JP2021110590A - ラフロードテスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試験走行時の操作を容易とすると共に実路面での走行状態を可及的に模擬して十分な試験結果を得ることができるラフロードテスト装置を提供する。【解決手段】この発明は、自動車の左右側車輪を載置自在とした加振用ローラと、加振用ローラの前後位置に前後位置変位自在に配置した補助ローラとより構成し、しかも、補助ローラの前後変位作動により左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整自在としたラフロードテスト装置を提供するものである。【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車両の走行試験に使用するラフロードテスト装置に関する。
従来、ラフロードテスト装置は回転ローラ上で自動車等の車両走行車輪を走行させて車両走行時の実路面における車両の走行状態を再現して車両の異音や騒音や振動等について走行試験を行うために使用される。
そして、かかる走行試験を行うために特開2017−9545公開公報に開示されているように加振用ローラと補助ローラとの組合せによりテスト装置を構成し、車両に振動を付与するための加振用ローラの外周面には突起物を形成し、車両車輪の後下側には補助ローラを配設し、両ローラを平行に配設してローラ移動機構によって一方のローラを移動させて加振用ローラとの相対的な位置関係を変化させるように構成すると共に、加振用ローラと補助ローラとの車輪接点は車輪が突起物の衝突を受ける位置から車輪軸の鉛直下方位置までの15〜25°の角度の範囲内に収まるように構成している。
特開2017−9545号公報
かかるラフロードテスト装置においては加振用ローラと補助ローラとの間に車輪を落とし込み、ローラ移動機構によって一方のローラを移動させて加振用ローラとの相対的な位置を変化させ各ローラの車輪接点を特定の角度範囲内に収まるように構成しているものであるが、かかる試験走行の操作が煩雑で正確な角度内に各ローラが収まるように調整することが煩雑で困難となる問題点があった。
また、車輪最下点付近で路面突起と衝突する可能性があるために正確な異音路の再現とならない問題点が発生し、他方、車輪真下よりかなり前方で路面突起と衝突するようにすると衝突位置が高くなり車両進行方向の振動が強くなると共に、車輪最下点通過以降で衝突が生起して実路面では生起しないような方向からの入力となり、結果的に実路面での走行状態を可及的に模擬して十分な試験結果を得んとする走行試験装置としては不十分なものであった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、試験走行時の操作を容易とすると共に実路面での走行状態を可及的に模擬して十分な試験結果を得ることができるラフロードテスト装置を提供することを目的とする。
この発明は、自動車の前後左右側車輪を載置自在とした前後側加振用ローラと、加振用ローラの前後位置に前後位置変位自在に配置した前後左右側補助ローラとより構成し、しかも、加振用ローラを中心とした前後側補助ローラの前後変位作動により左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整自在としたことを特徴とするラフロードテスト装置を提供するものである。
また、前後左右側補助ローラはローラ軸に伸縮自在のシリンダを連動連結し、シリンダ作動により車輪周面との当接個所を前後変位自在としたことにも特徴を有する。
また、左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整するための別動自在の左右補助ローラの前後変位作動は加振用ローラ上に載置した左右側車輪の位相に基づき調整することにも特徴を有する。
この発明によれば、自動車の左右側車輪を載置自在とした加振用ローラと、加振用ローラの前後位置に前後位置変位自在に配置した左右側補助ローラとより構成し、しかも、左右側補助ローラの前後変位作動により左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整自在としたことにより、加振用ローラ上に自動車の左右側車輪を載置し加振用ローラに所定の回転作動をさせると左右側車輪はそれに同期して空転作動する。
