JP6861528B2 - 蓋部材開閉装置 - Google Patents

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本発明は、搬出装置の排出口を閉塞する閉塞位置と搬出装置の排出口を開放する開放位置との間を旋回自在に搬出装置に装着された蓋部材を閉塞位置に強制すると共に蓋部材の自重により蓋部材が開放位置に旋回することを許容する蓋部材開閉装置に関する。
一般に、マシニングセンタや旋盤等の工作機械で発生する切粉は、チップコンベア等の搬出装置により工作機械から搬出され、搬出された切粉は搬出装置の排出口の下方に設置された可動回収容器に一旦回収される。そして、切粉を収容した可動回収容器は作業者により処理設備に運搬される。
長時間にわたる工作機械の自動運転が行われる際は、可動回収容器の容量を超える大量の切粉が発生する場合がある。従来、このような場合に作業者は、(1)工作機械の自動運転を一時停止させた上で、切粉を収容した可動回収容器を処理設備に運搬するか、あるいは、(2)工作機械の自動運転を停止させずに、切粉を収容した可動回収容器を空の可動回収容器に入れ替えた上で、切粉を収容した可動回収容器を処理設備に運搬していた。しかし、上記(1)の場合には、工作機械の自動運転を一時停止させるため生産性が低下し、かつ作業者が工作機械の自動運転の再稼働を忘れてしまうおそれがある。一方、上記(2)の場合には、複数の可動回収容器を配備する必要があり、かつ可動回収容器を入れ替える際に切粉が散乱してしまう問題がある。
この点、下記特許文献1には、長時間にわたる工作機械の自動運転が行われる場合でも、可動回収容器の入れ替えの際の切粉の散乱が防止され、したがって自動運転を停止させることなく切粉を処理することができる集塵機が開示されている。この集塵機は、工作機械で発生する切粉を取り込むための吸入口と、吸入口から取り込まれた切粉を吸引するためのブロアと、吸入口から取り込まれた切粉を下部に落とすように構成された漏斗状のホッパーと、ホッパーからの切粉を集めるための落し口と、落し口を開閉するための落し口扉とを有する。そして、この集塵機では、落し口の下方に設置された可動回収容器で落し口から落下する切粉を回収する場合には落し口扉を開け、可動回収容器内の切粉が所定量を超えると落し口扉が閉じるので、可動回収容器の入れ替えの際の切粉の散乱が防止され、したがって自動運転を停止させることなく切粉を処理することができる。
特開2003−251123号公報
上記特許文献1に開示された集塵機では制御盤の起動スイッチが操作されると開閉機構が落し口扉を開閉する構成となっており、開閉機構は流体圧駆動又は電動のアクチュエータから構成される。したがって、上記特許文献1に開示された集塵機では、制御盤やアクチュエータ等の設備導入のためのイニシャルコストに加えて、流体圧又は電力によってアクチュエータを作動させるためのランニングコストもかかるという問題がある。
上記事実に鑑みてなされた本発明の課題は、流体圧又は電力等の動力ではなく、作業者による可動回収容器の運搬動作や重力を利用して蓋部材を開閉させることができる蓋部材開閉装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が提供するのは以下の蓋部材開閉装置である。すなわち、搬出装置の排出口を閉塞する閉塞位置と前記排出口を開放する開放位置との間を旋回自在に前記搬出装置に装着された蓋部材を前記閉塞位置に強制すると共に前記蓋部材の自重により前記蓋部材が前記開放位置に旋回することを許容する蓋部材開閉装置であって、片端部が前記蓋部材に連結され、かつ前記蓋部材よりも上方において前記搬出装置に設けられたワイヤー通路を通過するワイヤーと、前記ワイヤーの他端部に連結され、前記ワイヤーに張力を作用させる下降位置と前記ワイヤーの張力を解除する上昇位置との間を昇降自在に配置されたウエイト部材と、上端部が前記ウエイト部材に旋回自在に連結され、下端部が後退位置と前進位置との間を進退自在であり、前記下端部が前記後退位置に位置する時には下方に向かって前記排出口から離隔する方向に傾斜して延在し、前記下端部が前記後退位置から前記前進位置に向かって前進されると傾斜角度が次第に増大するロッド部材とを備え、前記排出口から排出される排出物を回収する可動回収容器が前記排出口の下方から離隔している場合には、前記ウエイト部材の自重又は前記ウエイト部材及び前記ロッド部材の自重により前記下降位置に位置する前記ウエイト部材が前記ワイヤーに張力を作用させることによって前記蓋部材を前記閉塞位置に強制し、前記排出口の下方に前記可動回収容器が進入すると、前記可動回収容器によって前記ロッド部材が押圧されて前記ロッド部材の前記下端部が前記後退位置から前記前進位置に向けて前進され、これによって前記ウエイト部材が前記下降位置から前記上昇位置に向かって上昇されて前記ワイヤーの張力が解除され、前記蓋部材の自重により前記蓋部材が前記閉塞位置から前記開放位置に旋回することを許容する蓋部材開閉装置である。
