JP2021113772A - 部品認識装置、部品実装装置、及び部品認識方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】円状に配置された特徴部を有する部品の角度を精度良く認識すること。【解決手段】部品認識装置は、円状に配置された複数の特徴部を有する部品の画像を取得する画像取得部と、複数の特徴部で囲まれた領域の重心の位置を算出する重心位置算出部と、部品に係るテンプレートを記憶するテンプレート記憶部と、重心を中心として画像とテンプレートとを相対回転させて、特徴部の画像と特徴部のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度を算出する姿勢算出部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、部品認識装置、部品実装装置、及び部品認識方法に関する。
電子デバイスの製造工程において部品実装装置が使用される。部品実装装置は、部品を基板に実装する実装ヘッドを備える。実装ヘッドは、部品を保持するノズルを有する。特許文献1に開示されているように、部品が基板に実装される前に、ノズルに保持された部品の画像が取得される。取得された部品の画像に基づいて、部品の角度が認識される。
円状に配置された複数の特徴部を有する部品を基板に実装する場合においても、部品の角度を精度良く認識する必要がある。
本発明の態様は、円状に配置された特徴部を有する部品の角度を精度良く認識することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、円状に配置された複数の特徴部を有する部品の画像を取得する画像取得部と、複数の前記特徴部で囲まれた領域の重心の位置を算出する重心位置算出部と、前記部品に係るテンプレートを記憶するテンプレート記憶部と、前記重心を中心として前記画像と前記テンプレートとを相対回転させて、前記特徴部の画像と前記特徴部のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度を算出する姿勢算出部と、を備える、部品認識装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、前記部品を保持するノズルを有する実装ヘッドと、第1の態様の部品認識装置の認識結果に基づいて、前記部品を基板に実装する前に、前記部品の姿勢を調整する制御装置と、を備える、部品実装装置が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、円状に配置された複数の特徴部を有する部品の画像を取得することと、複数の前記特徴部で囲まれた領域の重心の位置を算出することと、前記重心を中心として前記画像と前記部品に係るテンプレートとを相対回転させて、前記特徴部の画像と前記特徴部のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度を算出することと、を含む、部品認識方法が提供される。
本発明の態様によれば、円状に配置された特徴部を有する部品の角度を精度良く認識することができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
実施形態においては、XYZ直交座標系を設定し、XYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向とする。X軸と直交する所定面内のY軸と平行な方向をY軸方向とする。X軸及びY軸と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。X軸を中心とする回転又は傾斜方向をθX方向とする。Y軸を中心とする回転又は傾斜方向をθY方向とする。Z軸を中心とする回転又は傾斜方向をθZ方向とする。所定面は水平面と平行である。Z軸方向は鉛直方向である。なお、所定面は水平面に対して傾斜してもよい。また、以下の説明においては、所定面を適宜、XY平面、と称する。
[部品]
図1は、実施形態に係る部品Cを示す平面図である。図1に示すように、部品Cは、ボディ30と、ボディ30の下面に設けられた複数の電極40とを有する。本実施形態において、電極40は8個設けられる。なお、電極40は例えば10個設けられてもよい。ボディ30は、円板状である。XY平面内において、部品Cの外形は、円形である。複数の電極40は、ボディ30の下面において円状に配置される。複数の電極40の形状及び大きさは、同一である。XY平面内において、電極40の外形は、円形である。なお、電極40の外形は、四角形又は八角形のような多角形でもよい。複数の電極40は、ボディ30の下面の中心Orを囲むように配置される。中心Orと複数の電極40のそれぞれとの距離は同一である。すなわち、複数の電極40を結ぶ仮想円の中心とボディ30の下面の中心Orとは一致する。
