレアチン(Calbiochem)、2.5mM ATP(Roche)、50mg/μlクレアチンキナーゼ(Roche)、300nM増幅プライマー、5%PEG 35,000、43ng/μl S.auポリメラーゼ、600ng/μl Rb69 gb32、120ng/μl T6 H66S UvsX および79ng/μl Rb69 UvsY。反応は、プライマーMS2 downRt2およびプライマーMS2 up4、up5、up6、またはup7と共に1000コピーのMS2 DNA鋳型を用い、かつRb69 UvsYの存在下または非存在下で行った。反応を氷上で確立し、次いで、1時間で37℃まで移した。増幅に続いて、GenElute PCRクリーンアップキッド(Sigma)を用いて産物を精製し、ゲル電気泳動を用いて可視化した。T6 H66Sレコンビナーゼは、UvsY非存在下において、RPA反応でDNAを効果的に増幅することができるのが予期せぬことに見出された。図52に示すように、正しいサイズの産物はUvsYの存在下で増幅された。UvsYの非存在下において、MS2 downRT2+MS2 up5反応産物を例外として、ほとんどの豊富な産物は、UvsYが存在した場合に合成されたのと同一のサイズのものであるように見えた。用いた鋳型およびプライマー対では、RPA DNA増幅はUvsYの非存在下で可能であって、そのような反応は、しばしば、正しいサイズの産物を生じさせると結論された。
H66Sレコンビナーゼを用いて丁度どれくらい効果的な増幅であり得るかを巧く示す。一般的な反応条件は以下の例外を除いて、図52に示された実験について記載したのと同一であった:反応はプライマーMS2 up5、up6、up7、またはup2と共に
プライマーMS2 down5を用いて行った。また、反応はプライマーMS2 down2およびMS2 up4を用いても行った。プライマー組合せのいずれかを用いた場合、かつUvsYの存在下および非存在下の双方において、増幅産物が作られた。図53に示すように、全ての反応はMS2 down5/up5プライマー対を例外としてよく作動したが、これは、依然として、少量の正しい産物を生じた。各反応からの主な産物は、UvsYが反応に存在するか否かにかかわらず正しいサイズのものであった。UvsYの非存在下においては、正しくない産物のより大きな豊富性があるように見えたが、これらは正しい産物よりも少量で存在した。種々のプライマー対を用いて異なるサイズのRPA産物を増幅することができ、かつUvsYの非存在下で進行する反応の能力は用いるプライマーまたは得られた産物のサイズに依存するようではないと結論された。
小さなゲノムDNA標的のUvsY−フリー増幅
実験を行って、UvsYの非存在下において、DNA標的のサイズがDNAを増幅するRPAの能力において役割を演じるか否かを調べた。この目的で、ヒトゲノムDNAから増幅された小さな305bp RPA産物をRPA反応においてDNA標的として用いた。反応条件が各々、305bp、210bp、143bpおよび141bpの産物を生じる、プライマーApoB4、およびApoB300、ApoB3、ApoB7またはApoB10いずれかと共にDNA標的の1000コピーを用いて反応を行った以外は、図52に示した実験について述べたのと同一であった。図54に示したように、UvsYの非存在下で、反応の全てはDNAアンプリコンを生じたが、UvsYの非存在下においてDNA産物を合成する見掛け上頑強な能力にかかわらず、UvsYなくしてT6 H66S
UvsXを用いて生じた産物は、常には、予測されたサイズの、およびUvsYの存在下で生じたものと同一サイズのものではなかった。恐らくは、プライマー−関連人工物は、時々、理由は明瞭ではないが、真実の産物の形成が支配的である。UvsYの非存在下において、DNA増幅は、小さなDNA標的を用いて合理的に巧く起こるが、UvsYが存在する場合とは異なり、産物は常に正しいサイズのものである。
完全なゲノム標的のUvsY−フリー増幅
本実験は、低いコピー数の複雑なゲノム標的がUvsYの非存在下で増幅できるか否かに取組んだ。反応条件は、各々、305bp、210bp、143bpおよび141bpの産物を生じる、プライマーApoB4、およびプライマーApoB300、ApoB3、ApoB7またはApoB10いずれかと共にヒトゲノムDNAの1000コピーを用いて反応を行った以外は、図52に示された実験について記載したのと同一であった。図55に示すように、UvsYの非存在下においては、DNA増幅は全ての反応で起こったが、UvsYなしでT6 H66S UvsXを用いて生じた産物は、常には、予測されたサイズ、およびUvsYの存在下で生じたのと同一のサイズのものではなかった。UvsYの非存在下においては、複雑なゲノムDNA標的を用いてDNA増幅は効果的に起きるか、UvsYの存在下で行った反応とは異なり、正しい産物が通常合成される場合には、産物は常に正しいサイズのものであると結論された。
