JP2021107705A - 動弁装置およびエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッカアームの連結切替用の油圧およびロッカアームとカムとの間の潤滑用の油圧を安定して供給させることができる、動弁装置およびエンジンを提供する。【解決手段】エンジン10は、第1油路52aと第2油路54aとを有するシリンダヘッド16を含む。シリンダヘッド16に設けられる動弁装置46は、ロッカシャフト56を支持する第1支持部材58aおよび第2支持部材58bを含む。第1支持部材58aはその外面に、連結切替用の第3油路136の入口に設けられかつ第1油路52aに繋がる第1くびれ部78a、および第2油路54aに繋がる第2くびれ部80aを有する。第2支持部材58bはその外面に、第1油路52aに繋がる第3くびれ部78b、および潤滑用の第4油路138の入口に設けられかつ第2油路54aに繋がる第4くびれ部80bを有する。【選択図】図10

Description

この発明は動弁装置およびエンジンに関し、より特定的には、バルブのリフト量や開閉タイミングを変更可能な動弁装置およびエンジンに関する。
この種の従来技術の一例が特許文献1において開示されている。特許文献1には、油圧によりバルブの開閉量を変更する切替機構が設けられたロッカアームと、ロッカアームの幅方向に離れて設けられかつロッカアームを支持する2つのロッカアーム支持部材とを備える、可変動弁機構が開示されている。この可変動弁機構では、各ロッカアーム支持部材は、シリンダヘッドに形成された設置穴に嵌入される嵌入部と、シリンダヘッドから突出する突出部と、突出部に形成される支持部とを有する。2つのロッカアーム支持部材の支持部の貫通孔に、ロッカシャフト(支点ピン)の両端部が圧入され、ロッカシャフトを介してロッカアームが揺動可能に支持される。ロッカアームは、回転カムに当接する入力部材と、バルブに当接する出力部材とを有する。また、切替機構へ外部から供給される油圧を伝達するために、外部から一方のロッカアーム支持部材内、ロッカシャフト内およびロッカアーム内を経由して切替機構の油圧室に至る油路が形成されている。そして、切替機構は、入力部材と出力部材とを相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した連結解除状態との間での切替を油圧によって行い、この切替により、バルブの開閉量が変更される。
特開2009−91971号公報
このように特許文献1には、切替機構へ連結切替用の油圧を伝達する構成について開示されているが、ロッカアームと回転カムとが摺動する部分を潤滑する手段については何ら開示されておらず、したがって、連結切替用の油圧および潤滑用の油圧を安定させる手段については何ら言及されていない。
それゆえにこの発明の主たる目的は、ロッカアームの連結切替用の油圧およびロッカアームとカムとの間の潤滑用の油圧を安定して供給させることができる、動弁装置およびエンジンを提供することである。
上述の目的を達成するために、第1油路と第2油路とを含むシリンダヘッドに設けられるべき動弁装置であって、ロッカシャフトと、ロッカシャフトの一端部を支持する第1支持部材と、ロッカシャフトの他端部を支持する第2支持部材と、ロッカシャフトに揺動自在に支持されかつカムによって駆動される第1アーム部、およびロッカシャフトに揺動自在に支持されかつバルブを駆動する第2アーム部を有するロッカアームと、油圧によって第1アーム部と第2アーム部とを連結状態または非連結状態に切替えるためにロッカアームに設けられる切替機構と、切替機構に油圧を供給するために第1支持部材内、ロッカシャフト内、およびロッカアーム内を経由して切替機構に至る第3油路と、カムとロッカアームとの間を潤滑するために第2支持部材内およびロッカシャフト内を経由してロッカシャフトとロッカアームとの間に至る第4油路とを備え、第1支持部材はその外面に、第3油路の入口に設けられかつ第1油路に繋がるべき第1凹部、および第2油路に繋がるべき第2凹部を有し、第2支持部材はその外面に、第1油路に繋がるべき第3凹部、および第4油路の入口に設けられかつ第2油路に繋がるべき第4凹部を有する、動弁装置が提供される。
仮に、第1支持部材および第2支持部材に第1凹部〜第4凹部を設けることなく、第1油路が第1支持部材および第2支持部材と交わり、かつ第2油路が第1支持部材および第2支持部材と交わるように、シリンダヘッドに第1支持部材および第2支持部材が取り付けられ、第1油路に第3油路が連通しかつ第2油路に第4油路が連通する場合、第1油路および第2油路の断面積は、第1支持部材と交わる箇所や第2支持部材と交わる箇所において小さくなる。このように第1油路や第2油路において断面積の小さい部分があると、第1油路から第3油路に供給される連結切替用の油圧、および第2油路から第4油路に供給される潤滑用の油圧の応答性が遅くなってしまう。この弊害は、第1油路と第1支持部材や第2支持部材とのオーバーラップ量、および第2油路と第1支持部材や第2支持部材とのオーバーラップ量が大きくなるほど顕著になる。