かかる状態で加振用ローラの前後に配設した補助ローラの前後位置を左右側車輪の位相に基づき調整する。
例えば、図5(b)、図6(b)に示すように、右側(図5(b)では上側)の後側補助ローラを電動シリンダにより前輪用の加振用ローラの後縁位置にまで進めると共に、左側の後側補助ローラをシリンダにより前輪用の前側加振用ローラの前縁位置にまで後退させる(図6(b))と、かかる左右側車輪の位相関係では、右側車輪が左側車輪よりも前方に位置する状態となり、この状態で前後左右側車輪を回転させると図6(b)に示すように車両は左方向に傾き左に流れる。
かかる左右側車輪の位相関係を逆の関係にセット、すなわち、図5(c)、図6(c)に示すように、右側(図5(c)では上側)の前側補助ローラをシリンダを介して前輪用の加振用ローラの前縁位置にまで後退させる(図6(c))と共に、左側の後側補助ローラを前輪用の加振用ローラの後縁位置にまで進める(図6(c))と、左右側車輪の位相関係では、左側車輪が右側車輪よりも前方に位置しているためこの状態で車輪を回転させると、図6(c)に示すように車両は右方向に傾き右に流れる。この前後側補助ローラの前後移動は後輪車輪載置用の後側加振用ローラとの関係においても同様である。
このように車両が図6(a)に示すように正対する状態から加振用ローラの前後側補助ローラを前後位置に変位することにより車体進行方向を左右の所定方向に傾斜進行させた状態とすることができる。従って、正対する車輪状態から左右の進行方向に車体を傾斜させる操作を前後側の補助ローラの変位操作だけで行うことができ、しかも、かかる補助ローラの変位操作は補助ローラのローラ軸に連設した伸縮自在のシリンダの操作作動により行うことができる。
このように加振用ローラとの正対位置から補助ローラをローラ軸に伸縮自在のシリンダを介して前側方向或いは後側方向に移動させるだけで車両の進行方向を変化させることができ、結果的に実路面での振動走行状態を可及的に模擬して十分な試験結果を得ることができる効果がある。
本発明の実施形態に係るラフロードテスト装置を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るラフロードテスト装置を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るラフロードテスト装置における加振用ローラ、補助ローラ、タイヤの位置関係を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るラフロードテスト装置における加振用ローラ、補助ローラを示す平面図である。 本発明の実施形態に係るラフロードテスト装置の作動状態を示す側面模式図であり、(a)は直進状態時の補助ローラの状態を示す図であり、(b)は車両が左側に流れる状態を示す図であり、(c)は車両が右側に流れる状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るラフロードテスト装置の作動状態を示す平面模式図であり、(a)は直進状態時の車両の姿勢を示す図であり、(b)は左側に流れる状態の車両の姿勢を示す図であり、(c)は右側に流れる状態の車両の姿勢を示す図である。
この発明の要旨は、自動車の左右側車輪を載置自在とした前後側加振用ローラと、加振用ローラの前後位置に前後位置変位自在に配置した前後側補助ローラとより構成し、しかも、前後側補助ローラの前後変位作動により左右側車輪の走行方向の角度や左右方向に調整自在としたことを特徴とするラフロードテスト装置に係り、また、補助ローラはローラ軸に伸縮自在のシリンダを連動連結し、シリンダ作動により加振用ローラと車輪周面との当接個所を前後変位自在としたことにも特徴を有し、また、左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整するための補助ローラの前後位置変位作動は前後側加振用ローラ上に載置した前後左右側車輪の位相に基づき調整することにある。
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、ラフロードテスト装置を示す側面図であり、図2はその平面図である。図3は、ラフロードテスト装置の加振用ローラ、補助ローラ、タイヤを示す側面図である。図4は、ラフロードテスト装置における加振用ローラ、補助ローラを示す平面図である。図5は、ラフロードテスト装置の作動状態を示す側面模式図である。図6は、ラフロードテスト装置の作動状態を示す平面模式図である。
