JP2021116903A - 判定装置及び、判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】主変速機側の同期装置に付与される負荷の判定精度を効果的に向上する。【解決手段】同期装置70を有する主変速機60Aと、主変速機60Aと動力伝達可能に接続された副変速機60Bとを備える変速機60の同期装置70に付与される負荷の判定装置であって、変速操作に伴い同期装置70に付与される負荷Dを変速機60の入出力回転数に基づいて演算する負荷演算部110と、演算される負荷Dに基づいて、同期装置70に所定以上の負荷が付与されるかを判定する負荷判定部120と、変速操作が副変速機60Bのレンジ切り替えを伴う場合には、負荷演算部110による負荷Dの演算を禁止する負荷演算禁止部130とを備えた。【選択図】図3

Description

本開示は、判定装置及び、判定方法に関し、特に、副変速機を備える変速機の主変速機に設けられた同期装置に付与される負荷(ダメージ)の判定に関する技術である。
一般に、手動変速機の変速操作は、クラッチペダルの踏み込みによりクラッチ装置を動力の伝達を遮断する断状態に切り替えた後、シフト操作により同期装置をシフト作動させ、各変速段に対応する変速ギヤ(遊転ギヤ)をシャフトと同期結合させることにより、所望の変速段の動力伝達経路を確立させる。
例えば、特許文献1には、変速操作時に、変速機の入力軸回転数に基づいて同期装置への負荷を推定すると共に、該負荷がクラッチ装置の接続を許可する状態でない場合には、警告を行うようにした技術が開示されている。
国際公開第2012/140777号
変速機が主変速機と副変速機とを備える場合には、変速操作時に主変速機側の同期装置の結合を切り替えるシフト操作以外にも、副変速機側のロー(低速)/ハイ(高速)を切り替える所謂レンジ切り替えを行うことがある。このようなレンジ切り替え時には、変速機の入力軸回転数が大きく変動することになる。このため、変速機の入力軸回転数に基づいた上記文献記載の判定手法では、レンジ切り替え時に主変速機側の同期装置に大きな負荷が付与されていないにもかかわらず、同期装置に大きな負荷が付与されると判定する誤判定を招いてしまう可能性がある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、主変速機と副変速機とを備える変速機において、主変速機側の同期装置に付与される負荷の判定精度を効果的に向上することを目的とする。
本開示の装置は、同期装置を有する主変速機と、該主変速機と動力伝達可能に接続された副変速機とを備える変速機の前記同期装置に付与される負荷の判定装置であって、変速操作に伴い前記同期装置に付与される負荷を前記変速機の入出力回転数に基づいて演算する負荷演算手段と、演算される前記負荷に基づいて、前記同期装置に所定以上の負荷が付与されるかを判定する負荷判定手段と、前記変速操作が前記副変速機のレンジ切り替えを伴う場合には、前記負荷演算手段による前記負荷の演算を禁止する負荷演算禁止手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記負荷演算禁止手段は、前記副変速機のレンジ切り替え開始から所定時間が経過するまでの間に亘って前記負荷演算手段による前記負荷の演算を禁止することが好ましい。
また、前記負荷演算手段により演算される前記負荷を積算することにより累積負荷を演算すると共に、該累積負荷に基づいて前記同期装置の寿命を判定する寿命判定手段をさらに備えることが好ましい。
本開示の方法は、同期装置を有する主変速機と、該主変速機と動力伝達可能に接続された副変速機とを備える変速機の前記同期装置に付与される負荷の判定方法であって、変速操作に伴い前記同期装置に付与される負荷を前記変速機の入出力回転数に基づいて演算し、演算される前記負荷に基づいて、前記同期装置に所定以上の負荷が付与されるかを判定し、前記変速操作が前記副変速機のレンジ切り替えを伴う場合には、前記負荷の演算を禁止することを特徴とする。
本開示の技術によれば、主変速機と副変速機とを備える変速機において、主変速機側の同期装置に付与される負荷の判定精度を効果的に向上することができる。
本実施形態に係る車両の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る同期装置に付与される負荷及び同期装置の寿命の判定処理を説明するフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る判定装置及び、判定方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る車両1の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。
