JPH02151743A - シャシダイナモ装置 - Google Patents

シャシダイナモ装置

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JPH02151743A
JPH02151743A JP63305761A JP30576188A JPH02151743A JP H02151743 A JPH02151743 A JP H02151743A JP 63305761 A JP63305761 A JP 63305761A JP 30576188 A JP30576188 A JP 30576188A JP H02151743 A JPH02151743 A JP H02151743A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はシャシダイナモ装置、特に車体をシャシダイナ
モ上で実質的にその重心位置にて支持してその進行方向
以外の運動方向に対してできるだけ自由に支持すると共
に車体の連続旋回走行を再現可能なシャシダイナモ装置
に関するものである。
[従来の技術] 車両の制動時における安定性や旋回時の諸特性等各種の
運動性能について実走行時と近似した状態を再現しなが
らその運動性能、耐久性を台上試験することが望まれて
おり、このためにシャシダイナモ装置が実用化され、車
両の実走行を近似的に再現し、あるいは特殊な状況を細
かく分析するために極めて有用である。
このようなシャシダイナモ装置としては、オディエのシ
ャシダイナモ装置が周知であり、例えば「自動車技術」
誌 1975年29巻10号 第978〜985頁にそ
の内容が示されている。
この従来装置によれば、車体はシャシダイナモ上で前後
方向には移動することなくかつそれ以外の運動に対して
は十分な自由度を持ち、すなわち左右上下の並進運動と
ローリング、ピッチング及びヨーイングの回転運動に対
しては何らの拘束作用も生じないように車体がシャシダ
イナモ上で支持されている。
そして、このために、従来装置の支持装置は車体を実質
的にその重心位置で支持すると共に、前記各方向に対し
ては車体が自由に移動可能とされている。
従って、このような従来のシャシダイナモ装置によれば
、車体の制動時及び旋回時における各種の挙動を実走行
と極めて近似した状態でかつ台上試験で再現することが
可能となり、実路面走行では危険性が高い拘束性能乃至
限界領域でのシミュレーションテストを正確に行うこと
が可能となる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記従来装置においても、実路面走行と
は相当に異なった状況しか再現できないという問題があ
り、特に連続旋回走行に対しては必ずしも満足できるシ
ミュレーションテストが行えなかった。
このような従来における困難性は装置の幾つかの問題点
から生じており、以下にその代表的な課題を列記する。
まず、従来において、旋回走行時に生じる遠心力付Ij
は重心支持装置が車体に横力を与えることによって行っ
ていたが、エンジンオイルの片寄り等の再現はできない
また、車体の旋回時には車体のスリップアングル及び各
タイヤのスリップアングルをそれぞれ考慮しなければな
らないが、従来の装置においてはこれらの特性に対して
はほとんどシミュレーションができないという課題があ
った。
すなわち、従来装置では、シャシダイナモのローラは4
輪間時にかつ連動して回転駆動されており、このような
単純モードのローラ駆動では前記車体及び各タイヤ毎に
異なるスリップアングルを設定することが不可能であっ
た。
更に、車体の旋回再現に重要な車体のヨーイングに対し
ても、従来装置においては、車体の重心位置に対して正
しいヨーイングを与えることができないという課題があ
った。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、そ
の目的は、車体の連続旋回走行を実路面走行に近似した
状態で再現可能な改良されたシャシダイナモ装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、シャシダイナモ