UvsYフリーDNA増幅はPEGを必要とする。
的な増幅のためには、UvsYの存在または非存在にかかわらず、PEGは反応において必要である。
T6 H66Sレコンビナーゼと共にT4 gp32を用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験を行って、T4 gp32をT6 H66S UvsXと共に用いた場合に、UvsY−非依存性増幅が起こるか否かを調べた。一般的な反応条件は、ここでは、Rb69 gp32または337.5ng/μl T4 gp32いずれかを用いて反応を行った以外は、図52に示された実験について記載された通りであった。T4 gp32をUvsYの存在下で用いた場合、30ng/μl T4 UvsYを用いた。ヒトゲノムDNAの1000コピーを、プライマーApoB4、およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと組合せて反応当たりに用いた。図57に示したように、この実験は、T6 H66SレコンビナーゼのUvsY−非依存性の活性が、T4 gp32を、Rb69 gp32よりはむしろ利用した場合に依然として見出されることを示す。明瞭な予測された産物の生産はRb69 gp32を用いた場合よりも効果的でなかったが、多数の組換えにより活性なフィラメントが存在することは疑いがない。反応でT4 gp32を用いる場合に、DNA増幅が完結に起こるが、正しい産物の点についてはRb69
gp32を用いるよりもこのプロセスは効果的でないと結論された。
T6 H66SおよびAehl gp32を用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験を行って、Aehl gp32をT6 H66S UvsXと共に用いた場合にUvsY−非依存性増幅が起こるか否かを調べた。反応条件は、プライマーApoB4、およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと共に、400ng/μl Rb69 gp32または360ng/μl Aehl gp32、および1000コピーのヒトゲノムDNAを用いて反応を行った以外は、図52に示された実験について記載したのと同一であった。図58に示すように、結果は、UvsYを省き、かつT6 H66Sを用いた場合、Aeh1 gp32は正しい産物を生産するに置いてRPAを支持できないことを示す。しかしながら、ある程度少量の増幅が起こった。T6 H66Sと組み合わせた場合、Aeh1は限定されたDNA増幅を促進したに過ぎない。このデータは、従前に記載されたデータと組み合わせた場合、T6 H66S RPA反応のUvsY−非依存性挙動の効率が、ある程度、gp32タイプに依存することを示唆する。
T4 UvsXを用いるUvsY−フリーDNA増幅
実験を行って、Rb69gp32と共にT4 UvsXを用いた場合に、UvsYの存在はDNA増幅が起こるのに必要か否かを調べた。これらの反応は、以下の例外の下に、図52に示された実験に記載した通りに行った:反応は、プライマーApoB4およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと共に、T6 H66S UvsXまたは123.5ng/μl T4 UvsXいずれか、およびヒトゲノムDNAの1000コピーを用いて行った。T4 UvsXをUvsYと共に用いた場合、30ng/μl
T4 UvsYを利用した。図59に示すように、結果は、UvsYの存在下では、T6 H66S UvsXを用いた場合のように、T4 UvsX反応は予測されたサイズの産物を生じることを示す。しかしながら、T6 H66S反応とは異なり、UvsYを省くと、増幅産物は決して生じない。この実験は、標準条件下では、使用したT4 UvsXは、T6 H66S UvsXとは異なり、UvsY蛋白質の存在に完全に依存することを示す。このデータは、UvsYおよびPEGは共にT4試薬で構成されたRPA系の必要な成分であることを示す多量の以前の証拠を確認する。
合せて、ヒトゲノムDNAの1000コピーを反応当たりに用いた。T4 gp32および UvsXをUvsYと共に用いた場合、30ng/μl T4 UvsYを利用した。図60に示すように、結果は、従前に示したのと同様に、UvsYの存在下においては、T4成分を利用する反応は正しいサイズの産物を生じ、およびUvsYの非存在はこれを否定することを示す。このデータは、標準条件下では、T4 UvsXは、T6 H66S UvsXとは異なり、UvsY蛋白質の存在に完全に依存することを確認する。この場合、T4 gp32を一本鎖DNA結合蛋白質として使用した。