本発明が提供する蓋部材開閉装置は、前記ウエイト部材の昇降経路を規定するウエイト案内手段をさらに備え、前記ウエイト案内手段には前記ウエイト部材が前記下降位置を越えて下降するのを制限する下降制限部材が付設されているのが好ましい。本発明の蓋部材開閉装置は、前記ロッド部材の前記下端部の進退経路を規定するロッド案内手段をさらに備えるのが好適である。本発明の蓋部材開閉装置は、前記排出口の下方への前記可動回収容器の進入経路を前記ロッド部材の前記進退経路に実質上平行な方向に規制する可動回収容器案内手段をさらに備えるのが好都合である。
本発明の蓋部材開閉装置においては、可動回収容器が排出口の下方から離隔している場合には、ウエイト部材の自重又はウエイト部材及びロッド部材の自重により下降位置に位置するウエイト部材がワイヤーに張力を作用させることによって蓋部材を閉塞位置に強制し、排出口の下方に可動回収容器が進入すると、可動回収容器によってロッド部材が押圧されてロッド部材の下端部が後退位置から前進位置に向けて前進され、これによってウエイト部材が下降位置から上昇位置に向かって上昇されてワイヤーの張力が解除され、蓋部材の自重により蓋部材が閉塞位置から開放位置に旋回することを許容するので、流体圧又は電力等の動力ではなく、作業者による可動回収容器の運搬動作や重力を利用して蓋部材を開閉させることができ、したがって制御盤やアクチュエータ等のコストが抑制される。また、本発明の蓋部材開閉装置においては、排出口の下方から可動回収容器が離隔されることにより蓋部材を閉塞位置に強制し、排出口の下方に可動回収容器が進入することにより蓋部材が開放位置に旋回することを許容するから、作業者は、可動回収容器を運搬する際に工作機械の自動運転の停止及び再稼働のためのスイッチ操作や蓋部材開閉のためのスイッチ操作をする必要がなく、したがってスイッチ操作ミスの発生が防止される。
本発明に従って構成された蓋部材開閉装置の斜視図。 (a)図1に示す排出管の正面図、(b)図1に示す排出管の側面図。 図1に示すウエイト部材の分解斜視図。 図1に示すロッド部材の斜視図。 図1に示す走行手段の分解斜視図。 図1に示すロッド案内手段等の斜視図。 可動回収容器の斜視図。 図7に示す可動回収容器が排出口の下方に進入した状態を示す斜視図。 図1に示す蓋部材が開放位置に旋回した状態を示す斜視図。
以下、本発明に従って構成された蓋部材開閉装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1において全体を符号2で示す蓋部材開閉装置は、片端部が蓋部材4に連結されたワイヤー6と、ワイヤー6の他端部に連結され、ワイヤー6に張力を作用させる下降位置(図1に示す位置)とワイヤー6の張力を解除する上昇位置との間を昇降自在に配置されたウエイト部材8と、上端部がウエイト部材8に旋回自在に連結され、下端部が後退位置(図1に示す位置)と前進位置(図1に示す位置よりも紙面奥側の位置)との間を進退自在であるロッド部材10とを備える。
図2を参照して、蓋部材開閉装置2によって開閉される蓋部材4について説明する。蓋部材4は、工作機械(図示していない。)で発生する切粉を搬出する搬出装置の排出管12の下端部に一対の蝶番14を介して装着され、排出管12の排出口12aを閉塞する閉塞位置(図2に実線で示す位置)と、排出管12の排出口12aを開放する開放位置(図2(b)に二点鎖線で示す位置)との間を旋回自在となっている。図示の実施形態では図2(a)に示すとおり、上端及び下端が開放された角筒状の排出管12の内部には矩形状の中板16が傾斜した状態で配置され、排出管12の下端と中板16の下端とで矩形状の排出口12aが規定されている。