JP2019203869A - シャシダイナモメータ - Google Patents

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【課題】 車輌の各種試験を任意の操舵状態でも適切かつ確実に行えるようにする。【解決手段】 車輪Tが載置されるローラ16を軸支するローラ支持部材10と、これを支持定盤22上に旋回動作可能に支持する旋回手段20を備える。車輪は、その接地点がローラ天頂部に位置するようにローラ上に載置され、その車軸方向がローラの回転軸線に略並行する状態を維持するように位置付けられる。ローラの走行車輪載置部付近には、車輪の左右両側から挟み込むように配置され、かつ車輪の左右方向への操舵時における挙動を検知するための複数の押えガイド52が設けられ、走行車輪との距離を検知するセンサを有し、車輪の操舵時の挙動に応じて旋回手段を駆動制御し、ローラを軸支するローラ支持部材を、支持定盤上で所定の旋回軸を中心として旋回動作させる。又、車輌固有のピボット軸とローラ支持部材の旋回軸とのずれを一致させるx、y調整テーブルを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輌の馬力や燃費の測定等といった各種走行試験等に用いられるシャシダイナモメータに関し、特に車輌の走行車輪を操舵した状態でも所要の運転性能試験、走行試験等を行えるように、又自動運転時にプログラム通りの走行経路を辿れるか、等といった車輌走行軌跡のシュミュレーションを行うことが可能となるシャシダイナモメータに関する。
車輌の各種試験に用いられるシャシダイナモメータとしては、車輌の駆動輪を載せ置く、当該車輌の左右方向を回転軸方向とするローラを、車輌の前後方向に移動可能に設けたシャシダイナモメータが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来この種のシャシダイナモメータは、直進走行しか想定されておらず、例えば実走行時のように車輌の駆動輪を操舵操作することによる車輌の旋回走行状態を再現することができるローラ形式による装置が求められている。
また、自動運転システムをベンチ上でシミュレーションする装置にあっては、タイヤ(車輪)を外した状態では市販されているが、タイヤを装着した状態で舵取りハンドルを実際に操舵して走行軌跡の検証まで行えるシステムは、タイヤの旋回中心を合わせる装置がなく、脱輪の虞れがあるため実現していない。
このような要請に応えるものとして、車輪を載置するローラを支持する部材を、ターンテーブル上に旋回可能に設け、このローラ支持部材を操舵操作状態に合わせて回転駆動することにより、操舵状態での所要の走行試験を行えるようにしたシャシダイナモメータが従来既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−152380号公報 特開2009−162627号公報
しかし、上述した従来提案されているシャシダイナモメータにあっては、車輪の旋回時における旋回中心であるピボット軸と、ローラを支持する部材の旋回中心である旋回軸とを位置合わせることができず、実際に車輌の走行試験等を行おうとしても、車輌の車輪をローラ上に搭載した状態で任意の操舵操作を行うと、車輪がローラ上から外れてしまう虞れがあり、実現性に乏しいものであった。
本発明者らは、上述した課題を解決するために種々の検討、研究を行った結果、車輪を操舵操作すると、車輪が旋回動作されるも、その旋回中心がローラ上に搭載される車輪の接地位置の中心からずれており、しかもこのずれ等も車輌の種類によって異なることを見い出した。
即ち、厳密には各車輪の旋回中心は地面に対し垂直ではなく、ステアリング角度を変数とするx,y軸の座標点での多項式であることを着目した。
また、一般乗用車においては 旋回中心軸のx,y変位は車輪の幅から見ると微小で車輪の中心軸からのオフセット距離を設定すれば、ステアリング角度限界でもローラから車輪が逸脱することはないことを確認した。
仮に逸脱するほど大きさ偏差がある車両ならば上記のx,yの2軸移動で容易にローラ垂直軸とタイヤ旋回中心を合わせることができる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、操舵輪を操舵した状態での車輌の各種試験をきわめて簡単に、しかも適切に行なえ、車輌の実走行時を正確に模擬した旋回走行状態での種々の走行試験等を行うことができるシャシダイナモメータを得ることを目的とする。
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係るシャシダイナモメータは、
車輌の走行車輪が天頂部に載置されるローラを備え、該走行車輌を疑似走行状態とすることにより実走行時に見合った各種走行試験を行うために用いられるシャシダイナモメータであって、