この発明では、第1支持部材の外面に、第1油路に繋がる第1凹部を形成することによって、第1油路において第1支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、第2油路に繋がる第2凹部を形成することによって、第2油路において第1支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制できる。また、第2支持部材の外面に、第1油路に繋がる第3凹部を形成することによって、第1油路において第2支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、第2油路に繋がる第4凹部を形成することによって、第2油路において第2支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制できる。したがって、ロッカアームの連結切替用の油圧およびロッカアームとカムとの間の潤滑用の油圧の応答性の遅れを抑制でき、安定した油圧を供給させることができる。
好ましくは、第1凹部および第2凹部はそれぞれ、第1支持部材の外面全周に亘って第1くびれ部および第2くびれ部を有し、第3凹部および第4凹部はそれぞれ、第2支持部材の外面全周に亘って第3くびれ部および第4くびれ部を有する。この場合、第1支持部材の外面に全周に亘ってくびれる第1くびれ部および第2くびれ部を形成し、第2支持部材の外面に全周に亘ってくびれる第3くびれ部および第4くびれ部を形成することによって、第1くびれ部および第3くびれ部に繋がる第1油路の断面積、ならびに第2くびれ部および第4くびれ部に繋がる第2油路の断面積の減少をさらに抑制できる。
また好ましくは、第1支持部材および第2支持部材の外面形状は同じである。この場合、第1支持部材および第2支持部材の外面における加工を略共通化できるため、コストを低減できる。
さらに好ましくは、ロッカシャフトの回転方向および軸方向の動きを規制するために第1支持部材とロッカシャフトとを連結する第1規制部材をさらに含む。この場合、ロッカシャフトの回転方向および軸方向の動きを第1規制部材で規制することによって、ロッカアーム連結切替用の第3油路における第1支持部材内の油路とロッカシャフト内の油路とが適切な位置で連通するように、第1支持部材およびロッカシャフトの位置を維持できる。
好ましくは、第1規制部材は圧入ピンを含む。この場合、第1規制部材が小さい部材である圧入ピンで済むため、レイアウト自由度が高く、ロッカシャフトと第1支持部材との確実な固定が可能となる。
また好ましくは、軸方向に直交する方向へのロッカシャフトの動きを規制するために第2支持部材とロッカシャフトとを連結する第2規制部材をさらに含む。この場合、ロッカシャフトの軸方向に直交する方向(ロッカシャフトの左右方向および上下方向を含む)へのロッカシャフトの動きを第2規制部材で規制することによって、ロッカシャフトの位置を安定させ、ロッカアームを安定して揺動させることができる。
さらに好ましくは、ロッカシャフトから第2支持部材が抜けるのを防止するためにロッカシャフトにおいて第2規制部材の外側に設けられる抜け止め部材をさらに含む。この場合、第2支持部材とロッカシャフトとロッカアームとが分離することを抜け止め部材によって防止でき、組み立てられた動弁装置の運搬等の取り扱いが容易になる。
好ましくは、抜け止め部材はサークリップを含む。この場合、サークリップは充分な抜け止め機能を持ちつつ着脱容易なため、ロッカアーム修理時の作業が容易になり、また低コストで構成できる。
また、第1挿入孔および第2挿入孔を有するシリンダヘッドと、第1挿入孔および第2挿入孔にそれぞれ第1支持部材および第2支持部材が挿入される上記の動弁装置とを備え、第1支持部材において、第1油路と第3油路とは第1凹部を介して連通され、かつ第2凹部は第2油路に繋がり、第2支持部材において、第3凹部は第1油路に繋がり、かつ第2油路と第4油路とは第4凹部を介して連通される、エンジンが提供される。
この発明では、第1挿入孔および第2挿入孔にそれぞれ第1支持部材および第2支持部材が挿入されて、シリンダヘッドに動弁装置が設けられると、第1支持部材の第1凹部および第2凹部はそれぞれ、第1油路および第2油路に繋がり、第2支持部材の第3凹部および第4凹部はそれぞれ、第1油路および第2油路に繋がる。したがって、第1油路および第2油路の断面積の減少を抑制でき、その結果、ロッカアームの連結切替用の油圧およびロッカアームとカムとの間の潤滑用の油圧の応答性の遅れを抑制でき、安定した油圧を供給させることができる。
好ましくは、第2支持部材は第1支持部材より第2油路の下流側に設けられる。仮に、第1支持部材および第2支持部材に第1凹部〜第4凹部を設けることなく、第2支持部材が第1支持部材より第2油路の下流側に位置し、かつ第1支持部材および第2支持部材がともに第2油路に交わる場合には、第2油路の断面積は第1支持部材と交わる箇所において小さくなる。したがって、その箇所より下流側に位置する第2支持部材内を通る第4油路を経由して、ロッカアームとカムとの間に十分な量の潤滑油が供給されず、潤滑油不足によってカムの回転に対するロッカアームの揺動動作が不安定になるおそれがある。この発明では、第2油路において第1支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、ロッカアームとカムとの間に十分な量の潤滑油を供給させることによって、カムの回転に対するロッカアームの揺動動作を安定させることができる。したがって、この発明は、第2支持部材が第1支持部材より第2油路の下流側に位置する場合に好適に用いることができる。