そして、工作機械から搬出装置によって搬出された切粉は排出管12の内部を通って排出口12aから排出される。図示の実施形態では、上端が開放された箱形状の蓋部材4の外面には、貫通開口18aが形成されたワイヤー連結片18が付設されている。ワイヤー連結片18の貫通開口18aにはワイヤー6の片端部が連結されている。また、ワイヤー連結片18の上方における排出管12の外面には滑車ステー20が固定され、滑車ステー20には上下方向に並んだ一対の滑車22が回転自在に装着されている。そして、一対の滑車22によって規定される滑車22間のワイヤー通路24をワイヤー6が通過しており、ワイヤー6の他端部が引っ張られワイヤー6に張力が作用すると蓋部材4が閉塞位置に強制される。一方、ワイヤー6の張力が解除されると蓋部材4の自重により閉塞位置から開放位置に蓋部材4が旋回するようになっている。
図3を参照して、蓋部材開閉装置2のウエイト部材8について説明する。ウエイト部材8は円柱状のウエイト本体26を含む。ウエイト本体26の上面には軸方向に延びるアイボルト装着用メネジ26aが形成されている。アイボルト装着用メネジ26aにはアイボルト28がネジ結合により装着され、アイボルト28にはワイヤー6の他端部が連結される。また、ウエイト本体26の周面(側面)には径方向に延びる複数個(図示の実施形態では4個)のローラー装着用メネジ26bが形成されている。各ローラー装着用メネジ26bにはボルト30がネジ結合され、ボルト30及びナット32によって被案内ローラー34が回転自在にウエイト本体26に装着される。また、ウエイト本体26の下面には、下方に突出する一対のブラケット36が間隔をおいて付設されている。各ブラケット36にはロッド連結穴36aが形成され、ロッド連結穴36aにはボルト38及び一対のナット40を介してロッド部材10の上端部が旋回自在に連結される。
図4を参照して、蓋部材開閉装置2のロッド部材10について説明する。ロッド部材10は、ウエイト部材8に旋回自在に連結される第1ロッド42と、第1ロッド42と間隔をおいて配置された第2ロッド44と、第1ロッド42と第2ロッド44とを接続する接続片46と、排出口12aの下方に後述の可動回収容器142が進入する際に可動回収容器142に押圧される被押圧部材48とを含む。2本の平鋼から形成され得る第1ロッド42は、上面壁50と、上面壁50の幅方向片端部に接続された側面壁52とから断面L字状に形成されている。また、第1ロッド42よりも短い2本の平鋼から形成され得る第2ロッド44も、第1ロッド42と同様に、上面壁54と、上面壁54の幅方向片端部に接続された側面壁56とから断面L字状に形成されている。そして、金属製丸パイプ材から形成され得る接続片46が第1ロッド42と第2ロッド44との間に間隔をおいて一対配置され、第1ロッド42と第2ロッド44とが一対の接続片46を介して接続されている。図4に示すとおり、第1ロッド42の側面壁52の上端部は第1ロッド42の上面壁50の上端部よりも突出しており、第1ロッド42の側面壁52の上端部にはウエイト連結穴58が形成されている。そしてロッド部材10は、ウエイト連結穴58においてウエイト部材8の下端側のブラケット36にボルト38及びナット40を介して旋回自在に連結される。また、第1ロッド42の側面壁52の下端部及び第2ロッド44の側面壁56の下端部のそれぞれには走行手段連結穴60が形成され、各走行手段連結穴60には後述の走行手段62が連結される。金属製丸パイプ材から形成され得る被押圧部材48は、図示の実施形態では図4に示すとおり、第2ロッド44の上面壁54の下端部に接続されていて、第1ロッド42から離隔する方向に延びている。
図5を参照して、ロッド部材10の下端部に連結される一対の走行手段62について説明する。なお、一対の走行手段62は実質上同一であるので、図5では一方のみを示す。走行手段62は、キャスター64と、キャスター64が固定されるキャスターベース66とを含む。キャスター64は、車輪68と、車輪68を回転自在に支持する支持ヨーク70とを有し、支持ヨーク70の上面壁には4個の貫通開口70aが形成されている。また、キャスターベース66は、厚肉部72a及び薄肉部72bを有する矩形状の基板72と、基板72の薄肉部72bの上面から上方に突出する一対のブラケット74とを含む。基板72の厚肉部72aには2個の貫通メネジ72cが形成されていると共に、基板72の薄肉部72bにも2個の貫通メネジ72cが形成されている。各貫通メネジ72cには支持ヨーク70の貫通開口70aを貫通するボルト76がネジ結合され、これによってキャスター64がキャスターベース66に固定されている。なお、各ボルト76の頭部と支持ヨーク70の上面壁との間にはスプリングワッシャー78と平ワッシャー80が介在されている。また、図5に示すとおり、各ブラケット74にはロッド連結穴74aが形成されている。そして走行手段62は、ロッド連結穴74aにおいてボルト82、一対の平ワッシャー84、スプリングワッシャー86及びナット88を介して、ロッド部材10の走行手段連結穴60のそれぞれに連結される。