図1及び図2に示すように本実施例に係るラフロードテスト装置1は、検査対象の車両2に振動を加えて車両2の走行試験を行うためのものである。すなわち、ラフロードテスト装置1は検査対象としての車両2に振動を加えることで車両2が走行する実路面での車両2の走行状態を再現し、車両2の異音、騒音、振動などについての走行試験を行うための装置である。
本実施例においては、車両2は乗用車で左右一対の前輪3(3F)、3(3F)及び後輪3(3R)、3(3R)を有する4輪の車両2としており、車輪3はホイル3aとホイル3aのリムの外周に装着されたタイヤ本体3bとからなる。
本発明のラフロードテスト装置1は車両2に振動を付与するために外周に凹凸を形成した加振用ローラ10(10F)、10(10F)、10(10R)、10(10R)とその前後に位置する補助ローラ20、20とより構成し、加振用ローラ10はその回転軸を車両2の車輪3の回転軸の方向と平行とし、加振用ローラ10及び補助ローラ20、20は各前後左右の車輪3にそれぞれ対応する位置に配置されている。
ラフロードテスト装置1による走行試験に際しては、検査対象としての車両2がラフロードテスト装置1上に載置支持された状態とし、車両2の各車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)は加振用ローラ10及び補助ローラ20、20の谷間に当接させた状態、すなわち、加振用ローラ10と補助ローラ20、20上に車輪3を介して車両2本体を支持させた状態で載置される。
図1、図2に示す例では矢印の方向(図1では左側、図2では上側)を車両2の進行方向(前進方向)とする。
本実施例のラフロードテスト装置1によれば、車両2の自走による車輪3の回転駆動により車輪3と加振用ローラ10とが互いに接触した状態で回転し、凹凸に形成された加振用ローラ10の外周面により路面を模擬した走行状態が得られる。
このためにラフロードテスト装置1における加振用ローラ10及び補助ローラ20、20は次のような構造に構成されている。
すなわち、図1に示すように、前輪用の左右一対の加振用ローラ10(10F)、10(10F)及び後輪用の左右一対の加振用ローラ10(10R)、10(10R)はそれぞれ互いに同軸に配置されている。すなわち、前輪用の左右の加振用ローラ10(10F)、10(10F)及び後輪用の左右一対の加振用ローラ10(10R)、10(10R)のそれぞれは、連結軸部16により左右一体的に連結され相対回転不能に構成されている。
前後側の加振用ローラ10(10F)、10(10R)は、伝動ベルト17及び回転伝達機構によって互いに連動して回転するように構成されている。
伝動ベルト17は、無端状のベルトであり、前後の加振用ローラ10(10F)、10(10R)間に懸架されている。
以上のように、前後の加振用ローラ10(10F)、10(10R)はプーリ18、18と伝動ベルト17によって同期して回転するように構成されており、前後輪駆動及び4輪駆動といった車両2の駆動方式にかかわらず車両2の車輪3のうちの駆動輪の回転にともなって従動回転して前後の2本の加振用ローラ10(10F)、10(10R)が連動して同期回転する。このようにして車両2の走行状態が再現される。
本実施形態のラフロードテスト装置1は加振用ローラ10と共にその前後位置に配設した車輪支持用の補助ローラ20、20を備える。1本の加振用ローラ10の前後側に配置された一対の補助ローラ20、20はその回転軸方向を車両2の車輪3の回転軸方向、すなわち加振用ローラ10の回転軸方向としてその間に各車輪3(3R)、3(3R)、3(3F)、3(3F)を載置して挟持するという対応位置関係で配置される。すなわち、車輪3は前後一対の補助ローラ20、20とその間に位置する加振用ローラ10との間で3点支持されて各ローラ上に載置された状態となっている。
このように、本実施例のラフロードテスト装置1においては、車両2の各車輪3(3R)、3(3R)、3(3F)、3(3F)に対応するように配設され、かつ回転軸方向を互いに平行となるように構成した加振用ローラ10に対してその前後に支持軸方向を互いに平行とする一対の前後側補助ローラ20、20がそれぞれ配設されていることになる。
後述するように、一対の前後側補助ローラ20、20は電動のシリンダ41を介して加振用ローラ10に対し前後方向に進退自在に移動するように構成しており、かかる一対の前後側補助ローラ20、20の進退移動機構40が本発明の実施例における要部となる。