また好ましくは、シリンダヘッドは、ロッカシャフトの軸方向に並ぶ複数の気筒を有し、第1挿入孔および第2挿入孔は、気筒毎にかつロッカシャフトの軸方向に並び、動弁装置は、気筒毎に設けられ、第1油路および第2油路はそれぞれ、複数の動弁装置に共用されるようにロッカシャフトの軸方向に延びる。この場合、第1油路において、各動弁装置の第1支持部材および第2支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、第2油路において、各動弁装置の第1支持部材および第2支持部材と交わる箇所の断面積の減少を抑制できる。したがって、各動弁装置間においてロッカアームの連結切替用の油圧の応答性のずれを抑制でき、油圧源から遠いロッカアームとカムとの間にも十分な量の潤滑油を供給させることができる。したがって、この発明は、複数の気筒が一列に並んだ多気筒エンジンに好適に用いることができる。
この発明によれば、ロッカアームの連結切替用の油圧およびロッカアームとカムとの間の潤滑用の油圧を安定して供給させることができる。
この発明の一実施形態に係るエンジンが自動車に搭載された例を示す図解図である。 シリンダヘッドに動弁装置、吸気バルブおよび排気バルブ等を取り付けた状態を示す平面図である。 エンジンの一部を示す一部断面図解図である。 この発明の一実施形態に係る吸気側の動弁装置、吸気バルブ、第1油路および第2油路等を示す斜視図である。 動弁装置等を示す斜視図である。 動弁装置等を示す正面図である。 動弁装置等を示す側面図である。 動弁装置等を示す背面図である。 動弁装置等を示す平面図である。 第1支持部材、第2支持部材およびロッカシャフトを示す断面図である。 切替機構が非連結状態のときの動弁装置等を示す断面図解図である。 切替機構が連結状態のときの動弁装置等を示す断面図解図である。 シリンダヘッドに取り付けられた第1支持部材の一例を示す図解図である。 シリンダヘッドに取り付けられた第2支持部材の一例を示す図解図である。 シリンダヘッドに取り付けられた第1支持部材の変形例を示す図解図である。 シリンダヘッドに取り付けられた第2支持部材の変形例を示す図解図である。
以下、図面を参照してこの発明の好ましい実施形態について説明する。
図1を参照して、この発明の一実施形態に係るエンジン10は、自動車1に搭載され、自動車1の推進源として用いられる。
さらに図2および図3を参照して、エンジン10は、複数の気筒を有する多気筒エンジンであり、この実施形態では、直列4気筒エンジンである。エンジン10は、クランクシャフト(図示せず)を収容するクランクケース12と、クランクケース12に接続されたシリンダブロック14と、シリンダブロック14に接続されたシリンダヘッド16と、シリンダヘッド16に取り付けられたシリンダヘッドカバー18とを含む。
シリンダブロック14は、ロッカシャフト56(後述)の軸方向に並ぶ複数の気筒を有する。気筒毎に、シリンダブロック14とシリンダヘッド16とにおいて燃焼室22が形成される。燃焼室22毎に、シリンダヘッド16には、吸気ポート20aおよび排気ポート20bが形成される。吸気ポート20aは2つの吸気口24aを介して燃焼室22に連通し、排気ポート20bは2つの排気口24bを介して燃焼室22に連通する。
シリンダヘッド16には、気筒毎に、2本の吸気バルブ26aおよび2本の排気バルブ26bが組み付けられる。各吸気バルブ26aは、吸気ポート20aの対応する吸気口24aを開閉し、各排気バルブ26bは、排気ポート20bの対応する排気口24bを開閉する。
吸気バルブ26aは、円筒状のスリーブ28aを介してシリンダヘッド16にスライド可能に支持される。スリーブ28aの一端および吸気バルブ26aには、バルブステムシール30aが取り付けられる。吸気バルブ26aの先端には、タペット32aが嵌め込まれる。吸気バルブ26aには、コッタ34aを介してバルブスプリングリテーナ36aが固定される。シリンダヘッド16とバルブスプリングリテーナ36aとの間には、吸気バルブ26aに対して吸気口24aを閉じる向き(図3の上向き)の力を与えるバルブスプリング38aが設けられる。バルブスプリング38aは、圧縮コイルスプリングからなる。なお、排気バルブ26bおよびその近傍の構成要素は、吸気バルブ26aおよびその近傍の構成要素と同様に構成される。したがって、上記説明において、吸気バルブ26aおよびその近傍の構成要素の符号の末尾の「a」を「b」に読み替えることで、排気バルブ26bおよびその近傍の構成要素の説明は省略する。
シリンダヘッド16には、それぞれロッカシャフト56の軸方向に延びる吸気カムシャフト40aおよび排気カムシャフト40bが回転可能に支持される。吸気カムシャフト40aには、気筒毎に、後述する第1アーム部96と摺動する吸気カム42aと、後述する第2アーム部98と摺動する2つの吸気カム44aとが設けられる。排気カムシャフト40bには、気筒毎に、第1アーム部96と摺動する排気カム42bと、第2アーム部98と摺動する2つの排気カム44bとが設けられる。
シリンダヘッド16には、気筒毎に、吸気用の動弁装置46および排気用の動弁装置46が設けられる。吸気用の動弁装置46は、吸気カム42aまたは吸気カム44aから力を受けて吸気バルブ26aを開閉する。排気用の動弁装置46は、排気カム42bまたは排気カム44bから力を受けて排気バルブ26bを開閉する。