車両1には、駆動力源の一例としてエンジン10が搭載されている。エンジン10のクランクシャフト11には、クラッチ装置20を介して変速機60のインプットシャフト62が接続されている。変速機60のアウトプットシャフト69には、プロペラシャフト13が接続されている。プロペラシャフト13には、デファレンシャルギヤ装置14及び、左右の駆動軸15L,15Rを介して左右の駆動輪16L,16Rがそれぞれ接続されている。
なお、車両1の駆動力源はエンジン10に限定されず、走行用モータ、或いは、これらを併用するものであってもよい。また、車両1は、後輪駆動、前輪駆動、四輪駆動、全輪駆動車の何れであってもよい。
クラッチ装置20は、例えば、乾式単板クラッチであって、クラッチハウジング21内には、クランクシャフト11の出力側端及び、インプットシャフト62の入力側端が配されている。
インプットシャフト62の入力端には、クラッチディスク22が軸方向に移動可能に設けられている。クラッチディスク22は、図示しないダンパースプリングと、クラッチフェーシング23とを備えている。
クランクシャフト11の出力端には、フライホイール12が固定され、フライホイール12の後側面には、クラッチカバー24が設けられている。これらフライホイール12とクラッチカバー24との間には、プレッシャープレート25及び、ダイヤフラムスプリング26が配されている。
レリーズフォーク28は、支点29を中心に揺動可能に設けられている。レリーズフォーク28は、その一端側をクラッチハウジング21内に収容させると共に、その他端側をクラッチハウジング21の外側に突出させている。
レリーズベアリング27は、ダイヤフラムスプリング26の内周縁とレリーズフォーク28の一端部との間に位置して設けられおり、これらダイヤフラムスプリング26とレリーズフォーク28とを相対回転可能にする。レリーズベアリング27は、クラッチ装置20が動力の伝達を遮断する「断状態」から動力を伝達する「接状態」に切り替わる際はダイヤフラムスプリング26の弾性力により出力側(図中右方向)に移動され、クラッチ装置20が「接状態」から「断状態」に切り替わる際はレリーズフォーク28により押されて入力側(図中左方向)に移動される。なお、クラッチ装置20は、図示例のプッシュタイプに限定されず、プルタイプであってもよい。
クラッチハウジング21の外側には、レリーズシリンダ30が設けられている。レリーズシリンダ30は、シリンダ本体31の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン32と、基端側をピストン32に固定されると共に、先端側をレリーズフォーク28に当接させたプッシュロッド33と、シリンダ本体31内に設けられてプッシュロッド33をピストン32とレリーズフォーク28との間に保持させるスプリング34とを備えている。レリーズシリンダ30は、配管35を介してマスターシリンダ40に接続されている。
マスターシリンダ40は、作動油を貯留するリザーブタンク41と、シリンダ本体42の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン43と、基端側をピストン43に固定されると共に、先端側をクラッチペダル50に連結されたロッド44と、油圧室内に設けられてピストン43を付勢するリターンスプリング45とを備えている。
クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル50を踏み込むと、マスターシリンダ40からレリーズシリンダ30に供給される作動油圧によりピストン32がプッシュロッド33と一体にストローク移動し、レリーズフォーク28が図中反時計回りに回動してレリーズベアリング27を押圧すことにより、「接状態」から「断状態」に切り替えられるようになっている。一方、クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル50を開放すると、ダイヤフラムスプリング26の弾性力によりクラッチディスク22のクラッチフェーシング23がフライホイール12に押し付けられることで、「断状態」から「接状態」に切り替えられるようになっている。なお、以下において、フライホイール12とクラッチディスク22とが異なる回転数で回転しつつ、フライホイール12側からクラッチディスク22側に動力(トルク)が伝達される状態をクラッチ装置20の「半クラッチ状態」という。
変速機60は、運転室内に設けられた変速操作装置52の運転者による操作に応じて変速作動する手動変速機であって、入力側から順に、主変速機60Aと、副変速機60Bとを備えている。