ラフロードテスト装置1は、図1及び図3に示すように、加振用ローラ10及び補助ローラ20、20上に支持する車両2の乗り入れ等に際して車両2の走行面となる床面4を形成する床板部4aを有する。
床板部4aには、加振用ローラ10及び補助ローラ20を各ローラの上端が床面4と略同じ高さに位置するように上側に臨ませる矩形状の開口部4bが設けられている。すなわち、加振用ローラ10及び補助ローラ20は、床板部4aの開口部4bを介して床面4と略同一平面上に臨み、車輪3との当接により車両2を支持する。従って、加振用ローラ10、補助ローラ20及びこれらのローラの連動機構、支持機構などは床板部4aの下方の床下空間4c内に収納配設されている。
[加振用ローラの構成について]
図2に示すように、加振用ローラ10は中央部の連結軸部16を介して連結された円柱状の左右のローラ本体部11を有する。加振用ローラ10は、床面よりも下方所定位置に設けられた軸受等の軸支部16aにより回転可能に支持される。加振用ローラ10はローラ本体部11の中心軸たる回転軸線を回転中心線として回転支持されている。
加振用ローラ10のローラ本体部11は車両2の車輪3よりも小径に構成しており、加振用ローラ10の外径は、例えば、車輪3の外径の約3分の1から2分の1程度の大きさとしている。
なお、かかる加振用ローラ10と車両2の車輪3との外径の相対的な大きさの関係はこれに限定されるものではなく、また、加振用ローラ10の軸長は床板部4aの開口部4bの左右開口幅員と略同長する。
加振用ローラ10の外周面に形成した凹凸はローラ本体部11の外周面11aに形成され、複数の突起部13により形成されている。本実施例では加振用ローラ10の周面の各突起部13は略矩形板状や略直方体等の所定の形状に形成された突起ブロック13aとして構成されている。
突起ブロック13aはローラ本体部11の外周面11aから突出するようにローラ本体部11にボルト等の緊締具によって固着して突起部13を形成している。
このように、ローラ本体部11の外周面11aに複数の突起部13が形成されていることにより加振用ローラ10の周面に凹凸面部が形成されていることになる。
なお、突起部13の形状はかかる形状に限定されるものではなく実路面の凹凸擬装となる形状であれば各種の形状を選択することができる。
このように、ローラ本体部11の突起ブロック13aは凹凸パターンとして形成されるものであり車両2に負荷する振動パターンとして想定する実路面の種類に応じて適宜選択される。
本実施例における突起ブロック13aはローラ本体部11の軸方向や周方向に規則的に配列して凹凸パターンを形成するように構成している。
なお、凹凸パターンが形成される凹凸領域14a、14b、14cはいくつかに区分されており車両2の前進方向に向かって左側の凹凸領域14aから真ん中の凹凸領域14b及び右側の凹凸領域14cにかけて突起ブロック13aの配置個数が順に多くなるように凹凸パターンを構成している。
車両2の各車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)に対応する4個の加振用ローラ機構部5の加振用ローラ10は4個の車輪に共通する種類の凹凸領域に位置するように配設されている。図2では左右中央の凹凸領域に車輪3が位置する状態が示されている。
[補助ローラについて]
補助ローラ20は周方向について円周に沿った平坦な外周面を形成しており、本実施例では回転軸方向に細長い円柱状の外形を有してローラの周面を円柱面に形成している。
なお、補助ローラ20の外周面は必要に応じて幅方向に凹凸面を形成してもよい。
以上のように加振用ローラ10及び補助ローラ20、20を備える加振用ローラ機構部5においては、加振用ローラ10は車両2の車輪3に対して車両2の進行方向の前下側に位置し、車輪3に外装した状態で回転するように設けられている。すなわち、加振用ローラ10は車輪3の下半部分かつ前半部分と後半部分に当接する。かかる加振用ローラ10の車輪3に対する相対的な位置関係は車輪3が加振用ローラ10及び補助ローラ20、20により3点支持された状態での位置関係である。なお、以下の説明では、「車輪3が加振用ローラ10及び補助ローラ20、20により支持された状態」を車輪3について「車輪支持状態」と表現することとする。