シリンダヘッド16には、吸気用の動弁装置46毎に、動弁装置46を取り付けるための第1挿入孔48aおよび第2挿入孔50aが設けられ、排気用の動弁装置46毎に、動弁装置46を取り付けるための第1挿入孔48bおよび第2挿入孔50bが設けられる。第1挿入孔48aおよび第2挿入孔50aは、気筒毎にかつロッカシャフト56の軸方向に並び、第1挿入孔48bおよび第2挿入孔50bは、気筒毎にかつロッカシャフト56の軸方向に並ぶ。
シリンダヘッド16には、吸気用の複数の動弁装置46側に、連結切替用の第1油路52aおよび潤滑用の第2油路54aが形成され、排気用の複数の動弁装置46側に、連結切替用の第1油路52bおよび潤滑用の第2油路54bが形成される。第1油路52a,52bおよび第2油路54a,54bは、シリンダヘッド16の長手方向に延びるように形成され、図2でいえば、上方が上流、下方が下流となる。第1油路52aおよび第2油路54aはそれぞれ、吸気側の複数の動弁装置46に共用されるようにロッカシャフト56の軸方向に延び、第1油路52bおよび第2油路54bはそれぞれ、排気側の複数の動弁装置46に共用されるようにロッカシャフト56の軸方向に延びる。また、第2油路54a,54bはそれぞれ、第1油路52a,52bより上方に設けられる。
以下、吸気側の動弁装置46について説明するが、排気側の動弁装置46についても同様に構成され容易に理解できるので、その重複する説明は省略する。
図4〜図9を参照して、動弁装置46は、ロッカシャフト56を含む。ロッカシャフト56の一端部は、第1支持部材58aによって支持され、ロッカシャフト56の他端部は、第2支持部材58bによって支持される。ロッカシャフト56には、第1支持部材58aと第2支持部材58bとの間において、ロッカアーム60が揺動自在に支持される。また、動弁装置46は、ロッカアーム60に作用するロストモーション機構62を有する。
図10〜図12を参照して、ロッカシャフト56は、棒状に形成され、一端部に圧入ピン92(後述)用の凹部64を有し、他端部にサークリップ94(後述)用の環状の溝部66を有する。ロッカシャフト56の内部には、連結切替用の油路68と、潤滑用の油路70とが形成される。ロッカシャフト56の一端部で開口する連結切替用の油路68とロッカシャフト56の他端部で開口する潤滑用の油路70とは壁部71を挟んで設けられる。油路70は、ロッカシャフト56の内部から外周面に貫通する複数(この実施形態では、3つ)のシャワー部70aを有する。複数のシャワー部70aは、ロッカシャフト56の軸方向に間隔をあけてカムフォロア104,114a,114b(後述)と対向する位置に設けられる。油路68,70の端部にはそれぞれ、球状の栓部材72a,72bが嵌められ、これによって油路68,70の開口は塞がれる。
さらに図13を参照して、第1支持部材58aは、略柱状の本体74aと、本体74aの端部に一体的に形成される連結部76aとを含む。本体74aはその外面に、第3油路136(後述)の入口に設けられかつ第1油路52aに繋がるべき第1くびれ部78a、第2油路54aに繋がるべき第2くびれ部80a、および溝部82aを有する。第1くびれ部78a、第2くびれ部80aおよび溝部82aはそれぞれ、第1支持部材58aの外面全周に亘って、すなわち環状に形成される。溝部82aには、抜け止め用にサークリップ84aが装着される。連結部76aは、第1支持部材58aの長手方向に直交する方向に貫通する貫通孔86aを有し、かつロッカシャフト56の凹部64に対応する貫通孔88aを有する。第1支持部材58aには、第1くびれ部78aから連結部76aの貫通孔86aに至る略T字状の油路90aが形成される。
さらに図14を参照して、第2支持部材58bは、略柱状の本体74bと、本体74bの端部に一体的に形成される連結部76bとを含む。本体74bはその外面に、第1油路52aに繋がるべき第3くびれ部78b、第4油路138(後述)の入口に設けられかつ第2油路54aに繋がるべき第4くびれ部80b、および溝部82bを有する。第3くびれ部78b、第4くびれ部80bおよび溝部82bはそれぞれ、第2支持部材58bの外面全周に亘って、すなわち環状に形成される。溝部82bには、抜け止め用にサークリップ84bが装着される。連結部76bは、第2支持部材58bの長手方向に直交する方向に貫通する貫通孔86bを有し、かつ貫通孔88aと同様の貫通孔88bを有する。第2支持部材58bには、第4くびれ部80bから連結部76bの貫通孔86bに至る略L字状の油路90bが形成される。
ロッカシャフト56には、第1支持部材58a、ロッカアーム60および第2支持部材58bがこの順で嵌められる。すなわち、ロッカシャフト56が、第1支持部材58aの貫通孔86a、ロッカアーム60の貫通孔106a,106b,116a,116b(後述)、および第2支持部材58bの貫通孔86bに挿通される。そして、凹部64に貫通孔88aが合うようにロッカシャフト56に対して第1支持部材58aが位置決めされ、貫通孔88aおよび凹部64に圧入ピン92が圧入され、第1支持部材58aとロッカシャフト56とが連結される。また、第1支持部材58aと第2支持部材58bとの間にロッカアーム60を挟んだ状態で、ロッカシャフト56に対して第2支持部材58bが、溝部66より第1支持部材58a側に位置決めされ、溝部66にサークリップ94が嵌められる。このように、ロッカシャフト56から第2支持部材58bが抜けるのを防止するために、ロッカシャフト56において連結部76bの外側にサークリップ94が設けられる。