自体を傾けて車体に擬似遠心力を作用させるシャシダイ
傾斜機構と、シャシダイナモの車輪駆動ローラの向きを
個別独立に制御するために各ローラに対して設けられた
向き可変機構と、前記重心支持装置に設けられ、車体を
シャシダイナモに押し付けてシャシダイナモ傾斜時の不
足接地力を補償する接地力発生機構と、重心支持装置に
加わる横力を測定する横力測定装置と、車体をシャシダ
イナモ上でヨーイングさせるヨーコントロール機構と、
ヨーイング時のヨーモーメントを測定するヨーモーメン
ト測定器と、を含み、車体の旋回走行を再現可能とした
ことを特徴とする。
[作用] 従って、本発明によれば、特に連続旋回走行を極めて容
易に再現して無人運転によって車両の極限的な耐久テス
トその他を実現することが可能となる。
すなわち、本発明によれば、旋回時に車体に作用する遠
心力を従来のような単なる横力発生だけではなく、実質
的に車体を傾けて遠心力を作用させ、これにより、実際
の走行旋回時に極めて近似した自然な遠心力を発生させ
ることができ、例えばこのような遠心力発生時には車体
内のオイル偏りなども実走行に近い状態が再現可能であ
る。
また、旋回時における車体のスリップアングルの設定は
車体自体をヨーイング制御することによって所望のヨー
アングルがサーボ制御可能である。
これは、ある操舵角が与えられたときにシャシダイベー
スで発生する車体のヨーモーメントが0となるようにヨ
ーアングルが決定することにより行われ、はぼ実走行と
同一の車体のスリップアングルの再現が可能となる。
また、本発明によれば、シャシダイナモの各ローラは個
別独立にその速度及び向きが制御されており、特に、各
ローラの向きが個別に可変制御されることはタイヤのそ
れぞれのスリップアングルに合わせた走行状態を再現で
きる利点がある。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する
第4図には車両の旋回走行時における車体とタイヤの進
行方向が図示されている。
図において、車体100は前輪を操舵して旋回中心Oを
中心として旋回すると、車両の進行方向は、旋回円の接
線方向Aに対して車体の向きBがγで示される偏角を示
し、この偏角γは車体のスリップアングルとして知られ
ている。
また、このとき、前記操舵作用によって前輪タイヤはC
で示される向きにあるが、実際のタイヤ接地点進行方向
はDで示される如く偏角δを有し、この偏角δはタイヤ
のスリップアングルとして知られている。もちろん、こ
れらのタイヤのスリップアングルδは各タイヤ毎に異な
る値となり、例えば一方の後輪に対してはそのスリップ
アングルは図においてδRとして示されている。
また、このような旋回運動を行うとき、車体100には
遠心力F。が作用している。
従って、このような旋回運動を再現するためには、シャ
シダイナモ装置において、前記遠心力Foと車体及びタ
イヤのスリップアングルγ、δを実路走行に近い状態で
設定することが好ましい。
第5図には、前記旋回走行時における車体ヨーイングを
含んだ各タイヤの速度ベクトルが示されており、本発明
において、このような実際の走行状態に即したシミュ、
レーションテストを行うためには、シャシダイベースの
各車輪に対応したローラがこのような速度ベクトルに合
わせた個別独立な動きを必要とすることが理解される。
すなわち、旋回している車両はその車両重心Gが円運動
をすると共に車両自身が自転を行い、この自転は車両の
1周に対して1回転となる。そしてこの車体の自転(ヨ
ー運動)の速度ベクトルは各タイヤに対してその重心移
動速度ベクトルと加算されて実際の各タイヤの接地点の
速度ベクトルが合成される。
第5図には、このベクトル合成作用が示されており、車
両の進行方向ベクトルVaに車体ヨーイングによる速度
ベクトルvyを合成したタイヤ接地点速度ベクトルVが
得られ、前記車両重心Gの進行方向速度ベクトルVaに
対するタイヤ接地点速度ベクトルVの偏角θが各タイヤ
に対するフラットベルト角度として設定されなければな
らない。
前記車体ヨーイングによる速度ベクトルVyは車速ひと
旋回半径Rにより決定される。