図6を参照して説明する。蓋部材開閉装置2はウエイト部材8の昇降経路を規定するウエイト案内手段90をさらに備える。ウエイト案内手段90は、床にアンカーボルト92によって固定される基板94と、基板94の上面から上方に延びる一対の案内部材96とを含む。図示の実施形態では、各案内部材96は平鋼98とアングル鋼(山形鋼)100とからチャンネル状(断面コ字状)に形成されている。ウエイト案内手段90には、ワイヤー6に張力を作用させる下降位置を越えてウエイト部材8が下降するのを制限する下降制限部材102が付設されているのが好ましい。図示の実施形態では、下降制限部材102は、一方の案内部材96の中間部に付設されたチャンネル状(断面コ字状)部材から構成されている。図6に矢印Xで示すX方向にやや傾斜している案内部材96は、アングル鋼から形成され得る支持部材104によって傾斜側(X方向において案内部材96と基板94とで規定される角度が鋭角となる側)が支持されている。また、図示の実施形態では、案内部材96の平鋼98は案内部材96のアングル鋼100よりも長く形成され、案内部材96の平鋼98の上端部には滑車ステー106が固定されている。滑車ステー106には、実質上水平に並んだ一対の滑車108が回転自在に装着されており、ワイヤー6が通過する滑車108間のワイヤー通路110が一対の滑車108によって規定されている。
蓋部材開閉装置2は、ロッド部材10の下端部の進退経路を規定するロッド案内手段112をさらに備えるのが好適である。所定方向に延びる案内部材から構成され得るロッド案内手段112は、図示の実施形態では図6に示すとおり、ウエイト案内手段90の基板94からX方向に延びる単一のアングル鋼から構成されている。
蓋部材開閉装置2は、排出口12aの下方への後述の可動回収容器142の進入をロッド部材10の進退経路に実質上平行な方向に規制する可動回収容器案内手段114をさらに備えるのが好都合である。可動回収容器案内手段114は、それぞれがロッド案内手段112と実質上平行に延びる第1案内部材116及び第2案内部材118から構成され得る。図示の実施形態では図6に示すとおり、第1案内部材116は、ロッド案内手段112とY方向に間隔をおいてウエイト案内手段90の基板94からX方向に延びるアングル鋼から構成されている。第2案内部材118は、ロッド案内手段112の反対側において第1案内部材116とY方向に間隔をおいてX方向に延びるアングル鋼から構成されている。第1案内部材116と第2案内部材118とのY方向の間隔は、後述の可動回収容器142の幅に対応している。第1案内部材116はロッド案内手段112に連結片120を介して連結され、この連結片120はアンカーボルト122によって床に固定されている。第1案内部材116よりも短い第2案内部材118の片端部(図6において紙面手前側の端部)には、第1案内部材116から離隔する方向に傾斜して配置された傾斜片124が付設されていると共に、アンカーボルト126によって床に固定される固定片128が付設されている。傾斜片124はアングル鋼から構成され得る。また、第2案内部材118の他端部(図6において紙面奥側の端部)は、金属製角パイプ材から形成され得る門型部材130を介してウエイト案内手段90の基板94に接続されている。門型部材130は、ウエイト案内手段90の基板94の上面から上方に延びる第1支柱132と、第2案内部材118の他端部から上方に延びる第2支柱134と、第1支柱132の上端部と第2支柱134の上端部とに架け渡されY方向に延びる梁136とを含む。第2支柱134の下端部には、アンカーボルト138によって床に固定される固定片140が付設されている。なお、Y方向は、図6に矢印Yで示す方向であってX方向に直交する方向である。また、X方向及びY方向が規定する平面は実質上水平である。