図9、図11および図12を参照して、ロッカアーム60は、第1アーム部96と第2アーム部98とを含む。
第1アーム部96は、ロッカシャフト56に揺動自在に支持されかつ吸気カム42aによって駆動される。第2アーム部98は、ロッカシャフト56に揺動自在に支持され、吸気カム44aによって駆動可能である。さらに、第2アーム部98は、揺動することによって吸気バルブ26aを駆動する。
第1アーム部96は、略枠状のアーム本体100(図4〜図8参照)と、円筒状のカラー102と、ベアリング103と、カムフォロア104とを含む。アーム本体100は、貫通孔106a,106bと、貫通孔108a,108bとを有する。貫通孔106a,106bにはロッカシャフト56が挿通され、これによってアーム本体100はロッカシャフト56に揺動自在に支持される。貫通孔108a,108bにはカラー102が嵌められ、これによってカラー102はアーム本体100の両側部に保持される。カムフォロア104は、ベアリング103を介してカラー102の外周に回転可能に設けられる。カムフォロア104は、吸気カム42aと摺動する。カムフォロア104と対向する油路70のシャワー部70aからカムフォロア104およびベアリング103に潤滑油が供給される。
第2アーム部98は、アーム本体110と、円筒状のカラー112a,112bと、ベアリング113a,113bと、カムフォロア114a,114bとを含む。アーム本体110は、貫通孔116a,116bと、凹部118と、凹部120a,120bと、連通孔121a,121bとを含む。凹部120a,120bは、凹部118の両側に設けられる。貫通孔116a,116bにはロッカシャフト56が挿通され、これによってアーム本体110はロッカシャフト56に揺動自在に支持される。凹部118には第1アーム部96が配置される。凹部120a,120bにはそれぞれ、カラー112a,112bが嵌められる。ここで、第1アーム部96のカラー102と、第2アーム部98のカラー112a,112bとはロッカシャフト56の軸方向に並び、かつカラー102を挟むようにカラー112a,112bが配置される。カラー112a,112bの外周にはそれぞれ、ベアリング113a,113bを介してカムフォロア114a,114bが回転可能に設けられる。カムフォロア114a,114bは、それぞれ吸気カム44a,44aと摺動する。連通孔121a,121bはそれぞれ、カムフォロア114a,114bと対向するロッカシャフト56のシャワー部70a,70aと凹部120a,120bとを連通する。したがって、油路70のシャワー部70a,70aから連通孔121a,121bを介してカムフォロア114a,114bおよびベアリング113a,113bに潤滑油が供給される。
第1アーム部96のカラー102、および第2アーム部98のカラー112a,112bの内部には、切替機構122が収容される。すなわち、切替機構122は、油圧によって第1アーム部96と第2アーム部98とを連結状態または非連結状態に切替えるためにロッカアーム60に設けられる。切替機構122は、連結ピン124,126,128と、ばね130と、蓋部材132とを含む。連結ピン124,126,128と、ばね130と、蓋部材132とは、同軸上に配置される。連結ピン124,126,128は、ロッカシャフト56の軸方向に摺動可能に設けられる。ばね130は、連結ピン128と蓋部材132との間に介挿され、連結ピン128は、ばね130によって付勢される。
切替機構122に油圧を供給するために、第2アーム部98内には、連結切替用の油路134が設けられる。油路134は、アーム本体110とカラー112aと連結ピン124とに囲まれる領域に形成される。
動弁装置46には、第1支持部材58a内の油路90a、ロッカシャフト56内の油路68、およびロッカアーム60内の油路134を含む連結切替用の第3油路136が形成される(図7、図13参照)。すなわち、第1支持部材58a内、ロッカシャフト56内およびロッカアーム60内を経由して、切替機構122に至る第3油路136が設けられる。また、動弁装置46には、第2支持部材58b内の油路90bおよびロッカシャフト56内の油路70を含む潤滑用の第4油路138が形成される(図14参照)。すなわち、吸気カム42a,44aとロッカアーム60との間を潤滑するために、第2支持部材58b内およびロッカシャフト56内を経由して、ロッカシャフト56とロッカアーム60との間に至る第4油路138が設けられる。
このような第1支持部材58a、第2支持部材58b、ロッカシャフト56およびロッカアーム60の組立体は、第1支持部材58aおよび第2支持部材58bをそれぞれ第1挿入孔48aおよび第2挿入孔50aに挿入することによって、シリンダヘッド16に固定される。これによって、第1支持部材58aにおいて、第1油路52aと第3油路136とは第1くびれ部78aを介して連通され、かつ第2くびれ部80aは第2油路54aに繋がる。また、第2支持部材58bにおいて、第3くびれ部78bは第1油路52aに繋がり、かつ第2油路54aと第4油路138とは第4くびれ部80bを介して連通される。第2支持部材58bは第1支持部材58aより第2油路54aの下流側に設けられる。また、ロストモーション機構62は、ロッカアーム60を吸気カム42aに向けて付勢するロストモーションスプリング140を有し、シリンダヘッド16に固定される。