UvsYの存在または非存在下のいずれかであった。反応は384−ウェルプレート中で氷上で確立し、次いで、38℃に設定されたステージを備えたBIOTEK Flx−800蛍光マイクロプレートリーダーに移し、その時点で、底−読み取りプレートから実験を周期的に行った。
T4 UvsYを用いて行った以外は、図61に示した実験について記載されたように行った。Rb69 gp32は400ng/μl、600ng/μlまたは800ng/μlで用いた。試料は水、またはMRSA IゲノムDNAの200コピーのいずれかを含有し、Rb69 UvsYの存在下または非存在下のいずれかであった。図69に示すように、DNA増幅は、用いたRb69の濃度には無関係に、UvsYを含有する全ての鋳型試料で起こった。UvsYが失われた場合、DNA増幅を示した鋳型試料はなかった。使用した標準条件下では、DNA増幅が起こるためには、T4 UvsX蛋白質はUvsYに依存性であり、およびこの依存性はgp32濃度の変動によって変化しないと結論された。
リメラーゼを用いて行った。試料は水、または506bp PCR DNA断片の10000コピーいずれかを含有し、Rb69 UvsYの存在下または非存在下のいずれかであった。図70に示すように、これらの条件下では、T4 UvsX反応は、UvsYの存在下および非存在下双方においてDNAを効果的に増幅する。しかしながら、UvsYを含有する試料中でのDNA増幅は、UvsYが失われた場合に先行し、実験の終了においては、UvsYの非存在下におけるよりもUvsYの存在下においてより多くのDNAが増幅された。使用した条件に依存して、T4 UvsXは起こるにはDNA増幅についてのUvsYの存在を必要とし、または必要としないであろう。しかしながら、条件がUvsYの非存在下で増幅が起こるのを可能とする場合でさえ、UvsYの添加は反応速度を改良し、増幅されたDNA出力を増大させる。
T6 UvsXを用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験を用いて、修飾されていないT6 UvsX蛋白質が、UvsYの非存在下においてDNAを増幅する能力を呈するか否かを決定した。用いた反応条件は、プライマーApoB4、およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと共にT6 H66S UvsXまたは120ng/μl T6 UvsX、およびヒトゲノムDNAの1000コピーを用いて反応を行った以外は、図52に示された実験について記載されたとおりであった。図62に示すように、調べた2つのアンプリコンのうちの1つはUvsYの非存在下において効果的に増幅されたが、1つはされなかった。さらに、UvsYの有りまたは無しにてT6およびT6 H66Sレコンビナーゼの間の断片の増幅の相対的効果は可変であった。レコンビナーゼ蛋白質の間の調製−依存性変動を排除できないが、このデータは、修飾されていないおよび修飾されたレコンビナーゼが従前に示されたように可変活性を示すという示唆に合致する。UvsYの非存在下においては、DNA増幅はT6 UvsXで起こり得るが、これを行う効率はT6 H66S UvsXとは異なる。Rb69 UvsXを用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験は、Rb69 UvsXが効果的な増幅のためにUvsYを必要とするか否かを調べた。反応は、プライマーApoB4およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと共にT6 H66S UvsXまたは120ng/μl Rb69 UvsX、400ng/μl Rb69 gp32、およびヒトゲノムDNAの1000コピーを用いて反応を行った以外は、図52に示した実験について記載されたように行った。図63に示すように、使用した条件下ではUvsYの存在に対する厳格な依存性と合致して、UvsYの非存在下において増幅は見られなかった。存在するUvsYに関するものでさえ、増幅は貧弱であり、いくつかの注意を解釈にはらうべきである。いずれかの理論に拘束されるつもりはないが、最も単純な説明はT4 UvsXに関するように、効果的かつ感受性の増幅で必要なフィラメント−負荷レベルを達成するのにUvsYが必要であるというものである。使用した標準条件下では、Rb69 UvsXは効果的なDNA増幅が達成されるためにはUvsYを必要とするようである。
