JP2021115661A - 切屑回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切屑の床面への落下を低減する切屑回収装置を提供する。【解決手段】切屑回収装置1は、排出口94の下方の回収位置P1へ進退移動可能に設けられ、回収位置P1において排出口94から落下する切屑を受ける回収箱2と、回収箱2の回収位置P1からの退出時に、排出口94から落下する切屑を受けるカバー4と、回収箱2の回収位置P1への進退移動に伴ってカバー4を移動させるレバー6と、回収箱2の進退移動方向に沿って設けられ、カバー4を、回収位置P1と、回収位置P1からシフトした退避位置P2との間でガイドするレール部5と、を備える。レール部5は、退避位置P2において、カバー4を回収箱2の進退移動方向に直交する方向に沿って起き上がらせる湾曲部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、切屑回収装置に関する。
旋盤等の切削加工機械において、金属のワークを切削加工する際に、切屑が発生する。発生した切屑は、チップコンベア等の搬送機構によって搬送される。チップコンベアの排出口の下方には回収箱が設置されており、排出口から落下した切屑は回収箱によって回収される(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭61−121854号公報
切屑を受ける回収箱は入れ替えが必要となるが、入れ替えを行っている間に切屑が排出口から床面に落下することがあり、床面から切屑を取り除く清掃作業に時間がかかっていた。切屑回収装置において、回収箱の入れ替え時に、切屑の床面への落下を低減することが求められている。
本発明の切屑回収装置は、
切屑を搬送する搬送機構の排出口から、当該切屑を回収するものであって、
前記排出口の下方の回収位置へ進退移動可能に設けられ、前記回収位置において前記排出口から落下する切屑を受ける回収箱と、
前記回収箱の前記回収位置からの退出時に、前記排出口から落下する切屑を受けるカバーと、
前記回収箱の前記回収位置への進退移動に伴って前記カバーを移動させるレバーと、
前記回収箱の進退移動方向に沿って設けられ、前記カバーを、前記回収位置と、前記回収位置からシフトした退避位置との間でガイドするレールと、
を備え、
前記レールは、前記退避位置において、前記カバーを前記回収箱の進退移動方向に直交する方向に沿って起き上がらせる湾曲部を有する。
本発明によれば、回収箱の進退移動に応じて排出口を開閉することで、回収箱の入れ替え時に、切屑の床面への落下を低減することができる。さらに、排出口を開放した際に、カバーが起き上がった状態となることで、限られたスペースに設置することができる。
チップコンベアを示す図である。 実施の形態に係る切屑回収装置の構成を示す図である。 カバーの上面図である。 レール部を示す図である。 (a)は、図4のA−A断面図であり、(b)は、図4のB−B断面図である。 レバーの構成を示す図である。 回収箱の回収位置への進入開始時を示す図である。 (a)は、回収箱の進入途中を示す図であり、(b)は、ゴム板の作用を説明する模式図である。 回収箱の進入完了を示す図である。 回収箱の退出開始時を示す図である。 回収箱の退出途中を示す図である。 変形例1に係るレバーの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態に係る切屑回収装置は、チップコンベア等の搬送機構から排出される、金属の切屑を回収するものである。
チップコンベアは、金属製のワークの切削加工を行う旋盤等の工作機械に搭載されるものである。切削加工は、クーラントと呼ばれる切削液をワークに噴出して行われるが、加工後の切削液にはワークの切屑が混入する。チップコンベアは、切削液を再利用するために濾過し、取り出した切屑を搬送して排出するものである。
図1は、チップコンベア90を示す図である。
図2は、実施の形態に係る切屑回収装置1の構成を示す図である。
図1に示すように、チップコンベア90は、切削加工後の、切屑を含む切削液を貯留するタンク91を備える。タンク91には、タンク91から斜め上方に延びる搬送ダクト92が接続され、搬送ダクト92の上端には排出ダクト93が接続されている。排出ダクト93の下端部には、下方の床面Fに向かって開口する排出口94が設けられている。タンク91、搬送ダクト92および排出ダクト93の内部を連通して、無端ベルト等で構成されるコンベアBが配置されている。