補助ローラ20は車輪3に対して車両2の進行方向の前後下側に位置し、加振用ローラ10と共に車輪3を3点支持する。すなわち、前後側の補助ローラ20、20は上述したように車輪3の略鉛直下方に位置する加振用ローラ10の車輪3に対する位置関係が保持されるように車輪3の前後側において補助的に車輪3を支持する。従って、補助ローラ20、20は車輪3の下半部分かつ前後半部分に2点で当接する。
図3に示すように、加振用ローラ10は突起部13の上端が床面4と略同じ高さに位置するように設けられており、また、補助ローラ20、20は前後ローラ本体21の回転中心が車両2の直進状態において床面4と略同じ高さに位置するように設けられている。また、加振用ローラ10はその回転中心を車輪3の回転中心に位置させて正対位置関係とする。
すなわち、加振用ローラ10はその回転軸線の位置を車輪3の回転中心から下方の略鉛直線上に位置させる。
しかも、一対の補助ローラ20、20は後述するようにそれぞれの回転軸線の位置を車輪回転中心から下方の鉛直線の前方または後方に変位させる。換言すれば、一対の補助ローラ20、20は加振用ローラ10を中心としてその前後位置で進退作動させて支持車輪を前方或いは後方位置に変位させることに本実施例の要旨がある。
加振用ローラ10及び補助ローラ20、20は、それぞれの回転中心の位置関係及び外形寸法により平面視で互いに僅かの間隙を形成するように配設してもよく、また、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)に示すように、かかる加振用ローラ10及び一対の補助ローラ20、20の位置関係は端縁部で一部重複するようにしてもよい。
本実施例では、一対の前後側補助ローラ20、20は加振用ローラ10の前後端縁部10a、10bが平面視において僅かに重複するように構成することにより、加振用ローラ10が一対の前後補助ローラ20、20間に挟まれて配設されるように構成している。
支持状態の車輪3に対して以上のような位置関係を有する加振用ローラ10及び補助ローラ20、20は互いに位置関係を一定に保持しながら車輪3に外接した状態で車輪3を3点支持する。
ここで加振用ローラ10は複数の突起部13による凹凸面部を車輪3のタイヤ本体3bに接触させ、補助ローラ20、20は円柱面である外周面を車輪3のタイヤ本体3bに接触させ車輪3と共に加振用ローラ10と同じ回転方向で回転する。
[加振用ローラ及び補助ローラの相対的な位置関係]
加振用ローラ10及び補助ローラ20は支持状態の車輪3の回転中心の位置を間に介して前後に位置する。
そこで、加振用ローラ10については、車輪3と接触する一対の補助ローラ20、20の前後進の移動に基づいて支持状態の車輪3に対する位置関係が規定される。
図1及び図3に示すように、本実施例のラフロードテスト装置1は加振用ローラ10と補助ローラ20、20との相対的な位置を変化させる移動機構として補助ローラ20、20を移動させる進退移動機構40を備える。
進退移動機構40は補助ローラ20を所定の方向に進退作動させる電動のシリンダ41であり、補助ローラ20をその進退方向に移動させることで加振用ローラ10と補助ローラ20との相対的な位置関係を変化させる。
進退移動機構40は補助ローラ20の長手方向(回転軸方向)について配設されたシリンダ41が床板部4aの下方の床下空間4cにおいて所定の位置に支持固定されることでピストン部42の進退方向を所定の向きとした状態で設けられる。
このような補助ローラ20、20の移動により車輪3の後下側に位置する補助ローラ20が車輪3の前下側に位置する加振用ローラ10に対して近接離反する。
なお、進退移動機構40は油圧式シリンダでもエアシリンダでもよく、また、移動方向は水平方向であってもよく必ずしも本実施例に限定されない。
また、図2に示すように、加振用ローラ10及び補助ローラ20、20の左右両端部の近傍位置、すなわち、床板部4aの開口部4bの縁部近傍位置にはサイドローラ45を設けることができ車両2の走行試験中に車輪3が加振用ローラ10の凹凸面部の範囲から外れることを規制している。
また、一対の補助ローラ20、20は左右の前後側車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)毎に配設されており、しかも、一対の補助ローラ20、20は、車輪3の前側に接触するピストン部42の出代と車輪3の後側に接触するピストン部42の戻代を同量に設定することで前後の間隔を一定に固定しており、補助ローラ20、20の前後位置調整は一定の固定的な前後ローラ本体21、21間の距離を保持したまま一対として前後移動されるように構成されている。