図11を参照して、動弁装置46では、第3油路136から連結切替用の油圧が供給されなければ、連結ピン124,126,128は、ばね130の力によって図11の左方にスライドする。これにより、連結ピン124はカラー112aの内部、連結ピン126はカラー102の内部、連結ピン128はカラー112bの内部に位置し、第1アーム部96と第2アーム部98とは非連結状態となる。非連結状態では、連結ピン124,126,128による第1アーム部96と第2アーム部98との連結は解除され、第1アーム部96と第2アーム部98とは、それぞれロッカシャフト56を支点として、独立して揺動可能となる。
すなわち、吸気側では、吸気カムシャフト40aの回転に伴って吸気カム42aがカムフォロア104を摺動しながら押すと、第1アーム部96はロッカシャフト56を中心として揺動するが、それとは独立して、吸気カムシャフト40aの回転に伴って2つの吸気カム44aが対応するカムフォロア114a,114bを摺動しながら押すと、第2アーム部98はロッカシャフト56を中心として揺動する。したがって、第2アーム部98は、第1アーム部96の動作に影響されることなく、2つの吸気バルブ26aを押し、吸気ポート20aの2つの吸気口24aが開かれる。
一方、図12を参照して、第3油路136から連結切替用の油圧が供給されると、連結ピン124,126,128は、ばね130の力に抗して図12の右方にスライドする。これにより、連結ピン124はカラー102の内部およびカラー112aの内部に跨がり、かつ連結ピン126はカラー102の内部およびカラー112bの内部に跨がり、第1アーム部96と第2アーム部98とは連結状態となる。連結状態では、第1アーム部96と第2アーム部98とは、連結ピン124と126とによって連結され、ロッカシャフト56を支点として、一体的に揺動可能となる。
すなわち、吸気側では、吸気カムシャフト40aの回転に伴って吸気カム42aがカムフォロア104を摺動しながら押すと、第1アーム部96および第2アーム部98は一体となって、ロッカシャフト56を中心として揺動する。その結果、第2アーム部98が2つの吸気バルブ26aを押し、吸気ポート20aの2つの吸気口24aが開かれる。この場合、第2アーム部98による吸気バルブ26aのリフト量(開く量)は、第2アーム部98と一体的に揺動する第1アーム部96の揺動量によって設定される。
この実施形態では、第1くびれ部78a、第2くびれ部80a、第3くびれ部78bおよび第4くびれ部80bがそれぞれ、第1凹部、第2凹部、第3凹部および第4凹部に相当する。圧入ピン92が第1規制部材に、連結部76bが第2規制部材に、サークリップ94が抜け止め部材に、それぞれ相当する
このような動弁装置46を含むエンジン10によれば、第1支持部材58aの外面に、第1油路52a(52b)に繋がる第1凹部として第1くびれ部78aを形成することによって、第1油路52a(52b)において第1支持部材58aと交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、第2油路54a(54b)に繋がる第2凹部として第2くびれ部80aを形成することによって、第2油路54a(54b)において第1支持部材58aと交わる箇所の断面積の減少を抑制できる。また、第2支持部材58bの外面に、第1油路52a(52b)に繋がる第3凹部として第3くびれ部78bを形成することによって、第1油路52a(52b)において第2支持部材58bと交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、第2油路54a(54b)に繋がる第4凹部として第4くびれ部80bを形成することによって、第2油路54a(54b)において第2支持部材58bと交わる箇所の断面積の減少を抑制できる。したがって、ロッカアーム60の連結切替用の油圧およびロッカアーム60と吸気カム42a,44a(排気カム42b,44b)との間の潤滑用の油圧の応答性の遅れを抑制でき、安定した油圧を供給させることができる。
すなわち、エンジン10によれば、第1挿入孔48a(48b)および第2挿入孔50a(50b)にそれぞれ第1支持部材58aおよび第2支持部材58bが挿入されて、シリンダヘッド16に動弁装置46が設けられる。すると、第1支持部材58aの第1凹部および第2凹部としての第1くびれ部78aおよび第2くびれ部80aはそれぞれ、第1油路52a(52b)および第2油路54a(54b)に繋がり、第2支持部材58bの第3凹部および第4凹部としての第3くびれ部78bおよび第4くびれ部80bはそれぞれ、第1油路52a(52b)および第2油路54a(54b)に繋がる。したがって、第1油路52a(52b)および第2油路54a(54b)の断面積の減少を抑制でき、その結果、ロッカアーム60の連結切替用の油圧およびロッカアーム60と吸気カム42a,44a(排気カム42b,44b)との間の潤滑用の油圧の応答性の遅れを抑制でき、安定した油圧を供給させることができる。