タンク91に貯留された切削液は濾過され、再び切削加工に利用される。切削液から分離された切屑COは、コンベアBによって搬送ダクト92を搬送され、排出ダクト93の排出口94から落下して排出される。
排出口94の下方には回収箱2が設置されており、排出口94から落下した切屑COは、回収箱2によって回収される。この回収箱2は、実施の形態の切屑回収装置1を構成するものである。
図2に示すように、切屑回収装置1は、回収箱2と、排出口94の開閉機構3から構成される。
回収箱2は、底部に脚輪CWが取り付けられた金属製の台車であり、作業員が手動で移動させることができる。回収箱2の上面は全面的に開口しており、回収箱2を排出ダクト93の排出口94の下方に位置させると、排出口94から落下する切屑を受けて内部に貯留できるようになっている。以降、排出口94の下方の位置を、「回収位置P1」という。
回収箱2は切屑を貯留し続けると満杯になるため、入れ替えをおこなう必要がある。入れ替えを行う際には、作業員が回収箱2を移動して回収位置P1から退出させ、新たな回収箱2を回収位置P1に移動させる。この入れ替えを行っている間に、排出口94が開放されたままだと、排出口94から床面Fに切屑が落下する可能性がある。切屑は前記したようにチップコンベア90において切削液から分離されるが、残存した切削液が付着していることもある。切削液が床面Fに落下すると環境事故に繋がるおそれもあるため、床面Fを清掃する必要が生じ、作業コストがかかる。
実施の形態の切屑回収装置1は、排出口94の開閉機構3を備える。開閉機構3は、図中において矢印で示す、回収箱2の回収位置P1への進退移動に連動して排出口94を開閉する。すなわち、開閉機構3は、回収箱2が回収位置P1に進入した際には排出口94を開放し、回収箱2が回収位置P1から退出した際には排出口94を閉止する。なお、図2では、開閉機構3が排出口94を開放した状態を示している。ここで、「排出口94を閉止する」とは、排出口94の床面Fへの切屑の落下を防ぐことができる状態であれば良く、排出口94を完全に密閉しなくても良い。
開閉機構3は、排出口94を閉止するカバー4と、カバー4の移動をガイドするレール部5と、カバー4を移動させるためのレバー6を備えている。以下、開閉機構3の各部について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、図2の紙面左側から紙面右側への移動を、回収箱2の回収位置P1への進入方向とし、紙面右側から紙面左側への移動を、回収箱の回収位置P1の退出方向として説明する。
回収箱2の進入方向および退出方向は、排出ダクト93の幅方向に沿った方向であり、この方向をX方向という。X方向に直交し、かつ排出ダクト93の奥行方向に沿った方向をY方向という。X方向およびY方向に直交する鉛直方向をZ方向という。
図3は、カバー4の上面図である。
図4は、レール部5を示す図である。
図5の(a)は、図4のA−A断面図である。図5の(b)は、図4のB−B断面図である。なお、図4および図5はレバー6の図示を省略している。
図6は、レバー6の構成を示す図である。
図3に示すように、カバー4は矩形の板状の部材であり、排出口94(図2参照)に整合する大きさを有している。カバー4の上面41が、排出口94を閉止した際に、排出口94から落下する切屑を受ける。カバー4のY方向側の両端部46、47には、それぞれキャスター42が2個ずつ取り付けられている。キャスター42は、カバー4のX方向中央位置よりも、進入方向上流側に取り付けられている。
図5の(a)に示すように、レール部5は、排出ダクト93のY方向側端部93a、93bのそれぞれに、平行に配置されている。各レール部5は同じ構成を有しているため、以下では、図4に示す、排出ダクト93の端部93a側に配置されたレール部5について説明する。各レール部5は、Z方向に間隔を空けて平行に配置された上部レール51と下部レール52の、2本のレールから構成されている。