[ラフロードテスト装置を使用した走行試験の手順]
以下に本実施例のラフロードテスト装置1の走行試験の手順について説明する。
走行試験に際しては試験対象となる車両2の各車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)が対応する加振用ローラ機構部5上に位置するように床面4上を走行してラフロードテスト装置1に乗り入れられる。これにより車両2の各車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)が加振用ローラ10及び補助ローラ20、20上に位置して支持された状態となる。
ここでラフロードテスト装置1においては、試験対象となる車両2について車種により異なるホイルベースに対応するため後輪側左右に設けた加振用ローラ機構部5、5を車両2の進行方向に進退自在とする図示しない進退移動機構が設けられている。また、前後の加振用ローラ10、10を同期回転させるための伝動ベルト17のテンションを維持するため、例えばテンション調整用のシリンダ機構によって変位するプーリ18が伝動ベルト17に対して設けられている。
このようにして各車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)が対応する加振用ローラ機構部5上に位置し、車両2がセットされた状態で任意の速度で走行することにより車輪3の回転駆動に伴って各車輪3(3F)、3(3F)、3(3R)、3(3R)に接触した状態の加振用ローラ10及び補助ローラ20が回転する。
このように車両2の前後方向の位置が保持された状態で補助ローラ20の位置を前後に変位させることにより次のような車両2の左右走行の傾き現象を生起した状態での振動が付与される。かかる直進走行、左右カーブ走行に伴う車両の異音、騒音、振動等についての官能検査等が実施される。
[車両の進行方向を左右に傾斜するための補助ローラの操作について]
この発明の実施例は、自動車の左右側車輪3、3を加振用ローラ10と補助ローラ20、20とにわたって載置し、加振用ローラ10の前後位置に補助ローラ20、20を変位自在に配置しており、しかも、加振用ローラ10を挟んで左右側補助ローラ20、20の前後位置を変えることにより、一側の車輪3は他側の車輪3よりも前位置に配置されることになるため各車輪の走行回転により必然的に前位置に配置された側の車輪3は後位置の車輪3よりも先に進行して後位置の車輪3側に傾斜走行することになる。
このように補助ローラ20の前後変位作動により左右側車輪3、3の走行方向の角度や左右位置を調整自在とすることができるものである。
このような補助ローラ20の前後位置変位操作に伴う具体的な車両の走行傾斜に関して以下実施例を詳説する。
まず、加振用ローラ10と前後側の補助ローラ20、20に跨ってブレーキ解除した自動車の左右側車輪3、3を載置する。
加振用ローラ10に所定の回転作動をさせることにより左右側車輪3、3は同期して空転作動をする。
かかる回転作動の前提として加振用ローラ10の前後位置に配設した補助ローラ20、20の前後位置を左右側車輪3、3の位相に基づき調整する。
前後側補助ローラ20、20の前後間隔を略車輪3の直径長さに保持固定しながら、図5(b)及び図6(b)に示すように、右側の後側補助ローラ20を前輪用の前側加振用ローラ10の後縁位置にまで進める(図6(b)参照)。
同時に、左側の後側補助ローラ20を前輪用の前側加振用ローラ10の前縁位置にまで後退させる(図5(b)及び図6(b)参照)。
この前後側補助ローラ20、20の前後の位置移動は後輪車輪載置用の後側加振用ローラ10に関しても同様である。
かかる左右側車輪の位相関係では、右側車輪が左側車輪よりも前方位置にあるため、この状態で左右側車輪3、3を回転させれば、当然に図5(b)の略中央部の下向きの白抜き矢印の方向、及び図6(b)の左向きの黒矢印に示すように車両2は左方向に傾き左側に流れる。
かかる左右側車輪3、3の位相関係を逆の関係にセットする、すなわち、図5(c)、図6(c)に示すように、右側の前側補助ローラ20を前側加振用ローラ10の前端縁部10aにまで後退すると共に、左側の後側補助ローラ20を前側加振用ローラ10の後端縁部10bにまで進める。