図1は、実施形態に係る部品Cを示す平面図である。図1に示すように、部品Cは、ボディ30と、ボディ30の下面に設けられた複数の電極40とを有する。本実施形態において、電極40は8個設けられる。なお、電極40は例えば10個設けられてもよい。ボディ30は、円板状である。XY平面内において、部品Cの外形は、円形である。複数の電極40は、ボディ30の下面において円状に配置される。複数の電極40の形状及び大きさは、同一である。XY平面内において、電極40の外形は、円形である。なお、電極40の外形は、四角形又は八角形のような多角形でもよい。複数の電極40は、ボディ30の下面の中心Orを囲むように配置される。中心Orと複数の電極40のそれぞれとの距離は同一である。すなわち、複数の電極40を結ぶ仮想円の中心とボディ30の下面の中心Orとは一致する。
複数の電極40は、円状に間隔をあけて配置される。電極40の間隔は、複数の第1間隔G1と、1つの第2間隔G2とを含む。複数の第1間隔G1は、同一である。第2間隔G2は、第1間隔G1よりも大きい。すなわち、複数の電極40は、円状に等間隔で配置されるものの、隣接する特定の2つの電極40の間隔は、他の電極40の間隔よりも大きい。図1に示す例において、最も−Y側に配置されている2つの電極40の間隔(第2間隔G2)は、他の電極40の間隔(第1間隔G1)よりも大きい。
ボディ30は、プラスチック製である。電極40は、金属製である。円板状のボディ30及び円状に配置される複数の電極40を有する部品Cとして、スマートフォン又はタブレット型コンピュータの操作ボタンが例示される。
[部品実装装置]
図2は、実施形態に係る部品実装装置1を模式的に示す平面図である。図3は、実施形態に係る部品実装装置1を示す構成図である。部品実装装置1は、クリーム半田が印刷された基板Pに部品Cを実装する。
図2は、実施形態に係る部品実装装置1を模式的に示す平面図である。図3は、実施形態に係る部品実装装置1を示す構成図である。部品実装装置1は、クリーム半田が印刷された基板Pに部品Cを実装する。
部品実装装置1は、部品Cを供給する部品供給装置2と、基板Pを支持する基板支持装置3と、部品Cを保持するノズル4を有し部品Cを基板Pに実装する実装ヘッド5と、ノズル4を移動するノズル駆動装置6と、実装ヘッド5を移動するヘッド駆動装置7と、部品実装装置1を制御する制御装置8と、ノズル4に保持された部品Cを認識する部品認識装置10とを備える。
部品供給装置2は、部品Cを供給位置SPに供給する。部品供給装置2は、例えば複数のテープフィーダを含む。テープフィーダは、部品Cを保持するテープが巻かれるリールと、リールに巻かれているテープを繰り出す駆動装置とを有する。駆動装置は、テープに保持されている部品Cが供給位置SPに移動するようにテープを繰り出す。なお、部品供給装置2は、部品Cを保持するトレイを含んでもよい。
基板支持装置3は、実装位置MPにおいて基板Pを支持する。基板支持装置3は、基板Pを実装位置MPに搬送する基板搬送装置と、実装位置MPに搬送された基板Pを支持する基板支持部材とを含む。基板搬送装置は、基板PをX軸方向に搬送するコンベアと、基板PをX軸方向にガイドするガイド部材とを含む。
ノズル4は、部品Cを着脱可能に保持する。ノズル4は、部品Cを吸着する吸着ノズルである。ノズル4の先端部に開口が設けられる。ノズル4の開口は、真空システムと接続される。ノズル4の先端部と部品Cとが接触した状態で、ノズル4の開口からの吸引動作が実行されることにより、ノズル4の先端部に部品Cが吸着保持される。ノズル4の開口からの吸引動作が解除されることにより、ノズル4から部品Cが解放される。なお、ノズル4は、部品Cを掴む把持ノズルでもよい。
実装ヘッド5は、複数のノズル4を支持する。実装ヘッド5は、ノズル4に保持された部品Cを基板Pに実装する。実装ヘッド5は、供給位置SP及び実装位置MPの一方から他方に移動可能である。XY平面内において、供給位置SPと実装位置MPとは異なる位置に規定される。実装ヘッド5は、供給位置SPに移動して、部品供給装置2から供給された部品Cをノズル4で保持した後、実装位置MPに移動して、基板支持装置3に支持されている基板Pに実装する。
ノズル駆動装置6は、ノズル4をZ軸方向及びθZ方向のそれぞれに移動する。ノズル駆動装置6は、実装ヘッド5に設けられたアクチュエータを含む。ノズル駆動装置6は、複数のノズル4のそれぞれに設けられる。
ヘッド駆動装置7は、実装ヘッド5をX軸方向及びY軸方向のそれぞれに移動する。ヘッド駆動装置7は、実装ヘッド5をX軸方向に移動するX軸移動装置7Xと、実装ヘッド5をY軸方向に移動するY軸移動装置7Yとを有する。X軸移動装置7X及びY軸移動装置7Yのそれぞれは、アクチュエータを含む。X軸移動装置7Xは、実装ヘッド5に連結される。X軸移動装置7Xが駆動することにより、実装ヘッド5がX軸方向に移動する。Y軸移動装置7Yは、X軸移動装置7Xを介して実装ヘッド5に連結される。Y軸移動装置7Yが駆動することにより、X軸移動装置7XがY軸方向に移動する。X軸移動装置7XがY軸方向に移動することにより、実装ヘッド5がY軸方向に移動する。