上部レール51は、不図示の固定具を介して、排出ダクト93の端部93aの壁面に固定されている。下部レール52は固定具57を介して上部レール51に間隔を空けて固定されている。
図5の(a)に示すように、上部レール51および下部レール52の互いに対向する面には、X方向に延びる嵌合溝53が形成されている。嵌合溝53には、前記したカバー4のキャスター42が摺動可能に嵌合している。下部レール52はカバー4のガイドレールとして作用し、上部レール51は、カバー4のキャスター42の脱線防止と、レール部5を排出ダクト93の壁面に固定させるフレームとして作用している。
図4に示すように、レール部5の排出ダクト93の端部93aの壁面に沿った部分は、X方向に沿って水平に延びる水平部5aとなっており、端部93aの壁面から延出した部分は、水平部5aから斜め上方に向かって湾曲する湾曲部5bとなっている。湾曲部5bは、水平部5aに対して、回収箱2の進入方向下流側に設けられている。
湾曲部5bは、水平部5aとの接続部分から上方に向かって湾曲し、終端部はZ方向に略平行になっている。
カバー4は、レール部5を摺動することで、水平部5aと湾曲部5bとの間を移動する。カバー4は水平部5aにおいて、排出口94の下方の「回収位置P1」に位置する。カバー4は水平部5aに移動すると、カバー4はX方向に沿った水平姿勢を保ち、カバー4の上面41(図3参照)が排出口94に面する。一方、図2に示すように、カバー4が湾曲部5bに移動すると、排出口94の下方から離れた「退避位置P2」に位置し、かつ斜め上方に起き上がった状態となる。カバー4の起き上がった状態において、進入方向上流側の端部44が、進入方向下流側の端部45よりもZ方向の下側に位置する。
図4に示すように、レール部5の湾曲部5bと水平部5aの間に、ゴム板54が取り付けられている。図5の(b)に示すように、ゴム板54は、固定フレーム55によって、排出ダクト93の両端部93a、93bに配置されたレール部5の間にかけ渡されている。固定フレーム55の下方をカバー4が通過する際に、ゴム板54の下端がカバー4の上面41にたわみながら接触するように、各部の寸法が設定されている。
図4に示すように、レール部5の進入方向上流側の端部5cには、キャスター42の移動を規制するストッパ56が設けられている。ストッパ56は、カバー4が回収位置P1に位置した状態で、進入方向上流側のキャスター42に当接する場所に設置されている。
図6に示すように、レバー6は、レール部5に支持されたカバー4の下面43に取り付けられている。レバー6はカバー4の下面43から下方に延び、回収位置P1に進入する回収箱2に対向する。回収位置P1に進入した回収箱2がレバー6を押すことで、カバー4を移動させる。なお、図6では、回収箱2に押されていない状態のレバー6を図示している。
レバー6は、基端部61、中間部62および先端部63から構成される。
基端部61は、カバー4の下面43から略垂直方向に延びて中間部62に接続する。中間部62は、垂直に延びる基端部61から折り曲げて形成されている。中間部62は基端部61から進入方向上流側に向かって斜め下方に延び、先端部63に接続する。詳細は後述するが、基端部61と中間部62とを接続する折り曲げ部分は、回収箱2に押されたカバー4が移動する際に、回収箱2の上端22に当接する当接部66である。
レバー6の先端部63には、ローラ64と磁石65が取り付けられている。磁石65は、金属製の回収箱2に吸着するものであれば良く、永久磁石でも電磁石でも良い。ローラ64と磁石65とは、回収位置P1に進入する回収箱2の、進入方向下流側の側面21に対向する向きで、先端部63に取り付けられている。
以上のような構成を有するレバー6の、当接部66、ローラ64および磁石65は、Z方向およびX方向にオフセットして配置されている。Z方向においては、当接部66、ローラ64および磁石65の順で下側に向かって配置される。X方向においては、先端部63のローラ64および磁石65は、当接部66に対して進入方向上流側に配置されている。ローラ64と磁石65は、X方向において同じ位置か、磁石65がローラ64に対して若干進入方向上流側に位置する。
以上の構成を有する切屑回収装置1の動作を、図7〜図11を用いて説明する。
図7〜図11では、カバー4の移動をわかりやすくするために、レール部5を仮想線で示している。
図7は、回収箱2の回収位置P1への進入開始時を示す図である。
