JP2019203869A - シャシダイナモメータ - Google Patents
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Abstract
Description
また、一般乗用車においては 旋回中心軸のx,y変位は車輪の幅から見ると微小で車輪の中心軸からのオフセット距離を設定すれば、ステアリング角度限界でもローラから車輪が逸脱することはないことを確認した。
仮に逸脱するほど大きさ偏差がある車両ならば上記のx,yの2軸移動で容易にローラ垂直軸とタイヤ旋回中心を合わせることができる。
車輌の走行車輪が天頂部に載置されるローラを備え、該走行車輌を疑似走行状態とすることにより実走行時に見合った各種走行試験を行うために用いられるシャシダイナモメータであって、
前記ローラを回転自在に軸支するローラ支持部材と、このローラ支持部材を支持定盤上で旋回動作可能に支持する旋回手段を備えており、
前記走行車輪は、その接地点が前記ローラの天頂部に位置するように前記ローラ上に載置されるとともに、その車軸方向が前記ローラの回転軸線に略並行する状態を維持するように位置付けられており、
前記ローラの走行車輪載置部付近には、該走行車輪の左右両側から挟み込むように配置され、かつ該走行車輪の左右方向への操舵時における挙動を検知するための複数の押えガイドが設けられ、
前記押えガイドには前記走行車輪との距離を検知するセンサが設けられ、
前記走行車輪の操舵時の挙動に応じて前記旋回手段を駆動制御し、前記ローラを軸支する前記ローラ支持部材を、前記支持定盤上で所定の旋回軸を中心として旋回動作させるように構成されていることを特徴とする。
請求項1記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記被試験車輌固有の条件によって予め定められる走行車輪の転舵中心となるピボット軸と、前記ローラ支持部材の支持定盤上での旋回軸との間に生じるx、y方向(x,yはタイヤの操舵角度の関数)のずれを一致させるために、x、y平面上で移動調整用のオフセット位置調整テーブルを備えていることを特徴とする。
ここで、x、y方向のずれは走行車輪(タイヤ)の幅に比較して大きいものではないが、特にy方向のずれは、微小である。
請求項1又は請求項2記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記押えガイドは、前記走行車輪の左、右の側面に非接触状態で対向するガイドローラと、前記走行車輪の操舵時の挙動を、走行車輪との間の距離を非接触状態で測定するセンサとを備えていることを特徴とする。
ここで、押えガイドとして、ガイドローラを設け、回転可能な部材としているが、このガイドローラを大きな面圧でタイヤに接触させると無用な破損の恐れがあるから、実際には非接触状態とすることが望ましい。
請求項3記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記押えガイドは、前記ローラ支持部材に対して前記ローラの回転軸方向にスライド自在に設けられ、前記走行車輪を載置した状態で左右両側から挟み込むように構成されていることを特徴とする。
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記被試験車輌の左、右走行車輪は、操舵時において異なる転蛇角度で操舵されるものであり、
左、右それぞれの走行車輪が搭載される左、右ローラを支持する左、右ローラ支持手段は、左、右それぞれの旋回手段により支持定盤上での所定の旋回軸を中心に左、右それぞれの転蛇角度に応じた旋回角度で旋回駆動されるように構成されていることを特徴とする。
また、自動運転時にプログラム通りの走行経路を辿れるか、等といった車輌走行軌跡のシュミュレーションを行うこともできる。
これらの図において、全体を符号1で示すものは、シャシダイナモメータを用いることにより、被試験車輌Cを疑似走行状態とすることにより実走行時に見合った各種走行試験を行うために用いられる走行試験装置であり、試験エリア2に凹設された凹陥部3の開口付近に、被試験車輌Cの前、後の左、右走行車輪Tに対応するローラ16及びこれを支持するローラ支持部材10が配置されている。これら前後二対のローラ支持部材10は、それぞれの支持ボックス12内に支持シャフト14を支架し、これらの各支持シャフト14に、それぞれ前、後、左、右の走行車輪Tに対応して前、後、左、右のローラ16が軸支されている。