ノズル4は、ノズル駆動装置6及びヘッド駆動装置7により、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びθZ方向の4つの方向に移動可能である。ノズル4が移動することにより、ノズル4に保持されている部品Cも、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びθZ方向の4つの方向に移動可能である。
制御装置8は、基板支持装置3、ノズル駆動装置6、及びヘッド駆動装置7を制御する制御指令を出力するコンピュータシステムを含む。
[部品認識装置]
図2及び図3に示すように、部品認識装置10は、撮像装置11と、照明装置12と、表示装置13と、画像処理装置20とを有する。
図2及び図3に示すように、部品認識装置10は、撮像装置11と、照明装置12と、表示装置13と、画像処理装置20とを有する。
撮像装置11は、供給位置SPと実装位置MPとの間に配置される。撮像装置11は、基板Pに実装される前の部品Cを撮像する。撮像装置11は、ノズル4に保持された部品Cを下方から撮像する。ノズル4は、ボディ30の下面が下方を向くように、部品Cを保持する。撮像装置11は、ボディ30の下面及びボディ30の下面に設けられた電極40を撮像することができる。撮像装置11は、光学系と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサのような撮像素子とを有する。本実施形態において、撮像装置11は、光学系の光軸とZ軸とが平行になるように設置される。
照明装置12は、撮像装置11により撮像される部品Cを照明する。照明装置12は、照明光を射出する光源を有する。光源として、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が例示される。照明装置12は、ノズル4に保持された部品Cを下方から照明する。上述のように、電極40は金属製である。電極40の反射率は、ボディ30の反射率よりも高い。電極40に照射された照明光は、電極40で反射して、撮像装置11の光学系に入射する。
表示装置13は、撮像装置11により撮像された部品Cの画像及び画像処理装置20により処理された画像を表示する。表示装置13として、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)又は有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display:OELD)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。
画像処理装置20は、撮像装置11により撮像された部品Cの画像を処理するコンピュータシステムを含む。画像処理装置20は、撮像装置11により取得された画像に基づいて、部品Cの姿勢を算出する。部品Cの姿勢は、θZ方向における部品Cの角度を含む。
画像処理装置20は、画像取得部21と、重心位置算出部22と、テンプレート記憶部23と、姿勢算出部24と、表示制御部25とを有する。
画像取得部21は、撮像装置11により撮像された部品Cの画像を取得する。上述のように、電極40の反射率は、ボディ30の反射率よりも高い。電極40の画像の輝度は、ボディ30の画像の輝度よりも高い。電極40は、部品Cの特徴部として機能する。
画像取得部21は、カメラ座標系において規定される部品Cの画像を取得する。カメラ座標系とは、撮像装置11の撮像素子に規定された原点を基準とする座標系をいう。
重心位置算出部22は、画像取得部21により取得された部品Cの画像に基づいて、複数の電極40で囲まれた領域の重心Ogの位置を算出する。
テンプレート記憶部23は、部品Cに係るテンプレートを記憶する。部品Cに係るテンプレートは、部品Cの設計データに基づいて予め作成される。なお、部品Cに係るテンプレートは、部品Cの画像に基づいて作成されてもよい。部品Cに係るテンプレートは、カメラ座標系におけるボディ30の中心の座標及び電極40のテンプレートを含む。電極40のテンプレートは、カメラ座標系における電極40の中心の座標、及び電極40の外形を含む。
姿勢算出部24は、重心位置算出部22により算出された重心Ogを中心として、カメラ座標系において部品Cの画像と部品Cのテンプレートとを相対回転させて、電極40の画像と電極40のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度を算出する。また、姿勢算出部24は、電極40の画像とテンプレートとの相関値が最も高い相対角度に基づいて、部品Cを目標角度にするための補正量を算出する。
表示制御部25は、部品Cの画像又は画像処理装置により画像処理された画像を表示装置13に表示させる。