図7に示すように、カバー4はレール部5の水平部5aに支持され、回収位置P1において排出口94を閉止している。カバー4の上面41には、排出口94から落下した切屑が搭載されている状態である。
作業員(不図示)が回収箱2を進入方向に押すことによって、回収箱2は排出口94の下方の回収位置P1への進入を開始する。回収箱2の進入方向下流側の側面21が、カバー4の下面43に取り付けられたレバー6の先端部63に対向する。レバー6の先端部63に設けられた磁石65が、磁力によって回収箱2の側面21に吸着する。回収箱2とレバー6が接続することによって、回収箱2に加えられている進入方向に向かう力が、レバー6を介してカバー4に伝達される。これによって、カバー4はレール部5に沿って、回収位置P1の進入方向下流側への移動を開始する。
カバー4が移動を開始することによって排出口94は徐々に開放されるが、カバー4は回収箱2が回収位置P1に進入を開始してから移動を開始する。さらに、カバー4は回収箱2に押されて移動するため、その移動速度は回収箱2の移動速度に応じたものとなる。したがって、カバーの移動によって開放された排出口94の下方には既に回収箱2が位置する状態となり、開放された部分から落下する切屑は回収箱2によって受けられ、床面への落下が回避される。
図8の(a)は、回収箱2の進入途中を示す図であり、図8の(b)は、ゴム板54の作用を説明する図である。図8の(b)は、説明に不要な部分は省略している。
図8の(a)に示すように、回収箱2が回収位置P1への進入を続け、カバー4のキャスター42が水平部5aから湾曲部5bに移動すると、カバー4は湾曲部5bに沿って、斜め上方に起き上がる。カバー4の起き上がりに伴って、カバー4の下面43に取り付けられたレバー6は、基端部61を中心として反時計回りに回動する。この回動によって、レバー6の先端部63において、磁石65の上側に設けられたローラ64が、磁石65よりも進入方向上流側にシフトする。シフトしたローラ64は、回収箱2の側面21に回転しながら当接する。カバー4は、ローラ64を支点として回収箱2の側面21に支持された状態となり、湾曲部5bを摺動して斜め上方にさらに起き上がる。また、磁石65は、ローラ64よりも進入方向下流側にシフトすることによって、回収箱2の側面21から引き離されるため、カバー4の起き上がりを阻害しない。
図8の(b)に示すように、カバー4が斜め上方に起き上がった際に、進入方向上流側の端部44は、回収位置P1へ進入する回収箱2上に位置する。これによって、カバー4の上面41に搭載されていた切屑COは、重力にしたがって進入方向上流側の端部44から回収箱2内に落下する。
さらに、レール部5の湾曲部5bと水平部5aの間にはゴム板54が設けられており、ゴム板54が湾曲部5bに移動するカバー4の上面41に接触して、上面41に積載された切屑COをせき止める。これによって、切屑COはさらに、進入方向上流側の端部44から回収箱2の内部に落下しやすくなる。
図9は、回収箱2の進入完了を示す図である。
図9に示すように、カバー4の斜め上方への起き上がりに伴って、レバー6も斜め上方に移動し、基端部61と中間部62の間に設けられた当接部66が、回収箱2の上端22に当接する。これによって、レバー6は当接部66を支点として反時計回りに回動し、先端部63は、当接部66よりも進入方向下流側にシフトするため、先端部63に設けられたローラ64は、回収箱2の側面21から離れる。
レバー6の当接部66が回収箱2の上端22に当接したところで、回収箱2が排出口94の下方の回収位置P1へ進入を完了するように、各部の寸法が設定されている。作業員は回収箱2の移動を停止させる。回収箱2は回収位置P1において、開放された排出口94から落下する切屑を受ける。
カバー4は、湾曲部5bの退避位置P2において、斜め上方に起き上がった状態で保持される。カバー4は、レバー6の当接部66が回収箱2の上端22に当接することによって、回収箱2に支持される。ここで、ローラ64が回収箱2の側面21に当接したままの状態であると、回収箱2の側面21に回収箱2を押し戻す方向の力がかかってしまうが、ローラ64は既に回収箱2の側面21から離脱している。さらに、カバー4の自重はレバー6の当接部66を介して、上方から回収箱2にかかるため、カバー4の自重が回収箱2の位置保持としても作用する。