前記ローラを回転自在に軸支するローラ支持部材と、このローラ支持部材を支持定盤上で旋回動作可能に支持する旋回手段を備えており、
前記走行車輪は、その接地点が前記ローラの天頂部に位置するように前記ローラ上に載置されるとともに、その車軸方向が前記ローラの回転軸線に略並行する状態を維持するように位置付けられており、
前記ローラの走行車輪載置部付近には、該走行車輪の左右両側から挟み込むように配置され、かつ該走行車輪の左右方向への操舵時における挙動を検知するための複数の押えガイドが設けられ、
前記押えガイドには前記走行車輪との距離を検知するセンサが設けられ、
前記走行車輪の操舵時の挙動に応じて前記旋回手段を駆動制御し、前記ローラを軸支する前記ローラ支持部材を、前記支持定盤上で所定の旋回軸を中心として旋回動作させるように構成されていることを特徴とする。
本発明(請求項2記載の発明)に係るシャシダイナモメータは、
請求項1記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記被試験車輌固有の条件によって予め定められる走行車輪の転舵中心となるピボット軸と、前記ローラ支持部材の支持定盤上での旋回軸との間に生じるx、y方向(x,yはタイヤの操舵角度の関数)のずれを一致させるために、x、y平面上で移動調整用のオフセット位置調整テーブルを備えていることを特徴とする。
ここで、x、y方向のずれは走行車輪(タイヤ)の幅に比較して大きいものではないが、特にy方向のずれは、微小である。
本発明(請求項3記載の発明)に係るシャシダイナモメータは、
請求項1又は請求項2記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記押えガイドは、前記走行車輪の左、右の側面に非接触状態で対向するガイドローラと、前記走行車輪の操舵時の挙動を、走行車輪との間の距離を非接触状態で測定するセンサとを備えていることを特徴とする。
ここで、押えガイドとして、ガイドローラを設け、回転可能な部材としているが、このガイドローラを大きな面圧でタイヤに接触させると無用な破損の恐れがあるから、実際には非接触状態とすることが望ましい。
本発明(請求項4記載の発明)に係るシャシダイナモメータは、
請求項3記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記押えガイドは、前記ローラ支持部材に対して前記ローラの回転軸方向にスライド自在に設けられ、前記走行車輪を載置した状態で左右両側から挟み込むように構成されていることを特徴とする。
本発明(請求項5記載の発明)に係るシャシダイナモメータは、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記被試験車輌の左、右走行車輪は、操舵時において異なる転蛇角度で操舵されるものであり、
左、右それぞれの走行車輪が搭載される左、右ローラを支持する左、右ローラ支持手段は、左、右それぞれの旋回手段により支持定盤上での所定の旋回軸を中心に左、右それぞれの転蛇角度に応じた旋回角度で旋回駆動されるように構成されていることを特徴とする。
以上説明したように本発明に係るシャシダイナモメータによれば、車輌の各種試験を任意の操舵状態においても適切かつ確実に行うことができる。
また、自動運転時にプログラム通りの走行経路を辿れるか、等といった車輌走行軌跡のシュミュレーションを行うこともできる。
本発明に係るシャシダイナモメータの一実施形態を示し、それを用いた走行試験装置全体の概略側断面図。 図1を車輌の前方から見た概略側断面図。 ローラを軸支するローラ支持部材の旋回軸を、走行車輪の幅方向中央のローラに対する接地点を通る鉛直方向の垂線であるセンタ軸S、被試験車輌固有の条件によって予め定められる走行車輪の転舵中心となるピボット軸Pとの関係を説明するための説明図。 図1の概略平面図。 図3において、車輌の前輪を転舵操作した際の走行試験装置の動作説明図。 本発明を特徴付けるローラ支持部材及び旋回手段等を拡大して示す概略斜視図。 図5のローラ支持部材及び旋回手段等に関し、支持ボックスを想像線で示した概略斜視図。
図1ないし図7は本発明に係るシャシダイナモメータの一実施形態を示す。
これらの図において、全体を符号1で示すものは、シャシダイナモメータを用いることにより、被試験車輌Cを疑似走行状態とすることにより実走行時に見合った各種走行試験を行うために用いられる走行試験装置であり、試験エリア2に凹設された凹陥部3の開口付近に、被試験車輌Cの前、後の左、右走行車輪Tに対応するローラ16及びこれを支持するローラ支持部材10が配置されている。これら前後二対のローラ支持部材10は、それぞれの支持ボックス12内に支持シャフト14を支架し、これらの各支持シャフト14に、それぞれ前、後、左、右の走行車輪Tに対応して前、後、左、右のローラ16が軸支されている。