部品認識装置10の認識結果は、姿勢算出部24により算出された、電極40の画像と電極40のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度、及び部品Cを目標角度にするための補正量を含む。制御装置8は、部品認識装置10の認識結果に基づいて、ノズル4に保持されている部品Cを基板Pに実装する前に、部品Cの姿勢を調整する。制御装置8は、姿勢算出部24により算出された補正量に基づいて、部品Cが目標角度になるように、ノズル駆動装置6を制御して、部品Cを保持したノズル4をθZ方向に回転させる。制御装置8は、θZ方向における部品Cの角度を調整した後、部品Cを基板Pに実装する。
[部品認識方法]
図4は、実施形態に係る部品認識方法を示すフローチャートである。実装ヘッド5は、ノズル4で部品Cを保持するために、供給位置SPに移動する。ノズル4は、部品供給装置2から供給された部品Cを保持する。ノズル4は、ボディ30の上面を保持する。実装ヘッド5は、撮像装置11の上方に移動する。撮像装置11は、ノズル4に保持された部品Cを下方から撮像する。撮像装置11は、ボディ30の下面及び複数の電極40を撮像する。画像取得部21は、撮像装置11により撮像された部品Cの画像を取得する(ステップS1)。
図4は、実施形態に係る部品認識方法を示すフローチャートである。実装ヘッド5は、ノズル4で部品Cを保持するために、供給位置SPに移動する。ノズル4は、部品供給装置2から供給された部品Cを保持する。ノズル4は、ボディ30の上面を保持する。実装ヘッド5は、撮像装置11の上方に移動する。撮像装置11は、ノズル4に保持された部品Cを下方から撮像する。撮像装置11は、ボディ30の下面及び複数の電極40を撮像する。画像取得部21は、撮像装置11により撮像された部品Cの画像を取得する(ステップS1)。
重心位置算出部22は、画像取得部21により取得された部品Cの画像に基づいて、カメラ座標系における複数の電極40のそれぞれの座標を算出する(ステップS2)。
重心位置算出部22は、複数の電極40のそれぞれの座標に基づいて、複数の電極40で囲まれた領域の重心Ogの位置を算出する(ステップS3)。
図5は、実施形態に係る重心Ogの算出方法を説明するための模式図である。図5に示すように、部品Cの画像CIは、電極40の画像40Iを含む。重心位置算出部22は、電極40の画像40Iを走査して、電極40の画像40Iのエッジを検出する。重心位置算出部22は、電極40の画像40Iのエッジに基づいて、カメラ座標系における電極40の画像40Iの中心の座標を算出する。重心位置算出部22は、複数の電極40の画像40Iのそれぞれの座標を算出する。
重心位置算出部22は、複数の電極40の画像40Iのそれぞれの中心の座標に基づいて、複数の電極40の画像40Iで囲まれた領域の重心Ogの位置を算出することができる。
重心Ogが算出された後、姿勢算出部24は、テンプレートマッチングにより、電極40のテンプレート40Tと電極40の画像40Iとを照合する。
図6は、実施形態に係るテンプレートマッチングを説明するための模式図である。図6に示すように、部品Cに係るテンプレートCTは、カメラ座標系におけるボディ30の中心Otの座標及び電極40のテンプレート40Tを含む。電極40のテンプレート40Tは、カメラ座標系における電極40の中心の座標、及び電極40の外形を含む。
姿勢算出部24は、画像40Iのそれぞれにウインドウを設定し、テンプレートマッチングにより、電極40のテンプレート40Tと電極40の画像40Iとを照合する。姿勢算出部24は、部品Cの画像CIの重心Ogと部品CのテンプレートCTの中心Otとを位置合わせした後、カメラ座標系において、重心Ogを中心として部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとを相対回転させて、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高い部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとの相対角度を算出する(ステップS4)。
本実施形態においては、カメラ座標系において、部品CのテンプレートCTの角度は、部品Cの目標角度と一致するように定められている。姿勢算出部24は、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高くなるように、カメラ座標系において部品CのテンプレートCTを固定した状態で、部品Cの画像CIを回転させる。
姿勢算出部24は、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高くなる部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとの相対角度に基づいて、部品Cを目標角度にするための補正量を算出する(ステップS5)。