第1支持部材58aの外面に全周に亘ってくびれる第1くびれ部78aおよび第2くびれ部80aを形成し、第2支持部材58bの外面に全周に亘ってくびれる第3くびれ部78bおよび第4くびれ部80bを形成することによって、第1くびれ部78aおよび第3くびれ部78bに繋がる第1油路52a(52b)の断面積、ならびに第2くびれ部80aおよび第4くびれ部80bに繋がる第2油路54a(54b)の断面積の減少をより効果的に抑制できる。
第1支持部材58aおよび第2支持部材58bの外面形状は同じであり、第1支持部材58aおよび第2支持部材58bの外面における加工を略共通化できるため、コストを低減できる。
ロッカシャフト56の回転方向および軸方向の動きを第1規制部材としての圧入ピン92で規制することによって、ロッカアーム60の連結切替用の第3油路136における第1支持部材58a内の油路90aとロッカシャフト56内の油路68とが適切な位置で連通するように、第1支持部材58aおよびロッカシャフト56の位置を維持できる。
第1規制部材が小さい部材である圧入ピン92で済むため、レイアウト自由度が高く、ロッカシャフト56と第1支持部材58aとの確実な固定が可能となる。
ロッカシャフト56の軸方向に直交する方向(ロッカシャフト56の左右方向および上下方向を含む)へのロッカシャフト56の動きを、第2支持部材58bとロッカシャフト56とを連結する第2規制部材としての連結部76bで規制することによって、ロッカシャフト56の位置を安定させ、ロッカアーム60を安定して揺動させることができる。
第2支持部材58bとロッカシャフト56とロッカアーム60とが分離することを抜け止め部材としてのサークリップ94によって防止でき、組み立てられた動弁装置46の運搬等の取り扱いが容易になる。
サークリップ94は充分な抜け止め機能を持ちつつ着脱容易なため、ロッカアーム60の修理時の作業が容易になり、また低コストで構成できる。
エンジン10によれば、第2油路54a(54b)において第1支持部材58aと交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、ロッカアーム60と吸気カム42a,44a(排気カム42b,44b)との間に十分な量の潤滑油を供給させることによって、吸気カム42a,44a(排気カム42b,44b)の回転に対するロッカアーム60の揺動動作を安定させることができる。したがって、この発明は、第2支持部材58bが第1支持部材58aより第2油路54a(54b)の下流側に位置する場合に好適に用いることができる。
第1油路52a(52b)において、各動弁装置46の第1支持部材58aおよび第2支持部材58bと交わる箇所の断面積の減少を抑制でき、第2油路54a(54b)において、各動弁装置46の第1支持部材58aおよび第2支持部材58bと交わる箇所の断面積の減少を抑制できる。したがって、各動弁装置46間においてロッカアーム60の連結切替用の油圧の応答性のずれを抑制でき、油圧源から遠いロッカアーム60と吸気カム42a,44a(排気カム42b,44b)との間にも十分な量の潤滑油を供給させることができる。したがって、この発明は、エンジン10のように複数の気筒が一列に並んだ多気筒エンジンに好適に用いることができる。
第1支持部材および第2支持部材として、図15および図16に示す第1支持部材142aおよび第2支持部材142bが用いられてもよい。
図15に示す第1支持部材142aは、本体74aに代えて本体144aを含む点において、図13に示す第1支持部材58aとは異なる。本体144aは、第1くびれ部78a、第2くびれ部80aおよび油路90aに代えて、第1凹部146a、第2凹部148aおよび油路150aを含む点において、本体74aとは異なる。第1凹部146aおよび第2凹部148aは、略半筒状の窪みである。油路150aは、第1凹部146aに繋がり略L字状に形成される。第1支持部材142aのその他の構成については、第1支持部材58aと同様である。
図16に示す第2支持部材142bは、本体74bに代えて本体144bを含む点において、図14に示す第2支持部材58bとは異なる。本体144bは、第3くびれ部78bおよび第4くびれ部80bに代えて、第3凹部146bおよび第4凹部148bを含む点において、本体74bとは異なる。第3凹部146bおよび第4凹部148bは、略半筒状の窪みである。第2支持部材142bのその他の構成については、第2支持部材58bと同様である。
このような第1支持部材142aおよび第2支持部材142bを用いる場合においても、第1支持部材58aおよび第2支持部材58bを用いる場合と同様の効果が得られる。
上述の実施形態では、第1アーム部96と第2アーム部98とが連結状態か非連結状態かでバルブのリフト量を変更するように構成されたが、これに限定されない。第1アーム部96と第2アーム部98とが連結状態か非連結状態かでバルブを休止状態にするか否かを切り替えるように構成されてもよい。
上述の実施形態では、エンジン10は多気筒エンジンであったが、これに限定されない。この発明は、単気筒エンジンに適用されてもよい。
上述の実施形態では、図2でいえば、上方が油路の上流、下方が油路の下流であったが、これに限定されず、逆であってもよい。