ここで、図1中6は前記凹陥部3の開口を覆うように配置されるベース板であり、その一部開口から前記ローラ16の天頂部が露呈し、被試験車両Cを搬入し、その車輪Tをローラ16の天頂部に載せた状態とすることができるように構成されている。
5は被試験車両Cを所定の位置で固定するための車輌固縛ロープである。
さて、本発明によれば、シャシダイナモメータを構成する走行試験装置1において、被試験車輌Cの前後、左右一対をなす走行車輪Tが天頂部に載置されるローラ16を支持するローラ支持部材10のそれぞれを、図5および図6に拡大して示すような旋回手段20により、垂直方向に延びた旋回軸(P)を中心として水平面上で旋回可能に支持するように構成したところを特徴としている。
これを詳述すると、前記各走行車輪Tが天頂部に搭載されるローラ16は、水平方向に延びた回転軸14を中心として回転自在に軸支するローラ支持部材10を備え、このローラ支持部材10を構成する支持ボックス12を、後述する旋回手段20を介して支持定盤22上で旋回動作可能に支持するように構成されている。
これにより、被試験車輌Cの各走行車輪Tが転舵制御されることにより、各走行車輪Tが載置されているローラ16は、車輪Tの転舵量に応じて旋回動作し、車輪Tとの接地関係が常に一定姿勢となるように構成されている。
即ち、前記走行車輪Tは、その接地点が前記ローラ16の天頂部に位置するように前記ローラ6上に載置されるとともに、その車軸方向が前記ローラ16の回転軸線に略並行する状態を維持するように位置付けられている。
ここで、前記ローラ16を軸支するローラ支持部材10は、図5、図6等からも明らかなように、天頂部を残して収容し、回転軸となる支持シャフト14で回転自在に軸支するローラケースである支持ボックス12と、その側方で回転軸14カップリングを介して連結される電気動力計(ダイナモメータ)18等からなるローラユニットを有している。
一方、支持定盤22は、前記試験エリア2の凹陥部3の底面部等に水平状態を保って支持固定され、この支持定盤22上に旋回手段20及びオフセット位置調整手段(後述する)としてのテーブルユニットを介在させた状態で、前記ローラ支持部材10を含めたローラユニットが配置されている。
このテーブルユニットとしての旋回手段20を構成する旋回駆動部40は、上、下回転円板44,42間に、例えばボールベアリングを介在させることにより、これらの回転円板44,42同士を旋回軸を中心として相対的に回動動作させるように構成され、またその駆動源としてその大ギヤ44aをピニオン46aで駆動するための旋回モータ46等を備えている。
また、前記下回転円板42は、前記支持定盤30上にy方向スライドレール手段(レール22a,溝24a)を介してスライド可能な状態で配置される下スライド板24上に配置固定されている。なお、このスライド板24を移動調整可能とするy方向位置決め手段26として、サーボモータ入りシリンダ26bとこれに対応するアーム26aが設けられている。
前記上回転円板44も、前記ローラユニットとなるローラ支持部材10の支持ボックス12の底部との間にx方向スライドレール手段(レール12a,溝30a)を介してスライド調整可能に配置される上スライド板30の下面に固定されている。これにより、車輌毎に異なる車輌固有の条件で定められる走行車輪の転舵中心となるピボット軸Pを旋回手段20による旋回軸(P)に一致させるようにx、y方向の位置決め調整等を行えるように構成されている。なお、このスライド板30を移動調整可能とするx方向位置決め手段32として、サーボモータ入りシリンダ32bとこれに対応するアーム32aが設けられている。
即ち、上述したy方向位置決め手段26、x方向位置決め手段32で移動調整されるスライド板24、30等によるx、y平面上で移動調整用のオフセット位置調整テーブルによって、前記被試験車輌C固有の条件によって予め定められる走行車輪Tの転舵中心となるピボット軸Pと、前記ローラ支持部材10の支持定盤22上での旋回軸(P)との間に生じるx、y方向(x,yはタイヤの操舵角度の関数)のずれを一致させるように構成されている。
例えば前記ローラ支持部材10の支持定盤22上での旋回軸(P)が、図3において、前記走行車輪Tの幅方向中央のローラ16に対する接地点を通る鉛直方向の垂線であるセンタ軸Sの位置にあるとき、被試験車輌C固有の条件によって予め定められるピボット軸Pの位置に位置しているとき、前記x、y平面上で移動調整用のオフセット位置調整テーブルをスライド駆動し、旋回軸(P)をピボット軸Pの位置に一致させるように調整して位置決めすればよい。