上述のように、本実施形態において、姿勢算出部24は、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高くなるように、カメラ座標系において部品CのテンプレートCTを固定した状態で、部品Cの画像CIを回転させる。電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高くなる相対角度は、部品CのテンプレートCTを固定した状態で部品Cの画像CIを回転させたときの回転角度である。姿勢算出部24は、部品Cの画像CIの回転角度に基づいて、補正量を算出する。補正量は、部品Cの画像CIの回転角度に相当する。
制御装置8は、姿勢算出部24により算出された補正量に基づいて、部品Cが目標角度になるように、ノズル駆動装置6を制御して、部品Cを保持したノズル4をθZ方向に回転させる。制御装置8は、θZ方向における部品Cの角度を調整した後、部品Cを基板Pに実装する。
[コンピュータシステム]
図7は、実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述の画像処理装置20は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。画像処理装置20の機能は、コンピュータプログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、コンピュータプログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、コンピュータプログラムに従って上述の処理を実行する。なお、コンピュータプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
図7は、実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述の画像処理装置20は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。画像処理装置20の機能は、コンピュータプログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、コンピュータプログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、コンピュータプログラムに従って上述の処理を実行する。なお、コンピュータプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
コンピュータプログラムは、上述の実施形態に従って、コンピュータシステム1000に、円状に配置された複数の特徴部を有する部品Cの画像を取得することと、複数の特徴部で囲まれた領域の重心Ogの位置を算出することと、重心Ogを中心として画像CIと部品Cに係るテンプレートCTとを相対回転させて、特徴部の画像40Iと特徴部のテンプレート40Tとの相関値が最も高い相対角度を算出することと、を実行させることができる。
[効果]
以上説明したように、実施形態によれば、複数の電極40の画像40Iで囲まれた領域の重心Ogの位置が算出される。重心Ogの位置が算出された後、重心Ogを中心として部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとが相対回転され、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高い部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとの相対角度が算出される。これにより、円状に配置された複数の電極40を有する部品Cの角度が精度良く認識される。
以上説明したように、実施形態によれば、複数の電極40の画像40Iで囲まれた領域の重心Ogの位置が算出される。重心Ogの位置が算出された後、重心Ogを中心として部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとが相対回転され、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高い部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとの相対角度が算出される。これにより、円状に配置された複数の電極40を有する部品Cの角度が精度良く認識される。
重心Ogを求めずに、単に電極40の外形を用いるテンプレートマッチングにより電極40のテンプレート40Tと電極40の画像40Iとを照合する場合、全てのテンプレート40Tと全ての画像40Iとが一致しなくても、高い相関値が算出されてしまう可能性が高い。例えば、図1に示したように、電極40が8個存在する場合において、8個のテンプレート40Tと8個の画像40Iとが一致したときの相関値と、7個のテンプレート40Tと7個の画像40Iとが一致したときの相関値とに、大きな差が生じ難い。その結果、部品Cの角度を正しく認識することが困難となる。