第1図には本発明に係るシャシダイナモ装置の好適な実
施例が示されており、シャシダイナモ10に車体100
が固定されて旋回走行が再現されている状態を示す。
シャシダイナ上10自体はシャシダイベース12に車体
1000重力支持装置及び各輪毎に設けられたローラを
含み、ベース12のフロア12aの上側には重心支持装
置が設けられ、またフロア12aの下側には本発明に特
徴な各輪毎の向き及び速度調整可変なローラが設けられ
ている。なお、実施例によれば、二〇ローラはフラット
ベルトから成り、これによって、車体ヨーイングを考慮
した場合においても各タイヤに対するローラ頂点からの
ずれにより起る誤差力を吸収することができる。
重心支持装置は第2図に示される如く、従来のオディエ
のシャシダイナモ装置と同様に、車体100の両側にお
いて車体をその重心位置で支持して前後方向への運動が
拘束されるが、他の左右上下の並進運動及びローリング
、ピッチング、ヨーイングの回転運動に対しては自由に
車体100が動けるように支持する。
このために、車体100にはシャシを固定する車両固定
治具14が連結され、この治具14の先端が図示の如き
複数のリンク機構によって支持され、前記治具14を前
後方向には拘束するが、他の移動及び回転方向に対して
は各リンクが自由に動くことによって非拘束状態とする
ことができる。
このリンク支持機構の詳細は既にオディエのシャシダイ
ナモとして周知であるのでその詳細な説明は省略する。
第1図に戻って、本発明でまず特徴的なことは、車体1
00に自然な遠心力を与えるためにシャシダイカモ10
自体が基板16に対して傾斜可能なことであり、このた
めに、前記シャシダイベース12は基板16に対してヒ
ンジ18により回動自在に支持されている。
また、実施例におけるシャシダイ傾斜機構は前記ヒンジ
18と共に、シャシダイ傾斜用シリンダ20を含み、こ
れによって、シャシダイベース12を所定の傾斜角αで
自由に傾斜させ車体100に擬似遠心力を作用させるこ
とができる。
そして、このような車体傾きにより、車体100内では
そのオイルその他が実路走行と同様に偏りを起こし、こ
れによって自然な遠心力を車体100に作用させること
が可能である。第1図の旋回状態において、車体100
は紙面を上から下方向に進行していると仮定して左旋回
の状態を示す。
第6図には、実路走行における車体100に加わる遠心
力F0と車重Wとの合成ベクトルが示されており、この
とき遠心力F。は FomWtan a で示される。
一方、第7図には本発明における擬似遠心力の作用ベク
トルが示されており、このときには車重Wは第6図と異
なり、シャシダイナモ装置の鉛直方向に作用して発生す
る擬似遠心力F、もF、−Wsjnα となり、また第7図の実際の車重方向に対してはWco
sαとなることが明らかであり、これらのことは本発明
における擬似遠心力発生時には、車重及び遠心力の両者
か第7図の実走行に対して不足することが理解される。
第7図においてこの不足分は車重に対してW。
そして遠心力に対してfで示されており、本発明の装置
は車重の不足分を補償するために接地力発生機構として
付加されている。
この接地力発生機構は、実施例において前記リンク機構
に組み込まれたタイヤ接地カシリンダ22として車体1
00の両側にそれぞれ設けられている。この車重不足分
Wは w−W(1−cosα) で示される。従って、この不足分Wを接地力発生機構の
シリンダ22が車体100をシャシダイナモに押し付け
る作用を行うことによって接地力を補償することができ
る。
一方、前記遠心力不足分子を補償するために、本発明に
よれば、遠心力発生機構が補助機構として設けられてお
り、実施例によれば、従来の横方向位置制御シリンダ2
4が遠心力補償機構として兼用されている。
この遠心力不足分子は f =W (tan a −5in (Z)で求められ
、この遠心力不足分子は通常のシミュレーションテスト
により必ずしも大きくないことが知られているので、本
発明によれば、この遠心力補償を省略することも可能で
ある。
前記遠心力が車体100に作用された場合の車体100