なお、x、y方向のずれは小さいが、特にy方向のずれは微小であり、その調整は容易に行える。
勿論、このようなオフセット位置調整手段は、上述したx、y方向移動調整用のテーブルによるものに限らず、適宜の構造を取り得るものであり、また場合によっては、x方向又はy方向のいずれか一方の調整機構であってもよいことは言うまでもない。
ここで、上述したピボット軸Pの旋回中心の座標がローラ16の頂上部で動くのは、実際には、車両独自のトーイン、キャンバー、キャスター角の組合せに依るもので、本来の中心はローラ16の内部点にある。
そして、旋回軸(P)をローラ16の頂上部x,y平面に於いて移動することにより、地面走行と同様なローラ16上の走行になるのである。
なお、上述した図2、図4、図5は分かりやすいように、この三種の角度(トーイン、キャンバー、キャスター角度)は示していない。
一方、前記ローラ16の走行車輪載置部付近には、前記走行車輪Tの左右方向への操舵時における挙動を検知するための車輪挙動検知手段50として走行車輪Tの左右両側面に当接することにより当該走行車輪Tの転舵動作を検出する左右二対のセンサ付きのガイドローラ52が、これを兼ねる押えガイドとして配置されている。
これらのガイドローラ52は、図1,図2、図6、図7等から明らかなように、前記走行車輪Tの左右両側面部を前記ローラ16に対して所定姿勢を保持するように添接して支える左、右保持手段として機能し、走行試験時に前記車輌Cの走行車輪Tを前記ローラ16の天頂部上に所要の姿勢で支持するとともに、車輪Tの転舵時の動きを検出し得るように構成されている。
また、各ガイドローラ52は、ローラ支持部材10を構成する支持ボックス12の上部開口付近に支持されたシャフト54に対し、ローラ16の回転軸方向に位置を調整可能な状態で設けられている。このようなスライド調整は、被試験車輌Cを搬入し、それぞれの走行車輪Tをローラ6上に載置した時点で、車輪Tの両側面を挟み込むようにセットするためのものである。
換言すれば、前記ローラ6上に車輪Tを載せ、その両側面を挟み込むように押えガイドとしてのガイドローラ52を位置決めすることにより、前記ローラ6の幅方向中央の接地点を通る鉛直方向の垂線の位置が分かるので、そこからオフセットして位置x、yが旋回中心となるようにすればよい。
なお、上述した車輪挙動検知手段50としては、センサ付きガイドローラ52に限らず、例えば車輪Tの左右両側面に対向して複数位置に配置される距離センサ(例えば超音波センサや圧力センサ)等といった種々のセンサであってもよいことは言うまでもない。即ち、このようなセンサは、車輪Tとの間の距離を測定する車輪、センサ間の距離測定装置として機能し、これにより車輪Tの転舵時の動きを検知し得るものである。
このような車輪挙動検知手段であるガイドローラ52による前記走行車輪Tの挙動に応じて前記旋回手段20を駆動制御し、前記ローラ16を軸支する前記ローラ支持部材10を、前記支持定盤22上で所定の旋回軸(P)を中心として旋回動作させるように構成されている。
ここで、このローラ支持部材10の支持定盤22上での旋回軸(P)は、被試験車輌固有の条件によって予め定められ、前記支持定盤22から前記ローラ16のセンターを通る鉛直軸であって、前記ローラ天頂部の車輪接地点と該ローラ16のセンターを通る垂線によるセンタ軸Sからずれた車輌固有のオフセット位置に調整可能に設定されている。
即ち、左右の走行車輪Tは、車輌Cの転舵走行時において、異なる転蛇角度で操舵されるものであり、左、右それぞれの走行車輪Tが搭載される左、右ローラ6を支持する左、右ローラ支持手段10は、左、右それぞれの支持定盤22上での所定の旋回軸Pを中心に左、右それぞれの転蛇角度に応じた旋回角度で旋回駆動されるように構成されている。
以上のようなシャシーダイナモメータを用いた被試験車両Cの試験は、被試験車両C各走行車輪Tをローラ16の天頂部に載置した状態で、ロープ等を用いて被試験車両Cを固定し、ローラ16を回転しながら、被試験車両Cの駆動輪とローラ周面間で作用する力を、各ダイナモメータ18を用いて計測することにより行われる。
この試験時に車輌Cの転舵動作が行われた場合には、それぞれの走行車輪Tが転舵時に動作に応じて変位したときに、これに応じて車輪の挙動が検知され、それに応じてそれぞれのローラ16が旋回動作されるようになっている。即ち、試験時には車輪Tとローラ16との接地姿勢が常に一定の関係となるように設定する必要があり、個々の車輪Tの転舵時の動きを検知することで、ローラ16を旋回駆動制御することにより、常に安定した状態での走行試験が行えるものである。
なお、被試験車輌Cにおいて左右の走行車輪Tは、それぞれ異なる転舵角度になるがが、これらの動きに応じて車輪Tが接地するローラ16を旋回制御することで、簡単に、しかも安全に走行試験を行えるものである。