この発明に係るエンジンは、自動二輪車、自動三輪車、ATV(All Terrain Vehicle)などの車両や、船外機等にも好適に搭載される。
10 エンジン
16 シリンダヘッド
20a 吸気ポート
20b 排気ポート
24a 吸気口
24b 排気口
26a 吸気バルブ
26b 排気バルブ
40a 吸気カムシャフト
40b 排気カムシャフト
42a,44a 吸気カム
42b,44b 排気カム
46 動弁装置
48a,48b 第1挿入孔
50a,50b 第2挿入孔
52a,52b 第1油路
54a,54b 第2油路
56 ロッカシャフト
58a,142a 第1支持部材
58b,142b 第2支持部材
60 ロッカアーム
62 ロストモーション機構
64,118,120a,120b 凹部
68,70,90a,90b,134,150a 油路
76a,76b 連結部
78a 第1くびれ部
78b 第3くびれ部
80a 第2くびれ部
80b 第4くびれ部
84a,84b,94 サークリップ
86a,86b,88a,88b,106a,106b,108a,108b,116a,116b 貫通孔
92 圧入ピン
96 第1アーム部
98 第2アーム部
122 切替機構
136 第3油路
138 第4油路
146a 第1凹部
146b 第3凹部
148a 第2凹部
148b 第4凹部

Claims (11)

  1. 第1油路と第2油路とを含むシリンダヘッドに設けられるべき動弁装置であって、
    ロッカシャフトと、
    前記ロッカシャフトの一端部を支持する第1支持部材と、
    前記ロッカシャフトの他端部を支持する第2支持部材と、
    前記ロッカシャフトに揺動自在に支持されかつカムによって駆動される第1アーム部、および前記ロッカシャフトに揺動自在に支持されかつバルブを駆動する第2アーム部を有するロッカアームと、
    油圧によって前記第1アーム部と前記第2アーム部とを連結状態または非連結状態に切替えるために前記ロッカアームに設けられる切替機構と、
    前記切替機構に油圧を供給するために前記第1支持部材内、前記ロッカシャフト内、および前記ロッカアーム内を経由して前記切替機構に至る第3油路と、
    前記カムと前記ロッカアームとの間を潤滑するために前記第2支持部材内および前記ロッカシャフト内を経由して前記ロッカシャフトと前記ロッカアームとの間に至る第4油路とを備え、
    前記第1支持部材はその外面に、前記第3油路の入口に設けられかつ前記第1油路に繋がるべき第1凹部、および前記第2油路に繋がるべき第2凹部を有し、
    前記第2支持部材はその外面に、前記第1油路に繋がるべき第3凹部、および前記第4油路の入口に設けられかつ前記第2油路に繋がるべき第4凹部を有する、動弁装置。
  2. 前記第1凹部および前記第2凹部はそれぞれ、前記第1支持部材の外面全周に亘って第1くびれ部および第2くびれ部を有し、
    前記第3凹部および前記第4凹部はそれぞれ、前記第2支持部材の外面全周に亘って第3くびれ部および第4くびれ部を有する、請求項1に記載の動弁装置。
  3. 前記第1支持部材および前記第2支持部材の外面形状は同じである、請求項1または2に記載の動弁装置。
  4. 前記ロッカシャフトの回転方向および軸方向の動きを規制するために前記第1支持部材と前記ロッカシャフトとを連結する第1規制部材をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の動弁装置。
  5. 前記第1規制部材は圧入ピンを含む、請求項4に記載の動弁装置。
  6. 前記軸方向に直交する方向への前記ロッカシャフトの動きを規制するために前記第2支持部材と前記ロッカシャフトとを連結する第2規制部材をさらに含む、請求項4に記載の動弁装置。
  7. 前記ロッカシャフトから前記第2支持部材が抜けるのを防止するために前記ロッカシャフトにおいて前記第2規制部材の外側に設けられる抜け止め部材をさらに含む、請求項6に記載の動弁装置。
  8. 前記抜け止め部材はサークリップを含む、請求項7に記載の動弁装置。
  9. 第1挿入孔および第2挿入孔を有する前記シリンダヘッドと、
    前記第1挿入孔および前記第2挿入孔にそれぞれ前記第1支持部材および前記第2支持部材が挿入される前記請求項1から8のいずれかに記載の動弁装置とを備え、
    前記第1支持部材において、前記第1油路と前記第3油路とは前記第1凹部を介して連通され、かつ前記第2凹部は前記第2油路に繋がり、
    前記第2支持部材において、前記第3凹部は前記第1油路に繋がり、かつ前記第2油路と前記第4油路とは前記第4凹部を介して連通される、エンジン。
  10. 前記第2支持部材は前記第1支持部材より前記第2油路の下流側に設けられる、請求項9に記載のエンジン。
  11. 前記シリンダヘッドは、前記ロッカシャフトの軸方向に並ぶ複数の気筒を有し、
    前記第1挿入孔および前記第2挿入孔は、前記気筒毎にかつ前記ロッカシャフトの軸方向に並び、
    前記動弁装置は、前記気筒毎に設けられ、
    前記第1油路および前記第2油路はそれぞれ、前記複数の動弁装置に共用されるように前記ロッカシャフトの軸方向に延びる、請求項9または10に記載のエンジン。
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