に加わる横力は本発明において横力測定器にて1Ip1
定されており、実施例において、この横カバj定器は前
記横方向位置制御シリンダ24に接続された横力Δp1
定用日用ロードセルから成り、横方向位置制御及び遠心
力付加のいずれにおいてもロードセル26が車体100
の横力を正しく検出する。
本発明において次に特徴的なことは、重心支持装置にヨ
ーコントロール機構が設けられ、車体100をシャシダ
イカモ10上で任意量ヨーイング可能なことであり、こ
のために、重心支持リンクには左右それぞれ一対のヨー
コントロールシリンダ28.30が組み込まれている。
第3図には、このヨーコントロール機構によって車体1
00が車両進行方向Aに対してBで示される向きに偏角
されている状態を示し、これによって車体のスリップア
ングルγが設定されている。
また、このときのヨーモーメントを測定するために、重
心支持装置にはヨーモーメント測定器が設けられており
、実施例におけるヨーモーメント測定器は各ヨーコント
ロールシリンダ28.30に連結されたヨーモーメント
測定用ロードセル32.34から成る。
従って、これらのロードセル32.34によってヨーイ
ング時に車体100に加わるヨーモーメントを測定する
ことができる。
以上のようにして本発明によれば、車体100の重心支
持装置内に遠心力補助機構及び車体のヨーイング制御機
構が組み込まれているが、更に本発明において特徴的な
ことは、シャシダイナモローラが各輪毎に独立して設け
られ、更にこれらの各ローラが別個独立にその駆動ロー
ラの向きを可変σ、1ノ御されていることである。
また、実施例において、これらの駆動ローラは更にその
回転速度が制御されると共に、前記旋回時におけるタイ
ヤのローラ頂点からのずれによる誤差力を吸収するため
にフラットベルトから形成されていることを特徴とする
第1,3図において、各駆動ローラにはフラットベルト
36が掛けられており、車体100の前後方向の幅を十
分に広く取っている。周知のごとく、各ローラのローラ
輔38には動力計が設けられているが、本発明において
、これらの動力計40は各輪毎に独立して設けられてい
ることを特徴とする。
従って、各ローラ、実施例によればフラットベルト36
は各輪毎に向きを可変することができ、更に実施例によ
れば、その回転速度も自由に変化することができる。
実施例において、フラットベルトの駆動方向を可変とす
るため、動力計40は揺動板42に固定されており、こ
の揺動板42は揺動軸44を中心としてシャシダイベー
ス12上で回動可能であり、この向きを変えるために向
き可変モータ46が各フラットベルト毎に設けられてい
る。
従って、各輪毎に向き可変モータ46を駆動することに
よってフラットベルト36の向きを第3図に示される如
き所望の方向に定めることが可能となり、これによって
タイヤスリップアングルδを各輪毎に任意に設定するこ
とが可能となる。
以上のようにして本発明によれば、車両旋回時における
各輪毎に異なるタイヤスリップアングルをローラあるい
はフラットベルトの向きによって任意に設定することが
可能となり、実際の旋回走行時の再現性を極めて良好に
保つことが可能となる。
もちろん、このような制御を行うため、車体100には
無人による操舵作用を行うためにステアリングアクチュ
エータ48及びアクセルアクチュエータ50が組み込ま
れ、電気的な制御信号によってステアリングの操舵角及
びアクセル開度を任意に外部から無人制御することがで
きる。
本発明に係るシャシダイナモ装置の構成は以上から明ら
かであり、以下に旋回シミュレーションテストの手順を
詳細に説明する。
テスト亭備 旋回シミュレーションテストに供される車両100はシ
ャシダイカモ10上に第2図に示される如(重心支持装
置によって車両の重心位置固定と等価に固定される。
この結果、車両100はその前後方向の移動が拘束され
、一方その他の並進運動及び回転運動に対しては自由な
運動状態となり、またこのときの横力及びヨーモーメン
トはそれぞれロードセル26.32.34によって測定
することができる。
以上のようにして車体100はシャシダイナモ10上に
しっかりと保持され、ステアリングアクチュエータ48