変速機ケース61内には、主として、インプットシャフト62、メインシャフト63、カウンタシャフト64、アウトプットシャフト69、入力ギヤ列65、複数の出力ギヤ列66及び、複数の同期装置70、遊星歯車機構80等が設けられている。なお、変速機60は、図示例のインプットリダクションタイプに限定されず、アウトプットリダクションタイプであってもよい。
また、副変速機60Bは、主変速機60Aの出力側に設けられる図示例の構成に限定されず、主変速機60Aの入力側に設けられる構成としてもよい。また、副変速機60Bは、遊星歯車機構80に限定されず、インプットシャフト62又はカウンタシャフト64の少なくとも一方に相対回転可能な遊転ギヤを含む低速用ギヤ列及び高速用ギヤ列を設け、これらギヤ列の遊転ギヤを同期装置によってシャフトと選択的に結合する所謂スプリッタタイプとして構成してもよい。
入力ギヤ列65は、インプットシャフト62に一体回転可能に設けられた入力メインギヤ65Aと、カウンタシャフト64に一体回転可能に設けられて、入力メインギヤ65Aと常時噛合する入力カウンタギヤ65Bとを有する。なお、入力メインギヤ65A及び、入力カウンタギヤ65Bは、少なくとも一方をシャフト62,64に相対回転可能な遊転ギヤとしてもよい。この場合は、後述する同期装置70を設ければよい。
複数の出力ギヤ列66は、メインシャフト63に相対回転可能に設けられた出力メインギヤ67と、カウンタシャフト64に一体回転可能に設けられて、出力メインギヤ67と常時噛合する出力カウンタギヤ68とを有する。出力メインギヤ67は同期装置70によって、メインシャフト63と選択的に同期結合される。
なお、図示例では、出力メインギヤ67を遊転ギヤとしているが、出力カウンタギヤ68を遊転ギヤとしてもよい。この場合は、カウンタシャフト64側に同期装置70を設ければよい。また、図示は省略するが、インプットシャフト62とメインシャフト63とを結合させる直結段に対応する同期装置70をさらに備えてもよい。
同期装置70は、メインシャフト63に一体回転可能に設けられたハブ71と、ハブ71の外周歯と常時噛合する内周歯を有するスリーブ72と、出力メインギヤ67に一体回転可能に設けられたドグギヤ73と、ドグギヤ73に設けられたテーパコーン部74と、ハブ71とドグギヤ73との間に設けられたシンクロナイザリング75とを備えている。スリーブ72には、シフトロッド77に固定されたシフトフォーク76が一体移動可能に係合する。シフトロッド77は、シフトブロック78、インターナルレバー79及び、不図示のリンク機構等を介して変速操作装置52の操作レバー53に連結されている。
同期装置70は、変速操作装置52の操作レバー53(ノブ54)が運転者によってニュートラル位置からシフト操作されると、リンク機構やシフトブロック78、シフトロッド77、シフトフォーク76を介して伝達されるシフト推力により、スリーブ72がシフト方向へシフト移動する。スリーブ72のシフト移動に伴いシンクロナイザリング75が押圧されると、シンクロナイザリング75とテーパコーン部74との間に同期荷重が生じる。同期荷重によりスリーブ72とドグギヤ73とが回転同期すると、スリーブ72がさらにシフト移動してドグギヤ73と完全噛合することにより、出力メインギヤ67をメインシャフト63と選択的に同期結合させるように構成されている。
なお、以下の説明では、スリーブ72がシフト移動してシンクロナイザリング75を押圧し、シンクロナイザリング75とテーパコーン部74との間に同期荷重が生じ始める時を、同期装置70の「同期開始」という。また、同期荷重によりスリーブ72とドグギヤ73の回転が同期した時、或いは、スリーブ72がドグギヤ73と完全噛合(ディテント)した時を同期装置70の「同期完了」という。また、スリーブ72がハブ71のみと噛合する状態を同期装置70又は変速機60の「ニュートラル状態」という。
副変速機60Bは、メインシャフト63の回転をハイ(高速)と、ロー(低速)の2つのレンジに選択的に切り替えてアウトプットシャフト69へと伝達する。本実施形態において、副変速機60Bは、遊星歯車機構80により構成されている。
具体的には、副変速機60Bは、サンギヤ81と、サンギヤ81と噛合するようにサンギヤ81の周囲に配置された複数のプラネタリギヤ82と、プラネタリギヤ82と噛合する内歯が形成されたリングギヤ84と、複数のプラネタリギヤ82を回転可能に支持するキャリア83とを有する。キャリア83の出力側は、アウトプットシャフト69に一体回転可能に固定されている。リングギヤ84の出力側には、アウトプットシャフト69の外周を取り囲み、アウトプットシャフト69と相対回転可能な円筒部85が形成されている。円筒部85には、ハブ86が一体回転可能に設けられている。ハブ86の外周側には、ハブ86の外周歯と常時噛合する内周歯を有するスリーブ87が設けられている。