図1に示すとおり、ウエイト案内手段90の一対の案内部材96の間にはウエイト部材8が配置されている。そして、ウエイト部材8の被案内ローラー34が通るローラー通路を案内部材96の内面が規定することによって、ウエイト部材8の昇降経路をウエイト案内手段90が規定している。これによって、ウエイト部材8はワイヤー6に張力を作用させる下降位置とワイヤー6の張力を解除する上昇位置との間を昇降自在となっている。図示の実施形態では、ウエイト部材8が下降位置に位置する時に下降制限部材102の上端部がウエイト本体26の下面に接触し、下降位置を越えてウエイト部材8が下降するのが下降制限部材102によって制限されている。また、図示の実施形態では、ウエイト部材8が上昇位置から下降位置に移動した際には下降制限部材102の上端部にウエイト本体26の下面が接触してウエイト部材8の下降が停止されるため、ウエイト部材8が上昇位置から下降位置に移動する際にワイヤー6に過剰な張力が発生するのが抑制され、したがってウエイト部材8の昇降の繰り返しによるワイヤー6の損傷が防止される。
図1を参照して説明を続けると、ウエイト部材8のブラケット36に旋回自在に連結されたロッド部材10は、一対の走行手段62によって下端部が後退位置と前進位置との間を進退自在となっている。ロッド部材10は、ロッド部材10の下端部が図1に示す後退位置に位置する時には、下方に向かって排出管12の排出口12aから離隔する方向に傾斜して延在する。すなわち、ロッド部材10は実質上水平な床面に対して傾斜して延在する。ロッド部材10の下端部が後退位置から前進位置に向かって前進されると、ロッド部材10と床面とで規定される傾斜角度が次第に増大する。また、ロッド部材10の下端部に連結された一対の走行手段62はロッド案内手段112を跨って配置されているので、ロッド部材10の下端部が進退する時には走行手段62がX方向に沿ってロッド案内手段112によって案内され、したがってロッド部材10の下端部の進退経路がロッド案内手段112によってX方向に規定されている。
図7には、排出管12の排出口12aから排出される切粉(排出物)を回収する可動回収容器142が示されている。可動回収容器142は、上端部が開放された箱形状の容器本体144と、容器本体144が搭載された台車146と、台車146の搭載部148の幅方向片端部から幅方向外方に突出する押圧板150とを備える。容器本体144に切粉を収容する可動回収容器142は、作業者によって台車146のハンドル部152が把持されて運搬される。
図1を参照して、排出管12の排出口12aを閉塞する閉塞位置に蓋部材4が強制されている状態について説明する。排出口12aの下方から可動回収容器142が離隔している場合には、ウエイト部材8の自重、又はウエイト部材8及びロッド部10材の双方の自重によって、ウエイト部材8は下降位置に位置すると共に、ロッド部材10の下端部は後退位置に位置する。このため、ウエイト部材8がワイヤー6の他端部を引っ張りワイヤー6に張力を作用させることによって、図1に示すとおり、蓋部材4が閉塞位置に強制される。したがって、排出口12aの下方に位置づけられた可動回収容器142に収容された切粉が所定量を超えた場合などであって、排出口12aの下方から処理設備へと可動回収容器142が作業者によって運搬される際は、蓋部材開閉装置2によって蓋部材4が閉塞位置に強制されるので、排出口12aの下方から可動回収容器142が離隔していても切粉が散乱することはない。
一方、排出口12aの下方に可動回収容器142が進入する際には、可動回収容器142の台車146が可動回収容器案内手段114によってX方向に案内されるため、可動回収容器142の進入経路が可動回収容器案内手段114によって、ロッド部材10の進退経路に実質上平行なX方向に規定される。また、図示の実施形態では、可動回収容器案内手段114の第2案内部材118の片端部に傾斜片124が付設されているため、可動回収容器案内手段114によって規定された可動回収容器142の進入経路から若干ずれた状態で可動回収容器142が排出口12aの下方へと進入した場合でも、規定された可動回収容器142の進入経路に可動回収容器142が傾斜片124によって案内される。