図10は、回収箱2の退出開始時を示す図である。
図10に示すように、回収箱2を入れ換える際には、作業員が回収箱2を回収位置P1から退出方向に引いて移動させる。
回収箱2が移動を開始すると、回収箱2の上端22がレバー6の当接部66から離れる。カバー4の起き上がり状態を保持する力が無くなるため、カバー4は自重によってレール部5の湾曲部5bから水平部5aに戻り始め、斜め上方に起き上がった状態から、水平に戻っていく。
カバー4が水平状態に戻っていくことによって、レバー6は時計回りに回動し、先端部63に設けられたローラ64が、当接部66よりも退出方向下流側にシフトして、回収箱2の側面21に再び当接する。カバー4はローラ64を介して回収箱2の側面21に回転可能に支持されるため、カバー4は回収箱2の退出方向への移動に連動して水平部5aに戻る。
図11は、回収箱2の退出途中を示す図である。
図11に示すように、カバー4が水平部5aに移動して水平状態に戻ると、レバー6の先端部63に設けられた磁石65が退出方向下流側にシフトして、磁石65が回収箱2の側面21に吸着し、レバー6と回収箱2が接続する。カバー4が水平状態になると、自重によって移動する力は失われるが、回収箱2の退出方向に移動する力が、レバー6を介してカバー4にも伝達されるため、カバー4は、回収箱2の移動に連動して回収位置P1まで戻り、排出口94を閉止する。カバー4が回収位置P1に戻ると、キャスター42がストッパ56に当接することで、カバー4の退出方向への移動は規制されるため、磁石65は退出方向へ移動する回収箱2から引き離される。このようにして、回収箱2の退出が完了する。
新たな回収箱2を、前記と同じ方法で、回収位置P1に移動させることで、回収箱2の入れ替えを行うことができる。
以上の通り、実施の形態に係る切屑回収装置1は、以下の構成を有する。
(1)切屑回収装置1は、切屑を搬送する搬送機構の排出口94から、切屑を回収するものである。
切屑回収装置1は、
排出口94の下方の回収位置P1へ進退移動可能に設けられ、回収位置P1において排出口94から落下する切屑を受ける回収箱2と、
回収箱2の回収位置P1からの退出時に、排出口94から落下する切屑を受けるカバー4と、
回収箱2の回収位置P1への進退移動に伴ってカバー4を移動させるレバー6と、
回収箱2の進退移動方向に沿って設けられ、カバー4を、回収位置P1と、回収位置P1からシフトした退避位置P2との間でガイドするレール部5(レール)と、を備える。
レール部5は、退避位置P2において、カバー4をZ方向(回収箱2の進退移動方向に直交する方向)に沿って起き上がらせる湾曲部5bを有する。
回収箱2の移動に伴ってカバー4を回収位置P1と退避位置P2の間で移動させることによって、切屑や切削液が床面に落ちることを低減することができる。カバー4の移動をガイドするレール部5と、回収箱2の移動に伴ってカバー4を移動させるレバー6を設けることによって、カバー4をスムーズに移動させることができる。また、回収位置P1から退避したカバー4が起き上がることによって、切屑回収装置1を限られたスペースに設置することができる。
(2)レバー6は、カバー4に接続する基端部61と、基端部61から下方に延び、回収位置P1に進入した回収箱2の、進入方向下流側の側面21と当接する先端部63と、を有する。前記した退避位置P2は、回収箱2の進入方向において、回収位置P1の下流側に位置する。
レバー6の基端部61がカバー4に接続し、先端部63が回収位置P1に進入した回収箱2に当接することで、回収箱2がレバー6を介してカバー4を押し、進入方向下流側の退避位置P2に移動させることができる。これによって、カバー4の駆動機構を別途設けずに、回収箱2の移動に連動してカバー4を移動させることができる。
(3)レバー6の先端部63には、回収箱2の進退移動に伴って回収箱2の側面21に吸着する磁石65が設けられている。
レバー6の先端部63に磁石65を設けることによって、回収箱2の進退移動時にレバー6の先端部63が回収箱2に吸着するため、カバー4を回収箱2と連動してスムーズに移動させることができる。
特に、カバー4を退避位置P2から回収位置P1に戻す際は、磁石65が退出方向に移動する回収箱2の側面21に吸着することで、カバー4が回収箱2に引かれて、スムーズに回収位置P1に戻ることができる。