アウトプットシャフト69のハブ86よりも出力側には、高速用ドグギヤ88が一体回転可能に固定されている。また、ハブ86とリングギヤ84との間(ハブ86の入力側)には、低速用ドグギヤ89がプレート部材89Aを介して変速機ケース61に固定されている。これらハブ86と各ドグギヤ88,89との間には、好ましくは、シンクロナイザリングSRがそれぞれ設けられている。
副変速機60Bは、変速操作装置52に設けられた不図示の選択スイッチの操作に応じて、ロー又はハイに切り替えられる。具体的には、選択スイッチのロー操作に伴い、スリーブ87が図中矢印A方向に移動して、低速用ドグギヤ89と噛合すると、リングギヤ84が変速機ケース61に固定され、副変速機60Bの状態がローレンジとなる。すなわち、副変速機60Bによって、メインシャフト63が回転すると、キャリア83は1より大きい減速比で回転する。一方、選択スイッチのハイ操作に伴い、スリーブ87が図中矢印B方向に移動して、高速用ドグギヤ88と噛合すると、リングギヤ84と、キャリア83とが一体回転するように固定され、副変速機60Bの状態はハイレンジとなる。すなわち、副変速機60Bによって、メインシャフト63とアウトプットシャフト69とが直結されるようになっている。
車両1には、各種センサ類及び、スイッチ類が設けられている。エンジン回転数センサ91は、フライホイール12又はクランクシャフト11からエンジン回転数Neを検出する。変速機入力回転数センサ92は、入力ギヤ列65又は、インプットシャフト62から変速機入力回転数NTInを検出する。変速機出力回転数センサ93は、プロペラシャフト13又はアウトプットシャフト69から変速機出力回転数NTOut又は、車速Vを検出する。なお、車速Vは、駆動輪16L,16Rや不図示の操舵輪から取得してもよい。ニュートラルスイッチ95は、シフトロッド77のシフト移動から同期装置70のニュートラル状態(ON/OFF)を検出する。クラッチスイッチ96は、クラッチペダル50の踏み込みに伴いクラッチ装置20が動力を遮断し始める係合状態(半クラッチ状態)になると、OFFからONへと切り替わる。レンジ切替スイッチ97は、スリーブ87の移動から、副変速機60Bのロー/ハイの切り替えを検出する。これらセンサ91〜93及び、スイッチ95,96,97の検出信号は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
なお、車両1は、これらセンサ91〜93及び、スイッチ95,96,97の他に、シフトロッド77又は、シフトブロック78のシフト移動量を検出可能なシフトストロークセンサ、スリーブ72とドグギヤ73との完全噛合を検出可能なディテントスイッチ、変速操作装置52の操作位置を検知可能なシフトポジションセンサ、クラッチ装置20のストローク量を検出可能なクラッチストロークセンサ等をさらに備えてもよい。
[制御装置]
図2は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、負荷演算部110(負荷演算手段)、負荷判定部120(負荷判定手段)、負荷演算禁止処理部130(負荷演算禁止手段)、寿命判定部140(寿命判定手段)及び、警告処理部150を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
負荷演算部110は、運転者が変速機60を現ギヤ段から変速操作する場合に、主変速機60A側の同期装置70の同期要素(例えば、シンクロナイザリング75)に付与される負荷(ダメージ)Dを演算する。運転者が変速操作を行うか否かは、ニュートラルスイッチ95又は、シフトポジションセンサ等により検知すればよい。同期装置70に付与される負荷Dは、変速操作によりシフト作動する同期装置70の入力回転数NSInと出力回転数NSOutとの回転数差ΔNS等に基づいて演算すればよい。同期装置70の入力回転数NSInは、変速機入力回転数センサ92により取得される変速機入力回転数NTInやギヤ段のギヤ比等から求めればよく、同期装置70の出力回転数NSOutは、変速機出力回転数センサ93により取得される変速機出力回転数NTOutやギヤ段のギヤ比等から求めればよい。負荷演算部110により演算される負荷Dは、負荷判定部120及び、寿命判定部140にそれぞれ送信される。