その結果、左右側車輪の位相関係では、左側車輪3が右側車輪3よりも前方に位置している状態となっており、この状態で左右側車輪3、3を回転させると当然に図5(c)の略中央部の上向きの白抜き矢印の方向、及び図6(c)の左向きの黒矢印に示すように車両2は右方向に傾き右に流れる。
この加振用ローラ10を間に挟んだ前後側補助ローラ20、20の移動操作は後側車輪載置用の後側加振用ローラ10に関連する補助ローラ20、20の機能に関しても同様である。
このように車両2が図5(a)〜(c)に示すように正対する状態から加振用ローラ10の前後側補助ローラ20、20を前後位置に変位することにより車体進行方向を左右の所定方向に傾斜進行させた状態とすることができる。
従って、正対する状態から左右の進行方向に車体を傾斜させる操作は、加振用ローラ10の前後に位置する補助ローラ20、20の変位操作だけで行うことができる。
しかも、かかる補助ローラ20、20の変位操作は補助ローラ20、20のローラ軸に連設した伸縮自在の電動のシリンダ41の作動操作により行うことができ、車輪周面との当接個所を前後変位自在として加振用ローラ10の正対当接位置から前側方向或いは後側方向に移動させることにより車両2の進行方向を変化させることができる。
その結果、検査対象の車両2について実路面走行時の車両振動に近似した振動状態を得ることができると共に、加振用ローラ10の突起部13によって路面を模擬した走行状態の振動を車両2に負荷して結果的に実路面での走行状態を可及的に模擬した十分な試験結果を得ることができる効果がある。
なお、上記した加振用ローラ10及び補助ローラ20、20の傾斜作動に関しては、極端に補助ローラ20、20の前後変位位置を大きく取ることにより左右側に流れる距離が大きくなれば、図6(b)及び図6(c)に示すように、車輪3は左右側に流れる距離を大きく取って加振用ローラ10の端部にまで移動してその後正対状態にすれば車両2は左右側に平行にシフトした状態を再現することができる。
このように車両2や車輪3は左右側に流れる形態を擬制できるだけではなく左右側の横方向にシフトする形態も擬制することができるものであり、かかる作動は加振用ローラ10を間に挟んだ補助ローラ20、20の前後位置の調整によって達することができる。
かかる補助ローラ20の前後位置の調整は前述したようにシリンダ41の伸縮作動によって行われる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、公知発明並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、等も含まれる。また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
1 ラフロードテスト装置
2 車両
3 車輪
3F 前輪
3R 後輪
3a ホイル
3b タイヤ本体
4 床面
4a 床板部
4b 開口部
4c 床下空間
5 加振用ローラ機構部
10 加振用ローラ
10a前端縁部
10b後端縁部
11 ローラ本体部
11a外周面
13 突起部
13a突起ブロック
14a、14b、14c 凹凸領域
16 連結軸部
16a軸支部
17 伝動ベルト
18 プーリ
20 補助ローラ
20a外周面
21 前後ローラ本体
40 進退移動機構
41 シリンダ
42 ピストン部
45 サイドローラ

Claims (3)

  1. 自動車の前後左右側車輪を載置自在とした前後側加振用ローラと、加振用ローラの前後位置に前後位置変位自在に配置した左右側補助ローラとより構成し、しかも、左右側補助ローラの前後変位作動により左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整自在としたことを特徴とするラフロードテスト装置。
  2. 左右側補助ローラはローラ軸に伸縮自在のシリンダを連動連結し、シリンダの作動により車輪周面との当接位置を前後変位自在としたことを特徴とする請求項1に記載のラフロードテスト装置。
  3. 左右側車輪の走行方向の角度や左右位置を調整するための左右側補助ローラの前後変位作動は加振用ローラ上に載置した左右側車輪の位相に基づき調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラフロードテスト装置。
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