(4)レバー6の先端部63には、カバー4が退避位置P2において起き上がる際に、回収箱2の側面21に回転可能に当接するローラ64が設けられている。
カバー4が起き上がる際に、ローラ64が回転しながら回収箱2の側面21に当接することで、カバー4はローラ64を介して回収箱2に支持されるため、スムーズに起き上がることができる。
(5)レバー6の先端部63において、ローラ64は、磁石65の上側に設けられている。
磁石65の上側にローラ64を設けることによって、回収箱2の進入時には、磁石65がまず回収箱2の側面21に吸着して、回収箱2に押されたカバー4が移動を開始する。そして、カバー4が退避位置P2において起き上がりを開始すると、ローラ64が回収箱2に当接する。ローラ64の当接後はローラ64を支点としてカバー4が起き上がるため、磁石65が回収箱2の側面21から引きはがされやすくなり、カバー4の起き上がりがスムーズに行われる。また、回収箱2の退出時には、まずローラ64が回収箱2の側面21に当接するので、カバー4はローラ64を支点として起き上がった状態から元の状態に戻り、その後に磁石65が回収箱2の側面21に吸着するので、カバー4を回収位置P1にスムーズに戻すことができる。
(6)レバー6は、カバー4が退避位置P2において起き上がった際に、回収箱2の上端22に当接する当接部66が設けられており、当接部66は基端部61と先端部63との間に、レバー6を折り曲げて形成される。当接部66は、カバー4が回収位置P1にある場合、先端部63に対して進入方向の下流側に位置し、当接部66が回収箱2の上端22に当接すると、当接部66は先端部63に対して進入方向の上流側にシフトする。
カバー4がレール部5の湾曲部5bに沿って起き上がり、当接部66が回収箱2の上端22に当接すると、当接部66が先端部63より進入方向上流側にシフトすることで、先端部63のローラ64が回収箱2の側面21から引き離される。カバー4が退避位置P2で起き上がった状態で保持されているときにローラ64が回収箱2の側面21に当接していると、カバー4の自重が回収箱2の側面21にかかって、回収箱2が回収位置P1から退出する方向に押し戻されてしまう可能性がある。カバー4が起き上がった後はローラ64を回収箱2から離間させることで、回収箱2の位置ずれを防止することができる。また、当接部66が回収箱2の上端22に当接することで、カバー4の自重が回収箱2の上からかかるため、回収箱2を安定して位置保持することができる。
(7)カバー4が退避位置P2において起き上がった際に、カバー4の、進入方向における上流側の端部44が下流側の端部45より下側に位置し、当該上流側の端部44は、回収箱2の上方に位置する。
これによって、カバー4が起き上がる際に、回収位置P1においてカバー4が受けていた切屑が回収箱2内に落下するため、切屑を効率良く回収することができる。
(8)レール部5には、湾曲部5bを移動するカバー4の上面41に当接して、当該上面41に積載された切屑を回収箱2内に落下させるためのゴム板54(切屑除去部)が設けられている。
これによって、退避位置P2に退避したカバー4に切屑が残存することを低減することができる。なお、実施の形態では切屑除去部としてゴム板54を設ける例を説明したが、これに限られず、例えばブラシ等を設けても良い。
<変形例1>
図12は、変形例1に係るレバー6Aの構成を示す図である。
本発明の切屑回収装置1が備えるレバーの形状は、実施の形態で説明したものに限定されない。
レバーは、基端部61と中間部62の間に設けられ、レバーを折り曲げて形成した当接部66と、ローラ64および磁石65が設けられる先端部63とを、進入方向においてシフトさせることができる形状であれば良い。
例えば、図12に示すように、レバー6Aにおいて、先端部63を、中間部62から上方に折り曲げるように形成しても良い。先端部63を折り曲げて形成した場合は、ローラ64が磁石65の上側に位置するように、ローラ64を先端部63の端部側に配置するとよい。
<その他の変形例>
実施の形態において、回収箱2を台車とし、作業員が押して移動させる例を説明したが、これに限定されない。例えば、回収位置P1の進退方向に沿ってレールを設置し、回収箱2をモータ等の駆動機構によってレールを摺動させるようにしても良い。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