負荷判定部120は、負荷演算部110により演算される負荷Dに基づいて、同期装置70に所定以上の大きな負荷が付与されるか否かを判定する。具体的には、負荷判定部120は、演算される負荷Dが所定の上限閾値D_Maxを超えていれば、変速操作に伴い同期装置70に所定以上の大きな負荷が付与されると判定し、過回転フラグFをON(F=1)とする。一方、負荷判定部120は、演算される負荷Dが所定の上限閾値D_Max以下であれば、変速操作を行っても同期装置70に所定以上の負荷は付与されないと判定し、過回転フラグFをOFF(F=0)とする。ここで、上限閾値D_Maxは、同期要素(例えば、シンクロナイザリング75)の大きさやギヤ段のギヤ比等に応じて、具体的な耐久性等を基準に設定すればよい。負荷判定部120による判定結果(F=0/1)は、警告処理部150へと送信される。
負荷演算禁止処理部130は、運転者による変速操作が、副変速機60Bのレンジ切り替え操作を行った後に、主変速機60Aを変速操作(同期装置70をシフト)するものである場合には、レンジ切り替え開始時から所定時間(例えば、約5秒)が経過するまでの間に亘って、負荷演算部110による負荷Dの演算を禁止する演算禁止処理を実行する。このように、変速機入力回転数NTInが大きく変動するレンジ切り替え時に、負荷Dの演算処理を所定期間に亘って禁止することにより、副変速機60Bのレンジ切り替えを起因とした負荷判定部120の誤判定を効果的に防止できるようになる。運転者が副変速機60Bのレンジ切り替え操作を行うか否かは、レンジ切替スイッチ97の検出信号に基づいて判定すればよい。また、所定時間は、副変速機60Bのレンジ切り替え開始から切り替え完了までの所要時間等を基準に設定すればよい。
寿命判定部140は、負荷判定部120により過回転フラグFがONされた時に、負荷演算部110が演算した負荷Dを逐次積算することにより、同期装置70の同期要素が寿命に達したか否かを判定する。具体的には、寿命判定部140は、過回転フラグFがONの時の負荷Dを逐次積算することにより累積負荷ΣDを演算すると共に、当該累積負荷ΣDが所定の上限閾値ΣD_Maxに達すると、同期装置70の同期要素が破損し得る寿命に達したと判定する。寿命判定部140による判定結果は、警告処理部150へと送信される。
警告処理部150は、負荷判定部120により過回転フラグFがONにされると、同期装置70に大きなダメージが付与される旨を運転室内の表示装置200に表示させる指示信号を送信する。また、警告処理部150は、寿命判定部140により同期装置70が寿命に達したと判定されると、部品交換が必要な旨を表示装置200に表示させる指示信号を送信する。なお、警告の手法は、表示装置200による表示に限定されず、スピーカ等による音声で行ってもよい。
次に、図3に基づいて、本実施形態に係る同期装置70に付与される負荷及び同期装置70の寿命の判定処理のフローを説明する。本ルーチンは、好ましくは、エンジン10の始動(又は、車両1の走行)により開始し、エンジン10の停止(又は、車両1の停車)により終了する。
ステップS100では、運転者による変速操作がなされるか否かを判定する。変速操作がなされる場合(Yes)、本制御はステップS110の処理に進む。一方、変速操作がなされない場合(No)、本制御はステップS100の判定処理を繰り返す。
ステップS110では、変速操作が副変速機60Bのレンジ切り替えを伴うものか否かを判定する。レンジ切り替えを伴わない場合(No)、本制御はステップS140に進み、同期装置70に付与される負荷Dを演算する。一方、レンジ切り替えを伴う場合(Yes)、本制御はステップS120に進んで負荷Dの演算を禁止し、次いで、ステップS130では、レンジ切り替え開始からの経過時間が所定時間に達したか否かを判定する。経過時間が所定時間に達していない場合(No)は、ステップS120の処理に戻り、負荷Dの演算を禁止し、経過時間が所定時間に達すると(Yes)、本制御はステップS140の処理に進む。
ステップS140では、負荷Dを演算する。次いで、ステップS150では、負荷Dが上限閾値D_Maxを超えているか否かを判定する。負荷Dが上限閾値D_Max以下であれば(No)、ステップS167に進み、過回転フラグFをOFF(F=0)とし、ステップS170へ進む。一方、負荷Dが上限閾値D_Maxを超えていれば(Yes)、ステップS160に進み、過回転フラグFをON(F=1)とし、さらに、ステップS165では、同期装置70に大きな負荷が付与される旨を知らせる警告を実行する。さらに、警告実行後、ステップS167にて過回転フラグをOFF(F=0)する。
次いで、ステップS170では、負荷Dを積算することにより累積負荷ΣDを演算し、ステップS175では、累積負荷ΣDが上限閾値ΣD_Maxに達したか否かを判定する。累積負荷ΣDが上限閾値ΣD_Max以下であれば(No)、本制御はリターンされる。一方、累積負荷ΣDが上限閾値ΣD_Maxを超えていれば(Yes)、ステップS180に進み、同期装置70の部品交換が必要な旨を知らせる警告を実行し、その後、本制御はリターンされる。