及びアクセルアクチュエータ50によって所望の制御モ
ードが設定される。
以上の車体100の支持と同時に旋回時における遠心力
の補償が予め演算され、前述した如く車体傾斜角aと車
重Wから必要な車止不足分W及び遠心力不足分子が予め
求められる。
更に、旋回時における各タイヤの接地点速度が前述した
第5図に基づいて旋回半径、車体スリップアングルの関
数として予め演算され、このときの車速ひは予めシミュ
レーションテストに必要なデータとして与えられている
更に、本シミュレーションテストの準備として、フラッ
トベルト36の角度演算が前記第5図のベクトル図に基
づいて求められ、この角度θは車体スリップアングルγ
、旋回半径Rそして車速ひの関数として求められる。
直進テスト 以上の準備状態が完了するとシミュレーションテストが
運転開始され、まず通常の直進運転が行われる。
この直進運転においては、アクセルアクチュエータ50
がエンジンブースト値が所望車速での設定値となるよう
に制御され、従来のシャシダイナモチストと同様である
のでその詳細な説明は省略する。
旋回テスト 前記直進運転によって所望速度ひが得られた状態で旋回
運転が開始され、この旋回運転はステアリングアクチュ
エータ48に所望の制御信号を加えることによって車輪
を操舵して行われる。
本発明において特徴的なことは、このようなリモートコ
ント−ロールによる操舵時に、この操舵角に応じた各部
の旋回状態、すなわちンヤシダイナモの傾斜角、遠心力
及び車重の補償、車体スリップアングル、フラットベル
ト角度が再現されることである。
以下に、前記各部の再現状態を詳細に説明する。
前記ステアリング制御によって車体100を操舵すると
、重心支持装置には横力が発生し、これは旋回と反対側
の支持装置におけるロードセル26にて測定される。
従って、このような横力に応じてシャシダイナモ10は
第1図に示される如く所望の傾斜角αで傾斜制御され、
同時にこのときの傾斜角αと車重Wで定まる前述した車
重補償力W及び遠心力補償力fがそれぞれタイヤ接地カ
シリンダ22及び横方向位置制御シリンダ24によって
発生される。
従って、装置10において、傾斜角αはロードセル26
で測定される横力Fが支持装置の治具重量Wgに対して F−Wgslnα となるように制御され、このときの各部のベクトルが第
8図に示されている。
以上のようにしてシャシダイナモ10の傾斜角αが設定
され、次にこのときのヨーモーメントが0となるように
ヨーコントロールシリンダ28゜30が車体100をヨ
ー制御する。
これによって、車体100は、例えば第3図の如く必要
な車体スリップアングルγを与えられ、実路走行時と同
様の状態となる。
以上のようにして、車体100のヨーイングが設定され
ると、次に、前述した第5図から明らかなごとく、各タ
イヤ接地点速度ベクトルが定まり、シャシダイナモ10
の各ローラに対して設けられているフラットベルトの向
き可変モータ46に所定の駆動1シ号が供給され、各タ
イヤに対してそれぞれのフラットベルト36は所望のタ
イヤスリップアングルθを設定する。もちろん、このと
きに各タイヤ接地点の速度ベクトルも求められ、本実施
例によれば、このようにして求められた速度ベクトルに
対応して各フラットベルト36が駆動制御される。
以上のようにして、遠心力、車体及びタイヤのスリップ
アングルが設定されると、全体の系が安定した状態で設
定されたステアリング角に見合う旋回状態が再現される
こととなる。
なお、前述したシャシダイナモ1oの傾斜角αと旋回半
径Rとの関係については以下の如くして定められている
シャシダイナモ傾斜角αから遠心力F。が求められ、 FoslIIWtanα この結果、遠心力F、と車速ひから旋回半径Rが以下の
ようにして求められる。
FO−WX (ひ/3.6 ) ” /9.8 X 2
 RR−WXひ’ /2 X9.8 X3.O” xl
;’。
−WXy2/ 2 X9.8 X3.8 ’ XWta
n a−92/254tao a 従って、このようにして傾斜角αが定まれば旋回半径R
が求められることとなる。
従って、本実施例によれば、この旋回半径Rをコントロ