5は被試験車両Cを所定の位置で固定するための車輌固縛ロープである。
勿論、このようなオフセット位置調整手段は、上述したx、y方向移動調整用のテーブルによるものに限らず、適宜の構造を取り得るものであり、また場合によっては、x方向又はy方向のいずれか一方の調整機構であってもよいことは言うまでもない。
そして、旋回軸(P)をローラ16の頂上部x,y平面に於いて移動することにより、地面走行と同様なローラ16上の走行になるのである。
なお、上述した図2、図4、図5は分かりやすいように、この三種の角度(トーイン、キャンバー、キャスター角度)は示していない。
たとえばローラ16を含めたローラ支持部材10によるローラユニットや旋回手段20等によるテーブルユニット、支持定盤22等の具体的構造などは適宜変形、変更できることは言うまでもない。
2 試験エリア
3 凹陥部
10 ローラ支持部材
12 支持ボックス
14 支持シャフト
16 ローラ
18 ダイナモメータ
20 旋回手段
22 支持定盤
24 スライド板
26 y方向位置決め手段
30 スライド板
32 x方向位置決め手段
40 旋回駆動部
42 下回転円板
44 上回転円板
50 車輪挙動検知手段
52 ガイドローラを兼ねるセンサ付きの押えガイド(ガイドローラ)
C 被試験車輌
T 走行車輪
S センタ軸
P ピボット軸
Claims (5)
- 車輌の走行車輪が天頂部に載置されるローラを備え、該走行車輌を疑似走行状態とすることにより実走行時に見合った各種走行試験を行うために用いられるシャシダイナモメータであって、
前記ローラを回転自在に軸支するローラ支持部材と、このローラ支持部材を支持定盤上で旋回動作可能に支持する旋回手段を備えており、
前記走行車輪は、その接地点が前記ローラの天頂部に位置するように前記ローラ上に載置されるとともに、その車軸方向が前記ローラの回転軸線に略並行する状態を維持するように位置付けられており、
前記ローラの走行車輪載置部付近には、該走行車輪の左右両側から挟み込むように配置され、かつ該走行車輪の左右方向への操舵時における挙動を検知するための複数の押えガイドが設けられ、
前記押えガイドには前記走行車輪との距離を検知するセンサが設けられ、
前記走行車輪の操舵時の挙動に応じて前記旋回手段を駆動制御し、前記ローラを軸支する前記ローラ支持部材を、前記支持定盤上で所定の旋回軸を中心として旋回動作させるように構成されていることを特徴とするシャシダイナモメータ。 - 請求項1記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記被試験車輌固有の条件によって予め定められる走行車輪の転舵中心となるピボット軸と、前記ローラ支持部材の支持定盤上での旋回軸との間に生じるx、y方向(x,yはタイヤの操舵角度の関数)のずれを一致させるために、x、y平面上で移動調整用のオフセット位置調整テーブルを備えていることを特徴とするシャシダイナモメータ。 - 請求項1又は請求項2記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記押えガイドは、前記走行車輪の左、右の側面に非接触状態で対向するガイドローラと、前記走行車輪の操舵時の挙動を、走行車輪との間の距離を非接触状態で測定するセンサとを備えていることを特徴とするシャシダイナモメータ。 - 請求項3記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記押えガイドは、前記ローラ支持部材に対して前記ローラの回転軸方向にスライド自在に設けられ、前記走行車輪を載置した状態で左右両側から挟み込むように構成されていることを特徴とするシャシダイナモメータ。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシャシダイナモメータにおいて、
前記被試験車輌の左、右走行車輪は、操舵時において異なる転蛇角度で操舵されるものであり、
左、右それぞれの走行車輪が搭載される左、右ローラを支持する左、右ローラ支持手段は、左、右それぞれの旋回手段により支持定盤上での所定の旋回軸を中心に左、右それぞれの転蛇角度に応じた旋回角度で旋回駆動されるように構成されていることを特徴とするシャシダイナモメータ。
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