以上詳述した本実施形態によれば、変速操作時に、変速機60の入出力回転数NTIn,NTOutに基づいて主変速機60Aの同期装置70に付与される負荷Dを演算すると共に、負荷Dが上限閾値D_Maxを超えていれば、同期装置70に所定以上の大きな負荷(ダメージ)が付与されると判定する。この際、変速操作が副変速機60Bのレンジ切り替えを伴う場合には、レンジ切り替え開始から所定時間が経過するまでの間は、負荷Dの演算を禁止するように構成されている。これにより、変速機60の入力回転数NTInが大きく変動するレンジ切り替え時には、入出力回転数NTIn,NTOutに基づいた負荷Dの演算が適宜に禁止されるようになり、レンジ切り替え時の回転変動を起因とした誤判定や誤警報を効果的に防止することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、変速操作が副変速機60Bのレンジ切り替えを伴う場合には、所定時間に亘って負荷Dの演算を禁止するものとして説明したが、レンジ切り替えを伴う場合には、負荷Dの演算を完全に禁止するように構成してもよい。
また、クラッチ装置20は、乾式単板クラッチを例示したが、運転者の操作に応じて断接作動する他のクラッチ装置にも広く適用することが可能である。また、主変速機60Aのギヤ配列等は図示例に限定されず、他のギヤ配列の変速機にも広く適用することが可能である。
1 車両
10 エンジン
11 クランクシャフト
16L,16R 駆動輪
20 クラッチ装置
60 変速機
60A 主変速機
60B 副変速機
62 インプットシャフト
63 メインシャフト
64 カウンタシャフト
65 入力ギヤ列
66 出力ギヤ列
67 出力メインギヤ
69 アウトプットシャフト
70 同期装置
71 ハブ
72 スリーブ
73 ドグギヤ
74 テーパコーン部
75 シンクロナイザリング
76 シフトフォーク
77 シフトロッド
78 シフトブロック
79 インターナルレバー
52 変速操作装置
53 操作レバー
80 遊星歯車機構
81 サンギヤ
82 プラネタリギヤ
83 キャリア
84 リングギヤ
91 エンジン回転数センサ
92 変速機入力回転数センサ
93 変速機出力回転数センサ
95 ニュートラルスイッチ
96 クラッチスイッチ
97 レンジ切替スイッチ
100 制御装置
110 負荷演算部(負荷演算手段)
120 負荷判定部(負荷判定手段)
130 負荷演算禁止処理部(負荷演算禁止手段)
140 寿命判定部(寿命判定手段)
150 警告処理部

Claims (4)

  1. 同期装置を有する主変速機と、該主変速機と動力伝達可能に接続された副変速機とを備える変速機の前記同期装置に付与される負荷の判定装置であって、
    変速操作に伴い前記同期装置に付与される負荷を前記変速機の入出力回転数に基づいて演算する負荷演算手段と、
    演算される前記負荷に基づいて、前記同期装置に所定以上の負荷が付与されるかを判定する負荷判定手段と、
    前記変速操作が前記副変速機のレンジ切り替えを伴う場合には、前記負荷演算手段による前記負荷の演算を禁止する負荷演算禁止手段と、を備える
    ことを特徴とする判定装置。
  2. 前記負荷演算禁止手段は、前記副変速機のレンジ切り替え開始から所定時間が経過するまでの間に亘って前記負荷演算手段による前記負荷の演算を禁止する
    請求項1に記載の判定装置。
  3. 前記負荷演算手段により演算される前記負荷を積算することにより累積負荷を演算すると共に、該累積負荷に基づいて前記同期装置の寿命を判定する寿命判定手段をさらに備える
    請求項1又は2に記載の判定装置
  4. 同期装置を有する主変速機と、該主変速機と動力伝達可能に接続された副変速機とを備える変速機の前記同期装置に付与される負荷の判定方法であって、
    変速操作に伴い前記同期装置に付与される負荷を前記変速機の入出力回転数に基づいて演算し、演算される前記負荷に基づいて、前記同期装置に所定以上の負荷が付与されるかを判定し、前記変速操作が前記副変速機のレンジ切り替えを伴う場合には、前記負荷の演算を禁止する
    ことを特徴とする判定方法。
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JP2014009702A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Honda Motor Co Ltd 同期係合装置の制御装置
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