ールボードで表示しておくことによりステアリング角リ
モートコントロールにて旋回半径Rの目標値にシミュレ
ーションテストを集束させることができる。
もちろん、実際のテストにおいてステアリング角を旋回
半径Rによってフィードバック制御することにより、予
め車速ひと必要な旋回半径Rを設定するのみで自動的に
本発明に係るシャシダイナモ装置の旋回状態を再現する
ことが可能となる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、任意の車速及び
旋回半径での連続旋回走行をシャシダイナモ上で再現す
ることができるので、テスト台上で実路走行に極めて近
似したテストを行うことが可能となる。
すなわち、本発明によれば、実路走行では不可能な旋回
゛ト径のテストを実現することができ、また実路走行で
は危険度が高い極限的な走行も行うことが可能となる利
点がある。
更に、このようなテスト台上での連続旋回が可能である
ため、旋回時の耐久評価を実現することを1■能とする
史に、本発明によれば、車体及びタイヤのスリップアン
グルをシミュレート可能であることから、テストコース
走行で不可能である車体及びタイヤのスリップアングル
の測定も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るシャシダイナモ装置の好適な実施
例を示すシミュレーションテスト状態の概略説明図、 第2図は第1図における車体の重心支持装置の要部を示
す説明図、 第3図は第1図におけるスリップアングルを設定した状
態の支持状態説明図、 第4図は車両の旋回状態における車体及びタイヤのスリ
ップアングルを示す説明図、 第5図は車体旋回状態におけるタイヤ接地点の速度ベク
トルを示す説明図、 第6図は旋回時における遠心力のベクトル説明図、 第7図は本発明におけるシャシダイナモ傾斜時の遠心力
ベクトルを示す説明図、 第8図は本発明の遠心力を発生するための横力をdll
j定して所望の傾斜角を得るための作用を示す説明図で
ある。 10  ・・・ 20  ・・・ 24  ・・・ 26  ・・・ 2g、30 32.34 36  ・・・ 40  ・・・ 46  ・・・ 100   ・・・ シャレダイナモ シャレダイナモ傾斜用シリンダ 横方向位置制御シリンダ 横カフ1111定用ロードセル ・・・ ヨーコントロールシリンダ ・・・ 横力i’ll定用ロードセル フラットベルト 動力計 フラットベルト向き可変モータ 車体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 シャシダイナモ上で車体を左右上下の並進運動とローリ
    ング、ピッチング及びヨーイングの回転運動に対して非
    拘束であり、かつ進行方向に対して拘束するよう実質的
    に車体の重心位置を支持する重心支持装置を有するシャ
    シダイナモ装置において、 シャシダイナモ自体を傾けて車体に擬似遠心力を作用さ
    せるシャシダイ傾斜機構と、 シャシダイナモの車輪駆動ローラの向きを個別独立に制
    御するために各ローラに対して設けられた向き可変機構
    と、 前記重心支持装置に設けられた、 車体をシャシダイナモに押し付けてシャシダイナモ傾斜
    時の不足接地力を補償する接地力発生機構と、 重心支持装置に加わる横力を測定する横力測定装置と、 車体をシャシダイナモ上でヨーイングさせるヨーコント
    ロール機構と、 ヨーイング時のヨーモーメントを測定するヨーモーメン
    ト測定器と、 を含み、車体の連続旋回走行を再現可能なシャシダイナ
    モ装置。
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JP2004526123A (ja) * 2000-06-23 2004-08-26 ネーデルランドセ・オルガニザテイエ・フール・テゲパスト−ナトウールベテンシヤツペリーク・オンデルツエク・テイエヌオー インテリジェント道路走行車両の性能試験用システム
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