Aeh1 UvsXを用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験を行って、効果的な増幅のためにはAeh1 UvsXがUvsYを必要とするか否かに取組んだ。反応条件は、UvsYを含めた場合、T6 H66S UvsXとの反応では、およびAeh1:500ng/μl Rb69 gp32 UvsX、200ng/μl Aeh1 UvsXおよび80ng/μl Aeh1 UvsYとの反応では400ng/μl Rb69 gp32を用いて反応を行った以外は、図52に示された実験について記載した通りである。プライマーApoB4、およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと組合せて、ヒトゲノムDNAの1000コピーを反応当たり用いた。図64に示すように、Aeh1蛋白質を用いた場合、UvsYの非存在下においては増幅は見られず、他方、UvsYの存在下では、正しいサイズの産物は明らかであった。使用した条件下では、UvsYの存在に対する厳格な依存性と合致して、Aeh1蛋白質はUvsYの非存在下においてDNA増幅を受けることができないと結論された。
修飾されたRb69 UvsX(T6 DNA結合ループ2、ヒツチジン64からセリンへの修飾、および修飾されたC末端(LDEx2))を用いるUvsY−フリーDNA増幅
本実験を行って、T6UvsXのDNA結合ループ2を含有する修飾されたRb69 UvsXが効果的な増幅のためにUvsYを必要とするか否かを調べ、かつT6レコンビナーゼの変種DNA結合ループ2がT6レコンビナーゼのUvsY−非依存性活性を説明するか否かを決定した。使用した反応条件は、以下を例外として、図52に示された実験について記載された通りであった:400ng/μl Rb69 gp32、およびT6
H66S UvsXまたは120ng/μl T6 H64S 2xLDE UvsXいずれかを用いて反応を行った。プライマーApoB4、およびプライマーApoB300またはApoB3いずれかと組合せて、ヒトゲノムDNAの100コピーを反応当たりに用いた。図65に示すように、使用した条件下では、UvsYの存在に対する依存性と合致して、UvsYの非存在下で増幅は観察されなかった。
いずれかの理論に拘束されるつもりはないが、本実験の1つの解釈は、DNA結合ループ2は、単離において、ハイブリッドレコンビナーゼに対してUvsY―非依存性活性を付与するのには不十分であろうということである。しかしながら、注意を払うべきである。というのは、UvsYの存在下においてさえこの蛋白質では貧弱な増幅が観察されたからである。使用した標準条件下では、T6 H64S 2xLDE UvsXは、効果的なDNA増幅が達成されるのにUvsYを必要とするようであると結論された。
切断速度を調節するにおけるgp32の有効性を測定する能力は、gp32活性を評価するための非常に正確なアプローチであることが判明し、歴史的には評価するのが困難だとされてきたものである。実験を行って、gp32調製の活性のために有用なアッセイを示した。実験条件は以下の通りであった:反応は50μl容量で行った;プローブ(SA−Tamera2;
gp32分子の異なる種内での生化学的区別
実験を行って、異なる起源の種からのgp32分子が相互に生化学的に区別されるか否かを評価した。実験条件は以下の通りであった:反応は50μl容量で行い;プローブ(SA−Tamra2
4 gp32よりは一本鎖DNAに好都合にかなり効果的に分けられ、分配された。結果は図67に示し、これは、T4およびRb69 gp32分子は、一本鎖およびデュプレックスDNAの間の分配に関して生物学的に区別されることを示す。
異なるgp32種についての温度制限
プローブ保護アッセイを用いて実験を行って、いずれの高い側温度において、gp32の種々の種が正しく機能しないかを評価した。実験条件は以下の通りであった:反応は50μl容量で行い;プローブ(SA−Tamara2;
gp32もまた、T4 gp32よりも高い温度は許容性が低いように見え、約42℃によって部分的に影響されるようになった。T4 gp32はかなり抵抗性であって、少なくとも47℃の温度において依然として機能的であった。
るように示されるかのごとく、引用してその全体をここに援用する。コンフリクトする場合、本明細書中のいずれの定義も含む本出願が支配する。
Claims (25)