1 切屑回収装置
2 回収箱
21 側面
22 上端
3 開閉機構
4 カバー
41 上面
42 キャスター
43 下面
44 進入方向上流側の端部
45 進入方向下流側の端部
46、47 Y方向側の端部
5 レール部
5a 水平部
5b 湾曲部
5c 進入方向上流側の端部
51 上部レール
52 下部レール
53 嵌合溝
54 ゴム板
55 固定フレーム
56 ストッパ
57 固定具
6 レバー
61 基端部
62 中間部
63 先端部
64 ローラ
65 磁石
66 当接部
90 チップコンベア
91 タンク
92 搬送ダクト
93 排出ダクト
93a、93b 端部
94 排出口
B コンベア
CW 脚輪
F 床面
CO 切屑
P1 回収位置
P2 退避位置

Claims (8)

  1. 切屑を搬送する搬送機構の排出口から、当該切屑を回収する切屑回収装置であって、
    前記排出口の下方の回収位置へ進退移動可能に設けられ、前記回収位置において前記排出口から落下する切屑を受ける回収箱と、
    前記回収箱の前記回収位置からの退出時に、前記排出口から落下する切屑を受けるカバーと、
    前記回収箱の前記回収位置への進退移動に伴って前記カバーを移動させるレバーと、
    前記回収箱の進退移動方向に沿って設けられ、前記カバーを、前記回収位置と、前記回収位置からシフトした退避位置との間でガイドするレールと、
    を備え、
    前記レールは、前記退避位置において、前記カバーを前記回収箱の進退移動方向に直交する方向に沿って起き上がらせる湾曲部を有することを特徴とする切屑回収装置。
  2. 前記レバーは、前記カバーに接続する基端部と、前記基端部から下方に延び、前記回収位置に進入した前記回収箱の進入方向下流側の側面と当接する先端部と、を有し、
    前記退避位置は、前記回収箱の進入方向において、前記回収位置の下流側に位置することを特徴とする請求項1記載の切屑回収装置。
  3. 前記レバーの先端部には、前記回収箱の進退移動に伴って前記回収箱の前記側面に吸着する磁石が設けられていることを特徴とする請求項2記載の切屑回収装置。
  4. 前記レバーの先端部には、前記カバーが前記退避位置において起き上がる際に、前記回収箱の前記側面に回転可能に当接するローラが設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の切屑回収装置。
  5. 前記レバーの先端部には、前記回収箱の進退移動に伴って前記回収箱の前記側面に吸着する磁石と、前記カバーが前記退避位置において起き上がる際に、前記回収箱の前記側面に回転可能に当接するローラとが設けられ、
    前記ローラは、前記磁石の上側に設けられていることを特徴とする請求項2記載の切屑回収装置。
  6. 前記レバーは、前記基端部と前記先端部との間に、前記レバーを折り曲げて形成され、前記カバーが前記退避位置において起き上がった際に、前記回収箱の上端に当接する当接部が設けられ、
    前記当接部は、前記カバーが前記回収位置にある場合、前記先端部に対して前記進入方向の下流側に位置し、
    前記当接部が前記回収箱の上端に当接すると、前記当接部は前記先端部に対して前記進入方向の上流側にシフトすることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の切屑回収装置。
  7. 前記カバーが前記退避位置において起き上がった際に、前記カバーの、前記回収箱の進入方向における上流側の端部が下流側の端部より下側に位置し、当該上流側の端部は、前記回収箱の上方に位置することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の切屑回収装置。
  8. 前記レールには、前記湾曲部を移動する前記カバーの上面に当接して、当該上面に積載された前記切屑を前記回収箱内に落下させるための切屑除去部が設けられていることを特徴とする請求項7記載の切屑回収装置。
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