そして、排出口12aの下方に可動回収容器142が進入すると、図8に示すとおり、可動回収容器142の押圧板150がロッド部材10の被押圧部材48を押圧してロッド部材10の下端部を後退位置から前進位置に向けて前進させる。そうすると、ワイヤー6に張力を作用させる下降位置からワイヤー6の張力を解除する上昇位置に向かってウエイト部材8が上昇されてワイヤー6の張力が解除される。これによって図9に示すとおり、蓋部材4の自重により蓋部材4が閉塞位置から開放位置に旋回する。さらに、図示の実施形態では、可動回収容器142の進入経路の奥側に門型部材130が配置されているから、排出口12aの下方を可動回収容器142が通過することがなく、これによって、ロッド部材10の下端部が前進位置を越えて前進することがないと共に、ウエイト部材8が上昇位置を越えて上昇することがないようになっている。
以上のとおり、蓋部材開閉装置2においては、流体圧又は電力等の動力ではなく、作業者による可動回収容器142の運搬動作や重力(ウエイト部材8やロッド部材10、蓋部材4等の自重)を利用して蓋部材4を開閉させることができ、したがって制御盤やアクチュエータ等のコストが抑制される。また、蓋部材開閉装置2においては、排出口12aの下方から可動回収容器142が離隔されることにより蓋部材4を閉塞位置に強制し、排出口12aの下方に可動回収容器142が進入することにより蓋部材4が開放位置に旋回することを許容するから、作業者は、可動回収容器142を運搬する際に工作機械の自動運転の停止及び再稼働のためのスイッチ操作や蓋部材4開閉のためのスイッチ操作をする必要がなく、したがってスイッチ操作ミスの発生が防止される。
2:蓋部材開閉装置
4:蓋部材
6:ワイヤー
8:ウエイト部材
10:ロッド部材
12:排出管
12a:排出口
24:ワイヤー通路
90:ウエイト案内手段
102:下降制限部材
112:ロッド案内手段
114:可動回収容器案内手段
142:可動回収容器

Claims (4)

  1. 搬出装置の排出口を閉塞する閉塞位置と前記排出口を開放する開放位置との間を旋回自在に前記搬出装置に装着された蓋部材を前記閉塞位置に強制すると共に前記蓋部材の自重により前記蓋部材が前記開放位置に旋回することを許容する蓋部材開閉装置であって、
    片端部が前記蓋部材に連結され、かつ前記蓋部材よりも上方において前記搬出装置に設けられたワイヤー通路を通過するワイヤーと、
    前記ワイヤーの他端部に連結され、前記ワイヤーに張力を作用させる下降位置と前記ワイヤーの張力を解除する上昇位置との間を昇降自在に配置されたウエイト部材と、
    上端部が前記ウエイト部材に旋回自在に連結され、下端部が後退位置と前進位置との間を進退自在であり、前記下端部が前記後退位置に位置する時には下方に向かって前記排出口から離隔する方向に傾斜して延在し、前記下端部が前記後退位置から前記前進位置に向かって前進されると傾斜角度が次第に増大するロッド部材とを備え、
    前記排出口から排出される排出物を回収する可動回収容器が前記排出口の下方から離隔している場合には、前記ウエイト部材の自重又は前記ウエイト部材及び前記ロッド部材の自重により前記下降位置に位置する前記ウエイト部材が前記ワイヤーに張力を作用させることによって前記蓋部材を前記閉塞位置に強制し、
    前記排出口の下方に前記可動回収容器が進入すると、前記可動回収容器によって前記ロッド部材が押圧されて前記ロッド部材の前記下端部が前記後退位置から前記前進位置に向けて前進され、これによって前記ウエイト部材が前記下降位置から前記上昇位置に向かって上昇されて前記ワイヤーの張力が解除され、前記蓋部材の自重により前記蓋部材が前記閉塞位置から前記開放位置に旋回することを許容する蓋部材開閉装置。
  2. 前記ウエイト部材の昇降経路を規定するウエイト案内手段をさらに備え、前記ウエイト案内手段には前記ウエイト部材が前記下降位置を越えて下降するのを制限する下降制限部材が付設されている、請求項1記載の蓋部材開閉装置。
  3. 前記ロッド部材の前記下端部の進退経路を規定するロッド案内手段をさらに備える、請求項1又は2記載の蓋部材開閉装置。
  4. 前記排出口の下方への前記可動回収容器の進入経路を前記ロッド部材の前記進退経路に実質上平行な方向に規制する可動回収容器案内手段をさらに備える、請求項3記載の蓋部材開閉装置。
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