- (a)UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を、二本鎖標的核酸分子に対して特異的な第一および第二の一本鎖核酸プライマーと接触させて、第一および第二のヌクレオ蛋白質プライマーを形成させ、ここに、該UvsX、UvsY、およびgp32は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、およびここに、該UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質のうちの2以下はT4ファージ蛋白質であり;
(b)該第一のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子に接触させて、該二本鎖標的核酸分子の第一の部分において第一のDループ構造を作り出し、次いで、該第二のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子に接触させて、該第一の核酸プライマーおよび該第二の核酸プライマーが、標的核酸分子を完全に変性することなく、該第一の核酸プライマーおよび該第二の核酸プライマーの3’末端が同一二本鎖標的核酸分子上で相互に対して向けられるように、該二本鎖標的核酸分子の第二の部分において第二のDループ構造を作り出し;
(c)ストランド変位合成を可能とする1以上のポリメラーゼおよびdNTPで該第一および第二のヌクレオ蛋白質プライマーの3’末端を延長して、第一および第二の二本鎖標的核酸分子および第一および第二の変位された核酸のストランドを作り出し;次いで、
(d)所望の程度の増幅に到達するまで、(b)および(c)の反復を通じて反応を継続する;
工程を含む、二本鎖標的核酸分子の増幅のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅方法。 - 前記第一および第二の変位された核酸のストランドが工程(c)の後に相互にハイブリダイズして、第三の二本鎖標的核酸分子を形成する請求項1記載の方法。
- UvsX、UvsYおよびgp32蛋白質が由来するミオウイルス科ファージが:T4、T2、T6、Rb69、Aeh1、KVP40、アシネトバクターファージ133、アエロモナスファージ65、シアノファージP−SSM2、シアノファージPSSM4、シアノファージS−PM2、Rb14、Rb32、アエロモナスファージ25、ビブリオファージnt−1、phi−1,Rb16,Rb43、ファージ31、ファージ44RR2.8t、Rb49、ファージRb3、およびファージLZ2から選択される請求項1記載の方法。
- 前記UvsX、UvsYおよびgp32が:
(a)Rb69 UvsX、Rb69 UvsYおよびRb69 gp32;
(b)Aeh1 UvsX、Aeh1 UvsYおよびRb69 gp32;
(c)T4 UvsX、T4 UvsYおよびRb69 gp32;および
(d)T4 UvsX、Rb69 UvsYおよびT4 gp32
よりなる群から選択される請求項1記載の方法。 - 前記UvsX、UvsY、およびgp32が、同一または異なるミオウイルス科ファージ源からの天然、ハイブリッドまたは突然変異体蛋白質である請求項1記載の方法。
- 前記ハイブリッド蛋白質がミオウイルス科ファージの2つの異なる種からの1以上のアミノ酸残基を含んで、前記方法において改良された性能特徴を持つ蛋白質を生じる請求項5記載の方法。
- 前記UvsXが突然変異体UvsXである請求項5記載の方法。
- 前記突然変異体UvsXがRb69 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を含むRb69 UvsXであり、ここに、該突然変異は:
位置64におけるヒスチジンではないアミノ酸;
位置64におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および
その組合せ
よりなる群から選択される請求項7記載の方法。 - 前記突然変異体UvsXがT6 UvsXアミノ酸配列において少なくとも1つの突然変異を有するT6 UvsXであり、ここに、該突然変異が:
位置66においてヒスチジンではないアミノ酸;
位置66におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;および
その組合せ
よりなる群から選択される請求項7記載の方法。 - 前記ハイブリッド蛋白質が、異なるUvsX種からのアミノ酸配列を含む少なくとも1つの領域を含むUvsX蛋白質である請求項6記載の方法。
- 前記少なくとも1つの領域がUvsXのDNA−結合ループ−2領域である請求項10記載の方法。
- 前記方法がポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、フィコール(Ficoll)、デキストラン、PVP、アルブミンよりなる群から選択される密集剤の存在下で行われる請求項1記載の方法。