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、シャシダイナモメータによる走行試験装置1を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
たとえばローラ16を含めたローラ支持部材10によるローラユニットや旋回手段20等によるテーブルユニット、支持定盤22等の具体的構造などは適宜変形、変更できることは言うまでもない。
また、本発明に係るシャシダイナモメータとしての走行試験装置1に用いる被試験車輌Cとしては、通常の二輪操舵車、二輪駆動車はもちろん、四輪操舵車、四輪駆動車などであってもよいものであり、必要に応じて適宜変形、変更し得ることも言うまでもない。
さらに、本発明に係るシャシダイナモメータとしての走行試験装置1では、前後の走行車輪Tのそれぞれに、ローラ支持部材10、旋回手段20を含めたユニットを配置した場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、前輪のみに対応するユニットを設ける場合であってもよいことは言うまでもない。
1 シャシダイナモメータとしての走行試験装置
2 試験エリア
3 凹陥部
10 ローラ支持部材
12 支持ボックス
14 支持シャフト
16 ローラ
18 ダイナモメータ
20 旋回手段
22 支持定盤
24 スライド板
26 y方向位置決め手段
30 スライド板
32 x方向位置決め手段
40 旋回駆動部
42 下回転円板
44 上回転円板
50 車輪挙動検知手段
52 ガイドローラを兼ねるセンサ付きの押えガイド(ガイドローラ)
C 被試験車輌
T 走行車輪
S センタ軸
P ピボット軸

Claims (5)

  1. 車輌の走行車輪が天頂部に載置されるローラを備え、該走行車輌を疑似走行状態とすることにより実走行時に見合った各種走行試験を行うために用いられるシャシダイナモメータであって、
    前記ローラを回転自在に軸支するローラ支持部材と、このローラ支持部材を支持定盤上で旋回動作可能に支持する旋回手段を備えており、
    前記走行車輪は、その接地点が前記ローラの天頂部に位置するように前記ローラ上に載置されるとともに、その車軸方向が前記ローラの回転軸線に略並行する状態を維持するように位置付けられており、
    前記ローラの走行車輪載置部付近には、該走行車輪の左右両側から挟み込むように配置され、かつ該走行車輪の左右方向への操舵時における挙動を検知するための複数の押えガイドが設けられ、
    前記押えガイドには前記走行車輪との距離を検知するセンサが設けられ、
    前記走行車輪の操舵時の挙動に応じて前記旋回手段を駆動制御し、前記ローラを軸支する前記ローラ支持部材を、前記支持定盤上で所定の旋回軸を中心として旋回動作させるように構成されていることを特徴とするシャシダイナモメータ。
  2. 請求項1記載のシャシダイナモメータにおいて、
    前記被試験車輌固有の条件によって予め定められる走行車輪の転舵中心となるピボット軸と、前記ローラ支持部材の支持定盤上での旋回軸との間に生じるx、y方向(x,yはタイヤの操舵角度の関数)のずれを一致させるために、x、y平面上で移動調整用のオフセット位置調整テーブルを備えていることを特徴とするシャシダイナモメータ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のシャシダイナモメータにおいて、
    前記押えガイドは、前記走行車輪の左、右の側面に非接触状態で対向するガイドローラと、前記走行車輪の操舵時の挙動を、走行車輪との間の距離を非接触状態で測定するセンサとを備えていることを特徴とするシャシダイナモメータ。
  4. 請求項3記載のシャシダイナモメータにおいて、
    前記押えガイドは、前記ローラ支持部材に対して前記ローラの回転軸方向にスライド自在に設けられ、前記走行車輪を載置した状態で左右両側から挟み込むように構成されていることを特徴とするシャシダイナモメータ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシャシダイナモメータにおいて、
    前記被試験車輌の左、右走行車輪は、操舵時において異なる転蛇角度で操舵されるものであり、
    左、右それぞれの走行車輪が搭載される左、右ローラを支持する左、右ローラ支持手段は、左、右それぞれの旋回手段により支持定盤上での所定の旋回軸を中心に左、右それぞれの転蛇角度に応じた旋回角度で旋回駆動されるように構成されていることを特徴とするシャシダイナモメータ。
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