実施形態によれば、重心Ogが算出された後、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値が最も高くなるように、重心Ogを中心として部品Cの画像CIと部品CのテンプレートCTとが相対回転される。これにより、例えば8個のテンプレート40Tと8個の画像40Iとが一致したときの相関値と、7個のテンプレート40Tと7個の画像40Iとが一致したときの相関値との差が、明確になる。そのため、部品Cの角度は精度良く認識される。
電極40の間隔は、複数の第1間隔G1と、1つの第2間隔G2とを含む。すなわち、複数の電極40は、円形に配置されるものの、第2間隔G2により、複数の電極40に方向性が付与される。したがって、部品Cの画像CIが目標角度に回転されたときのみに、8個のテンプレート40Tと8個の画像40Iとが一致する。そのため、部品Cの角度は精度良く認識される。
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、電極40が特徴部であることとした。照明光に対する反射率がボディ30よりも高い電極40を特徴部とすることにより、電極40を用いてテンプレートマッチングを精度良く実施することができる。なお、特徴部は電極40でなくてもよい。特徴部は、撮像装置11により撮像された部品の画像において特徴的な画像を形成する部分であればよい。
上述の実施形態においては、電極40が特徴部であることとした。照明光に対する反射率がボディ30よりも高い電極40を特徴部とすることにより、電極40を用いてテンプレートマッチングを精度良く実施することができる。なお、特徴部は電極40でなくてもよい。特徴部は、撮像装置11により撮像された部品の画像において特徴的な画像を形成する部分であればよい。
上述の実施形態において、第2間隔G2は、第1間隔G1よりも小さくてもよい。
上述の実施形態においては、電極40の画像40Iと電極40のテンプレート40Tとの相関値を求めるとき、カメラ座標系において部品CのテンプレートCTを固定した状態で、部品Cの画像CIを回転させることとした。部品Cの画像CIを固定した状態で部品CのテンプレートCTを回転させてもよいし、部品Cの画像CI及び部品CのテンプレートCTの両方を回転させてもよい。
1…部品実装装置、2…部品供給装置、3…基板支持装置、4…ノズル、5…実装ヘッド、6…ノズル駆動装置、7…ヘッド駆動装置、7X…X軸移動装置、7Y…Y軸移動装置、8…制御装置、10…部品認識装置、11…撮像装置、12…照明装置、13…表示装置、20…画像処理装置、21…画像取得部、22…重心位置算出部、23…テンプレート記憶部、24…姿勢算出部、25…表示制御部、30…ボディ、40…電極(特徴部)、40I…画像、40T…テンプレート、1000…コンピュータシステム、1001…プロセッサ、1002…メインメモリ、1003…ストレージ、1004…インターフェース、C…部品、CI…画像、CT…テンプレート、G1…第1間隔、G2…第2間隔、MP…実装位置、Og…重心、Or…中心、Ot…中心、P…基板、SP…供給位置。
Claims (6)
- 円状に配置された複数の特徴部を有する部品の画像を取得する画像取得部と、
複数の前記特徴部で囲まれた領域の重心の位置を算出する重心位置算出部と、
前記部品に係るテンプレートを記憶するテンプレート記憶部と、
前記重心を中心として前記画像と前記テンプレートとを相対回転させて、前記特徴部の画像と前記特徴部のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度を算出する姿勢算出部と、を備える、
部品認識装置。 - 前記部品は、円板状のボディと、前記ボディに設けられた複数の電極とを有し、
前記特徴部は、前記電極を含む、
請求項1に記載の部品認識装置。 - 前記特徴部の間隔は、複数の第1間隔と、1つの第2間隔とを含み、
複数の前記第1間隔は、同一であり、
前記第2間隔は、前記第1間隔よりも大きい、
請求項1又は請求項2に記載の部品認識装置。 - 前記姿勢算出部は、前記相対角度に基づいて、前記部品を目標角度にするための補正量を算出する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の部品認識装置。 - 前記部品を保持するノズルを有する実装ヘッドと、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部品認識装置の認識結果に基づいて、前記部品を基板に実装する前に、前記部品の姿勢を調整する制御装置と、を備える、
部品実装装置。 - 円状に配置された複数の特徴部を有する部品の画像を取得することと、
複数の前記特徴部で囲まれた領域の重心の位置を算出することと、
前記重心を中心として前記画像と前記部品に係るテンプレートとを相対回転させて、前記特徴部の画像と前記特徴部のテンプレートとの相関値が最も高い相対角度を算出することと、を含む、
部品認識方法。
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