- 前記密集剤が200,000未満の分子量を有する請求項12記載の方法。
- 前記密集剤が約0.5w/v%ないし約15w/v%の量で存在する請求項12記載の方法。
- 前記ポリメラーゼがE.Coli Pol I、Bacillus subtilis
Pol I、Staphylococcus aureus Pol I、およびそのホモログよりなる群から選択される大断片ポリメラーゼである請求項1記載の方法。 - 前記方法がヘパリンの存在下で行われる請求項1記載の方法。
- 前記第一または第二の核酸プライマーがブロックされたプライマーであり、および前記方法がE.coliエキソヌクレアーゼIIIおよびE.coliエンドヌクレアーゼIVよりなる群から選択されるエンドヌクレアーゼの存在下で行われる請求項1記載の方法。
- 前記方法が約1mMないし約8mM二価マンガンイオンの存在下で行われる請求項1記載の方法。
- 前記方法がUvsYの非存在下で行われる請求項1記載の方法。
- 該UvsX、UvsYまたはgp32蛋白質の少なくとも1つが配列番号:105、配列番号:106、配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:120、配列番号:121、
配列番号:122、配列番号:123、および配列番号:124よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む請求項1記載の方法。 - (a)UvsX、UvsY、およびgp32蛋白質を、二本鎖標的核酸分子に対して特異的な第一の一本鎖核酸プライマーと接触させて、第一のヌクレオ蛋白質プライマーの集団を形成させ、ここに、該UvsX、UvsY、およびgp32は、各々、ミオウイルス科ファージに由来し、および該UvsX、UvsYおよびgp32蛋白質の2以下はT4ファージ蛋白質であり;
(b)該第一のヌクレオ蛋白質プライマーを該二本鎖標的核酸分子と接触させ、それにより、標的核酸分子を完全に変性することなく、該二本鎖標的核酸分子の第一の部分において第一のDループ構造を形成させ;
(c)ストランド変位合成が可能である1以上のポリメラーゼ、およびdNTPで該第一のヌクレオ蛋白質プライマーの3’末端を延長して、二本鎖標的核酸分子および変位した核酸分子のストランドを生じさせ;
(d)第二の一本鎖核酸プライマーを該変位した核酸分子のストランドとハイブリダイズさせて、ハイブリダイズした第二の一本鎖核酸プライマーを形成させ;
(e)該ハイブリダイズした第二の一本鎖核酸プライマーを延長させて、二本鎖標的核酸分子を生じさせ;
(f)所望の程度の増幅に到達するまで、(b)および(e)の反復を通じて反応を継続する;
工程を含む、DNAの第一および第二のストランドでの二本鎖標的核酸分子の増幅のレコンビナーゼポリメラーゼ増幅方法。 - 野生型Rb69 UvsXアミノ酸配列において改変を含む突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質であって、野生型アミノ酸配列における改変が:
位置64においてヒスチジンでないアミノ酸;
位置64におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;
Rb69 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;
ヒスチジンタグの付加;および
その組合せ;
よりなる群から選択される蛋白質。 - 前記蛋白質が配列番号:114、配列番号:115、配列番号:116、配列番号:117、配列番号:118、配列番号:119、配列番号:121、または配列番号:122のアミノ酸配列を含む、請求項22記載の突然変異体またはハイブリッドRb69 UvsX蛋白質。
- 野生型T6 UvsXアミノ酸配列において改変を含む突然変異体またはハイブリッドT6 UvsX蛋白質であって、該野生型アミノ酸配列における改変が:
位置66におけるヒスチジンではないアミノ酸;
位置66におけるセリン;
位置164におけるバリン;
位置166におけるセリン;
C−末端における1以上のグルタミン酸残基の付加;
C−末端における1以上のアスパラギン酸残基の付加;
T6 UvsXではないUvsX蛋白質からのDNA−結合ループ−2領域でのDNA−結合ループ−2領域の置換;
ヒスチジンタグの付加および
それらの組合せ;
よりなる群から選択される該蛋白質。 - 前記蛋白質が配列番号:105または配列番号:106のアミノ酸配列を含む請求項24記載の突然変異体またはハイブリッドT6 UvsX蛋白質。
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